JP2002501785A - 合成生体材料化合物 - Google Patents
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Abstract
Description
関し、より詳細には、本明細書においてスケライト(Skelite)(登録商
標)と呼ぶ本発明の化合物の分子的、構造的および物理的特徴に関する。
における生体材料研究の目標であった。生理的な骨の再形成過程に組み入れるこ
とができる生物活性を示す合成基質は、インビトロにおける骨細胞アッセイ[1
]、インビボにおいて吸収可能な骨セメント[2,3]、生体の骨とインプラン
トとの接着を増強する注入式コーティング[4]、種々の形態の注入式人工補綴
物および骨修復剤[5,6]およびエクソビボにおける組織工学[7]を含む用
途において興味深い。インビボにおけるこのような材料の主な目的は、最適な治
癒のために関連する骨組織における骨形成活性の刺激と、通常の連続した再形成
中に破骨細胞によって活発に吸収され得る機能とを組み合わせることである[8
]。インビトロにおいて、関連する機能は破骨細胞の吸収機能または無機物化し
た骨基質の造骨細胞による産生を評価し、定量することができる標準化した実験
用試験基質を提供することである[1]。このような基質は、特定の骨塩吸収細
胞である破骨細胞に作用されるまで、生体内環境において安定で、不溶性でなけ
ればならない。
カルシウムヒドロキシアパタイトは、生体適合性である数多くのカルシウム−リ
ン(Ca−P)化合物の一種である。他にはリン酸素八カルシウム[11]およ
びリン酸三カルシウムの両相(Ca3(PO4)2またはα−TCP/β−TCP )が含まれる[12]。化合物、特にHAは種々の程度の化学量論を示すことが
あり、Ca/P比は1.55〜2.2の範囲である[13]。このような材料は
、従来の高温セラミック処理法[14]によって、または低温での水化学的な性
質(low temperature aqueous chemistry)[15,16]によって人工的に製 造することができる。わずかに有害作用が存在しても骨細胞が影響を受けないと
いう点で、このような人工材料のほとんどは良好な生体適合性を示し、実際骨沈
着の増強が生じることがある[17,18]。現在、リン酸カルシウムの最も認
識されている医療用途は、熱スプレーまたはプラズマスプレーにより注入式人工
補綴用具および要素をコーティングして表面を骨通道性にすることである。生体
環境において安定であるCa−Pセラミックは、個々の化合物の混合物であるこ
とが多いであることがわかっている[19]。しかし、このような人工材料の骨
原性の可能性にもかかわらず、生理的な骨再形成の完全な過程に活発に関与する
ものはない。
では、リン酸カルシウムコロイドの懸濁液を高温処理することによって、石英基
質上に形成されるリン酸カルシウム系薄膜上で細胞媒介性の吸収が起きることが
報告された。インビトロにおいて使用すると、これらのセラミック膜は、破骨細
胞の活動の結果として、表面を貫通する多数の別個の吸収事象(空隙)を示し、
培養培地によって生じる溶解の徴候はなかった。このような空隙の規則的な縁は
、インビボにおいて骨塩を生体が吸収するのに必要な局所的な低いpHを維持す
る手段として、破骨細胞によって通常作製される波状の縁のサイズおよび形状と
密接に対応している。無機物化した骨基質の増強された沈着も、造骨細胞の存在
下においてこれらのセラミック上で生じる。
約67%のケイ素安定化リン酸カルシウムとを含む相を含有するCa−P混合物
の存在と、(2)独自の形態を示すこととが、公開されている本出願者の国際P
CT出願である、国際公開公報第97/09286号に後に明らかにされた。重
要なことは、Ca−Pコロイドの1000℃における熱処理によってHA粉末が
形成されるが、石英上で処理した同じコロイド懸濁液はHAとケイ素安定化リン
酸カルシウムが混合された相組成を有することが見いだされた。この膜のエネル
ギー分散型X線分析はコーティング中にSiが存在することを実証したが、断面 走査電子顕微鏡法はミクロ多孔質物理的構造を示した。
きる合成骨移植片を開発する臨床的重要性に関しては、破骨細胞および造骨細胞
