JP2002506475A - 官能化された一酸化炭素コポリマー - Google Patents

官能化された一酸化炭素コポリマー

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Abstract

(57)【要約】 一酸化炭素および少なくとも1つの1−アルケン(A)からなる官能化された線状一酸化炭素交互コポリマーにおいて、化合物(A)は、少なくとも1つの末端アリル単位および/またはホモアリル単位で置換され、1つまたはそれ以上の極性基を有するアリール誘導体である、但し、4−アリルアニソールは除く。

Description

【発明の詳細な説明】 官能化された一酸化炭素コポリマー 本発明は、一酸化炭素および少なくとも1つの1−アルケン(A)からなり、 その際、化合物(A)が少なくとも1つの末端アリル単位および/またはホモア リル単位で置換され、1つまたはそれ以上の極性基を有するアリール誘導体であ る、但し4−アリルアニソールは除く、官能化された線状一酸化炭素交互コポリ マーに関する。 更に、本発明は、一酸化炭素、少なくとも1つの1−アルケン(A)および少 なくとも1つのC2〜C10−1−アルケン(B)からなる官能化された線状一酸 化炭素交互コポリマーに関する。 その上、本発明は、一酸化炭素、1−アルケン(A)および場合により1−ア ルケン(B)からなる官能化された線状一酸化炭素交互コポリマーの製造法なら びにシート、フィルム、成形体およびコーティングの製造のための該一酸化炭素 コポリマーの使用に関する。 時が経つうちに2成分および3成分の一酸化炭素コポリマーを製造するための 数多くの方法または変法が公知になった後で(E.Drent,P.H.M.Budzelaar,Che m.Rev.1996,96,663〜681参照)、現在、変法また は生成物の変牲により従来の一酸化炭素コポリマーの性質プロフィールを拡大す ることまたは意図的に変えることが試みられている。これらは、例えば、Rieger 他(Macromolecules 1996,29,4806)により示されているように、一酸化炭素コ ポリマー骨格中の長鎖のα−オレフィン単位の組込みにより成功し、これにより 、比較的低いガラス転移温度(Tg)を有するコポリマーが入手可能である。 Sen他(Macromolecules 1996,29,5852〜5858)により、一酸化炭素およびω位 にヒドロキシ基またはカルボキシル基を有する多様な線状α−オレフィンからな るキラルな官能化ポリケトンの製造が記載されている。しかしながら、満足させ る収率および分子量Mwは、キラルな二価のカチオンの錯体[Pd((R,R) −(CH3)−DUPHOS)(CH3CN)2](BF42([(R,R)−( CH3)−DUPHOS]は、(−)−1,2−ビス((2R,5R)−2,5 −ジメチルホスホラノ)ベンゼンである)でのみ得られることができた。しかし ながら、この錯体は、化学的に平凡な方法で製造されることができず、かつ経済 的な観点下に官能化された一酸化炭素コポリマーに近づくことは不可能である。 その上、記載されたキラルな錯体と一緒に、高い次数に傑出し、従ってたいてい の場合に結晶で生じるポリマー生成物が得られる。これに関連して同時に現れる 劣悪な溶解特性は、殊に、 大工業的な使用に関連して反応の実施、後処理および後加工の際の欠点である。 Sen他により記載されている触媒系の成果は、官能基により金属配位領域の望ま しくないブロッキングを阻止する、立体的に要求の厳しい二座のキレート配位子 に起因している。一酸化炭素と4−アリルアニソールの共重合のために、例えば 交互1,4−コポリマーおよび規則的に組み込まれたスピロ骨格単位を有するコ ポリマーからなる生成混合物が見出された。 欧州特許出願公開第0463689号明細書によれば、モノマー中に存在する 官能基は、末端二重結合に近接しすぎてはならない、それというのも、さもなけ れば殆どまたは全く共重合が観察されないからである。しかしながら、官能化さ れた一酸化炭素コポリマーの製造は、官能基が直接に末端二重結合系に結合して 存在するのではなくて、少なくとも1つのアルキレン橋が挿入されている場合に は、既に例えば酢酸パラジウム(II)、1,3−ビス(ジフェニルホスフィノ )プロパンおよび銅−p−トシレートを基礎とする公知の触媒系を用いて、成功 する。しかしながら、分子量Mw>1000g/モル、殊に>5000g/モル を有する官能化された一酸化炭素コポリマーは、リン原子上に専ら脂肪族置換基 のみを有する特別な二座のホスフィン架橋配位子、例えば1,3−ビス(ジ−n −ブチルホスフィノ)プロパンが使用されることによ って初めて得られる。 従って、工業規模で問題なく使用されうる方法を用いて、かつ簡単に入手可能 な触媒系の使用下に、一酸化炭素および末端二重結合に隣接して1つまたはそれ 以上の官能単位を有するα−オレフィンからなる一酸化炭素コポリマーを製造す るのが可能であることが望ましいことであろう。 本発明の課題は、簡単に入手可能な触媒系および製造するのに複雑ではない方 法を用いて、良好な収率で、高分子量を有する官能化された一酸化炭素コポリマ ーを提供することにあった。 それに応じて、一酸化炭素および少なくとも1つの1−アルケン(A)からな る官能化された線状一酸化炭素交互コポリマーが見出され、その際、化合物(A )は、少なくとも1つの末端アリル単位および/またはホモアリル単位で置換さ れ、1つまたはそれ以上の極性基を有するアリール誘導体を表わす、但し、4− アリルアニソールは除く。 更に、一酸化炭素、少なくとも1つの1−アルケン(A)および少なくとも1 つのC2〜C10−1−アルケン(B)からなる官能化された線状一酸化炭素交互 コポリマーが見出された。 更に、官能化された線状一酸化炭素交互コポリマーの製造法、ならびにシート 、フィルム、成形体およびコーティングの製造のための使用が見出された。 本発明によるコポリマーは、モノマーである一酸化炭素および1つまたはそれ 以上のオレフィン系不飽和化合物に由来する単位から合成されている。 本発明による2成分のコポリマー中で、異なるモノマー単位は一般に厳密に交 互に存在する。3成分および多成分のコポリマー系の場合に、一酸化炭素および オレフィン成分の順序は、一般に同様に厳密に交互であり、その際、官能化され たα−オレフィンは、あてはまるオレフィンの組込み位置に関連して実質的に統 計学的分布で線状コポリマー鎖中に組み込まれる。 α−オレフィン系不飽和化合物(A)として、本発明による2成分および多成 分のコポリマーに、原則として少なくとも1つの末端アリル単位および/または ホモアリル単位で置換され、1つまたはそれ以上の極性基を有するアリール誘導 体があてはまり、その際、2成分の4−アリルアニソールは除く。 