JP2002504465A - プラスチックシール機構を有するプラスチック蓋の閉止構造 - Google Patents

プラスチックシール機構を有するプラスチック蓋の閉止構造

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JP2002504465A
JP2002504465A JP2000533334A JP2000533334A JP2002504465A JP 2002504465 A JP2002504465 A JP 2002504465A JP 2000533334 A JP2000533334 A JP 2000533334A JP 2000533334 A JP2000533334 A JP 2000533334A JP 2002504465 A JP2002504465 A JP 2002504465A
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JP2000533334A
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クラウトクレマー,ギュンター,ヤコブ
ブラウアー,ロタール
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ベリキャップ ゲーエムベーハ ウント コンパニー カーゲー
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65DCONTAINERS FOR STORAGE OR TRANSPORT OF ARTICLES OR MATERIALS, e.g. BAGS, BARRELS, BOTTLES, BOXES, CANS, CARTONS, CRATES, DRUMS, JARS, TANKS, HOPPERS, FORWARDING CONTAINERS; ACCESSORIES, CLOSURES, OR FITTINGS THEREFOR; PACKAGING ELEMENTS; PACKAGES
    • B65D47/00Closures with filling and discharging, or with discharging, devices
    • B65D47/04Closures with discharging devices other than pumps
    • B65D47/06Closures with discharging devices other than pumps with pouring spouts or tubes; with discharge nozzles or passages
    • B65D47/061Closures with discharging devices other than pumps with pouring spouts or tubes; with discharge nozzles or passages with telescopic, retractable or reversible spouts, tubes or nozzles
    • B65D47/063Closures with discharging devices other than pumps with pouring spouts or tubes; with discharge nozzles or passages with telescopic, retractable or reversible spouts, tubes or nozzles with flexible parts

Abstract

(57)【要約】 【課題】 構造が簡単で、容器の上面のプラスチック蓋1の開口部を閉止するシール下部(蓋体)との間の確実で簡単なシール構造を提供する。 【解決手段】 容器のプラスチック蓋1の開口部の周囲に円筒状の壁面4とそれに沿ってU形の溝10を形成し、開口部を閉止するシール下部2の周囲に前記壁面4の両面を把持するU字形脚部5,6と、ねじ込みキャップ20付の注出口17を設け、前記壁面4を脚部5,6で挟鋏し、脚部6を溝10に嵌入して蓋1にシール下部2を固定するようにしたプラスチック蓋の閉止構造。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、容器の蓋の開口部に嵌合されたプラスチックシール機構を有する容
器のプラスチック蓋の閉止構造に関するものである。
【0002】 更に詳しくは、本発明は容器のプラスチック蓋とシール機構との組合わせ構造
に関し、このシール機構は、蓋の開口部に嵌合されたシール基底部を有するシー
ル機構下部、このシール機構下部の注出口にねじ込むことの出来るねじ込みキャ
ップによって構成されている。前記蓋開口部の縁部は、リング状に周回して蓋の
外側に向けて配置されているウエブ(壁面)を有し、このウエブは、蓋開口部に
嵌合されたシール基底部と係合され、そしてこのシール基底部の外周は、横断面
においてU字型の溝状に形成されており、前記溝を形成する2枚のU字型脚部に
よって前記ウエブを包持したプラスチック蓋の閉止構造を提供するものである。
【0003】
【従来技術】
プラスチック蓋とプラスチックシール機構からなる組合構造によって密閉され
ている容器、例えば塗料等の容器を充填する際に、様々な充填技術がある。
【0004】 その充填技術としては、いわゆる「オープンヘッド充填」と「クローズドヘッ
ド充填」とに分けることが出来る。
【0005】 前者のオープンヘッド充填では、まず容器に蓋を付けずに液体が充填され、そ
れから蓋がその中に既に設けてあるシール機構と一緒に容器に被せられる。 容器は一般に、プラスチックバケツであるが、この容器は、鋼板、あるいはそ
の他の材料によっても製造することが出来る。
【0006】 一方、後者のクローズドヘッド充填では、まず蓋がプラスチックシール機構を
施すことなしに容器に被せられるか、あるいは蓋とともに、あるいはその上面と
ともに一体式に形成されている容器が使用される。 その結果、必要があれば充填のための開口部が、容器の蓋に設けられていなけ
ればならないのであって、この開口部には充填後にプラスチックシール機構が設
けられる。
【0007】 このような技術において、本発明はシール機構と容器、あるいは容器上面との
組合構造に関するものであるが、ただし容器上面が、シール開口部を有し、そし
て容器と一体的に形成されている場合に限定される。
【0008】 従ってこの明細書中で使用されている「蓋」という用語も、本発明の対象物に
関する限り、この蓋にシール開口部となる、容器のその他の部分と一体的に形成
された容器の上面をも含んでいるように理解されねばならない。
【0009】 オープンヘッド充填の場合に、容器に充填を行う前に個々のシール部品(例え
ば、シール基底部、あるいはシール機構の保証要素も)を蓋と一緒に溶着ないし
接着することも可能であって、その結果、これによってシールと容器の蓋との間
の固定結合が得られる(例えばドイツ特許DE 35 28 815-A1号公報、あるいは同D
E 44 10 790-A1号公報を参照)。 またこのような溶着ないし接着は、容器の充填後に初めて蓋開口部に取付ける
シール機構においては一般には困難であり、あるいはシール基底部とウエブが特
別な実施形態の場合に限ってしか可能でない。 即ち、蓋の内側からは溶着接工具の対抗ホルダを取付けることが容易にできな
いためである。
【0010】 前記のような理由で、いわゆるクローズドヘッド充填の際には、一般により煩
雑なシール機構を選ばざるを得なく、これは前記シール機構を蓋開口部のウエブ
(即ち、側壁)とできる限りしっかりと、しかも確実に結合させるためである。
【0011】 この煩雑なシール機構の本質は、溶着工具を容器に取付けることができるため に、例えばウエブが蓋のラジアル方向において外側に向いたフランジ部分を形成
しているか、更に、/あるいは蓋表面から十分に大きく突き出していることにあ
る。
【0012】 別の公知技術ではこのウエブ(側壁)は、その外側に雄ねじを有しており、こ の雄ねじにはシール機構の外側ロックリングがねじ込まれている。 その際にこのロックリングは、同時にシール機構の下部のために、より厳密に言
えばシール機構下部のシール基底部のために保持機能を有しており、その際に一
般にシール下部のシール基底部は蓋の開口部縁部、あるいはこの開口部縁部を形
成するウエブと噛み合いあるいは係合している。
【0013】 一般にこのシール基底部は、横断面においてL字型に形成されており、そして
ほぼ円筒状の、周回する密封ウエブ(この密封ウエブは、開口部縁部の、直径方
