JP2002509157A - B型肝炎ウイルスのxプロテインに由来するペプチド抗原を含むリポソーム - Google Patents

B型肝炎ウイルスのxプロテインに由来するペプチド抗原を含むリポソーム

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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】本発明は、B型肝炎ウイルスに対するヒトの免疫を調節する役割を演じる新規のペプチド抗原を含むリポソームに関する。より具体的には、本発明はHBV Xプロテインに由来し、該ウイルスに対する細胞障害性T−リンパ球を誘導するか、又は該ウイルスに対し免疫耐性を誘導する抗原のエピトープに対応するペプチド群、及び該ペプチド群を含み前記ウイルスに特異的なCTLを生成させる細胞性免疫を誘導するpH感受性リポソームに関する。Xプロテインに由来するX3、X4、X5、X6及びX7のようなペプチド抗原はヒト体内に存在するHBV抗原を認知できるCTLを活性化し、同時にそのCTLにより認知され得るため、前記リポソームはHBV関係疾患の予防と治療に用いることを企図する治療剤の開発に利用することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 発明の背景 技術分野 本発明は、B型肝炎ウイルス(HBV)に対するヒトの免疫を調節する役割を有
する新規のペプチド抗原を含むリポソームに関する。より具体的には、本発明は
HBVのXプロテインに由来し、該ウイルスに対する細胞障害性T−リンパ球(
CTL)を誘導するか、又は該ウイルスに対し免疫耐性を誘導する抗原のエピト
ープに対応するペプチド群、及び当該ペプチド群を含み前記ウイルスに特異的な
CTLを生成させる細胞性免疫を誘導するpH感受性リポソームに関する。
【0002】 従来技術の説明 HBVが人体に感染すると、該ウイルスを取り除くために様々な生理的反応が起
きるが、これらの反応のうち最も重要な反応の一つは感染された細胞を破壊して
取り除くことであり、このような過程を通して最終的にウイルス感染から回復す
ることができる。このような感染細胞の破壊は細胞毒性を有する他の種類の細胞
により行われ、この細胞はCTLと呼ばれる。CTLが細胞毒性を発揮するには
、まず最初に感染したウイルスのタンパクに由来するある種のペプチドを認知し
なければならない。一般に、ウイルスタンパクは感染細胞内で合成された後、細
胞内分解過程を通して8個ないし15個のアミノ酸からなる短いペプチドに転換
される。このようにして生成されたペプチドの一部が細胞内の主要組織適合抗原
(MHC)と結合した形で細胞表面に現れると、CTLがこれらを認知して感染
細胞を破壊する。一方、MHCはクラスIとクラスIIに分類され、クラスIのM
HCの方がクラスIIのMHCと比べるとCTLの誘導において重要な役割を演じ
ることが知られている。しかしながら、CTLが認知するタンパク(ペプチド)
部位はウイルスタンパクの分解により生成されたペプチドの中で、特定のアミノ
酸配列を有するものに限定されることが報告されている(参照:Fremont
,D.et al.,Science,257:919−926(1992);
Matsumura,M.et al.,Science,257:929−9
34(1992))。
【0003】 従って、このような特定部位のアミノ酸配列の発見を通し、該アミノ酸配列に対
応するペプチドを化学的に合成及び生産することができるようになり、これらの
ペプチドを利用してヒト体内で肝炎ウイルスを特異的に認知するCTLを人工的
に誘導するか、又は免疫抑制などの他の免疫反応を調節することにより、肝炎ウ
イルスにより誘発される疾患の効果的な予防や治療が可能になる。
【0004】 このような認識に基づいて、多くの研究者らが肝炎ウイルスタンパクの分解によ
り生成されるペプチドの中でCTLにより認知されるペプチドのアミノ酸配列を
見出すために鋭意研究を重ねた結果、いくつかの特定のアミノ酸配列が見出され
ており、今後の発見も期待されている。また、肝炎関連疾患の予防や治療にこの
ようなペプチドを用いるには、なるべく多い種類のペプチドを同時に用いること
が必要であり、ペプチドの種類に応じてその効果が異なってくる。従って、この
ようなペプチドのアミノ酸配列の発見は非常に重要な意味を持つ。
【0005】 B型肝炎の予防及び治療に用いるペプチドでCTLにより認知されることが報告
されているペプチドは主にHBVのS(表面抗原)タンパクとC(コア)タンパ
クに由来している。しかしながら、遺伝子導入マウスを用いた一連の研究の結果
