JP2002505635A - 車両内の乗員の防護のための衝撃吸収装置 - Google Patents

車両内の乗員の防護のための衝撃吸収装置

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JP2002505635A JP50431899A JP50431899A JP2002505635A JP 2002505635 A JP2002505635 A JP 2002505635A JP 50431899 A JP50431899 A JP 50431899A JP 50431899 A JP50431899 A JP 50431899A JP 2002505635 A JP2002505635 A JP 2002505635A
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ベルディエール,ヨアチム デ
フォーテンバッハ,ラーズ
アンダーソン,ビヨーン
アスプランド,ニクラス
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ボルボ パーソンワグナー アーベー
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    • F16F7/00Vibration-dampers; Shock-absorbers
    • F16F7/12Vibration-dampers; Shock-absorbers using plastic deformation of members
    • F16F7/127Vibration-dampers; Shock-absorbers using plastic deformation of members by a blade element cutting or tearing into a quantity of material; Pultrusion of a filling material
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    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D1/00Steering controls, i.e. means for initiating a change of direction of the vehicle
    • B62D1/02Steering controls, i.e. means for initiating a change of direction of the vehicle vehicle-mounted
    • B62D1/16Steering columns
    • B62D1/18Steering columns yieldable or adjustable, e.g. tiltable
    • B62D1/19Steering columns yieldable or adjustable, e.g. tiltable incorporating energy-absorbing arrangements, e.g. by being yieldable or collapsible
    • B62D1/195Yieldable supports for the steering column

Abstract

(57)【要約】 自動車におけるドライバー保護のための構成であって、ステアリング主軸(2)を支持し、かつ、変位自在に相互接続される上部(7)および下部(8)を備える、ステアリングブラケット(6)を備え、上部(7)は自動車の本体に固定され、下部(8)はステアリング主軸(2)に固定される。同構成は、下部(8)と上部(7)の間の力伝達のための手段を有し、同構成はまた、2つまたはそれ以上の長手方向溝と、上部(7)と下部(8)の間に相対的変位が存在する時には、同溝のうちの1つに沿って延びるようにされた切断部材(26)とを有するエネルギー吸収機構(18)を備える。同構成はまた、所定の溝(30)に切断部材(26)をセットするための手段を備え、溝(30)のうちの少なくとも2つは互いに相対して異なる変形抵抗を有するが、そのおかげで、エネルギー吸収機構(18)における変形抵抗は、切断部材(26)を所定の溝(30)にセットすることにより調節され得る。

Description

