JP2002517444A - メラノコルチン受容体作動薬としてのスピロピペリジン誘導体 - Google Patents

メラノコルチン受容体作動薬としてのスピロピペリジン誘導体

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Abstract

(57)【要約】 特定の新規スピロピペリジン化合物が、メラノコルチン受容体の作動薬であり、メラノコルチン受容体の活性化に反応性の疾患および障害の、治療、抑制または予防に有効である。従って、本発明の化合物は、肥満、糖尿病、ならびに勃起不全および女性の性機能不全を包含する性機能不全の治療に有効である。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 関連出願 本出願は、それらに開示の内容全体が引用によりここに援用される仮出願第6
0/08890号(1998年6月11日出願)および第60/12326号(
1999年3月8日出願)に基づくものであり、それらによって優先権を主張す
る。 【0002】 技術分野 スピロピペリジン誘導体は、メラノコルチン受容体作動薬であり、従って、肥
満、糖尿病、および男性および/または女性の性機能不全のようなメラノコルチ
ン受容体の活性に反応性の障害の治療に有効である。 【0003】 背景技術 プロ−オピオメラノコルチン(POMC)誘導ペプチドは、食物摂取に影響を
与えることが知られている。それらのいくつかが脳で発現されるメラノコルチン
受容体(MC−R)種のG−タンパク質結合受容体(GPCR)が、食物摂取お
よび代謝の調節に関与するPOMC誘導ペピチドの標的であるという考えを、い
くつかの証拠が裏付けている。肥満の抑制に関して標的にされる特定の単一MC
−Rはまだ確認されていない。 【0004】 肥満におけるMC−Rの関与を示す証拠は、下記の証拠を含む:i)MC−1
R、MC−3Rおよび−4Rのアンタゴニストを異所的に発現するアゴーチ(A vy )マウスが肥満であり、これらの3つのMC−Rの作用をブロックすること
が、摂食亢進症および代謝障害を誘発しうることを示す;ii)MC−4Rノッ
クアウトマウス(Huszarら、Cell, 88, 131−141,19
97)は、アグーチマウスの表現型を再現し、これらのマウスは肥満である;i
ii)ゲッシ動物に脳室(ICV)注射した環状ヘプタペプチドMT−II(M
C−1R、−3R、−4R、−5R作動薬)が、いくつかの摂食動物モデル(N
PY、ob/ob、アグーチ、絶食)において摂食を減少させ、一方、ICV注
射したSHU−9119(MC−3R、−4R拮抗薬;MC−1R、−5R作動
薬)はこれと逆の効果を示し、摂食亢進を誘発しうる;iv)α−NDP−MS
H誘導体(HP228)によるZucker肥満ラットの慢性的腹膜投与治療が
、MC−1R、−3R、−4R、および−5Rを活性化し、12週間にわたって
、摂食および体重増加を減少させることが報告されている。 【0005】 従って現在のところ5つのMC−Rが確認されており、これらは、種々の組織
において発現される。チロシナーゼの調節によってフェオメラニンからユーメラ
ニンへの変換を調節することによってコートカラー(coat color)に
影響を与える、延長座(Extension locus)における機能突然変
異(function mutations)の優位獲得によって、MC−1R
が最初に特性決定された。MC−1Rは主としてメラノサイトにおいて発現され
る。MC−2Rは、副腎において発現され、ACTH受容体を表す。MC−3R
は、脳、腸、および胎盤において発現され、摂食および熱発生の調節に関与して
いると考えられる。MC−4Rは、脳においてのみ発現され、その不活性化は肥
満の原因であることが分かっている。MC−5Rは、白色脂肪(white f
at)、プラセンタ、および外分泌腺を含む多くの組織において発現される。低
レベルの発現が脳においても見られる。MC−5Rノックアウトマウスは、減少
した皮脂腺脂質産生を示す(Chenら、Cell, 1997, 91, 7
89−798)。 【0006】 MC−1R、−3R、−4R、−5R作動薬、メラノタン−II(MT−II
;0.005〜0.03mg/kg;Dorrら、Life Sciences
, vol.58, No.20, 1777−1784, 1996)の筋肉
投与は、投与後1〜5時間にわたって、3人の一般男性志願者において、間欠的
無痛陰茎勃起を生じさせた。10人の非器官(non−organic)不能症
患者へのMT−II(0.025mg/kgおよび0.1mg/kg)の筋肉投
与は、50〜180分後に開始される一過性勃起(反応者8人)を生じ、射精後
に陰茎勃起が減退した(15th Americal Peptide Sym
posium 6/14−19, 1997, Nashville, TN、
J. Urologyにおいて現在公表されている研究論文,160, 389
−393, 1998)。 【0007】 発明の詳細な説明 本発明は、式I: 【0008】 【化10】 [式中: Cyは、0または1個のN原子を有する6員芳香環、またはシクロヘキサン
であり; Qは、 【0009】 【化11】 であり; Xは、O、CH、SO、CHCO、CHSO、CHC(O)
N(R、NR、NSO、NSON(R、NCOR、N
CON(R、CHN(R)COR、CHN(R)SO、CH
CHOR、またはCH(CH)−ヘテロアリールであり; Yは、(CH、CH−C1〜8アルキル、O、C=O、またはSO
あり、但し、YがOであるとき、Xの環原子は炭素であることを条件とし; Rは、H、C1〜8アルキル、CH(R)−アリール、CH(R)−ヘ
テロアリール、(CH−C5〜6シクロアルキルであり、該アリールおよ
び該ヘテロアリールは1個または2個のR基によって任意に置換されていても
よく; Rは、Hまたはハロであり; Rは、R、(CHN(R、(CHN(R)C(=N
)NR、(CHNH−2−ピリジル、(CHNH−2−イミ
ダゾリル、(CHNH−2−チアゾリル、(CHNH−2−ピリミ
ジニル、 【0010】 【化12】 であり; Rは、H、C1〜8アルキル、(CHアリール、(CHヘテロ
アリール、C3〜6シクロアルキル;または、2Rが、それらに結合している
窒素原子と一緒になって、O、S、およびNRから選択される追加ヘテロ原子
を任意に有する5または6員環を形成し; Rは、R、ハロ、OR、NHSO、N(R、CN、NO 、SON(R,SO、CF、OCF;または、隣接する炭素
原子に結合している2個のR基が一緒になってメチレンジオキシを形成し; Rは、H、NO、またはCNであり; Cyは、アリール、5または6員ヘテロアリール、5または6員ヘテロシクリ
ル、あるいは5または6員カルボシクリルであり; nは、0〜3であり; m、p、およびqは、独立に、0、1、または2であり; rは、1、2、または3である] で示される化合物、または医薬的に許容されるそれの塩を提供する。 【0011】 式Iの化合物の1つの亜群に包含されるものは、Cyがベンゼンまたはシク
ロヘキサンである化合物である。 【0012】 式Iの化合物の他の亜群に包含されるものは、Xが、CHCO、CHC
(O)N(R、NSO、CHN(R)COR、CHN(R
SO、CHCHOR、またはCHCH−ヘテロアリールである化合
物である。 【0013】 式Iの化合物の他の亜群に包含されるものは、Qが、 【0014】 【化13】 であり、RおよびRが、式Iに定義した通りであり、Cyが、アリール、5
または6員ヘテロアリール、あるいは5または6員カルボシクリルである化合物
である。好ましくは、Cyはベンゼンまたはシクロヘキサンである。 【0015】 式Iの化合物の他の亜群に包含されるものは、Rが、アリールがRによっ
て任意に置換されていてもよいCH−アリールである化合物である。 【0016】 好ましい実施態様において、式Ia: 【0017】 【化14】 [式中: Xは、CHCO、CHC(O)N(R、NSO、CHN(
)COR、またはCHN(R)SOであり; Rは、Hまたはハロであり; Rは、R、(CHN(R、(CHNH−2−ピリジル
、(CHNH−2−イミダゾリル、(CHNH−2−チアゾリル、
(CHNH−2−ピリミジニル、 【0018】 【化15】 または、 【0019】 【化16】 であり; Rは、H、C1〜8アルキル、(CHアリール、(CHヘテロ
アリール、またはC3〜6シクロアルキルであり; Rは、H、ハロ、R、OR、CF、OCFであり; Cyは、ベンゼン、ピリジン、イミダゾール、またはシクロヘキサンであり: nは、0〜3である] で示される化合物、または医薬的に許容されるそれの塩を提供する。 【0020】 他の好ましい実施態様に包含されるものは、式Ib: 【0021】 【化17】 [式中: Xは、CHCO、CHC(O)N(R、CHCHOR、また
はCHCH−ヘテロアリールであり; Rは、H、C1〜8アルキル、(CHアリール、(CHヘテロ
アリール、またはC3〜6シクロアルキルであり; Rは、H、ハロ、R、OR、CF、OCFであり; Cyは、ベンゼン、ピリジン、イミダゾール、またはシクロヘキサンであり: nは、0〜3である] で示される化合物、または医薬的に許容されるそれの塩である。 【0022】 式Iaおよび式Ibの化合物のより好ましい実施態様において、を付けた炭
素原子はR配置を有する。式Iaおよび式Ibの化合物の他のより好ましい実施
態様において、Cyはベンゼンまたはシクロヘキサンである。 【0023】 式Iの代表的化合物は以下の通りである: 【0024】 【化18】 【0025】 本発明の他の態様は、有効量の式Iの化合物を哺乳動物に投与することを含ん
で成る、哺乳動物における肥満または糖尿病の治療または予防法を提供する。 【0026】 本発明の他の態様は、有効量の式Iの化合物を治療または予防を必要とする患
者に投与することを含んで成る、勃起不全を含む男性または女性の性機能不全の
治療または予防法を提供する。 【0027】 本発明の他の態様は、有効量のメラノコルチン−4−受容体作動薬を、治療ま
たは予防を必要とする患者に投与することを含んで成る、勃起不全を含む男性ま
たは女性の性機能不全の治療または予防法を提供する。 【0028】 本発明のさらに他の態様は、式Iの化合物および医薬的に許容される担体を含
んで成る医薬組成物を提供する。 【0029】 本明細書において、下記の用語は、下記に示す意味を有する。 【0030】 前記アルキル基は、直鎖または分岐鎖形状の指定の長さのアルキル基を包含す
るものとする。そのようなアルキル基の例は、メチル、エチル、プロピル、イソ
プロピル、ブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、イソペンチ
ル、ヘキシル、イソヘキシル等である。 【0031】 「ハロゲン」という用語は、ハロゲン原子、フッ素、塩素、臭素、およびヨウ
素を包含するものとする。 【0032】 「アリール」という用語は、フェニルおよびナフチルを包含する。 【0033】 「ヘテロアリール」という用語は、窒素、酸素、および硫黄から選択される1
〜4個のヘテロ原子を有する単環式および二環式芳香環を包含する。「5または
6員ヘテロアリール」は、単環式複素芳香環であり、それらの例は、チアゾール
、オキサゾール、チオフェン、フラン、ピロール、イミダゾール、イソオキサゾ
ール、ピラゾール、トリアゾール、チアジアゾール、テトラゾール、オキサジア
ゾール、ピリジン、ピリダジン、ピリミジン、ピラジン等を包含する。二環式複
素芳香環は、限定されないが、ベンゾチアジアゾール、インドール、ベンゾチオ
フェン、ベンゾフラン、ベンズイミダゾール、ベンズイソオキサゾール、ベンゾ
チアゾール、キノリン、ベンゾトリアゾール、ベンゾオキサゾール、イソキノリ
ン、プリン、フロピリジン、およびチエノピリジンを包含する。 【0034】 「5または6員カルボシクリル」という用語は、シクロペンチルおよびシクロ
ヘキシルのような、炭素原子だけを有する非芳香族環を包含するものとする。 【0035】 「5または6員ヘテロシクリル」という用語は、窒素、酸素、および硫黄から
選択される1〜4個のヘテロ原子を有する非芳香族複素環を包含するものとする
。5または6員ヘテロシクリルの例は、ピペリジン、モルホリン、チアモルホリ
ン、ピロリジン、イミダゾリジン、テトラヒドロフラン、ピペラジン等である。 【0036】 前記に定義した用語のいくつかは、前記式に2回以上現れる場合があり、その
ような場合に、各用語は互いに独立して定義され、従って、例えば、NR は、NH、NHCH、N(CH)CHCH等を表す。 【0037】 医薬組成物におけるような「組成物」という用語は、有効成分、および、担体
を構成する不活性成分を含んで成る製剤、ならびに、2種またはそれ以上の成分
の複合または凝集、1種またはそれ以上の成分の解離、あるいは1種またはそれ
以上の成分の他の種類の反応または相互作用から、直接的または間接的に得られ
る製剤を包含する。従って、本発明の医薬組成物は、本発明の化合物および医薬
的に許容される担体を混合することによって製造されるどのような組成物も包含
する。 【0038】 「勃起不全」は、勃起、射精、またはそれらの両方を得ることができない雄の
哺乳動物に関係する障害である。勃起不全の症状は、勃起を得るかまたは維持す
ることができないこと、射精不全、早期射精、オルガスムを得ることができない
ことを含む。勃起不全の増加は、年齢に関係する場合が多く、一般に、身体的疾
患によって、または薬物療法の副作用として起こる。 【0039】 「女性の性機能不全」は、限定されないが、性欲の欠如およびそれに関係する
覚醒障害(arousal disorders)、阻害オルガスム(inhi
bited orgasm)、潤滑障害(lubrication diffi