向において内側の部分と係合しているのであるが)を限定している内側L字型脚
部と、フランジ部分(このフランジ部分は、容器開口部の縁部に、あるいは蓋の
ウエブの上部縁部に接していて、そしてロックリングによってこの縁部に固定さ
れているのであるが)を有している。
【0014】 そのようなシール機構は、もちろん比較的煩雑である。つまり、上記シール機
構は一方では容器蓋が容器の軸方向に比較的長い、円筒状ウエブ(このウエブは
、雄ねじを有する円筒壁を形成している)であることが必要であり、そして他方
ではこのシール機構が付加的になお1つのロックリングを必要とするためである
【0015】 このロックリングは、確かに最初はねじ込みキャップとともに一体式に製造で
きる。しかし使用時にはこのねじ込みキャップから分離されねばならないのであ
って、その結果、この手間のかかるシール機構は最終的には以下の3つの部品に
よって構成されている。
【0016】 その構成部品とは、シール下部、ねじ込みキャップ(場合によっては、リング
ストラップを有しているのであるが)およびロックリングである。ほぼすべての
上述した容器のシール機構の別の短所は、ウエブとそれによってシールも容器の
軸方向において容器蓋から比較的大きく突き出さねばならないことである。 しかしながらこのような突出したシール機構は、充填済みの容器を輸送する際
に事情によっては大きな荷重が与えられる可能性があり、このことが容器内容物
の漏れの原因となる可能性があるか、あるいはシール機構の気密性を保証するた
めの付加的に手間のかかる別の手段を必要としている。この別の手段とは例えば
、蓋内に窪みを効果的に形成して容器側面を高く形成することであって、この窪
み内にはシール機構を保護するように収容できるようにしなければならない。
【0017】 別の公知技術においては、ウエブ内に密封されて挿入されたシール基底部の円
筒状部分に1つ、あるいは複数の直径方向において外側に向いたロック用突起部
が設けられ、このロック用突起部によってシール基底部が、蓋開口部に確実に固
定されねばならないのである。
【0018】 本発明に関連するこの従来技術においても(ドイツ特許公開DE 35 42 769 A1 号公報の図6と図7)、ウエブとシール基底部は、所定の密封性を保証するため
に、容器軸線方向において比較的長く形成されている。
【0019】 そのほかに蓋とシール機構からなるこの公知の組合せシール機構においてもウ
エブ(側壁)は、蓋の開口部縁部で軸線方向において周囲を取り囲んでいる容器
表面から大きく突き出している。そのために、シール機構は、輸送時に、とりわ
け容器がシール機構とともに下方の地面に落下するときに(このことは、国内規
格、あるいは国際規格の要求を満たすために該当する落下試験によって検査され
るのであるが)、シール機構の密封性を損なうような非常に大きな荷重にさらさ
れる。
【0020】 しかしながら次のようなシール機構も既に知られている。即ち、このシール機
構においては、シール基底部が横断面においてU字型に形成されており、そして
容器の開口部縁部のウエブを、以前から鋼板製容器によって知られているように
円筒状に形成されているのであって、この鋼板製容器は、円筒状のウエブの代わ
りに巻締め加工された開口部縁部を有しており、この開口部縁部は、プラスチッ
クシールの断面がU字型に形成されたシール基底部によって包まれている。
【0021】 しかしながらこのシール機構においても上述のロックリングと類似して、外側
ロックリングが設けられており、このロックリングは、U字型シール基底部に取
付けられており、そしてこのシール基底部をスナップ噛合いによりウエブの縁部
に保持している。
【0022】 最後に述べたシールおよび溶着されていない別の公知のシール機構の別の短所
は、容器開口部内でシール基底部の回転が可能であるということでもある。それ
は、容器開口部の縁部およびシール基底部が通常では回転対称的に形成されてい
るためである。 とりわけ注出口、および/あるいはねじ込みキャップのタップ部は、初回の使
用後に容器に充填される流体と直接に接触しているので、ねじ込みキャップおよ
び注出口のタップ部に対して内容物である、例えば塗料等の流体が非常にたやす
く固着する可能性がある。この流体の固着は、ねじ込みキャップの緩め操作を困
難にする。またこのねじ込みキャップを開けようとする場合にシール機構がねじ
込みキャップとともに共回りしてしまい、容器を開けることがほぼ不可能な状況
になる。
【0023】
【課題を解決するための手段】
本発明は前記従来の欠点について検討した結果、得られたものであって、本発
明の目的とするところは、蓋と組み合わせて実質的に二分割式シール機構を、こ
のシール機構が簡単な形状にも拘わらず操作面での高い信頼性を有するものを提
供することにある。 更にシール機構の密封性が非常に厳しい輸送条件の下でもシール性が保証され
ていて、かつこのシール機構が使用時に信頼のおける機能性を有するシール機構
を有するプラチスック蓋の閉止構造を提供することにある。
【0024】 前記目的は、蓋1にウエブ4の周囲を周回している溝10を設けることによっ
て解決される。そしてこの溝10は、シール基底部3の外側U字型脚部6を噛合
わせて抱持するために設けられている。
【0025】 シール基底部の外側U字型脚部が内側ウエブ(壁面)を取り囲んでいる溝と噛
合う(係合する)ことによって、その下部縁部が外部からの介入から保護される
ことになる。この構成により、シール基底部を容器開口部から持ち上げて外すこ
とが、たとえ不可能ではないにしても、困難となる。
【0026】 このことは、例えばシール機構がベローズを有するシール(図8)であり、そ
してこのベローズが容器開口部内に内側へと折り曲げられている場合には、なお
さら良く当てはまる。 この状態においてはシール基底部は、内側へ折り曲げられたベローズによる、
このベローズとともに容器の内側に押し込まれた注出口による、そしてこの注出
口にねじ込まれたねじ込みキャップによる、内側から作用する支持によって非常
に大きな剛性と形状安定性を有する。
【0027】 従って適切な方法によってベローズの外側への折曲げが防止される場合には、
シール機構は操作されないように良好に保護されている。
【0028】 そのほかにシール基底部の外側U字型脚部を蓋1側に形成されている溝10に
係合させることによってウエブ(外側U字型脚部)によるシール基底部の保持を
著しく改善させることが出来る。
【0029】 その他にシール基底部によってウエブを断面U字型に包持することによって、
付加的なロックリングを使用しなくてもシール基底部と開口部縁部との密接な噛
み合い状態を形成することが出来る。
【0030】 ウエブ、即ち外側U字型脚部を取り囲んでいる蓋1の溝が次のように形成され
ている本発明の実施形態が望ましい。
【0031】 即ち、第2のウエブが第1のウエブに対して平行に容器表面から離れて延び、
そして第1の内側ウエブを中心にリング状に延びている。これら両方のウエブは
、シール基底部の外側U字型脚部を取り囲み、そしてこの外側U字型脚部に他の
物体が接触するのを保護しているだけでなく、これら両方のウエブは、開口部縁
部の補強をも効果的に行っている。そして例えば容器が落下した場合に、シール
機構の安定性に、さらにシール機構の密封性に大いに貢献している。 前記ウエブが容器の軸線方向に上方に向かって蓋の表面から離れて延びている
ことは、一般にそれほど重要ではない。 それは、このような多くの容器のもとでは蓋の外側縁部にはもともとウエブ、
あるいはフランジ部分が設けられており、その結果、蓋の面が全体的に蓋の縁部
に比べて沈められているためである。
【0032】 その際にこのような容器の底部も、一般に周回しているウエブを有しており、
該ウエブの上に底部が立ち上がっている。故にそのような容器を積重ねる場合に
その下に配置された容器のシール機構は、たとえシール部分が蓋から突出してい
ても、このように形成された空隙内にその上に積重ねられた容器の下面で収容さ
れる。
【0033】 そのほかに両方のウエブは、著しい機械的荷重を受けてもU字型シール基底部
と関連して全体的に十分なシール機構の安定性を有しており、しかもシール機構
の密封性が損なわれることがない。
【0034】 内側ウエブは、外側ウエブよりも若干短い、あるいは低いのが望ましい。
【0035】 その際に本発明の望ましい実施形態において(シール機構の軸線方向で)測定
したウエブ高さの差は、ほぼシール基底部のフランジ部分の厚みに等しく、この
フランジ部分は、シール基底部の両方のU字型脚部を結合している。
【0036】 このことは、シール基底部が蓋に形成されている内側ウエブに係合しており、