の活性の助力で生体の骨に吸収され、再形成することができるリン酸カルシウム
系生体材料化合物を作製する際に導入したケイ素などの添加剤の役割に焦点を絞
ることが重要であった。化合物は製造方法によってのみ評価することができると
考えられるので、ミクロ多孔質物理的構造の他に化合物を化学的に評価すること
ができることが重要であった。特に、骨格に影響を与える生物的条件において、
新規化合物が十分に作用する理由を理解するために、安定化された化合物の具体
的な分子的および化学的構造を評価することが重要であった。化合物の分子的お
よび化学的特徴により、いくつかの異なる種類の骨に関連する臨床的な状態を治
療する際の化合物のさらなる用途も開発される。また、インビボ、インビトロお
よびエクソビボにおける特定の用途に使用するために設計されるように、これは
化合物のさらなる化学的変更も可能にする。
においてすでに公開されている本出願人らの研究は、HAの安定化されたα−T
CP相への変換を指摘した。驚くべきことに、分子的な観点から化合物の明白な
特徴の異なる経過中、得られた安定化された化合物は、実際に、本明細書に記載
され、スケライト(Skelite)(登録商標)と命名された全く新規な化合
物であると見いだされた。
製され、物理的および化学的構造に関して本明細書においてのみ詳細に評価され
た。生体材料化合物は微細な沈殿物の高温処理によって作製され、コロイド懸濁
液から作製され、Ca−P格子における置換を可能にする、適当なサイズのイオ
ン半径を有する添加剤を使用して安定化される。本発明の化合物は、一般に、カ
ルシウムヒドロキシアパタイトと共存し、それ自体、直径約0.2〜1.0μm
の相互接続形粒子を主成分とする、ミクロ多孔質形態を有する新規な安定化され
たリン酸カルシウム化合物である。本発明の化合物は、実質的に、生物媒体に不
溶性であるが、破骨細胞が働きかけたときに吸収されうる。本発明の化合物はま
た造骨細胞による有機骨基質沈着を促進し、破骨細胞および造骨細胞の活動によ
る生理的な骨再形成の経過中に生体の骨に吸収されうる。本発明の化合物はX線
回折、赤外分光法、核磁気共鳴分光法および光散乱粒子分析によって広範に分析
された。その結果、本発明の化合物の特徴的な性質は、ケイ素などの安定化元素
が、高い化学反応条件下においてリン酸カルシウム格子中に入り込む置換反応に
よる焼結作用中に生じる。結晶構造解析による特徴はグラセライト形態のアパタ
イト構造と関連づけられる。
の少なくとも1つが約0.1〜1.1Åのイオン半径を有する元素で置換されて
いる生体材料化合物が提供される。
元素から選択され、B、CおよびDは、約0.1〜0.4Åのイオン半径を有す
る元素から選択され、wは0に等しいかまたゼロより大きいが1より小さく、x
は0に等しいかまたはゼロより大きいが1より小さく、yは0に等しいかまたは
ゼロより大きいが1より小さく、zは0に等しいかまたはゼロより大きいが1よ
り小さく、x+y+zはゼロより大きいが1より小さく、iは2に等しいかまた
は2より大きいが4より小さいかまたは4に等しく、jは4−δに等しく、δは
ゼロに等しいかまたは0より大きいが、1に等しいかまたは1より小さいことを
特徴とする、式(Ca1-wAw)i[(P1-x-y-zBxCyDz)Oj]2を有する生体 材料化合物が提供される。
に関する種々の臨床的な状態に対する本発明の化合物のいくつかの用途を開発す
ることができる。このような用途には、本発明の化合物が微細または粗い粉末、
ペレット、三次元形状の小片、マクロ多孔質構造、薄膜およびコーティングとし
て存在するように製造することができる整形外科用途、上顎顔面用途および歯科
用途が含まれてもよい。
の骨を、カルシウム、酸素およびリンを含み、前記元素の少なくとも1つが約0
.1〜1.1Åのイオン半径を有する元素と置換される生体材料化合物で置換す
るための方法が提供される。本発明の方法は、骨格手術部位への生体材料化合物
の注入が、生体材料化合物と宿主との界面における新たな骨組織の形成と、主に
破骨細胞の活動による生体材料化合物の活発な除去と、造骨細胞の活動による新
たな骨組織のさらなる形成によって除去される生体材料化合物のその部分の置換
