JP3205300B2 - 医療用吸引器 - Google Patents

医療用吸引器

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JP3205300B2 JP16775698A JP16775698A JP3205300B2 JP 3205300 B2 JP3205300 B2 JP 3205300B2 JP 16775698 A JP16775698 A JP 16775698A JP 16775698 A JP16775698 A JP 16775698A JP 3205300 B2 JP3205300 B2 JP 3205300B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、医療用吸引器に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来の医療用吸引器は、図7に示すよう
に、治療や手術の際に発生した痰、血液、膿汁、分泌液
などの体液、腸内の便等の不物や生理食塩水などで患
部を洗浄した後の液体などの廃液を貯溜するための閉塞
した貯溜容器Aとその上部の1側に廃液吸引管Bとその
他側に該サクション装置により該廃液貯溜容器A内の空
気を吸引排気するための吸気管Cとを設けた構成から成
り、該吸気管Cの外端に接続したサクション装置、代表
的には真空ポンプを作動せしめ、廃液吸引管Bの先端を
患者の患部に当て該廃液貯溜容器A内並びに該廃液吸引
内の空気を排気真空とし、これにより、患部の不浄
物、即ち、廃液を該廃液吸引管Bを介して該廃液貯溜容
器A内に貯溜するように使用されるものである。また、
該廃液貯溜容器Aとしては、貯溜した廃液を捨て、洗
浄、滅菌して再使用するガラス製容器と使い捨てでき
る、即ち、ディスポーサブルの合成樹脂製容器とがある
が、該廃液は、不衛生で且つ感染性の細菌やウイルスな
どを含む場合があるため、廃液を排除し、洗浄、滅菌す
る取扱者は、その廃液の飛沫がかゝり感染する危険に曝
されるので、最近は、使い捨て容器の使用が一般であ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし乍ら、上記従来
の吸引器は、廃液貯溜容器が真空ポンプに接続している
ので、次のような解決すべき課題がある。即ち、該吸引
器の作動中、真空ポンプにより吸気管Cを介して該貯溜
容器内の空気を吸引排気するとき、その吸引圧により該
廃液吸引管Bから該貯溜容器内に導入される廃液や該
廃液貯溜容器A内に貯溜された廃液は霧状となり、その
排気吸引作用により該吸気管Cを介して真空ポンプから
外気に放出され、真空ポンプ、これに付属する吸引圧調
整器などの機器や、その室の内、外の環境を汚染する。
この防止策として、排気経路に、例えば該排気管の中間
にフィルターを介入せしめることが考えられるが、廃液
中に含まれる細菌やウイルスを完全に除去することはで
きないばかりでなく、所望の大きい陰圧で吸引すること
ができない。これに加え、該フィルターの目が詰まった
り、吸引力が著しく低下し、円滑な作動ができなくな
る。また、使い捨ての合成樹脂製容器として、袋状の容
器を使用した場合は、所要の真空減圧に耐えられずに変
形したり、潰れたり、破れたりすることがあり、耐圧性
の容器にその使用を限定される不利があった。このよう
な従来の医療用吸引器の諸問題に鑑み、上記従来の吸引
器を廃し、環境を汚染しないで且つ円滑に安定良好に廃
液の吸引貯溜ができ、また、硬軟を問わず所望の貯溜容
器が自由に使用できる医療用吸引器の開発が望まれる。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記従来の課
題を解決した医療用吸引器を提供するもので、サクショ
ン装置に接続される外部の吸気管に接続される1本の吸
気路と該吸気路から左右に二股に分岐する分岐路を設け
られたシリンダー保持筒と該シリンダー保持筒より長手
であり且つ該シリンダー保持筒内に摺動自在に保持され
た左右に通気路を配設されたシリンダーとから成る往復
動式吸引切換器を設けると共に、該吸引切換器の左右に
閉塞室を配設し、該吸引切換器の該シリンダーを、その
左側又は右側のいずれか1側の通気路が該シリンダー保
持筒に配設した前記の左右の分岐路のいずれか1側の分
岐路と左右の閉塞室のいずれか1側の閉塞室とを連通せ
しめる一方、その他側の通気路がその他側の分岐路と他
側の閉塞室とを連通せしめない状態に該吸引切換器のシ
リンダー保持筒内に存せしめ、該左右の閉塞室には該シ
リンダーの両端に固着した左右の作動板と該サクション
装置の作動で生ずる陰圧により伸長する左右の伸縮自在
の容器とを夫々互いに対向させて収容すると共に、該左
右の伸縮自在の容器の伸展の過程で押圧される該作動板
に応動して開き該室内を大気に連通せしめる左右の常閉
弁を夫々配設し、更に該左右の伸縮自在の容器の開口部
を夫々閉塞する左右の閉塞部材を配設すると共に該左右
の閉塞部材の夫々に、該閉塞部材を貫通して該左右の伸
縮自在の容器内に連通する廃液導入路と廃液導出路を配
設し、その左右の夫々の廃液導入路と廃液導出路に廃液
吸引管と廃液排出管とを夫々接続し、該左右の廃液吸引
管の外端部に患者の患部に当てられる共通1本の廃液吸
引管を接続し、該左右の廃液排出管の外端部を密閉され
た廃液貯溜容器に接続し、更に左右の各廃液導入路に該
伸縮自在の容器の伸展に応動して開く常閉弁と該廃液排
出路に該伸縮自在の容器の収縮に応動して開く常閉弁を
夫々介在させたことを特徴とする。更に本発明は、簡単
に組み立てて使用することができる医療用吸引器を提供
するもので、下記(a)(b)の構成体の組立体から成
ることを特徴とする請求項1記載の医療用吸引器。 (a)該往復動式吸引切換器の該シリンダー保持筒の両
端に気密に結着した内端壁と該内端壁に気密に連結され
た透明な筒状壁を配設し、該左右の筒状壁の内部に該シ
リンダーの両端の作動板を収容され、且つ外端が開口し
た室を左右に形成し、該左右の内端壁に夫々の該作動板
の背面に対向して常閉弁を夫々設けて成る吸気系構成
体。 (b)密閉された廃液貯溜容器と該容器の上部の内部
