JP2002513435A - 低減された抽出分含有率及び改善された溶液清澄性を有する、弗化ビニリデンとヘキサフルオルプロピレンとのコポリマー - Google Patents
低減された抽出分含有率及び改善された溶液清澄性を有する、弗化ビニリデンとヘキサフルオルプロピレンとのコポリマーInfo
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Abstract
(57)【要約】
弗化ビニリデンとヘキサフルオルプロピレンとの、最大で約24重量%のヘキサフルオルプロピレンを含有する、改善された溶液清澄性及び流動性を有し且つ繰り返すのに充分詳細に合成が開示されている先行技術の匹敵するHFP含有率の弗化ビニリデン−ヘキサフルオルプロピレンコポリマーよりも長いゲル化時間及び低い抽出分含有率を有する新規のコポリマー、かかるコポリマーを含有する新規の組成物及び製品、並びに前記コポリマー、かかるコポリマーを含有する組成物及びかかるコポリマーを含有する製品の製造方法及び使用方法が開示される。
Description
【発明の詳細な説明】
低減された抽出分含有率及び改善された溶液清澄性を有する、
弗化ビニリデンとヘキサフルオルプロピレンとのコポリマー
本発明は、1997年2月28日付で出願された暫定米国特許出願第60/0
38346号の恩典を主張するものである。発明の背景
本発明は、化学の分野においてフルオロポリマーとして分類される物質、より
特定的には弗化ビニリデン(VDF)のコポリマーとして分類される物質、より
特定的には弗化ビニリデンとヘキサフルオルプロピレン(HFP)とのコポリマ
ーして分類される物質、さらにより特定的には低減された抽出分含有率(溶剤に
抽出されてしまい得る成分又は部分の含有率)、長いゲル化時間及び改善された
溶液清澄性を有するVDFとHFPとのコポリマー、かかるコポリマーを含有す
る新規の組成物及び製品並びに前記コポリマー、該コポリマーを含有する組成物
及び該コポリマーを含有する製品の製造方法及び使用方法に関する。
VDF/HFPコポリマーはよく知られており、それらの熱可塑性エンジニア
リング特性、耐化学薬品性及び分解に対する不活性さのために、よく用いられて
いる。これらは、耐化学薬品性の管、ガスケット材料、プレナムケーブル外被、
濾過及び抽出膜並びにリチウム電池構造のような用途を見出すことができる。
本発明は、約24重量%(12モル%)までのHFPを含有し、他にも改善さ
れた性質があるが特に、実質的に改善された溶液清澄性、長いゲル化時間及び低
減された抽出分含有率(これらの用語は後に定義する)を有するVDF/HFP
コポリマーを提供するものである。
本発明のコポリマーを製造するのに用いられる方法は、反応器の初期装填につ
いてのVDF/HFP比と、続いてのモノマーの連続供給の間のVDF/HFP
比とで異なる比を採用することを必要とする。コポリマー製品中の所望の平均H
FP含有率は、初期装填比及び続いての供給比に対応してとる。こうして製造さ
れる組成の均一性は、従来技術において報告されているVDF/HFPコポリマ
ーと比較して独特且つ有用な性質をもたらす。先行技術の開示
Rexfordは米国特許第3051677号明細書に、HFP含有率30〜70重
量%(5〜50モル%)であってエラストマーとしての有用性を示すVDF/H
FPコポリマーを記載している。このコポリマーを作るために、ある初期VDF
/HFP比でのバッチ式プロセス及びプロセスを通じて一定VDF/HFP比で
の連続式プロセスが記載されている。これらの記載された方法は、本発明の改善
された溶液清澄性、長いゲル化時間及び低い抽出分含有率という特徴を持たない
ポリマーが作られるようなものである。
Loは米国特許第3178399号明細書に、HFP含有率2〜26重量%(1
〜13モル%)であって、製品について少なくとも1000000の回復可能伸
び率%及び引張強さ(psig)の数値を示すVDF/HFPコポリマーを記載
している。このコポリマーを作るために、ある初期VDF/HFP比でのバッチ
式プロセス又はプロセスを通じて一定VDF/HFP比での半連続式プロセスが
用いられている。議論されている方法は、本発明のコポリマーの改善された溶液
清澄性、長いゲル化時間及び低い抽出分含有率という特徴を持たないコポリマー
が作られるようなものである。
Moggiらは「Polymer Bulletin」7、115〜122(1982年)において
、VDF/HFPコポリマーの微細構造及び結晶構造を核磁気共鳴及びX線回折
実験によって分析した。バッチ式乳化法においてHFP含有率31重量%まで(
16モル%まで)のコポリマーが作られたが、転化率が低かった。この低転化率
バッチ式プロセスは溶液清澄性及び低抽出分含有率を有するコポリマーを製造す
ることができるが、このような特性は何ら記載されていない。このバッチ式プロ
セスは転化率が低いので工業的に利用するのには実用的な方法ではない。さらに
、詳細な重合例は与えられていない。
Bonardelliらは「Polymer」第27巻、905〜909(1986年6月)に
おいて、62重量%まで(41モル%まで)のHFP含有率を有するVDF/H
FPコポリマーのガラス転移温度を研究している。ガラス転移温度は、コポリマ
ーの全体的なHFP含有率と相関関係があった。分析のためにこのコポリマーを
作るに当たっては、反応器初期装填についてと続いての連続モノマー供給につい
てとで異なるVDF/HFP比を用いての半連続乳化法が用いられている。初期
装填についてVDF/HFP比を設定するために反応性比を用いることが言及さ
れてはいるが、詳細な重合例は何ら与えられておらず、本発明のコポリマーのも
のに匹敵する溶液清澄性、ゲル化時間及び低い抽出分含有率を有するコポリマー
は挙げられていない。
Piancaらは「Polymer」第28巻、224〜230(1987年2月)におい
て、VDF/HFPコポリマーの微細構造を核磁気共鳴によって検査しており、
この微細構造の測定は、コポリマーのガラス転移温度における傾向を説明するた