【発明の詳細な説明】 発明の名称 車両内の乗員の防護のための衝撃吸収装置 技術分野 本発明は、自動車内の乗員保護用の、ステアリングブラケットを備える構成に 関するものであり、同ブラケットは、ステアリング主軸を支持し、かつ、変位自 在に相互接続された上部と下部とを備え、上部は自動車の本体に固定され、下部 はステアリング主軸に固定され、同構成はまた、下部と上部との間の力伝達用の 手段を有し、同構成は、2つ又はそれ以上の長手方向溝を有するエネルギー吸収 機構の他に、上部と下部との間に相対的変位がある時には、上記溝のうちの1つ に沿って伸びるようにされた切断部材も備える。 背景 自動車に関連して、衝突時に、最大限に可能な程度まで、車両の占有者への力 の応力と関連する傷害とを低減することが、一般に望ましい。例えば、車両の占 有者を固定するために、3点型の安全ベルトの使用が一般的である。このような 安全ベルトは、衝突時に、占有者に対する良好な保護効果とより高い安全性とを 公知の態様で提供する。 しかしながら、多様な理由から安全ベルトを使用しないことを選択するドライ バーが常に存在する。このようなドライバーにも衝突時に或る程度の保護を与え るために、車両のステアリングシステムが、エネルギー吸収するように適合され るのが、望ましくなってきている。更に、国によっては、車両のステアリングシ ステムが衝突時に車両のステアリングホイール(ハンドル)に投げつけられたド ライバーを保護することを、法律が要求する。 車両のステアリングシステムは、衝突と関連して車両のドライバーが前方に投 げ飛ばされて、ステアリングホイールに強く当たった場合に、同システムがエネ ルギーを吸収するように設計され得ることが、従来公知である。そのようなエネ ルギー吸収は、例えば、変形可能で可撓性のあるスポークを用いて設計されたス テアリングホイールにより、実現され得る。更に、車両のステアリング主軸は、 特殊設計式エネルギー吸収ステアリングコラム(ハンドル軸)に配置され得て、 同コラムが、今度は、車両本体に搭載される。万一衝突した場合、ドライバーが 前方に投げ出された結果として、多大な力がステアリングホイールに作用し、結 果的にステアリングコラムにも作用した時は、この力はステアリングホイールか らステアリングコラムへと伝達される。この結果、車両本体に関連して、或る特 定距離だけステアリングコラムが移動させられる。この移動期間中、エネルギー は吸収され、これが今度は、衝突の途上で、ドライバーへの応力を低減する。 米国特許第4,978,138号には、車両用のステアリングシステムにおけるエネル ギー吸収のための構成が記載される。同構成は、ドライバーがシートベルトによ り固定されていない場合は、衝突時にドライバーがステアリングホイールに投げ つけられた時に、ステアリングシステムがエネルギーを吸収するという原理に従 って、機能する。この為に、この構成は、ステアリングコラムに接続された、特 殊変形可能エネルギー吸収プレートを備える。ドライバーがシートベルトを着用 しているか否かを判定するために、シートベルトの締め動作と関連して、センサ ーが配置される。この公知の構成はまた、ドライバーの膝の保護のための装置を 備え、同装置は、ドライバーがシートベルトにより固定されたか否かに依存して 、活動状態にされる。ドライバーが固定されている場合、ステアリングホイール が移動している間は、その移動によってステアリングホイールにドライバーの上 体および頭部が強く当たるのを防止し、ドライバーの膝からの力は膝保護部によ り吸収されることになる。 しかし、米国特許第4,978,138号に従った構成は、安全ベルトで固定されたド ライバーでさえ、或る状況下では、衝突と関連してステアリングホイールに実際 に強く当たることがあるという危険を斟酌していないという点で、欠点を有する 。これは、例えば、ドライバーが前方にかなり移動して位置決めされた車両座席 を占有している場合、または、シートベルトが異常に長く緩みを有している場合 などに起こり得る。 発明の説明 本発明の1つの目的は、自動車におけるステアリングシステムのための、改良 型簡略式エネルギー吸収保護構成を製造することである。特に、本発明は、車両 のドライバーが安全ベルトを使用しているか否かとは無関係に、衝突時に作動状 態に入る、このような保護構成を利用可能にすることを目的とする。 本発明の目的は、同構成が切断部材を所定の溝にセットするための手段を備 えること、および、同溝のうちの少なくとも2つが互いに関連して異なる変形抵 抗を有することを、主たる特徴とする構成により達成されるが、それによって、 エネルギー吸収機構における変形抵抗は、所定の溝に切断部材をセットすること により、調節され得る。 本発明の一実施態様によれば、エネルギー吸収機構は管を備え、複数溝が管の 第1端から管の長手方向に配置され、管はステアリングブラケットの2つの変位 自在部分の一方に接続され、切断部材は他方部分に接続される。代替例として、 各溝はプレート、半管、Uビームなどに構成され得る。 エネルギー吸収機構の溝は、エネルギー吸収機構における材料の包囲部分より も小さい材料厚さを有する溝によって、異なる変形抵抗を有し得るが、少なくと も2つの溝は、互いに異なる材料厚さを有する。 異なる変形抵抗を実現する別な態様は、互いに関連して異なる幅を備えた少な くとも2つの溝によるためである。