JP2002514265A - ポリエステル複合材料及びその製造方法 - Google Patents

ポリエステル複合材料及びその製造方法

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JP2002514265A JP50861299A JP50861299A JP2002514265A JP 2002514265 A JP2002514265 A JP 2002514265A JP 50861299 A JP50861299 A JP 50861299A JP 50861299 A JP50861299 A JP 50861299A JP 2002514265 A JP2002514265 A JP 2002514265A
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    • C08K9/00Use of pretreated ingredients
    • C08K9/04Ingredients treated with organic substances

Abstract

(57)【要約】 本発明は、5個より多いアルキルオキシド繰返し基から成る少なくとも1個のポリアルコキシル化基を含む、少なくとも1個のポリアルコキシル化アンモニウム塩で処理された小板状粒子を含んでなる組成物に関する。本発明の処理粒子は、約25重量%以下の濃度で、種々のポリエステル組成物中へ混入させた時に、特によい分散を示す。また、該処理小板状粒子をポリエステル中に混入させ、及び、該処理小板状粒子を形成するためのプロセスも開示されている。

Description

【発明の詳細な説明】 ポリエステル複合材料及びその製造方法 関連特許出願 本出願は、1997年7月9日に出願された米国仮出願番号60/052,054号、及び 、1996年12月31日に出願された米国仮出願番号60/034,134号の恩典を主張する 。 発明の背景 層状クレーベースの高分子ナノ複合材料には、該ナノ複合材料が純粋高分子と 比べた時、改良された性質を示すため多くの関心がある。しかしながら、破断伸 びなどいくつかの機械的性質が、クレーの添加にしばしば顕著に低下することが 広く知られている。バリア性の改良などを含むいくつかの性質の改良を最大にし 、そして、破断伸びなどいくつかの性質への悪影響を最小にするために、小板状 粒子の独立した小板への剥離を最大にすることが望ましい。 本発明は、ポリエステル複合組成物を製造するプロセス及びポリエステル重合 体とポリアルコキシル化アンモニウム塩とが層間に挿入された膨潤性層状クレー ミネラル(鉱物)を含むポリエステル複合材料に関する。 本発明のポリエステル複合材料は、改良されたガスバリア性を有する包装材を 形成するのに有用である。これらのポリエステル複合材料でできたコンテナーは 、食料品、ソフト飲料及び医薬のような消費材を保護するのに理想的に好適であ る。 米国特許第4,739,007号は、有機オニウム塩が層間挿入された層状クレーミネ ラルを含有するポリアミド複合材料を開示している。 本発明報告書に開示されているようなポリアルコキシル化アンモニウム塩は記載 していない。 米国特許第5,164,460号は、有機オニウム塩が層間挿入された層状クレーミネ ラルを含有するポリイミド複合材料を開示している。本発明報告書に開示される ようなポリアルコキシル化アンモニウム塩は記載していない。 WO93/04118号は、有機オニウム塩を含有し、重合体系マトリックス中に分散 した小板状粒子からなる高分子系複合材料を形成するための、押出コンパウンデ ィングプロセスに関する。本発明に開示されるようなポリアルコキシル化アンモ ニウム塩は記載されていない。更に、本発明の実施例に示されるように、押出コ ンパウンディングプロセス単独では、大部分が独立した小板状粒子を含有するポ リエステル複合材料は提供されていない。 米国特許第4,889,885号は、モンモリロナイトナトリウムの存在下においての 、メタクリル酸メチル及びイソプレンなどの種々のビニル単量体の重合を述べて いる。実施例11には、最終複合材料中のクレーが6.2重量%になるよう、水中33 重量%のモンモリロナイトクレーの存在下におけるテレフタル酸ジメチルとエチ レングリコールの重縮合が述べられている。このプロセスでは、単量体による層 間挿入を行わせるため、クレーの予備分散用の媒体として、水又はアルコールが 必要である。PETの調製において、テレフタル酸ジメチルとエチレングリコール へ水を添加すると、反応速度が低下し、達成されるI.V.を下げ、かつ、しばしば 曇りを生じることが知られている。 米国特許第5,336,647号及び同第5,429,999号は、ポリアルコキシル化アンモニ ウム塩を含有する層状クレーの調製を記載している。これらのクレーのポリエス テルにおける使用は認識されていない 。 アンモニウム塩を含有する層状クレーの調製を記載している多くの特許の中に は、米国特許第2,531,427号、同第2,966,506号、同第4,081,496号、同第4,105,5 78号、同第4,116,866号、同第4,208,218号、同第4,391,637号、同第4,410,364号 、同第4,412,018号、同第4,434,075号、同第4,434,076号、同第4,450,095号、同 第4,517,112号、同第4,677,158号、同第4,769,078号、同第5,110,501号、及び同 第5,334,241号が挙げられる。 特開平9−176461号公報は、ポリエステルが膨潤性層状珪酸塩を含有するポリ エステル瓶を開示している。WO97/31057は、無機の層間挿入物で分離されて分 散した、クレーなどの無機材料を分散させて有する高分子複合材料を開示してい る。WO97/31973号公報は、エチレンとメタクリル酸エステルの共重合体が部分 的に又は完全に有機高分子で中和された、カリウムイオノマーを混合することに よる、複合材料の製造を開示している。本発明に開示されるようなポリアルコキ シル化アンモニウム塩は述べられていない。更に、前述の引例では、非常に大き なタクトイドと、あったとしても僅かな独立した小板状粒子を含んでなる材料が 製造される。 発明の開示 本発明は、重合体−小板複合組成物を調製するプロセス及び5個より多い繰返 しアルキルオキシド基から成るポリアルコキシル化基を含有するポリアルコキシ ル化アンモニウム塩で小板状粒子を処理する、ある種の重合体/小板状粒子組成 物に関する。本発明の重合体/小板複合材料は、他の層状クレーポリエステル複 合材料よりも、予想外に高い破断伸びとガスバリア性を示す。また、このポリア ルコキシル化アンモニウムクレーは、他の有機クレーよりも多量に 重合体マトリックス中に使用でき、それでもなお、異例の小板状粒子分離が達成 されることが見出された。本発明のプロセスは、多くの種類の重合体−小板状粒 子組成物を調製するのに使用できる。 更に詳しくは、本発明は溶融加工可能なポリエステル及び、アルキレン単位が 2〜6個の炭素原子を含み、繰返しオキシアルキレン単位の平均数(n)が少な くとも2〜約200であるポリ(オキシアルキレン〔n〕)基を有するポリアルコ キシル化アンモニウム塩で層間挿入された、約25重量%以下の膨潤性層状クレー 材料からなるポリエステル複合材料に関する。得られた小板状粒子は重合体中に 分散している。 本発明の他の特徴は、本発明に述べられたようなポリアルコキシル化アンモニ ウム基を有する層状クレーをポリエステルに分散させた場合にポリエステルにお いて達成され得る、酸素透過性の著しい低下である。表3と図1に示されている 10mil厚の圧縮成形フィルムの酸素透過性測定値がこの要点を表している。実施 例12からのポリアルコキシル化アンモニウム処理クレーを含有する、実施例32〜 35のポリエステルは、他のポリエステル−小板複合材料と比べ、%灰分から求め た類似したクレー充填量において、著しく低下した透過性(改良されたバリア性 )を有する。 本発明のポリエステル複合材料の製造プロセスは、(1)層間挿入された層状 クレー材料の調製及び(2)層間挿入された層状クレー材料の、ポリエステルへ の混入を含む。