JP2002510374A - コンパクトな制動装置を有する液圧モータ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明の液圧モータ（１）は、ケーシング（２Ａ，２Ｂ）と、リアクション・プロフィール（４）を有したリアクション・メンバと、シリンダブロック（６）と、このシリンダブロック（６）のシリンダ（１２）を流体供給・排出ダクトと連通させることのできる内部流体分配装置（１６）と、リアクション・メンバ（４）およびシリンダブロック（６）とそれぞれ一体に回転する第１および第２の制動手段（４２，４４）を有する制動システムとを備える。この制動システムは、制動手段を制動状態に付勢し若しくは制動を解除するように軸方向に変位可能な制動ピストン（４０）をさらに備える。この制動ピストンは、ケーシングと一体で回転軸線周りに回転するとともに、略半径方向に延びる作動面を有し、かつ第１制動手段に属する第１制動部材（４２）は作動面と一体である。ピストンは、ケーシングの一部を形成する連結カラー（４８）の内側軸線方向面と協働する外側作動面を有し、かつ内側および外側面は、有利には起伏によって形成される連結プロフィールを有する。

Description

【発明の詳細な説明】 コンパクトな制動装置を有する液圧モータ 本発明は、 ケーシングと； 前記ケーシングと一体若しくはそれに固定されるとともにリアクション・プロ フィールを規定する内周部を有するリアクション・メンバと； 回転軸線の周りに前記リアクション・メンバと互いに回転するように取り付け られたシリンダブロックであって、前記回転軸線に対して半径方向に配置される とともに圧力下にある流体が供給されることに適した、シリンダおよびピストン を有した複数のピストン−シリンダ組を有するシリンダブロックと； 前記回転軸線の周りにケーシングと共に回転することを強制されるともに、前 記シリンダを流体供給・排出ダクトと連通させることのできる分配ダクトが設け られた内部流体分配装置と； 前記ケーシングおよび前記シリンダブロックと共にそれぞれ前記回転軸線の周 りに回転することが強制された第１および第２の制動手段と、前記第１および第 ２の制動手段を制動係合状態に付勢して前記シリンダブロックおよび前記ケーシ ングが互いに回転することを防止する制動位置と、制動解除位置との両方を取る ことに適した制動ピストンと、前記制動ピストンを前記制動位置と制動解除位置 との間で変位させるための手段とを有した制動システムと； を備える液圧モータに関する。 本発明は、とりわけ制動装置が駐車制動装置としてまたは安全制動装置として 作動するモータに適用される。すなわちこのモータにおいて、前記制動装置はエ ネルギーを放散させることなく、実際の使用に応じて変化する予め定められた速 度、平均して毎分約１００回転（ｒ.ｐ.ｍ）以下の速度で作動する。 上述した種類の公知のモーターにおいては、第１の制動手段は通常、軸線方向 に延びるみぞ削りを介して「制動ケーシング」と称されるケーシングの一部に固 定された、リング状の第１列の制動パッドによって構成される。制動ケーシング は、ねじまたは他の任意の適切な固定手段によってケーシングの他の部分に固定 される。第２の制動手段は、第１列のパッドの間に配置されるリング状の第２列 の制動パッドによって構成され、かつ軸線方向に延びるみぞ削りによって制動シ ャフトと共に回転させられる。制動シャフト自身は、みぞ削りによってシリンダ ブロックと共に回転させられる。制動ピストンは、制動ケーシングの一端におい てその内部に配置される。それは通常、ばね座金によって制動方向に付勢される とともに、制動解除室に収容された流体の圧力によって制動解除方向に液圧的に 変位させられる。 そのような公知のシステムは一般的に満足できる物ではあるが、いくつかの欠 点を有している。 第１に、それらは一体に組み上げるのが困難なほど多数のパーツから成り立っ ている。それに加えて、制動の間若しくは制動解除の間、ピストンはそれに最も 接近している制動ディスクと「摺動する」ことができる。さらに、制動ディスク は制動トルクによってかなりの応力を受ける。それらは、みぞ削りの領域におい て非常に丈夫でなければならない。このみぞ削りの領域においては、ディスク上 のみぞ削りとこれらのディスクが固定される要素（制動ケーシングまたは制動シ ャフト）上のみぞ削りとの間の接触領域が小さいので、応力が非常に高いのであ る。 本発明の目的は、公知のシステムを改良し、部品点数が少なく、または、少な くとも、その部品の寸法設計および組立方法がモータにおける「制動装置」部分 の製造コストの制限を可能とするような安全で効果的な制動装置を提供すること にある。 この目的は、制動ピストンが回転軸線の周りにケーシングと共に回転させられ るとともに略半径方向に延びる作動制動面を有し、かつ第１の制動手段に属する 第１の制動部材が前記作動面と一体で若しくはそれに固定されるという事実によ って達成される。 後述するように、制動ピストンをケーシングと共に回転させることは、みぞ削 り、若しくは、好ましくは（尖った端部や角部とは無縁な）起伏によってもたら される連結プロフィール（輪郭）を用いて固定することで成し遂げることができ る。起伏は、その接線をすべての箇所において決定することができるカーブを形 成する。制動ピストンは、比較的大きな寸法（特に大きな厚み）の部品であるの で、固定の達成は特別な困難を提起しない。 制動ピストンまたは連結プロフィールは、強い制動トルクに耐えられるように 容易に構成することができる。第１の制動部材は、ピストンの作動面と一体であ るか若しくはそれに固定される。このことは、それが前記作動面によって直接構 成されるか、それが前記作動面に機械加工されるか、さもなければ任意の公知の 手段によって前記作動面に固定される別の部品（噛み合いクラッチ歯の列若しく は第１の制動パッド）によってそれが形成されるということを意味する。 その場合、それらが制動トルクに耐えるように固定手段、例えば溶接を選択す ることは容易である。それに加えて、第１の制動部材と制動ピストンとの間の接 触領域が比較的大きい（これらの領域は半径方向に延びる表面上に形成される） ということを保証するのが容易である。これにより、第１の制動部材とピストン との間の連結が制動時に受ける応力は、従来のシステムにおいて回転を強制する 第１ディスクと部品（ケーシング若しくは制動シャフト）との間の連結が受ける 応力よりも、比例的に高くはない。 有利には、第１および第２の制動手段はそれぞれ第１列の噛み合いクラッチ歯 と第２列の噛み合いクラッチ歯とを備える。そして、第１列の歯は制動ピストン の作動面と一体であるか若しくはそれに固定される。 その場合、モータの製造およびモータの組み立てはより単純なものとなる。第 １列の歯は、制動ピストンの作動面に直接機械加工することができ、さもなけれ ばそれ自身が制動ピストンに固定される環状リングに設けることができる。同様 に、第２列の歯は、シリンダブロック若しくはこのシリンダブロックに対して回 転することが防止された他のいくつかの部品の半径方向に延びる表面上に直接機 械加工することができ、さもなければシリンダブロック若しくは他のいくつかの 部品に固定される環状リング上に形成することができる。それに加えて、制動に 伴う力は、第１の制動手段（第１列の歯）に影響を及ぼすが、前記ケーシングと 共に回転させられる制動ピストンによって前記ケーシングに完全に伝達される。 好ましくは、モータは連結カラーを備える。この連結カラーは、ケーシングの 一部を形成するとともに、制動ピストンの外側軸線方向面が協働して前記ピスト ンを固定しケーシングと共に回転させる内側軸線方向面を有する。