JP2002507977A - ペルフルオロアルキル含有のオリゴマー化合物、その製造方法およびnmr診断法におけるその使用 - Google Patents

ペルフルオロアルキル含有のオリゴマー化合物、その製造方法およびnmr診断法におけるその使用

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Abstract

(57)【要約】 一般式(I)A−RF[式中、Aは、直接またはリンカーを介して環状の骨格鎖の窒素原子に結合している2〜6個の金属錯体を有する分子部分であり、かつRFは、式Cn2nE(式中、Eは末端のフッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子または水素原子を表し、かつnは、数4〜30である)を有するペルフルオロ化された直鎖状または分枝鎖状の炭素鎖である]のペルフルオロアルキル含有オリゴマー化合物は、診断法のため、特にインビボ造影剤として貴重な化合物である。

Description

【発明の詳細な説明】 ペルフルオロアルキル含有のオリゴマー化合物、その製造方法およびNMR診断 法におけるその使用 本発明は、請求の範囲で特徴付けられている対象、つまり新規のペルフルオロ アルキル含有オリゴマー化合物、該化合物を含有する医薬品、その製造方法およ び1H−NMR−診断法および−分光分析法、X線診断法、放射線診断法におけ る造影剤として、ならびに放射線治療薬としての使用に関する。 核磁気共鳴(NMR)は、今日、広く使用されている医学的な診断のインビボ 造影のために利用される方法であり、これにより体液中のプロトンの磁気特性の 瘍を含む)を描出することができる。このために例え メータの影響により(例えば緩和時間T1およびT2)、その結果生じる画像のコ ントラスト増大をもたらすか、もしくはこれらの画像を初めて読み取り可能にす る。特に常磁性イオンの錯体、例えばガドリニウム含有錯体(例えばMagnevist( R) )は、常磁性イオンの効果に基づいて、適用のための緩和時間を短縮する。緩 和時間の短縮の基準は、mM-1・sec-1で記載されるリラクシビティ(Relaxiv ity)である。 常磁性イオン、例えばGd3+、Mn2+、Cr3+、Fe3+およびCu2+は、遊離 の形で溶液として投与することができない。というのもこれらは極めて毒性だか らである。これらのイオンをインビボの適用にとって適切にするために、通例こ れらを錯体にするが、このことはEP0071564A1号に初めて記載されて いる(アミノポリカルボン酸、例えばジエチレントリアミン−五酢酸[DTPA ]との錯化)。Gd−DTPA−錯体のジ−N−メチルグルカミン塩は、商品名 Magnevist(R)で公知であり、かつ特にヒトの脳および腎臓における腫瘍の診断の ために適用される。 フランス特許第2539996号に記載されているGd−DOTAのメグルミ ン塩(1,4,7,10−テトラカルボキシメチル−1,4,7,10−テトラ アザシクロドデカンのガドリニウム−III−錯体)は、核スピン断層撮影法に おいて同様に極めて有利であることが実証されており、かつ商品名Dotatem(R)で 登録されたもう1つの造影剤である。 しかしこれらの造影剤は、すべての適用ケースにとって満足に使用できるもの ではない。現代の造影法である核スピン断層撮影法(MRI)およびコンピュー ター断層撮影法(CT)のために現在臨床的に使用されている造影剤、例えばMa gnevist(R)、Pro Hance(R)、Ultravist(R)およびOmniscan(R)は、体のすべての 細胞外スペース(脈管内スペースおよび間質中)に分布 する。 しかし特に血管の描出のために、脈管スペース(血管スペース)中での適用の 際に脈管中のみに分布し、ひいてはこれをマーキングする造影剤が望ましい(い わゆる血液プール剤(blood-pool-agents))。 これの問題を、マクロ分子または生体分子に結合する錯体形成剤の使用により 解決することが試みられた。これまでこれによる成功は極めて限定的である。 従って例えばEP0088695A1およびEP0150844A1に記載さ れている錯体中の常磁性中心の数は、満足のいく造影にとっては十分ではない。 必要とされる金属イオンの数を、巨大分子である生体分子中に錯化単位を複数 導入することにより増加させると、これはこの生体分子の親和性および/または 特異性の許容することのできない損傷と結びついている[J.Nucl.Med.24,11 58(1983)]。 血管造影法のための巨大分子の造影剤、例えばアルブミン−Gd−DTPAは 、Radiology 1987;162:205に記載されている。しかしアルブミン−Gd−DTP Aは、ラットにおける静脈内注射の24時間後に肝臓組織中での富化を示し、こ れは投与量のほぼ30%である。さらに、24時間後に投与量の約20%が排出 されたにすぎない。 巨大分子のポリリジン−Gd−DTPA(EP0233619A1)は、同様 に血液プール剤として使用 することができる。しかしこの化合物は、製造により条件づけられて異なった大 きさの分子の混合物からなる。ラットにおける排出試験の際に、この巨大分子は 変化することなく糸球体濾過により腎臓を経由して排出されることが判明した。 しかし合成により条件づけられて、ポリリシン−Gd−DTPAは巨大分子もま た含有しており、該分子の大きさは糸球体濾過の際に腎臓の毛管を通過すること ができず、ひいては体内に残留するほどである。 炭水化物をベースとする巨大分子の造影剤、例えばデキストランもまた記載さ れている(EP0326226A1)。該化合物の欠点は、該化合物が通例信号 をわずか約5%増大するのみの常磁性カチオンを有していることである。 従って本発明の課題は、前記の欠点を有しておらず、かつ特に1H−NMR診 断法の際により高いプロトンリラクシビティを示し、ひいては信号強度の増大の 際に、投与量の減少を可能にする新規の造影剤を提供することである。さらに該 造影剤は安定しており、良好な認容性を有し、かつ特に器官特異的な特性を有し ており、その際一方では調査するべき器官中でのその保持はわずかな配量で疑い の余地のない診断のために必要な画像数を得るために十分であるべきであり、し かし他方では引き続きできる限り迅速かつ十分に体からの金属の完全な排出を保 証するべきである。 本発明の課題は、一般式I: A−RF (I) [式中、 Aは、直接またはリンカーを介して環状の骨格鎖の窒素原子に結合している2 〜6個の金属錯体を含有する分子部分であり、かつ RFは、式−Cn2nEの直鎖状または分枝鎖状のペルフルオロ化炭素鎖であり 、その際、Eは末端のフッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子または水素 原子を表し、かつnは、4〜30の数を表す]のペルフルオロアルキル含有オリ ゴマー化合物において、分子部分Aが以下の構造:[式中、 qは、0、1、2または3の数であり、 Kは、錯形成剤または金属錯体または有機および/または無機塩基またはアミ ノ酸またはアミノ酸アミドのこれらの塩を表し、 Xは、ペルフルオロアルキル基への直接結合、フェ ニレン基またはC1〜C10−アルキレン鎖を表し、該基は場合により1〜15個 の酸素原子、1〜5個の硫黄原子、1〜10個のカルボニル基、1〜10個の( NR)基、1〜2個のNRSO2基、1〜10個のCONR基、1−ピペリジン 基、1〜3個のSO2基、1〜2個のフェニレン基を有するか、または場合によ り1〜3個の基RFにより置換されており、その際Rは、水素原子、フェニル基 、ベンジル基またはC1〜C15−アルキル基を表し、該基は場合により1〜2個 のNHCO基、1〜2個のCO基、1〜5個の酸素原子を有し、かつ場合により 1〜5個のヒドロキシ基、1〜5個のメトキシ基、1〜3個のカルボキシ基、1 〜3個のRF基により置換されており、 Yは、直接結合または一般式IIまたはIII:の鎖であり、その際、 R1は、水素原子、フェニル基、ベンジル基またはC1〜C7−アルキル基であ り、該基は場合によりカルボキシ基、メトキシ基またはヒドロキシ基で置換され ており、 Zは、直接結合、5個までのグリコール単位を有するポリグリコールエーテル 基であるか、あるいは一般式IV: −CH(R2)− (IV) (式中、R2は、C1〜C7−カルボン酸、フェニル基、ベンジル基または−(C H21 〜5−NH−K−基である)の分子部分であり、 αは、骨格鎖の窒素原子への結合を表し、βは、錯形成剤または金属錯体Kへ の結合を表し、 かつ変数kおよびmは、0〜10の自然数を表し、かつlは、0または1を表 し、かつその際、 Gは、CO基またはSO2基である]を有することを特徴とするペルフルオロ アルキル含有オリゴマー化合物により解決される。 これらの化合物は、市販の1H−NMR造影剤であるMagnevist(R)、Dotarem(R ) 、Omniscan(R)およびPro Hance(R)と比較して、意外なほど高いプロトン−リラ クシビティを有している(ここではT1−リラクシビティに関する値は3.5〜4 .9[mM-1・sec-1、39℃、0.47T]であり、この点に関しては例2 8の前の大1表を参照のこと)。 その他に本発明による化合物は、血管の病気の認識および位置決定のために著 しく適切である。というのも脈管内スペースでの適用の際に専ら該脈管内のみに 分布するからである。本発明による化合物は、核スピン断層撮影法を用いて血行 のよい組織を血行の悪い組織から境界付け、ひいては虚血を診断することを可能 にする。梗塞した組織もまた、本発明による造影剤を適用すると、その貧血に基 づいて、周辺の健康な組織または虚血性の組織から境界づけることができる。こ のことは、例えば心筋梗塞を虚血から区別するために特に重要である。 従来血液プール剤として使用された巨大分子の化合物、例えばGd−DTPA −ポリリジンに対して、本発明による化合物は、同様により高いT1−レラクシ ビティを有し、ひいてはNMR造影の際の信号強度の増大により優れている。該 化合物はその他に血管中でのより長い保持率を有するので、比較的少量の配量( 例えば体重1kgあたりGd≦50μモル)でも適用することができる。しかし 特に本発明による化合物は、迅速かつ十分完全に体外に排出される。 さらに本発明による化合物は高められた血管透過性を有する領域、例えば腫瘍 中で富化することが明らかになった。該化合物は組織の潅流についての描出を可 能にし、組織中の血液容量を決定し、血液の緩和時間もしくは密度を選択的に短 縮し、かつ血管の透過性を 画像により描出する可能性を与える。このような生理学的情報は、例えばGd− DTPA(Magnevist(R))のような細胞外造影剤によっては得られない。この観 点から現代の造影法である核スピン断層撮影法およびコンピュータ断層撮影法の 場合の使用分野が生じる。悪性腫瘍のより具体的な診断、細胞増殖抑制性、消炎 性または血管拡張性の治療の際の早期の治療コントロール、低潅流性の領域(例 えば心筋層中)の早期発見、血管の病気の際の血管造影法および(無菌または感 染性)炎症の認識および診断である。 さらに、本発明の化合物は血液プール剤として適切であるのみではなく、リン パ特異的NMR造影剤(リンパ管造影剤)として有利に使用することができるこ とが判明した。 リンパ節の描出は、癌患者の場合、転移の発病の早期的な認識のために中心的 に重要である。本発明による造影剤は、拡大していないリンパ節(2cm未満) における小さな転移を、悪性の発病を有していないリンパ節過形成から区別する ことを可能にする。その際に、該造影剤を脈管内に、または間質および/または 皮内投与することができる。間質/皮内適用は、該物質が直接散乱する病巣(例 えば原発腫瘍)から相応するリンパ経路を経由して潜在的に該当する、局所的な リンパ節ステーション(Lymphknotenstationen)に輸送されるという利点を有する 。同様にわずかな投与量で リンパ節内での造影剤の高い濃度を達成することができる。 本発明による化合物は、間接的なNMR−リンパ管造影法における造影剤によ り所望される前提条件、つまり良好な局所相容性、注入箇所からの急速な搬出、 全組織体からの良好かつ十分に完全な排出という条件をすべて満足する。さらに 該化合物は、複数のリンパ節ステーションを経由した高い富化を示し、ひいては 関連した診断的な描出を可能にする。例えばモルモットモデルでは、皮下投与( 体重1kgあたり2.5〜10μモル、後足の足指間の腔への注入)後に複数の リンパ節ステーション(膝窩、鼠径部、腸骨窩)を経由した高い富化を示すこと ができた。特に適切な場合、例えば第二(鼠径部)および第三(腸骨窩)ステー ション中で、それぞれ≧200もしくは≧300μモル/lのガドリニウム濃度 が得られた。通常、本発明による化合物を用いて1000μモル/lまでのリン パ節濃度が得られる。 ヒトの場合、本発明による化合物を、局所的に(皮下もしくは該当する組織へ の直接経皮的に)注入することができる。その都度の注入容量0.2〜1mlで 検査するべき範囲(例えば腫瘍)の周囲にグループ化した複数の注入箇所(丘斑 (Quaddeln))も可能である。その際、全注入容量は決して5mlを越えるべきで はない。このことは、調製において75〜100ミリ モル/lの金属濃度が存在していなくてはならず、ひいては体重1kgあたり5 〜10μモルの潜在的な臨床的投与量をこの容量で適用することができることを 意味する。適用箇所は、特定のリンパ排出領域が、ここに分類される組織(例え ば婦人科のまたは直腸腫瘍の場合)から特異的に着色するか、または未知の排出 領域が特定の外傷(可能な治療的介入のための範囲、例えばメラノーマまたは乳 ガンの場合)であるべきかどうかに依存する。 NMR−造影のために、化合物の富化が生じる標準的なリンパ節組織中で、少 なくとも40μモル/lおよび最高で2500μモル/lのガドリニウム濃度が 必要である。造影は(注入箇所および組織に応じて)本発明による化合物の注入 の30分後または4〜6時間まで行うことができる。本発明によるガドリニウム 錯体の化合物を用いて、特にリンパ節組織の水分のプロトンのT1−緩和時間に 影響を与えることができるので、T1−により数値が決定された配列は、リンパ 節ステーションのNMR増大を検出するために最良の状態にある。リンパ節は極 めて頻繁に脂肪組織中に埋め込まれており、かつ該組織はそのような配列上に極 めて高い信号強度を有しているので、脂肪を抑制する測定法が提供される。T1 により数値決定された脂肪を抑制する測定配列を有する化合物中の常磁性ガドリ ニウム錯体は、超常磁性酸化鉄粒子の製剤に対して、該錯 体がより高い空間的分解、より少ない歪み人工物(感受性人工物に基づいて)お よびより短い撮影時間を有するNMR画像を可能にするという大きな利点を有す る。 リンパ節のポジティブなマーキング(つまり信号の増大)を行うので、比較の ための造影剤を用いないNMR撮影は、もはや必ずしも必要ではなく、かつ患者 あたりの全検査時間を短縮することができる。本発明による新規の一般式Iのペ ルフルオロアルキル含有オリゴマー化合物の中で、qが変数1を表す化合物は有 利である。 アルキレン鎖の意味での分子部分Xとして、例えば以下の構造が挙げられる: その際、γはGに、およびδはRFに結合し、Rは水素原子、フェニル基、ベ ンジル基またはC1〜C15−アルキル基を表し、該基は場合により1〜2個のN HCO基、1〜2個のCO基、1〜5個の酸素原子を含有し、かつ場合により1 〜5個のヒドロキシ基、1〜5個のメトキシ基、1〜3個のカルボキシ基、1〜 3個のRF基により置換されていてもよい。 有利な分子部分Xは、1〜10個のCH2CH2Oまたは1〜5個のCOCH2 NH基を有するアルキレン鎖である。 Xに関して、直接結合ならびに以下の構造: が特に有利である。 分子部分Yとして以下の構造が挙げられる: 有利な分子部分Yは直接結合ならびに以下の構造である: 錯形成剤もしくは金属錯体は以下の構造を有する: 錯形成剤もしくは金属錯体は以下の構造を有する: その際、 ●R4は、相互に無関係に水素原子または原子番号20〜32、37〜39、4 2〜44、49または57〜83の元素の金属イオン等価物であり、 ●R5は、水素原子あるいは直鎖状または分枝鎖状の飽和または不飽和C1〜C30 −アルキル鎖であり、該鎖は場合により1〜5個のヒドロキシ基、1〜3個のカ ルボキシ基または1個のフェニル基により置換されており、および/または場合 により1〜10個の酸素原子、1個のフェニレン基または1個のフェニレンオキ シ基により中断されており、 ●R6は、水素原子、直鎖状または分枝鎖状のC1〜C7−アルキル基、フェニル 基またはベンジル基であり、 ●R7は、水素原子、メチル基またはエチル基であり、該基は場合によりヒドロ キシ基またはカルボキシ基により置換されており、 ●Uは、場合により1〜5個のイミノ基、1〜3個のフェニレン基、1〜3個の フェニレンオキシ基、1〜 3個のフェニレンイミノ基、1〜5個のアミド基、1〜2個のヒドラジド基、1 〜5個のカルボニル基、1〜5個のエチレンオキシ基、1個の尿素基、1個のチ オ尿素基、1〜2個のカルボキシアルキルイミノ基、1〜2個のエステル基、1 〜10個の酸素基、1〜5個の硫黄基および/または1〜5個の窒素原子を含有 し、および/または場合により1〜5個のヒドロキシ基、1〜2個のメルカプト 基、1〜5個のオキソ基、1〜5個のチオキソ基、1〜3個のカルボキシ基、1 〜5個のカルボキシアルキル基、1〜5個のエステル基および/または1〜3個 のアミノ基により置換された、直鎖状、分枝鎖状、飽和または不飽和のC1〜C2 0 −アルキレン基であり、その際場合により含有されているフェニレン基は1〜 2個のカルボキシ基、1〜2個のスルホン基または1〜2個のヒドロキシ基によ り置換されていてもよく、 ●Tは、−CO−β基、−NHCO−β基または−NHCS−β基を表し、その 際βはYへの結合箇所を表す。 有利な置換基R5として以下のものが挙げられる:水素原子、メチル基、エチ ル基、プロピル基、イソプロピル基、ベンジル基、フェニル基、−CH2CH2O H−、−CH2OH−、−CH2−COOH−、−COOH−、−CH2CHOH CH2OH−、−CH2O−CH2CH2OCH3−、−CH2OCH3−、−CH2− O −C64−COOH基である。 有利な置換基R6として以下のものが挙げられる:水素原子、メチル基、エチ ル基、プロピル基、イソプロピル基、ベンジル基およびフェニル基。 有利な置換基R7として以下のものが挙げられる:水素原子、メチル基、エチ ル基、−CH2CH2OH−、−CH2−COOH基。 有利にはUが表すC1〜C10−アルキレン鎖は、以下の基を含有する: および/または基−COOH、−CH2COOHにより置換されている。 Uの例として以下の基が挙げられる: Kの例として以下の構造が挙げられる: その際、最初に挙げられている5つのものが有利である。 RFは、−Cn2nE鎖を表し、その際Eは、末端のF原子、Cl原子、Br原 子、I原子またはH原子を表し、有利にはF原子を表し、かつnは、4〜30、 有利には6〜12の数を表す。有利なRF−鎖は、以下のものである: −C613、−C817、−C1021および−C1225。 本発明による薬剤がNMR診断法のためのものである場合、錯塩の中心イオン は常磁性でなくてはならない。これは特に原子番号21〜29、42、44およ び58〜70の元素の2価また3価のイオンである。適切なイオンは例えばクロ ム(III)イオン、鉄(II)イオン、コバルト(II)イオン、ニッケル( II)イオン、銅(II)イオン、プラセオジム(III)イオン、ネオジム( III)イオン、サマリウム(III)イオンおよびイッテルビウム(III) イオンである。その極めて強力な磁気モーメントのために、ガドリニウム(II I)イオン、テルビウム(III)イオン、ジスプロシウム(III)イオン、 ホルミウム(III)イオン、エルビウム(III)イオン、マンガン(II) イオンおよび鉄(III)イオンが特に有利である。 本発明による薬剤がX線診断法のためのものである場合、X線の十分な吸収を 達成するために、原子番号がより大きい元素から中心イオンを誘導しなくてはな らない。この目的のために、21〜29、39、42、44、57〜83の原子 番号の元素の中心イオンを有する生理学的に認容性の錯塩を含有する診断薬が適 切であることが判明した。これは例えばランタン(III)イオンおよび上記の ランタニド系列のイオンで ある。 残りの酸の水素原子、つまり中心イオンにより置換されなかったものは、場合 により完全に、または部分的に無機および/または有機塩基、アミノ酸またはア ミノ酸アミドのカチオンにより置き換えられてもよい。 適切な無機カチオンは例えばリチウムイオン、カリウムイオン、カルシウムイ オン、マグネシウムイオンおよび特にナトリウムイオンである。有機塩基の適切 なカチオンは、特に第一級、第二級または第三級アミン、例えばエタノールアミ ン、ジエタノールアミン、モルホリン、グルカミン、N,N−ジメチルグルカミ ンおよび特にN−メチルグルカミンである。アミノ酸の適切なカチオンは例えば リジン、アルギニンおよびオルニチンのカチオンならびにさもなければ酸性また は中性のアミノ酸のアミドである。 一般式Iの本発明による化合物の製造は、一般式I’: A’−RF (I’) [式中、A’は基:を表し、かつK’はR4が水素原子またはカルボキシ保護基を表すKを表す] の化合物を、場合により存在する保護基の分離後に、自体公知の方法で原子番号 20〜32、37〜39、42〜44、49または57〜83の元素の少なくと も1つの金属酸化物または金属塩と反応させ、かつ場合により引き続きこうして 得られた錯化合物中にまだ存在する酸の水素原子を完全にまたは部分的に、無機 および/または有機塩基、アミノ酸またはアミノ酸アミドのカチオンにより置換 することにより行う。 