混入は、層間挿入された層状クレー材料の存在下での、単量体の ポリエステルへの重合、続いて、望ましい分子量を得るために必要ならば、固相 処理、又は該ポリエステルと層間挿入された層状クレー材料の溶融処理によるも のであってよい。 本発明の第一工程は、膨潤性層状クレーとポリアルコキシル化ア ンモニウム化合物の反応による、層間挿入された層状クレー材料の製造である。 一般的に、膨潤性層状クレー材料は、鉱物分(ミネラル)1グラム当たり約0.3 〜約3.0ミリ当量のカチオン交換能を有する、自由流動性粉末である。クレーは 、アルカリ金属(IA属)、アルカリ土類金属(IIA属)及びそれらの混合物を含む カチオンを含む、多くの種類の交換可能なカチオンを、クレー層の間の通路中に 存在させて有してよいが、それらに限定されるものではない。最も好ましいカチ オンは、ナトリウムであるが、本発明のプロセスの過程で大部分のカチオンがオ ニウムイオンで交換されさえすれば、いずれのカチオン及びカチオンの混合物を 用いてもよい。小板状粒子の個々の層が、約2mmより薄い厚み及び約10〜約1000 nmの範囲の直径を持つことが好ましい。有用な膨潤性層状クレー材料としては、 天然、合成及び改質されたフィロ珪酸塩などが挙げられる。そのようなクレーの 例には、モンモリロナイト、サポナイト、ヘクトライト、雲母、バーミキュライ ト、ベントナイト、ノントロナイト、バイデライト、ボルコンスコイト、サポナ イト、サウコナイト、マガディアイト、ケニヤアイトなどのスメクタイトクレー 、合成雲母、合成サポナイト及び合成ヘクトライトなどの合成クレー及びふっ素 化モンモリロナイトなどの改質クレーなどが含まれる。また、カルコゲンなどの 他の小板状又は層状型材料も使用できる。好ましいクレーは、Southern Clay Pr oducts and Nanocor社を含む種々の会社から入手できる。一般的に、クレーは、 タクトイド(tactoid)と呼ばれるカードのように互いに密接に積重なった小板状 粒子の凝集体である。 好ましい膨潤性層状クレー材料は、0.5〜2.0ミリ当量/gのカチオン交換能を 有する2:1型のフィロ珪酸塩である。最も好ましい膨潤性層状クレー材料は、 スメクタイトクレーミネラルで、具体 的には、ベントナイト又はモンモリロナイト、より具体的には、ベントナイトナ トリウム又はモンモリロナイトナトリウムである。 層状粒子を有機カチオンで改質する多くの方法が知られており、そして、これ らの任意のものを本発明のプロセスにおいて使用できる。 この発明の実施態様の一つは、層状粒子材料を、熱水、最も好ましくは50〜80 ℃、の熱水に分散させ、有機カチオン塩又は有機カチオン塩の組合せ(無溶媒又 は水もしくはアルコールに溶解させて)を撹拌しながら添加し、次いで、有機カ チオンが、クレー材料の層間の空間に存在する金属カチオンの大部分を交換する に十分な時間ブレンドするプロセスによる、層状粒子の有機カチオンを用いた改 質である。次に、有機的に改質された該層状粒子材料を、例えば、濾過、遠心分 離、スプレー乾燥及びそれらの組合せなどの公知の方法により単離するが、それ に限定されるものではない。層状粒子の空間に存在する金属カチオンの大部分を 、有機カチオンで交換することを可能ならしめるために十分な有機カチオン塩の 量を使用することが望ましい。従って、少なくとも、約1当量の有機カチオン塩 が使用され、約3当量以下の有機カチオン塩が使用され得る。好ましくは、約1. 1〜2当量、より好ましくは、約1.1〜1.5当量の有機カチオン塩が使用される。 大部分の金属カチオン塩及び大部分の過剰の有機カチオン塩が、洗浄及び他の公 知技術で除去されることが望まれるが、それが要求されるわけではない。得られ た有機クレーの粒子サイズは、磨砕、粉砕、ハンマーミリング、ジェットミリン グ及びこれらの組合せなどの公知技術により低減されるが、これに限定されない 。平均粒子サイズは、直径で好ましくは100ミクロンより小さく、より好ましく は50ミクロンより小さく、そして、最も好ましくは20ミクロンより小さくなるま で低減される。有機クレ ーを調製するプロセスは、バッチ、セミバッチ又は連続方式で行ってよい。 本発明のプロセスのための有用な有機カチオン塩は式I: (式中、Mは窒素又はリンを表し、X-は、ハロゲン、ヒドロキシド又はアセタ ートアニオン、好ましくはクロリドとブロミドから成る群から選ばれるアニオン を表し、R1,R2,R3及びR4は、独立して、有機及びオリゴマ状配位子から選 ばれるか、又は、水素であってもよい)。 で表される。有用な有機配位子の例には、1〜22個の炭素原子を有する直鎖状又 は分岐状のアルキル基、ベンジル又はアルキル構造部分に1〜22個の炭素原子を 有する、直鎖状分子鎖又は分岐を有する縮合環部分を含有する置換型のベンジル 部分であるアラルキル基、フェニル基及び縮合環芳香族置換基を含有する置換型 のフェニル基などのアリール基、6個又はそれより少ない炭素原子を持つβ,γ 不飽和基及び2〜6個の炭素原子を有するアルキレンオキシド基などが挙げられ るが、これらに制限されるものではない。有用なオリゴマ状配位子の例には、ポ リ(アルキレンオキシド)、ポリスチレン、ポリアクリル酸エステル、ポリカプ ロラクトンなどが含まれるが、これらに制限されるものではない。 有用な有機カチオンには、ドデシルアンモニウム、オクタデシルアンモニウム 、ビス(2−ヒドロキシエチル)オクタデシルメチルアンモニウム、オクタデシ ルベンジルジメチルアンモニウム、テトラメチルアンモニウムなど、又は、それ らの混合物のアルキルアン モニウムイオン及びテトラブチルホスホニウム、トリオクチルオクタデシルホス ホニウム、テトラオクチルホスホニウム、オクタデシルトリフェニルホスホニウ ムなど、又はそれらの混合物のようなアルキルホスホニウムイオンなどが含まれ るが、これらに限定されるものではない。好適なポリアルコキシル化アンモニウ ム化合物の例示としては、Akzo Chemie America社製の、商品名Ethoquad又はEth omeenとして入手できるものなど、即ち、オクタデシルメチルビス(ポリオキシ エチレン〔15〕)アンモニウムクロリドであるEthoquad 18/25、及び、オクタ デシルビス(ポリオキシエチレン〔15〕)アミンであるEthomeen 18/15(ここ で括弧内の数字はエチレンオキシド単位の合計数を意味する)が含まれる。最も 好ましい有機カチオンはオクタデシルメチルビス(ポリオキシエチレン〔15〕) アンモニウムクロリドである。 最も好ましいポリ(アルコキシル化)アンモニウム化合物は、式Iで表される 。式中、Mは窒素であり、R3及びR4は、H又はアルキル部が2〜6個の炭素原 子を含み、各R基中の繰返しオキシアルカレン単位数が2〜100である、置換又 は非置換のヒドロキシ末端ポリオキシアルカレンから成る群から独立して選ばれ 、R1及びR2は、(a)水素、(b)1〜22個の炭素原子を有する、直鎖状又は 分岐状のアルキル基、(c)ベンジル又はアルキル構造部分に1〜22個の炭素原 子を有する、直鎖状分子鎖又は分岐を有する縮合環部分を含有する置換型のベン ジル部分であるアラルキル基、(d)フェニル基及び縮合環芳香族置換基を含有 する置換型のフェニル基のようなアリール基、及び、(e)6個もしくはそれよ り少ない炭素原子又は2〜6個の炭素原子を有するヒドロキシアルキル基を有す るβ,γ不飽和基から成る群から独立して選ばれ、そしてX-は、ハロゲン、ヒ ドロキシド又はアセタートアニオン、好ましくは クロリド及びブロミドから成る群から選ばれるアニオンを表す。 R3とR4のポリオキシアルカレン上の置換基は、5個以下の炭素原子を持つ、 直鎖状又は分岐状のアルキル基から成る群から選ばれる。 好適なポリ(アルコキシル化)アンモニウム化合物の例示としては、Akzo Che mie America社製の商品名Ethoquad又はEthomeenとして入手できるものなど、即 ち、オクタデシルメチルビス(ポリオキシエチレン〔15〕)アンモニウムクロリ ドであるEthoquad 18/25、及び、オクタデシルビス(ポリオキシエチレン〔15 〕)アミンであるEthomeen 18/25(ここで括弧内の数字はエチレンオキシド単 位の合計数を意味する)が含まれる。 