そして、前記 内側軸線方向面および前記外側軸線方向面は、この目的に適した連結プロフィー ルを有している。 連結カラーは、有利にはリアクション・メンバと直接隣接するとともに、リア クション・メンバと一体な軸線方向に延びる延長部分によって構成される。 その場合、連結カラーの内側軸線方向面の連結プロフィールは、リアクション ・プロフィール（輪郭）と相似であるように選択される。したがって、リアクシ ョン・メンバが駆動トルクを伝達するために正確に寸法取りされるので、制動ト ルクが通過する部材もまた正しく寸法取りされることが約束される。それに加え て、連結カラーの内側軸線方向面上に形成される連結プロフィールの機械加工は 、それが少なくともカムのいくつかの突出部を利用するので、単純化される。 連結カラーはまた、リアクション・メンバとケーシングの分配装置を囲む「分 配カバー」部分との間に配置された環状の部品によって構成される。その場合、 連結カラーをケーシングの他の部分に取り付けることは非常に簡単である。それ に加えて、制動ピストンは、カラーの内側で分配装置の周囲に設けられる環状空 間内に位置するので、モータの全体的な軸線方向寸法が減少する。さらにこの場 合には、その谷部分がリアクション・メンバの谷部分の少なくともいくつかと一 致する起伏を設けるように、連結カラーの内周部を機械加工することが有利であ る。このことは、第１に、モータのケーシングを組立てる際の、リアクション・ メンバに対する連結カラーの角度方向の固定を単純化する。加えて、連結カラー の起伏は当然にそれらが高い制動トルクに耐えるように寸法取りされる。 一般的に、連結カラーを、その連結プロフィールがモータの他のいくつかの部 品によって占められる軸線方向空間内に位置するように配置することが有利であ る。上に示した構成においては、この輪郭は、分配装置によって占められる軸線 方向空間内にある。他の有利な変形例においては、連結カラーをシリンダーブロ ックの分配装置とは反対側に配置するとともに、その連結プロフィールを、他の いくつかの部品、例えばシャフト若しくはシリンダブロックに対して回転できる ようにケーシングを支持するローラーベアリングによって占められる軸線方向空 間内に置くことができる。 ケーシング（連結カラー）と協働してピストンをケーシングと共に回転させる ようなピストンの一部分が、モータの軸から遠くに離れていること確保できるよ うに準備することが非常に有利である。例えば、それは実質的にリアクション・ プロフィールと軸線方向に整列させて位置させることができる。ピストンとケー シングとの間に作用する制動トルクは、モータの回転軸線とケーシングおよびピ ストンが相互に協働する表面（連結プロフィール）との間の距離の増加の関数と して増加する。 これらの表面が軸線から遠く離れた領域にあるように準備することにより、従 来技術において生じる応力よりも低い応力で高い制動トルクを得ることが可能で ある。このことは、制動信頼性の観点および耐摩耗性の観点においてもまた効果 を奏する。 同じ目的のために、制動トルクが通過する制動手段（例えば噛み合いクラッチ の歯）がモータの大きな直径の領域に位置し、このことによってモータの早期摩 耗若しくは破壊の危険性をかなり制限することを確保できるように準備すること が有利である。 添付の図面を参照してなされる非限定的な実施例としてとしての以下の詳細な 説明を読ことにより、本発明は良く理解され、かつその利点が明らかとなる。 ここで： 図１は、本発明に係るモーターの軸断面図； 図２乃至図５は、図１に示されたモーターの変形例を示す部分軸断面図； 図６は図１中のＶＩ−ＶＩ破断線に沿った、一変形例を示す半径方向断面図； 図７は、図１に示したモーターの他の変形例を示す部分軸断面図； 図８は、他の変形例を示す部分軸断面図； 図９は、本発明に係るモーターの他の実施例の軸断面図； 図１０は、図９に示したモーターの変形例を示す部分軸断面図である。 図１に示す液圧モーターは、 ねじ３によって一体に組立てられた二つの部分２Ａおよび２Ｂから成る固定ケ ーシング２と； このケーシングの２Ａ部分に設けられた起伏を有する反作用カム４から成るリ アクション・メンバと； 圧力下における流体の供給に適するとともにその内部にピストン１４が摺動可 能に取り付けられた複数の半径方向シリンダ１２を有する、前記カム４に対して 回転軸１０の周りに回転するように取り付けられたシリンダブロック６と； 前記ケーシングと共に軸１０の周りに回転させられるとともに前記シリンダ１ ２との連通に適した分配ダクト１８が設けられた内部流体分配装置１６と； を備えている。 溝２２および２４は内部分配装置１６とケーシングの２Ｂ部分との間に設けら れているが、前記２Ｂ部分は分配カバーを形成している。前記分配ダクトは、第 １にこれらの溝のうちの１つの内部に開口するとともに(ダクト１８は溝２２の 内部で開口する)、第２に前記内部流体分配装置１６の分配表面２６に開口する 。分配表面２６は軸１０に対して垂直で、かつシリンダブロックの連通表面２８ に当接している。シリンダダクト３０は、前記連通表面２８に開口するとともに 、内部分配装置およびシリンダブロックが互いに回転するときに分配ダクトと連 通できるように配置されている。 図示のモータは、１つの作動シリンダと、ケーシングの２Ｂ部分と内部分配装 置１６との間に設けられた二つの溝のみを有している。これらの溝はケーシング ２Ｂの外側表面に開口するダクト３２および３４とそれぞれ連結され、液圧流体 回路に連結されている。モータの回転方向に応じ、ダクト３２および３４は流体 供給機能または流体排出機能を実行する。テーパローラベアリング３６は、シリ ンダブロックをケーシングの２Ａ部分に対して回転できるように支持している。 本発明はまた、複数の個別の作動シリンダを有したモータにも適用可能である ことは理解されるべきである。 漏洩戻しダクト３３Ａおよび３３Ｂがまた、ケーシングの２Ｂ部分に設けられ ている。 図１に示す固定ケーシングを有したモータは、シリンダブロックとは別個のシ ャフトを有していない。ケーシングの２Ｂ部分から離間した側のシリンダブロッ クの端面６Ａはモータの出力部を構成し、ねじ（図示せず）との協働に適したね じ孔７によって、シリンダブロックのこの端面は回転駆動される対象物に固定さ れる。 シリンダブロックは、貫通孔が形成されておらず、むしろモータの内部空間を 外側空間に対して閉鎖する隔壁６Ｂを有し、かつ前記内部空間は封止ガスケット ３８によって封止されている。 当然、このシリンダブロックの配置は単なる一つの実施例を構成するだけであ り、軸線方向のみぞ削りによってシリンダブロックと一体に回転するシャフトを 有した、他のいくつかの構造を提供することは可能である。 モータ１は、半径方向端面（その「作動面」）を有する制動ピストン４０を具備 した制動・システムをさらに備えている。前記制動ピストン４０には、第１列の 噛み合いクラッチ歯４２によって構成される第１の制動手段が設けられている。 これに対して、第２の制動手段は、前記ピストン１０の半径方向端面に対向する ように配置されたシリンダブロック６の半径方向端面４６に一体的に若しくはそ こに固定的に設けられた、第２列の噛み合いクラッチ歯によって構成される。歯 ４２および歯４４の列は、このように互いに対向するので、ピストンがシリンダ ブロックの方へ変位すると、ケーシングおよびカム組立体に対してシリンダブロ ックを制動するように、すなわちシリンダの前記組立体に対する相対移動を防止 するように互いに噛み合うことが理解できる。ピストン４０がシリンダブロック から離間させられると、これらの歯は制動解除位置にあり、ケーシング２Ａに対 するシリンダブロック６の相対回転を可能とする。