JP2002510986A - 延伸ファスナ - Google Patents

延伸ファスナ

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JP2002510986A
JP2002510986A JP53212898A JP53212898A JP2002510986A JP 2002510986 A JP2002510986 A JP 2002510986A JP 53212898 A JP53212898 A JP 53212898A JP 53212898 A JP53212898 A JP 53212898A JP 2002510986 A JP2002510986 A JP 2002510986A
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バゼル,キース,ジー.
ボスト,ジョージ,エー.
メイドラ,リチャード,ジー.
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ベルクロ インダストリーズ ビー ヴィッ
バゼル,キース,ジー.
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    • A44B18/0046Fasteners made integrally of plastics
    • A44B18/0061Male or hook elements

Abstract

(57)【要約】 ファスナ製品(10)のランニング長さは長手方向に予備配向された合成樹脂から形成される。この製品の特徴は、ベースウェブと、長手方向に延伸された分子配向状態にあるウェブ(12)の少なくとも一方の側面から突起した離散ファスナ素子(A)にある。延伸可能な状態でベースウェブ(12)に一体の離散ファスナ素子(11)を有する予備成形体を成形した後、その予備成形体はファスナ素子間隔を実質的に広げ且つベースウェブ(12)の厚さを実質的に減らすように延伸される。成形前に長さ方向に配向でき且つ成形後に幅方向に延伸できる能力がある機械(40)が示されるが、これは製品を幅方向に延伸可能にするために加熱を制御して用い、その一方でファスナ素子(11)の所望の形状を保存又は達成する。ファスナ製品(10)が示されるが、これには、元の予備成形ファスナ製品(10)の幅の2倍から10倍の間で横方向に延伸された製品が含まれ、延伸によって製造されたフィルム形状のウェブ(12)の分子配向に因る横方向の引裂き抵抗を有し、複雑な又は広い表面に適用される。同様に、延伸したウェブ(12)に追加の材料を結合させて形成した積層製品及びその積層方法も示される。

Description

【発明の詳細な説明】 延伸ファスナ 発明の背景 本発明は、合成樹脂から成るシート形状の締結体並びにそれらの製造用の方法 及び機械装置に関する。 本発明の1つの重要な見地は、フック及びループ締結を行うためのフックファ スナ体に関する。これらのフックファスナ体は、ランニング長さで合成樹脂から 形成される。 典型的には、多数のファスナ素子、すなわち、1平方インチ当たり数百、又は、 ときには数千もの離散したフック素子が形成される。これらの素子は典型的には 、縦方向(machine direction)、すなわち成形装置が製品を製造する方向に整然 と並んだ列の状態で設けられる。 これらのフック素子は、一体のウェブ形状ベースの少なくとも一方の側面から 離散して起立している。このベースは、締結体のそれを運ぶ物品に対する取付け 手段を成す。 かかるフックの分野に関する典型的なファスナ体は、心地よい、一様な、市場 性のある外観を有し、消費者製品及び産業用製品で広く見受けられる。製造する ときの好適な方法は、成形ロールを用いて、例えば"Flscher"の米国特許第4, 794,028号で示される処理を行う方法がある。この処理により、商業的外 観のフック素子が製造され、フック列は真っ直ぐで、フック素子間の間隔は両方 向に一定である。 この種の好適なファスナ体を形成するための成形ロールは、一般的には、1組 の薄い円形板を備え、この成形用板をスペーサ板で交互に配置する。個々の成形 用板の周囲には切欠きが機械加工され、これが小さなフックの輪郭用穴になって いる。この成形用板の組はそれらの周囲が協力してロールの表面をつくるように 支持されている。そのような成形用板が多数必要になり、しかも、この板を注意 して一列に支持しなければならないので、かかる成形ロールは製造及び保守が非 常に高価になっており、また、通常は短い長さの用途に限定されていた。製造さ れる製品の幅もこれに相当して限定されていた。 このように製造される従来のファスナの材料は、その幅が1又は2フィート未 満であり、フック間でのウェブ厚さは0.005インチ、一般的には、0.00 8インチ以上であった。典型的な製造方法によれば、フックは縦方向又はその反 対方向に向いており、その結果、それらの主要な剥離及びせん断の強度も同様に 配向されていた。 以下に説明される本発明は、その最も広いいくつかの見地では、上記に説明し た成形技法のみならず、合成樹脂から成るファスナ体を成形するための他の技法 にも適用される。かかる技法を使って、例えば、押し出された予備成形体による 周知の切断及び延伸技法を使って、離散したファスナ素子のフィールドも同様に ベースから起立し、ファスナ素子は縦方向に伸びる列状に並ぶ。この方法によれ ば、フックの向きは縦方向を横切る方向に向けられ、それらフックの主な剥離及 びせん断の強度もちょうどその方向で得られる。かかるデバイスを製造する従来 の機械及び処理は、しかし、成形される製品の幅及びファスナ素子間で達成する ことができるウェブの最小厚さには限定があった。 発明の概要 本発明者は、商業的に受入れ可能な合成樹脂から成るシート形状のファスナ素 子の達成が可能であることを見い出しており、このファスナ素子では、多数のフ ァスナ素子間に在るウェブ又はベースの部分が長手方向に恒久的に延伸された状 態で存在し、多くの例では、ウェブの物質は横延伸方向に少なくとも分子配向を 有する。 本発明者はまた、一体の離散ファスナ素子の同一性及び機能的形状を維持する 一方で、隣接するファスナ素子間でのウェブ部分はその製品の幅方向両端にかけ て一様厚さに延伸できるということを見い出している。望ましい例では、そのフ ァスナ素子間でのウェブ部分はフィルムの厚さ程度に薄くでき、その結果生じる ファスナ体は容易に曲面状の若しくは複雑な表面になじむことができ、又は、別 の方法で広い面積に経済的に適用でき、有用である。 本発明の1つの重要な見地によれば、シート状のファスナ製品を製造する方法 は、(1)加熱軟化させた合成樹脂のシートを長さ方向に延伸してこのシートの 分子構造を長手方向に予備配向し、(2)回転成形ロールを用いて、前記シート から、ベー スと当該ベースに一体で且つ当該ベースの少なくとも一方の側面から突設してい る多数の離散したファスナ素子とを有するランニングウェブを成形し、(3)こ の後、前記ウェブが恒久的に延伸可能な状態で、前記ベースを恒久的に延伸し且 つ前記ファスナ素子の幅方向の間隔を恒久的に広げる状態で前記ウェブを延伸す るステップを有する。 いくつかの特に有用な実施例によれば、前記ファスナ素子はタッチファスナの フックなどを備えている。 有利な好適な実施例では、前記ファスナ製品の前記幅方向の分子配向及び剥離 強度は前記幅方向の延伸処理の間に大きくなる。 好適な構成を提供すれば、前記製品の最終幅と幅方向の延伸前のその製品の元 の幅との比は約2対1と約10対1との間の値であり、また前記幅方向の延伸に より前記ウェブの前記ベースの厚さが少なくとも50%薄くなる。 ある構成によれば、前記幅方向の延伸により前記ウェブを少なくとも200% 広げるとともに、この幅方向の延伸により前記ウェブの前記ベースの厚さがファ スナ素子間で少なくとも3分の2だけ薄くなる。 別の実施例では、この方法はまた、前記ウェブを加熱して、前記ファスナ素子 の形状に損傷変化を起こすこと無く、前記ウェブの前記ベースを恒久的に延伸可 能にする工程を有する。ある配置によれば、前記ファスナ素子は前記ウェブの一 方の側面のみから突起しており、前記ウェブはそのファスナ素子を有する側面と は反対の側面から主に加熱される。いくつかの例によれば、前記樹脂はフック成 形用に適し、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル、ポリスチレン、P VC、ナイロン、又はコポリマーもしくはそのポリマーブレンドを備えた熱可塑 性樹脂である。 ある有利な構成の場合、前記幅方向の延伸処理は、前記ウェブのベースは延伸 され、その結果、ファスナ素子間のそのウェブのベースが幅方向にわたって実質 的に一様に延伸される際、前記ウェブのベースの分子配向及び延伸をファスナ素 子間で生じさせる。 ある状態では、前記合成樹脂は特性最小延伸比を有し、前記成形ロールは、所 定のパターンにしたがって前記ウェブの面積上のファスナ素子及び他の延伸制限 特徴を決める。このパターンは、幅方向の延伸前の前記ウェブの幅に対する最終 ウェブ の幅の比が実質的に前記特徴最小延伸比よりも小さくなるように選択されている 。ある有用な実施例では、前記ファスナ素子及び延伸制限特徴により前記ウェブ の局地的な延伸を抑制する。また、ある状況では、前記延伸制限特徴は、前記ウ ェブのベースに一体の合成樹脂で成形された前記製品の物理的特徴であり、本方 法は、前記ウェブを差別的に加熱する工程を有し、前記ファスナ素子及び前記延 伸制限特徴が前記ウェブのベースよりも低程度に延伸可能となるように形成され る。 いくつかの構成では、前記ウェブベースの温度は、前記ウェブが幅方向に延伸 される際、制御される。例えば、このファスナ素子は、前記幅方向の延伸の間に 、温度制御された液体中に浸してもよい。他の例では、前記幅方向の延伸の間に 、前記ウェブベースは温度制御された液体中に浸されるか、または、このウェブ ベースは、前記幅方向の延伸の間に、加熱された液体槽で加熱される一方で、前 記ファスナ素子は空気に曝すように放置される。 実施例にいくつかのものは二重延伸処理を採用しており、そこではウェブを幅 方向に延伸する工程は、最初の延伸ゾーンで前記ウェブを幅方向に延伸し、その ウェブを中間の延伸幅で保持し、その後、別の延伸ゾーンで前記ウェブを幅方向 にさらに延伸させる工程を含む。好適には、前記幅方向への延伸の比は前記最初 の延伸ゾーンに沿って変化させることである。 