JP2002505407A - 緊張および制振装置 - Google Patents

緊張および制振装置

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JP2002505407A JP2000533678A JP2000533678A JP2002505407A JP 2002505407 A JP2002505407 A JP 2002505407A JP 2000533678 A JP2000533678 A JP 2000533678A JP 2000533678 A JP2000533678 A JP 2000533678A JP 2002505407 A JP2002505407 A JP 2002505407A
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エーベルト,ジークフリート
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エーベルト ケッテンシュパントテクニック ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング
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    • F16H7/08Means for varying tension of belts, ropes, or chains
    • F16H7/10Means for varying tension of belts, ropes, or chains by adjusting the axis of a pulley
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62MRIDER PROPULSION OF WHEELED VEHICLES OR SLEDGES; POWERED PROPULSION OF SLEDGES OR SINGLE-TRACK CYCLES; TRANSMISSIONS SPECIALLY ADAPTED FOR SUCH VEHICLES
    • B62M9/00Transmissions characterised by use of an endless chain, belt, or the like
    • B62M9/16Tensioning or adjusting equipment for chains, belts or the like
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
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Abstract

(57)【要約】 この発明は、チェーンドライブのための緊張制振装置に関し、弾性変形可能なリング部とその周上に配置した歯付きリムとを備え、該リング部は、非装着で応力なしの状態において円形を有し、前記チェーンドライブの緊張側チェーン部分と緩み側チェーン部分の間に装着されて応力を加えられた状態では楕円形状に変形するように設計されている。前記歯付きリムは、前記緊張側チェーン部分と緩み側チェーン部分と係合し、その状態で、前記2つのチェーン部分へ前記リング部の楕円形状変形によって生ずる張力を与える。本発明によれば、前記リング部は、その横断面がリング部の変形に応じて、その横断面の高さと横断面の幅との比が該リング部が最大に応力を受けるときに、該リング部が応力なしの状態における場合よりもほぼ4%小さくなるように、迅速に変化するように設計されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、請求項1の特徴項の前に記載したチェーンドライブのためのエラス
トマ材よりなる緊張制振装置に関し、特に、2つのスプロケット中心間の距離が
一時的に変化する自動二輪車の2次チェーンドライブのための緊張制振装置に関
するものである。
【0002】 2次チェーンドライブと後輪揺動アームとを有する自動二輪車において、該揺
動アームが、その中央位置、すなわち、2つのスプロケット中心間の距離及びチ
ェーンのたるみを調節するための位置から離れる方向へ揺動する間、すなわち、
揺動アームが、上方へ振れた偏向端位置と下方へ振れた反対偏向端位置との2つ
の場合において、2つのスプロケット中心間の距離が一次的に変化すると言う問
題が有る。すなわち、揺動アームの振れ及び反対方向への振れが有ると、2つの
スプロケット中心間の距離は常に減少し、その結果、緩み側チェーン部分のチェ
ーンのたるみが大きくなる。この原因は、ギアボックス出力端のスプロケットの
