JP2002513725A - くさび形包装体用のコンベア - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 開示内容は、くさび形包装体１用のコンベア４に関するものである。コンベア４は、横たえた状態で包装体１を搬送する被駆動コンベアベルト５を含んでいる。コンベアベルト５の各側には、好ましくは円形横断面の被駆動エンドレスベルト１０が設けられている。ベルト１０とコンベアベルト５とは同じ原動機を共有している。コンベアベルト５は、包装体１の底部２の幅Ａにほぼ合致する幅を有する。被駆動ベルト１０は、コンベアベルト５の約５〜２０ｍｍ上方に配置され、幅Ｂを有しており、被駆動ベルト１０間の幅Ｂは、包装体１の底部２の幅Ａより広いが、包装体１の頂部３の幅Ｃよりは狭くなっている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】 （技術分野） 本発明は、くさび形包装体用コンベア、特に包装体を横たえた状態で搬送する
ように構成された被駆動エンドレス・コンベアベルトを含む形式のものに関する
。

【０００２】 （背景技術） 完成製品または半製品を、異なる作業ステーションへ搬送したり、ひとまとめ
のマルチパックに包装するために搬送したりするために、ほとんどすべての製造
工程において、コンベアが使用される。また、液状食品またはポンプで吸排可能
な食品に使用される種類の包装容器を製造する場合にも、充填装置から、分配設
備用の異なる装置、例えばアプリケータまたはトレーパッカーへ完成した包装体
を搬送する際にも、コンベアが使用されている。

【０００３】 液状食品またはポンプで吸排可能な食品用の包装体は、紙または厚紙のコアに
熱可塑性プラスチックや恐らくはアルミニウム箔（アリフォイル）の異なる層が
積層された積層品から製造される。こうした包装体の一つの型式が、くさび形の
外形を有する包装体である。連続的した包装材料ウエブが、筒状に形成され、長
手方向に接合封止されて、所定の内容物を充填される。次いで、その筒状体が横
方向に封止され、切断されて個別の包装ブランクが得られる。フラップに成形し
折り曲げることにより、平らな底部が形成され、包装体の頂部が成形されずに残
されることで、くさび形包装体が得られる。

【０００４】 これらのくさび形包装体は、通常、直立状態では幾分不安定なため、コンベア
上に横たえた状態で運ばれる。成形済みの包装体は、充填機からコンベア上に降
ろされ、コンベアの運動方向で底部を前方にして横たえられる。包装体が通過せ
ねばならない異なる作業ステーションまたは分配機では、列を編成するために、
包装体が正確な時点に到着するようにする必要が時としてある。横たえられたく
さび形包装体の列を形成する場合、包装体が互いに「乗り上げ」、作業の停止は
避けられない。包装体がストロー付きの場合には、ストローが包装体から剥ぎ取
られる危険がある。

【０００５】 （発明の目的） 本発明の一つの目的は、横たえたくさび形包装体を搬送するコンベアの場合に
、包装体が互いに「乗上げること」なく、また作業が停止されたり、時に包装体
に取付けられているストロー袋が剥ぎ取られたりする危険なしに、列が編成され
るようにすることである。

【０００６】 （解決手段） 前記の目的およびその他の目的は、本発明によれば、冒頭に述べた種類のコン
ベアが次の特徴を有するようにすることで解決された。すなわち、コンベアベル
トが包装体底部の幅Ａにほぼ合致する幅を有し、コンベアベルトの両側に被駆動
ベルトが設けられ、該被駆動ベルトがコンベアベルトの約５〜２０ｍｍ上方に配
置され、被駆動ベルト間の幅Ｂが、包装体底部の幅Ａよりは広いが、包装体頂部
の幅Ｃより狭くなるようにしたのである。 本発明の好適実施例は、更に従属請求項に記載の特徴を有している。

【０００７】 以下、本発明の一好適実施例を添付図面を参照して詳説する。 添付図面には、本発明の理解に不可欠の部品および細部のみが示され、当業者
には周知なので、分配設備と接続されたコンベアの配置場所は省略されている。