とを促進し、このような活発な除去および置換が生体の骨の再形成過程に本来備
わっているものである、骨格手術部位に生体材料化合物を注入するステップを含
む。
少なくとも1つが約0.1〜1.1Åのイオン半径を有する元素と置換される生
体材料化合物を使用して、ヒトおよび動物宿主における外傷または手術によって
生じる大型の分節状の骨の空隙、および偽関節骨折を修復するための方法が提供
される。本発明の方法は、分節状の骨の空隙部位または偽関節骨折部位への生体
材料化合物の注入が、生体材料化合物と宿主との界面における新たな骨組織の形
成と、主に破骨細胞の活動による生体材料化合物の活発な除去と、造骨細胞の活
動による新たな骨組織のさらなる形成によって除去される生体材料化合物のその
部分の置換とを促進し、このような活発な除去および置換が生体の骨再形成の過
程に本来備わっているものであることを特徴とする、分節状の骨の空隙部位、ま
たは偽関節骨折部位に生体材料化合物を注入するステップを含む。
元素の少なくとも1つが約0.1〜1.1Åのイオン半径を有する元素と置換さ
れる生体材料化合物を使用して、ヒトおよび動物宿主において骨格部位への注入
式の人工補綴物の結合を助け、人工補綴物の長期安定性を維持するための方法を
含む。本発明の方法は、骨格部位へのコーティング済み人工補綴物の注入が生体
材料化合物と宿主との界面における新たな骨組織の形成と、宿主の骨とコーティ
ングとの間の安定した界面結合の形成と、コーティングが減少させられるように
主に破骨細胞の活動によるコーティングのその後の活発な除去と、新たな骨組織
のさらなる形成によって除去されて宿主骨と人工補綴物との間に安定した界面結
合を直接形成する生体材料化合物のその部分の置換とを促進することを特徴とす
る、注入式の人工補綴物の選択した領域に生体材料化合物をコーティングするス
テップと、骨格部位にコーティング済み人工補綴物を注入するステップを含む。
の少なくとも1つが約0.1〜1.1Åのイオン半径を有する元素と置換される
生体材料化合物を使用して、ヒトまたは動物宿主において骨置換のための組織工
学用足場を提供するための方法が提供される。本発明の方法は、相互接続形空隙
を有する連続気泡構造を含むマクロ多孔質構造として生体材料化合物を形成する
ステップと、成熟骨細胞または前駆骨細胞あるいはそれらの両方と、マクロ多孔
質構造を組み合わせるステップと、構造全体に無機物化された新たな基質を形成
するために細胞を構造に浸潤させるステップとを含む。
を与える骨成長因子および他の因子を含むがこれらに限定されない種々の薬剤の
担体として、化合物を使用することもできる。
少なくとも1つが約0.1〜1.1Åのイオン半径を有する元素と置換される生
体材料化合物を使用して、ヒトまたは動物宿主の骨格手術部位に薬剤を投与する
ための方法が提供される。本発明の方法は、薬剤と生体材料化合物を組み合わせ
るステップと、生体材料化合物を組み合わせた薬剤を骨格手術部位に適用するス
テップであって、このような適用によって薬剤の局所的な放出が制御されるステ
ップを含む。
、本発明の化合物の機械的強度および靱性を増す添加剤などの添加剤と組み合わ
させてもよい。本発明の生体材料化合物はまた、物理的混合物または固溶体とし
て、カルシウムヒドロキシアパタイト、α−TCP、β−TCP、リン酸八カル
シウム、リン酸四カルシウム、リン酸二カルシウムおよび酸化カルシウムなどの
種々のリン酸カルシウム材料と組み合わせてもよい。
別可能なミクロ多孔質およびナノ多孔質構造を有する。本発明の化合物は単斜晶
偽の斜方形対称(monoclinic pseudo-rhombic symmetry)を示し、単斜晶の空間
群(monoclinic space group)P21/aの形態で存在する。さらに、本発明の新 規化合物は、リンの一部が、好適なイオン半径を有する元素によって置換される
。
の背後にあるメカニズムを知ることにより、骨に関連する種々の臨床的な症状を
治療するためにインビボにおいて本発明の化合物を使用することができる。特に
、疾患、外傷または遺伝的な影響によって損傷された生体の骨を修復し、快復す
るのを助けるために本発明の化合物を使用することができる。
とができる表面形態を有する、安定化されたリン酸カルシウム合成生体材料化合
物を提供する方法を開発した。本発明は、引用することにより本明細書の一部を
なすものとする、本出願人らの同時係属PCT出願国際公開公報第97/092
86号に記載されている方法により提供される。本発明の化合物を製造するため
の好ましい実施態様は、添付の実施例に記載されている。
おける生理活性な素質により生体材料化合物と呼ばれる。生理活性な素質は、生
体材料化合物が破骨細胞および造骨細胞の活動を支持することができ、並びにこ
れらの細胞の活動によって生体の骨に吸収されることができることをいう。本発
明の化合物は、製造される方法および表面形態に関して評価されたが、分子構造
は不明であり、決定されることができなかった。しかし、本発明の化合物の特性
をよりよく理解するため、および本発明の化合物が破骨細胞および造骨細胞の活
動に対してうまく適合した理由を理解するために、化学構造に関してさらに本発
明の化合物を評価することは必須である。本発明の化合物の化学構造を知ること
により、ある種の臨床的な状態を治療する際に、治療用に使用するために本発明
の化合物を改良することもできる。
はケイ素で安定化したα−TCPであることが最初に考えられた。しかし、さら
に実施した困難で時間のかかる分析により、驚くべきことに、本発明の化合物は
実際にはこれまでに評価されておらず、本明細書においてスケライト(Skel
ite)(登録商標)と呼ぶ全く新しい化合物であることが見いだされた。スケ
ライト(Skelite)(登録商標)を製造するためにケイ素を添加剤として
使用する場合には、本発明の化合物はSi−TCPと呼ばれる。本発明の新規化
合物の化学式を確立する際に大きな困難が伴う理由の一つは、HAなどのCa−
P化合物の複雑で大きい構造および焼結工程中に生じる相転移によるものであっ
た。本発明の化合物は、国際公開公報第94/26872号および国際公開公報
第97/09286号に記載されているものによる添加剤を用いて製造した種々
のCa−P粉末、薄膜およびペレットを長時間分析することによってのみ化学的
同定が可能になり、明らかになった。出願人らの国際出願である国際公開公報第
97/09286号に開示されているものと矛盾することなく、種々の組成およ
び熱処理経路によって製造した試料について標準的なX線解析分析を実施した。
結果は、最初は、材料がα−TCPとHAの混合物であること、およびFACT
[23]データベースによって予測されるケイ酸カルシウムが、粒境界のガラス
相として存在するという結果と一致すると考えられた。JCPDSファイルはス
ケライト(Skelite)(登録商標)について入手不可能で、標準的なX線
解析技術を使用したとき、ピーク位置はα−TCPを示したので、スケライト(
Skelite)(登録商標)の同定は予測されなかった。さらに、このような
低温において置換が生じていることを発見することは予測されなかったであろう
。新規化合物の同定および評価を成功させるためには、複雑で、明白でない組み
合わせの分析技術を実施しなければならなかった。以下に記載するように、この
ような研究によって、新規化合物である、添加剤で安定化されたリン酸カルシウ
ム化合物スケライト(Skelite)(登録商標)が評価された。
に規定する。市販の材料については、cHAは市販のカルシウムヒドロキシアパ
タイト(HA)を指し、ケイ酸カルシウムはCaSiO3を指し、シリカはSi O2を指す。自社で製造した材料については、mHAはミクロ多孔質カルシウム ヒドロキシアパタイト(HA)を指し、Si−mHAはSi−TCPとmHAを
加えたものを指す。これらの材料は、表1にさらに規定されている。
て、アンモニア水中でHAの微細なコロイド沈殿物を得ることができる。
液から製造した粉末がHAであることを示す(JCPDSファイル#9−432
)。焼結後軽く粉砕すると、焼結した粉末の粒子サイズは走査型電子顕微鏡で測
定したとき約1μmである。
有することを示す図である。その構造は、Si−TCPが似ているが、α−TC
Pの結晶とは異なるHAとSi−TCPの2つの主要な相からなる(JCPDS
ファイル#9−348)。X線解析スペクトル内の全てのピークはHAまたはS
i−TCPのどちらかに帰属させることができ、(β−TCPまたはリン酸八カ