めに用いられている。コポリマーの合成には半連続式乳化法が用いられており、
これには初期反応器装填についてと続いての連続モノマー供給についてとで異な
るVDF/HFP比が用いられている。詳細な合成例は与えられておらず、本発
明のコポリマーによって提供される改善された溶液清澄性、長いゲル化時間及び
低い抽出分含有率を有するコポリマーの議論は何らない。
Abuslemらはヨーロッパ特許公開第650982号において、弗素化オレフィ
ンのポリマー及び弗素化オレフィンと1種以上の非弗素化オレフィンとのコポリ
マーを作るための乳化法を示している。この方法は光化学的重合開始に頼るもの
であり、熱開始法について用いられるものよりも低い温度及び圧力を用いること
ができる。得られるポリマーの構造的規則性の一般的言及はあるが、規則性の唯
一の証拠はポリ(弗化ビニリデン)ホモポリマーに関するものであり、組成の規
則性については何ら主張されていない。VDF/HFP共重合の例は与えられて
いるが、しかしコポリマーの溶液抽出特性の議論は何ら与えられておらず、VD
F/HFPコポリマーの物理的特性と構造との間の関連づけは何ら行なわれてい
ない。
Morganは米国特許第5543217号明細書に、半連続乳化法によって作られ
る均一テトラフルオルエチレン/ヘキサフルオルプロピレンコポリマー(TFE
/HFPコポリマー)を開示している。均一性とは単に、ポリマー鎖中でHFP
単位同士が隣り合って存在する割合が低いことと定義されているだけである。他
にはTFE/HFP単位の配列の開示は何らなく、VDF/HFPコポリマー
の議論もそこから期待される性質の議論も何らない。
米国特許第2752331号明細書には、分子鎖中のコモノマー分布の高い均
一性を有するVDF/クロルトリフルオルエチレン(CTFE)コポリマーの合
成が記載されている。
Baggett及びSmithは「High Polymers」第XVIII巻、Ham、John Wiley(196
4年)、第X章、『共重合』、第587頁以下、特に第593及び610頁に、
塩化ビニリデンと塩化ビニルとの及び塩化ビニルと酢酸ビニルとの均一組成分布
コポリマーの合成を記載している。
これらの文献はいずれも、本発明のVDF/HFPコポリマーに匹敵する溶剤
溶液清澄性及び流動性、長いゲル化時間並びに低抽出分含有率を有するVDF/
HFPコポリマーを得る方法や、VDF/HFPコポリマーからこのような性質
を得ることができるということを、教示も示唆もしていない。発明の概要
本発明は、第一の物質局面において、弗化ビニリデンとヘキサフルオルプロピ
レンとの、最大で約24重量%までのヘキサフルオルプロピレンを含有する、改
善された溶液清澄性及び流動性を有するコポリマーであって、
約8重量%までの公称HFP含有率を有するコポリマーについては
(a)抽出分含有率(重量%)=1.7(HFPモル%)−3.2
及び
(b)抽出分含有率(重量%)=−1.2+1.5(HFPモル%)−8×10-6(Mn
)より成る群から選択される式によって計算される抽出分含有率(重量%)の±
1.5%以内の抽出分含有率(重量%)を有し、
約8重量%よりも高い公称HFP含有率を有するコポリマーについては先行技
術が詳細を与えている方法によって製造された同じ公称HFP重量%を有するコ
ポリマーのDSC(示差走査熱量分析)融点よりも少なくとも2.5℃低いDS
C融点を有する、前記コポリマーを提供する。
この第一の物質局面の具体例は、示差走査熱量分析(DSC)によって測定し
て先行技術に詳細に報告されている方法によって製造された同じ公称HFP含有
率を有するVDF/HFPコポリマーよりも低い融点を有する淡黄色〜無色の半
結晶質固体にある。
この第一の物質局面の具体例はまた、先行技術に詳細に報告されている方法に
よって製造された同じ公称HFP含有率を有するVDF/HFPコポリマーより
も長い溶液からのゲル化時間をも有する。
前記の物理的特性と合成方法との組合せは、本発明の物質の構造及び新規性を
確認するのに明確に役立つ。
本発明の第一の物質局面の具体例は、塗料及び粉末コーティングビヒクル用に
好適な並びに耐化学薬品性成型物体及び支持された又は支持されていないフィル
ムとして好適な固有の応用用途特性を有する。特に、約2重量%〜約8重量%の
HFP含有率、さらにより特定的には約3〜6重量%のHFP含有率を有し、特
に電池用、特にリチウム電池用のポリマー系セパレーター及びポリマー系電極マ
トリックスとして好適な固有の応用用途特性を有する本発明の第一の物質局面の
コポリマーを挙げることができる。先行技術(例えば米国特許第5296318
号明細書を見よ)では、8〜25重量%のHFPを含有するPVDF/HFPコ
ポリマーから作られたリチウム電池が報告されている。本発明のその範囲のHF
P含有率を有するコポリマーはこのような電池に用いるのに好適であり、その用
途において改善を示す。このような改善された電池も本発明によって均等物とし
て企図されるものである。
また、特に約7重量%〜約15重量%のHFP含有率、さらにより特定的には
約10重量%のHFP含有率を有し、電線ケーブル用の耐燃性絶縁材として好適
な固有の応用用途特性を有する本発明の第一の物質局面のコポリマーを挙げるこ
ともできる。
さらに、約15重量%よりも高いHFP含有率、さらにより特定的には約16
重量%以上のHFP含有率を有し、透明な軟質耐化学薬品性フィルムとして好適
な固有の応用用途特性を有する本発明の第一の物質局面のコポリマーを挙げるこ
ともできる。
本発明は、第二の物質局面において、正極、アブソーバー−セパレーター及び
負極を有する電気化学的セル(cell)(素電池)を含む改良型製品であって、前
記電極の少なくとも一方が電解質材料と組み合わされた弗化ビニリデンポリマー
を含むか又は前記アブソーバー−セパレーターが電解質材料と組み合わされた弗
化ビニリデンポリマーを含むかのいずれかであり、前記弗化ビニリデンポリマー
が本発明の第一の物質局面において規定された弗化ビニリデン/ヘキサフルオル
プロピレンコポリマーから本質的に成る前記製品を提供する。
