JP2002511500A - エチレン重合用触媒系 - Google Patents

エチレン重合用触媒系

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Abstract

(57)【要約】 【課題】重合反応の間コモノマーを添加せずに、エチレンから分岐されたポリエチレンを生成する新規な触媒系を提供する。 【解決手段】粒子状無機担体、及び該担持された還元された酸化状態のクロムを及び式Cp2ZrR'R"のメタロセンを含む、エチレンの重合のための触媒系であって、各Cpは、同一または相違する、置換されていない又は置換されたシクロペンタジエニル化合物であり、R'及びR"は、互いに独立に、1〜6個の炭素原子を有するアルキル、置換されていない又は置換されたベンジル、及び1〜6個の炭素原子を有するアルキルで置換されたフェノキシからなる群より選ばれ、及び、R'又はR"はハロゲン化物であってもよい。該触媒は、担体をか焼すること、前記担体の表面上に、クロム−有機化合物を結合すること、得られた触媒前駆体を酸化条件下に付し、クロムを酸化状態にすること、酸化されたクロムを還元してその主な部分を2価の酸化状態で得ること、前記還元された触媒を下記式のメタロセン化合物と接触させることを含む方法により調製される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、担持された酸化クロム触媒、特に、無機単体、酸化クロムおよびメ
タロセン化合物を含む触媒系および該触媒系の調製方法に関する。該触媒は、分
岐されたポリエチレンを、コポリマーを使用することなく製造し、且つ、水素を
導入することにより分子量を制御することができる。
【0002】
【従来の技術】
所望の特性を有する直鎖状ポリエチレンを製造するために、種々の触媒系が、
制御された重合条件と組み合わされて使用されている。エチレンの工業的な重合
において、広く使用されている典型的な担持されたクロム触媒は、担体上にクロ
ム化合物を析出させ、次いで、それを酸化することにより形成される。酸化され
た触媒前駆体は、そのまま重合反応容器に導入され、その現場でオレフィンモノ
マーにより活性な触媒状態へと還元される。酸化されたクロム化合物は、予め適
切な薬剤、例えば水素または一酸化炭素により還元されてもよいことも知られて
いる(J.P.Hogan、J.Polym.Sci.、PtA−1、第8巻、第2637頁(1970年)および
該文献中の参照文献を参照のこと)。得られる表面クロム種は、高度に反応性で
あることが広く認められている。予め還元されたクロムに基づく触媒は、広い分
子量分布(MWD)及び、主として長い、直線状の鎖を有するポリエチレンを作る。
該触媒は水素に敏感ではない。
【0003】 α―オレフィンを重合するための、工業的に重要な他の触媒は、シクロペンタ
ジエニル遷移金属触媒、通常メタロセン触媒と呼ばれるものである。ルイス酸と
接触させられたメタロセン触媒は、狭い分子量分布(MWD)を有する直鎖ポリエチ
レンを作る効果的な重合触媒を与える。該触媒は水素の存在に敏感である。
【0004】 触媒的重合反応の間、コモノマー及び随意に水素を添加することにより、生成
されるポリマーの密度および分岐を制御することができる。先行技術において、
短鎖分岐ポリエチレンを、重合反応の間にコモノマーを添加することなく生成す
る組み合わされた触媒を開発する努力がなされている。
【0005】 米国特許第4,735,931号明細書には、最初に主としてシリカの担体上にクロム
化合物を析出させ、該触媒を酸素含有雰囲気内で活性化し、その後、該活性化さ
れた組成物を一酸化炭素で還元して調製される触媒系が開示されている。得られ
たクロム触媒組成物を、次いで、トリアルキルホウ素及びジアルキルアルミニウ
ムアルコキシド化合物、好ましくはトリエチルボラン、から選ばれる助触媒と予
め接触させ、その後、エチレンと接触させる。オレフィンの重合で使用される際
に、この触媒は現場でコモノマーを生成し、強靭な、可撓性の、主に純粋なポリ
エチレン樹脂を与える。
【0006】 米国特許第5,032,651号明細書は、2つの遷移金属触媒の混合触媒の使用を教
示する。該触媒のうちの1つは、アルミノフォスフェート上に担持された酸化ク
ロムを含み、他は無機物質上に担持されたβ−安定化テトラヒドロカルビルジル
コニウム化合物を含む。該触媒は、使用する前に混合されてもよく、又は、反応
容器に別々に仕込まれてもよい。高い環境ストレスクラック抵抗(ESCR)を示すオ
レフィンポリマーが生成される。
【0007】 欧州特許第206794号には、第4b族、5b族、又は6b族メタロセンと接触させられ
た担体及びアルミノキサンを含むオレフィン重合触媒が記載されている。
【0008】 欧州特許第088562号は、析出されたクロムを有するシリカ担体を含む、修飾さ
