JP2002508060A - 位置検出装置 - Google Patents

位置検出装置

Info

Publication number
JP2002508060A
JP2002508060A JP50397099A JP50397099A JP2002508060A JP 2002508060 A JP2002508060 A JP 2002508060A JP 50397099 A JP50397099 A JP 50397099A JP 50397099 A JP50397099 A JP 50397099A JP 2002508060 A JP2002508060 A JP 2002508060A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnetic field
detecting device
conductor
signal
relative
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP50397099A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4173917B2 (ja
Inventor
エリー,デイヴィッド,トーマス,エリオット
ジョーンズ,ロス,ピーター
イングランド,ジェイムズ,マーク,カールソン
マックキノン,アレクサンダー,ウィルソン
ペティグルー,ロバート,マーティン
デイムズ,アンドリュー,ニコラス
Original Assignee
シナプティクス(ユーケー)リミテッド
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority claimed from GBGB9712735.1A external-priority patent/GB9712735D0/en
Priority claimed from GBGB9713221.1A external-priority patent/GB9713221D0/en
Priority claimed from GBGB9725133.4A external-priority patent/GB9725133D0/en
Application filed by シナプティクス(ユーケー)リミテッド filed Critical シナプティクス(ユーケー)リミテッド
Publication of JP2002508060A publication Critical patent/JP2002508060A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4173917B2 publication Critical patent/JP4173917B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F3/00Input arrangements for transferring data to be processed into a form capable of being handled by the computer; Output arrangements for transferring data from processing unit to output unit, e.g. interface arrangements
    • G06F3/01Input arrangements or combined input and output arrangements for interaction between user and computer
    • G06F3/03Arrangements for converting the position or the displacement of a member into a coded form
    • G06F3/041Digitisers, e.g. for touch screens or touch pads, characterised by the transducing means
    • G06F3/046Digitisers, e.g. for touch screens or touch pads, characterised by the transducing means by electromagnetic means
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01DMEASURING NOT SPECIALLY ADAPTED FOR A SPECIFIC VARIABLE; ARRANGEMENTS FOR MEASURING TWO OR MORE VARIABLES NOT COVERED IN A SINGLE OTHER SUBCLASS; TARIFF METERING APPARATUS; MEASURING OR TESTING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • G01D5/00Mechanical means for transferring the output of a sensing member; Means for converting the output of a sensing member to another variable where the form or nature of the sensing member does not constrain the means for converting; Transducers not specially adapted for a specific variable
    • G01D5/12Mechanical means for transferring the output of a sensing member; Means for converting the output of a sensing member to another variable where the form or nature of the sensing member does not constrain the means for converting; Transducers not specially adapted for a specific variable using electric or magnetic means
    • G01D5/14Mechanical means for transferring the output of a sensing member; Means for converting the output of a sensing member to another variable where the form or nature of the sensing member does not constrain the means for converting; Transducers not specially adapted for a specific variable using electric or magnetic means influencing the magnitude of a current or voltage
    • G01D5/20Mechanical means for transferring the output of a sensing member; Means for converting the output of a sensing member to another variable where the form or nature of the sensing member does not constrain the means for converting; Transducers not specially adapted for a specific variable using electric or magnetic means influencing the magnitude of a current or voltage by varying inductance, e.g. by a movable armature
    • G01D5/204Mechanical means for transferring the output of a sensing member; Means for converting the output of a sensing member to another variable where the form or nature of the sensing member does not constrain the means for converting; Transducers not specially adapted for a specific variable using electric or magnetic means influencing the magnitude of a current or voltage by varying inductance, e.g. by a movable armature by influencing the mutual induction between two or more coils
    • G01D5/2073Mechanical means for transferring the output of a sensing member; Means for converting the output of a sensing member to another variable where the form or nature of the sensing member does not constrain the means for converting; Transducers not specially adapted for a specific variable using electric or magnetic means influencing the magnitude of a current or voltage by varying inductance, e.g. by a movable armature by influencing the mutual induction between two or more coils by movement of a single coil with respect to two or more coils
    • G01D5/208Mechanical means for transferring the output of a sensing member; Means for converting the output of a sensing member to another variable where the form or nature of the sensing member does not constrain the means for converting; Transducers not specially adapted for a specific variable using electric or magnetic means influencing the magnitude of a current or voltage by varying inductance, e.g. by a movable armature by influencing the mutual induction between two or more coils by movement of a single coil with respect to two or more coils using polyphase currents
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F2203/00Indexing scheme relating to G06F3/00 - G06F3/048
    • G06F2203/041Indexing scheme relating to G06F3/041 - G06F3/045
    • G06F2203/041012.5D-digitiser, i.e. digitiser detecting the X/Y position of the input means, finger or stylus, also when it does not touch, but is proximate to the digitiser's interaction surface and also measures the distance of the input means within a short range in the Z direction, possibly with a separate measurement setup

Abstract

(57)【要約】 測定経路に沿って相対運動するように取り付けられた第1および第2の部材の相対的動きを検出するための位置検出装置を提供する。部材の1つは磁界を発生するための磁界発生装置を有し、もう一方の部材は磁界発生装置と誘導結合した第1および第2の導体を有する。第1および第2の導体と磁界発生装置は、2つの部材の間の相対的動きとともにその位置が変動する第1および第2の受信回路に出力信号が発生するように配置されている。受信回路に誘起された信号は、2つの部材間の相対的位置に関する情報を持っている上に、2つの部材の相対的方位を定める情報も含んでおり、受信信号の好適な処理により2つの部材の相対的方位も決定できる。本発明の好ましい一形態では、システムが、2つの可動部材の相対的位置および方位を第1および第2の方向について定義し、これから2つの方向を含む平面内での2つの部材の相対的方位が決定できるように動作する。受信回路に誘起された信号を処理して、2回路間の間隙の指示値を提供し、2つの部材の完全な相対的方位の指示値を提供することもできる。