本発明の第二の物質の具体例としては、約2重量%〜約8重量%のヘキサフル
オルプロピレン含有率、特に約3重量%〜約6重量%のヘキサフルオルプロピレ
ン含有率、さらにより特定的には約3重量%のヘキサフルオルプロピレン含有率
を有するものが特に挙げられる。
本発明の第二の物質局面が改良をもたらす元の電気化学的セルは、国際公開W
O95/06332号パンフレット、ヨーロッパ特許出願第95 120 660.6-1215
(1996年9月4日付けヨーロッパ特許公開第730316号)及び米国特許
第5296318号明細書に記載されている。必要ならばこの国際公開、ヨーロ
ッパ特許公開及び米国特許明細書を参照されたい。前記の文献に記載されたよう
に電池構造において用いるためのフィルムを製造するために溶液流延技術を用い
ることに加えて、かかるフィルム及びそれから作製される電池を製造するために
押出技術を用いることもまた企図される。
また、本発明のPVDF−HFPコポリマーから作製された電池は、先行技術
において再現するために充分詳細に報告された方法によって合成された同等のH
FP含有率(%)を有するPVDF/HFPコポリマーから作製された電池より
高い使用温度及びより良好な電極の金属部分に対するポリマー付着性を有するこ
ともわかった。また、本発明のPVDF−HFPコポリマーは、先行技術におい
て再現するために充分詳細に報告された方法によって合成された同等のHFP含
有率(%)を有するPVDF/HFPコポリマーから作製された電池より高い放
電率能力を含む改善された電気的性質を有する電池を提供するということも観察
された。
本発明は、第三の物質局面において、本発明の第一の物質局面の物質の改善さ
れた溶液清澄性及び流動性を有する溶液を提供する。
約24重量%までのヘキサフルオルプロピレン含有率を有する弗化ビニリデン
/ヘキサフルオルプロピレンコポリマーは、有用な半結晶質熱可塑性樹脂である
。材料中のHFP含有率が高くなるにつれて、結晶性が低下し、それに対応して
軟質性及び溶剤敏感性が高くなる。最終融点のようなその他の性質も同様に変化
し、これはHFP含有率が高くなるにつれて低くなる。膜濾過又は抽出、リチウ
ム電池構造、溶液流延からの高透過性フィルム並びに流体貯蔵及び輸送のような
低い汚染物レベルを要求する高純度用途においては、抽出分含有率レベルが低く
、溶剤の存在下においてほとんどゲル形成がなく且つ良好な清澄性を有する材料
を得ることが望まれる。ここで提供されるVDF/HFPコポリマーは、先行技
術において製造方法が知られている同様のHFP含有率を有する不均一VDF/
HFPコポリマーと比較して低い抽出分含有率、改善された溶液特性、改善され
た清澄性及び流動性並びに低い融点を示す。図面の説明
図1は、本発明のコポリマーの最終示差走査熱量分析(DSC)融点と合成が
詳細に報告されている先行技術の化合物のDSC融点との比較である。
図2は、本発明のコポリマー及び合成が詳細に報告されている先行技術の化合
物の、40℃の炭酸ジメチル(DMC)中におけるポリマー抽出分含有率に対す
るHFP含有率の影響を示す。
図3は、本発明のコポリマー及び再現するのに充分な合成詳細がある先行技術
の化合物の、HFP含有率と溶液(プロピレンカーボネート中20重量%)から
のゲル化時間の対数(log)との間の関係を示す。詳細な説明
本発明は、弗化ビニリデンとヘキサフルオルプロピレンとの、約24重量%ま
でのヘキサフルオルプロピレン含有率を有し且つ改善された溶液清澄性及び流動
性並びに低減された抽出分含有率を有するコポリマーを提供する。このコポリマ
ーは乳化重合法によって首尾よく作られるが、懸濁法及び溶液法もまた用いるこ
とができる。乳化重合法においては、脱イオン水、重合の間反応塊を乳化させて
おくことができる水溶性界面活性剤、パラフィン系防汚剤、弗化ビニリデン、ヘ
キサフルオルプロピレン、コポリマーの分子量を制御するための連鎖移動剤及び
重合を開始させ且つ維持するための開始剤を反応器に装入する。本発明のVDF
/HFPコポリマーを得るためには、VDFモノマー及びHFPモノマーの初期
装入は、HFPの量が最初に装入されるモノマーの合計重量の48%までになる
ようにする。次いでVDF及びHFPを反応を通じて連続的に供給する。この連
続供給は、HFPの量が連続的に供給されるモノマーの合計重量の24%までに
なるようにする。VDF/HFP比は初期装入と連続供給の間とで異なるもので
あり、それぞれの最終ポリマー組成は、初期装入及び連続供給について一定の関
連した比を有する。本方法は、HFPの使用量がモノマーの合計重量の約24%
までになるようなVDFモノマー及びHFPモノマーの合計量を用いる。
反応器は、撹拌機及び熱制御手段を備えた加圧重合反応器である。重合温度は
用いる開始剤の特性に応じて変えることができるが、典型的には65〜105℃
の範囲にし、75〜95℃の範囲にするのが特に都合がよい。しかしながら、温
度はこの範囲に限定されるものではなく、高温又は低温開始剤を用いる場合には
もっと高く又はもっと低くしてもよい。重合において用いるVDF/HFP比は
、反応のために選択した温度に依存するだろう。重合圧力は典型的には2750
〜6900kPaの範囲にするが、装置が高圧操作を許容するのならばもっと高
くすることもできる。この圧力は、3790〜5860kPaの範囲にするのが
特に好都合である。
重合において用いられる界面活性剤は、水溶性のハロゲン系界面活性剤、特に
弗素系界面活性剤、例えば過弗素化又は部分的弗素化アルキル炭酸、過弗素化又
は部分的弗素化モノアルキル燐酸エステル、過弗素化又は部分的弗素化アルキル
エーテル又はポリエーテルカルボン酸、過弗素化又は部分的弗素化アルキルスル
ホン酸、及び過弗素化又は部分的弗素化アルキル硫酸のアンモニウム、置換アン
モニウム、第四級アンモニウム又はアルカリ金属塩である。いくつかの特定的な
しかし非限定的な例は、米国特許第2559752号明細書に記載された式X(
CF2)nC00M{ここで、Xは水素又は弗素であり、Mはアルカリ金属、アン