【０００８】 （好適実施例の説明） 図面を参照すると、図１には、本発明によるコンベア４により搬送される種類
のくさび形包装体１が示されている。充填装置内で、このくさび形包装体１は、
連続的な材料ウエブから製造される。材料ウエブは紙または厚紙のコア層を有し
、このコア層に、異なる熱可塑性プラスチック層や、おそらくはアルミニウム箔
層が積層される。材料ウエブは、充填装置内で筒に形成され、筒の縁部が重ねら
れて封止され、縦の継ぎ目が形成される。この材料筒に、所定の内容物、例えば
ミルク、果汁、その他の飲料が充填された後、筒が横方向に封止され、更に封止
区域が切断され、個別の包装ブランクが形成される。包装ブランクの一端には、
フラップが形成され、これらのフラップが、折り込まれて定位置で封止され、平
らな底部２が得られる。包装ブランクの他端は、成形されない状態で残され、こ
の他端で包装体１の頂部３が形成される。以上の作業の結果、くさび形包装体１
が得られる。

【０００９】 充填装置内での最終成形後、くさび形包装体１は、充填装置から送出され解放
されて、コンベア４上に横たえられる。通常、包装体１は、搬送方向で底部を前
にして搬送される。別の方法として、包装体１を、搬送方向で頂部を前にして搬
送するようにすることもできる。 コンベア４は、被駆動エンドレス・コンベアベルト５を含み、コンベアベルト
５は、駆動ローラ６と少なくとも１つの変向ローラ上を駆動される。図２〜図５
には、コンベア４の一部しか示されていないため、コンベアベルト５の変向ロー
ラは図示されていない。図２〜図５では、コンベアの一部４’のみが、本発明に
より設計されたものであり、残りの部分は従来形式のコンベア４である。図面に
は、包装体１をカートンまたはマルチパックに包装するための装置（図示せず）
のすぐ前方で編成される列を示している。このような包装作業は、マルチパック
等が正確に包装されるように、正確な時点まで各包装体が抑留されることが前提
となる。包装体１には、この場合、既に一方の側面にストロー８入りのストロー
袋が取付けられている。同じような列編成は、別の分配装置、例えばアプリケー
タ等の場合にも、同様の形式で行う必要がある。

【００１０】 列編成は、抑留部材９により簡単に行うことができ、好適実施例の場合、抑留
部材は、包装体１の方へ降下し、最初の包装体１の底部２を引き留める。別の種
類の抑留部材として、側方から包装体１の方へ移動するか、または下方から上昇
するようにすることが考えられる。 コンベア４’の、本発明により設計された部分は、コンベアベルト５の両側に
被駆動エンドレスベルト１０を備えている。被駆動ベルト１０は、好ましくは円
形横断面を有し、好適実施例では、コンベアベルト５を駆動するのと同じ原動機
または駆動ローラ６によって駆動される。被駆動ベルト１０は、少なくとも１個
の変向ローラ１１上をそれぞれ駆動される。コンベアベルト５と被駆動ベルト１
０との双方に共通の原動機を用いることで、これら異なる部品に等しい速度が得
られ、また本発明によりコンベア４’の距離が比較的短くされているため、等し
い摩擦が実現できる。被駆動ベルト１０を支持ホイール（図示せず）で支持する
ことが必要なこともある。

【００１１】 コンベアベルト５は、包装体１の底部２の幅Ａにほぼ合致する幅を有している
。被駆動ベルト１０は、コンベアベルト５の５〜２０ｍｍ上方に配置され、被駆
動ベルト１０の間の幅Ｂは、包装体１の底部２の幅Ａよりは広く、包装体１の頂
部３の幅Ｃよりは狭い。好適実施例の場合、被駆動ベルト１０は、コンベアベル
ト５の５〜１０ｍｍ上方に位置し、その幅Ｂは、ほぼ（Ａ＋Ｃ）／２である。被
駆動ベルト１０は、コンベアベルト５の中心線に関し対称に配置されている。

