JP2002514497A - Fcc触媒の酸性部位の強化のためのリンの使用 - Google Patents

Fcc触媒の酸性部位の強化のためのリンの使用

Info

Publication number
JP2002514497A
JP2002514497A JP2000548080A JP2000548080A JP2002514497A JP 2002514497 A JP2002514497 A JP 2002514497A JP 2000548080 A JP2000548080 A JP 2000548080A JP 2000548080 A JP2000548080 A JP 2000548080A JP 2002514497 A JP2002514497 A JP 2002514497A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
catalyst
solution
aluminum
slurry
group
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000548080A
Other languages
English (en)
Inventor
パベル,スチーブン・ケイ
Original Assignee
コースタル・カタリスト・テクノロジー・インコーポレーテツド
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by コースタル・カタリスト・テクノロジー・インコーポレーテツド filed Critical コースタル・カタリスト・テクノロジー・インコーポレーテツド
Publication of JP2002514497A publication Critical patent/JP2002514497A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01JCHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
    • B01J38/00Regeneration or reactivation of catalysts, in general
    • B01J38/48Liquid treating or treating in liquid phase, e.g. dissolved or suspended
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01JCHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
    • B01J27/00Catalysts comprising the elements or compounds of halogens, sulfur, selenium, tellurium, phosphorus or nitrogen; Catalysts comprising carbon compounds
    • B01J27/14Phosphorus; Compounds thereof
    • B01J27/16Phosphorus; Compounds thereof containing oxygen, i.e. acids, anhydrides and their derivates with N, S, B or halogens without carriers or on carriers based on C, Si, Al or Zr; also salts of Si, Al and Zr
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01JCHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
    • B01J37/00Processes, in general, for preparing catalysts; Processes, in general, for activation of catalysts
    • B01J37/0009Use of binding agents; Moulding; Pressing; Powdering; Granulating; Addition of materials ameliorating the mechanical properties of the product catalyst
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01JCHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
    • B01J37/00Processes, in general, for preparing catalysts; Processes, in general, for activation of catalysts
    • B01J37/28Phosphorising
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01JCHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
    • B01J38/00Regeneration or reactivation of catalysts, in general
    • B01J38/48Liquid treating or treating in liquid phase, e.g. dissolved or suspended
    • B01J38/60Liquid treating or treating in liquid phase, e.g. dissolved or suspended using acids
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01JCHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
    • B01J38/00Regeneration or reactivation of catalysts, in general
    • B01J38/48Liquid treating or treating in liquid phase, e.g. dissolved or suspended
    • B01J38/64Liquid treating or treating in liquid phase, e.g. dissolved or suspended using alkaline material; using salts
    • B01J38/66Liquid treating or treating in liquid phase, e.g. dissolved or suspended using alkaline material; using salts using ammonia or derivatives thereof

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Catalysts (AREA)
  • Production Of Liquid Hydrocarbon Mixture For Refining Petroleum (AREA)

