JP2002509328A - フラッシュメモリ装置の消去時にバンド間電流および/またはアバランシェ電流を減少させるためのバイアス方法および構造 - Google Patents

フラッシュメモリ装置の消去時にバンド間電流および/またはアバランシェ電流を減少させるためのバイアス方法および構造

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フラッシュEEPROMメモリセルの消去時にバンド間電流を減少させるための方法および装置を提供する。 【解決手段】 装置は、フラッシュEEPROMメモリセルの消去時にバイアス電圧が印加される基板上にバックバイアス接続を有する。バックバイアス電圧をフラッシュEEPROMメモリセルの消去時にバックバイアス接続に印加する方法により、フラッシュメモリセルの消去時にソース領域と基板との間のバンド間電流が減少する。この減少により、不利なショートチャネル効果を引起こすことなくフラッシュメモリセルのゲートサイズが小さくなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の分野】
この発明は、EEPROMなどのフローティングゲートメモリ装置に関し、よ
り特定的にはフラッシュメモリ装置の消去中においてバンド間電流を低減するた
めの方法および装置に関する。
【0002】
【発明の背景】
「フラッシュ」EEPROM(電気的に消去可能なプログラマブルリードオン
リメモリ装置)として公知のある分類の不揮発性メモリ装置は、EEPROM密
度の利点をEEPROMの電気的消去性と組合せる。フラッシュEEPROMを
標準的なEEPROMと区別する1つの特徴は、標準的なEEPROMとは異な
り、フラッシュEEPROMは各フローティングゲートトランジスタと1対1の
関係に基づいてセレクトトランジスタを含まないという点である。セレクトトラ
ンジスタはメモリ装置内における個々のメモリセルの選択を可能にし、特定のメ
モリセルを選択的に消去するべく用いられ得る。フラッシュEEPROMは各フ
ローティングゲートトランジスタと1対1の関係に基づいてセレクトトランジス
タを含まないので、フラッシュEEPROMメモリセルはバルク消去されるが、
それは、チップ全体を消去するかまたはページ化されたセル群を消去することに
よって行なわれる。セレクトトランジスタを取除くことによって、より小さいセ
ルサイズが得られ、フラッシュEEPROMは製造歩留まりの点で(メモリ容量
の点で)匹敵するサイズの標準的なEEPROMを超えるという利点を得る。
【0003】 典型的には、複数のフラッシュEEPROMセルが単一の半導体基板(つまり
シリコンダイ)上に形成される。図1は、単一の従来的なフラッシュEEPRO
Mメモリセルを示す。図1に示されるように、フラッシュメモリセル100はP
型基板110上に形成され、N型二重拡散ソース領域102とN+ドレイン領域
104とを含む。基板電極126は基板110に取付けられる。ドレイン領域1
04およびソース領域102はそれらの間に介在するチャネル領域122で互い
から隔てられる。ソース電極114およびドレイン電極112はそれぞれソース
領域102およびドレイン領域104に接続される。
【0004】 二重拡散ソース領域102は、低濃度N領域128(リンでドープされる)と
、より高濃度であるがより浅いN+領域130(砒素でドープされる)とから形
成され、N+領域130は深いN領域128内に埋込まれている。N領域128
内に含まれるリンはソース接合を徐々に変化させ、したがって、そのpn接合に
おけるソース領域102と基板110との間において水平方向電界(EH電界) 134を低減する。
【0005】 フローティングゲート106は誘電体層118によってソース領域および/ま
たはドレイン領域のうち少なくとも1つの上に短い距離をおいて絶縁するように
形成される。フローティングゲート106上で、誘電体層116において絶縁す
るように形成されるのは、制御ゲート108である。制御ゲート電極120は制
御ゲート108に取付けられる。LGATE132はフラッシュメモリセル100に
含まれるゲートに対するゲート長を表わす。
【0006】 ある従来の動作方法では、フラッシュEEPROMメモリセルのプログラミン
グは、基板の一部(つまり、通常はドレイン領域付近のチャネル部分)からフロ
ーティングゲート内への「ホットエレクトロン」注入を誘起することによって達
成される。これら注入された電子は負の電荷をそのフローティングゲート内に運
び、典型的には、基板のソース領域の接地、制御ゲートを比較的高い正の電圧に
バイアスすることによる電子トラッキングフィールドの形成、ドレイン領域を中
程度の大きさの正の電圧にバイアスすることによるホット(高エネルギ)エレク
トロンの発生により、誘導される。
【0007】 たとえば、フラッシュメモリセル100をプログラムするためには、ソース電
極114を接地に結びつけ、ドレイン電極112を比較的高い電圧(たとえば+
4ボルト〜+9ボルト)に結びつけ、制御ゲート電極120を比較的高い電圧レ
ベル(たとえば+8ボルト〜+12ボルト)に接続する。電子はソース領域10
2からドレイン領域104に加速され、いわゆる「ホットエレクトロン」がドレ
イン領域104付近で発生する。ホットエレクトロンのうちいくつかは比較的薄
いゲート誘電体層118を通って注入され、フローティングゲート106内に捉
えられ、それによって、フローティングゲート106に負の電位を与える。
【0008】 十分な負の電荷がフローティングゲート106上に蓄積された後、そのフロー
ティングゲート106の負の電位は積層されたゲートトランジスタのしきい値を