そしてこの内側ウエブの先端を三方からをU字型に包持するときに、結果的には
シール基底部の表面、あるいはシール基底部のフランジ部分の表面が外側ウエブ
の上部縁部とほぼ面一(図8,図9)になっていることを意味している。
【0037】 この状態において、外側U字型脚部は両方のウエブ間に形成された溝と噛合っ
ている。
【0038】 原理的に非常に類似した実施形態において、この溝は第2の周回するウエブが
設けられていることによって形成されるのではなく、この溝は、蓋開口部の縁部
を取り囲んでいる範囲において沈設あるいはくぼませることによって形成され、
その際に内側ウエブがこの溝の内壁を形成している。
【0039】 同時にそのような実施形態においては開口部の全範囲、すなわち沈設された溝
の周囲は再び蓋の面を越えて持ち上げられ、あるいは突出されていても良く、そ
の結果、開口部縁部は、その輪郭においてほぼS字型に形成されている。
【0040】 この方法で、ウエブを取り囲んでいる溝を形成するために開口部縁部を沈設さ
せたにも拘わらず容器の残物を良好に排出することが可能である。
【0041】 その理由は、のこ溝の範囲が、全体的に蓋平面と比べて持ち上げられているた
めであり、その結果、溝壁の後方に容器内に存在し、かつ排出されねばならない
流体が非常にわずかしか集まらないのである。
【0042】 最後に挙げた実施形態において、再び溝の深さは、この溝をラジアル方向にお
いて蓋開口部の外側で取り囲んでいる、蓋表面の範囲から測定して溝の底部から
測定したウエブの高さよりも大きくなければならない。
【0043】 この構造は、シール基底部はその最も上の部分とともに蓋表面から突出してい
ないか、あるいはほんのわずかしか突出していない状態に形成でき、その結果、
シール機構は、輸送時の際に、そして厳しい輸送条件を試験する落下試験際に無
傷のまま保護されるのである。
【0044】 その際にこの実施形態の1つの変形が望ましく、この変形においてはウエブの
高さと溝の深さとの差は、シール基底部の両方のU字型脚部を結合しているシー
ル基底部のフランジ部分の厚みにほぼ等しい。
【0045】 このことは、シール基底部がウエブに被せられているか、あるいはその外側U
字型脚部とともにウエブを取り囲んでいる溝に挿入されているときに、前記フラ
ンジ部分によって形成された、シール基底部の外側上部面は、溝に隣接している
蓋の表面と面一で終わっていることを意味している。
【0046】 前記形態において、外側U字型脚部のアキシアル方向の長さは溝の深さを越え
ていないことは自明であると仮定されている。
【0047】 本発明の望ましい実施形態において、「噛み合い要素」、即ち係合突起は、シ
ール機構の下部がねじ込みキャップと共回りすることなしにシール機構の下部の
注出口からねじ込みキャップを取り外すことが出来ることを保証している。
【0048】 この構成は、従来のシール機構では溶着によって、あるいは付加的な手間のか
かる保持リング(この保持リングは、容器縁部のウエブ上に回転対称的シール基
底部を固定しているのであるが)によってしか保証されていないのとは相違して
いる。
【0049】 係合突起からなる回転防止装置は、使用中に、とりわけ比較的しっかりと食い
込んだねじ込みキャップを外す際にシール機構に問題のない取扱いができる。
【0050】 ねじ込みキャップ2cは、一方では容器内部で一定の正圧を発生する充填材料
があふれ出る際に、内圧によりねじ込みキャップがわずかに拡張され、その結果
注出口の雄ねじと非常に堅固に噛合っていることがある。
【0051】 そのほかにとりわけ充填材料が粘着性である場合、この液体を注出したあと液
体の一部が注出口の上部縁部に、あるいは何回も使用したあとではねじ込みキャ
ップの内側にも付着しているという状況が発生する。
【0052】 この場合は、粘着性の充填材料がねじれを埋める範囲に達すると、ねじ込みキ
ャップはある一定の力をかけないと外せなくなる。
【0053】 この場合に噛み合い要素(係合突起)は、シール基底部とシール下部全体を容
器に、あるいは容器蓋に固持させるように作用する。その結果、シール基底部が
ねじ込みキャップとともに共回りすることなしに、ねじ込みキャップに所定の力
を加えることが出来る。
【0054】 注出口は、本発明の望ましい実施形態では内側に向けて、および外側に向けて
折り曲げることの出来るベローズを介してシール基底部と結合されていて、その
際にベローズと注出口は、シール機構を内側に折り曲げた場合に、この注出口が
同じくシール基底部のフランジ部分の表面と面一で終わるように設計されている
。シール基底部のねじ部にねじ込まれたねじ込みキャップ(ねじ込みキャップの
端面壁は、直径方向においてシール基底部から突き出しているのが望ましいので
あるが)は、ベローズを内側に折曲げた場合に、そして注出口にねじ込まれた状
態においてシール基底部に、そして場合によってはシール基底部を取り囲んでい
る蓋表面に平坦に形成されている。
【0055】 先に述べた実施形態(この実施形態では蓋開口部とウエブの周囲を周回してい
る溝が蓋に設けられているのであるが)と関連して、蓋とシール基底部に交互に
設けられた噛み合い要素も格別有利に、かつ効率良く収容出来る。シール基底部
の噛み合い要素は、シール基底部の外側U字型脚部に設けられているのが望まし
く、そして蓋の噛合い要素は、壁部分(該壁部分は、外側U字型脚部のところで
該噛み合い要素と向かい合っているのであるが)、あるいは溝底部に設けられて
いるのが望ましい。
【0056】 該噛み合い要素は、もちろんシール基底部のフランジ部分とウエブに設けられ
ていても良く、そして場合によってはシール基底部の内側U字型脚部とウエブに
も設けられていても良い。しかしながらシール基底部の内側脚部とウエブは、シ
ールの密封性を保証するために互いにできる限り密接に噛合っていなければなら
ないので、シールの次のような実施形態が望ましい。即ち、その実施形態におい
てはこの噛合い要素は、シール基底部の外側脚部のラジアル方向において外側の
面に、そして外側溝壁のラジアル方向において内側の面に設けられている。場合
によってはこの噛合い要素を外側U字型脚部のアキシアル方向の自由端部と溝の
底部に設けることも好適である。このことは、具体的にはこの溝が1つ、あるい
は複数の箇所で中絶され、そして然るべき箇所にシール基底部の外側U字型脚部
の中絶部(この中絶部によって、シール基底部と蓋との間の共回りを防止する噛
み合いも得られるのであるが)も設けられていることによって可能になる。その
際にこの中絶部は、溝、あるいは外側U字型脚部の軸線方向の全長にわたって必
ずしも延びている必要はない。
【0057】 望ましい実施形態(該実施形態においては、この噛合い要素は、外側U字型脚
部の外側に、そして外側溝壁の内側に設けられているのであるが)から出発して
、本発明の次のような実施形態が望ましい。即ち、蓋の噛合い要素は、ラジアル
方向の平面図において(蓋開口部のアールに平行な視線)上方に向かって次第に
細くなるように延びている一方、外側U字型脚部の外壁の噛合い要素は、直径方
向の平面図において下方に向かって次第に細くなるように延びているような実施
形態が望ましい。このことは、ウエブにシール基底部を被せる際に(このことは
、シール基底部の外側U字型脚部をウエブを取り囲んでいる溝に挿入することと
同じ意味であるが)互いに支障とならないか、あるいはほんのわずかしか支障と
ならないことを意味しているのであって、その際にこの効果は、とりわけ、この
噛合い要素が平面図において鋭角三角形の形を有しているときに達成される。
【0058】 シール基底部をウエブに被せる際にこれらの鋭角三角形の先端は互いに向かい
合っていて、そして極めて容易に接し合って通り過ぎ、その際にこれらの突起の
側壁同士が接触する場合にシール基底部が完全にウエブに被さるまで、シール基
底部が、蓋に対して相対的に簡単に一方、あるいは他方の方向へと若干回転させ
られる。突起の三角形状が厳密に遵守される必要のないこと、そしてこれらの三
角形の側面が、だんだんと細くなり、かつ鋭角状に延伸している形状の持つ利点
が失われることのないように凸状、あるいは凹状にも湾曲していて良いことは、
明白である。
【0059】 さらにU字型シール基底部の内側脚部がその直径方向において外側に周回する
リングビードを呈しているところの本発明の実施形態が望ましい。然るべき方法
で蓋のウエブは、直径方向において内側へと突き出している、周回している突起
を有していて、この突起は、シール基底部を被せた場合にシール基底部の内側脚
部のもとでリングビードによって把持される。
【0060】 蓋のウエブのもとで直径方向において内側に向かって突出している突起は、横