モニウム、置換アンモニウム(例えば1〜4個の炭素原子を有するアルキルアミ
ン)又は第四級アンモニウムイオンであり、nは6〜20の整数である}の酸の
塩;式X(CF2)nCH2OSO3M(ここで、X及びMは前記の通りである)のポ
リフルオルアルカノールの硫酸エステル;並びに式CF3(CF2)n(CX2)mSO3
M(ここで、X及びMは前記の通りであり、nは3〜7の整数であり、mは0〜
2の
整数である)の酸の塩、例えばペルフルオロオクチル硫酸カリウムである。界面
活性剤装入量は、用いられる合計モノマー重量の0.05〜2重量%、特に好ま
しくは界面活性剤装入量は0.1〜0.2重量%にする。
パラフィン系防汚剤は慣用的なものであり、任意の長鎖飽和炭化水素ワックス
又はオイルを用いることができる。パラフィンの反応器装填量は、用いられる合
計モノマー重量の0.01〜0.3重量%にする。
反応器に脱イオン水、界面活性剤及びパラフィン系防汚剤を装填した後に、反
応器を窒素でパージするか又は排気して酸素を除去する。この反応器を所定の温
度にし、随意に連鎖移動剤を添加してもよい。次いでこの反応器を弗化ビニリデ
ンとヘキサフルオルプロピレンとの混合物によって加圧する。
連鎖移動剤としては、弗素系モノマーの重合においてよく知られたものを用い
ることができる。アルコール、カーボネート、ケトン、エステル及びエーテルは
、連鎖移動剤としての働きをする酸素系化合物である。特定的な、しかし非限定
的な例には、米国特許第4360652号明細書に記載されたようなイソプロピ
ルエーテル、米国特許第3857827号明細書に記載されたようなアセトン及
び特開昭58−65711号公報に記載されたような酢酸エチルがある。弗素系
モノマーの重合において連鎖移動剤としての働きをするその他の類の化合物は、
ハロカーボン及びヒドロハロカーボン類、例えばクロロカーボン、ヒドロクロロ
カーボン、クロロフルオロカーボン及びヒドロクロロフルオロカーボンである。
特定的な、しかし非限定的な例には、米国特許第4569978号明細書に記載
されたようなトリクロルフルオルメタン、及び1,1−ジクロル−2,2,2−
トリフルオルエタンである。連鎖移動剤は、反応の開始時に全部一度に添加する
こともでき、小分けして反応全体を通じて少量ずつ添加することもでき、反応が
進行するにつれて連続的に添加することもできる。連鎖移動剤の使用量及び添加
態様は、連鎖移動剤の活性及び望まれる生成物の分子量特性に依存する。連鎖移
動剤の使用量は、用いるモノマーの合計重量の0.05〜5%、好ましくは0.
1〜2重量%にする。
反応器は、ヘキサフルオルプロピレンが最初に装入されるモノマーの合計重量
の48%までの範囲となるような一定比(第一の有効比)の弗化ビニリデンモノ
マー及びヘキサフルオルプロピレンモノマーを添加することによって加圧される
。この用いられる第一の有効比は、選択した重合温度における2種のモノマーの
相対的反応性に依存するだろう。弗化ビニリデン及びヘキサフルオルプロピレン
の反応性は、Bonardelliらによって「Polymer」第27巻、905〜909(1
986年6月)に報告されている。この相対的反応性によれば、特定の均一のコ
ポリマー組成を得るためには、ヘキサフルオルプロピレンをコポリマー中に組み
込まれる割合よりも多い割合で初期装填における反応器に装入しなければならな
い。本発明の都合のよい重合温度範囲においては、ポリマー中に見られる割合の
ほぼ2倍多い割合のヘキサフルオルプロピレンを初期装填における反応器に装入
しなければならない。
反応は、弗素系モノマーの重合のための任意の既知の好適な開始剤、例えば無
機過酸化物、酸化剤と還元剤との「レドックス」組合せ物又は有機過酸化物を添
加することによって開始させて維持することができる。典型的な無機過酸化物の
例には過硫酸のアンモニウム又はアルカリ金属塩があり、これは65℃〜105
℃の温度範囲において有用な活性を有する。「レドックス」系はさらに低い温度
において操作することができ、その例には、過酸化水素、t−ブチルヒドロペル
オキシド、クメンヒドロペルオキシド又は過硫酸塩のような酸化剤と、還元され
た金属塩(鉄(II)が特定的な例である)のような還元剤との組合せ(随意にホ
ルムアルデヒドスルホキシル酸ナトリウム又はアスコルビン酸のような活性剤と
組み合わされたもの)が包含される。重合用に用いることができる有機過酸化物
としては、過酸化ジアルキル、ペルオキシエステル及びペルオキシジカーボネー
トの類のものがある。過酸化ジアルキルの例には過酸化ジ−t−ブチルがあり、
ペルオキシエステルの例にはペルオキシピバル酸t−ブチル及びペルオキシピバ
ル酸t−アミルがあり、ペルオキシジカーボネートの例にはジ−(n−プロピル
)ペルオキシジカーボネート、ジイソプロピルペルオキシジカーボネート、ジ−
(sec−ブチル)ペルオキシジカーボネート及びジ−(2−エチルヘキシル)
ペルオキシジカーボネートがある。弗化ビニリデンの重合及び弗化ビニリデンと
その他の弗素系モノマーとの共重合のためにジイソプロピルペルオキシジカーボ
ネートを使用することは米国特許第3475396号明細書に教示されており、
弗化ビニリデン/ヘキサフルオルプロピレンコポリマーを作るのにこれを使用す
ることはさらに米国特許第4360652号明細書に例示されている。弗化ビニ
リデンの重合においてジ−(n−プロピル)ペルオキシジカーボネートを使用す
ることは、特開昭58−65711号公報に記載されている。重合に必要な開始
剤の量は、その活性及び重合に用いた温度と関係がある。用いられる開始剤の合
計量は、用いられる合計モノマー重量に対して0.05〜2.5重量%の範囲に
するのが一般的である。典型的には、出発時に反応を開始させるのに充分な量の
開始剤を添加する。次いで、都合のよい速度で重合を維持するために、随意に追
加の開始剤を添加してもよい。この開始剤は、選択した開始剤に応じて、純粋な
形、溶液状、懸濁液状、又はエマルション状で添加することができる。特定的な
例として、ペルオキシジカーボネートは水性エマルションの形で添加するのが都
合がよい。