この点で、ナイフの幅が考慮された結果、溝 の幅は、ナイフが溝に導入されたときに、これを広げる範囲に入る。 異なる溝で異なる変形抵抗を実現する更なる態様は、エネルギー吸収機構にお ける包囲材料とは異なる物理的性質を有する溝の材料にすることである。これは 、例えば、溝における材料が、包囲材料よりも柔軟になる、または、より微孔性 に富むようになるように処理されることにより、達成され得る。溝がエネルギー 吸収機構の包囲部分とは異なる材料から構成されるエネルギー吸収機構を設計す ることを着想することは、勿論、可能である。 エネルギー吸収機構における溝は2つの主要機能を実施する。衝突時には、本 発明の意図は、車両のステアリングホイールにドライバーが投げつけられた時に ステアリングコラムが受ける力の作用により、所定の溝に沿ってエネルギー吸収 機構における材料を切り開くように、ナイフなどから構成される切断部材がもた らされる点にある。本発明の好ましい実施態様においては、溝の材料厚さはエネ ルギー吸収機構における変形抵抗に影響を与える。溝深さを選択することにより 、或る時からの作用の下で、切断部材により溝が変形に耐える程度を事前に判定 することは、可能である。 溝の他の主要機能は、衝突の途上における切断変形が所定の制御された態様で 起こるように、溝に沿って切断部材を案内することである。 本明細書に関わるタイプの溝は、例えば、エネルギー吸収機構から材料を研削 することにより、エッチングすることにより、開始鋳型から取出された、または 、成形により所望の形状にされた構成要素を備えるエネルギー吸収機構により、 製造され得る。溝の長さに沿って変化する溝深さを備えた溝を利用することは、 勿論、可能である。 エネルギー吸収機構が管を備えているとして、管が2つ以上の長手方向溝を有 している場合は、有利である。この点で、少なくとも2つ、好ましくはそれより 多くの溝が互いに関連して異なる材料厚さを有している場合は、特に有利である 。これは、このような実施態様が、好適な溝に切断部材をセットすることにより 、エネルギー吸収機構についての変形体制を選択することを可能にするからであ る。 変形抵抗の設定を可能にするために、切断部材、または、管のいずれかが、そ れぞれのステアリングブラケット部分上に回動自在に取り付けられる。従って、 切断部材はガイドピストン上に取り付けられ得るが、同ピストンは、一方のステ アリングブラケット部上に回動自在に取り付けられ、かつ、管が固定されている 間は、管の第1端で導入される。代替案として、管と切断部材の互いに関連した 回転の可能性は、管が一方のステアリングブラケット部分上に回動自在に取り付 けられている間は、他方のステアリングブラケット部上に切断部材が固定されて いるおかげで、獲得される。 本発明に従った構成は、この点で、切断部材を所定の溝にセットするための特 殊手段を備え得る。このような手段の一例は、歯車伝導装置を駆動するサーボモ ータに連結されることにより、エネルギー吸収機構における変形抵抗の設定を制 御するように有利に配置され得る電子式作動装置である。歯車伝導装置が、今度 は、管とガイドピストンのいずれが回動自在かに依存して、管かガイドピストン のいずれかに連結される。 切断部材をセットするための手段が、今度は、ドライバーの体重を登録するよ うに配置された体重変換器に連結された結果、切断部材の設定が、ドライバー体 重が重いか、または、軽いかによって、適合され得る。対応する態様で、切断部 材の設定は、ドライバーがシートベルトを着用しているか否かを示す状態を検出 するようにされた構成に連結された状態の切断部材を設定するための手段によっ て、調節可能となる。この点で、安全ベルトのロック舌状部が固定構造に挿入さ れているか否かを、安全ベルトの固定構造に登録することが、好適である。 エネルギー吸収機構に配置された溝との相互作用について2つまたはそれ以上 の切断部材が配置された実施態様を着想することも、勿論、可能である。 1台の同一車両におけるステアリングシステムのために1を越えるエネルギー 吸収機構を使用することも、想像できる。例えば、複数の切断部材が一方で管に 挿入されたガイドピストンに固定され、かつ、他方で下部に固定される間、2つ またはそれ以上の管が、下部に面した上部の表面上に配置され得る。このような 実施態様では、下部は結果的に切断部材の上に取り付けられる。代替案として、 エネルギー吸収機構は逆に配置されても良く、すなわち、切断部材が上部上に固 定され、管が下部に固定されてもよい。 好ましい実施態様によれば、エネルギー吸収機構の一部を形成する管は、ステ アリングブラケットの上部に固定される。上部と下部の間の力伝達部材はケーブ ルから構成され、同ケーブルは、管の第1端でガイドピストンの第1端に固定さ れ、かつ、管を貫通して延びて、プーリのような、管の外側に配置されたガイド 部材を介して管の第2端を通して、下部の第2端に固定される。 