本発明の別の見地によれば、シート状のファスナ製品を製造する方法が提供さ れ、(1)合成樹脂から、ウェブの少なくとも一方の側面から突設し且つ一体の 離散したファスナ素子であって、実質的に長手方向に面したファスナ素子の多数 の列を有するランニングウェブを成形し、(2)この後、前記ウェブが恒久的に 延伸可能な状態で、このウェブをファスナ素子間で恒久的に延伸させ、そのファ スナ素子間の間隔を増大させ且つファスナ素子の列を縦方向に直交する方向に向 け、その素子が対角線方向に面するようにする手法で、前記ウェブのベースをバ イアス方向に延伸させる工程を有する。 本発明の別の見地に立てば、ファスナ素子を有する積層シート状製品を製造す る方法は、(1)合成樹脂から、ウェブのベースに一体で且つそのウェブベース の一方の側面からあるパターンで突設した多数の離散したファスナ素子を有する ランニングウェブを成形し、(2)この後、前記ウェブベースが恒久的に延伸可 能な状態で、 ファスナ素子間でウェブベースを恒久的に延伸させ、かつそのファスナ素子間の 幅方向の間隔を増大させる一方で、そのファスナ素子の長手方向の間隔を実質的 に維持する手法で、このウェブベースをある広い幅に延伸させ、(3)前記ウェ ブベースの反対側の面に追加材料を結合させる工程を有する。 実施例のいくつかでは、前記結合工程は、前記ウェブベースが加熱軟化されて いる状態で、前記追加材料及びウェブをローラ上を通過させる工程である。 別の実施例では、前記結合工程は、前記追加材料もしくは前記ウェブベースの 何れか、又はその両方に接着剤を塗布する工程と、その追加材料を及びウェブを 案内して結合させ、積層体を形成させる工程とを有する。 さらに別の実施例によれば、前記結合工程は、前記追加材料の表面を加熱軟化 させ、そのウェブベースがその追加材料の前記加熱軟化させた表面に粘着するよ うにその追加材料及びウェブをローラ上を通過させる工程を有する。 好適な配置によれば、前記結合工程は、前記ウェブベースが前記追加材料の加 熱軟化させた表面に粘着するようにその追加材料及びウェブを強制的に一体に形 成する工程を有し、場合によっては、前記追加材料及びウェブは空気圧によって ローラに押しつけられて一体に形成される。 本発明の別の見地によれば、シート状のファスナ製品を製造する方法は、(1 )ウェブに一体で且つそのウェブの一方の側面からあるパターンで突設した多数 の離散したファスナ素子を有するランニングウェブを成形し、この成形により前 記ウェブの分子構造が長手方向に予備配向させるようにし、(2)この後、前記 ウェブが恒久的に延伸可能な状態で、ファスナ素子間でウェブを恒久的に延伸さ せ、かつそのファスナ素子間の幅方向の間隔を増大させる一方で、そのファスナ 素子の長手方向の間隔を実質的に保持する手法で、このウェブを幅方向に延伸さ せる工程を有する。 本発明の別の見地によれば、ファスナ製品は合成樹脂から成り、ウェブベース に沿った第1の方向に向いたファスナ素子の多数の列を有する。かかる素子列間 のウェブ部分は前記第1の方向に対して実質的な角度で分子配向させている。 好適な配置によれば、前記ファスナ素子は前記ウェブのランニング長さに関す るバイアス方向に設定された輪郭を持つフック素子を有する。 いくつかの場合では、このウェブベースは、延伸状態において、厚さが約0. 0 03インチ未満の熱可塑性フィルムを備える。また、ある場合には、この製品は 有用な製品の非平面状表面に粘着し、前記フィルムのウェブはその非平面状の表 面になじむものである。 有用な実施例のいくつかによれば、この製品は8フィートまたはそれ以上の幅 を有することである。 ある有利な例では、本製品は、前記長さ方向の引裂抵抗を成す、前記幅方向の 分子配向を有する。また重要な実施例では、本製品は、前記幅方向の引裂抵抗を 成す、前記長さ方向の分子配向を同様に有する。 別の実施例のセットによれば、装飾的カバーは本製品及び積層状態のシート材 料を備え、前記製品の前記ファスナ素子は所望位置にこのカバーを固定する手段 を成す。ある場合には、この装飾的カバーは壁カバーを備える。別の場合には、 それは床カバーを備える。 本発明の別の見地によれば、ファスナ製品成形用の機械は、ニップを形成する 1対のロールであって、そのロールのうちの少なくとも1つがウェブベースのラ ンニング長さを有する側面に一体のタッチファスナ素子を成形する成形ロールで ある1対のロールを有する。この機械はまた、前記ニップにプラスチック樹脂を 供給して、これにより、その樹脂が成形される前に長手方向に延伸させる供給手 段と、前記対のロールによって製造された中間製品のウェブベースを、このウェ ブベースのランニング長さを横切る方向に延伸するように配置された幅方向延伸 装置とを含む。 現在好適な実施例によれば、この機械は、前記中間製品が前記延伸装置に到達 する前に通過する加熱用トンネルを含む。この加熱用トンネルは、前記締結素子 が配置される前記横表面に反対の、前記ウェブベースの横表面を主に加熱するよ うに配置されている。 とくに有用な実施例によれば、前記プラスチック樹脂供給手段は押出し機を備 え、前記供給された樹脂は前記駆動ロールによって生じた張力で長手方向に延伸 され、これにより、その樹脂の前記分子配向を成形前に縦方向に予備配向させる 。 別の構成によれば、前記プラスチック樹脂供給手段は前記ニップの上方に位置 決め可能な押出し機を備え、前記供給された樹脂は、前記押出し機から前記ニッ プに落ち込むときの慣性力によって少なくとも部分的に長手方向に延伸される。 別の有用な配置によれば、この機械はまた、追加された材料を前記延伸された ウェブベースに積層する手段を含む。1つの好適な実施例によれば、前記追加材 料積層手段は、前記製品が延伸状態でその周りを移動するローラを含む。 図面の簡単な説明 図1及び図2は、夫々、本発明に係る製品を製造するための装置の側面図及び 平面図である。 図1aは、図1及び2のシステムで延伸できるウェブの別のソースを示す図で ある。 図3は、図1のライン3−3で破断した、幅方向の延伸前における製品の拡大 平面図である。 図3a及び3bは、夫々、図3のライン3a−3a及び3b−3bに沿って破 断した断面図である。 図4は、図1のライン4−4で破断した、完成製品の拡大平面図である。 図4aは、ファスナ素子が縦方向に対してバイアス角度で配置された完成ファ スナ製品の拡大断面図である。 図4bは、幅方向及び長さ方向の両方に延伸された完成製品の拡大断面図であ る。 図4cは、形状を異ならせたファスナ素子を有する完成製品の拡大断面図であ る。 図4dは、追加の延伸制限構成物を有する製品の拡大断面図である。 図5及び6は、図4の各ラインに沿って破断した完成製品の断面図である。 図5a及び6aは、図4aの各ラインに沿って破断した断面図である。 図5b及び6bは、図4bの各ラインに沿って破断した断面図である。 図7及び図8は、夫々、図5b及び図5cの大きく拡大したファスナ素子の側 面図及び端部の図であり、延伸中における製品断面の大きさの変化を示す図であ る。 図7a乃至図7dは、採用可能な多種類のファスナ素子の内のいくつかを説明 する図である。 図9及び図10は、本発明に係るファスナ素子が固着された物体の側面図であ る。 図11は、製品のバイアス方向への延伸を達成させるように構成されたテンタ の概略平面図である。 図12は、幅方向及び長さ方向の同時延伸を行ってファスナ素子の配向をバイ アスするテンタに関する図11と同様の図である。 図13は、図1の左側部分と同様の図であり、予備成形された布をウェブの背 面に案内する手段を追加した図である。 図13aは、図13に示した装置及び方法を採用して成形した製品の断面図で ある。 図14は、図1の左側部分と同様の図であり、同時押出しの押出し機がニップ に2つの異なる成形材料から成る溶融樹脂を供給する状態を示す図である。 図14aは、図14の処理及び機械で生成された製品の断面図である。 図15は、図1の左側部分のそれと同様の図であり、両側に突起を有する製品 を成形するための多重成形ロールを内蔵し、その製品を構成する多重樹脂を提供 する状態の図である。 図15aは、図15に示した装置及び方法を採用して成形した製品の断面図で ある。 図16は、横方向の延伸の前に予備加熱オーブンで輻射加熱を用いる状態を説 明する図である。 図17は、延伸されたウェブにバッキング材料を積層する、図1の機械のバー ジョンを示す図である。 図18乃至図20は、積層粘着の別の技法を説明する図である。 図21は、2重速度ゾーンによる延伸を説明する図である。 図22及び図23は、夫々、ウェブの延伸中にファスナ素子の温度を維持する ための液体槽の側面図及び平面図である。 図24は、延伸中に液体でウェブベースを加熱するとともにファスナ素子を空 気に曝す様子を説明する図である。 図25は、2重液体の温度を制御する延伸槽を説明する図である。 図26は、ウェブ及びファスナ素子の温度を単一の流体媒体で制御していると きに延伸されるファスナ製品を示す図である。 好適な実施例の詳細な説明 図1及び図2を参照して、成形装置(forming device)12を示す。この装置 は、ウェブベースと一体であり多数の離散し且つ空間分離したファスナ11を有 する、ランニング・ウェブである製品10を合成樹脂から成形するための回転成 形ロール14を備える。図1に示す如く、この成形ロール14は圧力ロール16 と連係しており、成形ニップを決めている。この成形ロールは、その周囲の周り に離散した成形用穴を有し、各穴はファスナ素子の輪郭を形成するように形作ら れ、それは例えば図7及び図8に大きく拡大して示す。押出し機18は、溶解し たプラスチック樹脂20を押し出すと、これがニップに入り、一方の表面から伸 びた非常に多数の離散したファスナ要素を備えたウェブに成形される。成形され た製品10は、取出しローラ22の周りを通過した後、図1及び2に示す延伸装 置(stretching apparatus)を通過するように仕向けられる。 別の構成として、この製品10を成形装置12から、図1及び2に示す延伸装 置に直接通過させる代わりに、製品を貯蔵ロールに蓄積しておくようにしてもよ く、そして後でその製品を貯蔵ロールから延伸装置に分配してもよい。図1aは スタンド24を示し、このスタンドが、成形装置12によって前もって成形され た材料の貯蔵ロール10aを支持している。この材料はアイドラ26及び28の 周りを回って図1及び2の延伸装置に供給され、図1に示すインライン処理とし てよりも、バッチ処理として進む。 