上昇させ、後の「読取」モード中においてチャネル122を通る電流の流れを抑
制する。読取電流の大きさを用いることにより、メモリセルがプログラムされた
かどうかを判断する。
【0009】 逆に、フラッシュメモリ装置を消去するためには、電子を典型的にはフローテ
ィングゲート106から追い出すが、これは、制御ゲート108を大きな負の電
圧にバイアスしかつソース領域102を低い正の電圧にバイアスして十分に大き
な垂直電界(EV電界)をトンネル酸化物中に発生させることにより行なわれる 。この効果が生ずるのは、フローティングゲート106が、大きな負の電圧に、
制御ゲート108との容量結合を介して達するからである。トンネル酸化物中の
十分に大きな垂直方向電界(EV136)により、フローティングゲート106 に蓄積された電子がそのトンネル酸化物を通ってソース領域102ファウラー−
ノルドハイム(F−N)トンネルを行なう。フローティングゲート106からと
られた電荷は次いでしきい値電圧シフト(VTシフト)を生じさせ、これが装置 のデプログラム(消去)に用いられ得る。
【0010】 たとえば、消去中に、比較的低い正の電圧(つまり+0.5V〜+5.0V)
がソース電極114に与えられ、比較的大きい負の電圧(つまり−7V〜−13
V)が制御ゲート電極120に与えられる。基板電極126の電圧は接地され(
0V)、ドレイン電極112は浮動することが許される。制御電極108とソー
ス領域102との間に確立された垂直方向電界(EV136)はフローティング ゲート106に以前に蓄積された電子をファウラー−ノルドハイムトンネルによ
って誘導し誘電体層118を通過させてソース領域102に送り込む。
【0011】 十分な電界をトンネル酸化物内に発生させるためには、典型的には、制御ゲー
ト108を十分に大きな負の電圧にバイアスすることによりフローティングゲー
ト106を約−5.5ボルトの電圧に到達させることが必要である。ソース領域
102とフローティングゲート106との間におけるある典型的な電位差VSF
10ボルトのオーダであり、したがって、ソース電圧VSがより正でなくなると 、制御ゲート電圧VCGはより負にならなければならない。ソース−フローティン
グ電圧VSFが選択されると、残りの要因は好ましくは次の等式に従って制限され
る: VFG=αCG(VCG−ΔVT)+αSS+αBB 式中: VFG=フローティングゲート電圧; VCG=制御ゲート電圧; VS=ソース電圧; VB=基板またはpウェルバイアス: ΔVT=制御ゲートから測定したフローティングゲートに加えられる負の電荷 から生ずるしきい値電圧差; αCG=制御ゲートからフローティングゲートへの容量結合係数; αS=ソースとフローティングゲートとの間の容量結合係数; αB=基板またはpウェルとフローティングゲートとの間の容量結合係数。
【0012】 技術が進むにつれ、当該業界中の今なお続く目的はメモリ装置の密度を大きく
することである。フラッシュEEPROM装置のサイズを低減することにより、
より大きなメモリ容量が達成され得る。ウェハごとにより多くのダイを用いるこ
とにおいて、ダイごとのコストが低減され得る。加えて、より高密度のメモリ装
置を用いることにより、全体の電力消費における低減が可能となるかもしれない
【0013】 フラッシュEEPROM装置のメモリ密度を大きくするためには、メモリセル
は、典型的には、ゲート長(LGATE132)とゲート幅(WGATE138)とを低
減することによってサイズが縮小される(たとえば当該装置の全体のフットプリ
ントにおける低減)。しかしながら、メモリセルゲートの長さの低減には、ソー
ス領域102とドレイン領域104との間の距離も低減されるという問題がつき
まとう。ソース領域102がドレイン領域104に接近すると、ソース領域(N
領域128)内のリンからの横方向拡散によってソース領域102とドレイン領
域104との間に漏れが生じ、不利なショートチャネル効果が結果的にもたらさ
れる。ショートチャネル効果はフラッシュメモリセルに深刻な問題を引き起こし
、典型的には、ゲート長(LGATE132)が低減されて0.4ミクロンを下回っ
たときに顕著になる。
【0014】 このショートチャネル効果を低減する1つの方法は、N二重拡散リン領域を取
除くことである。単一拡散ソース領域を用いることにより、リン拡散重複距離L DD 124は存在しなくなり、ショートチャネル効果の問題は非常に小さくなる。
リン拡散重複距離LDD124を取除くことにより、0.4ミクロンを下回るゲー
ト長(LGATE132)低減が可能となり、メモリセルのパッケージング密度の増
大が可能となる。
【0015】 しかしながら、リンでドープされたN領域128を取除くと、水平方向電界(
H電界)134が大きくなるという望ましくない副作用がソース領域102と 基板110との間においてpn接合内でメモリセルの消去中に起こる。この水平
方向電界(EH電界)134における増大は、バンド間電流の増大に直接寄与す るが、それは一般には以下のことが受入れられるためである: Jb-t-b=Ab-t-bf(E)e−(Bb-t-b/E) 式中: Jb-t-b=バンド間電流密度[A/cm2] Ab-t-b,Bb-t-b=定数 f(E)はE2としてモデル化される場合有り E=SQRT(EV 2+EH 2)(接合におけるトンネルフィールド) メモリセル装置の消去中におけるソースから基板へのバイアスのため、逆バイ
アスをかけられたpn接合であって、ソース接合にバンド間電流(ツェナー電流
としても知られる)を発生させるpn接合が形成される。このバンド間電流は、
通常は、ファウラー−ノルドハイム電流よりも数オーダ大きい。このバンド間電
