JP2002507467A - 気体および固体および/または液体の物質の混合物を容器内へ吸込むための吸込装置 - Google Patents

気体および固体および/または液体の物質の混合物を容器内へ吸込むための吸込装置

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JP2002507467A JP2000537653A JP2000537653A JP2002507467A JP 2002507467 A JP2002507467 A JP 2002507467A JP 2000537653 A JP2000537653 A JP 2000537653A JP 2000537653 A JP2000537653 A JP 2000537653A JP 2002507467 A JP2002507467 A JP 2002507467A
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ヨン・レイピュアー
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レイピュアー・テクノロジー・アクティーゼルスカブ
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Abstract

(57)【要約】 特に歯科医による使用のための吸込装置は、波形状の折り畳み式廃棄物用容器(10)を備え、小規模なピストンポンプ(28)のような吸込源に接続した吸込出口と、上記容器(10)の吸込入口に接続された吸込管すなわちノズル(27)とを有する。上記吸込装置は、使用中、吸込源が容器内を大気圧以下の圧力にするとき、折り畳み式容器を引き伸ばされた位置に選択的に保持するためのホルダー(17)を備えている。適量の廃棄物が、吸込ノズル(27)を通って流れ込む空気から分離され、容器(10)に収集されると、上記容器は折り畳むことができ、内部に収集された廃棄物とともに捨てることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、固体および/または液体の物質が気流から分離されて容器内に取り
残される上記容器内へ、気体および固体および/または液体の物質の混合物を吸
引するための吸込装置に関する。上記分離された固体物質は、廃棄物および/ま
たは再生利用したり再使用したりできる固体物質であり得る。いずれかの場合に
おいて、収集容器は、空の容器または一部しか物が入っていない容器が最小限の
空間のみ占めるように、好都合に折り畳むことができる。
【0002】 本発明は吸込装置を提供しており、この吸込装置は、実質的に気密性かつ液密
性の材料で作られており容器の内部空間と連通した入口および出口を有する折り
畳み式容器と、引き伸ばされた位置に折り畳み式容器を保持する手段と、容器の
入口に接続された吸込管と、容器の出口に接続された吸込源とを備えている。
【0003】 上記装置が作動しているとき、容器の内部空間は実質上周囲の圧力以下の圧力
にさらされる。しかしながら、折り畳み式容器は、保持手段によって、引き伸ば
された位置に保持されており、容器の入口および出口が容器の上部に配置される
とき、容器の内部空間を通って吸込まれる空気によって運ばれた固体および液体
物質は、気流から分離され容器に収集される。一部しか物が入っていない容器が
装置および保持手段から除去されるとき、容器は最小限の空間を占めるように折
り畳まれることができる。次に、空の折り畳まれた容器は引き伸ばされ、吸込装
置内へはめ込まれ、吸込装置内では引き伸ばされた状態で保持される。
【0004】 例えば、折り畳み式の容器は、柔軟な薄板材で作られている外周壁部と軸方向
両側の端壁とを有している。次に、保持手段は、端壁を所望の軸方向に間隔があ
いた位置に保持するようになっている。両端壁も、例えば、堅い枠に接続されて
いる柔軟な材料で作られていてもよい。しかしながら、好ましい実施形態におい
て、端壁は比較的堅い薄板材で作られている。
【0005】 柔軟な外周壁部は、容器を折り畳むことができるのに適したあらゆる形状の折
り畳み線すなわち屈曲線を有し得る。目下の好ましい実施形態において、柔軟な
壁部を軸方向に折り畳むことができるように、外周容器壁は壁の周囲に延びてい
る波形の境界を定めている。
【0006】 波形は、軸方向に間隔があいた環状の波形の形態であり、各波形は、個々の対
応するリング部材によって支持されている。好ましい実施形態において、周囲の
波形は螺旋状に延びており、螺旋状の支持部材は、容器が内部吸引にさらされる
とき半径方向に折り畳まれるのを防ぐために、内方に開いた波形の部分に収容さ