反応が進行するにつれて、弗化ビニリデンモノマーとヘキサフルオルプロピレ
ンモノマーとの混合物を反応圧力を維持するような一定比(第二の有効比)で供
給する。この用いられる第二の有効比は、コポリマーの最終組成において望まれ
るモノマー単位比に対応し、反応を通じて連続的に供給されるモノマーの合計重
量の24%までの範囲であることができる。弗化ビニリデン、ヘキサフルオルプ
ロピレン並びに随意としての開始剤及び連鎖移動剤の供給を、所望の反応器装填
量が得られるまで続ける。
所望の反応器装填量に達したら、モノマー供給を終わらせる。最適な溶液清澄
性及び最小の抽出分含有率を有するコポリマーを達成するためには、モノマー供
給の停止と同時にその他のすべてのものの供給を停止し、できるだけ早く反応器
をガス抜きする。他方、溶液清澄性及び抽出分含有率を犠牲にして最高の収率を
達成するためには、残留モノマーを消費するための反応完了期間を設ける。この
反応完了期間の間、随意に開始剤の供給を継続してもよい。反応完了のためには
、反応温度及び撹拌を20〜30分間維持するが、反応圧力がもはや有意の程度
で落ちなくなるという点までモノマーを消費させるために必要ならば、もっと長
い時間を採用することもできる。反応完了期間の後に、典型的には10〜40分
間の鎮静化期間を設けることができる。鎮静化期間の間は温度を維持するが、開
始剤の供給は行なわない。次いで反応器を冷却してガス抜きする。
生成物はラテックスとして回収される。乾燥樹脂を得るためには、ラテックス
を凝固させ、凝塊を分離し、分離された凝塊を洗浄することができる。粉末を提
供するためには、凝塊を乾燥させる。
凝固工程のためには、凍結、酸若しくは塩の添加、又は随意に加熱しながらの
機械的剪断を含むいくつかのよく知られた方法を用いることができる。所望なら
ば粉末をさらに加工してペレット又はその他の都合のよい樹脂形態にすることが
できる。
以下の実施例は、本発明を実施するための本発明者が考える最良の態様をさら
に例示するものであり、これら実施例は例示として解釈されるべきであり、本発
明の限定として解釈されるべきではない。
溶融粘度測定は、ASTM法D−3835によって232℃及び100s-1に
おいて行なった。
熱特性は、ASTM法D−3418に従って示差走査熱量分析(DSC)によ
って測定した。
HFP含有率は、Piancaらによって「Polymer」第28巻、224〜230(
1987年2月)に記載された方法及び信号割当て(signal assignment)に従
って19F−NMRによって測定した。Unity 400分光計を376.3MHzにお
いて用いた。スペクトルは、重水素化ジメチルホルムアミド中で50℃において
8.0マイクロ秒の励起パルス幅及び10秒のリサイクル遅延を用いて、重水素
化ジメチルスルホキシド中で80℃において6.0マイクロ秒の励起パルス幅及
び5秒のリサイクル遅延を用いて、又は重水素化アセトン中で50℃において8
.0マイクロ秒の励起パルス幅及び20秒のリサイクル遅延を用いてのいずれか
において得られた。
分子量は、サイズ排除クロマトグラフィー(SEC)によって測定した。10
ミクロンのビーズ寸法のPLゲル2混合Bカラムセットを備えたWaters 150Cク
ロマトグラフィー装置を105℃の操作温度で用いた。溶離剤としてはHPLC
等級のジメチルスルホキシド(DMSO)を1.0ミリリットル/分の流量で用
いた。サンプルは、100℃においてDMSO中に5時間溶解させ、次いで濾
過することによって調製した。例1
7.5リットルのステンレス鋼製反応器に、脱イオン水4.799kg、ペル
フルオルアルカン酸塩の混合物の1重量%溶液0.230kg及びパラフィンワ
ックス0.004kgを装入した。この混合物を窒素でパージし、30分間撹拌
した。反応器を密閉し、80℃に加熱した。この反応器に、弗化ビニリデン0.
355kg、ヘキサフルオルプロピレン0.049kg(弗化ビニリデン/ヘキ
サフルオルプロピレンの比88/12)及び脱イオン水中に5重量%の酢酸エチ
ルの溶液0.120kgを装入した。反応条件を80℃、4480kPaで安定
化させ、次いで脱イオン水中に分散させた2重量%ジ−n−プロピルペルオキシ
ジカーボネート及び0.15重量%混合ペルフルオルアルカン酸塩から成る開始
剤エマルション0.026kgを導入することによって重合を開始させた。開始
剤エマルションの添加と共に圧力が4550kPaに上昇した。開始剤エマルシ
ョンを0.112kg/時間の速度で添加し且つ圧力を維持するために弗化ビニ
リデン/ヘキサフルオルプロピレンの比95/5の混合物を添加することによっ
て、重合を維持した。4.2時間で、合計で弗化ビニリデン1.890kg及び
ヘキサフルオルプロピレン0.140kgを反応器に装入した。すべての供給を
停止し、反応器を冷却した。5分間の冷却の後に、撹拌速度を78%下げ、過剰
ガスを排気した。撹拌を停止し、さらに反応器を冷却し、次いでラテックスを取
り出した。このラテックスを凝固させ、得られた固体を沸騰水で洗浄し、この固
体を110℃において乾燥させて微粉末を得ることによってポリマー樹脂を単離
した。こうして作られた樹脂は、2770Pa・sの溶融粘度を有し、152℃
のDSC融点を有し、NMRによって測定して5.4重量%のヘキサフルオロプ
ロピレン含有率を有していた。例2
7.5リットルのステンレス鋼製反応器に、脱イオン水4.913kg、ペル
フルオルアルカン酸塩の混合物の1重量%溶液0.230kg及びパラフィンワ
ックス0.004kgを装入した。この混合物を窒素でパージし、30分間撹拌
した。反応器を密閉し、80℃に加熱した。この反応器に、弗化ビニリデン0.
415kg、ヘキサフルオルプロピレン0.215kg(弗化ビニリデン/ヘキ
サフルオルプロピレンの比66/34)及び酢酸エチル0.010kgを装入し
た。圧力は4895kPaだった。反応条件を80℃で安定化させ、次いで脱イ
オン水中に分散させた2重量%ジ−n−プロピルペルオキシジカーボネート及び
0.15重量%混合ペルフルオルアルカン酸塩から成る開始剤エマルション0.