Description

【発明の詳細な説明】 発明の名称 位置検出装置 技術分野 本発明は一般に、位置センサに関する。本発明は、それだけに限らないが特に 、非接触リニアおよびロータリ位置エンコーダに関連している。本発明は、位置 を検出する対象が測定方向に対して相対的に傾斜可能なシステムでの使用に特に 適している。 背景技術 2つの相対的に可動な部材の位置を指示する信号を発生させる目的で、多くの 非接触リニアおよびロータリ位置エンコーダが提案されている。典型的には、部 材の一方が1つまたは複数の感知コイルを備え、他方が1つまたは複数の磁界発 生装置を備えている。磁界発生装置および感知コイルは、それらの間の磁気結合 量が、2つの部材間の相対位置の関数として変動するようになっている。これは 、例えば、感知コイルを、それらの磁界に対する感度が測定経路に沿って予め決 められたように変動するよう、設計することにより実現できる。別法として、磁 界発生装置を、それらが発生する磁界が測定経路に沿って予め決められたように 変動するように、設計することもできる 位置エンコーダのこの形式の一例にインダクトシン(Inductosyn)があり、これ は非接触スライダが固定トラックの発生する場を検出するように配置されている か、その逆に配置されている。固定トラックは、電流を加えたとき実質上測定方 向に正弦変動する磁界を発生する導体の繰り返しパターンを有する、sinおよ びcos検出装置トラックを備える移動中のスライダによりこの磁界が検出され る。次いで、これら2つの検出装置トラックにより検出された信号の空間位相か ら、2つの相対的に可動な部材の位置を決定する。 出願人は、以前の国際出願WO95/31696号において、一方の部材が励 磁コイルおよび複数の感知コイルを有し、かつ他方の部材が共振装置を有する同 様のタイプの位置エンコーダを提案した。動作に際しては、励磁コイルが共振装 置を励起し、次にこれが、2つの部材間の相対位置とともに正弦曲線変動をする 信号を感知コイル内に誘起する。共振装置の替わりに導電スクリーンを使用する 類似のシステムが、EP0182085号に開示されている。ただし、共振装置 の替わりに導電性スクリーンを使用するのは、出力信号レベルがはるかに小さい こと、ならびに、励磁コイル電流の短いバーストを巻線に加え、次いで励磁電流 が消えてから感知コイル内に誘起された信号を検出および処理する、パルス−エ コー動作モードでシステムを動作できないという不利益がある。 これら公知の位置検出装置すべてに共通する問題は、可動部材がもう一方の要 素に対し相対的に傾いている場合、測定に位置の誤差を生ずることである。工作 機械用途などある種の応用例では、例えばガイドレールなど使うことにより、2 つの相対的に可動な部材の動きを物理的に限定することが可能である。ただし、 時にはこれが不可能である。例えば、米国特許第4848496号に記載のよう なX−Yディジタイジング・タブレットでは、可動部材(スタイラス)が人間の オペレータによって動かされ、タブレットとの相対的傾きが通常の使用中に大き く変動する。 現在までに提案されたほとんどのディジタイジング・タブレットは、重なり合 っているが互いに独立した励磁および感知コイルを多数使っており、それらはデ ィジタイジング・タブレットの能動領域の上をおおっている。システムは、最大 出力レベルを与える、励磁および感知コイルの組み合わせを検出することにより スタイラスの現在位置を同定する。上述した米国特許第4848496号で開示 されているようなある種のシステムは、2次式補間を実行してスタイラスの現在 位置をより正確に決定しようとしている。ただし、この種のシステムには、個別 に励起しなければならない多数の励磁コイル、ならびに励起された励磁コイルの 各々について監視しなければならない多数の感知コイルを必要とする問題がある 。したがって、システムの応答時間とタブレットの精度との間にトレードオフが 存在する。具体的には、高精度のためには多数の励磁コイルおよび感知コイルを 必要とするが、励磁コイルおよび感知コイルの数が増加すると、システムの応答 時間が減少する。したがって、所与のシステムで使われる励磁コイルおよび感知 コ イルの数は、必要とされる用途によって左右される。 EP−A−068009号は、X−Y平面内のスタイラスの方位を決定するた めに、異なる感知コイルからの信号を処理するように配置されたディジタイジン グ・タブレットを開示している。本発明は、少なくとも、従来技術の位置センサ が抱えるこれらの問題のいくつかを軽減すること、ならびに、例えばディジタイ ジング・タブレットに対するスタイラスの方位を決定するための代替技術を提供 することを目的としている。 発明の開示 一態様によれば、本発明は、測定経路に沿って相対運動するように取り付けら れた第1および第2の部材を備え、前記第1の部材が、磁界を発生するための磁 界発生装置を含み、前記第2の部材が、前記磁界発生装置と誘導結合された第1 および第2の導体を含み、前記第1の導体および前記磁界発生装置の間の磁気結 合が第1の空間周波数とともに変動し、前記第2の導体および前記磁界発生装置 の間の磁気結合が第2の異なる空間周波数とともに変動し、その結果、前記磁界 発生装置により発生された磁界に応答して第1の信号が第1の受信回路内に発生 し、第1の信号は第1の導体と磁界発生装置との相対的位置および方位に応じて 変動し、第2の異なる信号が第2の受信回路内に発生し、第2の信号は第2の導 体と磁界発生装置との相対的位置および方位に応じて変動し、さらに、前記第1 および第2の空間周波数に従って前記第1および第2の信号を処理し2つの可動 な部材の相対的位置および方位を決定する手段を備える、位置検出装置を提供す る。 好ましくは、測定経路を覆って所定の方式で導体を成形することにより、出力 信号の、異なる空間周波数変動が達成される。具体的には、好ましくは、2つの 導体が測定経路に沿って異なる特性寸法を有し、幾何形状を変動させながら延び る。これは、例えば、測定経路に沿って異なるピッチを有する巻線を使うことに より達成できる。そのような巻線を使うことにより、測定経路全体にわたって位 置測定値を得ることができ、測定方向における2つの部材の相対的傾きの指示を 得ることができる。したがって、このシステムは、測定経路上に展開された多数 の重なり合った巻線を持つ必要性がなく、その結果、上述で考察した問題が生じ ない。 2つの部材の、第2の方向に関する相対的位置および方位を検出するための類 似の位置検出装置を設けることにより、2つの方向を含む平面内における相対的 方位を決定することができる。さらに、第1の部材に2つ以上の磁界発生装置を 備えることにより、2つ以上の磁界発生装置によって提供される信号から、2つ の部材の完全な相対的方位を決定することができる。したがって、1組の平面的 な巻線上における物体の位置検出を目的とした完全な6自由度の位置検出装置を 提供することができる。このシステムは、ある角度で互いに傾斜した2つの異な る平面内に1組の巻線を必要としない。したがって、この位置検出装置は、多く の応用例、特に子供たちの玩具およびゲームと、巻線が、例えばLCD画面の裏 側に埋め込まれたパーソナル・コンピュータ上で、ポインティング・デバイスを 制御する用途に好適かつ便利である。 以下に、典型的な実施形態を添付の図面を参照しながら説明する。 図面の簡単な説明 図1は、コンピュータ・システムにデータを入力するX−Yディジタイジング ・タブレットを有するコンピュータ・システムの概略図である。 図2は、図1に示したディジタイジング・タブレットの概略分解図であり、デ ィジタイジング・タブレットの一部を形成し、スタイラスのディジタイジング・ タブレットに対する相対的X−Y位置を感知するために使われる2つの巻線群を 一般的に示す。 図3は、図1に示したX−Yディジタイジング・タブレットとともに使用可能 なスタイラスの形状を示す概略図である。 図4aは、スタイラスのディジタイジング・タブレットに対する相対的X位置 を感知するために使われる1組の巻線の一部を形成する、第1の周期を有する第 1の周期的巻線の形状を示す概略図である。 図4bは、スタイラスのディジタイジング・タブレットに対する相対的X位置 を感知するために使われる1組の巻線の一部を同じく形成する、図4aに示す巻 線に対し同じ周期を有するとともに位相が90度異なる第2の巻線の形状を示す 概略図である。 図4cは、スタイラスのディジタイジング・タブレットに対する相対的X位置 を感知するために使われる1組の巻線の一部を同じく形成する、図4aおよび図 4bに示す巻線の周期とは異なる周期を有する第3の巻線の形状を示す概略図で ある。 図4dは、スタイラスのディジタイジング・タブレットに対する相対的X位置 を感知するために使われる1組の巻線の一部を同じく形成する、図4cに示す巻 線に対し同じ周期を有するとともに位相が90度異なる第4の巻線の形状を示す 概略図である。 図4eは、図1に示すX−Yディジタイジング・タブレットの部分横断面図で ある。 図5は、図3に示すスタイラスの図1に示すディジタイジング・タブレットに 対する相対的位置を決定するために使われる励磁および処理回路の概略図である 。 図6aは、図4に示す巻線のいくつかに印加される、時間変動する励磁信号の 形状を示す図である。 ・図6bは、図6aに示す励磁信号を図4に示す巻線のひとつに印加したときの 、図2に示すスタイラスの一部を形成する共振装置に流れる時間変動する電流を 示す図である。 図6cは、図5に示す処理回路の一部を形成するミキサからの信号出力の形状 を示す概略図である。 図6dは、図5に示す処理回路の一部を形成する積分器/サンプル・アンド・ ホールド回路からの出力電圧の形状を示す概略図である。 図7aは、図4aに示す巻線の部分横断面を示し、巻線に流れる電流とその結 果生ずる磁界の間の関係を示す図である。 図7bは、図7aに示す磁界のZ成分が図1に示すX−Yディジタイジング・ タブレットのX方向に沿って変動する様子のベクトル図、およびこのベクトル図 がX方向に沿う位置とともに変動する近似的な様子を対応して示す図である。 図7cは、図7aに示す磁界のX成分が図1に示すX−Yディジタイジング・ タブレットのX方向に沿って変動する様子のベクトル図、およびこのベクトル図 がX方向に沿う位置とともに変動する近似的な様子を対応して示す概略図である 。 図8は、図2に示すスタイラスを保持しているオペレータの手の斜視図であり 、スタイラス長軸の垂直方向からの傾きを示す。 図9は、スタイラスの軸を図1に示すX−Yディジタイジング・タブレットの X、YおよびZ座標系に関連付ける3次元座標図である。 図10は、図9に示すスタイラス軸のX−Z平面への投影を示すX−Z平面の 座標図である。 図11は、図9に示すスタイラス軸のY−Z平面への投影を示すY−Z平面の 座標図である。 図12は、図5に示す処理回路により得られる、2つの出力信号がスタイラス のディジタイジング・タブレットに対する相対的X位置に応じて変動する様子を 示すプロットであり、スタイラスの垂直方向からの傾きに起因する位置の誤差を 示す。 図13は、ある角度が、その角度の2倍がわかっている場合に、取り得る2つ の値を示すデカルト・プロットである。 図14は、子供用電子ゲームの形状を示す概略図である。 図15は、図14に示す電子ゲームに使われる玩具自動車の形状の概略図であ り、自動車の図14に示すゲームの一部を形成するX−Yディジタイジング・タ ブレットに対する相対的位置を検出するために使われる共振装置の形状を示す。 図16は、正確な位置計算および方位計算を可能とする、図1および図14を 参照して記述されるX−Yディジタイジング・システムに使用可能な2つの共振 装置の組み合わせの形状概略図である。 図17は、前記共振装置の組み合わせを備えた物体の図1または14に示すX −Yディジタイジング・タブレットに対する完全な方位情報と、相対的X、Yお よびZ位置とを与えるために使うことができる、3つの共振装置の組み合わせの 形状を示す図である。 図18は、2つの共振装置の設計形状を示す概略図であり、前記共振装置の組 み合わせを備えた物体の図1または14に示すX−Yディジタイジング・タブ レットに対する完全な方位情報と、相対的X、YおよびZ位置とを与えるために 使うことができる。 図19は、1組の受信巻線のまわりに巻かれ、周辺に装着された励磁巻線を有 するディジタイジング・タブレットの形状を示す概略図である。 図20aは、巻線の形状を示す概略図であり、励起されたとき、その長手方向 に沿って正弦曲線変動をする磁界を発生し、位置を感知するためのディジタイジ ング・タブレットに使うことができる。 図20bは、巻線の形状を示す概略図であり、励起されたとき、その長手方向 に沿ってリニアに変動する磁界を発生し、位置を感知するためのディジタイジン グ・タブレットに使うことができる。 図21は、チェスゲームの一部を形成する駒の位置を感知するためのX−Yデ ィジタイジング・タブレットを用いている電子チェスゲームの斜視図である。 図22は、図21に示すチェスゲームの駒の1つの横断面を示す概略図である 。 図23は、液晶ディスプレイの後ろに位置するX−Yディジタイジング・シス テムを有するパーソナル・コンピュータの斜視図である。 図24は、図23に示すパーソナル・コンピュータのディスプレイの横断面図 を示す概略図であり、ディジタイジング・システムの巻線と液晶ディスプレイの 間の位置関係を示す。 図25aは、スタイラスの図23に示すLCDディスプレイに対する相対的位 置を感知するために使われる1組の巻線の一部を形成する単一周期巻線の形状を 示す図である。 図25bは、スタイラスの図23に示すLCDディスプレイに対する相対的位 置を感知するために使われる1組の巻線の一部を同じく形成する、図25aに示 す巻線に対し同じ周期を有するとともに位相が90度異なる第2の単一周期巻線 の形状を示す図である。 図26は、図23に示すパーソナル・コンピュータとともに使われるスタイラ スの形状を示す概略図である。 図27は、図26に示すスタイラスの一部を形成する電子部品を示す回路図で ある。 図28aは、1次元リニア位置エンコーダを示す概略図である。 図28bは、図28aに示すリニア位置エンコーダの一部を形成する第1の周 期的巻線の形状を示す図である。 図28cは、図28bに示す巻線と周期は同じであるが位相が90度異なる図 28aに示す位置エンコーダの一部を形成する第2の周期的巻線の形状を示す図 である。 図28dは、図28bおよび28cに示す巻線に対し異なる周期を有する図2 8aに示す位置エンコーダの一部を形成する第3の周期的巻線の形状を示す図で ある。 図28eは、図28dに示す巻線と周期は同じであるが位相が90度異なる図 28aに示すリニア位置エンコーダの一部を形成する第4の周期的巻線の形状を 示す図である。 発明を実施するための最良の形態 図1は、ディスプレイ3と、中央処理装置5と、キーボード7と、X−Yディ ジタイジング・タブレット9と、スタイラス11を有するコンピュータ・システ ム1を示す概略図である。X−Yディジタイジング・システムはタブレット9上 のスタイラス11の現在のX−Y位置を感知し、感知した位置を使ってディスプ レイ3上のカーソル13の位置を制御する。図2は、ディジタイジング・タブレ ット9の分解図を示す概略図である。図示のとおり、ディジタイジング・タブレ ットは、第1の巻線群9−aと、第2の巻線群9−bと、2つの巻線群9−aお よび9−bを支えるための基盤部分9−cとを具備する。巻線群9−aはスタイ ラス11のX座標位置を決定するために使われ、巻線群9−bはスタイラス11 のY座標位置を決定するために使われる。 図3は、図1に示すスタイラス11の形状をより詳細に示す。図示のとおり、 スタイラス11は、スイッチ16を経由してキャパシタ17と直列に接続され、 全体として参照番号18で示される共振回路を形成するコイル15を具備する。 コイル15は、このコイル15の軸21がスタイラス11のそれに一致するよう 、フェライトコア19のまわりに巻かれている。本実施形態では、スタイラス1 1 の先端23がディジタイザ・タブレット9の表面に押し付けられたとき、または スタイラス側面の制御ボタン(非表示)の活性化によりスイッチ16が閉じる。 したがって、本実施形態では、スタイラス11は、それが電池などの電源を含ん でいないため、本質的に受動的である。 操作中、スイッチ16が閉じられ、(巻線群9−aおよび9−bの一部を形成 する)励起巻線に励起信号を加えたとき、共振装置18が共振し、(同じく巻線 群9−aおよび9−bの一部を形成する)感知巻線に信号を誘起する。励起巻線 、感知巻線および共振装置18の配置は、感知巻線に誘起された信号が共振装置 18のディジタイジング・タブレット9に対する相対的X−Y位置に応じて変動 するようになっている。したがって、共振装置18のX−Y現在位置は、感知巻 線に誘起された信号の適切な処理により決定できる。また、受信巻線に誘起され た信号もスタイラス11の方位とともに変動し、巻線は、この方位情報も受信信 号の適切な処理により決定できるように配置されている。さらに、本実施形態で は、共振装置18がスタイラス11の先端23に対して相対的に固定された位置 にあり、したがって、スタイラスの先端23のX−Y位置が共振装置のX−Y位 置および決定された方位から決定できる。 本実施形態では、4つの独立した巻線がスタイラス11のX位置を決定するた めに使われ、4つの独立した巻線がY位置を決定するために使われている。本実 施形態では、Y位置を決定するために使われている4つの巻線は、X位置のため のそれらと同じであるが、90度回転している。次に、X位置を決定するために 使われている4つの巻線の形状を、これらの巻線の形状を示す図4aから4dを 参照しながら詳細に説明する。図示のとおり、巻線31から34の各々は、ディ ジタイジング・タブレット9の全能動長Lx(本実施形態では300mm)にわ たってX方向に、ならびに全能動長Ly(この実施形態では300mm)にわた ってY方向に広がっている。本実施形態では、巻線が測定経路(X−軸)に沿っ たスタイラスとディジタイジング・タブレット9との相対位置とともに正弦曲線 変動する出力信号を与えるように配置されている。 図4aを参照すると、巻線31は、X方向に広がり、かつ導体の繰り返しパタ ーンを具備している。より詳細には、巻線31は5周期の(31−1から31− 5) 繰り返しパターンを具備し、各周期が2つの交互の感知ループ(aおよびb)を 含んでいる。図4aに示されたように、ループaは配線を時計回りに巻いて形成 され、ループbは配線を反時計回りに巻いて形成されている。巻線31の5周期 が300mmの長さにわたって広がっているため、巻線31の周期またはピッチ (λ1)は60mmである。隣接するループが交互になっている結果、巻線31 は比較的電磁妨害(electro-magnetic interference:EMI)に影響されず、巻 線に流れ込む電流により発生した磁界が巻線からピッチごとに(つまり60mm ごとに)約55dB減衰するため、それ自身他の電気回路にEMIを及ぼさない 。各ループ(d1)の範囲を隣接するループ間の間隙(d2)の約2倍と等しくす ることにより、2π/λ1に等しい空間周波数(ω)をもった出力信号が、スタ イラスとディジタイジング・タブレット間の相対位置とともにほぼ正弦曲線変動 をする。 図4bに示す巻線32もまた、5周期の交互の感知ループaおよびbから形成 されており、巻線31と同じピッチλ1を持っている。ただし、破線37で示さ れるように、巻線32のループはX方向に沿ってλ1/4ずれており、そのため 巻線31および32は位相が90度異なる一対の巻線を構成する。巻線31およ び32両方が同じ長さLxの範囲に広がるように、巻線32の左および右端のル ープ38および39は、両方とも同じ反時計回りに巻かれているが、X方向への 広がりはピッチλ1のわずか4分の1である。また、巻線32は、X−軸のまわ りに180度、巻線31に対し相対的に回転しているが、これはその動作に影響 せず、ディジタイジング・タブレット9の製造を容易にする。 図4cを参照すると、巻線33は、能動長Lxにわたって広がる6周期の(3 3−1から33−6)繰り返しパターンがある以外、巻線31と同じ一般的形状 を有する。巻線31および32と同様、各周期が2つの交互の感知ループaおよ びbを含んでいる。より多くの繰り返しパターン周期が能動長Lxの上にあるた め、巻線33のピッチλ2は巻線31のピッチλ1より小さく、本実施形態ではλ2 は50mmである。図4cに示されたように、巻線33からの出力接続は、巻 線の下側右隅に位置している。当業者なら理解するであろうように、接続点は巻 線の長さ方向に沿うどの位置にも作ることができる。巻線33用のこの接続点位 置は、それを巻線31および32用の接続点から分離するため選ばれている。 図4dに示されたように、巻線34もまた、6周期の交互の感知ループaおよ びbを具備しているが、これらはX方向に沿って巻線33のそれらと相対的にλ2 の4分の1だけずれている。したがって、巻線31および32と同様、巻線3 3および34は位相が90度異なる一対の巻線を構成する。また、巻線34は、 X軸のまわりに180度、巻線33に対し相対的に回転している。これは、ディ ジタイジング・タブレット9の製造を容易にするため、ならびに4つの巻線31 から34への接続点を分離するためである。 スタイラス11のディジタイジング・タブレット9に対する相対的X位置を決 定するために使われる巻線群9−aを形成するため、巻線31から34を互いに 積み重ねる。90度回転した類似の1組の巻線を準備し、巻線31から34の上 または下に重ねてスタイラス11のディジタイジング・タブレット9に対する相 対的Y位置を決定するために使われる巻線群9−bを形成する。したがって、こ の実施形態では、ディジタイジング・タブレット9は全部で8つの独立した巻線 を具備している。 これ以降の記述では、位相が90度異なる一対の巻線31および32をそれぞ れsinAおよびcosA巻線と称し、巻線33および34をそれぞれsinB およびcosB巻線と称する。同様に、Y位置を決定するために使われる対応す る巻線を、sinC、cosC、sinDおよびcosD巻線と称する。 これらの巻線を製造可能な数多くの方法が存在する。今までで最も商業的なシ ステムは、導電性インクを使ったスクリーン印刷技術またはプリント回路基板( PCB)技術を用いている。ただし、スクリーン印刷手法は、生産された巻線が PCB技術で生産されたそれらに較べ比較的高い抵抗を有するという欠点を持ち 、もし磁界を感知するために巻線を使う場合、信号レベルが低い、あるいは、も し巻線が磁界発生用の場合、必要とされる磁界強度を発生するためには多くの伝 送電力を必要とする結果になる。 PCB技術を使って生産された巻線は、スクリーン印刷されたインクを使って 生産されたそれらよりも低い抵抗を有しているにもかかわらず、PCB技術は、 (i)現行PCB処理手法は、大部分が最大基板寸法約0.6mのバッチ処理に 基づいている、(ii)典型的な現行PCB処理手法は、特に本実施形態おいて 使われるような複数の巻線システムでは、製造が難しい貫通接続(ビア)を有す る複数の層を用いている、ならびに(iii)導体が単一層の上ではなく2つ以 上の隔離された層の上に存在するため出力信号中に位置の誤差が生ずるなど、多 くの欠点に抱えている。 それゆえに、本実施形態においては、ディジタイジング・タブレット9の巻線 をこれらの問題のいくつかを軽減できるワイヤボンディング(wire bonding)技術 を使って製造する。ワイヤボンディングは、プリント回路基板製造の技術分野で は比較的良く知られた手法である。巻線を形成するために使われる典型的な配線 は、0.1mmから0.5mmの間の直径を有し、それが同じ層内で短絡せずに 他の電線を横切れるように、通常エナメル被覆の銅から作られている。好適なタ イプのワイヤボンディング技術は、数ある中で、米国ニューヨーク州ロング・ア イランド、イスリップのAdvanced Interconnection Technologyにより開発された。この手法は少なくとも20年間存続し ており、好適なワイヤボンディング装置の一般原理および構造が、例えば、米国 特許第4693778号に記載されており、その内容を本明細書中で参考として 援用する。 本出願人の同時係属の1998年5月28日出願の国際出願第.号に、位置セ ンサ用途の巻線を製造するためにそのようなワイヤボンディング手法が使用可能 な方法が記述されている。より具体的には、好適な基板上に、エナメル銅線を要 求されたパターンでボンディングすることにより巻線を形成する。この実施形熊 では、独立した基板上にディジタイジング・タブレット9の8つの巻線を形成し 、次いでこれを互いに重ね合わせて多層構造を形成する。より具体的には、本実 施形態では、まず巻線8つのうち最初の1つを形成するために巻線織機(示され ていない)の上に要求されたパターンで配線を巻き、層状構造を形成する。次い で、この巻線を第1および第2の基板ではさみ込み、配線を位置決めする。次い で、巻線織機を使って他の巻線を作り出し、次いで第2の基板および第3の基板 ではさみ込む。次いで、この工程を、8つの巻線すべてが2つの基板の間にはさ み込まれるまで繰り返す。 図4eは、図1に示すディジタイジング・タブレット9のX−軸に沿った横断 面図を示す。図示のとおり、8つの独立した巻線41−1から41−8をはさみ 込む9つの独立した基板層45−1から45−9がある。一番上の基板45−1 は保護層としても働き、それはX−Yディジタイジング・タブレットの用途によ っては上面に印刷が施されていてもよい。