Abstract

(57)【要約】 本発明は流動接触分解(FCC)触媒の酸性部位を強化するための水性法を開示する。該方法は使用済みの、又は新しいFCC触媒を、水ならびにリン及びアルミニウムの両方の源を含む水溶液と接触させる段階を含む。場合により溶液は亜硫酸又は硫酸を含むことができる。リンはリン酸、亜リン酸又はリン酸二水素アンモニウムにより与えられる。アルミニウムはアルミナ三水和物及び酸化アルミニウムより成る群から選ばれるアルミニウム源により与えられる。アルミニウム源の塩化物汚染は最小でなければならず、好ましくは約1000ppm未満の塩化物、より好ましくは約200ppm未満の塩化物でなければならない。水溶液のpHは十分な量のアンモニウム水溶液の添加により約3〜12に調整される。この溶液にFCC触媒を、好ましくは撹拌しながら、約1部の触媒対約1〜10部の水の重量比で加え、水性スラリを調製する。水性スラリのpHが安定化したら、触媒の酸性部位の強化が達成され、触媒をスラリから分離し、望ましければ洗浄することができる。この簡単な水性法は、ニッケル及びバナジウムを含むFCC触媒上の多くの金属毒のレベルを低下させ、強化された数の酸性反応部位を有する触媒を与える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の背景】
I.発明の分野 本発明は一般的に、強化された酸性部位を有する流動接触分解(FCC)触媒
の調製のための方法に関する。さらに特定的には、本発明は、触媒を特別な性質
を有するリン及びアルミニウムの両方の源を含む水溶液と、且つ規定された条件
下で接触させて触媒の酸性部位を強化することにより、改良されたFCC触媒を
調製するための水性法を目的とする。 II.背景の記述 流動接触分解(FCC)を含む、触媒的に制御される(catalytica
lly controlled)プロセスは、重質炭化水素をより価値の高い製
品に質を上げるために用いられる価値のある製油法である。特に、炭化水素原料
をクラッキングしてガソリン範囲で沸騰する好ましいオクタン価(octane
rating)の炭化水素を生産することは広く実施されている。このクラッ
キングは、典型的には、より価値のある最終的製品を与えるために少なくとも1
種の合成結晶性材料を含む多様な固体触媒を用いる。クラッキングは通常、最も
価値のある製品としてガソリンを生産するために用いられる。クラッキングは一
般に、約750〜1100oF、好ましくは約850〜950oFの温度で、そし
て最高で約2000psig、好ましくは大体大気圧〜約100psigの圧力
で行われる。クラッキングにおいて、原料は通常石油炭化水素留分、例えば直留
もしくはリサイクルされたガス油又はガソリン範囲より高温で沸騰する通常は液
体の他の炭化水素である。
【0002】 200を越える流動接触分解装置(FCCUs)において、世界中で1日当た
り1100トンを越えるFCC触媒が用いられている。クラッキング反応の間に
、触媒は原料から堆積する元素により汚染される。アルカリ金属のようないくつ
かの汚染物は、生成物の分布を変えずに触媒を失活させる。しかしながら鉄、ニ
ッケル、バナジウム及び銅を含む他は、触媒上における堆積が許されると、クラ
ッキング反応の選択性及び活性を変えることにより、有効に触媒を阻害する。こ
れらの金属でそのように阻害された触媒は、より望ましいガソリン及びブタンを
犠牲にしてコークスと水素のより高い収率を与える。そのような阻害の例を米国
特許第3,147,228号において見いだすことができ、その例では、ニッケ
ル及びバナジウムによる触媒の汚染が55ppmから645ppmのニッケル及
び145ppmから1480ppmのバナジウムに増加したために、望ましいブ
タン、ブチレン及びガソリンの収率が約59容量パーセントから約49容量パー
セントに低下した。多くのクラッキング装置はコークス燃焼又はガス取り扱い設
備が制限されているので、コークス及びガスの収率の増加は、転化率又は処理量
を下げて装置の能力内に留めることを要求する。
【0003】 FCCUsにおいて、原料からの大量の汚染元素は循環する触媒系中に留まる
。クラッキングのサイクルを介して、ニッケル、バナジウム、銅及び鉄を含む金
属による活性部位の汚染物妨害により、新鮮な触媒の失活が起こる。失活はバナ
ジウム及びナトリウムのような汚染物により触媒される蒸熱(steam)の結
果としても起こり得る。低下するFCC原料転化率及び生成物選択率を補償する
ために、循環する平衡触媒(equilibrium catalyst)の一
部を規則的に取り出し、系に加えられる新しい触媒で置き換える。種々の金属で
汚染された、この取り出された、又は使用済みの触媒を次いで適切に廃棄しなけ
ればならない。
【0004】 使用済み触媒を新鮮な触媒で置き換えることに含まれる費用及び金属−汚染触
媒の環境的に安全な廃棄に含まれる費用の両方の理由で、汚染された触媒を脱金
属し、再利用するための多くの試みがあった。通常の脱金属法の場合、乾式製錬
法、例えば焼成、スルフィド化、窒素ストリッピング及び塩素化及び続いて湿式
製錬法、例えば浸出、洗浄及び乾燥により使用済みFCC触媒から金属汚染物の
一部を除去してFCCUで再利用するための脱金属使用済み触媒を得る。そのよ
うな脱金属(DEMET)法は、引用することによりその記載事項が本明細書の
内容となる米国特許第4,686,197号に記載されている。’197特許は
改良された脱金属法を記載している。先行技術の脱金属法も言及されており、そ
れは金属で汚染されたアルミナ、シリカアルミナ及びシリカ触媒の高められた温
度における塩素化を含む。例えば米国特許第3,150,104号;第3,12
2,510号;第3,209,586号;及び第3,182,025号を参照さ
れたい。触媒の塩素化を主に含んではいない脱金属法も言及されている。例えば
米国特許第4,101,444号;第4,163,709号;第4,163,7
10号;及び第4,243,550号を参照されたい。
【0005】 ’197特許に記載されているDEMET法のような先行技術の脱金属法は、
約787℃で行われる焼成及びスルフィド化段階及びそれに続く343℃におけ
る塩素化を最も多くの場合に用いてきた。反応器からのオフガスはスクラビング
され、その間に除去された汚染金属は沈殿し、使用済み触媒の場合に用いられる
と同じ方法で廃棄のために濾過されるか、あるいは金属のリサイクルのためのい
ずれかの許容され得るBest Demonstrated Availabl
e Technology(BDAT)法を介して廃棄される。
【0006】 脱金属された使用済みFCC触媒のリサイクルは新しい触媒の添加の必要を減
少させ、触媒ファイン(catalyst fines)の生成を減少させ、使
用済み触媒の廃棄の問題を軽減してきた。通常の脱金属法は転化率、生成物選択
性及びFCCの機械的性能に有害であることが知られている汚染物を除去する。
【0007】 ’197特許及びそこに記載されている先行技術の方法に基づくDEMET法
は使用済みFCC触媒の脱金属のための方法を与えたが、これらの方法は完全に
、もしくは普遍的に受け入れられ得るものではなかった。運転条件は厳しく、且
つ厳重に保持されねばならない。従って該方法は限られた用途しか見いださなか