歯４２および歯４４の列は半 径方向に角張って配置されるとともに、軸線方向に延びる起伏部分を形成してい る。 シリンダブロックの端面４６と一体的に若しくは固定的に設けられているので 、 第２列の歯４４はシリンダブロックと共に軸線１０の周りに自然に回転させられ る。第１列の歯４２をモータのケーシングと共に回転させるために、カムをとも なうケーシングの２Ａ部分に軸線方向の延長部分４８が設けられる。この延長部 分４８は、カム４の輪郭に相似の内側輪郭５０を画成する内周部を有した第１の 連結部分４７を形成する軸部分を有した連結カラーを形成する。例えば、内側輪 郭５０はカム４の輪郭と同一で、かつ図１に示すように、カム４の表面をシリン ダブロック６の端面４６を越えて軸線方向に延びる拡張部分を単に備えている。 内側輪郭５０と協働するために、制動ピストン４０には第２の連結部分５２が 設けられているが、これはその外側軸線方向面上に、内側輪郭５０と一致する外 側輪郭５４を画成する。モータが組立てられるとき、第２の連結部分５２が第１ の連結部分４７の内側に位置するようにピストンが配置され、外側輪郭５４は内 側輪郭５０と協働して制動ピストン４０をケーシングの２Ａ部分と共に回転させ る。 例えば、内側輪郭はリアクション・プロフィール（輪郭）に同一であり、かつ 軸線方向の延長部分を構成するが、外側輪郭は内側輪郭に対して正確に相補的で ある。 図１において、制動ピストン４０および第１の連結部分４７が設けられたリア クション・メンバの軸線方向延長部分４８は、シリンダブロック６の内部流体分 配装置１６と対向する側に位置している。 内側分配装置１６の外側でかつケーシングの２Ａ部分の内側に設けられた環状 空洞５６内に制動ピストン４０が配置されるので、制動システムはこのようにモ ータの全体的な軸線方向寸法を実質的に増加させずに形成される。変形例におい ては、制動ピストンをシリンダブロックの他の側に配置することを選択できるが 、これによりモータの全体的な軸線方向寸法は増加する。しかしながら、この変 形例は、例えばケーシングに対して相対回転できるようにシリンダブロックを回 転 支持するベアリングが、シリンダブロックおよびケーシングに別個に固定される 別々の部品として設けられるときに有利である。 ローラベアリング３６に関して注目されるべきことは、図１に示した実施例は テーパローラベアリングを図示しているが、転動溝内を転動するとともに４つの 接触点を有する球形ボールを有したベアリングをその場所に使用することが好ま しく、それはまた軸線方向の小型化の観点において利点を有する。 制動ピストン４０を制動解除方向に変位させるために、制動解除ダクト６２を 介した圧力下にある流体の供給に適した制動解除室６０がモータに設けられてい る。 この制動解除室は、ピストンの表面６０Ａによって形成される略半径方向に延 びる壁を有している。そして、前記表面６０Ａは歯４２の列をともなう表面であ る前記ピストンの作動面と同様に対向し、かつ第２列の歯４４から離間するよう に前記作動面に対して軸線方向にオフセットしている。 制動解除室は、リアクション・メンバの軸線方向延長部分４８に属する一対の段 部４８Ａおよび４８Ｂと、制動ピストンに属する一対の段状軸線方向部分４０Ａ および４０Ｂとの間に形成されている。軸線方向部分４０Ａの外周部は軸線方向 部分４８Ａの内側輪郭と協働し、かつ前記内側輪郭と前記外周部との間の摺動接 触は封止ガスケット６４によって封止されている。同様に、部分４０Ｂの外周部 は部分４８Ｂの内周部と協働し、かつこの摺動接触は第２の封止ガスケット６６ によって封止されている。 図１に示される実施例においては、ピストンの一部分４０Ａが第２の連結部分 ５２を構成し、かつ軸線方向の延長部分４８の一部分４８Ａは第１の連結部分４ ７の内側輪郭５０をともなっている。輪郭５０および５４は共に、このようにし て制動トルクを伝達するための伝達表面として(このため、それらはカムの輪郭 と同一若しくは相似した輪郭を有する)、さらにはピストンがスライドするとき に案内するための案内表面として動作するが、ガスケット６４によって互いに封 止されている。図１に示される実施例においては、このような封止された接触を 可能とするために、内側輪郭５０および外側輪郭５４は正確に相補的である。す なわち、それらは相補的な形状の同一の起伏を有するとともに、ほとんど隙間が ないように互いにぴったりと嵌合する。例えば、ガスケット６４は輪郭５４に設 けられた溝内に配置されるとともに、その形状は内側輪郭および外側輪郭の起伏 を一定の厚みを有して再現する。 ピストン４０の一部分４０Ｂの外側輪郭および軸線方向延長部分４８の一部分 ４８Ｂの内周部は円筒状で起伏を有さず、それらの半径はカム輪郭の最も大きい 半径よりわずかに大きい。図１の上半分において、軸線方向断面はカムの凸部の 頂上を含み、その凸部において前記カムの半径はその最小値を取る。この場所に おいて、室６０は半径方向に延びる壁である、比較的大きな寸法の壁６０Ａおよ び６０Ｂをそれぞれ有することが分かる。図１の下半分において、断面はカムの 凹部表面の底を含み、前記表面においてカムの半径はその最大値を取るとともに 、室の半径方向に延びる壁６０Ａおよび６０Ｂはこの領域においてほとんど存在 しないことが分かる。例えば、ガスケット６６はピストンの一部分４０Ｂの外周 部に設けた溝内に配置されることができ、かつそれが一対の円筒面間に封止を提 供できる限りにおいて従来通りリング状である。 室６０に圧力下の流体が供給されると、半径方向に延びる壁６０Ａおよび６０ Ｂにそれぞれ作用する力によって、前記流体はピストンを制動解除方向に押動す る。ピストンは、第１に制動解除ケーシング２Ｂを第２にシリンダブロックから 離間する側を向く表面を圧するばね座金６８によって、制動方向に戻される。 図２は、制動解除室を封止するガスケットのうちのひとつに起伏形状を与える ことを回避できるようにする変形例を示している。この図では、図１の同一部分 における参照符号に１００を足した参照符号を用いる。制動解除室１６０は、軸 線方向の延長部分１４８によって形成される連結カラーの軸線方向部分１４８Ａ と１４８Ｂとの間、および制動ピストン１４０の軸線方向部分１４０Ａと１４０ Ｂとの間に形成されている。しかしながら、前記部分１４０Ａおよび１４０Ｂの 外周部、同じく前記部分１４８Ａおよび１４８Ｂの内周部は円筒形であり、これ らの軸線方向部分間の段差はこの室の全体にわたって一定の高さの半径方向の壁 １６０Ａおよび１６０Ｂをこの室に与えている。このことを達成するため、軸線 方向延長部分１４８の第１の軸線方向部分１４８Ａ（シリンダブロック１０６に より近い部分）は、連結部分１４７の内周部を構成する内側輪郭１５０の起伏形 状と前記部分１４８Ａの内周部の円筒形状との間に遷移部分を形成するセットバ ック（段形後退部分）１４８Ｃを介して、第１の連結部分１４７に連結されてい る。同様に、制動ピストン１４０Ａの第１の軸線方向部分は、連結部分１５２の 外周部によって形成される外側輪郭１５４の起伏形状と部分１４０Ａの円筒状外 周部との間に遷移部分を形成する肩部１４０Ｃを介して、第２の連結部分１５２ に連結されている。したがって、制動解除室を封止するガスケット１６４および １６６は、従来通りリング状である。 前記セットバック１４８Ｃおよび前記肩部１４０Ｃは、カム１０４の凸部地帯 に対応する領域だけに存在し、前記部分１４８Ａの内周部の円筒表面の半径およ び前記部分１４０Ａの外周部の円筒表面の半径は、その凹部地帯の底におけるカ ムの最大半径と実質的に等しい。 図３に示した変形例においては、モータが貫通する中心孔を有するように構成 されている。