図示のとおり、本実施形態では、X位 置測定用の巻線は、Y位置測定用のそれらと交互の層に配置されている。機械的 な安定性を与えるため、スチール(steel)製の基盤層47を備えている。スチー ル製の基盤層47は、ディジタイザー巻線41中を流れる電流が作り出す磁界と 干渉する可能性があるため、磁気的軟調層(magnetically soft layer)49を 基盤層47と最後の基板層45−9の間に挿入する。磁気的軟調層47は、巻線 41をスチール製の基盤層47から効果的に遮蔽し、磁束が巻線の後ろを通過す る透過経路を提供することにより性能を向上させる。磁気的軟調層は、例えば、 鉄またはフェライト粉を含むプラスチックまたはゴムから作ればよいが、磁気的 に軟らかい材料なら何を使っても良い。この材料は、例えば、英国シェフィール ドのAnchor Magnets株式会社によりFerrostripおよび Ferrosheetの商標名で、長尺品に押出し成形されており、したがって 長さの長いシステムに好適である。この材料は最小限の導電性であり、その結果 、渦電量損失が最小限になる。G40 ワイヤボンディング技術の利点には、(i)巻線が比較的低い抵抗を有する( 約0.15mmの配線直径で、導電率が約1オーム/メートルである)、(ii )2つの直交方向に6配線/mmまでの(0.15mmの配線直径で)高い巻線 密度を作ることができ、より複雑な巻線および巻線効率の向上が可能になる(複 数巻回を使うことができるため)、ならびに(iii)配線の複数層が使え同一 層内での配線交差が可能なことなどがある。 次に、スタイラス11のディジタイジング・タブレット9に対する相対的位置 を決定する方法をさらに詳細に記述する。本実施形態では、励起信号を、sin A巻線に2回、次いでcosA巻線に2回、次いでsinC巻線に2回、次いで 最後にcosC巻線に2回、順次印加する。また、短い時間間隔がこれら巻線各 々の励起の間に置かれ、この間に、sinB巻線、cosB巻線、sinD巻線 お よびcosD巻線に受信された信号を処理し、スタイラスのディジタイジング・ タブレット9に対する相対的位置を抽出する。以下にさらに詳細に記述するよう に、本実施形態では、スタイラス11のディジタイジング・タブレット9に対す る相対的XおよびY位置を決定することに加え、これらの巻線に受信された信号 を処理し、(i)スタイラス11のディジタイジング・タブレット9上の高さ(Z) 、(ii)スタイラスが垂直から(すなわち、Z−軸から)傾いている角度(α )、および(iii)スタイラス11のX−Y平面内における方位(θ)の推定 値を決定する。 図5は、励磁巻線(sinA、cosA、sinCおよびcosC)を励起す るため、ならびに受信巻線(sinB、cosB、sinDおよびcosD)か らの受信信号を検出するための励起および処理エレクトロニクスを示す。本実施 形態では、sinA励磁巻線を最初に励起し、sinB受信巻線に受信された信 号を処理する。次いで、sinA励磁巻線を再び励起し、cosB受信巻線に受 信された信号を処理する。次いで、類似の励磁および処理手順を、励磁巻線co sAと受信巻線sinBおよびcosB、ならびに励磁巻線sinCおよびco sCと受信巻線sinDおよびcosDについて実行する。位相が90度異なる 巻線をこのような方法で励起することにより、ディジタイジング・タブレット9 の能動領域を覆う位置すべてにおいて共振装置が確実に励起される。図示のとお り、励磁および処理回路は、MOSFET増幅器57により増幅されスイッチ5 9を経由して適切な励磁巻線およびそれぞれの出力ライン50−1から50−4 に印加される適切な励磁信号を発生するディジタル波形発生装置55を具備して いる。ディジタル波形発生装置55は、交流励起信号の周波数がスタイラス11 中の共振装置18を共振させるために好適であることを保証するマイクロコント ローラ61により制御される。マイクロコントローラ61はまた、sinA、c osA、sinCおよびcosC巻線が正しい時間および正しい順序で励起され るよう、ディジタル波形発生装置およびスイッチ59も制御する。 図6aは、本実施形態における4つの励磁巻線(sinA、cosA、sin CおよびcosC)に順次印加される励磁信号の形状を示す。図6aに示された ように、励磁信号52は、その周波数が共振装置18の共振周波数と一致する、 6周期の矩形波電圧を含んでいる。本実施形態では、共振装置の共振周波数、し たがって励磁信号のそれは2MHzであるが、10kHzと10MHzの範囲内 のいかなる周波数でも実用的である。この励磁信号52が励磁巻線の1つに印加 されたとき、励磁巻線に電流が流れ、それが磁界を作り出し、それが共振装置1 8と結合しそれを共振させる。図6bは、励起巻線の1つに印加される励起信号 52の結果である共振装置の電流53の一般的形状を示す。図示の通り、励磁電 圧が励磁巻線に加えられた時点から、共振装置の電流は徐々に強度を増加する。 共振装置の電流は、時刻t1に巻線から励磁電圧を取り除くとき最大値に達し、 その後、短い時間間隔(T)の間共振を続ける。以下に説明するように、本実施 形態では、時刻t2以降、すなわち励磁巻線から励磁電圧が取り除かれた後、処 理回路が受信信号を処理するようになっている。これが可能なのは、励磁が取り 除かれた後も共振装置が「響き(ring)」続けるからであり、それが励磁と受信巻 線との間の直接結合に起因するいかなる誤差も取り除くという利点を有する。 受信巻線(sinB、cosB、sinDおよびcosD)から受信された信 号は、それぞれ62−1から62−4の入力ラインおよびスイッチ63を経由し て、受信信号を増幅する増幅器65供給される。受信巻線から受信された信号は 、本質的に励磁信号の振幅変調された一形態であり、この中に、スタイラス11 の位置情報が振幅内に符号化されている。それゆえ、増幅された信号はミキサ6 7に送られ、ここでそれらは、ライン69を経由してディジタル波形発生装置5 5により供給される励磁信号と同じ基本周波数を有する信号をそれらに乗ずるこ とにより同期的に復調される。励磁信号と受信信号を復調するために使われる信 号との間のより詳細な関係は、本出願人の以前の国際出願WO95/31696 号に見出すことができ、その内容を本明細書中で参考として援用する。 図6cは、ミキサ67により出力される信号56の形状を示す。図示のとおり 、ミキサ出力信号56は、励磁信号が取り除かれた直後の時刻t2に始まり、位 置情報を含んだ直流成分を望ましくない高周波交流成分とともに含んでいる。こ の信号を所定の励磁信号の周期数にわたって積分することにより(正弦曲線変動 をする信号の1つまたは複数の周期にわたる積分はゼロであるので)、ミキサ出 力信号56から交流成分が取り除かれる。ミキサ出力信号56のこの積分は、積 分 器/サンプル・アンド・ホールド回路73により実行され、積分区間は、ディジ タル波形発生装置55によりコントロール・ライン75を経由して制御される。 図6dは、積分器/サンプル・アンド・ホールド回路73の出力信号58の形状 を示す。図示のとおり、出力信号58は時間とともに増加し、最終値(Vout) は積分区間中のミキサ出力信号56の全直流レベルに依存する。次いで、積分器 /サンプル・アンド・ホールド回路73からの出力信号(Vout)は、アナログ ・ディジタル変換器77によりアナログ信号からディジタル信号に変換され、マ イクロコントローラ61に送られる。上述したように、次いで、励磁および処理 手順を異なる励磁および受信巻線の組み合わせに対して繰り返し、マイクロコン トローラ61が異なる組み合わせからの出力信号(Vout)を使いスタイラス1 1の位置(X,Y、Z)、傾き(α)および方位(θ)を導き出す。次いで、こ の情報は、ライン79を経由して図1に示された主計算装置5に送られ、これが 前記情報を使ってカーソル13の位置およびディスプレイ3に表示された他の情 報を制御する。 スタイラス11のX、YおよびZ位置、傾き(α)および方位(θ)を決定す る方法を次に記述する。ただし、これを行うためには、励起巻線sinA、co sA、sinCおよびcosC中を流れる励起電流が作り出す磁界の形状、なら びにその磁界がどのようにスタイラス11の中の共振装置18と相互作用して、 受信巻線sinB、cosB、sinDおよびcosD中に信号を誘起するか、 それをもとにどのようにこの位置および方位の情報を決定することができるかを 理解することが必要である。当業者なら理解するであろうように、巻線中を流れ る電流により発生する磁界は巻線および巻線に印加される励磁信号の形状の関数 である。すなわち、 Hwinding(x,y,z,t)=f(SHAPE,E(t)) (1) 同様に、交番磁界中に置かれた巻線中に誘起されるEMFは、磁界の関数であ り、巻線の形状の関数である。すなわち、 EMFwinding(t)=f(SHAPE,H(x,y,z,t)) (2) 上述したように、本実施形態では、図4に示されたディジタイザ巻線の形状は 、各巻線により発生する磁界が、励起されたとき、巻線に沿った位置とともに実 質 的に正弦曲線変動をするように設計されている。次に、これが達成される様子を 、図7を参照しながら、図4aに示されたsinA巻線31について例証する。 図7aは、図4aに示されたsinA巻線31の一部分の、直線S−Sに沿った 横断面を示し、具体的には周期31−3全体と、周期31−2および31−4の 一部との横断面を示す。図は、一定の電流がsinA巻線31に印加された状況 を示している。sinA巻線31を通って流れる電流が取る経路を考察すれば確 認できるように、隣り合って置かれた一対の配線、例えば配線81および82の 中の電流は同じ方向に、紙面の中にまたは紙面から外に流れており、配線83お よび84のように隣接する配線対の中を流れる電流は逆の方向に流れている。こ れを図7aに、紙面から外に出てくる電流を表すために点を使い、紙面の中に入 ってゆく電流を表すために十字を使って示す。したがって、各々の電線対によっ て作りだされた磁界を決定することができ、これらは円85−1から85−5に よって近似される。これらの磁界85は互いに結合し、Z方向の成分と、X方向 の成分と、Y方向の成分とに分解できる合成された磁界を作り出す。これらの磁 界成分の各々を、特にそれらがX方向でどのように変動するかに関して、次に検 討する。 Z成分を最初に検討する。点Aにおいて、磁界線は水平にX方向左側を指し、 したがって、点AではZ成分が存在しない。これが、図7bに示されたベクトル 図の点86により表されている。ただし、点Aから点Bに向かって移動してゆく と、磁界のZ成分が値を増加し、点Bで最大値になる。これが、点Aから点Bに 向かってサイズが大きくなるベクトル88および90により表されている。この 解析をX方向に沿って続けると、結果として図7bに示された完全なベクトル図 となる。このベクトル図の真下にあるのは、ベクトルの強度および方向がX方向 に沿う位置とともに変化する近似的な様子である。図示のとおり、この近似はs inA巻線31のピッチλ1と一致する正弦曲線変動の周期で正弦曲線状に変動 する。当業者なら理解するであろうように、Z成分の変動は厳密には正弦曲線で はないであろうし、その結果、発生した磁界は望ましくない高次の空間高調波も 含んでいるであろう。ただし、これらの高次高調波はより短いピッチを有し、そ れらの振幅はそれらのピッチに比例した率で減衰するため、磁界の形状は共振装 置18と巻線間の、間隙の増加とともにますます純粋な正弦曲線になるであろう 。さらに、間隙がより大きくなっても持続する最低次の望ましくない高調波を取 り除くように巻線の形状を選ぶことができる。例えば、図7に示される隣接する 電線対の間の間隙は、空間的3次高調波を取り除くように選ぶことができる。こ れら低次の空間高調波を取り除くことにより、小さな間隙でさえ磁界の形状は正 弦曲線に非常に近いものとなる。 磁界の水平X成分に対する類似の解析の結果が、図7cに示されたベクトル図 であり、図示のとおり、これもXに関する正弦曲線変動する関数に近似し、si nA巻線31のピッチλ1に等しい周期を有するが、Z成分とは位相が90度ず れている。磁界のY成分のX方向における変動について、類似の解析を実施する ことができる。ただし、配線がY方向と平行なため、それらはXおよびZ方向の 磁界成分を作り出すだけである。結果として磁界のY成分は、Y方向と平行な配 線がX方向と平行な配線につながる、コイルのY方向端部を除いて、本質的にゼ ロである。これら後者の配線はY方向の成分を有する磁界を作り出すが、これら はスタイラスと巻線の間の間隙とともに急速に減衰する。 当業者なら理解するであろうように、sinA巻線の励磁により発生した磁界 の強度は、Z方向における巻線からの距離とともに減少する。磁界のこの減衰は 指数関数で近似でき、その減衰率はsinA巻線のビッチλ1に近似的に逆比例 し、よって、ピッチが大きいほど減衰率が小さいことを示すことができる。 上記の解析から、sinA巻線31について「形状要因(shape factor)」を次 のように定義できる。 SsinA(x,y,z)=e(- ωAZ)[-cos(ωAx+φx),O,sin(ωAx+φx)] (3) ここで、ωA=2π/λ1、ならびにφxはシステム定数であり、その値は(X ,Y,Z)位置測定値の原点として使われる基準点の位置に依存する。cosA 巻線32はsinA巻線と同じ一般形状を有するが、X方向にλ1/4ずれてい るため、cosA巻線32の形状要因を次のように定義できる。 ScosA(x,y,z)=e(- ωAZ)[sin(ωAx+φx),O,cos(ωAx+φx)] (4) sinBおよびcosB巻線のピッチλ2がsinAおよびcosA巻線31 および32のそれと異なるため空間周波数(ω)が異なるであろうことに注意し て、同様の表式をsinBおよびcosB巻線33および34の形状要因につい て導き出すことができる。sinC、cosC、sinDおよびcosD巻線の 形状要因が類似の解析を通して得ることができる。ただし、これらの巻線につい ては、電線のX方向端部から離れると、これらの端部から離れた電線はすべてX 方向と平行なため、磁界のX成分が本質的にゼロであることに注意する。 この結果、図6aに示された励磁信号がsinA巻線に印加されたとき、ディ ジタイジング・タブレット9の周囲に次の磁界が発生する。 HsinA(x,y,z,t)=SsinA(x,y,z).f(E(t)) (5) 上述したように、励磁信号E(t)は基本成分を含む矩形波電圧であり、共振 装置18の共振周波数と一致する周波数、および高次高調波を含んでいる。励磁 信号の時間変動の厳密な性質は以下の解析にとって決定的ではないので、励磁信 号のより詳細な記述は割愛する。発生した磁界は共振装置18と結合しそれを共 振させる。発生した磁界に起因して共振装置中を流れる電流は、発生した磁界の 共振装置18の軸21に沿う成分に比例する。標準的な使用の間、図8に示され たように、使用者は通常スタイラス11をペンのように保持し、その結果、共振 装置18の軸21がある未知の角度(α)だけ垂直から傾くであろう。 図9は、原点を共振装置の中心に置き、共振装置の軸が単位ベクトルr(dx ,dy,dz)の方向を指している3次元デカルト・プロットを示す。図9に示 されたように、単位ベクトルrは、垂直から角度αだけ傾き、X−軸から角度θ だけ回転している。角度θがスタイラス11のX−Y平面内における方位の尺度 を表す。したがって、共振装置電流は、 で表すことができる。 ここで、 dx=rcosθsinα=rxsinαx (7) dy=rsinθsinα=rysinαy (8) dz=rcosα=rxcosαx=rycosαy (9) であり、ここに、図10および図11に示されたように、rxおよびryは、それ ぞれX−YおよびY−Z平面内の単位ベクトルrの投影であり、αxおよびαyは それぞれこれらの投影されたベクトルとZ−軸の間の角である。この共振装置の 電流は共振装置の軸21の方向の共振装置の磁界を生み出し、これが次にsinB およびcosB巻線33および34の中にEMFを誘起する。共振装置の磁界は また、他の巻線中に信号を誘起するであろうが、これら他の信号は引き続く計算 では使われず、したがって無視されるであろう。ディジタイジング・タブレット 9の巻線と共振装置18の間の磁気結合が有する相反性の結果、sinBコイル 中に誘起されるEMFは次の形を有する。 これは、ミキサ67により復調され積分器/サンプル・アンド・ホールド回路 73により積分されそして簡単化された後、次の形を有する。 ここで、SABは、sinA巻線が励起されsinB巻線中に誘起された信号 を処理したときの、上述した出力信号VOUTであり、ωΣx、=ωA+ωBならびに Aは既知の結合定数である。同様にして、sinA巻線を励起することによりc osB巻線中に誘起される信号は次の形を有する。 類似の表式がcosA巻線を励起したときsinBおよびcosB巻線中に誘 起される信号についても導き出すことができ、これらは、 であたえられる。 本実施形態では、式11から14で与えられる信号がマイクロコントローラ6 1により結合され、次の和および差信号を作り出す。 これらは、sin(A±B)およびcos(A±B)のsinA、sinB、 cosAおよびcosBの項に関するよる良く知られた展開式を使って導出され る。これら成分の比のアークタンジェントを取ることにより、スタイラス11の X座標位置の概略位置測定値の位相および精密位置測定値の位相を決定できる。 より具体的には、概略位置測定値の位相は、次式を使って、sinおよびcos の差信号の4象限表現の逆タンジェント(four quadrant inverse tangent)を 取ることにより決定できる。 精密位置測定値の位相は、次式を使って、sinおよびcosの和信号の4象 限表現の逆タンジェントを取ることにより決定できる。 ここで、NAおよびNBは、ディジタイジング・タブレット9の能動領域Lx上 の、それぞれsinAおよびcosB巻線の周期数である。式19および20か らわかるように、スタイラス11の傾き(α)は、式20で与えられる精密位置 測定値の位相に位置の誤差(2αx)を導入する。ただし、それは概略位置測定 値の位相には影響しない。 sinCおよびcosC巻線が励起されたとき、sinDおよびcosD巻線 から受信される信号の同様な処理による結果は次式にようになり、スタイラス1 1のディジタイジング・タブレット9に対する相対的y位置の概略ならびに精密 位置測定値の位相となる。 図12は、X位置についての概略および精密位置測定値の位相がディジタイジ ング・タブレット9の能動領域Lxを横断する位置とともに変動する様子を示し ている。図示のとおり、概略位置測定値の位相100は、ディジタイジング・タ ブレット9の全能動領域Lxを横断して、−πとπの間をリニアに変動する。し たがって、この測定値は、あいまいさのないX位置の尺度を全長Lxにわたって 与える。これはNA−NB=1であることによる。精密位置測定値の位相102も 、−πとπの間をリニアに変動する。ただし、精密位置測定値の位相は、長さLx を横断して−πとπの間を11回循環する。これはNA+NB=11であること による。精密位置測定値の位相は、共振装置18の傾きに起因する位置の誤差ξ を含んでいるため、精密位置測定値を回復することは不可能である。ただし、概 略位置測定値の位相は差信号から導出されるため、感知された信号に対する傾き の影響が打ち消される。したがって、スタイラス11のディジタイジング・タブ レット9に対する相対的現在位置を決定するために、概略位置測定値はその傾き にかかわらず常に使うことができる。 本実施形態では、XおよびY位置についての概略位置測定値を、既知の定数φx およびφyとともにそれぞれ式20および22に代入し、2αxおよび2αyの推 定値を得る。2αxおよび2αyが与えられたとき、αxおよびαyの値について1 80度異なる2つの可能性がある。これが図13に示されており、これは、もし αxがZ−軸と直線107の間の角度またはZ−軸と直線109の間の角度に等 しければ、Z−軸と直線105の間の角度2αxが得られることを示している。 ただし、もし傾きの範囲が−π/2とπ/2の間に限定されていれば、αxおよ びαyの値の推定値を決定することができ、これから兵振装置の軸21のZ−軸か らの傾きαを、X−Y平面内におけるスタイラス11の方位θとともに次式から 決定できる。 次いで、式15から18で与えられる合成信号の振幅から、特に次の2つの振 幅項から、ディジタイジング・タブレット9上のスタイラス11の高さZが得ら れる。 これら両方とも、ディジタイジング・タブレット9上のスタイラス11の高さ (Z)とともに、ならびにある程度まではスタイラス11の傾きおよび方位(rx 2 およびry 2のため)とともに変動する。ただし、αおよびθが式23および2 4から推定されているため、rx 2およびry 2の値は式7および9を使って決定す ることができ、よって、ディジタイジング・タブレット9上のスタイラス11の 高さZがこれらの振幅値から決定できる。 要約すると、本実施形態では、スタイラスとZ−軸間の未知な傾きの角度に対 し、傾きに影響されない概略位置測定値が得られ、これから、(i)スタイラス の傾き角(α)および方位(θ)と、(ii)ディジタイジング・タブレット上 のスタイラスの高さの推定値が決定される。ただし、スタイラスの現在位置の精 密位置測定値は、その傾きに起因する位置の誤差により壊乱されているため、得 られていない。 図14は、共振装置のZ−軸に対する相対的傾き角度が既知の、第2の実施形 態の形状を示す。具体的には、図14は、ディジタイジング・タブレット9(こ れは第1の実施形態に使われているものと同じである)と、ディスプレイ3と、 ディジタイジング・タブレット9の表面上を自由に動ける子供の玩具111とを 有する電子ゲームを示す概略図である。図15に示されたように、玩具自動車1 11は、その軸がZ−軸から既知の角度αだけ傾いた共振装置18を収容してい る。自動車がディジタイジング・タブレット9の表面から持ち上げられられるこ とはないとすれば、共振装置18の軸21とZ−軸の間の角度はαの値に固定さ れるであろう。本実施形態では傾き角αが既知のため、X−Y平面内の自動車1 11の方位(θ)は、(もしωΔxがωΔyに等しいとすれば)式25および26 により定義される振幅の比から、すなわち、 から決定できる。 特に、αが既知なのでsin2θまたはcos2θの値を決定できる。ただし、 sin2θまたはcos2θがわかっただけでは、各象限に1つずつ4通りのθの 値が可能である。θの正しい値を決定する最良の方法は、(a)可能なθの値そ れぞれについて、式23および24からαxおよびαyを計算し、次いで(b)こ れらのαxおよびαyの値を使って、式20および22から玩具自動車111の精 密なXおよびY位置を推定し、最後に(c)推定された精密位置と式19および 21から求められる測定された概略位置との間の不一致がどのθの値のとき最も 小さくなるかを確認することである。次いで、玩具自動車111からその現在位 置および方位で見た最も適切な情景を表示するために、不一致が最も小さくなる 方位θを使う。 ただし、概略位置測定値の誤差が精密位置測定値を解釈する方法に影響し、方 位角θの選択を誤る結果となり得るので、上記の方法は玩具自動車111の方位 (θ)を決定するもっとも強力な手段ではないことに注意すべきである。 この問題は、2つの独立だが一致した(すなわち、同じ中心点を有する)共振 装置を玩具自動車111に備え、各々を異なる周波数で作動させて独立に呼び掛 け可能とすること、1つの共振装置は非傾斜とし、第2の共振装置は他方に対し 相対的にある既知の角度で傾けることとにより克服できる。図16は、そのよう な共振装置の組み合わせを示す。図示のとおり、両方の共振装置18−1および 18−2は、同じ中心点121を有するが、共振装置18−2の軸21−2が共 振装置18−1の軸21−1から既知の角度αだけ傾いている。実際には、共振 装置18−2は2つの直列接続されたコイルと1つのキャパシタにより形成し、 1つのコイルが非傾斜の共振装置18−1で使われているコイルと同じ軸を有し 、もう一方はその軸が他方と直交するようにできる。図14および図15の玩具 自動車111で使われるとき、もし共振装置18−1の軸21−1がZ方向を指 すように配置されていると、共振装置18−1についてのαxおよびαyはゼロに なるであろう。したがって、共振装置18−1を励起することにより得られる、 概略および精密位置測定値の位相はともに、中心点121の(よって玩具自動車 111の)ディジタイジング・タブレット9に対する相対的XおよびY位置を決 定 するために使うことができる。さらに、共振装置は一致しているため、それらの 位置は同一である。結果として、非傾斜の共振装置18−1からの信号から得ら れた精密位置測定値は、式20および22を使って、傾斜した共振装置18−2 についてのαxおよびαyを決定するために使うことができる。次いで、αxおよ びαyのこれらの値は、既知の角度αと式25および26により定義される振幅 測定値とともに、玩具自動車111の方位を計算するために使うことができる。 したがって、独立に呼び掛けができる、2つの一致した共振装置18−1および 18−2を用いることにより、精密位置測定値を回復し、これらを使って、ディ ジタイジング・タブレット9のX−Y平面内における玩具自動車111の方位の より正確な推定値を得ることが可能になる。 上記の実施形態では、共振装置または一対の共振装置のX、Y、Z位置ならび にX−Y平面内の共振装置の方位(θ)、したがって、スタイラスまたは子供の 玩具などの、共振装置を備えた対象物の位置および方位を決定する手法を記述し た。