位置が、設計で決定され、後輪揺動アームのピボットと一致せず、進行方向にお
いてそのピボットの前に配置されていることによる。
【0003】 ギアボックス出力端のスプロケットから後輪の中心までの距離が変化するとき
、後輪は道路に沿ってローリングしているので、前記中心間の距離の一時的変化
は、同時に、後輪の強制回転と合成される。後輪と同じ方向の回転運動が、後輪
上のスプロケットによって行われ、ギアボックス出力端のスプロケットによって
も、適当なギア比をもって行われる。前記振れ及び反対方向への振れの間ローリ
グ運動による前記中心間距離の一時的変化及び後輪の強制的回転が互いに強め合
い、自動二輪車の乗り心地を悪くする。
【0004】 緩み側チェーン部に大きなたるみが有ると、緩み側チェーン部に更に振動及び
衝撃が発生し、これが自動二輪車の乗り心地に悪影響を与える。このような欠点
を解消するために、通常、スプリングを用いた緊張装置が緩み側チェーン部に対
して用いられている。
【0005】 加速からブレーキングへの過渡期あるいはギアチェンジの際に、緊張側チェー
ン部に張力がかからない状況が在る。このような状況は、「両チェーン部たるみ 状態」と呼ばれ、その状態では、緊張側チェーン部も応力なしの状態で単に走行 するだけである。このような状況は特に危険である。何故なら、チェーンが遠心
力のみを受けてギアボックス側のスプロケット上に乗り上げて循環し、一時的の
伸びる現象が起こり、これにより、2次チェーンドライブのギア比の変更ができ
ないか、チェーンのスキップが生ずる。
【0006】 前記の中心間距離の一時的変化、前記の後輪の強制的回転、及び前記の両チェ
ーン部たるみ状態により、車両のスプリング機構、ダンパ機構およびタイヤ弾力
によつて影響される垂直方向動力学が作用しなくなり、また、自動二輪車の縦方
向動力学(重心の移動とピッチング)も作用しない状態となる。加速あるいはブ
レーキングによって負荷が変化したままでのコーナリングの際、および揺動アー
ムの下方へ振れた反対偏向端位置における緩み側チェーン部に大きなたるみがあ
る時、自動二輪車をコントロールすることができず、転倒が避けられない程にタ
イヤの接触面が大幅に減少するかもしれない。
【0007】 チェーンドライブのための緊張制振装置は、DD 275 166 A3にお
いて知られている。同特許明細書によれば、その装置は、弾性材料からなる軸無
しリングであり、チェーンと係合され、同心リングの形状と楕円状のカッシーニ
曲線形状との間で弾性的に変形可能である。この緊張制振装置は、チェーンドラ
イブの2つのチェーン部の間に配置され、チェーンドライブ中に、その歯付きリ
ムによって係合してその位置を自動的に保持し、径方向に張力(引張り力)を与え
る。
【0008】 請求項1の特徴項の前に記載の緊張制振装置は、また、DE 43 17 0
33 C1において知られている。この装置の詳細を、一例として、2つのスプ
ロケット中心間の距離が一時的に変化する自動二輪車の2次チェーンドライブを
用いて、図2および図3を参照して、以下に説明する。
【0009】 図2および図3に示されたチェーンドライブは、ギアボックス出力端のスプロ
ケット1と、後輪スプロケット2と、循環するチェーンとからなり、このチェー
ンは緊張側チェーン部5と緩み側チェーン部6とからなる。緊張側チェーン部と
緩み側チェーン部との間に、緊張制振装置7が配され、これは、この装着されて
応力を受けた状態で、楕円形状に変形するようになっている。この緊張制振装置
は、弾性変形可能なリング部と、その周上に配置した歯付きリムとを備え、該リ
ング部は、非装着で応力なしの状態において円形を有する。装着されて応力を加
えられた状態では、前記歯付きリムは、前記緊張側チェーン部分と緩み側チェー
ン部分と係合し、その状態で、2つの前記チェーン部分へ前記リング部の楕円形 状変形によって生ずる張力を与える。
【0010】 後輪スプロケット2は、後輪揺動アーム4の一端に取付けられており、この揺
動アームは、他端側の揺動アームピボット3の周りに、図2に示されるその中央
位置から偏向端位置および反対偏向端位置へ旋回可能である。図3には、この揺
動アームの偏向端位置が示されている。
【0011】 揺動アームのピボット3とギアボックス出力端のスプロケット1のピボットと
が一致していないことにより、後輪揺動アーム4の振れ移動時に、2つのスプロ
ケット1および2の中心間距離の一時的変化が起こる。図2に示される中央位置
において、中心間距離が最大距離amaxとなり、図3に見られる2つの偏向端
位置において、最小距離aminとなる。中心間距離が減少するにともなって、
緩み側チェーン部のたるみは増加する。
【0012】 この緊張制振装置は、装着され応力を受けた状態では、常に、その応力無しの
円形状に戻ろうとする。この緊張制振装置は、装着された状態では応力無しの状