断面において程度の差はあれ鋭角状に延伸しているノーズ形状を有しているのが
望ましく、その結果、この先端に沿って非常に幅の狭い、ほぼ直線状の、周回す
る噛合い範囲がウエブのノーズ状突起と内側U字型脚部の外面との間で得られ、
このことが、この幅の狭い噛合い面上での比較的大きな圧力へとつながり、その
結果、これによってシールの非常に優れた密封性が達成される。
【0061】
【発明の実施の形態】 本発明の望ましい実施の形態に関する以下の記述と該当する図面を参照して本
発明のその他の利点、特徴および用途を詳しく説明することにする。
【0062】 本発明に係るシール構造の全体構成を図8に示しているが、まず、個々の特徴
部分を説明する。
【0063】 本発明はプラスチック製容器の上面群あるいは蓋、さらにはプラスチック以外
の材料を使用した容器の上面壁としてプラスチック材を使用した容器、あるいは
プラスチック製蓋を使用した容器の流体を出し入れする開口部を開閉するための
蓋、特にその蓋に適用するシール性にすぐれたシール機構の改良に関する。
【0064】 本発明にかかるシール機構の全体構成は図8、図9および図11に示している
が、これらの構成を説明する前に、個々の構成部材の特徴を説明する。
【0065】 図1はシール基底部3で構成された下部シール機構の一部の横断面を示してい
る。そしてシール基底部3の内側にベローズ16が描かれているが、このベロー
ズ16の中央部には図8に示すように円筒状の注出口17が設けられている。
【0066】 シール基底部3は、内側U字型脚部5と、外側U字型脚部6と、更に両脚部5
,6の上端を連結するフランジ部分7で、実質的に断面U字型に形成されている
【0067】 そして前記外側U字型脚部6は図3に示すように容器蓋あるいは容器上壁1に
形成してある溝10に係合し、他の内側U字型脚部6との間にウエブ4(壁面)
を抱持してシールするようになっている。
【0068】 前記内側U字型脚部5は、その下方に自由端を有し、この端部に前記U字型脚
部5の延長部分15(図4)が形成され、そしてこの端部は、容器内の収納物を
完全に排出できるように切欠部を形成している。
【0069】 内側シール基底部5の直径方向の外面に、横断面がほぼ台形、あるいは三角形
の突起が設けられている。
【0070】 外側U字型脚部6は、その横断面において実質的に直線状であるが、その外表
面に噛合い要素である突起8(図4)を有しており、この突起8のうち図1には
1つだけが側面図に示されているが、これについては後にさらに詳細に記述する
ことにする。
【0071】 図から判るように、U字型脚部6の端部に傾斜面6'が形成されており、そし てその下端部は縮小され、そしてこの傾斜部6'は、噛合い要素(突起)8の先 端まで延び、これによって、容器蓋1に周回して形成されている。溝内に、この
U字型脚部が容易に挿入できるようにしている(図3)。
【0072】 図2には、蓋1の開口部の縁部の一部が、一部断面図で示されていて、この縁
部は、図1と関連して記述されたシール基底部3と係合するようになっている。
図2にはウエブ4が、詳細に示されており、このウエブ4は、周回して形成され
ている溝10の一側壁を形成しておりそしてこのウエブ4は直径方向において内
側へと向けて突き出した、横断面がノーズ形状をした突起13が形成されている
【0073】 この構造によってウエブ4の上端部は、ビード4'へと向けて厚みが増してお り横断面がノーズ状の先端あるいはエッジ13をもつ突起を形成しており、この
突起は、蓋1内において開口部縁部の直径方向において最も内側の部分を形成し
ている。
【0074】 外側溝壁11の内周面には、上方に向かって縮小された鋭角状の三角形の形を
した噛合い要素(係合突起)9を多数列設している。そして水平に延びている溝
10の底部を形成している容器壁の部分は、12で示されており、外側溝壁11
と低部12とウエブ4でU字形の溝10を形成している。
【0075】 図3には、図1と図2に個別に示された両方の部分が係合された状態で示され
ている。
【0076】 この係合状態において横断面がU字型をしたシール基底部3が容器蓋1側のウ エブ4を包持しており、そして反対にシール基底部3の外側U字型脚部6が蓋1
の溝10内に挿入され、この溝10はウエブ4の背後を取り囲むように伸びてい
る。
【0077】 また、平面視で三角形状をした噛合い要素、即ち、係合突起8と9が互いに交
互に連続して噛合ないし係合しており、蓋1に対するシール基底部3とシール構
造2の相対的回転を防止している(図4,5,6)。
【0078】 更に、内側U字型脚部5の外周に形成されたビード14は、蓋1側に形成され
たノーズ状をした突起のエッジ13を、内側U字型脚部5の外周面のビード状に
厚くなった上端面で押圧し、そしてビード14の上部の凹状側面部が、横断面に
おいて比較的鋭角に形成されているノーズ状突起のエッジ13と堅固に密封状態
で係合している(図3)。
【0079】 シール基底部3の外側U字型脚部6の外周面に形成された突起8は、図4の正
面図に明確にその形状を示している。
【0080】 個々の係合突起8は、互いにある間隔をあけて規則的に配置されており、この
間隔は、その間に蓋1側に形成されている噛合い要素(係合突起)9(この係合
突起9は、図5の側面図に示されている)を配置して係合させるようになってい
る。
【0081】 図5は、直径方向に内側から蓋開口部の縁部へと向かって示した図面の一部で
ある。
【0082】 この図5と図2を参照してウエブ4、あるいはノーズ状突起を有するこのウエ
ブ4の上部のビード状に厚くなった部分が確認でき、この突起の下縁のエッジ1
3は、水平な線を形成している。
【0083】 前記ウエブ4は、外側溝壁11側に形成した噛合い要素(係合突起)9の下方
を覆っており、その結果、この噛合い要素9の下部は、破線で示されている一方
、三角形状をした突起9の先端は、完全に見ることができる。
【0084】 その際に係合突起9の図面寸法は、図4に示すシール基底部3の外側U字型脚
部6の外周面に形成した突起8の図面寸法と正確に同じである。
【0085】 図3を参照すると容易に想像できるように、然るべき形状の突起を溝10の底
部と、そしてこの溝底部に向かい合っている外側U字型脚部6の自由端下端に設
けて両者を係合させることもこの図3の構造と同様に良好に行うことができる。
【0086】 図6は、図3に矢印で示した平面的に間隙Sを見た図であり、この間隙Sは外
側U字型脚部6と溝10の外側壁11との間の噛合い要素8、9の噛合空間とし
て残されている。
【0087】 その際に、一方ではシール基底部3側に、また他方では蓋1側にそれぞれ設け
た三角形状の噛合い要素8、9は、遊びをもって互いに噛合っている。その他に
、この図から噛合い要素の厚みも直径方向で測定して蓋1側の噛合い要素9は上
方の先端に向かって薄く形成されている(図6)。
【0088】 この特徴により、噛合い要素8と共に外側U字型脚部6を溝10(この溝10
は、容器蓋1のウエブ4の周囲に形成されている)内に容易に挿入することがで
きる。
【0089】 図7には、噛合い要素の別の形状が図6と同様な図面で示されている。この噛
合い要素18、19は、正面視で三角形状の突起であって、この突起は、直径方
向にだんだんと細くなっており、しかも噛合い要素18の場合は、直径方向にお
いて外側に向かってだんだんと細くなっており、そして対向する噛合い要素19
は半径方向に内側に向かってだんだんと細くなっている。そして軸線方向におい
て噛合い要素18と19は、それぞれ一定の横断面を有している。
【0090】 そしてこれらの噛合い要素18、19間の十分な遊びにより、シール基底部3
と蓋1のウエブ4、あるいは開口部縁部を図3に示すように簡単に嵌合させるこ
とができる。なお、前記係合突起18、19は水晶の結晶のような多角錐を想像
すると理解し易い。
【0091】 図8には容器開口部に挿入された別のシール機構の断面図を示しており、溝1
0を取り囲んでいる容器蓋1の範囲の一部も示されており、このシールは機構は
、中心のシール軸に至るまで断面で示されている。
【0092】 図1ないし図7に示されたシール機構と比較して、とりわけ強調すべきことは
、図8には蓋1の比較的大きな部分が示されていることであって、その結果、直
接溝10を取り囲んでいる蓋1の部分1aは、その他の蓋部分1bの表面に対し
て上方に段差が形成されており、しかもほぼ溝10の深さの分だけ高い位置にあ
ることが確認出来る。
【0093】 別のシール機構の部分として、注出口17にねじ込まれているねじ込みキャッ
プ20が示されており、この注出口17は、ベローズ16を介してシール基底部
3に連結されている。
【0094】 その他の構成として、ベローズ16の外周方向の下面には、シール基底部3の