Kが、テトラアザマクロ環を表す場合、本発明による化合物の合成は、一般式 I”: の化合物と、錯体V’またはVI’:[式中、T’は、−C*O−、−COOH、−N=C=O−または−N=C=S 基を表し、かつ−C*Oは、活性化カルボキシル基を表す]とを反応させて行う ことができるが、ただしその際、置換基R4の少なくとも2個(2価の金属の場 合)もしくは3個(3価の金属の 場合)は、上記の元素の金属イオン等価物を表し、かつ所望の場合、別のカルボ キシル基が無機および/または有機塩基、アミノ酸またはアミノ酸アミドとこれ らとの塩の形で存在している。 活性化カルボニル基C*Oの例として、酸無水物、p−ニトロフェニルエステ ル、N−ヒドロキシスクシンイミドエステル、ペンタフルオロフェニルエステル および酸塩化物が挙げられる。 R4が、酸保護基を表す場合、低級アルキル基、低級アリール基およびアラル キル基、例えばメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、フェニル基、ベン ジル基、ジフェニルメチル基、トリフェニルメチル基、ビス−(p−ニトロフェ ニル)−メチル基ならびにトリアルキルシリル基が該当する。 場合により所望の保護基の分離は、当業者に公知の Houben-Weyl、第XV/1巻、第4版、1974、第315頁を参照)により、 例えば加水分解、水素化分解、温度0℃〜50℃での水性アルコール溶液中での エステルのアルカリ性鹸化、鉱酸を用いた、またはt−ブチルエステルの場合、 トリフルオロ酢酸を用いた酸性の鹸化によって行う。 所望の金属イオンの導入は、例えばドイツ特許出願公開第3401052号に 開示されている方法で、原子番号20〜32、37〜39、42〜44、57〜 83の元素の金属酸化物または金属塩(例えば硝酸塩、酢酸塩、炭酸塩、塩化物 または硫酸塩)を水および/または低級アルコール(例えばメタノール、エタノ ールまたはイソプロパノール)中に溶解させるか、または懸濁させ、かつ錯形成 リガンドの水溶液または懸濁液と反応させ、かつ引き続き、所望の場合には、存 在する酸基の酸の水素原子を無機および/または有機塩基、アミノ酸またはアミ ノ酸アミドのカチオンにより置換することにより行う。 所望の金属イオンの導入は、一般式I’の段階で、または構造部分Kの結合の 前、つまり錯体V’またはVI’の製造の段階で行うことができる。 この場合、中和は、例えばナトリウム、カリウム、リチウム、マグネシウムま たはカルシウムの無機塩基(例えば水酸化物、炭酸塩または重炭酸塩)および/ または例えば特に第一級、第二級および第三級アミン、例えばエタノールアミン 、モルホリン、グルカミン、N−メチルグルカミンおよびN,N−ジメチルグル カミンの有機塩基、ならびに塩基性アミノ酸、例えばリジン、アルギニンおよび オルニチンまたは本来中性または酸性のアミノ酸のアミド、例えばグリシンアミ ドを用いて行う。 中性の錯化合物の製造のため、例えば中和点を達成するために水溶液または懸 濁液中の酸性の錯塩に所望の量の塩基を添加してもよい。引き続き得られる溶液 を真空中で蒸発乾固させることができる。形成された中性塩を水と混和可能な溶 剤、例えば低級アルコール(メタノール、エタノール、イソプロパノールなど) 、低級ケトン(アセトンなど)、極性エーテル(テトラヒドロフラン、ジオキサ ン、1,2−ジメトキシエタンなど)の添加により沈殿させ、かつこうして容易 に単離することができ、かつ良好に精製することができる結晶を得ることはしば しば有利である。所望の塩基をすでに錯形成の間に反応混合物に添加し、かつこ のことによりプロセス工程を節約することは特に有利であることが判明した。 酸性の錯化合物が複数の遊離の酸基を有している場合、対イオンとして無機カ チオンも有機カチオンも有している中性の混合塩を製造することはしばしば有利 である。 これは例えば水性懸濁液または溶液中の錯形成リガンドと、中心イオンを提供 する元素の酸化物または塩および中和のために必要とされる量の半分の有機塩基 と反応させ、形成された錯塩を単離し、該塩を所望の場合には精製し、かつ次い で完全な中和のために必要とされる量の無機塩基を添加することにより行うこと ができる。塩基の添加の順序は逆でもよい。 こうして得られた錯体の精製は、場合により酸または塩基の添加によりpH値 をpH6〜8、有利には約7に調整後に、有利には適切な孔径を有する膜(例え ばAmicon(R)YM1、Amicon(R)YM3)を用いた限外濾過、適切なSephadex(R) ゲルでのゲル濾過により、あるいはシリカゲルまたは逆相材料を用いたHPLC により行う。 中性の錯化合物の場合、オリゴマー錯体をアニオン交換体、例えばIRA67 (OH型)を介して、および場合により付加的にカチオン交換体、例えばIRC 50(H+型)を介してイオン成分の分離を行うことがしばしば有利である。 一般式I’の化合物の合成、つまり式I”の化合物への錯形成剤の結合は、一 般式I”の化合物への一般式K’の金属錯体のカップリングのように文献から公 知の方法、例えばUS−5,135,737号、H.Takalo et al.,Bioconjuga te Chem.1994,5,278、EP0430863号、EP0331616号、WO9 6/01655号、EP0271180号、US−N5,364,613号、W O95/17451号およびWO96/02669号に記載されている方法と同 様にして行う。これは溶剤、例えば水、塩化メチレン、アセトニトリル、クロロ ホルム、DMSO、ピリジン、エタノール/水、エタノール/アセトニトリル、 ジオキサン、DMF、THF、低級アルコール、テトラメチル尿素、N−メチル ピロリドン、ポリエチレングリコール、1,2−ジメトキシエタン、ジメチルア セトアミド、ホルムアミド、1,2−ジクロロエタン または可能であれば、水とこれらとの混合物中で、温度−10℃〜100℃、有 利には0〜50℃、特に有利には室温で、5分〜72時間、有利には1〜24時 間、特に有利には1〜14時間以内に、場合により有機または無機塩基、例えば 芳香族または脂肪族アミン、アルカリ金属水酸化物またはアルカリ土類金属水酸 化物、−炭酸塩または−炭酸水素塩および第四級アンモニウムヒドロキシドの添 加下で実施する。例えばトリエチルアミン、ジイソプロピル−N−エチルアミン リン、トリブチルアミン、テトラメチルエチレンジアミン、ピリジン、ルテジン 、2,4,6−トリメチルピリジン、4−ジメチルアミノピリジン、N−メチル イミダゾール、テトラメチルグアニジン、DBU、リチウム、ナトリウム、カリ ウム、カルシウム、マグネシウム、バリウムの水酸化物、炭酸塩、炭酸水素塩が 挙げられる。反応は当業者に公知の緩衝液中で、有利にはpH8〜11、特に有 利にはpH8.5〜9で行うこともできる、pH値の保持は有利にはpHスタッ トの使用により行う。 金属錯体を用いてカップリングを行う場合、溶剤として有利にはジメチルスル ホキシドを使用する。この場合、塩、例えば塩化リチウム、臭化ナトリウム、臭 化リチウムおよびヨウ化リチウムを溶解性促進添加剤として使用することが特に 有利であることが判明した 。 現場で活性化したカルボキシル基を用いてカップリングを実施すると、当業者 に公知のカップリング反応試薬、例えばDCCI、EEDQ、スターブ(Staab) 反応試薬、BOP、PyBOP、TBTU、TDBTU、HBTU(例えばFour nic-Zaluski et al.,J,Med.Chem.1996,39,2596;Houben-Weyl、第XV/2 巻、パートII、1974;Y.M.Angell et al.,Tetrahedron Letters 1994,3 5 ,5981;L.A.Carpino et al.,J.Chem.Soc.Commun.1994,201;H-O Kim et al.,Tetrahedron Letters 1995,36,6013;D.Papaioannou et al.,Tetrahed ron Letters,1995,36,5187,G.Stemple et al.,Bioorg.Med.Letters 1996 ,6,55を参照のこと)を使用することができる。 出発物質として使用される活性化錯体もしくは錯形成剤V’、VI’、VII ’、VIII’およびVIII’a: は、文献から公知であるか、または文献から公知の方法により得られる: VIII’およびVIII’aは、例えばEP263059号、 VII’は、例えばDE19507822号、DE19580858号、DE 19507819号、 V’およびVI’は、例えばUS−5,053,503号、WO96/026 69号、WO96/01655号、EP0430863号、EP255471号 、US−5,277,895号、EP0232751号、US−4,885,3 63号を参照されたい。 一般式I”の出発物質は、一般式IA: [式中、Sgは、アミノ保護基を表す]の化合物から得られる。 アミノ保護基として当業者に公知のベンジルオキシカルボニル基、t−ブトキ シカルボニル基、トリフルオロアセチル基、フルオレニルメトキシカルボニル基 、ベンジル基、ホルミル基、4−メトキシベンジル基、2,2,2−トリクロロ エトキシカルボニル基、フタロイル基、1,2−オキサゾリン、トシルジチアス クシノイル基、アリルオキシカルボニル基、スルフェート基、ペント−4−エン カルボニル基、2−クロロアセトキシメチル(もしくは−エチル)ベンゾイル基 、テトラクロロフタロイル基、アルキルオキシカルボニル基が挙げられる(Th. W.Greene,P.G.M.Wuts,Protective Groups in Organic Synthesis,2nd ed. John Wiley and Sons(1991),p.309-385;E.Meinjohnanns et al.,J.Chem.So c.Pekin Trans 1,1995,405;U.Ellensik et al.,Carbohydrate Research 28 0 ,1996,251;R.Madsen et al.,J.Org.Chem.60 ,1995,7920;R.R.Schmidt,Tetrahedron Letters 1995,5343)。 保護基の分離は、当業者に公知の方法により(例えWeyl,BdXV/1,第4版、1974、第315頁を参照のこと)、例えば加水分解 、水素化分解、温度0℃〜50℃での水性アルコール溶液中でのアルカリ金属を 用いたエステルのアルカリ性鹸化、鉱酸またはBoc基の場合にはトリフルオロ 酢酸を用いた酸性の鹸化によって行う。 保護された一般式IAの大環状化合物の製造は、般式IB: の化合物のアシル化により、一般式IC: Nu−G−X−RF (IC) [式中、Nuは、脱離基を表す]の、所望の置換基を導入する基体を用いて行う ことができる。 脱離基として有利には以下の基: F,Cl,Br,l,−OTs,−OMs,OH, を使用する。 反応は水および有機溶剤、例えばイソプロパノール、エタノール、メタノール 、ブタノール、ジオキサン、テトラヒドロフラン、ジメチルホルムアミド、ジメ チルアセトアミド、ホルムアミドまたはジクロロメタンの混合物中で実施する。 水、イソプロパノールおよびジクロロメタンからなる三元混合物が有利である。 反応は、−10℃〜100℃、有利には0℃〜30℃の温度範囲で実施する。 酸捕捉剤として無機および有機塩基、例えばトリエチルアミン、ピリジン、N −メチルモルホリン、ジイソプロピルエチルアミン、ジメチルアミノピリジン、 アルカリ金属水酸化物、アルカリ土類金属水酸化物、これらの炭酸塩または炭酸 水素塩、例えば水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナト リウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウムを使用する。 NuがOH基である場合、当業者に公知のカップリ ング反応試薬、例えばDCCI、EEDQ、スターブ(Staab)反応試薬、BOP 、PyBOP、TBTU、TDBTU、HBTU(例えばFournic-Zaluski et a l.,J,Med.Chem.1996,39,2596;Houben-Weyl、第XV/2巻、パートII、 1974;Y.M.Angell et al.,Tetrahedron Letters 1994,35,5981;L.A.Ca rpino et al.,J.Chem.Soc.Commun.1994,201;H-O Kim et al.,Tetrahedro n Letters 1995,36,6013;D.Papaioannou et al.,Tetrahedron Letters,199 5,36,5187,G.Stemple et al.,Bioorg.Med.Letters 1996,6,55を参照の こと)を使用することができる。 前記のアシル化反応のための原料として必要な化合物IBの製造は、DE−O S19549286号に記載されている。 一般式ICの化合物の合成は、当業者に公知の方法により行い、かつ実施例中 に十分に記載されている。 一般式IAの大環状化合物の合成のもう1つの可能性は、一般式IE:の化合物を、一般式ID: Nu−Y−Sg (ID) の文献から公知の化合物と、当業者に公知の方法で、例えばIBとICとの反応 の際に記載されているように反応させることである。 一般式IEの前記の化合物は、一般式IF: の化合物からのアミノ保護基の分離により得られ、該化合物は一般式IGの文献 から公知の化合物から得られるものである。 これらは上記のIBとICとの反応と同様の、一般式ICの基体を用いたアシ ル化により得られる。 本発明による薬剤の製造は、自体公知の方法で、本発明による錯化合物を、場 合により製剤学で通例の添加剤の添加下に、水性媒体中に懸濁させるか、または 溶解させ、かつ引き続き該懸濁液または溶液を場合により殺菌することにより行 う。適切な添加剤は例えば 生理学的に懸念のない緩衝液(例えばトロメタミン(Tromethamin)、錯形成剤ま たは弱い錯体の添加剤(例えばジエチレントリアミン五酢酸または本発明による 金属錯体に相応するCa−オリゴマー錯体)または、必要であれば、電解質、例 えば塩化ナトリウムまたは、必要であれば、酸化防止剤、例えばアスコルビン酸 である。 腸内もしくは非経口投与またはその他の目的のために、水または生理食塩水中 の本発明による薬剤の懸濁液または水溶液が所望される場合、これらを製剤学に おいて通例の助剤(例えばメチルセルロース、ラクトース、マンニット)および /または界面活性剤(例えばレシチン、Tween(R)、Myrj(R))および/または味 の矯正のための香料(例えばエーテル油)1種以上と混合する。 原則として本発明による薬剤を錯体の単離なしで製造することもまた可能であ る。いずれの場合にも、本発明による錯体が実質的に錯化した毒性の作用を有す る金属イオンを含有していないようにキレート形成を実施することに特別な注意 を払わなくてはならない。 これは例えばカラーインジケータ、例えばキシロールオレンジを用いて製造プ ロセス中のコントロール滴定により保証することができる。従って本発明は、錯 化合物およびこれらの塩の製造方法にも関する。最終的な安全性として単離した 錯体の生成が残る。 本発明による薬剤は、有利には錯体0.1μモル〜1モル/lを含有し、かつ 通例、0.0001〜5mモル/kgの量で配量される。該薬剤は直腸および非 経口の適用のためのものである。本発明による錯化合物は以下のものに適用する : 1.原子番号21〜29、39、42、44および57〜83を有する元素の イオンを有するこれらの錯体の形でNMR診断法およびX線診断法のため、 2.原子番号27、29、31、32、37〜39、43、49、62、64 、70、75および77を有する元素の放射性同位体とこれらの錯体の形で放射 線診断法および放射線治療のために。 本発明による薬剤は、核スピン断層撮影法のための造影剤としての適性に関す る多種多様な前提条件を満足する。例えば該薬剤は、経口または非経口適用の後 で信号強度の増大により、核スピン断層撮影法を用いて得られた画像をその描出 力において改善するために著しく適切である。さらに該薬剤は、体に対してでき る限りわずかな負荷となるために必要な高い作用および検査の非浸入性の特性を 保持するために必要な良好な相容性を有している。 本発明による薬剤の良好な水溶性およびわずかな浸透圧モル濃度により、高濃 度の溶液を製造し、従って代表的な境界値における循環の体積負荷を保持し、か つ体液による希釈を調製することが可能になる。さら に本発明による薬剤はインビトロでの高い安定性を有しているのみではなく、意 外なほど高いインビボ安定性をも有しているので、錯体中で共有結合していない 、自体毒性のイオンの放出または交換を、新しい造影剤が完全に再び排出される 時間内に、極めて緩慢に行うにすぎない。 一般に本発明による薬剤を、NMR診断薬として適用するために0.0001 〜5ミリモル/kg、有利には0.005〜0.5ミリモル/kgの量で投与す る。適用の詳細は、例えばH.J.Weinmann et al.,Am.J.of Roentgenology 14 2 ,619(1984)において議論されている。 器官特異的なNMR診断薬の特に低い配量(体重1kgあたり1mg未満)は 、例えば腫瘍および心筋梗塞の検出のために使用することができる。 さらに本発明による錯化合物は、感受性試薬として、およびシフト反応試薬と してインビボNMR分光分析のために使用することことができる。 本発明による薬剤は、その有利な放射性の特性および該薬剤中に含有されてい る錯化合物の良好な安定性に基づいて、放射線診断薬としても適切である。その 適用および配量の詳細は、例えばRadiotracers for Medical Applications,CRC -Press,Boca Raton,Floridaに記載されている。 放射性同位体を用いたもう1つの造影法は、陽電子 を放出する同位体、例えば43Sc、44Sc、52Fe、55Coおよび68Gaを使用 する、陽電子射出断層撮影法である(Heiss,W.D.;Phelps,M.E.;Positron Emi ssion Tomography of Brain,Springer Verlag Berlin,Heidelberg,New York 1983)。 本発明による化合物は、意外なことに血液脳関門のない領域における悪性およ び良性の腫瘍の区別のためにも適切である。 該化合物は、完全に体から排出され、ひいては良好に認容性であることにより 優れている。 本発明による物質が悪性腫瘍に到達するので(健康な組織への拡散はないが、 腫瘍血管からの高い透過性)、該物質は、悪性腫瘍の放射線治療も支持すること ができる。これは使用される同位体の量および種類によってのみ相応する診断法 から区別される。この場合の目的は、できる限りわずかな射程を有するエネルギ ーの大きい短波の放射線による腫瘍細胞の破壊である。このために錯体中に含有 されている金属(例えば鉄またはガドリニウム)の、イオン化放射線(例えばX 線)または中性子線との相互作用を利用する。この作用により局所的な照射量は 、金属錯体が存在する場所(例えば腫瘍)において著しく高くなる。悪性の組織 中で同一の照射量を発生させるために、このような金属錯体を適用すると健康な 組織に対する放射性負荷を著しく減少させ、ひいては患者に対して負荷となる副 作用を回避することができる。従って本発明による化合物は、悪性腫瘍の放射線 治療の際の放射線感受性物質としても適切である(例えばメスバオアー効果の利 用または中性子捕獲療法の際に)。適切なβ−放射性イオンは、例えば46Sc、47 Sc、48Sc、72Ga、73Gaおよび90Yである。わずかな半減期を有する適 切なα−放射性イオンは例えば211Bi、212Bi、213Biおよび214Biであり 、その際212Biは、有利である。適切な光子および電子放射性イオンは158Gd であり、これは157Gdから中性子捕獲により得られる。 本発明による薬剤がR.L.Mills et al.(Nature Vol.336(1988),p.787)により 提案されている放射線療法の変法のためのものである場合、中心イオンはメスバ オアー同位体、例えば57Feまたは151Euから誘導しなくてはならない。 本発明による治療薬のインビボ適用の際、該薬剤を適切な担体、例えば血清ま たは生理食塩水と共に、およびその他のタンパク質、例えばヒト血清アルブミン と一緒に投与することができる。この場合、配量は細胞の障害の種類、使用され る金属イオンおよび造影法の種類に依存する。 本発明による治療薬は、非経口、有利には静脈内に適用する。 放射線治療薬の適用の詳細は、例えばR.W.Kozak et al.,TIBTEC、1986 年10月、262において議 論されている。 本発明による薬剤は、レントゲン造影剤として著しく適切であり、その際、ヨ ウ素含有の造影剤から公知の、生化学的−薬理学的な調査におけるアナフィラキ シ−様の反応の徴候が認識されないことにより特に優れている。該薬剤は特にデ ジタルサブトラクション技術のための比較的高い管応力(Rohrspannungen)の範囲 で特に貴重である。 一般に本発明による薬剤はX線造影剤としての適用のために例えばメグルミン −ジアトリゾエートと同様に0.1〜5ミリモル/kg、有利には0.25〜1 ミリモル/kgの量で配量する。 