流はサーキット設計の観点から持続させるのが困難であり、さらには、たとえば
トンネル酸化物におけるホールの捕捉といった不利な信頼性の問題を引き起こす
とも考えられている。
【0016】 ホールの捕捉は恐らくは負の電荷(電子)を保持するフローティングゲートの
能力に影響を及ぼし、というのも、捕捉されたホールはフローティングゲート1
06に移動しその中の負の電荷を打ち消す傾向を有するからである。フローティ
ングゲート106下の誘電体118の表面におけるホールの発生は望ましくない
ものであり、というのも、それは、ゲート妨害現象として知られる、無作為に位
置するメモリセルの安定したプログラミング、読取および消去の妨害を行ない得
るからである。
【0017】 このゲート妨害現象が生じるのは、トンネル酸化物層に捉えられたホールが上
方向に向かってフローティングゲート106内に移動し負のプログラム電荷を打
ち消ししたがってフローティングゲート106の電荷保持時間を減少させるから
である。
【0018】 より具体的に説明すると、消去中においていくつかのメモリセルは他のメモリ
セルよりもより多くのホットホールを発生するかもしれず、その結果、いくつか
のフローティングゲートは他のフローティングゲートよりも高速に放電される。
これによって、非一様な消去がメモリチップにわたって生じる。消去中にフロー
ティングゲート106に移動しないホールは誘電体118内において無作為な時
間期間の間留まり得る。これらのホールは、後に、メモリセルがプログラムされ
た後フローティングゲート106に移動し、保持されるべきプログラミング電荷
の一部を打ち消し得る。
【0019】 不利なホール捕捉に加えて、バンド間電流はメモリチップチャージポンプから
さらなる電流を必要とする。当該業界における動きは、一般には、メモリチップ
に対する供給電圧を低減してきたため、チャージポンプ効率も低減されており、
したがって、バンド間電流を支持し得ない。このような状況下、ソースバイアス
は減少させられ、したがってセル消去速度を低減する。
【0020】 したがって、フラッシュメモリセルにおいてバンド間電流を低減する一方でそ
れでも不利益なショートチャネル効果を引き起こすことなくゲートサイズ低減を
可能にする方法を考案することは非常に望ましいことである。
【0021】
【発明の概要】
低減されたバンド間電流を伴い、フラッシュメモリセルにおけるゲートサイズ
低減を、不利益なショートチャネル効果を引き起こすことなく可能にするメモリ
装置およびその消去方法が求められている。
【0022】 これらおよび他の要求は、フラッシュメモリ装置の消去中においてバンド間電
流を低減するための方法および装置を提供するこの発明によって満足される。こ
の発明の1つの局面に従うと、この装置は、フラッシュEEPROMメモリセル
であって、半導体基板を有し、その基板にソース領域を有し、そのソース領域に
対しそのフラッシュEEPROMメモリセルの消去中にソース電圧が印加される
フラッシュEEPROMメモリセルを含む。その半導体基板は、さらに、ドレイ
ン領域と、その基板の上に酸化物層とを有する。酸化物層中のフローティングゲ
ートはソース領域の少なくとも一部の上に形成され、さらに酸化物層中にある制
御ゲートはフローティングゲート上に形成され,そこにフラッシュEEPROM
メモリセルの消去中に制御電圧が印加される。バックバイアス接続が基板に結合
されるが、そこでは、バイアス電圧がフラッシュEEPROMメモリセルの消去
中に印加される。
【0023】 バックバイアス電圧はフラッシュメモリセルの消去中においてソース領域と基
板との間におけるバンド間電流を低減する。このバンド間電流における低減によ
って、フラッシュメモリセルにおけるゲートサイズ低減が、不利益なショートチ
ャネル効果を誘導することなく可能となる。
【0024】 この発明の別の局面に従うと、この装置は、基板に位置しかつソース領域とド
レイン領域との両方を取囲むウェルを含む。バックバイアス接続は第1のウェル
に結合される。この実施例の利点の1つは、フラッシュメモリセルの消去中にソ
ース領域と基板との間においてバンド間電流を低減することである。
【0025】 この発明の他の局面に従うと、この装置は基板バイアス接続を基板上に含むが
、そこには、第2のバイアス電圧がフラッシュEEPROMメモリセルの消去中
に印加される。基板バイアス接続は第1のウェルを取囲む第2のウェルに結合さ
れる。この構造によって、フラッシュメモリセルの消去中において基板内に流れ
込む電流が低減される。
【0026】 この発明の別の局面に従うと、変調器をバックバイアス接続に関連づけること
により、メモリセル消去中においてバックバイアス電圧を変調する。
【0027】 この発明のさらに別の局面に従うと、バックバイアス接続を基板バイアス接続
に結合することにより、第2のウェルがメモリセル消去中に第1のウェルに対し
逆バイアスをかけられる。
【0028】 この発明のさらに別の局面に従うと、フラッシュEEPROMメモリセルの消
去中にソース領域と基板との間においてバンド間電流を低減する方法が提供され
る。フラッシュEEPROMメモリセルの消去中におけるバンド間電流の低減は
、ソース電圧をソース領域に印加し、制御電圧を制御ゲートに印加し、ただし制
御電圧とソース電圧との差はフラッシュEEPROMメモリセルを消去するのに
十分なものであり、さらに、ソースと基板との間においてバンド間電流を低減す
るほど十分に大きいバックバイアス電圧を基板に印加することによってなされる
【0029】 この発明の前述および他の特徴,局面ならびに利点は添付の図面に関連づけて