近傍に通気要素25が形成されており、この通気要素25は、ベローズ16が外
方に引出された場合に、直径方向の内側へと突出するのであって、その際にこれ
らの通気要素25の間に通気開口部が自由に形成される一方、この通気要素25
によって形成された中央の開口部は、液体などの本来の注出開口部を形成してい
る。
【0095】 図8に示したベローズ16を外方に引出すために、ねじ込みキャップ20はリ
ングストラップ21を備えており、このリングストラップ20は一部に、手で容
易に引裂ける切断部24を介して、そして一部ではヒンジ状の固定結合部(図に
は示されていないが)を介しても、このねじ込みキャップ20と結合されている
【0096】 注出口17とともにベローズ16を外方に引出すために、リングストラップ2
1をねじ込みキャップ20より持上げ、その際に手で引裂くことの出来る切断部
24が引裂かれ、そしてリングストラップ21は、その端部とともに、ねじ込み
キャップ20の向かい合っている範囲でこのねじ込みキャップ20に固定された
ままであるのが望ましい。
【0097】 ねじ込みキャップ20と、そしてこのねじ込みキャップ20とともにネジ部を
介してこのねじ込みキャップ20と結合されている注出口17を外方に抜出すた
めに、1つ、あるいは2つのフィンガが、リングストラップ21と噛合うことが
できるのであって、その際にベローズ16は、外側に向けて折曲げて延ばされ、
そして通気要素25が折返され、その結果、注出口17が完全に外側に折り曲げ
られているときに、通気要素25はほぼ直径方向に内側に突出する。
【0098】 その際にウエブ4にらるU字型シール基底部3の係合および溝10への外側U
字型脚部6の係合は、このシール基底部3が確実にウエブ4、あるいは容器蓋1
の開口部縁部に固持された状態になる。
【0099】 容器内の流動性材料を注出するために、容器を傾斜させるか、あるいは逆さま
にすると、容器の内容物は、実質的に完全に容器から注出させることができる。
【0100】 とりわけこれに関連して、シール基底部3の内側U字型脚部5(この脚部5は
、その一部が容器の内部に大きく突き出しているのであるが)は、図8に示され
ているようにハッチングされていない部分が、その端部で切除されている(図4
参照)。その結果、内側U字型脚部5の後方に集まる流動性材料が、この内側U
字型脚部5の個々の直径方向の突起の間の間隙を通じて流れることができるので
ある。
【0101】 液体のわずかな残りが、確かに蓋1の内側溝29(この内側溝29は、蓋1の
表面の部分(範囲)1aを残りの部分1bに対して段差を付けて形成されるので
あるが)内に集まる可能性があるが、しかしながらこの溝29の容積は比較的小
さいので、この範囲にはほんのわずかな液体しか集まらず、そして容器内の流動
性材料を実質的に完全に排出できるのである。
【0102】 図9は、図8に類似した別の実施の形態をを示しており、これにおいては開口
部縁部は、図8に示した、蓋1の開口部縁部と同一に形成されているが、容器に
使用されたシール機構は、図8に基づくシール機構とは異なっている。
【0103】 図9に示す実施の形態においては、ねじ込みキャップ30は筒状部の外周に雄
ねじを有し、一方、シール基底部3のU字型脚部5'には、前記雄ねじが螺合さ れる雌ねじを有している。そして内側U字型脚部5'の下端部には、リング状の メンブレンシール27を有するメンブレン26が、手で容易に引裂いて開けるこ
との出来る結合部(引き裂き線)28を介して取付けられている。
【0104】 このシール機構を使用する際は、まずねじ込みキャップ30を回動してシール
基底部3よりネジを緩め、その後、リングシール27とともにメンブレン26を
引裂き線28に沿ってシール基底部3から分離し、その結果、容器の内容物を排
出できる。
【0105】 この種のシール機構は、例えば壁面塗料容器(この容器においては購入中に、
あるいは購入後にメンブレン26を除去するのであるが)向けに使用するのであ
って、これは容器内にある塗料の顔料を混合するためである。その後、ねじ込み
キャップ30を再び閉じ、そしてユーザは、然るべく顔料の混ざった壁塗料を持
ち帰ることになる。
【0106】 図10ないし図12には、本発明の別の実施の形態が示されており、この実施
の形態においては容器内に収容された流動物の残量の排出の問題が完全に解消さ
れたものが示されている。図10には容器蓋1の開口部縁部の断面図を示してい
るが、溝10はウエブ4を取り囲んでいる蓋の部分を凹形にくぼませて形成した
ものではなく、それよりもむしろ第2の、直径方向において外側のウエブ(溝壁
)11'が設けられており、このウエブ11'は蓋1の表面から軸線方向に突出し
ているウエブ4に平行に、しかもこのウエブ4の外側で直径方向に延びている。
【0107】 この構造によって蓋1の下面は、完全に平坦になり、そして本発明のシール機
構が適用された同じ開口部縁部を示している図11の例からも判るように、容器
の収容物を残すことなく排出できるようになっている。この実施例でも判るよう
に、一方では両方のU字型脚部5と6がラジアル方向において内側のウエブ4を
包囲し、そして他方においてU字型脚部6も、ウエブ4と外側溝壁11'との間 に形成される溝10に嵌入されている。
【0108】 先の実施の形態と同じ方法で、ここでも噛合い要素8、9が設けられており、
この噛合い要素8,9は、容器蓋1に対してシール基底部3が相対回転をしない
ようにしている。。
【0109】 内側ウエブ4は、直径方向において外側ウエブ11'よりも若干短くされてお り、シール基底部3を図11のように被せた場合に、この実施の形態においても
シール基底部3の表面は、外側ウエブ11'の上縁部とほぼ面一になるようにし ている。
【0110】 容器の蓋1の下面は、前のように実質的に平坦であり、そしてシール基底部3
の内側U字型脚部5もその切欠きされた部分(図4参照)とともに容器の蓋1の
内側面を越えて容器の内部へと突出して形成されている。そのために内側U字型
脚部5は、蓋1の内面に沿って、および注出口17を通じて行われる、容器内に
ある流動材料の流出を邪魔することがない。
【0111】 図11と図12に示された実施の形態の特徴は、溶着する当て片(把持部)2
2が設けられていることである、この当て片22は、一種の耳部であり、手で容
易に引き裂くことの出来るブリッジ、あるいは連結部23によってリングストラ
ップ21と結合されている。
【0112】 この当て片22は、図12の如く外側ウエブ11'の上縁部に、例えば超音波 溶接、あるいは接着によって固定される。なお、図12の平面図では当て片22
は、クロスハッチングで外形が示されている。
【0113】 この構造によってリングストラップの持上げ、およびシール機構の引抜きは、
容器の蓋1の開口部縁部との噛合いからのシール基底部3の何らかの持上げを含
めて有効に防止される。このためには蓋1の外側溝壁11'の上面ち固定された 連結部23を引きちぎらねばらないためであり、その結果、開封操作の試みが行
われていれば、それが目で見て分かるのである。
【0114】 しかし当て片22、あるいはキャップの縁部は、シール基底部3のフランジ部
分7の上面に溶着あるいは接着されていても良く、それは、ベローズ16(図8
)が内側に折曲げられている場合に、シール機構は蓋1の溝10の壁と関連して
非常に高い剛性をもっているので、溝10からのシル基底部3の持上げることが
実際にはできない。
【0115】 前記の2つの実施の形態において容器の蓋1の開口部縁部は、図1ないし図9
の実施の形態でのS字型横断面か、あるいは図10および図11に示すように蓋
1の表面に垂直に突出しているダブルウエブあるいは溝壁4、11'かのいずれ かに基づいて剛性と形状安定性が比較的高い。前記シール機構によっても容器の
蓋1の開口部縁部でのシール基底部3の堅固で、確実で、しかも密接な噛合いが
保証される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 シール機構を形成するシール基底部の腰部の断面図である。
【図2】 蓋開口部の縁部のを断面図である。
【図3】 容器開口部のウエブに嵌合させたシール基底部の一部の断面図である。
【図4】 図1に示したシール基底部の一部の直径方向の正面図である。
【図5】 容器開口部の縁部の一部を直径方向で内側から見た正面図である。
【図6】 シール基底部と外側溝壁との間に残存している間隙の一部の平面図で、その中
に噛合い要素を示している。
【図7】 噛合い要素の別の実施形態を図6に対応して描いた平面図である。
【図8】 図1ないし図7に描かれた蓋開口部に挿入されたシール機構の断面図である。