空間に連通して配設された左右の廃液排出管、その左
右の廃液排出管の外端部に接続された左右の閉塞部材
と、該左右の閉塞部材の内面に口縁を封口結着された
縮自在の容器と、左右の該閉塞部材に接続された左右の
廃液吸引管と、該左右の廃液吸引管の外端部に接続され
患部に当てられる共通1本の廃液吸引管と、該左右の
室と該左右の廃液排出管を連通するべく該左右の閉塞部
材を貫通して設けた左右の廃液導出路と、該左右の室と
該左右の廃液吸引管とを連通するべく該左右の閉塞部材
を貫通して設けた左右の廃液吸引路とから成る廃液系構
成体。更に本発明は、該シリンダーの左右の往復動にお
いて、該シリンダーの左右の通気路と左右の分岐路の連
通を確保し得るようにした医療用吸引器を提供するもの
で、該シリンダーの周面に、これに配設した開口部に連
通する環状の凹溝を形成したことを特徴とする。更に本
発明は、患者のベットの近傍において、安定良好に使用
し得る医療用吸引器を提供するもので、本発明の医療用
吸引器をスタンドに設置したことを特徴とする。更に本
発明は、貯溜容器に所定量まで廃液を円滑に貯溜し得る
医療用吸引器を提供するもので、該廃液貯溜容器は、デ
ィスポーザブルの硬質又は軟質の合成樹脂製容器であ
り、その閉塞された上縁の一部にフィルターを設けたこ
とを特徴とする。更に本発明は、廃液貯溜容器の設置並
びに除去を容易にした医療用吸引器を提供するもので、
ディスポーザブルの合成樹脂製容器は、300ml〜8
000mlの容量範囲の袋状の容器とし、その表面に目
盛を施し、その上端縁に設けた帯状閉塞部に吊り下げ用
の孔を配設しスタンドに設けた吊下げ具に吊り下げて使
用するようにしたことを特徴とする。
【0005】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて説明する。本発明の基本的構想は、従来
の技術思想であるサクション装置を吸気管を介して廃液
貯溜容器に接続し、サクション装置による吸引排気によ
り生ずる吸引圧を該容器に直接かけて該容器に接続した
廃液吸引管により患者の廃液を吸引し該容器内に貯溜す
る方式を廃止し、サクション装置と廃液貯溜容器との間
に伸縮自在の容器を介在させてサクション装置と廃液貯
溜容器との接続を断ち、該サクション装置の排気吸引圧
を該伸縮自在容器を介して間接的に廃液吸引管に作用さ
せて、即ち、該サクション装置の排気吸引圧により該伸
縮自在の容器をその伸展により生ずる陰圧により患部の
廃液を該容器内に吸引捕集し、次でその捕集した廃液を
大気圧の陽圧により該伸縮自在の容器を圧縮(収縮)せ
しめてその圧縮力で該廃液貯溜容器内に排出貯溜するよ
うにすることを所望時間繰り返し行えるようにしたもの
である。
【0006】図1は、この基本的構想を実現した本発明
の医療用吸引器の概略図を示す。図面で1は、サクショ
ン装置(図示しない)に接続される外部の吸気管Cに接
続される往復動式吸引切換器を示す。該吸引切換器1
は、該吸気管Cに接続される1本の吸気路2と該吸気路
2から左右に二股に分岐する分岐路2a,2bを設けら
れたシリンダー保持筒1aと該シリンダー保持筒1aの
中心軸孔3内に挿通し摺動自在に保持された左右に通気
路4,5を配設されたシリンダー1bとから成る。6,
7は、該吸引切換器1の左右に配設した閉塞室を示す。
該吸引切換器1の該シリンダー1bは、その左側又は右
側のいずれか1側の通気路4又は5が該シリンダー保持
筒1aに配設した前記の左右の分岐路2a又は2bと左
右の閉塞室6又は7のいずれか1側の閉塞室6又は7と
を連通せしめる一方、その他側の通気路4又は5がその
他側の分岐路2又は2と他側の閉塞室6又は7を連
通せしめない状態に該吸引切換器1の該シリンダー保持
筒1a内に存せしめる。図示の例では、該シリンダー1
bは、左側の通気路4を介し左側の分岐路2aと左側の
閉塞室6が連通状態にあるが、右側の通気路5は、右側
の分岐路2bと右側の閉塞室7との連通状態は絶たれた
状態に存せしめられている場合を示す。該左右の閉塞室
6,7には、該シリンダー1bの両端に固着した作動板
8,9と該サクション装置(図示しない)の排気吸引作
用で該左側の閉塞室6内に生ずる陰圧により伸長可能な
伸縮自在の容器10,11とを対向させて収容すると共
に、該容器10,11の伸長の過程で押圧される該作動
8,9の後退動に応動して開き、該閉塞室6,7内に
大気を導入せしめる常閉弁12,13とを設け、更に、
該左右の伸縮自在の容器10,11の外側に閉塞部材1
4,15を設けると共に該左右の伸縮自在の容器10,
11内を夫々左右の閉塞部材14,15を貫通する廃液
導入路16a,16bと廃液導出路17a,17bを介
して廃液吸引管18a,18bと廃液排出管19a,1
9bとを夫々配設し、更に該左右の廃液吸引管18a,
18bの外端部を患者の患部に当てられる共通1本の廃
液吸引管18に接続するようにし、該左右の廃液排出管
19a,19bを、密閉された廃液貯溜容器20に接続
し、更に該左右の廃液導入路16a,16bの夫々に該
左右の伸縮自在の容器10,11の伸展に応動して開く
常閉弁21a,21bと該左右の廃液排出路17a,1
7bに左右の伸縮自在の容器10,11の収縮に応動
して開く左右の常閉弁22a,22bを夫々介在させ
て、本発明の医療用吸引器を構成する。
【0007】上記の本発明の医療用吸引器の作動は次の
通りである。サクション装置、常通、真空ポンプを作動
せしめ、廃液吸引管18の先端を患者の患部に当てる。
図面で左側の室(以下左室という)6内の空気をシリン
ダー1bの左側の通気路4と分岐路2aを介して排気
し、該左室6内は陰圧となり、その陰圧により左室6内
の伸縮自在の容器10は伸展せしめられ、その伸展に連
動して該常閉弁21aは開弁し該容器10内を廃液導入
路16aと連通せしめると同時に先端口の閉じられてい
る廃液吸引管18及びこれに連なる廃液吸引管18a内
に陰圧を生ずる。即ち、いわゆるスポイトや注射器の作
用と同じ原理で、該容器10の伸展によりその容積が拡
大されて該容器10内に生ずる吸引圧により患部から該
廃液吸引管18,18aを介して廃液を吸引し、該容器
10内に捕集する。該容器10が更に伸長する過程で、