040kgを導入することによって重合を開始させた。開始の際に圧力が低下し
、次いでそれを4825kPaに保った。開始剤エマルションを0.176kg
/時間の速度で添加し且つ圧力を維持するために弗化ビニリデン/ヘキサフルオ
ルプロピレンの比84/16の混合物を添加することによって、重合を維持した
。2.2時間で、合計で弗化ビニリデン1.585kg及びヘキサフルオルプロ
ピレン0.445kgを反応器に装入した。モノマーの供給を停止し、開始剤エ
マルションの供給及び80℃の温度を20分間維持することによって残留モノマ
ーを消費させた。開始剤の供給及び撹拌を停止し、反応器を10分間放置して鎮
静させた。反応器を45℃に冷却し、ガス抜きし、次いでラテックスを取り出し
た。このラテックスを凝固させ、得られた固体を沸騰水で洗浄し、この固体を8
0℃において乾燥させて微粉末を得ることによってポリマー樹脂を単離した。こ
うして作られた樹脂は、1220Pa・sの溶融粘度を有し、114℃のDSC
融点を有し、NMRによって測定して17.2重量%のヘキサフルオロプロピレ
ン含有率を有していた。例3
(例1に対する比較例)
7.5リットルのステンレス鋼製反応器に、脱イオン水4.799kg、ペル
フルオルアルカン酸塩の混合物の1重量%溶液0.230kg及びパラフィンワ
ックス0.004kgを装入した。この混合物を窒素でパージし、30分間撹拌
した。反応器を密閉し、80℃に加熱した。この反応器に、弗化ビニリデン0.
400kg、ヘキサフルオルプロピレン0.030kg(弗化ビニリデン/ヘキ
サフルオルプロピレンの比93/7)及び脱イオン水中に5重量%の酢酸エチル
の溶液0.120kgを装入した。反応条件を80℃、4480kPaで安定化
させ、次いで脱イオン水中に分散させた2重量%ジ−n−プロピルペルオキシジ
カーボネート及び0.15重量%混合ペルフルオルアルカン酸塩から成る開始剤
エマルション0.026kgを導入することによって重合を開始させた。開始剤
エマルションを0.112kg/時間の速度で添加し且つ圧力を維持するために
弗化ビニリデン/ヘキサフルオルプロピレンの比93/7の混合物を添加するこ
とによって、重合を維持した。3.1時間で、合計で弗化ビニリデン1.890
kg及びヘキサフルオルプロピレン0.140kgを反応器に装入した。モノマ
ーの供給を停止し、開始剤エマルションの供給及び80℃の温度を20分間維持
することによって残留モノマーを消費させた。開始剤の供給及び撹拌を停止し、
反応器を10分間放置して鎮静させた。反応器を45℃に冷却し、ガス抜きし、
次いでラテックスを取り出した。このラテックスを凝固させ、得られた固体を沸
騰水で洗浄し、この固体を110℃において乾燥させて微粉末を得ることによっ
てポリマー樹脂を単離した。こうして作られた樹脂は、2550Pa・sの溶融
粘度を有し、154℃のDSC融点を有し、NMRによって測定して6.0重量
%のヘキサフルオロプロピレン含有率を有していた。例4
293リットルのステンレス鋼製反応器に、脱イオン水200.0kg、ペル
フルオルアルカン酸塩の混合物の10重量%溶液1.00kg及びパラフィンオ
イル0.015kgを装入した。この反応器を排気し、装入の間91℃の温度に
加熱し、撹拌を行なった。この反応器に、弗化ビニリデン12.6kg、ヘキサ
フルオルプロピレン0.8kg(弗化ビニリデン/ヘキサフルオルプロピレンの
比94/6)及び酢酸エチル0.5kgを装入して、反応器の圧力を4480k
Paにした。加圧の間、圧力が3445kPaに達した時に、脱イオン水中に分
散させた2重量%ジ−n−プロピルペルオキシジカーボネート及び0.15重量
%混合ペルフルオルアルカン酸塩から成る開始剤エマルションの供給を開始し、
開始剤エマルション4.6kgが添加されるまで9.0kg/時間の速度で維持
した。さらなる開始剤エマルションの添加速度は、27.0kg/時間の全モノ
マー供給速度が保たれるように調節した。この反応器に弗化ビニリデン/ヘキサ
フルオルプロピレンの比94/6のモノマー混合物を、合計で弗化ビニリデン8
5,3kg及びヘキサフルオルプロピレン5.4kgが反応器に装入されるまで
圧力が4480kPaに保たれるようにして供給した。すべての供給を停止し、
91℃の温度及び撹拌を20分間維持し、次いで91℃の温度を35分間維持す
ることによって残留モノマーを消費させた。反応器を冷却し、ガス抜きし、ラテ
ックスを取り出した。このラテックスを凝固させ、得られた固体を水で洗浄し、
この固体を乾燥させて微粉末を得ることによってポリマー樹脂を単離した。こう
して作られた樹脂は、1740Pa・sの溶融粘度を有し、155℃のDSC融
点を有し、NMRによって測定して4.7重量%のヘキサフルオロプロピレン含
有率を有していた。例5〜12
例5〜8のコポリマーは例1又は2のコポリマーと同様にして作り、例9〜1
2のコポリマーは例3又は4のコポリマーと同様にして作った。それらを第I表
に示す。 第I表中の[a]において、例5〜12におけるペルフルオルアルカン酸塩溶
液、ペルフルオルアルカン酸塩、パラフィンワックス及びパラフィンオイルは、
詳細に記載した同様の例におけるものと同じものだった。
本明細書及び請求の範囲において用語「改善された溶液清澄性及び流動性」と
は、特定公称HFP含有率を有する本発明の任意の特定コポリマーが、先行技術
において詳細に報告された典型的な方法によって作られたほぼ同じ特定公称HF
P含有率を有するコポリマーが例12について第II表に示された記述的性質と類
似した記述的性質を有する溶液を提供する濃度レベルと同じ濃度レベルにおいて
列挙された任意の溶剤中に溶解させた時に、第II表において例2によって示され
た記述的性質と類似した記述的性質を有する溶液を提供するということを意味す
る。実施例の溶液特性の評価
例2及び12の溶液特性を第11表に示す。ポリマーを完全に溶解させて清澄
溶液を形成させるのに必要な場合には加熱を用いて、示された重量濃度(%)の
混合物を調製した。次いで溶液を放置して冷却し、2週間にわたって毎日観察し
た。例2のコポリマーは例12のコポリマーよりも低いゲル化傾向を示し、清澄
性も高かった。例2のコポリマーによる流動性及び清澄性の維持は、流延フィル
ム及び膜の製造におけるようなポリマー溶液に頼る用途において有利である。