れ得る。
【0007】 本発明による吸込装置は、選択された位置から固体および/または液体物質を
除去するために使用され得る。それゆえ、容器入口に対向する吸込管の自由端は
、好ましくは、選択された位置に挿入されることのできる吸込ノズルに接続され
る。
【0008】 例えば、吸込源は真空容器であり得る。しかしながら、好ましくは、吸込源は
気体吸込ポンプであり、上記気体吸込ポンプは、折り畳み式容器の出口に直接接
続された吸込ポートを有する。次に、ポンプは、電気モータによって駆動され、
電気モータは切り換え手段によってスイッチを入れたり切ったりすることができ
、ポンプの能力は、ポンプが作動しているとき管状本体の自由端において所望の
吸引が得られるようなものであり、このことは真空タンクが不要であることを意
味している。切り換え手段は、管状本体上に、または管状本体の自由端に隣接し
て配置されることができ、その結果、切り換え手段は管状本体またはホースを手
に持つ操作者によって容易に使用され得る。
【0009】 管状本体は、少なくとも1つの弾性壁部と、弁手段またはその他の閉塞手段な
どの手で操作できる手段とを備え、手で操作できる手段は、管状本体の自由端を
少なくとも部分的かつ選択的に閉鎖すなわち遮断するために設けられている。吸
込ポンプがなおも作動されている間、管状本体の自由端が閉鎖すなわち遮断され
ると、弾性壁部は、少なくとも部分的に折り畳まれることになる。管状本体の自
由端が再び開放されると、弾性壁部は突然膨張して、増大された吸込パルスを引
き起こす。
【0010】 管状本体の自由端部は圧縮されて少なくとも部分的に閉鎖されるように、管状
本体の少なくとも自由端部は弾性材料で作られていてもよい。
【0011】 本発明による吸込装置はさらに外部管状部分を備え、上記外部管状部分は堅い
材料で作られて管状本体の自由第1端部を取り囲んでいる。次に、ピンチ装置の
ような手で操作できる閉鎖手段は、この外部管状部分上にすえつけられ得る。一
例として、切り換え手段は、管状本体の自由端部の弾性壁に埋め込まれたマイク
ロスイッチを備えている。次に、手で操作できる手段が管状本体の開放自由端部
を少なくとも部分的に圧縮し閉鎖するために作動されるとき、切り換え手段は自
動的に始動されることができる。目下の好ましい実施形態において、管状本体は
弾性材料のホースの形態である。
【0012】 本発明による吸込装置は、いかなる種類の固体および/または液体物質も除去
するために使用され得る。一例として、管状本体は、患者の口腔から唾液および
異物を吸込むために、歯科医によって使用されるタイプのものであり得る。この
ことは、唾液や歯から除去された充填材が折り畳み式容器に収集され得ることを
意味している。
【0013】 本発明による装置に使用される吸込ポンプは、遠心性のポンプであるが、好ま
しくは電動のブラシレスDCモータによって駆動されるピストンポンプである。
【0014】 本発明は、さらに、上述のような吸込装置における使用のための折り畳み式の
実質的に気密性かつ液密性の容器を提供し、上記容器は、柔軟な薄板材で作られ
ている外周壁と、軸方向両側の端壁と、上記外周壁部が半径方向内側に折り畳ま
れるのを防ぐための軸方向に圧縮可能な補強手段と、上記容器の内部空間と連通
した入口および出口とを備えている。
【0015】 折り畳み式容器の両端壁は、好ましくは比較的堅い薄板材で作られている。さ
らに、柔軟な外周壁部は、柔軟な壁部が軸方向に折り畳まれるよう、壁部の周囲
に延びている波形の境界を定めている。これらの周囲の波形は螺旋状に延びてお
り、補強手段は、上記容器が内部吸引にさらされるときに半径方向に折り畳まれ
るのを防ぐために、内方に開いた波形の部分に収容される螺旋状の支持部材を備
え得る。
【0016】 端壁の外面は、アームまたは突起部のような静止した保持手段と係合するため
の、外面上に形成されたループやブラケットなどの接続手段を有して、所望の互
いに間隔があいた位置に上記端壁を保持している。
【0017】 上述のような装置において、モータ駆動の吸込ポンプすなわちコンプレッサが
始動し、高い力すなわちトルクピークが生じたときに停止する。しかしながら、
本装置のこのような過剰なピーク過重は、好ましくは除去されるべきである。こ
のことは、弾性連結装置によって軸部分を相互連結することによって達成される
【0018】 本発明は、このような弾性連結装置を提供する。それゆえ、本発明は、さらに、
柔軟に相互連結して隣接している実質的には一直線上の第1および第2軸端のた
めのトルク伝達連結装置を提供し、上記装置は、螺旋状に巻かれた糸またはワイ
ヤによって形成された管状部材を備え、上記管状部材の両端部は、上記軸端間で