った。これらの、及び他の理由のために、FCC触媒の脱金属のため、及びその
上の酸性部位の強化のためのもっと経済的で、もっと有効で、より容易且つより
安全な方法に対する、長く求められてきたが満たされていない要求があった。本
発明はこれらの要求を解決する。
【0008】
【発明の概略】
本発明は流動接触分解(FCC)触媒の酸性部位を強化するための方法を目的
とする。さらに特定的には、本発明は使用済みの、又は新しいFCC触媒を処理
して酸性部位を強化し、かくして触媒の反応性及び選択性を向上させるための水
性法を目的とする。
【0009】 本発明の方法においては、使用済みの、もしくは新鮮なFCC触媒を水溶液に
加えて水性スラリを得る。水溶液は水、リン、アルミニウム及び場合により亜硫
酸もしくは硫酸を含む。リンは亜リン酸、リン酸又はリン酸水素アンモニウムに
より与えられる。アルミニウムは三水酸化アルミニウム、アルミナ三水和物、ギ
ブス石及び酸化アルミニウムより成る群から選ばれるアルミニウム源から与えら
れ、塩化物汚染の低いレベルを特徴とする。実際には、アルミニウム源の塩化物
汚染は約1000ppm以下でなければならず;好ましくはアルミニウム源が有
する塩化物は約200ppm未満でなければならない。
【0010】 水溶液は好ましくは等濃度のリン及びアルミニウムを含み、ここでそれぞれは
溶液に対して約0.1〜3.0重量パーセントの範囲内、好ましくは約0.2〜
1.5重量パーセントの範囲内、より好ましくは約0.7〜1.0重量パーセン
トの範囲内で存在する。亜硫酸もしくは硫酸も、もし存在するなら、同じ濃度で
存在しなければならない。溶液のpHは約3.0〜12.0、好ましくは約3.
25〜約5.0の範囲内でなければならず、それは所望のpHの達成に十分な量
の水酸化アンモニウム又は硫酸アンモニウムの添加により調整される。
【0011】 該方法は使用済みFCC触媒の処理を目的としているが、新鮮な触媒も該方法
から利益を受けるであろうことが見いだされた。FCC触媒を水溶液に、約1部
の触媒対1〜10部の水の重量比で、好ましくは約1部の触媒対約4〜10部の
水の比率で加える。所望の水性スラリを得るために、典型的には撹拌しながら触
媒を水溶液に加える。
【0012】 反応は急速に進行する。pHが安定化するまでスラリの撹拌を続けねばならな
い。pHが安定化したら、強化された触媒をスラリから分離する。洗浄は必要で
はないが、流出洗浄水アリコートが含有する塩化物が約100ppm未満となる
まで、分離された触媒を洗浄水の連続的アリコートで洗浄するのが望ましいかも
知れない。
【0013】 使用済みでも、新鮮であっても、前記の方法により処理されたFCC触媒は、
明らかに加えられたか、又は強化され、触媒表面上における反応のために利用可
能にされた酸性部位の結果として、向上した反応性及び選択性を与えることが見
いだされた。これらの向上は、通常の脱金属法の厳しくて高価な乾式製錬段階を
必要とせずに達成された。しかしながら、通常の乾式製錬及び/又は湿式製錬法
によりあらかじめ脱金属された使用済みFCC触媒の処理のためにも本発明の水
性法を用いることができる。かくしてより有効な脱金属法に対する長く求められ
てきたが満たされていない要求が満たされた。
【0014】 本発明の方法は、先行技術の方法により与えられる触媒より高い活性及び高い
安定性を示す改良された触媒を与える。本方法により与えられる触媒は失活に対
してより抵抗性であり、向上した安定性を示す。かくしてコークス及び水素の生
成は両方とも最小になり、接触分解装置の処理量を増加させることができる。本
発明のこれらの、及び他の価値のある特徴及び利点は、以下の詳細な記載及び特
許請求の範囲からもっと十分に認識されるであろう。
【0015】 図面の詳細な説明 以下の詳細な記載を添付の図面と結び付けて参照することにより、本発明の他
の特徴及び意図されている利点がもっと容易に明らかになるであろう。図面にお
いて: 図1〜4は、本発明の方法に従う処理の後の4種の触媒(広範囲で異なる平衡
金属含有率により特徴付けられる)が示す活性及び熱水的失活(hydroth
ermal deactivation)に対する抵抗性における向上を示す; 図5〜7は、787℃(1450oF)における0.4及び16時間の蒸熱の
後の、未処理の平衡触媒と比較した時の、本発明の方法に従って処理された平衡
触媒を用いて達成される、それぞれガソリン、コークス及びガスの選択性におけ
る向上を示す; 図8〜10は、787℃(1450oF)における0.4及び16時間の蒸熱
の後の、未処理の平衡触媒と比較した時の、本発明の方法に従って処理された平
衡触媒を用いて達成される、それぞれ液化石油ガス(LPG)、軽質粗油(li
ght crude oil)(LCO)及び重質粗油(heavy crud
e oil)(HCO)への転化率に関する向上した結果を示す; 図11は、787℃(1450oF)における0.4及び16時間の蒸熱の後
の、未処理の平衡触媒と比較した時の、本発明の方法に従って処理された平衡触
媒を用いて達成される重質粗油(HCO)への転化率における望ましい低下を示
す;そして 図12及び13は、787℃(1450oF)における0.4及び16時間の
蒸熱の後の、未処理の平衡触媒と比較した時の、本発明の方法に従って処理され
た平衡触媒を用いて達成される、それぞれ軽質対重質粗油の比率(LCO/HC
O)及びLPG+ガソリン+LCO転化率の向上を示す。
【0016】 本発明を一般的に好ましい実施態様と結び付けて記載するが、これらの実施態
様に本発明を制限することは意図されていないことが理解されるであろう。反対
に、添付の特許請求の範囲において定義されている本発明の精神内に含まれ得る
すべての代替法、修正及び同等事項を包含することが意図されている。
【0017】
【好ましい実施態様の詳細な記載】
本発明は流動接触分解(FCC)触媒、特に使用済み触媒の酸性部位を強化す
るための改良された方法を提供する。本発明の方法においては、規定される条件
下に、リンならびに微量元素として約1000ppm未満の塩化物を有するアル
ミニウムの両方の源を含む水溶液中でFCC触媒を処理する。
【0018】 本発明の方法の場合、水、約0.1〜3.0重量パーセントのリン酸、約0.
1〜3.0重量パーセントのアルミニウム及び場合により約0.1〜3.0重量
パーセントの亜硫酸を含む水溶液が好ましい。好ましくは、溶液は約0.2〜1
.5重量パーセントのリン及びアルミニウムを含む。リン及びアルミニウムの両
方は、より好ましくは約0.7〜1.0重量パーセントの濃度で、最も好ましく
は約8000ppmで存在する。場合により含まれ得る亜硫酸又は硫酸は好まし
くはリン及びアルミニウムと同じ濃度で存在する。
【0019】 リン源は好ましくは亜リン酸、リン酸及びリン酸二水素アンモニウムより成る
群から選ばれ、最も好ましくはリン酸を含む。アルミニウムはアルミニウム三水
和物及び酸化アルミニウムより成る群から選ばれるアルミニウム源により与えら
れ、さらに微量成分として低い塩化物のレベル、好ましくは約1000ppm未
満の塩化物を特徴としていなければならない。アルミニウム三水和物にはギブス
石アルミナ、ベーム石アルミナ、バイヤライトアルミナ、ダイアスポアアルミナ
及びそれらの誘導体が含まれる。好ましいアルミニウム源はアルミナ三水和物、