、XプロテインがHBVの関係する肝癌に直接関与していることが明確になった
にもかかわらず、HBVの抗原タンパクの一つであるXプロテインに由来するペ
プチドはこれまでのところ報告されていない(参照:Hoyhne et al
.,EMBO J.,9:1137−1145(1990);Kim et a
l.,Nature,351:317−320(1991))。
【0006】 一方、リン脂質を水中に分散すると、極性の頭部基は水の方に配向し、疎水性の
尾部は疎水性相互作用により集合して「リポソーム」と呼ばれる二層構造の球形
の閉鎖小胞を形成する。このようなリポソームは生体膜のモデル研究だけでなく
、薬物送達システムにおける担体としても幅広く用いられてきた(参照:Lee
,J.W.and Kim,H.,Arch.Biochem.Biophys
.,297:354(1992);Hahn,K.H.and Kim,H.,
J.Biochem.,110:635(1991);Yun,C.H.and
Kim,H.,J.Biochem.,105:406(1989);Kim
,J.and Kim,H.,Biochemistry,25:7867(1
986):Kim,J.and Kim,H.,Korean Biochem
.J.,18:403(1985))。
【0007】 最近、リポソームが免疫学分野にも適用できることが報告され、そえによりワク
チンの担体又はアジュバントとしてのリポソームに関する研究が促進された(参
照:Rooijen,N.V.,Vaccine,11:1170(1993)
)。一般に、リポソームを静脈注射するとそれらは血液内に豊富に存在するマク
ロファージ(MO)により容易に捕獲され、MOは抗原の免疫プロセシングとと
もにリポソーム抗原のプロセシングにおいても非常に重要な役割を果たす。
【0008】 さらに、最近pH感受性リポソームを用いてある種のタンパク又は、ペプチドに
特異的なCTL反応を誘導する方法が開発され(参照:Readdy,R.et
al.,J.Immunol.Methods,141:157(1991)
;Zhou,F.et al.,J.Immunol.Methods,145
:143(1991);Nair,S.et al.,J.Exp.Med.,
175:609(1992);Harding,C.V.et al.,J.I
mmunol.147:2860(1991);Zhou,F. and Hu
ang,L.,Vaccine,11:1139(1993))pH感受性リポ
ソームはサブユニットワクチンを開発するためのタンパク又はペプチド抗原の担
体及びアジュバントシステムとして幅広く利用されている。これに関連して、本
発明者らは抗癌薬物の選択的な輸送を可能にするpH感受性リポソームの製造方
法を報告している(参照:Choi,M.J.et al.,J.Bioche
m.,112:694(1992))。
【0009】 発明の要約 本発明により、HBV Xプロテインに由来するペプチドの中でCTLにより特
異的に認知される一連のペプチド群が提供される。なお、HBV Xプロテイン
に由来するペプチド抗原を含むpH感受性リポソームも提供される。本発明者ら
は、前記リポソームがHBVのペプチド抗原に特異的なCTLが生成されるよう
に細胞性免疫を誘導することにより、HBV関係疾患の予防及び治療に用いるこ
とを企図する治療剤の開発に利用できることを見出した。
【0010】 従って、本発明の主な目的は、CTLにより認知されてウイルスに対し細胞毒性
を示すことができるHBV Xプロテインに由来するペプチド抗原を提供するこ
とである。 本発明の別の目的は、前記ペプチド抗原を含み、細胞性免疫を誘導することがで
きるpH感受性リポソームを提供することである。
【0011】 図面の簡単な説明 本発明の上記の目的及び他の目的並びに特徴は、以下の添付図面及び説明により
明らかになるであろう。 図1 T2細胞の表面に発現されるHMCクラスI分子の変化を蛍光強度で示す
グラフである。 図2 T2細胞に対するCTLの細胞毒性を示すグラフである。 図3 (A)は、ヒト肝細胞癌によるチャレンジを受けたヌードマウスにおける
腫瘍形成を示すグラフである。(B)は、HBV Xプロテインに由来するペプ
チド抗原により刺激されたCTL処理の後の、ヌードマウスにおける腫瘍根絶を
示すグラフである。
【0012】 発明の詳細な記述 MHCクラスI分子と結合するペプチドは、特異的なアミノ酸配列を有するとい
う先の知見に基づき、HVB Xプロテインの全体アミノ酸配列よりMHCクラ
スI分子と結合し得るペプチドの配列分析を行った。すなわち、ヒトMHCクラ