ただし、上記の実施形態では、共振装置に実現可能な回転はX−Y平面内の みであると仮定していた。しかしながら、共振装置の他の回転、例えばX−軸ま わりの回転も可能であり、これが共振装置の位置またはX−Y平面内の方位の計 算違いを引き起こす可能性がある。これは、共振装置の精密な位置および方位を 両方とも精密位相測定値のみから決定するための充分な情報が、システムに欠け ているからである。具体的には、2つの共振装置の軸の間の角度が固定されてい るため、4つの精密位相測定値からは3つの独立量のみが存在し、一方精密な位 置および方位の決定には5つの量を決定する必要がある。唯一可能な追加的情報 源は、4つの振幅測定値であるが、前述したように、これらは強力な量ではなく 、これらを使って精密な位置および方位を決定することはシステムの精度を損な う可能性がある。(2つの共振装置の概略位置測定値は同一であり、両共振装置 のXおよびY方向の概略位置を与えるのみなので、これらは追加情報を提供しな いことに注意。)さらに、システムは、ただ2つだけの共振装置の方位を唯一に 決定することができない。これは、システムが、ある共振装置とその軸を逆転さ せた同じ共振装置とを区別できないためであり、これは、それらの軸のいずれと も互いに直交する軸のまわりにそれらを180度回転することにより実現できる 。 したがって、上記の実施形態では、共振装置を備えた対象物の完全な方位を決定 することは不可能である。 次に、共振装置を備えた対象物の完全な方位を決定できる実施形態について述 べる。本実施形態では3つの一致した共振装置を使い、各々を異なる周波数で作 動させて独立に呼び掛け可能とすることと、各々の共振装置の軸を他の2つに対 して相対的に傾けることによりこれを達成する。好適な共振装置を図17に示す 。図示の通り、共振装置の組み合わせは3つの共振装置18−1、18−2およ び18−3を具備し、各々の共振装置の軸21−1、21−2および21−3は 、ある既知の角度だけ互いに相対的に傾いている。共振装置に関して起こりうる あいまいさを避けるためには、避けなくてはならない配置が2つ存在する。具体 的には、共振装置の軸21−1、21−2および21−3のうち2つがともに他 の軸に直交してはならず、3つの軸すべてが同一平面上にあってはならない。な ぜなら、これらの共振装置の組み合わせでは、区別できない1つまたは複数の方 位が存在するからである。例えば、もし2つの軸が3番目に直交していると、第 3の軸に関する180度の回転は他の2軸の方向を逆転し、これら2つの方位が 区別できない。同様に、もし3つの軸すべてが同一平面上にあると、その平面に 直交し共振装置の中心を通る直線に関する180度の回転は3軸すべてを逆転し 、再びこれら2つの方位が区別できない。 上述したように、各々の共振装置18は、XおよびY方向の概略位置測定値( 式19および21により定義される)、XおよびY方向の精密位置測定値(式2 0および22により定義される)、ならびに2つの振幅測定値(式25および2 6により定義される)を生成する。概略位置測定値は共振装置のXおよびY座標 だけに依存するため、ならびに3つの共振装置はすべて一致しているため、3つ の共振装置18−1、18−2および18−3はすべて同じ概略位置測定値を与 えるであろう。振幅測定値は、主にZに、およびある程度まで共振装置の軸のZ −軸に関する方位に依存する。ただし、これは共振装置の方位についての強力な 情報源ではなく、したがって本実施形態では、3つの共振装置からの振幅は、デ ィジタイジング・タブレット9上の共振装置の高さ(Z)に関する情報を与える ためだけに使われる。なお、共振装置の組み合わせのXおよびY位置の精密位置 測 定値を、共振装置の組み合わせにの完全な方位を定める3つのパラメータととも に決定しなければならない。これらの測定値を決定する一手法について次に述べ る。 3つの共振装置18−1、18−2および18−3の傾斜角がそれぞれαxお よびαy、βxおよびβy、γxおよびγyとすると、(式19および20で定義さ れる概略位置測定値により与えられる)XおよびYの推定値が与えられれば、2 αXおよび2αY、2βxおよび2βy、2γxおよび2γyの推定値が精密位置測定 値から計算できる。もし、共振装置18のひとつの軸が単位ベクトルu(dx, dy,dz)の方向にあれば、 ならびに、uは単位ベクトルでなので、dx2+dy2+dz2=1、したがって 、uは次のように定義することができる。 したがって、XおよびYの値に対する推定値が(概略位置測定値から)与えら れれば、3つの共振装置の軸21−1、21−2および21−3に対する単位ベ クトル(u,vおよびw)を計算することができる。u,vおよびwのそれぞれ に対し2つの可能な方向が存在するため、共振装置の軸の間の角度は8通りの組 み合わせが可能になり、正しい組み合わせを決定するためには、これらを共振装 置の軸の間の前もってわかっている実際の角度と比較しなければならない。これ は、標準的な最小化のアルゴリズムを使って実行することができる。例えば、も しa、bおよびcを、非回転の共振装置の組み合わせの軸方向の単位ベクトルと すれば、量 χ2=(u・v-a・b)2+(v・w-b・c)2+(w・u-c・a)2 (30) を、u,vおよびwの8つの可能な組み合わせの各々について計算することがで き、χ2を最小化するようにXおよびYの推定値を変動させることができる。χ2 を最小化するXおよびYの値が共振装置の位置に対する最良推定値であり、この 最小値を与えるu,vおよびwの選択値が共振装置の組み合わせの方位を定める 。式30からは明白でないかもしれないが、上述した2つのあいまいな配置のい ずれでもない三つ組みの共振装置を使うことにより、χ2はu,vおよびwのた だ1つの選択に対してのみ最小化されることが保証される。共振装置の座標値以 外であってχ2が局所的最小になるXおよびYの値が存在し得るが、最小化のア ルゴリズムを概略位置測定値から導出されるXおよびYの推定値から始めれば、 これらの局所的最小値は除かれることが保証される。 共振装置の組み合わせの完全な方位情報を提供する、代替的な共振装置の組み 合わせを図18に示す。図示のとおり、この共振装置の組み合わせは、固定され た(既知の)距離を隔てた一対の共振装置を具備している。この場合、組み合わ せの方位があいまいでないためには、共振装置18−5および18−6の軸21 −5および21−6が、それらの中心点133および135を結ぶ直線131に 対して平行または直角であってはならない。もしこの条件が満たされないと、両 方の軸を保存または逆転する直線131まわりの回転が存在し、これら2つの方 位が区別できない。また、2つの共振装置18−5および18−6各々の感知巻 線に発生する信号は互いに識別可能でなければならない。これは、異なる共振周 波数を有する共振装置を使うことにより非常に簡単に実現できる。 図17を参照しながら考察した三つ組みの共振装置の場合と同様、組み合わせ の概略のXおよびY位置は、いずれかの共振装置からの概略位置測定値から(ま たはそれらの概略のXおよびY位置の平均値として)、式19および20を使っ て計算できる。同様に、共振装置の組み合わせのZ位置は、いずれかの共振装置 からの振幅測定値から(またはこれも2つの共振装置からの信号の振幅の適切な 平均値から)計算できる。これで、組み合わせの精密なXおよびY位置と方位の 測定値の決定が残された。これを実行するためには、より多くの情報を概略位置 測定値から抽出しなければならない。例えば、概略位置測定値は2つの共振装置 18−5および18−6のXおよびY位置を示すため、概略位置の間の差がX− Y平面内における直線131の方向、すなわち共振装置の組み合わせの方位θを 示す。さらに、共振装置18−5および18−6の中心133および135の間 の距離が既知のため、共振装置18−5または18−6のどちらがより高いかに よって、直線131が取り得る方向には2つの可能性しか存在しない。したがっ て、2つの共振装置からの振幅値を比較することが、どちらの共振装置がより高 いかを決定し、したがって直線131の方向を決定する。これはしたがって、直 線131のまわりの回転を除く、共振装置の組み合わせの全体的な方位を定める 。三つ組みの共振装置の場合と同様、この最後の回転と、XおよびY位置の精密 位置測定値は標準的な最小化手法を使って決定することができる。 当業者には明白であるように、複数の異なる対象物をディジタイジング・タブ レットに対して相対的に追跡するシステムでは、特にもし動作周波数帯域が制限 されている場合には、2つの共振装置の組み合わせを使うことは、三つ組みの共 振装置の組み合わせに対し利点を有する。ただし、共振装置2つのこの実施形態 は、精密位置パラメータの導出が概略位置測定値および振幅測定値の使用を伴な い、全体的なシステムの精度を損なうかもしれない問題を抱えている。 上記のディジタイジング・システムに対して加えることができるいくつかの変 更について、いくつかの代替的応用とともに次に述べる。 上記の実施形態では、第1の周期を有する周期的巻線が共振装置を励磁するた めに使われ、第2の異なる周期を有する周期的巻線が共振装置によって作り出さ れた信号を受信するために使われていた。図19は、図1および図14のディジ タイジング・タブレットと同じ巻線(参照番号161により一般的に示す)を、 巻線161の周辺を取り囲んで取り付けられた独立な励磁巻線151とともに具 備するディジタイジング・タブレット9の形状を示す概略図である。図示のとお り、本実施形態では、励磁巻線151は、他の巻線161の周囲に2回巻かれて いる。 本実施形態の一般的な動作は上記の実施形態と類似している。具体的には、本 実施形態では、スタイラス11内に位置する共振装置を励起しそれを共振させる 励磁信号を巻線151に印加し、これが次に、巻線161の各々に信号を誘起す る。本実施形態では、8つの巻線のすべてに誘起された信号を使用する。復調の 後、X位置を決定するために使われる4つの巻線(すなわち、sinA、cos A、sinBおよびcosB巻線)に誘起された信号は、次の形をしていること が示される。 ここで、AOは送信巻線151と共振装置の間の結合因子である。これらの信 号の比のアークタンジェントがωAx+φx−αxおよびωBx+φx−αxの測定値 を与える。同様の測定値が、Y位置の決定に使用するsinC、cosC、Si nDおよびcosD巻線により与えられる。XおよびY方向それぞれについてア ークタンジェントの和および差を取り、前と同様、式19から22で定義される 概略位置測定値および精密位置測定値を得る。したがって、共振装置のXおよび Y位置と方位が前と同じ方法で導出できる。ただし、本実施形態では、8つの受 信巻線に誘起される信号の全振幅は、共振装置の位置および方位の関数である送 信巻線151と共振装置の間の結合因子AOに依存する。ただし、共振装置の方 位とXおよびY位置が計算されているので、これらを振幅値および周辺の送信巻 線151からの既知のフィールドパターンと組み合わせ、ディジタイジング・タ ブレット11上の共振装置の高さ(Z)を決定することができる。図19に示さ れたような単純な送信巻線については、送信巻線を励起することにより作られる 発生磁界パターンが動作領域上で本質的に一様であり、その結果AOは共振装置 の方位のみに依存し、それによってZの決定が単純化される。 上記の実施形態では、励起された共振装置によって発生される信号を感知する ために使われる巻線は、複数の交互の感知用導電性ループを具備する。上記で考 察したように、この形式の巻線は、それが比較的電磁妨害に影響されず、それ自 身他の電気回路に妨害を与えないため、有利である。ただし、そのような巻線の 使用は本質的ではない。重要なことは、巻線が予め決められたように、好ましく は正弦曲線状に、変動する磁界を発生することである。図20aは、使用可能な 代替的巻線の形状を示す。周期的巻線171は、10周期の交互な回旋を具備し ている。巻線171中に流れる電流によって生ずる磁界を検討することにより、 この巻線によって生ずる磁界のZおよびX成分はいずれも、励起されたときに、 図4に示された巻線によって生ずる磁界と同様に正弦曲線変動することが示され る。したがって、この巻線は、図4に示された巻線の1つの替わりに使っても良 いが、1組の類似な巻線の1つを形成するほうがより適当である。ただし、バッ クグラウンドの電磁妨害が巻線に結合するであろうこと、ならびに出力信号に誤 差を導入するであろうことから、巻線171の使用は好ましくはない。図20b は、使用可能な別の代替的巻線172を示す。図示のとおり、巻線172は、端 部から中央の交差点に向かって狭くなって行く、概ね三角形状のループから形成 されている。この巻線の形状は、スタイラスの位置および方位とともに出力信号 が測定方向に(すなわちX方向に)近似的にリニアに変動するように配置されて いる。この巻線からの出力信号と、例えば、異なる率でループが狭くなって行く 他の類似の巻線などからの出力とを検討することにより、位置および方位が決定 できる。本実施形態におけるスタイラスの方位を決定可能とするためには、例え ば、異なるテーパを有しその結果、各々からの信号が異なるリニアな仕方で変動 するような、他の類似の巻線が必要となる。 上記の実施形態では、1つまたは複数の共振装置がスタイラスまたは玩具自動 車に備えられていた。使われる共振装置はインダクタコイルおよびキャパシタを 具備していた。磁歪共振装置、セラミック共振装置またはこれらの任意の組み合 わせのような、他の形態の共振装置も使用可能である。共振装置の使用がほとん どの応用では好ましく、それは、スタイラスおよび玩具自動車を受動的とするこ とができ、共振装置によって発生される出力信号が、例えば導電体スクリーンま たは短絡コイルなどにより発生されるそれらよりはるかに大きいためである。さ らに、共振装置は、励磁巻線と受信巻線間の直接結合に起因する妨害を減らす上 述の一例のような、パルス−エコー呼び掛け手法の使用を可能とする。ただし、 たとえ受信巻線上の信号が処理されることと、励磁巻線が励磁されるのとが同時 であっても、共振装置からの信号と励磁巻線からの信号は位相が90度ずれてい るので、区別できる。導電性スクリーンまたは短絡コイルの場合は事情が異なる 。ただし、導電性スクリーンまたは短絡コイルを使うシステムも、理論的には、 使用可能である。ただし、そのような実施形態では、充分な方位情報を導出する のは難しい可能性があり、それは、互いに識別可能な信号を作り出す異なる短絡 コ イルの組み合わせ、および導電性スクリーンの組み合わせを設計することが難し いためである。 共振装置ではない代替的な可能性は、1つまたは複数の駆動コイル(powered coil)を使用することである。コイルは、スタイラスなどに内蔵されたバッテリ により駆動できる。そのような実施形態では、スタイラスはまた、コイルに印加 する駆動信号を発生するための局部発信装置も具備するであろう。複数のコイル を備えている場合、ディジタイジング・タブレットの巻線中に異なるコイルから 誘起された信号を識別可能とするように、異なるコイル用の異なる駆動信号を発 生するための波形発生装置が必要となる。 上記の実施形態では、ディジタイジング・タブレットに対し相対的に可動な単 一の対象物を備えていた。図21は、本発明を実施した電子チェスゲーム175 の斜視図を示す。電子チェスゲームは、チエス盤の上に位置する駒177の位置 および方位を感知するために使われるディジタイジング・タブレット9(図1を 参照しながら記述した実施形態で使われるディジタイジング・タブレットと同じ )を具備している。異なる駒177の各々からの信号を区別するために、各駒1 77は異なる共振周波数を有する共振装置を備えている。チェスゲームには32 個の駒があるので、これは32の異なる共振周波数の使用を伴なう。もし、利用 可能な帯域幅が制限されている場合、異なる共振装置からの信号間の周波数識別 能力を改善するため、使われる共振装置はコイルおよびキャパシタと直列にセラ ミック共振装置を含んでいてもよい。本実施形態では、処理エレクトロニクスは 、各駒からの信号を励起、および処理しなければならない。これは、好ましくは 順次に実行されるが、もし多重処理チャンネルが使われていれば、同時に実行す ることもできる。 励磁巻線に適切な励起信号を順次に印加するためには、対象共振周波数のすべ てに同調可能なディジタル波形発生装置が必要である。同調が不完全な共振装置 の場合であっても、コンピュータ制御システム(示されていない)が、周波数、 その結果として信号レベルを最適化できるようにするために、これら対象周波数 の巡回的な同調を連続制御することは望ましいものである。これは、高いQファ クタを有する同調されていない(安価な)共振装置の使用を可能にする。信号レ ベルを最大化する目的で、コンピュータは最大の信号レベルを得るために、励起 信号の周波数を変化させる。それはまた、戻り信号の位相を検出し位相を最適値 に合わせる目的で、共振装置からの同相および位相が90度異なる戻り信号の両 方を検出してもよい。励磁信号の位相、周波数および振幅のこの制御は、例えば 、フィールド・プログラマブル・ロジック・セル・アレイを使うことにより達成 できる。 追跡可能な駒数の限界は、追跡する共振装置間のクロストークを避けるための 所与の共振装置のQおよびこれら周波数の間の適切な間隙に対し、利用可能な異 なる共振周波数の値から純粋に決定される。実際上、共振装置は、100kHz から10MHzまで増分100kHzごとに容易に入手可能であり、100個ま での個別に追跡可能な共振装置を持てる可能性があるーチャンネル間の分離は+ /−10kHZで充分であるようなQとする。本実施形態では、駒の位置を決定 するために約4msかかる。したがって、チェスゲームの駒32個すべての現在 位置を決定するのに要する時間は128msであり、駒の動的な追跡を許容する であろう。 図22は、チェスゲームの駒177のひとつの横断面図を示す概略図である。 図示のとおり、本実施形態では、基盤178に直交する軸を有する共振装置18 −7が具備されている。これは、駒がゲームの盤上に置かれたとき、共振装置の 軸21−7がZ−方向を指すことを保証する。別のゲームにおいて、フットボー ル・ゲームのように、各駒の方位がゲームに関連する場合、各駒177が、図1 7または18に示されたもののような、2つ以上の共振装置を含む共振装置の組 み合わせを備えてもよく、そこから上述した手法を使って、駒の完全な方位を、 それのディジタイジング・タブレットに対する相対的現在位置に加えて決定でき る。 当業者なら理解するであろうが、本発明のある種の実施形態は、バーチャル・ リアリティ・システムで、例えば6Dジョイスティックの動きを追跡するために 使うことができる。典型的には、そのようなシステムは、対象物の位置を追跡す るためにAC磁気結合を使用する。上述したディジタイジング・タブレットシス テムを使い、より低コストならびにより便利な平面的な、1組の受信巻線で、こ の機能を模倣することができる。ただし、この種の実施形態は、ジョイスティッ クとディジタイジング・タブレット間の距離が比較的大きなときにも動作可能で なければならず、精度は主要な特徴ではないので、測定領域上にただ1つの周期 を有する巻線を使用することが好ましい(磁界の減衰は巻線のピッチに逆比例す るため)。そのような応用では、図17および図18に示された共振装置2つま たは3つの設計ではなく、ジョイスティック上の異なる位置に置かれた、異なる 共振周波数を有する3つの共振装置を使うことができる。したがって、ディジタ イジング・タブレットに垂直なジョイスティックのねじれは、3つの共振装置の 相対的位置から計算することができ、ジョイスティックの縦揺れおよび偏揺れは 、共振装置のディジタイジング・タブレット上の相対的高さから計算することが できる。縦揺れおよび偏揺れのゼロ較正は、ジョイスティックを垂直に保って実 施すればよい。このような応用では、ジョイスティックをバッテリまたは処理エ レクトロニクスへの直接接続により駆動することが好ましく、その理由は、これ が実現範囲を広げ、電磁放射を制限し、ならびに信号のレベルのみに基づき、比 にたよらずに正確な間隙、縦揺れおよび偏揺れの計算を可能にするためである。 この種の位置エンコーダに関する他の応用例は、磁気浮揚システムにおける位 置フィードバック測定を提供することである。そのような応用では、図4に示さ れた形状の平衡巻線が必須であり、その理由は、そのような浮揚システムが大き なACおよびDC磁界を使用しており、これが巻線と、もしそれらが平衡してい ない、すなわちもしそれらが同数の交互な感知ループを具備していないと、干渉 を起こすためである。本実施形態において(および他のあらゆる実施形態におい て)、エレクトロニック処理を高速化する目的で、図5に示された時分割多重の アプローチを使うのではなく、各感知コイル(sinB、cosB、sinDお よびcosD)からの信号をそれら自身の処理チャンネルによって同時検出する ことが可能である。ただし、これは処理エレクトロニクスの複雑さとコストを増 大させ、有利になるのは、位置測定値を速く得ることが必須な場合のみである。 図23は、本発明を実施したX−Yディジタイジング・システムの他の応用例 を示す。具体的には、図23は、パーソナル・コンピュータ181の斜視図であ って、その液晶ディスプレイ183の後ろに組み込まれた、スタイラス11のL C Dディスプレイ183に対する相対的XおよびY位置を決定するための1組の巻 線を有する。この実施形態では、平衡巻線が、それらが比較的電磁妨害に影響さ れないため、ならびにそれらが他の回路にほとんど妨害を与えないため、使われ ており、したがって、液晶ディスプレイの後ろに置くことができ、その動作に影 響を与えない。現行のタッチスクリーン機能を有するディスプレイシステムは、 ディスプレイ表面に印刷された精密コイルを使っている。これらは高い抵抗を有 し、したがって、スクリーン印刷されたインクと同じ問題に悩まされている。印 刷されたコイルはまた、スクリーンの透明度を減少させる。対照的に、ディジタ イザ巻線は比較的低い抵抗を有し、液晶ディスプレイの後ろに置くことができる 。 図24は、図23に示す液晶ディスプレイ183の、直線S−Sを通る横断面 図を示す。図示のとおり、ディスプレイは、電極193および195の2つの層 に挟み込まれた液晶層192を覆う上部保護層191を具備している。基板の両 半分201および203に挟み込まれたディジタイザ巻線199から電極層を電 気的に遮蔽する目的で、絶縁層197が電極の下部層195の後ろに設けられて いる。この実施形態では、巻線199が単一の層に形成されている。LCDディ スプレイの後ろに位置するいかなる金属物体からの影響をも減らす目的で、基板 層203の後ろに、フェライト粉を含むゴムのような、磁気的に軟らかい材料の 層204が設けられている。 図25aおよび25bは、本実施形態で使われる、位相が90度異なる一対の 巻線211および213の形状を示す概略図である。示されたとおり、巻線21 1および213の各々は、単一周期の交互の感知ループを具備し、各ループは4 巻回の導体を含んでいる。各ループの巻回数を増やすことにより、巻線211お よび213により出力される信号レベルが増加する。図4を参照しながら記述し た巻線と同様、巻線211および213は、励起されたとき、X方向に正弦曲線 変動する磁界を発生するように設計されている。さらに、上述したこの場の高次 空間高調波を減らそうという目的で、ループを形成する導体の巻回の間の(X方 向の)間隙が配置されている。巻線211および213は、LCDディスプレイ 183全体を横切って広がるように配置され、本実施形態ではX方向に250m m、Y方向に180mm広がっている。したがって、巻線211または213に より発生される磁界の減衰率は、図4を参照しながら記述した巻線の減衰率より 、はるかに小さい。したがって、これらの巻線は、巻線とスタイラスの間のより 大きな間隙に対してスタイラスの位置を検出するために使用できる。 2つの巻線211および213に加え、位相が90度異なる一対を構成する、 さらに2つの巻線がX方向の測定のために必要である。これら他の2つの巻線は 、例えば、これも各ループが4巻回を含む、2周期の交互な感知ループを具備し てもよい。また、さらに4つの巻線がY方向の測定のために必要であろう。もし 異なる巻回数を使って各巻線を定めると、これを補償するために、異なる受信信 号に対し異なる増幅または重み付けを適用することが必要となろう。 図1を参照しながら記述した実施形態と同様、スタイラス11は、LCDの後 ろに位置する巻線によって励起される共振装置を具備することができる。ただし 、パーソナル・コンピュータ181のバッテリ電力を節約するため、本実施形態 では、スタイラス11を交換可能なバッテリで駆動することが好ましい。図26 は、そのような駆動されたスタイラス11を示す。図示のとおり、スタイラスは バッテリ221と、発振装置チップ223と、信号処理チップ225と、フェラ イトコア229のまわりに巻かれたコイル227と、使用者が作動可能な制御ボ タン230とを具備している。図27に示されたように、局部発振装置223は 、信号発生装置231および増幅器233を具備する信号処理チップ223に印 加される局部周波数信号を発生する。信号発生装置231は、コイル227に印 加するための適当な駆動信号を発生し、増幅器233は、この信号をコイル22 7への印加前に増幅する。図27に示されたように、増幅器からの出力信号は、 図26に示された使用者が作動可能な制御ボタン230によって制御されるスイ ッチ235を経由してコイル227に印加される。