何れの処理においても、製品10は、予熱器32、周辺延伸機構40、及び冷 却ユニット50を備えた延伸装置に入る。これにより完成した製品は次いでロー ルに巻き取ることも、別の方法で処理することもできる。 図3の拡大製品図を参照すると、ウェブ12の上側表面に非常に多数の離散し 且つ起立したフック素子11ができており、この場合、フック及びループの技法 に従って締結するのに好適であることが分かる。このフックの列は交互に反対方 向に向けてもよく、そのフック列は、成形ロール14が回転する方向に相当した 縦方向Tに整列している。 前記製品は、予熱器32に入る前に、本製品と共にレール上を移動するテンタ (tenterframe)のクランプ30に従動し、製品が溶解状態で予熱器32を通っ て運搬され、横方向延伸装置40に至る。 図示の如く、本製品のウェブ10の下側に向き且つ滑らかな表面は、分散して 流れる熱風に曝されており、この熱風は熱風源によって発生してプレナム36及 び分散ノズル38を通って予熱器に案内されているものである。ウェブ10の上 側表面及び離散した締結素子(fastening elements)11は、予熱器32の壁に より囲まれる、より低い温度の残りの空気流に曝されている。この結果、熱の大 部分は製品の下側表面を通って制御可能な状態で導入され、上側表面上のファス ナ素子11は、予熱及び延伸処理の間にファスナ素子の損傷変形を生じることの 無い十分に低い温度に維持される。 この製品10は、予熱器32内において、典型的には、本製品が成形される合 成樹脂のガラス転移温度を超え、かつ、その溶解温度未満の温度に制御されつつ 加熱される。 ガイドレールの所定のレイアウトにより、テンタのクランプ30は製品10の成 形幅に実質的に相当する幅方向間隔に一定に保持され、これが予熱器32の最終 段まで続く。クランプはこの地点で周知のテンタ技法に従って広がり始める。こ のクランプは、延伸ユニット40にてその実質的な中間になるように示されてい る、最大幅が得られるまで地点まで広がり、その後、テンタのレールはある選択 した距離の間、平行に進み、その後、安定な最終幅Wまで徐々に狭くなる。製品 は幅Wの冷却ユニット50を通って進み、その間にその材料が冷却され、安定化 される。 図4を同様に参照すると、この製品が予熱器32、延伸ユニット40、及び冷 却ユニット50を通過した結果が示される。この結果によれば、ウェブが恒久的 に幅方向に延伸され、離散ファスナ素子11の列の間隔が所定の延伸比に基づい て広がっている。この比は、樹脂の特性最小延伸比(Characteristic Minimum S tretching Ratio)を超えるように選択されるもので、これについて以下に詳細 に説明する。図3及び4に示す製品の拡大前後の図を比較すると、図3に示すファ スナ素子11の列の初期間隔w0は図4に示す間隔w1、すなわちw0よりも相当 に大きな値まで増加していることが分かる。製品に望まれる程度、処理される樹 脂の特性、及び他のパラメータに応じて、間隔の変化w1が初期幅w0の約2〜 8倍の間に収まるように選択できる。この実施例では、テンタのグリッパ30は 実質的に一定の速度V1で延伸システムを通って動くので、図3及び4で同一の ディメンジョン10で示す如く、 機械加工の移動方向Tにおける離散フック素子の長さ方向の間隔に影響のある変 化は生じない。 ある例によれば、幅方向の延伸は、図21に示す如く、2箇所以上の別々のゾ ーンで実施される。最初のゾーンZ1では、製品は幅方向に約2.5:1の全体 延伸比まで延伸され、その後、製品は少なくとも数秒の間だけ中間幅で保持され 、部分的な安定化が達成され、その後、約6:1の最終的な全体延伸比までゾー ンZ2で別の幅方向の延伸を受ける。図示するように、これらの延伸ゾーンにお けるテンタのレールは徐々に始まるように構成したカーブ(例えばコサインカー ブ)に沿っており、夫々の延伸サイクルの幅方向の促進を最高にすることができ る。最初の延伸サイクルでは、ウェブベースの所望の分子配向が行われる。この 二重の速度ゾーンによる延伸配置によって、感度の良いウェブ樹脂に対して、達 成すべきより大きな最終的な延伸比が可能になり、その一方で、処理によってフ ックの根元に誘起された応力集中によって部分的に生じる裂けを回避できる。 このように横方向の延伸条件を受けるので、ベースウェブ12の材料の厚さは 、図3a及び3bの元の厚さt0から図5及び6の厚さt1まで意味のある減少 をする。ファスナ素子の面密度は従って減少することになる。例えば、約0.0 35インチの従来高さ及び列に沿って約0.050インチの間隔10を有し、約 0.025インチの列間隔w0で始まり、約0.100インチの図4に示す間隔 w1で終わるフック形状素子の場合、面密度は、1インチ平方当たり約800個 のファスナ素子11から1インチ平方当たり約200個のファスナ素子まで、4 ファクタ分変化する。このフック素子のより大きな最終面密度を望む場合、例え ばメリヤス生地(loop fabric)に用いたフック形状ファスナ素子11の締結のよ り大きな剥離及びせん断強度を求める場合、例えば元の幅方向の列間隔w0を減 らしたり、延伸比を減らしたりすることで簡単に調整することができる。 より小さい離散ファスナ素子を用いた別の例では、この面密度は例えば1イン チ平方当たり約2000から約1000又は500に変えてもよい。面密度を変 えることにより、多数の違ったファスナ素子の輪郭を採用できる。 したがって、延伸処理はベースウェブ12を所望の量だけ恒久的に延伸自在で ある条件の元で実行され、このウェブの延伸は、恒久的にウェブ12を延伸させ て、 製品10のファスナ素子11の間隔を広げられるというやり方で実行される。多 数のほかの配置法を採用することができ、それらの内のいくつかを本説明におい て後述する。 図1及び2に示す好適な実施例では、ウェブは熱を加えることによって恒久的 に延伸自在に形成されている。加熱空気を使い且つウェブ12の上側表面に熱風 が回り込むのを避けることによって、一体成形のファスナ素子を搬送する場合に は、ファスナ素子11は加熱状態から保護され、ウェブの本体と下側表面がこの 加熱状態を受ける。これらの条件の元では、ウェブ12を延伸しても、ファスナ フック11の輪郭を劣化させないことが分かる。テンタのグリッパ30の広がり 量及びウェブが延伸される最終の大きさWは、採用する樹脂及び最終製品の所望 特性に応じて変更される。 典型的には、樹脂材料は所定の延伸条件の元でフラットシートとして与えられ 、この樹脂材料は特性最小延伸比(CMSR)を有し、この比は、仮にこのシー トがかかる最小比以上で延伸されないと、波しわや窪みができた凹凸のある製品 になるという条件によって定義されている。このCMSRを超えた場合場合には 、全面積の延伸は保証され、実質的に平坦な最終製品ができる。このパラメータ は延伸が微視的レベルで生じているいう観点から決定される。一般に、分子配向 は配向が生じたシートの領域の強度を増加させる延伸の間に生じるという事実を 反映している。この延伸動作を微視的に且つ極めて短時間にわたって考察すると 、シートは正確には決して一様な厚さになっていないし、また全体を通して一様 な温度及び延伸性(stretchability)を得るようには決して加熱されない。この ことが、処理が進む方向に影響を与える。処理の最初の段階では、延伸は最も延 伸自在な領域で生じ、それらの領域で進行する分子配向によって、シートのそれ らの領域が延伸に対してより強固になり且つさらに耐性を示すまで続く。これが 生じるに伴って、延伸動作はそれまでは延伸していなかった領域にシフトする。 これにより、延伸が十分な長さ及び時間にわたって生じ、かつCMSRを実質的 に超えているならば、一様な延伸効果を発揮され、したがって、シートの全領域 は、フラットで一様な様相の製品が得られるのに十分な相当程度の延伸を受ける 。 図1及び2の実施例では、テンタのクランプ30の長手方向速度V1は、予熱 器 から冷却ユニットまでの移動長さにわたって実質的に一定に保持される。 図4a及び図11のテンタのグリッパの構成図を参照して、別の処理を示し、 ここでは、グリッパが、図示したように予熱器32及び延伸ユニット40を通っ て速度V1で製品の一方の端に沿って移動する。しかしながら、グリッパのチェ ーンは、この製品のもう一方の端に沿っては2つの有効セクションに分割されて いる。予熱器32を通過する最初のセクションは速度V1で移動し、これは反対 側の端の速度と同じである。第2のセクションでは、延伸ユニット40内で、グ リッパの長手方向速度は滑らかに、速度V1よりも速い速度V2まで増加する。 これは延伸力をウェブ材料に、図11の矢印Dで示す如く、その対角線方向又は バイアス方向に加えるという効果があり、図4aに図示した関係になるようにフ ァスナの列を再配向することとなる。ファスナ素子の列は機械加工の移動方向T に対して角度αを成す。この場合、対角線方向の延伸によって、ベースウェブ1 2の材料はバイアス方向に設定された分子配向を有し、ファスナの再配向された 列の方向に相当する。この場合には、縦方向の予備延伸(prestretching)は必 要ではないが、しかし、実施してもよい。それらの輪郭のコンポーネントはこの 場合には横方向、すなわち縦方向に交差する方向に在るので、対角線方向に延伸 した製品のファスナは、剥離及びせん断に関して、横方向においては、図4の製 品を製造するために処理されるときの等価なファスナよりも、効果的なフック及 びループ締結具になる。 樹脂押出し機18、成形及び圧力ロール14,16、及びこれに含まれるニッ プの配置によって、押し出された樹脂はニップに入りながら、引っ張られ、すな わち長手方向に延伸され、これにより、ベースウェブ12の樹脂の分子鎖が、成 形される前に、ファスナ素子11の列に平行な長手方向に予備配向される。典型 的には、長手方向の予備配向の量は押出し及び成形処理の速度に伴って大きくな る。このウェブに予備配向を施すことの有利な点は、ウェブを長手方向に強化す ることにあり、続いて切開操作を伴うアプリケーションのための引裂抵抗を減少 させることができる。押出し機18内に、コートハンガーダイといった特別なダ イを使用することで、押し出された溶融樹脂のウェブがニップに落下するときに 慣性力を受けて長手方向に延伸する重力による供給システムのように、この長手 方向の予備配向を増強することができる。 