官能化されたα−オレフィンまたは1−アルケン(A)として、好ましくは、 一般式(Ia)または(Ib)[式中、置換基および略符号は次の意味を有する: Xは、OR1、NR23、ハロゲン、例えばフッ素、 塩素、臭素、ヨウ素、ニトロまたはCO24であり、その際、 R1は、水素、線状または分枝鎖状のC1〜C10−アルキル、好ましくはC1〜C6 −アルキル、例えばメチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル またはt−ブチル、殊にメチル、C3〜C10−シクロアルキル、好ましくはC3〜 C6−シクロアルキル、例えばシクロプロピルまたはシクロヘキシル、C6〜C14 −アリール、好ましくはC6〜C10−アリール、殊にフェニル、C(O)R5また はSi(R63であり、その際、 R5は、線状または分枝鎖状のC1〜C10−アルキル、好ましくはC1〜C6−アル キル、例えばメチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチルまたは t−ブチル、殊にメチル、またはC6〜C14−アリール、好ましくはC6〜C10− アリール、殊にフェニルであり、 R6は、互いに独立して、線状または分枝鎖状のC1〜C10−アルキル、好ましく はC1〜C6−アルキル、例えばメチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、 n−ブチルまたはt−ブチル、殊にメチル、C3〜C10−シクロアルキル、好ま しくはC3〜C6−シクロアルキル、例えばシクロプロピルまたはシクロヘキシル 、またはC6〜C14−アリール、好ましくはC6〜C10−アリール、殊にフェニル であり、 R2、R3は、水素、線状または分枝鎖状のC1〜C10−アルキル、好ましくはC1 〜C6−アルキル、例えばメチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n− ブチルまたはt−ブチル、殊にメチル、C3〜C10−シクロアルキル、好ましく はC3〜C6−シクロアルキル、例えばシクロプロピルまたはシクロヘキシル、ま たはC6〜C14−アリール、好ましくはC6〜C10−アリール、殊にフェニルであ るか、またはNと一緒になって、炭素原子2〜10個、好ましくは4〜6個から なる飽和または不飽和の環、例えばピロール、ピロリジンまたはピロリジノン、 または炭素原子2〜10個、好ましくは4〜6個および環中に少なくとも1つの 別のヘテロ原子、例えば窒素もしくは酸素からなる環、例えばモルホリンであり 、 R4は、線状または分枝鎖状のC1〜C10−アルキル、好ましくはC1〜C6−アル キル、例えばメチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチルまたは t−ブチル、殊にメチル、またはC6〜C14−アリール、好ましくはC6〜C10− アリール、殊にフェニルであり、 Yは、一般式(II) CH2=C(R7)(C(R82q)− (II) で示される化合物であり、 式中、 R7は、水素、線状または分枝鎖状のC1〜C10−アル キル、好ましくはC1〜C6−アルキル、例えばメチル、エチル、n−プロピル、 イソプロピル、n−ブチルまたはt−ブチル、殊にメチル、C3〜C10−シクロ アルキル、好ましくはC3〜C6−シクロアルキル、例えばシクロプロピルまたは シクロヘキシル、C6〜C14−アリール、好ましくはC6〜C10−アリール、殊に フェニルであり、かつ R8は、互いに独立して、水素、線状または分枝鎖状のC1〜C10−アルキル、好 ましくはC1〜C6−アルキル、例えばメチル、エチル、n−プロピル、イソプロ ピル、n−ブチルまたはt−ブチル、殊にメチル、C3〜C10−シクロアルキル 、好ましくはC3〜C6−シクロアルキル、例えばシクロプロピルまたはシクロヘ キシル、C6〜C14−アリール、好ましくはC6〜C10−アリール、殊にフェニル 、またはハロゲン、例えばフッ素、塩素、臭素、ヨウ素であり、かつ qは、1または2であり、 Qは、線状または分枝鎖状のC1〜C10−アルキル、好ましくはC1〜C6−アル キル、例えばメチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、s− ブチルまたはt−ブチル、殊にメチルまたはt−ブチル、C3〜C10−シクロア ルキル、好ましくはC3〜C6−シクロアルキル、例えばシクロプロピルまたはシ クロヘキシル、C6〜C14−アリール、好ましくはC6〜C10−アリール、殊にフ ェニル、アルキル成分中に 炭素原子1〜6個、好ましくは1〜3個およびアリール成分中に炭素原子6〜1 4個、有利に6〜10個を有するアラルキル、例えばベンジルまたはC3〜C30 −オルガノシリル、例えばトリメチルシリル、トリエチルシリル、トリイソプロ ピルシリル、トリフェニルシリル、t−ブチルジフェニルシリルまたはテキシル ジメチルシリル、好ましくはトリメチルシリルであり、 その際、式(Ia)の化合物の場合に、 k、lは、1〜5の整数であり、 oは、0〜4の整数であり、その際、 k+l+oは、6以下であり、ならびに 式(Ib)の化合物の場合に、 m、nは、1〜7の整数であり、 pは、0〜6の整数であり、その際、 m+n+pは8以下である]で示される化合物が使用される。 末端アリル単位を有する化合物(A)、即ちqが1である式(Ia)および( Ib)の化合物が特に適している。これらのオレフィン系モノマーの中では、末 端アリル単位が極性基に対してオルト位にあるモノマーが好ましい。例えば、1 位にアリル単位および2位に極性基を有するか、または2位にアリル単位および 1位および/または3位に極性基を有するナフチル化合物ならびに殊にアリル単 位に対してオルト位にある 1つまたは2つの極性基を有するアリルフェニル化合物が挙げられる。 極性基として、原則として、元素の周期表の第IVA、VA、VIAまたはV IIA族の元素を基礎とした官能基、例えばヒドロキシ基、アルコキシ基、アミ ノ基、ニトロ基またはエステル基ならびにハロゲンがあてはまり、その際、好ま しくは、極性基として1つまたはそれ以上のヒドロキシ基またはアルコキシ基、 殊にヒドロキシ基を有する化合物が使用される。適した化合物は、例えば2−ア リルフェノール、2−アリルメトキシベンゼン、2−アリルエトキシベンゼンお よび2−アリル−t−ブトキシベンゼン、殊に2−アリルフェノールである。 しかしながら一般に、末端アリル単位またはホモアリル単位がアリール誘導体 中に存在する限り、アリール誘導体としてフェニル環上に最大5個までの極性基 (式(Ia)による化合物)およびアリール誘導体としてナフチル環上に最大7 個までの極性基(式(Ib)による化合物)を有する化合物(A)も使用される ことができる。