JP2002516896A - R−(−)−カルニチンの立体選択的合成のための化学的方法 - Google Patents

R−(−)−カルニチンの立体選択的合成のための化学的方法

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JP2002516896A JP2000552078A JP2000552078A JP2002516896A JP 2002516896 A JP2002516896 A JP 2002516896A JP 2000552078 A JP2000552078 A JP 2000552078A JP 2000552078 A JP2000552078 A JP 2000552078A JP 2002516896 A JP2002516896 A JP 2002516896A
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Abstract

(57)【要約】 特徴的なステップが、グリセロールの(-)ショウノウスルホン酸のアミンとの縮合である、R-(-)-カルニチンの立体選択的合成のための方法を開示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (技術分野) 本発明は、R-(-)-カルニチンの立体選択的合成のための化学的方法に関する
。 公知のように、カルニチンは不斉中心を含み、それゆえ2つのエンチオマー形
態、名付けて(R)-(-)-カルニチンおよび(S)-(+)-カルニチンそれぞれの形態で
存在することができる。これらの中で、R-(-)-カルニチンのみが生きている生
物体中に存在し、ミトコンドリアの膜を横切る脂肪酸の輸送のためのキャリアと
して作用する。R-(-)カルニチンは生理学的に活性なエナンチオマー形態である
が、ここ数年は、R,Sラセミ体が治療薬として使用されている。しかし、S-(+
)-カルニチンがカルニチンアセチルトランスフェラーゼの競合的なインヒビター
であり、心筋内および骨格筋内でのR-(-)-カルニチンのレベルを低下させる可
能性があることが認識される必要がある。 それゆえ、血液透析治療を行っている患者または心臓病または脂質代謝性疾患
の治療を行っている患者に対しては、R-(-)-カルニチンのみが投与されるよう
にすることが必須である。 同じ原理が、R-(-)-カルニチンのアセチル化により得られるアセチルR-(-)-
カルニチンおよびプロピオニルR-(-)-カルニチンが用いられる脳代謝、末梢神
経障害、末梢動脈症などの疾患の治療のための、カルニチンのアシル化誘導体の
治療的使用にも当てはまる。
【0002】 様々な化学的方法が、工業的規模でのカルニチンの製造に関して提案されてい
る。これらのプロセスは一般に非立体選択的であり、それゆえ、RおよびSエナ
ンチオマーのラセミ体混合物を誘導する。従って、ラセミ体の要素であるエナン
チオマーを分割するために、分割法を用いなければならない。典型的にはR、S
ラセミ体混合物を、例えばD-酒石酸またはD-ショウノウスルホン酸から選択さ
れる光学活性な酸と反応させて、お互いから分割することのできる2つのジアス
テレオ異性体を得る。米国特許第4,254,053に記載される古典的な方法で
は、D-ショウノウ酸をR,Sカルニチンアミドのラセミ体混合物の分割剤として
用いて、S-(+)-カルニチンを廃棄物として得、R-(-)-カルニチンアミドはR-(
-)-カルニチンに加水分解する。 これらの分割法はそれゆえ複雑で費用がかかり、いずれの場合においても、R
-(-)-カルニチンおよびその等量のS-(+)-カルニチンまたは、R-(-)-カルニチ
ンのプレカーサーと反対の配置を有するプレカーサーが副産物として生成される
に至る。
【0003】 R-(-)-カルニチンの工業的製造において、相当量の、廃棄物として得られる
S-(+)-カルニチン(またはS-(+)-カルニチンアミドのようなそのプレカーサー)
を用いる試みに関して、詳細にはS-(+)-カルニチン廃棄物から得られるアキラ
ルな誘導体(クロトノベタインまたはガンマ-ブチロベタイン)から出発するR-(-
)-カルニチンの立体選択的合成に基づく様々な方法が近年提案されている。 これらの方法は一般にクロトノベタインの立体選択的水素化に基づくものであ
り、特定の微生物においてバイオトランスフォーメーションを引き起こすために
主に用いられるもう一つの方法と異なるものである。例えば、EP012144
4(HAMARI)、EP0122794(AJINOMOTO)、EP01481
32(SIGMA-TAU)、JP275689/87(BIORU)、JP610
67494(SEITETSU)、JP61234794(SEITETSU)、J
P61234788(SEITETSU)、JP61271996(SEITET