culties)、および膣痙のような症状を包含する。 【0040】 使用される略語 9−BBN 9−ボラビシクロ[3.3.1]ノナン Bn ベンジル BOC(boc) t−ブチルオキシカルボニル BOP ベンゾトリアゾル−1−イルオキシトリス(ジメチルアミ ノ)ホスホニウムヘキサフルオロホスフェート Bu ブチル calc. 計算値 CBZ(Cbz) ベンジルオキシカルボニル DCC ジシクロヘキシルカルボジイミド DCM ジクロロメタン DIEA ジイソプロピルエチルアミン DMAP 4−(N,N−ジメチルアミノ)ピリジン DMF ジメチルホルムアミド DPPA ジフェニルホスホリルアジド EDC 1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボ ジイミドHCl eq. 当量 ESI−MS 電子イオン質量分光分析 EtOAc 酢酸エチル FAB−MS 急速原子衝撃質量分光分析 HOBt 1−ヒドロキシベンゾトリアゾール水和物 HPLC 高圧液体クロマトグラフィー KHDMS カリウムビス(トリメチルシリル)アミド LAH 水素化アルミニウムリチウム LHMDS リチウムビス(トリメチルシリル)アミド MC−xR メラノコルチン受容体(xは数字である) Me メチル MF 分子式 MHz メガヘルツ MPLC 中圧液体クロマトグラフィー Ms メタンスルホニル NMM N−メチルモルホリン NMR 核磁気共鳴 PCC ピリジウムクロロクロメート Ph フェニル Pr プロピル prep. 調製 PyBrop ブロモ−トリス−ピロリジノ−ホスホニウムヘキサフルオ ロホスフェート TFA トリフルオロ酢酸 THF テトラヒドロフラン Tic 1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−3−カルボ ン酸 TLC 薄層クロマトグラフィー TMS テトラメチルシラン 光学異性体−ジアステレオ異性体−幾何異性体−互変体 式Iの化合物は1つまたはそれ以上の不斉中心を有し、従って、ラセミ化合物
およびラセミ混合物、単一鏡像異性体、ジアステレオ異性体混合物、および個々
のジアステレオ異性体として存在しうる。本発明は、式Iの化合物のそのような
異性形を全て包含するものとする。 【0041】 本明細書に開示される化合物のいくつかは、オレフィン二重結合を有し、他に
指定されないかぎり、EおよびZ幾何異性体の両方を包含するものとする。 【0042】 本明細書に開示される化合物のいくつかは、ケト−エノール互変体のような互
変体として存在することができる。個々の互変体およびそれらの混合物は、式I
の化合物に包含される。 【0043】 式Iの化合物は、例えば、メタノールまたは酢酸エチルあるいはそれらの混合
物のような好適な溶媒からの分別結晶化によって、鏡像異性体のジアステレオ異
性対に分離することができる。このようにして得られる鏡像異性体の対は、従来
法によって、例えば、光学活性酸を分割剤として使用することによって、個々の
立体異性体に分離することができる。 【0044】 あるいは、一般式IまたはIaの化合物の鏡像異性体を、既知の配置の光学的
に純粋な出発物質または試薬を使用して、立体特異合成によって得ることができ
る。 【0045】 「医薬的に許容される塩」という用語は、無機または有機塩基および無機また
は有機酸を包含する医薬的に許容される非毒性塩基または酸から製造される塩を
意味する。無機塩基から誘導される塩は、アルミニウム、アンモニウム、カルシ
ウム、銅、第二鉄、第一鉄、リチウム、マグネシウム、第二マンガン、第一マン
ガン、カリウム、ナトリウム、亜鉛などの塩を包含する。特に好ましいのは、ア
ンモニウム、カルシウム、リチウム、マグネシウム、カリウム、およびナトリウ
ム塩である。医薬的に許容される非毒性有機塩基から誘導される塩は、第一級、
第二級、および第三級アミン、天然置換アミンを包含する置換アミン、環状アミ
ン、および塩基性イオン交換樹脂、例えば、アルギニン、ベタイン、カフェイン
、コリン、N,N’−ジベンジルエチレンジアミン、ジエチルアミン、2−ジエ
チルアミノエタノール、2−ジメチルアミノエタノール、エタノールアミン、エ
チレンジアミン、N−エチルモルホリン、N−エチルピペリジン、グルカミン、
グルコサミン、ヒスチジン、ヒドラバミン、イソプロピルアミン、リジン、メチ
ルグルカミン、モルホリン、ピペラジン、ピペリジン、ポリアミン樹脂、プロカ
イン、プリン、テオブロミン、トリエチルアミン、トリメチルアミン、トリプロ
ピルアミン、トロメタミン等を包含する。 【0046】 本発明の化合物が塩基性である場合に、塩は、無機および有機酸を包含する医
薬的に許容される非毒性の酸から製造される。そのような酸は、酢酸、ベンゼン
スルホン酸、安息香酸、樟脳スルホン酸、クエン酸、エタンスルホン酸、蟻酸、
グルコン酸、グルタミン酸、臭化水素酸、塩酸、イセチオン酸、乳酸、マレイン
酸、リンゴ酸、マンデル酸、メタンスルホン酸、マロン酸、ムチン酸、硝酸、パ
モ酸、パントテン酸、燐酸、プロピオン酸、琥珀酸、硫酸、酒石酸、p−トルエ
ンスルホン酸、トリフルオロ酢酸などを包含する。特に好ましいのは、クエン酸
、フマル酸、臭化水素酸、塩酸、マレイン酸、燐酸、硫酸、および酒石酸である
。 【0047】 本明細書において、式Iの化合物に関する記載は、医薬的に許容される塩も包
含するものとする。 【0048】 有効性 式Iの化合物はメラノコルチン受容体作動薬であり、従って、限定されないが
MC−1、MC−2、MC−3、MC−4、またはMC−5を包含するメラノコ
ルチン受容体の1つまたはそれ以上の活性に反応性の疾患、障害、または症状の
、治療、抑制、または予防に有効である。そのような疾患、障害、または症状は
、限定されないが、肥満(食欲を減少し、代謝速度を増加し、脂肪摂取を減少し
、または炭水化物渇望(craving)を減少することによる)、真性糖尿病
(糖耐性を増加し、インシュリン耐性を減少することによる)、高血圧症、高脂
血症、変形性関節症、癌、胆嚢疾患、睡眠時無呼吸、鬱病、不安、強迫行為、神
経症、不眠症/睡眠障害、物質濫用(substance abuse)、痛み
、男性および女性の性機能不全(不能症、性欲喪失、および勃起不全を含む)、
熱、炎症、免疫変調(immune modulation)、慢性関節リウマ
チ、皮膚日焼け、アクネ、および他の皮膚疾患、およびアルツハイマー病を包含
する神経保護および認識および記憶力向上を必要とする疾患を包含する。式Iの
化合物のいくつかはメラノコルチン−4受容体に非常に特異的な活性を示し、そ
れらは、肥満ならびに男性および女性の性機能不全の予防および治療に特に有用
である。 【0049】投与および用量範囲 有効用量の本発明の化合物を、哺乳動物、特にヒトに投与するどのような好適
な投与経路でも使用することができる。例えば、経口投与、直腸投与、局所投与
、非経口投与、眼投与、肺投与、鼻腔投与などを使用することができる。投与形
態は、錠剤、トローチ剤、分散剤、懸濁剤、液剤、カプセル剤、クリーム剤、軟
膏剤、エアゾール剤などを包含する。式Iの化合物は経口投与するのが好ましい
。 【0050】 使用される有効成分の有効投与量は、使用される特定の化合物、投与方法、治
療される症状、および治療される症状の程度に応じて変化する。そのような投与
量は、当業者によって容易に確認することができる。 【0051】 糖尿病および/または高血糖症との組み合わせにおいて、または単一で、肥満
を治療する場合に、本発明の化合物を0.01mg〜約100mg/kg動物体
重の一日用量において、好ましくは単一投与または1日に2〜6回の分割投与あ
るいは持続放出形態で投与する場合に、一般に満足のいく結果が得られる。70
kgの成人の場合に、合計一日用量は一般に、約0.7mg〜約3500mgで
ある。この投与計画は、最適治療反応が得られるように調節することができる。 【0052】 真性糖尿病および/または高血糖症、ならびに式Iの化合物が有効な他の疾患
または障害を治療する場合に、本発明の化合物を約0.001〜約100mg/
kg動物体重の一日用量において、好ましくは単一投与または1日に2〜6回の
分割投与あるいは持続放出形態で投与する場合に、一般に満足のいく結果が得ら
れる。70kgの成人の場合に、合計一日用量は一般に、約0.07mg〜約3
50mgである。この投与計画は、最適治療反応が得られるように調節すること
ができる。 【0053】 性機能不全の治療に関しては、本発明の化合物を0.001mg〜約100m
g/kg体重の投与量範囲において、好ましくは単一投与として経口投与するか
または鼻腔スプレーとして投与する。 【0054】 医薬組成物 本発明の他の態様は、式Iの化合物および医薬的に許容される担体を含んで成
る医薬組成物を提供する。本発明の医薬組成物は、有効成分としての式Iの化合
物または医薬的に許容されるそれの塩、ならびに医薬的に許容される担体および
任意に他の治療成分を含んで成る。「医薬的に許容される塩」という用語は、無
機塩基または無機酸、および有機塩基または有機酸を包含する医薬的に許容され
る非毒性の塩基または酸から製造される塩を意味する。 【0055】 本発明の組成物は、経口投与、直腸投与、局所投与、非経口(皮下投与、筋肉
投与、および静脈投与)、眼投与(ocular)(眼球投与)(ophtha
lmic)、肺投与(鼻腔または口腔吸入)、または鼻腔投与に好適な組成物を
包含するが、どのような場合にしても、最も好適な投与経路は、治療される症状
の種類および程度、ならびに有効成分の種類に依存する。それらは単位投与形態
であるのが好ましく、薬学分野において周知の方法によって製造することができ
る。 【0056】 実際の使用において、式Iの化合物を、従来の医薬配合法によって、医薬担体
との均質混合物中の有効成分として配合することができる。担体は、経口投与ま
たは非経口投与(静脈投与を含む)のような投与に好ましい製剤形態に依存して
、種々の形態をとることができる。経口投与形態の組成物の製造において、どの
ような一般的医薬媒体でも使用することができ、例えば、懸濁剤、エリキシル剤
、および液剤のような経口液体製剤の場合は、例えば、水、グリコール、油、ア
ルコール、香味剤、防腐剤、着色剤などであり;散剤、硬質および軟質カプセル
剤、ならびに錠剤のような経口固体製剤の場合は、担体、例えば、スターチ、糖
、微結晶性セルロース、希釈剤、顆粒化剤、潤滑剤、結合剤、分解剤などを使用
することができ;固体経口製剤が液体経口製剤より好ましい。 【0057】 それらの投与容易性により、錠剤およびカプセル剤が最も有利な経口投与単位
形態であり、それらの場合に、固体医薬担体が使用されることが明らかである。
必要であれば、一般的な水性または非水性法によって、錠剤を被覆することがで
きる。そのような組成物および製剤は、少なくとも0.1%の活性化合物を含有
しなければならない。これらの組成物における活性化合物のパーセンテージは、
当然であるが、変化することができ、単位重量の約2%〜約60%であるのが好
ましい。そのような治療に有効な組成物における活性化合物の量は、有効投与量
が得られるような量である。活性化合物は、例えば液滴剤またはスプレーとして
、鼻腔投与することもできる。 【0058】 錠剤、丸剤、カプセル剤などは、結合剤、例えば、トラガカントゴム、アカシ
ア、コーンスターチ、またはゼラチン;賦形剤、例えば、燐酸二石灰;分解剤、
例えば、コーンスターチ、ポテトスターチ、アルギン酸;潤滑剤、例えば、ステ
アリン酸マグネシウム;および、甘味剤、例えば、スクロース、ラクトース、ま
たはサッカリン;も含有することができる。投与単位形態がカプセル剤である場
合に、前記種類の物質の他に、脂肪油のような液体担体も含有することができる
。 【0059】 種々の他の物質を、皮膜として、または投与単位の物理的形態を改質するため
に、含有することができる。例えば、錠剤を、シェラック、糖、またはそれらの
両方で被覆することができる。シロップ剤またはエリキシル剤は、有効成分の他
に、甘味剤としてのスクロース、防腐剤としてのメチルおよびプロピルパラベン
、着色剤、およびチェリーまたはオレンジフレーバーのような香味剤も含有する
ことができる。 【0060】 式Iの化合物は、非経口投与することもできる。これらの活性化合物の液剤ま
たは懸濁剤は、好適にはヒドロキシプロピルセルロースのような界面活性剤と混
合した水において製造することができる。分散剤も、グリセロール、液体ポリエ
チレングリコール、および油中におけるそれらの混合物において製造することが
できる。保存および使用の一般的条件において、これらの製剤は、微生物の増殖
を防止する防腐剤を含有する。 【0061】 注射使用に好適な医薬形態は、滅菌水性液剤または分散剤、および滅菌注射用
液剤または分散剤をその場で製造する滅菌散剤を包含する。全ての場合において
、その形態は無菌でなければならず、容易に注射できるような程度に流動性でな
ければならない。それは、製造および保存条件において安定でなければならず、
細菌およびカビのような微生物の汚染作用が防止されなければならない。担体は
、例えば、水、エタノール、ポリオール(例えば、グリセロール、プロピレング
リコール、および液体ポリエチレングリコール)、それらの好適な混合物、およ
び植物油を含有する溶媒または分散媒体であることができる。 【0062】 組み合わせ療法 式Iの化合物は、式Iの化合物が有効な疾患または症状の治療/予防/抑制ま
たは改善に使用される他の薬剤と組み合わせて使用することができる。そのよう
な他の薬剤は、式Iの化合物と同時にまたは逐次に、それらに一般に使用される
経路および量で投与することができる。式Iの化合物が、1種類またはそれ以上
の他の薬剤と同時に使用される場合に、式Iの化合物の他にそのような他の薬剤
を含有する医薬組成物が好ましい。従って、本発明の医薬組成物は、式Iの化合
物の他に1種類またはそれ以上の他の有効成分も含有する医薬組成物を包含する
。別に投与されるかまたは同じ医薬組成物中に存在する、式Iの化合物と組み合
わせることができる他の有効成分の例は、限定されないが、下記のものを包含す
る: (a) (i)PPARγ作動薬、例えばグリタゾン(例えば、トログリタゾ
ン、ピオグリタゾン、エングリタゾン、MC−555、BRL49653等)、
およびWO97/27857、97/28115、97/28137、および9