同様に、芳香族骨格が依然として極性基を有する限り、複数のア リル単位またはホモアリル単位、好ましくはアリル単位がアリール誘導体(式( Ia)による化合物最大5個および式(Ib)による化合物最大7個)に同時に 結合されていてもよい。 また、末端アリル単位またはホモアリル単位に、水 素ラジカルが、末端のものを含めて、相互に独立して、例えばアルキル基、例え ばメチル、エチルまたはイソプロピル、アリール基、例えばフェニルまたはハロ ゲン、例えばフッ素または塩素で置換されている基を含めている。例示的に、イ ソプロピリデン単位またはイソブチリデン単位を挙げることができる。しかしな がら、未置換アリル単位およびホモアリル単位、殊にアリル単位が好ましい。 アリル基またはホモアリル基Yおよび極性基Xの他に、芳香族系上に別の基を 有していてよい。置換基として、冒頭で記載されている基Qがあてはまる。(A )中の基Qは、同一または異なっていてよい。式(Ia)および(Ib)の芳香 族系中で、官能基X、YおよびQにより飽和されていない価数は、常に水素、即 ちC−H基を介して飽和されている。従って、適した化合物(A)に、1−ヒド ロキシ−2,6−ジメチル−4−アルキルベンゼン、1−ヒドロキシ−2−アリ ル−4−t−ブチルベンゼン、1−ヒドロキシ−2,6−ジ−t−ブチル−4− アリルベンゼン、1−ヒドロキシ−2−アリル−4−t−ブチル−6−メチルベ ンゼンまたは1−ヒドロキシ−2−アリル−4−メチルベンゼンを含めている。 二成分ではない一酸化炭素コポリマー、特に三成分のコポリマーのモノマー( B)として、原則としてこの化合物の種類の全ての化合物、例えば少なくとも1 つの末端二重結合を有するα−オレフィンまたはジオレフィンがあてはまる。適 したα−オレフィンは、例えばC2〜C10−1−アルケン、例えばプロペン、エ テン、1−ブテン、イソブテン、4−メチル−1−ペンテン、1−ヘキセン、1 −オクテンおよびこれらの混合物である。もちろん、芳香族基を有する1−アル ケンを使用することも可能である。例えば、スチレンまたはα−メチルスチレン であり、スチレンが好ましい。その上、1−アルケンとして、ヘテロ原子を含有 する化合物、例えば(メタ)アクリル酸エステルもしくは(メタ)アクリル酸ア ミドまたはビニルエステル、例えば酢酸ビニルが使用される。エテン、プロペン 、1−ブテンおよびスチレン、殊にプロペンが特に好ましい。これらの1−アル ケンは、もちろん、混合物として使用されることができる。 末端アリル単位およびヒドロキシ基が相互にオルト位にあるアリール誘導体、 例えば2−アリルフェノールを有する一酸化炭素/プロペンおよび一酸化炭素/ エチレンターポリマーが好ましい。 本発明による二成分の一酸化炭素コポリマーは、通常、規則的に合成されてい るポリ−1,4−ケトンである。アリル単位およびヒドロキシ単位がオルト位に 存在するアリール誘導体(A)が使用される場合には、生じた一酸化炭素コポリ マーは、線状ポリマー鎖に沿ってブロックならびに統計学的分布で存在していて よいセミケタール成分を含有していてよい。これらの場合に、ケトンフラグメン トとケタールフラグメントとの比は、通常、5:1〜1:5、好ましくは3:1 〜1:1の範囲にある。本発明による一酸化炭素コポリマーの構造は、13C−N MR分光分析計(ブルカー(Bruker)AMX 500)により測定されることが できる。これらの2成分のコポリマー系は、しかしターポリマーも、従来の一酸 化炭素コポリマーに対して、高められたTg値により特徴付けられている。生じ る高い剛性率は、可能であるならば、セミケタール形成を用いる可逆的な架橋に 起因されうる。 本発明による2成分の一酸化炭素コポリマーの平均分子量Mwは、通常、10 00〜100000g/モル、好ましくは3000〜80000g/モル、殊に 5000〜50000g/モルの範囲にある(ゲル浸透クロマトグラフィー(G PC)により25℃でカラム材料としてミクロスチラゲル(Microstyragel)(ウ ォーターズ(Waters))およびポリスチレン標準に対して溶剤としてクロロホルム を用いて測定)。 2成分の一酸化炭素コポリマーは、一般に、上記に類似してゲル浸透クロマト グラフイー(GPC)法により測定される、狭い分子量分布Mw/Mn(重量平均 /数平均)を有する。Mw/Mn値は、好ましくは1.1〜3.5の範囲にあり、 殊に2.5未満の値と見なされる。1.1〜2.2の範囲のMw/Mn値を有する 本発明による一酸化炭素コポリマーが特に好ましい。 本発明による2成分の一酸化炭素コポリマーのガラス転移温度(Tg値)は、 測定可能である限り、通常、0〜120℃、好ましくは20〜100℃、殊に3 0〜70℃の範囲にある。 本発明による一酸化炭素ターポリマーは、通常、5000〜500000g/ モル、好ましくは20000〜300000g/モル、殊に50000〜250 000g/モルの範囲の平均分子量Mwを有する。 本発明によるターポリマーのTg値は、通常、0〜120℃、好ましくは90 ℃未満の範囲にある。 化合物(A)に由来するターポリマー中の割合は、通常、コポリマー中の一酸 化炭素単位に対して0.1〜60モル%の範囲にある(1HMRスペクトルに基 づいて測定)。典型的に、適したターポリマーは、組み込まれた成分(A)の2 〜50モル%、殊に3〜40モル%が提供される。2成分系と同様に、ターポリ マーおよび多成分のコポリマー中に、純粋な1,4−ポリケトン単位の他に、統 計学的分布またはブロック様の、しかし好ましくは統計学的分布のセミケタール 構造を含有していてよい。この現象は、有利に、(A)中の極性基がヒドロキシ 基である場合に観察される。 本発明による2成分または3成分の一酸化炭素コポリマーは、とりわけテトラ ヒドロフラン(THF)、 トルエン、ジクロロメタンまたはクロロホルム中によく溶解する。 本発明による2成分または多成分の一酸化炭素コポリマー中の一酸化炭素と、 オレフイン系不飽和モノマーに帰因する構造単位の総和とのモル比は、一般に1 :1である。 これらの極性で熱可塑性に基づき、本発明によるポリマー材料は、例えばポリ マーブレンド技術の分野において多くの使用可能性を有する。 