SU)、JP61271995(SEITETSU)、EP0410430(LON
ZA)、EP0195944(LONZA)、EP0158194(LONZA)、
EP0457735(SIGMA-TAU)に開示されている方法を参照されたい
。 JP62044189(SEITETSU)は、代わりに酵素法によりクロトノ
ベタインから得られるガンマ-ブチロベタインから出発し、R-(-)-カルニチンの
立体選択的生成のための方法を開示する。 全てのこれらの方法には欠点があり、大きな技術的課題を提起する。
【0004】 まず第一に、全ての前記の微生物学的方法においては、S-(+)-カルニチンが
出発生成物を構成するアキラルな化合物(クロトノベタインまたはガンマ-ブチロ
ベタイン)に変換されなければならない。 後の方法には、工業規模での製造において、以下の問題の1またはそれ以上が
ある。 (i)R-(-)-カルニチンの収率が極端に低い。 (ii)微生物を高価な栄養培地で生育させなければならない。 (iii)微生物は、低濃度のクロトノベタイン(2-3%(w/v)まで)しか支持
しない。 (iv)クロトノベタインを使用した場合に、例えばクロトノベタインのガンマ‐
ブチロベタインへの還元または、R-(-)-カルニチンの3-デヒドロカルニチンへ
の酸化のような、最終R-(-)-カルニチン収率を減じる付随的な反応が生じる。 ごく近年、一つの不斉炭素原子を含む、R-(-)-カルニチンの配置と反対の配
置を有する出発化合物をR-(-)-カルニチンへ、この化合物をまずアキラルな中
間体、クロトノベタインまたはガンマ-ブチロベタインに変換し、このアキラル
な中間体をその後R-(-)カルニチンへ変換することなく、変換することに基づく
化学的方法が開示された(US5,412,113;US5,599,978;EP
0609643)。出発化合物は、前記のごとくR,S-カルニチンアミドラセミ
体混合物の、例えばD-ショウノウ酸による分割において余分の廃棄物として得
られるS-(+)-カルニチンアミドから成る。この方法に従い、S-(+)-カルニチン
アミドをS-(+)-カルニチンに変換し、これをエステル化してカルボキシル基を
保護し、該エステルをアシル化、好ましくはメシル化し、カルボキシル基を元に
戻した後、こうして得られたアシル誘導体を所望のR配置を呈するキラルなラク
トンへ変換し、これを塩基性加水分解することによりR-(-)-カルニチンを供給
する。
【0005】 R-(-)-カルニチンをアキラルな中間体経由で得る微生物法と、R-(-)-カルニ
チンがキラルなラクトン経由で得られることを可能にする化学的方法の両方にお
いて、出発生成物が、通常、ラセミ体混合物、例えばR,Sカルニチンアミドの
分割により得られる、R型の配置と反対の配置を有するカルニチンのプレカーサ
ーであることに注意すべきである。 換言すれば、全ての前記の最新の方法の元にある基本的仮定は、R-(-)-カル
ニチンを得るためには、R,Sラセミ体混合物の分割における化学的方法を引き
続き用いることがとりわけ必要であるということである。なぜなら、これにより
、最新の方法において出発生成物をまさに構成するものである、R型の配置と反
対の配置を有するカルニチンプレカーサーが廃棄物として製造されるからである
。R-(-)-カルニチンの製造のためのほとんどの最近の、技術的に進歩した方法
が、出発生成物の供給のために、R-(-)-カルニチンの工業的製造のための最も
古い方法を引き続き用いなければならないことは、ほとんど逆説のようなもので
ある。
【0006】 本明細書中に記載した本発明の目的は、R型の配置と反対の配置を有するカル
ニチンプレカーサー、例えばS-(+)-カルニチンアミドまたはS-(+)-カルニチン
から出発しないR-(-)-カルニチンの製造のための化学的方法を提供することで
ある。 詳細には、本明細書に記載する本発明の目的は、カルニチンプレカーサーのラ
セミ体混合物の分割に基づく方法を引き続き用いることなく行う、R-(-)-カル
ニチンの製造のための方法を提供することである(カルニチンプレカーサーのラ
セミ体混合物がなければ、前記の、最新の方法のための出発化合物は入手できな
い)。 R-(-)-カルニチンの立体選択的合成のための化学的方法であって、その出発
物質が低コストで得易い、グリセロール中に存在する単一のアキラルな化合物で
ある化学的方法を提供することも本発明の目的である。
【0007】 以下の反応図を参照されたい。
【化2】
【0008】 本発明による方法は、以下の段階から成る。 (a)(-)ショウノウスルホン酸クロライドを(1R)-ショウノウ-10-スルホニル
アミン (式中、RおよびR1は同一であっても異なっていてもよく、水素またはC1-C4
アルキルベンズヒドリルであるが、両方が水素ではあり得ず、または、 RおよびR1は、それらが結合している窒素原子と共に4-6の炭素原子を有する