スI分子の一つであるHLA−A2に結合し得るペプチドはN−末端から2番目
に位置するアミノ酸及び、C−末端のアミノ酸がロイシン、バリン、又はイソロ
イシンであるため(参照:Matsumura,M.et al.,Scien
ce,257:929−934,1992)HBV Xプロテインの全体アミノ
酸配列から、前記条件を満足させるアミノ酸配列をスクリーニングし、HLA−
A2に結合し得るペプチド、すなわちヒトMHCクラスI分子に結合することに
よりCTL反応を誘導することができるペプチド抗原を、HBV Xの抗原タン
パクの分解により生成されたペプチドの中から、分子の3次構造に基づいて選択
した(参照:下記表1)。このように決定されたアミノ酸配列に従って、ペプチ
ドを化学的に合成した。HBV Xプロテインに由来するペプチド、すなわちX
3、X4、X5、X6及びX7のアミノ酸配列を下記表1に示した。
【0013】
【表1】
【0014】 なお、本発明は前記9個のアミノ酸からなるペプチドだけでなく、前記ペプチド
のN又はC末端に1個ないし5個のアミノ酸を加えたペプチド及びその機能的等
価物も含む。本発明において、「機能的等価物」という用語は前記ペプチドのア
ミノ酸配列の中で、1個ないし2個が置換された全てのペプチドを意味するもの
として用いられる。例えば、置換はGly、Ala;Val、Ile、Leu;
Asp、Glu;Asn、Gln;Ser、Thr;Lys、Arg;及び、P
he、Tyrのような組み合わせを含む。
【0015】 HBV Xプロテインに由来するペプチド抗原を含むpH感受性リポソームを製
造するために、ホスファチジルエタノールアミン−β−オレイル−γ−パルミト
イル(POPE)とコレステロールヘミサクシネート(CHOH)をモル比で6
:4ないし8:2、最も好ましくは7:3で混合し、又はPOPE/ホスファチ
ジルエタノールアミン(PE)/CHOHをモル比で3:3:4ないし4:4:
2、最も好ましくは3.5:3.5:3で混合し、最終的にリン脂質の薄膜を形
成した。次いで、このように製造されたリポソームをHBV Xプロテインに由
来する上記ペプチド抗原を含む緩衝溶液に添加した。これに関して、HBV X
プロテインに由来するペプチド抗原を含有するリポソームは1種類以上のペプチ
ド抗原とリン脂質を1:5ないし1:25のモル比、最も好ましくは1:20の
モル比になるように混合して製造される。また、本発明により製造されたpH感
受性リポソームはリン脂質として最高で1モル%のモノホスホリルリピッドAを
追加して含んでもよい。
【0016】 本発明のリポソームはヒトにCTL反応を誘導するペプチド抗原を被包(enc
apsulate)しており、さらにペプチドの担体として用いられるpH感受
性リポソームも被包されているペプチドの起源であるウイルスに特異的なCTL
反応を誘導することができる。従って、上記ペプチドを含むpH感受性リポソー
ムがヒトの細胞性免疫を誘導し得ることが明らかに証明される。
【0017】 本発明のペプチドのアミノ酸配列を記載するにあたってIUPAC−IUB標準
法による一文字表記の略号を以下のように用いた: アミノ酸 略号 アラニン A アルギニン R アスパラギン N アスパラギン酸 D システイン C グルタミン Q グルタミン酸 E グリシン G ヒスチジン H イソロイシン I ロイシン L リジン K メチオニン M フェニルアラニン F プロリン P セリン S スレオニン T トリプトファン W チロシン Y バリン V
【0018】 実施例 以下の実施例を通して本発明をさらに具体的に説明する。但し、本発明は、これ
らの実施例にその範囲を限定されるものではない。
【0019】 例1:Xプロテイン内のMHC分子と結合しうるペプチドの決定 ヒトのMHCクラスI分子であるHLA−A2と結合し得るペプチドはN末端か
ら2番目に位置するアミノ酸とC末端のアミノ酸がロイシン、バリン又は、イソ
ロイシンであることから(参照:Matsumura,M.et al.,Sc
ience,257:929−934(1992))、このような条件を満足さ
せるアミノ酸配列をHBV Xプロテインの全体アミノ酸配列より最初にスクリ
ーニングし、分子の3次構造を考慮してHLA−A2分子が結合しうるペプチド
を最終的に選択した(参照:上記表1)。その後、このように決定されたアミノ
酸配列に基づいて、当業界で周知の方法によりペプチドの化学的な合成を行った
【0020】 例2:ペプチドの合成及びMHC分子との結合度の測定 HBVのXプロテインに由来する上記表1に示すペプチドを含む7種類の異なる
ペプチドを化学的に合成し、これらをリン酸緩衝食塩水(以下、「PBS」)に