本発明による官能化された線状一酸化炭素交互コポリマーを製造するために、 一酸化炭素は、1−アルケン(A)および1−アルケン(B)と、事実上アルコ ール不含または水不含の重合媒体中で、活性材料がa)式(IIIa)または( IIIb) [式中、置換基および略符号は次の意味を有する: Mは、元素の周期表の第VIIIB族からの金属であり、 E1、E2は、元素の周期表の第VA族からの元素であり、 Zは、元素の周期表の第IVA、VA、VIA族の元素の副構造単位1、2、3 または4個からなる架橋構成単位であり、 Ra〜Rdは、元素の周期表の第IVA、VA、VIAおよびVIIA族の1個ま たはそれ以上の元素を含有していてよいC1〜C20−有機炭素基およびC3〜C30 −有機ケイ素基からなる群から選択される置換基であり、 Re〜Rhは、互いに独立して、水素、線状または分枝鎖状のC1〜C6−アルキル であるか、または RfおよびRgは、一緒になって5員または6員の炭素環またはヘテロ環であり、 L1、L2は、形式電荷を有しないルイス塩基配位子であり、 Tは、1価または2価のアニオンであり、 r、sは、1または2であり、その際r×s=2である]で示される金属錯体、 および b)分子中にヒドロキシル基を含有しかつ(III)中のMに対して0〜150 0モル当量の量で使用される活性剤成分から形成される触媒の存在下に重合され ることができる。 本発明による線状コポリマーの製造する別の方法として、一酸化炭素と、オレ フィン系不飽和化合物(A)および場合により(B)と、事実上アルコール不含 または水不含の重合媒体中で、活性材料が i)元素の周期表の第VIIIB族の金属Mの塩、 ii)プロトン酸およびルイス酸の群から選択される1つまたはそれ以上の化合 物、 iii)式(IVa)または(IVb) [式中、置換基および略符号は次の意味を有する: E1、E2は、元素の周期表の第VA族からの元素であり、 Zは、元素の周期表の第IVA、VA、VIA族の元素の副構造単位1、2、3 または4つからなる架橋構造単位であり、 Ra〜Rdは、C1〜C20−有機炭素基およびC3〜C30−有機ケイ素基の群から選 択される置換基であり、その際、この基は、元素の周期表の第IVA、VA、V IAおよびVIIA族の1つまたはそれ以上の元素を含有していてよく、 Re〜Rhは、互いに独立して、水素または線状もしくは分枝鎖状C1〜C6−アル キルであるか、または RfおよびRgは、一緒になって5員または6員の炭素環またはヘテロ環である] で示されるキレート化合物、 iv)分子中にヒドロキシル基を含有しかつi)中の金属Mに対して0〜150 0モル当量の量で使用される活性化剤成分 から形成される触媒の存在下に重合することも可能で ある。 好ましい実施態様において、1−アルケン(A)として、極性基としてヒドロ キシ官能基を有する化合物が使用される場合には、本発明による2成分または多 成分の一酸化炭素コポリマーは、活性剤成分b)またはiv)の添加が放棄され ることができる。例示的に2−アリルフェノールが挙げられる。 本発明による一酸化炭素コポリマーを製造するための重合は、バッチ式ならび に連続的に、a)、またはi)、ii)、iii)および場合によりb)または iv)を含有する重合触媒の存在下に実施されることができる。 重合触媒として、定義された金属錯体(IIIa)または(IIIb)として 存在するかまたは原位置で元素の周期表の第VIIIB族の金属の金属塩i)、 プロトン酸および/またはルイス酸ii)および式(IVa)または(IVb) のキレート化合物iii)から形成されることができる元素の周期表の第VII IB族の遷移金属化合物があてはまる。場合により、活性剤b)またはiv)は 、金属化合物に添加されることができる。 金属Mとして、元素の周期表の第VIIIB族の金属、即ち鉄、コバルトおよ びニッケルの他に、とりわけ白金金属、例えばルテニウム、ロジウム、オスミウ ム、イリジウムおよび白金、まさに特にパラジウムが 適している。金属コバルト、ニッケル、パラジウムおよび白金は、一般に、金属 錯体中に、プラスの形式電荷2個を有し、金属ロジウムおよびイリジウムは、一 般に、プラスの形式電荷1個を有し、金属鉄、ルテニウムおよびオスミウムは、 一般に形式電荷を有しない。しかしながら、更に、鉄およびルテニウムは、プラ スの形式電荷2個または3個を有していてよく、ロジウムはプラスの形式電荷3 個を有していてよい。 以下、キレート化合物(IVa)として挙げられるキレート配位子の元素E1 およびE2として、元素の周期表の第V主族(第VA族)の元素、即ち窒素、リ ン、ヒ素、アンチモンまたはビスマスがあてはまる。窒素またはリン、殊にリン が特に適している。キレート化合物(IVa)は、異なる元素E1またはE2、例 えば窒素およびリンを含有していてよいが、しかし有利には同じ元素E1および E2を含有し、殊にE1およびE2はリンである。 架橋構造単位Zは、双方の元素E1およびE2を相互に結合する原子の群である 。元素の周期表の第IVA、VAまたはVIA族からの1つの原子または相互に 結合された複数の原子からなる副構造単位は、通常、E1およびE2の間の橋を形 成する。これらの橋原子の可能な遊離原子価は、様々な方法で、即ち、例えば水 素または元素の周期表の第IVA、VA、VIAまたはVIIA族の元素での置 換により飽和されていてよ い。これらの置換基は、相互にまたは橋原子で環構造を形成していてよい。 好適な架橋構造単位Zは、元素の周期表の第IVA族の1、2、3または4つ の元素を含有するもの、例えばメチレン(−CH2−)、1,2−エチレン(− CH2−CH2−)、1,3−プロピレン(−CH2−CH2−CH2−)、1,4 −ブチレン、1,3−ジシラプロピレン(−R56Si−CH2−SiR56− 、式中、R5、R6はC1〜C10−アルキル、C6〜C10−アリールを表わす)、エ チリデン(CH3(H)C=)、2−プロピリデン((CH32C=)、ジフェ ニルメチレン((C652C=)またはo−フェニレンである。 特に適した架橋構造単位として、o−フェニレン、1,3−プロピレンおよび 1,4−ブチレンが挙げられる。 有機炭素基Ra〜Rdとして、互いに独立して、炭素原子1〜20個を有する脂 肪族基、環式脂肪族基および芳香族基、例えばメチル基、エチル基、1−プロピ ル基、1−ブチル基、1−ペンチル基、1−ヘキシル基および1−オクチル基な らびにこれらの構造類似物があてはまる。更に、アルキル基中に炭素原子1〜1 0個およびアリール基中に炭素原子6〜20個をそれぞれ有する線状アリールア ルキル基、例えばベンジルが適している。別の基Ra〜Rdとして、アリール基、 例えばトリル、アニシル、有利にo−アニシル、キシリルおよび他の置換フェニ ル基、殊にフェニル基が挙げられる。 環式脂肪族基として、C3〜C10−単環系、例えばシクロプロピル、シクロブ チル、シクロペンチル、シクロヘキシルがあてはまり、特に好ましくはシクロヘ キシルである。 分枝鎖状脂肪族基として、C3〜C20−アルキル基、有利にC3〜C12−アルキ ル基、例えばイソプロピル基、イソブチル基、s−ブチル基、ネオペンチル基お よびt−ブチル基が適している。 特に適した分枝鎖状脂肪族基は、t−ブチル基、イソプロピル基およびs−ブ チル基である。 更に別に存在する分枝を有するアルキル基は、置換基Ra〜Rdとして好適であ り、例えばイソブチル基、3−メチル−2−ブチル基および4−メチルペンチル 基である。 