態になることは決してないように、その寸法を定められる。これにより、図3に
示される偏向端位置おいても、そこでは大きなたるみが生ずるが、この緊張制振
装置によって、なお、張力が2つのチェーン部に確実に伝達されることになる。
このように、この緊張制振装置は、特に図2および図3から判るように、2つの
スプロケット1及び2の中心間距離に応じて、その形状が変化する。図2に示さ
れた状態では、楕円形状に変形された緊張制振装置の短軸両端N1、N2間の距
離は、図3に示された場合よりは小さいチェーンのたるみを補償するために、こ
の緊張制振装置は、チェーンの振れを制動する。この振れは、例えば、多辺形お
よび追い越しショック(Polygon− und Ueberholstoe
sse)の結果として、及び重力及び又は遠心力の作用の結果として起こる。
【0013】 これらの張力及び制動は、動的弾性及び塑性変形パラメータの結果として緊張
制振装置の楕円状変形の増加とともに増加する。加えて、張力は、同時に静的変
形パラメータによって増加する。
【0014】 これは、緊張制振装置が、稼働中、後輪揺動アーム4が図3に示す後輪揺動ア
ームの振れ偏向端位置に在る場合よりも、図2の中央位置にあってチェーンのた
るみ量が小さい状況において、動的に大きな荷重を受けることを意味する。
【0015】 チェーンドライブの稼働中、緊張制振装置は、緊張側チェーン部及び緩み側チ
ェーン部との係合の故に、一緒に回転する。その過程において、弾性及び塑性変
形がそのリング部に連続的に起こり、特に、半径方向外側及び内側領域が荷重を
受ける。この変形と変形からの回復は、結局、緊張制振装置の放散熱(Verl
ustwaerme)となる。材料から見ると、十分な張力と制振を得るために
は、この放散熱はある値を越えてはならず、この緊張制振装置の最大許容回転速
度が予め定められる。
【0016】 更に、弾性及び塑性変形成分の回復距離が大きく回復速度が早いと、材料の疲
労が急激となる。
【0017】 従って、後輪揺動アームをもつ自動二輪車の2次チェーンドライブに使用する
公知の緊張制振装置の欠点は、緊張制振装置が、揺動アームの最も通常の中央位
置においてチェーンのたるみがより少ない状況で使用され、楕円状変形が最大の
範囲にあり、その結果、回転により最大の放散熱及び材料疲労を生ずるとの事実
である。
【0018】 更に、その結果として、2次チェーンドライブの最大許容チェーン速度及び自
動二輪車の最大許容走行速度が制限される。
【0019】 従って、本発明の解決すべき課題は、請求項1の特徴項の前に記載の緊張制振
装置において、動作中の放散熱がより少なく、材料疲労の速度がより遅いものを
開発することである。
【0020】 本発明によれば、その課題は、請求項1の特徴項によって解決される。
【0021】 従属請求項は、本発明の実施例に関係する。
【0022】 本発明によれば、リング部は、その変形に応じて、撓みが増加すると共に撓み
抵抗が減少する横断面を有すると共に、その稼働中に生じる最大に変形した状態
において、その横断面における高さと幅の比が応力なしの状態における場合より
も少なくとも4%小さくなる。
【0023】 高さと幅の比はリング部の変形の増加に対抗する撓み抵抗に直接影響する。従
って、高さと幅の比が小さければ、それだけ撓み抵抗は減少する。
【0024】 この作用は、特に、2つのスプロケット中心間の距離が一時的に変化する自動
二輪車の2次チェーンドライブのための緊張制振装置の場合に好都合である。何
故なら、それが、後輪揺動アームの中央位置、すなわち緩み側チェーン部のたる
みがあらゆる場合の中で最も小さくなる位置にあり、従って、振れやショックが
最小である時、緊張制振装置は最大の楕円変形を呈し、横断面形状の変化により
撓み抵抗のより小さな横断面が生じ、その結果、放散熱がより少なくなり、また
材料疲労が最少化される。
【0025】 公知のリング部の場合、その変形に応じて、その横断面は、基本的には変化し
ない。リング部の回転の間、楕円形状に変形されるリング部の短軸及び長軸の端
部領域を通過するリング部の内外面のファイバ(繊維)に応力が集中し、一軸方
向の屈曲歪みが交互に現れる。
【0026】 これに対して、本発明のリング部においては、屈曲歪みの下で、多方向の応力
分散が発生し、横断面が屈曲歪みに従って、自動的に、撓み抵抗の小さな横断面
に変形する。ここでの特別な特徴は、曲げ荷重に従う横断面は、いくつかの軸方
向に形状を変化すること、特に、より大きな荷重を受ける表面ファイバが、高さ
の減少の結果として、中性荷重軸により近づいて配向するとの事実に基づいて、
より低い撓み抵抗をもつ形状に変化することによって、生じる。緊張制振装置の
ローリングによって生じる応力は、緊張制振装置がその長軸及び短軸の両端部(