トルク伝達ができるように各軸端に接続されるのに適合している。
【0019】 このような螺旋状の糸またはワイヤは、たとえば金属またはプラスチック材で
作られており、比較的高いトルクの伝達ができ、激しい振動や衝撃を柔軟に吸収
することもできる。管状部材の両端部は、いかなる適切な方法でも、軸端に接続
され得る。しかしながら、好ましくは、管状部材の両開放端は、上記各軸端を収
容して取り囲むようになっている。この場合、管状部材の両端部の少なくとも1
つは、各軸端の周面と摩擦的に係合するようになっている。
【0020】 いくつかの場合、摩擦的な係合は、軸端間で必要なトルク伝達をするには十分
ではない。次に、糸またはワイヤの自由端は、管状部材の両端部の少なくとも1
つを横切る方向に延びて、次に、対応している軸端に形成された穴、溝穴または
凹部に収容される。理解されるべきことは、いかなるその他の種類の物理的な相
互連結も使用され得るということである。
【0021】 本発明による連結装置は、実質上同じ直径を有する軸端だけを相互連結するの
ではない。それゆえ、管状部材の両端部は、異なる直径の第1および第2軸端の
相互連結ができるように異なる直径を有し得る。
【0022】 本発明は、ここに、図面を参照してさらに記述される。
【0023】 図1および図2は、例えば、患者の口腔から唾液および異物を吸込むために歯
科医院にて使用するのに適したタイプの吸込装置の一部を示している。
【0024】 図1および図2は、軸方向に折り畳み可能な容器10を示しており、容器10
は、一対の両端壁、すなわち上部壁11および下部壁12を有している。端壁1
1および12は、比較的堅い材料で作られており、例えばプラスチックで作られ
ていることがある。容器は、実質上円筒状の周壁13も備えており、壁13は柔
軟な薄板材で作られている。容器10は、実質的に水密性かつ気密性でなければ
ならない。
【0025】 上部端壁11は、入口14と出口15とを備えている。入口14は、吸込ホー
スすなわち管26(図3)に接続され、この管は、患者の口の中に挿入されるべ きノズル27をその自由端に有し得る。出口15は吸込源、例えば吸込ポンプの
入口に直接接続され、吸込ポンプは複数のシリンダを有する小さなピストンポン
プ28であり得る(図3を参照)。次に、吸込ポンプの作動はスイッチによって
制御され、そのスイッチは吸込ホースすなわち管26の自由端に配置されたノズ
ルに隣接して配置されている。
【0026】 容器10の外周壁13は、螺旋状に延びた波形16を備えている。容器の内部
空間が吸引にさらされるとき、容器10の外周壁13が半径方向内側に折り畳ま
れるのを防ぐために、図示されていない螺旋状に延びる補強ワイヤは外周壁13
の内方に開いた波形の部分に収容され得る。
【0027】 空の容器10は、図1に示されている折り畳まれた状態でしまい込まれる。容
器は使用される前に、その引き伸ばされた状態まで動かされねばならず、その状
態で保持されねばならない。それゆえ、折り畳まれた容器10は、保持装置17
内に挿入される。保持装置14は直立部18を備え、直立部18は直立部18か
ら横方向に延び直立部18に固定的に接続された下方アーム19を有する。上方
の横方向に延びたアーム20は直立部に沿って移動され、選択された位置で直立
部18に取り外し可能に固定され得る。
【0028】 このように、折り畳まれた容器10は、アーム19および20間に挿入され、
端壁11および12は取り外し可能にアーム20および19にそれぞれ接続され
ている。その後、上方アーム20は、図2に示されているように容器10が十分
に引き伸ばされるまで、上方向に移動される。この位置において、移動可能なア
ーム20は、直立部18に取り外し可能に固定される。それから、入口14およ
び出口15は吸込管27および吸込源28にそれぞれ接続されることができ、そ
の後、図3に示される吸込装置が使用され得る。容器10は完全にまたは部分的
に充填されたとき、できるだけ多く折り畳まれ、その後保持装置17から除去さ
れる。次に新しい容器は、記述されたようにすえつけられ得る。
【0029】 図4は、一対の実質的に一直線上の軸端22および23の間のトルク伝達のた
めの連結装置21を示している。連結装置は管状部材の形態であり、管状部材は
螺旋状に巻かれたワイヤによって形成され、例えば金属またはプラスチックで作
られている。巻いた管状部材21の両端部は、隣接する軸端部22および23を
その内部にぴったりと収容し、その結果、軸の外周面と管状連結装置の内部表面
との間の摩擦は、軸22および23との間で必要なトルクを伝達するのに十分で
ある。しかしながら、伝達され得るトルクを増大するために、管状連結装置21
の一端または各端部における自由ワイヤ端24は、軸22および/または23に