7/27847に開示されている化合物;(ii)メトフォルミンおよびフェン
フォルミンのようなビグアニド;を包含するインシュリン増感剤; (b) インシュリンまたはインシュリン擬似体; (c) トルブタミドおよびグリピジドのようなスルホニルウレア; (d) α−グルコシダーゼ阻害剤(例えばアカルボース); (e) コレステロール低下剤、例えば、(i)HMG−CoAレダクターゼ
阻害剤(ロバスタチン、シムバスタチン、プラバスタチン、フルバスタチン、ア
トルバスタチン、および他のスタチン)、(ii)セクエストラント(sequ
estrants)(コレスチラミン、コレスチポール、および架橋デキストラ
ンのジアルキルアミノアルキル誘導体、(ii)ニコチニルアルコールニコチン
酸またはその塩、(iii)プロリフェレーター−アクチベーターレセプターα
作動薬、例えば、フェノフィブリックアシッド誘導体(fenofibric
acid derivatives)(ゲムフィブロジル、クロフィブレート、
フェノフィブレート、およびベンザフィブレート)、(iv)コレステロール吸
収阻害剤、例えば、β−シトステロールおよび(アシルCoA:コレステロール
アシルトランスフェラーゼ)阻害剤、例えばメリナミド、(v)プロブコール、
(vi)ビタミンE、および(vii)チロミメティックス(thyromim
etics); (f) WO97/28149に開示されているPPARδ作動薬; (g) 抗肥満化合物、例えば、フェンフルラミン、デキシフェンフルラミン
、フェンテルミン、シブトラミン、オルリスタット、またはβアドレナリン受
容体作動薬; (h) 摂食行動改善剤、例えば、WO97/19682、WO97/208
20、WO97/20821、WO97/20822、およびWO97/208
23に開示されているようなニューロペプチドY拮抗薬(例えば、ニューロペプ
チドY5); (i) GlaxoによるWO97/36579に記載されているようなPP
ARα作動薬; (j) WO97/10813に記載されているPPARγ拮抗薬; (k) フルオキセチンおよびセルトラリンのようなセロトニン再取り込み阻
害剤; (l) MK−0677のような成長ホルモン分泌促進剤;及び (m) 男性および/または女性の性機能不全の治療に有効な薬剤、例えば、
ホスホジエステルV阻害剤、例えば、シルデナフィル、およびα−2−アドレナ
リン受容体拮抗薬。 【0063】 生物学的アッセイ A. 結合アッセイ。膜結合アッセイを使用して、L−またはCHO−細胞に
おいて発現されるクローン化ヒトMCRに結合する125I−α−NDP−MS
Hの競合阻害剤を特定する。 【0064】 メラノコルチン受容体を発現する細胞系を、以下の配合:4.5gのL−グル
コースおよび25mM Hepesを含有し、ピルビン酸ナトリウム(Gibc
o/BRl)を含有しない、1Lのダルベッコ改質イーグル培地(DMEM);
100mLの10%熱不活性化ウシ胎児血清(Sigma);10mLの10,
000単位/mlペニシリンおよび10,000ug/mlストレプトマイシン
(Gibco/BRl);10mLの200mM L−グルタミン(Gibco
/BRl);1mg/mlのGeneticin(G418)(Gibco/B
Rl);の選択培地を含有するT−180フラスコにおいて増殖させる。細胞を
、37℃においてCOおよび湿度を調節しながら、所望の細胞密度および細胞
数を得るまで増殖させる。 【0065】 その培地を流して除去し、10ml/単層の無酵素解離培地(Special
ty Media Inc.)を加える。細胞を、37℃において、10分間に
わたって、またはフラスコを手でたたいた際に細胞が崩れ落ちるまで、培養する
。 【0066】 細胞を200mlの遠心管に収集し、1000rpm、4℃において、10分
間にわたって回転させる。上澄みを捨て、以下の配合:10mM Tris p
H7.2〜7.4;4ug/ml Leupeptin(Sigma);10u
M Phosphoramidon(Boehringer Mannheim
);40ug/ml Bacitracin(Sigma);5ug/ml A
protinin(Sigma);10mM Pefabloc(Boehri
nger Mannheim);を有する5ml/単層の膜調製緩衝液に、細胞
を再懸濁させる。10ストロークを使用して電動ダウンス(dounce)(T
alboy設定40)によって細胞を均質化し、その均質物を、6,000rp
m、4℃において、15分間にわたって遠心分離する。 【0067】 ペレットを0.2ml/単層の膜調製緩衝液に再懸濁し、アリコートを試験管
に入れ(500〜1000ul/試験管)、液体窒素において急速冷凍し、次に
、−80℃で保存する。 【0068】 試験化合物または非標識NDP−α−MSHを、100μLの膜結合緩衝液に
加えて、最終濃度1μMにする。膜結合緩衝液は、以下の配合:50mM Tr
is pH7.2;2mM CaCl;1mM MgCl;5mM KCl
;0.2% BSA;4ug/ml Leupeptin(SIGMA);10
uM Phosphoramidon(Boehringer Mannhei
m);40ug/ml Bacitracin(SIGMA);5ug/ml
Aprotinin(SIGMA);および、10mM Pefabloc(B
oehringer Mannheim)を有する。10〜40ugの膜タンパ
ク質を含有する膜結合緩衝液100μl、次に、100μM 125I−NDP
−α−MSHを加えて、最終濃度100pMにする。得られる混合物を、短時間
かきまわし、振りながら室温で90〜120分間にわたって培養する。 【0069】 その混合物を、Packard Unifilter 96穴GF/Cフィル
ターおよび0.1%ポリエチレンイミン(Sigma)を使用して、Packa
rd Microplate 196濾過装置で濾過する。配合:50mM T
ris−HCl pH7.2および20mM NaCl、を有する室温のフィル
ター洗浄液を使用して、フィルターを洗浄する(合計10ml/穴で5回)。フ
ィルターを乾燥し、下部を密封し、50ulのPackard Macrosc
int−20をそれぞれの穴に加える。上部を密封し、Packard Top
count Microplate Scintillationカウンターに
よって放射能を定量する。 【0070】 B. 機能アッセイ。機能細胞に基づくアッセイを行って、作動薬および拮抗
薬を識別する。 【0071】 ヒトメラノコルチン受容体(例えば、Yang−YK;Ollmann−MM
;Wilson−BD;Dickinson−C;Yamada−T;Bars
h−GS;Gantz−I;Mol−Endocrinol。1997年3月;
11(3):274−80参照)を発現する細胞(例えば、CHO−またはL−
細胞あるいは他の真核細胞)を、CaおよびMg不含燐酸緩衝溶液(14190
−136, Life Technologies, Gaithersbur
g, MD)を使用して洗浄することによって組織培養フラスコから解離し、酵
素不含解離緩衝液(S−014−B, Specialty Media, L
avellette, NJ)を使用して37℃において5分間にわたって培養
した後に分離する。細胞を遠心分離によって採集し、10mM HEPES p
H7.5、5mM MgCl、1mM グルタミン、および1mg/ml ウ
シ胎児血清を添加した、Earle’s Balanced Salt Sol
ution(14015−069, Life Technologies,
Gaithersburg, MD)に再懸濁する。細胞を計数し、1〜5x1
/mlに希釈する。ホスホジエステラーゼ阻害剤3−イソブチル−1−メチ
ルキサンチンを細胞に加えて0.6mMにする。 【0072】 試験化合物をジメチルスルホキシド(DMSO)(10−5〜10−10M)
において希釈し、0.1容量の化合物溶液を、0.9容量の細胞懸濁液に加える
;最終DMSO濃度は1%である。室温で45分間培養後、細胞を100℃で5
分間培養することによって溶解して、堆積cAMPを解離する。 【0073】 Amersham(Arlington Heights, IL)cAMP
検出アッセイ(RPA556)によって細胞溶解液のアリコートにおいて、cA
MPを測定する。未知の化合物から得られるcAMP産生の量を、100%作動
薬に指定されているα−MSHに反応して産生されるcAMPの量と比較する。
EC50は、それ自身の最大刺激レベルと比較した場合に、最大刺激レベルの半
分の刺激を生じる化合物濃度として定義される。 【0074】 拮抗薬アッセイ: 拮抗薬活性は、α−MSHに反応したcAMP産生を阻止
する化合物の能力として定義される。試験化合物の溶液、および受容体含有細胞
の懸濁液を、前記のように製造し混合する;その混合物を、15分間培養し、E
50用量(約10nM α−MSH)を細胞に添加する。45分間でアッセイ
を終了し、cAMPを前記のように定量する。阻害%を、試験化合物の存在にお
いて産生されるcAMPの量を、試験化合物の不存在において産生されるcAM
Pの量と比較することによって求めた。 【0075】 C. 生体内摂食モデル 1) 一晩摂食。Sprague Dawleyラットに、暗サイクル(da
rk cycle)(12時間)開始の1時間前に、400nLの50%プロピ
レングリコール/人工脳脊髄液中の試験化合物を、脳室注射する。コンピュータ
ー監視バランスにおいて各ラットの餌が配置されるコンピューター化したシステ
ムを使用して、摂食量を求める。化合物投与後16時間の累積摂食量を測定する
。 【0076】 2) 食餌誘発肥満マウスにおける摂食。生後4週目から6.5ヶ月間にわた
って高脂肪食(60%脂肪カロリー)に維持した雄のC57/B16Jマウスに
、試験化合物を腹膜投与する。摂食量および体重を、8日間にわたって測定する
。レプチン、インシュリン、トリグリセリド、遊離脂肪酸、コレステロール、お
よび血清グルコースレベルを包含する、肥満に関係する生化学パラメーターを測
定する。 【0077】 D. ラット無交尾(Ex Copula)アッセイ 無交尾(ex copula)評価の間に陰茎が陰茎包皮の中に収縮するのを
防止するために提靭帯を外科的に除去して、性的に成熟した雄のCaesari
an Derived Sprague Dawley(CD)ラット(生後6
0日以上)を使用する。動物に餌および水を無制限に与え、一般的な明/暗サイ
クル(light/dark cycle)に維持する。明サイクルの間に試験
を行う。 【0078】 a) 無交尾反射試験(Ex Copula Reflex Tests)の
ための背臥位拘束(Supine Restraint)への条件付け。この条
件付けは約4日を要する。第一日は、動物を暗い拘束器に入れ、15〜30分間
置く。第二日は、動物を、背臥位において、拘束器に15〜30分間拘束する。
第三日は、動物を、背臥位において、陰茎包皮を収縮させて、15〜30分間拘
束する。第四日は、陰茎反応が観察されるまで、動物を、背臥位において、陰茎
包皮を収縮させて、拘束する。動物の中には、手順に充分に順応する前に、条件
付けにさらに日数を必要とする動物もある;無反応動物は、その後の評価から除
外する。処置または評価の後に、正の強化(positive reinfor
cement)を確実にする処置を動物に行った。 【0079】 b) 無交尾反射試験。通常の頭および前足のグルーミングを許容する適切な
大きさのシリンダーの中に胴前方を配置して、ラットを背臥位において穏やかに
拘束する。400〜500gのラットに関しては、シリンダーの直径が約8cm
である。胴後方および後足を、非粘着性物質(ベトラップ(vetrap))で
拘束する。陰茎亀頭を通す穴を有する別のベトラップを、動物の上に固定し、陰
茎包皮を収縮した位置に維持する。陰茎反応を観察し、これは一般に無交尾性器
反応試験と称される。一般に、包皮が収縮してから数分以内に、一連の陰茎勃起
が自発的に起こる。正常な反射発生勃起反応の種類は、伸長、充血、カップ(c
up)、およびフリップ(flip)を含む。伸長は、陰茎胴体(penile
body)の延長として分類される。伸長は、陰茎亀頭の膨張である。カップ
は、陰茎亀頭の末端縁が瞬間的にカップの形に広がる強い勃起として定義される
。フリップは、陰茎胴体の背屈である。 【0080】 動物がどのように反応するか、および動物が反応するかを評定するために、基
線および/または賦形剤評価を行う。ある動物は、最初の反応までに長時間を要
し、一方、別の動物は、全く反応を示さない。この基線評価の間に、最初の反応
までの潜伏時間、反応の回数および種類を記録する。試験時間は、最初の反応か
ら15分間である。 【0081】 評価と評価の間の最低1日が経過した後に、これらの動物に試験化合物を20
mg/kgで投与し、陰茎反応に関して評価する。全ての評価をビデオに録画し
、次に評点をつける。各動物に関して、データを集め、対の2テールドt−試験
(paired 2 tailed t−tests)を使用して分析し、基線
および/または賦形剤評価を薬剤処理評価と比較する。最少限の4匹の動物群を
使用して、変動を減少させる。 【0082】 正の対照標準を各試験に含めて、試験の妥当性を確実なものにする。行われる
試験の種類に依存して、多くの投与経路によって、動物に投与することができる
。投与経路は、静脈投与(IV)、腹膜投与(IP)、皮下投与(SC)、およ
び脳室投与(ICV)を含む。 【0083】 E.雌の性機能不全モデル 雌の性的受容性に関係するRodentアッセイは、前湾姿勢の行動モデル、
および結合行動の直接観察を含む。雄および雌ラットの両方におけるオルガスム
を測定するために、脊髄に沿って切開した麻酔をかけたラットにおける尿道性器
反射モデルも存在する。雌の性機能不全のこれらのおよび他の定着した動物モデ
ルが、McKenna KEら、A Model For The Study
Of Sexual Function In Anesthetized
Male And Female Rats、Am. J. Physiol.