れた重合触媒を開示する。乾燥空気中での酸化に続いて、Ti、V又はCr、好まし
くはTi 、等の遷移金属の化合物と接触させられることによりクロムが修飾され
る。ビス−トルエンチタニウムの使用のみが例示されており、得られたポリエチ
レンは相当程度の分岐、および、中程度又は広い分子量分布を有する。
【0009】 米国特許第3,378,536号明細書は、(a)クロムが高温で、酸素含有ガス中で
活性化され、次いで、COで還元されるところの、例えばシリカ上に析出させられ
たクロム化合物、と(b)アレーンが芳香族、随意に置換されているC6環である
、クロム又はバナジウムアレーン、からなる2成分触媒系を使用する、エチレン
の重合方法を開示する。該2つの触媒成分は、重合反応容器に好ましくは別々に
仕込まれる。
【0010】 ポリエチレンから最終製品を製造する際に使用される種々の技術には、特定の
レオロジー特性を有するグレートのポリエチレンが必要であることは当業者には
周知である。例えば、容器の押出しブロー成形では、広いMWD(分子量分布)及
び長い直線状の鎖を有するポリエチレンが通常使用され、一方、フィルムのブロ
ー成形では、より低い密度のポリエチレンが好ましい。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、重合反応の間コモノマーを添加せずに、エチレンから分岐さ
れたポリエチレンを生成する新規な触媒系を提供することである。本発明のさら
なる目的は、所望される密度および分子量を有するポリエチレンを生成するため
に重合反応を制御することである。本発明の他の目的は、ブロー成形に適する及
びフィルムブロー成形に適するポリエチレン樹脂を得ることである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
メタロセン化合物に接触させられた、予め還元されたシリカ触媒上のクロムを
含む触媒系が上記目的を達成することが見出された。該新規な触媒系は、何ら添
加されたコモノマー無しに、分岐された低密度ポリエチレンポリマーを生成する
。ポリマーの密度及び分子量(従って、メルトフローインデックス)を、反応容
器への水素の添加により制御することができる。
【0013】 すなわち、本発明は、無機担体に担持された酸化クロムを含む、エチレンの重
合のための触媒系において、 a)該担体が粒子状無機酸化物であること; b)該酸化クロムのクロムが還元された酸化状態にあること、 および、 c)下記式を有するメタロセン化合物を含む; Cp2ZrR'R" ここで、各Cpは、同一または相違する、置換されていない又は置換されたシク
ロペンタジエニル化合物であり、R'及びR"は、互いに独立に、1〜6個の炭素原
子を有するアルキル、置換されていない又は置換されたベンジル、及び1〜6個
の炭素原子を有するアルキルで置換されたフェノキシからなる群より選ばれ、及
び、R'又はR"はハロゲン化物であってもよい、 ことを特徴とする触媒系である。
【0014】 さらに、本発明は、a)アルミナ、シリカ、チタニア、ジルコニア、マグネシ
ア、及びこれらの組み合わせからなる群より選ばれる金属酸化物の粒子である担
体をか焼すること、 b)前記担体の表面上に、クロム−有機化合物を結合して触媒前駆体を得ること
、 c)前記触媒前駆体を酸化条件下に付し、酸化状態のクロムを得ること、 d)前記触媒前駆体を還元条件下に付し、予備還元された触媒を得ること、 を含む、触媒系の調製方法において、 e)酸化されたクロムを還元してその主な部分を2価の酸化状態で得ること、 f)前記還元された触媒を下記式のメタロセン化合物と接触させること、 Cp2ZrR'R" ここで、各Cpは、同一または相違する、置換されていない又は置換されたシク
ロペンタジエニル化合物であり、且つ、R'及びR"は互いに独立に、1〜6個の炭
素原子を有するアルキル、置換されていない又は置換されたベンジル、及び1〜
6個の炭素原子を有するアルキルで置換されたフェノキシからなる群より選ばれ
、及び、R'又はR"はハロゲン化物であってもよい、 を特徴とする、上記触媒系を調製する方法である。
【0015】
【発明の実施の形態】
本発明の触媒系は、メタロセン化合物と接触させられた、担持された、還元
されたクロム/シリカ触媒を含む。一般に、ジルコニウム、ハフニウム及びチタ
ンに基づくメタロセンがメタロセン触媒として好ましい。メタロセンは、金属原
子またはイオン、または錯体イオンが、少なくとも1つの配位子、例えば1、2
、又は3つの配位子もしくは配位子成分によってπ結合されている化合物を意味
する。該触媒中のπ結合している配位子は、単純な置換されていないシクロペン
タジエニル環であってよいが、好ましくは随意に置換された縮合環系(例えばイ
ンデニル配位子)、置換されたシクロペンタジエニル環、随意に置換され及び架