切断部材が管の溝に向けて方向付けられることを確実にするために、管は第1 端に、管の溝の発端における管の端部エッジで少なくとも1つのノッチまたは凹 部を有し、同ノッチまたは凹部は、溝に向けて切断部材を案内するためのガイド 部材を構成する。管に多数の溝がその周辺部に配置された状態で設けられた場合 は、管の端部エッジは鋸歯状であってもよく、2つの鋸歯の間の各ノッチは、管 の溝の発端に配置される。 本発明は、ステアリング主軸を支持するステアリングコラムを備えた自動車を 意図している。ステアリングコラムは、ステアリングホイールに投げつけられた 車両のドライバーによりステアリングコラムが衝突の力の作用を受けた場合に、 車両本体に関連する運動を可能にする態様で、自動車に取り付けられる。 図面の簡単な説明 本発明は、添付の図面に示される具体的な実施態様に言及しながら、以下によ り詳細に記載される。 図1は、本発明に従ったエネルギー吸収構造が設けられたステアリング構成を 備える自動車のドライバーシートの側面図である。 図2は、図1に示されたエネルギー吸収構造の斜視図である。 図3は、図2のエネルギー吸収構造のエネルギー吸収機構の側面図である。 図4は、図3の機構の詳細を示す図である。 図5aは、エネルギー吸収構造の、衝突後に見られるような、側面図である。 図5bは、図5aの部分の拡大図である。 具体的な実施態様の説明 図1は、本発明に従ったエネルギー吸収構造1を備えた自動車のドライバーシ ートの簡略化された側面図である。構成1は主として、自家用車などの自動車と 関連して使用されることが意図される。車両には、公知の態様で、上端部3でス テアリングホイール4を支持するステアリング主軸2が設けられる。下端部5に は、ステアリング主軸2がステアリング装置(図示せず)に接続され、同装置は 、公知の態様で、車両のホイールの操舵を目的とすることが意図される。 ステアリング主軸2は、本来公知の態様でステアリングブラケット6に取り付 けられ、従って、この明細書では詳細に記載されない。ステアリングブラケット とステアリング主軸2との間の接続は、例えば、上方向と下方向にステアリング 主軸2を調節するための手段(図示せず)を備え得る。更に、ステアリングブラ ケット6は主要なボックス形状を呈し、かつ、図2からわかるように、滑動自在 に相互接続される、上部7および下部8を備える。従って、下部8は上部7に挿 入され、かつ、2つのピン9および10を有するが、同ピンは下部8上の側部表面 11から突出し、かつ、上部7上の対応する側部表面14に配置された2つの平行な スロット12および13と相互作用するように配置される。 ステアリングブラケット6の上部7は車両の機器パネル16の下側に固定され 、ステアリング主軸2は、ステアリングブラケット6の下部に固定される。ステ アリングブラケットの上部7が下部8に滑動自在に接続されるという事実は、ス テアリング主軸2が、上部7と関連するステアリングブラケット6の下部8の変 位により、機器パネル16に関連して移動させられ得る、ということを意味する。 ステアリングブラケット6はまた、エネルギー吸収機構18を有し、これは、電 子式作動装置20と一緒に、機器パネル16に面した上部7の表面22上に中央に取 り付けられる。図3で最もよくわかるように、エネルギー吸収機構18はガイドピ ストン24を備え、この上には、ナイフ26が取り付けられる。ガイドピストン24は 管28の一方端で導入され、同管には材料厚さが減少した多数の溝30または凹部が 設けられる。図4で最も明瞭にわかるように、管28の端部エッジ32は、鋸歯状プ ロファイルを有して設計されるが、管28の溝30の各々は、端部エッジ32において 2つの鋸歯34の間のノッチ33で始まり、管28の長手方向に平行に延びる。 管28上の鋸歯状端部エッジ32は、ナイフが、2つの鋸歯34の間のノッチ34に常 にナイフを案内することにより、発端部から或る所与の溝30に追従することを、 確実にする。誤ってナイフが鋸歯34の正面に直接的に到達した場合でも、それで もナイフはノッチ33の中へと、また、鋸歯34に最も近接した溝30のうちの1つ に向かってそこへ案内される。 エネルギー吸収機構18をセットすることを可能にして、同機構の変形耐性が変 更され得るようにするために、溝30は管28の半径方向に異なる深さを有する。こ れは、管28における材料の厚さが、異なる溝ごとに変化することを、意味する。 この理由により、車両のドライバーが安全ベルトを装備したか否かによって変形 抵抗を適合させることが可能である。ドライバーの体重に依存して、異なる変形 抵抗を選択することも可能である。 変形抵抗を調節する更なる態様は、管に関連してナイフの切断表面を角度付け することによるものである。この点で、ナイフは或る所定の角度を有し得るが、 同角度は異なる変形機構ごとに異なっていてもよいが、各個別の機構ごとに一定 である。