本発明の層間挿入された層状クレー材料(又は小板状粒子)は、室温より高い 、最も好ましくは50〜80℃で、クレーを水のような溶媒に分散させて調製できる 。次いで、ポリ(アルコキシル化)アンモニウム塩を、撹拌下で添加し、アンモ ニウム化合物が、クレーの層に会合している大部分のカチオン、通常ナトリウム イオン、と交換するのに十分な時間ブレンドされる。この段階のカチオン交換さ れたクレーは、一般に、有機クレー又は層間挿入クレーと呼ばれる。 その他の好適な溶媒には、水、メタノール、エタノール、プロパノール、イソ プロパノール、エチレングリコール、ジオキサン及びそれらの混合物から選ばれ る単一又は混合溶媒が含まれる。 本発明の第二工程は、溶融加工可能なポリエステルに、層間挿入されたクレー 材料を混入することである。小板状粒子は、大部分の小板状粒子が個々の小板、 小さなタクトイド及び小さな凝集体として存在するようにポリエステル内に分散 されることが好ましい。本発明のポリエステル/小板複合材料中のタクトイド及 び凝集体の大 部分が、最小寸法において約20nmより薄い厚さを有することが好ましい。より高 い濃度の個々の小板及びより少ないタクトイド又は凝集体を含有する、ポリエス テル/小板複合材料が好ましい。 いずれのポリエステルにおいても、全ての小板状粒子のこの繊細な品質の分散 体は今までに開示されていない。これまでの特許及び出願特許は、層間挿入又は 剥離粒子(タクトイドが存在せず、ただ、広く分離された粒子)を含有するポリ エステルの製造を特許請求しているが、その結果は再現できていない。先行技術 のポリエステル/小板複合材料は、タクトイドより大きな凝集体の分散体である と考えられる。凝集体は十分離れているものの、小板及びタクトイドはほとんど 見出されていない。良好な分散を達成しない限り(タクトイド及び小板が少なく とも2nm離れている)、改良されたバリア性と可視的性質は達成できない。 本発明の組成物は、約0.01〜約25重量%、好ましくは、0.5〜25重量%、更に 好ましくは、0.5〜15重量%、そして、最も好ましくは、0.5〜10重量%の前記小 板状粒子を含有する。小板状粒子の量は、ASTM D5630−94に従って処理された、 ポリエステル/小板複合材料の灰分中の珪酸塩の残存量を測定して求められる。 混入の一方法は、層間挿入クレー材料の存在下での単量体のポリエステルへの 重縮合である。本発明のポリエステルは、公知の重縮合手順を用いて製造される 。 典型的にはPETのような溶融加工できるポリエステルを2段プロセスで調製す る。第一工程では、170〜240℃の範囲の温度で、エチレングリコールのようなグ リコール単量体をテレフタル酸のような酸単量体でエステル化するか、又はテレ フタル酸ジメチルのようなジメチルエステル単量体とエステル交換する。多くの 層状粒子、特に、有機カチオンで改質された層状粒子が、第一工程でのエステ ル交換反応速度を低下させることが分かった。従って、有機クレー粒子を用いる 場合、エステル交換又はエステル化工程を完了した後で、それらを添加するのが 好ましい。代わりに、エステル交換又はエステル化生成物を単離し、層状粒子の 存在下で、反応の初期単量体として用いることができる。第二工程においては、 一般的には10トルより低い減圧下で、重合体を溶融状態に保持するのに十分な温 度、典型的には240〜320℃Cで溶融重縮合が行われる。典型的に10トルより低い 圧力下で溶融重合が行われるが、短い反応時間が好ましく、低いインヘレント粘 度が一般的に得られるために、10トルよりも低い真空の使用は必要でない。溶融 重縮合は、動的不活性ガス雰囲気又は真空を使用して行ってもよい。不活性ガス としては、存在する温度及び条件で、反応せず、ポリエステルペレット中に水の 吸収を引起こさない任意のガスでよい。好適なガスには、部分的に又は完全に除 湿された空気、アルゴン及び窒素などが含まれるが、これらに制限されるもので はない。 エーテル形成が、ポリエステルの溶融相重合の一つの共通の副反応で、例えば PETの重合過程では、ジエチレングリコール単位の生成が起こる。ジエチレング リコールなどのエーテル単位が、融点とガラス転移点を低下させ、そして、典型 的には、ポリエステルの面伸張比を増大させるため、エーテル生成は、一般的に 、望ましくない。例えば、面伸張比又は結晶化速度の制御のために、エーテル単 位が望ましい本発明の高分子複合材料に対してさえ、組成のより良い制御及びよ り広範囲の組成を供するために、エーテル単位の量を、副反応によるよりも単量 体供給速度により制御するのが好ましい。 有機クレー粒子がエーテル生成の触媒作用をすることが分かった。例えば、有 機クレー粒子から調製されたPET−小板複合材料は、 PET単独の調製において、有機カチオン改質層状粒子を使用しない場合に観察さ れるより、多量のジエチレングリコールを含有する。エーテル単位の生成は、有 機カチオン改質層状粒子のためのクレーの選択及びオニウムテザー(onium teth er)の選択の組合せを含む多くの因子に依存する。ある有機クレーは、溶融相重 縮合で得られるポリエステル複合材料が固相重合を進めるのに十分なだけ結晶化 できないほど、多くのエーテルを生成する。乾燥粉末試薬のスラリーが、反応器 に添加し易いように、しばしば調製され、そして、試薬グリコール又はアルコー ルが使用される。反応器への添加を助ける目的で、有機クレー粒子をスラリー化 するのに使用される、アルコール又はエチレングリコールのようなグリコールの 量は、生成するエーテル単位の量を最小にするため、最小であるのが好ましい。 このように、乾燥有機クレーの添加が最も好ましい。生成するエーテル単位の量 を最小にするため、溶融重合時間が最短であることも好ましい。 好適なポリエステルには、少なくとも1個の二塩基酸及び少なくとも1個のグ リコールが含まれる。主要な二塩基酸は、テレフタル酸、イソフタル酸、ナフタ レンジカルボン酸、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸などである。ナフタレ ンジカルボン酸の種々の異性体又は異性体の混合物も使用できるが、1,4−、 1,5−、2,6−及び2,7−異性体が好ましい。1,4−シクロヘキサンジ カルボン酸は、シス、トランス又はシス/トランス混合物の型でもよい。酸型に 加え、低級アルキルエステル又は酸塩化物も使用してよい。 ポリエステルのジカルボン酸成分は、場合によって、約50モル%以下の1個又 はそれ以上の異なるジカルボン酸で改質されてもよい。そのような追加のジカル ボン酸としては、6〜約40個の炭素原子 を有するジカルボン酸、より好ましくは、好ましくは8〜14個の炭素原子を有す る芳香族ジカンボン酸、好ましくは4〜12個の炭素原子を有する脂肪族ジカルボ ン酸又は好ましくは8〜12個の炭素原子を有する脂環式ジカルボン酸から選ばれ るジカルボン酸が挙げられる。好適なジカルボン酸の例には、テレフタル酸、フ タル酸、イソフタル酸、ナフタレン−2,6−ジカルボン酸、シクロヘキサンジ カルボン酸、シクロヘキサンジ酢酸、ジフェニル−4,4’−ジカルボン酸、コ ハク酸、グルタル酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ジグリコール酸 、1,3−フェニレンジオキシジ酢酸などが含まれる。ポリエステルは、上述の ジカルボン酸の1個又はそれ以上から調製される。 ポリエステルに用いられる代表的なグリコールとしては、2〜約10個の炭素原 子を有する脂肪族グリコール、約6〜約15個の炭素原子を有する芳香族グリコー ル及び約7〜約14個の炭素原子を有する脂環式グリコールが挙げられる。好まし いグリコールには、エチレングリコール、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘ キサンジオール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、ジエチレングリコール などが含まれる。完全芳香族ポリエステル用の好ましいグリコールには、ヒドロ キノンとレゾルシノールが含まれる。グリコール成分は、所望ならば、約50モル %以下の1個又はそれ以上の異なるジオールで改質されてもよい。