橋されたビス-シクロペンタジエニル配位子又は随意に置換され及び架橋された
ビス縮合環系(例えばビスインデニル配位子)である。
【0016】 触媒担体は、元素周期律表第2、3、4、11、12、13及び14族からの金属酸化物
であってよい。好ましい金属酸化物は、マグネシア、アルミナ、チタニア、ジル
コニア、及びシリカである。特に好ましい触媒担体は、シリカである。該シリカ
担体は、90%以上の純粋なシリカを含んでいなければならず、残部は他の酸化物
、例えばアルミニウム、ジルコニウム、チタン、マグネシウム及びリンの酸化物
からなっていてよい。該担体は球状または長球状の形状及び約10μm〜150μm、
より好ましくは約20μm〜120μmのサイズを有し、粒径分布が前記範囲内で狭い
分布から広い分布を有する、粒子から成っていなければならない。
【0017】 シリカ担体上に含浸させるべきクロム化合物は、無機クロム化合物、例えば硝
酸クロムおよび酸化クロム、又は有機クロム化合物、例えば酢酸クロムであって
よい。他のクロム化合物も使用可能である。該クロム化合物は、公知の何らかの
方法、例えばシリカ担体との共沈、又は、シリカゲルが形成された後もしくはそ
れが乾燥された後にシリカゲルへの添加、によって担体と結合されてよい。典型
的な含浸方法は、水溶性化合物の使用、又は無水炭化水素溶液内の有機クロム化
合物の使用を含む。唯一の必須条件はクロム化合物が酸化クロムへと酸化され得
ることである。無機担体と結合されるクロム化合物の量は、金属クロムとして計
算して担持されたクロム触媒の重量に対して0.1〜10重量%、好ましくは0.5〜2.
0重量%が得られるために十分な量でなければならない。含浸が終了したときに
残留している何らかの溶媒は乾燥固体を得るために除去される。
【0018】 該固体酸化クロム/シリカ触媒前駆体は、多くのメーカーから入手できる。従
って、それらの調製法の詳細は、数多く記載されている。
【0019】 得られた触媒前駆体は、使用する前に活性化されなければならない。これは、
乾燥空気または他の酸素含有気体中で、400〜950℃、好ましくは550〜800℃の温
度で、10分〜24時間、好ましくは2〜20時間の、か焼により行われる。酸化され
た触媒前駆体は、従来のように、好ましくは一酸化炭素、又は一酸化炭素と不活
性成分、例えば窒素またはアルゴンとの混合物による還元に付される。還元は、
通常、300〜500℃、好ましくは350〜400℃の温度で、5分〜48時間、好ましくは1
〜10時間行われる。還元が完了したら、含有されているクロムのほとんどは、好
ましくは2価の酸化状態である。最終的なクロム触媒粒子は、200〜600m2/g、よ
り好ましくは300〜550 m2/gの表面積、及び1〜3cm3/gの孔体積を有する。乾
燥粉末又は乾燥した酸素フリーの炭化水素溶媒、例えばアルカン、中のスラリー
の、還元状態にある酸化クロム/シリカ触媒は不活性雰囲気中で保存されなけれ
ばならない。
【0020】 本発明は、酸化クロム/シリカ触媒の調製のためのいかなる特定の方法にも限
定されず、ここに記載する方法以外のものをも適用できる。
【0021】 得られた酸化クロム/シリカ触媒は、シクロペンタジエニル−ジルコニウム成
分、以後、ジルコノセンという、に接触させられる。好ましいジルコノセンは、
簡略化された下記式により表される: Cp2ZrRR ここで、Cpは置換されていないシクロペンタジエニル;1〜20個の炭素原子を有
する、置換されていない又は置換されている直鎖状、分岐状、環状、又は部分的
に環状のアルキルラジカル、及び1〜20個の炭素原子を有する縮合環状ラジカル
;随意にヘテロ原子を含んでいてよい、置換されていない、又は、置換された単
環式または多環式芳香族ラジカル;アラルキルラジカルからなる群より選ばれる
ラジカルにより置換されているシクロペンタジエニルからなる群より選ばれるシ
クロペンタジエニル基である。シクロペンタジエニル環上の該置換基は、1又は
2以上の縮合されたベンゼン、ナフタレン、もしくはシクロヘキセン環を含む縮
合構造を構成していてもよく、それは随意にヘテロ原子を含んでいてもよい。R'
及びR"は、互いに同じか又は異なっており、1〜6個の炭素原子を有するアルキ
ル、置換されていない又は置換されたベンジル、および1〜6個の炭素原子を有
するアルキルで置換されたフェノキシからなる群より選ばれる。好ましくは、R'
及びR"は互いに独立に、メチル、ベンジル、又はフェノキシメチル及びこれらの
組み合わせの何らかのものからなる群より選ばれる。R'及びR"の1つはハロゲン
化物であってもよく、好ましくは塩素である。
【0022】 上式の好適なメタロセン化合物の多くのものが公知であり、文献に記載されて
いる。特に好ましいメタロセン化合物は本実施例で示される。
【0023】 Cpがシクロペンタジエニルであり、R'及びR"が同一であり、ベンジル又はメチ