H1、H2、N1、N2)の領域を通過する際にリング形状の横断面内に生ずる
が、曲げ歪みに従う横断面の横断方向の膨張と合成される。これにより、一種の
開き動作、すなわち、横断面形状のx軸方向の拡幅及びy軸方向の収縮を起こす
。この開き動作すなわち拡幅及び収縮動作後の横断面形状は、前より低い撓み抵
抗を有する。この横断面形状の変形は、緊張制振装置の円形から楕円形状への変
形と共に迅速になる。従って、緊張制振装置は、変形と共に、撓み抵抗すなわち
張力が減少した状態に自動的に変化する。
【0027】 従って、この緊張制振装置は、チェーンドライブのある状況、特に、自動二輪
車の後輪揺動アームが中央位置にある状況で比較的高速での運転状態、加速時、
ブレーキング時に、比較的大きな変形を受けても、低い静的、動的、熱的荷重に
従うだけで、その結果、最大許容チェーン速度を増加することができると言う利
点を有する。
【0028】 逆に言えば、この緊張制振装置は、比較的変形が小さくチェーンのたるみが大
きい状況の場合でも、チェーンを十分にしっかりと緊張させることができるとの
利点を有する。そのような状況は、後輪揺動アームをもつ自動二輪車の場合に生
じ、特に、両チェーン部緩み状態において生ずる。この両チェーン部たるみ状態
は、例えば、ブレーキを掛けながらローギアへシフトするとき、ダブルクラッチ
の際、あるいは、後輪揺動アームが偏向端位置あるいは反対偏向端位置にある時
にギアチェンジの後クラッチを繋ぐとき、に生じる。
【0029】 以下、この緊張制振装置の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0030】 図1は、非装着状態で応力無しの場合の緊張制振装置7を示している。これは
、形状が円形であり、弾性変形可能なリング部70とその周上に配置した歯付き
リム71とを備え、これらリング部と歯付きリムとは好ましくは一体に製造され
る。
【0031】 図2及び3は、先に説明したように、チェーンドライブの異なる2つの状況下
における緊張制振装置を示している。この場合、緊張制振装置は、軸比H1H2
:N1N2(それぞれ長軸及び短軸の両端部間の距離)の楕円形状を持つカッシー
ニ曲線の形状を持っている。図示の実施例では、この比は、1.0:0.7であ
る。緊張制振装置は、半径方向に、緊張側チェーン部5と緩み側チェーン部6と
を引っ張る。緊張制振装置は、元の円形と比較して、明らかに、短軸の両端部N
1およびN2に近接した領域で緩くカーブし、長軸の両端部の点H1及びH2の
近傍の領域で、大きくカーブしている。
【0032】 図3において、後輪揺動アーム4は、その中央位置から角度α、例えば、14
度だけ振れている。この振れにより、ギアボックス出力端のスプロケットと後輪
スプロケットの中心間距離が長さaminに減少している。amaxとamin との差は、スプロケットの中心間の距離の一時的変化を表している。この状態で
は、緊張制振装置が無ければ、チェーンに大きなたるみが生じ、上記したような
不都合が起こることになる。
【0033】 緊張制振装置が緊張側チェーン部と緩み側チェーン部との間に配置されている
ことにより、チェーンは、その領域で直径方向距離D1となるようにそらされる
。この距離はチェーンのたるみに対応する。この直径方向距離D1は図2に示さ
れる位置における直径方向距離D0よりも大きい。緊張制振装置による引っ張り
力は、緊張側チェーン部及び緩み側チェーン部とを直径方向に引っ張る。軸比H
1H2:N1N2は図3では、1.00:0.85に変化する。
【0034】 緊張制振装置7は、元の円形と比較して、明らかに、軸端部N1およびN2に
近接した2つのチェーン接触領域で緩くカーブし、点H1及びH2の近傍の長軸
の両端部の領域で、大きくカーブしている。
【0035】 図4aは、緊張制振装置の図1における線I−Iに沿った断面を示している。
【0036】 この緊張制振装置7はY型横断面形状を有している。リング部70はその径方
向内面に2つのアーム部70aおよび70bを有しており、これらは、中央縦方
向平面7aに関して対称の向きとされ、角度β1を成している。この角度は、緊
張制振装置の応力無しの状態では、90度から180度である。図示の実施例で
は、103度である。
【0037】 この緊張制振装置は、均質のあるいはほぼ均質のエラストマ材から製造される
【0038】 この緊張制振装置7は、その装着状態においては、図2及び図3に示されるよ
うに、楕円形状を持ち、その横断面形状は、リング部の変形が増加すると共に迅
速に変化する。図4bにおいて、例示として、緊張制振装置7が、図2に示され
た最大応力を受けた状態を示している。
【0039】 図4aに示されたリング部70の横断面形状は、高さH幅Bを持つ。これ
に比して、図4bに示された横断面形状は、緊張制振装置7が変形している故に