そのような追 加のジオールとしては、好ましくは、6〜20個の炭素原子を持つ脂環式ジオール 、又は、好ましくは3〜20個の炭素原子を持つ脂肪族ジオールが挙げられる。そ のようなジオールとしては、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、 1,4−シクロヘキサンジメタノール、プロパン−1,3−ジオール、ブタン− 1,4−ジオール、ペンタン−1,5−ジオール、ヘキサン−1,6−ジオール 、3−メチルペンタンジオ ール−(2,4)、2−メチルペンタンジオール−(1,4)、2,2,4−ト リメチルペンタンジオール−(1,3)、2−エチルヘキサンジオール−(1, 3)、2,2−ジエチルプロパン−ジオール−(1,3)、ヘキサンジオール− (1,3)、1,4−ジ−(2−ヒドロキシエトキシ)−ベンゼン、1,3−ジ −(2−ヒドロキシエトキシ)ベンゼン、2,2−ビス−(4−ヒドロキシシク ロヘキシル)−プロパン、2、4−ジヒドロキシ−1,1,3,3−テトラメチ ル−シクロブタン、2,2−ビス−(3−ヒドロキシエトキシフェニル)−プロ パン、2,2−ビス−(4−ヒドロキシプロポキシフェニル)−プロパンなどが 挙げられる。1,4−シクロヘキサンジメタノールは、シス、トランス又はシス /トランス混合物でも使用してよい。ポリエステルは、上述のジオールの1個又 はそれ以上から調製される。 ヒドロキシ安息香酸のような二官能性化合物も使用してよい。 また、少量のトリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール、グリセロール などの多官能性ポリオールも、所望ならば使用してよい。 重合体中の分岐を制御するために、樹脂はまた少量の三官能性又は四官能性の 共単量体を含有してもよい。そのような共単量体には、トリメリット酸無水物、 トリメチロールプロパン、ピロメリット酸二無水物、ペンタエリスリトール、ト リメリット酸、ピロメリット酸及び一般に公知の、他のポリエステル形成性ポリ 酸又はポリオールなどが含まれる。 本発明のポリエステルは、ポリエステルに通常使用される添加剤を含有しても よい。そのような添加剤には、着色剤、顔料、カーボンブラック、ガラス繊維、 充填剤、衝撃改良剤、酸化防止剤、安定剤、難燃剤、再加熱助剤、アセトアルデ ヒド低減化合物などが含ま れるが、これらに限定されるものではない。 ポリエステルに混入する、層間挿入された層状クレーの量は、複合材料の意図 する用途に応じて広く変えてよい。材料使用量は、好ましくは、混合物の約2〜 20重量%である。 均一に分散した層状クレーを含有するポリエステルは、押出成形又は圧縮成形 などの適当なフィルム成形方法により、フィルムに成形でき、また、適切なポリ エステルが使用される場合には、瓶に吹込成形できる。 全てのインヘレント粘度(I.V.)は、60重量部のフェノール及び40重量部のテ トラクロロエタンから成る溶媒100mLあたり、0.5gの重合体を用いて、25℃で求 めた。融点とガラス転移点は、試料を加熱溶融した後で、重合体のガラス転移点 より下まで急冷させた後で、示差走査熱量測定(DSC)を用い、2回目の加熱サイ クル時点で、20℃/分の走査速度にて求めた。酸素透過性測定値は、MOCON Oxtr an−1000装置を用い、ASTM D−3985に従って、30℃及び相対湿度68%条件下で、 純酸素透過ガス及び窒素ガスキャリアを用いて得られた。実施例 本発明のポリエステル複合材料を、以下の実施例により、詳述する。実施例1 本実施例は、本発明で用いられる層間挿入されたクレー材料の調製方法を示す 。モンモリロナイトナトリウム(10g、9.5ミリ当量、Southern Clay Products 社から供されたクレーで、95ミリ当量/100gのカチオン交換能力を有すると報 告されている)を、60℃にて、Vitamixブレンダー中で、490mlの水と混合し、ク レーが2重 量%の水中スラリーを形成した。Ethoquad 18/25として市販されている、オク タデシルメチルビス(ポリオキシエチレン〔15〕)アンモニウムクロリド(13.9 g、14.25ミリ当量、10モル%過剰)をVitamixブレンダーに添加し、混合物を高 速で1分間混合した。生成した固体をブフナー漏斗上でろ過により取り出した。 生成物を、Vitamixブレンダー内で、250mlの水中に再度スラリー化させ、再ろ過 し、空気循環オーブン中にて、60℃で16時間乾燥した。X線回析により、生成物 は、3.40nmの基本間隔を示した。実施例2 使用した有機塩がオクタデシルビス(ポリオキシエチレン〔5〕)アミン(Eth omeen 18/15)であり、該アミンを当量の希薄塩酸水溶液と反応させてアンモニ ウム塩に転換させたことを除いて、実施例1の手順を繰返した。X線回析により 、該生成物は、1.75nmの基本間隔を示した。実施例3 使用した有機塩がオクタデシルビス(ポリオキシエチレン〔15〕)アミン(Eth omeen 18/25)であり、該アミンを当量の希薄塩酸水溶液と反応させてアンモニ ウム塩に転換させたことを除いて、実施例1の手順を繰返した。X線回析により 、該生成物は、1.80nmの基本間隔を示した。実施例4 本実施例は、本発明で使用される層間挿入されたクレー材料を含有するポリエ チレンテレフタレートの調製方法を示す。テレフタル酸ビス(2−ヒドロキシエ チル)63.5g及び実施例1の有機クレー0.99gを、1リットルの1口、丸底フラ スコに投入し、実施例1のオクタデシルメチルビス(ポリオキシエチレン〔15〕 )アンモニウムモンモリロナイトを2重量%含有するポリエチレンテレフタレー トを調製した。最終複合材料中のアンチモンが230ppmになるように、適量の金属 触媒溶液を添加した。該フラスコには、ステンレス鋼の撹拌棒及び短い蒸留カラ ム並びに窒素導入口から成る重合体頭部を取り付けた。該フラスコを100torrま で真空に引き、窒素で交換することにより窒素排気した。該フラスコに、窒素導 入口から約0.3scfh(標準ft3/h)の速度で窒素を通して、動的窒素雰囲気を与え た。280℃に事前加熱した金属浴を、該フラスコが浸かるまで引上げた。固体単 量体が溶融した後、450rpm(回転数/分)での撹拌を開始した。発泡しないよう に、15分間かけ、0.3torrより低い程度まで徐々に真空にした。0.3torrより低い 真空度及び280℃に60分間保持し、その間にエチレングリコールの凝縮物が受け フラスコに集まり、そして、溶融物の粘度が上昇した。溶融物の粘度が上昇した 時、粘性溶融物が撹拌軸の周りに巻付き、そして、フラスコ壁面から引離れるの を防ぐために、撹拌速度を下げた。次いで、金属浴を下ろし、窒素により真空を 解除し、撹拌を止め、そして、半結晶固体になるまでナノ複合材料を冷却した。 290℃Cに事前加熱した金属浴に該フラスコを浸けて、重合体の外端部を溶解し、 更に、ナノ複合材料がフラスコ壁面から離れるのに十分なトルクを撹拌棒にかけ て、ナノ複合材料をガラスフラスコから離した。室温まで冷却した後、フラスコ を割り、次に、油圧カッターを用いて、ナノ複合材料を撹拌棒から破壊分離した 。ナノ複合材料の破片を6メッシュの篩に通るまで粉砕し、約160gの材料を得 た。最終重合体は、0.71dl/gのインヘレント粘度及びDSCによる融点202℃を有 していた。X線回析は、4.5nmより小さい基本間隔が存在せず、該クレーが広範 囲に剥離していることを示している。実施例5 使用した層間挿入されたクレー材料が、実施例2のオクタデシル ビス(ポリオキシエチレン〔5〕)アンモニウムモンモリロナイトであることを 除いて、実施例4の手順を繰返した。最終重合体は、0.67dL/gのインヘレント 粘度及びDSCによる融点246℃を有していた。X線回析は、4.5nmより小さい基本 間隔が存在せず、該クレーが実質的に完全に剥離していることを示している。実施例6 使用した層間挿入されたクレー材料が、実施例3のオクタデシルメチルビス( ポリオキシエチレン〔15〕)アンモニウムモンモリロナイトであることを除いて 、実施例4の手順を繰返した。最終重合体は、0.76dL/gのインヘレント粘度及 びDSCによる融点239℃を有していた。