ルであるときに特に好ましい結果が得られる。
【0024】 ジルコノセンを溶媒、例えばトルエンに溶解し、酸化クロム/シリカ触媒をこ
のトルエン溶液によって含浸することにより、ジルコノセン化合物が、活性化さ
れた予め還元された酸化クロム/シリカ触媒と最も好都合に結合される。最終的
に、好ましくは不活性雰囲気下で、溶媒が蒸発により除去され、触媒が使用でき
る状態になる。
【0025】 最終的な触媒は、ジルコニウムとクロムとの双方を、好ましくはジルコニウム
のクロムに対するモル比0.1:1〜2:1で含む。より好ましくは、触媒はジルコニ
ウムとクロムをモル比0.5:1〜1:1で含む。
【0026】 重合に先立ち、触媒は随意に少量のエチレン及び/又はα―オレフィンと、当
業界に周知の方法に従い、継続的に重合反応容器に投入される前に予備重合され
てよい。
【0027】 重合は、任意の慣用タイプの反応器、例えば、バッチ反応器又は最も好ましくは
連続反応器中で実行され得る。本発明の触媒は、気相重合及び懸濁重合を包含す
る、全てのタイプのオレフィン重合において使用するために適している。通常、
重合は、110℃未満の温度及び環境圧力から50バールまでの範囲の全圧にお
いて実行される。水素が、ポリマーの分子量、そして従ってポリマーのメルトフ
ローインデックスを制御するために使用され、これに対して触媒は、ポリエチレ
ン骨格上における分岐する短い側鎖、そして従って、ポリエチレンの密度を決定
する。
【0028】 上記の通常の重合パラメーターは当業者に周知であり、かつエチレン重合に関
する更なる詳細は不必要であるにちがいない。典型的な重合条件は下記の実施例
に与えられている。
【0029】 ジルコノセン化合物の置換基R’及びR”が、具体的に表された実施例におい
て、ベンジル又はメチルのような純粋なヒドロカルビル基であるとき、本発明の
触媒系がその最も高い触媒活性を有することが理解される。類似のヒドロカルビ
ル化合物が、同一の効果を有することが期待され、かつそのような化合物が、本
発明により意図されていることを当業者は理解するであろう。本発明の触媒は、
先行技術のクロム/シリカ触媒より実質的に高い活性を与える。置換基R’及び
R”がヘテロ原子、例えば、O及びClを含むとき、本発明の触媒は、比較のた
めの先行技術のクロム/シリカ触媒の活性より典型的には低いところの減じられ
た活性を得るであろう。従って、メタロセン成分が純粋なヒドロカルビルジルコ
ノセンであるとき、本発明の触媒の活性が最も高いであろう。
【0030】 本発明の触媒は、最終の触媒におけるジルコニウムとクロムとのモル比により
変化するところの活性を有するであろう。ジルコニウム含有量がクロムの量より
高いとき、該触媒は、比較のための先行技術のクロム/シリカ触媒より低い触媒
活性を有するであろう。本発明の触媒は、ジルコニウムとクロムとのモル比が約
0.5:1であるとき、最も高い活性を有する。これは、単に少量のジルコニウ
ムが、クロム/シリカ触媒の活性を実質的に上昇させるために要求されることを
示している。
【0031】 本発明の触媒の触媒活性はまた、重合反応器中に存在する水素の濃度により影
響される。最適含有量は約1バールの水素であることが分った。
【0032】 水素含有量はまた、製造されるポリエチレンの分岐する短い側鎖に影響を及ぼ
すであろう。本発明の触媒により重合されたポリエチレンの分析は、得られたポ
リマーが、先行技術のクロム/シリカ触媒により製造されたポリエチレンより多
量の分岐する短い側鎖を有することを示している。とりわけ、エチル分岐の量が
増加するであろう。とりわけ、0.5のZr/Cr比を有する触媒を使用すると
き、より高含有量の水素が、分岐する短い側鎖の量を増加するであろう。この比
、並びに反応器内の水素含有量を調節することにより、目的樹脂のモルホロジー
が制御され得る。通常使用される先行技術のクロム/シリカ触媒と比較して、本
発明の触媒はより高い活性を有し、かつより多くの量の分岐する短い側鎖を与え
るであろう。
【0033】 本発明の触媒は好ましくは、エチレンを単一重合するために使用される。しか
し、コモノマー又はコモノマーの混合物とエチレンとの共重合において本発明の
触媒を使用することがまた可能である。有用なコモノマーは、一般式CH2=C
HRを有する全ての重合し得るα‐オレフィンであり、ここで、Rは、1〜18
個の炭素原子、好ましくは1〜10個の炭素原子を含む炭化水素基である。特に
好ましいα‐オレフィンの例は、プロピレン、1−ブテン、1−ヘキセン、4-
メチル−1−ペンテン及び1-オクテンである。しかし、本発明の触媒の最も重
要な成功はエチレンの単一重合におけるものである。
【0034】 製造されたポリエチレンは、上記のような重合条件に依存して、910kg/
3から>960kg/m3の密度、及び0.01g/10分から100g/10