該容器10はその対向して存する作動板8に衝突し更に
該作動板8を押圧し、これにより該作動板8は後退動
し、該作動板8に連結しているシリンダー1bも該作動
板8の後退動と共に図面で右方向に移動し始め、引続き
後退する該作動板8が引続き後退するに伴い引続き右動
し、該シリンダー1bの左側の通気路4は左室6と左側
の分岐路2aとの通過が絶たれるので、真空ポンプによ
る左室6に対する排気吸引作用が絶たれると共に、該作
動板8は、これに対向して設けられている常閉弁12の
弁杆12aに作用しこれを開弁し、外気をその空気取入
口12bを介して該左室6内に取り入れることを許可
し、流入させ該左室6内を大気圧の陽圧とし、その陽圧
により伸長した容器10を圧縮し、その圧縮力により、
前記の常閉弁21aは該廃液導入路16aを閉じる一
方、廃液導出路17aを閉じている常閉弁22aを開
き、該容器10内の廃液を排出せしめ、廃液19
を介して該廃液を密閉の廃液貯溜容器20内に圧送貯
溜される。一方、前記のシリンダー1bは、その右動に
よりこれに連結している作動板9は右動し、該作動板9
により作動杆13aを押圧して開弁していた常閉弁13
の該作動杆13aから離れたときに自動的に、即ち、空
気取入口13bを該弁13で閉じ、右側の室(以下右室
という)7と外気との連通が絶たれるので、該右室7は
気密室となる。更にシリンダー1bが右動し、シリンダ
ー1bの右側の連通路5が該右室7と右側の分岐路2b
とを連通する状態となるので、該右室7内の空気は真空
ポンブMによる排気吸引圧により排気され、生成する陰
圧により伸縮自在の容器11は伸展され、その伸展によ
る容積の膨脹過程で廃液導入路16bを閉じている常閉
弁21bは開き、伸展する該容器11内に該廃液吸引管
18,18a及び廃液導入路16bを介して廃液を吸引
し、該容器11内に捕集する。更に伸長する容器11
は、その前方の作動板9に当たりこれを押圧後退させ遂
には該作動板9をもとの位置に押圧後退させるので、こ
れに連結しているシリンダー1bは左動し始め、その左
動の過程でその右側の連通路5による該右室7と分岐路
2bとの連通が絶たれると共に、該作動板9は、前記の
常閉弁13の弁杆13aを押し、常閉弁13を開き、該
空気取入口13bより右室7内に大気が取り入れられる
ので、該右室7内は陽圧となり、その陽圧により伸張し
該容器11を圧縮せしめ、その容器11の圧縮により
その内部の廃液は廃液導出路17bを閉じている常閉弁
22bを開け、該廃液導出管19bを介して該廃液貯溜
容器20内に貯溜される。かくして、前記の動するシ
リンダー1bの動により、その左側の連通路4が再び
左室6と分岐路2aとを連通せしめる状態を作ると共
に、その動に伴い左側の作動板8は該常閉弁12の弁
杆12aを離れて空気取入口12bを閉じるので、左室
6と大気との連通を絶たれるので、該左室6は密閉室と
なりサクション装置による排気作用により該左室6内に
再び陰圧を生ぜしめられる。このように、吸引切換器1
は、その該シリンダー1bの左右動により、左室6と右
室7は、そのいずれか一方を陰圧に、その他方を陽圧に
し、次でその一方を陽圧にし、その他方を陰圧にするこ
とを交互に繰り返す廃液に対する吸引切換作動を行い、
これにより左側の容器10及び右側の容器11の交互の
伸縮作用により、患部からの廃液の吸い上げ捕集とその
捕集廃液の排出とを交互に行うことができ、廃液の廃液
貯溜容器20への貯溜を所望時間、連続的に行うことが
できる。
【0008】このように本発明の医療用吸引器によれ
ば、下記の効果をもたらす。 即ち、(a)サクション装置は、廃液貯溜容器及び患者
側の廃液吸引管と連通していないので、従来のような霧
状の廃液がサクション装置やこれに付属の圧力調整器、
吸気管に介在する真空計などを汚染したり、腐食したり
することがなく、更には、サクション装置から外部への
廃液の放出が全くないので、外部の環境を汚染すること
がなく、衛生的且つ円滑良好に廃液の吸引貯溜を所望時
間連続的に行うことができる。 (b)従ってまた、従来のように、吸気側にフィルター
を介在する必要がないので、サクション装置による所定
の高圧の吸引圧をかけることができる。 (c)廃液貯溜容器は、陰圧によって変形したり、潰れ
たり、破れたりする恐れが全くないので、耐圧性のない
袋状などの柔軟な合成樹脂製の容器を円滑、良好に使用
することができる。
【0009】図2及び図3は、上記の本発明の医療用吸
引器を更に具体的に構成した実施の1例を示し、その好
ましい本発明の医療用吸引器Pは、図4に示す互いに着
脱自在に組み付けられる吸気系構成体P1と図5に示す
廃液系構成体P2とから成る組立体に構成され、その使
用に当たっては、図示のように、スタンド30に置す
る。スタンド30は、可動式が好ましい。該スタンド3
0については、下記に詳述する。該吸気系構成体P1
は、次のように構成されている。即ち、金属製の往復動
式吸引切換器1は、ステンレス鋼などの金属製の円筒状
の該シリンダー保持筒1aの両端外周面に気密に結着し
たステンレス鋼などの金属製の内端壁23a,23bと
該内端壁23a,23bに気密に連結された透明な円筒
状壁24a,24bを設け、該筒状壁24a,24bの
内部に該シリンダー1bの両端に結着されている左右の
作動板8,9を収容すると共に、外端が開口した左室
6,7を左右に形成し、その左右の内端壁23a,23
bに夫々の作動板8,9の背面に対向して常閉弁12,
13を夫々設けて成るものである。図示の例では、該シ
リンダー保持筒1aの円筒状の両端の外周面に螺条を設
け、これにその夫々に所定の外径を有する円板から成る
内端壁23a,23bをその中心に設けた螺孔で螺合結
着し、該内端壁23a,23bの外面の周縁から一体成
形により突設した円形囲繞壁の内周面に設けた螺条に透
明な硬質のプラスチック製又はガラス製の円筒状壁24
a,24bの外周面に設けた螺条で螺合結着して内部を
透視し得る外端が開放された室6,7に形成した。ま
た、円筒状の該シリンダー保持筒1aはその上面に、こ
れから上方に突出した金属製の突出部25を一体成形に
より突設し、該突出部25の内部を貫通してその上面の