形成された溝穴25または別の凹部に収容され得る。
【0030】 本発明による連結装置は、トルク伝達において、ある種柔軟性を有する。さら
に、連結装置21は軸端部22および23が完全に一直線上にないときも使用さ
れ得る。このことは、連結装置が公差が大きくなっても軸部分の間に挿入され得
ることを意味している。一例として、図3に示されている小規模なマルチピスト
ン吸込ポンプ28のクランクシャフトは、好ましくは、柔軟な連結装置21によ
って相互連結された長さすなわち部分に分割される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 折り畳まれた状態で示される吸込装置のための折り畳み式容器の
斜視図である。
【図2】 引き伸ばされた状態で示される吸込装置のための折り畳み式容器
の斜視図である。
【図3】 本発明による吸込装置を縮小して示している。
【図4】 連結装置の斜視図である。
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成12年5月31日(2000.5.31)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の詳細な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、固体および/または液体の物質が気流から分離されて容器内に取り
残される上記容器内へ、気体および固体および/または液体の物質の混合物を吸
引するための吸込装置に関する。上記分離された固体物質は、廃棄物および/ま
たは再生利用したり再使用したりできる固体物質であり得る。いずれかの場合に
おいて、収集容器は、空の容器または一部しか物が入っていない容器が最小限の
空間のみ占めるように、好都合に折り畳むことができる。
【0002】 EP特許出願公開明細書第0596132号は、体液を含む廃棄流体のための
装置を開示している。この公知の装置は、膨張可能な貯蔵容器を備えており、こ
の容器は、外方の堅い減圧容器の内部に配置されている。膨張可能な容器は入口
および出口を有し、この入口は、膨張可能な容器内へ廃棄流体を吸込むための吸
込管に接続されている。膨張可能な容器の出口および外方減圧容器内の開口部は
、真空ポンプのような減圧源に接続されている。吸込管は大気と連通されている
ため、膨張可能な容器内の圧力値は、減圧容器と膨張可能な容器との間の空間の
圧力よりかなり大きい。従って、膨張可能な容器の側壁部は広げられ、大きく膨
らまされる。さらに、この公知の装置は、有機物から水を濾過するためのフィル
タ装置を備えており、その結果、水が膨張可能な容器から除去され、一方で血球
および微生物を含む有機物は、その内部に保持される。
【0003】 本発明は、患者の口腔から唾液および異物を吸込むための歯科医によって使用
されるタイプの吸込装置を提供しており、上記装置は、実質的に気密性かつ液密
性の材料で作られており容器の内部空間と連通した入口および出口を有する折り
畳み式容器と、引き伸ばされた位置に折り畳み式容器を保持する手段と、容器の
入口に接続された吸込管と、吸込ポートを有する気体吸込ポンプの形態の吸込源
と、上記ポンプを駆動するための電気モータと、電気モータのスイッチを入れた
り切ったりするための切り換え手段とを備え、本発明による吸込装置は、気体吸
込ポンプが複数のシリンダを有する小さなピストンポンプであり、ピストンポン
プの吸込ポートは、折り畳み式容器の出口に直接接続され、ピストンポンプの能
力は、ポンプが作動されているとき吸込管の自由端において所望の吸引が得られ
るようなものであって、吸込装置の作動は電気モータのスイッチを入れたり切っ
たりすることによって制御され得ることを特徴としている。このことは真空タン
クが不要であることを意味している。切り換え手段は、管状本体上に、または管
状本体の自由端に隣接して配置されることができ、その結果、切り換え手段は管
状本体またはホースを手に持つ操作者によって容易に使用され得る。
【0004】 本発明による装置におけるピストンポンプは、好ましくは、電動のブラシレス
DCモータによって駆動される。
【0005】 上記装置が作動しているとき、容器の内部空間は実質上周囲の圧力以下の圧力
にさらされる。しかしながら、折り畳み式容器は、保持手段によって、引き伸ば
された位置に保持されており、容器の入口および出口が容器の上部に配置される
とき、容器の内部空間を通って吸込まれる空気によって運ばれた固体および液体
物質は、気流から分離され容器に収集される。一部しか物が入っていない容器が
装置および保持手段から除去されるとき、容器は最小限の空間を占めるように折
り畳まれることができる。次に、空の折り畳まれた容器は引き伸ばされ、吸込装
置内へはめ込まれ、吸込装置内では引き伸ばされた状態で保持される。
【0006】 例えば、折り畳み式の容器は、柔軟な薄板材で作られている外周壁部と軸方向
両側の端壁とを有している。次に、保持手段は、端壁を所望の軸方向に間隔があ
いた位置に保持するようになっている。両端壁も、例えば、堅い枠に接続されて
いる柔軟な材料で作られていてもよい。しかしながら、好ましい実施形態におい
て、端壁は比較的堅い薄板材で作られている。
【0007】 柔軟な外周壁部は、容器を折り畳むことができるのに適したあらゆる形状の折
り畳み線すなわち屈曲線を有し得る。目下の好ましい実施形態において、柔軟な
壁部を軸方向に折り畳むことができるように、外周容器壁は壁の周囲に延びてい
る波形の境界を定めている。
【0008】 波形は、軸方向に間隔があいた環状の波形の形態であり、各波形は、個々の対
応するリング部材によって支持されている。好ましい実施形態において、周囲の
波形は螺旋状に延びており、螺旋状の支持部材は、容器が内部吸引にさらされる
とき半径方向に折り畳まれるのを防ぐために、内方に開いた波形の部分に収容さ
れ得る。
【0009】 本発明による吸込装置は、選択された位置から固体および/または液体物質を
除去するために使用され得る。それゆえ、容器入口に対向する吸込管の自由端は
、好ましくは、選択された位置に挿入されることのできる吸込ノズルに接続され
る。
【0010】 管状本体は、少なくとも1つの弾性壁部と、弁手段またはその他の閉塞手段な
どの手で操作できる手段とを備え、手で操作できる手段は、管状部材の自由端を
少なくとも部分的かつ選択的に閉鎖すなわち遮断するために設けられている。吸
込ポンプがなおも作動されている間、管状本体の自由端が閉鎖すなわち遮断され
ると、弾性壁部は、少なくとも部分的に折り畳まれることになる。管状本体の自
由端が再び開放されると、弾性壁部は突然膨張して、増大された吸込パルスを引
き起こす。
【0011】 管状本体の自由端部は圧縮されて少なくとも部分的に閉鎖されるように、管状
本体の自由端部は弾性材料で作られていてもよい。
【0012】 本発明による吸込装置は、さらに外部管状部分を備え、上記外部管状部分は堅
い材料で作られて管状本体の自由第1端部を取り囲んでいる。次に、ピンチ装置
のような手で操作できる閉鎖手段は、この外部管状部分上にすえつけられ得る。
一例として、切り換え手段は、管状本体の自由端部の弾性壁に埋め込まれたマイ
クロスイッチを備えている。次に、手で操作できる手段が管状本体の開放自由端
部を少なくとも部分的に圧縮し閉鎖するために作動されるとき、切り換え手段は
自動的に始動されることができる。目下の好ましい実施形態において、管状本体
は弾性材料のホースの形態である。
【0013】 本発明による吸込装置は、いかなる種類の固体および/または液体物質も除去
するために使用され得る。一例として、管状本体は、患者の口腔から唾液および
異物を吸込むために、歯科医によって使用されるタイプのものであり得る。この
ことは、唾液や歯から除去された充填材が折り畳み式容器に収集され得ることを
意味している。
【0014】 本発明は、さらに、上述のような吸込装置における使用のための折り畳み式の
実質的に気密性かつ液密性の容器を提供し、上記容器は、軸方向両側の端壁と、
容器の内部空間と連通した入口および出口と、柔軟な薄板材で作られている外周
壁とを備え、柔軟な外周壁部は、柔軟な壁部が軸方向に折り畳まれるよう、壁部
の周囲に延びている波形の境界を定めており、本発明による容器は、静止した保
持手段と係合するための上記外面上に形成された接続手段を有して、所望の互い
に間隔があいた位置に端壁を保持しており、周囲の波形は螺旋状に延びており、
補強手段は、容器が内部吸引にさらされるとき半径方向に折り畳まれるのを防ぐ
ために、内方に開いた波形の部分に収容される螺旋状の支持部材を備えているこ
とを特徴としている。
【0015】 折り畳み式容器の両端壁は、好ましくは比較的堅い薄板材で作られており、端
壁の外面上に形成された接続手段は、例えば、アームまたは突起部のような静止
した保持手段と係合するためのループやブラケットであってもよく、所望の互い
に間隔があいた位置に上記端壁を保持している。
【0016】 上述のような装置において、モータ駆動の吸込ポンプすなわちコンプレッサが
始動し、高い力すなわちトルクピークが生じたときに停止する。しかしながら、
本装置のこのような過剰なピーク過重は、好ましくは除去されるべきである。こ
のことは、弾性連結装置によって軸部分を相互連結することによって達成される
【0017】 本発明は、このような弾性連結装置を提供する。それゆえ、本発明は、さらに
、柔軟に相互連結して隣接している実質的には一直線上の第1および第2軸端の
ためのトルク伝達連結装置を提供し、上記装置は、螺旋状に巻かれた糸またはワ
イヤによって形成された管状部材を備え、上記管状部材の両端部は、上記軸端間
でトルク伝達ができるように各軸端に接続されるのに適合している。
【0018】 このような螺旋状の糸またはワイヤは、たとえば金属またはプラスチック材で
作られており、比較的高いトルクの伝達ができ、激しい振動や衝撃を柔軟に吸収
することもできる。管状部材の両端部は、いかなる適切な方法でも、軸端に接続
され得る。しかしながら、好ましくは、管状部材の両開放端は、上記各軸端を収
容して取り囲むようになっている。この場合、管状部材の両端部の少なくとも1
つは、各軸端の周面と摩擦的に係合するようになっている。
【0019】 いくつかの場合、摩擦的な係合は、軸端間で必要なトルク伝達をするには十分
ではない。次に、糸またはワイヤの自由端は、管状部材の両端部の少なくとも1
つの中を横切る方向に延びて、次に、対応している軸端に形成された穴、溝穴ま
たは凹部に収容される。理解されるべきことは、いかなるその他の種類の物理的
な相互連結も使用され得るということである。
【0020】 本発明による連結装置は、実質上同じ直径を有する軸端だけを相互連結するの
ではない。それゆえ、管状部材の両端部は、異なる直径の第1および第2軸端の
相互連結ができるように異なる直径を有し得る。
【0021】 本発明は、ここに、図面を参照してさらに記述される。
【0022】 図1および図2は、例えば、患者の口腔から唾液および異物を吸込むために歯
科医院にて使用するのに適したタイプの吸込装置の一部を示している。
【0023】 図1および図2は、軸方向に折り畳み可能な容器10を示しており、容器10
は、一対の両端壁、すなわち上部壁11および下部壁12を有している。端壁1
1および12は、比較的堅い材料で作られており、例えばプラスチックで作られ
ていることがある。容器は、実質上円筒状の周壁13も備えており、壁13は柔
軟な薄板材で作られている。容器10は、実質的に水密性かつ気密性でなければ
ならない。
【0024】 上部端壁11は、入口14と出口15とを備えている。入口14は、吸込ホー
スすなわち管26(図3)に接続され、この管は、患者の口の中に挿入されるべ きノズル27をその自由端に有し得る。出口15は吸込源、例えば吸込ポンプの
入口に直接接続され、吸込ポンプは複数のシリンダを有する小さなピストンポン
プ28であり得る(図3を参照)。次に、吸込ポンプの作動はスイッチによって
制御され、そのスイッチは吸込ホースすなわち管26の自由端に配置されたノズ
ルに隣接して配置されている。
【0025】 容器10の外周壁13は、螺旋状に延びた波形16を備えている。容器の内部
空間が吸引にさらされるとき、容器10の外周壁13が半径方向内側に折り畳ま
れるのを防ぐために、図示されていない螺旋状に延びる補強ワイヤは外周壁13
の内方に開いた波形の部分に収容され得る。
【0026】 空の容器10は、図1に示されている折り畳まれた状態でしまい込まれる。容
器は使用される前に、その引き伸ばされた状態まで動かされねばならず、その状
態で保持されねばならない。それゆえ、折り畳まれた容器10は、保持装置17
内に挿入される。保持装置17は直立部18を備え、直立部18は直立部18か
ら横方向に延び直立部18に固定的に接続された下方アーム19を有する。上方
の横方向に延びたアーム20は直立部に沿って移動され、選択された位置で直立
部18に取り外し可能に固定され得る。
【0027】 このように、折り畳まれた容器10は、アーム19および20間に挿入され、
端壁11および12は取り外し可能にアーム20および19にそれぞれ接続され
ている。その後、上方アーム20は、図2に示されているように容器10が十分
に引き伸ばされるまで、上方向に移動される。この位置において、移動可能なア
ーム20は、直立部18に取り外し可能に固定される。それから、入口14およ
び出口15は吸込管27および吸込源28にそれぞれ接続されることができ、そ
の後、図3に示される吸込装置が使用され得る。容器10は完全にまたは部分的
に充填されたとき、できるだけ多く折り畳まれ、その後保持装置17から除去さ
れる。次に新しい容器は、記述されたようにすえつけられ得る。
【0028】 図4は、一対の実質的に一直線上の軸端22および23の間のトルク伝達のた
めの連結装置21を示している。連結装置は管状部材の形態であり、管状部材は
螺旋状に巻かれたワイヤによって形成され、例えば金属またはプラスチックで作
られている。巻いた管状部材21の両端部は、隣接する軸端部22および23を