実施例7 使用した有機塩がオクタデシルビス(ポリオキシエチレン〔2〕)アミン(Eth omeen 18/12)であり、該アミンを当量の希釈塩酸水溶液と反応させてアンモニ ウム塩に転換させたことを除いて、実施例1の手順を繰返した。X線回析により 、該生成物は、1.73nmの基本間隔を示した。実施例8 使用した層間挿入されたクレー材料が、実施例7のオクタデシルビス(ポリオ キシエチレン〔2〕)アンモニウムモンモリロナイトであることを除いて、実施 例4の手順を繰返した。最終重合体は、0.84dL/gのインヘレント粘度及びDSC による融点252℃を有していた。実施例9 使用した有機クレーが、Southern Clay Products社から得られたClaytone EM であることを除いて、実施例4の手順を繰返した。最終重合体は、0.80dL/gの インヘレント粘度及びDSCによる融点 246℃を有していた。実施例10 使用した有機クレーが、Southern Clay Products社から得られたClaytone APA であることを除いて、実施例4の手順を繰返した。最終重合体は、0.61dL/gの インヘレント粘度及びDSCによる融点74℃を有していた。実施例11 ポリエステル複合材料から、1インチのKillion単軸スクリュ押出機を用いて 、285℃での押出成形によりフィルムを形成した。酸素透過性測定値は、MOCON O xtran−1000装置を用い、ASTM D−3985に従って、30℃及び相対湿度68%条件下 で、純酸素透過ガスと窒素ガスキャリアを用いて得られた。該フィルムの破断伸 びと降伏応力を、ASTM D882に従って得た。これらの結果を、表1に示す。表1 は、アルキルオキシド繰返し単位が5個より多いポリアルコキシル化アンモニウ ムモンモリロナイトを含有するポリエステル複合材料の破断伸びが、他のポリエ ステル複合材料より優れていることを示す。これらのポリエステル複合材料の酸 素透過率も、ポリエステル単独より優れている。 *1酸素透過性の単位:cc− mil/100in2−24hrs−atm 該ポリアルコキシル化アンモニウムモンモリロナイトクレーは、ポリエステル の良好な破断伸びを維持した。(1)オクタデシルメチルビス(ポリオキシエチ レン〔15〕)アンモニウムモンモリロナイト(実施例4)を2重量%含有するポ リエチレンテレフタレート及び(2)オクタデシルビス(ポリオキシエチレン〔 2〕)アンモニウムモンモリロナイト(実施例8)を2重量%含有するポリエチ レンテレフタレートの押出フィルムの破断伸びは、各々580及び4%である。こ れは、15個のエチレンオキシド単位を用いて調製されたポリアルコキシル化アン モニウム基を有する層状クレーを含有するポリエチレンテレフタレートが、2個 だけのエチレンオキシド基を有するポリアルコキシル化アンモニウム基を有する 層状クレーを含有するポリエチレンテレフタレートに比較して、優れた性質を持 つことを示している。この新規なポリエステル複合材料から得られるフィルム及 びポリエチレンテレフタレートコントロールの酸素透過性は、各々9.0及び10.0c c−mil/100in2/24hrs−atmである 。これは、該新規ポリエステル複合材料が、純粋なポリエステル単体より優れた バリア性を有することを示している。実施例12 以下の実施例は、有機カチオンで改質した層状粒子の調製を示す。72.0g(68 .4ミリ当量)のモンモリロナイトナトリウム(Southern Clay Products社から供 されたクレーで、95ミリ当量/100gのカチオン交換能力を有する報告されてい る)及び60℃の水3600mlを、ヘンシェルミキサーを用いて、約1500rpmで2分間 ブレンドさせた。360mlの水中、オクタデシル−メチル−〔エトキシル化(15) 〕アンモニウムリロリド(Ethoquad 18/25として市販品を入手できる)73.7g(7 5.2ミリ当量)を前記ミキサーに添加し、2分間混合した。次いで、固形分をフ リットディスク付ブーフナー漏斗上でろ過により取り出した。次いで、湿った固 形分を、Vitamixブレンダー内で、400mlの水中にスラリー化させ、ろ過した。ろ 過されたケーキを、オーブン中にて、60℃で16時間乾燥し、59gの薄茶色の固形 分を得た。X線回析による解析の結果は、3.28nmの基本間隔を示した。無機含量 の一測定手段である灰分残存量は51重量%であった。本材料を、ハンマーミル、 次いでジェットミルに通して、数平均粒子サイズを約10ミクロンまで低下させた 。実施例13 Southern Clay Products社から、WO96/08526に開示されているような、ビス (2−ヒドロキシエチル)メチルタロウアンモニウムクロリド(Ethoquad T/1 2)で処理したモンモリロナイトナトリウムを得た。実施例14 使用した有機塩が12−アミノドデカン酸であり、該酸に塩酸を添加して有機酸 に転換させたことを除いて、実施例12の手順を繰返し た。X線回析により、該生成物は、1.66nmの基本間隔を示し、そして、灰分残存 量は78重量%であった。実施例15 使用したクレーがKunimine工業社のモンモリロナイトナトリウム市販品であり 、119ミリ当量/100gのカチオン交換能力を有すると報告されているKanunpia− Fであることを除いて、実施例12の手順を繰返した。X線回析により、この生成 物は、3.23nmの基本間隔を示し、そして、灰分残存量は49重量%であった。実施例16 下記例は、テレフタル酸とエチレングリコールのエステル化により調製された PETオリゴマーに、有機カチオンで改質した層状粒子粉末を添加することによる ポリエステル複合材料の溶融相調製を示す。オリゴ(エチレンテレフタレート)( 数平均分子量377g/モル)115g、1,4−シクロヘキサンジメタノール3.96g 、及び、実施例12からの有機カチオンで改質した層状粒子2.67gを、1リットル の1口、丸底フラスコに投入した。最終複合材料中のチタンが20ppm、リンが40p pm、コバルトが80ppm及びアンチモンが230ppmになるように、適量の金属触媒溶 液を添加した。該フラスコには、ステンレス鋼の撹拌棒及び短い蒸留カラム及び 窒素導入口から成る重合体頭部を取付けた。該フラスコを1000torrまで真空に引 き、窒素を導入することを繰り返すことにより、窒素で排気した。フラスコに、 窒素導入口から約0.3scfh(標準ft3/h)の速度で窒素を通して、動的窒素雰囲気 を与えた。220℃に事前加熱した金属浴を、該フラスコが浸かるまで引上げた。 固体単量体が溶融した後、150rpm(回転数/分)での撹拌を開始した。1,4− シクロヘキサンジメタノールが反応するよう、浴温度を15分間220℃に維持した 。該金属浴温度を、約15分間280℃に上げた。280℃で150rpmで撹拌しな がら、発泡しないように、15分間かけ、溶融物を0.3torrより低い程度まで徐々 に真空にした。0.3torrより低い真空度、280℃、及び、150rpmの撹拌を15分間保 持し、その間に、エチレングリコールの凝縮物が受けフラスコに集まり、そして 、溶融物の粘度が上昇した。次いで、金属浴を下ろし、窒素により真空を解除し 、撹拌を止め、そして、半結晶固体になるまでナノ複合材料を冷却した。該フラ スコを、290℃に事前加熱した金属浴に浸けて重合体の外端部を溶解し、更に、 ナノ複合材料がフラスコ壁面から離れるのに十分なトルクを撹拌棒にかけて、ナ ノ複合材料をガラスフラスコから離した。室温まで冷却した後、フラスコを割り 、次に、油圧カッターを用いて、ナノ複合材料を撹拌捧から破壊分離した。解析 の結果、ナノ複合材料の破片を4メッシュの篩に通るまで粉砕し、約160gの材 料を得た。解析によって該複合材料は、0.31dL/gのインヘレント粘度及び280 ℃のせん断溶融粘度が87.3×103P及び全グリコール残存量を100モル%とする基 準で、以下のグリコール残存量を示した:ジエチレングリコールが11モル%、1 ,4−シクロヘキサンジメタノールが4モル%及びエチレングリコールが85モル %。実施例17 以下の実施例は、ポリエステル/有機カチオン改質層状粒子複合材料の固相重 合を示す。0.85mmメッシュの篩を用いて、実施例16からの粉砕複合材料から、細 かい粒子を除去した。該複合材料を、窒素で少し排気した真空オーブン中で120 ℃にて一晩乾燥した。