【図9】 ベローズを有しない別の実施形態の蓋開口部に挿入されたシール機構の断面図
である。
【図10】 容器蓋の開口部縁部の別の望ましい実施形態の一部を示す断面図である。
【図11】 埋込まれたベローズシールを有する図10に示した開口部縁部の断面図である
【図12】 図11に示したシール機構の一部を示す平面図である。
【符号の説明】
1 容器蓋 1a 蓋の部分 1b 蓋の他の部分 2 シール下部 3 シール基底部 4 ウエブ(壁面) 4’ ビード 5 内側U字型脚部 6 外側U字型脚部 7 フランジ部分 8,18 噛合い要素(係合突起) 9,19 噛合い要素(係合突起) 10 溝 11 外側溝壁 11’ 外側のウエブ 12 底部 13 突起のエッジ 14 ビード 15 延長部分 16 ベローズ 17 注出口 20 ねじ込みキャップ 25 通気要素 21 リングストラップ 24 (当て金)切断部 26 メンブレン 27 リング状のメンブレンシール 29 内側溝 30 ねじ込みキャップ 28 結合部 22 当て片 23 連結部
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成12年5月18日(2000.5.18)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0001
【補正方法】変更
【補正内容】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、蓋の開口部に嵌入されたプラスチックシール構造を有する容器のプ
ラスチック蓋のシール構造に関するものである。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0002
【補正方法】変更
【補正内容】
【0002】 厳密に言えば、本発明は容器のプラスチック蓋とシール機構との組合わせに関
するものであって、このシール機構は、蓋の開口部に嵌入された、シール基底部
を有するシール下部、このシール下部の注出口にねじ込むことの出来るねじ込み
キャップによって構成されており、その際に蓋開口部の縁部は、リング状に周回
している、蓋の外側に指向しているウエブを有し、このウエブは、蓋開口部に挿
入されたシール基底部と嵌合し、そして該シール基底部は、横断面においてU字
型に形成され、そして両方のU字型脚部によってウエブを包持し、その際にウエ
ブを取り囲んでいる溝が容器の蓋に設けられ、該溝にU字型シール基底部の外側
脚部が嵌合している。 容器の蓋とシール機構からなるこのような組合わせシール構造は、EP-A-0620
160号公報によって知られている。上述した印刷物による組み合わせにおいては 、開口部を取り囲んでいるユニオンの範囲は容器蓋内にくぼんで形成され、その
結果、このユニオンと周囲を取り囲んでいる容器壁との間に溝が形成される。 前記溝は、その中に収容される部品よりも遙かに幅が広く、この部品が容器ユ
ニオンに被せる際に拡張するビード縁部を有しているためであり、このビード縁
部は、外側に指向している突起をユニオンのもとで把持している。 その際に相対的に幅の広い溝の内部でシール基底部の、あるいはこのシール基
底部を付加的に取囲んでいるリングの下端部に難なく嵌合できる。 また、FR-A-2 760 435号公報によりアルミニウム容器向けねじ込みリングが知
られており、このねじ込みリングは、付加的な外部容器とともにアルミニウム容
器に被せられ、そしてその際にアルミニウム容器の縁部をU字型に包持するので
あって、その際に噛合い要素は、外部容器とシールリングとの間に設けられてい
て、この噛合い要素は、ねじ込みリングと外部容器との間の相対的回転を防止す
るようになっている。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0003
【補正方法】変更
【補正内容】
【0003】
【従来の技術】 プラスチック蓋とプラスチックシールとの然るべき組合わせによって密封され
ている容器を充填する際に、様々な充填技術が存在する。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0004
【補正方法】変更
【補正内容】
【0004】 これは実質的にいわゆる「オープンヘッド充填」と「クローズドヘッド充填」と
に分けることができる。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正内容】
【0005】 オープンヘッド充填では、まず容器が蓋を付けずに充填され、それから蓋がそ
の中にすでに嵌入されているシール機構と一緒に容器に被せられる。その際に一
般に容器は、プラスチックバケツであるが、しかしながら該容器は、鋼板、ある
いはその他の材料によっても製造することができる。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正内容】
【0006】 クローズドヘッド充填では、まず蓋がプラスチックシールなしに容器に被せら
れるか、あるいは蓋とともに、あるいはその上面とともに一体式に形成されてい
る容器が使用されるであって、その結果、必要に応じて充填のための開口部が、
容器の蓋に設けられていなければならないのであって、この開口部には充填後に
プラスチックシール構造が嵌入される。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】 その限りにおいて、本発明はシールと容器、あるいは容器上面との組合わせ構
造に関するものであるが、ただし容器上面が、シール開口部を有し、そして容器
と一体的に形成されている場合に限るのである。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】 従って「蓋」という用語も、本発明の対象物に関する限り、この蓋がシール開
口部を有する、容器のその他の部分と一体的に形成された容器の上面をも含んで
いるように理解されねばならない。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】 オープンヘッド充填の場合に、容器に充填を行う前に個々のシール部品(例え
ば、シール基底部、あるいはシールの保証要素も)を蓋と一緒に溶着することも
可能であって、その結果、これによってシールと容器の蓋との間の固定結合が得
られる一方(DE 35 28 815-A1号公報、あるいはDE 44 10 790-A1号公報を参照の
こと)、このような溶着は、容器の充填後に初めて然るべき蓋開口部に嵌入され
るシール機構においては一般にもはや可能ではないか、あるいはシール基底部と
ウエブが特別な実施形態を有している場合に限ってしか可能でない。その理由は
、蓋の内側からは溶接工具の然るべき対抗ホルダを難なく取付けることが出来な
いためである。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】 故にいわゆるクローズドヘッド充填の際には、一般により手間のかかるシール
構造物が選ばれるのであって、これは、このシール構造物を蓋開口部のウエブと
できる限りしっかりと、しかも確実に結合させるためである。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】 この手間のかかる構造物の本質は、溶着工具を取付けることができできるため
に、例えばウエブが直径方向において外側に指向しているフランジ部分を有して
いる、および/あるいは蓋表面から十分に大きく突き出していることにある。
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】 別の公知の例ではこのウエブは、その外側に雄ねじを備えていて、この雄ねじ
にはシールの外側ロックリングがねじ込まれている。 その際にこのロックリングは、同時にシール下部のために、より厳密に言えば
シール下部のシール基底部のために保持機能を及ぼし、その際に一般にシール下
部のシール基底部が、シール基底部と称されていて、このシール下部は、蓋の開
口部縁部、あるいは該開口部縁部を形成するウエブと噛合っている。
【手続補正14】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正内容】
【0013】 一般にこのシール基底部は、横断面においてL字型に形成されていて、そして
ほぼ円筒状の、周回する密封ウエブ(この密封ウエブは、開口部縁部の、直径方
向において内側の部分と噛合っているのであるが)を限定している内側L字型脚
部と、フランジ部分(このフランジ部分は、容器開口部の縁部に、あるいは蓋の