(Regulatory Integrative Comp. Physio
l 30):R1276−R1285, 1991;McKenna KEら、 Modulation By Peripheral Serotonin O
f The Threshold For Sexual Reflexes
In Female Rats , Pharam. Bioch. Behav
., 40:151−156, 1991;および、Takahashi LK
ら、Dual Estradiol Action In The Dienc
ephalon And The Regulation Of Socios
exual Behavior In Female Golden Hams
ters, Brain Res., 359:194−207,1985に記
載されている。 【0084】 本発明の化合物の製造 本発明の式Iの化合物の製造は、逐次または集中合成経路によって行うことが
できる。逐次法における式Iの化合物の製造を説明する合成が、下記反応図式に
示されている。本発明の化合物は一般に、先に記載した医薬的に許容されるそれ
らの塩の形態で単離される。 【0085】 「一般的なペプチドカップリング反応条件」という語句は、本明細書において
繰り返し使用され、それは、EDC、DCC、およびBOPのような酸活性剤を
使用して、ジクロロメタンのような不活性溶媒中で、HOBTのような触媒の存
在において、カルボン酸をアミンとカップリングさせることを意味する。所望の
反応を促進し、好ましくない反応を最少限にする、アミンおよびカルボン酸に関
する保護基の使用は、充分に立証されている。存在しうる保護基を除去するのに
必要な条件が、Greene, T、およびWuts, P.G.M., Pr
otective Groups in Organic Synthesis
, John Wiley & Sons, Inc., New York,
NY, 1991に記載されている。CBZおよびBOCは、合成において広
範囲に使用され、それらの除去条件は当業者に既知である。例えば、CBZ基の
除去は、当業者に既知の多くの方法、例えば、活性炭上のパラジウムのような貴
金属またはそれの酸化物の存在において、エタノールのようなプロトン溶媒中に
おいて、水素を使用する接触水素添加によって、行うことができる。接触水素添
加が、他の潜在的に反応性の官能基の存在によって適用できない場合に、CBZ
基の除去は、酢酸中の臭化水素の溶液で処理するか、またはTFAとジメチルス
ルフィドとの混合物で処理することによっても行うことができる。BOC保護基
の除去は、塩化メチレンまたはメタノールまたは酢酸エチルのような溶媒中で、
強酸、例えばトリフルオロ酢酸または塩酸または塩化水素ガスを使用して、行う
ことができる。 【0086】 保護基Lが例えばBOCまたはCBZ基である、保護アミノ酸誘導体1は、多
くの場合、商業的に入手可能である。他の保護アミノ酸誘導体1は、文献に記載
されている方法(Williams, R. M. Synthesis of
Optically Active α−Amino Acids, Per
gamon Press:Oxford, 1989)によって製造することが
できる。式2の多くのピペリジンは、商業的に入手しうるかまたは文献において
既知であり、その他は類似化合物に関して記載されている文献法によって製造す
ることができる。これらの方法のいくつかが、下記反応図式に例示されている。
反応および得られる生成物の精製を実施するのに必要な技術は、当業者に既知で
ある。精製法は、結晶化、順相または逆相クロマトグラフィーを包含する。 【0087】 【化19】 式3の中間体は、反応図式1に示されるように合成することができる。式2の
アミンの式1[式中、Lは好適な保護基(BOC、CBZ等)である]の保護ア
ミノ酸へのカップリングは、一般的なペプチドカップリング条件において行うの
が好ましく、保護基の除去はよく知られている方法によって行うことができる。 【0088】 式Iの化合物は、反応図式2および3に示されているように製造することがで
きる。反応図式2において、一般的なペプチド型カップリング反応条件下に、式
3の中間体を、式4[Lは、Boc、CBZ、FMOC等のような保護基である
]の保護アミノ酸にカップリングする。アミノ酸4は、商業的に入手しうるかま
たは下記の方法によって合成することができる 反応図式3において、式5[式中、L’は、小アルキル、例えば、メチルまた
はエチルまたはベンジルまたはアリル単位である]のアミノ酸エステル中間体は
、文献において充分に立証されている方法によって合成することができる。一般
的なペプチドカップリング条件における中間体4および5をカップリングし、次
に、エステル基L’を除去して、中間体6が得られる。一般的なペプチドカップ
リング反応条件において、式6の中間体を式2のスピロピペリジンにカップリン
グし、次に、アミノ保護基Lを除去して、式Iの化合物が得られる。 【0089】 【化20】 【0090】 【化21】 【0091】 本発明の化合物は、式8の種々の置換天然および非天然アミノ酸から製造する
こともできる。 【0092】 【化22】 【0093】 多くのこれらの酸の製造が、米国特許第5206237号に開示されている。
ラセミ形態のこれらの中間体の製造は、当業者によく知られている一般的な方法
(Williams, R. M. “Synthesis of Optic
ally Active α−Amino Acids” Pergamon
Press:Oxford, 1989;Vol.7)によって行うことができ
る。(DL)−アミノ酸を分割するいくつかの方法が存在する。一般的な方法の
1つは、光学的に活性な酸またはアミンから誘導される塩の結晶化によって、ア
ミノまたはカルボキシル保護中間体を分割する方法である。あるいは、前記の化
学を使用して、カルボキシル保護中間体のアミノ基を、光学的に活性な酸にカッ
プリングすることができる。クロマトグラフィー法によって、または結晶化、次
に、キラルアミドの加水分解によって、個々のジアステレオ異性体を分離して、
分割アミノ酸を得ることができる。同様に、アミノ保護中間体を、キラルジアス
テレオ異性体エステルおよびアミドの混合物に変換することができる。前記の方
法を使用して混合物を分離し、個々のジアステレオ異性体を加水分解して、(D
)および(L)アミノ酸を得る。最後に、(DL)−アミノ酸のN−アセチル誘
導体を分割する酵素法が、Whitesidesおよび共同研究者によって、J
. Am. Chem. Soc. 1989, 111, 6354−636
4に記載されている。 【0094】 光学的に純粋な形態のこれらの中間体を合成することが望まれる場合に、立証
されている方法は下記の方法を包含する:(1)キラルエノラートの不斉求電子
アミノ化(J. Am. Chem. Soc. 1986, 108, 63
94−6395, 6395−6397および6397−6399)、(2)光
学的に活性なカルボニル誘導体の不斉求核アミノ化(J. Am. Chem.
Soc. 1992, 114, 1906;Tetrahedron Le
tt. 1987, 28, 32)、(3)キラルグリシンエノラートシント
ン(snthons)のジアステレオ選択アルキル化(J. Am. Chem
. Soc. 1991, 113, 9276;J. Org. Chem.
1989, 54, 3916)、(4)キラル求電子グリシネートシントン
へのジアステレオ選択求核付加(J. Am. Chem. Soc. 198
6, 108, 1103)、(5)プロキラルデヒドロアミノ酸誘導体の不斉
水素添加(“Asymmertic Synthesis, Chiral C
atalysis;Morrison, J.D.発行”;Academic
Press:Orlando, FL, 1985;Vol 5)、および(6
)酵素合成(Angew. Chem. Int. Ed. Engl. 17
, 176) 【0095】 【化23】 【0096】 例えば、ナトリウムビス(トリメチルシリル)アミドの存在においてp−トリ
フルオロメトキシベンジルブロミドを使用する、ジフェニルオキサジノンのエノ
ラート9のアルキル化(J. Am. Chem. Soc. 1991, 1
13, 9276)が円滑に進んで10を得、トリフルオロ酢酸を使用してN−
t−ブチルオキシカルボニル基を除去し、PdCl触媒上で水素添加して、目
的とする(D)−アミノ酸11に変換する(反応図式5)。 【0097】 下記の合成を包含する多くの方法によって、式12のスピロピペリジンを製造
することができる。分子中にスルフィドが存在する場合に、ジクロロメタン、ア
ルコール、または水、あるいはそれらの混合物のような溶媒中で、過ヨウ素酸ナ
トリウム、m−クロロ過安息香酸、またはオキソン(Oxone)のような酸化
剤を使用して、それをスルホキシドまたはスルホンに酸化することができる。 【0098】 【化24】 【0099】 反応図式5に示すように、式13[式中、Lは保護基(例えば、メチルまたは
ベンジル)である]のスピロピペリジンを、文献において既知の方法によって合
成する(例えば、H. Ongら、J. Med. Chem. 1983,
23, 981−986)。13のインドリン窒素を、種々の求電子性物質と反
応させて、式14[式中、置換基は、R、SO、SON(R
COR、CON(Rを包含する種々の官能基であることができる]のス
ピロピペリジンを得ることができる。化合物13を、例えば、ジクロロメタンの
ような不活性溶媒中でイソシアネートと反応させて尿素誘導体を得ることができ
、ジクロロメタンのような不活性溶媒中でクロロホルメートと反応させてカルバ
メートを得ることができ、酸塩化物、無水物、またはアシルイミダゾールと反応
させてアミドを得ることができ、塩化スルホニルと反応させてスルホンアミドを
得ることができ、塩化スルファミルと反応させてスルファミドを得ることができ
る。 【0100】 さらに、13のインドリン窒素を、当分野で既知の条件においてアルデヒドを
使用して還元的にアルキル化することができる。13をフルオロフェニルまたは
フルオロヘテロアリール試薬と反応させることによって、置換ヘテロアリール基
を包含する芳香族単位を導入することができる。この化学は、H. Ongら、
J. Med. Chem. 1983, 23, 981−986に詳しく記
載されている。 【0101】 【化25】 【0102】 反応図式6に示すように、スピロピペリジン中間体14(Lは、MeまたはB
nである)を、当業者によく知られている多くの方法によって、脱メチル化反応
または脱ベンジル化し、15を得ることができる。14の脱メチル化反応は、ジ
クロロメタンのような不活性溶媒中で、14を臭化シアンおよび炭酸カリウムと
反応させてシアナミドを得、還流テトラヒドロフラン中の水素化アルミニウムリ
チウム、塩酸水溶液のような還流強酸、または臭化メチルマグネシウムのような
グリニャ−ル試薬で処理することによって還元することによって行って、15を
得ることができる。あるいは、14の脱メチル化反応を、R. Olofson
ら、J. Org. Chem. 1984, 49, 2795およびそれの
参考文献に記載されているACE−CI法によっても行うことができる。脱ベン
ジル化反応は、メタノールのようなプロトン溶媒中での白金またはパラジウム触
媒の存在における水素添加を包含する還元法によって行うことができる。あるい
は、14の脱ベンジル化反応を、R. Olofsonら、J. Org. C
hem. 1984, 49, 2795およびそれの参考文献に記載されてい
るACE−CI法によっても行うことができる。 【0103】 【化26】 【0104】 式15のスピロ複素環式化合物は、反応図式7に示されている合成を包含する
、多くの方法によって製造することができる。保護ピペリジン17のアリル酸化
(allylic oxidation)は、当業者に既知の一般的な方法によ
って行われる(Rabjohn, N. Org. React. 1976,
24, 261)。得られるアリルアルコールを、ベンゼンのような不活性溶
媒中において塩化チオニルで処理して、対応する塩化物18を得る。X=Oまた
はSである場合に、溶媒としてのDMFまたはアセトン中で、塩基としての炭酸
カリウムを使用して、アルキル化を行うことができ、X=Nまたはアルキル、ア
リール、アシル、スルホニル、カルバメートで誘導体化されている)である場合
に、THFのような不活性溶媒中で、水素化ナトリウムを塩基として使用して、
その反応を行って、環化先駆物質19を得る。Lが所定の保護基である場合に、
化合物19を、当業者に既知の多くの方法によって環化することができる。19
の環化を、例えば、ベンゼンのような不活性溶媒中で水素化トリブチルスズと反
応させる(Curran, D.P. Synthesis 1988, 41
7および489)ことによって行って、16を得ることができる。 【0105】 【化27】 【0106】 【化28】 【0107】 反応図式8に示すように、X=Sである場合に、化合物16を、多種類の酸化
剤によって、スルホキシド16(X=S(O))およびスルホン16(SO2)
に酸化することができる。例えば、過ヨウ素酸ナトリウムがスルホキシドの合成
に使用されることが多く、オキソン(Oxone)がスルホンの合成に使用され
る。保護基を除去して、アミン16を得、次に、メラノコルチン作動薬に合成す
ることができる。 【0108】 【化29】 【0109】 スピロインダノン21をホモログ化して、酸およびエステル基を有するスピロ
インダニル中間体を容易に得ることができる。この化学が、反応図式10に示さ
れている。THFのような不活性溶媒中において21を塩基で処理し、次に、ト
リフレート化剤を加えて、エノールトリフレートを得る。Cacchi, S.