このタイプの構成は、特定の用途、特にモータがドリルビットを駆 動するために用いられ、モータの貫通孔が掘削泥水を除去する通路を構成する場 合に特に有利である。この構成はまた、モータによって駆動されるプラント部材 若しくはツール、例えば流体若しくは圧縮空気を運ぶパイプのための通路を設け る必要があるときに、特に有利である。このタイプのモータの利用は、大地突き 固め機の突き固めローラを駆動するべく、第２モータのシャフトを配置するため に軸線方向孔を利用する際に特に有利である。 図３は、図１における同一部分の参照符号に２００を足した参照符号を使用す る。 軸線方向の通路または中心孔２７０を形成するために、シリンダブロック２０ ６には軸線方向に延びる貫通孔２７２が設けられている。モータの軸線２１０か ら離間した部分は図３には示されないが、シリンダブロックは回転するために図 １のそれと同様に支持されている。軸線方向に延びる孔２７２が設けられると、 モータ内部の空間の閉鎖および封止に問題が生じる。この目的のために、前記分 配装置の軸線方向の両端を越えて延びるように、中空の円筒スリーブ２７４が内 側分配装置２１６の内側に配置される。より正確には、中空の円筒スリーブには 、分配装置のシリンダブロック２０６に対向する側に位置する第１の軸線方向端 部２７４Ａが設けられ、シリンダブロックの軸線方向貫通孔２７２の壁に封止さ れた状態で連結される。この目的のために、封止ガスケット２７６が、貫通孔孔 ２７２の軸線方向に延びる表面とこの表面に対向するスリーブ２７４の軸線方向 に延びる外側表面２７５との間に配置される。 分配装置２１６の反対側においては、スリーブ２７４の第２の軸線方向端部２ ７４Ｂは、ケーシングを貫通する、より正確にはその一部分２０２Ｂを貫通する 軸線方向孔２７８の壁に対し、封止された状態で連結される。このようにして、 軸線方向の通路２７０に対してモータの内部空間が封止される。スリーブ２７４ は、その端部２７４Ａがシリンダブロックの孔２７２に設け肩部２７３と当接す ることにより、軸線方向に固定することができる。他の端部においては、当接に よる固定は、任意の適切な手段、例えばスリーブの軸線方向の外側表面の肩部２ ７４Ｃを用いることによって実行することができる。 図４においては、図１おける同一部分の参照符号に３００を足した参照符号を 用いる。図４は、制動用噛み合いクラッチの歯を、モータ回転子の固定子に対す る回転速度を測定するために用いる有利な構成を示している。この目的のため、 速度検出器３８０がモータの固定子側要素に設けられ、かつモータの回転子と共 に回転する第１列の歯および第２の列のうちの一つと対向する。 図示の実施例においては、シリンダブロックが回転子に属し、かつ歯３４４の 第２列が検出器３８０と対向して、歯の第２列が通過する速度を測定する。検出 器は、モータのケーシングの一部３０２Ｂに設けられた孔に受け入れられている 。探知器３８０はリング３８２によって固定されるとともに、それを受け入れる 孔がガスケット３８４によって封止されている。モータのケーシングの外側端部 において、それは電気ケーブルに連結される。例えば、それは光学的なシステム 若しくは電磁気的なシステムである。一般的に、測定されるべき歯が通過するこ とを可能にする、そのセンサを歯が通過するときにパルスを伝達することに適し た任意のシステムを用いることができる。 図５において用いられる参照符号は、図１において用いられるそれに４００を 足したものである。前出の図において、例えば図３において、制動解除ダクトは 、その略半径方向に延びる表面においてモータの外側に開口している。このよう に、図４のダクト３６２は、半径方向に延びるとともに制動解除室３６０内に開 口する第２の部分３６２Ｂに連結された、第１の軸線方向部分３６２Ａを備える 。図５に示される変形例においては、制動解除ダクトは、カム４０４の軸線方向 延長部分４４８を貫通する一つの半径方向部分４６２を備える。モータが固定ケ ーシングを有するときには、モータのケーシングの一部分４０２Ａ、の軸線方向 に延びる表面に開口するダクトの端部に外側制動解除パイプを連結することが可 能な限り、この構成は制動解除ダクトの機械加工を単純化することを可能にする 。 図１は機械的な制動解除手段を備える制動システムを示しているが、前記制動 解除手段は、制動ピストン４０に形成されるとともに、シリンダブロックから離 間した端部すなわち噛み合いクラッチの第１の歯４２とは反対側の端部に位置し て前記ピストンの略半径方向に延びる表面に開口する、軸線方向に延びるねじ孔 孔９０を有している。前記制動解除手段はまた、モータのケーシングの略半径方 向に延びる部分に設けられて軸線方向に延びるとともに、前記制動ピストンに対 向する孔９２を有している。この実施例においては、前記孔９２は分配カバー２ Ｂの半径方向に延びるフランジの形の部分に設けられている。前記孔９２は、軸 線方向に延びるねじ孔９０と芯合わせされている。制動を解除するためには、制 動解除ねじ（図示せず）が軸線方向孔を介してねじ孔９０内に挿入される。そし て、ねじの頭が孔９２の外側に保持されている限りにおいて、雌ねじをたてられ た孔９０の内部で締め付け方向にねじを回すことは、ばね座金６８の動作に対抗 する方向、すなわち制動解除方向に制動ピストン１０を戻す。通常のモータ作動 状態においては、例えばストッパ９４によって孔９２は閉じられる。あるいは、 制動解除ねじを予め孔内に挿入するとともに、その自由端が雌ねじをたてられた 孔９０と対向する孔９２の端部を越えて延びない後退位置に、適切な手段（例え ばスペーサ）によって保持することもできる。機械的制動解除手段は、円周方向 に間隔を開けて配置された、この種類の少なくとも２つの制動解除セットを備え る。 上に示したように、第１の連結部分の内側輪郭はリアクション・メンバのリア クション・プロフィールと相似し、かつ第２の連結部分の外側輪郭は、制動トル クを伝達するために内側輪郭と一致する。例えば、第１の変形例においては、内 側輪郭はリアクション・プロフィールと同一であり、かつ外側輪郭は正確に内側 輪郭と相補的である。内側輪郭および外側輪郭が制動トルクを伝達するだけでな く制動解除室を画成する役割を果たすときには、図１のように、例えばカムの起 伏を再現するととともに半径方向の厚みが一定である単一のガスケットによって 封止できるように、内側輪郭および外側輪郭は正確に相補的でなければならない 。 しかしながら、カムの輪郭に正確に延びる第１の連結部分１４７の内側輪郭な しに、この機能を得ることは可能である。図６は、そのような可能性を図示する 極めて概略的な断面図である。この図において、カム表面５０４は、例えば、そ の内周に一様に分布する６個の起伏が設けられるとともに、ケーシングの一部分 ５０２Ａの内周を機械加工することによって形成される。第１の連結部分の内側 輪郭５５０に３つの起伏だけを設けることが可能であり、その他のカムは再現さ れない。内側輪郭５５０および外側輪郭５５４によって構成される２つの表面が 一定の厚さのガスケットによって封止されるように、制動ピストン５４０は輪郭 ５５０に対して正確に相補的である外側輪郭５５４を有する。（明瞭さのために 、ガスケットは図示されず、かつ輪郭５５０および15５４は互いに間隔を開けて 示されている）簡略化のために、制動ピストンの内側に位置する分配装置のよう なモータの内部要素は、図６には示されていない。同様に、ケーシングの一部分 ５０２Ａには、制動解除ダクト５６２およびケーシングの各部分を一体に結合す るネジのための孔５０３だけが示されている。 図６に示される構造は特に有利である。