置換基Ra〜Rdは、互いに独立して、元素の周期表の第IVA、VA、VIA またはVIIA族からの原子、例えばハロゲン、酸素、硫黄、窒素、ケイ素、本 明細書においては例えばビス(トリメチルシリル)メチル基を含有していてよい 。また、重合条件下では不活性に挙動する官能基も、これに関連してあてはまる 。 好ましいヘテロ置換基Ra〜Rdは、C3〜C30−有 機ケイ素基、即ち、一方ではE1またはE2に結合されており、かつ残りの原子価 が3つの有機炭素基、例えばアルキル基および/またはアリール基で飽和されて いる4価のケイ素原子であり、その際、ケイ素に結合したこれらの3つの基の炭 素原子の総数は、3〜30の範囲にある。例示的に、トリメチルシリル基、t− ブチルジメチルシリル基またはトリフェニルシリル基、殊にトリメチルシリル基 が挙げられる。 有利に、キレート配位子またはキレート化合物(IVa)として、1,2−ビ ス(ジフェニルホスフィノ)エタン、1,3−ビス(ジフェニルホスフィノ)プ ロパンまたは1,4−ビス(ジフェニルホスフィノ)ブタンが使用される。 キレート配位子またはキレート化合物(IVa)としてまさに特に好ましい化 合物は、1,3−ビス(ジフェニルホスフィノ)プロパンおよび1,4−ビス− (ジフェニルホスフィノ)ブタンである。 基Re〜Rhとして、式(IIIb)または(IVb)中で、互いに独立して、 水素、直鎖状または分枝鎖状のC1〜C6−アルキル、例えばメチル、エチルまた はイソプロピルがあてはまる。更に、基RfおよびRgは、一緒になって5員また は6員の炭素環またはヘテロ環を形成していてよい。例えば、キレート配位子( IVb)、例えば1,10−フェナントロリン、2,2’−ビピリジンまたは4 ,4’−ジメチルビピリジ ンおよびその置換誘導体は、2つの原子で架橋された構造単位に由来している。 形式電荷を有しない配位子L1、L2として、一般にルイス塩基、即ち少なくと も1個の自由電子対を有する化合物、有利に少なくとも1個の自由電子対を有す る有機化合物または水が適している。 1個またはそれ以上の自由電子対が窒素原子または酸素原子上にあるルイス塩 基、例えばアミン、ニトリル(R−CN)、ケトン、エーテルまたは有利に水で ある配位子が好適である。 適したルイス塩基として、C1〜C10−ニトリル、例えばアセトニトリル、プ ロピオニトリル、ベンゾニトリルまたはC3〜C10−ケトン、例えばアセトン、 アセチルアセトンまたはC2〜C10−エーテル、例えばジメチルエーテル、ジエ チルエーテルもしくはテトラヒドロフラン、またはアミン、例えばエチレンジア ミンもしくはジエチルアミンが挙げられる。 殊に、活性剤b)またはiv)の必要としない触媒には、(III)中の配位 子L1、L2として、式(V) G−OH (V) のものが適している。この中で、Gは水素またはルイス塩基性基を有するC1〜 C15−有機炭素基を表わす。好適なC1〜C15−有機炭素基Gは、例えば線状ま たは環状の−(CH2n−単位[この場合、nは1〜 10を表わす]、即ちメチレン、1,2−エチレン、1,3−プロピレン、1, 4−ブチレン、1,5−ペンチレン、1,6−ヘキシレン、1,7−ヘプチレン 、1,8−オクチレン、1,9−ノニレンまたは1,10−デシレンである。 ルイス塩基性基として、エーテル、エステル、ケトン、アミン、ホスファン、 殊にニトリル(−C≡N)または第三アミンがあてはまる。 好適な化合物G−OHは、例えば水またはα−ω−ヒドロキシニトリル、例え ばNC−(CH2h−OH[式中、hは1〜10である]であるか、または(2 −ヒドロキシメチル)テトラヒドロフランならびに(2−ヒドロキシメチル)( N−オルガノ)ピロリジン(Va)または(2−ヒドロキシメチル)(N−オル ガノ)ピペリジン(Vb) [式中、R’はC1〜C10−アルキルまたはC3〜C10−シクロアルキル、例えば メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、s− ブチル、t−ブチル、シクロペンチル、シクロヘキシルを表わす]である。更に 、R’は、C6〜C10−アリール、例えばフェニルまたはナフチルを表わしてい てよい。 一般に、水を除く配位子G−OHは、既に定義されたルイス塩基性基を介して (III)中の金属Mに結合されている。 アニオンTの選択は、一般に明瞭ではない。(III)中の適したアニオンT は、例えば過塩素酸塩、スルフェート、ホスフェート、ニトレートおよびカルボ キシレート、例えばアセテート、トリフルオロアセテート、トリクロロアセテー ト、プロピオネート、オキサレート、シトレート、ベンゾエート、ならびにオル ガノスルホン酸の共有結合したアニオン、例えばメチルスルホネート、トリフル オロメチルスルホネートおよびp−トルエンスルホネート、更にテトラフルオロ ボレート、テトラキス(ビス(トリフルオロメチル)フェニル)ボレート、テト ラフェニルボレート、テトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、ヘキサ フルオロホスフェート、ヘキサフルオロアルセネートまたはヘキサフルオロアン チモネートである。アニオンTとして、有利に過塩素酸塩、トリフルオロアセテ ート、スルホネート、例えばメチルスルホネート、トリフルオロメチルスルホネ ート、p−トルエンスルホネート、テトラフルオロボレートまたはヘキサフルオ ロホスフェート、殊に、トリフルオロアセテート、過塩素酸塩またはp−トルエ ンスルホネートが使用される。 特に好適な金属錯体(IIIa)として、(ビス−1,3−(ジフェニルホス フィノ)プロパン−パラジウム−ジ−アセトニトリル)ビス(テトラフルオロボ レート)([Pd(dppp)(NCCH32](BF42に相当する、dpp pは、1,3−(ジフェニルホスフィノ)プロパンである)、(ビス−1,3− (ジフェニルホスフイノ)プロパン−パラジウム−ジ−アクオ)ビス(テトラフ ルオロボレート)、ビス−1,3−(ジフェニルホスフィノ)プロパン−パラジ ウム−ビス(3−ヒドロキシプロピオニトリル)ビス(テトラフルオロボレート )、(ビス−1,4−(ジフェニルホスフィノ)ブタン−パラジウム−ジ−アセ トニトリル)ビス(テトラフルオロボレート)および(ビス−1,4−(ジフェ ニルホスフィノ)ブタン−パラジウム−ジ−アクオ)ビス(テトラフルオロボレ ート)が挙げられる。 金属錯体(IIIb)または化合物(IVb)を有する触媒系は、好ましくは 、ビニル芳香族化合物、例えばスチレンが共重合混合物の成分である場合に使用 される。 一般式(III)の金属錯体の製造は、一般に、文献で公知の方法により、例 えばMakromol.Chem.1993,194,第2579頁に記載されているようにして行われ る。