Tetrahedron Letters, 1985, 1109−111
2の方法によって、エノールトリフレートをカルボキシル化して、エステル23
を得る。不活性溶媒中でパラジウム触媒を使用して23を水素添加して、飽和エ
ステル24を得る。次に、保護基を前記のように除去し、得られるアミンを、前
記反応図式に記載した化学によって、目的化合物に組み込むことができる。 【0110】 24のエステルを鹸化して酸を得、これを誘導体化することができ、例えば、
EDCのようなカップリング剤の存在におけるアミンとの反応によってアミドを
得、次に、これを最終化合物に組み込むことができる。 【0111】 エステル24を、LAHを使用して第一級アルコールに還元し、およびDIB
ALHを使用してアルデヒドに還元することもできる。酢酸アンモニウムおよび
ナトリウムシアノボロハイドライドを使用してアルデヒドを還元アルキル化して
、アミノメチル類縁体を得る。次に、これらのアミノメチル類縁体を、アシル化
剤およびスルホニル化剤とさらに反応させて、一般式Iの他のメラノコルチン化
合物を得る。 【0112】 反応図式11に示すように、メタノール、エタノール、または酢酸のような溶
媒中で、Pt/CまたはRh/アルミナを触媒として使用して、スピロインダン
を水素添加して、対応するペルヒドロインダンを得ることができる。この飽和反
応を実施するために、高圧が必要とされる場合が多い。L保護基は、前記の一般
的な方法によって除去することができる。 【0113】 【化30】 【0114】 不斉接触水素添加、およびDまたはLα−メチルベンジルアミンのようなキラ
ルアミンとの反応によって形成される一対のジアステレオ異性体塩の分割を包含
する、当業者に既知の種々の方法によって、キラル酸が得られる。絶対立体化学
は、好適な結晶性誘導体のX線結晶学を包含する多くの方法によって決めること
ができる。 【0115】 式5[式中、Lは、BocまたはCBZのような好適な保護基である]の保護
アミノ酸は、文献において充分に立証されている方法によって合成することがで
きる。 【0116】 【化31】 【0117】 例えば、式11に示すように、置換フェニルアラニン誘導体25を、濃塩酸中
でホルムアルデヒド水溶液で処理し、第二ステップにおいて、充分に立証されて
いる方法によってアミノ官能基を保護した後に、テトラヒドロイソキノリン化合
物26を得ることができる。この反応は、2−および3−チエニルAlaのよう
な複素環式アミノ酸を使用して行うこともできる。前記化学は一般に、立体化学
を維持する故に、一般式5のD−およびL−アミノ酸を、D−およびL−アミノ
酸から製造することができる。 【0118】 【化32】 【0119】 反応図式12に示すように、式5の化合物を製造する第二の方法は、DMF中
で、NaHのような強塩基の存在において、式27のジハライド(L=Br、C
l、I)をジメチルアセトアミドマロネートを用いてアルキル化して、式28の
アルキル化物質を得る方法である。式28のエステルをアルカリで処理して、対
応するモノカルボン酸を生成し、還流塩酸で処理して、アセトアミド誘導体を加
水分解して、式29のアミノ酸を得る。ここでもまた、アミノ官能基を一般的な
方法によって保護して、式30の中間体を得る。 【0120】 【化33】 【0121】 ロジウムまたは白金触媒の存在において式30の化合物を水素添加することに
よって、式31の飽和アミノ側鎖を形成することができる。 【0122】 【化34】 【0123】 例えば、Ornsteinおよび共同研究者の方法(Orstein, P.
L.;Arnold, M.B.;Augenstein, N. K.;P
aschal, J. W. J. Org. Chem. 1991, 56
, 4388)によって、アルミナ上5%Rhの存在において化合物30を水素
添加して、化合物31を得ることができる。31の個々のジアステレオ異性体を
、一般的分割法によって分割することができる。 【0124】 反応図式14は、式33のテトラヒドロイソキノリン酢酸の1つの製造方法を
示している。これは、立体化学を維持して進むArndt−Eistert反応
によって行うのが好ましい。他の方法は、充分に立証されている文献法によって
、酸またはそれのエステル誘導体のアルコールへの還元、アルコールのメシレー
トまたはハライドのような脱離基への変換、シアン化物アニオンによるそれの置
換、およびニトリルのカルボン酸への加水分解を行うことを含む。 【0125】 【化35】 【0126】 ある場合においては、前記反応図式を実施する順序を変更して、反応を促進し
、好ましくない反応生成物を予防しうると理解されるものとする。 【0127】 中間体の製造 中間体1 【0128】 【化36】 【0129】 ジクロロメタン166mL中のN−Boc−D−4−クロロフェニルアラニン
(10.95g;36.55ミリモル)の溶液に、10.06g(33.27ミ
リモル)の1,2−ジヒドロ−1−メタンスルホニルスピロ[3H−インドール
−3,4’−ピペリジン]ヒドロクロリド(例えば、米国特許第5536716
号を参照)、11mLのN−メチルモルホリン、7.01gのEDC、および4
.94gのHOBtを加え、室温で18時間攪拌した。その反応混合物をジクロ
ロメタンで希釈し、1N HClおよび炭酸水素ナトリウム飽和水溶液およびブ
ラインで洗浄した。有機層をMgSOで乾燥し、蒸発させて、中間体を得、ヘ
キサン−酢酸エチル(1:1)を溶離剤として使用してシリカゲルクロマトグラ
フィーにかけて、結合生成物を得た。 【0130】 その生成物を、ジクロロメタン140mLに溶解し、ジオキサン中の25mL
の4.0M HClで18時間処理した。揮発物を除去し、粘着性残渣をメタノ
ールに溶解し、濃縮乾固して、標記目的化合物を得た。H NMR(CD
D、400MHz)7.26−7.12(m,5H);4.90−4.37(m
,1H);2.65−2.60(m,2H);1.97(s,3H);1.87
−1.82(m,1H);1.73−1.65(m,3H)。 【0131】 中間体2−5 中間体1の製造に関して記載したのと類似の方法によって、下記中間体を、適
切に置換したフェニルアラニン(Phe)およびスピロインドリンから製造した
。 【0132】 【化37】 【0133】 中間体 Phe Rii x 2 N−Boc−D−4−メトキシ−Phe CHO H 3 N−Boc−D−4−ブロモ−Phe Br H 4 N−Boc−D−4−クロロ−Phe Cl F 5 N−Boc−D−4−メチル−Phe CH 出発物質、1,2−ジヒドロ−5−フルオロ−1−メタンスルホニルスピロ
[3H−インドール−3,4’−ピペリジン]ヒドロクロリドは、米国特許第5
536716号に開示されている一般法によって製造することができる。 【0134】 中間体6 【0135】 【化38】 【0136】 ジクロロメタン中のD−4−クロロフェニルアラニンメチルエステルヒドロク
ロリドの溶液に、N−Boc−D−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−3
−カルボン酸(N−Boc−D−Tic)、EDC、HOBT、およびNMMを
加え、その混合物を室温で一晩攪拌した。中間体1の製造に関して記載したよう
な一般的ワークアップ後に、粗生成物を単離した。粗エステルをメタノール−水
(1:1)に溶解し、2.5当量のNaOHで処理して目的とする酸に加水分解
した。その反応混合物を約50%の容量に濃縮し、1N HClでpH2に酸性
化し、ジクロロメタンで抽出した。合わせた有機物質をブラインで洗浄し、無水
硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、濃縮して、目的とする生成物を無色固形物
として得た。 【0137】 中間体7 【0138】 【化39】 【0139】 D−4−クロロフェニルアラニンメチルエステルヒドロクロリドの代わりに、
D−4−(メトキシ)フェニルアラニンメチルエステルヒドロクロリドを使用し
て、中間体3と類似の方法によって、標記化合物を合成した。 【0140】 中間体8 【0141】 【化40】 【0142】 N−Boc−D−Ticの代わりに、N−Boc−L−Ticを使用して、中
間体3と類似の方法によって、標記化合物を合成した。 【0143】 中間体9 【0144】 【化41】 【0145】 N−Boc−D−Ticの代わりに、tN−Boc−L−Ticを使用して、
中間体4と類似の方法によって、標記化合物を合成した。 【0146】 中間体10。3R−3−アミノ−1’−(t−ブチルオキシカルボニル)スピ
ロ[1H−インダン−1,4’−ピペリジン] 【0147】 【化42】 【0148】 ステップA: 3−オキソ−1’−(t−ブチルオキシカルボニル)スピロ[
1H−インダン−1,4’−ピペリジン]の製造 【0149】 【化43】 【0150】 200mLのTHF中の51.0g(0.177モル)の1’−(t−ブチル
オキシカルボニル)スピロ[1H−インデン−1,4’−ピペリジン](Cha
mbersら、J. Med. Chem., 1992, 35, 2036
に記載の方法によって製造)の溶液に、430mL(THF中0.5M、0.2
13モル)の9−BBNを加えた。TLC分析によって出発物質が全て使用され
たことが示されるまで(18時間)、その反応混合物を70℃において加熱した
。その溶液を約300mLに濃縮し、次に、0℃に冷却し、メタノール(10m
L)で反応を停止した。4N 水酸化ナトリウム(213mL)および30%過
酸化水素(108mL)を添加漏斗で45分間で加えた。その反応混合物を3.
5時間攪拌し、次に、澱粉紙がペルオキシドの不存在を示すまで、固体亜硫酸ナ
トリウムを加えた。その反応混合物を、酢酸エチル(4x1容量)で抽出した。
酢酸エチル相を硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。粗生成物をジク
ロロメタン(300mL)に溶解し、その溶液を0℃に冷却し、次に、セライト
(25g)およびPCC(57g)を5分割で20分間で加えた。その反応混合
物を室温に温め、一晩攪拌した。次に、その溶液をエーテルで希釈し、セライト
とフロリシルの混合物のパッドで濾過した。フラッシュクロマトグラフィー(シ
リカゲル、ヘキサン/酢酸エチル、5:1〜3:1)によって精製して、標記化
合物58.6gを得た。H NMR(200MHz,CDCl):7.75
−7.60(m,2H)、7.50−7.44(m,2H)、4.30−4.1
5(m,2H)、2.85(dt,2H)、2.63(s,2H)、1.98(
dt,2H)、1.53−1.40(m,2H)、1.49(s,9H)。 【0151】 ステップB: 3−[(トリフルオロメタンスルホニル)オキシ]−1’(t
−ブチルオキシカルボニル)スピロ[1H−インデン−1,4’−ピペリジン]
の製造 【0152】 【化44】 【0153】 カリウムビス(トリメチルシリル)アミド(127.5mL、0.5M)を、
0℃におけるTHF(200mL)中のステップAのケトン(16.0g、53
ミリモル)に加えた。その反応混合物を1時間攪拌し、次に、N−フェニルトリ
フルオロメタンスルホンアミドを加えた。氷浴を溶解させ、その反応混合物を室
温で一晩攪拌した。水を加え、水性相を酢酸エチル(3x1容量)で抽出した。
有機相をブラインで洗浄し、次に、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、次に濃
縮した。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル 8
:1)によって精製して、標記化合物(17.8g)を蝋質固形物として得た。 H NMR(200MHz,CDCl):7.65−7.14(m,4H)
、6.66(s,1H)、4.30−4.15(m,2H)、3.24−2.9
6(m,2H)、2.06(dt,2H)、1.50(s,9H)、1.49−
1.38(m,2H)。 【0154】 ステップC: 3−(エトキシカルボニル)−1’−(t−ブチルオキシカル
ボニル)スピロ[1H−インデン−1,4’−ピペリジン]の製造 【0155】 【化45】 【0156】 72mLのエタノールおよび158.0mLのDMF中の、17.4gのステ
ップBからの中間体、11.0mLのトリエチルアミン、634mgのトリフェ
ニルホスフィン、および240mgの酢酸パラジウムの溶液を、一酸化炭素で1
0分間パージし、次に、一酸化炭素雰囲気中で24時間攪拌した。エタノールを
真空除去し、その反応混合物を水で希釈し、酢酸エチルで繰り返して抽出した。
酢酸エチル相を1N HCl、水、およびブラインで洗浄し、次に、硫酸マグネ
シウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン
/酢酸エチル 8:1)によって精製して、標記化合物27.6gを無色油状物
として得た。H NMR(200MHz,CDCl):8.0−7.94(
m,1H)、7.7(s,1H)、7.4−7.25(m,3H)、4.4(q
,2H)、4.25−4.15(m,2H)、3.13(dt,2H)、2.0
3(dt,2H)、1.5(s,9H)、1.55−1.35(m,2H)、1
.4(t,3H)。 【0157】 ステップD: 3−(カルボキシ)−1’−(t−ブチルオキシカルボニル)
スピロ[1H−インダン−1,4’−ピペリジン]の製造 【0158】 【化46】 【0159】 エタノール(300mL)中のPd/C(1.7g)の懸濁液に、ステップC
の標記化合物(27g)を加えた。その反応混合物を水素でパージし、次に、水
素雰囲気中で3時間にわたって振った。その混合物を窒素でパージし、セライト
で濾過し、濃縮して、標記化合物(27g)を得た。粗生成物をエタノール(2
00mL)に溶解し、2N 水酸化ナトリウム(76mL)を加えた。その反応
混合物を3時間で50℃に加熱し、次に、冷却し、エタノールを真空除去し、残
渣を酢酸エチルに溶解した。1N HClを加え、層を分離し、水性相を酢酸エ
チル(3x1容量)で抽出した。合わせた有機層をNaCl飽和水溶液で洗浄し
、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮して、標記化合物(23.8g)
を白色固形物として得た。H NMR(200MHz,CDCl):7.5
0−7.42(m,1H)、7.34−7.12(m,3H)、4.22−4.