その内部にぴったりと収容し、その結果、軸の外周面と管状連結装置の内部表面
との間の摩擦は、軸22および23との間で必要なトルクを伝達するのに十分で
ある。しかしながら、伝達され得るトルクを増大するために、管状連結装置21
の一端または各端部における自由ワイヤ端24は、軸22および/または23に
形成された溝穴25または別の凹部に収容され得る。
【0029】 本発明による連結装置は、トルク伝達において、ある種柔軟性を有する。さら
に、連結装置21は軸端部22および23が完全に一直線上にないときも使用さ
れ得る。このことは、連結装置が公差が大きくなっても軸部分の間に挿入され得
ることを意味している。一例として、図3に示されている小規模なマルチピスト
ン吸込ポンプ28のクランクシャフトは、好ましくは、柔軟な連結装置21によ
って相互連結された長さすなわち部分に分割される。

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 実質的に気密性かつ液密性の材料で作られており、容器の内
    部空間と連通した入口および出口を有する折り畳み式容器と、 引き伸ばされた位置に上記折り畳み式容器を保持する手段と、 上記容器の上記入口に接続された吸込管と、 上記容器の上記出口に接続された吸込源とを備えていることを特徴とする吸込
    装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の吸込装置において、上記折り畳み式容器は
    、柔軟な薄板材で作られている外周壁と、軸方向両側の端壁とを有し、上記保持
    手段は、上記両端壁を所望の軸方向に間隔があいた位置に保持するようになって
    いることを特徴とする吸込装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の吸込装置において、上記両端壁は、比較的
    堅い薄板材で作られていることを特徴とする吸込装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の吸込装置において、柔軟な壁部を軸方向に
    折り畳むことができるように、柔軟な外周壁部は、壁部の周囲に延びている波形
    の境界を定めていることを特徴とする吸込装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の吸込装置において、周囲の波形は螺旋状に
    延びており、螺旋状の支持部材は、上記容器が内部吸引にさらされるとき半径方
    向に折り畳まれるのを防ぐために、内方に開いた波形の部分に収容されているこ
    とを特徴とする吸込装置。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至5の何れかに記載の吸込装置において、上記容
    器入口に対向する上記吸込管の自由端は、吸込ノズルに接続されていることを特
    徴とする吸込装置。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至6の何れかに記載の吸込装置において、上記吸
    込源は、上記折り畳み式容器の上記出口に直接接続された吸込ポートを有する気
    体吸込ポンプであり、上記ポンプは、電気モータによって駆動され、電気モータ
    は切り換え手段によってスイッチを入れたり切ったりすることができ、上記ポン
    プの能力は、上記ポンプが作動されているとき管状本体の上記自由端において所
    望の吸引が得られるようなものであることを特徴とする吸込装置。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の吸込装置において、上記切り換え手段は、
    上記管状本体上に、または上記管状本体の上記自由端に隣接して配置されている
    ことを特徴とする吸込装置。
  9. 【請求項9】 請求項1乃至8の何れかに記載の吸込装置において、上記管
    状本体は少なくとも1つの弾性壁部と、手で操作できる手段とを備えており、手
    で操作できる手段は、上記管状本体の上記自由端を少なくとも部分的かつ選択的
    に閉鎖すなわち遮断するために設けられていることを特徴とする吸込装置。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載の吸込装置において、上記管状本体の少な
    くとも上記自由端部は弾性部材で作られていることを特徴とする吸込装置。
  11. 【請求項11】 請求項10に記載の吸込装置において、さらに外部管状部
    分を備え、上記外部管状部分は堅い材料で作られて上記管状本体の上記自由端部