最も好ましくはギブス石アルミナであり、微量成分として約200ppm未満の
塩化物を含有する。
【0020】 本発明の方法においては、水酸化アンモニウムの添加により、酸及びアルミニ
ウムの水溶液のpHを約3〜12、最も好ましくは約3.25〜5.0に調整す
る。溶液への触媒の添加の前にpHを調整するのが好ましいが、変法においてp
H調整の前に触媒を加えることができる。
【0021】 pH調整された水溶液にFCC触媒を、約1部の触媒対約1〜10部の水の重
量比で加え、水性スラリを得る。本発明のより好ましい方法の場合、触媒対水の
比率は約1部の触媒対約4〜10部の水である。
【0022】 新鮮な触媒の酸性部位を本発明の方法により改良できることが見いだされたが
、本発明は使用済み触媒の処理に特に有用である。事実、本発明の方法は、ニッ
ケルにより重度に汚染された使用済み触媒の処理に最も有用であることが見いだ
された。通常の乾式製錬もしくは湿式製錬脱金属法により、例えば引用すること
によりその記載事項が本明細書の内容となる米国特許第4,686,197号に
開示されているもののような方法により、使用済み触媒を処理することは必要で
はないが、そのように処理された使用済み触媒の酸性部位をさらに強化するため
に本方法を用いることができる。
【0023】 pH調整された水溶液に触媒を加えた後、得られるスラリを、溶液のpHが安
定化するのに十分な時間、撹拌もしくは他の方法で混合しなければならない。安
定化は典型的には約3.25〜5.0のpH範囲内で起こるであろう。いずれか
の通常の手段によって、例えば標準的pHプローブによってpHを監視すること
ができる。pHの安定化は典型的には約1〜10分間、通常は約3〜5分間、撹
拌した後に起こる。pHの安定化の後の追加の撹拌は、達成される結果に有意な
追加の向上を与えないことが見いだされた。
【0024】 水性スラリのpHが安定化した後、いずれかの通常の手段、例えば濾過により
処理された触媒を水溶液から分離することができる。濾過された触媒の洗浄は不
必要であることが見いだされた。しかしながら洗浄が望ましい場合、濾過された
触媒を水を用いて、好ましくは流出洗浄水が約100ppm未満の塩化物を示す
まで洗浄することができる。
【0025】 前記の方法は、FCC触媒の酸性部位を有意に強化する。前記の方法に従って
処理されたFCC触媒は、使用済みでも、新鮮であっても、未処理の触媒又は先
行技術の方法により処理された使用済み触媒より高い活性及び高い安定性を示す
。ここで前記の方法をいくつかの特定の実施例と結び付けて記載する。以下の特
定の実施例は前記のプロセスの方法を例示しており、それを用いて達成される向
上した結果の代表的例を与えている。
【0026】
【実施例】
触媒処理法 実施例1:清浄なビーカーに2400mlの水及び撹拌棒を加えることにより
、リン酸及びアルミニウムを含有する水溶液を調製した。一定に撹拌しながら1
3mlのリン酸(99.99パーセント酸)及び21グラムの三水酸化アルミニ
ウムを加えた。得られる水溶液を5分間、又はアルミニウムが溶解するまで撹拌
した。撹拌し続けながら水酸化アンモニウムの添加により溶液のpHを約5.0
に上げた。pH調整された溶液に連続的に撹拌しながら300グラムの触媒を加
え、水性スラリを得た。水性スラリのpHを監視し、pHが安定化したらスラリ
を濾過し、処理された触媒を水溶液から分離した。濾過された処理触媒をそれぞ
れ約1200mlの水を含む2回の連続的洗浄を用いて洗浄した。
【0027】 実施例2:リン酸を13mlの亜リン酸(99.9パーセント酸)に置き換え
る以外は実施例1の方法を繰り返した。
【0028】 実施例3:リン酸を25グラムのリン酸二水素アンモニウムに置き換える以外
は実施例1の方法を繰り返した。
【0029】 実施例4:リン及びアルミニウムを含有する溶液が324mlの亜硫酸(6パ
ーセント酸)も含んだ以外は実施例1の方法を繰り返した。
【0030】 実施例5:リンの量が2倍であった以外は実施例1を繰り返した。
【0031】 実施例6:アルミニウムの量が2倍であった以外は実施例1を繰り返した。
【0032】 実施例7:リン及びアルミニウムの両方の量が2倍であった以外は実施例1を
繰り返した。
【0033】 前記の方法を用いて多様な触媒を処理した。これらの触媒は数種の供給源から
の新鮮な触媒(FCAT)及び平衡使用済み触媒(ECAT)を含んだ。これら
の処理された触媒を、未処理の新鮮な触媒及び使用済み触媒ならびに通常のDE
MET法により処理された触媒(DCAT)の比較と共に、性能を予測するため
に調べた。 試験法 前記の方法により処理された触媒の予測される性能を、新鮮な、使用済みの、
及び脱金属された触媒を調べるために当該技術分野における熟練者により既知且
つ用いられている通常の微小活性試験(micro activity tes
ting)(MAT)及び蒸熱条件を用いて決定した。これらの方法では、触媒
は約787℃(1450oF)の温度で100パーセントの蒸気を用いて処理さ
れた。蒸熱の前及び4時間の蒸熱の後の結果の比較は、触媒の熱水安定性(hy
drothermal stability)の指標を与える。これらの通常の
蒸熱の結果に加え、出願人は、触媒を16時間蒸熱し続けることにより、もっと
激しい試験を用いた。同じ決定に用いることができる別の試験には固定液床(f
ixed fluid bed)、FCCUパイロットプラント、修正MAT及
び循環失活試験(cyclic deactivation testing)
が含まれる。
【0034】 前記のMAT試験における温度、蒸気及び時間の苛酷さに耐えて残ることがで
きる触媒は、循環失活もしくはパイロットプラント試験において相対的に同じに
ふるまうと予測されることが見いだされた。従って触媒安定性の指標を与えるた
めに、4時間及び16時間の両方の蒸熱条件を含む通常の蒸熱及びMAT試験を
、前記の方法により処理された触媒につき行った。比較のために、同じ試験を未
処理の新しい、及び平衡使用済み触媒ならびに通常のDEMET法を用いて処理
された使用済み触媒について行った。
【0035】 多様な新しい、及び平衡触媒ならびに本発明に従って処理された触媒(新しい
、又は平衡)につき、全収率MAT試験(full yield MAT te
sts)を行った。蒸熱の前ならびに787℃(1450oF)において100
パーセントの蒸気を用いる4時間及び16時間の蒸熱の後に試験を行った。ある
範囲の金属汚染を有する触媒を用いた。その汚染の代表的例は平衡触媒における
ニッケル及びバナジウムの濃度であり、それは表1に示す通り、2500ppm
〜1.6パーセントの範囲であった。
【0036】
【表1】
【0037】 これらの試験は、新鮮な、使用済みの、及び処理された触媒が示す熱水的失活
に対する抵抗性の厳密な決定を行うための十分なデータを与える。下記で議論し
、且つ添付の図及び表に示す一定の条件におけるMATの結果は、本発明の方法
を用いるこれらの触媒の処理により達成される触媒性能における向上を示す。
【0038】 広範囲の金属汚染のレベルを特徴とする平衡触媒の場合に本発明の方法を用い
ると、有意に向上した転化率が観察される。図1〜4は、表1の触媒E、A、G
及びC(初期に0.25〜1.60重量パーセントの範囲のレベルのニッケル及