ウエブの上部縁部に接していて、そしてロックリングによってこの縁部に固定さ
れているのであるが)を有している。
【手続補正15】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正内容】
【0014】 そのようなシール構造物は、もちろん比較的手間である。その理由は、これが
一方では容器蓋が軸線方向に比較的長い、円筒状ウエブ(このウエブは、雄ねじ
を備えているが)を有する必要があり、そして他方ではこのシールが付加的にな
お1つのロックリングを必要とするためである。
【手続補正16】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正内容】
【0015】 前記ロックリングは、確かに最初はねじ込みキャップとともに一体式に製造で
きるが、しかし使用時にはこのねじ込みキャップから分離されねばならないので
あって、その結果、この手間のかかるシール機構は最終的には以下の3つの部品
によって構成されている。
【手続補正17】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正内容】
【0016】 即ち、シール下部、ねじ込みキャップ(場合によっては、リングストラップを
有しているのであるが)およびロックリングである。 ほぼすべての上述した容器のシール機構の別の短所は、ウエブとそれによって
シール機構も軸線方向において容器蓋から比較的大きく突き出さねばならないこ
とである。しかしながらこのような突出したシール機構は、充填済みの容器を輸
送する際に事情によっては大きな荷重にさらされるのであって、このことが容器
内容物の漏れへとつながる可能性があるか、あるいはシール機構の気密性を保証
するための付加的に手間のかかる措置を必要とするのであって、この措置とは例
えば、蓋内に窪みを効果的に形成する容器側面を高く形成することであって、こ
の窪み内にはシール機構を然るべく保護して収容できる。
【手続補正18】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正内容】
【0017】 別の公知の実施形態においては、ウエブ内に密封されて挿入された、シール基
底部の円筒状部分に1つ、あるいは複数の直径方向において外側に指向したロッ
ク用突起部が設けられていて、このロック用突起部によってシール基底部が、蓋
開口部に確実に固定されねばならないのである。
【手続補正19】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正内容】
【0018】 本発明を前提にしているこの変形例においても(DE 35 42 769 A1号公報の図 6と図7を参照のこと)、ウエブとシール基底部は、所定の密封性を保証するた
めに、軸線方向において比較的長く形成されている。
【手続補正20】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正内容】
【0019】 そのほかに蓋とシール機構からなるこの公知の組合わせにおいてもウエブは、
蓋の開口部縁部で軸線方向において周囲を取囲んでいる容器表面から大きく突出
していて、その結果、シール機構は、輸送時に、とりわけ容器がシール機構とと
もに下方の地面に落下するときに(このことは、国内規格、あるいは国際規格の
要求を満たすために所定の落下試験によって検査されるのであるが)、シール機
構の密封性を損なうような非常に大きな荷重にさらされる。
【手続補正21】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正内容】
【0020】 しかしながら次のようなシールもすでに知られている。即ち、このシール機構
によるとシール基底部が横断面においてU字型に形成されており、そして容器の
開口部縁部のウエブを、すでにずっと以前から鋼板製容器によって知られている
ように包持しているのであって、この鋼板製容器は、ウエブの代わりに巻締め加
工された開口部縁部を有しており、この開口部縁部は、プラスチックシールのU
字型に形成されたシール基底部によって包持されている。
【手続補正22】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正内容】
【0021】 しかしながらこのシール機構においても、すでに上述したロックリングと類似
して、外側ロックリングが設けられており、このロックリングは、U字型シール
基底部に取付けられており、そしてこのシール基底部をスナップ噛合いによりウ
エブの縁部に保持している。
【手続補正23】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正内容】
【0022】 最後に述べたシール機構および溶着されていない別の公知のシール機構の別の
短所は、容器開口部内でシール基底部の回転が可能であるということでもある。
その理由は、容器開口部の縁部およびシール基底部が通常では回転対称的に形成
されているためである。とりわけ注出口、および/あるいはねじ込みキャップの
タップ部は、初回の使用後に容器の充填媒体と接触しているので、ねじ込みキャ
ップおよび注出口のタップ部は非常にたやすく固着する可能性があり、このこと
は、ねじ込みキャップの緩めを困難にしている。 そしてねじ込みキャップを開けようとする場合にシール機構がねじ込みキャップ
とともに共回りしてしまい、容器を開けることがほぼ不可能になる。
【手続補正24】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0023
【補正方法】変更
【補正内容】
【0023】
【課題を解決するための手段】 上記において検討した従来技術に比べて、本発明の課題は、蓋と組合わせて実
質的に二分割式シール機構を、このシール機構が簡単な形状にも拘わらず操作面
での高い信頼性を提供し、さらにシール機構の密封性が非常に厳しい輸送条件の
下でも保証されていて、かつ、このシール機構が使用時に信頼のおける機能性を
有しているように製造することである。
【手続補正25】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0024
【補正方法】変更
【補正内容】
【0024】 この課題は、シール基底部の外側U字型脚部の下縁部が外部からの介入に対し
て保護され、そして溝の範囲において、そしてこの溝に噛合っている、シール基
底部の外側U字型脚部の範囲において蓋に対するシール基底部の相対回転を少な
くとも制限する噛合い要素が交互に設けられているような手段で、シール基底部
の外側U字型脚部がぴったり合うように溝に噛合っていることによって解決され
る。
【手続補正26】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0025
【補正方法】変更
【補正内容】
【0025】 シール基底部の外側U字型脚部が内側ウエブを取囲んでいる溝と噛合うことに
よって、その下部縁部が外部からの介入から保護されている。 この構成により、シール基底部を容器開口部から持ち上げて外すことを、たとえ
不可能ではないにしても、困難にする。
【手続補正27】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0026
【補正方法】変更
【補正内容】
【0026】 このことは、例えばシール機構がベローズシールであり、そしてこのベローズ
が容器開口部内に内側へと折り曲げられている場合には、なおさら良く当てはま
る。この状態ではシール基底部は、内側へと折曲げられたベローズによる、この
ベローズとともに挿入された注出口による、そして該注出口にねじ込まれたねじ
込みキャップによる、内側から作用する支持に基づいて非常に大きな剛性と形状
安定性を有する。
【手続補正28】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0027
【補正方法】変更
【補正内容】
【0027】 従って適切な措置によってベローズの外側への折り返しが防止される場合には
、シールは操作されないように良好に保護されている。
【手続補正29】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0028
【補正方法】変更
【補正内容】
【0028】 そのほかにシール基底部の外側U字型脚部を溝に噛み合わせることによってウ
エブでのシール基底部の保持を著しく改善させることが出来る。
【手続補正30】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0029
【補正方法】変更
【補正内容】