上述のスタイラスを、例えば 、AAA(単4形)アルカリ・バッテリとともに使うことにより、およそ一千時 間の動作寿命が達成できる。 上記の実施形熊では、2次元X−Yディジタイジング・システムについて述べ てきた。ただし、本発明のいくつかの態様は、2次元位置エンコーダに限定され るものではない。具体的には、本発明のいくつかの態様を、1次元リニアまたは ロータリ位置エンコーダに組み込むことができる。図28aは、本発明を実施し た1次元リニア位置エンコーダ251の形状を示す。このエンコーダは、励磁お よび処理回路255に接続された4つの独立な巻線254−1、254−2、2 54−3および254−4を備えた支え253を具備している。エンコーダは、 両端矢印259で示されるように、X−方向に可動な共振回路257の位置を決 定するために使われる。 図28bから28eに示されるように、巻線254の各々は、概ね六角形のル ープで成形され、隣接するループは交互に巻かれている。図示のように、巻線2 54−1および254−2は共同して位相が90度異なる一対を形成し、測定範 囲に広がる5つの周期(λ3)を有する。同様に、巻線254−3および254 −4も位相が90度異なる一対を構成するが、これらの巻線は測定範囲にわたっ て6つの周期(λ4)に広がっている。巻線254の形状は、それらに印加され る励磁信号によって発生する磁界がX方向に沿った位置とともに正弦曲線変動よ うに配置されている。本実施形態では、巻線254−3および254−4は、励 磁および処理回路255によって励起され、共振装置257により巻線254− 1および254−2中に誘起される信号は、共振装置のX方向の位置を抽出する ために処理される。共振装置のX位置に加え、共振装置のX−Z平面内における 傾きの推定値、すなわちαxを、概略位置測定値および精密位置測定値を使って 、上記の式20から導出できる。さらに、支え253の平面上における共振装置 257の高さの概略推定値を得ることが可能である。ただし、この高さは共振装 置257の全体的な方位にも依存するため、推定された高さの精度は共振装置2 57のY−Z平面内における傾きの程度(これは、この実施形態で得られる測定 値からは決定できない)にも依存する。 上記の実施形態では、位相が90度異なる二対の巻線を使用して各々の測定方 向における対象物の位置を決定し、位相が90度異なる一対の巻線の周期数は他 の位相が90度異なる一対の巻線の周期数より1つ少なかった。この配置では、 概略位置測定値の位相が、対象物の絶対的な位置測定値を、ディジタイジング・ タブレットの全能動長にわたって与える。別の実施形態では、位相が90度異な る各巻線対の周期数の差が1より多くてもよいが、この場合、概略位置測定値は 対象物の位置の絶対的な測定値を与えないであろう。もし、絶対位置測定が必要 な場合、初期位置を得る目的で原点位置を定めそれを基準に対象物を表示可能と することによりこれが達成可能であり、対象物をそれが測定領域を横切って移動 している間追跡することにより絶対位置測定が達成される。ただし、電源断の時 、ならびにもし対象物が感知範囲から完全に取外された場合、対象物の絶対位置 が失われるため、この実施形態は好ましいものではない。 別の解決策は、これも他の2組に対して異なるピッチを有する、位相が90度 異なる第3の巻線対を設けることであり、これから、対象物の絶対位置を回復す る目的でバーニア式計算を実施することが可能である。さらに、この実施形態で は、対象物が単一の共振装置を備えているとき、3組の巻線に誘起される信号を 使って概略位置測定値の精度を向上することができる。例えば、もし10周期の 巻線、7周期の巻線、および4周期の巻線が用意されていれば、(i)10周期 の巻線および7周期の巻線からの信号を組み合わせて、スタイラスの傾きととも には変動せず、測定範囲上−πとπの間を3回リニアに変動する概略位置測定値 を与えることができ、(ii)10周期の巻線および4周期の巻線からの信号を 組み合わせて、スタイラスの傾きとともには変動せず、測定範囲上−πとπの間 を7回変動する概略位置測定値を与えることができ、ならびに(iii)次いで、 これら2つの概略位置測定値をバーニア式計算に使って、測定方向におけるスタ イラスの位置をより正確に決定することができる。 上記の実施形態では、スタイラスのディジタイジング・タブレット上の高さは 、受信巻線中に誘起された信号の振幅値から決定した。ただし、この測定は、共 振周波数および共振装置のQの変動と、トラックおよび処理エレクトロニクス( これは式39の定数値Aに影響する)の温度効果とに起因する誤差に対して弱い 。ただし、これらの誤差は、異なる受信巻線から受信する信号の振幅中に同じオ フセットを引き起こすので、スタイラスのディジタイジング・タブレット上の高 さは、間隙に対する信号変動が異なる信号の相対的振幅を使うことにより、言い 換えると、異なる周期を持った巻線からの受信信号の相対的振幅を採用すること により、より正確に計算できる。より具体的には、周辺に取り付けられた励磁巻 線を使う実施形態では、異なる周期の受信巻線に受信された信号の振幅の比を取 ることにより、スタイラスのディジタイジング・タブレット上の高さ(Z)を決 定 することができる。ただし、第1の周期を有する励磁巻線および第2の異なる周 期を有する受信巻線を使った第1の実施形態では、そのように簡単に相対的振幅 項を決定することは不可能である。そのような実施形熊では、各々が異なる周期 を有する、3組の周期的巻線が必要となろう。2組の巻線からの信号を使って、 第1の振幅値を決定でき(式25から)、ならびにそれら2組の巻線の1つから 受信した信号と第3の巻線とを使って、第2の振幅値を定めることができる。振 幅の測定値を与えるために使われる巻線の間で周期数の差が同じでなければ、こ れら2つの振幅値の比が、共振装置の共振周波数の変動とトラックおよび処理エ レクトロニクスの温度効果とに起因する誤差によって影響されない、ディジタイ ジング・タブレット上のスタイラスの高さ(Z)の指示値を与えるであろう。 上記の実施形態では、巻線は巻線織機で巻かれ、次いで両半分の基板層の間に はさみ込まれた。別の実施形態では、巻線を要求された配置に巻くと同時にそれ らを基板上に固着できる。固着は、例えば超音波エネルギーを巻線に印加し、そ れが基板を溶かし引き続いてそれが冷却するときに巻線との結合を形成すること により達成できる。 上記の実施形態では、位相が90度異なる巻線の組からの信号が使われ、アー クタンジェントの計算を実行することにより位相測定値が得られた。そのような アークタンジェントの計算を実行することなしに、受信信号から位相情報を抽出 することが可能である。本出願人の以前の国際出願WO98/00921号は、 位相情報を抽出しそれを時間変動する位相に変換する手法を開示している。類似 の処理手法を使えば、位相情報を抽出しそこからスタイラスおよびディジタイジ ング・タブレットの相対的位置を相対的方位とともに決定することができる。 上記各々の実施形態では、位相が90度異なる巻線が使われていた。これは、 受信信号の振幅(これはXまたはY位置とともに正弦曲線変動する)がスタイラ スの巻線上の高さ(Z)とともに変動し、したがって、位相が90度異なる信号 の比を取ることにより、高さに関するこの振幅変動を取り除くことができ、簡単 なアークタンジェント関数から位置的に変動する位相を決定することができるた めである。別の実施形態では、測定方向に互いに相対的にずらした2つの巻線を 使うことができる。ただし、位置的に変動する位相を抽出するためにはより複雑 な処理を実行しなければならないため、この実施形態は好ましくない。さらに別 法では、巻線ピッチの6分の1だけ互いに相対的にずらした3つの巻線を使うこ とが、特に位相が90度異なる出力信号を再生するために使うことができる。さ らに、例えば、スタイラスが巻線上固定の高さにあるような実施形態では、正弦 曲線変動の振幅が変動しないため、第2または第3のずらした巻線を備えること は本質的ではない。したがって、位置的な情報は、異なる周期の巻線からの出力 信号を使って決定することができる。 上記の2次元の実施形態では、XおよびY位置と方位を決定するために使われ る巻線は、互いに直交する方向に形成されていた。これは本質的なことではない 。これらの実施形態で必要とされることは、2つの異なる方向の位置および方位 を測定する2群の巻線が存在することだけであり、これらからXおよびY位置を 決定することができ、これらから方位を決定できる。 第1の実施形態では、5つおよび6つの周期を有する巻線が使われていた。使 用する周期数は設計上の選択であり、解像度、精度およびシステムの範囲を最適 化するために変えることができる。解像度および精度は周期を(限度まで)多く するとともに向上するが、実用的な動作範囲は、典型的には巻線ピッチの3分の 1である。したがって、第1の実施形態の能動長300mmにわたって6周期の 場合、最大の実用的な動作範囲は約17mmである。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】平成11年8月12日(1999.8.12) 【補正内容】 40.前記導体は、1つまたは複数の基板に固着された電線から形成されること を特徴とする前記請求項のいずれか一項に記載の位置検出装置。 41.前記第1および第2の導体が実質的に同一平面内にまたは実質的に平行な 面内に形成されることを特徴とする前記請求項のいずれか一項に記載の位置検出 装置。 42.前記第2の部材は固定され、前記第1の部材は可動とすることを特徴とす る前記請求項のいずれか一項に記載の位置検出装置。 43.複数の第1の部材の相対的位置および方位を検出するように配置され、各 々が第1の部材を特徴づけるそれぞれの磁界発生装置を有することを特徴とする 前記請求項のいずれか一項に記載の位置検出装置。 44.(補正された)測定平面内の第1および第2の方向で相対運動するように 取り付けられた第1および第2の部材を備え、 前記第1の部材が、磁界を発生するための磁界発生装置を含み、 前記第2の部材が、 (i)前記磁界発生装置と誘導結合した第1および第2の導体であって、前記 第1の導体が前記第1の方向に沿って第1の特性寸法を有し幾何的に変動しなが ら広がり、前記第2の導体が前記第1の方向に沿って第2の異なる特性寸法を有 し幾何的に変動しながら広がり、その結果、前記磁界発生装置によって発生され た磁界に応答して、第1の信号が第1の受信回路に発生し、前記第1の信号が前 記第1の導体と前記磁界発生装置との相対的位置および方位に応じて変動し、第 2の異なる信号が第2の受信回路に発生し、前記第2の信号が前記第2の導体と 前記磁界発生装置との相対的位置および方位に応じて変動する、第1および第2 の導体と、 (ii)前記磁界発生装置と誘導結合した第3および第4の導体であって、前 記第3の導体が前記第2の方向に沿って第3の特性寸法を有し幾何的に変動しな がら広がり、前記第4の導体が前記第2の方向に沿って前記第3の特性寸法とは 異なる第4の特性寸法を有し幾何的に変動しながら広がり、その結果、前記磁界 発生装置によって発生された磁界に応答して、第3の信号が第3の受信回路に発 生し、前記第3の信号は前記第3の導体と前記磁界発生装置との相対的位置およ び方位に応じて変動し、第4の異なる信号が第4の受信回路に発生し、前記第4 の信号は前記第4の導体と前記磁界発生装置との相対的位置および方位に応じて 変動する、第3および第4の導体とを含み、 さらに、前記第1および第2の信号を処理して、前記第1および第2の導体の 前記幾何的変動の特性寸法それぞれの間の関係を使って、第1の方向における前 記2つの可動部材の相対的位置および方位を決定する手段と、 前記第3および第4の信号を処理して、前記第3および第4の導体の前記幾何 的変動の特性寸法それぞれの間の関係を使って、第2の方向における前記2つの 可動部材の相対的位置および方位を決定する手段と、 前記第1および第2の方向の前記相対的方位を組み合わせて前記測定平面内に おける前記第1および第2の部材の相対的方位を決定する手段とを備える、2次 元の位置検出装置。 45.前記第1の部材は実質的に異なる方向にそれぞれ異なる磁界を発生するよ うに動作可能な第1および第2の磁界発生装置を有し、前記処理手段は前記2つ の磁界発生装置からの信号を識別して前記平面内の前記相対的位置および方位を 決定するように動作可能であることを特徴とする請求項44に記載の位置検出装 置。 46.前記第1の磁界発生装置は前記平面と実質的に直交する方向の磁界を作り 出すように動作可能であり、前記処理手段は前記第1の磁界発生装置から受信し た信号を処理して、前記第1および第2の部材の相対的位置の精密および概略位 置測定値を決定するように動作可能であり、前記第2の磁界発生装置は前記平面 に対し実質的に所定の角度で傾いている方向の磁界を発生するように動作可能で あり、前記処理手段は前記第2の磁界発生装置からの信号を処理して、前記平面 内における前記第1および第2の部材の相対的方位を決定するように動作可能で あることを特徴とする請求項45に記載の位置検出装置。 47.前記第1および第2の磁界発生装置が互いに一致することを特徴とする請 求項46に記載の位置検出装置。 48.前記第1および第2の磁界発生装置は所定の距離だけ互いに分離しており 、前記処理手段は前記第1および第2の磁界発生装置から受信した信号を処理し て、 前記第1および第2の部材の完全な相対的位置を決定するように動作可能である ことを特徴とする請求項45または46に記載の位置検出装置。 49.3つの一致した磁界発生装置を含み、各々異なる方向に磁界を発生するよ うに配置され、前記処理手段は前記磁界発生装置から受信した信号を処理し、前 記第1および第2の部材の完全な相対的位置を導出できるように配置されている ことを特徴とする請求項45乃至47のいずれか一項に記載の位置検出装置。 50.前記磁界発生装置が駆動されるコイルおよび/または共振装置を有するこ とを特徴とする請求項44乃至49のいずれか一項に記載の位置検出装置。 51.前記磁界発生装置はインダクタおよびキャパシタ共振回路を有することを 特徴とする請求項50に記載の位置検出装置。 52.2つの異なる方向に使われる巻線が実質的に同じ形状を有することを特徴 とする請求項44乃至50のいずれか一項に記載の位置検出装置。 53.前記請求項のいずれか一項に記載の位置検出装置に使用するための共振装 置の組み合わせであって、各々誘起コイルおよびキャパシタを備える第1および 第2の異なる共振装置を有し、各共振装置のコイルの中心点が同一であり、前記 コイルの軸が互いに相対的に傾いていることを特徴とする共振装置の組み合わせ 。 54.更に、誘起コイルおよびキャパシタを備える第3の共振装置を有し、前記 第3の共振装置のコイルの中心点が他の2つの共振装置のコイルの中心点に一致 しており、前記位置検出装置が、前記3つの異なる共振装置によって前記受信巻 線中に誘起された信号によって位置検出装置の一部を形成する受信巻線中に誘起 された信号から、前記共振装置の組み合わせを備える対象物の完全な位置を決定 することができるように、前記第3の共振装置のコイルの軸が他の2つの共振装 置のコイルの軸に対して傾いていることを特徴とする請求項53に記載の共振装 置の組み合わせ。 55.測定経路に沿って相対運動するように取り付けられた第1および第2の部 材を備え、 前記第1の部材は磁界を発生するための磁界発生装置を含み、 前記第2の部材は前記磁界発生装置と誘導結合した第1および第2の導体を含 み、前記第1の導体と前記磁界発生装置の間の磁気結合が第1の空間周波数で変 動し、前記第2の導体と前記磁界発生装置の間の磁気結合が第2の空間周波数で 変動し、その結果、前記磁界発生装置によって発生された磁界に応答して、第1 の信号が第1の受信回路に発生し、前記第1の信号は前記第1の導体と前記磁界 発生装置との相対的位置および方位に応じて変動し、第2の異なる信号が第2の 受信回路に発生し、前記第2の信号は前記第2の導体と前記磁界発生装置との相 対的位置および方位に応じて変動し、 さらに、前記第1および第2の信号を処理して前記2つの可動部材の相対的位 置および方位を前記第1および第2の空間周波数に依存して決定する手段を備え る位置検出装置。 56.測定平面内で相対運動するように取り付けられた第1および第2の部材を 備え、 前記第1の部材が磁界を発生するための磁界発生装置を含み、 前記第2の部材が、前記平面内の2つの異なる方向における前記第1および第 2の部材の相対的位置および方位を感知するための第1および第2の回路群を含 み、 さらに、前記2つの方向の相対的方位を使って、前記平面内における前記第1 および第2の部材の相対的方位を決定する手段を備え、 各巻線群が前記磁界発生装置と誘導結合した第1および第2の導体を含み、前 記第1の導体が前記対応する方向に沿って第1の特性寸法を有し幾何的に変動し ながら広がり、前記第2の導体が前記対応する方向に沿って第2の異なる特性寸 法を有し幾何的に変動しながら広がることを特徴とする位置検出装置。 57(補正された).請求項1から42のいずれか一項に記載の位置検出装置に 使用するための複数の成形された導体を製造する方法であって、 複数の導体を成形し、それぞれが経路に沿って、前記経路に沿って特性寸法を 有し幾何的に変動しながら広がるように複数の導電性の電線を電線成形装置上で 巻線するステップと、 電線を1つまたは複数の基板に固着させるステップとを含む方法。 58.測定経路に沿って相対運動するように取り付けられた第1および第2の部 材を備え、 前記第1の部材は磁界を発生するための磁界発生装置を備え、 前記第2の部材は、第1および第2のそれぞれ前記磁界発生装置と誘導結合し た導体を含む回路を備え、前記第1の回路の導体が測定経路に沿って第1の特性 寸法を有し幾何的に変動しながら広がり、前記第2の回路の導体が測定経路に沿 って第2の異なる特性寸法を有し幾何的に変動しながら広がり、その結果、前記 磁界発生装置によって発生された磁界に応答して、第1の信号が前記第1の回路 に発生し第2の異なる信号が前記第2の回路に発生し、前記第1および第2の信 号がいずれも前記2つの可動部材の相対的位置および方位に応じて変動し、 さ らに、前記第1および第2の信号を処理して、前記相対的位置および方位、前記 2つの導体の幾何的変動のそれぞれの特性寸法の間の関係を決定する手段を備え る位置検出装置。 59.測定経路に沿って相対運動するように取り付けられた第1および第2の部 材を備え、 前記第1の部材は磁界を発生するための磁界発生装置を備え、 前記第2の部材は、前記測定経路に沿って広がり前記磁界発生装置と誘導結合 した第1および第2の周期的巻線を備え、前記第1の巻線の周期が前記第2の巻 線の周期と異なり、その結果、前記磁界発生装置によって発生された磁界に応答 して、第1の信号が前記第1の回路に発生し第2の異なる信号が前記第2の回路 に発生し、前記第1および第2の信号がいずれも前記2つの部材の相対的位置お よび方位に応じて実質的に正弦曲線で変動し、 さらに、前記第1および第2の信号を処理して、前記相対的位置および方位に 依存する第1の値および前記相対的位置および方位に依存する第2の異なる値を 提供する手段と、 前記第1および第2の値を組み合わせて前記巻線の2つの周期の間の関係に依 存する前記位置および方位を決定する手段とを備える位置検出装置。 60.前記組み合わせる手段が前記第1および第2の値の和および差を決定する ための加算および減算手段を有することを特徴とする請求項59に記載の位置検 出装置。 61.X−Y方向に相対運動するように取り付けられた第1および第2の部材を 備え、 前記第1の部材は、実質的に第1の方向の磁界を発生するための第1の磁界発 生装置および実質的に前記第1の方向と異なる第2の方向の磁界を発生するため の第2の磁界発生装置を有し、 前記第2の部材は、測定経路に沿って広がり前記第1および第2の磁界発生装 置と誘導結合した2組の周期的巻線を有し、各組が第1および第2の周期的巻線 を含み、前記第1の巻線の周期が前記第2の巻線の周期と異なり、その結果、前 記磁界発生装置の各々によって発生された磁界に応答して、第1の信号が前記第 1の回路に発生し第2の異なる信号が前記第2の回路に発生し、前記第1および 第2の信号がいずれも前記2つの部材の相対的位置および方位に応じて変動し、 さらに前記磁界発生装置の各々からの前記第1および第2の信号を処理して、 前記相対的位置および方位に依存する第1の値および前記相対的位置および方位 に依存する第2の異なる値を提供する手段と、 前記第1および第2の値を組み合わせて、前記相対的X−Y位置を決定し、か つ前記巻線の2つの周期の間の関係に依存する前記相対的方位を決定する手段と を備えることを特徴とするX−Yディジタイジング・システム。 62.位置検出装置から得られる信号を処理するための処理回路であって、請求 項1乃至61のいずれか一項に記載の位置検出装置で使用される処理回路のすべ ての技術的特徴を含む処理回路。 63.前記請求項のいずれか一項に記載の位置検出装置を備えるパーソナル・コ ンピュータであって、前記第2の部材が前記導体を含み、前記受信回路が前記コ ンピュータのディスプレイの後ろに位置し、前記第1の部材が前記ディスプレイ 上の位置を指し示すためのポインティング・デバイスを含み、前記位置検出装置 から決定された前記スタイラスと前記ディスプレイの相対的位置が前記ディスプ レイ上に表示された情報を制御するために使用されることを特徴とするパーソナ ル・コンピュータ。 64.測定経路に沿って各々が広がる第1および第2の巻線と、 前記巻線の各々に磁気的に結合するように適合され、前記電磁装置と前記巻線 の各々との間の電磁結合が前記運動の関数として変動するように、前記電磁装置 と前記巻線が前記経路に沿って互いに相対的に可動な電磁装置とを備え、 前記電磁装置および前記巻線は、前記巻線の1つに印加された入力駆動信号に 応答して他方の前記巻線中にそれらの相対的位置の関数として変動する出力信号 が誘起されるように配置され、 さらに、前記入力駆動信号を前記巻線に印加するための駆動手段を備え、 前記巻線の各々は、前記測定経路に沿って異なる特性寸法を有し幾何的に変動 しながら広がり、それによって前記電磁装置と前記第1の巻線との間の電磁結合 が前記電磁装置と前記第2の巻線との間の電磁結合と異なる空間周波数を有する ことを特徴とする位置検出装置。 65.測定経路に沿って相対運動するように取り付けられた第1および第2の部 材の間の相対的位置および方位を検出する方法であって、 前記第1の部材の上に磁界を発生するための磁界発生装置を提供するステップ と、 前記磁界発生装置または前記第2の部材と誘導結合した第1および第2の導体 を提供するステップであって、前記第1の導体が測定経路に沿って第1の特性寸 法を有し幾何的に変動しながら広がり、前記第2の導体が測定経路に沿って第2 の異なる特性寸法を有し幾何的に変動しながら広がり、その結果、前記磁界発生 装置によって発生された磁界に応答して、第1の信号が第1の受信回路に発生し 、前記第1の信号が前記第1の導体と前記磁界発生装置との相対的位置および方 位に応じて変動し、第2の異なる信号が第2の受信回路に発生し、前記第2の信 号が前記第2の導体と前記磁界発生装置との相対的位置、および方位に応じて変 動するステップと、 前記磁界発生装置を使って磁界を発生するステップと、 前記受信回路から前記第1および第2の信号を受信するステップと、 前記第1および第2の信号を処理して、前記2つの導体の前記幾何的変動の特 性寸法それぞれの間の関係を使って、前記2つの可動部材の相対的位置および方 位を決定するステップと 有することを特徴とする検出方法。 【手続補正書】 【提出日】平成11年12月20日(1999.12.20) 【補正内容】 請求の範囲 1.測定経路に沿って相対運動するように取り付けられた第1および第2の部材 を備え、 前記第1の部材は磁界を発生するための磁界発生装置を備え、 前記第2の部材は、前記磁界発生装置と誘導結合する第1および第2の導体を 備え、前記第1の導体は測定経路に沿って第1の特性寸法を有し幾何的に変動し ながら広がり、前記第2の導体は測定経路に沿って第2の異なる特性寸法を有し 幾何的に変動しながら広がり、その結果、前記磁界発生装置によって発生された 磁界に応答して、第1の信号が第1の受信回路に発生し、前記第1の信号は前記 第1の導体と前記磁界発生装置との相対的位置および方位に応じて変動し、第2 の異なる信号が第2の受信回路に発生し、前記第2の信号は前記第2の導体と前 記磁界発生装置との相対的位置および方位に応じて変動し、 さらに前記2つの導体の前記幾何的変動のそれぞれの特性寸法の間の関係を使 って前記第1および第2の信号を処理し、前記2つの可動部材の相対的位置およ び方位を決定する手段を備える位置検出装置。 2.前記第1および第2の信号が前記2つの可動部材に応じて実質的に正弦曲線 で変動するように、前記導体および前記磁界発生装置が配置されていることを特 徴とする請求項1に記載の位置検出装置。 3.前記2つの可動部材の前記相対的方位が前記正弦曲線変動の位相ずれを引き 起こすことを特徴とする請求項2に記載の位置検出装置。 4.前記第2の部材は、さらに、前記磁界発生装置と誘導結合する第3および第 4の導体を有し、前記第3の導体が前記第1の導体と同じ特性寸法を有し幾何的 に変動しながら広がり、前記第4の導体が前記第2の導体と同じ特性寸法を有し 幾何的に変動しながら広がっており、前記第1および第3の導体が前記測定経路 に沿って互いに相対的にずれており、前記第2および第4の導体が前記測定経路 に沿って互いに相対的にずれており、かつ前記磁界発生装置によって発生された 磁界に応答して、第3の信号が第3の受信回路に発生し、前記第3の信号は前記 第3の導体および前記磁界発生装置の相対的位置および方位に応じて変動し、第 4の信号が第4の受信回路に発生し、前記第4の信号は前記第4の導体および前 記磁界発生装置の相対的位置および方位に応じて変動することを特徴とする前記 請求項のいずれか1項に記載の位置検出装置。 