溶解した。これらのペプチドがCTLの誘導に関係するMHCクラスI分子に結
合し得るか否かを調べるために、各ペプチドをT2細胞株に100、64、32
、16、8、4、2及び1μg/mlの各濃度になるように加え、37℃で4時
間反応させた。その後、細胞をPBSで洗浄し未反応ペプチドを取り除き、該細
胞をヒトMHCクラスI分子であるHLA−A2.1に対するBB7.2抗体を
加えた後、4℃で1時間反応させた。該細胞を再びPBSで洗浄し、ここにフル
オレセインイソチオシアネート(FITC)を結合させた抗マウス免疫グロブリ
ン抗体を加え4℃で1時間反応させた。次いで、該細胞等の蛍光強度を蛍光分光
器(FACScan,BECTON DICKINSON)により測定し、その
結果を図1に示した。
【0021】 図1から分かるように、X3、X4、X5、X6及びX7などの5種類のペプチ
ドがT2細胞の表面にあるMHCクラスI分子とうまく結合することが見出され
た。本実験に用いたペプチドを下記表2に示す。
【0022】
【表2】
【0023】 本実施例で用いたT2細胞株は細胞内のペプチドの輸送経路に異常があり、MH
CクラスI分子がペプチドと適正に結合できないため、分子構造に不安定化をも
たらし、その結果、正常生育温度である37℃で培養した場合にMHC分子の発
現が低い。しかしながら、T2細胞をMHC分子と結合できるペプチドを含有す
る培養液で培養すると、該ペプチドがT2細胞表面のMHC分子と結合してMH
C分子の安定性が高まり、その結果としてMHC分子の発現が増加する。この知
見に基づき、BB7.2抗体の細胞表面への結合度を測定することにより、T2
細胞表面のMHC分子への特定ペプチドの結合を分析することができる。
【0024】 例3:CTLによるペプチドの認知度の測定 あるペプチドがMHC分子と結合するということによってCTLによるペプチド
の認知を証明することはできない。そこで、実施例2においてMHC分子との結
合度を測定するために使用したペプチドがヒト体内でHBVを認知しうるCTL
によって実際に認知されるかどうかを調べるため、さらに実験を行った。
【0025】 すなわち、一般献血者から抗HBV抗体が陽性(ELISA値:1.0以上)の
血液を集め、遠心して血球細胞を採取した。この血球細胞から赤血球を取り除き
、残りの白血球に上記ペプチドを10μg/mlの濃度に加えた後、37℃で5
% CO2含量に維持されたCO2インキュベーターで培養した。培養開始から2
日後、10単位のインターロイキン−2を培養液に添加してさらに3日間細胞を
培養した。その後、同じMHCを有する血球細胞をマイトマイシン Cで不活性
化して刺激細胞として培養液に加えた。さらに上記ペプチドとインターロイキン
−2を培養液に添加し、細胞をさらに7日間培養した。その後、これらの血球細
胞が特定ペプチドを表面に有するT2細胞を認知し破壊するかどうかを測定し、
その結果を下記表3及び図2にそれぞれ示した。
【0026】
【表3】
【0027】 培養された血球細胞によるT2細胞の破壊を以下のように測定した:T2細胞に
100μg/mlのペプチドを加え、37℃で3時間反応させた。その後、該細
胞を充分洗浄し未反応ペプチドを取り除き、放射性ソジウムクロメート(Cr51 )を加え37℃のCO2インキュベーター中で2時間反応させた。その後、RP MI培養液で充分洗浄し未反応のナトリウムクロメートを取り除き、PBSで洗
浄した血球細胞と一定の比率で混合し、37℃のCO2インキュベーター中で4 時間反応させた。得られた培養液を回収してガンマ線の強度を測り、血球細胞の
T2細胞、すなわち標的細胞に対する細胞毒性を測定した。
【0028】 上記表3から分かるように、X3、X4、X5、X6、X7及びP5の場合は培
養した血球細胞により認知され、これらの中でP5は公知のペプチドとして(参
照:Nayersina,R.et al.,J.Immunol.,150:
4659−4671(1993))、本実施例において採用した実験方法が適切
であることを証明する陽性コントロールの役割を果たしていることがわかった。
【0029】 例4:ペプチド抗原を含むpH感受性リポソームの製造 POPE/CHOH(7:3モル比)からなるリン脂質又はPOPE/PE/C
HOH(3.5:3.5:3モル比)からなるリン脂質をガラスバイアルに入れ
て有機溶媒に溶解した。その後、窒素ガスを吹き込みバイアル中に脂質薄膜を形
成させた。次いで、被包(encapsulated)されたペプチドを含有す
る緩衝液(pH8.0)を脂質膜に添加し充分水和させた後、激しく攪拌して多
層膜小胞(MLV)を製造し、これをソニケーターにかけることにより小型の単