複素環式基を形成する)へと、(-)ショウノウスルホン酸クロライドを式HNRR 1 のアミン(式中RおよびR1は前に定義したものである)と、クロライド:アミン
のモル比1:1.1〜1:1.5で0℃-30℃にて2-4時間反応させることによっ
て変換すること、 (b)スルホニルアミンをグリセロールと、グリセロール:アミンのモル比2:
1〜5:1で酸溶媒中で縮合させ、(1R)-ショウノウ-2-スピロケタールグリセ
ロール-10-スルホニルアミンを得ること、 (c)をメタンスルホニルクロライドと塩基溶媒中、モル比1:1で、0℃-20
℃にて反応させることによりスルホニルアミンをメシル化し、(1R)-ショウ
ノウ-2-(1-メタンスルホニル)-スピロケタールグリセロール-10-スルホニル
アミンを得ること、 (d)をトリメチルアミンとアルコール溶媒中、:トリメチルアミンのモル比
1:20〜1:1.5で、25℃-100℃にて反応させることにより、のメシル
オキシ基をトリメチルアンモニウム基と置換して、(1R)-ショウノウ-2-(1-
トリメチルアンモニウム)-スピロケタールグリセロール-10-スルホニル-アミ
ンメタンスルホネートを得ること、 (e)を酸溶媒中で加水分解し、続いて有機溶媒を添加し、(R)-3-トリメチル
アンモニウム-1,2-ジヒドロキシ-プロパンメタンスルホネートを含む水相と
、ステップ(b)で再利用されるアミンを含む有機相を得ること、 (f)の臭化水素酸の酢酸溶液による臭素化処理を、:HBrのモル比1:6〜
1:1で15-24時間、室温にて行い、続いて1-4の炭素原子を有するアルカ
ノールを添加し、生じた混合物を4-8時間還流し、次いで混合物を乾燥状態ま
で蒸発させて、(R)-3-トリメチル-アンモニウム-1-ブロモ-2-ヒドロキシ-プ
ロパンブロマイドを得ること、 (g)の水溶液を等モル量のアルカリ性シアン化物と5-24時間25℃-80℃
で反応させ、次いで乾燥状態まで濃縮することによりを(R)-カルニチンニト
リルブロマイドに変換すること、 (h)を濃縮酸と60℃-100℃で2-6時間反応させ、次いで反応混合物を水
で希釈し、こうして得られた水溶液をまず塩基性イオン交換樹脂上で、次いで酸
性樹脂上で溶離することにより、をR-(-)-カルニチン分子内塩に変換する
こと。
【0009】 ステップ(b)において、酸溶媒は、酢酸、トリフルオロ酢酸、p-トルエンス
ルホン酸、p-トルエンスルホン酸のピリジニウム塩、リン酸、または硫酸のよ
うな有機または無機酸を用いて得られる。 好ましい酸は、p-トルエンスルホン酸である。 ステップ(c)において、塩基溶媒は、トリエチルアミン、ジメチルアミノピリ
ジン、イソキノリンまたはキノリンのような有機塩基を用いて得られる。トリエ
チルアミンが好ましい。 ステップ(d)において、アルコール溶媒は、メタノール、エタノールまたはイ
ソプロパノールのようなアルカノールを用いて得られる。エタノールが好ましい
。 ステップ(e)において、酸溶媒は、塩酸、硫酸、酢酸、トリフルオロ酢酸また
は-SO3H型(Amberlite(商標登録)IR-120, Amverlyst(商標登録)15, Dowex(商
標登録50)の酸性樹脂を用いて得られる。HCl水溶液が好ましい。 ステップ(e)において、有機溶媒は水に不溶であり、酢酸エチル、エチルエー
テル、クロロホルムおよび塩化メチレンから成る群から選択される。酢酸エチル
および塩化メチレンが好ましい溶媒である。 ステップ(f)において、アルカノールは、メタノールまたはエタノールから選
択される。メタノールが好ましい。 ステップ(g)において、アルカリ性シアン化物は、シアン化ナトリウム、シア
ン化カリウムおよびテトラブチルアンモニウムから成る群から選択される。シア
ン化ナトリウムが好ましい。 ステップ(h)において、濃縮酸は、例えば12Nの塩酸である。 塩基性のイオン交換樹脂は、Amberlite(商標登録)IRA 402、IRA 410、Amberly
st(商標登録)A-26、およびDowex(商標登録)I-X8から成る群から選択される。Amb
erlite(商標登録)IRC-402が好ましい。 酸性のイオン交換樹脂は、Amberlite IRC-50、IRC-84およびDuolite(商標登録
)C433から成る群から選択される。Amberlite(商標登録)IRC-50が好ましい。 以下の実施例は、限定するものではないが、本発明による方法を説明する。
【0010】実施例1 ステップ(a);(1R)-ショウノウ-10-スルホニルピロリジンの調製 7.11gのピロリジン(100mmol)および13gの4-ジメチルアミノピ
リジン(111mmol)をフラスコ中、200mlの塩化メチレンに溶解し、20m
lの塩化メチレンに溶解した26gの(-)ショウノウスルホニルクロライドを該
溶液に0℃で滴下した。約30分後、反応終了時に800mlの酢酸エチルと1