5.位相が90度異なる対を形成するように、前記第1および第3の導体が前記 測定経路に沿って間隔を置いて配置されることを特徴とする請求項4に記載の位 置検出装置。 6.位相が90度異なる対を形成するように、前記第2および第4の導体が前記 測定経路に沿って間隔を置いて配置されることを特徴とする請求項4または5に 記載の位置検出装置。 7.前記処理手段が、前記第1および第2の信号を処理して前記相対位置および 方位に依存する第1の値と、前記相対位置および方位に依存する第2の異なる値 とをもたらすように動作可能であることを特徴とする前記請求項のいずれか一項 に記載の位置検出装置。 8.前記処理手段が、前記第1および第2の値の重み付けした組み合わせを実行 することにより前記相対位置および方位を決定するように動作可能であり、適用 される前記重み付けが前記導体の幾何的変動の特性寸法に依存することを特徴と する請求項7に記載の位置検出装置。 9.前記導体が周期的であり、個々の導体の前記特性寸法がピッチを有すること を特徴とする前記請求項のいずれか一項に記載の位置検出装置。 10.前記導体がテーパ形であり、端部から中央の交差点に向かって狭くなって 複数の実質的に三角形のループを定義し、前記特性寸法が前記各導体のテーパを 有することを特徴とする請求項1乃至8のいずれか一項に記載の位置検出装置。 11.前記処理手段が、前記第1および第2の信号を処理し、(i)前記2つの 可動部材の相対的方位に依存しない前記2つの可動部材の相対的位置を指示する 概略測定値と、(ii)前記2つの可動部材の相対的方位に依存する前記2つの 可動部材の相対的位置を指示する精密測定値とをもたらすことを特徴とする前記 請求項のいずれか一項に記載の位置検出装置。 12.前記相対的方位が前記概略測定値に対して前記精密測定値の明白な相対的 ずれを引き起こすことを特徴とする請求項11に記載の位置検出装置。 13.前記ずれは2つの可動部材の間の測定経路に沿った相対的傾き角の約2倍 であることを特徴とする請求項12に記載の位置検出装置。 14.前記傾き角が既知であり、前記精密測定値から前記部材の相対的位置を決 定するために使われることを特徴とする請求項12または13に記載の位置検出 装置。 15.前記磁界発生装置は動力源を有するコイルを有することを特徴とする前記 請求項のいずれか一項に記載の位置検出装置。 16.前記磁界発生装置は、共振装置、短絡コイルおよび導電性スクリーンの少 なくとも1つを有することを特徴とする請求項1乃至14のいずれか一項に記載 の位置検出装置。 17.前記磁界発生装置はインダクタおよびキャパシタ共振回路を有することを 特徴とする請求項16に記載の位置検出装置。 18.前記磁界発生装置がセラミック共振装置を有することを特徴とする請求項 16または17に記載の位置検出装置。 19.前記第2の部材は、さらに、前記磁界発生装置を励起するための励磁回路 を有することを特徴とする請求項16乃至18のいずれか一項に記載の位置検出 装置。 20.前記励磁回路は、測定経路上で前記磁界発生装置と実質的に一定の結合を 有するように配置されていることを特徴とする請求項19に記載の位置検出装置 。 21.前記第1の受信回路は、前記第1の導体を有し、前記第2の受信回路は前 記第2の導体を有することを特徴とする請求項20に記載の位置検出装置。 22.前記第3の受信回路は前記第3の導体を有し、前記第4の受信回路は前記 第4の導体を有し、前記処理手段は前記位置および方位情報を導出する目的で前 記第1および第3の受信回路からの信号を組み合わせ、前記第2および第4の受 信回路からの信号を組み合わせるように動作可能である、請求項4に従属する場 合の請求項21に記載の位置検出装置。 23.前記受信信号の各々は測定経路に沿って前記位置とともに正弦曲線で変動 し、前記正弦曲線変動の最大振幅は前記磁界と前記導体の間の間隙に応じて変動 し、かつ前記処理手段が前記第1および第3の受信回路からの信号を組み合わせ かつ/または前記第2および第4の受信回路からの信号を組み合わせて前記第1 と第2の部材の間の間隙の指示値を決定するように動作可能であることを特徴と する請求項22に記載の位置検出装置。 24.前記処理手段は、前記第1および第3の受信回路に受信された信号から導 出された測定値、ならびに前記第2および第4の受信回路に受信された信号から 導出された測定値のレシオメトリック・アークタンジェントを決定することによ り前記位置情報を抽出するように動作可能であることを特徴とする請求項22ま たは23に記載の位置検出装置。 25.前記処理手段は、前記第1および第3の受信回路からの信号から抽出され た位置情報と前記第2および第4の受信回路からの信号から抽出された位置情報 を組み合わせ、前記2つの可動部材の方位に依存しない概略位置測定値をもたら し、前記相対的方位に依存する精密位置測定値をもたらすように動作可能である ことを特徴とする請求項24に記載の位置検出装置。 26.前記励磁回路が前記第1および第2の導体を有することを特徴とする請求 項19に記載の位置検出装置。 27.前記励磁回路は前記第1および第3の導体を有1し、前記第1の受信回路 は前記第2の導体を有し、前記第2の受信回路は前記第4の導体を有する、請求 項4に従属する場合の請求項26に記載の位置検出装置。 28.さらに、前記励磁回路に励起信号を印加するための駆動手段を有すること を特徴とする請求項19乃至27のいずれか一項に記載の位置検出装置。 29.前記駆動手段は、前記第1および第3の導体両方を励起するように動作可 能であり、前記処理手段は前記第1および第3の導体を励起した結果として前記 第2および第4の導体から受信された信号を処理するように動作可能であること を特徴とする請求項27に従属する場合の請求項28に記載の位置検出装置。 30.前記処理手段は、前記第1の導体が励起されたときに前記第2の導体で受 信される信号と前記第3の導体が励起されたときに前記第4の導体で受信される 信号とを組み合わせ、前記第1の導体が励起されたときに前記第4の導体に受信 される信号と前記第3の導体が励起されたときに前記第2の導体に受信される信 号とを組み合わせるように動作可能であることを特徴とする請求項29に記載の 位置検出装置。 31.前記組み合わせが前記信号の和および差を得ることを含むことを特徴とす る請求項30に記載の位置検出装置。 32.前記処理手段は、前記組み合わされた信号のレシオメトリック・アークタ ンジェントを決定することにより前記組み合わされた信号から位置情報を抽出し て前記2つの可動部材の方位に依存しない概略位置測定値をもたらし、前記相対 的方位に依存する精密位置測定値をもたらすように動作可能であることを特徴と する請求項30または31に記載の位置検出装置。 33.前記駆動手段は前記励起信号のパルスを前記励磁回路に第1の時間間隔の 間印加するように動作可能であり、前記処理手段は、前記第1の時間間隔の後に 引き続く第2の時間間隔の間に前記誘起された信号励起信号を処理するように動 作可能であることを特徴とする請求項28またはそれに従属するいずれか一項に 記載の位置検出装置。 34.前記導体は、前記測定経路に沿って連続して配置された少なくとも2つの ループを形成するように配置され、各ループが前記経路に沿って広がり、前記ル ープが直列に接続され、かつ共通のバックグラウンド交番磁界により隣接する前 記ループに誘起されるEMFが互いに逆であるように配置されることを特徴とす る前記請求項のいずれか一項に記載の位置検出装置。 35.前記ループは概ね四角の形状を有することを特徴とする請求項34に記載 の位置検出装置。 36.前記ループは概ね六角の形状を有することを特徴とする請求項34に記載 の位置検出装置。 37.各ループが1つまたは複数巻回の導体を有することを特徴とする請求項3 4乃至36のいずれか一項に記載の位置検出装置。 38.前記第1および第2の信号が時間変動する信号であって、その振幅は前記 2つの可動部材の相対的位置および方位に応じて変動することを特徴とする前記 請求項のいずれか一項に記載の位置検出装置。 39.前記処理手段は、受信信号を復調するための復調装置を有することを特徴 とする請求項38に記載の位置検出装置。 40.前記導体は、1つまたは複数の基板に固着された電線から形成されること を特徴とする前記請求項のいずれか一項に記載の位置検出装置。 41.前記第1および第2の導体が実質的に同一平面内にまたは実質的に平行な 面内に形成されることを特徴とする前記請求項のいずれか一項に記載の位置検出 装置。 42.前記第2の部材は固定され、前記第1の部材は可動とすることを特徴とす る前記請求項のいずれか一項に記載の位置検出装置。 43.複数の第1の部材の相対的位置および方位を検出するように配置され、各 々が第1の部材を特徴づけるそれぞれの磁界発生装置を有することを特徴とする 前記請求項のいずれか一項に記載の位置検出装置。 44.(補正された)測定平面内の第1および第2の方向で相対運動するように 取り付けられた第1および第2の部材を備え、 前記第1の部材が、磁界を発生するための磁界発生装置を含み、 前記第2の部材が、 (i)前記磁界発生装置と誘導結合した第1および第2の導体であって、前記 第1の導体が前記第1の方向に沿って第1の特性寸法を有し幾何的に変動しなが ら広がり、前記第2の導体が前記第1の方向に沿って第2の異なる特性寸法を有 し幾何的に変動しながら広がり、その結果、前記磁界発生装置によって発生され た磁界に応答して、第1の信号が第1の受信回路に発生し、前記第1の信号が前 記第1の導体と前記磁界発生装置との相対的位置および方位に応じて変動し、第 2の異なる信号が第2の受信回路に発生し、前記第2の信号が前記第2の導体と 前記磁界発生装置との相対的位置および方位に応じて変動する、第1および第2 の導体と、 (ii)前記磁界発生装置と誘導結合した第3および第4の導体であって、前 記第3の導体が前記第2の方向に沿って第3の特性寸法を有し幾何的に変動しな がら広がり、前記第4の導体が前記第2の方向に沿っで前記第3の特性寸法とは 異なる第4の特性寸法を有し幾何的に変動しながら広がり、その結果、前記磁界 発生装置によって発生された磁界に応答して、第3の信号が第3の受信回路に発 生し、前記第3の信号は前記第3の導体と前記磁界発生装置との相対的位置およ び方位に応じて変動し、第4の異なる信号が第4の受信回路に発生し、前記第4 の信号は前記第4の導体と前記磁界発生装置との相対的位置および方位に応じて 変動する、第3および第4の導体とを含み、 さらに、前記第1および第2の信号を処理して、前記第1および第2の導体の 前記幾何的変動の特性寸法それぞれの間の関係を使って、第1の方向における前 記2つの可動部材の相対的位置および方位を決定する手段と、 前記第3および第4の信号を処理して、前記第3および第4の導体の前記幾何 的変動の特性寸法それぞれの間の関係を使って、第2の方向における前記2つの 可動部材の相対的位置および方位を決定する手段と、 前記第1および第2の方向の前記相対的方位を組み合わせて前記測定平面内に おける前記第1および第2の部材の相対的方位を決定する手段とを備える、2次 元の位置検出装置。 45.前記第1の部材は実質的に異なる方向にそれぞれ異なる磁界を発生するよ うに動作可能な第1および第2の磁界発生装置を有し、前記処理手段は前記2つ の磁界発生装置からの信号を識別して前記平面内の前記相対的位置および方位を 決定するように動作可能であることを特徴とする請求項44に記載の位置検出装 置。 46.前記第1の磁界発生装置は前記平面と実質的に直交する方向の磁界を作り 出すように動作可能であり、前記処理手段は前記第1の磁界発生装置から受信し た信号を処理して、前記第1および第2の部材の相対的位置の精密および概略位 置測定値を決定するように動作可能であり、前記第2の磁界発生装置は前記平面 に対し実質的に所定の角度で傾いている方向の磁界を発生するように動作可能で あり、前記処理手段は前記第2の磁界発生装置からの信号を処理して、前記平面 内における前記第1および第2の部材の相対的方位を決定するように動作可能で あることを特徴とする請求項45に記載の位置検出装置。 47.前記第1および第2の磁界発生装置が互いに一致することを特徴とする請 求項46に記載の位置検出装置。 48.前記第1および第2の磁界発生装置は所定の距離だけ互いに分離しており 、前記処理手段は前記第1および第2の磁界発生装置から受信した信号を処理し て、 前記第1および第2の部材の完全な相対的位置を決定するように動作可能である ことを特徴とする請求項45または46に記載の位置検出装置。 49.3つの一致した磁界発生装置を含み、各々異なる方向に磁界を発生するよ うに配置され、前記処理手段は前記磁界発生装置から受信した信号を処理し、前 記第1および第2の部材の完全な相対的位置を導出できるように配置されている ことを特徴とする請求項45乃至47のいずれか一項に記載の位置検出装置。 50.前記磁界発生装置が駆動されるコイルおよび/または共振装置を有するこ とを特徴とする請求項44乃至49のいずれか一項に記載の位置検出装置。 51.前記磁界発生装置はインダクタおよびキャパシタ共振回路を有することを 特徴とする請求項50に記載の位置検出装置。 52.2つの異なる方向に使われる巻線が実質的に同じ形状を有することを特徴 とする請求項44乃至50のいずれか一項に記載の位置検出装置。 53.前記請求項のいずれか一項に記載の位置検出装置に使用するための共振装 置の組み合わせであって、各々誘起コイルおよびキャパシタを備える第1および 第2の異なる共振装置を有し、各共振装置のコイルの中心点が同一であり、前記 コイルの軸が互いに相対的に傾いていることを特徴とする共振装置の組み合わせ 。 54.更に、誘起コイルおよびキャパシタを備える第3の共振装置を有し、前記 第3の共振装置のコイルの中心点が他の2つの共振装置のコイルの中心点に一致 しており、前記位置検出装置が、前記3つの異なる共振装置によって前記受信巻 線中に誘起された信号によって位置検出装置の一部を形成する受信巻線中に誘起 された信号から、前記共振装置の組み合わせを備える対象物の完全な位置を決定 することができるように、前記第3の共振装置のコイルの軸が他の2つの共振装 置のコイルの軸に対して傾いていることを特徴とする請求項53に記載の共振装 置の組み合わせ。 55.測定経路に沿って相対運動するように取り付けられた第1および第2の部 材を備え、 前記第1の部材は磁界を発生するための磁界発生装置を含み、 前記第2の部材は前記磁界発生装置と誘導結合した第1および第2の導体を含 み、前記第1の導体と前記磁界発生装置の間の磁気結合が第1の空間周波数で変 動し、前記第2の導体と前記磁界発生装置の間の磁気結合が第2の空間周波数で 変動し、その結果、前記磁界発生装置によって発生された磁界に応答して、第1 の信号が第1の受信回路に発生し、前記第1の信号は前記第1の導体と前記磁界 発生装置との相対的位置および方位に応じて変動し、第2の異なる信号が第2の 受信回路に発生し、前記第2の信号は前記第2の導体と前記磁界発生装置との相 対的位置および方位に応じて変動し、 さらに、前記第1および第2の信号を処理して前記2つの可動部材の相対的位 置および方位を前記第1および第2の空間周波数に依存して決定する手段を備え る位置検出装置。 56.測定平面内で相対運動するように取り付けられた第1および第2の部材を 備え、 前記第1の部材が磁界を発生するための磁界発生装置を含み、 前記第2の部材が、前記平面内の2つの異なる方向における前記第1および第 2の部材の相対的位置および方位を感知するための第1および第2の回路群を含 み、 さらに、前記2つの方向の相対的方位を使って、前記平面内における前記第1 および第2の部材の相対的方位を決定する手段を備え、 各巻線群が前記磁界発生装置と誘導結合した第1および第2の導体を含み、前 記第1の導体が前記対応する方向に沿って第1の特性寸法を有し幾何的に変動し ながら広がり、前記第2の導体が前記対応する方向に沿って第2の異なる特性寸 法を有し幾何的に変動しながら広がることを特徴とする位置検出装置。 57(補正された).請求項1から42のいずれか一項に記載の位置検出装置に 使用するための複数の成形された導体を製造する方法であって、 複数の導体を成形し、それぞれが経路に沿って、前記経路に沿って特性寸法を 有し幾何的に変動しながら広がるように複数の導電性の電線を電線成形装置上で 巻線するステップと、 電線を1つまたは複数の基板に固着させるステップとを含む方法。 58.測定経路に沿って相対運動するように取り付けられた第1および第2の部 材を備え、 前記第1の部材は磁界を発生するための磁界発生装置を備え、 前記第2の部材は、第1および第2のそれぞれ前記磁界発生装置と誘導結合し た導体を含む回路を備え、前記第1の回路の導体が測定経路に沿って第1の特性 寸法を有し幾何的に変動しながら広がり、前記第2の回路の導体が測定経路に沿 って第2の異なる特性寸法を有し幾何的に変動しながら広がり、その結果、前記 磁界発生装置によって発生された磁界に応答して、第1の信号が前記第1の回路 に発生し第2の異なる信号が前記第2の回路に発生し、前記第1および第2の信 号がいずれも前記2つの可動部材の相対的位置および方位に応じて変動し、 さらに、前記第1および第2の信号を処理して、前記相対的位置および方位、 前記2つの導体の幾何的変動のそれぞれの特性寸法の間の関係を決定する手段を 備える位置検出装置。 59.測定経路に沿って相対運動するように取り付けられた第1および第2の部 材を備え、 前記第1の部材は磁界を発生するための磁界発生装置を備え、 前記第2の部材は、前記測定経路に沿って広がり前記磁界発生装置と誘導結合 した第1および第2の周期的巻線を備え、前記第1の巻線の周期が前記第2の巻 線の周期と異なり、その結果、前記磁界発生装置によって発生された磁界に応答 して、第1の信号が前記第1の回路に発生し第2の異なる信号が前記第2の回路 に発生し、前記第1および第2の信号がいずれも前記2つの部材の相対的位置お よび方位に応じて実質的に正弦曲線で変動し、 さらに、前記第1および第2の信号を処理して、前記相対的位置および方位に 依存する第1の値および前記相対的位置および方位に依存する第2の異なる値を 提供する手段と、 前記第1および第2の値を組み合わせて前記巻線の2つの周期の間の関係に依 存する前記位置および方位を決定する手段とを備える位置検出装置。 60.前記組み合わせる手段が前記第1および第2の値の和および差を決定する ための加算および減算手段を有することを特徴とする請求項59に記載の位置検 出装置。 61.X−Y方向に相対運動するように取り付けられた第1および第2の部材を 備え、 前記第1の部材は、実質的に第1の方向の磁界を発生するための第1の磁界発 生装置および実質的に前記第1の方向と異なる第2の方向の磁界を発生するため の第2の磁界発生装置を有し、 前記第2の部材は、測定経路に沿って広がり前記第1および第2の磁界発生装 置と誘導結合した2組の周期的巻線を有し、各組が第1および第2の周期的巻線 を含み、前記第1の巻線の周期が前記第2の巻線の周期と異なり、その結果、前 記磁界発生装置の各々によって発生された磁界に応答して、第1の信号が前記第 1の回路に発生し第2の異なる信号が前記第2の回路に発生し、前記第1および 第2の信号がいずれも前記2つの部材の相対的位置および方位に応じて変動し、 さらに前記磁界発生装置の各々からの前記第1および第2の信号を処理して、 前記相対的位置および方位に依存する第1の値および前記相対的位置および方位 に依存する第2の異なる値を提供する手段と、 前記第1および第2の値を組み合わせて、前記相対的X−Y位置を決定し、か つ前記巻線の2つの周期の間の関係に依存する前記相対的方位を決定する手段と を備えることを特徴とするX−Yディジタイジング・システム。 62.位置検出装置から得られる信号を処理するための処理回路であって、請求 項1乃至61のいずれか一項に記載の位置検出装置で使用される処理回路のすべ ての技術的特徴を含む処理回路。 63.前記請求項のいずれか一項に記載の位置検出装置を備えるパーソナル・コ ンピュータであって、前記第2の部材が前記導体を含み、前記受信回路が前記コ ンピュータのディスプレイの後ろに位置し、前記第1の部材が前記ディスプレイ 上の位置を指し示すためのポインティング・デバイスを含み、前記位置検出装置 から決定された前記スタイラスと前記ディスプレイの相対的位置が前記ディスプ レイ上に表示された情報を制御するために使用されることを特徴とするパーソナ ル・コンピュータ。 64.測定経,路に沿って各々が広がる第1および第2の巻線と、 前記巻線の各々に磁気的に結合するように適合され、前記電磁装置と前記巻線 の各々との間の電磁結合が前記運動の関数として変動するように、前記電磁装置 と前記巻線が前記経路に沿って互いに相対的に可動な電磁装置とを備え、 前記電磁装置および前記巻線は、前記巻線の1つに印加された入力駆動信号に 応答して他方の前記巻線中にそれらの相対的位置の関数として変動する出力信号 が誘起されるように配置され、 さらに、前記入力駆動信号を前記巻線に印加するための駆動手段を備え、 前記巻線の各々は、前記測定経路に沿って異なる特性寸法を有し幾何的に変動 しながら広がり、それによって前記電磁装置と前記第1の巻線との間の電磁結合 が前記電磁装置と前記第2の巻線との間の電磁結合と異なる空間周波数を有する ことを特徴とする位置検出装置。 65.測定経路に沿って相対運動するように取り付けられた第1および第2の部 材の間の相対的位置および方位を検出する方法であって、 前記第1の部材の上に磁界を発生するための磁界発生装置を提供するステップ と、 前記磁界発生装置または前記第2の部材と誘導結合した第1および第2の導体 を提供するステップであって、前記第1の導体が測定経路に沿って第1の特性寸 法を有し幾何的に変動しながら広がり、前記第2の導体が測定経路に沿って第2 の異なる特性寸法を有し幾何的に変動しながら広がり、その結果、前記磁界発生 装置によって発生された磁界に応答して、第1の信号が第1の受信回路に発生し 、前記第1の信号が前記第1の導体と前記磁界発生装置との相対的位置および方 位に応じて変動し、第2の異なる信号が第2の受信回路に発生し、前記第2の信 号が前記第2の導体と前記磁界発生装置との相対的位置および方位に応じて変動 するステップと、 前記磁界発生装置を使って磁界を発生するステップと、 前記受信回路から前記第1および第2の信号を受信するステップと、 前記第1および第2の信号を処理して、前記2つの導体の前記幾何的変動の特 性寸法それぞれの間の関係を使って、前記2つの可動部材の相対的位置および方 位を決定するステップと 有することを特徴とする検出方法。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (31)優先権主張番号 9725133.4 (32)優先日 平成9年11月27日(1997.11.27) (33)優先権主張国 イギリス(GB) (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR, NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,KE,L S,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL ,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR, BY,CA,CH,CN,CU,CZ,DE,DK,E E,ES,FI,GB,GE,GH,GM,GW,HU ,ID,IL,IS,JP,KE,KG,KP,KR, KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,M D,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,PL ,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK, SL,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,US,U Z,VN,YU,ZW (72)発明者 ジョーンズ,ロス,ピーター イギリス国 シィービー2 5エヌエイチ ケンブリッジシィア,ハーストン,ハー ストン ミル(番地なし)アブソリュート センサーズ リミテッド内 (72)発明者 イングランド,ジェイムズ,マーク,カー ルソン イギリス国 シィービー2 5エヌエイチ ケンブリッジシィア,ハーストン,ハー ストン ミル(番地なし)アブソリュート センサーズ リミテッド内 (72)発明者 マックキノン,アレクサンダー,ウィルソ ン イギリス国 シィービー2 5エヌエイチ ケンブリッジシィア,ハーストン,ハー ストン ミル(番地なし)アブソリュート センサーズ リミテッド内 (72)発明者 ペティグルー,ロバート,マーティン イギリス国 シィービー2 5エヌエイチ ケンブリッジシィア,ハーストン,ハー ストン ミル(番地なし)アブソリュート センサーズ リミテッド内 (72)発明者 デイムズ,アンドリュー,ニコラス イギリス国 シィービー4 1エイチユー ケンブリッジ,ドゥ フルヴィーユ アベ ニュー 74