本発明のコポリマーによるゲル化傾向の低下を、第IIA表にさらに示す。いく
つかの例のプロピレンカーボネート溶液のゲル化時間をその表に示す。Rheometr
ics(登録商標)動応力レオメーターDSR-200を用いて、プロピレンカーボネート
中のポリマーの20重量%溶液のゲル化時間を測定した。プロピレンカーボネー
トは公称99.7%の純度のものだった。レオメーターには、ペルティエ(Pelt
ier)固定具(fixture)及び溶剤トラップを具備させた。40mm平行プレート
を1mmの間隔で用いた。測定の日に固体コポリマーを室温においてプロピレン
カーボネートと混合し、容器を密閉し、Pierce Reacti-Therm(登録商標)加熱
/撹拌モジュールセットを用いて120℃において密閉容器中の混合物を1.0
時間加熱撹拌することによって溶液を形成させた。溶解時間の終わりにこの溶液
を100℃に予備設定した試験器具中に素早く装填した。器具温度が100
℃において再平衡化したらすぐに、1Hzの動的振動モードにおける温度冷却傾
斜が始められた。再平衡化は典型的には1分以下を要した。冷却傾斜は毎分30
℃の割合で100℃から15℃までだった。15℃に達した時に、1分間の平衡
時間を用い、次いでタイムスウィープ測定(経時測定)が始められた。このタイ
ムスィープ測定は1ラジアン/秒において果たされ、このタイムスウィープ測定
の間、サンプルを15℃に保った。ゲル化点に達するまでタイムスウィープを続
けた。溶液貯蔵モジュラスG’と損失モジュラスG”とが同等になる点をゲル化
点とする。ゲル化点に達するまでのタイムスウィープの時間をゲル化時間とする
。
HFP含有率と20重量%プロピレンカーボネート溶液のゲル化時間の対数と
の間の関係を図3に示す。本発明のコポリマーは全HFP含有率範囲にわたって
先行技術に従って調製されたコポリマーよりも長いゲル化時間を有することがわ
かった。本発明のコポリマーによる低減されたゲル化傾向は、フィルム流延及び
その他の溶液用途のためにこのような溶液を加工するのに有利である。 第II表の脚注
[a]ポリマー濃度は、特に記載がない限り重量%である。MEKはメチルエチ
ルケトンであり、MPKはメチルプロピルケトンであり、MiBKはメチルイソ
ブチルケトンであり、CPOはシクロペンタノンであり、CHOはシクロヘキサ
ノンであり、EtOAcは酢酸エチルであり、n−PrOAcは酢酸n−プロピ
ルであり、i−PrOAcは酢酸イソプロピルであり、EGMEAはエチレング
リコールモノメチルエーテルアセテートであり、DMCは炭酸ジメチルであり、
ブレンド2はMiBK35.4重量部とCHO29.8重量部とDMC30重量
部とから成る。
[a] プロピレンカーボネート中の15℃の20重量%溶液。ゲル化時間は秒
で表わしたものである。フィルム光沢及び透明性の評価
溶液特性試験からのいくつかのゲル化しなかった溶液を用いてフィルムを作り
、光沢及び透明性について試験した。250μmの間隔を有する0.127mド
ローダウン塗布装置を用いてLeneta Form 2A不透明度チャートに対してフィルム
を流延した。流延フィルムを室温において3日間乾燥させた。HunterLab Proglo
ss PG-2光沢計を用いてフィルム光沢を測定した。その結果を第III表に示す。Hu
nterLab Labscan 2比色計を用いて不透明度チャートの黒い部分上のフィルムの
白色度指数(CIELAB L*値)を測定することによってフィルム曇りを測定した。
その結果を第IV表に示す。例2のコポリマーからのフィルムは、例12のコポリ
マーからのフィルムよりも広範囲の溶剤から高い光沢を示した。例2及び12の
コポリマーからのフィルムの曇りは一般的に同等だったが、いくつかの場合にお
いて例2からのフィルムで著しく低い曇りが観察された。これらの結果から、本
発明のVDF/HFPコポリマーが高光沢高透明度フィルム用途について高い有
用性を示すことが示された。
[a]ポリマー濃度は重量%を示し、溶剤はフィルムを流延させた溶剤である。
MEKはメチルエチルケトンであり、MPKはメチルプロピルケトンであり、C
POはシクロペンタノンであり、EtOAcは酢酸エチルであり、n−PrOA
cは酢酸n−プロピルであり、i−PrOAcは酢酸イソプロピルであり、DM
Cは炭酸ジメチルであり、ブレンド2はメチルイソブチルケトン35.4重量部
とシクロヘキサノン29.8重量部とDMC30重量部とから成る。
[a]ポリマー濃度は重量%を示し、溶剤はフィルムを流延させた溶剤である。
MEKはメチルエチルケトンであり、MPKはメチルプロピルケトンであり、C
POはシクロペンタノンであり、EtOAcは酢酸エチルであり、n−PrOA
cは酢酸n−プロピルであり、i−PrOAcは酢酸イソプロピルであり、DM
Cは炭酸ジメチルであり、ブレンド2はメチルイソブチルケトン35.4重量部
とシクロヘキサノン29.8重量部とDMC30重量部とから成る。
[b]曇りの指標
L*<7 曇りなし
7<L*<9 非常に僅かな曇り
9<L*<11 僅かな曇り
11<L*<15 中庸の曇り
15<L* ひどい曇り例の熱特性の評価
最終融点は、半結晶質ポリマーの使用及び加工における重要なパラメーターで
ある。VDF/HFPコポリマーの最終融点はコポリマー中のHFP含有率と関
連があることが知られている。VDF/HFPコポリマー例のHFP含有率と最
終融点との間の関係を図1に示す。本発明のコポリマー及び詳細を入手可能な先
行技術の合成方法に従って調製されたコポリマーは異なる融点曲線上にあること
がわかり、それらが異なる材料であることを示しており、所定のHFP含有率に
おいて先行技術のコポリマーの方が高い融点を有することを示している。本発明
のコポリマーの低融点特性は、先行技術の合成コポリマーについてよりも低い加
工温度を可能にすることができる。炭酸ジメチル中での抽出分の含有率の評価 一般的手順
ポリマー1g及び炭酸ジメチル9gを25ミリリットルの密閉容器中に入れた
。適宜手段によって所望の温度を維持しながら容器の内容物を適宜手段によって
24時間連続的に撹拌した。次いで容器の全内容物を遠心分離管に移し、遠心分
離して未溶解ポリマーを分離した。液相を好適な風袋容器に移し、溶剤を蒸発さ
せた。容器の残留物を計量し、抽出分含有率を重量%として報告した。
40℃において炭酸ジメチル中に抽出されたポリマーの量を計量した。データ