中央部に位置して垂直上方に延びる1本の吸気路2と該
吸気路2から二股に分岐して該シリンダー保持筒1aの
中心軸孔3に開口する左右の分岐路2a,2bとを形成
し、該突出部25の側面に開口し、且つ吸気路2と連通
する筒状連結口25aを設け、これにサクショク装置、
例えば真空ポンプに外端部を接続された吸気管Cを接続
するようにする。また、その突出部25の上端面に開口
する螺孔に該吸気路2に連通するように真空計26を螺
着した。サクション装置には、吸引圧調整器を具備せし
め、−150mmHg以下の低圧吸引圧から−150m
mHg以上の中、高吸引圧まで任意に調整し得るように
することが一般であり、好ましい。また、該シリンダー
保持筒1aの中心軸孔3に摺動自在に挿通された断面円
形の該シリンダー1bの両端に結着される左右の作動板
8,9は、例えば金属製の円盤から成り、該シリンダー
1bの両端に溶接或いはネジ止めなどにより結着され
る。尚、前記の吸気路2と分岐路2a,2bは、シリン
ダー保持筒1aと一体成形の突出部25内に貫通形成し
たが、突出部25に代え、吸気路2とその分岐路2a,
2bをY字状のパイプにより形成し、図示しないが、シ
リンダー保持筒1aに穿設配設した左右の分岐路2a,
2bの先端に設けた筒状連結口に着脱自在に接続するよ
うにしてもよい。左右の常閉弁12,13は、夫々左室
6及び右室7の内端壁23a,23bに溶接や鋲止めな
どにより取り付けた金属製の筐体12c,13cと、そ
の内部に設けたスプリング12d,13dと該スプリン
グ12d,13dにより押圧されて内端壁23a,23
bに設けた空気取入口12b,13bを常時閉塞する弁
杆12a,13aとから構成したもので、夫々の対応す
る作動板8,9により押圧されたとき開弁し、該筐体1
2c,13cに穿設した空気導入孔12e,13eを介
し外気を導入し、該空気取入口12b,13bを介し室
6,7内に外気を流入せしめ、夫々の室6,7を大気圧
の陽圧となるようにした。図示の例では、該シリンダー
1bの左右の往復動は、その両端の作動板8,9の背面
が夫々対応する該シリンダー保持筒1aの両端面に当た
ったときその移動が阻止され、一定の距離を左動又は右
動するように規制した。該廃液系構成体P2は、密閉さ
れた廃液貯溜容器20と該容器20の内部の上部空間に
連通して左右に液排出管19a,19bを配設し、そ
の左右の廃液排出管19a,19bの外端部を夫々、左
右の閉塞部材14,15にこれを貫通する廃液導出路1
7a,17bに連通して接続し、更に、該左右の閉塞部
材14,15の内面から一体に突出せしめて前記の吸気
系構成体P1の該左右の室6,7の開口部の口縁に気密
に嵌合せしめる筒状壁14a,15aを設けると共に、
その筒状壁14a,15aの内面に伸縮自在の容器1
0,11の口縁10a,11aを気液密に結着し、更
に、該閉塞部材14,15に、これを貫通する廃液導
路1a,1bに連通して左右の廃液吸引管18a,
18bを接続し、更にその廃液吸引管18a,18bの
外端部を患部に当てられる共通1本の廃液吸引管18を
接続して成る。該合成樹脂製の廃液貯溜容器20は、硬
質又は軟質の合成樹脂製のディスポーザブル容器が一般
に好ましい。図示の例では、ポリエチレンなどの合成樹
脂製の袋状の透明なディスポーザブル容器を示す。その
上部口縁は、ヒートシールにより所定の広幅の帯状に密
封し、密閉容器として使用される。この場合、その帯状
シール部20aの1側端部に、袋状容器20の内部の空
気を外部に排出する硬質合成樹脂製の短管27a内にフ
ィルター部材27bを詰めて成る筒状のフィルター27
を挿通し気密に該口縁に結着せしめ、袋状容器20内に
溜まる廃液の上昇に伴い、その上部空間の空気を該フィ
ルター27を介して徐々に外部に排気されるようにし、
廃液が所定量まで円滑に貯溜できるようにしたフィルタ
ー27を具備した密閉容器として使用することが一般で
あり好ましい。該容器20としては、所望の容量のもの
が使用でき、例えば、300mlから8000mlまで
の容量の異なる容器を適当に選択使用される。この場
合、スタンド30の高さはこれに応じたものを使用す
る。該容器20の上部空間に連通して接続される廃液排
出管19a,19bは、ポリエチレン製などの透明な合
成樹脂製管から成り、その下端部を該容器20を貫通し
て気密に該容器20の貫通孔の周縁とヒートシール結着
して上方に所望の長さ導出するようにした。その内径
は、6〜12mm程度のものが一般であり、前記の左右
の閉塞部材14,15から容器20までの長さは10〜
20cmの範囲で充分である。その左右の廃液排出管1
9a,19bの外端部は、合成樹脂製の閉塞部材14,
15の廃液導出路17a,17bに加熱溶着により接続
される。該閉塞部材14,15は、肉厚の円盤状の合成
樹脂成形体であり、その内面に突出せしめた嵌合用筒状
壁14a,15aは、該円盤状の成形体と一体成形によ
り作製され、その内部を上下方向に貫通して設けた廃液
導入路16a,16bと廃液導出路17a,17bの内
端は、収縮自在の容器10,11内に夫々連通してい
る。図示の例では、伸縮自在の容器10,11は、合成
樹脂製の蛇腹式の伸縮自在の容器10,11から構成
し、その容積は、例えば、200〜300mlとする。
該容器10,11の夫々の開口側の周縁部10a,11
aを該筒状壁14a,15aの内面に熱溶着により結着
している。該常閉弁21a,21bは、合成樹脂製の円
形肉薄板から成り、その上端部を廃液導入路16a,1
6bの内端の円形開口を囲繞する筒状壁14a,15a
の上部壁に熱溶着により結着してその下垂状態で該廃液
導入路16a,16bを常時は閉塞するようにし、その
内側の伸縮自在の容器10,11の伸展時に生ずる吸引
陰圧作用により開かれるようにした。該常閉弁22a,
22bも同様に合成樹脂製の円形肉薄板から成り、その
上端部を廃液導出路17a,17bの内端の円形開口を
囲繞する筒状壁の上部壁に熱溶着により結着してその下
垂状態で該廃液導出路17a,17bを常時閉塞するよ
うにし、その内側の伸縮自在の容器10,11の圧縮時
の押圧力により開かれるようにした。尚、該閉塞部材1
4,15に接続される廃液排出管19a,19b、廃液