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.測定経路に沿って相対運動するように取り付けられた第1および第2の部材 を備え、 前記第1の部材は磁界を発生するための磁界発生装置を備え、 前記第2の部材は、前記磁界発生装置と誘導結合する第1および第2の導体を 備え、前記第1の導体は測定経路に沿って第1の特性寸法を有し幾何的に変動し ながら広がり、前記第2の導体は測定経路に沿って第2の異なる特性寸法を有し 幾何的に変動しながら広がり、その結果、前記磁界発生装置によって発生された 磁界に応答して、第1の信号が第1の受信回路に発生し、前記第1の信号は前記 第1の導体と前記磁界発生装置との相対的位置および方位に応じて変動し、第2 の異なる信号が第2の受信回路に発生し、前記第2の信号は前記第2の導体と前 記磁界発生装置との相対的位置および方位に応じて変動し、 さらに前記2つの導体の前記幾何的変動のそれぞれの特性寸法の間の関係を使 って前記第1および第2の信号を処理し、前記2つの可動部材の相対的位置およ び方位を決定する手段を備える位置検出装置。 2.前記第1および第2の信号が前記2つの可動部材に応じて実質的に正弦曲線 で変動するように、前記導体および前記磁界発生装置が配置されていることを特 徴とする請求項1に記載の位置検出装置。 3.前記2つの可動部材の前記相対的方位が前記正弦曲線変動の位相ずれを引き 起こすことを特徴とする請求項2に記載の位置検出装置。 4.前記第2の部材は、さらに、前記磁界発生装置と誘導結合する第3および第 4の導体を有し、前記第3の導体が前記第1の導体と同じ特性寸法を有し幾何的 に変動しながら広がり、前記第4の導体が前記第2の導体と同じ特性寸法を有し 幾何的に変動しながら広がっており、前記第1および第3の導体が前記測定経路 に沿って互いに相対的にずれており、前記第2および第4の導体が前記測定経路 に沿って互いに相対的にずれており、かつ前記磁界発生装置によって発生された 磁界に応答して、第3の信号が第3の受信回路に発生し、前記第3の信号は前記 第3の導体および前記磁界発生装置の相対的位置および方位に応じて変動し、第 4の信号が第4の受信回路に発生し、前記第4の信号は前記第4の導体および前 記磁界発生装置の相対的位置および方位に応じて変動することを特徴とする前記 請求項のいずれか1項に記載の位置検出装置。 5.位相が90度異なる対を形成するように、前記第1および第3の導体が前記 測定経路に沿って間隔を置いて配置されることを特徴とする請求項4に記載の位 置検出装置。 6.位相が90度異なる対を形成するように、前記第2および第4の導体が前記 測定経路に沿って間隔を置いて配置されることを特徴とする請求項4または5に 記載の位置検出装置。 7.前記処理手段が、前記第1および第2の信号を処理して前記相対位置および 方位に依存する第1の値と、前記相対位置および方位に依存する第2の異なる値 とをもたらすように動作可能であることを特徴とする前記請求項のいずれか一項 に記載の位置検出装置。 8.前記処理手段が、前記第1および第2の値の重み付けした組み合わせを実行 することにより前記相対位置および方位を決定するように動作可能であり、適用 される前記重み付けが前記導体の幾何的変動の特性寸法に依存することを特徴と する請求項7に記載の位置検出装置。 9.前記導体が周期的であり、個々の導体の前記特性寸法がピッチを有すること を特徴とする前記請求項のいずれか一項に記載の位置検出装置。 10.前記導体がテーパ形であり、端部から中央の交差点に向かって狭くなって 複数の実質的に三角形のループを定義し、前記特性寸法が前記各導体のテーパを 有することを特徴とする請求項1乃至8のいずれか一項に記載の位置検出装置。 11.前記処理手段が、前記第1および第2の信号を処理し、(i)前記2つの 可動部材の相対的方位に依存しない前記2つの可動部材の相対的位置を指示する 概略測定値と、(ii)前記2つの可動部材の相対的方位に依存する前記2つの 可動部材の相対的位置を指示する精密測定値とをもたらすことを特徴とする前記 請求項のいずれか一項に記載の位置検出装置。 12.前記相対的方位が前記概略測定値に対して前記精密測定値の明白な相対的 ずれを引き起こすことを特徴とする請求項11に記載の位置検出装置。 13.前記ずれは2つの可動部材の間の測定経路に沿った相対的傾き角の約2倍 であることを特徴とする請求項12に記載の位置検出装置。 14.前記傾き角が既知であり、前記精密測定値から前記部材の相対的位置を決 定するために使われることを特徴とする請求項12または13に記載の位置検出 装置。 15.前記磁界発生装置は動力源を有するコイルを有することを特徴とする前記 請求項のいずれか一項に記載の位置検出装置。 16.前記磁界発生装置は、共振装置、短絡コイルおよび導電性スクリーンの少 なくとも1つを有することを特徴とする請求項1乃至14のいずれか一項に記載 の位置検出装置。 17.前記磁界発生装置はインダクタおよびキャパシタ共振回路を有することを 特徴とする請求項16に記載の位置検出装置。 18.前記磁界発生装置がセラミック共振装置を有することを特徴とする請求項 16または17に記載の位置検出装置。 19.前記第2の部材は、さらに、前記磁界発生装置を励起するための励磁回路 を有することを特徴とする請求項16乃至18のいずれか一項に記載の位置検出 装置。 20.前記励磁回路は、測定経路上で前記磁界発生装置と実質的に一定の結合を 有するように配置されていることを特徴とする請求項19に記載の位置検出装置 。 21.前記第1の受信回路は、前記第1の導体を有し、前記第2の受信回路は前 記第2の導体を有することを特徴とする請求項20に記載の位置検出装置。 22.前記第3の受信回路は前記第3の導体を有し、前記第4の受信回路は前記 第4の導体を有し、前記処理手段は前記位置および方位情報を導出する目的で前 記第1および第3の受信回路からの信号を組み合わせ、前記第2および第4の受 信回路からの信号を組み合わせるように動作可能である、請求項4に従属する場 合の請求項21に記載の位置検出装置。 23.前記受信信号の各々は測定経路に沿って前記位置とともに正弦曲線で変動 し、前記正弦曲線変動の最大振幅は前記磁界と前記導体の間の間隙に応じて変動 し、かつ前記処理手段が前記第1および第3の受信回路からの信号を組み合わせ かつ/または前記第2および第4の受信回路からの信号を組み合わせて前記第1 と第2の部材の間の間隙の指示値を決定するように動作可能であることを特徴と する請求項22に記載の位置検出装置。 24.前記処理手段は、前記第1および第3の受信回路に受信された信号から導 出された測定値、ならびに前記第2および第4の受信回路に受信された信号から 導出された測定値のレシオメトリック・アークタンジェントを決定することによ り前記位置情報を抽出するように動作可能であることを特徴とする請求項22ま たは23に記載の位置検出装置。 25.前記処理手段は、前記第1および第3の受信回路からの信号から抽出され た位置情報と前記第2および第4の受信回路からの信号から抽出された位置情報 を組み合わせ、前記2つの可動部材の方位に依存しない概略位置測定値をもたら し、前記相対的方位に依存する精密位置測定値をもたらすように動作可能である ことを特徴とする請求項24に記載の位置検出装置。 26.前記励磁回路が前記第1および第2の導体を有することを特徴とする請求 項19に記載の位置検出装置。 27.前記励磁回路は前記第1および第3の導体を有し、前記第1の受信回路は 前記第2の導体を有し、前記第2の受信回路は前記第4の導体を有する、請求項 4に従属する場合の請求項26に記載の位置検出装置。 28.さらに、前記励磁回路に励起信号を印加するための駆動手段を有すること を特徴とする請求項19乃至27のいずれか一項に記載の位置検出装置。 29.前記駆動手段は、前記第1および第3の導体両方を励起するように動作可 能であり、前記処理手段は前記第1および第3の導体を励起した結果として前記 第2および第4の導体から受信された信号を処理するように動作可能であること を特徴とする請求項27に従属する場合の請求項28に記載の位置検出装置。 30.前記処理手段は、前記第1の導体が励起されたときに前記第2の導体で受 信される信号と前記第3の導体が励起されたときに前記第4の導体で受信される 信号とを組み合わせ、前記第1の導体が励起されたときに前記第4の導体に受信 される信号と前記第3の導体が励起されたときに前記第2の導体に受信される信 号とを組み合わせるように動作可能であることを特徴とする請求項29に記載の 位置検出装置。 31.前記組み合わせが前記信号の和および差を得ることを含むことを特徴とす る請求項30に記載の位置検出装置。 32.前記処理手段は、前記組み合わされた信号のレシオメトリック・アークタ ンジェントを決定することにより前記組み合わされた信号から位置情報を抽出し て前記2つの可動部材の方位に依存しない概略位置測定値をもたらし、前記相対 的方位に依存する精密位置測定値をもたらすように動作可能であることを特徴と する請求項30または31に記載の位置検出装置。 33.前記駆動手段は前記励起信号のパルスを前記励磁回路に第1の時間間隔の 間印加するように動作可能であり、前記処理手段は、前記第1の時間間隔の後に 引き続く第2の時間間隔の間に前記誘起された信号励起信号を処理するように動 作可能であることを特徴とする請求項28またはそれに従属するいずれか一項に 記載の位置検出装置。 34.前記導体は、前記測定経路に沿って連続して配置された少なくとも2つの ループを形成するように配置され、各ループが前記経路に沿って広がり、前記ル ープが直列に接続され、かつ共通のバックグラウンド交番磁界により隣接する前 記ループに誘起されるEMFが互いに逆であるように配置されることを特徴とす る前記請求項のいずれか一項に記載の位置検出装置。 35.前記ループは概ね四角の形状を有することを特徴とする請求項34に記載 の位置検出装置。 36.前記ループは概ね六角の形状を有することを特徴とする請求項34に記載 の位置検出装置。 37.各ループが1つまたは複数巻回の導体を有することを特徴とする請求項3 4乃至36のいずれか一項に記載の位置検出装置。 38.前記第1および第2の信号が時間変動する信号であって、その振幅は前記 2つの可動部材の相対的位置および方位に応じて変動することを特徴とする前記 請求項のいずれか一項に記載の位置検出装置。 39.前記処理手段は、受信信号を復調するための復調装置を有することを特徴 とする請求項38に記載の位置検出装置。 40.前記導体は、1つまたは複数の基板に固着された電線から形成されること を特徴とする前記請求項のいずれか一項に記載の位置検出装置。 41.前記第1および第2の導体が実質的に同一平面内にまたは実質的に平行な 面内に形成されることを特徴とする前記請求項のいずれか一項に記載の位置検出 装置。 42.前記第2の部材は固定され、前記第1の部材は可動とすることを特徴とす る前記請求項のいずれか一項に記載の位置検出装置。 43.複数の第1の部材の相対的位置および方位を検出するように配置され、各 々が第1の部材を特徴づけるそれぞれの磁界発生装置を有することを特徴とする 前記請求項のいずれか一項に記載の位置検出装置。 44.測定平面内のにおいて第11および第2の方向で相対運動するように取り 付けられた第1および第2の部材と、 前記第1の方向における前記第1および第2の部材の相対的位置および方位を 導出するための請求項1乃至43のいずれか一項に記載の第1の位置検出装置と 、 前記第2の方向における前記第1および第2の部材の相対的位置および方位を 導出するための請求項1乃至43のいずれか一項に記載の第2の位置検出装置と 、 前記測定平面内における前記第1および第2の部材の相対的方位を決定するた めに、前記第1および第2の方向の前記相対的方位を組み合わせる手段と を有することを特徴とする2次元位置検出装置。 45.前記第1の部材は実質的に異なる方向にそれぞれ異なる磁界を発生するよ うに動作可能な第1および第2の磁界発生装置を有し、前記処理手段は前記2つ の磁界発生装置からの信号を識別して前記平面内の前記相対的位置および方位を 決定するように動作可能であることを特徴とする請求項44に記載の位置検出装 置。 46.前記第1の磁界発生装置は前記平面と実質的に直交する方向の磁界を作り 出すように動作可能であり、前記処理手段は前記第1の磁界発生装置から受信し た信号を処理して、前記第1および第2の部材の相対的位置の精密および概略位 置測定値を決定するように動作可能であり、前記第2の磁界発生装置は前記平面 に対し実質的に所定の角度で傾いている方向の磁界を発生するように動作可能で あり、前記処理手段は前記第2の磁界発生装置からの信号を処理して、前記平面 内における前記第1および第2の部材の相対的方位を決定するように動作可能で あることを特徴とする請求項45に記載の位置検出装置。 47.前記第1および第2の磁界発生装置が互いに一致することを特徴とする請 求項46に記載の位置検出装置。 48.前記第1および第2の磁界発生装置は所定の距離だけ互いに分離しており 、前記処理手段は前記第1および第2の磁界発生装置から受信した信号を処理し て、前記第1および第2の部材の完全な相対的位置を決定するように動作可能で あることを特徴とする請求項45または46に記載の位置検出装置。 49.3つの一致した磁界発生装置を含み、各々異なる方向に磁界を発生するよ うに配置され、前記処理手段は前記磁界発生装置から受信した信号を処理し、前 記第1および第2の部材の完全な相対的位置を導出できるように配置されている ことを特徴とする請求項45乃至47のいずれか一項に記載の位置検出装置。 50.前記磁界発生装置が駆動されるコイルおよび/または共振装置を有するこ とを特徴とする請求項44乃至49のいずれか一項に記載の位置検出装置。 51.前記磁界発生装置はインダクタおよびキャパシタ共振回路を有することを 特徴とする請求項50に記載の位置検出装置。 52.2つの異なる方向に使われる巻線が実質的に同じ形状を有することを特徴 とする請求項44乃至50のいずれか一項に記載の位置検出装置。 53.前記請求項のいずれか一項に記載の位置検出装置に使用するための共振装 置の組み合わせであって、各々誘起コイルおよびキャパシタを備える第1および 第2の異なる共振装置を有し、各共振装置のコイルの中心点が同一であり、前記 コイルの軸が互いに相対的に傾いていることを特徴とする共振装置の組み合わせ 。 54.更に、誘起コイルおよびキャパシタを備える第3の共振装置を有し、前記 第3の共振装置のコイルの中心点が他の2つの共振装置のコイルの中心点に一致 しており、前記位置検出装置が、前記3つの異なる共振装置によって前記受信巻 線中に誘起された信号によって位置検出装置の一部を形成する受信巻線中に誘起 された信号から、前記共振装置の組み合わせを備える対象物の完全な位置を決定 することができるように、前記第3の共振装置のコイルの軸が他の2つの共振装 置のコイルの軸に対して傾いていることを特徴とする請求項53に記載の共振装 置の組み合わせ。 55.測定経路に沿って相対運動するように取り付けられた第1および第2の部 材を備え、 前記第1の部材は磁界を発生するための磁界発生装置を含み、 前記第2の部材は前記磁界発生装置と誘導結合した第1および第2の導体を含 み、前記第1の導体と前記磁界発生装置の間の磁気結合が第1の空間周波数で変 動し、前記第2の導体と前記磁界発生装置の間の磁気結合が第2の空間周波数で 変動し、その結果、前記磁界発生装置によって発生された磁界に応答して、第1 の信号が第1の受信回路に発生し、前記第1の信号は前記第1の導体と前記磁界 発生装置との相対的位置および方位に応じて変動し、第2の異なる信号が第2の 受信回路に発生し、前記第2の信号は前記第2の導体と前記磁界発生装置との相 対的位置および方位に応じて変動し、 さらに、前記第1および第2の信号を処理して前記2つの可動部材の相対的位 置および方位を前記第1および第2の空間周波数に依存して決定する手段を備え る位置検出装置。 56.測定平面内で相対運動するように取り付けられた第1および第2の部材を 備え、 前記第1の部材が磁界を発生するための磁界発生装置を含み、 前記第2の部材が、前記平面内の2つの異なる方向における前記第1および第 2の部材の相対的位置および方位を感知するための第1および第2の回路群を含 み、 さらに、前記2つの方向の相対的方位を使って、前記平面内における前記第1 および第2の部材の相対的方位を決定する手段を備え、 各巻線群が前記磁界発生装置と誘導結合した第1および第2の導体を含み、前 記第1の導体が前記対応する方向に沿って第1の特性寸法を有し幾何的に変動し ながら広がり、前記第2の導体が前記対応する方向に沿って第2の異なる特性寸 法を有し幾何的に変動しながら広がることを特徴とする位置検出装置。 57.請求項1から42のいずれか一項に記載の位置検出装置に使用するための 複数の成形された導体を製造する方法であって、 導体が測定経路に沿ってそれぞれの特性寸法を有し幾何的に変動しながら測定 経路に広がるように、配線を巻線織機上に要求されたように巻線するステップと 、 配線を1つまたは複数の基板に固着させるステップと を備えることを特徴とする方法。 58.測定経路に沿って相対運動するように取り付けられた第1および第2の部 材を備え、 前記第1の部材は磁界を発生するための磁界発生装置を備え、 前記第2の部材は、第1および第2のそれぞれ前記磁界発生装置と誘導結合し た導体を含む回路を備え、前記第1の回路の導体が測定経路に沿って第1の特性 寸法を有し幾何的に変動しながら広がり、前記第2の回路の導体が測定経路に沿 って第2の異なる特性寸法を有し幾何的に変動しながら広がり、その結果、前記 磁界発生装置によって発生された磁界に応答して、第1の信号が前記第1の回路 に発生し第2の異なる信号が前記第2の回路に発生し、前記第1および第2の信 号がいずれも前記2つの可動部材の相対的位置および方位に応じて変動し、 さらに、前記第1および第2の信号を処理して、前記相対的位置および方位、 前記2つの導体の幾何的変動のそれぞれの特性寸法の間の関係を決定する手段を 備える位置検出装置。 59.測定経路に沿って相対運動するように取り付けられた第1および第2の部 材を備え、 前記第1の部材は磁界を発生するための磁界発生装置を備え、 前記第2の部材は、前記測定経路に沿って広がり前記磁界発生装置と誘導結合 した第1および第2の周期的巻線を備え、前記第1の巻線の周期が前記第2の巻 線の周期と異なり、その結果、前記磁界発生装置によって発生された磁界に応答 して、第1の信号が前記第1の回路に発生し第2の異なる信号が前記第2の回路 に発生し、前記第1および第2の信号がいずれも前記2つの部材の相対的位置お よび方位に応じて実質的に正弦曲線で変動し、 さらに、前記第1および第2の信号を処理して、前記相対的位置および方位に 依存する第1の値および前記相対的位置および方位に依存する第2の異なる値を 提供する手段と、 前記第1および第2の値を組み合わせて前記巻線の2つの周期の間の関係に依 存する前記位置および方位を決定する手段とを備える位置検出装置。 60.前記組み合わせる手段が前記第1および第2の値の和および差を決定する ための加算および減算手段を有することを特徴とする請求項59に記載の位置検 出装置。 61.X−Y方向に相対運動するように取り付けられた第1および第2の部材を 備え、 前記第1の部材は、実質的に第1の方向の磁界を発生するための第1の磁界発 生装置および実質的に前記第1の方向と異なる第2の方向の磁界を発生するため の第2の磁界発生装置を有し、 前記第2の部材は、測定経路に沿って広がり前記第1および第2の磁界発生装 置と誘導結合した2組の周期的巻線を有し、各組が第1および第2の周期的巻線 を含み、前記第1の巻線の周期が前記第2の巻線の周期と異なり、その結果、前 記磁界発生装置の各々によって発生された磁界に応答して、第1の信号が前記第 1の回路に発生し第2の異なる信号が前記第2の回路に発生し、前記第1および 第2の信号がいずれも前記2つの部材の相対的位置および方位に応じて変動し、 さらに前記磁界発生装置の各々からの前記第1および第2の信号を処理して、 前記相対的位置および方位に依存する第1の値および前記相対的位置および方位 に依存する第2の異なる値を提供する手段と、 前記第1および第2の値を組み合わせて、前記相対的X−Y位置を決定し、か つ前記巻線の2つの周期の間の関係に依存する前記相対的方位を決定する手段と を備えることを特徴とするX−Yディジタイジング・システム。 62.位置検出装置から得られる信号を処理するための処理回路であって、請求 項1乃至61のいずれか一項に記載の位置検出装置で使用される処理回路のすべ ての技術的特徴を含む処理回路。 63.添付の図面を参照して本明細書で実質的に記載した如き処理回路。 64.X−Yディジタイジング・タブレットであって、可動部材の前記ディジタ イジング・タブレットに対して相対的な第1の方向の位置を決定するための第1 の巻線群と、前記部材の前記タブレットに対して相対的な第2の方向の位置を決 定するための第2の巻線群とを備え、 前記巻線の各々は、対応する測定経路に沿って広がる導体を含み、かつ所定の 空間周波数を有する磁界に対して感度を有し、 各々の巻線は前記測定経路に沿って連続して配置された少なくとも2つのルー プを含み、各ループが前記経路に沿って広がり、前記ループが直列に接続され、 共通のバックグラウンド交番磁界により隣接する前記ループに誘起されるEMF が互いに逆であるように配置されることを特徴とするX−Yディジタイジング・ タブレット。 65.前記請求項のいずれか一項に記載の位置検出装置を備えるパーソナル・コ ンピュータであって、前記第2の部材が前記導体を含み、前記受信回路が前記コ ンピュータのディスプレイの後ろに位置し、前記第1の部材が前記ディスプレイ 上の位置を指し示すためのポインティング・デバイスを含み、前記位置検出装置 から決定された前記スタイラスと前記ディスプレイの相対的位置が前記ディスプ レイ上に表示された情報を制御するために使用されることを特徴とするパーソナ ル・コンピュータ。 66.測定経路に沿って相対運動するように取り付けられた第1および第2の部 材を備え、 前記第1の部材は、各々が前記測定経路に沿って異なる特性寸法を有し幾何的 に変動しながら広がる複数の導体を有し、 前記第2の部材は前記導体の1つに印加された入力駆動信号に応答して他方の 前記導体中に出力信号が誘起されるように、前記導体と相互作用する手段を有し 、前記出力信号が前記経路に沿って前記第1および第2の部材の間の相対的位置 の関数として変動するように、前記相互作用手段および前記幾何的に変動する導 体が配置され、 さらに、前記信号を処理して前記相対的位置を導出する手段と を備えることを特徴とする位置検出装置。 67.測定経路に沿って相対運動するように取り付けられた第1および第2の部 材の間の相対的位置および方位を検出する方法であって、 前記第1の部材の上に磁界を発生するための磁界発生装置を提供するステップ と、 前記磁界発生装置または前記第2の部材と誘導結合した第1および第2の導体 を提供するステップであって、前記第1の導体が測定経路に沿って第1の特性寸 法を有し幾何的に変動しながら広がり、前記第2の導体が測定経路に沿って第2 の異なる特性寸法を有し幾何的に変動しながら広がり、その結果、前記磁界発生 装置によって発生された磁界に応答して、第1の信号が第1の受信回路に発生し 、前記第1の信号が前記第1の導体と前記磁界発生装置との相対的位置および方 位に応じて変動し、第2の異なる信号が第2の受信回路に発生し、前記第2の信 号が前記第2の導体と前記磁界発生装置との相対的位置および方位に応じて変動 するステップと、 前記磁界発生装置を使って磁界を発生するステップと、 前記受信回路から前記第1および第2の信号を受信するステップと、 前記第1および第2の信号を処理して、前記2つの導体の前記幾何的変動の特 性寸法それぞれの間の関係を使って、前記2つの可動部材の相対的位置および方 位を決定するステップと 有することを特徴とする検出方法。
JP50397099A 1997-06-17 1998-06-17 位置検出装置、共振装置、位置検出装置に使用するための複数の成形された導体を製造する方法、x−yディジタイジング・システム、処理回路、パーソナル・コンピーュータ、及び、検出方法 Expired - Fee Related JP4173917B2 (ja)