レントゲン造影剤の適用の詳細は、例えばBarke,R rk(1977)において議論されている。 全体として、診断および治療のための医薬において新規の可能性を開く新規の 化合物を合成することができる。 以下の例により本発明の対象を詳細に説明する: その際、以下の略号を使用する: a)DTPA−一無水物−エチルエステル: b)sym−DTPA−テトラ−t−ブチルエステル: 例1 a)2H,2H,4H,4H,5H,5H−3−オキサ−ペルフルオロ−トリデカン酸 −t−ブチルエステル 60%の苛性カリ溶液100ml/トルエン50ml中の1H,1H,2H,2 H−ペルフルオロデカン−1−オール10g(21.55ミリモル)とテトラブ チルアンモニウムハイドロゲンサルフェート0.73g(2.15ミリモル)と からなる混合物に、強撹拌下に0℃でブロモ酢酸−t−ブチルエステル10.5 1g(53.9ミリモル)を滴加した。0℃で1時間撹拌した。トルエン200 mlを添加し、水相を分離し、かつその都度50mlのトルエンで2回抽出した 。合した有機相を硫酸マグネシウムにより乾燥させ、かつ真空下で濃縮した。残 留物をシリカゲルを用いてクロマトグラフィー処理した(溶離剤:ヘキサン/ジ クロロメタン/アセトン=20:10:1)。 収量:無色の粘性油状物9.72g(理論値の78%)。 元素分析: 計算値:C33.23、H2.61、F55.85 測定値:C33.09、H2.78、F55.71 b)2H,2H,4H,4H,5H,5H−3−オキサ−ペルフルオロ−トリデカン酸 例1a)からの表題化合物9.0g(15.56ミリモル)を、トリフルオロ 酢酸180ml中に溶解させ、かつ室温で一夜撹拌した。真空下で蒸発乾固させ た。残留物をメタノール/エーテルから再結晶させた。 収量:無色の固体7.80g(理論値の96%) 元素分析: 計算値:C27.60、H1.35、F61.85 測定値:C27.48、H1.49、F61.66 c)1,4,7−トリス[N−(2−ベンジルオキシカルボニルアミノ)−アセ チル]−1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン トルエン400ml中の1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン(=環 状化合物)10g(58ミ リモル)に、N−(ベンジルオキシカルボニル)−グリシン−N−ヒドロキシス クシンイミドエステル53.33g(174ミリモル)およびトリエチルアミン 17.60g(174ミリモル)を添加し、かつ環流下で12時間加熱した。真 空下で蒸発乾固させ、残留物をジクロロメタン400ml中に取り、かつ有機相 を5%炭酸ナトリウム水溶液を用いて2回洗浄した。有機相を硫酸マグネシウム により乾燥させ、かつ真空下で蒸発乾固させた。残留物をシリカゲルを用いてク ロマトグラフィー処理した(溶離剤:酢酸エチルエステル/エタノール=20: 1)。 元素分析: 計算値:C61.20、H6.35、N13.15 測定値:C61.03、H6.48、N13.02 d)1,4,7−トリス[N−(2−ベンジルオキシカルボニルアミノ)−アセ チル−]10−(N−2H,2H,4H,4H,5H,5H−3−オキサ−ペルフル オロ−トリデカノイル)−1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン 例1c)からの表題化合物20g(26.82ミリモル)および例1b)から の表題化合物28.0g(53.63ミリモル)をジメチルホルムアミド200 ml中に溶解させ、かつ0℃で2−エトキシ−1−エトキシカルボニル−1,2 −ジヒドロキノリン13.26g(53.63ミリモル)を添加した。室温で2 4時間撹拌した。真空下で蒸発乾固させ、かつ残留物をシリカゲルを用いてクロ マトグラフィー処理した(溶離剤:ジクロロメタン/アセトン=15:1)。 収量:無色の粘性油状物28.16g(理論値の84%) 元素分析: 計算値:C48.05、H4.19、N7.84、F25.84、 測定値:C47.91、H4.38、N7.71、F25.67 e)1,4,7−トリス−[N−(2−アミノ)−アセチル]−10−(N−2 H,2H,4H,4H,5H,5H−3−オキサ−ペルフルオロ−トリデカノイル) −1,4,7,10−テトラアザビシクロドデカン、トリヒドロブロミド 例1d)からの表題化合物20g(16ミリモル)を酢酸100ml中に溶解 させ、かつ酢酸(33%)中の臭化水素200mlからなる60℃の溶液に滴加 した。60℃で1時間撹拌した。0℃に冷却し、かつ撹拌下にジエチルエーテル 1500mlを徐々に滴加した。沈殿した沈殿物を濾別し、エーテル200ml を用いて2回洗浄し、かつ真空炉中(60℃)で乾燥させた。 収率:クリーム色の結晶質固体16.57g(理論値の95%) 元素分析: 計算値:C28.64、H3.42、N8.99、F29.62、Br21.9 9 測定値:C28.51、H3.60、N8.72、F29.41、Br21.6 5 f)1,4,7−トリス(N−カルボキシラトメチル)−10−(N−1−メチ ル−2−オキソ−3−アザ−4−カルボキシ−ブチル)−1,4,7,10−テ トラアザシクロドデカンのGd−錯体 10−[4−カルボキシ−1−メチル−2−オキソ−3−アザブチル]−1, 4,7−トリス(t−ブトキシカルボニル)−1,4,7,10−テトラアザシ クロドデカン77g(103.1ミリモル)を、トリフルオロ酢酸500ml中 に溶解させ、かつ室温で3時間撹拌した。蒸発乾固させ、残留物を水300ml 中に取り、かつ該溶液を、Reillex(R)425PVPを充填したカラムに添加した 。水を用いて溶離した。生成物含有フラクションを合し、かつ蒸発乾固させ、残 留物をメタノール/アセトンから再結晶させた。 収量:無色の吸湿性固体44.04g(理論値の84%) 含水量:6.5% 元素分析(無水の物質で計算) 計算値:C47.99、H6.99、N14.73 測定値:C47.83、H7.12、N14.55 水400ml中に溶解した上記で得られたテトラ酸40g(84.12ミリモ ル)に、酸化ガドリニウム15.27g(42.06ミリモル)を添加し、かつ 90℃に3時間加熱した。蒸発乾固させ(真空)、かつ残留物を90%エタノー ル水溶液から再結晶させた。結晶を吸引濾過し、エタノールで1回、次いでアセ トンおよび最後にジエチルエーテルで洗浄し、かつ真空炉中130℃で乾燥させ た(24時間)。 収量:無色の結晶質粉末50.53g(理論値の93%) 含水率:2.5% 元素分析(無水の物質で計算): 計算値:C36.24、H4.80、N11.12、Gd24.97 測定値:C36.35、H4.95、N10.98、Gd24.80 g)1,4,7−トリス{1,4,7−トリス(N−カルボキシラトメチル)− 10−(N−1−メチル−3,6−ジアザ−2,5,8−トリオキソオクタン− 1,8−ジイル)−1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン、Gd−錯体 }−10−(N−2H,2H,4H,4H,5H,5H−3−オキサ−ペルフルオロ −トリデカノイル)−1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン 例1f)に記載されている10−(4−カルボキシ −1−メチル−2−オキソ−3−アザブチル)−1,4,7,10−テトラアザ シクロドデカン−1,4,7−三酢酸のGd−錯体15.74g(25ミリモル )、臭化ナトリウム2.57g(25ミリモル)およびN−ヒドロキシスクシン イミド5.75g(50ミリモル)を、50℃でジメチルスルホキシド200m l中に溶解させた。室温に冷却後、N,N’−ジシクロヘキシルカルボジイミド 10.32g(50ミリモル)を添加し、かつ60分間予備活性化させた。こう して製造したN−ヒドロキシスクシンイミドエステル溶液に、水25ml中の例 1e)に記載されている表題化合物3g(2.75ミリモル)およびトリエチル アミン5.06g(50ミリモル)からなる溶液を添加し、かつ室温で一夜撹拌 した。引き続き得られた懸濁液に完全に沈殿するまで十分なアセトンを添加し、 沈殿物を吸引濾過し、乾燥させ、水中に取り、不溶性のジシクロヘキシル尿素か ら濾別し、かつ濾液をAMICON(R)YM−1限外濾過膜(カットオフ/10 00Da)を用いて脱塩し、かつ低分子成分から精製した。引き続き透析残留物 を凍結乾燥させた。 収量:6.42g(理論値の87%) H2O含有率:10.1% 元素分析(無水の物質で計算): 計算値:C37.13、H4.51、N11.48、F12.03、Gd17. 57 測定値:C37.01、H4.71、N11.23、F11.84、Gd17. 38 例2 1,4,7−トリス{1,4,7−トリス(N−カルボキシラトメチル)−10 −(N−1−メチル−3,6−ジアザ−2,5,8−トリオキソ−オクタン−1 ,8−ジイル)−1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン、Dy−錯体} −10−(N−2H,2H,4H,4H,5H,5H−3−オキサ−ペルフルオロ− トリデカノイル)−1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン 例1g)からの表題化合物10g(3.72ミリモル)を水200ml中に溶 解させ、かつシュウ酸1.52g(16.86ミリモル)を添加した。60℃で 8時間撹拌した。0℃に冷却し、かつ沈殿したシュウ酸ガドリニウムを濾別した 。濾液に酸化ジスプロシウム2.08g(5.58ミリモル)を添加し、かつ9 0℃に5時間加熱した。溶液を蒸発乾固させ、かつ残留物をRP−18を用いて (溶離剤:アセトニトリル/水の勾配)クロマトグラフィー処理した。 収率:ガラス様の固体8.74g(理論値の87%) 含水量:9.3% 元素分析(無水の物質で計算) 計算値:C36.92、H4.48、N11.41、F11.96、Dy18. 05 測定値:C36.81、H4.62、N11.35、F11.81、Dyl7. 84 例3 1,4,7−トリス{1,4,7−トリス(N−カルボキシラトメチル)−10 −(N−1−メチル−3,6−ジアザ−2,5,8−トリオキソ−オクタン−1 ,8−ジイル)−1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン、Fe−錯体} −10−(N−2H,2H,4H,4H,5H,5H−3−オキサ−ペルフルオロ− トリデカノイル)−1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン 例1g)からの表題化合物10g(3.72ミリモル)を、水200ml中に 溶解させ、かつシュウ酸1.52mg(16.86ミリモル)を添加した。80 ℃で8時間撹拌した。0℃に冷却し、かつ沈殿したシュウ酸ガドリニウムから濾 別した。濾液に鉄(III)アセチルアセトネート3.93g(11.16ミリ モル)を添加し、かつ90℃に5時間加熱した。溶液を蒸発乾固させ、かつ残留 物をRP−18を用いて(溶離剤:アセトニトリル/水の勾配)クロマトグラフ ィー処理した。 収率:ガラス様の固体7.17g(理論値の81%) 含水率:7.5% 元素分析(無水の物質に対して): 計算値:C41.88、H5.08、N12.94、 F13.57、Fe7.08 測定値:C41.65、H5.21、N12.75、F13.41、Fe6.9 3 例4 a)1,4,7−トリス−(N−ベンジルオキシカルボニル)−10−(N−2 H,2H,4H,4H,5H,5H−3−オキサ−ペルフルオロトリデカノイル)− 1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン 1,4,7−トリス−(ベンジルオキシカルボニル)−1,4,7−テトラア ザシクロドデカン(≒トリ−Z−環状化合物)30g(52.20ミリモル)お よび54.51g(104.4ミリモル)を、ジメチルホルムアミド300ml 中に溶解させ、かつ0℃で2−エトキシ−1−エトキシカルボニル−1,2−ジ ヒドロキノリン25.82g(104.4ミリモル)を添加した。室温で24時 間撹拌した。真空下で蒸発乾固させ、かつ残留物をシリカゲルを用いてクロマト グラフィー処理した(溶離剤:ジクロロメタン/2−プロパノール=20:1) 。 収量:無色の粘性油状物44.5g(理論値の79%) 元素分析: 計算値:C48.99、H4.02、N5.19、F29.94 測定値:C48.75、H4.21、N5.03、F 29.75 b)1−(N−H,2H,4H,4H,5H,5H−3−オキサ−ペルフルオロトリ デカノイル)−1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン 例4a)からの表題化合物30g(27.81ミリモル)をメタノール500 ml中に溶解させ、かつパラジウム触媒(Pd10%/C)5gを添加した。室 温で一夜水素添加した。触媒を濾別し、かつ濾液を真空下で蒸発乾固させた。 収量:無色のガラス様固体18.81g(定量) 元素分析: 計算値:C35.51、H3.73、N8.28、F47.75 測定値:C35.40、H3.91、N8.14、F47.53 c)1,4,7−トリス[1,4,7−トリス(N−カルボキシラトメチル]− 10−(N−1−メチル−3−アザ−2,5−ジオキソ−ペンタン−1,5−ジ イル)−1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン、Gd−錯体]−10− (2H,2H,4H,4H,5H,5H−3−オキサ−ペルフルオロートリデカノイ ル)−1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン 例1f)に記載された10−(4−カルボキシ−1−メチル−2−オキソ−3 −アザブチル)−1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン−1,4,7− 三酢酸のGd錯体16.75g(25.61ミリモル)および臭化ナトリウム2 .78g(27ミリモル)を50℃でジメチルスルホキシド200ml中に溶解 させた。室温に冷却後、2−エトキシ−1−エトキシ−カルボニル−1,2−ジ ヒドロキノリン12.37g(50ミリモル)および例4b)中に記載されてい る表題化合物3g(2.75ミリモル)を添加し、かつ室温で一夜撹拌した。引 き続き得られた懸濁液に完全に沈殿するまで十分なアセトンを添加し、沈殿物を 吸引濾過し、乾燥させ、水中に取り、かつAMICON(R)YM−1限外濾過膜 (カットオフ/1000Da)により脱塩し、かつ低分子量成分から精製した。 残留物を引き続き凍結乾燥させた。 収量:9.70g(理論値の87%) H2O含有率:8.9% 元素分析(無水の物質で計算): 計算値:C36.82、H4.37、N10.60、Gd18.78、F12. 86 測定値:C36.70、H4.18、N10.45、Gd18.61、F12. 71 例5 a)2H,2H,4H,4H,5H,5H−3−オキサ−ペルフルオロ−ペンタデカン 酸−t−ブチルエステル 60%の苛性カリ溶液100ml/トルエン50ml中の1H,1H,2H,2 H,−ペンタフルオロドデカ ン−1−オール12.16g(21.55ミリモル)およびテトラブチルアンモ ニウムハイドロゲンサルフェート0.73g(2.15ミリモル)からなる混合 物に、強撹拌下に0℃でブロモ酢酸−t−ブチルエステル10.51g(53. 9ミリモル)を添加した。0℃で1時間撹拌した。トルエン200mlを添加し 、水相を分離し、かつその都度50mlのトルエンを用いて2回抽出した。合し た有機相を硫酸マグネシウムにより乾燥させ、かつ真空下で濃縮した。残留物を シリカゲルを用いてクロマトグラフィー処理した(溶離剤:ヘキサン/ジクロロ メタン/アセトン=20:10:1)。 収率:無色の粘性油状物11.42g(理論値の81%) 元素分析: 計算値:C29.37、H2.31、F60.98 測定値:C29.28、H2.43、F60.81 b)2H,2H,4H,4H,5H,5H−3−オキサ−ペルフルオロペンタデカン酸 例5a)からの表題化合物9.0g(15.56ミリモル)をトリフルオロ酢 酸180ml中に溶解させ、かつ室温で一夜撹拌した。真空下で蒸発乾固させた 。残留物をメタノール/エーテルから再結晶させた。収量:無色の固体9.29 g(理論値の96%) 元素分析: 計算値:C27.03、H1.13、F64.12 測定値:C26.91、H1.24、F64.01 c)1,4,7−トリス[N−(2−ベンジルオキシカルボニルアミノ)−アセ チル−]−10−(N−2H,2H,4H,4H,5H,5H−3−オキサ−ペルフ ルオロペンタデカノイル)−1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン 例1c)からの表題化合物20g(26.82ミリモル)および例5b)から の表題化合物33.35g(53.6ミリモル)を、ジメチルホルムアミド20 0ml中に溶解させ、かつ0℃で2−エトキシ−1−エトキシカルボニル−1, 2−ジヒドロキノリン13.26g(53.6ミリモル)を添加した。室温で2 4時間撹拌した。真空下で蒸発乾固させ、かつ残留物をシリカゲルを用いてクロ マトグラフィー処理した(溶離剤:ジクロロメタン/アセトン=15:1)。 収量:無色の粘性油状物29.33g(理論値の81%) 元素分析: 計算値:C46.26、H3.88、N7.26、F29.55 測定値:C46.13、H3.68、N7.31、F29.44 d)1,4,7−トリス−[N−(2−アミノ)−アセチル]−10−(N−2 H,2H,4H,4H,5H, 5H−3−オキサ−ペルフルオロ−ペンタデカノイル)−1,4,7,10−テ トラアザシクロドデカン、トリヒドロブロミド 例5c)からの表題化合物15g(11.11ミリモル)を酢酸100ml中 に溶解させ、かつ酢酸(33%)中の臭化水素150mlからなる60℃の溶液 を滴加した。60℃で1時間撹拌した。0℃に冷却し、かつ撹拌下でジエチルエ ーテル1500mlを徐々に滴加した。沈殿した沈殿物を濾別し、エーテル20 0mlを用いて2回洗浄し、かつ真空炉(60℃)中で乾燥させた。 収量:クリーム色の結晶質固体12.7g(理論値の96%) 元素分析: 計算値:C28.25、H3.13、N8.24、F33.52、Br20.1 4 測定値:C28.14、H3.24、N8.13、F33.38、Br20.0 1 e)1,4,7−トリス−11,4,7−トリス(N−カルボキシラトメチル) −10−(N−1−メチル−3,6−ジアザ−2,5,8−トリオキソオクタン −1,8−ジイル)−1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン、Gd錯体 }−10−(N−2H,2H,4H,4H,5H,5H−3−オキサ−ペルフルオロ −ペンタデカノイル)−1,4,7,10−テトラアザ シクロドデカン 例1f)に記載されている10−(4−カルボキシ−1−メチル−2−オキソ −3−アザブチル)−1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン−1,4, 7−三酢酸のGd錯体15.74g(25ミリモル)、臭化ナトリウム2.57 g(25ミリモル)およびN−ヒドロキシスクシンイミド5.75g(50ミリ モル)を、50℃でジメチルスルホキシド200ml中に溶解させた。室温に冷 却後、N,N’−ジシクロヘキシルカルボジイミド10.32g(50ミリモル )を添加し、かつ60分間、予備活性化した。こうして製造したN−ヒドロキシ スクシンイミドエステル溶液に、水25ml中の例5d)に記載されている表題 化合物3.27g(2.75ミリモル)およびトリエチルアミン5.06g(5 0ミリモル)の溶液を添加し、かつ室温で一夜撹拌した。引き続き得られた懸濁 液に完全に沈殿するまで十分なアセトンを添加し、沈殿物を吸引濾過し、乾燥さ せ、水中に取り、不溶性のジシクロヘキシル尿素から濾別し、かつ濾液をAMI COM(R)YM−1限外濾過膜(カットオフ/1000Da)により脱塩し、かつ 低分子成分から精製した。引き続き残留物を凍結乾燥した。 収量:6.74g(理論値の88%) H2O含有率:6.8% 元素分析(無水の物質で計算): 計算値:C36.66、H4.34、N11.07、F14.33、Gd16. 94 測定値:C36.49、H4.42、N11.01、F14.21、Gd16. 81 例6 a)1,4,7−トリス(N−3,6,9−カルボキシメチル−12−アザ−1 1−オキソ−3,6,9,12−テトラアザ−テトラデカン−1,14−ジカル ボン酸−モノアミド)−10−(N−2H,2H,4H,4H,5H,5H−3−オ キサ−ペルフルオロ−トリデカノイル)−1,4,7,10−テトラアザシクロ ドデカン ジメチルホルムアミド50ml中の例1e)からの表題化合物5g(4.59 ミリモル)およびピリジン50gに、DTPA−一無水物−エチルエステル10 .43g(27.5ミリモル)および4−(ジメチルアミノ)−ピリジン1g( 8.19ミリモル)を添加した。50℃で24時間撹拌した。真空下で蒸発乾固 させ、残留物を水200ml中に取り、かつ2N苛性ソーダ溶液を用いてpH1 3にした。室温で6時間撹拌した。10%塩酸水溶液を用いてpH2に調整し、 かつ該溶液をAMICON(R)YM−1限外濾過膜(カットオフ1000Da)に より透析し、低分子成分を精製した。引き続き残留物を凍結乾燥させた。 収量:8.24g(理論値の91%) H2O含有率:7.5% 元素分析(無水の物質で計算): 計算値:C41.38、H4.95、N11.36、F16.36 測定値:C41.28、H5.07、N11.29、F16.27 b)1,4,7−トリス(N−3,6,9−カルボキシメチル−12−アザ−1 1−オキソ−3,6,9,12−テトラアザ−テトラデカン−1,14−ジカル ボン酸−14−モノアミド)、Gd錯体、モノナトリウム塩)−10−(N−2 H,2H,4H,4H,5H,5H−3−オキサ−ペルフルオロ−トリデカノイル) −1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン 水200ml中に溶解した例6b)からの表題化合物5g(2.53ミリモル )に、酢酸ガドリニウム2.54g(7.59ミリモル)を添加した。引き続き 60℃で1時間撹拌した。室温に冷却し、2Nの苛性ソーダ水溶液を用いてpH 7.2に調整し、かつ該溶液を限外濾過膜AMICON(R)YM−1(カットオフ 1000Da、6回の導通)で透析した。限外濾過膜の内容物を凍結乾燥した。 収量:6.08g(理論値の96%) 含水率:9.1% 元素分析(無水の物質で計算) 計算値:C32.64、H3.42、N8.96、F 12.91、Gd18.85、Na2.76 測定値:C32.47、H3.57、N8.90、F12.84、Gd18.6 7、Na2.55 例7 a)1,4,7−トリス{(N−3,6,、9−カルボキシメチル−12−アザ −11−オキソ−3,6,9,12−テトラアザ−テトラデカン−1,14−ジ カルボン酸−14−モノアミド)}−10−(N−2H,2H,4H,4H,5H, 5H−3−オキサ−ペルフルオロ−ペンタデカノイル)−1,4,7,10−テ トラアザシクロドデカン ジメチルホルムアミド50ml中の例5d)からの表題化合物5.46g(4 .59ミリモル)およびピリジン50gに、DTPA−一無水物−エチルエステ ル10.43g(27.5ミリモル)および4−(ジメチルアミノ)−ピリジン 1g(8.19ミリモル)を添加した。50℃で24時間撹拌した。真空下で蒸 発乾固させ、残留物を水200ml中に取り、かつ2Nの苛性ソーダ溶液を用い てpH13にした。室温で6時間撹拌した。10%塩酸水溶液を用いてpH2に 調整し、該溶液を限外濾過膜AMICON(R)YM−1(カットオフ1000D a)で透析して、低分子成分から精製した。引き続き残留物を凍結乾燥した。 収量:8.85g(理論値の93%) H2O含有率:6.3% 元素分析(無水の物質で計算) 計算値:C40.55、H4.17、N10.81、F19.24 測定値:C40.41、H4.85、NI10.74、F19.11 b)1,4,7−トリス[(N−3,6,9−カルボキシメチル−12−アザ− 11−オキソ−3,6,9,12−テトラアザ−テトラデカン−1,14−ジカ ルボン酸−14−モノアミド)、Gd錯体、モノナトリウム塩)−10−(N− 2H,2H,4H,4H,5H,5H−3−オキサ−ペルフルオロ−ペンタデカノイ ル)−1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン 水200ml中に溶解した例7a)からの表題化合物5.25g(2.53ミ リモル)に、酢酸ガドリニウム2.54g(7.59ミリモル)を添加した。引 き続き60℃で1時間撹拌した。室温に冷却し、2Nの苛性ソーダ水溶液を用い てpH7.2に調整し、かつ該溶液を限外濾過膜AMICON(R)YM−1(カッ トオフ1000Da、6回の導通)で透析した。限外濾過膜の内容物を凍結乾燥 した。 収量:6.42g(理論値の97%) 含水率:10.1% 元素分析(無水の物質で計算) 計算値:C32.16、H3.74、N8.57、F15.26、Gd18.0 4、Na2.64 測定値:C32.01、H3.93、N8.61、F15.10、Gd17.9 1、Na2.43 例8 a)1,4,7−トリス13,9−ビス(N−t−ブチルオキシカルボニルメチ ル)−6−[N−3−アザ−2,5−ジオキソ−ペンタン−1,5−ジイル]− 3,6,9−トリアザウンデカン二酸−t−ブチルエステル}−10−(N−2 H,2H,4H,4H,5H,5H−3−オキサ−ペルフルオロ−トリデカノイル) −1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン ジメチルホルムアミド300ml中に溶解したsym−DTPA−テトラ−t −ブチルエステル17g(27.54ミリモル)に、0℃でN−ヒドロキシスク シンイミド6.34g(55.1ミリモル)およびN,N’−ジシクロヘキシル カルボジイミド11.37g(55.1ミリモル)を添加し、かつ該温度で1時 間撹拌した。引き続き室温で3時間撹拌した。該溶液に例1e)からの表題化合 物5g(4.59ミリモル)およびトリエチルアミン11.13g(110ミリ モル)を添加した。室温で24時間撹拌した。該溶液を蒸発乾固させ、かつ残留 物をジクロロメタン500ml中に取った。ジシクロヘキシル尿素から濾別し、 かつ濾液を5%炭酸ナトリウム水溶液250mlを用いて2回洗浄した。有機相 を硫酸マグネシウムにより乾燥させ、かつ真空下で蒸発乾固させた。残留物をシ リカゲルを用いてクロマトグラフィー処理した(溶離剤:ジクロロメタン/メタ ノール=20:1) 収量:無色の粘性油状物9.84g(理論値の81%) 元素分析(無水の物質で計算) 計算値:C52.64、H7.35、N8.47、F12.20 測定値:C52.51、H7.45、N8.38、F12.07 b)1,4,7−トリス{N−3,3,6−トリス(カルボキシラトメチル)− 6−[N−3−アザ−2,5−ジオキソ−ペンタン−1,5−ジイル]−3,6 ,9−トリアザウンデカン−1,11−二酸、Gd錯体、モノナトリウム塩}− 10−(2H,2H,4H,4H,5H,5H−3−オキサ−ペルフルオロ−トリデ カノイル)−1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン 例8a)からの表題化合物9g(3.4ミリモル)をトリフルオロ酢酸200 ml中に溶解させ、かつ室温で12時間撹拌した。真空下で蒸発乾固させた。残 留物を水200ml中に溶解させ、かつ10%苛性ソーダ水溶液を用いてpH4 に調整した。引き続き酸化ガドリニウム1.85g(5.1ミリモル)を添加し 、かつ70℃で2時間撹拌した。室温に冷却し、かつ10%苛性ソーダ水溶液を 用いてpH7.2にした。 該溶液に活性炭3gを添加し、室温で1時間撹拌し、かつ濾過した。濾液を限外 濾過膜に充填し、かつ透析した(AMICON(R)YM−1(カットオフ100 0Da)。溶性珪フッ化物が10μSの導電性を達成するまで透析した。次いで 限外濾過膜の内容物を凍結乾燥した。 収量:無色の非晶質粉末7.91g(理論値の93%) 含水率:7.9% 元素分析(無水の物質で計算) 計算値:C32.64、H3.42、N8.96、F12.91、Gd18.8 5、Na2.76 測定値:C32.48、H3.55、N8.87、F12.80、Gd18.7 9、Na2.48 例9 a)1,4,7−トリス{N−3,9−ビス(N−t−ブチルオキシカルボニル メチル)−6−[N−3−アザ−2,5−ジオキソ−ペンタン−1,5−ジイル ]−3,6,9−トリアザウンデカン−1,11−二酸−t−ブチルエステル} −10−(N−2H,2H,4H,4H,5H,5H−3−オキサ−ペルフルオロ− トリデカノイル)−1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン ジメチルホルムアミド200ml中に溶解したsym−DTPA−テトラ−t −ブチルエステル15.5 4g(25.20ミリモル)に、0℃でN−ヒドロキシスクシンイミド5.8g (50.4ミリモル)およびN,N’−ジシクロヘキシルカルボジイミド10. 4g(50.4ミリモル)を添加し、かつ該温度で1時間撹拌した。引き続き室 温で3時間撹拌した。該溶液に例5d)からの表題化合物5g(4.2ミリモル )およびトリエチルアミン11.13g(100ミリモル)を添加した。室温で 24時間撹拌した。該溶液を蒸発乾固させ、かつ残留物をジクロロメタン300 ml中に取った。ジシクロヘキシル尿素から濾別し、かつ濾液を5%炭酸ナトリ ウム水溶液150mlを用いて2回洗浄した。有機相を硫酸マグネシウムにより 乾燥させ、かつ真空下で蒸発乾固させた。残留物をシリカゲルを用いてクロマト グラフィー処理した(溶離剤:ジクロロメタン/メタノール=20:1) 収量:無色の粘性油状物9.76g(理論値の87%) 元素分析: 計算値:C53.06、H7.28、N8.39、F12.09 測定値:C52.90、H7.41、N8.27、F12.93 b)1,4,7−トリス{N−3,9−ビス(N−カルボキシラトメチル)−6 −[N−3−アザ−2,5−ジオキソ−ペンタン−1,5−ジイル]−3,6, 9−トリアザウンデカン−1−カルボキシラト−11−酸、Gd錯体、ナトリウ ム塩}−10−(N−2H,2H,4H,4H,5H,5H−3−オキサ−ペルフル オロ−ペンタデカノイル)−1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン 例9a)からの表題化合物9g(3.37ミリモル)をトリフルオロ酢酸20 0ml中に溶解させ、かつ室温で12時間撹拌した。真空下で蒸発乾固させた。 残留物を水200ml中に溶解させ、かつ10%苛性ソーダ水溶液を用いてpH 4に調整した。引き続き酸化ガドリニウム1.83g(5.06ミリモル)を添 加し、かつ70℃で2時間撹拌した。室温に冷却し、かつ10%苛性ソーダ水溶 液を用いてpH7.2にした。該溶液に活性炭3gを添加し、室温で1時間撹拌 し、かつ濾過した。濾液を限外濾過膜に充填し、かつ透析した(AMICON(R ) YM−1(カットオフ1000Da)。溶性珪フッ化物が10μSの導電性を 達成するまで透析した。次いで限外濾過膜の内容物を凍結乾燥した。 収量:無色の非晶質粉末8.24g(理論値の94%) 含水率:10.1% 元素分析(無水の物質で計算): 計算値:C32.31、H3.29、N8.61、F15.33、Gd18.1 3、Na2.65 測定値:C32.21、H3.42、N8.59、F15.24、Gd18.0 3、Na2.24 例10 a)1,4,7−トリス{N−3,9−ビス(N−t−ブチルオキシカルボニル メチル)−6−[N−(2−オキソ)−メチル]−3,6,9−トリアザウンデ カン−1,11−二酸−t−ブチルエステル}−10−(N−2H,2H,4H,4 H,5H,5H−3−オキサ−ペルフルオロ−トリデカノイル)−1,4,7,1 0−テトラアザシクロドデカン ジメチルホルムアミド400ml中に溶解したsym−DTPA−テトラ−t −ブチルエステル27.35g(44.35ミリモル)に、0℃でN−ヒドロキ シスクシンイミド10.21g(88.7ミリモル)およびN,N’−ジシクロ ヘキシルカルボジイミド18.30g(88.7ミリモル)を添加し、かつ該温 度で1時間撹拌した。引き続き室温で3時間撹拌した。該溶液に例4b)からの 表題化合物5g(7.39ミリモル)およびトリエチルアミン17.91g(1 77ミリモル)を添加した。室温で24時間撹拌した。該溶液を蒸発乾固させ、 残留物をジクロロメタン400ml中に取った。ジシクロヘキシル尿素から濾別 し、かつ濾液を5%炭酸ナトリウム水溶液200mlを用いて2回洗浄した。有 機相を硫酸マグネシウムにより乾燥させ、かつ真空下で蒸発乾固させた。残留物 をシリカゲルを用いてクロマトグラフィー処理した(溶離剤:ジクロロメタン/ メタノール=20:1) 収量:無色の粘性油状物16.65g(理論値の91%) 元素分析: 計算値:C53.37、H7.49、N7.35、F13.05 測定値:C53.28、H7.61、N7.27、F12.96 b)1,4,7−トリス{N−3,3,9−トリス(カルボキシラトメチル)− 6−[N−(2−オキソ)−メチル]−3,6,9−トリアザウンデカン−1− カルボキシラト−11−酸、Gd錯体、ナトリウム塩}−10−(N−2H,2 H,4H,4H,5H,5H−3−オキサ−ペルフルオロ−トリデカノイル)−1, 4,7,10−テトラアザシクロドデカン 例10a)からの表題化合物9g(3.64ミリモル)をトリフルオロ酢酸2 00ml中に溶解させ、かつ室温で12時間撹拌した。真空下で蒸発乾固させた 。残留物を水200ml中に溶解させ、かつ10%苛性ソーダ水溶液を用いてp H4に調整した。引き続き酸化ガドリニウム1.98g(5.46ミリモル)を 添加し、かつ70℃で2時間撹拌した。室温に冷却し、かつ10%苛性ソーダ水 溶液を用いてpH7.2にした。該溶液に活性炭3gを添加し、室温で1時間撹 拌し、かつ濾過した。濾液を限外濾過膜に充填し、かつ透析した(AMICON(R) YM−1(カットオフ1000Da)。溶性珪フッ化物が10μSの導電性 を達成するまで透析した。次いで限外濾過膜の内容物を凍結乾燥した。 収量:無色の非晶質粉末8.05g(理論値の95%) 含水率:6.9% 元素分析(無水の物質で計算): 計算値:C31.95、H3.29、N7.81、F13.86、Gd20.2 4、Na2.96 測定値:C31.88、H3.41、N7.72、F13.74、Gd20.1 1、Na2.73 例11 a)1,4,7−トリス(N−ベンジルオキシカルボニル)−10−N−(2H ,2H,4H,4H,5H,5H−3−オキサ−ペルフルオロ−ペンタデカノイル) −1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン 例5b)からの表題化合物21.65g(34.8ミリモル)および1,4, 7−トリス−(ベンジルオキシカルボニル)−1,4,7,10−テトラアザシ クロドデカン10g(17.4ミリモル)を、ジメチルホルムアミド200ml 中に溶解させ、かつ0℃で2−エトキシ−1−エトキシカルボニル−1,2−ジ ヒドロキノリン8.61g(34.8ミリモル)を添 加した。室温で24時間撹拌した。真空下で蒸発乾固させ、かつ残留物をシリカ ゲルを用いてクロマトグラフィー処理した(溶離剤:ジクロロメタン/2−プロ パノール=20:1)。 収量:無色の粘性油状物17.02g(理論値の83%) 元素分析: 計算値:C46.87、H3.68、N4.75、F33.84 測定値:C46.63、H3.84、N4.61、F33.72 b)1−N−(2H,2H,4H,4H,5H,5H−3−オキサ−ペルフルオロ− ペンタデカノイル)−1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン 例11a)からの表題化合物20g(16.97ミリモル)をメタノール40 0ml中に溶解させ、かつパラジウム触媒3g(Pd10%/C)を添加した。 室温で一夜水素添加した。触媒を濾別し、かつ濾液を真空下で蒸発乾固させた。 収量:無色のガラス様固体13.17g(定量) 元素分析: 計算値:C34.03、H3.25、N7.22、F51.38 測定値:C33.91、H3.42、N7.11、F51.24 c)1,4,7−トリス{1,4,7−トリス[(N−カルボキシラトメチル) ]−10−[N−メチル−3−アザ−2,5−ジオキソ−ペンタン−1,5−ジ イル]−1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン、Gd錯体}−10−( N−2H,2H,4H,4H,5H,5H−3−オキサ−ペルフルオロ−ペンタデカ ノイル)−1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン 例1f)に記載されている10−(4−カルボキシ−1−メチル−2−オキソ −3−アザブチル)−1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン−1,4, 7−三酢酸のGd錯体40.55g(64.4ミリモル)および臭化ナトリウム 6.63g(64.4ミリモル)を、50℃でジメチルスルホキシド500ml 中に溶解させた。室温に冷却後、例11b)に記載されている表題化合物10. 0g(12.88ミリモル)および2−エトキシ−1−エトキシカルボニル−1 ,2−ジヒドロキノリン31.9g(129ミリモル)を添加した。室温で一夜 撹拌した。引き続き得られた懸濁液に、完全に沈殿するまで十分なアセトンを添 加し、沈殿物を吸引濾過し、乾燥させ、水中に取り、かつAMICOM(R)YM −1限外濾過膜(カットオフ/1000Da)により脱塩し、かつ低分子成分から 精製した。引き続き残留物を凍結乾燥した。 収量:30.61g(理論値の91%) H2O含有率:11.4% 元素分析(無水の物質で計算): 計算値:C36.33、H4.21、N10.19、F15.28、Gd18. 06 測定値:C36.18、H4.40、N10.03、F15.17、Gd17. 91 例12 a)N−エチル−N−(ペルフルオロオクチルスルホニル)−アミノ−酢酸−t −ブチルエステル N−エチルペルフルオロオクチルスルホンアミド20g(37.94ミリモル )および炭酸カリウム15.73g(113.8ミリモル)を、アセトン200 ml中に懸濁させ、かつ60℃でブロモ酢酸−t−ブチルエステル14.80g (75.87ミリモル)を滴加した。60℃で3時間撹拌した。塩を濾別し、か つ濾液を真空下で蒸発乾固させた。残留物をシリカゲルを用いてクロマトグラフ ィー処理した(溶離剤:ヘキサン/ジクロロメタの/アセトン=10:10:1 )。生成物含有フラクションの蒸発後に、メタノール/エーテルから残留物を再 結晶させた。 収量:無色のワックス状固体21.66g(理論値の89%) 元素分析: 計算値:C29.96、H2.51、F50.36、N2.18、S5.00 測定値:C29.81、H2.70、F50.15、N2.30、S4.83 b)N−エチル−(ペルフルオロオクチルスルホニル)−アミノ−酢酸 例12a)からの表題化合物20g(31.18ミリモル)をトリフルオロ酢 酸200ml中に溶解させ、かつ室温で一夜撹拌した。真空下で蒸発乾固させた 。残留物をメタノール/エーテルから再結晶させた。 収量:無色の結晶質固体17.34g(理論値の95%) 元素分析: 計算値:C24.63、H1.38、F55.19、N2.39、S5.48 測定値:C24.48、H1.50、F55.01、N2.17、S5.59 c)1,4,7−トリス(N−ベンジルオキシカルボニル)−10−[2−(N −エチル−N−ペルフルオロオクチルスルホニル)−アミノ]−アセチル−1, 3,7,10−テトラアザシクロドデカン 例12c)からの表題化合物17g(29.04ミリモル)および1,4,7 −トリス−(ベンジルオキシカルボニル)−1,4,7,10−テトラアザシク ロドデカン8.34g(14.52ミリモル)を、ジメチルホルムアミド200 ml中に溶解させ、かつ0℃で2−エトキシ−1−エトキシカルボニル−1,2 −ジヒドロキノリン7.18g(29.04ミリモル)を添加した。室温で24 時間撹拌した。真空下で蒸発乾固させ、かつ残留物をシリカゲルを用いてクロマ トグラフィー処理した(溶離剤:ジクロロメタン/アセトン=20:1)。 収量:無色の粘性油状物13.1g(理論値の79%) 元素分析: 計算値:C46.28、H3.88、N6.13、F28.28、S2.81 測定値:C46.17、H3.99、N6.04、F28.17、S2.74 d)1−[2−(N−エチル−N−ペルフルオロアセチルスルホニル)−アミノ ]−アセチル−1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン 例12c)からの表題化合物12g(10.5ミリモル)をメタノール200 ml中に溶解させ、かつパラジウム触媒2g(Pd10%/C)を添加した。室 温で一夜水素添加した。触媒を濾別し、かつ濾液を真空下で蒸発乾固させた。 収量:無色のガラス様固体7.77g(定量) 元素分析: 計算値:C32.48、H3.54、N9.47、F43.67、S4.34 測定値:C32.36、H3.61、N9.38、F 43.58、d4.27 e)1,4,7−トリス{1,4,7−トリス[(N−カルボキシラトメチル) ]−10−[N−1−メチル−3−アザ−2,5−ジオキソ−ペンタン−1,5 −ジイル]−1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン、Gd錯体}−10 −[2−(N−エチル−N−ペルフルオロオクチルスルホニル)−アミノ]アセ チル−1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン 例1f)に記載されている10−(4−カルボキシ−1−メチル−2−オキソ −3−アザブチル)−1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン−1,4, 7−三酢酸のGd錯体29.8g(47.33ミリモル)および臭化ナトリウム 4.84g(47.33ミリモル)を、50℃でジメチルスルホキシド400m l中に溶解させた。室温に冷却後、例12d)に記載されている表題化合物7g (9.47ミリモル)および2−エトキシ−1−エトキシカルボニル−1,2− ジヒドロキノリン12.12g(49ミリモル)を添加した。引き続き得られた 懸濁液に、完全に沈殿するまで十分なアセトンを添加し、沈殿物を吸引濾過し、 乾燥させ、水中に取り、かつAMICOM(R)YM−1限外濾過膜(カットオフ /1000Da)により脱塩し、かつ低分子成分を精製した。引き続き残留物を 凍結乾燥した。 収量:22.43g(理論値の92%) H2O含有率:10.6% 元素分析(無水の物質で計算): 計算値:C35.92、H4.31、N10.88、F12.54、Gd18. 32、S1.25 測定値:C35.86、H4.40、N10.82、F15.47、Gd18. 28、S1.16 例13 a)10−[4−カルボキシ−2−オキソ−3−アザ−ブチル]−1,4,7, 10−テトラアザシクロドデカン−1,4,7−三酢酸のガドリニウム錯体 10−[4−(t−ブチルオキシカルボニル)−2−オキソ−3−アザブチル ]−1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン−1,4,7−三酢酸−トリ −t−ブチルエステル25g(36.45ミリモル)を、トリフルオロ酢酸30 0ml中に溶解させ、かつ室温で3時間撹拌した。蒸発乾固させ、残留物を水3 00ml中に取り、かつ該溶液をReillex(R)425PVPを充填したカラムに添 加した。水を用いて溶離した。生成物含有フラクションを合し、かつ蒸発乾固さ せ、残留物をメタノール/アセトンから再結晶させた。 収量:無色の吸湿性固体15.24g(理論値の84%) 含水率:7.3% 元素分析(無水の物質で計算): 計算値:C46.85、H6.77、N15.18 測定値:C46.61、H6.95、N15.02 水200ml中に溶解した上記の酸15g(32.50ミリモル)に、酸化ガ ドリニウム5.86g(16.25ミリモル)を添加し、かつ90℃に3時間加 熱した。蒸発乾固させ(真空)、かつ残留物を90%エタノール水溶液から再結 晶させた。結晶を吸引濾過し、エタノールで1回、次いでアセトンおよび最後に ジエチルエーテルを用いて洗浄し、かつ真空炉中130℃で乾燥させた(24時 間)。 収量:無色の結晶質の粉末18.92g(理論値の92%) 含水率:2.7% 元素分析(無水の物質で計算): 計算値:C35.11、H4.58、N11.37、Gd25.54 測定値:C34.92、H4.71、N11.14、Gd25.33 b)1,4,7−トリス{1,4,7−トリス(カルボキシラトメチル)−10 −(3,6−ジアザ−2,5,8−トリオキソ−オクタン−1,8−ジイル)− 1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン、Gd−錯体}−10−(N−2 H,2H,4H,4H,5H,5H−3−オキサ−ペルフルオロ−トリデカノイル) −1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン 例13a)に記載されている10−(4−カルボキシ−2−オキソ−3−アザ ブチル)−1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン−1,4,7−三酢酸 のGd−錯体16.94g(27.5ミリモル)、臭化ナトリウム2.83g( 27.5ミリモル)およびN−ヒドロキシスクシンイミド6.33g(55ミリ モル)を、50℃でジメチルスルホキシド300ml中に溶解させた。室温に冷 却後、N,N’−ジシクロヘキシルカルボジイミド11.35g(55ミリモル )を添加し、かつ60分間予備活性化させた。こうして製造したN−ヒドロキシ スクシンイミドエステル溶液に、水25ml中の例1e)に記載されている表題 化合物5g(4.59ミリモル)およびトリエチルアミン11.13g(110 ミリモル)からなる溶液を添加し、かつ室温で一夜撹拌した。引き続き得られた 懸濁液に、完全に沈殿するまで十分なアセトンを添加し、沈殿物を吸引濾過し、 乾燥させ、水中に取り、不溶性のジシクロヘキシル尿素から濾別し、かつ濾液を AMICON(R)YM−1限外濾過膜(カットオフ/1000Da)を用いて脱塩 し、かつ低分子の成分から精製した。引き続き残留物を凍結乾燥させた。 収量:11.16g(理論値の92%) H2O含有率:9.5% 元素分析(無水の物質で計算): 計算値:C36.36、H4.35、N11.66、 Gd17.85、F12.22 測定値:C36.28、H4.42、N11.58、Gd17.75、F12. 14 例14 a)22F,22F,22F,21F,21F,20F,20F,19F,19F,18 F,18F,17F,17F,16F,16F,15F,15F−ヘプタデカフルオロ −12オキサ−ドコサン−カルボン酸−ベンジルエステル 60%苛性カリ溶液100ml/トルエン50ml中の1H,1H,2H,2H −ペルフルオロドデカノール10g(21.55ミリモル)およびテトラブチル アンモニウムハイドロゲンサルフェート0.73g(2.15ミリモル)からな る混合物に、強撹拌下に0℃で11−ブロモウンデカン酸ベンジルエステル18 .83g(53ミリモル)を滴加した。0℃で1時間撹拌した。トルエン200 mlを添加し、水相を分離し、かつその都度50mlのトルエンを用いて2回抽 出した。合した有機相を硫酸マグネシウムにより乾燥させ、かつ真空下で濃縮し た。残留物をシリカゲルを用いてクロマトグラフィー処理した(溶離剤:ヘキサ ン/ジクロロメタン/アセトン=20:10:1)。 収量:無色の粘性油状物8.75g(理論値の55%) 元素分析: 計算値:C45.54、H4.23、F43.73 測定値:C45.48、H4.31、F43.68 b)22F,22F,22F,21F,21F,20F,20F,19F,19F,18 F,18F,17F,17F,16F,16F,15F,15F−ヘプタデカフルオロ −12オキサ−ドコサン−カルボン酸 例14a)からの表題化合物8g(10.83ミリモル)をメタノール200 ml中に溶解させ、かつパラジウム触媒2g(Pd10%/C)を添加した。室 温で一夜水素添加した。触媒を濾別し、かつ濾液を真空下で蒸発乾固させた。 収量:無色のガラス様固体7.02g(定量) 元素分析: 計算値:C38.90、H3.89、F49.81 測定値:C38.75、H3.98、F49.72 c)1,4,7−トリス[N−(2−ベンジルオキシカルボニルアミノ)−アセ チル]−10−(N−22F,22F,22F,21F,21F,20F,20F,1 9F,19F,18F,18F,17F,17F,16F,16F,15F,15F−ヘ プタデカフルオロ−12オキサ−ドコサノイル)−1,4,7,10−テトラア ザシクロドデカン 例14b)からの表題化合物7g(10.08ミリモル)および例14b)か らの表題化合物4.02g(5.4ミリモル)を、ジメチルホルムアミド100 ml中に溶解させ、かつ0℃で2−エトキシ−1−エトキシカルボニル−1,2 −ジヒドロキノリン4.2g(17ミリモル)を添加した。室温で24時間撹拌 した。真空下で蒸発乾固させ、かつ残留物をシリカゲルを用いてクロマトグラフ ィー処理した(溶離剤:ジクロロメタン/アセトン=15:1)。 収量:無色の粘性油状物6.17g(理論値の83%) 元素分析: 計算値:C51.49、H5.13、N7.12、F23.47 測定値:C51.39、H5.20、N7.19、F23.38 d)1,4,7−トリス[N−(2−アミノ)−アセチル]−10−(N−22 F,22F,22F,21F,21F,20F,20F,19F,19F,18F,18F ,17F,17F,16F,16F,15F,15F−ヘプタデカフルオロ−12−オ キサ−ドコサノイル−1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン、トリヒド ロブロミド 例14c)からの表題化合物6g(4.36ミリモル)を酢酸50ml中に溶 解させ、かつ酢酸(33%)中の臭化水素50mlからなる60℃の溶液に滴加 した。60℃で1時間撹拌した。0℃に冷却し、かつ撹拌下にジエチルエーテル 1000mlを徐々に滴加 した。沈殿した沈殿物を濾別し、エーテル200mlを用いて2回、後洗浄し、 かつ真空炉中(60℃)で乾燥させた。 収量:クリーム色の結晶質固体4.93g(理論値の93%) 元素分析: 計算値:C34.56、H4.56、N8.06、F26.55、Br19.7 0 測定値:C34.48、H4.70、N8.00、F26.48、Br19.4 6 e)1,4,7−トリス{1,4,7−トリス−(N−カルボキシラトメチル) −10−(N−4,7−ジアザ−3,6,9−トリオキソ}−ノナン−2,9− ジイル]−1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン、Gd錯体−10−( N−22F,22F,22F,21F,21F,20F,20F,19F,19F,18 F,18F,17F,17F,16F,16F,15F,15F−ヘプタデカフルオロ −12−オキサ−ドコサノイル−1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン 例1f)に記載されている10−(4−カルボキシ−1−メチル−2−オキソ −3−アザブチル)−1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン−1,4, 7−三酢酸のGd−錯体13.98g(22.9ミリモル)、臭化ナトリウム2 .36g(22.9ミリモル)およびN−ヒドロキシスクシンイミド5.29g (46ミリモル)を、50℃でジメチルスルホキシド200ml中に溶解させた 。室温に冷却後、N,N’−ジシクロヘキシルカルボジイミド9.49g(46 ミリモル)を添加し、かつ60分間予備活性化させた。こうして製造したN−ヒ ドロキシスクシンイミドエステル溶液に、水25ml中の例14d)に記載され ている表題化合物4.5g(3.7ミリモル)およびトリエチルアミン9.31 g(92ミリモル)からなる溶液を添加し、かつ室温で一夜撹拌した。引き続き 得られた懸濁液に完全に沈殿するまで十分なアセトンを添加し、沈殿物を吸引濾 過し、乾燥させ、水中に取り、不溶性のジシクロヘキシル尿素から濾別し、かつ 濾液をAMICON(R)YM−1限外濾過膜(カットオフ/1000Da)を用い て脱塩し、かつ低分子成分から精製した。引き続き残留物を凍結乾燥させた。 収量:9.78g(理論値の94%) H2O含有率:6.8% 元素分析(無水の物質で計算): 計算値:C39.31、H4.95、N10.96、F11.49、Gd16. 78 測定値:C39.24、H5.02、N10.87、F11.41、Gd16. 69 例15 a)N−(ヘキシル)−ペルフルオロオクタンスルホンアミド トリエチルアミン10.62g(105ミリモル)およびベンジルアミン10 .12g(100ミリモル)の混合物に、80℃で強力な撹拌下にペルフルオロ オクタンスルホニルフルオリド50.21g(100ミリモル)を滴加した。8 0℃で2日間撹拌し、反応混合物に水300mlを添加し、かつ酢酸エチルで3 回抽出した。合した有機抽出物を硫酸ナトリウムにより乾燥させ、濾過し、かつ 濃縮した。残留物をシリカゲルを用いてクロマトグラフィー処理した(溶離剤: ジクロロメタン/メタノール=4:1)。 収量:無色の液体45.50g(理論値の78%) 元素分析: 計算値:C28.83、H2.42、N2.40.S5.50、F55.37 測定値:C28.29、H2.39、N2.44、d5.55、F55.50 b)N−(ヘキシル)−(t−ブチルオキシカルボニルメチル)−ペルフルオロ オクチルスルホンアミド 例15a)からの表題化合物22.13g(37.94ミリモル)および炭酸 カリウム15.73g(113.8ミリモル)をアセトン200ml中に懸濁さ せ、かつ60℃でブロモ酢酸−t−ブチルエステル14.80g(75.87ミ リモル)を滴加した。60℃で3時間撹拌した。塩を濾別し、かつ濾液を真空下 で蒸発乾固させた。残留物をシリカゲルを用いてクロ マトグラフィー処理した(溶離剤:ヘキサン/ジクロロメタン/アセトン=10 :10:1)。生成物含有フラクションの気化後に、残留物をメタノール/エー テルから再結晶させた。 収量:無色のワックス状固体23.02g(理論値の87%) 元素分析: 計算値:C34.34、H3.47、N2.01、S4.60、F46.31 測定値:C34.31、H3.61、N1.97、S4.65、F46.25 c)N−(ヘキシル)−(ペルフルオロオクチルスルホンアミド)−アミノ酢酸 例15b)からの表題化合物20g(28.43ミリモル)をトリフルオロ酢 酸200ml中に溶解させ、かつ室温で一夜撹拌した。真空下で蒸発乾固させた 。残留物をメタノール/エーテルから再結晶させた。 収量:無色の結晶質固体16.74g(理論値の91%) 元素分析: 計算値:C29.96、H2.51、N2.18、S5.00、F50.36 測定値:C29.87、H2.70、N2.05、S4.84、F50.17 d)1,4,7−トリス[N−(2−ベンジルオキシ カルボニルアミノ)−アセチル]−10−[N−アセチル−(2−アミノ−N− ヘキシル−N−ペルフルオロオクチルスルホニル)]−1,4,7,10−テト ラアザシクロドデカン 例15c)からの表題化合物16g(24.95ミリモル)および例1c)か らの表題化合物9.3g(12.48ミリモル)を、ジメチルホルムアミド20 0ml中に溶解させ、かつ0℃で2−エトキシ−1−エトキシカルボニル−1, 2−ジヒドロキノリン3.46g(14ミリモル)を添加した。室温で24時間 撹拌した。真空下で蒸発乾固させ、かつ残留物をシリカゲルを用いてクロマトグ ラフィー処理した(溶離剤:ジクロロメタン/アセトン=15:1)。 収量:無色の粘性油状物13.5g(理論値の79%) 元素分析: 計算値:C47.37、H4.49、N8.18、F23.59、S2.34 測定値:C47.29、H4.57、N8.09、F23.48、S2.28 e)1,4,7−トリス[N−(2−アミノ)−アセチル]−10−[N−アセ チル−(2−アミノ)−N−ヘキシル−N−ペルフルオロオクチルスルホニル) ]−1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン、トリヒドロブロミド 例15d)からの表題化合物10g(7.30ミリモル)を酢酸100ml中 に溶解させ、かつ酢酸(33%)中の臭化水素150mlからなる60℃の溶液 に滴下した。60℃で1時間撹拌した。0℃に冷却し、かつ撹拌下にジエチルエ ーテル1300mlを徐々に添加した。沈殿した沈殿物を濾別し、エーテル15 0mlを用いて2回、後洗浄し、かつ真空炉中(60℃)で乾燥させた。 収量:クリーム色の結晶質固体8.48g(理論値の96%) 元素分析: 計算値:C29.79、H3.83、N9.26、F26.70、Br19.8 2、S2.65 測定値:C29.68、H3.95、N9.20、F26.62、Br19.7 3、S2.58 f)1,4,7−トリス[1.4.7−トリス(N−カルボキシラトメチル)− 10−(3,6−ジアザ−2,5−ジオキソ−オクタン−1,8−ジイル)−1 ,4,7,10−テトラアザシクロドデカン、Gd錯体]−10−[2−(N− アセチル−(2−アミノ)−N−ヘキシル−N−ペルフルオロオクチルスルホニ ル)]−1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン 例1f)に記載されている10−(4−カルボキシ−1−メチル−2−オキソ −3−アザブチル)−1, 4,7,10−テトラアザシクロドデカン−1,4,7−三酢酸のGd−錯体1 5.62g(24.8ミリモル)、臭化ナトリウム2.55g(24.8ミリモ ル)およびN−ヒドロキシスクシンイミド5.75g(50ミリモル)を、50 ℃でジメチルスルホキシド200ml中に溶解させた。室温に冷却後、N,N’ −ジシクロヘキシルカルボジイミド10.32g(50ミリモル)を添加し、か つ60分間予備活性化させた。こうして製造したN−ヒドロキシスクシンイミド エステル溶液に、水25ml中の例15e)に記載されている表題化合物5g( 4.13ミリモル)およびトリエチルアミン10.12g(100ミリモル)か らなる溶液を添加し、かつ室温で一夜撹拌した。引き続き得られた懸濁液に完全 に沈殿するまで十分なアセトンを添加し、沈殿物を吸引濾過し、乾燥させ、水中 に取り、不溶性のジシクロヘキシル尿素から濾別し、かつ濾液をAMICON(R ) YM−1限外濾過膜(カットオフ1000Da)を用いて脱塩し、かつ低分子成 分から精製した。引き続き残留物を凍結乾燥させた。 収量:10.6g(理論値の93%) H2O含有率:11.0% 元素分析(無水の物質で計算): 計算値:C36.56、H4.42、N11.67、Gd17.09、F11. 70、S1.16 測定値:C36.48、H4.50、N11.61、 Gd16.98、F11.61、S1.13 例16 a)1,4,7−トリス(N−カルボキシラトメチル)−10−[N−(6−ア ザ−8−ヒドロキシ−3−オキサ−5−オキソ)−ノナン−9−イル−酸]−1 ,4,7,10−テトラアザシクロドデカン、Gd錯体 ホルムアミド1000ml中の無水ジグリコール酸23.21g(200ミリ モル)および10−[3−アミノ−2−ヒドロキシプロピル]−1,4,7−ト リスカルボキシメチル−1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン−ガドリ ニウム錯体102g(177.76ミリモル)からなる溶液に、トリエチルアミ ン36g(355.5ミリモル)を添加した。室温で一夜撹拌した。該溶液に撹 拌下にアセトン8000mlを滴加し、沈殿した沈殿物を濾別し、アセトンで洗 浄し、かつ真空下で乾燥させた。こうして乾燥させた材料を水2000ml中に 溶解させ、かつ2Nの塩酸を用いてpH3.2に調整し、引き続き凍結乾燥させ た。凍結乾燥させた粉末を極めて少量の水に溶解させ、かつRP18カラムに取 った。水/テトラヒドロフラン(勾配)からなる溶離剤混合物を用いてクロマト グラフィー処理した。生成物含有フラクションを真空下で蒸発乾固させ、かつ残 留物を2−プロパノールから再結晶させた。120℃で真空炉中で(24時間) 乾燥させた後、表題化合物が無色の結晶質粉末として100.54g(理論値の 82%)得られた。 含水率:3.1% 元素分析(無水の物質に対して): 計算値:C36.57、H4.97、N10.15、Gd22.80 測定値:C36.41、H5.12、N9.96、Gd22.59 b)1,4,7−トリス{1,4,7−トリス(N−カルボキシラトメチル)− 10−[N−4,10−ジアザ−2−ヒドロキシ−5,8,12−トリオキソ− 7−オキサ−ドデカン−1,12−ジイル)、Gd−錯体}−10−(N−2H ,2H,4H,4H,5H,5H−3−オキサ−ペルフルオロ−トリデカノイル)− 1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン 例16a)に記載されているGd−錯体19g(27.52ミリモル)、臭化 ナトリウム2.81g(27.52ミリモル)およびN−ヒドロキシスクシンイ ミド3.17g(27.52ミリモル)を、50℃でジメチルスルホキシド25 0ml中に溶解させた。室温に冷却後、N,N’−ジシクロヘキシルカルボジイ ミド6.19g(30ミリモル)を添加し、かつ60分間予備活性化させた。こ うして製造したN−ヒドロキシスクシンイミドエステル溶液に、水25ml中の 例1e)に記載されている表題化合物5g(4.59 ミリモル)およびトリエチルアミン6.07g(60ミリモル)からなる溶液を 添加し、かつ室温で一夜撹拌した。引き続き得られた懸濁液に完全に沈殿するま で十分なアセトンを添加し、沈殿物を吸引濾過し、乾燥させ、水中に取り、不溶 性のジシクロヘキシル尿素から濾別し、かつ濾液をAMICON(R)YM−1限 外濾過膜(カットオフ1000Da)を用いて脱塩し、かつ低分子の成分から精 製した。引き続き残留物を凍結乾燥させた。 収量:12.35g(理論値の94%) H2O含有率:9.6% 元素分析(無水の物質で計算): 計算値:C37.34、H4.58、N10.76、Gd16.48、F11. 28 測定値:C37.25、H4.71、N10.60、Gd16.37、F11. 13 例17 1,4,7−トリス11,4,7−トリス(N−カルボキシラトメチル)−10 −[N−(4−アザ−2−ヒドロキシ−5,9−ジオキソ−7−オキサ)−ノナ ン−1,9−ジイル]−1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン、Gd− 錯体}−10−2H,2H,4H,4H,5H,5H−3−オキサ−ペルフルオロ− トリデカノイル)−1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン 例16a)に記載されているGd−錯体19g(27.52ミリモル)および 臭化ナトリウム2.83g(27.52ミリモル)を、50℃でジメチルスルホ キシド200ml中に溶解させた。室温に冷却後、例4b)に記載されている表 題化合物3.1g(4.59ミリモル)および2−エトキシ−1−エトキシカル ボニル−1,2−ジヒドロキノン9.89g(40ミリモル)を添加し、かつ室 温で一夜撹拌した。引き続き得られた懸濁液に完全に沈殿するまで十分なアセト ンを添加し、沈殿物を吸引濾過し、乾燥させ、水中に取り、不溶性のジシクロヘ キシル尿素から濾別し、かつ濾液をAMICON(R)YM−1限外濾過膜(カット オフ1000Da)を用いて脱塩し、かつ低分子の成分から精製した。引き続き 残留物を凍結乾燥させた。 収量:11.37g(理論値の92%) H2O含有率:8.9% 元素分析(無水の物質で計算): 計算値:C37.04、H4.53、N9.89、Gd17.53、F12.0 0 測定値:C36.95、H4.65、N9.78、Gd17.37、F11.8 7 例18 a)1,4,7−トリス[N−(2−ベンジルオキシカルボニルアミノ)−アセ チル]−10−(N−アセチル−(2−アミノ−N−エチル−N−ペルフルオロ オクチルスルホニル)]−1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン 例12b)からの表題化合物20g(39.48ミリモル)および例1c)か らの表題化合物10.99g(14.74ミリモル)をジメチルホルムアミド2 00ml中に溶解し、かつ0℃で2−エトキシ−1−エトキシカルボニル−1, 2−ジヒドロキノリン3.46g(14ミリモル)を添加した。室温で24時間 撹拌した。真空下で蒸発乾固させ、かつ残留物をシリカゲルを用いてクロマトグ ラフィー処理した(溶離剤:ジクロロメタン/アセトン=15:1)。 収量:無色の粘性油状物16.06g(理論値の83%) 元素分析: 計算値:C45.74、H4.07、N8.53、F24.60、S2.44 測定値:C45.68、H4.19、N8.48、F24.45、S2.36 b)1,4,7−トリス[N−(2−アミノ)−アセチル]−10−(N−アセ チル−(2−アミノ−N−エチル−N−ペルフルオロオクチルスルホニル)]− 1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン、トリヒドロブロミド 例18a)からの表題化合物10g(7.62ミリモル)を酢酸100ml中 に溶解させ、かつ酢酸(3 3%)中の臭化水素150mlからなる60℃の溶液に滴下した。60℃で1時 間撹拌した。0℃に冷却し、かつ撹拌下にジエチルエーテル1600mlを徐々 に添加した。沈殿した沈殿物を濾別し、エーテル200mlを用いて2回、後洗 浄し、かつ真空炉中(60℃)で乾燥させた。 収量:クリーム色の結晶質固体8g(理論値の91%) 元素分析: 計算値:C27.08、H3.32、N9.72、F28.00、Br20.7 8、S2.78 測定値:C26.94、H3.42、N9.63、F27.91、Br20.4 6、S2.74 c)1,4,7−トリス{N−3,9−ビス(N−t−ブチルオキシカルボニル メチル)−6−[N−(3−アザ−2,5−ジオキソ−ペンタン−1,5−ジイ ル]−3,6,9−トリアザウンデカン−1,11−二酸−ジ−t−ブチルエス テル}−10−[N−アセチル−(2−アミノ−N−エチル−N−ペルフルオロ オクチルスルホニル)]−1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン ジメチルホルムアミド200ml中に溶解したsym−DTPA−テトラ−t −ブチルエステル16.04g(26ミリモル)に、0℃でN−ヒドロキシスク シンイミド5.98g(52ミリモル)およびN,N ’−ジシクロヘキシルカルボジイミド10.73g(52ミリモル)を添加し、 かつ該温度で1時間撹拌した。引き続き室温で3時間撹拌した。該溶液に例18 b)からの表題化合物5g(4.34ミリモル)およびトリエチルアミン10. 12g(100ミリモル)を添加した。室温で24時間撹拌した。該溶液を蒸発 乾固させ、残留物をジクロロメタン300ml中に取った。ジシクロヘキシル尿 素から濾別し、かつ濾液を5%炭酸ナトリウム水溶液150mlを用いて2回洗 浄した。有機相を硫酸マグネシウムにより乾燥させ、かつ真空下で蒸発乾固させ た。残留物をシリカゲルを用いてクロマトグラフィー処理した(溶離剤:ジクロ ロメタン/メタノール=20:1) 収量:無色の粘性油状物11.68g(理論値の95%) 元素分析: 計算値:C49.20、H6.55、N11.38、F11.40、S1.13 測定値:C49.10、H6.70、N11.31、F11.29、S1.06 d)1,4,7−トリス{N−3,9−ビス(カルボキシラトメチル)−6−[ N−3−アザ−2,5−ジオキソ−ペンタン−1,5−ジイル]−3,6,9− トリアザウンデカン−1−カルボキシラト−11−酸、Gd錯体、ナトリウム塩 }−10−[N−アセチル −(2−アミノ−N−エチル−N−ペルフルオロオクチルスルホニル)]−1, 4,7,10−テトラアザシクロドデカン 例18c)からの表題化合物11g(3.88ミリモル)をトリフルオロ酢酸 200ml中に溶解させ、かつ室温で12時間撹拌した。真空下で蒸発乾固させ た。残留物を水200ml中に溶解させ、かつ10%苛性ソーダ水溶液を用いて pH4に調整した。引き続き酸化ガドリニウム2.11g(5.82ミリモル) を添加し、かつ70℃で2時間撹拌した。室温に冷却し、かつ10%苛性ソーダ 水溶液を用いてpH7.2にした。該溶液に活性炭2gを添加し、室温で1時間 撹拌し、かつ濾過した。濾液を限外濾過膜に充填し、かつ透析した(AMICO N(R)YM−1(カットオフ1000DA)。溶性珪フッ化物が10μSの導電 性を達成するまで透析した。次いで限外濾過膜の内容物を凍結乾燥した。 収量:無色の非晶質粉末9.67g(理論値の97%) 含水率:10.1% 元素分析(無水の物質で計算): 計算値:C31.84、H3.38、N9.28、F12.59、S1.25、 Gd20.24、Na2.96 測定値:C31.70、H3.51、N9.14、F 12.45、S1.16、Gd20.11、Na2.73 例19 1,4,7−トリス{1,4,7−トリス(N−カルボキシラトメチル)−10 −[N−(4,7−ジアザ−3,6,9−トリオキソ)−ノナン−2,9−ジイ ル]−1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン、Gd錯体}−10−[N −アセチル−(2−アミノ−N−エチル−N−ペルフルオロ−オクチルスルホニ ル)]−1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン 例1f)に記載されている10−(4−カルボキシ−1−メチル−2−オキソ −3−アザブチル)−1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン−1,4, 7−三酢酸のGd−錯体16.38g(26.0ミリモル)、臭化ナトリウム2 .68g(26ミリモル)およびN−ヒドロキシスクシンイミド5.98g(5 2ミリモル)を、50℃でジメチルスルホキシド200ml中に溶解させた。室 温に冷却後、N,N’−ジシクロヘキシルカルボジイミド10.73g(52ミ リモル)を添加し、かつ60分間予備活性化させた。こうして製造したN−ヒド ロキシスクシンイミドエステル溶液に、水25ml中の例18b)に記載されて いる表題化合物5g(4.34ミリモル)およびトリエチルアミン10.12g (100ミリモル)からな る溶液を添加し、かつ室温で一夜撹拌した。引き続き得られた懸濁液に完全に沈 殿するまで十分なアセトンを添加し、沈殿物を吸引濾過し、乾燥させ、水中に取 り、不溶性のジシクロヘキシル尿素から濾別し、かつ濾液をAMICON(R)Y M−1限外濾過膜(カットオフ1000Da)を用いて脱塩し、かつ低分子成分か ら精製した。引き続き残留物を凍結乾燥させた。 収量:11.08g(理論値の93%) H2O含有率:6.8% 元素分析(無水の物質で計算): 計算値:C36.31、H4.37、N11.73、F11.76、S1.17 、Gd17.18 測定値:C36.25、H4.46、N11.68、F11.70、S1.10 、Gd17.09 例20 a)1,4,7−トリス{N−[3−アザ−(N−ベンジルオキシカルボニル) −5−オキソ]−ペント−5−イル−酸}−10−(N−2H,2H,4H,4H, 5H,5H−3−オキサ−ペルフルオロ−トリデカノイル)−1,4,7,10 −テトラアザシクロドデカン テトラヒドロフラン200ml中に溶解させたN−(ベンジルオキシカルボニ ル)−アミノ二酢酸11.85g(44.35ミリモル)に、N,N’−ジシク ロヘキシルカルボジイミド9.28g(45ミリモル )を添加し、かつ室温で3時間撹拌した。沈殿したジシクロヘキシル尿素から濾 別し、かつ濾液に例4b)からの表題化合物5g(7.39ミリモル)、トリエ チルアミン15.18g(150ミリモル)および4−(ジメチルアミノ)ピリ ジン200mgを添加した。50℃に12時間加熱した。蒸発乾固させ、残留物 を10%クエン酸水溶液300ml中に取り、かつその都度250mlのクロロ ホルムを用いて3回抽出した。合した有機相を硫酸マグネシウムにより乾燥させ 、かつ真空下で蒸発乾固させた。残留物をシリカゲルを用いてクロマトグラフィ ー処理した(溶離剤:クロロホルム/メタノール=5:1(+酢酸1%))。 収量:無色の固体8.52g(理論値の81%) 計算値:C47.23、H4.10、N6.88、F22.68 測定値:C47.19、H4.21、N6.74、F22.57 b)1,4,7−トリス[N−(3−アザ−5−オキソ)−ペント−5−イル− 酸]−10−(N−2H,2H,4H,4H,5H,5H−3−オキサ−ペルフルオ ロ−トリデカノイル)−1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン、トリヒ ドロブロミド 例20a)からの表題化合物8g(5.62ミリモル)を酢酸80ml中に溶 解させ、かつ酢酸(33%)中の臭化水素150mlからなる60℃の溶液に滴 加した。60℃で1時間撹拌した。0℃に冷却し、かつ撹拌下にジエチルエーテ ル1200mlを徐々に滴加した。沈殿した沈殿物を濾別し、エーテル150m lを用いて2回、後洗浄し、かつ真空炉中(60℃)で乾燥させた。 収量:クリーム色の結晶質固体6.75g(理論値の95%) 元素分析: 計算値:C30.40、H3.43、N7.75、F25.54、Br18.9 6 測定値:C30.31、H3.51、N7.68、F25.47、Br18.7 4 c)1,4,7−トリス{1,4,7−トリス(N−カルボキシラトメチル)− 10−[N−(4,7−ジアザ−7−N−カルボキシメチル−3,6,9−トリ オキソ)−ノナン−2,9−ジイル]−1,4,7,10−テトラアザシクロド デカン、Gd錯体、モノナトリウム塩}−10−(N−2H,2H,4H,4H,5 H,5H−3−オキサ−ペルフルオロトリデカノイル)−1,4,7,10−テ トラアザシクロドデカン 例1f)に記載されている10−(4−カルボキシ−1−メチル−2−オキソ −3−アザブチル)−1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン−1,4, 7−三酢酸のGd−錯体19.92g(31.63ミリモル)、臭化ナトリウム 3.25g(31.63ミ リモル)およびN−ヒドロキシスクシンイミド3.64g(31.63ミリモル )を、50℃でジメチルスルホキシド250ml中に溶解させた。室温に冷却後 、N,N’−ジシクロヘキシルカルボジイミド6.53g(31.63ミリモル )を添加し、かつ60分間予備活性化させた。こうして製造したN−ヒドロキシ スクシンイミドエステル溶液に、水25ml中の例20b)に記載されている表 題化合物5g(3.95ミリモル)およびトリエチルアミン10.12g(10 0ミリモル)からなる溶液を添加し、かつ室温で一夜撹拌した。引き続き得られ た懸濁液に完全に沈殿するまで十分なアセトンを添加し、沈殿物を吸引濾過し、 乾燥させ、水中に取り、不溶性のジシクロヘキシル尿素から濾別し、かつ濾液を AMICON(R)YM−1限外濾過膜(カットオフ1000Da)を用いて脱塩 し、かつ低分子の成分から精製した。引き続き残留物を1Nの苛性ソーダ溶液を 用いてpH7.2に調整し、凍結乾燥させた。 収量:10.39g(理論値の90%) H2O含有率:10.1% 元素分析(無水の物質で計算): 計算値:C36.59、H4.14、N10.55、F11.05、Gd16. 15、Na2.36 測定値:C36.50、H4.28、N10.47、F10.95、Gd16. 03、Na2.14 例21 a)1,4,7−トリス[N−(2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−アスパ ラギン酸−ベンジルエステル−4−アミド)]−10−[N−2H,2H,4H, 4H,5H,5H−3−オキサ−ペルフルオロ−トリデカノイル)−1,4,7, 10−テトラアザシクロドデカン 例4b)からの表題化合物5g(7.39ミリモル)およびN−(ベンジル− オキシカルボニル−アスパラギン酸−1−ベンジルエステル15.72g(44 ミリモル)を、ジメチルホルムアミド100ml中に溶解させ、かつ0℃で2− エトキシ−1−エトキシカルボニル−1,2−ジヒドロキノリン19.8g(8 0ミリモル)を添加した。室温で24時間撹拌した。真空下で蒸発乾固させ、か つ残留物をシリカゲルを用いてクロマトグラフィー処理した(溶離剤:ジクロロ メタン/アセトン=20:1)。 収量:無色の粘性油状物9.64g(理論値の77%) 元素分析: 計算値:C54.58、H4.52、N5.79、F19.06 測定値:C54.48、H4.61、N5.71、F18.94 b)1,4,7−トリス[N−(2−アミノ−アスパ ラギン酸−4−アミド)]−10−[N−2H,2H,4H,4H,5H,5H−3 −オキサ−ペルフルオロ−トリデカノイル)−1,4,7,10−テトラアザシ クロドデカン 例21a)からの表題化合物8g(4.72ミリモル)を酢酸80ml中に溶 解させ、かつ酢酸(33%)中の臭化水素150mlからなる60℃の溶液に滴 加した。60℃で1時間撹拌した。0℃に冷却し、かつ撹拌下にジエチルエーテ ル1600mlを徐々に添加した。沈殿した沈殿物を濾別し、エーテル150m lを用いて2回、後洗浄し、かつ真空炉中(60℃)で乾燥させた。 収量:クリーム色の結晶質固体5.67g(理論値の95%) 元素分析: 計算値:C30.40、H3.43、N7.75、F25.54、Br18.9 6 測定値:C30.28、H3.51、N7.69、F25.47、Br18.8 7 c)1,4,7−トリス{1,4,7−トリス(N−カルボキシラトメチル)− 10−[N−(4,7−ジアザ−8−カルボキシ−3,6,9−トリオキソ)− デカン−2,10−ジイル]−1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン、 Gd錯体、モノナトリウム塩}−10−2H,2H,4H,4H,5H,5H−3− オ キソ−ペルフルオロトリデカノイル)−1,4,7,10−テトラアザシクロド デカン 例1f)に記載されている10−(4−カルボキシ−1−メチル−2−オキソ −3−アザブチル)−1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン−1,4, 7−三酢酸のGd−錯体14.94g(23.7ミリモル)、臭化ナトリウム2 .44g(23.7ミリモル)およびN−ヒドロキシスクシンイミド2.73g (23.7ミリモル)を、50℃でジメチルスルホキシド200ml中に溶解さ せた。室温に冷却後、N,N’−ジシクロヘキシルカルボジイミド4.89g( 23.7ミリモル)を添加し、かつ60分間予備活性化させた。こうして製造し たN−ヒドロキシスクシンイミドエステル溶液に、水25ml中の例21b)に 記載されている表題化合物5g(3.95ミリモル)およびトリエチルアミン1 0.12g(100ミリモル)の溶液を添加し、かつ室温で一夜撹拌した。引き 続き得られた懸濁液に完全に沈殿するまで十分なアセトンを添加し、沈殿物を吸 引濾過し、乾燥させ、水中に取り、不溶性のジシクロヘキシル尿素から濾別し、 かつ濾液をAMICON(R)YM−1限外濾過膜(カットオフ1000Da)を用 いて脱塩し、かつ低分子成分から精製した。残留物を1N苛性ソーダ溶液を用い てpH7.2に調整し、引き続き凍結乾燥させた。 収量:10.73g(理論値の93%) H2O含有率:8.5% 元素分折(無水の物質で計算): 計算値:C36.59、H4.14、N10.55、F11.05、Gd16. 15、Na2.36 測定値:C36.50、H4.23、N10.48、F10.96、Gd16. 07、Na2.13 例22 a)1,4,7−トリス[2,6−ビス(ベンジルオキシカルボニルアミノ)− ヘキサノイル]−10−(N−2H,2H,4H,4H,5H,5H−3−オキサ− ペルフルオロトリデカノイル)−1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン 例4b)からの表題化合物5g(7.39ミリモル)およびジ−Z−リジン1 5.33g(37ミリモル)を、ジメチルホルムアミド150ml中に溶解させ 、かつ0℃で2−エトキシ−1−エトキシカルボニル−1, 2−ジヒドロキノ リン11.13g(45ミリモル)を添加した。室温で24時間撹拌した。真空 下で蒸発乾固させ、かつ残留物をシリカゲルを用いてクロマトグラフィー処理し た(溶離剤:ジクロロメタン/アセトン=25:1)。 収量:無色の粘性油状物10.34g(理論値の75%) 元素分析: 計算値:C55.36、H5.24、N7.51、F 17.31 測定値:C55.28、H5.31、N7.43、F17.23 b)1,4,7−トリス(2,6−ジアミノ−ヘキサノイル)−10−N−2H ,2H,4H,4H,5H,5H−3−オキサ−ペルフルオロ−トリデカノイル)− 1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン、ヘキサヒドロブロミド 例22a)からの表題化合物8g(4.29ミリモル)を酢酸80ml中に溶 解させ、かつ酢酸(33%)中の臭化水素150mlからなる60℃の溶液に滴 加した。60℃で1時間撹拌した。0℃に冷却し、かつ撹拌下にジエチルエーテ ル1600mlを徐々に添加した。沈殿した沈殿物を濾別し、エーテル200m lを用いて2回、後洗浄し、かつ真空炉中(60℃)で乾燥させた。 収量:クリーム色の結晶質固体5.38g(理論値の96%) 元素分析: 計算値:C34.93、H5.17、N10.72、F24.72、Br18. 34 測定値:C34.87、H5.25、N10.65、F24.57、Br18. 15 c)1,4,7−トリス{2,6−ビス<アミノ−[(3−アザ−1,4−ジオ キソヘキサン−1,5−ジ イル)−10−(N−1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン−1,4, 7−トリス(カルボキシラトメチル)、Gd錯体]>−ヘキサノイル}−10− (N−2H,2H,4H,4H,5H,5H−3−オキサ−ペルフルオロトリデカノ イル)−1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン、ヘキサヒドロブロミド 例1f)に記載されている10−(4−カルボキシ−1−メチル−2−オキソ −3−アザブチル)−1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン−1,4, 7−三酢酸のGd−錯体28.97g(46ミリモル)、臭化ナトリウム4.7 g(46ミリモル)およびN−ヒドロキシスクシンイミド10.59g(92ミ リモル)を、50℃でジメチルスルホキシド300ml中に溶解させた。室温に 冷却後、N,N’−ジシクロヘキシルカルボジイミド18.98g(92ミリモ ル)を添加し、かつ60分間予備活性化させた。こうして製造したN−ヒドロキ シスクシンイミドエステル溶液に、水25ml中の例22b)に記載されている 表題化合物5g(3.83ミリモル)およびトリエチルアミン20.34g(2 00ミリモル)からなる溶液を添加し、かつ室温で一夜撹拌した。引き続き得ら れた懸濁液に完全に沈殿するまで十分なアセトンを添加し、沈殿物を吸引濾過し 、乾燥させ、水中に取り、不溶性のジシクロヘキシル尿素から濾別し、かつ濾液 をAMICON(R)YM−1限外濾過膜(カットオフ1 000Da)を用いて脱塩し、かつ低分子成分から精製した。残留物を1N苛性 ソーダ溶液を用いてpH7.2に調整し、引き続き凍結乾燥させた。 収量:16.49g(理論値の91%) H2O含有率:10.2% 元素分析(無水の物質で計算): 計算値:C38.59、H4.88、N11.84、F6.83、Gd19.9 4 測定値:C38.50、H4.97、N11.68、F6.70、Gd19.8 2 例23 a)1,4,7−トリス[N−(3−ベンジルオキシカルボニルアミノグルタル 酸−モノアミド)]−10−[N−2H,2H,4H,4H,5H,5H−3−オキ サ−ペルフルオロ−トリデカノイル)−1,4,7,10−テトラアザシクロド デカン テトラヒドロフラン200ml中に溶解した3−[N−ベンジルオキシカルボ ニル)アミノ]グルタル酸12.47g(44.35ミリモル)に、ジシクロヘ キシルカルボジイミド9.28g(45ミリモル)を添加し、かつ室温で3時間 撹拌した。沈殿したジシクロヘキシル尿素を濾別し、かつ濾液に例4b)からの 表題化合物5g(7.39ミリモル)、トリエチルアミン15.18g(150 ミリモル)および4−(ジメチルアミノ)ピリジン200mgを添加した。50 ℃に12時間加熱した。蒸発乾固させ、残留物を10%クエン酸水溶液300m l中に取り、かつその都度250mlのクロロホルムを用いて3回抽出した。合 した有機相を硫酸マグネシウムにより乾燥させ、かつ真空下で蒸発乾固させた。 残留物をシリカゲルを用いてクロマトグラフィー処理した(溶離剤:クロロホル ム/メタノール=5:1(+酢酸1%))。 収量:無色の固体8.57g(理論値の81%) 元素分析: 計算値:C48.27、H4.53、N6.68、F22.00 測定値:C48.10、H4.71、N6.47、F21.81 b)1,4,7−トリス(N−(3−アミノ−グルタル酸−モノアミド)]−1 0−(N−2H,2H,4H,4H,5H,5H−3−オキサ−ペルフルオロ−トリ デカノイル)−1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン 例23a)からの表題化合物5g(3.41ミリモル)を酢酸50ml中に溶 解させ、かつ酢酸(33%)中の臭化水素100mlからなる60℃の溶液に滴 加した。60℃で1時間撹拌した。0℃に冷却し、かつ撹拌下にジエチルエーテ ル1000mlを徐々に添加した。沈殿した沈殿物を濾別し、エーテル100m lを用いて2回、後洗浄し、かつ真空炉中(60℃) で乾燥させた。 収量:クリーム色の結晶質固体4.19g(理論値の94%) 元素分析: 計算値:C32.18、H3.78、N7.50、F24.72、Br18.3 5 測定値:C32.10、H3.94、N7.35、F24.51、Br18.1 4 c)1,4,7−トリス{1,4,7−トリス(N−カルボキシラトメチル)− 10−[N−(4,7−ジアザ−8−カルボキシメチル−3,6,10−トリオ キソ)−デカン−2,10−ジイル]−1,4,7,10−テトラアザシクロド デカン、Gd錯体、モノナトリウム塩}−10−(N−2H,2H,4H,4H,5 H,5H−3−オキサ−ペルフルオロトリデカノイル)−1,4,7,10−テ トラアザシクロドデカン 例1f)に記載されている10−(4−カルボキシ−1−メチル−2−オキソ −3−アザブチル)−1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン−1,4, 7−三酢酸のGd−錯体11.57g(18.4ミリモル)、臭化ナトリウム1 .89g(18.4ミリモル)およびN−ヒドロキシスクシンイミド2.12g (18.4ミリモル)を、50℃でジメチルスルホキシド150ml中に溶解さ せた。室温に冷却後、N,N’−ジシクロヘキシルカルボジイミド3.80g( 18.4ミリモル)を添加し、かつ60分間予備活性化させた。こうして製造し たN−ヒドロキシスクシンイミドエステル溶液に、水25ml中の例23b)に 記載されている表題化合物4g(3.06ミリモル)およびトリエチルアミン4 .05g(40ミリモル)からなる溶液を添加し、かつ室温で一夜撹拌した。引 き続き得られた懸濁液に完全に沈殿するまで十分なアセトンを添加し、沈殿物を 吸引濾過し、乾燥させ、水中に取り、不溶性のジシクロヘキシル尿素から濾別し 、かつ濾液をAMICON(R)YM−1限外濾過膜(カットオフ1000Da)を 用いて脱塩し、かつ低分子成分から精製した。残留物を1Nの苛性ソーダ溶液を 用いてpH7.2に調整し、引き続き凍結乾燥させた。 収量:8.62g(理論値の95%) H2O含有率:9.6% 元素分析(無水の物質で計算): 計算値:C37.28、H4.28、N10.40、F10.90、Gd15. 93、Na2.33 測定値:C37.14、H4.41、N10.25、F10.73、Gd15. 75、Na2.10 例24 a)4−[(N−エチル−N−ペルフルオロオクチルスルホニル)−アミノメチ ル]−安息香酸メチルエステル N−エチルペルフルオロオクチルスルホンアミド20g(37.94ミリモル )および炭酸カリウム15.73g(113.8ミリモル)をアセトン200m l中に懸濁させ、かつ60℃で4−(ブロモメチル)安息香酸メチルエステル( 75.87ミリモル)を滴加した。60℃で3時間撹拌した。塩を濾別し、かつ 濾液を真空下で蒸発乾固させた。残留物をシリカゲルを用いてクロマトグラフィ ー処理した(溶離剤:ヘキサン/ジクロロメタン/アセトン=10:10:1) 。生成物含有フラクションの蒸発後に、残留物をメタノール/エーテルから再結 晶させた。 収量:無色のワックス状固体22.80g(理論値の89%) 元素分析: 計算値:C33.79、H2.09、F47.82、N2.07、S4.75 測定値:C33.61、H2.28、F47.65、N2.01、S4.68 b)4−[(N−エチル−N−ペルフルオロオクチルスルホニル)−アミノ−メ チル]−安息香酸 例24a)からの表題化合物22g(32.58ミリモル)を、H2O 10 0ml/エタノール200mlからなる混合物中に溶解させ、かつ水酸化ナトリ ウム4g(100ミリモル)を添加した。60℃で5時間加熱した。真空下で蒸 発乾固させ、かつ残留物を5 %塩酸水溶液400ml中に取った。その都度250mlのジクロロメタンを用 いて2回抽出した。有機相を硫酸マグネシウムにより乾燥させ、かつ真空下で蒸 発乾固させ、残留物をジエチルエーテル/n−ヘキサンから再結晶させた。 収量:無色のワックス状結晶21.12g(理論値の98%) 元素分析: 計算値:C32.69、H1.83、N2.12、F48.84、S4.85 測定値:C32.47、H2.02、N2.02、F48.65、S4.68 c)1,4,7−トリス[N−(2−ベンジルオキシカルボニルアミノ)−アセ チル]−10−{[4−(N−エチル−N−ペルフルオロオクチルスルホニル) −アミノメチル]−ベンゾイル}−1,4,7,10−テトラアザシクロドデカ ン 例24b)からの表題化合物21g(31.75ミリモル)および例1c)か らの表題化合物11.86g(15.9ミリモル)をジメチルホルムアミド20 0ml中に溶解させ、かつ0℃で2−エトキシ−1−エトキシカルボニル−1, 2−ジヒドロキノリン8.66g(35ミリモル)を添加した。室温で24時間 撹拌した。真空下で蒸発乾固させ、かつ残留物をシリカゲルを用いてクロマトグ ラフィー処理した(溶離剤 :ジクロロメタン/アセトン=15:1)。 収量:無色の粘性油状物18.7g(理論値の85%) 元素分析: 計算値:C48.42、H4.14、N8.07、F23.25、S2.31 測定値:C48.25、H4.02、N7.92、F23.04、S2.18 d)1,4,7−トリス−[N−(2−アミノ)−アセチル]−10−{[4−(N −エチル−N−ペルフルオロオクチルスルホニル)−アミノメチル]−ベンゾイ ル}−1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン、トリヒドロブロミド 例24c)からの表題化合物10g(7.2ミリモル)を酢酸100ml中に 溶解させ、かつ酢酸(33%)中の臭化水素100mlからなる60℃の溶液に 滴加した。60℃で1時間撹拌した。0℃に冷却し、かつ撹拌下にジエチルエー テル1600mlを徐々に滴加した。沈殿した沈殿物を濾別し、エーテル200 mlを用いて2回、後洗浄し、かつ真空炉中(60℃)で乾燥させた。 収量:クリーム色の結晶質固体8.59g(理論値の97%) 元素分析: 計算値:C31.26、H3.44、N9.11、F 26.27、S2.61、Br19.50 測定値:C31.11、H3.60、N9.02、F26.09、S2.48、 Br19.27 e)1,4,7−トリス{1,4,7−トリス(N−カルボキシラトメチル)− 10−[N−(4,7−ジアザ−3,6,9−トリオキソ)−ノナン−1,9− ジイル]−Gd錯体}−10−14−[(N−エチル−N−ペルフルオロオクチ ルスルホニル)−アミノメチル]−ベンゾイル}−1,4,7,10−テトラア ザシクロドデカン 例1f)に記載されている10−(4−カルボキシ−1−メチル−2−オキソ −3−アザブチル)−1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン−1,4, 7−三酢酸のGd−錯体15.74g(25ミリモル)、臭化ナトリウム2.5 7g(25ミリモル)およびN−ヒドロキシスクシンイミド5.75g(18. 4ミリモル)を、50℃でジメチルスルホキシド200ml中に溶解させた。室 温に冷却後、N,N’−ジシクロヘキシルカルボジイミド10.32g(50ミ リモル)を添加し、かつ60分間予備活性化させた。こうして製造したN−ヒド ロキシスクシンイミドエステル溶液に、水25ml中の例24d)に記載されて いる表題化合物5g(4.07ミリモル)およびトリエチルアミン10.12g (100ミリモル)からなる溶液を添加し、かつ室温で一夜撹拌した。引き続き 得られた懸濁液に完全に沈殿するまで十分なアセトンを添加し、沈殿物を吸引濾 過し、乾燥させ、水中に取り、不溶性のジシクロヘキシル尿素から濾別し、かつ 濾液をAMICON(R)YM−1限外濾過膜(カットオフ1000Da)を用いて 脱塩し、かつ低分子成分から精製した。残留物を1Nの苛性ソーダ溶液を用いて pH7.2に調整し、引き続き凍結乾燥させた。 収量:10.91g(理論値の95%) H2O含有率:9.6% 元素分析(無水の物質で計算): 計算値:C37.88、H4.39、N11.42、F11.45、S1.14 、Gd16.72 測定値:C37.64、H4.61、N11.27、F11.28、S1.08 、Gd16.58 例25 a)1,4,7−トリス[N−(2−ベンジルオキシカルボニルアミノ)−アセ チル]−10−N−[(11−t−ブチルオキシカルボニルアミノ)−ウンデカ ノイル]−1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン 例1c)からの表題化合物10g(13.41ミリモル)および11−N−( t−ブトキシカルボニル)−アミノウンデカン酸8.10g(26.8ミリモル )をジメチルホルムアミド200ml中に溶解させ、かつ0℃で2−エトキシ− 1−エトキシカルボニル− 1,2−ジヒドロキノリン9.89g(40ミリモル)を添加した。室温で24 時間撹拌した。真空下で蒸発乾固させ、かつ残留物をシリカゲルを用いてクロマ トグラフィー処理した(溶離剤:ジクロロメタン/アセトン=15:1)。 収量:無色の粘性油状物18.7g(理論値の85%) 元素分析: 計算値:C63.02、H7.44、N10.89 測定値:C62.90、H7.61、N10.63 b)1,4,7−トリス[N−(2−ベンジルオキシカルボニルアミノ)−アセ チル]−10−N−(11−アミノウンデカノイル)−1,4,7,10−テト ラアザシクロドデカン 例25a)からの表題化合物12g(11.66ミリモル)を、トリフルオロ 酢酸180ml中に溶解させ、かつ室温で一夜撹拌した。真空下で蒸発乾固させ た。残留物を2Nの苛性ソーダ溶液200ml中に取り、かつその都度150m lのジクロロメタンを用いて2回抽出した。合した有機相を硫酸マグネシウムに より乾燥させ、かつ真空下で濃縮した。残留物をシリカゲルを用いてクロマトグ ラフィー処理した(溶離剤:ジクロロメタン/メタノール=15:1(+トリエ チルアミン))。 収量:無色の固体10.18g(理論値の94%) 元素分析: 計算値:C63.34、H7.38、N12.06 測定値:C63.15、H7.57、N11.84 c)1,4,7−トリス[N−(2−ベンジルオキシカルボニルアミノ)−アセ チル]−10−N−{ウンデカノイル−<11−アミノ−N−[アセチル−(2 −アミノ−N−エチル−N−ペルフルオロオクチルスルホニル)]>}−1,4 ,7,10−テトラアザシクロドデカン 例12b)からの表題化合物11.70g(20ミリモル)およびN−ヒドロ キシスクシンイミド2.30g(20ミリモル)を、ジメチルホルムアミド10 0ml中に溶解させ、かつ0℃に冷却した。N,N’−ジシクロヘキシルカルボ ジイミド4.13g(20ミリモル)を添加し、かつ0℃で30分間、引き続き 室温で2時間撹拌した。0℃に冷却し、かつ例25b)からの表題化合物10g (10.76ミリモル)を添加し、引き続きトリエチルアミン4.05g(40 ミリモル)を添加し、徐々に室温にした(約4時間)。真空下で蒸発乾固させ、 残留物を塩化メチレン400ml中に取り、かつ尿素から濾別した。濾液を塩酸 水溶液(pH3.0、その都度600ml)を用いて3回抽出し、硫酸マグネシ ウムにより乾燥させ、かつ蒸発乾固させた。残留物をシリカゲルを用いてクロマ トグラフィー処理した(溶離剤:塩化メチレン/メタ ノール=20:1(+酢酸2%))。 収量:無色の固体14.22g(理論値の91%) 元素分析: 計算値:C50.45、H5.14、N8.68、F17.01、S2.21 測定値:C50.27、H5.31、N8.49、F16.83、S2.07 d)1,4,7−トリス[N−(2−アミノ)−アセチル]−10−N−{ウン デカノイル−<11−アミノ−N−[アセチル−(2−アミノ−N−エチル−N −ペルフルオロオクチルスルホニル)]>}−1,4,7,10−テトラアザシ クロドデカン、トリヒドロブロミド 例25c)からの表題化合物10g(6.89ミリモル)を酢酸100ml中 に溶解させ、かつ酢酸(33%)中の臭化水素200mlからなる60℃の溶液 に滴加した。60℃で1時間撹拌した。0℃に冷却し、かつ撹拌下にジエチルエ ーテル2000mlを徐々に添加した。沈殿した沈殿物を濾別し、エーテル20 0mlを用いて2回、後洗浄し、かつ真空炉中(60℃)で乾燥させた。 収量:クリーム色の結晶質固体8.93g(理論値の97%) 元素分析: 計算値:C33.25、H4.45、N9.43、F 24.16、S2.40、Br17.93 測定値:C33.07、H4.68、N9.30、F24.03、S2.17、 Br17.68 e)1,4,7−トリス{N−[3,9−ビス(N−t−ブチルオキシカルボニ ルメチル)]−6−[N−(3−アザ−2,5−ジオキソ−ペンタン)−1,5 −ジイル]−3,6,9−トリアザウンデカン−1,11−二酸−ジ−t−ブチ ルエステル}−10−N−{ウンデカノイル−<11−アミノ−N−[アセチル −(2−アミノ−N−エチル−N−ペルフルオロオクチルスルホニル)]>}− 1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン ジメチルホルムアミド400ml中に溶解したsym−DTPA−テトラ−t −ブチルエステル27.35g(44.35ミリモル)に、0℃でN−ヒドロキ シスクシンイミド10.21g(88.7ミリモル)およびN,N’−ジシクロ ヘキシルカルボジイミド18.30g(88.7ミリモル)を添加し、かつ該温 度で1時間撹拌した。引き続き室温で3時間撹拌した。該溶液に例25d)から の表題化合物9.88g(7.39ミリモル)およびトリエチルアミン17.9 1g(177ミリモル)を添加した。室温で24時間撹拌した。該溶液を蒸発乾 固させ、残留物をジクロロメタン400ml中に取った。ジシクロヘキシル尿素 から濾別し、かつ濾液を5%炭酸ナトリウム水溶液2 00mlを用いて2回洗浄した。有機相を硫酸マグネシウムにより乾燥させ、か つ真空下で蒸発乾固させた。残留物をシリカゲルを用いてクロマトグラフィー処 理した(溶離剤:ジクロロメタン/メタノール=20:1) 収量:無色の粘性油状物19.67g(理論値の92%) 元素分析: 計算値:C52.72、H7.49、N8.71、F11.16、S1.11 測定値:C52.60、H7.62、N8.60、F11.01、S1.04 f)1,4,7−トリス{N−[3,9−ビス(N−カルボキシラトメチル)] −6−[N−(3−アザ−2,5−ジオキソ−ペンタン)−1,5−ジイル]− 3,6,9−トリアザウンデカン−1−カルボキシラト−11−酸、Gd錯体、 モノナトリウム塩}−10−N−{ウンデカノイル−<11−アミノ−N−[ア セチル−(2−アミノ−N−エチル−N−ペルフルオロオクチルスルホニル)] 〉}−1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン 例25e)からの表題化合物10.53g(3.64ミリモル)をトリフルオ ロ酢酸200ml中に溶解させ、かつ室温で12時間撹拌した。真空下で蒸発乾 固させた。残留物を水200ml中に溶解させ、かつ 10%苛性ソーダ水溶液を用いてpH4に調整した。引き続き酸化ガドリニウム 1.98g(5.46ミリモル)を添加し、かつ70℃で2時間撹拌した。室温 に冷却し、かつ10%苛性ソーダ水溶液を用いてpH7.2にした。該溶液に活 性炭3gを添加し、室温で1時間撹拌し、かつ濾過した。濾液を限外濾過膜に充 填し、かつ透析した(AMICON(R)YM−1(カットオフ1000Da)) 。溶性珪フッ化物が10μSの導電性を達成するまで透析した。次いで限外濾過 膜の内容物を凍結乾燥した。 収量:無色の非晶質粉末9.50g(理論値の95%) 含水率:7.5% 元素分析(無水の物質で計算): 計算値:C34.52、H3.92、N9.17、F11.75、S1.17、 Gd17.16、Na2.51 測定値:C34.37、H4.08、N9.09、F11.69、S1.08、 Gd17.05、Na2.33 例26 a)1,4,7−トリス{N−2,6−[ビス(ベンゾイルオキシカルボニルア ミノ)]−ヘキサノイル}−10−N−[アセチル−(2−アミノ−N−エチル −ペルフルオロオクチルスルホニル)]}−1,4, 7,10−テトラアザシクロドデカン 例21d)からの表題化合物5.46g(7.39ミリモル)およびジ−Z− リジン15.33g(37ミリモル)を、ジメチルスルホキシド150ml中に 溶解させ、かつ0℃で2−エトキシ−1−エトキシカルボニル−1,2−ジヒド ロキノリン11.13g(45ミリモル)を添加した。室温で24時間撹拌した 。真空下で蒸発乾固させ、かつ残留物をシリカゲルを用いてクロマトグラフィー 処理した(溶離剤:ジクロロメタン/アセトン=25:1)。 収量:無色の粘性油状物11.12g(理論値の78%) 元素分析: 計算値:C53.55、H5.12、N7.99、F16.74、S1.66 測定値:C53.37、H5.31、N7.82、F16.55、S1.49 b)1,4,7−トリス{[N−(2,6−ジアミノ)−ヘキサノイル]−10 −[N−アセチル−(2−アミノ−N−エチル−N−ペルフルオロオクチルスル ホニル)]}−1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン 例26a)からの表題化合物8.27g(4.29ミリモル)を酢酸80ml 中に溶解させ、かつ酢酸(33%)中の臭化水素150mlからなる60℃の溶 液に滴加した。60℃で1時間撹拌した。0℃に冷却し、かつ撹拌下にジエチル エーテル600mlを徐々に滴加した。沈殿した沈殿物を濾別し、エーテル20 0mlを用いて2回、後洗浄し、かつ真空炉中(60℃)で乾燥させた。 収量:クリーム色の結晶質の固体6.56g(理論値の95%) 元素分析: 計算値:C28.36、H4.26、N9.57、F20.07、S1.99、 Br29.79 測定値:C28.17、H4.41、N9.41、F19.92、S1.85、 Br29.45 c)1,4,7−トリス{N−ヘキサノイル−2,6−ビス<アミノ−N−アセ チル−2−{3,9−ビス(N−t−ブチルオキシ−カルボニル−メチル)−6 −イル−3,6,9−トリアザウンデカン−1,11−ジカルボン酸−ジ−t− ブチルエステル]>}−10−[N−アセチル−(2−アミノ−N−エチル−N −ペルフルオロオクチルスルホニル)]}−1,4,7,10−テトラアザシク ロドデカン ジメチルホルムアミド500ml中に溶解したsym−DTPA−テトラ−t −ブチルエステル54.7g(88.7ミリモル)に、0℃でN−ヒドロキシス クシンイミド20.42g(177.4ミリモル)およびN,N’−ジシクロヘ キシルカルボジイミド36 .6g(177.4ミリモル)を添加し、かつ該温度で1時間撹拌した。引き続 き室温で3時間撹拌した。該溶液に例26b)からの表題化合物11.89g( 7.39ミリモル)およびトリエチルアミン35.42g(350ミリモル)を 添加した。室温で24時間撹拌した。該溶液を蒸発乾固させ、残留物をジクロロ メタン800ml中に取った。ジシクロヘキシル尿素から濾別し、かつ濾液を5 %炭酸ナトリウム水溶液400mlを用いて2回洗浄した。有機相を硫酸マグネ シウムにより乾燥させ、かつ真空下で蒸発乾固させた。残留物をシリカゲルを用 いてクロマトグラフィー処理した(溶離剤:ジクロロメタン/メタノール=20 :1) 収量:無色の粘性油状物30.68g(理論値の92%) 元素分析: 計算値:C53.23、H8.62、N9.00、F7.16、S0.71 測定値:C53.05、H8.84、N8.81、F7.03、S0.65 d)1,4,7−トリス{N−ヘキサノイル−2,6−ビス<アミノ−N−アセ チル−2−[3,9−ビス(N−カルボキシラト−メチル)−6−イル−3,6 ,9−トリアザウンデカン−1−カルボキシラト−11−酸、Gd錯体、モノナ トリウム塩]>}−10− [N−アセチル−(2−アミノ−N−エチル−N−ペルフルオロオクチルスルホ ニル)]}−1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン 例26c)からの表題化合物16.43g(3.64ミリモル)をトリフルオ ロ酢酸300ml中に溶解させ、かつ室温で12時間撹拌した。真空下で蒸発乾 固させた。残留物を水200ml中に溶解させ、かつ10%苛性ソーダ水溶液を 用いてpH4に調整した。引き続き酸化ガドリニウム3.96g(10.92ミ リモル)を添加し、かつ70℃で2時間撹拌した。室温に冷却し、かつ10%苛 性ソーダ水溶液を用いてpH7.2にした。該溶液に活性炭3gを添加し、室温 で1時間撹拌し、かつ濾過した。濾液を限外濾過膜に充填し、かつ透析した(A MICON(R)YM−1(カットオフ1000Da))。溶性珪フッ化物が10 μSの導電性を達成するまで透析した。次いで限外濾過膜の内容物を凍結乾燥し た。 収量:無色の非晶質粉末14.76g(理論値の96%) 含水率:9.5% 元素分析(無水の物質で計算): 計算値:C29.58、H4.06、N9.62、F7.65、S0.76、G d22.34、Na3.27 測定値:C29.39、H4.24、N9.43、F 7.48、SO.69、Gd22.17、Na3.11 例27 1,4,7−トリス{N−ヘキサノイル−2,6−ビス<アミノ−N−アセチル −2−[アミノプロパノイル−(2−イル)]−[1,4,7−トリス(N−カ ルボキシラトメチル)−1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン−10− イル、Gd錯体]>}−10−[N−アセチル−(2−アミノ−N−エチル−N −ペルフルオロオクチルスルホニル)]}−1,4,7,10−テトラアザシク ロドデカン 例1f)に記載されている10−(4−カルボキシ−1−メチル−2−オキソ −3−アザブチル)−1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン−1,4, 7−三酢酸のGd−錯体28.97g(46ミリモル)、臭化ナトリウム4.7 g(46ミリモル)およびN−ヒドロキシスクシンイミド10.59g(92ミ リモル)を、50℃でジメチルスルホキシド300ml中に溶解させた。室温に 冷却後、N,N’−ジシクロヘキシルカルボジイミド18.98g(92ミリモ ル)を添加し、かつ60分間予備活性化させた。こうして製造したN−ヒドロキ シスクシンイミドエステル溶液に、水25ml中の例26b)に記載されている 表題化合物6.16g(3.83ミリモル)およびトリエチルアミン20.34 g(200ミリモル)から なる溶液を添加し、かつ室温で一夜撹拌した。引き続き得られた懸濁液に完全に 沈殿するまで十分なアセトンを添加し、沈殿物を吸引濾過し、乾燥させ、水中に 取り、不溶性のジシクロヘキシル尿素から濾別し、かつ濾液をAMICON(R) YM−1限外濾過膜(カットオフ1000Da)を用いて脱塩し、かつ低分子成分 から精製した。引き続き残留物を凍結乾燥させた。 収量:16.15g(理論値の92%) H2O含有率:11.3% 元素分析(無水の物質で計算): 計算値:C35.11、H5.19、N12.53、S0.70、F7.05、 Gd20.58 測定値:C35.01、H5.32、N11.27、S0.64、F6.91、 Gd20.39 第1表: 選択された化合物のT1−リラクシビティの測定 以下の化合物のリラクシビティを、ミニスペク(Minispec)pc20(20MH z、0.47T)を用いてヒト血漿中37℃で測定し、かつ比較物質としてのG d−DTPA−ポリリジンおよびMagnevist(R)と比較した。本発明による物質は 1つより多くの金属原子を有しているので、比較の目的のためのリラクシビティ を金属原子に規格化した。例28 モルモットにおけるリンパ節富化 例19のガドリニウム錯体を、刺激後のモルモット(完全フロイントアジュバ ント;左右の上腿および下腿中で筋肉内にその都度0.1mlの試験物質の投与 の2週間前)に皮下投与(全ガドリニウム10μモル/KGkg、後ろ足、s. c.)した30分/90分後に、3つの連続するリンパ節ステーションにおける リンパ節富化に関して調査した(膝窩、鼠径部、腸骨窩)。この場合、以下の表 に記載した結果が得られた(ICP−AESを用いたガドリニウム濃度の測定) : 3ヶ所の連続するリンパ節ステーションにおけるGd−富化[μmol/l](MW±SD ,n=3)10μmol/kgの間質適用の30分後および90分後 この化合物を用いた達成されたリンパ節蓄積は、同一の配量の場合、細胞外造 影剤(Gd−DTPA)を用いて達成された富化を5〜7倍上回る。 例29 注入箇所での造影金属の保持率 体重1kgあたり全ガドリニウム(例19)10μモルのモルモットの足への 皮下投与後に、注入箇所での金属の保持率を種々の時点で調査した。 10μmol/kgの間質適用後の適用箇所(足)におけるGd富化[投与量の%] (MW±SD,n=3) 例30 皮下投与後の造影剤の排出 体重1kgあたり全ガドリニウム(例19)10μモルの、モルモットの後ろ 足への皮下投与の後で、適用の7日後、肝臓、腎臓ならびに脾臓中での金属の保 持率を調査した。 10μmol/kgの間質適用後の肝臓、腎臓、脾臓(7dp.i.)におけるGd富化 [投与量の%](MW±SD,n=2)例31 ラットにおいて結紮した腎臓での静脈内および細胞外造影剤を用いたインビボ比 較(拡散性)のための例 例1gに記載されている化合物の血液プール剤としての適性を以下の試験で示 す。 試験動物として体重250gのオスの(Schering-SPF-)ラット3匹を使用した 。該動物の腎臓血管を結紮し、腎排出を阻止し、かつ仮定される無視できるほど の排泄物による排出の際、血液から周辺組織への本発明による調剤の拡散性に関 する基準が得られた。動物1匹あたり以下の造影剤溶液0.5ml(それぞれ1 0ミリモル/l)を静脈内に適用した:例1gの化合物(以下では化合物1と呼 ぶ)、脈管内造影剤Eu−DTPA−アルブミン1(以下では化合物2と呼ぶ) 、および細胞外造影剤Dy−DTPA(以下では化合物3と呼ぶ)それぞれ1部 ずつからなる混合物。総頸動脈中のカテーテルを介して血液サンプルを以下の時 点で採取した:15秒、30秒、45秒、60秒、90秒、3分、5分、10分 、15分、p.i.。得られた血液サンプル中で、それぞれ並行してガドリニウ ム(Gd)、ユーロピウム(Eu)およびジスプロシウム(Dy)の濃度を、原 子発光分光分析(ICP−AES)を用いて測定した。血液スペース内の脈管内 造影剤化合物2(Eu)の残留割合を100%として設定した。血液スペース内 に残留している本発明による調剤化合物1(Gd)および化合物3(Dy、細胞 外比較物質)の残留割合を同一の動物中で異なったマーキングにより比較し、か つ百分率により化合物2の濃度と比較した。従ってこれらのデータは脈管内の化 合物の残留に関する記載となる。結果: 図1は、ラットにおける本発明による調剤の血液濃度(μモル/l)をE u−DTPA−BSAおよびDy−DTPAと比較して示している(それぞれ2 0μモル/kg)。本発明による調剤(化合物1)の間質への拡散は、Eu−D TPA−BSA(化合物2)と比較して最初の1分間p.i.はごくわずかに早 かったのみであるが、しかしその後の試験経過において明らかに増大した。Dy −DTPA(化合物3)と比較して該化合物は全試験時間の間、より遅かった。 特に早期の時点では細胞外造影剤(化合物2)と比較して、明らかにより高い化 合物1の血液濃度が得られた。 脈管腔から周辺組織への本発明による調剤(化合物1)の拡散性は、確かに「 純粋に」脈管内の造影剤(化合物2)と比較してより大きいが、しかし、自由に 拡散する細胞外化合物3と比較すると明らかにわずかである(第2表を参照のこ と)。この拡散性試験により、本発明による調剤が血管もしくは病的な血管の変 化の診断的な描出(血管造影法)のための血液プール造影剤として特に適切であ ることが明らかになる。 第2表:血液スペース中に残留している投与量のパーセンテージ 例32 血液排出動態学 例1gの化合物の血液の排出動態学をラット(Han. Wistar,Schering SPF,体重≒250g)で試験した。このために該物質(投与 量:≒体重1kgあたり金属100μモル)を1回、静脈内に適用(尾静脈によ る)後に、血中の物質濃度(GdもしくはDyの含有率に基づく)を120分p .i.までの時間にわたり、ICP−AESを用いて測定した。薬物動態パラメ ータ:分布量(Vss)、全クリアランス(CLtot)および排出半減期(t b)を特殊なコンピュータプログラム(TOPFIT 2.0;Thomae,Scheri トメントの分布モデルを基礎とした。 図2は、ラットにおける物質の1回の静脈内投与後の、血液からのDy−DT PA(投与量:体重1kgあたりDy101μモル、n=3)および例1gの化 合物(投与量:体重1kgあたりGd96μモル、n=3)の排出(注入した配 量の%)を示している(Han.Wistar,Schering SPF,体重≒250g)。 血中のGdおよびDy含有率をICP−AESを用いて測定した。 Dy−DTPA(Magnevist(R)のジスプロシウム類似体)と比較して、例1g の化合物は血液からの明らかに遅い排出およびさらにより小さい分布量を示した 。従って、この化合物が意外にも血管中で延長された保持率を有し、かつ従って 「血液プール造影剤」として、例えば血管の描出のために適切な技術を用いて、 および意想外に高いリラクシビティ(r1,Plasma:≒19.5[1*ミリモル-1* -1])に基づいてここでもまた体重1kgあたりGd≦50μモルの比較的少 量の配量が適切であり得る。 例33 血液排出動態学 例19の化合物の血液の排出動態学をラット(Han.Wistar,Schering SPF,体 重≒250g)で試験した。このために該物質(投与量:体重1kgあたり金属 100μモル)を1回、静脈内に適用(尾静脈による)後に、血中の物質濃度( 金属の含有率に基づく)を120分p.i.までの時間にわたり、ICP−AE Sを用いて測定した。薬物動態パラメータ:分布量(Vss)、全クリアランス (CLtot)および排出半減期(tb)を特殊なコンピュータプログラム(T 用いて計算し、その際、2つのコンパートメントの分布モデルを基礎とした。 図3は、ラット(Han.Wistar,Schering SPF,体重≒250g)における物質 の1回の静脈内投与後の、血液からのDy−DTPA(投与量:体重1kgあた りDy101μモル、n=3)および例19の化合物(投与量:体重1kgあた りGd96μモル、n=3)の排出(注入した投与量の%)を示している(Han .Wistar,Schering SPF,体重≒250g)。血中のGdおよびDy含有率をI CP−AESを用いて測定した。 Dy−DTPA(Magnevist(R)のジスプロシウム類似体)と比較して、例19 の化合物は血液からの明らかにより遅い排出およびさらにより小さい分布量を示 した。従って、この化合物が意外にも血管中で延長された保持率を有し、かつ従 って「血液プール造影剤」として、例えば血管の描出のために適切な技術を用い て、および意想外に高いリラクシビティ(r1,Plasma:≒19.5[1*ミリモ ル-1*-1])に基づいてここでもまた体重1kgあたりGd≦50μモルの比 較的少量の投与量が適切であり得る。 例34 造影剤支持されたMR血管造影 造影剤支持されたMR血管造影のための調査を、実験用のMRTシステム(S ISCO SIS 85、2.0 Tesla)で3D FLASH技術(10/2. 6/40°)を用いて実施した。 血管の描出のための造影剤の効果を決定するために、麻酔(Rompun(R)+Ketav et(R)、1+1、v/v;体重1kgあたり1ml、i.v.)したラット(Han .Wistar;体重≒200g)をMR−断層撮影法により調査した。 図4は、この実験の画像を示している。MIP(maximal intensity projectio n)画像を、例1gからの物質の適用前(左)および50μモル/kg(中央)も しくは100μモル/kg(右)の1回の静脈内適用直後に、3D FLASH 実験から算出した。 造影剤の適用前に、血管は全く認識できなかった(左)。1回の静脈内適用後 に血管中での顕著な信号増大および正常組織に対する明らかな対比を認識するこ とができる(中央および右)。 適用後の血管内での顕著な信号増大が確認され、これは数多くの血管の描出を 可能にする。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),AL,AM,A U,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA,CN ,CU,CZ,EE,GE,GH,GM,GW,HU, ID,IL,IS,JP,KE,KG,KP,KR,K Z,LC,LK,LR,LS,LT,LV,MD,MG ,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,PL,RO, RU,SD,SG,SI,SK,SL,TJ,TM,T R,TT,UA,UG,UZ,VN,YU,ZW (72)発明者 ヴォルフガング シュレッカー ドイツ連邦共和国 ベルリン フリーデル シュトラーセ 50 (72)発明者 ハンス−ヨアヒム ヴァインマン ドイツ連邦共和国 ベルリン ヴェストホ ーフェナー ヴェーク 23 (72)発明者 トーマス フレンツェル ドイツ連邦共和国 ベルリン パウル―シ ュナイダー―シュトラーセ 41 (72)発明者 ベルント ミッセルヴィッツ ドイツ連邦共和国 グリーニッケ ハット ヴィッヒシュトラーセ 61 (72)発明者 ヴォルフガング エーベルト ドイツ連邦共和国 マーロウ エルンスト ―テールマン―プラッツ 2

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.一般式I: A−RF (I) [式中、 Aは、直接またはリンカーを介して環状の骨格鎖の窒素原子に結合している2 〜6個の金属錯体を含有する分子部分であり、かつ RFは、式−Cn2nEを有する直鎖状または分枝鎖状のペルフルオロ化炭素鎖 であり、その際、Eは末端のフッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子また は水素原子を表し、かつnは、4〜30の数を表す] のペルフルオロアルキル含有オリゴマー化合物において、分子部分Aが以下の構 造: [式中、 qは、0、1、2または3の数であり、 Kは、錯形成剤あるいは金属錯体あるいは有機および/または無機塩基または アミノ酸またはアミノ酸アミドのこれらの塩を表し、 Xは、ペルフルオロアルキル基に対する直接結合、フェニレン基またはC1〜 C10−アルキレン鎖であり、該基は場合により1〜15個の酸素原子、1〜5個 の硫黄原子、1〜10個のカルボニル基、1〜10個の(NR)基、1〜2個の NRSO2基、1〜10個のCONR基、1−ピペリジン基、1〜3個のSO2基 、1〜2個のフェニレン基を有するか、または場合により1〜3個の基RFによ り置換されており、その際Rは、水素原子、フェニル基、ベンジル基またはC1 〜C15−アルキル基を表し、該基は場合により1〜2個のNHCO基、1〜2個 のCO基、1〜5個の酸素原子を有し、かつ場合により1〜5個のヒドロキシ基 、1〜5個のメトキシ基、1〜3個のカルボキシ基、1〜3個のRF基により置 換されており、 Yは、直接結合または一般式IIまたはIII: の鎖であり、その際、 R1は、水素原子、フェニル基、ベンジル基またはC1〜C7−アルキル基であ り、該基は場合によりカルボキシ基、メトキシ基またはヒドロキシ基で置換され ており、 Zは、直接結合、5個までのグリコール単位を有するポリグリコールエーテル 基であるか、あるいは一般式IV: −CH(R2)− (IV) (式中、R2は、C1〜C7−カルボン酸、フェニル基、ベンジル基または−(C H21 〜5−NH−K−基である)の分子部分であり、 αは、骨格鎖の窒素原子への結合を表し、βは、錯形成剤または金属錯体Kへ の結合を表し、 かつ変数kおよびmは、0〜10の自然数を表し、かつlは、0または1を表 し、かつその際、 Gは、CO基またはSO2基である]を有することを特徴とする、ペルフルオ ロアルキル含有オリゴマー化 合物。 2.qが数1である、請求項1記載の化合物。 3.分子部分Xが、1〜10個のCH2CH2O基または1〜5個のCOCH2 NH基を有するアルキレン鎖である、請求項1記載の化合物。 4.分子部分Xが、直接結合であるか、または以下の構造: [式中、γはGに、およびδは、RFに結合する]の1つを有する、請求項1記 載の化合物。 5.Yが以下の構造: の1つを有する分子部分である、請求項1記載の化合物。 6.Kが、一般式V、VI、VIIまたはVIII [式中、 R4は、相互に無関係に水素原子あるいは原子番号20〜32、37〜39、 42〜44、49または57〜83の元素の金属イオン等価物であり、 R5は、水素原子あるいは直鎖状または分枝鎖状の飽和または不飽和C1〜C30 −アルキル鎖であり、該鎖は場合により1〜5個のヒドロキシ基、1〜3個のカ ルボキシ基または1個のフェニル基により置換されており、および/または場合 により1〜10個の酸素原子、1個のフェニレン基または1個のフェニレンオキ シ基により中断されており、 R6は、水素原子、直鎖状または分枝鎖状のC1〜C7−アルキル基、フェニル 基またはベンジル基であり、 R7は、水素原子、メチル基またはエチル基であり、該基は場合によりヒドロ キシ基またはカルボキシ基により置換されており、 Uは、場合により1〜5個のイミノ基、1〜3個のフェニレン基、1〜3個の フェニレンオキシ基、1〜3個のフェニレンイミノ基、1〜5個のアミド基、1 〜2個のヒドラジド基、1〜5個のカルボニル基、1〜5個のエチレンオキシ基 、1個の尿素基、1個のチオ尿素基、1〜2個のカルボキシアルキルイミノ基、 1〜2個のエステル基、1〜10個の酸素原子、1〜5個の硫黄原子および/ま たは1〜5個の窒素原子を含有し、および/または場合により1〜5個のヒドロ キシ基、1〜2個のメルカプト基、1〜5個のオキソ基、1〜5個のチオキソ基 、1〜3個のカルボキシ基、1〜5個のカルボキシアルキル基、1〜5個のエス テル基および/または1〜3個のアミノ基により置換された、直鎖状、分枝鎖状 、飽和または不飽和のC1〜C20−アルキレン基であり、その際場合により含有 されているフェニレン基は1〜2個のカルボキシ基、1〜2個のスルホン基また は1〜2個のヒドロキシ基により置換されていてもよく、 Tは、−CO−β基、−NHCO−β基または−NHCS−β基を表し、その 際βはYへの結合箇所を表す]の錯体を表す、請求項1記載の化合物。 7.Uを表すC1〜C20−アルキレン鎖が、基−CH2 NHCO−、−NHCOCH2O−、−NHCOCH2OC64−、−N(CH2 CO2H)−、−CH2OCH2−、−NHCOCH264−、−NHCSNHC64−、−CH2OC64−、−CH2CH2O−を有し、および/または基−C OOH、−CH2COOHにより置換されている、請求項6記載の化合物。 8.Uが、−CH2−、−CH2CH2−、−CH2CH2CH2−、−C64−、 −C610−、−CH264−、−CH2NHCOCH2CH(CH2CO2H)− C64−、−CH2NHCOCH2OCH2−、−CH2NHCOCH264−基 を表す、請求項6記載の化合物。 9.Kが、以下の構造: を有する、請求項1記載の化合物。 10.ペルフルオロアルキル鎖RFが、−C613、−C817、−C1021ま たは−C1225である、請求項1から9までのいずれか1項記載の化合物。 11.一般式Iのペルフルオロアルキル含有化合物の製造方法において、一般 式I’: A’−RF (I’) [式中、A'は基:を表し、かつK’はKを表し、R4は水素原子またはカルボキシ保護基を表す] の化合物を、場合により存在する保護基の分離後に常法で原子番号20〜32、 37〜39、42〜44、49または57〜83の元素の少なくとも1種の金属 酸化物または金属塩と反応さ せ、かつ場合により引き続きこうして得られた錯化合物中にまだ存在する酸の水 素原子を完全に、または部分的に無機および/または有機塩基、アミノ酸または アミノ酸アミドのカチオンにより置換することを特徴とする、一般式Iのペルフ ルオロアルキル含有化合物の製造方法。 12.一般式Iのペルフルオロアルキル含有化合物の製造方法において、一般 式I”: の化合物と、錯体V’またはVI’: [式中、T’は、−C*O−、−COOH、−N=C=O−または−N=C=S −基を表し、かつ−C*Oは、活性化されたカルボキシル基を表す]とを反応さ せるが、ただしこの場合、置換基R4の少なくとも2つ(2価の金属の場合)も しくは3つ(3価の金属の場合)は、上記の元素の金属イオン等価物を表し、か つ所望の場合、別のカルボキシル基が無機および/または有機塩基、アミノ酸ま たはアミノ酸アミドとの塩の形で存在していることを特徴とする、一般式Iのペ ルフルオロアルキル含有化合物の製造方法。 13.請求項1記載の少なくとも1種の生理学的に認容性の化合物を、場合に より製剤学で通例の添加剤と共に含有している医薬品。 14.1H−NMR−診断法および−分光分析法における造影剤としての請求項 1記載の少なくとも1種の生理学的に認容性の化合物または請求項13記載の医 薬品の使用。 15.X線診断法における造影剤としての請求項1記載の少なくとも1種の生 理学的に認容性の化合物ま たは請求項13記載の医薬品の使用。 16.放射線診断法および放射線療法のための医薬品としての請求項1記載の 少なくとも1種の生理学的に認容性の化合物または請求項13記載の医薬品の使 用。 17.血液プール剤としての請求項14または15記載の使用。 18.リンパ管造影剤としての請求項14または15記載の使用。 19.水中または生理食塩水中に存在するペルフルオロアルキル含有化合物を 、場合により製剤学で通例の添加剤と共に、経口または非経口適用のために適切 な形にする、請求項13記載の医薬品の製造方法。
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