分を超え、好ましくは0.1〜60g/10分の(ASTM 1238の方法に
従って測定された)メルトインデックスを有するであろう。得られたポリエチレ
ンの性質に関するより詳細な仕様は実施例に与えられている。
【0035】
【実施例】
Cr/SiO2触媒の製造 300m2/gの表面積及び1.6cm3/gの孔体積を有するシリカの触媒担
体が、担体重量に基いて金属として計算された1重量%のCrを最終的に得るた
めに十分な量のCrO3の水性溶液により含浸された。含浸された担体は、4時
間、窒素中の5%のCOから成るガス中で380℃で還元された。そして次いで
、不活性雰囲気において環境温度まで放冷された。更なる使用のために、得られ
た青色触媒は、約10重量%の触媒含有量に、乾燥された酸素を含有しない精製
された鉱油中に懸濁された。 ビス‐シクロペンタジエニル‐ジルコニウムベンジル(Cp2ZrBz2)の合
このジルコノセンは、3グラムのCp2ZrCl2を、トルエン中のBzMgC
l(Bz=ベンジル)の1.0モル溶液の20.6ミリリットルと1.5時間、
0℃において反応させることにより、J.Chem.Soc.,Chem.Commun.,1972年
、第654頁にFachinettiらにより述べられた方法に従って製造された。得られた
黄色生成物は、−25℃でトルエン/ヘプタンの混合物から再結晶された。結晶
化された固体は濾過により集められ、そして真空乾燥された。 ビス‐シクロペンタジエニル‐ジルコニウムメチル(Cp2ZrMe2)の合成 このジルコノセンは、5グラムのCp2ZrCl2を、ジエチルエーテル中のM
eLi(Me=メチル)の21.6ミリリットルと1時間、0℃において反応さ
せることにより、J.Organomet.Chem.,第34巻、1972年、第155頁においてWai
lesらにより述べられた方法に従って合成された。沈殿されたLiClは濾過に
より除去され、そしてジエチルエーテルが真空で蒸発されて、固体状残渣が得ら
れた。この残渣は80℃及び減圧(2〜10トール)で加熱された。得られた昇
華される白色結晶Cp2ZrMe2が集められた。 ビス‐シクロペンタジエニル‐ジルコニウムメチル(フェノキシメチル)[C
2ZrMe(OPhMe)]の合成 Cp2ZrMe2の10%トルエン溶液の4.84ミリリットルに、クレゾール
の2.1%のトルエン溶液の化学量論量が、環境温度において加えられ、そして
1時間反応させることを許された。メタンが該反応の間に放出された。 ビス‐シクロペンタジエニル‐ジルコニウムメチルクロリド[Cp2ZrMe( Cl)]の合成 Cp2ZrMe2の5%溶液の10グラムに、48.7ミリリットルのガス状の
HClが0℃でゆっくりと加えられた。該混合物は次いで、環境温度に達するこ
とを許され、そしてそれはこの温度で一晩保持されて、反応を完結された。 ジルコノセン含有触媒の製造のための通常の手順 合成されたジルコノセン化合物は、上記のCr/SiO2触媒と接触させられた
。環境温度における不活性雰囲気において、ジルコノセンが、Cr/SiO2
媒の10%スラリーに滴下添加され、そして該反応混合物は少なくとも1時間攪
拌されて、反応を完結した。 通常の重合手順 パドル型攪拌機を備えた1リットルの実験室規模のステンレス鋼製バッチ反応
器が、90〜100℃の所望の温度に加熱され、そして窒素でパージされ、次い
で、1.5ミリリットルの触媒スラリーが導入され、そして所望量の水素が反応
器に供給された。次いで、0.5リットルのi−ブタンが加えられて、希釈剤と
して挙動し、その後、31.0バールの全圧までエチレンが導入された。エチレ
ン供給による全体の重合操作の間、全圧力は一定に維持された。反応器の温度は
、反応器の加熱及び/又は冷却を自動的に調節することにより、±0.5℃の精
度に固定された温度で一定に維持された。
【0036】
【実施例1〜8】 これらの実施例は、上記の合成された種々のジルコノセン化合物の一つを含有
する触媒の存在下におけるエチレンの重合を実証する。該実施例は、Cp2Zr
Bz2又はCp2ZrMe2と接触させられたCr/SiO2を含む触媒が、最も高
い重合活性を有することを示している。全ての実施例でZr/Crのモル比は1
に等しく、重合温度は93〜98℃の範囲内であり、かつH2圧力は1.0又は
0.5バールのいずれかであった。重合パラメーター及び得られた結果は表1に
与えられている。
【0037】
【実施例1及び2】 重合触媒:Cp2ZrBz2と接触させられたCr/SiO2 20ミリリットルのガラス瓶中で、製造されたCr/SiO2触媒(1%のCr
含む)の0.510グラムが、4.168グラムの鉱油中に懸濁され、そして該
瓶は隔膜により閉じられた。注射器を使用して、Cp2ZrBz2の10%のトル
エン溶液の0.375ミリリットルが、マグネットバーの使用により攪拌しなが
ら加えられ、そして該攪拌が更に1時間継続された。得られた触媒は、上記の通