吸引管18a,18b、該廃液吸引管18a,18bの
外端部が合流する共通1本の廃液吸引管18は、いずれ
も透明な合成樹脂製のものとし、内部を通る廃液を透視
し得るようにすることが好ましい。またその内径は、6
〜12mm程度のものが一般に使用される。該閉塞部材
14,15から患者の患部までの廃液吸引管18a及び
18bの長さは夫々30cm以内で良く、共通1本の廃
液吸引管18の長さは従来のものと同じ長さで良く、使
用の便宜上、2〜3メートルあれば充分であるが、勿論
これより長くてもよい。尚、上記の左右の廃液吸引管1
8a,18bの外端部の内部には、廃液吸引管18a,
18bと共通1本の廃液吸引管18を連結するT字状の
連結管部28に具備した逆流防止弁28a,28bを介
在させることが好ましい。尚また、廃液貯溜容器20の
外面には、目盛29を施すことが一般であり便利であ
る。
【0010】このように吸気系構成体P1と廃液系構成
体P2とを組立用部材として製造し、使用に当たり、該
吸気系構成体P1の左右の室6,7の開口部の口縁に、
該廃液系構成体P2の左右の閉塞部材14,15の内面
に突出している円筒壁14,15の外周面を嵌着す
るだけで、本発明の医療用吸引器を簡単に組立てること
ができ便利である。
【0011】尚、本発明の医療用吸引器Pは、図2及び
図3に示すように、その吸気系構成体P1をスタンド3
0に設置し、その廃液系構成体P2の容器20をスタン
ド30に吊り下げて使用することが一般であり好まし
い。該スタンド30は、木製、金属製又は合成樹脂製な
ど任意の材料で作られ、基台30aと該基台30aから
上方に突出する太い角柱30bと、該角柱30bの正面
の所定の高さ位置から水平に該袋状容器が貯溜廃液で最
大に膨出するスペースを考慮して所望の長さ突出せしめ
た腕杆30cと、その腕杆30cの先端に一体に直交し
て水平に延びる長矩形の吊り下げ用支持板30dと該支
持板の左右に取り付けた吊り下げ用金具30e,30e
とから成り、その角柱30bの頂面には該吸引器Pの吸
気系構成体P1を嵌合装着するための上面に開口する直
方形の嵌合用凹部31を形成し、更に、該スタンド30
を移動可能にするため該基台30aの下面にキャスター
32を配設することが好ましい。一方、該吸気系構成体
P1の吸引切換器1の該シリンダー保持筒1aの下部に
は、予めこれと一体成形により金属製の嵌合用角形突起
33を設け、この嵌合用角形突起33を前記のスタンド
30の嵌合用凹部31に嵌合装着し、その角柱30bの
該嵌合用凹部31を囲繞する囲繞壁の背面壁の左右に穿
設した貫通孔を介し、該嵌合用角形突起33の背面に設
けた螺孔に止めネジ34a,34bにより固定し、かく
して該スタンド30に、該吸気系構成体P1を取り付
け、その左右の吊り下げ用金具30e,30eに前記の
袋状の容器20を、その密閉された袋状のヒートシール
部20aの左右に配設した吊り下げ用孔35a,35b
により吊り下げることにより、本発明の医療用吸引器P
の使用態勢が準備される。
【0012】かくして、真空ポンプを作動し、その廃液
吸引管18の先端部を患者の患部に当てれば、前記に詳
述した往復動式吸引切換器1の作動により患部の所望の
廃液は左右の伸縮自在の容器10,11の交互の伸展に
よる吸い上げ捕集と圧縮による捕集した廃液の排出が左
右交互に行われ、その左右の廃液排出管17a,17b
を介して交互に該廃液貯溜容器20内への流入貯溜が繰
り返し連続して行われる。その左右の容器10,11の
作動状態や該廃液吸引管18a,18b,18の廃液
の導入状態該廃液排出管19a,19b内の廃液の排
出状態及び該廃液貯留容器20内の廃液の貯溜状態は夫
透明な左右の室6,7と透明な廃液導入18a,
18b,18、透明な廃液排出管19a,19b及び透
明な容器20を透視し確認することができる。このよう
に、本発明の吸引器Pは、その作動中、真空ポンプM
は、廃液系から絶縁されているので、従来のように霧状
の廃液により汚染されたり、外部を汚染することが全く
なく、円滑且つ良好な状態で而も衛生上安全に使用する
ことができる。容器20内に所定量の廃液が溜まったと
きは、吊り下げ具30e,30eから脱して該廃液系構
成体P2ごと廃棄する。該廃液系構成体P2は、廃液を
内部に閉じ込めた閉塞系から入るので、取扱者は、その
取り脱し、廃棄作業において、内部の廃液に触れること
なく廃棄することができ安全である。次で新しい容器2
0を吊り下げて次の使用に準備する作業を簡単に行うこ
とができる。尚、袋状の容器20に代わり硬質の成形容
器20を用いるときは、単に、基台31bを該容器20
が載置できるに足る広い面をもったものに形成し、これ
に容器20を載置すれば足り、容器20側とスタンド3
0側の吊り下げ機構は不要となる。
【0013】尚、該スタンド30の高さは、床から最大
でも患者のベッドの高さと略等しい高さとし、例えば7
0cm程度とし、最大でもこの高さに吸引切換器1が患
者より低い位置に位置するようにし、かくして患部から
吸引した左右の廃液吸引管18a,18b内の廃液が逆
流するおそれを防止できる。一般に、50〜70cmの
高さが好ましい。該左右の廃液吸引管の長さは、1〜2
メートルあれば足り、また、必要に応じ、スタンド30
を移動し、吸引する患部に近づけて使用することができ
便利である。左右の廃液排出管19a,19bの長さ
は、夫々20〜30cm程度で充分である。吊り下げら
れた袋状容器20としては、図示の例では、その容積が
3リットルのものを使用した。
【0014】次に、図6(a)(b)(c)を参考に本
装置の該吸引切換器1につき更に詳細にその構成と作動
につき、更に詳細に説明する。該シリンダー1bは、該
シリンダー保持筒1aよりは長いものに作製し、その左
側と右側に配設した通気路4と5は夫々次のように形成
されている。左側の該通気路4は、左側の分岐路2aの
開口部2a1に対し連通自在の径方向の開口部4aと左
室6内に出没自在の径方向の開口部4bとこれら開口部
4a,4b間を互いに連通せしめる軸方向の通路部4c
とから成り、右側の該通気路5は、右側の分岐路2bの
開口部2b1に対し連通自在の径方向の開口部5aと右