乾燥した材料を、14scfhで窒素排気したガラス製の固相重 合ユニット内に置き、218℃の沸点を持つコハク酸ジエチルを沸騰させて加熱し た。16時間後に、加熱を中断し、そして、固相重合ユニットを冷却した。冷却の 後に、該複合材料を取り出した。解析の結果は、該複合材料がインヘレント粘度 値0.70dL/g、280℃の低せん断溶融 粘度261×103P、灰分残存量5.6重量%、ガラス転移点64℃、そして融点約239℃ を有することを示した。 上述の複合材料を、少し窒素排気したオーブン中で120℃にて一晩乾燥した。 乾燥した材料を280℃で圧縮成形し、次いで、氷水中で急冷し、厚みが約10milの 透明なフィルムを得た。該フィルムについて行った試験の結果、酸素透過率は2. 5cc−mil/100in2−24hrs−atm、ヤング率は2.3GPa、そして引張強さは49MPaで あった。このように、ポリエステル/有機カチオン改質層状粒子複合材料は、著 しく改良されたバリア性及び引張特性を有していた。比較例1 有機カチオン改質層状粒子を使用しないことを除いて、実施例5を追試した。 該ポリエステルは、インヘレント粘度値0.20dL/g及び10Pより小さい溶融粘度 を有し、そして残存グリコール組成は、ジエチレングリコールが2モル%、1, 4−シクロヘキサンジメタノールが4モル%、そしてエチレングリコールが94モ ル%であった。 上述の、クレーを含有しない材料を用いて、実施例6を追試した。該ポリエス テルは、インヘレント粘度値0.68、及び、280℃の溶融粘度3.1×103Pを有して いた。 上述の、クレーを含有しない材料から調製したフィルムは、酸素透過性値 cc−mil/100in2−24hrs−atm、ヤング率 GPa、引張強さ MPaを有 していた。実施例18〜31 これらの実施例は、溶融相重合工程における、種々の有機カチオン改質層状粒 子の、種々の重量%充填での使用を示す。表2に示すように、有機カチオン改質 層状粒子の量を、複合材料中で選択された有機カチオン改質層状粒子の目標重量 %が得られるよう調整した ことを除いて、実施例16を繰返した。 実施例32〜45 これらの実施例は、溶融相重合工程における、種々の有機カチオン改質層状粒 子を含有する種々の前駆体材料の、種々の重量%充填での使用を示す。表3に示 すように、固相重合時間を調整することを除き、実施例17を追試した。 *1酸素透過性の単位:cc−mil/100in2−24hrs−atm実施例46〜50 これらの実施例は、溶融相重合過程における、生成物中のジエチレングリコー ル残存量で示されるエーテル生成に及ぼす280℃での時間の影響を示す。280℃で の溶融相重合工程における時間を、表4に示されているように0〜45分に調節し たことを除いて、実施例16を追試した。280℃で時間0は、真空にしなかったこ とを意味し、その他の場合は、実施例16に述べたように、15分間真空にした。結 果は、有機カチオン改質層状粒子により触媒作用を受けるエーテ ル生成が、280℃での溶融相重合の過程で起こることを示す。 実施例51 下記実施例は、テレフタル酸ジメチルとエチレングリコールの上面に有機カチ オン改質層状粒子を添加することによる、ポリエステル/有機カチオン改質層状 粒子複合材料の溶融相調製を示す。テレフタル酸ジメチル194g(1.00モル)、 エチレングリコール124g(2.00モル)、及び、実施例1からの有機カチオン改 質層状粒子3.99gを、1リットルの1口、丸底フラスコに投入した。最終複合材 料中のチタンが20ppm、マンガンが55ppm、コバルトが80ppm及びアンチモンが230 ppmになるように、適量の金属触媒溶液を添加した。該フラスコには、ステンレ ス鋼の撹拌棒及び短い蒸留カラム及び窒素導入口から成る重合体頭部を取り付け た。該フラスコを100torrまで真空に引き、窒素を導入することを繰り返すこと により、窒素で排気した。該フラスコに、窒素導入口から約0.3scfh(標準ft3/ h)の速度で窒素を通して、動的窒素雰囲気を与えた。200℃に事前加熱した金属 浴を、該フラスコが浸かるまで引上げた。該フラスコを浸けた際に、金属浴の温 度が約180℃に低下したので、約10 分で200℃まで再加熱した。この間、固体単量体が溶融し、撹拌を400rpm(毎分 の回転数)で開始した。5時間、温度を220℃に上昇させ、メタノール凝縮物が 受けフラスコに集まった。金属浴の温度を、約20分間280℃に上昇させた。最終 複合材料中のリンが110ppmになるように、適量のリン含有溶液を添加した。280 ℃にて400rpmで撹拌しながら、発泡しないように、15分間かけ、溶融物を0.3tor rより低い程度まで徐々に真空にした。0.3トルより低い真空度、及び、280℃に4 0分間保持し、その間に、エチレングリコールの凝縮物が受けフラスコに集まり 、そして、溶融物の粘度が上昇した。溶融粘度が上昇する時には、高粘度の溶融 物が撹拌機の軸に巻付いたり、フラスコ壁から離れるのを防ぐために、撹拌速度 を下げた。次いで、金属浴を下ろし、窒素により真空を解除し、撹拌を止め、そ して、半結晶固体になるまでナノ複合材料を冷却した。該フラスコを、290℃に 事前加熱した金属浴に浸けて重合体の外端部を溶解し、更に、ナノ複合材料をフ ラスコ壁面から離れるのに十分なトルクを撹拌棒にかけて、ナノ複合材料をガラ スフラスコから離した。室温まで冷却した後、フラスコを割り、次に、油圧カッ ターを用いて、ナノ複合材料を撹拌棒から破壊分離した。ナノ複合材料の破片を 6メッシュの篩に通るまで粉砕し、約160gの材料を得た。解析の結果、該ポリ エステル/有機カチオン改質層状粒子生成物は、0.50dL/gのインヘレント粘度 、1.1重量%の灰分残存量、76℃のガラス転移点、248℃のピーク融点、280℃、 での低せん断溶融粘度が4.1×103P及びジエチレングリコールが5モル%、そし てエチレングリコールが95モル%のグリコール残存組成を示した。実施例52 実施例51からの粉砕複合材料を、窒素で少し排気した真空オーブン中で110℃ にて一晩乾燥した。乾燥した材料を、14scfhで窒素排 気をしたガラス製の固相重合ユニット内に置き、218℃の沸点を有するコハク酸 ジエチルを沸騰させて加熱した。8時間後に、加熱を中断し、そして固相重合ユ ニットを冷却した。冷却の後に、該複合材料を取り出した。解析の結果は、イン ヘレント粘度が0.99dL/gまで上昇し、280℃での低せん断溶融粘度が49×103P に上昇していた。 上述の複合材料を、少し窒素排気した真空オーブン中で110℃にて一晩乾燥し た。乾燥した材料を280℃で圧縮成形し、次いで、氷水中で急冷し、厚みが約10m ilの透明なフィルムを得た。このフィルムの酸素透過性を求めた結果、7.2cc−m il/100in2−24hrs−atmであった。比較例3 有機カチオン改質層状粒子を使用しないことを除いて、実施例51を繰返した。 該ポリエステルは、インヘレント粘度値0.50dL/g及びジエチレングリコール2 モル%、1,4−シクロヘキサンジメタノール4モル%、そしてエチレングリコ ール94モル%の残存グリコール組成を有していた。 上述の、クレー材料を含有しない材料を用いて、実施例52を繰返した。該ポリ エステルは、インヘレント粘度値0.72dL/g及び、280℃での低せん断溶融粘度 5×103Pを有していた。 上述の、クレーを含有しない材料から調製したフィルムは、酸素透過性11.6cc -mil/100in2−24hrs−atm、ヤング率1.8GPa、そして、引張強さ49MPaを有して いた。実施例53〜57 これらの実施例は、生成物中のジエチレングリコール残量で示されるエーテル 生成に及ぼす、溶融相重合過程における280℃での時間の影響を示す。約10重量 %の有機カチオン改質層状粒子を供する ために、実施例1からの有機カチオン改質層状粒子の量を増したこと及び溶融相 重縮合工程における280℃ての時間を、表5に示されているように0〜45分に調 節したことを除いて、実施例51を繰返した。280℃で時間0は、真空にしなかっ たことを意味し、その他の場合は、実施例40に述べられたように、15分間真空に した。結果は、280℃の溶融相重合の過程でエーテル生成が起こることを示す。 