それは、制動トルクを伝達するリアク ション・プロフィールと内側輪郭および外側輪郭の機械加工が単純であり、かつ 制動ピストンと同様に、制動解除表面領域を増加させることが可能であるからで ある。 この領域は、制動解除室の２つの半径方向に延びる表面（図１における６０Ａお よび６０Ｂ）が互いに対向する区域の領域によって規定され、かつこれらの表面 はケーシングの軸線方向の延長部分および制動ピストンによってそれぞれ規定さ れる。図６の構造においては、制動解除領域は制動解除室の表面５６０Ｂの面積 と等しい。この面積は、内側輪郭がカム輪郭と同一の場合に提供される制動解除 領域よりかなり大きいことが分かる。この場合、表面５６０Ｂの面積からカム突 出部の半分に対応する図６で陰影が付された部分を差し引くことが必要である。 このようにして制動解除領域を増加させることにより、制動解除流体の効果を増 加させることができる。効果的な制動解除はこのようにして低い流体圧によって 得ることができ、若しくは大きな制動解除力を、与えられる任意の流体圧によっ ても得ることができる。このことは、より大きな力を発揮するばねの使用を可能 にし、それによって大きな制動トルクを得ることを可能にする。 図６は、連結カラーおよび制動ピストンの連結プロフィールが起伏によって有 利に形成されることを示している。そして前記カラーの内側連結表面の連結プロ フィールの起伏の谷部分は、リアクション・メンバの起伏の少なくともいくつか の谷部分と一致して軸線方向に延びている。換言すれば、少なくともいくつかの カム突出部が連結プロフィールを形成するために「用いられる」。 図７は、モータのケーシングが３つの部分、すなわち６０２Ａ(その内周部が 起伏を有したカム６０４を形成する)、６０２Ｂ（分配カバー）および６０２Ｃ からなることを示している。前記部分６０２Ｃは、その軸線方向に延びる部分が 連結部分６４７を形成する連結カラーであり、かつ前記軸線方向に延びる部分の 内周部が内側連結プロフィール６５０を画成する。制動ピストン６４０は、その 軸線方向に延びる外側表面６５４が外側連結プロフィールを有する第２の連結部 分６５２を有する。かつ、この第２の連結部分６５２は、輪郭６５０と協働し、 カラー６０２Ｃに対して回転することを防止するためにピストンを固定すること を可能にする。カラーは、分配カバー６０２Ｂとカムをともなうケーシングの一 部分６０２Ａとの間に配置される。カラー６０２Ｃは、このように分配装置６１ ６に対向して半径方向に延びる表面（その表面上に歯６４４が位置する）の側に 位置するシリンダブロック６０６の周囲、および分配装置のシリンダブロックに 隣接する部分の周囲に延びる。 制動ピストン６４０は、分配装置の周囲に提供される環状空洞６５６内に配置 されているが、その形状配置は実質的に図１と同じである。 図１のカラーとは異なり、カラー６０２Ｃは、カムをともなうケーシングと一 体には製造されない。これは、ケーシングを固定するネジ６０３によってケーシ ングの他の部分に固定される別個のパーツによっ-C構成される。これらのネジは 、ケーシングの種々の部分から構成される組立体にモータ作動の間に負荷される 高いトルクに耐えるように、生来的に寸法取りされている。制動組立体が丈夫で あることを保証すると共に、この構造は同じ制動組立体を種々のタイプのモータ （例えば、それらが有するカム突出部の数が異なる、またはそれらのカムの突出 量が異なる）に配置することを可能にする。図１と同様に、表面６５０および表 面６５４の連結プロフィールは起伏によって有利に形成される。 図１と同様に、制動解除室６６０は連結カラー６０２Ｃの２つの段状軸線方向 部分およびピストン６４０の２つの段状軸線方向部分によって形成されている。 連結カラーの軸線方向部分６４８Ｂの内周部およびピストンの部分６４０Ｂの外 周部は、互いに協働するが、それらを円筒状とすることができる。しかしながら 、ピストン６４０をカラー６０２Ｃに連結して一体に回転させるために、それら が起伏を有するように形成することもまた可能である。その場合には、第１の制 動手段と隣接しているピストンの軸線方向部分の外周部（ピストンに設けられた 歯６４２）および前記外周部と協働するカラー６０２Ｃの部分の内周部を円筒状 とすることができる。 制動解除ダクト６６２は、分配カバー６０２Ｂの一部および連結カラー６０２ Ｃの一部に形成することができる。 図８は、シリンダブロックの分配装置とは反対側に位置するモータの一部分の 軸線方向断面図である。シリンダブロック７０６の一部、その内周部がカム７０ ４を形成するケーシングの一部分７０２Ａ、ケーシング組立ネジ７０３によって 一部分７０２Ａに組み付けられる他のケーシング部分７０２Ｄの一部、および例 えばみぞ削り等の任意の適切な手段によってシリンダブロック７０６と一体に回 転させられるシャフト７０５を見ることができる。シャフト７０５は、ケーシン グの一部分７０２Ｄの内周部に対して回転するように、非常に概略的に示された ベアリング７０９によって支持された半径方向に延びるフランジ７０５Ａを有し ているが、このベアリングはいかなる種類の回転部材、例えばボール若しくはテ ーパローラベアリングからも構成することができる。シャフト７０５のフランジ ７０５Ａには、駆動されて回転すべき対象物にこのフランジ７０５Ａが固定され ることを可能にする、ねじ孔７０５Ｂが設けられている。 制動ピストン７４０は、この構造においては、ケーシングの一部分７０２Ｄと シャフト７０５との間に設けられるとともに、分配装置（図示せず）から離間し たシリンダブロックの半径方向に延びる壁と、シリンダブロックの半径方向に延 びる壁と対向するフランジ７０５Ａの実質的に半径方向に延びる表面７０５Ｃと によって軸線方向に規定される、環状空間７５６内に配置されている。第１の制 動手段７４２（第１列の歯）は、ピストンの作動面７４０と一体若しくはそれに 固定され、かつこの作動面はフランジ７０５Ａの表面７０５Ｃと対向している。 第２の制動手段７４４（第２列の歯）は、前記表面７０５Ｃと一体若しくはそれ に固定されている。制動ピストン７４０は、ベルヴィルスプリングワッシャから 構成されるスプリング７６８によって、常に制動方向（すなわちシリンダブロッ ク７０６から離間する方向）に付勢されている。 連結カラーは、ケーシングの一部分７０２Ａと隣接する一部分７０２Ｄの軸線 方向に延びる部分７４７によって構成されている。ピストンをケーシングと共に 回転させるために、カラーの内周部７５０およびピストン７４０の連結部分７５ ２の外周部７５４は、好ましくは起伏を形成する連結プロフィールを有している 。これらの輪郭は、制動解除室７６０を画成するので互いに封止されている。反 対側においては、シリンダブロックの近くにおいて、前記室７６０はピストンお よ びケーシングの一部分７０２Ｄの円筒状の軸線方向に延びる周辺部によって規定 される。そして、これらの周辺部もまた互いに封止される。 図１乃至図８は、静止ケーシングを有するモータに適用される発明を示してい る。図９は、本発明がまた回転ケーシングを有したモータにも適用できることを 示している。より正確には、モータ８０１は、 ねじ８０３によって一体に組立てられる３つの部分８０２Ａ、８０２Ｂおよび ８０２Ｃからなる回転ケーシングと； ケーシングの一部分８０２Ｂの内周部に設けられた起伏を有する反作用カム８ ０４と；中心孔８０８が設けられるとともに軸８１０周りの回転が防止され、か つ圧力下にある流体が供給されることに適するとともにその内部にピストン８１ ４が摺動可能に取り付けられる複数の半径方向シリンダ８１２を有した、シリン ダブロック８０６と； 軸８１０の周りにケーシングと共に回転させられる、すなわちシリンダブロッ タに対してケーシングと共に回転し、かつシリンダ８１２との連通に適する分配 ダクト８１８が設けられた内部流体分配装置８１６と； 静的であり、かつ流体供給・排出ダクト８２２が設けられた第１の中心コア部 分８２０、および前記流体供給若しくは排出ダクトを、その外周部と流体分配装 置８１６の内周部との間に設けられた溝８２８および８３０に中間ダクト８２６ を介して連通させる第２の中心コア部分８２４と；を備える。 