を第V表に示す。詳細が入手可能な先行技術の合成方法に従って調製されたコポ
リマーを「N」とする。本発明の方法に従って調製されたコポリマーを「U」と
する。 急ぎの検査は、すべてのNサンプルにおいて炭酸ジメチル中に抽出されるポリ
マーの割合が高いことを示している。図2に、HFP含有率(モル%)の関数と
して抽出分含有率をプロットしたグラフを示す。2種類の材料について2つのは
っきり識別される曲線が描かれる。上の方の曲線(Nサンプル)はU曲線と比較
して所定のレベルのHFPについて有意に高い抽出分含有率レベルを示す。これ
らの曲線の測定された勾配は、Nポリマーについては抽出分3%/HFP1モル
%であり、Uポリマーについては抽出分1.7%/HFP1モル%である。
観察された抽出分含有率並びに一元及び二元関数モデルの両方の下で計算され
た抽出分含有率を、Nポリマーについては第VI表に、Uポリマーについては第VI
I表に示す。
(モデル1)
抽出分含有率(重量%)=2.9(HFPモル%)−0.4
(モデル2)
抽出分含有率(重量%)=46.4+1.7(HFPモル%)−0.00028(Mn)(モデル1)
抽出分含有率(重量%)=1.7(HFPモル%)−3.2
(モデル2)
抽出分含有率(重量%)=46.4+1.7(HFPモル%)−0.00028(Mn)
本明細書及び添付した請求の範囲において
「(a)抽出分含有率(重量%)=1.7(HFPモル%)−3.2及び
(b)抽出分含有率(重量%)=−1.2+1.5(HFPモル%)−8×10-6(Mn
)より成る群から選択される式によって計算される抽出分含有率(重量%)の±
1.5%以内の抽出分含有率(重量%)を有する」という表現は、40℃におけ
る炭酸ジメチル中での抽出分含有率(重量%)の測定値がいずれかの式によって
特
定ポリマーについて計算された抽出分含有率値から1.5絶対百分率ポイント以
内でなければならないということを意味する。
即ち、もしも式(a)又は(b)のいずれかによる抽出分含有率の計算値が3.0で
あり且つ観察値が1.5〜4.5%の間であれば、それは意図された保護値内に
入る。同様に、もしも観察値が8.0であれば、いずれかの式による計算値が6
.5〜9.5の範囲である場合に意図された保護内に入る。
前記の炭酸ジメチル中での抽出分の含有率を測定するための手順においては、
不溶性物質から溶液を分離するために周囲温度において1500rpmで30分
間の遠心分離を用い、分離された溶液中の固体の重量の測定には機械式ポンプ真
空下で50℃において70時間の乾燥を用いた。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE,
DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L
U,MC,NL,PT,SE),CA,CN,HU,I
D,JP,KR,MX,SG
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1. 弗化ビニリデンとヘキサフルオルプロピレンとの、最大で約24重量%の ヘキサフルオルプロピレンを含有する、改善された溶液清澄性及び流動性を有す るコポリマーであって、 8重量%までの公称HFP含有率を有するコポリマーについては (a)抽出分含有率(重量%)=1.7(HFPモル%)−3.2 及び (b)抽出分含有率(重量%)=−1.2+1.5(HFPモル%)−8×10-6(Mn )より成る群から選択される式によって計算される抽出分含有率(重量%)の± 1.5%以内の抽出分含有率(重量%)を有し、 約8重量%よりも高い公称HFP含有率を有するコポリマーについては先行技 術が詳細を与えている合成方法によって製造された同じ公称HFP含有率(重量 %)を有するコポリマーのDSC融点よりも少なくとも2.5℃低いDSC融点 を有する、前記コポリマー。 2. 改善された溶液清澄性及び流動性を有する、溶剤中の請求項1記載のコポ リマーの溶液。 3. 約8重量%よりも高いHFP含有率を有する、請求項1記載のコポリマー 。 4. 約2〜8重量%のHFP含有率を有する、請求項1記載のコポリマー。 5. 約3〜6重量%のHFP含有率を有する、請求項1記載のコポリマー。 6. 撹拌された水性反応媒体中での弗化ビニリデン及びヘキサフルオルプロピ レンの乳化重合によって弗化ビニリデンとヘキサフルオルプロピレンとのコポリ マーを製造する方法であって、 (a)反応器に第一の有効比の弗化ビニリデン及びヘキサフルオルプロピレン、 重合の間開始剤及び反応塊を乳化させることができる水溶性界面活性剤並びに重 合を開始させるための開始剤を装入し、 (b)反応圧力を維持するための第二の有効比の追加の弗化ビニリデン及びヘキ サフルオルプロピレンを所望の反応器装填量が得られるまで供給し、 (c)弗化ビニリデン−ヘキサフルオルプロピレンを得る ことを含む、前記方法。 7. 反応の成分中に分子量を制御するための連鎖移動剤を含有させる、請求項 6記載の方法。 8. 反応の維持を助成するために工程(b)の間に追加の開始剤を添加する、 請求項6記載の方法。 9. 請求項6記載の方法によって製造された弗化ビニリデン/ヘキサフルオル プロピレンポリマー。 10. ヘキサフルオルプロピレンを48重量%までの第一の有効比で存在させ る、請求項6記載の方法。 11. ヘキサフルオルプロピレンを24重量%までの第二の有効比で存在させ 、これが最終弗化ビニリデン−ヘキサフルオルプロピレンポリマー製品中の望ま れるコモノマー比に相当する、請求項6記載の方法。 12. 約8重量%までのヘキサフルオルプロピレンを含有し且つ請求項1記載 の式(a)又は(b)によって計算される抽出分含有率(重量%)の±1.5%以内の 抽出分含有率(重量%)を有する、弗化ビニリデン−ヘキサフルオルプロピレン コポリマー製品。
Applications Claiming Priority (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US3834697P | 1997-02-28 | 1997-02-28 | |
US3101498A | 1998-02-26 | 1998-02-26 | |
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