この発明の以下の詳細な説明から明らかとなる。
【0030】
【例示的な実施例の詳細な説明】
以下の詳細な説明は、発明者によって現在考えられている発明を実施するため
の最良モードに関する。これらの好ましい実施例の説明は単に例示的なものであ
り限定を意味するものとして受取られるべきではない。
【0031】 この発明では、フラッシュメモリセルの基板部分に正の低電圧を印加すること
により、ソースpn接合(ソース−基板接合)にかかる電圧差を低減するために
バックバイアスが利用される。このバックバイアスにはソースおよび基板間の電
圧差を低減する効果があり、この結果ソースpn接合における横方向の電界が小
さくなる。ソースpn接合において横方向の電界が小さくなることにより、バン
ド間電流が低減し、これにより二重拡散ソース領域の必要がなくなる。発明のあ
る実施例では、二重拡散ソース接合を維持しつつN領域の全幅が小さくなる。従
来の二重拡散ソース領域の代わりに単一拡散ソース領域を使用することにより、
ゲート長さを小さくでき、これによりメモリセルの実装密度を高めることができ
る。
【0032】 図2はこの発明の1つの実施例を示し、ここではフラッシュメモリセルの消去
時にバンド間電流を減少するためにバックバイアスが利用される。図2の構成要
素の多くは図1のものに類似するため、類似した構成要素には類似した参照符号
が付されている。
【0033】 図2に示されるように、メモリセル200にショートチャネル効果を引起こす
ことなくLGATE132の短縮化を促進するために、N+領域204を含む単一拡
散ソース202が使用される。この発明によると、メモリセル200の消去時に
比較的低い正の電圧が基板電極126に印加される。これにより、ソース領域2
02および基板110間の電圧差を低減するバックバイアスが得られる。この低
減によりpn接合における横方向の電界が小さくなり、ひいてはメモリセルの消
去時のバンド間電流が減少する。pn接合におけるバンド間電流を減少させるこ
とにより、ホールトラッピングを最小限にすることができる。発明のある実施例
では、メモリセルの消去時に基板電圧を変調するために変調器が使用される。1
つの実施例において、変調器は抵抗器である。たとえば、図2に示されるように
、抵抗器RB206は基板電極126と関連し、メモリセルの消去時に基板電圧 を変調するために使用される。
【0034】 図2には単一拡散ソース領域が示されるが、発明のある実施例では短いN領域
幅(たとえば少量のリン)に二重拡散ソース領域が採用されることに注目すべき
である。
【0035】 図3は、2つの異なったタイプのメモリセルの消去時の消去時間およびバンド
間電流量を比較するためのテスト機構を示す。従来のメモリセルのソース領域に
は多量のリンが含まれるがバックバイアスはない。この発明のメモリセルのソー
ス領域には少量のリンが含まれるが基板に(たとえば2.5Vの)バックバイア
スが印加される。図3に示されるように、抵抗負荷Rがソース領域344に接続
され、メモリセルの消去時にソース電圧を変調する。
【0036】 消去時に時間の関数として飽和閾電圧(VTSAT)の変化を測定することにより
、従来のセルおよびこの発明のセルの両方の消去時間を決定することができる。
図4は従来(丸)および発明(四角)のメモリセルの例示的な消去時間を示すグ
ラフ図である。図4に示されるように、両メモリセルによって得られるデータ曲
線は似ている。これは、発明の実施例に従って基板にバックバイアスを付与して
もフラッシュメモリセルの消去時間に大きな影響はないことを示す。
【0037】 図5は、従来(丸)および発明(四角)のメモリセルの消去にそれぞれ要求さ
れるソース電流の量を示すグラフ図である。この発明(四角で示される)メモリ
セルを消去するのに要求される電流量は従来技術と比較してかなり少なくなって
いる。この電流要求量の減少は、この発明を用いないセルの場合よりも、発明の
実施例を採用するフラッシュメモリセルの消去時のバンド間電流の方が少ないこ
とを示す。
【0038】 図6はこの発明の別の実施例を示し、ここではメモリセルの消去時にバンド間
電流を減少するためにpウェルおよびnウェルが使用される。図6は図2に類似
し、類似した構成要素には類似した参照符号が付される。
【0039】 図6に示されるように、pウェル602は基板110にあり、単一拡散ソース
領域202およびドレイン領域104の両方を収める。図6にはアブラプトN+
ソース領域202が示されるが、非常に大きなショートチャネル効果を生み出す
ことなくLGATEの短縮を促進するために、少量のリンを含む二重拡散ソース領域
をしてもよい。メモリセルの消去時に比較的低い正の電圧をVpウェル604に 印加することにより、ソースpn接合(ソース−pウェル接合)にかかる電圧差
を低減するために、pウェルバックバイアスが使用される。この電圧差の低減に
よりソースpn接合における横向きの電界が小さくなり、ひいてはメモリセルの
消去時にバンド間電流が減少する。
【0040】 図6に示されるように、nウェル606もまた基板110と関連する。nウェ
ル606はpウェル602を収め、pウェルバックバイアスによって引起こされ
る基板110への電流を減少するために使用される。メモリセルの消去時に、V P ウェル604に印加される電圧よりもおよそ0.5ボルト高い負の電圧をVN
ェル608に印加すると、基板110への電流がnウェル606によって減少す
る。
【0041】 この発明のある実施例では、pウェル接続に変調器が直列接続されて、バック
バイアスが基板の(バンド間)電流に比例して印加されるようにする。1つの実
施例において変調器は抵抗器である。たとえば、図7に示されるように、抵抗器