第２の部分８２４は、ねじ８３２によって第１の部分８２０に固定される。シ リンダブロックは、その孔８０８内に設けられたみぞ削りと前記部分８２０およ び８２４の外周部に設けられた補足的なみぞ削りとの協働とによって、それらが 回転しないように、前記部分８２０および８２４に固定される。前記コア部分８ ２０の軸線方向の周辺部上のベアリング８３４によって、回転するように支持さ れる。分配装置８１６は、スタッドおよび切欠システム８３６によってケーシン クの８０２Ｃ部分と共に回転させられる。 モータに備える制動システムは、前出の図に示されたシステムに類似しており 、リアクション・メンバの軸線方向の延長部分には第１の連結部分８４７が設け られ、かつ第２の連結部分８５２には制動ピストン８４０が設けられている。 制動トルクは通過される、すなわち、ピストンおよびリアクション・メンバは、 第２の連結部分８５２の外側輪郭８５４と協働する第１の連結部分８４７の内側 輪郭８５０によって共に回転させられる。 図９に示される実施例においては、内側および外側輪郭が相補的であるように 、内側および外側輪郭によって規定される表面はまた制動解除室８６０を規定す る役割を果たす。当然、前出の図面を参照して言及した変形例を設けることが可 能である。第１の制動手段は、制動ピストン８４０の一端に取り付けられた第１ 列の歯８４２によって構成される。これに対して、第２の制動手段は、その内部 に第１の連結部分が設けられる軸線方向の延長部分の下に位置するシリンダブロ ックの端面８４６に取り付けられる第２列の歯８４４によって構成される。 制動解除室８６０には制動解除ダクトを介して圧力下にある流体が供給される が、この制動解除ダクトは、中心コア部分８２０の内部に軸線方向に配置された 第１の部分８６２Ａと、半径方向に配置されるとともに、この軸線方向部分と係 合して中心コア部分８２０の軸線方向に延びる外側表面において開口する第２の 部分８６２Ｂと、第３の部分８６２Ｃおよび第４の部分８６２ｄとを有している 。ケーシングの一部分８０２Ａの横フランジ８０２’Ａに形成された軸線方向面 は、その内部でダクト８６２Ｂが開口するコア部分８２０の軸線方向周辺部の領 域に対向している。連通室８６５は、このように設けられ、かつ封止ガスケット ８６３によってダクト８６２Ｂの両端部が封止される。ダクト部分８６２Ｃはケ ーシングの一部分８０２Ａに設けられ、かつ室８６５の内部に開口してダクト８ ６２Ｂと不変的に連通する。部分８６２Ｃは、ケーシングの一部分８０２Ｂに設 けら れた軸線方向の部分８６２ｄに連結され、かつダクト８６２Ｄは制動解除室８６ ０内に開口する。ピストン８４０を制動方向に不変に付勢するために、弾力性を 有した、例えばつる巻ばね８６８によって構成される復帰手段が設けられている 。 ケーシングの一部分８０２Ｂの外側周辺部に、２つのスプロケット８９５およ び８９７が設けられていることが注目できる。これらのスプロケットはチェーン と係合することができる。これにより、例えば縦に並べて配置されたコンパクト ローダ車輪を駆動するために、モータ８０１を使用することが可能となる。 図１０はまた、回転ケーシングを有したモーター９０１に適用される発明を示 している。例えば、このモータにおいては、ケーシングがスプロケット９９５お よび９９７をともなっている。シリンダブロック９０６はその回転が防止される とともに、その上に設けられてケーシングから突出するフランジ９０６’を介し て車両のシャシーに固定される。ケーシングは、シリンダブロックの周りに配置 されるとともにフランジ９０６’まで延びる第１の部分９０２Ａと、分配カバー を形成するとともに車両のシャシーに固定される第２の部分９０２Ｂとを有して いる。ケーシングは転がり軸受９３４、例えばボールベアリングによって、シリ ンダブロックに対して回転できるように支持されている。 図８に示したモータと同様に、制動システムはシリンダブロックの分配装置９ １６から離間した側に配置されている。制動ピストンは、略半径方向に延びるフ ランジ９４１が設けられたシャフト９４０によって形成されている。シャフト９ ４０は、シリンダブロック９０６を貫通するとともに、分配装置９１６の中心軸 線方向孔内に延びる端部が設けられている。 連結カラー９４７は、ケーシングの一部分９０２の端部によって形成され、か つそこに一体的に作られる。部分９０２Ａは、カム９０４をともなっている。内 側連結表面は、カラーの内周部９５０上に形成されている。外側連結表面９５４ は、フランジ９４１の端の軸線方向の表面の上に形成されている。これらの表面 ９５０および９５４は、好ましくは起伏によって形成される連結プロフィールを 有するが、それはシャフト９４０がケーシングと共に回転するようにさせること を可能とする。 注目できることには、分配装置９１６内に延びるその端部９４０’において、 分配装置のみぞ削り９１６’と協働して分配装置がシャフトと共にしたがってケ ーシングと共に回転するように強制するみぞ削り９４０”が、シャフト９４０に は設けられている。 第１の制動手段（歯９４２）は、シリンダブロックと対向するフランジ９４１ のその半径方向に延びる表面上に形成されている。第２の制動手段（歯９４４） は、フランジ９４１と対向するシリンダブロックのその半径方向に延びる表面上 に形成されている。 より正確には、第２の制動手段９４４は、ローラベアリング９３４と協働する シリンダブロックの環状延長部分９７０の端部の半径方向に延びる表面上に形成 されている。制動解除室９６０は、フランジ９４１とシリンダブロック９０６と の間に形成されている。インデント９７０’は、環状の軸線方向延長部分９７０ が存在するため、シリンダブロックの分配装置から離間した半径方向に延びる表 面に設けられている。 フランジ９４１には、インデント９７０’内に部分的に貫通するセットバック ９４１’が設けられている。環状の延長部分９７０の内周部およびセットバック ９４１’の外周部は、軸方向に延びるとともに、ガスケット９６６によって互い に封止されている。この構造はピストン９４０が室９６０を画成しつつ、シリン ダブロックに対して軸線方向にスライドすることを可能としている。 分配カバー９０２Ｂ内に開口する制動解除ダクト９６２は、室９６０への供給 を可能にしている。制動解除ダクトは、当然に外部に対して封止された分配装置 の中心孔内に開口するとともに、シリンダブロックの中心孔に対してシャフト９ ４０が封止されていない限りにおいて(一つ若しくは複数の連通孔を設けること ができる)、分配装置の環状孔と不変に連通する室９６０への供給を可能にする 。 環状空間９７５が、シャフト９４０とそれが挿入されるシリンダブロックの孔 ９７６との間に設けられている。つる巻ばね９６８は、環状空間内に配置される とともに、第１に孔９７６の半径方向に延びる壁９７６’と第２にシャフト９４ ０上に例えばスプリングクリップによって位置決めされたフランジ９４３とに当 接している。つる巻ばねは、制動ピストンを常に制動方向に復帰させている。 上述した実施例のいずれにおいても、制動解除室は、連結用の起伏を有した、 ピストンの第１の軸線方向部分および連結カラーの対向する第１の軸線方向部分 と、同様に起伏を有した、ピストンの第１の軸線方向部分に対してオフセットさ れた第２の軸線方向部分および第１の軸線方向部分に対してオフセットされた対 向する第２の軸線方向部分との間に設けることができる。

