JP2002505648A - ワイヤーメッシュのコンベヤベルト - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 コンベヤベルトは、コンベヤベルトの各側部に位置する複数の側部リンクと、各々が２つ１組となっている前記側部リンクを接続している複数の横棒と、このコンベヤベルトの運搬表面を形成しているワイヤーメッシュとを具備している。このワイヤーメッシュは、各々が、２つの横棒を囲んでいるループを備えている複数の螺旋状のワイヤーをさらに有している。螺旋状のワイヤーの少なくとも幾つかは、前記横棒の長手方向に沿った可変のピッチを有している。

Description

【発明の詳細な説明】 ワイヤーメッシュのコンベヤベルト 本発明は、コンベヤベルトの各側部に位置している複数の側部リンク、各々が ２つ１組となった前記側部リンクを接続している複数の横棒、及びコンベヤの搬 送表面を形成しているワイヤーメッシュを具備しており、このワイヤーメッシュ は、各々が２つの横棒を囲んでいるループを備えている複数の螺旋状のワイヤー を有しているコンベヤベルトに関する。 この形式のコンベヤベルトは、多種のコンベヤベルト、特に食品産業において 使用されている。これらは、特に食品を冷却、冷凍、又は調理することにおいて 、空気による食品の処理ために効果的である。 コンベヤベルトは、一直線状の通路、多数の螺旋状に巻かれた列を形成するよ うな螺旋状の通路、又はそれ以外の通路に従って設計され得る。通常、連続的な 横棒を連結するための分離している側部リンク及び／又は中央部リンクが、コン ベヤベルトを前進させるように、コンベヤベルトに作用される牽引力を伝えるた めに使用されている。 しかしながら、この従来の設計は、前記リンクに前記牽引力の集中を導き、従 って、これらのリンクを比較的大きくする傾向がある。また、幾つかの中央部リ ンクを介した前記横捧での負荷は、必然的に集中され、従って、他のものが必要 とされるであろうものよりも、前記横棒の大きい寸法が必要である。 また、コンベヤベルトを通過する垂直な空気の流れに対するコンベヤベルトの 抵抗は、コンベヤベルトが側方へのカーブに沿っているとき、例えば、螺旋状の 通路に沿っているとき、この幅全体に渡って変化する。このことは、前記カーブ の内側方向の螺旋状のワイヤーの破損の増加となり、また、コンベヤの横方向の 位置に応じて、コンベヤベルトにより運搬される製品の冷却、加熱、又は乾燥の 変化が生じる。 本発明の主な目的は、コンベヤベルト全体に渡って牽引力のかなり任意な分布 を可能にするコンベヤベルトを提供することである。 本発明のさらなる目的は、コンベヤベルトの幅全体に渡って、所定の手段で変 化する、垂直な空気の流れに対する抵抗を有するコンベヤベルトを提供すること である。 これらの目的は、各螺旋状のワイヤーのピッチが、横棒の長手方向に沿って変 化するように形成されることで達成され得る。 多くの用途において、横方向の負荷は、このコンベヤベルトの幅に沿った特定 の部分で吸収されるべきである。本発明は、コンベヤベルトの特定の部分におい て、残りのコンベヤベルトの部分より、小さい各螺旋のピッチにすることにより 、前述の要求を達成する。 特に、前記負荷は、コンベヤベルトの中央部、又は、コンベヤベルトの幅に沿 つた幾つかの部分でも吸収されるべきである。 好ましくは、前記負荷が吸収されるべき１つ又は複数の部分で、前記螺旋状の ワイヤーのピッチは、前記ワイヤーの直径の２倍に略等しくされる。このことは 、作用する力の成分が、横棒に沿って働き、それによって横捧に沿って螺旋状の ワイヤーを変位させることなしに、横棒の間での最大の力の伝達を可能にしてい る。 前記牽引力の負荷が所望の部分で吸収されることをさらに保証するために、こ の部分のループの長さは、コンベヤベルトの長手方向で、同一の方向のコンベヤ ベルトの残りのループの長さより、小さく形成される。 図１は、本発明の実施の形態に従ったコンベヤベルトの一部分の斜視図である 。 図２は、図１に示されているコンベヤベルトの部分の平面図である。 図１及び２に示されているコンベヤベルトの実施の形態は、複数の横棒１を具 備している。これら横棒１は、側部リンク（図示せず）により、互いに接続され ており、また、複数の螺旋状のワイヤー２が、これら横棒１の回りに巻かれてい る。 前記各々の螺旋状のワイヤー２は、平坦にされた螺旋形状を有し、２つの隣接 する横棒１の回りに１方向に向かって巻かれている。各々の螺旋状のワイヤー２ のピッチは、コンベヤベルトの中央部を除けば、コンベヤベルトの幅全体に渡っ て同一である。コンベヤベルトの中央部では、螺旋状のワイヤー２は、螺旋状の ワイヤー２により囲まれている２つの隣接する横棒１の回りの４つの完全なルー プに渡って、最も小さいピッチを有している。より詳細には、中央部でのピッチ は、前記螺旋状のワイヤー２を形成しているワイヤーの直径の２倍に略等しい。 このピッチは、各々の螺旋状のワイヤーが、この両側で他の螺旋状のワイヤー２ と接するように編まれるとき、即ち、１つの横棒で半分にターンされた螺旋状の ワイヤーの１つが、同じ横棒で半分に折り返された隣接する他の螺旋状のワイヤ ーの１つと接するように編まれるとき、最小のピッチである。 明らかなように、１つの螺旋状のワイヤーの完全なループのピッチが、小さけ れば小さいほど、ループは、前記囲まれている横棒の間で、即ち、コンベヤベル トの長手方向で、牽引力の伝達においてより効果的になる。なぜならば、牽引力 の方向がコンベヤベルトの長手方向にほとんど一致するためである。この効果は 、コンベヤベルトの長手方向の螺旋状のワイヤーの幅を減少すること、即ち、前 記ループの長さを減少することにより、さらに高められ得る。 また、前記コンベヤベルトの長手方向に対しておおよそ平行でないときの前記 牽引力は、前記横棒に沿った方向において、前記螺旋状のワイヤーにより巻かれ ている横棒に沿って、これらの元の位置から外れるように、前記ワイヤーのター ンが変位するような小さい力の成分を有する。 螺旋状のワイヤーのピッチが、各々の特定な用途での要求に応じて変化され得 ること、特に、コンベヤベルトの幅に沿って、各々が分離し、一定であるピッチ を有している幾つかの部分を有し得ることと、前記コンベヤベルトに渡って連続 的に変化するピッチを有し得ることとは、理解される。 さらに、前記螺旋状のワイヤーのピッチを変化させることにより、コンベヤベ ルトを通る空気の流れに対する抵抗の所望の分布をコンベヤベルトの幅全体に渡 って、特に、コンベヤベルトの通路の側方にカーブした部分に沿って、与えるこ とは、可能である。 上述されたコンベヤベルトの各種の変形は、請求の範囲で規定される本発明の 範囲内で可能である。 このようにして、前記横棒が、例えば、コンベヤベルトの中央部のような、こ のコンベヤベルトの長手方向での位置を移行する必要がない場合、前記連続的な ループは、前記横棒の回りの方向で反対方向に、巻かれ得る。 また、前記コンベヤベルトの第１の部分の一側部でのループは、コンベヤベル トの側縁に向かって増加し得る。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １． コンベヤベルトの各側部に位置している複数の側部リンクと、 各々が２つ１組となった前記側部リンクを接続している複数の横捧と、 このコンベヤベルトの運搬表面を形成しているワイヤーメッシュとを具備し、 前記ワイヤーメッシュは、各々が２つの横棒を囲んでいるループを備えている 複数の螺旋状のワイヤーを有し、 前記螺旋状のワイヤーの少なくとも幾つかは、前記横棒に沿って可変のピッチ を有しているコンベヤベルト。 ２．前記各螺旋状のワイヤーのピッチは、前記コンベヤベルトの細長い第一の 部分において、このコンベヤベルトの残り部分のピッチより小さい請求項１に記 載のコンベヤベルト。 ３．前記第１の部分は、コンベヤベルトの中央部である請求項２に記載のコン ベヤベルト。 ４．中央部の各螺旋のピッチは、ワイヤーの直径の２倍に略等しい請求項２に 記載のコンベヤベルト。 ５．前記第１の部分で前記ループの長さは、コンベヤベルトの残りの部分のル ープの長さより小さい請求項２に記載のコンベヤベルト。 ６．前記第１の部分の一方の側部でのループの長さは、コンベヤベルトの側縁 に向かって増加している請求項３に記載のコンベヤベルト。 ７．前記第１の部分の前記ループは、異なる方向で、前記横棒に巻かれている 請求項２に記載のコンベヤベルト。 ８．前記コンベヤベルトの残りの部分の全てのループは、前記横棒の回りに同 一方向で巻かれている請求項７に記載のコンベヤベルト。 ９．前記ワイヤーメッシュの全てのループは、前記横棒の回りに全て同一方向 で巻かれている請求項２に記載のコンベヤベルト。 １０．前記可変のピッチは、前記コンベヤベルトの少なくとも複数の部分で、 前記コンベヤベルトの一方の側縁から、このコンベヤベルトの他方の側縁に、増 加している請求項１に記載のコンベヤベルト。