【0029】 そのほかにシール基底部によってウエブをU字型に包持することによって、付
加的なロックリングを使用しなくてもシール基底部と開口部縁部との密接な噛合
いを形成することができる。
【手続補正31】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0030
【補正方法】変更
【補正内容】
【0030】 ウエブを取囲んでいる溝が次のように形成されている本発明の実施形態が望ま
しい。
【手続補正32】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0031
【補正方法】変更
【補正内容】
【0031】 即ち、第2のウエブが第1のウエブに対して平行に容器表面から離れて延び、
そして第1の内側ウエブを中心にリング状に延びている。その際に両方のウエブ
は、シール基底部の外側U字型脚部を取囲み、そしてこの外側U字型脚部を介入
から保護しているだけでなく、これら両方のウエブは、開口部縁部の補強をも効
果的に行っている。 そして例えば容器が落下した場合にシール機構の安定性に、さらにシール機構
の密封性に大いに貢献している。その際にウエブが軸線方向に上方に向かって蓋
の表面から突出して延びていることは、一般に重要ではない。それは、このよう
な多くの容器のもとでは蓋の外側淵部にはもともとウエブ、あるいはフランジ部
分が設けられており、その結果、蓋の面が全体的に蓋の縁部に比べて沈められて
いるためである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),AL,AU,B R,CA,CN,CZ,HU,ID,IL,JP,KR ,LT,LV,MX,NO,NZ,PL,RO,RU, SG,SI,TR,US Fターム(参考) 3E084 AB01 BA03 CA01 CB01 CB02 CB04 CC03 DA01 DB12 DC03 EA04 EB03 EC03 FA09 FB01 FC07 GA04 GA08 GB04 GB12 GB17 KB01 LC02 LC04

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 容器のプラスチック蓋(1)とプラスチックシール機構とか
    らなり、 該プラスチックシール機構は、蓋(1)の開口部に嵌合可能な、シール基底部
    (3)を有するシール下部(2)と該シール下部(2)の注出口(17)にねじ
    込み可能なねじ込みキャップ(20)によって構成されており、前記蓋(1)の
    開口部の縁に、リング状に周回する、蓋の外側に向かうウエブ(4)を有し、該
    ウエブ(4)は、蓋(1)の開口部に挿入されたシール基底部(3)と嵌合し、
    そして該シール基底部(3)は、横断面においてU字型に形成され、そしてシー
    ル基底部(3)に形成された両方のU字型脚部(5、6)によって前記ウエブ(
    4)を包持したシール機構において、 前記蓋(1)にはウエブ(4)を中心にして周回している溝(10)が設けら
    れ、該溝はシール基底部(3)の外側U字型脚部(6)と嵌合するように設けら
    れていることを特徴とするプラスチック蓋の閉止構造。
  2. 【請求項2】 前記ウエブは、蓋の外表面に突き出し、第2のウエブ(11
    )は、第1のウエブ(4)に対して平行に、かつ間隔をあけて、しかも直径方向
    において第1ウエブの外側で周回して設けられ、これらのウエブの間で溝(10
    )が形成され、該溝内にシール基底部(3)の外側脚部(6)が嵌合しているこ
    とを特徴とする請求項1に記載のプラスチック蓋の閉止構造。
  3. 【請求項3】 直径方向において外側の第2のウエブ(11)は、内側の第
    1の内側ウエブ(4)よりも軸線方向に長く、あるいは高く形成されていること
    を特徴とする請求項2に記載のプラスチック蓋の閉止構造。
  4. 【請求項4】 第1と第2のウエブ高さの差は、シール基底部(3)の両方
    のU字型脚部(5、6)を結合しているフランジ部分(7)の厚みにほぼ等しい
    ことを特徴とする請求項2に記載のプラスチック蓋の閉止構造。
  5. 【請求項5】 前記溝は、ウエブの直近において蓋の表面よりくぼませて形
    成され、該ウエブは、直径方向において溝の内側の壁を形成していることを特徴
    とする請求項1に記載のプラスチック蓋の閉止構造。
  6. 【請求項6】 前記溝を取り囲んでいる蓋の範囲は、蓋のその他の面に比べ
    て溝を直接取り囲んでいる蓋表面から少なくともほぼ溝の深さに相当する高だけ
    突出していることを特徴とする請求項5に記載のプラスチック蓋の閉止構造。
  7. 【請求項7】 前記溝を直径方向において蓋開口部の外側で取り囲んでいる
    範囲から測定した該溝(10)の深さは、該溝(10)の底部から測定した第1
    ウエブ(4)の高さよりも高いことを特徴とする請求項5あるいは6に記載のプ
    ラスチック蓋の閉止構造。
  8. 【請求項8】 ウエブ(4)の高さと溝(10)の深さとの差は、シール基
    底部(3)の2つのU字型脚部(5、6)を結合しているフランジ部分(7)の
    厚さにほぼ等しいことを特徴とする請求項7に記載のプラスチック蓋の閉止構造
  9. 【請求項9】 シール基底部(3)に、そして該シール基底部(3)に隣接
    した、容器開口部の縁部範囲(4、11、12)に交互に噛合い要素(8、9)
    が設けられ、該噛合い要素は、蓋(1)に対するシール基底部(3)の相対回転
    を少なくとも制限することを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載のプラ
    スチック蓋の閉止構造。
  10. 【請求項10】 前記シール基底部(3)に設けられた噛合い要素は、シー
    ル基底部(3)の外側U字型脚部(6)に設けられていることを特徴とする請求
    項9に記載のプラスチック蓋の閉止構造。
  11. 【請求項11】 シール基底部(3)の噛合い要素は、該シール基底部(3
    )の外側U字型脚部(6)の直径方向において外側の円周面に、そして蓋(1)
    の該噛合い要素(9)は、溝(10)の外側溝壁(11)の直径方向において内
    側の面にそれぞれ設けられていることを特徴とする請求の範囲10に記載のプラ
    スチック蓋の閉止構造。
  12. 【請求項12】 前記噛合い要素は、溝(10)の中絶部とシール基底部(
    3)の外側U字型脚部(6)の切欠き部の形で設けられていることを特徴とする
    請求項1から11のいずれかに記載のプラスチック蓋の閉止構造 。
  13. 【請求項13】 前記蓋(1)に設けられた噛合い要素(9)は、直径方向
    の平面図において上方に向かって、そしてシール基底部(3)に設けられた噛合
    い要素(8)は、直径方向の平面図において下方に向かってそれぞれだんだんと
    細くなるように延びていることを特徴とする請求項1から12のいずれかに記載
    のプラスチック蓋の閉止構造。
  14. 【請求項14】 前記噛合い要素は、それぞれ直径方向において内側に突き
    出した突起(9)、あるいは外側に突き出した突起(8)として形成されていて
    、該突起は、平面図において鋭角三角形の形状を有していることを特徴とする請
    求項13に記載のプラスチック蓋の閉止構造。
  15. 【請求項15】 U字型シール基底部(3)の内側脚部(5)は、周回して
    いる外側リングビード(14)を有していることを特徴とする請求項1から14
    のいずれかに記載のプラスチック蓋の閉止構造。
  16. 【請求項16】 前記ウエブは、周回している、直径方向において内側に突
    き出した、しかも横断面においてほぼノーズ状をした突起(13)を有している
    ことを特徴とする請求項1から15のいずれかに記載のプラスチック蓋の閉止構
    造。
  17. 【請求項17】 シール基底部(3)のねじ込みキャップ、あるいは該ねじ
    込みキャップと結合されたリングストラップは、少なくとも一部、直径方向に外
    側ウエブを越すまで、あるいは溝を越すまで延びていることを特徴とする請求項
    1から16のいずれかに記載のプラスチック蓋の閉止構造。
JP2000533334A 1998-02-24 1999-01-16 プラスチックシール機構を有するプラスチック蓋の閉止構造 Pending JP2002504465A (ja)

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