びバナジウムで汚染されている)を本発明の方法で処理する時に達成される向上
した転化率を示す。16時間の蒸熱の後、処理された触媒は有意に向上した全転
化率を示し、向上は未処理の平衡触媒の場合の全転化率と比較して約8〜18絶
対パーセント(percent absolute)である。
【0039】 図5〜13は、本発明に従って処理された代表的平衡触媒A(約0.8パーセ
ントのニッケル及びバナジウムの合計含有率を有する)を用いて達成される向上
をさらに示している。図は蒸熱なし、ならびに上記の通りに4時間及び16時間
の蒸熱の後の、未処理の平衡触媒A及び本発明に従って処理された平衡触媒Aを
用いて達成される結果を比較している。ガソリン、コークス及び乾燥ガス(dr
y gas)に関する選択性はすべて向上する。図5は、達成されるガソリンへ
の転化率の向上を示している。図6及び7は、コークス及びガスの両方の生成に
おける望ましい減少を示している。
【0040】 図8〜10は、処理された、及び未処理の平衡触媒Aに関する0、4及び16
時間の蒸熱の後の結果を示す。図8及び9はそれぞれ液化石油ガス(lpg)及
び軽質粗油(LCO)への転化率の向上を示す。比較的高い転化率の場合、LP
G含有率は16時間の蒸熱の後にほとんど2倍であるが、LCOレベルはほとん
ど一定のままである。図10は重質粗油(HCO)への転化率における望ましい
低下を示している。比較的高い全転化率の場合、HCOの生成は16時間の蒸熱
の後にほとんど半分に減少する。
【0041】 図11は、未処理の平衡触媒Aを本発明に従って処理された同じ触媒と比較し
た場合の、コークス含有率における少量の増加を伴う重質粗油(HCO)の生成
における有意な減少を示している。わかる通り、本発明の使用を介してHCOへ
の転化率はほとんど半分に低下する。図12は、本発明の使用により達成される
軽質対重質粗油の比率(LCO/HCO)における有益な向上を示す。最後に図
13は、本発明の使用による最も望ましい製品、すなわち液化石油ガス、ガソリ
ン及び軽質粗油の生成の向上を示す。
【0042】 まとめると、図5〜13は、本発明の方法に従って処理された平衡触媒を用い
て達成される望ましくない製品の生成の減少と一緒になった転化率及び望ましい
最終的製品の生成の向上を示している。さらにこれらの図は、初期のみでなく4
時間及び16時間の蒸熱の後に見いだされる一貫した向上を示し、かくしてこれ
らの処理された触媒から期待され得る向上した水熱安定性を示している。
【0043】 表1に挙げた触媒を用い、上記の実施例1〜7で概述した本発明の方法を用い
て達成される向上を下記の表及び解説に示す。
【0044】 1系列の実験において、低いニッケル及びバナジウム汚染により特徴付けられ
る触媒E(510ppmのNi及び1990ppmのV)を用いた。上記で議論
した通り、蒸熱の前ならびに787℃(1450oF)で100パーセントの蒸
気を用いる4時間及び16時間における蒸熱の後にMAT試験を行った。未処理
の平衡触媒、標準的脱金属により処理された平衡触媒又は本発明の方法により処
理された平衡触媒について試験を行った。以下の表は乾燥ガス、液化石油ガス(
LPG)、ガソリン、軽質粗油(LCO)、スラリ及びコークスのパーセンテー
ジ生成と一緒に転化率を比較の目的で与えている。未処理の平衡触媒Eの場合に
観察される結果を表2にまとめる。通常の脱金属法に供された平衡触媒Eを用い
て観察される結果を表3にまとめる。表4は上記の実施例1に示した本発明の方
法に従って平衡触媒Eを処理することにより達成される結果を示す。最後に表5
は、通常の脱金属処理の後に上記の実施例2に示した方法により平衡触媒Eを処
理することにより達成される結果を示す。
【0045】
【表2】
【0046】
【表3】
【0047】 上記の表は本発明の方法に従って処理された平衡触媒の場合に観察される全転
化率における有意な向上を示している。表は、望ましくない製品、例えばコーク
スの減少を達成しながら望ましい製品、例えばガソリンの生成を増加させたこと
も示している。
【0048】 上記の実施例1〜7に示した本発明の方法を用いて達成される向上を示すため
に、約0.8パーセントの平均ニッケル及びバナジウム汚染(7350ppmの
Ni及び797ppmのV)を有する表1からの平衡触媒Aを用いて別の系列の
試験を行った。上記の実施例1に示した本発明の方法を用いる処理の前に、1つ
の事例では平衡触媒を843℃(1550oF)で4時間焼成し、他の場合には
通常の脱金属法で処理した。結局、本発明の方法を用いて新鮮な触媒を処理する
ことにより向上した結果が得られることがわかった。触媒Aの、これらの種々の
処理の結果を表6〜15に示す。
【0049】
【表4】
【0050】
【表5】
【0051】 表6〜9は、本発明の方法を用いて観察される転化率の向上ならびに望ましい
製品、最も顕著にはLPG及びガソリンの生成の向上を示す。表6は未処理の平
衡触媒Aを用いた転化率及びMATの結果を示す。実施例1の方法を用いて触媒
を処理して得られる向上した結果を表7に示す。表8及び9はそれぞれ843℃
(1550oF)において試料を4時間焼成した後、又は通常の脱金属の後に実
施例1の方法を行うと達成されるさらなる向上を示す。全転化率が向上したのみ
でなく、望ましいLPG及びガソリン留分が有意に増加し、望ましくないスラリ
及びコークス製品が有意に減少した。
【0052】 上記の実施例3〜7に示した手順に従って処理された平衡触媒Aを用いて達成
される結果を表10〜14に示す。
【0053】
【表6】
【0054】 この場合も上記の実施例3〜7のそれぞれの手順により処理された触媒を用い
、初期及び蒸熱の後の両方に全転化率が向上したことがわかる。さらに、望まし
い製品、例えばLPG及びガソリンの生成は増加し、コークスの生成は有意に減
少した。
【0055】 最後に下記の表15は、本発明の方法により、特定的には上記の実施例2に示
した方法を用いて処理された時に新鮮な触媒Aに与えられる水熱安定性及び転化
率の向上を示す。16時間における蒸熱の後、全転化率は70パーセントより高
いままであり、ほとんど50%がガソリンへの転化である。事実、乾燥ガス、L
PG及びガソリンへの転化は70パーセントを越え、2パーセント未満がコーク
スへの転化である。
【0056】
【表7】
【0057】 表16〜18は、約1パーセントのニッケル及びバナジウム(4620ppm
のNi及び5220ppmのバナジウム)で汚染され、表1の触媒Gを構成して
いる触媒を用いる類似の処理及び試験の結果を示す。
【0058】
【表8】
【0059】
【表9】
【0060】 表16における平衡触媒Gを用いて得られる結果を、表17〜19における本
発明に従って処理された同じ触媒に関する結果と比較することができる。表17
の場合、上記の実施例1に示した方法に従って触媒を処理した。表18の場合、
実施例1の方法による処理の前に触媒を焼成した。最後に表19の場合、実施例
5の方法による処理の前に触媒を通常の脱金属法に供した。すべての事例におい
て、初期及び蒸熱後の両方の全転化率が有意に向上したことがわかる。さらに、
望ましい製品、例えばガソリン及びLPGへの転化は増加し、あまり望ましくな
い製品、例えばスラリ及びコークスへの転化は減少した。事実、コークスの生成