通常、テトラキス−配位子−金属錯体、例えばテトラキス−アセトニトリル −パラジウムビステトラフ ルオロボレートは、キレート化合物(IV)および配位子L1、L2またはG−O Hと反応されて金属錯体(III)に変換されることができる。アクオ錯体(I II)を製造するのに好ましい方法は、キレートホスファン−アセトニトリル− 金属錯体を水と反応させることである。反応は、一般に、溶剤、例えばジクロロ メタン、アセトニトリル、水中で、0℃〜40℃の範囲の温度で実施される。 重合触媒の原位置での発生の際に、金属Mは、通常、その塩の形で使用され、 かつ一般式(IV)のキレート化合物iii)および酸ii)と接触される。こ のことは、こうして得ることのできる触媒活性物質をモノマーおよび場合により 別の活性剤iv)と接触させる前に、一般に、重合反応器の外で行われることが できる。しかしながら、個々の成分である金属塩i)、一般式(IV)のキレー ト化合物iii)、酸ii)および場合により活性剤成分iv)の反応は、モノ マーの存在下に重合反応器中で実施されることができる。 金属Mの適した塩として、一般にハロゲン化物、スルフェート、ホスフェート 、ニトレートおよびカルボキシレート、例えばアセテート、プロピオネート、オ キサレート、シトレート、ベンゾエートならびにスルホン酸塩、例えばメチルス ルホン酸塩、トリフルオロメチルスルホン酸塩およびp−トルエンスルホン酸塩 が適している。有利にカルボキシレート、スルホン酸誘導体、殊にアセテートが 使用される。 特に適した触媒成分i)は、パラジウムジカルボキシレート、有利にパラジウ ムジアセテート、パラジウムジプロピオネート、パラジウムビス(トリフルオロ アセテート)およびパラジウムオキサレートならびにパラジウムスルホネート、 有利にパラジウムビス(トリフルオロメタンスルホネート)、パラジウムビス( メタンスルホネート)およびパラジウムビス(p−トルエンスルホネート)であ り、殊に、パラジウムジアセテートが使用される。 触媒成分ii)として、ルイス酸およびプロトン酸およびその混合物が使用さ れることができる。 適したプロトン酸ii)は、強鉱酸、例えば硫酸および過塩酸ならびに強有機 酸、例えばトリクロロ酢酸およびトリフルオロ酢酸ならびにスルホン酸であるメ タンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸およびベンゼンスルホン酸、即ちその 都度有利に3未満のpKa値を有する酸である。 更に、酸として作用する強酸と弱塩基との塩、例えば上記酸のアンモニウム塩 が適している。 適したルイス酸の例は、元素の周期表の第IIIA族の元素のハロゲン化物、 例えば三フッ化ホウ素、三塩化ホウ素、三フッ化アルミニウム、三塩化アルミニ ウム、元素の周期表の第VA族の元素のハロゲン化物 、例えば五フッ化リンおよび五フッ化アンチモンならびに元素の周期表の第IV B副族の金属のハロゲン化物、例えば五塩化チタンまたは五塩化ジルコニウムで ある。更に、適したルイス酸は、有機的に置換されたルイス酸、例えばトリス( ペルタフルオロフェニル)ボランである。 ルイス酸として、有利に三フッ化ホウ素、五フッ化アンチモンまたはトリス( ペルタフルオロフェニル)ボランが使用される。 特に好ましい成分ii)は、弱く配位する共有結合したアニオンを有するもの 、即ち錯体の中心金属に対して弱い結合のみを形成するアニオンであり、例えば テトラフルオロボレート、ヘキサフルオロホスフェート、ペルクロレート、トリ フルオロアセテート、トリフルオロメチルスルホネート、p−トシレートおよび ボレート、例えばピロカテキンボレート(Brenzkatechinatoborat)およびテトラ アリールボレート、その際アリール基として、殊に2,5−ジメチルフェニル、 2,5−ビストリフルオロメチルフェニルおよびペルタフルオロフェニルがあて はまる。 その他の点では、適した触媒成分i)およびii)として、例えばこれは一般 に、欧州特許出願公開第501576号および同第516238号明細書から、 ビスホスフィンを含有する系に公知であるものが適している。 成分iii)として、触媒系は、キレート化合物R121−Z−E234( IVa)またはビピリジル化合物(IVb)を含有し、これは既に金属錯体(I II)の論議において記載されている。 触媒成分i)、ii)およびiii)の相互の比は、一般に、金属化合物i) と酸ii)とのモル比が0.01:1〜100:1)好ましくは0.1:1〜1 :1であり、金属化合物i)と成分iii)とのモル比が0.01:1〜10: 1、好ましくは0.1:1〜2:1であるように選択される。 活性剤成分b)またはiv)は、通常、分子中に少なくとも1つのヒドロキシ 基を有する化合物である。この中に、とりわけC1〜C10−アルコール、例えば メタノール、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノール、n−ブタノー ル、イソブタノール、s−ブタノール、t−ブタノール、n−ヘキサノール、n −オクタノール、n−デカノール、シクロヘキサノール、フェノールまたは水が 含まれる。有利に、メタノールおよび/または水が活性剤成分b)またはiv) として使用される。 活性剤成分b)またはiv)と金属Mとのモル比は、0〜1500の範囲、好 ましくは0〜1300の範囲内にある。重合反応の際に最大比を上回らないこと が有利であることが証明されている、それというのも、さもないと形成された一 酸化炭素コポリマーの平均 分子量Mwが低すぎくなりうるからである。 一般に、活性剤b)またはiv)の添加は、とりわけ、触媒がルイス塩基配位 子L1、L2として分子中にヒドロキシ基を含有し、かつ前もって一般式G−OH (V)で厳密に定義されている場合には、不必要である。 更に、1−アルケン化合物として、極性基がヒドロキシ基であるものが使用さ れる場合に、活性剤成分の添加が、高い生産性および収率を達成するために放棄 されることができることが見出された。こうして得ることのできる本発明による 一酸化炭素コポリマーは、一般に、比較的高い分子量Mwを有する。 一酸化炭素およびオレフィン系不飽和化合物(A)および場合により (B) からなる官能化されたコポリマーの製造に適した反応パラメータとして、100 〜500000kPa、有利に500〜350000kPa、殊に1000〜1 0000KPaの圧力および−50〜400℃、好ましくは10〜250℃、殊 に20〜100℃の温度が特に適しているものとして証明されている。 重合反応は、流動床中の気相中で、または撹拌して、懸濁液中、溶液中、液状 モノマー中および超臨界モノマー中で、ならびに重合条件下で不活性な溶剤中で 実施されることができる。 重合反応は、事実上アルコール不含または水不含の 重合媒体中で実施されることができる。