P704はVPウェル604と関連し、メモリセルの消去時にpウェル602電
圧を変調するために使用される。さらに、図7に示されるように、発明のある実
施例ではVPウェル604およびVNウェル608が接続されて、nウェル606
がpウェル602に対して確実に常に逆方向にバイアスされるようにする。
【0042】 この発明の実施例を採用するメモリセルのバンド間電流の減少を示すために、
発明者はスタックドゲート装置のアレイに対してテストを行なった。アレイ状の
構造はフローティングゲートに直接接続される。以下の実験上の条件が用いられ
た。
【0043】 フローティングゲートは一定の−5.0ボルト(たとえば「フローティング状
態」ではない)に設定された。
【0044】 ソース電圧は0ボルトから5.0ボルトまで上昇した。 ドレインはフローティング状態にされた。
【0045】 基板のバックバイアスは0.5ボルトずつ0ボルトから2ボルトまで上昇した
【0046】 これらの実験結果を図8から図10にグラフ図で示す。実験により、フラッシ
ュメモリセルの基板が0.5ボルトの増分でバックバイアスされた場合にバンド
間電流(ソース電流として測定される)が大幅に減少したことがわかった。フロ
ーティングゲート電流がモニタリングされ、これはメモリ装置の消去時に存在し
たファウラーノルドハイム電流の量を表わす。実験により、メモリ装置の消去時
に基板をバックバイアスしてもファウラーノルドハイム電流は減少しないことが
分かった。
【0047】 ソース−基板接合はpn接合であるためダイオードに似ている。したがって、
ソース電圧が基板よりも高い正の電圧に維持される限りpn接合は逆バイアス状
態のままである。しかしながら、基板電圧が(たとえば0.5Vの)確立された
電位よりも一定量だけソース電圧よりも高くなると、ソースpn接続号は順方向
にバイアスされるようになる。
【0048】 図8は、VB=1,1.5および2.0ボルトである基板バイアスVB値の場合
にソース接合ダイオードは順方向にバイアスされ、この結果大きな負のソース電
流が流れることをグラフ図で示す。したがって、発明のある実施例では、基板バ
イアスVBが0.5ボルト以下であるときには大きな順方向バイアス電流が見ら れないため、約0.5ボルトの基板バイアスVB値を用いることにより順方向の バイアスによる影響が防止される。代替的な実施例において、順方向のバイアス
による影響を回避するために、基板バイアスVBが加えられる前にまたはそれと 同時にソース領域が消去電圧にバイアスされる。たとえば、基板電圧をソース電
圧に比例したレベルに維持する、基板本体に付与された抵抗器を用いて分圧器を
構成することができる。
【0049】 図9は多数の基板バックバイアスVB値に対するソース電圧VSの関数としてソ
ース電流ISを示すグラフ図である。図7の実施例に示されるように、異なった 電圧レベルでメモリの基板にバイアスをかけることによりソース電流ISが減少 する。ソース電流ISの減少は、基板バイアスVBが増加するにつれてソース接合
のバンド間電流が少なくなることを示す。実験上の最大電流はトンネル酸化物の
劣化を防止するために最大値に限定または固定された。発明のある実施例で見ら
れるように、およそ4.5ボルトのソース電圧の場合にバンド間電流がさらに大
幅に減少することが期待できる。
【0050】 たとえば、図9に示されるように、ソース電圧VSが+3.6Vに設定される 場合、下記のとおりソース電流ISは基板バイアスVB電圧レベルに依存する。
【0051】 VB[ボルト] IS[μA] 0.0 124.70 0.5 71.291 1.0 50.474 1.5 33.859 2.0 19.034 基板バイアス電圧VBのレベルが0.0ボルトから2.0ボルトまで増加する 際のソース電流ISの減少は、メモリセルの消去時のバンド間電流の減少と相互 に関係する。
【0052】 図10は、ソース電圧の増加に上昇に伴う、異なった基板バイアスVB値に対 するファウラーノルドハイム電流(消去速度)に対する影響を示すグラフ図であ
る。図10は、ソース電流が制限されない領域のゲート電流(すなわち消去ファ
ウラーノルドハイム電流)に基板バイアス値VBは影響を及ぼさないことを示す 。この発明の基板バイアスによる方策は、ソース電流ISを制限する必要がない 場合に有益である。なぜなら、図10に示されるように、バックバイアス電圧を
増加してもゲート電流は大きくならないからである。
【0053】 基板にバックバイアス電圧を印加すると、基板からの正の電圧がフローティン
グゲートに結合される。結合はおよそ25%の比でフローティングゲートの電圧
レベルに影響を及ぼすものと判断されている。この結合によりフローティングゲ
ートの電圧レベルおよびメモリセルの消去特性に影響が及ぼされ得る。
【0054】 したがって、この発明のある実施例では、フローティングゲートに結合される
正の電圧を補償するために、消去時間が一定となるように制御ゲート電圧および
/またはソース電圧が調節される。
【0055】 たとえば、図11は、種々のバックバイアス機構を採用するメモリセルの消去
特性を示すグラフ図である。図12に示されるように、ソース電圧Vsおよびゲ ート電圧Vgは、基板のバックバイアス電圧Vbが印加されたときに消去時間が一
定のままとなるように調節され得る。このような制御は下記のバイアス要件に対
応する。
【0056】 Vg(制御ゲートバイアス)=−8.5V Vs(ソースバイアス)=4.5V Vb(基板バイアス)=0V このグラフは、2.0ボルトの基板バックバイアスVbの場合に、ソースバイ アスVsを0.5ボルトだけ増加させるかまたは制御ゲートバイアスVgを+0.