ウェブがニップに入るときに有利な、ウェブを長手方向に予備配向する構成を 有しない押出し機配置の機械においては、図12に表すように配置したテンタを 採用し、図4bに示す製品を生成するために、溶融ウェブを横方向のみならず長 手方向にも延伸させることができる。この場合、延伸装置の両サイドのクランプ は2つのセクションに分かれている。各サイドの最初のセクションは予熱器32 を通して速度V1で移動し、クランプを有する第2のセクションは、ウェブがテ ンタ40を介して引っ張られながら、より大きい速度V2で移動する。これによ り、ウェブが幅方向に延伸されると同時にそのウェブを長手方向に延伸するとい う効果があり、この結果、ウェブの物質を2軸で樹脂配向でき、また、フック形 状締結素子の間隔をその幅W3及び長さ13にそれぞれ増加させることができ、 これは図3に示した元の幅w0及び長さ10よりも大きくなっている。この特殊 な方法の1つの問題は、縦方向のポスト延伸が、成形ウェブに掛けることができ る横方向の延伸の量を制限してしまうことであり、これにより、最終製品で達成 できる幅が制限される。 図4cは本発明の方法によって製造できる別の製品を示しており、ここでは、 上述の離散ファスナフック11に加えて、このフックに連結した別の構成物(fo rmations)60を設けており、この構成物が本製品の全体性能に関して強化機能 を果たす。このポスト成形による幅方向延伸プロセスは、かかる製品に有効であ る。 図4dでは、表面構成物90があるパターンで設定されており、このパターン は加熱されたときに製品全体の延伸性を限定するように予め決めてある。この場 合、フック形状ァスナ素子11及び別の延伸限定構成物90は例えば比較的低い 温度に保持され、予備延伸全体の延伸性を限定するように協働する。ファスナ素 子11及び追加した構成物90は、適宜に選択することにより、製品の特定デザ インを提供することができ、すなわち、選択した処理条件の元で、ここに説明し た製品のウェブ12と同じ厚さのプレーンの平らなシートに対するCMSRより も実質的に小さい有効最小延伸比を提供できる。この方法による予備延伸は、樹 脂のプレーンウェブのCMSRによって直接書き取られた予備延伸とは異なるや り方で、テンタ内で振舞うように形成されている。この構成物とフック素子を大 きさ及び位置を適宜に選択することにより、予備延伸の有効CMSRを調整する ことが可能であることが 見い出され、したがって、達成される延伸量を変更できる。これにより、所望の 様々な性質を有するファスナ製品を製造することができる。ポリプロピレンの場 合、一般的なCMSRは約6対1と約8対1との間にある。しかしながら、その 面密度、フック素子11の間隔及び大きさ、及び追加の延伸制限構成物90の面 密度間隔及び大きさ、並びにそれらの互いの関係を適宜に選択することで、製品 の有効CMSRは相当に有効な範囲にわたって可変できるようになり、例えば、 4対1又は2対1まで下げることができる。これにより、パラメータを適宜に選 択すれば、とくにポリプロピレンといった樹脂など、同じ樹脂を使って様々な膨 張比の製品を成形することが可能になる。 図7a〜7dは、採用可能な多くの他の種類のファスナ素子の内のいくつかを 図示している。図7a及び7bのマイクロフックは、約0.030インチから0 .015インチ以下までの特性高さを有している。これらは、ロ一ロフト(low l oft)の不織布を含み、ファインマッチングのメリヤス生地に有用である。図7c のファスナ素子はやしの木形状にできており、約0.100インチの高さを有す ることができ、例えば、ひだ等を形成する家具用布を締結するのに有用である。 図7dは、きのこ形状のファスナ素子を図示しており、このファスナ素子は、反 対にした布の同様のきのこ状ファスナ素子アレイに噛み合うように適合される。 これは、一例としてのみ示されており、それは、本発明の広範囲な見地において は、他の形状の成形ファスナ素子に適用可能であるからである。これらは、本発 明に従って製造される製品に有利に採用できるフック及びループ締結に適合する 多くのフック輪郭の内の4つのみを示したものである。 図7及び8の非常に拡大した図を参照すると、これらの図の点線部分が成形装 置13を出るときの元の成形製品10を示す。加熱及び延伸の効果により、実線 で示すようにウェブ12の厚さが減少している。幅方向の延伸によってウェブの 厚さをかなり減らすことができ、その程度は延伸比に拠って変わる。 ある例では有利にも、ウェブをフイルムの厚さまで薄くすることができ、すな わち、厚いフィルムには約0.003インチ未満に、または、比較的薄いフィル ムには約0.001インチ及び0.002インチの間の厚さにできる。このよう なフィルムは複雑な表面に対して本質的ななじみ易さを有する。円柱などの曲面 には、熱 成形することで、なじみ易さだけで滑らかに適応でき、それで十分な場合もある 。他の場合には、複雑な表面の周りに延伸可能にするため、ウェブの最終厚さ、 及び成形される合成樹脂は製品全体に延伸を与えるように選択される。 また、製品がファスナ体全体の強度を上げる物品の表面に結合されるという有 利な場合もある。この結合は、フラッシュ加熱によって加熱されるときには樹脂 ウェブ自体の背面の粘着性を使用して、又は接着剤の層の添加により、又は結合 される表面の粘着性によって、又はそれらの要件のいずれか2つもしくは3つを それぞれ組み合わせることで、又は、超音波溶接などを含む他の結合又は接着法 によって行うことができる。 図9には、本発明に基づき製造されたファスナ素子80がなじんでいる複雑な 表面を示しており、ここでは、製品のベースウェブの厚さは0.001〜0.0 02インチの範囲から選択した厚さまで薄くなっている。この製品のウェブのフ ィルム状の性質に因り適合可能になっており、望まれる場合には、延伸可能で、 複雑な表面になじむことができる。図9では、その形状は任意で、かかるファス ナ体を受けることができる多数の形状が在ることを示すものである。 図10の構成図には、例えば事務所用パーティションの内部表面といった幅広 の表面が図示されており、例えばその寸法は5フィート×7フィートであり、こ れに本発明に基づき成形された材料からシートが接着されている。この材料は、 望まれる表面全体にわたって一様に覆うフックのアレイを成している。このよう な表面はどの位置においてもループ体を受けて、それを確実に保持する。この方 法で、対比するカラーのパーティション壁を結合することができ、標識や美術作 品を壁に掛けることでき、天井タイルを付着させことができ、床カバーを固定さ せることができる等、それらを全て比較的低コストで行える。図7及び8に戻っ て参照すると、加熱前のフックファスナ素子の高さは加熱及び延伸処理を受けた 後のそれよりも大きかったことが点線により示されている。予熱器32でファス ナ素子に印加される熱の制御量に応じて、ファスナ素子からの材料表面の流れの 所定量が少なくなることがあり、これは制御された表面の溶融と重力及び表面張 力効果が組み合わされたことに因る。これはフックファスナのアレイの外表面に 所望の効果、例えば、皮膚との接触に対してソフトでより快適な表面「感触」を 、そのような接触がある場合 には、与えることができる。 他の例では、ファスナ素子11の正確な成形形状を保存したい場合には、その 輪郭の変化は、印加する熱を減少させるか、ウェブ12が加熱されている間、フ ァスナ素子を保護するかによって回避することができる。この場合、延伸中にウ ェブに印加される引っ張り力が比較的低温の突起状のファスナ素子構造に広がり 、これらの比較的固い構造体を比較的ソフトなウェブ材料内に有効に引き込む。 図22及び23に示す如く、延伸中にファスナ素子を保護する1つの方法は底 の浅い、温度制御された液体槽120を用いることである。この例では、この槽 よりも高温の環境空気にウェブベース10を曝した状態で、幅方向の延伸中にフ ァスナ素子11のみがその槽に浸される。テンタのレール31はウェブの位置を 下げるように配置されており、これにより延伸中にファスナ素子が浸され、延伸 後にはその槽から製品が持ち上げられる。 図24に図示した別の構成によれば、ウェブベース10の下面が加熱され且つ 温度制御された槽に浸され、その一方で、ファスナ素子11は温度の低い空気に 曝される。さらに別の構成(図25)では、2つの混合していない液体125及 び126が用いられ、これらが別々の温度に保持されるとともに、ウェブベース は2つの液体間の境界面に沿って走行するもので、この境界面がその液体層間の 熱移動を減らす熱的バリアとして機能する。上述した各構成では、液体槽を用い て、ファスナ素子の温度とは異なるウェブベースの温度をより正確に制御するこ とで、ウェブを延伸するときに所望のファスナ素子形状を保持でき易いようにし ている。この液体槽は、この槽の下面でファスナ製品が液体中に吊り下げられる か支持されるように配置してもよい。図26に示す構成では、ファスナ製品全体 (すなわち、ウェブベース10及びファスナ素子11)を温度制御された流体( 槽の液体又はオーブンの空気)中に浸して、延伸中の製品温度が制御される。有 用な槽液体としては例えばグリコールがある。 本発明の1つの見地は、ベースとファスナとの間の張力効果は制御可能である という発見にあり、離散した小さいファスナ素子を有する製品の延伸の邪魔にな らず、しかも実際にある例では、ファスナ素子に対するジオメトリを所望のもの に変更したり短縮させたりするために有利に使用することができる。 上述の実施例の多くは、1つの成分から成る樹脂を有するファスナ素子を扱い 、この樹脂でファスナ素子11及びベース部12が一体に成形されていた。他の 構成においても同様に本発明が利用され、更なる改善効果を供する例もある。 次に図13を参照して、成形装置を示す。これは図1に示す成形装置に広ロロ ーラ17を付加的に配置し、図示しないソースから予備成形されたウェブ19を 引っ張るとともに、それをニップに続く下方ローラ16の表面に供給する。材料 19はメリヤス製品から成り、このメリヤス製品は例えばマイクロクレーピング (microcreping)と呼ばれる処理によって予備的に圧縮されており、この処理は マサチューセッツ州、ワルポール(Walpole)のマイクレックス・コーポレーシ ョン(Micrex Corporation)から提供される。このメリヤス生地は本成形装置で 成形されるフックとの噛み合いに適しており、長手方向に短くなるといった傾向 を呈すること無しに幅方向の延伸を受ける能力がある。 