00mlの水を添加した。水相を分離した後、有機相をまず1NのHClで3回
、次いで水と共にさらにかき混ぜた。無水Na2SO4にて乾燥させた後、有機相
を真空濃縮した。こうして得られた粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィーに
より精製した。固体をヘキサンを用いて結晶化した(23.7g、収率=80%)
。 TLC=ヘキサン/AcOEt7:3、Rf=0.29 MP=76℃‐77℃ [α]D=- 34.8°(1% CHCl3)1 H-NMR-300Mhz(CDC13); δ 3.40-3.20(5H,m,2CH2,CH); 2.80-2.70 (1H,d,CH); 2.59-2.41 (1H,m,CH); 2.49-2.22 (1H,dt,CH); 2.30-1.80 (7H,m,3CH,2CH2); 1.62-1.49(1H,m,CH); 1.42-1.25(1H,m,CH); 1.30(3H,s,CH3); 0.81(3H,s,CH3). A.E. = C14H23NO3Sの基準を満たす。
【0011】ステップ(b);(1R)-ショウノウ-2-スピロケタールグリセロール-10-スフホ
ニル-ピロリジンの調製 冷却剤および(活性化されたモレキュラーシーブを加えた)ソックスレーを備え
たフラスコ中、10g(35mmol)の前のステップで得られた化合物、2.3
gの無水グリセロール(70mmol)および0.5gのp-トルエンスルホン酸を
100mlの無水ベンゼンに懸濁した。反応混合物を3日間、還流した。還流終
結時、冷却させた後、混合物をAcOEtで希釈し、有機相を飽和NaHCO3
溶液で洗浄した。有機相を次いで無水Na2SO4にて乾燥させ、乾燥状態まで濃
縮した。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィーに供した。7.2gの生成物(
収率60%)を3gの出発ケトンおよび、他のジアステレオ異性体を含む2.5g
の不純物と共にオイルとして得た。 TLC=ヘキサン/AcOEt7:3、Rf=0.15 [α]D = + 11.84° (1% CHCl3)1 H-NMR-300 Mhz (CDCl3); δ 4.08-3.88(4H,m,2CH2); 3.44-3.90(2H,d,2CH); 3.37-3.20(4H,m,2CH2); 2.62-2.46(1H,d,CH); 2.34-2.20(1H,m,CH); 2.1-1.68(8H,m,4CH,2CH2); 1.43-1.39(1H,d,CH); * 1.32-1.18(1H,m,CH); 0.92(3H,s,CH3); 0.85(3H,s,CH3). A.E. = C17H29NO5Sの基準を満たす。
【0012】ステップ(c);(1R)-ショウノウ-2-(1-メタンスルホニル)-スピロケタールグ
リセロール-10-スルホニルピロリジンの調製 17g(50mmol)の前のステップで合成した生成物のクロロホルム溶液に
、まずトリエチルアミン(10.6ml、75mmol)を添加し、次いでメタン
スルホニルクロライド(5ml、75mmol)に0℃にて滴下した。数時間後、
反応混合物をまず1NのHClと共に、次いで飽和NaHCO3溶液と共に、最
後に水と共に溶液をかき混ぜて洗浄した。有機溶液を無水Na2SO4にて乾燥さ
せ、乾燥状態まで濃縮した。粗オイルを得、これをさらにシリカゲルクロマトグ
ラフィーにより精製した。19gの生成物(収率90%)を得た。 TLC=ヘキサン/AcOEt7:3Rf=0.19 [α]D = + 12.57°(1% CHC13)1 H-NMR-300Mhz(CDCl3); δ 4.50-4.40(1H,m,CH); 4.25-4.20(2H,m,CH2); 4.00-3.90(1H,t,CH); 3.70-3.60(1H,t,CH); 3.30-3.10(5H,m,2CH2,CH); 3.00 (3H,s,CH3); 2.60-2.50(1H,d,CH); 2.30-2.10 (1H,m,CH); 2.00-1.80(1H,m,CH); 1.80-1.60(7H,m,3CH,2CH2); 1.44-1.40(1H,d,CH); 1.30-1.10(1H,m,CH); 0.94(3H,s,CH3); * 0.84(3H,s,CH3). A.E. = C18H31NO7S2の基準を満たす。
【0013】ステップ(d);(1R)-ショウノウ-2-(1-トリメチルアンモニウム)-スピロケタ
ールグリセロール-10-スルホニルピロリジンメタンスルホネートの調製 16.8g(40mmol)の前のステップで作成した化合物を、33%のトリ
メチルアミンの溶液200mlに直接溶解した。48時間、50℃で反応させた
後、反応を中断し、減圧下で溶媒を除去した。粗生成物を得、シリカゲルクロマ
トグラフィーにより精製した後、19gの生成物を得た(収率99%)。 TLC = CHCl3/IsPrOH/MeOH/H2O/CH3COOH (4.2/0.7/2.8/1.05/1.05) Rf= 0.66 [α]D = - 13.5°(1% MeOH)1 H-NMR-300Mhz(MeOD); δ 4.53-4.50(1H,m,CH); 4.25-4.15(1H,m,CH); 3.9-3.75(1H,dd, CH); 3.75-3.65(1H,t,CH); 3.60-3.50(1H,d,CH); 3.40-3.10(14H,m,2CH2,CH,3CH3); 2.80-2.72(1H,d,CH); 2.70(3H,s,CH3); 2.30-2.20(1H,m,CH); 2.20-2.10(1H,m,CH); 1.80-1.60(7H, m,3CH,2CH2): 1.52-1.50(1H,d,CH); 1.40-1.20(1H,m,CH); 1.05(3H,s,CH3); 0.95(3H,s,CH3). A.E. = C21H40N2O7S2の基準を満たす。
【0014】ステップ(e);(R)-3-トリメチルアンモニウム-1,2-ジヒドロキシ-プロパン
メタンスルホネートの調製および、(1R)-ショウノウ-10-スルホニルピロリ
ジンの回収 19g(39.6mmol)の前のステップで得られたアンモニウム塩を30m
lの3NのHClと共に200mlのメタノールに溶解した。これを18時間7
0℃で反応させ、その後、溶液を濃縮した。得られた半固体を酢酸エチルと水に
再溶解した。相を短時間かき混ぜ、分離した後、両相を乾燥させた。(1R)-シ
ョウノウ-10-スルホニルピロリジンを有機相から得、一方、標題生成物は水相
から得た。これを水に再溶解し、炭素を用いて脱色した。溶液を再び乾燥させた
後、非常に湿りやすい半固体を得た(9g、収率99%)。 TLC = CHCl3/IsPrOH/MeOH/H2O/CH3COOH (4.2/0.7/2.8/1.05/1.05) Rf= 0.14 HPLC = Hypersil-APS; 溶離剤: NH4H2PO4 0.1 M 35 / CH3CN 65; pH = 6.0; 検出器: UV 205 nm; RI; RT = 7.76 [α]D = -18°(1% H2O)1 H-NMR-300Mhz(D2O); δ 4.20-4.10(1H,m,CH); 3.48-3.42(2H,d,CH2); 3.38-3.22(2H,m,CH2); 3.05(9H,s,3CH3); 2.62(3H,s,CH3). H2O= 2.6% Fab-Ms (+)= 134 A.E. = C7H19NO5Sの基準を満たす。
【0015】ステップ(f);(R)-3-トリメチルアンモニウム-1-ブロモ-2-ヒドロキシ-プロ
パンブロマイドの調製 9g(39mmol)の(R)-3-トリメチルアンモニウム-1,2-ジヒドロキシ
-プロパン-メタンスルホネートおよび25mlの無水酢酸を160mlのHBr
(30%酢酸溶液)に溶解し、24時間室温にて反応させた。700mlのメタノ
ールを次いで添加し、生じた溶液をさらに6時間還流した。溶液を濃縮し、生じ
たオイルをエチルエーテルで数回処理することにより固体化した。固体をさらに
アセトン晶出により精製した。9.8gの生成物を黄色固体として90%の収率
で得た。 TLC = CHCl3/IsPrOH/MeOH/H2O/CH3COOH (4.2/0.7/2.8/1.05/1.05) Rf= 0.20 HPLC = Hypersil-APS; 溶離剤: NH4H2PO4 = 0.1 M 35 /CH3CN 65; pH = 3.0; 検出器: UV 205 nm; RI; RT = 4.53 分. [α]D = -15.7°(1% H2O)1 H-NMR-300Mhz(D2O); δ 4.5-4.38(1H,m,CH); 3.50-3.30(4H,d,2CH2); 3.10(9H,s,3CH3). H2O= 1% Fab-Ms (+)= 196, 198 A.E. = C6H6Br2NOの基準を満たす。
【0016】ステップ(q);(R)-カルニチンニトリルブロマイドの調製 水に溶解した、前の反応で得られた化合物(8g、28.7mmol)に、1.8
86gのシアン化カリウム(28.7mmol)を添加した。溶液を70℃に24
時間置いた。水を蒸留により除去した。得られた粗固体を試験し、カルニチンニ
トリルブロマイドと臭化カリウムの50%混合物であることが分かった。 HPLC = Sperisorb-SCX; 溶離剤: KH2PO4 50 mM 60% /CH3CN 40%; pH = 3.0; 検出器: UV 205 nm; RI; RT = 13.73 分.1 H-NMR-300 Mhz(D20); δ 4.6-4.50(1H,m,CH); 3.40-3.30(2H,m,CH2); 3.10(9H,s,3CH3); 2.60-2.42(2H,m,CH2).
【0017】ステップ(h);(R)-カルニチン分子内塩の調製 前の反応で得られた粗カルニチンニトリルを、室温にて12mlの37%HC
L12Nに溶解した。溶液を90℃にて4時間加熱した。加熱終結時、生じた黒
色溶液を20mlの水で希釈し、まずAmberlite IRA-402樹脂(OH-型に活性化
したもの)上で、次いでAmberlite IRC-50樹脂(HCl型に活性化したもの)上で
溶離した。溶離物を濃縮し、こうして得られた4gの固体をイソプロピルアルコ
ールで晶出した(白色固体、3.7g収率80%)。 HPLC = SGE-SCX; 溶離剤: KH2PO4 50 mM 60% /CH3CN 40%; pH = 3.0; 検出器: UV 205 nm; RI; RT = 16.5 分 H20 = 0.7 % [α]D = -30.9°(1% H2O)1 H-NMR- 300 Mhz (D20); δ 4.62-4.50(1H,m,CH); 3.50-3.40(2H,m,CH2); 3.25(9H,s,3CH3); 2.60-2.42(2H,m,CH2). A.E. = C7H15NO3の基準を満たす。
【0018】実施例2 ステップ(a);(1R)-ショウノウ-10-スルホニルジベンジルアミンの調製 生成物を実施例1、ステップ(a)に記載の方法に従い、80%の収率で合成し
た。 TLC = ヘキサン/AcOEt 7:3, Rf = 0.58 MP = 73°-75℃ [α]D = - 24.7°(0.6% MeOH)1 H-NMR-300 Mhz (CDCl3); δ 7.40-7.20(10H,m,芳香族); 4.60-4.20(4H,dd, 2CH 2 ); 3.40-3.20(1H,d,CH); 2.70-2.50(1H,d,CH);2.59-2.50(1H,m,CH);2.40-2.30(
1H,m,CH); 2.10-1.90(2H,m,2CH); 2.00-1.80(1H,d,CH); 1.80-1.60(1H, m,CH);
1.42-1.25(1H,m,CH); 1.10(3H,s,CH3); 0.80(3H,s, CH3). A.E. = C24H29NO3Sの基準を満たす。
【0019】ステップ(b);(1R)-ショウノウ-2-スピロケタールグリセロール-10-スルホ
ニル-ジベンジルアミンの調製 実施例1、ステップ(b)に記載される方法に従い、生成物を42.5%の収率
で合成した。 TLC = ヘキサン/AcOEt 7:3, Rf = 0.46 DSC 分析 = 74.4% [α]D = + 1.2°(1% CHC13)1 H-NMR-300 Mhz (CDCl3); δ 7.40-7.20(10H,m,芳香族); 4.60-4.10(4H,dd, 2CH 2 ); 4.10-3.80(4H,m,4CH); 3.50-3.40(1H,m,CH);3.30-3.20(1H,d,CH); 2.40-2.3
0(1H,d,CH); 2.40-2.20(1H,m,CH); 2.10-1.90(2H,m,2CH); 1.80-1.60(2H, m,2CH
); 1.42-1.38(1H,d,CH); 1.30-1.10(1H,m,CH); 1.10(3H,s,CH3); 0.80(3H, s,CH 3 ). A.E. = C27H35NO5Sの基準を満たす。
【0020】ステップ(c);(1R)-ショウノウ-2-(1-メタンスルホニル)-スピロケタールグ
リセロール-10-スルホニルジベンジルアミンの調製 生成物を、実施例1、ステップ(c)に記載される方法に従い、95%の収率で
合成した。 TLC = ヘキサン/AcOEt 18:15, Rf = 0.10 [α]D = + 2.7°(2% CHCl3)1 H-NMR-300 Mhz(CDCl3); δ 7.40-7.20(10H,m,芳香族); 4.60-4.40(1H,m, CH); 4.35-4.20(4H,dd,2CH2); 4.30-4.10(2H,m,2CH); 4.00-3.40(1H,t,CH); 3.65-3.55(1H,t,CH); 3.15-3.05(1H,d,CH); 3.00(3H,s,CH3); 2.40-2.30(1H,d,
CH); 2.28-2.20(1H,m,CH); 2.00-1.90(1H,m,CH); 1.82-1.60(3H,m,3CH); 1.42-1.38(1H,d,CH); 1.30-1.10(1H,m,CH); 0.80(3H,s,CH3); 0.68(3H,s,CH3). A.E. = C28H37NO7S2の基準を満たす。
【0021】ステップ(d);(1R)-ショウノウ-2-(1-トリメチルアンモニウム)-スピロケタ
ールグリセロール-10-スルホニルジベンジルアミンメタンスルホネートの調製
生成物を、実施例1、ステップ(d)に記載される方法に従い、97%の収率で
合成した。 TLC = CHCl3/IsPrOH/MeOH/H2O/CH3COOH (4.2/0.7/2.8/1.05/1.05) Rf= 0.95 [α]D= - 7.3°(1% MeOH)1 H-NMR- 300Mhz (MeOD); δ 7.40-7.20(10H,m,芳香族); 4.65-4.55(1H,m,
CH); 4.40-4.30(4H,d,2CH2); 4.20-4.10(1H,t,CH); 3.90-3.80(1H,dd,CH); 3.75-3.65(1H,t,CH); 3.51-3.50(1H,d,CH); 3.40-3.2(2H,m,2CH); 3.50(9H,s,
3CH3); 2.70(3H,s,CH3); 2.50-2.40(1H,d,CH); 2.30-2.20(1H,m,CH); 2.10-2.00(1H,m,CH); 1.90-1.70(2H,m,2CH); 1.60-1.50(1H,d,CH); 1.40-1.30(1H,m,CH); 0.80(3H,s,CH3); 0.68(3H,s,CH3). Fab-Ms= 527 A.E. = C31H46NO7S2の基準を満たす。
【0022】ステップ(e);(R)-3-トリメチルアンモニウム-1,2-ジヒドロキシ-プロパン
メタンスルホネートの調製および、(1R)-ショウノウ-10-スルホニルジベン
ジルアミンの回収 生成物を、実施例1、ステップ(e)に記載される方法に従い合成した。
【0023】段階(f)-(h) 生成物を、実施例1、段階(f)-(h)に記載される方法に従い合成した。
【0024】実施例3 ステップ(a);(1R)-ショウノウ-10-スルホニルジメチルアミンの調製 生成物を、実施例1、ステップ(a)に記載される方法に従い、72%の収率で
合成した。 TLC =ヘキサン/AcOEt 7:3, Rf = 0.38 MP = 62°-63℃ [α]D= - 35.4°(1% CHCl3)1 H-NMR- 300Mhz(CDCl3); δ 3.30-3.20(1H,d,CH); 2.82(6H,s,2CH3); 2.70-2.60(1H,d,CH); 2.50-2.40(1H,m,CH); 2.38-2.24(1H,m,CH); 2.10-1.90(2H,m,2CH); 1.90-1.80(1H,d,CH); 1.60-1.50(1H,m,CH); 1.42-1.25(1H,m,CH); 1.10(3H,s,CH3); 0.80(3H,s,CH3). A.E. = C12H21NO3Sの基準を満たす。
【0025】ステップ(b);(1R)-ショウノウ-2-スピロケタールグリセロール-10-スルホ
ニルジメチルアミンの調製 生成物を、実施例1、ステップ(b)に記載される方法に従い、50%の収率で
合成した。 TLC = ヘキサン/エチルエーテル 6:4 Rf = 0.18 [α]D = + 13.1°(2% CHCl3)1 H-NMR- 300Mhz(CDCl3); δ 4.10-3.80(4H,m,4CH); 3.50-3.40(1H,m,CH); 3.40-3.30(1H,d,CH); 2.82(6H,s,2CH3); 2.60-2.50(1H,d,CH); 2.40-2.20(1H,
m, CH); 2.10-1.90(2H,m,2CH); 1.80-1.70(2H,m,2CH); 1.50-1.40(1H,d,CH); 1.40-1.20(1H,m,CH); 1.10(3H,s,CH3); 0.80(3H,s,CH3). A.E. = C15H27NO5Sの基準を満たす。
【0026】ステップ(c);(1R)-ショウノウ-2-(1-メタンスルホニル)-スピロケタールグ
リセロール-10-スルホニルジメチルアミンの調製 生成物を、実施例1、ステップ(c)に記載される方法に従い、90%の収率で
合成した。 TLC = ヘキサン/AcOEt 7:3, Rf = 0.25 [α]D = + 13.5°(1% CHCl3)1 H-NMR-300Mhz (CDCl3); δ 4.60-4.50(1H,m,CH); 4.35-4.20(2H,m,2CH); 4.10-4.00(1H,t,CH); 3.75-3.65(1H,t,CH); 3.25-3.15(1H,d,CH); 3.10(3H,s,CH3); 2.85(6H,s,2CH3); 2.60-2.50(1H,d,CH); 2.35-2.20(1H,m,
CH); 2.10-2.00(1H,m,CH); 1.90-1.70(3H,m,3CH); 1.50-1.40(1H,d,CH); 1.40-1.20(1H,m,CH); 1.05(3H,s,CH3); 0.90(3H,s,CH3) A.E. = C16H29NO7S2の基準を満たす。
【0027】ステップ(d);(1R)-ショウノウ-2-(1-トリメチルアンモニウム)-スピロケタ
ールグリセロール-10-スルホニルジメチルアミンメタンスルホネートの調製 生成物を、実施例1、ステップ(d)に記載される方法に従い、98%の収率で
合成した。 TLC= CHCl3/IsPrOH/MeOH/H20/CH3COOH (4.2/0.7/2.8/1.05/1.05) Rf = 0.60 [α]D = -8.85°(1% MeOH)1 H-NMR-300 Mhz (MeOD); δ 4.65-4.55(1H,m,CH); 4.35-4.20(1H,t,CH); 3.85-3.75(1H,dd,CH); 3.75-3.65(1H,t,CH); 3.51-3.50(1H,d,CH); 3.40-3.2
(2H,m,2CH); 3.50(9H,s,3CH3); 2.70(3H,s,CH3); 2.40-2.20(1H,m,CH); 2.15-2.05(1H,m,CH); 1.90-1.75(2H,m,2CH); 1.60-1.50(1H,d,CH); 1.40-1.30(1H,m,CH); 1.05(3H,s,CH3); 0.90(3H,s,CH3) Fab-Ms= 375 A.E. = C19H38NO7S2の基準を満たす。