常の重合手順に従ってエチレンの重合に使用された。
【0038】
【実施例3及び4】 重合触媒:Cp2ZrMe2と接触させられたCr/SiO2 触媒が、Cp2ZrMe2の10%溶液の0.251ミリリットルを加えること
により製造されたことを除いて、実施例1及び2の手順が行われた。
【0039】
【実施例5及び6】 重合触媒:Cp2ZrMe(OPhMe)と接触させられたCr/SiO2 触媒が、Cp2ZrMe(OPhMe)の10%溶液の0.342ミリリットル
を加えることにより製造されたことを除いて、実施例1及び2の手順が行われた
【0040】
【実施例7及び8】 重合触媒:Cp2ZrMe(Cl)と接触させられたCr/SiO2 触媒が、Cp2ZrMe(OPhMe)の5%溶液の0.342ミリリットルを
加えることにより製造されたことを除いて、実施例1及び2の手順が行われた。
【0041】
【実施例9】(比較例) 重合触媒:Cr/SiO2 隔膜によりシールされたところの50ミリリットルのガラス瓶中で16.69
1グラムの鉱油中に上記において製造されたCr/SiO2の2グラムを懸濁す
ることにより触媒が製造されたことを除いて、実施例1及び2の手順が行われた
。触媒スラリーの1.5ミリリットル量が取出され、そして重合操作に使用され
た。 表1に与えられた結果は、実施例1及び2の純粋なヒドロカルビルジルコノセ
ンCp2ZrBz2、並びに実施例3及び4の純粋なヒドロカルビルジルコノセン
Cp2ZrMe2が、標準の先行技術のCr/Si触媒と比較して高められた重合
活性を与えたことを示している。一方、炭化水素置換基を含む実施例5及び6の
触媒、並びにクロリド置換基を含む実施例7及び8の触媒は、実施例9の先行技
術の触媒より低い活性を有している。更に、該結果は、実施例1及び2の触媒の
触媒活性が、重合の間に存在する水素含有量に依存し、かつまた、製造されたポ
リエチレンのMFR及び密度のような性質が、水素濃度と共に変化することを示
している。従って、製造されたポリエチレンの性質は、重合反応器に供給される
水素を制御することによりコントロールされ得る。実施例3及び4の触媒は、余
り明白ではないが同一の傾向を示している。実施例5及び6の触媒の活性、並び
に実施例7及び8の触媒の活性は、水素の存在に対してより一層少ない応答を示
している。
【0042】
【表1】
【0043】
【実施例10〜16】 これらの実施例は、エチレンの重合における触媒活性と触媒のZr/Cr比と
の間の関係を実証する。実施例1及び2の触媒Cp2ZrBz2、並びに実施例3
及び4の触媒Cp2ZrMe2が使用された。上記の通常の重合手順が行われた。
【0044】
【実施例10】 重合触媒:0.25:1のZr/Crのモル比を有する、Cp2ZrBz2と接
触させられたCr/SiO2 隔膜を備えた50ミリリットルのガラス瓶中で、14.685グラムの鉱油中
に予め還元された1重量%のCr/SiO2の1.750グラムを懸濁すること
により、触媒が実施例1と同様にして製造された。この混合物に、トルエン中の
10重量%のCp2ZrBz2の0.352ミリリットルが加えられ、そして該混
合物は更に1時間攪拌された。得られた触媒は次にエチレンの重合に使用された
【0045】
【実施例11】 0.5グラムのCr/SiO2が、20ミリリットルのガラス瓶中で、4.80
1グラムの鉱油中に懸濁され、そしてトルエン中の10重量%のCp2ZrBz2 溶液の0.201ミリリットルが加えられて、0.5:1のZr/Cr比を得た
ことを除いて、重合触媒が実施例10と同様にして製造された。
【0046】
【実施例12】 トルエン中の10重量%のCp2ZrBz2溶液の0.403ミリリットルが加
えられて、1:1のZr/Crモル比を得たことを除いて、触媒が実施例11と
同様にして製造された。
【0047】
【実施例13】 トルエン中の10重量%のCp2ZrBz2溶液の0.806ミリリットルが加
えられて、2:1のZr/Crモル比を得たことを除いて、触媒が実施例11と
同様にして製造された。
【0048】
【実施例14】 重合触媒:0.5:1のZr/Crのモル比を有する、Cp2ZrMe2と接触
させられたCr/SiO2 隔膜を備えた50ミリリットルのガラス瓶中で、8.327グラムの鉱油中に
Cr/SiO2の1グラムを懸濁することにより、触媒が実施例3と同様にして
製造された。この混合物に、トルエン中の10重量%のCp2ZrMe2溶液の0
.251ミリリットルが加えられ、そして該混合物は更に1時間攪拌された。
【0049】
【実施例15及び16】 トルエン中の10重量%のCp2ZrMe2溶液の0.502ミリリットル及び
1.004ミリリットルが夫々使用されたことを除いて、触媒が実施例14と同
様にして製造された。 表2に与えられた結果は、実施例10〜13の触媒Cp2ZrBz2が、約0.