層膜小胞(SUV)を製造した。このようにして得られたSUVを室温で2ない
し12時間インキュベートした後、液体窒素で急激に冷凍し室温で徐々に解凍す
る過程を3ないし4回繰り返すことにより、ペプチドを含むリポソームを製造し
た。このようにして、ペプチドとリン脂質を1:20のモル比で混合することに
より最終的にリポソームを製造した。これに関して、使用したペプチドはHBV
Xプロテインに由来し、MHCクラスI分子と結合してCTL反応を誘導する
ことができるペプチド抗原であった(参照:上記表1)。
【0030】 このようにして得られたリポソームの物理的安定性及び、pH感受性を以下のよ
うに調べ、従来のpH感受性リポソームに比べ、エタノール処理による破壊が少
なく、リポソームの内容物の漏出程度が非常に低いことが示された: (1)物理的安定性の測定 上記で製造されたリポソームの物理的安定性を、リポソーム溶液にエタノールを
添加してリポソームの混濁度の変化を計測することにより測定した。エタノール
処理により、リポソームが破壊されその結果混濁度が低下するため、400nm
での吸光度の変化を計測してリポソームの安定性を測定した。その結果、本発明
のペプチドを含有するリポソームは、従来のpH感受性リポソームよりも高い物
理的な安定性を有することが見出された。
【0031】 (2)pH感受性の測定 上記ペプチドを含有するリポソーム内に12.5mM 8−アミノナフチレン−
1,3,6−トリスルホン酸二ナトリウム塩(ANTS)、45mM p−キシ
レンビス(ピリジニウム)ブロミド(DPX)、68mM NaCl及び10m
M HEPES緩衝溶液(pH8.0)を被包し、被包されていないANTS及
びDPXをセファデックスG−50カラム(1×20cm)を用いて除去してリ
ポソーム溶液のみを回収した。リポソーム内のリン脂質の濃度は、バスコブスキ
ー法により測定した(参照:Vaskovsky,V.E.,Kostetsk
y,E.Y.and Vasendin,I.M.,J.Chromatogr
.,114:129(1975))。
【0032】 pH感受性の実験でカラムを通過するリポソーム溶液の蛍光強度を「0%漏出」
と定義し、トライトンX−100で破壊されたリポソーム溶液の蛍光強度を「1
00%漏出」と定義した。各pH値(7.5、6.9、6.4、5.9、5.4
、4.9及び4.5)を有する緩衝溶液2mlに濃縮したリポソーム(30μM
)を加え37℃で30分間放置した。その後、蛍光を計測してpH感受性を測定
した。この際、蛍光は分光蛍光計(FP−777,JASCO,Japan)を
用いて、励起波長360nm及び発光波長545nmで計測した。
【0033】 その結果、本発明のペプチドを含有するリポソームは、コントロールとして用い
られた従来のpH感受性リポソーム(〜80%)に比べ、リポソーム内容物の漏
出が少ないこと(〜20%)が明らかになった。
【0034】 例5:ペプチドを含有するpH感受性リポソームによる細胞性免疫の誘導 ペプチドの担体としてのpH感受性リポソームがペプチドの由来するウイルスに
特異的なCTL反応を誘導し得るかどうか調べるため、合成ペプチドを被包する
pH感受性リポソームを製造し、一連の方法で細胞毒性試験を行った。ヒトMH
CクラスI分子の一つであるHLA−A2に結合し得るペプチドの細胞免疫性は
、人体を利用して調べるべきなので、マウスHMCクラスI分子に結合し得るH
IV及び、HCVプロテインに由来するペプチド(参照:下記表2)を用いた間
接的な実験を行った。これに関して、POPE/CHOH(7:3モル比)から
なるリン脂質組成物を用いて、前記ペプチドを含むpH感受性リポソームを得た
。次に、前記リポソームでマウスを免疫化し、Tリンパ球をマウスから単離し、
Cr51でラベルした標的細胞を認知した後のTリンパ球の細胞毒性を測定した。
【0035】
【表4】
【0036】 HIVの場合、Balb/CマウスをR15K又はT26Kペプチドを含むpH
感受性リポソームで免疫化し、追加接種してから4週間後に脾臓を切り取り、ホ
モジナイザーを用いて2mlのRPMI細胞培養液中でホモジナイズした。こう
して得られたホモジネート2mlを2mlのフィコールに加え、1,500rp
mで30分間遠心分離した。フィコールと細胞培養液の間に位置するTリンパ球
を分離し、15mlのRPMI−10細胞培養液に加え、1,000rpmで遠
心して、RPMI−10培養液で3回洗浄した。Tリンパ球を5×106/ml の細胞濃度に希釈して24穴プレートに入れ免疫化したペプチド抗原を2μMの