この生地は、ニップに先だってローラ16の表面に案内され、米国特許第5,2 60,015号で開示されている概念に従って樹脂20に結合される。この特許 公報はその全体が本出願の参考文献に挙げられている。この結果生じる材料は図 13aの拡大図に示す。フック素子11は前述のようにベースウェブ12と一体 に成形されるが、このウェブの裏面には圧縮されたメリヤス生地19の繊維と一 緒に混ざり且つ固く結合している。一例によれば、メリヤス生地19は、図1及 び2の予熱器32のオーブンによる加熱条件の元で、このメリヤスが容易にその ループ状の構成を維持するように、ウェブ12及びフック素子11を成形する樹 脂よりも高い溶融及びガラス転移温度を有する繊維で形成されている。このため 、図2の熱風源34から熱風が流れてきて穴の多いメリヤス生地に浸透し、樹脂 に接触するにつれて、そのメリヤス構造体はそのまま残り、実際には、ヒートシ ンクとして作用して、その製品が本装置の延伸領域に到達するときに、ウェブ1 2に熱を確実に伝え、且つ、その延伸性を与える。 この方法により、一方の側面にタッチファスナフックを設けるとともに他方の 側面にタッチファスナループを設けた製品が提供され、この製品は、成形ロール 14を出るときの幅よりも相当に大きな最終幅を有している。 図1を参照して別の実施例を示す。この実施例は図1及び2に示す如くロール の 装備を用いている。しかし、押出し機18aは同時押出し機であり、特性の異な る樹脂21及び23の流れを作る。この押出し機の出口に到達する前に、かかる 樹脂の流れ21及び23は合わせられ、この合わせられた押出し物20aが、2 つの樹脂から成る層状の複合材料として、圧力ロール16と成形ロールのニップ に供給される。樹脂23はもう一方の樹脂21よりも厚さを薄くして、その樹脂 23が締結素子11を主に成形するように選択され、一方、樹脂21は主にウェ ブ12’を成形するように選択できる。流動学的に異なる性質を有し、適合可能 な樹脂を用いることで、後の延伸処理においていくつか有利さがある。一例とし て、樹脂21よりも高い融点及び高いガラス転移温度を持つ樹脂23を選択する ことは有利である。このため、成形製品では、ファスナ素子11’は少なくとも 一部、樹脂23を備えて成り、予熱器32の熱による変形に対する柔軟性が少な く且つ受容性も少なくできるので、ウェブの樹脂21を容易に延伸可能にするに 十分な熱を受けたときにも、より正確にその輪郭を保持する。図14の構成に関 する及びそれにより成形される製品の別の有利さは、フック11’の樹脂23( 図14a)はファスナ素子11’の剥離及びせん断強度に関する特性に合わせて 選択でき、一方、ベースウェブ10’の樹脂21は最適なベースウェブ特性、例 えば、延伸性(stretchability)及びなじみ易さ(conformability)に合わせて 選択できる。 図15に示すシステムは、ニップを形成する2つの成形ロール14及び14a を備え、このニップに押出し機18から樹脂が向けられ、図1及び2のように供 給される。しかし、2つの押出し機18a及び18bが付加的に備えられ、各ロ ール14a及び14の成形穴に充填するように樹脂が与えられる。一例として、 ロール23及び25で示唆されるように、追加のニップをその各成形ロールで形 成して、そのニップに追加の押出し機18a及び18bから樹脂を差し向けるよ うにしてもよい。この場合、ロール23及び25の各モールドローラに対するギ ャップは樹脂の主要部分が成形穴に入ることができる最小値まで減らす。あるい はまた、ドクターブレードを配置して樹脂を成形穴に押し込んで、 ベースウェブの成分に加わることがある周囲上の樹脂を実質的に残すことがない ようにしてもよい。この結果生じる製品は一方の面にファスナ素子11を、反対 側の面から突き出る他の素子、例えば、ファスナ素子11’を有する。追加の押 出し機 18a及び18bから押し出される選択樹脂は、図14で採用されている前記樹 脂23と同様に形成することができ、すなわち、それらの選択される樹脂は、押 出し機18により供給されるベース樹脂のウェブが加熱され且つ延伸される間に 、予備加熱状態でウェブ12’の本体を成形する樹脂よりも大きい安定性を有し 、また、それらの形状及び結合性を保持する高い能力を有するようにしてもよい 。この処理及び図15で説明した機械を使用してできた製品を図15aに示すが 、この製品では、ベースウェブ10’は1つの樹脂から成り、上側の締結素子1 1は別の樹脂で成形され、下側の締結素子11’はさらに別の樹脂で成形されて いる。 図16に示すように、輻射予熱器32aを採用することができ、この予熱器で は輻射要素35が輻射エネルギを製品10に向けて出し、その製品を延伸可能な 状態にしている。有利なことには、追加押出し機18a及び18bにより供給さ れる樹脂は、反射性又は光着色性の顔料で作ることができ、この顔料が張り出し 要素11及び11’による輻射線の吸収量を制限することができ、その一方で、 押出し機18で供給される樹脂は例えば黒色又は別の方法で、輻射エネルギを受 けて吸光する吸光性の高いように作ることができる。(同様の機能は、ファスナ 素子11’を成形するために図14で提供されている樹脂によっても作用させる ことができる。)有利なことに、押出し機18aに選んだ樹脂の特性が、押出し 機18bに選んだ樹脂のそれとは異なる例も提供できる。例えば、一例として、 押出し機18aに選ぶ樹脂は、押出し機18bの樹脂のそれよりも更に速く凝固 するように選択して、ニップでその成形ロールからより簡単に分離可能にでき、 一方、押出し機18bの樹脂はストリッピングロール22aに向かってローラ1 4と共に進むときに冷却により長い時間がかかるように選択される。 予熱器はこれまでの実施例全てについて説明されてきたが、インライン生産用 に配置した別の実施例では、横方向の延伸は成形ロール14に接近して実施され 、温度制御されたロールから製品10が直接、柔軟且つ延伸可能な状態で横方向 延伸に渡される。この場合、押出し及び成形処理の熱を使って、延伸可能な状態 にあるウェブに横方向延伸ユニット40の動作が与えられる。この結合関係によ り、注目すべきは、突起状のファスナ素子11はそれらの容積に比して大きな露 出表面面積を有していることであり、適宜に設定した条件において、ウェブベー ス12よりも迅 速に冷却し、このため、延伸処理中の変形に対して、ウェブベースそれ自体にお けるよりもより固くなって耐性を示すことになり、これは殆どの場合で望まれる ことでもある。 別の実施例では、図17に示す如く、材料は、ファスナ素子と反対側の、ウェ ブの表面上の延伸製品に加えられ、積層される。テンタ40を出た後、製品のウ ェブ99の背面が加熱により柔らかくなっている状態で、ソーススプール102 からの追加材料99は、ウェブが積層ローラ104を通過し、巻取りローラ10 6に巻き取られるときに、ウェブの背面に接触させられる。図示するこの実施例 では、ウェブ99は、張力度を掛けられた状態で、積層ロールの円弧の周りを移 動しており、これによりウェブ99と追加材料との間に圧力を掛けることができ る。柔らかくなったウェブ99は積層ローラにより供給された追加材料100に 恒久的に粘着して、大きなフィート幅(many feet wide)で、一方の面にファスナ 素子を、また他方の面に追加材料を備えた両面製品108が成形できる。 1つの実施例によれば、この追加材料は壁面カバーであり、したがって、この 壁面カバーにフックが付されて、その壁面カバーを壁に着脱自在に締結するのに 用いられる。 別の実施例では、例えば自動車用のフロアマットが製造され、そこでは、上記 追加材料が上面の繊維質の敷物材料を成し、成形ファスナフックが下側で自動車 の恒久的な床カバーにその床マットを固定する。 別の実施例では、エリアラグが形成され、前記追加材料は一番上の敷物表面と なり、ウェブが恒久的な床カバーに固定するファスナ素子となる。 これらの製品やその他の製品を製造するに際し、ある実施例では、追加材料と ファスナ素子を搬送するウェブとの間を付着させるのに別のステップが採用され る。例えば、一例によれば(図18)、接着剤110が、ウェブに積層される前に 、かかる追加材料(及び/又はウェブ)が塗布される。別の配置によれば(図1 9)、追加材料及びウェブは、積層前に追加材料(及び/又はウェブ)を火炎軟 化させる(実際には、火をつける場合もある)ことで「火炎貼合わせ」される。 さらに別の構成では(図20)、エアジェット112の補助があるので、積層ロー ラに対して積層体の2つの層を一緒に押し付け易くなっており、これにより層の 粘着が大きくなる。 これらの技法及び他の粘着力増強の技法を組み合わせても同様に有用の手法にな る。 本発明の実用性は多くの製品によって実証できる。その例は以下のように与え られる。一つの例では、室温に近いガラス転移温度を有するメルトフローが12 のポリプロピレンを成形して、厚さ0.012インチで12インチ幅のウェブの 上に、全体高さが約0.035インチで、面密度が1平方インチ当たり750フ ックのフック状のファスナ素子が製造された。この成形製品のバッチは3、4、 5及び6フィートの最終的な幅に延伸され、0.005、0.004、0.00 3、及び0.002インチのウェブ厚さに夫々成形された。延伸中にフックが変 形することは殆どなかった。 別の例では、メルトフローが分数値のポリプロピレンが成形され、高さが0. 028インチで1平方インチ当たり900フックの面密度のフックが製造された 。厚さが約0.005インチのウェブ上のファスナ素子に引裂き防止の構成物が 成形された。この製品は幅方向に3:1及び4:1の割合まで延伸され、ウェブ 厚さが0.0015及び0.001インチまで薄く形成された。この結果生じた ウェブはかかる高い延伸比において製品両端でより一様な厚さであった。ここで も延伸中にファスナ素子が変形することは殆どなく、30インチ及び40インチ の幅の便利なファスナのストリップを製造できた。 上述の例と同じ製品は、テンタでその幅を2倍に延伸した後で、元の幅の長さ に断裁され、再びテンタを通して2:1の長手方向の延伸を実行した。最終的な ウェブ厚さは約0.001インチで、ファスナ素子間の間隔は幅方向及び長さ方 向共に2倍になっていた。 1平方インチ当たり約147フックの面密度で配置された0.100インチ高 さのフックを備えた6インチ幅のウェブを延伸させて、12インチのナイロン6 /6ファスナのストリップが製造された。このウェブ厚さは、約0.006イン チと半分に減じられた。 ガラス転移温度が華氏約150度のボトルグレードのポリエチレンテレフタレ ートを上述のナイロンの例で使用したのと同一の成形装置に用い、その成形幅を 4倍に延伸させ、ウェブ厚さがほんの0.001インチの非常にフレキシブルな ファスナ製品を4フィート幅で製造した。 室温をかなり下回るガラス転移温度の低密度ポリプロピレンを、最初の面積密 度が1平方インチ当たり約750フックで、高さが0.035インチのフック状 ファスナ素子を備えた、厚さ0.008インチ且つ幅12インチのウェブに成形 した。この製品を最終幅が4フィートに延伸するよう試みたが、それは局地的に 裂け、かつフックの高さが減じてしまう結果になった。使用可能な製品は2フィ ート及び3フィートの延伸幅で製造され、その場合には変形は殆どなく、ウェブ 厚さは0.004インチ及び0.003インチであった。