5:1のZr/Crモル比で最も高い活性を有することを示している。この比が
増加するとき、触媒活性は減少し、そして2:1の比においてゼロのなる。触媒
Cp2ZrMe2は、0.5:1から2:1までのZr/Cr比の増加に伴って活
性の減少を示す。従って、両者の触媒にのために、最適の比は、Zr/Cr=0
.5:1であるように思われる。
【表2】
【0050】
【実施例17〜22】 これらの実施例は、触媒Cp2ZrBz2及びCp2ZrMe2の存在下にエチレ
ンを重合するとき、反応器内の水素分圧を変化させる効果を実証する。全ての実
施例において、Zr/Crのモル比は0.5:1に等しかった。重合パラメータ
ー及び得られた結果は表3に与えられている。
【0051】
【実施例17〜20】 重合触媒:Cp2ZrBz2と接触させられたCr/SiO2 隔膜を備えた50ミリリットルのガラス瓶中で、12.473グラムの鉱油中
に還元された1重量%のCr/SiO2の1.501グラムを懸濁することによ
り、触媒が実施例11と同様にして製造された。この混合物に、トルエン中の1
0重量%のCp2ZrBz2溶液の0.603ミリリットルが加えられ、そして該
混合物は更に1時間攪拌された。得られた触媒は次に、夫々、0、0.5、1及
び2バールの水素圧力で、上記に略述された通常の重合手順に従ってエチレンの
重合に使用された。
【0052】
【実施例21及び22】 水素圧力が夫々1バール及び2バールであったことを除いて、実施例14が繰
返された。 表3に与えられた結果は、触媒Cp2ZrBz2及び触媒Cp2ZrMe2が水素
の存在下において異なって挙動することを示している。実施例17〜21におい
て使用された触媒Cp2ZrBz2は、1バールの水素圧力の付近でより高い活性
を有する。増加された水素含有量は、メルトインデックスを増加させ、かつ製造
されたポリエチレンの密度を低下させる。そしてそれは、分岐する短い側鎖の量
が増加することを示す。実施例14、21及び22において使用された触媒Cp 2 ZrMe2は、増加された水素圧力に対して非常に少し応答する。
【表3】
【0053】
【実施例23】 水素の含有量が1バールに増加されたことを除いて、実施例11が繰返された
【0054】
【実施例24】 水素の含有量が1バールに増加されたことを除いて、実施例12が繰返された
。 触媒Cr/SiO2+Cp2ZrBz2により製造されたポリエチレンは、IR及
13C−NMRを用いて末端基のスペクトル分析にかけられた。スペクトル分析
は、分岐が、反応器中において重合反応と同時にエチレンから製造されるコモノ
マーとしての1−ブテン及び1−ヘキセンの共重合により導入されたところの主
としてエチル及びブチル分岐であることを示している。得られた結果は表4に与
えられている。 表4の結果は、重合の間にポリエチレン上に分岐する短い側鎖のかなりの量を
製造することを示している。分岐する短い側鎖が、種々のZr/Crの比を持つ
触媒を使用することにより、かつ水素含有量を調節することにより制御され得る
【表4】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,UG,ZW),E A(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ ,TM),AL,AM,AT,AU,AZ,BA,BB ,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CU,CZ, DE,DK,EE,ES,FI,GB,GD,GE,G H,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP ,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR, LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK,MN,M W,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD ,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM,TR, TT,UA,UG,US,UZ,VN,YU,ZW (72)発明者 ダール,イヴァール,マーチン ノルウェー国,0468 オスロ,コングスベ ルグット 6 Fターム(参考) 4J015 EA09 4J028 AA01A AC27A AC28A BA00B BB00B CA24C CA25C CA27C CA28C CA29C EB02 EB03 EC01 EC02 4J128 AA01 AC27 AC28 EB02 EB03 EC01 EC02

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無機担体に担持された酸化クロムを含む、エチレンの重合のため