、新たな高さH対幅Bの比が図4bにおけるH対Bの比よりも少なくと
も4%小さくなるように変化する。高さ対幅の比の減少は10%より大きい方が
好ましい。
【0040】 図4bの応力を受けた状態では、アーム部70aおよび70bの成す角度β2
は大きくなっており、図示の実施例では、128度である。
【0041】 リング部70は、半径方向外側ファイバ及び内側ファイバの間に、中性軸70
cを有している。この中性軸は、屈曲工程中にも伸長も圧縮もされない。中性軸
から離れたファイバほど、この圧縮及び伸長が大きい。従って、横断面形状の高
さが減少すると、内側及び外側ファイバは中性軸70に接近する。これが、まさ
に、図4aおよび図4bに示される実施の形態においてリング部70の2つのア
ーム部70a及び70bが外向きに開くことによって達成されるものであり、こ
れにより、緊張制振装置の7の変形の増加と共に横断面形状の高さが減少する。
従って、変形の増加と共に、緊張制振装置7は、横断面形状の撓み抵抗が小さく
なるように変化する。
【0042】 この緊張制振装置の回転と共に、リング部70の材料は伸長及び圧縮を交互に
受けることになる。この交代は、角度90度回転毎に起こる。
【0043】 横断面形状の変更により生ずる撓み抵抗の減少によって、材料の伸縮による放
散熱が減少し、それによって、材料の疲労が最少化される。
【0044】 図5a及び5bには、第2の実施の形態による緊張制振装置7’が示されてい
る。この装置の側面図は図1に示されたものとほぼ同じであるが、リング部70
’の構造において差があり、この実施の形態では、中空体に構成されている。こ
の中空体70’は、図5aに示される応力無しの状態では、丸形状で、歯付きリ
ム70’の領域が平坦化されている。この応力無しの状態における高さと幅の比
を、再び、H/Bとする。
【0045】 この緊張制振装置7’の変形時に、中空体70’の横断面形状は図5bに示さ
れるように変化する。リング部70’の横断面形状は、図5aでは丸形状である
が、図5bでは楕円形状となる。従って、緊張制振装置7’は、装着された状態
では、図2及び図3に示される側面図と横断面形状との両方において、楕円形を
呈する。この横断面形状の変化の結果として、最大に応力を加えられた状態にお
ける高さHと幅Bの比は、応力無しの状態における高さHと幅Bの比よ
りも、少なくとも4%、好ましくは、10%小さくなる。
【0046】 図6aおよび図6bには、第3の実施の形態による緊張制振装置7”が示され
ており、これは、リング部70”として、異なる弾性を持つ材料からなるコア領
域70”aおよび周辺領域70”bを有する。周辺領域70”bに使用される材
料は、コア領域70”aに使用される材料よりも、大きな弾性係数を持つ。
【0047】 この構造の結果として、この緊張制振装置7”が応力を受けて変形すると、横
断面形状が同様に変形し、このリング部の最大応力負荷時における横断面形状の
高さと幅の比は、リング部の応力無しの状態におけるよりも、少なくとも4%好
ましくは10%小さい。
【0048】 この高さと幅の比の減少の所望の作用を得るために、この第3の実施の形態に
おけるリング部70”は、不均質体として構成される。そこでは、少なくともコ
ア領域および周辺領域に対して、異なる弾性係数を持つ材料が使用される。
【0049】 DE43 17 033 C1において知られている緊張制振装置に比較して
、図示した各実施の形態における緊張制振装置は、常に、応力無しの状態よりも
応力ありの状態で低い撓み抵抗を有する。緊張制振装置が直径方向に引っ張る張
力は撓み抵抗により決定されるので、本発明による緊張制振装置は、公知のもの
に比して、変形が小さければ引っ張り力は大きく、変形が大きければ引っ張り力
は小さい。
【0050】 後輪揺動アームの中央位置において、2つのスプロケットの中心間距離が最大
であり、したがって緊張制振装置は大きく変形され、設計上十分な所定の引っ張
り力と制動を発生する。
【0051】 他方、後輪揺動アームの偏向端位置においては、2つのスプロケット中心間距
離は最少で、チェーンの緩みは最大であり、緊張制振装置の変形は小さい。けれ
ども、横断面形状の撓み抵抗が大きいので、同じあるいは大きな引っ張り力と制
動を発揮する。振れに伴う引っ張り距離に関連して、この緊張制振装置は、線型
のすなわち減少する引張り力−制動特性を持つ。この緊張制振装置を自動二輪車
の2次チェーンドライブに用いると、2つのスプロケット中心間の距離の一時的
変化から、並びに振れおよび反対方向の振れの間の後輪の強制回転から結果する
チェーンのたるみを、及び両チェーン部たるみ状態を補償することができる。更