    を取り囲んでおり、上記手で操作できる閉鎖手段は、上記管状部分上にすえつけ
    られていることを特徴とする吸込装置。
  12. 【請求項12】 請求項10または11に記載の吸込装置において、上記切
    り換え手段は、上記管状本体の上記自由端部の上記弾性壁に埋め込まれたマイク
    ロスイッチを備え、上記手で操作できる手段が上記管状本体の上記自由端部を少
    なくとも部分的に圧縮し閉鎖するように作動されるとき、上記切り換え手段は始
    動されることを特徴とする吸込装置。
  13. 【請求項13】 請求項1乃至12の何れかに記載の吸込装置において、上
    記管状本体は弾性材料のホースの形態であることを特徴とする吸込装置。
  14. 【請求項14】 請求項1乃至13の何れかに記載の吸込装置において、上
    記管状本体は、患者の口腔から唾液および異物を吸込むために、歯科医によって
    使用されるタイプのものであることを特徴とする吸込装置。
  15. 【請求項15】 請求項7乃至14の何れかに記載の吸込装置において、上
    記ポンプはピストンポンプであることを特徴とする吸込装置。
  16. 【請求項16】 請求項7乃至15の何れかに記載の吸込装置において、上
    記電気モータは、ブラシレスDCモータであることを特徴とする吸込装置。
  17. 【請求項17】 請求項1乃至16の何れかに記載の装置において使用する
    ための折り畳み式の実質的に気密性かつ液密性の容器において、上記容器は、柔
    軟な薄板材で作られている外周壁と、軸方向両側の端壁と、上記外周壁部が半径
    方向内側に折り畳まれるのを防ぐための軸方向に圧縮可能な補強手段と、上記容
    器の内部空間と連通した入口および出口とを備えていることを特徴とする容器。
  18. 【請求項18】 請求項17に記載の容器において、上記両端壁は比較的堅
    い薄板材で作られていることを特徴とする容器。
  19. 【請求項19】 請求項17または18に記載の容器において、上記柔軟な
    外周壁部は、上記柔軟な壁部が軸方向に折り畳まれるよう、壁部の周囲に延びて
    いる波形の境界を定めていることを特徴とする容器。
  20. 【請求項20】 請求項19に記載の容器において、上記周囲の波形は螺旋
    状に延びており、上記補強手段は、上記容器が内部吸引にさらされるときに半径
    方向に折り畳まれるのを防ぐために、内方に開いた波形に収容される螺旋状の支
    持部材を備えていることを特徴とする容器。
  21. 【請求項21】 請求項17乃至20の何れかに記載の容器において、上記
    端壁の外面は、静止した保持手段と係合するための、上記外面上に形成された接
    続手段を有して、所望の互いに間隔があいた位置に上記端壁を保持していること
    を特徴とする容器。
  22. 【請求項22】 柔軟に相互連結して隣接している実質的には一直線上の第
    1および第2軸端のためのトルク伝達連結装置において、上記装置は、螺旋状に
    巻かれた糸またはワイヤによって形成された管状部材を備え、上記管状部材の両
    端部は、上記軸端間でトルク伝達ができるように各軸端に接続されるのに適合し
    ていることを特徴とする連結装置。
  23. 【請求項23】 請求項22に記載の連結装置において、上記管状部材の両
    開放端は、上記各軸端を収容して取り囲むようになっていることを特徴とする連
    結装置。
  24. 【請求項24】 請求項23に記載の連結装置において、上記管状部材の上
    記両端部の少なくとも1つは、上記各軸端の周面と摩擦的に係合するようになっ
    ていることを特徴とする連結装置。
  25. 【請求項25】 請求項22乃至24の何れかに記載の連結装置において、
    上記糸またはワイヤの自由端が上記管状部材の両端部の少なくとも1つの中を横
    切る方向に延びて、上記対応している軸端に形成された溝穴または凹部に収容さ
    れることを特徴とする連結装置。
  26. 【請求項26】 請求項22乃至25の何れかに記載の連結装置において、
    上記管状部材の上記両端部は、異なる直径の第1および第2軸端の相互連結がで
    きるように異なる直径を有することを特徴とする連結装置。
JP2000537653A 1998-03-25 1999-03-24 気体および固体および/または液体の物質の混合物を容器内へ吸込むための吸込装置 Pending JP2002507467A (ja)

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