最終濃度になるように加えた。次いで、この細胞を3日間37℃で5%のCO2 を含むCO2インキュベーター中で培養し、エフェクター細胞として用いた。H CVの場合、5週齢のC57BL/6マウスをD8Lペプチド抗原を含むリポソ
ームで免疫化し、上記と同様な方法によりTリンパ球を単離してエフェクター細
胞として用いた。一方、標的細胞としては、HIVの場合、Balb/Cマウス
と同様なMHCクラスIを有するp815細胞(ATCC TIB64)を用い
、HCVの場合は、C57BL/6マウスと同様なMHCクラスIを有するRM
A細胞(参照:Hosken,N.A.and Bevan,M.J.,Exp
.Med.,175:719(1992))又は、EL4細胞(ATCC TI
B39)を用いた。
【0037】 前記各標的細胞に、免疫化したペプチドを100μM入れ37℃で16時間反応
させ、RPMI細胞培養液で2回洗浄した。その後、放射性ソジウムクロメート
(Cr51)を細胞に加え37℃のCO2インキュベーター中で2時間反応させた 。反応後、RPMI細胞培養液で充分洗浄し未反応のソジウムクロメートを取り
除き、リン酸緩衝溶液で洗浄したエフェクター細胞と下記表5に示す種々の混合
比率で混合し、37℃のCO2インキュベーター中で4時間反応させた。得られ た培養液を回収してガンマ線の強度を計測することにより、エフェクター細胞の
標的細胞に対する細胞毒性を測定した(参照:表5)。
【0038】 表5から分かるように、R15K、T26K及びD8Lペプチド抗原で免疫化さ
れたマウスの脾臓から単離したエフェクター細胞が標的細胞を認知して殺せるこ
とが明らかとなった。さらに、マウスをpH感受性リポソームを用いてCTL反
応を誘導するペプチド抗原で免疫化した場合、ウイルスに特異的なCTLを産生
し細胞性免疫が誘導できることが見出された。
【0039】
【表5】
【0040】 HIV及びHBVタンパクに由来するペプチドを含むpH感受性リポソームを用
いて行った細胞性免疫誘導についての間接的実験から次のような事実が明確に証
明された:すなわち、HBV Xプロテインに由来するペプチド抗原はヒトにお
いてCTL反応を誘導し(参照:実施例3)、該ペプチドを含むpH感受性リポ
ソームも、該ペプチドが由来するウイルスに特異的なCTL反応を誘導すること
ができるため、HBV Xプロテインに由来するペプチド抗原を含む前記リポソ
ームは細胞性免疫を引き起こすことができ、それが次にヒトのCTL反応を誘導
することができる。
【0041】 例6:HBx特異的T細胞によるヒト肝細胞癌の根絶 HBV Xプロテインに由来するペプチド抗原(すなわち、HBxペプチド)で
刺激されたCTLによる腫瘍の根絶を次のように調べた:Balb/Cをベース
とするヌードマウスに1×107ないし2×107の異なる細胞数でヒト肝細胞癌
を皮下注射し、このヌードマウスに腫瘍形成試験を行った。3日後に腫瘍が検出
され、5日後に腫瘍ができているマウスの尾部の静脈にHBxペプチドで刺激さ
れたCTLを1.5×108の細胞数で養子移入した(参照:図3(A))。そ の結果、腫瘍のサイズは処置後2日目から減少し始め、4日目には腫瘍が完全に
根絶されたことが証明された(参照:図3(B))。図3(A)及び3(B)に
おいて、(−●−)及び(−▲−)はそれぞれ2×107、1×106の腫瘍細胞
によるチャレンジを示し、T.P.はCTLによる処理時点を示す。
【0042】 以上に明確に説明及び証明したように、本発明はHBV Xプロテインに由来し
、該ウイルスに対するCTLを誘導するか、又は該ウイルスに対し免疫耐性を誘
導する抗原のエピトープに対応するペプチド群を含み、HBVに対する細胞性免
疫を誘導し得るpH感受性リポソームを提供する。Xプロテインに由来するX3
、X4、X5、X6及びX7のようなペプチド抗原はヒト体内に存在するHBV
抗原を認知できるCTLを活性化し、同時にそのCTLにより認知され得るため
、HBV Xプロテインに由来するペプチド抗原を含む当該pH感受性リポソー
ムはHBV関係疾患の予防及び治療に用いることを企図する治療剤の開発に利用
することができる。
【0043】
【配列表】
(1)一般情報: (i)出願人: (A)名称:財團法人 牧岩生命工學研究所ほか (B)町:341、ポジュングリ、クースングミュン (C)都市:ヨンギン、キョンギド (D)州:なし (E)国:大韓民国 (F)郵便コード(ZIP):449−910 (G)電話:02−741−0611 (H)テレファックス:0331−281−6622 (ii)発明の名称:B型肝炎ウイルスのXプロテインに由来するペプチド抗原 を含むリポソーム (iii)配列の総数:10 (iv)コンピューター読み取り形式: (A)媒体型:フロッピーディスク (B)コンピューター:IBM PC 互換 (C)オペレーティングシステム:PC−DOS/MS−DOS (D)ソフトウェア:パテント−イン・リリース#1.0, バージョン#1.30(EPO) (2)配列番号1の情報 (i)配列の特徴: (A)長さ:9アミノ酸 (B)型:アミノ酸 (C)鎖:無関係 (D)トポロジー:無関係 (ii)分子の型:ペプチド (iv)オリジナルソース: (A)生物:B型肝炎ウィルス (xi)配列の記載:配列番号1: His Leu Ser Leu Arg Gly Leu Phe Val 1 5 (2)配列番号2の情報 (i)配列の特徴: (A)長さ:9アミノ酸 (B)型:アミノ酸 (C)鎖:無関係 (D)トポロジー:無関係 (ii)分子の型:ペプチド (iv)オリジナルソース: (A)生物:B型肝炎ウィルス (xi)配列の記載:配列番号2: Val Leu His Lys Arg Thr Leu Gly Leu 1 5 (2)配列番号3の情報 (i)配列の特徴: (A)長さ:9アミノ酸 (B)型:アミノ酸 (C)鎖:無関係 (D)トポロジー:無関係 (ii)分子の型:ペプチド (iv)オリジナルソース: (A)生物:B型肝炎ウィルス (xi)配列の記載:配列番号3: Ala Met Ser Thr Thr Asp Leu Glu Ala 1 5 (2)配列番号4の情報 (i)配列の特徴: (A)長さ:9アミノ酸 (B)型:アミノ酸 (C)鎖:無関係 (D)トポロジー:無関係 (ii)分子の型:ペプチド (iv)オリジナルソース: (A)生物:B型肝炎ウィルス (xi)配列の記載:配列番号4: Cys Leu Phe Lys Asp Trp Glu Glu Leu 1 5 (2)配列番号5の情報 (i)配列の特徴: (A)長さ:9アミノ酸 (B)型:アミノ酸 (C)鎖:無関係 (D)トポロジー:無関係 (ii)分子の型:ペプチド (iv)オリジナルソース: (A)生物:B型肝炎ウィルス (xi)配列の記載:配列番号5: Glu Ile Arg Leu Lys Val Phe Val Leu 1 5 (2)配列番号6の情報 (i)配列の特徴: (A)長さ:9アミノ酸 (B)型:アミノ酸 (C)鎖:無関係 (D)トポロジー:無関係 (ii)分子の型:ペプチド (iv)オリジナルソース: (A)生物:B型肝炎ウィルス (xi)配列の記載:配列番号6: Val Leu Cys Leu Arg Pro Val Gly Ala 1 5 (2)配列番号7の情報 (i)配列の特徴: (A)長さ:9アミノ酸 (B)型:アミノ酸 (C)鎖:無関係 (D)トポロジー:無関係 (ii)分子の型:ペプチド (iv)オリジナルソース: (A)生物:B型肝炎ウィルス (xi)配列の記載:配列番号7: Thr Leu Pro Ser Pro Ser Ser Ser Ala 1 5 (2)配列番号8の情報 (i)配列の特徴: (A)長さ:15アミノ酸 (B)型:アミノ酸 (C)鎖:無関係 (D)トポロジー:無関係 (ii)分子の型:ペプチド (iv)オリジナルソース: (A)生物:HIV (xi)配列の記載:配列番号8: Arg Ile Gln Arg Gly Pro Gly Arg Ala Phe Val Thr Ile 1 5 10 Gly Lys 15 (2)配列番号9の情報 (i)配列の特徴: (A)長さ:26アミノ酸 (B)型:アミノ酸 (C)鎖:無関係 (D)トポロジー:無関係 (ii)分子の型:ペプチド (iv)オリジナルソース: (A)生物:HIV (xi)配列の記載:配列番号9: Thr Arg Pro Asn Asn Asn Thr Arg Lys Arg Ile Arg Ile 1 5 10 Gln Arg Gly Pro Gly Arg Ala Phe Val Thr Ile Gly Lys 15 20 25 (2)配列番号10の情報 (i)配列の特徴: (A)長さ:8アミノ酸 (B)型:アミノ酸 (C)鎖:無関係 (D)トポロジー:無関係 (ii)分子の型:ペプチド (iv)オリジナルソース: (A)生物:HCV (xi)配列の記載:配列番号10: Asp Leu Met Gly Tyr Ile Pro Leu 1 5