実施例58〜60 これらの実施例は、メタノール縮合物の除去で示されるエステル交換速度に及 ぼす有機カチオン改質層状粒子の影響を示す。使用した各有機カチオン改質層状 粒子に対し、表6に示されるようにメタノール縮合物の理論収集量を得るために 、220℃での時間を延長したことを除いて、実施例51の溶融相重縮合を追試した 。表6のデータは、本質的に完全なエステル交換が達成されたにも拘わらず、わ ずか2重量%の3種の有機カチオン改質層状粒子が、収集された縮合物率を、特 にエステル交換初期に、著しく低下させることを示す。 実施例61 最終複合材料中で約8モル%になるように、1,4−シクロヘキサンジメタノ ールの量を増したことを除いて、実施例23の手順を追試した。該前駆体複合材料 は、容易に結晶化し、そして、0.38dL/gのインヘレント粘度、5.6重量%の灰 分残存量、9モル%のジエチレングリコール含量及び77×103Pの280℃における 低せん断溶融粘度を有していた。次に、上述の前駆体材料を用いて、実施例6の 固相重合手順を追試し、そして、8時間の固相重合の後で、該複合材料は0.69dL /gのインヘレント粘度及び220×103Pの280℃での低せん断溶融粘度を有して いた。この複合材料から調製さ れたフィルムは、酸素透過性5.9cc−mil/100in2−24hrs−atm、ヤング率2.5GPa 、そして、引張強さ42MPaを有していた。実施例62 最終複合材料中で12モル%になるように、1,4−シクロヘキサンジメタノー ルの量を増したことを除いて、実施例61の手順を追試した。該前駆体複合材料は 、容易に結晶化し、そして、0.37dL/gのインヘレント粘度、5.8重量%の灰分 残存量、9モル%のジエチレングリコール含量及び100×103Pの280℃での低せ ん断溶融粘度を有していた。8時間の固相重合の後で、該複合材料は0.53dL/g のインヘレント粘度及び125×103Pの280℃におけるせん断溶融粘度を有してい た。この複合材料から調製されたフィルムは、酸素透過性6.0cc−mil/100in2− 24hrs−atm、ヤング率2.5GPa、そして引張強さ31MPaを有していた。実施例63 本実施例は、テレフタル酸以外の二塩基酸の使用を示す。テレフタル酸ジメチ ルの代りに適量のナフタル酸ジメチルを使用することを除いて、実施例51と実施 例52の手順を追試した。最終複合材料は、0.96dL/gのインヘレント粘度、1.3 重量%の灰分残存量及び12モル%のジエチレングリコール含量を有していた。本 複合材料から調製されたフィルムは、酸素透過性2.3cc−mil/100in2−24hrs−a tm及びヤング率1.70GPaを有していた。実施例64 実施例1からの有機カチオン改質層状粒子の量を約5重量%に増したことを除 いて、実施例63の手順を追試した。最終複合材料は、0.90dL/gのインヘレント 粘度、2.8重量%の残留灰分及び5モル%のジエチレングリコール含量を有して いた。本複合材料から調製されたフィルムは、酸素透過性1.6cc−mil/100in2− 24hrs −atm及びヤング率2.01GPaを有していた。比較例4 有機カチオン改質層状粒子を使用しないことを除いて、実施例63の手順を追試 した。クレーを含有しない該PEN材料は、インヘレント粘度値0.96dL/g、及び 、2モル%のジエチレングリコール含有量を有していた。該PENから調製したフ ィルムは、酸素透過性3.1cc-mil/100in2−24hrs−atm及びヤング率1.67GPaを有 していた。実施例65 使用したクレーがKanunpia−F(Kunimine工業社製)であることを除いて、実 施例14の手順を追試した。有機カチオン改質層状粒子生成物は、X線回析による 基準間隔1.73nm及び78重量%の灰分残存量を示した。実施例66 本手順は、起こり得る有害なエーテル単位の生成を示す。実施例12からの有機 カチオン改質層状粒子2重量%の代りに、実施例65からの有機カチオン改質層状 粒子を5重量%使用することを除いて、実施例16の手順を追試した。該ポリエス テル/有機カチオン改質層状粒子複合材料は、0.39dL/gのインヘレント粘度及 び30モル%のジエチレングリコール含量を有していた。該ポリエステル/有機カ チオン改質層状粒子複合材料は、実施例17の手順により、付着させることなく、 固相重合を行い得るに十分な程度に結晶化させることができなかった。実施例67 本実施例は、溶融相及び固相重合手順のためのいくつかのプロセス変数及びイ ンヘレント粘度とジエチレングリコール含量に及ぼすそれらの影響を示す。(1 )触媒が、亜鉛65ppm及びアンチモン23 0ppmのみである(他の添加剤は何も使用しない)、(2)溶融相重合の最高温度 が265℃で、完全真空に達するまでの20分間を含め90分間その温度に保持される 、(4)固相重合が、加熱した金属浴に浸けたフラスコ中で、動的窒素の代りに 真空下に行われ、及び、(5)固相重合の温度プロファイルが、230℃で1時間 、そして、240℃で3.5時間であることを除いて、実施例66の手順を繰返した。該 前駆体は、0.45dL/gのインヘレント粘度及び2.5重量%の灰分残存量を有して いた。最終複合材料は、0.65dL/gのインヘレント粘度、ガラス転移点65℃、融 点247℃、及び、11モル%のジエチレングリコール含量を有していた。本複合材 料の10−milフィルムの酸素透過性を求めた結果、5.6cc−mil/100in2−24hrs− atmであった。実施例68 実施例65からの有機カチオン改質層状粒子の代わりに、実施例3からの有機カ チオン改質層状粒子を使用したことを除いて、実施例67の手順を繰返した。最終 複合材料は、0.60dL/gのインヘレント粘度、4.4重量%の灰分残存量、ガラス 転移点71℃、融点255℃、及び、5モル%のジエチレングリコール含量を有して いた。本複合材料の10−milフィルムの酸素透過性を求めた結果、6.0cc−mil/1 00in2−24hrs−atmであった。実施例69 使用したクレーが、スロバキアのベントナイト鉱床から精製され、カチオン交 換能力が100グラム当たり121ミリ当量と報告されているモンモリロナイトカルシ ウムであることを除いて、実施例12の手順を繰返した。実施例70 使用したアミンがドデシルアミンであり、そして、使用したクレ ーが、Kunimine工業社製の合成サポナイトナトリウム市販品で、カチオン交換能 力が100グラム当たり70ミリ当量と報告されているSumecton−SAであることを除 いて、実施例69の手順を繰返した。実施例71 実施例65からの有機カチオン改質層状粒子の代りに、実施例70からの有機カチ オン改質層状粒子を使用したことを除いて、実施例67の手順を繰返した。最終複 合材料は、0.63dL/gのインヘレント粘度、4.3重量%の灰分残存量、ガラス転 移点75℃、融点250℃及び4モル%のジエチレングリコール含量を有していた。実施例72 実施例53からの有機カチオン改質層状粒子の代りに、実施例69からの有機カチ オン改質層状粒子を使用したことを除いて、実施例67の手順を繰返した。最終複 合材料は、0.57dL/gのインヘレント粘度及び2.8重量%の灰分残存量を有して いた。実施例73 本実施例は、溶融相重合工程の過程において動的窒素雰囲気下のみで調製され た、非常に低いインヘレント粘度の前駆体の固相重合を示す。使用された該前駆 体材料が、0.16dL/gのインヘレント粘度を有する、実施例53からの材料である こと及び固相重合時間が48時間であるを除いて、実施例52を繰返した。最終複合 材料は、0.55dL/gのインヘレント粘度及び330×103Pの280℃での低せん断溶 融粘度を有していた。比較例5〜7 インヘレント粘度が約0.72及び約4モル%のシクロヘキサンジメタノール残存 量を含む(グリコール類100%を基準にして)、Eastman Chemical社から入手で きる、市販のポリエステルであるPET 9921を、6mmの篩を通過するよう粉砕した 。4,10及び16重量%の、 実施例12からの有機クレーを含む、合計約400グラムの3種類のドライブレンド された混合物と、上述の粉砕されたPET 9921を、105℃にて真空オーブンで一昼 夜乾燥し、次いで、Leistritz Micro 18押出機により、一般配合スクリューを25 0rpmの速度で用いて、ダイ温度280℃にて、275℃で配合した。押出物をペレット 化し、そして、評価した。これらのポリエステル−小板状材料を結晶化させ、10 5℃にて真空オーブンで一昼夜乾燥し、次いで、14scfhで窒素排気をしたガラス 製の固相ユニット中で固相重合させ、(218℃の沸点を持つ)コハク酸ジエチル を沸騰させて、16時間加熱した。最終ポリエステル−小板複合材料を評価した。 TEM画像は大部分が約20nmより薄い厚みを有する凝集体として存在し、そして、 独立した小板がほとんど存在しないことを示した。 厚みが10milのフィルムを圧縮成形し、酸素透過性の試験を行った。表7に示 した結果は、有機クレーの充填量を増しても、これらのフィルムの透過性が低下 せず、従って、PETマトリックス中での有機クレーの剥離及び/又は分散が悪い ことを示唆している。これらの例は、本発明のプロセスと異なり、PETと有機ク レーを押出配合しても著しいバリヤ性の改良が供されないことを示す。 *1酸素透過性の単位:cc−mil/100in2−24hrs−atm