04(m,3H)、3.06−2.84(m,2H)、2.40(d,2H)、
1.88−1.6(m,4H)、1.50(s,9H)。 【0160】 ステップE: 3S−3−(カルボキシ)−1’−(t−ブチルオキシカルボ
ニル)スピロ[1H−インダン−1,4’−ピペリジン]の製造 【0161】 【化47】 【0162】 ステップDからの酸(23.5g、0.07モル)を、トルエン(150mL
)に溶解し、R−メチルベンジルアミン(9.02mL)を加えた。全ての物質
が溶解するまで、そのトルエン溶液を蒸気浴で加熱した。次に、非常に小規模に
おいて同様の方法で成長させた結晶を、その溶液に添加した。その溶液を一晩置
き、次に、その混合物を濾過して、15.8gの結晶を得た。その結晶を、さら
に2回、トルエンから再結晶した。その結晶(12g)を酢酸エチル/1N H
Clに溶解し、有機相を1N HCl(2x1容量)およびブラインで洗浄した
。有機相を硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、濃縮して、標記化合物8.9g
を得た。[α]=−16.9(c=0.84、メタノール)。 【0163】 ステップF: 3R−3−(カルボキシ)−1’−(t−ブチルオキシカルボ
ニル)スピロ[1H−インダン−1,4’−ピペリジン]の製造 【0164】 【化48】 【0165】 ステップEからの母液を1N HCl(2x1容量)およびブラインで洗浄し
、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、濃縮して、回収した酸(15.4g)を
得た。トルエン(100mL)中のこの酸に、S−メチルベンジルアミン(5.
95mL)を加えた。前記のように結晶をトルエンから4回で再結晶して12.
3gの塩を得た。この塩を酢酸エチル/1N HClに溶解し、1N HCl(
2x1容量)およびブラインで洗浄した。有機相を硫酸マグネシウムで乾燥し、
濾過し、濃縮して、標記化合物(9.0g)を得た。[α]=+17.1(c
=1.06、メタノール)。 【0166】 ステップG: 3R−3−[[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ]−1
’−(t−ブチルオキシカルボニル)スピロ[1H−インダン−1,4’−ピペ
リジン]の製造 【0167】 【化49】 【0168】 乾燥トルエン(30mL)中の3R−3−(カルボキシ)−1’−(t−ブチ
ルオキシカルボニル)スピロ[1H−インダン−1,4’−ピペリジン](3.
56gm、10.76ミリモル)の攪拌した溶液に、トリエチルアミン(1.5
2gm、15.06ミリモル)、DPPA(3.55gm、12.91ミリモル
)を加え、その混合物を4時間で85℃に加熱して、3R−3−(イソシアネー
ト)−1’−(t−ブチルオキシカルボニル)スピロ[1H−インダン−1,4
’−ピペリジン]を生成した。その混合物を室温に冷却し、ベンジルアルコール
(1.40gm、12.91ミリモル)を加え、その反応混合物を、さらに1.
5時間攪拌した。その混合物を50mLの酢酸エチルで希釈し、1N HCl、
ブラインで洗浄し、MgSOで乾燥した。濃縮し、クロマトグラフィー(Si
、1:1 EtOAc/ヘキサン)にかけて、標記化合物(4.1g)を明
澄無色粘性油状物として得た。H NMR(CDCl,300MHz)。C
26H32N2O4に関するESI−MS:計算値:436;実測値:454(
M+H+NH)。 【0169】 ステップH: 3R−3−アミノ−1’−(t−ブチルオキシカルボニル)ス
ピロ[1H−インダン−1,4’−ピペリジン]ヒドロクロリド塩の製造 【0170】 【化50】 【0171】 メタノール(50mL)中の、ステップGの生成物(4.1gm、9.4ミリ
モル)の攪拌した溶液に、濃HCl(0.9mL、10.3ミリモル)およびP
d(OH)−C(0.5gm)を加えた。その混合物をH雰囲気中で16時
間にわたって勢いよく攪拌した。その反応混合物をセライトで濾過し、溶媒を真
空除去して、白色固形物2.85gmを得た。C18H26N2O2に関するE
SI−MS:計算値:302;実測値:303(M+H),203(M+H−B
oc)。 【0172】 中間体11. 3R−3−(アセチルアミノ)−スピロ[1H−インダン−1
,4’−ピペリジン]HCl 【0173】 【化51】 【0174】 乾燥ジクロロメタン(15mL)中の、中間体10(1.5gm、4.4ミリ
モル)およびDMAP(54mg、0.4ミリモル)の攪拌した溶液に、トリエ
チルアミン(1.3gm、13.3ミリモル)、無水酢酸(0.68gm、6.
6ミリモル)を加え、その混合物を16時間攪拌した。その反応混合物を濃縮し
、50mLの酢酸エチルで希釈し、NaHCO(飽和)、ブラインで洗浄し、
MgSOで乾燥した。有機相を濃縮し、クロマトグラフィー(SiO、3:
1:0.1 EtOAc/ヘキサン/メタノール)にかけて、N−Boc保護標
記化合物1.6g(81%)を白色固形物として得た。C20H28N2O3に
関するESI−MS:計算値:344;実測値:345(M+H)。 【0175】 メタノール(1.0mL)中の、N−Boc保護標記化合物(1.2g、3.
6ミリモル)の攪拌した溶液に、HCl−EtOAcを加えて混合物(5mL)
を得た。その反応を20分間攪拌し、溶媒を真空除去して、標記化合物0.95
gを得た。C15H20N2Oに関するESI−MS:計算値:244;実測値
:245(M+H),286(M+H+CHCN)。 【0176】 中間体12 【0177】 【化52】 【0178】 中間体10のステップGに記載の一般手順よって、ベンジルアルコールの代わ
りにシクロプロピルアミンを使用して、イソシアナト化合物と反応させて、N−
Boc保護標記化合物を得た。N−Boc保護基を、中間体11に関して記載し
た一般手順によって除去して、標記化合物を得た。 【0179】 中間体13〜24 中間体11に関して記載した一般手順によって、中間体10および適切なアシ
ル化剤を使用するか、または、中間体12に関して記載した一般手順によって、
適切なアミンを使用して、中間体10のステップGに記載のイソシアナト化合物
と反応させて、中間体13〜24を製造した。 【0180】 【化53】 【0181】 中間体 アシル化剤/アミン R 13 メタンスルホニルクロリド SOCH 14 3−ピリジンカルボニルクロリド CO−3−ピリジル 15 4−ピリジンカルボニルクロリド CO−4−ピリジル 16 2−ピラジンカルボニルクロリド CO−2−ピラジニル 17 2−アミノピリミジン CONH−2−ピリミジニル 18 ピペリジン CO−N(CH 19 モルホリン CO−N(CHO(CH 20 2−アミノチアゾール CONH−2−チアゾリル 21 2−ピリジンカルボニルクロリド CO−2−ピリジル 22 ベンゾイルクロリド CO−Ph 23 ベンゼンスルホニルクロリド SOPh 24 2−チオフェンカルボン酸 CO−2−チエニル 中間体25 【0182】 【化54】 【0183】 ジクロロメタン6mL中の、中間体11(657mg、2.34ミリモル)、
N−Boc−D−4−クロロフェニルアラニン(737mg、2.5ミリモル)
、PyBrop(1091mg、2.34ミリモル)、およびDMAP(172
mg、1.4ミリモル)の攪拌した溶液に、DIEA(907mg、7.02ミ
リモル)を加えた。その溶液を16時間攪拌し、濃縮し、直接にクロマトグラフ
ィー(SiO、19:1 EtOAc/メタノール)にかけて、N−Boc保
護標記化合物1.08gを白色固形物として得た。C29H36ClN3O4に
関するESI−MS:計算値:525;実測値:526(M+H),426(M
+H−Boc)。 【0184】 メタノール(0.5mL)中の、前ステップからのN−Boc保護標記化合物
(1.1g、2.1ミリモル)の攪拌した溶液に、HCl−EtOAc(5mL
)を加えた。その反応を20分間攪拌し、溶媒を真空除去して、標記化合物0.
95gを得た。C24H28ClN3O2に関するESI−MS:計算値:42
5;実測値:426(M+H),443(M+H+NH)。 【0185】 中間体26−38 中間体25に関して記載した手順によって、中間体12〜24を使用して、下
記化合物を製造した: 【0186】 【化55】 【0187】 中間体 R 26 CONH−シクロプロピル 27 SOCH 28 CO−3−ピリジル 29 CO−4−ピルジル 30 CO−2−ピラジニル 31 CONH−2−ピリミジニル 32 CO−N(CH 33 CO−N(CHO(CH 34 CONH−2−チアゾリル 35 CO−2−ピリジル 36 CO−Ph 37 SOPh 38 CO−2−チエニル 中間体39 【0188】 【化56】 【0189】 エタノール(50mL)中の、中間体10のステップFの生成物(5.0gm
、15.1ミリモル)、Rh/Al(0.85gm)の不均質混合物を、
水素雰囲気中(2000psi、100℃)で18時間攪拌した。その混合物を
セライトで濾過し、溶媒を真空除去して、標記化合物3.85gm(75%)を
白色固形物として得た。ESI−MS:計算値;実測値(M+H)。 【0190】 中間体40 【0191】 【化57】 【0192】 HCl−MeOH( mL)の攪拌した溶液に、中間体39(350mg、1
04ミリモル)を加え、その混合物を16時間攪拌した。溶媒を真空除去して、
標記化合物300mg(100%)を白色固形物として得た。C15H26Cl
NO2に関するESI−MS:計算値:287;実測値:288(M+H)。 【0193】 中間体41 【0194】 【化58】 【0195】 ステップA 磁気攪拌棒および窒素パージを取り付けた乾燥した3口の丸底フラスコに、中
間体39(2.5gm、7.41ミリモル)およびテトラヒドロフラン(7.5
mL、無水)を加えた。その混合物を、攪拌し、−10℃に冷却し、ボラン−ジ
メチルスルフィド(7.4mL、THF中2M、2当量)を20分間で滴下した
。添加が終了した際に、その混合物を室温に温め、1時間にわたって還流させ、
室温に冷却した。勢いよく攪拌しながら、1mLの水/酢酸を使用して、その反
応を停止した。その混合物を減圧濃縮し、酢酸エチルで希釈し、飽和NaHCO 、ブラインで洗浄し、次に、MgSOで乾燥した。溶媒を真空除去して、N
−Boc保護標記化合物2.32gm(97%)を白色固形物として得た。C1
9H33NO3に関するESI−MS:計算値:323;実測値:324(M+
H)。 【0196】 ステップB 最少量のメタノール(約100μL)中のN−Boc保護標記化合物(180
mg、0.4ミリモル)の攪拌した混合物に、5mLの飽和HCl−EtOAc
溶液を加えた。その混合物を20分間攪拌し、溶媒を真空除去して、標記化合物
154mgを白色固形物として得た。C14H26ClNOに関するESI−M
S:計算値:260;実測値:261(M+H)。 【0197】 中間体42 【0198】 【化59】 【0199】 ジクロロメタン2.0mL中の中間体39(400mg、1.2ミリモル)、
PyBrop(607mg、1.2ミリモル)およびDMAP(92mg、0.