8ボルトだけ(−9.3ボルトまで)低下させるとフラッシュメモリセルの消去
速度を維持できることを示している。
【0057】 上記実施例は発明を単に例示するものである。以上の開示を読むとさまざまな
代替的な設計が当業者には明らかとなるであろう。たとえば、発明は、ソース領
域ではなくドレインによって消去が行なわれる、いわゆるスプリットゲートトラ
ンジスタに適用されてもよい。
【0058】 さらに、上記実施例ではP型基板に埋込まれたN型ソースおよびドレイン領域
を示したが、この発明はN型基板を含むメモリセルに使用されてもよい。この状
況では、この発明の実施例の極性を逆にして、N型基板を採用するメモリセルの
消去時にバンド間電流を減少させるようにしてもよい。
【0059】 以上の詳細な説明において、特定的な実施例について発明を説明した。しかし
ながら、発明の広い精神および範疇から逸脱することなくさまざまな変形および
変更が施されてもよい。したがって明細書および図面は限定を意味するものでは
なく例示的なものであるとみなされるべきである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来のフラッシュEEPROMメモリセルの図である。
【図2】 フラッシュメモリセルの消去中にバンド間電流が低減される、こ
の発明に従ったフラッシュEEPROMメモリセルの第1の実施例の図である。
【図3】 この発明の一実施例を用いて、消去時間およびメモリセルの消去
中に生じたバンド間電流量をテストするために用いられるテスト設定を示す図で
ある。
【図4】 従来のメモリセルとこの発明の実施例を用いたメモリセルとの間
の例示的な消去時間のグラフ比較図である。
【図5】 この発明の実施例を用いるメモリセルおよび従来のタイプのメモ
リセルを消去するために必要なソース電流量の例示的なグラフ比較の図である。
【図6】 この発明の別の実施例の図である。
【図7】 この発明のさらに別の実施例の図である。
【図8】 さまざまな基板バイアス電圧またはバックバイアス電圧に対する
、ソース電圧に対してプロット化されたソース電流のグラフの図である。
【図9】 この発明の実施例に対する複数の基板バイアス値に対するソース
電圧の関数としてのソース電流のグラフの図である。
【図10】 この発明の実施例に対する、ソース電圧に対しプロット化され
たゲート電流のグラフの図である。
【図11】 異なる印加される電圧組合せに対する、消去時間に対しプロッ
ト化された飽和しきい値電圧のグラフの図である。
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成12年1月21日(2000.1.21)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正内容】
【0020】 したがって、フラッシュメモリセルにおいてバンド間電流を低減する一方でそ
れでも不利益なショートチャネル効果を引き起こすことなくゲートサイズ低減を
可能にする方法を考案することは非常に望ましいことである。 請求項1のプリアンブルに従ってフラッシュEEPROMメモリセルを開示す るUS−A−5 657 271を参照されたい。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正内容】
【0021】
【発明の概要】 低減されたバンド間電流を伴い、フラッシュメモリセルにおけるゲートサイズ
低減を、不利益なショートチャネル効果を引き起こすことなく可能にするメモリ
装置およびその消去方法が求められている。 この発明は、フラッシュEEPROMメモリセルであって、 基板と、 フラッシュEEPROMメモリセルの消去時にソース電圧が印加される、基板 にあるソース領域と、 基板にあるドレイン領域と、 基板上にある第1の酸化物層と、 第1の酸化物層の上にあるフローティングゲートとを含み、フローティングゲ ートはソース領域の少なくとも一部分の上方に配置され、さらに 第2の酸化物層の上にある制御ゲートを含み、制御ゲートはフローティングゲ ートの上方に配置され、フラッシュEEPROMメモリセルの消去時に制御ゲー トに制御電圧が印加され、 基板上にあり、フラッシュEEPROMメモリセルの消去時に0でない第1の バイアス電圧を印加するためのバックバイアス接続を特徴とし、第1のバイアス 電圧は、フラッシュEEPROMメモリセルの消去時に存在するバンド間電流に 比例する、フラッシュEEPROMメモリセルを提供する。 基板にありかつソース領域およびドレイン領域を収める第1のウェルをさらに 含んでもよく、バックバイアス接続は第1のウェルに結合され、さらに、 フラッシュEEPROMメモリセルの消去時に第2のバイアス電圧が印加され る、基板上にある基板バイアス接続と、 基板にありかつ第1のウェルを収める第2のウェルとを含み、 基板バイアス接続は、第2のウェルに結合され、フラッシュEEPROMメモ リセルの消去時に基板への電流を低減する。 メモリセル消去中に第1のバイアス電圧を変調するよう用いられる変調器をバ ックバイアス接続に関連づけてもよい。この変調器は抵抗器であってもよい。 さらに、この発明は、ソース領域、ドレイン領域、基板、および制御ゲートを 有するフラッシュEEPROMメモリセルを消去するための方法であって、 ソース電圧をソース領域に印加するステップと、 制御電圧を制御ゲートに印加するステップとを含み、制御電圧とソース電圧と の差は、フラッシュEEPROMメモリセルを消去するのに十分であり、さらに バックバイアス電圧を基板に印加するステップを含み、バックバイアス電圧は 、フラッシュEEPROMメモリセルの消去時に存在するバンド間電流に比例し て印加される方法を提供する。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】削除