このことは、モノマー、触媒および場合 により不活性溶剤または懸濁剤からなる反応混合物に、場合により活性剤成分b )またはiv)とは別に、他の量のアルコールまたは水が添加されないことを意 味する。 適した不活性溶剤および懸濁剤は、分子中にヒドロキシ基を含有しないもの、 即ちエーテル、例えばジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、芳香族性溶剤、 例えばベンゼン、トルエン、エチルベンゼン、クロロベンゼン、脂肪族炭化水素 、例えばイソブタンまたは塩素化脂肪族炭化水素、例えばジクロロメタン、1, 1,1−トリクロロメタンまたは上記の化合物の混合物である。 不活性溶剤中への触媒の装入、場合により引続き活性剤成分b)またはiv) の添加、および引続きモノマーの添加および20〜100℃の範囲の温度および 1000〜10000kPaの範囲の圧力での重合は、特に好適な重合方法とし て有利であることが証明された。 本発明による一酸化炭素コポリマーは、射出成形、吹込み成形、紡糸、回転成 形、押出またはスピンコーティングにより加工されることができる。その上、金 属、セラミックおよび他の表面、例えばプラスチック材料からなるもののコーテ ィングは成功する。 本発明による一酸化炭素コポリマーは、繊維、シー ト、成形体およびコーティングの製造に適している。 本発明は、以下の例に基づいてより詳細に記載される。 実施例 I.測定法および装置 分子量Mwおよび分子量分布Mw/Mnを、ウォーターズ(Waters)590 HPL Cポンプ、孔径105、104および103Åを有するウォーターズ・ミクロスチ ラゲル(Waters Microstyragel)カラム、ウォーターズ(Waters)410示差屈折 計およびウォーターズ(Waters)486UV検出器を使用しながらCHCl3中の GPCにより測定した。 1H−NMR測定および13C−NMR測定を、ブルカー(Bruker)AC 200ま たはAMX 500分光分析計を用いて実施した。 DSCデータを、パーキン・エルマー(Perkin Elmer)TAC 7/DX サーモ コントローラー(Thermocontroller)を備えた装置パーキン・エルマー(Perkin El mer)DSC 7を用いて測定した。シクロヘキサン、インジウムおよびガリウム を較正のために使用した。 融点を、ツァイス・アクシオスコープ・ポル・ミクロスコープ(Zeiss Axiosko p Pol Microscops)を使用しながら、メトラー(Mettler)FP82HTホットプレ ートおよびメトラー(Mettler)FP90プロセッサ を用いて測定した。 IRスペクトルを、ブルカー(Bruker)IFS 66V分光分析計に記録した。 測定試料をジクロロメタン溶液からKBrプレートへの薄膜の塗布により製造し た。 触媒として、[Pd[NCCH34](BF42(アルドリヒ(Ardrich)社) およびF.Y.Xu,A.X.Zhao,J.C.W.Chien,Makromol.Chem.1993,194,2 597による1,3−ビス(ジフェニルホスフィノ)プロパン(dpppに相当) (ストレム・ケミカルズ(Strem Chemicals)社)から製造された[Pd[dpp p](NCCH32](BF42を使用した。 トルエン、ジクロロメタンおよびトリエチルアミンを、使用する前に、ナトリ ウム、ベンゾフェノンもしくは水素化カルシウムまたはKOH上で蒸留した。メ タノールをマグネシウムワイヤ上で蒸留することにより精製した。 2−アリルフェノール(M1)、4−アリルメトキシベンゼン(M3)(双方 ともフルカ(Fluka)製品)および4−アリル−2−メトキシフェノール(M4) (メルク(Merck))を、商業的に入手可能である形で使用した。2−アリルメト キシベンゼン(M2)をF.Ullmann,Liebigs Ann.Chem.1995,327,第114頁 の方法に類似して製造した。 II. 一般的な共重合方法 a) 2成分の一酸化炭素コポリマーの製造 100mlのスチール製オートクレーブ中で、ジクロロメタン(25ml)中 の触媒錯体[Pd[dppp](NCCH32](BF42(0.049ミリモ ル)の溶液に、メタノール(0.25ml)およびモノマー化合物(A)(M1 、M2、M3またはM4;38ミリモル)(例1〜4)を添加し、混合物を60 .8×105Paの一酸化炭素圧下に室温で24時間撹拌した。脱気しかつジク ロロメタンで希釈することにより、重合を中断させ、反応混合物を短いシリカゲ ルカラムに通して濾過することにより触媒残留物から除去し、大部分の溶剤を留 去し、その後、ポリマー生成物をメタノールを添加することにより沈殿させた。 濾過および減圧下での乾燥後に、純粋なコポリマー材料を得ることができた。メ タノールを反応混合物中に添加する代わりに、溶剤をゆっくりと蒸発させる場合 には、殆ど無色のポリマーフィルムが得られた。更に、出発材料の量および生成 物パラメータに関連する記載は、第1表に示されている。第2表は、a)による 一酸化炭素および2−アリルフェノールの共重合の結果を示している、但し活性 剤濃度を変化させた(例5〜8)。 b) 100mlのスチール製オートクレーブ中で、ジクロロメタン(40ml )中の触媒錯体[Pd[dppp](NCCH32](BF42(0.049ミ リモル)の溶液に、メタノール(0.25ml)およびモノマー成分(A)(M 1またはM3)を添加した。共重合を、9.1×105Paのプロペン圧および 51.7×105Paの一酸化炭素圧で、16時間に亘り室温で撹拌しながら実 施した。オートクレーブを脱気しかつジクロロメタンで希釈することにより、重 合を中断させた。反応混合物を、短いシリカゲルカラムを通して濾過することに より触媒残留物から除去し、大部分の溶剤を蒸留により除去し、ポリマー生成物 を、メタノールの添加により沈殿させた。濾過および減圧下での乾燥後に、所望 のターポリマーが得られた。メタノールの添加によりポリマー生成物を沈殿させ る代わりに、溶剤をゆっくりと蒸発させる場合には、殆ど無色のポリマーフイル ムが得られた。更に、その都度使用した成分(A)の量および生成物パラメータ に対する記載は、第3表に示されている(例9〜12)。 III.分光分析データ 一酸化炭素および2−アリルフェノールからなるコポリマー(M1): 一酸化炭素および2−アリルメトキシベンゼンから なるコポリマー(M2): 一酸化炭素および4−アリルメトキシベンゼンからなるコポリマー(M3): 一酸化炭素および4−アリル−2−ヒドロキシメトキシベンゼンからなるコポ リマー(M4): 一酸化炭素、2−アリルフェノールおよびプロペンからなるターポリマー: 一酸化炭素、2−アリルメトキシベンゼンおよびプロペンからなるターポリマ ー: 第1表 a) ポリスチレン標準に対してGPCを用いて測定した b) ガラス転移は観察されなかった c) 測定しなかった 第2表 a) ポリスチレン標準に対して、GPCを用いて測定した 第3表 a) ポリスチレン標準に対してGPCを用いて測定した b) ポリマー鎖中のCO単位に対して、組み込まれた成分(A)の割合(1H −NMRスペクトル分析を用いて測定した)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ベルンハルト リーガー ドイツ連邦共和国 D―89075 ウルム ヨハン―シュトッカー―ヴェーク 50 (72)発明者 ローラント ヴルシェ ドイツ連邦共和国 D―89073 ウルム ハイゲレスホーフ 3