は3分の2より大きく減少し、ガソリンの生成は半分より大きく増加した。
【0061】 約1.6パーセントのニッケル及びバナジウム(15,550ppmのNi及
び445ppmのV)で汚染された表1の平衡触媒Cへの本発明の方法による処
理の効果を調べ、結果を表20〜23において下記に報告する。
【0062】
【表10】
【0063】 表20は未処理の平衡触媒Cの試験の後に得られるMATの結果をまとめてい
る。これらの結果を、上記の実施例1もしくは5に示した方法に従って処理され
た同じ平衡触媒を示す表21〜23にまとめられている結果と比較されたい。望
ましい留分、例えばLPG及びガソリンの生成の増加と共に全転化率が本発明に
より向上し、あまり望ましくないコークス及びスラリの生成が減少したことが容
易にわかる。
【0064】 最後に、表24〜26は新しい触媒Cを用いて得られる結果を示す。未処理の
新鮮な触媒Cに関する結果を示す表24を表25及び26における下の結果と比
較することができる。表25及び26は、実施例1に示した本発明の方法に従っ
て、それぞれそれのみで、又はあらかじめ通常の脱金属を行って処理された新鮮
な触媒Aを示す。
【0065】
【表11】
【0066】 本発明の方法が平衡触媒を用いて前に見られた向上と類似の向上を新鮮な触媒
に与えることが容易に明らかとなる。望ましいガソリン及びLPG留分の生成と
一緒に全転化率が向上した。軽質粗油及びスラリへの転化率は低下し、コークス
においては有意な変化を生まなかった。
【0067】 まとめると、本発明の方法は、通常の脱金属法の場合の回復と比較してそれよ
り有意に高いパーセンテージで最大可能活性を回復させることが示された。低い
失活率及びより高いMATの転化率の組合わせは、本発明に従って処理される触
媒が商業的用途において標準的な脱金属法により回復した触媒より優れているで
あることを示唆している。かくしてFCC装置の活性及び処理量を維持するため
に必要な新鮮な触媒の量はより少ないであろう。
【0068】 前記の記載は主に、特許法の要求に従い且つ説明及び例示の目的のための特定
の好ましい実施態様に向けられてきた。しかしながら当該技術分野における熟練
者には、本発明の真の精神及び範囲から逸脱することなく、特定的に記載した方
法における多くの修正及び変更を成し得ることが明らかであろう。例えば方法に
おける段階の順序を調整することができる。例えば触媒の添加の前に水溶液のp
Hを調整することが好ましいが、水酸化アンモニウムの添加によるpHの調整の
前に水溶液に触媒を加えることによって許容され得る結果を達成できることが見
いだされた。従って本発明は、記載し、且つ例示した好ましい実施態様に縛られ
ることはなく、前記の特許請求の範囲内に含まれ得るすべての修正を包含する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の方法に従う処理の後の4種の触媒(広範囲で異なる平衡金属含有率に
より特徴付けられる)の1つが示す活性及び熱水的失活に対する抵抗性における
向上。
【図2】 本発明の方法に従う処理の後の4種の触媒(広範囲で異なる平衡金属含有率に
より特徴付けられる)の1つが示す活性及び熱水的失活に対する抵抗性における
向上。
【図3】 本発明の方法に従う処理の後の4種の触媒(広範囲で異なる平衡金属含有率に
より特徴付けられる)の1つが示す活性及び熱水的失活に対する抵抗性における
向上。
【図4】 本発明の方法に従う処理の後の4種の触媒(広範囲で異なる平衡金属含有率に
より特徴付けられる)の1つが示す活性及び熱水的失活に対する抵抗性における
向上。
【図5】 787℃(1450oF)における0.4及び16時間の蒸熱の後の、未処理
の平衡触媒と比較した時の、本発明の方法に従って処理された平衡触媒を用いて
達成されるガソリンの選択性における向上。
【図6】 787℃(1450oF)における0.4及び16時間の蒸熱の後の、未処理
の平衡触媒と比較した時の、本発明の方法に従って処理された平衡触媒を用いて
達成されるコークスの選択性における向上。
【図7】 787℃(1450oF)における0.4及び16時間の蒸熱の後の、未処理
の平衡触媒と比較した時の、本発明の方法に従って処理された平衡触媒を用いて
達成されるガスの選択性における向上。
【図8】 787℃(1450oF)における0.4及び16時間の蒸熱の後の、未処理
の平衡触媒と比較した時の、本発明の方法に従って処理された平衡触媒を用いて
達成される液化石油ガス(LPG)への転化率に関する向上した結果。
【図9】 787℃(1450oF)における0.4及び16時間の蒸熱の後の、未処理
の平衡触媒と比較した時の、本発明の方法に従って処理された平衡触媒を用いて
達成される軽質粗油(LCO)への転化率に関する向上した結果。
【図10】 787℃(1450oF)における0.4及び16時間の蒸熱の後の、未処理
の平衡触媒と比較した時の、本発明の方法に従って処理された平衡触媒を用いて
達成される重質粗油(HCO)への転化率に関する向上した結果。
【図11】 787℃(1450oF)における0.4及び16時間の蒸熱の後の、未処理
の平衡触媒と比較した時の、本発明の方法に従って処理された平衡触媒を用いて
達成される重質粗油(HCO)への転化率における望ましい低下。
【図12】 787℃(1450oF)における0.4及び16時間の蒸熱の後の、未処理
の平衡触媒と比較した時の、本発明の方法に従って処理された平衡触媒を用いて
達成される軽質対重質粗油の比率(LCO/HCO)の向上。
【図13】 787℃(1450oF)における0.4及び16時間の蒸熱の後の、未処理
の平衡触媒と比較した時の、本発明の方法に従って処理された平衡触媒を用いて
達成されるLPG+ガソリン+LCO転化率の向上。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,UG,ZW),E A(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ ,TM),AL,AM,AT,AU,AZ,BA,BB ,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CU,CZ, DE,DK,EE,ES,FI,GB,GD,GE,G H,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP ,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR, LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK,MN,M W,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD ,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM,TR, TT,UA,UG,UZ,VN,YU,ZW Fターム(参考) 4G069 AA10 BA01C BA42C BA45A BB01C BB08C BB10C BC16C BD01C BD02C BD06C BD07C BD08C BD12C CC07 DA08 EA01X EA01Y GA11 GA13 GA16 GA20