Applications Claiming Priority (7)

Application Number Priority Date Filing Date Title
GBGB9712735.1A GB9712735D0 (en) 1997-06-17 1997-06-17 Syringe volume measurement device
GB9712735.1 1997-06-17
GBGB9713221.1A GB9713221D0 (en) 1997-06-23 1997-06-23 High performance, low-cost digitiser tablet
GB9713221.1 1997-06-23
GB9725133.4 1997-11-27
GBGB9725133.4A GB9725133D0 (en) 1997-11-27 1997-11-27 3D Spiral sensor
PCT/GB1998/001759 WO1998058237A1 (en) 1997-06-17 1998-06-17 Position detector

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002508060A true JP2002508060A (ja) 2002-03-12
JP4173917B2 JP4173917B2 (ja) 2008-10-29

Family

ID=27268896

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP50397099A Expired - Fee Related JP4173917B2 (ja) 1997-06-17 1998-06-17 位置検出装置、共振装置、位置検出装置に使用するための複数の成形された導体を製造する方法、x−yディジタイジング・システム、処理回路、パーソナル・コンピーュータ、及び、検出方法

Country Status (8)

Country Link
EP (1) EP0990122B1 (ja)
JP (1) JP4173917B2 (ja)
AT (1) ATE263359T1 (ja)
AU (1) AU748524B2 (ja)
CA (1) CA2295047C (ja)
DE (1) DE69822828T2 (ja)
HK (1) HK1027619A1 (ja)
WO (1) WO1998058237A1 (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004213620A (ja) * 2002-12-18 2004-07-29 Wacom Co Ltd 3次元情報検出システム、3次元情報検出装置及び3次元情報検出用入力装置
JP2005156348A (ja) * 2003-11-26 2005-06-16 Okuma Corp 位置検出装置
JP2005521122A (ja) * 2001-09-25 2005-07-14 ▲ビン▼祥實業有限公司 接触制御機能を有するフラットパネル型ディスプレイ。
JP2007139706A (ja) * 2005-11-22 2007-06-07 Univ Nihon 位置検知システム
JP2009509153A (ja) * 2005-09-23 2009-03-05 エディサンス センサ、及び位置及び速度を測定するための方法
JP2012098056A (ja) * 2010-10-29 2012-05-24 Sinfonia Technology Co Ltd 平面位置検出装置及びこれを適用した平面モータ
KR101356457B1 (ko) 2013-03-12 2014-02-11 (주)파트론 위치 지시기의 주파수 트리밍 방법 및 위치 지시기
JP2016534338A (ja) * 2013-08-06 2016-11-04 ヴァヨテックValotec 所定の領域で1つ以上の移動体を位置特定する装置、およびこのような装置で実施される方法

Families Citing this family (22)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3248716B2 (ja) * 1998-09-21 2002-01-21 株式会社ワコム 姿勢検出装置、姿勢検出方法、姿勢検出センサ装置及び姿勢指示装置
DE60024321T2 (de) 1999-12-10 2006-08-17 Sensopad Ltd., Harston Mensch/maschine-schnittstelle
US6690156B1 (en) * 2000-07-28 2004-02-10 N-Trig Ltd. Physical object location apparatus and method and a graphic display device using the same
US6724198B2 (en) * 2000-12-21 2004-04-20 G. Burnell Hohl Inductive sensory apparatus
GB2371365A (en) * 2001-01-17 2002-07-24 Sentec Ltd Identification and location sensor
JP3736440B2 (ja) 2001-02-02 2006-01-18 株式会社セガ カード及びカードゲーム装置
EP1440291A1 (en) * 2001-10-30 2004-07-28 Scientific Generics Limited A position sensor
JP3957505B2 (ja) * 2001-12-26 2007-08-15 株式会社ワコム 3次元情報検出装置、3次元情報センサ装置
EP1509833A2 (en) * 2002-06-05 2005-03-02 Synaptics (UK) Limited Signal transfer method and apparatus
EP2388770A1 (en) * 2002-08-29 2011-11-23 N-Trig Ltd. Digitizer stylus
US7372455B2 (en) 2003-02-10 2008-05-13 N-Trig Ltd. Touch detection for a digitizer
US20050229878A1 (en) * 2004-03-08 2005-10-20 Taylor G B Electronic valve actuator
US7649524B2 (en) 2004-07-15 2010-01-19 N-Trig Ltd. Tracking window for a digitizer system
WO2006013580A1 (en) * 2004-07-31 2006-02-09 Nasirudhien P A A device, a system and a method for automating two dimensional movements of the objects in a table top games
US8931780B2 (en) 2005-08-11 2015-01-13 N-Trig Ltd. Apparatus for object information detection and methods of using same
GB2475841B (en) * 2009-12-01 2012-05-30 Wfs Technologies Ltd Precision alignment system
GB2488389C (en) 2010-12-24 2018-08-22 Cambridge Integrated Circuits Ltd Position sensing transducer
GB2503006B (en) 2012-06-13 2017-08-09 Cambridge Integrated Circuits Ltd Position sensing transducer
US10067154B2 (en) 2015-07-24 2018-09-04 Honeywell International Inc. Accelerometer with inductive pick-off
CN106933437B (zh) * 2017-02-13 2018-11-27 深圳市华鼎星科技有限公司 一种手写输入装置
CN110487162B (zh) * 2019-09-29 2020-09-08 桂林广陆数字测控有限公司 混合定位电磁感应式位移传感器
GB2611299A (en) * 2021-09-28 2023-04-05 Sonuus Ltd Displacement or pressure sensing system for a touchpad or keyboard

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4029899A (en) * 1974-11-20 1977-06-14 National Research Development Corporation Position indicator
MY106855A (en) * 1989-08-24 1995-08-30 Sony Corp Input devices.
US5239489A (en) * 1991-05-06 1993-08-24 International Business Machines Corporation Pen position and tilt estimators for a digitizer tablet
DK0760087T4 (da) * 1994-05-14 2004-08-09 Synaptics Uk Ltd Positionskodeorgan

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005521122A (ja) * 2001-09-25 2005-07-14 ▲ビン▼祥實業有限公司 接触制御機能を有するフラットパネル型ディスプレイ。
JP2004213620A (ja) * 2002-12-18 2004-07-29 Wacom Co Ltd 3次元情報検出システム、3次元情報検出装置及び3次元情報検出用入力装置
JP2005156348A (ja) * 2003-11-26 2005-06-16 Okuma Corp 位置検出装置
JP2009509153A (ja) * 2005-09-23 2009-03-05 エディサンス センサ、及び位置及び速度を測定するための方法
JP2007139706A (ja) * 2005-11-22 2007-06-07 Univ Nihon 位置検知システム
JP4713312B2 (ja) * 2005-11-22 2011-06-29 学校法人日本大学 位置検知システム
JP2012098056A (ja) * 2010-10-29 2012-05-24 Sinfonia Technology Co Ltd 平面位置検出装置及びこれを適用した平面モータ
KR101356457B1 (ko) 2013-03-12 2014-02-11 (주)파트론 위치 지시기의 주파수 트리밍 방법 및 위치 지시기
JP2016534338A (ja) * 2013-08-06 2016-11-04 ヴァヨテックValotec 所定の領域で1つ以上の移動体を位置特定する装置、およびこのような装置で実施される方法

Also Published As

Publication number Publication date
CA2295047A1 (en) 1998-12-23
WO1998058237A1 (en) 1998-12-23
EP0990122A1 (en) 2000-04-05
DE69822828T2 (de) 2004-08-12
HK1027619A1 (en) 2001-01-19
AU748524B2 (en) 2002-06-06
DE69822828D1 (de) 2004-05-06
AU8222598A (en) 1999-01-04
ATE263359T1 (de) 2004-04-15
EP0990122B1 (en) 2004-03-31
CA2295047C (en) 2006-05-09
JP4173917B2 (ja) 2008-10-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2002508060A (ja) 位置検出装置
US6249234B1 (en) Position detector
US7030782B2 (en) Position detector
EP0607694B1 (en) Cordless digitizer
US6124708A (en) Position detection using a spaced apart array of magnetic field generators and plural sensing loop circuits offset from one another in the measurement direction
US7514919B2 (en) Sensing apparatus and method
US7049924B2 (en) Electromagnetic induction type position sensor
JP6399559B2 (ja) 位置検出システム
WO2005085763A2 (en) Position sensor
JP2002531902A (ja) 位置センサ
AU2002334235B2 (en) A position sensor
AU2002334235A1 (en) A position sensor
CA2431008A1 (en) Measurement of stress in a ferromagnetic material
JPH0643994A (ja) 高周波磁気ディジタイザのための最適走査シーケンス
JPH10198494A (ja) データタブレット
TW440683B (en) Position detector
MXPA99011463A (es) Detector de posicion
CN217110952U (zh) 磁灵敏度测量系统
US6469501B1 (en) Conductive system for measuring the linear and angular positions of one object relative to another
JPH09311762A (ja) 3次元操作検出装置
JP2002082006A (ja) 電磁誘導式力覚センサ
Emura et al. Development of motion capture system using rotating magnetic field and differential magnetic field
JP2625479B2 (ja) 座標検出装置
JP2020197394A (ja) 磁気センサ
Kumagai et al. Development of motion capture system using alternating magnetic field

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050603

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20071005

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20071023

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20071219

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080122

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080415

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080527

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080722

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080815

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110822

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120822

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120822

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130822

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees