JP2002507428A - カエノラブディティス・エレガンスのバリスティック形質転換法 - Google Patents

カエノラブディティス・エレガンスのバリスティック形質転換法

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JP2002507428A JP2000538026A JP2000538026A JP2002507428A JP 2002507428 A JP2002507428 A JP 2002507428A JP 2000538026 A JP2000538026 A JP 2000538026A JP 2000538026 A JP2000538026 A JP 2000538026A JP 2002507428 A JP2002507428 A JP 2002507428A
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    • C12N15/895Introduction of foreign genetic material using processes not otherwise provided for, e.g. co-transformation using microinjection using biolistic methods

Abstract

(57)【要約】 複数の微小発射体で線虫に衝撃を与えることを含む、線虫に核酸を導入するバリスティック法を記載する。本発明の方法にしたがって形質転換された線虫もまた提供される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、核酸を線虫、特にカエノラブディティス・エレガンス(Caenorhabd
itis elegans)に導入する方法に関する。 トランスジェニックカエノラブディティス・エレガンスは、現在、核酸(通常
、DNA)を雌雄同体の生殖巣中に(すなわち、シンシチウム中に)または個々
の卵母細胞核中に注入することによって作製されている。典型的には、導入した
いDNA(本明細書中では以後、「試験DNA」という)および非トランスジェ
ニック子孫とトランスジェニック子孫を区別することを可能にする選択マーカー
を有するプラスミドの混合物を注入する。選択マーカーは、トランスジェニック
虫の形状または活動に変化をもたらす可視表現型マーカー(例えば、rol−6
)、注入された虫の遺伝的バックグラウンドに導入された条件致死遺伝子をレス
キューするマーカー、またはクラゲAequorea victoria由来の緑色蛍光タンパク 質(GFP)をコードしている核酸を含有するプラスミドであることができる。
次いで、注入された虫の子孫(F1世代)を、選択マーカーを発現している動物
についてスクリーンする。
【0002】 注入された雌雄同体のF1子孫は、典型的には、平均1〜10個体の選択マー
カーを発現する個体を含有する。次いで、これらの個体を培地中に置くが、平均
10%のみが選択マーカーをそれらの子孫に伝え続けるであろう。一般に、マー
カーDNAが虫ゲノム中に許容され、子孫に伝えられる場合、導入したい試験D
NAを同時形質転換することが想定される。
【0003】 形質転換のこの現行の方法は、虫へのDNA導入において、顕微鏡下でのシン
シチウム/卵母細胞の操作および注入を必要とすることによって、実際的に制限
される。この作業は、時間を浪費し、相当な熟練技術を必要とする。典型的には
、当業者は、注入技術において、1日に50個までの雌雄同体に注入することが
可能である。
【0004】 形質転換されたDNAを遺伝によって伝えているトランスジェニック虫は、予
測できない構造において互いに結合されるマーカーおよび試験DNAの混合物よ
りなる余分のミニ染色体を組み込んでいる。該ミニ染色体は、有糸分裂および減
数分裂に不安定であり、細胞分裂あたり1%〜99%の割合で失われる。
【0005】 本発明の目的は、カエノラブディティス・エレガンスのためのより有効な形質
転換システムを提供することにある。理論的には、カエノラブディティス・エレ
ガンス染色体との相同組換えによって外来性試験DNAの組込みを達成すること
が望ましい。該目的を達成するために、多数の、すなわち、何千もの個々の虫に
DNAを同時に導入できる技術を開発する必要がある。
【0006】 近年、開発されたDNAを細胞中に導入する方法は、導入されるべきDNAで
被覆された微小発射体(microprojectile)、典型的には直径約2μmの金また はタングステン粒子を細胞に撃ち込むことを特徴とする。該技術は、一般に当業
者にバリスティック(ballistic)形質転換として知られており、植物細胞(Kle
inら、Nature, 327: 70-73 (1987); Christouら、Plant Physiol., 87: 671-674
(1988); Takeuchiら、Plant Molecular Biology, 18: 835-839 (1992))、培養
哺乳動物細胞(Zeleninら、FEBS Letters, 244: 65-67 (1989))、受精させた魚
卵(Zeleninら、FEBS Letters, 287: 118-120 (1991))および無傷マウス組織お
よび器官(Zeleninら、FEBS Letters, 280: 94-94 (1991); Williamsら、Proc.
Natl. Acad. Sci. USA, 88: 2726-2730 (1991))中にDNAを首尾よく送達する
ために用いられてきた。
【0007】 植物細胞および培養哺乳動物細胞を用いる技術の成功にもかかわらず、バリス
ティック技術を線虫に応用するにあたり、問題が当業者によって予期された。し
かしながら、本発明者らは、類似のバリスティック形質転換技術をカエノラブデ
ィティス・エレガンス中への核酸の導入に首尾よく応用した。該技術を用いると
、多数の個々の虫に核酸を同時に導入することが可能である。
【0008】 したがって、第1の態様において、本発明は、複数の微小発射体で虫に衝撃を
与えることを特徴とする線虫に核酸(DNAおよび/またはRNA)を導入する
方法を提供する。 本発明の1の具体例において、微小発射体は、線虫に導入することが望まれる
核酸で被覆されている。
【0009】 高速微小発射体での線虫の衝撃は、当該分野で知られた型のヘリウムを流すこ
とに基づく粒子衝撃銃を用いて達成される(例えば、Johnston, Nature, 346: p
p776; Kleinら、Biotechnology, 10: pp286-291およびTakeuchiら、Plant Mol.
Biol., 18: pp835-839参照)。銃は、ヘリウムガス流を利用して、DNA被覆粒
子を形質転換されるべき標的試料に向かって加速する。
【0010】 核酸被覆微小発射体を用いるカエノラブディティス・エレガンスのバリスティ
ック形質転換についての詳細なプロトコールは、本明細書中、実施例に記載され
る。簡単に言えば、虫の小型ペレットを小型の線虫寒天プレート上に播く。次い
で、プレートを「銃」内部に置き、核酸で被覆された微小発射体(例えば、金粒
子)の懸濁液を虫に撃ち込む。短い回復期間の後、トランスジェニック動物の選
択のために、プレートをいくつかの切片に切断し、虫を生育させるための大型寒
天プレート上にそれを置く。形質転換手順はたったの2、3分を要し、技術的に
非常に単純であるため、多数の実験を非常にわずかな時間で行うことができる。
【0011】 本発明の方法の別の具体例において、バリスティック形質転換はまた、まず、
核酸を含有する溶液を直接、線虫上に塗布し、次いで、核酸で被覆されていない
「裸の」微小発射体を線虫に撃ち込むことによって成し遂げることもできる。該
技術を用いると、微小発射体を核酸で被覆する必要がない。伝統的な衝撃技術を
用いると(すなわち、被覆された微小発射体を用いると)、形質転換子孫は、虫
の生殖巣細胞中に撃ち込まれている被覆粒子の結果として生産される。まず、虫
を核酸の濃厚な溶液で被覆し、次いで、「裸の」微小発射体で衝撃を与えるもう
1つ別のアプローチを用いると、粒子は、虫を通るその経路に沿ってDNAを引
きずり、よって、粒子は必ずしも生殖巣細胞内で停止する必要がない。粒子が虫
を通るその経路上で単に生殖巣細胞を通過するにすぎない場合、それは、生殖巣
細胞の形質転換を生じるのに十分量の引きずっている核酸を後に残すことができ
る。
【0012】 本発明の方法によってDNAが首尾よく導入された形質転換体の選択を容易化
するために、例えば、rol−6または自律性蛍光タンパク質(AFP)のよう
な優性表現型マーカーを、注入される虫の遺伝的バックグラウンドに導入された
条件致死遺伝子をレスキューするマーカーと組み合わせて用いる二重選択プロト
コールを用いることが好ましい。本明細書で使用される場合、「自律性蛍光タン
パク質」なる語は、緑色蛍光タンパク質(GFP)および青色蛍光タンパク質(
BFP)ならびにこの型のいずれか他の自律性蛍光タンパク質を包含する。下記
の実施例は、野生型pha−1遺伝子をコードしているDNAが共同選択マーカ
ーとして導入される、pha−1遺伝子における温度感受性突然変異を有する遺
伝的バックグラウンドを有するカエノラブディティス・エレガンスの形質転換に
関する。しかしながら、他の条件致死突然変異を同等の効果をもって使用でき、
本発明は、形質転換された虫の同定を容易化するために用いられる選択マーカー
の性質によって制限されないことを理解されたい。 本発明は、添付の図面と一緒に下記の実施例に関して、さらに理解されるであ
ろう。
【0013】 実施例1−バリスティック形質転換の基本プロトコール (A)同調虫培養 1.カエノラブディティス・エレガンス虫(系統pha−1(e2123ts
))を大型の標準NGMプレート上で飢餓するまで生育させて、L1段階の幼虫
の蓄積を促進した。 2.「L1島」を含有する寒天の断片を切り取り、新しい大型のNGMプレー
トに接種するために用いた。 3.虫を若い成虫段階になるまで、清潔な仮滅菌環境において特定のカエノラ
ブディティス・エレガンス系統の要求に応じて15〜20℃で生育させた。 4.蒸留水またはエッグバッファーで虫をプレートから洗い出し、50mlフ
ァルコンチューブ中にプールし、重力によって沈殿させた。 5.虫ペレットの約500〜800μlアリコートを、ブルーチップを装着し
たギルソン(Gilson)(登録商標)ピペットを用いて吸引し、小型NGMプレー
トの中央に1滴ずつ置いた。 6.プレートを氷上に置き、液体をしみ込ませて、不均一な虫の「ピロー(pi
llow)」を後に残した。虫のピローは、白金スパチュラを用いて直径約10mm
の環状形に成形し、使用するまで氷上に置いた。
【0014】 (B)バリスティック粒子衝撃 1.氷冷した虫を含有するNGMプレートを銃の真空チャンバー内の十字線テ
ーブル上に、射撃チャンバーの開口部まで120mmの距離で置いた。NGMプ
レートのふたを外し、真空チャンバーの扉をすぐに閉じた。次いで、射撃チャン
バー内のスチールグリッドにDNA被覆金懸濁液(エタノール中)を充填した。
金粒子は、試験DNAおよびマーカーDNA(rol−6を含有するプラスミド
pRF4および野生型pha−1を含有するpBX)の混合物で被覆されていた
。 2.ヘリウム圧設定バルブを8〜10バールに設定した。次いで、真空チャン
バーを排気し、部分真空が−50ないし−100ミリバールの圧力に達したとき
、圧力排出を解除した。 3.次いで、真空チャンバーの扉を開け、NGMプレートのふたをすぐに戻し
て滅菌性を保持した。次いで、プレートを15℃に置き、虫を衝撃処置から回復
させた。 4.NGM寒天を4〜8個の切片に切断し、各切片を新しい大型のNGM豊富
なプレート(2倍のトリプトン)上に置いた。次いで、該大型プレートを15〜
20℃でインキュベートした。
【0015】 (C)形質転換体の選択 形質転換後の6〜7日後に、F1虫を: (i)rol−6表現型を発現している虫について視覚的にスクリーンし、r
ol−6表現型を発現している虫を単離し、続いて、安定な形質転換について試
験し、および/または (ii)25℃にシフトし、さらに3〜4日間培養を維持することによって、
pha−1レスキューについてスクリーンし、および/または上記のいずれかの
後、 (iii)次いで、rol−6表現型を発現するトランスジェニック虫系統お
よび25℃でpha−1レスキューを示すトランスジェニック虫系統の両方を個
々に、当該分野で既知の技術を用いて、試験DNAの存在について試験した。
【0016】 実施例2−バリスティック形質転換の詳細なプロトコール 用いられる方法をレシピの形態で記載する。全ての工程は滅菌条件下で行われ
る。一般的なカエノラブディティス・エレガンス法は、Wood W. B. (1988) 'The
nematode Caenorhabditis elegans', Cold Spring Harbor Laboratory, New Yo
rkにおいて記載されている。
【0017】 (A)虫の調製 プレートがL1幼虫の多くの島で被覆されるように、標的虫系統(ここではp
ha−1(e2123ts))を大型標準NGMプレート(直径90mm)上で飢餓する まで生育させた。「L1島」の大きさによって、5〜10mm2の寒天片に切断 し、10回のショットあたり約8個の新しい大型NGMプレートに接種する。虫
は、成虫になる前に餓死すべきではない。虫は、イー・コリ(E. coli)のよう な細菌を餌にすることができる。虫の約50%が2、3個の卵を含有するとき、
プレートの準備が整った。蒸留水で虫をプレートから洗い出し、50mlチュー
ブにプールする。重力によって虫を沈殿させる(室温で〜15分)。約100μ
lの虫ペレットを小型(35mm)NGMプレートの中央に置く。これらのプレ
ートは数日間乾燥させており、その前日に、約10mmの直径を有するイー・コ
リ(系統OP50)の薄層を播く(室温でインキュベーション)。プレートを氷
上に戻して、虫の移動を止め、液体を吸収させて、不均一な虫の「ピロー」を後
に残す。白金スパチュラを用い、約10mmの直径を有する多少均一な環状形の
虫の「ピロー」を成形する。使用するまで氷上に放置するが、1〜2時間以上に
はしない。
【0018】 (B)バリスティック粒子衝撃 衝撃装置(銃)は、射撃距離(下記参照)に置かれたろ紙に向かって発射し、
次いで、標的領域の中央を通る十字線を引くことによって補正される。補正は、
時々繰り返すべきである。補正および形質転換のために、He圧設定バルブを8
〜10バールに設定する。氷冷した虫プレートを銃真空チャンバー内の十字線テ
ーブル上に、フィルターホルダーまで120mmの距離に調整して置き、チャン
バーを閉じる直前にプレートのふたを外す。射撃チャンバー内のスチールグリッ
ドをEtOH中のDNA被覆金懸濁液で充填する。真空チャンバーの排気を開始
し、部分真空が50〜100ミリバールの値に達したとき、銃の引き金を引く(
パルス時間、約10ms;圧力波は、圧力放出のための装置のふたを外すべきで
はない)。
【0019】 発明者らは、衝撃圧または部分真空のいずれかに関して最良の結果を有意に得
る設定を決定することができなかった。この組織的な分析は、個々の装置に有用
であるかもしれない。虫はより強い部分真空であっても生き残った。8バール未
満の圧力で形質転換することもできるかもしれない。
【0020】 真空を解除し、すぐに再び、虫プレートを閉じる。虫を15℃で約30分間、
回復させる。虫はウォームアップし、再び動き始めるであろう。寒天を4個以上
のセクターに切断し、各断片を新しい90mmMGM豊富なプレート(2倍のト
リプトン)上に置く。トランスジーンの選択プロトコールによって15〜20℃
でプレートを放置する。
【0021】 (C)スクリーニング手順 該手順は、トランスジェニック虫をスクリーンするために使用される実際のシ
ステムによって変化させてもよい。rol−6(Mello, C.C.ら、(1991) EMBO J
. 10: 3959-3970)および/またはpha−1(Granato, M.ら、(1994) Nucl. A
cids Res. 22: 1762-1763)を使用する場合: 6〜7日後(15℃)に、F1世代の中でrol−6動物を検索する。rol
動物を別々のプレート上に置き、次いで、安定な形質転換について試験する。安
定なトランスジェニック系統は、rol−6子孫を非メンデル比において生産す
るべきである。残りのF1世代を25℃にシフトし、さらに3〜4日後にpha
−1レスキューについて試験する。レスキューは、プレート上の若いF2幼虫の
出現によって示される。さらに3〜4日後、プレートを再びチェックする。生存
能力のある虫が見られる場合、これらのF2またはF3動物の10〜20匹を個
々に、死んだ卵および生存能力のある虫の非メンデル分離による安定な形質転換
について試験する。pha−1が時々、自然発生的な二次的な部位抑制遺伝子を
獲得することによって復帰することに注目すべきである(Schnabel, H.ら、(199
1) Genetics, 129: 69-77)。したがって、pha−1系統は、いくつかの虫を 25℃(pha−1が死んだ卵のみを生産する温度)にシフトすることによって
、その無欠性について規則的にチェックされるべきである。ceh−13GFP
リポーター構築物の存在は、トランスジェニック雌雄同体由来の胚を蛍光顕微鏡
下で見ることによって直接的に試験された。母性効果胚性致死遺伝子sud−1
の非条件対立遺伝子t1237のレスキューについて試験するために、トランス
ジェニックアレイ(array)をsud−1バックグラウンドに交雑し(vab− 9 sud−1 (t1237)/mncl;lon−2)、ホモ接合体Vab 雌雄同体(vab−9 sud−1)の子孫を生存能力についてスクリーンした
【0022】 (D)バリスティック衝撃のための金粒子の調製 レシピは、Takeuchiら(1992)Plant Mol. Biol., 18: 835-839の方法に基づ く。5mgの金粉末(Au;粉末、球形、直径1.5−3μm;Aldrich(登録 商標))を1.5mlエッペンドルフチューブ中に入れ、500μl蒸留水で粒
子を予備洗浄する;攪拌後に均一懸濁液が現れるであろう。金粒子を沈殿させ、
注意深く水を捨てる。少量の新しい蒸留水および20μgの各プラスミドDNA
を加える。容量を水で180μlに調整し、20μlの3M 酢酸Na溶液を加 える。攪拌する。DNAを2.5容量のEtOHで沈殿させる。−20℃で30
分間保管する。この間に数分、攪拌する。重力によって金粒子が沈殿され、上清
を吸引する。遠心分離をしない。粒子を200μlの氷冷無水EtOH中に懸濁
する。攪拌する。ここで、粒子を−20℃で保管できる。形質転換のために、2
0μl(1ショットあたり約2〜6μgのDNA)の懸濁溶液を衝撃に使用され
るスウィニー(Swinny)(登録商標)−フィルターホルダー(Millipore)中に 充填する。すぐに取付け、発射する。
【0023】 別法では、金粒子を以下のように調製する。 20μgのプラスミドDNAを10mgの金粉末(Au;粉末、球形、直径1
.5−3μm;Aldrich(登録商標))に加える。蒸留水を全量200μlまで 加え、次いで、20μl 3M酢酸Naおよび550μlエタノールを加え、− 20℃で少なくとも3時間、30分毎に勢いよく攪拌しながら放置して、DNA
を沈殿させる。3時間後、金粒子を沈殿させ、上清を吸引し、金粒子を200μ
l氷冷エタノール中に再溶解する。該溶液20μlを各実験に使用する。
【0024】 (E)バリスティック衝撃のためのガラス粒子の調製 金粒子バリスティック形質転換の別法として、以下のように調製されたガラス
微小発射体を用いて行うこともできる。 20μgプラスミドDNAを10μlの「ガラスミルク(glassmilk)」活性 化ガラス懸濁液(Jetsorb)に加え、300μlのバッファーA1(製造者によ ってガラスミルク懸濁液を補足された)を加える。DNAをガラスミルクに53
℃で15分間結合させ、遠心分離後、ペレットを300μlのバッファーA1で
洗浄する。得られた懸濁液を遠心分離によって再ペレット化し、次いで、バッフ
ァーA2(これもまた、ガラスミルク懸濁液を製造者によって補足されている)
で2回洗浄する。洗浄後、ペレットを乾燥させ、200μlのエタノール中に再
懸濁する。上記の金粒子に関するバリスティック衝撃手順にしたがって、20μ
lアリコートを各形質転換実験に使用する。他の製造者由来の他の活性化ガラス
懸濁液もまた、該手順に使用することができる。
【0025】 活性化ガラス懸濁液は、おそらく金よりもよくDNAを結合することが知られ
ているが、ガラス粒子を用いるバリスティック形質転換実験は、高い形質転換効
率をもたらさなかった。おそらくより多くのDNAがビーズに結合するが、ガラ
スは金よりも低密度であり、おそらく、線虫をあまり効率よく通過しないであろ
う。にもかかわらず、金粒子とほとんど同じ効率でカエノラブディティス・エレ
ガンスをガラス粒子で形質転換することが可能であり、導入されたDNAの量ま
たは粒子の密度のいずれも、あまり重要でないことを示す。
【0026】 結果 上記のプロトコールにしたがって実施された金粒子を用いるいくつかの独立し
たバリスティック形質転換実験の結果を下記に要約する。各ケースにおいて、試
験DNAおよびマーカーDNAの性質を示す。各試験DNA/マーカーの組み合
わせについて、いくつかの異なる衝撃手順を上記(B)に記載の方法にしたがっ
て実施した。次いで、形質転換体をrol−6表現型の発現およびpha−1条
件致死突然変異のレスキューに関して評価した。
【0027】 一般に、rol−6選択を用いると、各ショット由来の大型プレートにおいて
ねじれている動物についてF1を評価することによって、1ショットあたりの平
均2つの形質転換体が得られた((B)の工程4)。ミクロインジェクションプ
ロトコールを用いる場合と同様に、これらのたった10%が次世代で安定であっ
た(6ショットにおいて1系統)。これらの系統は、常に、2つの他の同時形質
転換プラスミド(ceh−13のGFPリポーター構築物(Wittmann, C.ら、(1
997) Development, 124: pp4193-4200)またはsud−1遺伝子を含有するプラ
スミドのいずれかと共同したpha−1)を発現した(表10Aに要約された結
果を参照)。pha−1選択システムを用いると、プレートをF2世代における
レスキューのための非許容温度にシフトすることによって、2ショットあたり約
1個の安定な系統が得られた。したがって、pha−1選択システムは、形質転
換動物の選択において、rol−6システムよりも3倍効果的である。pha−
1トランスジェニック動物はまた、2次マーカーを同時発現したが、第一世代後
、安定なねじれについて選択された同じショット由来の動物におけるよりもわず
かに低い頻度(70%)で同時形質転換が起こった(表10B)。同時形質転換
は、最初、臨界量のDNAに依存し、その結果、異なるDNAが確実に共同連結
して、連鎖状(concatemeric)のアレイを形成することができる(Mello, C.C. ら、(1991) EMBO J., 10: pp3959-3970)。感受性のより小さいrol−6表現 型を用いて選択することにより、ある特定の境界より下の動物のみを見逃し、よ
って、共同連結のより高いチャンスを有した動物について選択することができる
【0028】 表11は、一連のショットの詳細な分析を示す。形質転換事象のある特定のク
ラスター化が観察された。F2選択においてpha−1について形質転換された
系統を有する14個のプレートのうち9個がF1選択においてRol動物を有し
た。また、Rol選択(F1)において見出された両方のマーカーについて安定
な系統は、クラスターになった。これらのプレートは、常に、F2選択において
付加的に二重に形質転換した系統を有した。しかしながら、このことは、F1選
択においてねじれている動物の全てを見出せないためであった。どれ程多くの独
立した事象がF2選択に隠されているのかは、明らかではない。
【0029】 本明細書に記載の実施例において、120mmの効果的な距離および8〜10
バールの圧力を全ショットに用いた。圧力(6〜10バール)の変化および距離
は、形質転換の効率に対して非常にわずかな影響を有することが観察された。発
射後、プレートを顕微鏡下で見ると、プレートの中央にある多くの虫が殺されて
いることがわかり、該地帯の周りの虫は金粒子を含有したが(図1)、外の地帯
の虫は含有しなかった。したがって、速度勾配は非常に急であり、本明細書で用
いられる実施例の条件下で、圧力および距離に依存して虫ペレット内の異なる位
置に存在することになりうる形質転換の狭い地帯が存在するようである。重要な
因子は、虫を薄い適切に乾燥した細菌性ローン(lawn)に置くことであり、さも なければ、虫は吹き払われる。1ショットあたりの使用される虫の量に関し、射
撃領域に及ぶのに十分な量の虫を使用したが、Rol選択にはF1虫が多すぎる
、またはpha−1選択にはF2虫が大量であるような、扱うことが困難になる
程のあまりに多くの虫ではない。
【0030】 形質転換手順の効率における変化は、プロトコールを適応させない、すなわち
、線虫に対して同一量のDNA、銃における同一の設定および同一の培養条件を
用いる反復実験においてでさえも起こることが観察される。より接近した観察は
、虫が衝撃後にプレートの中央に残った衝撃実験が、虫がプレートの中央から吹
き払われた実験よりも高い形質転換効率をもたらしたことを示す。さらに、銃の
高圧によって吹き払われる虫は、衝撃処置を生き残らなかった。
【0031】 バリスティック形質転換法の再現性、およびより小さな程度には、その効率を
、非常に乾燥した寒天プレート、高濃度の寒天を含有する寒天プレートおよびイ
ー・コリを接種された寒天プレートを用いることによって改良できる。さらに、
寒天プレート上での虫の固定もまた、バリスティック形質転換の高い効率および
再現性をもたらすであろう。
【0032】 まとめると、バリスティック衝撃によってカエノラブディティス・エレガンス
を形質転換できることが明らかになった。現在、該方法は、実施する人の訓練お
よび技術ならびに非常に高価な装置に非常に多くを依存するミクロインジェクシ
ョン法とほとんど同じくらい有効である。虫の脱水が線虫の内部圧を和らげるこ
とを助け、それにより、それらが針によって貫通されるとき破裂することを回避
するミクロインジェクションとは異なり、脱水された虫を用いずに、バリスティ
ック形質転換を成し遂げた。
【0033】 ショット実験:1 カエノラブディティス・エレガンス系統:pha−1(e2123) マーカーDNA:1.pRF4(rol−6)での選択;F1個別に15℃ 2.pBX(pha−1)での選択;F2/3一緒に25℃ 試験DNA:− 核酸の添加:− 状態:終結
【表1】
【0034】 ショット実験:4 カエノラブディティス・エレガンス系統:pha−1(e2123) マーカーDNA:1.pRF4(rol−6)での選択;F1個別に15℃ 2.pBX(pha−1)での選択;F2/3一緒に25℃ 試験DNA:pH1−FM6.9(sud−1) vab−9 sud−1と交
雑後 核酸の添加:− 状態:終結
【表2】
【0035】 ショット実験:6 カエノラブディティス・エレガンス系統:pha−1(e2123) マーカーDNA:1.pRF4(rol−6)での選択;F1個別に15℃ 2.pBX(pha−1)での選択;F2/3一緒に25℃ 試験DNA:pH1−FM6.9(sud−1) vab−9 sud−1と交
雑後 核酸の添加:− 状態:終結
【表3】
【0036】
【表4】
【0037】 ショット実験:7 カエノラブディティス・エレガンス系統:pha−1(e2123) マーカーDNA:1.pRF4(rol−6)での選択;F1個別に15℃ 2.pBX(pha−1)での選択;F2/3一緒に25℃ 試験DNA:pH1−FM6.9(sud−1) vab−9 sud−1と交
雑後 核酸の添加:− 状態:終結
【表5】
【0038】
【表6】
【0039】 ショット実験:8 カエノラブディティス・エレガンス系統:pha−1(e2123) マーカーDNA:1.pRF4(rol−6)での選択;F1個別に15℃ 2.pBX(pha−1)での選択;F2/3一緒に25℃ 試験DNA:pH1−FM6.9(sud−1) vab−9 sud−1と交
雑後 核酸の添加:− 状態:終結
【表7】
【0040】 ショット実験:9 カエノラブディティス・エレガンス系統:pha−1(e2123) マーカーDNA:1.pRF4(rol−6)での選択;F1個別に15℃ 2.pBX(pha−1)での選択;F2/3一緒に25℃ 試験DNA:pFM(che−13::lacZ) F2/3における蛍光 核酸の添加:− 状態:終結
【表8】
【0041】 ショット実験:10 カエノラブディティス・エレガンス系統:pha−1(e2123) マーカーDNA:1.pRF4(rol−6)での選択;F1個別に15℃ 2.pBX(pha−1)での選択;F2/3一緒に25℃ 試験DNA:pFM(che−13::lacZ) F2/3における蛍光 核酸の添加:tRNA 状態:終結
【表9】
【0042】
【表10】
【0043】 ショット実験:11 カエノラブディティス・エレガンス系統:pha−1(e2123) マーカーDNA:1.pRF4(rol−6)での選択;F1個別に15℃ 2.pBX(pha−1)での選択;F2/3一緒に25℃ 試験DNA:pFM(che−13::lacZ) F2/3における蛍光 核酸の添加:− 状態:中断
【表11】
【0044】
【表12】
【0045】 ショット実験:12 カエノラブディティス・エレガンス系統:pha−1(e2123) マーカーDNA:1.pRF4(rol−6)での選択;F1個別に15℃ 2.pBX(pha−1)での選択;F2/3一緒に25℃ 試験DNA:pFM(che−13::lacZ) F2/3における蛍光 核酸の添加:− 状態:中断
【表13】
【0046】
【表14】
【0047】 表の基本的説明:
【表15】
【0048】 一次(Rol−6)および2次(pha−1)選択を同じ2次プレート1〜4
上で行ったが、どちらの選択手順も互いに独立している。
【化1】 評価または実施しなかった選択経路
【0049】 ショット番号2 4個の2次プレートの1つにおいて、表現型Rol−6を用いて2匹のF1動
物を同定し、単離した;それらはRol−6子孫を生産しなかった(F2−F4
);一過性形質転換。 ショット番号3 4個の2次プレートの2つにおいて、表現型Rol−6を用いて3匹および2
匹のF1動物を同定し、単離した;それらは、ケース3/2においてRol−6
子孫を生産し、ケース3/4においてRol−6子孫を生産しなかった(F2−
F4);安定および一過性形質転換
【0050】 ショット番号6 4個の2次プレートの1つにおいて、表現型Rol−6を用いて2匹のF1動
物を同定し、単離した;それらはRol−6子孫を生産しなかったが(F2−F
4)、pha−1の表現型レスキューを示した;一過性形質転換Rol−6であ
るが、安定な形質転換pha−1。 ショット番号5 4個の2次プレートの1つにおいて、選択条件下(=25℃)、pha−1の
表現型レスキューがF2およびF3動物において観察された;数世代後に安定; 安定な形質転換
【0051】 ショット番号8 4個の2次プレートの2つにおいて、表現型Rol−6を用いて4および3匹
のF1動物を同定し、単離した;ケース8/2において、それらはRol−6子
孫を生産せず、ケース8/3においてRol−6子孫を生産した(F2−F4)
;さらに、pha−1について同時形質転換も行われた;安定および一過性形質 転換 。 4個の2次プレートの2つにおいて、選択条件下(=25℃)、pha−1の
表現型レスキューがF2およびF3動物において観察された;数世代後に安定;
一つのケースにおいて(8/3)、Rol−6について安定な同時形質転換が明
らかであった;pha−1およびRol−6について安定な同時形質転換。 ケース8/2において、一時的に形質転換されたRol−6子孫は、pha−
1について同時形質転換に関連する;ケース8/3において、Rol−6につい
て安定な形質転換は、両方の選択経路によって確かめられた。
【0052】 ショット番号3 安定に形質転換された系統がさらに、特定のDNA試験種について同時形質転
換に関して調べられた;ceh−13::gfp(pFM)において上蛍光性に
よって、およびsud−1(pH1−FM6.9)においてvab−9 sud
−1(t−1237)との交雑によって;各ケースにおいて5匹のRol−6陽
性動物がこの点で試験された;DNA試験について陽性
【0053】
【表16】
【0054】 表10は、粒子衝撃によるカエノラブディティス・エレガンスの形質転換の結
果を示す。pha−1(e2123)雌雄同体を全実験に用いた。(A)プラス
ミドpRF4(rol−6)およびpBX(pha−1)で動物を形質転換した
。さらに、第3のDNAをその同時発現について試験した。蛍光顕微鏡によって
明らかにされるように、ceh−13::GFP構築物は、トランスジェニック
胚において正確に発現された(上記のWittmanらを参照)。試験交雑によって明 らかにされるように、sud−1(t1237)の母性効果突然変異もまた、同
時形質転換プラスミドpH1−FM6.9(上記)によってトランスジーンにお
いて補足された。現在、約半分のショットは、いずれの形質転換体も示さない。
形質転換事象は、おそらく、単一の形質転換された雌雄同体のため、クラスター
化される(表Y)。(形質転換体)は、全てのRol動物の数を示す;(独立形 質転換体)は、射撃された元のプレートの異なる薄片由来のRol動物、したが
って、独立して発生した動物を示す。また、(B)はrol−6選択についての
より多くのデータを示す。(B)この一連の実験において、形質転換体は、ph
a−1システムを用いてF2においても選択された。同時形質転換された安定な
系統を約半分のショットにおいて単離した。rol−6で観察されたクラスター
化のため、これらの系統が単一の事象を示すかどうかは明らかではない。したが
って、系統は、同遺伝子型の系統を確立するためのクローンであるべきである。
【0055】
【表17】
【0056】 表11は、系列#6のショットの分析を示す。全実験は、本明細書に示すよう
に評価された。ショットに対応する虫は、実施例2の(C)に記載のように、ト
ランスジェニック動物の選択のために4個のプレートに分配される。(R)は、
ねじれている形質転換体である。(P)は、pha−1形質転換体である。普通
のフォントは、rolマーカーの一過性発現を示す。Rol選択において見られ
る動物数を示す。1つの薄片由来の動物を一緒に培養して、rolマーカーの安
定な発現を試験した。次いで、これらの系統をpha−1との同時形質転換につ
いて試験した。太字のフォントは、マーカーの安定な発現を示す。
【0057】 実施例3−バリスティック形質転換のための別法の技術 実施例2の(A)にしたがって、虫をバリスティック形質転換のために調製す
る。核酸の高濃度溶液を1滴(1mg/mlまたはそれ以上)、虫のピローの上
に置き、乾燥させる。次いで、実施例2の(B)に記載のプロトコールにしたが
って、いずれの核酸で被覆されていない微小発射体で虫に衝撃を与え、形質転換
体を選択する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 金粒子で衝撃を与えられたカエノラブディティス・エレガンスの
ノルマルスキ(Normarski)顕微鏡写真を示す。上方の矢印は生殖巣に位置した 金粒子を示し、下方矢印は、若い雌雄同体の腸に位置した金粒子を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,UG,ZW),E A(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ,BA ,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CU, CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB,GD,G E,GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS ,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK, LR,LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK,M N,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU ,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM, TR,TT,UA,UG,US,UZ,VN,YU,Z A,ZW

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の微小発射体で線虫に衝撃を与えることを特徴とする線
    虫に核酸を導入する方法。
  2. 【請求項2】 微小発射体が核酸で被覆されている請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 複数の微小発射体で衝撃を与える前に線虫を核酸で被覆する
    請求項1記載の方法。
  4. 【請求項4】 線虫が条件致死突然変異遺伝子を有し、核酸が条件致死突然
    変異遺伝子の野生型等価物を含有するプラスミドを含む請求項1〜3のいずれか
    1項記載の方法。
  5. 【請求項5】 核酸が優性表現型マーカーをコードする請求項1〜4のいず
    れか1項記載の方法。
  6. 【請求項6】 優性表現型マーカーがRol−6または自律性蛍光タンパク
    質である請求項5記載の方法。
  7. 【請求項7】 さらに、複数の微小発射体で線虫に衝撃を与える前に、線虫
    を薄い乾燥した細菌性ローンの上に置くことを含む請求項1〜6のいずれか1項
    記載の方法。
  8. 【請求項8】 さらに、複数の微小発射体で線虫に衝撃を与える前に、線虫
    を乾燥したポリマープレート上に置くことを含む請求項1〜6のいずれか1項記
    載の方法。
  9. 【請求項9】 ポリマーが寒天である請求項8記載の方法。
  10. 【請求項10】 複数の微小発射体で線虫に衝撃を与える前に、線虫を固定
    する前記請求項のいずれか1項記載の方法。
  11. 【請求項11】 微小発射体が金粒子または活性化ガラス粒子である前記請
    求項のいずれか1項記載の方法。
  12. 【請求項12】 線虫がカエノラブディティス・エレガンスである前記請求
    項のいずれか1項記載の方法。
  13. 【請求項13】 請求項1〜12のいずれか1項記載の方法にしたがって導
    入された核酸を含有する線虫。
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