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),BR,BY,CA,C N,JP,MX,RU (72)発明者 ギルマー,ジョン ウォーカー アメリカ合衆国,テネシー 37660,キン グスポート,ワイルドウッド ドライブ 2624

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.5個より多いアルキルオキシド繰返し基から成る、少なくとも1個のポリ アルコキシル化基を含み、少なくとも1個のポリアルコキシル化アンモニウム塩 で処理された小板状粒子を含んでなる組成物。 2.約25重量%以下の、請求の範囲第1項の処理した該小板状粒子を含有する ポリエステルを分散せしめてなる組成物。 3.少なくとも1個の該ポリアルコキシル化アンモニウム塩が、アルキレン単 位が2〜6個の炭素原子を含み、そしてnが少なくとも約2〜約200である、ポ リ(オキシアルキレン〔n〕)基を含む約25重量%以下の前記処理された小板状 粒子を含む請求の範囲第2項に記載の組成物。 4.少なくとも1種のポリアルコキシル化アンモニウム塩が、アルキレン単位 が2〜6個の炭素原子を含み、そしてnが少なくとも約5〜約200であるポリ( オキシアルキレン〔n〕)基を含む請求の範囲第1項に記載の組成物。 5.前記小板状粒子が、鉱物分1グラム当たり約0.3〜約3ミリ当量のカチオ ン交換能を有する層状小板材料から得られる請求の範囲第1項又は第2項に記載 の組成物。 6.前記層状小板材料が、個々の小板層間に交換可能なカチオンを含む請求の 範囲第5項に記載の組成物。 7.前記交換可能なカチオンがアルカリ金属、アルカリ土類金属及びそれらの 混合物から成る群から選択される請求の範囲第6項に記載の組成物。 8.前記交換可能なカチオンをオニウムイオンで交換する請求の範囲第6項に 記載の組成物。 9.前記小板状粒子が約2nmより小さい厚み及び約10〜約1000nmの直径を含む 請求の範囲第1項又は第2項に記載の組成物。 10.前記層状小板材料が、天然、合成及び改質されたフィロ珪酸塩から成る群 から選択される請求の範囲第5項に記載の組成物。 11.前記層状小板材料がスメクタイトクレー、合成クレー、改質クレー、カル コゲン及びそれらの混合物から成る群から選択される請求の範囲第10項に記載の 組成物。 12.前記層状小板材料がモンモリロナイト、サポナイト、ヘクトライト、雲母 、バーミキュライト、ベントナイト、ノントロナイト、バイデライト、ボルコン スコイト、サポナイト、サウコナイト、マガディアイト、ケニヤアイト、合成雲 母、合成サポナイト、及び、合成ヘクトライト、フッ素化モンモリロナイト及び それらの混合物から成る群から選択される請求の範囲第10項に記載の組成物。 13.前記層状小板材料が0.5〜2.0ミリ当量/グラムのカチオン交換能を有する 2:1型フィロ珪酸塩から成る群から選択される請求の範囲第10項に記載の組成 物。 14.前記層状小板材料がベントナイト、モンモリロナイト及びそれらの混合物 から成る群から選択される請求の範囲第10項に記載の組成物。 15.前記層状小板材料が、ベントナイトナトリウム、モンモリロナイトナトリ ウム及びそれらの混合物から成る群から選択される請求の範囲第10項に記載の組 成物。 16.少なくとも1個の該ポリアルコキシル化アンモニウム塩が、次式: (式中、R1とR2は、水素、1〜22個の炭素原子を有する直鎖状又は分岐したア ルキル基、ベンジル、置換型のベンジル部分から成る群から選択されるアラルキ ル基、置換又は非置換型のアリール基、芳香族縮合環置換基及び6個以下の炭素 原子又は2〜6個の炭素原子を有するヒドロキシアルキル基を有するβ,γ不飽 和基から成る群から独立して選ばれ、Mは窒素であり、R3とR4は独立にH又は アルキル部が2〜6個の炭素原子を含み、各R基中のオキシアルカレン繰返し単 位数が2〜100である置換型もしくは非置換型のヒドロキシ末端ポリオキシアル カレンから成る群から選ばれ、そしてX-はハロゲン、ヒドロキシド又はアセタ ートアニオンから成る群から選ばれるアニオンを表す) の化合物を含む請求の範囲第1項又は第2項に記載の組成物。 17.前記アラルキルが、該アルキル構造部中に1〜22個の炭素原子を有する直 鎖分子鎖又は分岐を有する縮合環部分から成る基から選ばれる請求の範囲第16項 に記載の組成物。 18.前記アニオンがクロリド又はブロミドである請求の範囲第16項に記載の組 成物。 19.少なくとも1個の該ポリアルコキシル化アンモニウム塩が、オクタデシル メチルビス(ポリオキシエチレン〔15〕)アンモニウムクロリド及びオクタデシ ルビス(ポリオキシエチレン〔15〕)アミンから成る群から選ばれる請求の範囲 第1項又は第2項に記載の組成物。 20.少なくとも1種の該ポリアルコキシル化アンモニウム塩が、オクタデシル メチルビス(ポリオキシエチレン〔15〕)アンモニウムクロリドである請求の範 囲第1項又は第2項に記載の組成物。 21.処理された小板状粒子を形成するために、層状小板材料を少なくとも1個 の有機カチオン塩で処理する工程及び該処理小板状粒 子をポリエステルに混入する工程を含むプロセス。 22.該有機カチオン塩が、少なくとも1個の式1: (式中、Mは窒素又はリンであり、X-は、ハロゲン、ヒドロキシド又はアセタ ートアニオンから成る群、好ましくは、クロリドとブロミドから選ばれるアニオ ンであり、R1,R2,R3及びR4は、水素、有機及びオリゴマー状配位子から成 る群から独立して選ばれる) の化合物である請求の範囲第21項に記載のプロセス。 23.処理工程が、金属カチオンを含有する該層状粒子材料を、約50〜約80℃で 水中に分散させ、有機カチオンを含む少なくとも1個の有機カチオン塩を該分散 体に添加し、該有機カチオンが大部分の該金属イオンと交換するのに十分な時間 ブレンドし、そして該処理小板状粒子を単離することを含む請求の範囲第21項に 記載のプロセス。 24.少なくとも1個の該有機カチオン塩を、そのまま、又は水もしくはアルコ ールに溶解して添加する、請求の範囲第23項に記載のプロセス。 25.少なくとも1個の該有機カチオン塩が、少なくとも1個のポリアルコキシ ル化アンモニウム塩であり、そして約1当量〜約3当量の量で添加される、請求 の範囲第22項に記載のプロセス。 26.少なくとも1個のポリアルコキシル化アンモニウム塩を約1.1当量〜2当 量の量で添加する請求の範囲第25項に記載のプロセス。 27.少なくとも1個のポリアルコキシル化アンモニウム塩を約1. 1当量〜約1.5当量の量で添加する請求の範囲第25項に記載のプロセス。 28.前記小板状粒子が直径約100μより小さい平均粒子サイズを有する請求の 範囲第22項に記載のプロセス。 29.前記小板状粒子が直径約50μより小さい平均粒子サイズを有する請求の範 囲第21項に記載のプロセス。 30.前記小板状粒子が直径約20μより小さい平均粒子サイズを有する請求の範 囲第21項に記載のプロセス。
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