代替案として、ナイフは制御および調節構成(図示せず)に連結可能で あるが、同構成は、1つの同一変形機構ごとに異なる角度でナイフをセットする ことを可能にする。後者の変形例は、各車ドライバーごとに最適変形定性を選択 する可能性を増大させる。 変形抵抗の可能な設定を行うために、車両には、車両のドライバーがシートベ ルトを着用しているか否かを示す状態を検出するのに適合した構成(図示せず) が設けられるのが、好適である。このような構成は、シートベルトの固定構成に 接続されるのが好ましく、シートベルトのロック舌状部が堅固にロックされたか 否かを検出する。これは、ドライバーがシートベルトを使用していることを示す 。シートベルトの固定構成からの上方は電子式作動装置20に伝達されるが、同装 置は、ステアリングブラケット6の上部7上に取り付けられる。作動装置20は、 歯車伝導装置38を駆動するサーボモータ36を介してピストン24を回転させること により、エネルギー吸収機構18の変形抵抗の設定を制御し、ピストン上に固定さ れたナイフ26が関連する状況に好適な溝30に向けて案内されるようにする。 対応する態様で、車両には、ドライバーの体重を検出するようにされた構成が 設けられ得る。この点で、このような構成は、車両のドライバーシート31に好適 に設置されるか、それと関連する。ドライバーの体重に関する情報も作動装置20 に伝達され、かつ、ドライバーの体重およびドライバーが安全ベルトを装備して いるか否かに関して、最適変形抵抗を提供するエネルギー吸収機構18の溝30を選 択するために使用される。 エネルギー吸収機構18上の管28に導入されたピストン24は、プーリ42の周囲に 延びるケーブル40を介してステアリングブラケット6の下部8に接続される。こ の点で、ケーブルは、例えば、下部に堅固に溶接され、リベット固着され、また はねじ固着されることにより、固定される。 衝突時には、車両のドライバーがステアリングホイール4に投げつけられた場 合は、ステアリングコラム2に接続された下部8は上部7に関連して変位される 。衝突後のエネルギー吸収機構18の外観が図5aに例示される。変位の方向は、 図5bに矢印Aで示される。ステアリングブラケット6の下部8の変位は、ケーブ ル 40において生じる張力を生じる結果となるが、そのために、矢印Bにより示され る図の方向に、管28を通してピストン24が引き出される。この点で、ピストンの 運動は、下部8の変位の方向に反対方向に起こる。ピストン24が図5bに示され た方向に移動すると、これはナイフ26が同時に管28における材料を通ってその方 向に作動することを引き起こす結果となる。この観点においてナイフ26が遭遇す る耐性は、ナイフ26がセットされる特定の溝30における材料厚さで決まる。管28 における溝30は、従って、2つの主用機能を実施するが、すなわち、一方では、 衝突時にエネルギー吸収に影響を及ぼし、他方では、変更の途中でナイフ26を案 内する。 ケーブル40がエネルギー吸収機構18とステアリングブラケット6の下部8との 間の力伝達部材として選択された理由は、極めて機能的に信頼できる機構がこう して得られることである。力を伝達するために軌道(トラック)などが使用され る場合は、ステアリングブラケット6が予測しない紛糾時にステアリングブラケ ット6が変形された場合は、軌道を離れる危険性が高い。別な理由は、ナイフ26 が歯状管エッジ32上の好適なノッチ33にセットされるべき時は、ピストン24が管 28の内部で極めて容易に回転させられ得ることである。 本発明は、本明細書中に記載された具体的な実施態様に限定されると考えられ るべきではなく、多数の更なる変形および修正が、添付の請求の範囲内で想像し 得る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 アンダーソン,ビヨーン スウェーデン国 エス―942 95 ベドセ ル,オストラ ビドセルベーゲン 22 (72)発明者 アスプランド,ニクラス スウェーデン国 エス―977 51 ルレア, プロフェソールベーゲン 206 シー

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.自動車におけるドライバー保護のための構成であって、ステアリング主軸(2 )を支持し、かつ、変位自在に相互接続される上部(7)および下部(8)を備える、 ステアリングブラケット(6)を備え、該上部(7)は自動車の本体に固定され、該下 部(8)は該ステアリング主軸(2)に固定され、該構成はまた、該下部(8)と該上部( 7)の間の力伝達のための手段を有し、該構成はまた、2つまたはそれ以上の長手 方向溝と、該上部(7)と該下部(8)の間に相対的変位が存在する時には、該溝のう ちの1つに沿って延びるようにされた切断部材(26)とを有するエネルギー吸収機 構(18)を備え、該構成はまた、所定の溝(30)に該切断部材(26)をセットするため の手段を備えることと、該溝(30)のうちの少なくとも2つは互いに相対して異な る変形抵抗を有することとを特徴とし、それにより、該エネルギー吸収機構(18) における変形抵抗は、該切断部材(26)を設定の溝(30)にセットすることにより調 節され得ることを特徴とする、構成。 