【手続補正書】 【提出日】平成12年10月25日(2000.10.25) 【補正内容】 特許請求の範囲 1. シート状のファスナ製品を製造する方法であって、 ウェブベースが長手方向に予備配向された分子構造を有する状態の元で、成形 用樹脂のシート(20)を長さ方向に延伸させ、回転成形ロール(14)を用い て、前記シートから、ベース(12)と当該ベースの少なくとも一方の側面から 突設している多数の離散したファスナ素子(11)とを有するランニングウェブ (10)を成形し、前記ウェブが恒久的に延伸可能な状態で、前記ベース(12 )を恒久的に延伸させ且つ前記ファスナ素子(11)の幅方向の間隔(例えばW 1)を恒久的に広げるように前記ウェブ(10)を延伸する方法。 2. 請求項1記載の方法において、前記ファスナ素子はタッチファスナのフッ クなどを備えている方法。 3. 請求項1又は2記載の方法において、前記延伸は前記ファスナ製品の幅方 向の分子配向及び剥離強度を増大させる方法。 4. 上記請求項の何れかに記載の方法において、前記製品の幅方向が延伸され たときのその幅(W)と幅方向に延伸させる前のその製品の幅との比は約2対1 と約10対1との間の値である方法。 5. 上記請求項の何れかに記載の方法において、前記幅方向の延伸は前記ウェ ブの前記ベース(12)の厚さ(T0)を少なくとも50%薄くする工程を含む 方法。 6. 上記請求項の何れかに記載の方法において、前記幅方向の延伸は前記ウェ ブを少なくとも200%広げるとともに、前記ウェブの前記ベース(12)の厚 さ(T0)をファスナ素子(11)間で少なくとも3分の2だけ薄くする方法。 7. 上記請求項の何れかに記載の方法において、さらに、前記ウェブ(10) を加熱して、前記ファスナ素子(11)の形状を損傷変化させること 無く、前記ウェブの前記ベース(12)を恒久的に延伸可能にする工程を有する 方法。 8. 請求項7記載の方法において、前記ファスナ素子(11)は前記ウェブ( 10)の一方の側面のみから突起しており、このウェブはそのファスナ素子が突 起している側面とは反対の側面(S)から加熱される方法。 9. 上記請求項の何れかに記載の方法において、前記樹脂はポリプロピレン、 ポリエチレン、ポリエステル、ポリスチレン、PVC、ナイロン、及びコポリマ ーもしくはそのポリマーブレンドから成るグループから選択された熱可塑性樹脂 である方法。 10. 上記請求項の何れかに記載の方法において、前記幅方向の延伸処理は、 ファスナ素子(11)間で前記ウェブ(10)のベース(12)の分子配向及び 延伸を生じさせ、その結果、そのウェブのベースがファスナ素子間でこのウェブ の幅方向にわたって一様に延伸される方法。 11. 請求項10記載の方法において、前記合成樹脂は特性最小延伸比を有し 、前記成形ロールは前記ウェブの面積上に延伸制限特徴(例えば90)のパター ンを形成し、このパターンは幅方向の延伸前の前記ウェブの幅に対する幅方向に 延伸された前記ウェブの幅(W)の比が前記特性最小延伸比よりも小さく保持さ れるように選択されている方法。 12. 請求項11記載の方法において、前記延伸制限特徴(90)は樹脂製の シート(20)から形成され、本方法は、前記成形ウェブ(10)を差別的に加 熱する工程を備え、これにより前記延伸制限特徴(90)が前記ウェブのベース (12)よりも低程度に延伸可能となるように形成される方法。 13. 請求項11又は12の方法において、前記延伸制限特徴(例えば90) は前記成形されたファスナ素子(11)を含む方法。 14. 上記請求項の何れかに記載の方法において、前記樹脂は、1平方 インチ当たり少なくとも150,000ポンドの屈曲弾性率(1000メガパス カル)を有する方法。 15. 請求項14記載の方法において、前記樹脂は、PET、ポリプロピレン 、並びに、PET及びポリプロピレンのコポリマーから成るグループから選択さ れた樹脂である方法。 16. 請求項14又は15に記載の方法において、前記樹脂は、1平方インチ 当たり少なくとも250,000ポンドの屈曲弾性率(1700メガパスカル) を有する方法。 17. 上記請求項の何れかに記載の方法において、前記樹脂は、1グラム当た り約、0.6デシリットルと1.1デシリットルとの間の極限粘度数を有する方 法。 18. 請求項17記載の方法において、前記樹脂は、1グラム当たり約、0. 8デシリットルと1.0デシリットルとの間の極限粘度数を有する方法。 19. 上記請求項の何れかに記載の方法において、前記樹脂はリサイクルされ た、ボトルグレードのPETを有する方法。 20. 請求項19記載の方法において、前記ウェブ(10)を幅方向延伸の間 、およそ、摂氏90度と120度との間の温度に維持する工程を有する方法。 21. 上記請求項の何れかに記載の方法において、前記樹脂は少なくとも摂氏 30度のガラス転移温度を有する方法。 22. 上記請求項の何れかに記載の方法において、前記ウェブ(10)が幅方 向に延伸される際、前記ウェブベース(12)の温度を制御する工程を有する方 法。 23. 請求項22記載の方法において、前記幅方向の延伸の間に、前記ファス ナ素子(11)を温度制御された液体中に浸す工程を有する方法。 24. 請求項22記載の方法において、前記幅方向の延伸の間に、前記ウェブ ベース(10)を温度制御された液体中に浸す工程を有する方法。 25. 請求項22記載の方法において、前記幅方向の延伸の間に、加熱された された液体槽で前記ウェブベース(12)を加熱する一方で、前記ファスナ素子 (11)を空気に曝すように放置する工程を有する方法。 26. 上記請求項の何れかに記載の方法において、前記ウェブを幅方向に延伸 する工程は、最初の延伸ゾーン(Z1)で前記ウェブ(10)を幅方向に延伸し 、そのウェブを中間の延伸幅で保持し、その後、別の延伸ゾーン(Z2)で前記 ウェブを幅方向にさらに延伸させる、工程を有する方法。 27. 請求項26記載の方法において、前記幅方向への延伸の比は前記最初の 延伸ゾーン(Z1)に沿って変化する方法。 28. 上記請求項の何れかに記載の方法において、成形時に、前記ファスナ素 子(11)は実質的な長手方向(T)に向き、この場合に、前記幅方向の延伸は 前記ウェブ(10)をバイアス方向に延伸させて、そのファスナ素子(11)を 前記長手方向(T)に対してある角度(α)で対角線方向に向けさせる工程を有 する方法。 29. 上記請求項の何れかに記載の方法において、幅方向の延伸後に、前記フ ァスナ素子(11)の反対側の、前記ウェブベース(12)の面に追加材料(1 00)を結合する工程を有する方法。 30. 請求項29記載の方法において、前記結合工程は、前記ウェブベース( 12)が加熱軟化されている状態で、前記追加材料(100)及びウェブ(10 )をローラ(104)上を通過させる工程を有する方法。 31. 請求項29記載の方法において、前記結合工程は、前記追加材料(10 0)及び前記ウェブベース(12)の少なくとも一方に接着剤(110)を塗布 し、その後、その追加材料を及びウェブを案内して結合させ、積層体(108) を形成させる工程を有する方法。 32. 請求項29記載の方法において、前記結合工程は、前記追加材料(10 0)及び前記ウェブベース(12)の一方の表面を加熱軟化させ、その後、その ウェブベースがその追加材料に粘着するようにその追加材料及びウェブをローラ (104)上を通過させる工程を有する方法。 33. 上記請求項の何れかに記載の方法において、前記長さ方向の延伸は、樹 脂(20)製の前記シートを軟化させ、次いで、その軟化した樹脂製のシートを 前記成形ロール(14)及び圧力ロール(16)の間のニップに引き込むことに よりなされる方法。 34. 上記請求項の何れかに記載の方法において、前記成形されたファスナ素 子(11)の長さ方向の間隔(L0)は前記幅方向の延伸の間、維持される方法 。 35. 合成樹脂から成り、ランニングウェブベース(12)に沿って広がる成 形されたファスナ素子(11)の多数の列を有し、そのランニングウェブベース に前記ファスナ素子が一体に成形されているファスナ製品であって、その素子列 間の前記ウェブベースは前記ファスナ素子(11)の成形前に延伸された結果と しての第1の方向の分子配向度と、 前記ファスナ素子(11)の成形後に恒久的に延伸された結果としての、前記 第1の方向に直交する第2の方向の分子配向度とを有する製品。 36. 請求項35記載の製品において、前記ファスナ素子は前記ウェブのラン ニング長さに関するバイアス方向(図4a参照)に設定された輪郭を持つフック 素子を有する製品。 37. 請求項35又は36記載の製品において、前記ウェブベースは、前記フ ァスナ素子(11)の列間で、約0.003インチ(0.08ミリ メータ)未満の厚さ(T1)を有する製品。 38. 上記請求項の何れかに記載の製品であって、少なくとも8フィート(2 .4メートル)の幅(W)を有する製品。 39. 上記請求項の何れかに記載の製品であって、前記長さ方向に引裂抵抗を 与えるために前記幅方向に十分な分子配向を持たせた製品。 40. 請求項39記載の製品であって、前記幅方向に引裂抵抗を与えるために 前記長さ方向に十分な分子配向を同様に持たせた製品。 41. 上記請求項の何れかに記載の製品において、前記樹脂は、1平方インチ 当たり少なくとも150,000ポンドの屈曲弾性率(1000メガパスカル) を有する製品。 42. 請求項41記載の製品において、前記樹脂は、1平方インチ当たり少な くとも250,000ポンドの屈曲弾性率(1700メガパスカル)を有する製 品。 43. 上記請求項の何れかに記載の製品において、前記樹脂は、PET、ポリ プロピレン、及び、それらのコポリマーから成るリストから選択された樹脂であ る製品。 