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 官能化された線状一酸化炭素交互コポリマーの製造法において、事実上ア ルコール不含または水不含の重合媒体中で、活性材料が a)一般式(IIIa)または(IIIb) [式中、置換基および略符号は次の意味を有する: Mは、元素の周期表の第VIIIB族からの金属であり、 E1、E2は、元素の周期表の第VA族からの元素であり、 Zは、元素の周期表の第IVA、VA、VIA族の元素の1、2、3または4 つの副構造単位からな る架橋構造単位であり、 Ra〜Rdは、炭素原子1〜20個を有する芳香族基からなる群から選択される 置換基であり、その際、この基は、元素の周期表の第IVA、VA、VIAおよ びVIIA族の1つまたはそれ以上の元素を含有していてよく、 Re〜Rhは、互いに独立して、水素、直鎖状もしくは分枝鎖状のC1〜C6−ア ルキルであるか、または RfおよびRgは、一緒になって5員または6員の炭素環またはヘテロ環であり 、 L1、L2は、形式電荷を有しないルイス塩基配位子であり、 Tは、1価または2価のアニオンであり、 r、sは、1または2であり、その際r×s=2である]で示される金属錯体、 および b)分子中にヒドロキシル基を含有し、(III)中のMに対して0〜150 0モル当量の量で使用される活性剤成分から形成される 触媒の存在下に、一酸化炭素と、少なくとも1つの末端アリル単位および/ま たはホモアリル単位で置換され、1つまたはそれ以上の極性基を有するアリール 誘導体である少なくとも1つの1−アルケン(A)および場合により少なくとも 1つのC2〜C10−1−アルケン(B)とを共重合させることを特徴 とする、官能化された線状一酸化炭素交互コポリマーの製造法。 2. 官能化された線状一酸化炭素交互コポリマーを製造する方法において、事 実上アルコール不含または水不含の重合媒体中で、活性材料が i)元素の周期表の第VIIIB族の金属Mの塩、 ii)プロトン酸およびルイス酸の群から選択される1つまたはそれ以上の化 合物、 iii)一般式(IVa)または(IVb) [式中、置換基および略符号は次の意味を有する: E1、E2は、元素の周期表の第VA族からの元素であり、 Zは、元素の周期表の第IVA、VA、VIA族の元素の1、2、3または4 つの副構造単位からなる架橋構造単位であり、 Ra〜Rdは、炭素原子1〜20個を有する芳香族基の群から選択される置換基 であり、その際、この基は、元素の周期表の第IVA、VA、VIAおよびVI IA族の1つまたはそれ以上の元素を含有していてよく、 Re〜Rhは、互いに独立して、水素または直鎖状もしくは分枝鎖状のC1〜C6 −アルキルであるか、または RfおよびRgは、一緒になって5員または6員の炭素環またはヘテロ環である ]で示されるキレート化合物、 iv)分子中にヒドロキシ基を含有し、i)中の金属Mに対して0〜1500 モル当量の量で使用される活性剤成分 から形成される触媒の存在下に、一酸化炭素と、少なくとも1つの末端アリル 単位および/またはホモアリル単位で置換され、1つまたはそれ以上の極性基を 有するアリール誘導体である少なくとも1つの1−アルケン(A)および場合に より少なくとも1つのC2〜C10−1−アルケン(B)とを共重合させることを 特徴とする、官能化された線状一酸化炭素交互コポリマーの製造法。 3. (A)は、一般式(Ia)または(Ib) [式中、置換基および略符号は次の意味を有する: Xは、OR1、NR23、ハロゲン、ニトロまたはCO24であり、その際、 R1は、水素、C1〜C10−アルキル、C3〜C10−シクロアルキル、C6〜C14 −アリール、C(O)R5またはSi(R63であり、 R2、R3は、水素、C1〜C10−アルキル、C3〜C10−シクロアルキル、C6 〜C14−アリールであるか、またはNと一緒になって、炭素原子2〜10個から なる環または炭素原子2〜10個からなり、環中に少なくとも1個の別のヘテロ 原子からなる環であり、 R4は、C1〜C10−アルキルまたはC6〜C14−アリールであり、 R5は、C1〜C10−アルキルまたはC6〜C14−アリールであり、 R6は、互いに独立して、C1〜C10−アルキル、C3〜C10−シクロアルキル またはC6〜C14−アリールであり、 Yは、一般式(II) CH2=C(R7)(Cq(R82q)− (II) (式中、 R7は、水素、C1〜C10−アルキル、C3〜C10−シクロアルキルまたはC6〜 C10−アリールであり、かつ R8は、互いに独立して、水素、C1〜C10−アルキル、C3〜C10−シクロア ルキル、C6〜C10−アリールまたはハロゲンであり、 qは、1または2であり、 Qは、C1〜C10−アルキル、C6〜C14−アリール、C3〜C10−シクロアル キル、アルキル成分中に炭素原子1〜6個およびアリール成分中に炭素原子6〜 14個を有するアラルキルまたはC3〜C30−オルガノシリルである)で示され る化合物であり、 その際、式(Ia)の場合に、 k、lは、1〜5の整数であり、 oは、0〜4の整数であり、その際、k+l+oは、6以下であり、ならびに 式(Ib)の場合に、 m、nは、1〜7の整数であり、 pは、0〜6の整数であり、その際、m+n+pは8以下である]で表される 化合物である、請求項1または2記載の方法。 4. (A)中の末端アリル単位が極性基に対してo−位にある、請求項1から 3までのいずれか1項記載の方法。 5. (A)中の少なくとも1つの極性基がヒドロキシを表わす、請求項1から 4までのいずれか1項記載の方法。 6. 活性剤成分の添加を放棄する、請求項5記載の方法。 7. 1−アルケン(B)として、エテン、プロペン 、1−ブテンまたはスチレンまたは上記の1−アルケンの混合物を使用する、請 求項1から6までのいずれか1項記載の方法。
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