【００１２】 図４には、コンベア４の搬送方向で底部２を前にして横たえられた包装体１が
示されている。包装体１は、既に先行する作業ステーションで包装体１の一方の
側面に密封取付けされたストロー入りのストロー袋を有している。包装体１が、
本発明により設計されたコンベア４’の区間に達すると、包装体１の下部はコン
ベアベルト５上に載ったまま運ばれ続けるが、包装体１の上部は被駆動ベルト１
０により持上げられ、ほぼ底部２と頂部３との間が被駆動ベルト１０上に載るこ
とになる。例えばカートンパッカーの前で列を編成せねばならない場合には、一
定の包装パターンに従わねばならず、そのためには包装体１が正確な時点に到着
せねばならないが、その場合には、可動部分から成る抑留部材９が、コンベア４
’の上方の位置から包装体１の方へ下降せしめられ、列の最初の包装体１が底部
２のところを押さえられる。包装体１の上部が被駆動ベルト１０によりコンベア
ベルト５から持上げられて いるので、包装体１は、互いに乗り上げることなく順序正しい列を形成する。

【００１３】 以上の説明から明らかなように、本発明により実現されるコンベアでは、横た
えられたくさび形包装体における列の編成ができるようになっている。包装体は
、互いに「乗上げ」始めることなく列を保ち、このため作業が停止されることも
なければ、例えばカートンパッカーで得られる正しい包装パターンが妨げられる
こともない。包装体にストローが備えられている場合に、包装体から引きはがさ
れたり、損傷したりすることがある。 本発明は、以上説明し、かつ図面に示した実施例に限定されるものと考えるべ
きではなく、特許請求の範囲の枠を逸脱する事なく、多くの変形が可能である。

【図面の簡単な説明】

【図１】 くさび形包装体を示す図である。

【図２】 本発明によるコンベアの平面図である。

【図３】 本発明によるコンベアの側面図である。

【図４】 従来形式のコンベアと本発明によるコンベアとの移行部を示す側面図である。

【図５】 本発明によるコンベアの斜視図である。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＣＹ， ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，Ｉ Ｔ，ＬＵ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ ，ＣＦ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＧＷ，ＭＬ， ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＧＭ，Ｋ Ｅ，ＬＳ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＬ，ＳＺ，ＵＧ，ＺＷ)，Ｅ Ａ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ，ＲＵ，ＴＪ ，ＴＭ)，ＡＥ，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ，ＢＡ ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＵ， ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＤ，Ｇ Ｅ，ＧＨ，ＧＭ，ＨＲ，ＨＵ，ＩＤ，ＩＬ，ＩＮ，ＩＳ ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＣ，ＬＫ， ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，Ｍ Ｎ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＳＬ，ＴＪ，ＴＭ， ＴＲ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＳ，ＵＺ，ＶＮ，ＹＵ，Ｚ Ａ，ＺＷ

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 くさび形包装体（１）用のコンベア（４）であって、包装体
   （１）を横たえた状態で搬送するように構成された被駆動エンドレス・コンベア
   ベルト（５）を含む形式のものにおいて、 前記コンベアベルト（５）が包装体（１）の底部（２）の幅Ａにほぼ合致する
   幅を有し、該コンベアベルト（５）の両側に被駆動ベルト（１０）が設けられて
   いて、その被駆動ベルト（１０）がコンベアベルト（５）の約５〜２０ｍｍ上方
   に配置されており、また、その被駆動ベルト（１０）間の幅Ｂが、包装体の底部
   （２）の幅Ａよりは広いが、包装体（１）の頂部（３）の幅Ｃよりは狭くなって
   いることを特徴とする、くさび形包装体用のコンベア。
2. 【請求項２】 コンベアベルト（５）と２つの被駆動ベルト（１０）とが、
   １つの共通の原動機を共有していることを特徴とする、請求項１に記載されたコ
   ンベア（４）。
3. 【請求項３】 被駆動ベルト（１０）間の幅Ｂが約（Ａ＋Ｃ）／２であるこ
   とを特徴とする、請求項１または請求項２に記載されたコンベア（４）。
4. 【請求項４】 被駆動ベルト（１０）が円形横断面を有することを特徴とす
   る、請求項１から請求項３までのいずれか１項に記載されたコンベア（４）。