【手続補正書】特許法第１８４条の８第１項 【提出日】平成１１年７月１４日（１９９９．７．１４） 【補正内容】 請求の範囲 １． ケーシング（２Ａ，２Ｂ；１０２Ａ，１０２Ｂ；２０２Ｂ；３０２Ａ， ３０２Ｂ；４０２Ａ，４０２Ｂ；６０２Ａ，６０２Ｂ，６０２Ｃ；７０２Ａ，７ ０２Ｄ；８０２Ａ，８０２Ｂ，８０２Ｃ；９０２Ａ，９０２Ｂ）と； 前記ケーシングと一体若しくはそれに固定されるとともにリアクション・プロ フィールを規定する内周部（４；１０４；３０４；４０４；５０４；６０４；７ ０４；８０４；９０４）を有するリアクション・メンバと； 回転軸線（１０；１１０；２１０；３１０；４１０；８１０）の周りに前記リ アクション・メンバと互いに回転するように取り付けられたシリンダブロックで あって、前記回転軸線に対して半径方向に配置されるとともに圧力下にある流体 が供給されることに適した、シリンダ（１２；８１２）およびピストン（１４； ８１４）を有した複数のピストン−シリンダ組を有するシリンダブロック（６； １０６；２０６；３０６；４０６；６０６）と； 前記回転軸線の周りにケーシングと共に回転することを強制されるともに、前 記シリンダを流体供給・排出ダクト（３２，３４；８２２）と連通させることの できる分配ダクト（１８；８１８）が設けられた内部流体分配装置（１６；１１ ６；２１６；３１６；４１６；６１６；８１６；９１６）と； 前記ケーシングおよび前記シリンダブロックと共にそれぞれ前記回転軸線の周 りに回転することが強制された第１および第２の制動手段（４２，４４；１４２ ，１４４；３４２，３４４；４４２，４４４；６４２，６４４；７４２，７４４ ；８４２，８４４；９４２，９４４）と、制動部材が固定された略半径方向に延 びる作動制動面を有すると共に、前記第１および第２の制動手段を制動係合状態 に付勢して前記シリンダブロックおよび前記ケーシングが互いに回転することを 防止する制動位置と、制動解除位置との両方を取ることに適した制動ピストン（ ４ ０；１４０；３４０；４４０；５４０；６４０；７４０；８４０；９４０）と、 前記制動ピストンを前記制動位置と制動解除位置との間で変位させるための手段 （６８，６０；１６８，１６０；３６８，３６０；４６８，４６０；６６０；７ 68，７６０；８６８，８６０；９６８，９６０）とを有した制動システムと；を 備える液圧モータにおいて、 前記制動ピストン（４０；１４０；３４０；４４０；５４０；６４０；７４０ ；８４０；９４０）は、前記回転軸線の周りに前記ケーシングと共に回転するこ とが強制され、 前記ピストンの作動制動面に固定された前記制動部材が、前記第１制動手段に 属する第１制動部材（４２；１４２；３４２；４４２；６４２；７４２；８４２ ；９４２）である、ことを特徴とする液圧モータ１(１；８０１；９０１)。 ２． 前記ケーシングの一部を形成するとともに、内側軸線方向面（５０；１ ５０；６５０；７５０；８５０；９５０）を有した連結カラー（４７，４８；１ ４７，１４８；３４８；４４８；６０２Ｃ；７０２Ｄ；９４７）を含み、 前記内側軸線方向面は、前記制動ピストンの外側軸線方向面（５４；１５４； ６５４；７５４；８５４；９５４）と協働して、前記ピストンを前記ケーシング と共に回転することが強制されるように固定するようになっており、 前記内側および外側軸線方向面が、この目的に適した連結プロフィールを有す る、ことを特徴とする請求項１に記載のモータ。 ３． 前記連結カラー（４７，４８；１４８）は、前記リアクション・メンバ と一体で軸線方向に延びる延長部分によって構成される、ことを特徴とする請求 項２に記載のモータ。 ４． 前記リアクション・メンバの前記リアクション・プロフィール（４；１ ０４；３０４；４０４；５０４；６０４；７０４；８０４；９０４）は起伏によ って形成され、前記連結プロフィール（５０，５４；１５０，１５４；６５０， ６５４；７５０，７５４：８５０，８５４；９５０，９５４）もまた起伏によっ て形成され、前記内側連結表面の連結プロフィールにおける前記起伏の谷部分が 、前記リアクション・メンバの前記起伏における谷部分のうちの少なくともいく つかと一致して軸線方向に延びている、ことを特徴とする請求項２または３に記 載のモータ。 ５． 前記第２制動手段に属する第２制動部材（４４；１４４；３４４；４４ ４；６４４；８４４；９４４）が、前記制動ピストンの前記作動面と対向して延 びる前記シリンダブロック（６；１０６；３０６；４０６；６０６；８０６；９ ０６）の端面と一体であるか若しくはそれに固定ざれている、ことを特徴とする 請求項１乃至４のいずれかに記載のモータ。 ６． 前記第２制動手段に属する第２制動部材（７４４）は、シリンダブロッ ク（７０６）に対する回転が防止されるように結合されたシャフト（７０５）を 備えたフランジ（７０５Ａ）と一体である、ことを特徴とする請求項１乃至４の いずれかに記載のモータ。 ７． 前記第１および第２の制動手段はそれぞれ、第１列の噛み合いクラッチ 歯（４２；１４２；３４２；４４２；６４２；７４２；８４２；９４２）および 第２列の噛み合いクラッチ歯（４４；１４４；３４４；４４４；６４４；７４４ ；８４４；９４４）を備え、かつ前記第１列の歯が前記制動ピストンの前記作動 面と一体であるか若しくはそれに固定されている、ことを特徴とする請求項１乃 至６のいずれかに記載のモータ。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＣＹ， ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，Ｉ Ｔ，ＬＵ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＣＮ，ＣＺ，Ｊ Ｐ，ＳＫ，ＵＳ (72)発明者 アラン、ノエル フランス国ベルブリ、イビエ、リュ、ド、 ラ、フォレ、32ベー

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １． ケーシング（２Ａ，２Ｂ；１０２Ａ，１０２Ｂ；２０２Ｂ；３０２Ａ， ３０２Ｂ；４０２Ａ，４０２Ｂ；６０２Ａ，６０２Ｂ，６０２Ｃ；７０２Ａ，７ ０２Ｄ；８０２Ａ，８０２Ｂ，８０２Ｃ；９０２Ａ，９０２Ｂ）と； 前記ケーシングと一体若しくはそれに固定されるとともにリアクション・プロ フィールを規定する内周部（４；１０４；３０４；４０４；５０４；６０４；７ ０４；８０４；９０４）を有するリアクション・メンバと； 回転軸線（１０；１１０；２１０；３１０；４１０；８１０）の周りに前記リ アクション・メンバと互いに回転するように取り付けられたシリンダブロックで あって、前記回転軸線に対して半径方向に配置されるとともに圧力下にある流体 が供給されることに適した、シリンダ（１２；８１２）およびピストン（１４； ８１４）を有した複数のピストン−シリンダ組を有するシリンダブロック（６； １０６；２０６；３０６；４０６；６０６）と； 前記回転軸線の周りにケーシングと共に回転することを強制されるともに、前 記シリンダを流体供給・排出ダクト（３２，３４；８２２）と連通させることの できる分配ダクト（１８；８１８）が設けられた内部流体分配装置（１６；１１ ６；２１６；３１６；４１６；６１６；８１６；９１６）と； 前記ケーシングおよび前記シリンダブロックと共にそれぞれ前記回転軸線の周 りに回転することが強制された第１および第２の制動手段（４２，４４；１４２ ，１４４；３４２，３４４；４４２，４４４；６４２，６４４；７４２，７４４ ；８４２，８４４；９４２，９４４）と、前記第１および第２の制動手段を制動 係合状態に付勢して前記シリンダブロックおよび前記ケーシングが互いに回転す ることを防止する制動位置と、制動解除位置との両方を取ることに適した制動ピ ストン（４０；１４０；３４０；４４０；５４０；６４０；７４０；８４０；９ ４ ０）と、前記制動ピストンを前記制動位置と制動解除位置との間で変位させるた めの手段（６８，６０；１６８，１６０；３６８，３６０；４６８，４６０；６ ６０；７６８，７６０；８６８，８６０；９６８，９６０）とを有した制動シス テムと； を備える液圧モータにおいて、 前記制動ピストン（４０；１４０；３４０；４・４０；５４０；６４０；７４ ０；８４０；９４０）は、前記回転軸線の周りに前記ケーシングと共に回転する ことが強制されると共に略半径方向に延びる作動制動面を有し、 前記第１制動手段に属する第１制動部材（４２；１４２；３４２；４４２；６ ４２；７４２；８４２；９４２）が前記作動面と一体であるか若しくはそれに固 定されている、ことを特徴とする液圧モータ(１；８０１；９０１)。 ２． 前記ケーシングの一部を形成するとともに、内側軸線方向面（５０；１ ５０；６５０；７５０；８５０；９５０）を有した連結カラー（４７，４８；１ ４７，１４８；３４８；４４８；６０２Ｃ；７０２Ｄ；９４７）を含み、 前記内側軸線方向面は、前記制動ピストンの外側軸線方向面（５４；１５４； ６５４；７５４；８５４；９５４）と協働して、前記ピストンを前記ケーシング と共に回転することが強制されるように固定するようになっており、 前記内側および外側軸線方向面が、この目的に適した連結プロフィールを有す る、ことを特徴とする請求項１に記載のモータ。 ３． 前記連結カラー（４７，４８；１４８）は、前記リアクション・メンバ と一体で軸線方向に延びる延長部分によって構成される、ことを特徴とする請求 項２に記載のモータ。 ４． 前記リアクション・メンバの前記リアクション・プロフィール（４；１ ０４；３０４；４０４；５０４；６０４；７０４；８０４；９０４）は起伏によ って形成され、前記連結プロフィール（５０，５４；１５０，１５４；６５０， ６５４；７５０，７５４；８５０，８５４；９５０，９５４）もまた起伏によっ て形成され、前記内側連結表面の連結プロフィールにおける前記起伏の谷部分が 、前記リアクション・メンバの前記起伏における谷部分のうちの少なくともいく つかと一致して軸線方向に延びている、ことを特徴とする請求項２または３に記 載のモータ。 ５． 前記第２制動手段に属する第２制動部材（４４；１４４；３４４：４４ ４；６４４；８４４；９４４）が、前記制動ピストンの前記作動面と対向して延 びる前記シリンダブロック（６；１０６；３０６；４０６；６０６；８０６；９ ０６）の端面と一体であるか若しくはそれに固定されている、ことを特徴とする 請求項１乃至４のいずれかに記載のモータ。 ６． 前記第２制動手段に属する第２制動部材（７４４）は、シリンダブロッ ク（７０６）に対する回転が防止されるように結合されたシャフト（７０５）を 備えたフランジ（７０５Ａ）と一体である、ことを特徴とする請求項１乃至４の いずれかに記載のモータ。 ７． 前記第１および第２の制動手段はそれぞれ、第１列の噛み合いクラッチ 歯（４２；１４２；３４２；４４２；６４２；７４２；８４２；９４２）および 第２列の噛み合いクラッチ歯（４４；１４４；３４４；４４４；６４４；７４４ ；８４４；９４４）を備え、かつ前記第１列の歯が前記制動ピストンの前記作動 面と一体であるか若しくはそれに固定されている、ことを特徴とする請求項１乃 至６のいずれかに記載のモータ。 ８． 前記制動ピストンを前記制動位置と前記制動解除位置との間で変位させ るための手段は、圧力下の流体が供給されることに適した制動解除室（６０；１ ６０；３６０；４６０；６６０；７６０；８６０：９６０）を備え、この制動解 除室は略半径方向に延びる壁を有し、この壁は、前記ピストンの作動面と同様に して対向する前記ピストンの表面によって形成されると共に前記作動面に対して 軸線方向にオフセットされている、ことを特徴とする請求項１乃至７のいずれか に記載のモータ。 ９． 前記制動解除室は、前記連結カラーに属する２つの段状軸線方向部分（ ４８Ａ，４８Ｂ；１４８Ａ；１４８Ｂ）と、前記制動ピストンに属する２つの段 状軸線方向部分（４０Ａ，４０Ｂ；１４０Ａ，１４０Ｂ）との間に形成され、 第１の封止ガスケット（６４；１６４）が、前記カラーの第１の軸線方向部分 と、前記制動ピストンの対向する第１の軸線方向部分との間に配置され、 第２の封止ガスケット（６６；１６６）が、前記カラーの第２の軸線方向部分 と、前記制動ピストンの対向する第２の軸線方向部分との間に配置される、 ことを特徴とする請求項２乃至８のいずれかに記載のモータ。 １０． 両者間に前記制動解除室（１６０）が設けられる前記連結カラーおよ び前記制動ピストン（１４０）の軸線方向部分（１４８Ａ，１４８Ｂ；１４０Ａ ，１４０Ｂ）が環状であり、 前記カラーの前記第１の軸線方向部分（１４８Ａ）は、セットバック（１４８ Ｃ）を介して、当該カラーの連結用の前記内側軸線方向面に連結され、 前記制動ピストン（１４０）の前記第１の軸線方向部分（１４０Ａ）は、肩部 を介して、当該ピストンの連結用の前記外側軸線方向面に連結される、ことを特 徴とする請求項９に記載のモータ。 １１． 前記連結用の内側軸線方向面（５０；１５０；６５０；７５０；８５ ０；９５０）および前記連結用の外側軸線方向面（５４；１５４；６５４；７５ ４；８５４；９５４）は、前記連結カラー（４７，４８；１４７，１４８；３４ ８；４４８；６０２Ｃ；７０２Ｄ；９４７）の第１の軸線方向部分上および前記 制動ピストン（４０；１４０；３４０；４４０；（５４０；６４０；７４０；８ ４０；９４０）の第１の軸線方向部分上にそれぞれ形成され、 前記連結プロフィールは起伏を有する輪郭である、ことを特徴とする請求項９ に記載のモータ。 １２． 前記制動システムは、少なくとも２組の機械式の制動解除手段を有し 、 この制動解除手段の各組はそれぞれ、 前記制動ピストン（４０）に設けられ、前記ピストンにおいて前記第１の制動 手段（４２）とは反対側に位置した略半径方向に延びる表面（４１）に開口する 軸線方向ねじ孔（９０）と、 前記ケーシングの略半径方向部分（２Ｂ）に設けられ、前記制動ピストン（４ ０）に対向して位置すると共に、前記ピストンの前記ねじ孔（５０）と整列配置 された軸線方向孔（９２）と を有すると共に、 前記ケーシングの前記軸線方向孔を介した前記制動ピストンのねじ孔内への挿 入に適合した制動解除ねじをさらに有する、ことを特徴とする請求項１乃至１１ のいずれかに記載のモータ。 １３． 当該モータの回転速度を測定するための手段を含み、この手段は、当 該モータの固定子側の要素（３０２Ｂ）内に受容されると共に当該モータの回転 子（３０６）と共に回転することが強制された前記第１および第２の列の歯のう ちの一つ（３４４）と対向した速度検出器（３８０）を有する、ことを特徴とす る請求項１乃至１２のいずれかに記載のモータ。 １４． 中空の円筒状スリーブ（２７４）によって前記分配装置（２１６）の 領域内に画成された軸線方向貫通路（２７０）が設けられ、 前記分配装置の第１の側に位置する前記貫通路の第１の軸線方向端部（２７４ Ａ）は、シリンダブロック（２０６）内に設けられて前記スリーブと整列した軸 線方向貫通孔（２７２）の壁と封止状態で連結され、 前記分配装置（２１６）の他の側に位置する前記貫通路の第２の軸線方向端部 （２７４Ｂ）は、前記ケーシング（２０２Ｂ）内の軸線方向貫通孔（２７８）の 壁に対して封止状態で連結されている、ことを特徴とする請求項１乃至１３のい ずれかに記載のモータ。