【0028】ステップ(e);(R)-3-トリメチルアンモニウム-1,2-ジヒドロキシ-プロパン
メタンスルホネートの調製および、(1R)-ショウノウ-10-スルホニルジメチ
ルアミンの回収 生成物を、実施例1、ステップ(e)に記載される方法に従い合成した。段階(f)-(h) 生成物を、実施例1、段階(f)-(h)に記載される方法に従い合成した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,UG,ZW),E A(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ,BA ,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CU, CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB,GE,G H,GM,HR,HU,ID,IL,IS,JP,KE ,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS, LT,LU,LV,MD,MG,MK,MN,MW,M X,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE ,SG,SI,SK,SL,TJ,TM,TR,TT, UA,UG,US,UZ,VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 マリア・オルネッラ・ティンティ イタリア、イ−00182ローマ、ビア・エル ネスト・バジレ81番 (72)発明者 フランチェスコ・デ・アンジェリス イタリア、イ−00136ローマ、ピアッツ ァ・ア・フリッジェリ13番 Fターム(参考) 4H006 AA02 AC30 AC46 AC54 AC61 AC81 BC10 BC19 BC31 BE01 BE90 BN10 BS10 BU30 NB15

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 反応図: 【化1】 によるR-(-)-カルニチンの調製法であって、以下のステップ; (a)(-)ショウノウスルホン酸クロライドを(1R)-ショウノウ-10-スルホニル
    アミン (式中、RおよびR1は同一であっても異なっていてもよく、水素またはC1-C4
    アルキルベンズヒドリルであるが、両方が水素ではあり得ず、または、 RおよびR1は、それらが結合している窒素原子と共に4-6の炭素原子を有する
    複素環式基を形成する)へと、(-)ショウノウスルホン酸クロライドを式HNRR 1 のアミン(式中RおよびR1は前に定義したものである)と、クロライド:アミン
    のモル比1:1.1〜1:1.5で0℃-30℃にて2-4時間反応させることによっ
    て変換すること、 (b)スルホニルアミンをグリセロールと、グリセロール:アミンのモル比2:
    1〜5:1で酸溶媒中で縮合させ、(1R)-ショウノウ-2-スピロケタールグリセ
    ロール-10-スルホニルアミンを得ること、 (c)をメタンスルホニルクロライドと塩基溶媒中、モル比1:1で、0℃-20
    ℃にて反応させることによりスルホニルアミンをメシル化し、(1R)-ショウ
    ノウ-2-(1-メタンスルホニル)-スピロケタールグリセロール-10-スルホニル
    アミンを得ること、 (d)をトリメチルアミンとアルコール溶媒中、:トリメチルアミンのモル比
    1:20〜1:1.5で25℃-100℃にて反応させることにより、のメシルオ
    キシ基をトリメチルアンモニウム基と置換して、(1R)-ショウノウ-2-(1-ト
    リメチルアンモニウム)-スピロケタールグリセロール-10-スルホニル-アミン
    メタンスルホネートを得ること、 (e)酸溶媒中でを加水分解し、続いて有機溶媒を添加し、(R)-3-トリメチル
    アンモニウム-1,2-ジヒドロキシ-プロパンメタンスルホネートを含む水相と
    、ステップ(b)で再利用されるアミンを含む有機相を得ること、 (f)の臭化水素酸の酢酸溶液による臭素化処理を、:HBrのモル比1:6〜
    1:1で15-24時間、室温にて行い、続いて1-4の炭素原子を有するアルカ
    ノールを添加し、生じた混合物を4-8時間還流し、次いで混合物を乾燥させて
    、(R)-3-トリメチル-アンモニウム-1-ブロモ-2-ヒドロキシ-プロパンブロマ
    イドを得ること、 (g)の水溶液を等モル量のアルカリ性のシアン化物と5-24時間25℃-80
    ℃で反応させ、次いで乾燥状態まで濃縮することにより、を(R)-カルニチン
    ニトリルブロマイドに変換すること、 (h)を濃縮酸と60℃-100℃で2-6時間反応させ、次いで反応混合物を水
    で希釈し、こうして得られた水溶液をまず塩基性イオン交換樹脂上で、次いで酸
    性樹脂上で溶離することによりをR-(-)-カルニチン分子内塩に変換するこ
    と;から成る方法。
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