7ミリモル)の攪拌溶液に、DIEA(459mg、3.6ミリモル)を加えた
。その反応混合物を16時間攪拌し、ジクロロメタンで希釈し、1N HClで
洗浄し、真空濃縮した。残渣を、分取HPLCによって精製して、N−Boc保
護標記化合物435mgを白色固形物として得た。C21H36N2O3に関す
るESI−MS:計算値:364;実測値:365(M+H)。 【0200】 中間体41のステップBに記載の手順によって、N−Boc保護標記化合物を
使用して、標記化合物を得た。ESI−MS:265(M+H)。 【0201】 中間体43 【0202】 【化60】 【0203】 ジクロロメタン(15mL)中の中間体41(1.8gm、5.6ミリモル)
の溶液に、トリエチルアミン(1.69gm、3.0当量)を加え、攪拌し、0
℃に冷却し、次に、塩化メシル(1.0gm、1.5当量)を加え、3時間にわ
たって攪拌を継続した。濃縮し、DMF(6mL)で希釈し、攪拌し、ナトリウ
ムトリアゾール(1.0gm、3当量)を加え、酢酸エチルで希釈し、次に、飽
和NaHCO、ブラインで洗浄し、MgSOで乾燥した。溶媒を真空除去し
て、N−Boc保護標記化合物(154mg)を黄色固形物として得た。C21
H32N4O3に関するESI−MS:計算値:388;実測値:389(M+
H)。 【0204】 中間体41のステップBに記載の手順によって、N−Boc保護標記化合物を
使用して、標記化合物を得た。 ESI−MS:289(M+H)。 【0205】 中間体44 【0206】 【化61】 【0207】 テトラヒドロフラン(5mL)中の中間体41(0.5gm、1.5ミリモル
)の溶液に、イミダゾール(105mg、1.0当量)を加え、その混合物を攪
拌し、0℃に冷却し、次に、水素化ナトリウム(74mg、2.0当量)を加え
、30分間にわたって攪拌した。沃化メチル(439mg、2当量)をシリンジ
で加え、その混合物を室温に温め、2時間にわたって攪拌した。その反応混合物
を濃縮し、EtOAcと1N HClの間に分配し、ブラインで洗浄し、MgS
で乾燥した。溶媒を真空除去して、N−保護標記化合物(250mg)を黄
色油状物として得た。C20H35NO3に関するESI−MS:計算値:33
7;実測値:338(M+H)。 【0208】 中間体41のステップBに記載の手順によって、N−Boc保護標記化合物を
使用して、標記化合物を得た。ESI−MS:238(M+H)。 【0209】 下記実施例は、本発明を例示するものであり、どのような方法においても本発
明の範囲を限定するものではない。 【0210】 実施例1 【0211】 【化62】 【0212】 ステップA: 3S−N−Boc−3−デカヒドロイソキノリンカルボン酸の
製造 【0213】 【化63】 【0214】 窒素入口アダプター、ガラス栓、およびゴムセプタム(rubber sep
tum)を取り付けた50mLの3口の丸底フラスコに、商業的に入手可能なN
−Boc−(L)−Tic(1.00g、3.6ミリモル)および18mLのD
MFを装填した。次に、炭酸カリウム(0.597g、4.30ミリモル)を加
え、次に、沃化メチル(1.1mL、18.0ミリモル)をシリンジで加えた。
得られる混合物を室温で20時間攪拌し、次に、塩化メチレンおよび水を加えた
。水性層を分離し、塩化メチレンで2回で抽出し、合わせた有機相を塩化ナトリ
ウム飽和溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。粗生成物
を、フラッシュクロマトグラフィー(1:1 酢酸エチル−ヘキサン)によって
精製して、N−Boc−(L)−Ticメチルエステル(1.17g)を黄色油
状物として得た。 【0215】 N−Boc−(L)−Ticメチルエステル(1.05g、3.60ミリモル
)およびメタノール12mLの溶液に、アルミナ上5%ロジウム(0.53g)
を加え、次に、55〜60℃において、40psiの水素下において、36時間
加熱した。室温に冷却した後、その反応混合物を、セライトで濾過し、メタノー
ルで洗浄し、濃縮した。次に、その粗油状物を、酢酸エチルを溶離剤として使用
してセライトで再濾過し、濃縮して、メチル3S−N−Boc−3−デカヒドロ
イソキノリンカルボキシレート(0.733g)を明澄油状物として得た。C 27NOに関するESI−MS:計算値:297;実測値298(m+1
)。 同様の化合物の水素添加は専ら、シス−環接合生成物をジアステレオ異性体混合
物として生成した(Ornstein, P. L.;Arnold, M. B.;Augenstein, N. K.;Paschal, J. W. J. Org. Chem, 1991, 56, 4388を参照)。 【0216】 25mLの丸底フラスコに、メチル3S−N−Boc−3−デカヒドロイソキ
ノリンカルボキシレート(0.733g、2.46ミリモル)、およびメタノー
ル7mLを装填した。次に、1N NaOH水溶液(5mL)を加え、得られる
混合物を室温で22時間攪拌した。次に、その混合物を濃縮し、得られる残渣を
水に溶解し、氷−水浴によって0℃において冷却した。次に、1N HClを使
用してpH4に調節し、その濁った混合物を酢酸エチルで希釈した。水性相を分
離し、酢酸エチルで2回抽出し、合わせた有機相を塩化ナトリウム飽和溶液で洗
浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮して、3S−N−Boc−3−デ
カヒドロ−イソキノリンカルボン酸(0.667g)を非常に濃厚な黄色油状物
として得た。H NMRスペクトルは、2種類のジアステレオ異性体;先の水
素添加反応からのシス−環接合異性体の存在を示す。 【0217】 ステップB: 標記化合物の製造 25mLの丸底フラスコに、中間体1(0.102g、0.182ミリモル)
を装填し、次に、塩化メチレン1.2mL中のステップAの酸(0.057g、
0.201ミリモル)の溶液を加えた。その混合物を氷−水浴によって0℃にお
いて冷却し、次に、NMM(0.10mL、0.910ミリモル)、HOBt・
O(0.027g、0.201ミリモル)、およびEDC・HCl(0.0
39g、0.201ミリモル)を加えた。得られる混合物を室温で22時間攪拌
し、次に、塩化メチレンで希釈し、1N HCl溶液で2回、炭酸水素ナトリウ
ム飽和溶液、水、および塩化ナトリウム飽和溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾
燥し、濾過し、濃縮した。粗生成物を、フラッシュクロマトグラフィー(9:1
塩化メチレン:アセトン)によって精製して、N−Boc保護標記化合物(0
.096g)を白色固形物として得た。C3749SOClに関するE
SI−MS:計算値:712;実測値:713(m+1)。H NMRスペク
トルは、水素添加反応からの2種類のシス−環接合ジアステレオ異性体の存在を
示す。 【0218】 25mLの丸底フラスコに、N−Boc保護標記化合物(0.080g、0.
112ミリモル)、および塩化メチレン0.3mLを装填した。次に、トリフル
オロ酢酸(0.3mL)を加え、その混合物を室温で65分間攪拌した。その混
合物をトルエンで希釈、濃縮し、得られる油状物をトルエンで再希釈し、濃縮し
た。残渣を酢酸エチルに溶解し、1N NaOH溶液で洗浄し、合わせた有機相
を炭酸カリウムで乾燥し、濾過し、濃縮して、明澄油状物を得た。次に、遊離ア
ミンを、酢酸エチル0.5mLに溶解し、エーテル中の1N HCl溶液(0.
13mL)をシリンジで滴下した。その混合物をエーテルで希釈し、次に、沈殿
物を窒素雰囲気において濾過して、標記化合物(0.056g)を白色粉末とし
て得た。C3241SOClに関するESI−MS:計算値:612;
実測値:613(m+1)。 【0219】 実施例2 【0220】 【化64】 【0221】 ステップA: [3S(3α、4aβ、8aβ)]−N−Boc−デカヒドロ
−3−イソキノリンカルボン酸の製造 【0222】 【化65】 【0223】 還流冷却器を取り付けた25mLの丸底フラスコに、商業的に入手可能な[3
S(3α、4aβ、8aβ)]−N−tert−ブチルデカヒドロ−3−イソキ
ノリンカルボキサミド(1.0g、4.19ミリモル)および6N HCl水溶
液10mLを装填した。その溶液を80℃において23時間加熱し、次に、0℃
に冷却し、5N NaOH溶液(pH=13)12mLで希釈した。その水溶液
を酢酸エチルで抽出し、10mLの丸底フラスコに移し、ジオキサン25mLで
希釈した。次に、ジ−t−ブチルジカーボネート(1.0g、4.61ミリモル
)を加え、5N NaOH溶液(pH=10)を使用してpHを随時に調節しな
がら、その混合物を室温において23.5時間攪拌した。得られる混合物を酢酸
エチルおよび水で希釈し、層を分離した。水性層を氷−水浴によって0℃におい
て冷却し、次に、pHが2になるまで、1N HCl溶液を少量ずつ加えた。水
性層を酢酸エチルで3回で抽出し、合わせた有機相を塩化ナトリウム飽和溶液で
洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮して、[3S(3α,4aβ、
8aβ)]−N−Boc−デカヒドロ−3−イソキノリンカルボン酸(0.42
7g)を白色固形物として得た。 【0224】 ステップB: 標記化合物の製造 25mLの丸底フラスコに、中間体1 TFA塩(HClの代わりにTFAを
使用して中間体1のように製造、0.123g、0.219ミリモル)および塩
化メチレン1.3mLを装填し、次に、その混合物を氷−水浴によって0℃にお
いて冷却した。ステップAからの酸(0.068g、0.241ミリモル)、N
MM(0.10mL、0.910ミリモル)、HOBt・HO(0.033g
,0.241ミリモル)、およびEDC・HCl(0.046g、0.241ミ
リモル)を加えた。得られる混合物を室温で22時間攪拌し、次に、塩化メチレ
ンで希釈し、1N HCl溶液で2回、炭酸水素ナトリウム飽和溶液、水、およ
び塩化ナトリウム飽和溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮し
た。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(9:1 塩化メチレン:アセト
ン)によって精製して、N−Boc保護標記化合物(0.112g)を白色固形
物として得た。C3749SOClに関するESI−MS:計算値:7
12;実測値:713(m+1)。 【0225】 25mLの丸底フラスコに、N−Boc保護標記化合物(0.110g、0.
154ミリモル)および塩化メチレン0.4mLを装填した。次に、トリフルオ
ロ酢酸(0.4mL)を加え、その混合物を室温において45分間攪拌した。そ
の混合物をトルエンで希釈し、濃縮し、得られる油状物をトルエンで再希釈し、
濃縮した。残渣を酢酸エチルに溶解し、1N NaOH溶液で洗浄し(酢酸エチ
ルで2回で逆抽出)、合わせた有機相を炭酸カリウムで乾燥し、濾過し、濃縮し
て、黄色油状物を得た。次に、遊離アミンを酢酸エチル0.5mLに溶解し、エ
ーテル中の1N HCl溶液0.18mLをシリンジで滴下した。その混合物を
エーテルで希釈し、次に、沈殿物を窒素雰囲気下において濾過して、標記化合物
(0.072g)を白色粉末として得た。C3241SOClに関する
ESI−MS:計算値:612;実測値:613(m+1)。 【0226】 実施例3 【0227】 【化66】 【0228】 ステップA: [3S(3α、4aβ、8aβ)]−N−Boc−デカヒドロ
−3−イソキノリンカルボン酸、(R)−α−メチルベンジルアミン塩の製造 【0229】 【化67】 【0230】 25mLの丸底フラスコに、実施例1からの3S−N−Boc−3−デカヒド
ロイソキノリンカルボン酸(0.453g、1.60ミリモル)および酢酸エチ
ル14mLを装填した。次に、(R)−α−メチルベンジルアミン(0.21m
L、1.60ミリモル)を加え、得られる混合物を窒素雰囲気中、室温において
24時間置いた。次に、沈殿物を濾過して、白色粉末0.393gを得た。次に
、その白色粉末を再結晶(酢酸エチル−エタノール)して、[3S(3α、4a
α、8aα)]−N−Boc−デカヒドロ−3−イソキノリンカルボン酸、(R
)−α−メチルベンジルアミン塩(0.130g)を白色固形物として得た。 【0231】 ステップB: 標記化合物の製造 15mLの丸底フラスコに、ステップAの生成物の遊離酸(ステップAからの
中間体を10%クエン酸水溶液で洗浄することによって得る)(0.020g、
0.049ミリモル)、および塩化メチレン0.3mLを装填した。中間体1(
0.022g、0.045ミリモル)、NMM(0.020mL、0.180ミ
リモル)、HOBt・HO(0.007g、0.049ミリモル)、およびE
DC・HCl(0.009g、0.047ミリモル)を加えた。得られる混合物
を室温で17時間攪拌し、次に、塩化メチレンで希釈し、1N HCl溶液で2
回、炭酸水素ナトリウム飽和溶液、水、および塩化ナトリウム飽和溶液で洗浄し
、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。粗生成物をフラッシュクロマト
グラフィー(1:1 酢酸エチル−ヘキサン)によって精製して、N−Boc保
護標記化合物(0.023g)を白色固形物として得た。 【0232】 10mLの丸底フラスコに、N−Boc保護標記化合物(0.022g、0.
031ミリモル)および塩化メチレン0.2mLを装填した。次に、トリフルオ
ロ酢酸(0.2mL)を加え、その混合物を室温で1時間攪拌した。その混合物
をトルエンで希釈し、2回濃縮し、次に、油状物をエーテルで希釈し、濃縮して
、標記化合物(0.021g)を白色固形物として得た。C3241SO Clに関するESI−MS:計算値:612;実測値:613(m+1)。 【0233】 実施例4 【0234】 【化68】 【0235】 塩化メチレン(10mL)中の中間体1(450.1mg、1.01ミリモル
)の溶液に、N−Boc−7−ヒドロキシ−L−1,2,3,4−テトラヒドロ
キノリン−3−カルボン酸(7−OH−N−Boc−L−Tic、355.5m
g、1.21ミリモル)、HOBt(164.1mg、1.21ミリモル)、E
DC(232.3mg、1.21ミリモル)、およびNMM(0.5mL、4.