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0023
【補正方法】削除
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0024
【補正方法】削除
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0025
【補正方法】削除
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0026
【補正方法】削除
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0027
【補正方法】削除
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0028
【補正方法】削除
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 サーゲイト,ティモシィ・ジェイムズ アメリカ合衆国、94087 カリフォルニア 州、サニィベイル、アーリーン・アベニ ュ、1363 (72)発明者 ルーニング,スコット・ディ アメリカ合衆国、94110 カリフォルニア 州、サン・フランシスコ、トウェンティ ス・ストリート、3030、ナンバー・ビィ (72)発明者 チャン,ベイ−ハン アメリカ合衆国、95129 カリフォルニア 州、サン・ノゼ、ハンティンドン・ドライ ブ、107 (72)発明者 ハダド,サメイア・エス アメリカ合衆国、95123 カリフォルニア 州、サン・ノゼ、ブロッサム・アベニュ、 6277 Fターム(参考) 5B025 AA01 AB01 AD08 AD09 AD12 AE06 AE07 AF02 5F083 EP02 EP23 ER03 ER16 ER22 GA05 LA08 5F101 BB05 BC02 BD36 BE07

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フラッシュEEPROMメモリセルであって、 基板と、 前記フラッシュEEPROMメモリセルの消去時にソース電圧が印加される基
    板にあるソース領域と、 前記基板にあるドレイン領域と、 前記基板の上にある酸化物層と、 前記ソース領域の少なくとも一部分の上方に配置された、前記酸化物層にある
    フローティングゲートと、 前記フラッシュEEPROMメモリセルの消去時に制御電圧が印加される、前
    記フローティングゲートの上方に配置された、前記酸化物層にある制御ゲートと
    、 前記フラッシュEEPROMメモリセルの消去時に0ではない第1のバイアス
    電圧が印加される、前記基板上にあるバックバイアス接続とを含む、フラッシュ
    EEPROMメモリセル。
  2. 【請求項2】 前記ソース電圧が0Vから10Vの範囲であり、 前記制御電圧は0Vから−20Vの範囲であり、 前記第1のバイアス電圧は0Vより高く10V以下である、請求項1に記載の
    フラッシュEEPROMメモリセル。
  3. 【請求項3】 前記ソース電圧および前記制御電圧の差が、フラッシュ消去
    時に前記フローティングゲートから前記ソース領域への電子トンネルを引起こす
    よう十分に大きい、請求項1に記載のフラッシュEEPROMメモリセル。
  4. 【請求項4】 前記基板にありかつ前記ソース領域および前記ドレイン領域
    を収める第1のウェルをさらに含み、前記バックバイアス接続は前記第1のウェ
    ルに結合され、さらに 前記フラッシュEEPROMメモリセルの消去時に第2のバイアス電圧が印加
    される、前記基板上にある基板バイアス接続と、 前記基板にありかつ前記第1のウェルを収める第2のウェルとを含み、前記基
    板バイアス接続は前記第2のウェルに結合されて、前記フラッシュEEPROM
    メモリセルの消去時に前記基板への電流を低減する、請求項1に記載のフラッシ
    ュEEPROMメモリセル。
  5. 【請求項5】 前記ソース電圧が0Vから10Vの範囲であり、 前記制御電圧は0Vから−20Vの範囲であり、 前記第1のバイアス電圧は0Vと10Vとの間であり、 前記第2のバイアス電圧は0Vと−10Vとの間である、請求項4に記載のフ
    ラッシュEEPROMメモリセル。
  6. 【請求項6】 前記基板はp基板であり、 前記第1のウェルはpウェルであり、 前記第2のウェルはnウェルである、請求項4に記載のフラッシュEEPRO
    Mメモリセル。
  7. 【請求項7】 前記バックバイアス接続と関連した変調器をさらに含み、前
    記変調器はメモリセルの消去時に前記第1のバイアス電圧を変調するために用い
    られる、請求項1に記載のフラッシュEEPROMメモリセル。
  8. 【請求項8】 前記バックバイアス接続と関連した変調器をさらに含み、前
    記変調器はメモリセルの消去時に前記第1のバイアス電圧を変調するために使用
    される、請求項4に記載のフラッシュEEPROMメモリセル。
  9. 【請求項9】 前記メモリセルの消去時に前記第1のバイアス電圧を変調す
    るために使用される変調器が抵抗器である、請求項7に記載のフラッシュEEP
    ROMメモリセル。
  10. 【請求項10】 前記メモリセルの消去時に前記第1のバイアス電圧を変調
    するために使用される変調器が抵抗器である、請求項8に記載のフラッシュEE
    PROMメモリセル。
  11. 【請求項11】 前記バックバイアス接続が前記基板バイアス接続に結合さ
    れ、前記バックバイアス接続を前記基板バイアス接続に結合することにより、前