44. 上記請求項の何れかに記載の製品において、前記樹脂は少なくとも摂氏 30度のガラス転移温度を有する製品。 45. 上記請求項の何れかに記載の製品であって、 合成樹脂(20)を回転成形ロール(14)に連続的に供給するよう案内し、 前記合成樹脂から、予備成形ベース(12)で成形されたファスナ素子(11 )のアレイを有する予備成形製品(10)のランニング長さを成形し、ここで前 記ファスナ素子のアレイは、前記予備成形製品の前記ランニング長さの方向に隣 接した素子間の成形したままの長手方向の間隔(L 0)と前記予備成形製品の前記ランニング長さに交差する方向に隣接した素子間 の成形したままの横方向の間隔(T0)とで決められ、そして、前記予備成形ベ ースを前記予備成形製品の前記ランニング長さに交差する方向に延伸して、これ により前記ファスナ素子のアレイの前記横方向の間隔を増大させ(例えばT1ま で)、その一方で、前記ファスナ素子のアレイの前記長手方向の間隔は前記成形 したままの長手方向間隔(L0)に実質的に維持し、前記製品の前記ウェブベー ス(12)は成形後、前記横方向にのみ恒久的に延伸された状態におくようにし た製品。 46. 請求項45記載の製品において、前記成形ロール(14)に供給される 前記合成樹脂(20)は、その樹脂の供給方向に分子配向度を有する製品。 47. 請求項46記載の製品において、前記合成樹脂は成形前に延伸されるよ うにした製品。 48. 上記請求項の何れかに記載の製品及び積層状態のシート材料(100) を備えた装飾的カバー(108)であって、前記製品の前記ファスナ素子(11 )は所望位置にこのカバーを固定する手段を成すカバー。 49. 請求項48記載の装飾的カバーであって、壁又は床に覆うように採用さ れるカバー。 50. ファスナ製品を成形するための装置であって、ニップをそれらの間に形 成する1対のロール(14,16)であって、そのロールのうちの少なくとも1 つがウェブベース(12)のランニング長さの側面に一体で且つこの側面から突 起しているファスナ素子(11)を成形する成形ロール(14)である1対のロ ールと、前記ニップにプラスチック樹脂(20)を供給して、これにより、その 樹脂が成形される前に長手方向に延伸させる供給手段(18)と、前記対のロー ルによって製造された前記ウェブベース(12)を、このウェブベースのランニ ング長さを横切る方向に延伸するように配置された幅方向延伸装置(40)とを 備えた装置。 51. 請求項50記載の装置において、前記ウェブベース(12)が前記延伸 装置(40)の通過前に通過する加熱用トンネル(32)を有し、この加熱用ト ンネルは、前記締結素子(11)が配置される前記横表面に反対側の、前記ウェ ブベースの横表面(S)を加熱するように配置されている装置。 52. 請求項50又は51記載の装置において、前記プラスチック樹脂供給手 段は押出し機(18)を備え、前記供給された樹脂(20)は前記対のロール( 14,16)によって生じた張力で長手方向に延伸され、これにより、前記ウェ ブベース(12)の成形前に、その樹脂の前記分子構造を縦方向に予備配向させ る装置。 53. 請求項50又は51記載の装置において、前記プラスチック樹脂供給手 段は前記ニップの上方に位置決め可能な押出し機を備え、前記供給された樹脂は 、前記押出し機と前記ニップとの間で慣性力によって少なくとも部分的に長手方 向に延伸される装置。 54. 上記請求項の何れかに記載の装置において、追加された材料(100) を前記延伸されたウェブベースに積層する手段を有する装置。 55. 請求項54記載の装置において、前記追加材料積層手段は、前記製品が 延伸状態でその周りを移動するローラ(104)を備える構成の装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(GH,GM,KE,LS,M W,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY ,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL,AM ,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY, CA,CH,CN,CU,CZ,DE,DK,EE,E S,FI,GB,GE,GH,GM,GW,HU,ID ,IL,IS,JP,KE,KG,KP,KR,KZ, LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MD,M G,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,PL,PT ,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL, TJ,TM,TR,TT,UA,UG,US,UZ,V N,YU,ZW (72)発明者 ボスト,ジョージ,エー. アメリカ合衆国,ニュー ハンプシャー州 03103,リッチフィールド,ブルック ロード 27 (72)発明者 メイドラ,リチャード,ジー. アメリカ合衆国,ニュー ハンプシャー州 03101,マンチェスター,ハノーバー ストリート 30 #404 【要約の続き】 に追加の材料を結合させて形成した積層製品及びその積 層方法も示される。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. シート状のファスナ製品を製造する方法であって、 a.加熱軟化させた合成樹脂のシートを長さ方向に延伸してこのシートの分子 構造を長手方向に予備配向し、 b.回転成形ロールを用いて、前記シートから、ベースと当該ベースに一体で 且つ当該ベースの少なくとも一方の側面から突設している多数の離散したファス ナ素子とを有するランニングウェブを成形し、 c.この後、前記ウェブが恒久的に延伸可能な状態で、前記ベースを恒久的に 延伸し且つ前記ファスナ素子の幅方向の間隔を恒久的に広げる状態で前記ウェブ を延伸する方法。 2. 請求項1記載の方法において、前記ファスナ素子はタッチファスナのフッ クなどを備えている方法。 3. 請求項1記載の方法において、前記ファスナ製品の前記幅方向の分子配向 及び剥離強度は前記幅方向の延伸処理の間に増大する方法。 4. 請求項1記載の方法において、前記製品の最終幅と幅方向の延伸前のその 製品の元の幅との比は約2対1と約10対1との間の値である方法。 5. 請求項1記載の方法において、前記幅方向の延伸により前記ウェブの前記 ベースの厚さを少なくとも50%薄くする方法。 6. 請求項1記載の方法において、前記幅方向の延伸により前記ウェブを少な くとも200%広げるとともに、この幅方向の延伸により前記ウェブの前記ベー スの厚さをファスナ素子間で少なくとも3分の2だけ薄くする方法。 7. 請求項1記載の方法において、前記ウェブを加熱して、前記ファスナ素子 の形状に損傷変化を起こすこと無く、前記ウェブの前記ベースを恒久的に延伸可 能にする工程を有する方法。 8. 請求項7記載の方法において、前記ファスナ素子は前記ウェブの一方の側 面のみから突起しており、前記ウェブはそのファスナ素子を有する側面とは反対 の側面から主に加熱される方法。 9. 請求項1記載の方法において、前記樹脂は、ポリプロピレン、ポリエチレ ン、ポリエステル、ポリスチレン、PVC、ナイロン、及びコポリマー並びにそ のポリマーブレンドからなる一群から選定される熱可塑性樹脂を備える方法。 10. 請求項1記載の方法において、前記幅方向の延伸処理は、前記ウェブの ベースは延伸され、その結果、ファスナ素子間のそのウェブのベースが幅方向に わたって実質的に一様に延伸される際、前記ウェブのベースの分子配向及び延伸 をファスナ素子間で生じさせる方法。 11. 請求項10記載の方法において、前記合成樹脂は特性最小延伸比を有し 、前記成形ロールは、所定のパターンにしたがって前記ウェブの面積上のファス ナ素子及び他の延伸制限特徴を決めるもので、前記パターンは、幅方向の延伸前 の前記ウェブの幅に対する最終ウェブの幅の比が実質的に前記特徴最小延伸比よ りも小さくなるように選択されている方法。 12. 請求項11記載の方法において、前記ファスナ素子及び延伸制限特徴に より前記ウェブの局地的な延伸を抑制する方法。 13. 請求項11記載の方法において、前記延伸制限特徴は、前記ウェブのベ ースに一体の合成樹脂で成形された前記製品の物理的特徴であり、本方法は、前 記ウェブを差別的に加熱する工程を備え、前記ファスナ素子及び前記延伸制限特 徴が前記ウェブのベースよりも低程度に延伸可能となるように形成される方法。 14. 請求項1記載の方法において、前記樹脂が1平方インチあたり少なくと も1 50,000ポンドの屈曲値(flex modulus)を有する熱可塑性樹脂を備える方法 。 15. 請求項14記載の方法において、前記熱可塑性樹脂がPET、ポリプロ ピレン、並びにPET及びポリプロピレンのコポリマーからなる一群から選定さ れる材料を備える方法。 16. 請求項14記載の方法において、前記樹脂が1平方インチあたり少なく とも250,000ポンドの屈曲値を有する方法。 17. 請求項1記載の方法において、前記熱可塑性樹脂が1グラムあたり約0 .6ないし1.1デシリットルの固有粘度を有する方法。 18. 請求項17記載の方法において、前記熱可塑性樹脂が1グラムあたり約 0.8ないし1.0デシリットルの固有粘度を有する方法。 19. 請求項1記載の方法において、前記熱可塑性樹脂がボトル等級PETで ある方法。 20. 請求項19記載の方法において、前記PETの少なくとも一部がリサイ クル樹脂から成る方法。 21. 請求項1記載の方法において、前記樹脂が、ガラス転移温度が少なくと も30℃である樹脂を備える方法。 22. 請求項1記載の方法において、前記ウェブの樹脂がPET又はそのコポ リマーであり、また前記ウェブの延伸中の温度が約90℃ないし120℃である 方法。 23. 請求項1記載の方法において、前記ウェブが幅方向に延伸される際の温 度制御を備える方法。 24. 請求項1記載の方法において、前記ウェブが幅方向に延伸される際、前 記ウェブベースの温度を制御する工程を有する方法。 25. 請求項24記載の方法において、前記幅方向の延伸の間に、前記ファス ナ素子を温度制御した液体中に浸す工程を有する方法。 26. 