室7内に出没自在の開口部5bとこれら開口部5a,5
b間を互いに連通せしめる軸方向の貫通孔部5cとから
成る。該シリンダー保持筒1a内に左右に摺動自在に保
持されるシリンダー1bは、当初、例えば図6(a)示
のように、その左端側を該シリンダー保持筒1aの左端
面より突出せしめ、その左側の通気路4の開口部4aを
左側の分岐路2aの開口部2a1と対向連通させて、そ
の開口部4bを左室6内に露出させて左室6を左側の分
岐路2aと連通状態におく一方、右側の通気路5の開口
部5aを右側の分岐路の2bの開口部2b1と対向しな
い非連通とし開口部5bはシリンダー保持筒1a内に没
した状態とし、右側の通気路5が右室7と右側の分岐路
2bとを非連通状態におくように左側に偏寄って存せし
めておく。勿論、これとは逆の関係に、即ち、該シリン
ダー1bを、当初、その右端側が該シリンダー保持筒1
aの右端面より突出せしめ、その右側の通気路5の開口
部5aを右側の分岐路2bの開口部2b1と対向接合さ
せると共に、その開口部5bを右室7内に露出させ、通
気路5を介して右室7を右側の分岐路2bと連通状態に
おく一方、左側の通気路4の開口部4aを左側の分岐路
の2aの開口部2a1と対向しない非連通とし該開口部
4bはシリンダー保持筒1a内に没した状態とし、左側
の通気路4が左室6左側の分岐路2aとを非連通状態
におくように存せしめてもよい。このように、左側の分
岐路2aと左室6とを連通状態としたとき、右側の分岐
路2bと右室7とを非連通状態とし、或いはこの逆の状
態を作るためには、例えば、該シリンダー1bに左右に
配設する通気路4及び5は、該シリンダー1bの長さの
中心に対し左右に配設し、且つ該通気路4の開口部4a
及び4b間の距離と該通気路5の開口部5a及び5b間
の距離とを不等にすることが必要である。図示の例で
は、前者の距離は後者の距離より長くした。例えば、開
口部4aと4b間の距離28mm、開口部5aと5b間
の距離は25mmとした。
【0015】シリンダー1bは、断面円形のいわゆる丸
棒である場合は、その左右動を繰り返すうちに、その開
口部4a及び5aは夫々の対応する分岐路2a及び2b
の開口部2a1及び2b1に対し、円周方向に変位し、
対向して連通開口しなくなる惧れがある。かゝる惧れを
なくすために、シリンダー1bに、その夫々の開口部4
a及び5aの径と等しいかこれより僅かに広幅の環状凹
溝4a1及び5a1を形成することが好ましい。これに
より、該開口部4a及び5aが偏位しても、その夫々の
環状凹溝4a1及び5a1を介して常に分岐路2a及び
2bとの連通が保証され上記の惧れが解消される。ま
た、シリンダー1bの両端にも開口部4b及び5b同様
の環状凹溝4b1及び5b1を形成し、その溝幅により
所定の吸気時間を確保できるようにすることが好まし
い。図示の例では、環状凹溝の幅は開口部の径と同一と
した。
【0016】図6(a)に示す実施例では、該シリンダ
ー1bが左方又は右方へ移動したとき、該シリンダー1
bの右端の作動板9又は左端の作動板8は、夫々シリン
ダー保持筒1aの右端面又は左端面に当接したとき、同
時にこれに対向する常閉弁12又は13を押圧開弁し、
夫々の左室6又は右室7内への大気の導入を可能にし
た。
【0017】次に、図6を参照し、吸引切換器1の往復
動とこれに伴い左室6及び右室が交互に陰圧と陽圧とな
り、これに連動して左右の伸縮自在の容器10,11が
伸展及び収縮が行われ、患部からの廃液の吸引捕集と排
出が左右交互に行われる作動を詳述する。即ち、更に詳
細には、図6(a)は、吸引切換器のシリンダー1b
が最左端に位置した状態の本装置の要部の断面図、図6
(b)は、シリンダーが右方の最右端まで移動したとき
の左右の通気路4,5の各開口部4b,4a及び5a,
5bの左右の分岐路2a,2b及び左右の室6,7に対
する連通及び非連通状態の各段階を示す図、図6(c)
は、該シリンダーが最右端に位置した状態の本装置要部
の断面図である。図6(a)に示すように、真空ポンプ
を作動する前は、該シリンダー1bが図示の最左端に移
動した位置にセットされた状態においては、左室6は大
気と遮断されて密閉室となって居り、室内は大気圧によ
り圧縮自在の容器10は収縮状態に在る。右室7は作動
板9が常閉弁13を押圧開弁した位置に在るので、室7
内に大気が流入した室7は陽圧となり、これにより伸縮
自在の容器11は矢示のように押圧され収縮状態にあ
る。この最左端の位置でのシリンダー1bの開口部4
a,4b,5a,5bの位置は、図6(a)及び図6
(b)のスタート位置a−(1)に示すように、その左
側の通気路4の開口部4aは該左側の分岐路2aに対し
連通し、開口部4bは左室6内に露出し連通開口し、従
って、左側の通気路4を介して該左室6と分岐路2aと
は連通しているが、右側の通気路5の開口部5aは該右
側の分岐路2bに対し連通が遮断されて居り、開口部5
bは該シリンダー保持筒1a内に在り、右室7に露出し
連通していないので、右側の通気路5を介しての該
7と分岐路2との連通は断たれている。図6(b)
おいて、シリンダー1bの4つの開口部4a,4b,5
a,5bをその夫々の対応する左側の分岐路2b、左室
6、右側の分岐路2b、右室7に対する連通状態は白丸
で、非連通状態は黒丸で表示した。シリンダー1bの位
置において、真空ポンプを作動すると、その排気吸引圧
は、左側の分岐路2aと通気路4とを介して左室6内に
かゝり、左室6内の空気を排出するので左室6内に陰圧
を生じ、これにより、蛇腹型容器10は矢示のように吸
引されて伸展し、急激に容積を増大するので、この伸長
により患者の患部に当てられた廃液吸引管18,18a
内に陰圧を生じて患部の廃液を吸い上げ、その伸展する
容器10内に捕集することができる一方、その伸展する
容器10は、作動板8を右方に押すので、作動板8aに
連結しているシリンダー1bはこれと同時に右方へ移動
し、その4つの開口部4a,4b,5a,5bも右方へ
移動する。而してそのシリンダー1bが、その上記のス
タート位置aから右方へbの位置まで例えば5mm移動
した図6(b)のb−(2)で示す第1移動位置に来た
ときは、開口部4a,4bは側の該分岐路2aと連通
状態が維持され、真空ポンプによる吸気作用が引き続き
行われ、左室6は引き続き陰圧状態に保たれて居るが、
一方、開口部5a,5bは右側の分岐路2b及び右室7
と依然非連通状態に在り、右室7内は陽圧状態を維持す
る。更にシリンダー1bがbの位置からcの位置に5m
m右方へ移動した、図6(b)のc−(3)で示す第2
移動位置に来たときは、開口部4aは左側の分岐路2a
と連通は絶たれ、開口部4は左室6内からシリンダー
保持筒1a内に没し、左室6との連通は断たれ、左室6
の陰圧は維持される。一方、分岐路2aと左室6とは非
連通状態となると共に、開口部5aは、右側の分岐路2
bと一部が重なり連通し、開口部5bは右室7内に露出
し、従って、通気路5を介して右室7と分岐路2bとは
連通する状態となり、従って、真空ポンプによる該通気
路5を介しての右室7内の吸気作用が始まる。しかし乍
ら、この間シリンダー1bの右動と共に右側の作動板9
は右動するが、常閉弁13の弁杆13aから離れないの
で、右室7内は大気と連通状態に在るので陽圧を維持し
ている。次に、シリンダー1bが更にcの位置から5m
m移動し、最右端の位置dまで移動した図6(b)のd
−(4)で示す第3移動位置となるときは、その伸縮自
在の容器10の引続く伸展により押圧される左室6内の
作動板8は、閉塞弁12の弁杆12aを押してこれを開
弁するので、図6(c)に示すのように外気が左室6内
に流入し、該左室6内は陽圧となり、その陽圧により、
図6(c)に示すように伸展していた容器10を圧縮す
る。かくして、該容器10内の廃液を押し出し、廃液導
出路17a及び廃液排出管19aを介して廃液貯溜容器
20内に貯溜される。一方、右室7内の作動板9は、シ
リンダー1bが第2移動位置から第3移動位置、即ち、
最右端位置に移動したとき、これに伴い右動する作動板
9は、該常閉弁13の弁杆13aから離れるので、該常
閉弁13はそのばね力で自動的に弁杆13aを閉じ、該
右室7は大気と断たれる。その結果、該右室7内は、前
記の引き続く真空ポンプによる吸気作用により排気さ
れ、陰圧となるので、その圧により収縮状態に在った
容器11を伸展させ、図6(c)に示すように作動板9
に衝突し更に矢示方向に作動板9を押し、これと共に今
度はシリンダー1bを左方へ移動せしめる。而してその
容器11の伸展により生ずる陰圧により、該容器11内
に患者の廃液を該廃液吸引管18,18b及び該廃液導
入管19bを介して吸引捕集する。かくして、今度は、
該シリンダー1bは、今度は左方へ移動せしめられるの
で、今度は開口部4a,4b,5a,5bの連通状態、
非連通状態は、前記のd,c,b,aの順に左動し、再
びシリンダー1bが最も左側に移動したとき、右側の作
動板9は図6(a)示のように左端に達し、常閉弁13
を再び押し開くことゝなるので、該右室7内に再び大気
圧が流入し、その陽圧により、容器11を圧縮するの
で、その容器内部の廃液を押し出し、廃液導出路17b
及び廃液排出管19bを介して廃液貯溜容器20内に貯
溜される。一方、シリンダー1bの左動の開始と共に、
左室6内の作動板8は、該常閉弁12の弁杆12aから
離れるので、閉塞弁12はそのばね力で自ら閉じ、再び
左室6内は大気圧の陽圧により閉塞状態となると共に、
再び真空ポンプと連通するので、再び排気吸引圧を生
じ、かくして、シリンダー1bの左動及び右動の往復動
により、上記の作動が交互に繰り返され、左室及び右室
内の伸縮性容器の伸長、圧縮が交互に繰り返されて、廃
液の吸い上げ貯溜を行うことができる。
【0018】尚、該シリンダー保持筒1の中心の貫通孔
3を断面四角形とし、これに断面四角形のシリンダー1
bを摺動自在としても良く、この場合は、該シリンダー
1bは軸を中心とする回動はないから、開口部4a及び
5aに連通する環状凹溝4a1,5a1は形成する必要
はない。
【0019】
【発明の効果】このように請求項1に係る発明によれ
ば、サクション装置の排気吸引圧は、廃液貯溜容器に作
用しないので、上記従来の医療用吸引器の不都合を解消
でき、また、サクション装置に二股の分岐路を介して接
続する吸引切換器のシリンダーの左右動により左右の閉
塞室内に配設した伸縮自在の容器のいずれか一方にはサ
クション装置による陰圧をかけて容器を伸展せしめ、患
者の患部からの廃液の吸引捕集を行い、その他方では、
大気圧を流入しその陽圧をかけて圧縮せしめて容器内の
廃液を押し出し廃液貯溜容器に貯溜せしめることを左右
交互に繰り返し行うようにしたので、環境を汚染するこ
となく衛生的に所望時間、連続的に或いは間歇的に所望
量の廃液の貯溜を行うことができる。また、請求項2に
係る発明によれば、吸気系構成体と廃液系構成体とを組
み立てることにより、簡単に本発明の医療用吸引器が得
られ、使用が簡単であり、また、使用済みの廃液貯溜
は、廃液系構成体を吸気系構成体から脱すことによ
り、廃液による汚染の惧れがなく、安全に廃棄すること
ができる。また、請求項3に係る発明によれば、シリン
ダーが円周方向に回動しても、左右の分岐路に対する該
環状凹溝を介して開口部との連通開口を確保することが
できる。また、請求項4に係る発明によれば、本発明の
医療用吸引器をスタンドに保持して安定良好に使用でき
る。また、請求項に係る発明によれば、廃液貯溜容器
内にされる廃液の増量に伴い容器内の空気のみをそのフ
ィルターを介して徐々に排出でき、廃液が外部に洩れる
ことなく安全且つ円滑に所定量まで廃液の貯溜ができ
る。また、請求項に係る発明によれば、ティスポーザ
ブル廃液貯溜容器を、スタンドから簡単に取り付け、取
り脱しを行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の医療用吸引器の基本構成を示す概略
図。
【図2】 本発明の好ましい具体的な医療用吸引器をス
タンドに設置した状態で示した正面図。
【図3】 図2の側面図。
【図4】 図2示の本発明の医療用吸引器の一部である
吸気系構成体をスタンドに設置した状態で示した裁断面
図。
【図5】 図2の本発明の医療用吸引器の一部である廃
液系構成体の図であり、図5(a)はその断面図、図5
(b)はその一部の拡大断面図。
【図6】本装置の作動状態を詳細に説明する図であり、
その(a)は、吸引切換器のシリンダーが最左端に位置
した状態の本装置の要部の断面図、その(b)は、シリ
ンダーが右方の最右端まで移動したときの左右の通気路
の各開口部の左右の分岐路及び左右の室に対する連通及
び非連通状態の各段階を示す図、その(c)は、該シリ
ンダーが最右端に位置した状態の本装置要部の断面図。
【図7】 従来の医療用吸引器の概略図。
【符号の説明】
1 往復動式吸引切換器 1a シリンダ
ー保持筒 1b シリンダー 2 共通1本の
通気路 2a 左側の分岐路 2b 右側の分
岐路 3 中心軸孔 4 左側の通気
路 5 右側の通気路 6 左室 7 右室 8 左側の作動
板 9 右側の作動板 10 左側の伸
縮自在の容器 11 右側の伸縮自在の容器 12 左側の常
閉弁 13 右側の常閉弁 14 左側の閉
塞部材 14a 筒状壁 15 右側の閉
塞部材 15a 筒状壁 16a 左側の
廃液導入路 16b 右側の廃液導入路 17a 左側の
廃液導出路 17b 右側の廃液導出路 18 共通1本
の廃液吸引管 18a 左側の廃液吸引管 18b 右側の
廃液吸引管 19a 左側の廃液排出管 19b 右側の
廃液排出管 20 廃液貯溜容器 P 本発明の医
療用吸引器 P1 吸気系構成体 P2 廃液系構
成体 30 スタンド 30e 吊り下
げ用金具 35a 吊り下げ用孔 35b 吊り下
げ用孔

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サクション装置に接続される外部の吸気
    管に接続される1本の吸気路と該吸気路から左右に二股
    に分岐する分岐路を設けられたシリンダー保持筒と該シ
    リンダー保持筒より長手であり且つ該シリンダー保持筒
    内に摺動自在に保持された左右に通気路を配設されたシ
    リンダーとから成る往復動式吸引切換器を設けると共
    に、該吸引切換器の左右に閉塞室を配設し、該吸引切換
    器の該シリンダーを、その左側又は右側のいずれか1側
    の通気路が該シリンダー保持筒に配設した前記の左右の
    分岐路のいずれか1側の分岐路と左右の閉塞室のいずれ
    か1側の閉塞室とを連通せしめる一方、その他側の通気
    路がその他側の分岐路と他側の閉塞室とを連通せしめな
    い状態に該吸引切換器のシリンダー保持筒内に存せし
    め、該左右の閉塞室には該シリンダーの両端に固着した
    左右の作動板と該サクション装置の作動で生ずる陰圧に
    より伸長する左右の伸縮自在の容器とを夫々互いに対向
    させて収容すると共に、該左右の伸縮自在の容器の伸展
    の過程で押圧される該作動板に応動して開き該室内を大
    気に連通せしめる左右の常閉弁を夫々配設し、更に該左
    右の伸縮自在の容器の開口部を夫々閉塞する左右の閉塞
    部材を配設すると共に該左右の閉塞部材の夫々に、該閉
    塞部材を貫通して該左右の伸縮自在の容器内に連通する
    廃液導入路と廃液導出路を配設し、その左右の夫々の廃
    液導入路と廃液導出路に廃液吸引管と廃液排出管とを夫
    々接続し、該左右の廃液吸引管の外端部に患者の患部に
    当てられる共通1本の廃液吸引管を接続し、該左右の廃
    液排出管の外端部を密閉された廃液貯溜容器に接続し、
    更に左右の各廃液導入路に該伸縮自在の容器の伸展に応
    動して開く常閉弁と該廃液排出路に該伸縮自在の容器の
    収縮に応動して開く常閉弁を夫々介在させたことを特徴
    とする医療用吸引器。
  2. 【請求項2】 下記(a)(b)の構成体の組立体から
    成ることを特徴とする請求項1記載の医療用吸引器。 (a)該往復動式吸引切換器の該シリンダー保持筒の両
    端に気密に結着した内端壁と該内端壁に気密に連結され
    た透明な筒状壁を配設し、該左右の筒状壁の内に該シ
    リンダーの両端の作動板を収容され、且つ外端が開口し
    た室を左右に形成し、該左右の内端壁に夫々の該作動板
    の背面に対向して常閉弁を夫々設けて成る吸気系構成
    体。 (b)密閉された廃液貯溜容器と該容器の上部の内部
    空間に連通して配設された左右の廃液排出管、その左
    右の廃液排出管の外端部に接続された左右の閉塞部材
    と、該左右の閉塞部材の内面に口縁を封口結着された
    縮自在の容器と、左右の該閉塞部材に接続された左右の
    廃液吸引管と、該左右の廃液吸引管の外端部に接続され
    患部に当てられる共通1本の廃液吸引管と、該左右の
    室と該左右の廃液排出管を連通するべく該左右の閉塞部
    材を貫通して設けた左右の廃液導出路と、該左右の室と
    該左右の廃液吸引管とを連通するべく該左右の閉塞部材
    を貫通して設けた左右の廃液吸引路とから成る廃液系構
    成体。
  3. 【請求項3】 該シリンダーの周面に、これに配設し
    口部に連通する環状の凹溝を形成したことを特徴とす
    る請求項1又は2記載の医療用吸引器。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれか1つに記載の
    医療用吸引器をスタンドに設置したことを特徴とする医
    療用吸引器。
  5. 【請求項5】 請求項1〜のいずれか1つに記載の医
    療用吸引器において該吸引器をスタンドに設置し、該廃
    液貯溜容器は、ディスポーザブルの硬質又は軟質の合成
    樹脂製容器であり、その閉塞された上縁の一部にフィル
    ターを設けたことを特徴とする医療用吸引器。
  6. 【請求項6】 請求項2又は3記載の吸引器において、
    ディスポーザブルの合成樹脂製容器は、300ml〜8
    000mlの容量範囲の袋状の容器とし、その表面に目
    盛を施し、その上端縁に設けた帯状閉塞部に吊り下げ用
    の孔を配設しスタンドに設けた吊下げ具に吊り下げて使
    用するようにしたことを特徴とする医療用吸引器。
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