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水、リン酸、亜リン酸及びリン酸二水素アンモニウムより成
    る群から選ばれる約0.1〜3.0重量パーセントのリンならびにアルミナ三水
    和物及び酸化アルミニウムより成る群から選ばれるアルミニウム源により与えら
    れる約0.1〜3.0重量パーセントのアルミニウムを含み、ここで該アルミニ
    ウム源が微量成分として約1,000ppm未満の塩化物を有するものである水
    溶液を調製し; 該溶液に十分な量のアンモニウムの水溶液を加えることにより、該溶液のpH
    を約3.0〜12.0に調整し; 該溶液に使用済みFCC触媒を、約1部の触媒対約1〜10部の水の重量比で
    加えて水性スラリを得; 該スラリのpHが安定化するのに十分な時間、該スラリを撹拌し; 該触媒を該スラリから分離する 段階を含む、使用済み流動接触分解(FCC)触媒の酸性部位の強化のための水
    性法。
  2. 【請求項2】 該溶液がさらに亜硫酸及び硫酸より成る群から選ばれる約0
    .1〜3.0重量パーセントの酸を含む請求項1の方法。
  3. 【請求項3】 該アンモニウムを水酸化アンモニウム及び硫酸アンモニウム
    より成る群から選ぶ請求項1の方法。
  4. 【請求項4】 該pHを約3.25〜5.0に調整する請求項1の方法。
  5. 【請求項5】 該水溶液中における該リン及び該アルミニウムの濃度がそれ
    ぞれ約0.2〜1.5重量パーセントである請求項4の方法。
  6. 【請求項6】 該スラリを約3〜5分間撹拌する請求項5の方法。
  7. 【請求項7】 該アンモニウムの添加によりpHを調整する前に該触媒を該
    溶液に加える請求項1の方法。
  8. 【請求項8】 該アルミニウム源が微量成分として約200ppm未満の塩
    化物を有する請求項1の方法。
  9. 【請求項9】 該触媒を該水溶液に加える前に、該触媒を乾式製錬法、湿式
    製錬法及び両者より成る群から選ばれる脱金属法に供することをさらに含む請求
    項1の方法。
  10. 【請求項10】 該分離された触媒を水で洗浄する請求項9の方法。
  11. 【請求項11】 流出洗浄水が約100ppm未満の塩化物を有するまで該
    洗浄を繰り返す請求項10の方法。
  12. 【請求項12】 触媒対水の重量比が約1対4〜10である請求項1の方法
  13. 【請求項13】 該アルミニウム源をギブス石、べーム石、バイヤライト、
    ダイアスポア及びそれらの誘導体より成る群から選ぶ請求項1の方法。
  14. 【請求項14】 水、リン酸、亜リン酸及びリン酸二水素アンモニウムより
    成る群から選ばれる約0.7〜1.0重量パーセントのリンならびに約0.7〜
    1.0重量パーセントのアルミニウムを含み、ここで該アルミニウムは微量成分
    として約1,000ppm未満の塩化物を有する三水酸化アルミニウム、アルミ
    ナ三水和物、ギブス石及び酸化アルミニウムより成る群から選ばれるアルミニウ
    ム源により与えられるものである水溶液を調製し; 該溶液に十分な量のアンモニウムの水溶液を加えることにより、該溶液のpH
    を約3.25〜5.0に調整し; 該溶液に使用済みFCC触媒を、約1部の触媒対約4〜10部の該溶液中の水
    の重量比で加えて水性スラリを得; 該スラリのpHが安定化するのに十分な時間、該スラリを撹拌し; 該触媒を該スラリから分離する 段階を含む、使用済み流動接触分解(FCC)触媒の酸性部位の強化のための水
    性法。
  15. 【請求項15】 該溶液がさらに亜硫酸及び硫酸より成る群から選ばれる約
    0.7〜1.0重量パーセントの酸を含む請求項14の方法。
  16. 【請求項16】 該水溶液中におけるリン及びアルミニウムの該濃度が約0
    .8重量パーセントであり、該触媒対該水の比率が約1〜8である請求項14の
    方法。
  17. 【請求項17】 該アルミニウム源が微量成分として約200ppm未満の
    塩化物を有する請求項16の方法。
  18. 【請求項18】 該触媒を該水溶液に加える前に、該触媒を乾式製錬法、湿
    式製錬法及び両者より成る群から選ばれる脱金属法に供することをさらに含む請
    求項14の方法。
  19. 【請求項19】 水、リン酸、亜リン酸及びリン酸二水素アンモニウムより
    成る群から選ばれる約0.1〜3.0重量パーセントのリンならびに微量成分と
    して1,000ppm未満の塩化物を有するアルミナ三水和物及び酸化アルミニ
    ウムより成る群から選ばれるアルミニウム源により与えられる約0.1〜3.0
    重量パーセントのアルミニウムを含む水溶液を調製し; 該溶液に十分な量のアンモニウムの水溶液を加えることにより、該溶液のpH
    を約3.0〜12.0に調整し; 該溶液にFCC触媒を、約1部の触媒対約1〜10部の水の重量比で加えて水
    性スラリを得; 該スラリのpHが安定化するのに十分な時間、該スラリを撹拌し; 該触媒を該スラリから分離する 段階を含む、流動接触分解(FCC)触媒の酸性部位の強化のための水性法。
  20. 【請求項20】 該溶液がさらに亜硫酸及び硫酸より成る群から選ばれる約
    0.1〜3.0重量パーセントの酸を含む請求項19の方法。
  21. 【請求項21】 該アンモニウムを水酸化アンモニウム及び硫酸アンモニウ
    ムより成る群から選ぶ請求項19の方法。
  22. 【請求項22】 該pHを約3.25〜5.0に調整する請求項21の方法
  23. 【請求項23】 該アンモニウムの添加によりpHを調整する前に該触媒を
    該溶液に加える請求項19の方法。
  24. 【請求項24】 該アルミナ源をギブス石、べーム石、バイヤライト、ダイ
    アスポア及びそれらの誘導体より成る群から選ぶ請求項19の方法。
  25. 【請求項25】 該アルミニウム源が微量成分として約200ppm未満の
    塩化物を有する請求項19の方法。
  26. 【請求項26】 該触媒を新しい触媒及び使用済み触媒より成る群から選ぶ
    請求項19の方法。
JP2000548080A 1998-05-14 1999-05-08 Fcc触媒の酸性部位の強化のためのリンの使用 Pending JP2002514497A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US09/079,100 US6034017A (en) 1998-04-06 1998-05-14 Use of phosphrous to enhance the acid sites of FCC catalysts
US09/079,100 1998-05-14
PCT/US1999/010011 WO1999058238A1 (en) 1998-05-14 1999-05-08 The use of phosphorus to enhance the acid sites of fcc catalysts