請求項24記載の方法において、前記幅方向の延伸の間に、前記ウェブ ベースを温度制御した液体中に浸す工程を有する方法。 27. 請求項24記載の方法において、前記幅方向の延伸の間に、加熱された 液体槽で前記ウェブベースを加熱する一方で、前記ファスナ素子を空気に曝すよ うに放置する工程を有する方法。 28. 請求項1記載の方法において、前記ウェブを幅方向に延伸する工程は、 最初の延伸ゾーンで前記ウェブを幅方向に延伸し、そのウェブを中間の延伸幅で 保持し、その後、 別の延伸ゾーンで前記ウェブを幅方向にさらに延伸させる、工程を有する方法 。 29. 請求項28記載の方法において、前記幅方向への延伸の比は前記最初の 延伸ゾ ーンに沿って変化する方法。 30. シート状のファスナ製品を製造する方法であって、 a.合成樹脂から、ウェブの少なくとも一方の側面から突設し且つ一体の離散 したファスナ素子であって、実質的に長手方向に面したファスナ素子の多数の列 を有するランニングウェブを成形し、 b.この後、前記ウェブが恒久的に延伸可能な状態で、このウェブをファスナ 素子間で恒久的に延伸させ、そのファスナ素子間の間隔を増大させ且つファスナ 素子 の列を縦方向に直交する方向に向け、その素子が対角線方向に面するようにする 手法で、前記ウェブをバイアス方向に延伸させる方法。 31. ファスナ素子を有する積層シート状製品を製造する方法であって、 a.合成樹脂から、ウェブのベースに一体で且つそのウェブベースの一方の側 面からあるパターンで突設した多数の離散したファスナ素子を有するランニング ウェブを成形し、b.この後、前記ウェブベースが恒久的に延伸可能な状態で、 ファスナ素子間でウェブベースを恒久的に延伸させ、かつそのファスナ素子間の 幅方向の間隔を増大させる一方で、そのファスナ素子の長手方向の間隔を実質的 に維持する手法で、このウェブベースをある広い幅に延伸させ、 c.前記ウェブベースの反対側の面に追加材料を結合させる方法。 32. 請求項31記載の方法において、前記結合工程は、前記ウェブベースが 加熱軟化されている状態で、前記追加材料及びウェブをローラ上を通過させる工 程を有する方法。 33. 請求項31記載の方法において、前記結合工程は、前記追加材料もしく は前記ウェブベースの何れか、又はその両方に接着剤を塗布する工程と、その追 加材料を及びウェブを案内して結合させ、積層体を形成させる工程とを有する方 法。 34. 請求項31記載の方法において、前記結合工程は、前記追加材料の表面 を加熱軟化させ、そのウェブベースがその追加材料の前記加熱軟化させた表面に 粘着するようにその追加材料及びウェブをローラ上を通過させる工程を有する方 法。 35. 請求項31記載の方法において、前記結合工程は、前記ウェブベースが 前記追加材料の加熱軟化させた表面に粘着するようにその追加材料及びウェブを 強制的に一体に形成する工程を有する方法。 36. 請求項35記載の方法において、前記追加材料及びウェブは空気圧によ っ てローラに押しつけられて一体に形成される方法。 37. シート状のファスナ製品を製造する方法であって、 a.ウェブに一体で且つそのウェブの一方の側面からあるパターンで突設した 多数の離散したファスナ素子を有するランニングウェブを成形し、この成形によ り前記ウェブの分子構造が長手方向に予備配向させるようにし、 b.この後、前記ウェブが恒久的に延伸可能な状態で、ファスナ素子間でウェ ブを恒久的に延伸させ、かつそのファスナ素子間の幅方向の間隔を増大させる一 方で、そのファスナ素子の長手方向の間隔を実質的に維持する手法で、このウェ ブを幅方向に延伸させる方法。 38. 合成樹脂から成り、ランニング・ウェブベースに沿って第1の方向に延 びるファスナ素子の多数の列を有し、該ファスナ素子が前記ランニング・ウェブ ベース上に一体に成形されるようなファスナ製品であって、素子列間のウェブ部 分は製品が成形後に成形直後の幅の少なくとも2倍の幅へと延伸されることによ って第1の方向に対して角度をもって分子配向を有するファスナ製品。 39. 合成樹脂から成り、ランニング・ウェブベースに沿って延びる成形ファ スナ素子の多数の列を有し、該ファスナ素子が前記ランニング・ウェブベース上 に一体に成形されるようなファスナ製品であって、素子列間のウェブベースは、 成形前に延伸される結果、第1の方向に対してある分子配向度を有し、か つ成形後に恒久的に延伸される結果、第1の方向に垂直である第2の方向 に対してある分子配向度を有するファスナ製品。 40. 請求項38又は39記載の製品において、前記ファスナ素子は前記ウェ ブのランニング長さに関するバイアス方向に設定された輪郭を持つフック素子を 有する製品。 41. 請求項38又は39記載の製品において、前記素子列間の前記ウェブ部 分 は約0.003インチ未満の厚さを有する製品。 42. 請求項41記載の製品が粘着した非平面状の表面を有する有用な物品で あって、前記ウェブは前記非平面状の表面になじむ物品。 43. 請求項38又は39記載の製品であって、少なくとも8フィートの幅を 有する製品。 44. 請求項38又は39記載の製品であって、前記長さ方向の引裂抵抗を成 す、前記幅方向の分子配向を有する製品。 45. 請求項44記載の製品であって、前記幅方向の引裂抵抗を成す、前記長 さ方向の分子配向を同様に有する製品。 46. 請求項38又は39記載の製品及び積層状態のシート材料を備えた装飾 的カバーであって、前記製品の前記ファスナ素子は所望位置にこのカバーを固定 する手段を成すカバー。 47. 請求項46記載の装飾的カバーであって、壁カバーを備えるカバー。 48. 請求項38又は39記載の製品であって、前記樹脂が1平方インチあた り少なくとも150,000ポンドの屈曲値を有する熱可塑性樹脂を備える製品 。 49. 請求項38又は39記載の製品であって、前記樹脂が1平方インチあた り少なくとも150,000ポンドの屈曲値を有する熱可塑性樹脂を備える製品 。 50. 請求項38又は39記載の製品であって、前記熱可塑性樹脂がPET、 ポリプロピレン、並びにそのコポリマーからなるリストから選定される素子を備 える製品。 51. 請求項49記載の製品であって、前記樹脂が1平方インチあたり少なく とも250,000ポンドの屈曲値を有する製品。 52. 請求項49記載の製品であって、前記樹脂が、ガラス転移温度が少なく とも30℃である樹脂を備える製品。 53. 合成樹脂から成り、ウェブベースのランニング長さに沿って延びる成形 ファスナ素子の多数の列を有し、該ファスナ素子が前記ランニング・ウェブベー ス上に一体に成形されるようなファスナ製品であって、 合成樹脂の連続的な供給を回転成形ロールへと導入する工程と、 事前成形ベースとともに成形されたファスナ素子の配列を有する事前成形 製品のランニング長さを合成樹脂から成形する工程であって、該ファスナ素子の 配列が 事前成形製品のランニング長さ方向に隣接する素子の間の成形直 後の横断方向の間隔と、 事前成形製品のランニング長さ方向を横切る方向に隣接する素子 の間の成形直後の横断方向の間隔とを定める工程と、 事前成形ベースを事前成形製品のランニング長さを横切る方向に延伸す ることにより、ファスナ素子配列の横断方向の間隔を増大させる一方、ファスナ 素子配列の長手方向の間隔を成形直後の長手方向の間隔のまま実質的に維持し、 製品のウェブベースを成形後に横断方向にのみ恒久的に延伸された状態とする工 程と により形成される製品。 54. 請求項53記載の製品であって、成形ロールに供給される合成樹脂が樹 脂の供給方向に対してある分子配向度を有する製品。 55. 請求項54記載の製品であって、前記樹脂が成形前に延伸される製品。 56. 合成樹脂から成り、ウェブベースのランニング長さに沿って延びる成形 ファスナ素子の多数の列を有し、該ファスナ素子が前記ランニング・ウェブベー ス上に一体に成形されるようなファスナ製品であって、 樹脂供給方向に対してある分子配向度を有する合成樹脂の連続的な供給を 回転成形ロールへと導入する工程と、 事前成形ベースと一緒に成形されたファスナ素子の配列を有する事前成形 製品のランニング長さを合成樹脂から成形する工程であって、該ファスナ素子の 配列が 事前成形製品のランニング長さ方向に隣接する素子の間の成形直 後の横断方向の間隔と、 事前成形製品のランニング長さ方向を横切る方向に隣接する素子 の間の成形直後の横断方向の間隔とを定める工程と、 事前成形ベースを事前成形製品のランニング長さを横切る方向に延伸す ることにより、ファスナ素子配列の横断方向の間隔を増大させ、ファスナ素子間 の列のウェブベース部分がランニング長さ方向及びランニング長さを横切る方向 の両方に少なくともいくらかの分子配向を有するようにする工程と により形成される製品。 57. ファスナ製品成形用の機械において、ニップを形成する1対のロールで あって、そのロールのうちの少なくとも1つがウェブベースのランニング長さを 有する側面に一体のタッチファスナ素子を成形する成形ロールである1対のロー ルと、前記ニップにプラスチック樹脂を供給して、これにより、その樹脂が成形 される前に長手方向に延伸させる供給手段と、前記対のロールによって製造され た中間製品のウェブベースを、このウェブベースのランニング長さを横切る方向 に延伸するように配置された幅方向延伸装置とを備えた機械。 58. 請求項57記載の機械において、前記中間製品が前記延伸装置に到達す る前に通過する加熱用トンネルを有し、この加熱用トンネルは、前記締結素子が 配置される前記横表面に反対の、前記ウェブベースの横表面を主に加熱するよう に配置 されている機械。 59. 請求項57記載の機械において、前記プラスチック樹脂供給手段は押出 し機を備え、前記供給された樹脂は前記駆動ロールによって生じた張力で長手方 向に延伸され、これにより、その樹脂の前記分子配向を成形前に縦方向に予備配 向させる機械。 60. 請求項57記載の機械において、前記プラスチック樹脂供給手段は前記 ニップの上方に位置決め可能な押出し機を備え、前記供給された樹脂は、前記押 出し機から前記ニップに落ち込むときの慣性力によって少なくとも部分的に長手 方向に延伸される機械。 61. 請求項57記載の機械において、追加された材料を前記延伸されたウェ ブベースに積層する手段を有する機械。 62. 請求項61記載の機械において、前記追加材料積層手段は、前記製品が 延伸状態でその周りを移動するローラを備える機械。
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