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 31/12 A61P 37/02 37/02 A61K 37/02 (72)発明者 リー キヤン 大韓民国、キョンギド 449−840、ヨンギ ン、ソージエウプ、サムスン 4 アパー トメント 102−301 (72)発明者 チャン ジンソー 大韓民国、ソウル 140−240、ヨンサン ク、セオビンゴドン、シンドン−A アパ ートメント 15−1101 (72)発明者 チョ スンヨー 大韓民国、ソウル 142−070、カンブク ク、スユドン 262−69 (72)発明者 ホワン ユキェオン 大韓民国、キョンギド 449−840、ヨンギ ン、ソージエウプ、ドン−A アパートメ ント 111−802 (72)発明者 チョイ ミェオンジュン 大韓民国、キョンギド 463−050、スンナ ム、ボーンダンク、セオヒュンドン、ウー スン アパートメント 228−309 (72)発明者 チェオン ホンセオク 大韓民国、キョンギド 420−022、プチェ オン、ウォンミク、ジュン 2ドン、グリ ーンタウン 1309−1402 Fターム(参考) 4C076 AA19 BB11 CC07 CC35 DD63 FF16 4C084 AA02 BA01 BA08 BA17 CA01 DC50 MA01 MA24 NA14 ZB072 ZB332 4C085 AA02 BA89 CC08 EE01 GG02 4H045 AA11 BA15 CA02 DA86 EA29 FA10

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 B型肝炎ウイルスのXプロテインに由来するペプチドであって、
    細胞障害性Tリンパ球により認知されてB型肝炎ウイルスに対して細胞毒性を示
    し、アミノ酸配列が下記の配列(配列番号1)で表されるペプチド: HLSLRGLFV
  2. 【請求項2】 B型肝炎ウイルスのXプロテインに由来するペプチドであって、
    細胞障害性Tリンパ球により認知されてB型肝炎ウイルスに対して細胞毒性を示
    し、アミノ酸配列が下記の配列(配列番号2)で表されるペプチド: VLHKRTLGL
  3. 【請求項3】 B型肝炎ウイルスのXプロテインに由来するペプチドであって、
    細胞障害性Tリンパ球により認知されてB型肝炎ウイルスに対して細胞毒性を示
    し、アミノ酸配列が下記の配列(配列番号3)で表されるペプチド: AMSTTDLEA
  4. 【請求項4】 B型肝炎ウイルスのXプロテインに由来するペプチドであって、
    細胞障害性Tリンパ球により認知されてB型肝炎ウイルスに対して細胞毒性を示
    し、アミノ酸配列が下記の配列(配列番号4)で表されるペプチド: CLFKDWEEL
  5. 【請求項5】 B型肝炎ウイルスのXプロテインに由来するペプチドであって、
    細胞障害性Tリンパ球により認知されてB型肝炎ウイルスに対して細胞毒性を示
    し、アミノ酸配列が下記の配列(配列番号5)で表されるペプチド: EIRLKVFVL
  6. 【請求項6】 ペプチド抗原を含むpH感受性リポソームであって、リン脂質と
    細胞障害性Tリンパ球により認知されてB型肝炎ウイルスに対し細胞毒性を示す
    B型肝炎ウイルスのXプロテインに由来する1つ以上のペプチドを5:1ないし
    25:1のモル比で混合することにより製造されるリポソーム。
  7. 【請求項7】 ペプチド抗原がHLSLRGLFV、VLHKRTLGL、AM
    STTDLEA、CLFKDWEEL、及びEIRLKVFVLからなる群より
    選択される、請求項6に記載のpH感受性リポソーム。
  8. 【請求項8】 リン脂質が50%又はそれ以上のホスファチジルエタノールアミ
    ン−β−オレイル−γ−パルミトイルを含有する、請求項6に記載のpH感受性
    リポソーム。
  9. 【請求項9】 リン脂質がホスファチジルエタノールアミン−β−オレイル−γ
    −パルミトイル及びコレステロールヘミサクシネートを6:4ないし8:2のモ
    ル比で混合することにより製造される、請求項6に記載のpH感受性リポソーム
  10. 【請求項10】 リン脂質が最高で1モル%のモノホスホリルリピッドAをさら
    に含むように製造される請求項9に記載のpH感受性リポソーム。
  11. 【請求項11】 リン脂質がホスファチジルエタノールアミン−β−オレイル−
    γ−パルミトイル、ホスファチジルエタノールアミン及びコレステロールヘミサ
    クシネートを3:3:4ないし4:4:2のモル比で混合することにより製造さ
    れる、請求項6に記載のpH感受性リポソーム。
  12. 【請求項12】 リン脂質が最高1モル%のモノホスホリルリピッドAをさらに
    含むように製造される、請求項11に記載のpH感受性リポソーム。
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