    の触媒系において、 a)該担体が粒子状無機酸化物であること; b)該酸化クロムのクロムが還元された酸化状態にあること、 および、 c)下記式を有するメタロセン化合物を含む; Cp2ZrR'R" ここで、各Cpは、同一または相違する、置換されていない又は置換されたシク
    ロペンタジエニル化合物であり、R'及びR"は、互いに独立に、1〜6個の炭素原
    子を有するアルキル、置換されていない又は置換されたベンジル、及び1〜6個
    の炭素原子を有するアルキルで置換されたフェノキシからなる群より選ばれ、及
    び、R'又はR"はハロゲン化物であってもよい、 ことを特徴とする触媒系。
  2. 【請求項2】シクロペンタジエニル化合物が、1〜20個の炭素原子を有する、置
    換されていない又は置換された直鎖状の、分岐状の、環状の、又は部分的に環状
    のアルキルラジカル及び縮合環状ラジカル;随意にヘテロ原子を含んでいてよい
    、置換されていない又は置換された単環式または多環式芳香族ラジカル;及びア
    ラルキルラジカルからなる群より選ばれるラジカルによって置換されており、
    シクロペンタジエニル環上の該置換基は、1又は2以上の縮合されたベンゼン、
    ナフタレン、又はシクロヘキセン環を含む縮合構造を形成していてもよく、該構
    造は随意にヘテロ原子を含んでいてもよく、および、2つのシクロペンタジエニ
    ル環が橋掛け構造により結合されていてよい、ことを特徴とする請求項1記載の
    触媒系。
  3. 【請求項3】 R'及びR"が、塩素、メチル、ベンジル、又はフェノキシメチル及
    びこれらの組み合わせからなる群より選ばれることを特徴とする請求項1記載の
    触媒系。
  4. 【請求項4】Cpが置換されていないシクロペンタジエニルであり、且つ、R'及び
    R"が同一であって、メチルまたはベンジルであることを特徴とする請求項1〜3
    のいずれか1項記載の触媒系。
  5. 【請求項5】メタロセンがビス−シクロペンタジエニル−ジルコニウムジベンジ
    ルである、請求項1〜4のいずれか1項記載の触媒系。
  6. 【請求項6】該担体がアルミナ、シリカ、チタニア、ジルコニア、マグネシア、
    及びこれらの組み合わせからなる群より選ばれる粒子状の金属酸化物であること
    を特徴とする、請求項1記載の触媒系。
  7. 【請求項7】該担体が20μm〜150μmの粒子サイズ及び200 m2/g〜600m2/gの表
    面積を有する、球状または長球状の形状を有するシリカの粒子であることを特徴
    とする請求項6記載の触媒系。
  8. 【請求項8】クロムが、金属クロムとして計算してa)及びb)の、クロム/シ
    リカ触媒の重量に対して0.1〜10重量%で存在することを特徴とする、請求項1
    記載の触媒系。
  9. 【請求項9】 クロムがクロム重量として0.5〜2.0重量%で存在することを特徴
    とする、請求項8記載の触媒系。
  10. 【請求項10】 最終触媒中のジルコニウムとクロムとのモル比が0.1:1〜2:1
    であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項記載の触媒系。
  11. 【請求項11】最終触媒中のジルコニウムとクロムとのモル比が0.5:1〜1:1
    であることを特徴とする請求項9記載の触媒系。
  12. 【請求項12】 a)アルミナ、シリカ、チタニア、ジルコニア、マグネシア、
    及びこれらの組み合わせからなる群より選ばれる金属酸化物の粒子である担体を
    か焼すること、 b)前記担体の表面上に、クロム−有機化合物を結合して触媒前駆体を得ること
    、 c)前記触媒前駆体を酸化条件下に付し、酸化状態のクロムを得ること、 d)前記触媒前駆体を還元条件下に付し、予備還元された触媒を得ること、 を含む 、触媒系の調製方法において、 e)酸化されたクロムを還元してその主な部分を2価の酸化状態で得ること、 f)前記還元された触媒を下記式のメタロセン化合物と接触させること、 Cp2ZrR'R" ここで、各Cpは、同一または相違する、置換されていない又は置換されたシク
    ロペンタジエニル化合物であり、且つ、R'及びR"は互いに独立に、1〜6個の炭
    素原子を有するアルキル、置換されていない又は置換されたベンジル、及び1〜
    6個の炭素原子を有するアルキルで置換されたフェノキシからなる群より選ばれ
    、及び、R'又はR"はハロゲン化物であってもよい、 を特徴とする、請求項1の触媒系を調製する方法。
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