に、チェーンを制動して、ギアチェンジ不能、振動、及びショックから開放でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 緊張制振装置の側面図。
【図2】 中央位置において、緊張制振装置を取付けたチェーンドライブの概略側面図。
【図3】 偏向端位置において、緊張制振装置を取付けたチェーンドライブの概略側面図
【図4a】 第1の実施の形態における緊張制振装置の、応力無しの状態における断面図。
【図4b】 第1の実施の形態における緊張制振装置の、応力が掛った状態における断面図
【図5a】 第2の実施の形態における緊張制振装置の、応力無しの状態における断面図。
【図5b】 第2の実施の形態における緊張制振装置の、応力が掛った状態における断面図
【図6a】 第3の実施の形態における緊張制振装置の、応力無しの状態における断面図。
【図6b】 第3の実施の形態における緊張制振装置の、応力が掛った状態における断面図
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,UG,ZW),E A(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ ,TM),AL,AM,AT,AU,AZ,BA,BB ,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CU,CZ, DK,EE,ES,FI,GB,GE,HU,IL,I S,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK ,LR,LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK, MN,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,R U,SD,SE,SG,SI,SK,TJ,TM,TR ,TT,UA,UG,US,UZ,VN

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 チェーンドライブのためのエラストマ材よりなる緊張制振装
    置であって、弾性変形可能なリング部(70,70’、70”)とその周上に配
    置した歯付きリム(71,71’、71”)とを備え、該リング部は、前記チェ
    ーンドライブの緊張側チェーン部分と緩み側チェーン部分の間に非装着で応力な
    しの状態において円形を有し、装着されて応力を加えられた状態では楕円形状に
    変形するものであり、前記歯付きリムは、前記緊張側チェーン部分と緩み側チェ
    ーン部分と係合し、その状態で、2つの前記チェーン部分へ前記リング部の楕円 形状変形によって生ずる張力を与えるものである前記緊張制振装置において、 前記リング部は、その変形に応じて、撓みが増加すると共に撓み抵抗が減少する
    横断面を有すると共に、その稼働中に生じる最大に変形した状態において、その
    横断面における高さと幅の比が応力なしの状態における場合よりも少なくとも4
    %小さくなる ことを特徴とする緊張制振装置。
  2. 【請求項2】 前記横断面における高さと幅の比が少なくとも10%小さく
    なる ことを特徴とする請求項1による緊張制振装置。
  3. 【請求項3】 前記リング部(70’)が中空体であることを特徴とする請求
    項1による緊張制振装置。
  4. 【請求項4】 前記中空体は、応力なしの状態において横断面が丸形状であ
    り、歯付きリム(71’)の領域で平坦とされていることを特徴とする請求項3に
    よる緊張制振装置。
  5. 【請求項5】 前記リング部は、その半径方向内側に、中央縦方向平面7a に関して対称に向けられた少なくとも2つのアーム部(70a、70b)を有し、
    両アーム部はその間に角度(β1)を形成し、該角度は、前記リング部の変形の増
    加と共に大きくなることを特徴とする請求項1による緊張制振装置。
  6. 【請求項6】 前記リング部の応力なしの状態において、前記角度は、90
    度から130度であることを特徴とする請求項5による緊張制振装置。
  7. 【請求項7】 前記リング部(70”)は、異なる弾性を有する材料からな
    るコア領域(70”a)と周辺領域(70”b)とからなり、該周辺領域の材料は、該
    コア領域の材料よりも大きな弾性係数を有することを特徴とする請求項1による
    緊張制振装置。
  8. 【請求項8】 前記チェーンドライブが、2つのスプロケット中心間の距離
    が一時的に変化する自動二輪車の2次チェーンドライブであることを特徴とする
    請求項1から7のいずれか1つに記載の緊張制振装置。
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