2.前記エネルギー吸収機構(18)は管(28)を備えることと、前記溝(30)は該管(2 8)の長手方向に配置され、該管(28)の第1端から、該管(28)は前記ステアリング ブラケット(6)の前記2つの変位可能部分(7,8)のうちの一方に接続され、 かつ、前記切断部材(26)は他方の部分(7,8)に接続されることとを特徴とす る、請求項1に記載の構成。 3.前記溝(30)は前記管(28)の包囲部分よりも小さい材料厚さを有することと 、少なくとも2つの前記溝(30)は互いに関連して異なる材料厚さを有することと を特徴とする、請求項1または請求項2に記載の構成。 4.少なくとも2つの前記溝(30)は、互いに関連して異なる幅を備えることを特 徴とする、請求項1、請求項2または請求項3に記載の構成。 5.前記溝(30)は、前記溝における材料が前記エネルギー吸収機構(18)にお ける前記包囲材料とは異なる物理的特性を有するために、前記エネルギー吸収機 構(18)の包囲部分よりも低い変形抵抗を有することを特徴とする、請求項1ま たは請求項2に記載の構成。 6.前記切断部材(26)を所定の溝にセットするための手段が、ドライバーの体 重を登録するために配置された体重変換器に連結されることを特徴とする、請求 項1から請求項5のいずれかに記載の構成。 7.前記切断部材(26)は、前記ステアリングブラケット(6)の前記2つの変位 可能部分(7、8)のうちの一方に間接的に接続される回動自在ガイドピストン(24) 上に堅固に取り付けられ、該ガイドピストン(24)は、前記管(28)の前記第1端で 導入されることを特徴とする、請求項2から請求項6のいずれかに記載の構成。 8.前記切断部材(26)は前記ステアリングブラケット(6)の前記2つの変位自在 部分(7、8)のうちの一方の上に固定されることと、前記管(28)は、他方の前記変 位自在部分(7、8)の上に回動自在に取り付けられることとを特徴とする、請求項 2から請求項6のいずれかに記載の構成。 9.前記切断部材(26)をセットするための前記手段は電子式作動装置(20)から構 成されることを特徴とする、請求項1から請求項8のいずれかに記載の構成。 10.前記電子式作動装置(20)は、前記ガイドピストン(24)に接続された歯車伝 導装置(38)を駆動するサーボモータ(36)に前記作動装置(29)が連結されることに 起因して、前記エネルギー吸収機構(18)における変形抵抗の設定を制御するよう に配置されることを特徴とする、請求項7又は9に記載の構成。 11.前記電子式作動装置(20)は、前記管(28)に接続される歯車伝導装置を駆動 するサーボモータに前記作動装置が連結されることに起因して、前記エネルギー 吸収機構(18)における変形抵抗の設定を制御するように配置されることを特徴と する、請求項8又は請求項9に記載の構成。 12.前記切断部材(26)をセットするための前記手段は、ドライバーがシートベ ルトを着用しているか否かを示す状態を検出するように適合された構成に連結さ れていることを特徴とする、請求項1から請求項11のいずれかに記載の構成。 13.2つまたはそれ以上の前記切断部材が、前記管(28)に配置された前記溝(3 0)と相互作用するように配置されることを特徴とする、請求項2から請求項12の いずれかに記載の構成。 14.前記エネルギー吸収機構(18)の一部を形成する前記管(28)は前記ステアリ ングブラケット(6)の前記上部(7)に固定されることと、前記上部(7)と前記下部( 8)との間の力伝達部材は、前記管(28)の前記第1端で前記ガイドピストン(24)に おける第1端で固定され、前記管(28)を通って延び、プーリ(42)のような、前記 管の外側に配置されたガイド部材を介して前記管(28)の第2端部を破断し、か つ、前記下部(8)における第2端で固定されるケーブル(40)から構成されること を特徴とする、請求項2から請求項13のいずれかに記載の構成。 15.前記管(28)は前記第1端に少なくとも1つのノッチ(33)が、前記管(28)に おける溝(30)の開始部で前記管の端部エッジ(32)において配置され、該ノッチ(3 3)は前記溝(30)に向けて前記切断部材(26)を案内するためのガイド部材を構成す ることを特徴とする、請求項2から請求項14のいずれかに記載の構成。 16.前記管の前記端部エッジ(32)は鋸歯状であり、2つの鋸歯(34)の間の各 ノッチ(33)は、前記管(28)における溝(30)の開始部に配置されることを特徴と する、請求項15に記載の構成。
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