    記メモリセルの消去時に前記第1のウェルに対して前記第2のウェルが逆方向に
    バイアスされる、請求項8に記載のフラッシュEEPROMメモリセル。
  12. 【請求項12】 前記フラッシュEEPROMメモリセルの消去時に、前記
    第1のバイアス電圧は0ボルトより高く0.5ボルト以下である、請求項1に記
    載のフラッシュEEPROMメモリセル。
  13. 【請求項13】 ソース領域、ドレイン領域、基板、および制御ゲートを有
    するフラッシュEEPROMメモリセルを消去するための方法であって、前記方
    法は、 ソース電圧を前記ソース領域に印加するステップと、 前記制御ゲートに制御電圧を印加するステップとを含み、前記制御電圧および
    前記ソース電圧の差は、前記フラッシュEEPROMメモリセルを消去するのに
    十分であり、さらに 前記基板にバックバイアス電圧を印加するステップを含み、前記バックバイア
    ス電圧は、前記ソース領域とおよび前記基板と間ののバンド間電流を減少させる
    よう十分である、方法。
  14. 【請求項14】 前記基板内の第1のウェルに前記ソース領域および前記ド
    レイン領域を収めるステップをさらに含み、前記バックバイアス電圧は前記第1
    のウェルに結合され、さらに 前記第1のウェルを第2のウェルに収めるステップを含み、前記第2のウェル
    は前記基板内にあり、さらに 基板バイアス電圧を前記第2のウェルに印加するステップを含み、前記基板バ
    イアス電圧は前記第1のウェルと前記基板との間の電流を低減するよう十分に大
    きい、請求項13に記載の方法。
  15. 【請求項15】 前記ソース電圧を前記ソース領域に印加するステップが、 0Vから10Vの範囲の前記ソース電圧を印加するステップを含み、 前記制御電圧を前記制御ゲートに印加するステップが、0Vから−20Vの範
    囲の前記制御電圧を印加するステップを含み、 前記バックバイアス電圧を前記基板に印加するステップが、0Vよりも高く1
    0V以下である前記バックバイアス電圧を印加するステップを含む、請求項13
    に記載の方法。
  16. 【請求項16】 前記バックバイアス電圧の印加と同時にまたはそれに先立
    って前記ソース電圧を印加するステップをさらに含む、請求項13に記載の方法
  17. 【請求項17】 前記バックバイアス電圧を印加するステップが、前記フラ
    ッシュEEPROMメモリセルの消去時に0ボルトよりも高く0.5ボルト以下
    の範囲の前記バックバイアス電圧を印加するステップを含む、請求項13に記載
    の方法。
  18. 【請求項18】 前記バックバイアス電圧を変調器に関連付けるステップを
    さらに含み、前記変調器は、前記メモリセルの消去時に前記バックバイアス電圧
    を変調するために使用される、請求項13に記載の方法。
  19. 【請求項19】 前記バックバイアス電圧に前記変調器を関連付けるステッ
    プが、前記バックバイアス電圧に抵抗器を関連付けるステップを含み、前記抵抗
    器は、前記メモリセルの消去時に前記バックバイアス電圧を変調するために使用
    される、請求項18に記載の方法。
  20. 【請求項20】 前記メモリセルの消去時に前記基板バイアス電圧の印加と
    同時にまたはそれに先立って前記バックバイアス電圧を印加するステップをさら
    に含む、請求項14に記載の方法。
  21. 【請求項21】 ソース領域、ドレイン領域、基板、および制御ゲートを有
    するフラッシュEEPROMメモリセルを消去するための方法であって、前記方
    法は、 ソース電圧を前記ソース領域に印加するステップと、 制御電圧を前記制御ゲートに印加するステップとを含み、前記制御電圧および
    前記ソース電圧の差は、前記フラッシュEEPROMメモリセルを消去するよう
    十分であり、さらに バックバイアス電圧を前記基板に印加するステップを含み、前記バックバイア
    ス電圧は、前記フラッシュEEPROMメモリセルの消去時に存在するバンド間
    電流に比例して印加される、方法。
  22. 【請求項22】 前記バック電圧を印加するステップが、 前記基板に変調器を直列接続するステップと、 前記基板に直列接続された前記変調器に前記バックバイアス電圧を印加するス
    テップとをさらに含む、請求項21に記載の方法。
  23. 【請求項23】 前記基板内の第1のウェルに前記ソース領域および前記ド
    レイン領域を収めるステップと、 前記第1のウェルに変調器を直列接続するステップとをさらに含み、前記バッ
    クバイアス電圧は前記変調器に結合され、さらに 第2のウェルに前記第1のウェルを収めるステップを含み、前記第2のウェル
    は前記基板内にあり、 さらに 前記第2のウェルに基板バイアス電圧を印加するステップを含み、前記基板バ
    イアス電圧は、前記第1のウェルと前記基板との間の電流を低減するよう十分に
    大きい、請求項21に記載の方法。
  24. 【請求項24】 前記基板に前記変調器を直列接続するステップが、前記基
    板に抵抗器を直列接続するステップを含み、 前記基板に直列接続された前記変調器に前記バックバイアス電圧を印加するス
    テップが、前記基板に直列接続された前記抵抗器に前記バックバイアス電圧を印
    加するステップを含む、請求項22に記載の方法。
  25. 【請求項25】 前記第1のウェルに前記変調器を直列接続するステップが
    、前記第1のウェルに抵抗器を直列接続するステップを含み、前記バックバイア
    ス電圧は前記抵抗器に結合される、請求項23に記載の方法。
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