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002514497A true JP2002514497A (ja) 2002-05-21

Family

ID=22148434

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000548080A Pending JP2002514497A (ja) 1998-05-14 1999-05-08 Fcc触媒の酸性部位の強化のためのリンの使用

Country Status (13)

Country Link
US (1) US6034017A (ja)
EP (1) EP1089815A4 (ja)
JP (1) JP2002514497A (ja)
KR (1) KR20010052357A (ja)
CN (1) CN1309585A (ja)
AU (1) AU743617B2 (ja)
CA (1) CA2333284A1 (ja)
EA (1) EA200001183A1 (ja)
EE (1) EE200000662A (ja)
HU (1) HUP0101845A2 (ja)
MX (1) MXPA00011130A (ja)
NO (1) NO20005739L (ja)
WO (1) WO1999058238A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010137198A (ja) * 2008-12-15 2010-06-24 Kitakyushu Foundation For The Advancement Of Industry Science & Technology 使用済み固体酸触媒の脱塩素処理方法

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101757903B (zh) * 2008-12-25 2013-06-05 中国石油化工股份有限公司 一种兼具裂化和气化作用的催化剂及其制备方法
CN106102907B (zh) * 2014-03-11 2019-05-10 国立研究开发法人科学技术振兴机构 水介质中氢化物异构化反应用固体催化剂
CN109382146B (zh) * 2017-08-11 2021-08-03 中国石油天然气股份有限公司 一种fcc平衡剂复活改性方法

Family Cites Families (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3122510A (en) * 1960-09-07 1964-02-25 Sinclair Research Inc Method of removing nickel and vanadium from synthetic gel silica-based catalysts
US3182025A (en) * 1961-01-23 1965-05-04 Sinclair Research Inc Catalyst demetallization
US3150104A (en) * 1961-03-24 1964-09-22 Sinclair Research Inc Removal of vanadium and nickel from silica based cracking catalyst
US3219586A (en) * 1961-09-25 1965-11-23 Sinclair Research Inc Removing nickel from cracking catalyst
US3122511A (en) * 1962-01-29 1964-02-25 Sinclair Research Inc Cracking catalyst demetallization
US3147228A (en) * 1963-10-23 1964-09-01 Sinclair Research Inc Cracking catalyst demetallization
US4101444A (en) * 1976-06-14 1978-07-18 Atlantic Richfield Company Catalyst demetallization utilizing a combination of reductive and oxidative washes
US4243550A (en) * 1976-06-14 1981-01-06 Atlantic Richfield Company Catalyst demetallization with a reductive SO2 wash
US4102811A (en) * 1976-06-14 1978-07-25 Atlantic Richfield Company Catalyst demetallization by oxidation in a defined temperature range
US4318799A (en) * 1980-05-19 1982-03-09 Atlantic Richfield Company Combination of aluminum and phosphorus passivation process
US4319983A (en) * 1980-05-19 1982-03-16 Atlantic Richfield Company Passivation process
AU526640B2 (en) * 1980-08-05 1983-01-20 Phillips Petroleum Co. Reactivation of contaminated fluid cracking catalysts
US4461845A (en) * 1983-01-17 1984-07-24 Mobil Oil Corporation Reactivation of steam-deactivated catalysts
US4686197A (en) * 1986-07-02 1987-08-11 Chemcat Corporation Catalyst demetallization and process for using demetallized catalyst
US4888316A (en) * 1988-11-21 1989-12-19 Phillips Petroleum Company Preparation of hydrotreating catalyst from spent catalyst
US5110776A (en) * 1991-03-12 1992-05-05 Mobil Oil Corp. Cracking catalysts containing phosphate treated zeolites, and method of preparing the same

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010137198A (ja) * 2008-12-15 2010-06-24 Kitakyushu Foundation For The Advancement Of Industry Science & Technology 使用済み固体酸触媒の脱塩素処理方法

Also Published As

Publication number Publication date
EP1089815A1 (en) 2001-04-11
NO20005739D0 (no) 2000-11-13
CA2333284A1 (en) 1999-11-18
EP1089815A4 (en) 2002-09-18
EA200001183A1 (ru) 2001-04-23
NO20005739L (no) 2001-01-12
MXPA00011130A (es) 2002-08-06
CN1309585A (zh) 2001-08-22
KR20010052357A (ko) 2001-06-25
EE200000662A (et) 2002-04-15
AU3888599A (en) 1999-11-29
WO1999058238A1 (en) 1999-11-18
HUP0101845A2 (hu) 2001-09-28
AU743617B2 (en) 2002-01-31
US6034017A (en) 2000-03-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN104815702B (zh) 催化裂化废催化剂的复活方法
JP2001525858A (ja) 低圧で重質炭化水素を水素化転換する方法
JPH10251666A (ja) 金属で汚染された炭化水素系原料の水素処理方法
US4485183A (en) Regeneration and reactivation of deactivated hydrorefining catalyst
JP2554706B2 (ja) 高レベルの窒素を含有する原料油の接触分解方法
WO2014105553A1 (en) Preparation of a hydrocarbon conversion catalyst
EP2977104A1 (en) Method for manufacturing catalytic cracking catalyst for hydrocarbon oil
JP4773633B2 (ja) 重質炭化水素油の2段階水素化処理方法
US7196034B1 (en) Nickel-iron-silica-alumina
JP4049676B2 (ja) バイエライトアルミナ被覆ゼオライトおよびこれを含有させた分解用触媒
AU2002258677A1 (en) Bayerite alumina coated zeolite and cracking catalysts containing same
JP2002514497A (ja) Fcc触媒の酸性部位の強化のためのリンの使用
JP2002510542A (ja) Fcc触媒の酸性部位の強化法
US4581129A (en) Hydrorefining with a regenerated catalyst
US20180051218A1 (en) Process for using iron and molybdenum catalyst for slurry hydrocracking
EP1065000A1 (en) Method of regenerating hydrogenation catalyst
US4537676A (en) Reducing metal content of oil feeds
JPH08176560A (ja) 軽油の水素化脱硫方法
WO2021161081A1 (en) An fcc additive composition for bottoms cracking and a process for preparation thereof
CN114426872A (zh) 一种劣质原油催化转化方法