55ミリモル)を加えた。その混合物を室温で一晩攪拌し、次に、EtOAc(
50mL)で反応を停止した。その有機溶液を5%HCl水溶液(50mL)、
NaHCO飽和水溶液(50mL)、およびブライン(50mL)で洗浄し、
無水NaSOで乾燥し、濾過し、濃縮した。粗生成物を、MPLC(4:1
DCM:アセトン)によって精製して、N−Boc保護標記化合物を白色固形
物として得た(558.8mg、76.6%)。C3743ClNSに
関するESI−MS:計算値:722;実測値:723(M+1)。 【0236】 DCM(1.0mL)中の、N−Boc保護標記化合物(79.5mg、10
9.9μmol)およびアニソール(0.1mL)の溶液に、TFA(0.5m
L)を加えた。出発物質が存在しなくなるまで(TLC)、その混合物を室温で
攪拌した。溶媒を減圧において除去し、ジエチルエーテルを加えて、白色固形物
(TFA塩)を得た。その塩を、1N NaOH水溶液(15mL)に加え、酢
酸エチル(2x15mL)で抽出した。合わせた有機物質を、無水NaSO で乾燥し、濾過し、濃縮した。残渣を酢酸エチル(0.5mL)に溶解し、ジエ
チルエーテル中の1N HClを加えて、標記化合物を白色固形物として得た(
53.6mg、73.9%、HCl塩)。C3235ClNSに関する
ESI−MS:計算値:622;実測値:623(M+1)。 【0237】 実施例5 【0238】 【化69】 【0239】 DMF(5.0mL)中の、実施例4のN−Boc保護化合物(153.4m
g、212.1μmol)およびKCO(58.8mg、425.5μmo
l)の混合物に、ヨウ化メチル(20.0μL、321.4μmol)を加えた
。その混合物を室温で一晩攪拌し、次に、1N HCl(水溶液、50mL)で
反応を停止し、酢酸エチルで抽出した(3x50mL)。合わせた有機相を、N
aHCO飽和水溶液(50mL)およびブライン(50mL)で洗浄し、無水
NaSOで乾燥し、濾過し、濃縮して、N−Boc保護標記化合物を無色油
状物として得た(147.0mg、94.0%)。C3845ClN
に関するESI−MS:計算値:736;実測値:737(M+1)。 【0240】 DCM(2.0mL)中の、N−Boc保護標記化合物(179.9mg、2
44.0μmol)およびアニソール(0.1mL)の溶液に、TFA(1.0
mL)を加えた。出発物質が存在しなくなるまで(TLC)、その混合物を室温
で攪拌した。溶媒を減圧において除去し、ジエチルエーテルを加えて、標記化合
物を白色固形物として得た(143.2mg、78.1%)。C3337Cl
Sに関するESI−MS:計算値:636;実測値:637(M+1)
。 【0241】 実施例6〜15 実施例4に記載した一般手順によって、下記中間体および酸を使用して、実施
例6〜15の化合物を製造した。 【0242】 【化70】 【0243】 実施例 中間体 酸 塩 Rii Riii x EI-MS 6 3 N-Boc-D-Tic TFA Br H H 651(M+1) 653(M+3) 7 3 N-Boc-L-Tic TFA Br H H 651(M+1) 653(M+3) 8 4 7-OH-N-Boc-L-Tic TFA Cl OH F 641(M+1) 9 3 7-OH-N-Boc-D-Tic TFA Br OH H 667(M+1) 669(M+3) 10 3 7-OH-N-Boc-L-Tic TFA Br OH H 667(M+1) 669(M+3) 11 1 7-OH-N-Boc-D-Tic TFA Cl OH H 623(M+1) 12 5 N-Boc-L-Tic TFA CH3 H H 587(M+1) 13 1 N-Boc-D-Tic HCl Cl H H 653(M+H) 14 2 N-Boc-D-Tic HCl CH3O H H 15 2 N-Boc-L-Tic HCl CH3O H H 【0244】 実施例16 【0245】 【化71】 【0246】 ジクロロメタン6mL中の、中間体25(150mg、0.35ミリモル)、
N−Boc−D−Tic(162mg、0.35ミリモル)、PyBrop(1
64mg、0.35ミリモル)およびDMAP(172mg、1.4ミリモル)
の攪拌した溶液に、DIEA(26mg、0.21ミリモル)を加えた。その溶
液を16時間攪拌し、濃縮し、直接にクロマトグラフィー(SiO、19:1
EtOAc/メタノール)にかけて、N−Boc保護標記化合物200mgを
白色固形物として得た。C3945ClNに関するESI−MS:計算
値:684;実測値:685(M+H),585(M+H−Boc)。 【0247】 メタノール(0.25mL)中の、前ステップからのN−Boc保護標記化合
物(160mg、0.23ミリモル)の攪拌した溶液に、HCl−EtOAc(
5mL)を加えた。その反応を20分間攪拌し、溶媒を真空除去して、標記化合
物138mgを白色固形物として得た。C34H37N4O3Cl1に関するE
SI−MS:計算値:584;実測値:585(M+H),607(M+H+N
)。 【0248】 実施例17〜29 実施例13に記載した一般手順によって、中間体26〜38を使用して、下記
化合物を合成した。 【0249】 【化72】 【0250】 実施例 中間体 R EI−MS 17 26 CONH−シクロプロピル 18 27 SOCH 19 28 CO−3−ピリジル 20 29 CO−4−ピリジル 21 30 CO−2−ピラジニル 649(M+H) 22 31 CONH−2−ピリミジニル 664(M+H) 23 32 CO−N(CH 654(M+H) 24 33 CO−N(CHO(CH 656(M+H) 25 34 CONH−2−チアゾリル 669(M+H) 26 35 CO−2−ピリジル 648(M+H) 27 36 CO−Ph 647(M+H) 28 37 SOPh 683(M+H) 29 38 CO−2−チエニル 653(M+H) 【0251】 実施例30〜34 中間体25および実施例16に関して記載した一般手順によって、中間体40
〜44で開始して、下記化合物を製造した。 【0252】 【化73】 【0253】 実施例 中間体 R ESI−MS 30 40 COCH 592(M+H) 31 42 C(O)N(CH 603(M+H) 32 43 CH−1,2,4−トリアゾル−1−イル 615(M+H) 33 41 CHOH 564(M+H) 34 44 CHOCH 578(M+H)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 3/10 A61P 15/00 15/00 15/10 15/10 43/00 111 43/00 111 C07D 471/10 101 C07D 471/10 101 A61K 37/02 (31)優先権主張番号 60/123,260 (32)優先日 平成11年3月8日(1999.3.8) (33)優先権主張国 米国(US) (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,UG,ZW),E A(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ ,TM),AE,AL,AM,AU,AZ,BA,BB ,BG,BR,BY,CA,CN,CU,CZ,EE, GD,GE,HR,HU,ID,IL,IN,IS,J P,KG,KR,KZ,LC,LK,LR,LT,LV ,MD,MG,MK,MN,MX,NO,NZ,PL, RO,RU,SG,SI,SK,TJ,TM,TR,T T,UA,US,UZ,VN,YU,ZA (72)発明者 イエ,チーシヨン アメリカ合衆国、ニユー・ジヤージー・ 07065、ローウエイ、イースト・リンカー ン・アベニユー・126 (72)発明者 パルキ,ブレンダ・エル アメリカ合衆国、ニユー・ジヤージー・ 07065、ローウエイ、イースト・リンカー ン・アベニユー・126 (72)発明者 バクシ,ラマン・ケイ アメリカ合衆国、ニユー・ジヤージー・ 07065、ローウエイ、イースト・リンカー ン・アベニユー・126 (72)発明者 パチエツト,アーサー・エイ アメリカ合衆国、ニユー・ジヤージー・ 07065、ローウエイ、イースト・リンカー ン・アベニユー・126 (72)発明者 フアン・デル・プルーフ,レオナルドス, ハー・テー アメリカ合衆国、ニユー・ジヤージー・ 07065、ローウエイ、イースト・リンカー ン・アベニユー・126

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 式I: 【化1】 [式中: Cyは、0または1個のN原子を有する6員芳香環、またはシクロヘキサン
    であり; Qは、 【化2】 であり; Xは、O、CH、SO、CHCO、CHSO、CHC(O)
    N(R、NR、NSO、NSON(R、NCOR、N
    CON(R、CHN(R)COR、CHN(R)SO、CH
    CHOR、またはCH(CH)−ヘテロアリールであり; Yは、(CH、CH−C1〜8アルキル、O、C=O、またはSO
    あり、但し、YがOであるとき、Xの環原子は炭素であることを条件とし; Rは、H、C1〜8アルキル、CH(R)−アリール、CH(R)−ヘ
    テロアリール、(CH−C5〜6シクロアルキルであり、該アリールおよ
    び該ヘテロアリールは1個または2個のR基によって任意に置換されていても
    よく; Rは、Hまたはハロであり; Rは、R、(CHN(R、(CHN(R)C(=N
    )NR、(CHNH−2−ピリジル、(CHNH−2−イミ
    ダゾリル、(CHNH−2−チアゾリル、(CHNH−2−ピリミ
    ジニル、 【化3】 であり; Rは、H、C1〜8アルキル、(CHアリール、(CHヘテロ
    アリール、C3〜6シクロアルキル;または、2Rが、それらに結合している
    窒素原子と一緒になって、O、S、およびNRから選択される追加ヘテロ原子
    を任意に有する5または6員環を形成し; Rは、R、ハロ、OR、NHSO、N(R、CN、NO 、SON(R,SO、CF、OCF;または、隣接する炭素
    原子に結合している2個のR基が一緒になってメチレンジオキシを形成し; Rは、H、NO、またはCNであり; Cyは、アリール、5または6員ヘテロアリール、5または6員ヘテロシクリ
    ル、あるいは5または6員カルボシクリルであり; nは、0〜3であり; m、p、およびqは、独立に、0、1、または2であり; rは、1、2、または3である] で示される化合物、または医薬的に許容されるそれの塩。 【請求項2】 Cyが、ベンゼンまたはシクロヘキサンである請求項1に
    記載の化合物。 【請求項3】 Xが、CHCO、CHC(O)N(R、NSO 、CHN(R)COR、CHN(R)SO、CHCHOR 、またはCHCH−ヘテロアリールである請求項1に記載の化合物。 【請求項4】 Qが、 【化4】 であり; RおよびRが、請求項1に定義した通りであり、Cyが、アリール、5ま
    たは6員ヘテロアリール、あるいは5または6員カルボシクリルである請求項1
    に記載の化合物。 【請求項5】 Rが、アリールがRによって任意に置換されていてもよ
    いCH−アリールである請求項1に記載の化合物。 【請求項6】 式Ia: 【化5】 [式中: Xは、CHCO、CHC(O)N(R、NSO、CHN(
    )COR、またはCHN(R)SOであり; Rは、Hまたはハロであり; Rは、R、(CHN(R、(CHNH−2−ピリジル
    、(CHNH−2−イミダゾリル、(CHNH−2−チアゾリル、
    (CHNH−2−ピリミジニル、 【化6】 または、 【化7】 であり; Rは、H、C1〜8アルキル、(CHアリール、(CHヘテロ
    アリール、またはC3〜6シクロアルキルであり; Rは、H、ハロ、R、OR、CF、OCFであり; Cyは、ベンゼン、ピリジン、イミダゾール、またはシクロヘキサンであり: nは、0〜3である] で示される化合物、または医薬的に許容されるそれの塩。 【請求項7】 を付けた炭素原子がR配置を有する、請求項6に記載の化
    合物。 【請求項8】 Cyがベンゼンまたはシクロヘキサンである、請求項7に記
    載の化合物。 【請求項10】 式Ib: 【化8】[式中: Xは、CHCO、CHC(O)N(R、CHCHOR、また
    はCHCH−ヘテロアリールであり; Rは、H、C1〜8アルキル、(CHアリール、(CHヘテロ
    アリール、またはC3〜6シクロアルキルであり; Rは、H、ハロ、R、OR、CF、OCFであり; Cyは、ベンゼン、ピリジン、イミダゾール、またはシクロヘキサンであり: nは、0〜3である] で示される化合物、または医薬的に許容されるそれの塩。 【請求項11】 を付けた炭素原子がR配置を有する、請求項10に記載
    の化合物。 【請求項12】 Cyがベンゼンまたはシクロヘキサンである、請求項11
    に記載の化合物。 【請求項13】 下記化合物: 【化9】 から成る群から選択される化合物。 【請求項14】 有効量の請求項1に記載の化合物を、治療または予防を必
    要とする哺乳動物に投与することを含んで成る、メラノコルチン受容体の活性化
    に反応性の障害、疾患または症状を治療または予防する方法。 【請求項15】 有効量の請求項1に記載の化合物を、治療または予防を必
    要とする哺乳動物に投与することを含んで成る、肥満を治療または予防する方法
    。 【請求項16】 有効量の請求項1に記載の化合物を、治療または予防を必
    要とする哺乳動物に投与することを含んで成る、糖尿病を治療または予防する方
    法。 【請求項17】 有効量の請求項1に記載の化合物を、治療または予防を必
    要とする哺乳動物に投与することを含んで成る、男性または女性の性機能不全を
    治療または予防する方法。 【請求項18】 有効量の請求項1に記載の化合物を、治療または予防を必
    要とする哺乳動物に投与することを含んで成る、勃起不全を治療または予防する
    方法。 【請求項19】 有効量のメラノコルチン−4受容体作動薬を、治療または
    予防を必要とする哺乳動物に投与することを含んで成る、男性または女性の性機
    能不全を治療または予防する方法。 【請求項20】 有効量のメラノコルチン−4受容体作動薬を、治療または
    予防を必要とする哺乳動物に投与することを含んで成る、勃起不全を治療または
    予防する方法。 【請求項21】 有効量のメラノコルチン−4受容体作動薬を、治療または
    予防を必要とする哺乳動物に投与することを含んで成る、女性の性機能不全を治
    療または予防する方法。 【請求項22】 請求項1に記載の化合物および医薬的に許容される担体を
    含んで成る医薬組成物。 【請求項23】 インシュリン増感剤、インシュリン擬似体、スルホニルウ
    レア、α−グルコシダーゼ阻害剤、HMG−CoAレダクターゼ阻害剤、セクエ
    ストラントコレステロール低下剤、β3アドレナリン受容体作動薬、ニューロペ
    プチドY拮抗薬、ホスホジエステルV阻害剤、およびα−2アドレナリン受容体
    拮抗薬から選択される第二有効成分をさらに含んで成る、請求項22に記載の医
    薬組成物。
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