ルシウムなどの)他の相に特徴的であるピークの分布はバックグラウンドから識
別されなかった。
を800℃において1時間燃焼すると、膜の組成は94%のHAおよび6%のS
i−TCPであり、900℃では、62%のHAと38%のSi−TCPの混合
物であり、1000℃では、組成は33%のHAと67%のSi−TCPであっ
た。焼結期間の関数としての組成および膜の形態の変化は、設定した温度に維持
した炉の中に石英上の薄膜が滞留する時間を変更することによって評価された。
コンピュータ制御システムにより、傾斜の比率および温度保持を明確にすること
ができた。図4は、5分間の滞留時間により、1時間の滞留時間後に観察したと
きと同一の平衡相組成が得られたことを示す。走査型電子顕微鏡による検討によ
って示されるように、滞留時間が増加すると結晶粒が成長した。
維持することによって、相組成を変更することができた。反応は水蒸気が増加す
ると抑制された。他の外部要因またはコロイド懸濁液への添加剤の添加は、石英
上の薄膜について得られた結果を有意に修正するものではなかった。
膜は、図5および6(a)に例示する矛盾のない形態を有することを示す。位相
コントラストを有する光学顕微鏡(×20)下では膜は半透明の多結晶を含むよ
うに見えるが、走査型電子顕微鏡(×10K)を使用して得たより高倍率では、
表面の形態は図5からわかるように、空隙率の高い丸い粒子が相互に連結したも
のである。これらの粒子の平均径は焼結時間および焼結温度に依存する。ほとん
どの条件下において、平均サイズは0.2〜1μmの間にあり、サイズは焼結時
間および温度と共に増加する。個々の粒子の断面の透過型電子顕微鏡分析(図6
(a))は粒子本体内にナノ多孔質が存在することを示す。これらの多孔質性は
電子ビームへの暴露時間が延長されても変化しないこと、従って試料に固有のも
のであり、試料製造時の人為的な結果ではないことを留意することが重要である
。下層の顆粒構造はサイズが約5〜10nmであった。これは、図6(b)から
わかるように、石英上の乾燥しているが未焼結の薄膜において観察される個々の
顆粒のサイズを反映していると思われた。
グ時間後の粒子サイズについて分析した。図7は、測定した粒子サイズの顕著な
変化が24時間のエージング期間中に生じることを示す。最初の測定では、1μ
mより小さいサイズの粒子が得られ、8時間後では10μmより大きいサイズの
粒子まで増加したが、その後24時間後では約1μmまで減少した。これは微細
な沈殿物の集塊を示し、最も安定な構造は0.2〜1.0μmの範囲の直径を有
する。このような集塊のその後の焼結は、石英上の薄膜の基本的な形態およびバ
ルクセラミックスのミクロ多孔質の原因となる。
を理解するために、石英上の膜を1時間燃焼し、その後、電子誘導性エネルギー
分散型X線分光計(EDX)を使用して石英界面からの距離の関数として元素の
組成について分析した。ケイ素の濃度は界面からの距離と共に減少したが、ケイ
酸カルシウムなどの化合物のXRDピークは同定することができなかった。これ
らの結果は、石英基質から拡散するSiは薄膜の形態および結晶性を修正する際
に重要な役割を果たすことを示唆した。
00℃において焼結すると、独自のリン酸カルシウム組成を生じることを実証し
ている。HAの後続化合物への変換反応の変更、ケイ素置換によるHAおよび後
続生成物の結晶構造の変更および添加剤の表面拡散、または添加剤に誘導される
表面特性の変化による形態の変化などの、この温度範囲における添加剤としての
ケイ素のいくつかの考えられる作用が最初に仮定された。
セラミック薄膜、粉末およびバルク材料の形成によって評価された。処理工程の
変更および添加剤の選択を規定するための最初の基礎は、化学熱力学分析施設(
Facility for the Analysis of Chemica
l Thermodynamics(FACT))のデータベースおよびプログ
ラミングを使用した平衡熱力学の掲載により決定した[23]。図8は、温度処
理雰囲気下における温度の逆数(K-1)およびH2O分圧の関数として、Ca− P系について予測される算出した状態図を示す。ダイヤグラムは閉じた化学系に
適応し、形成に関するギブスの自由エネルギーの文献値の大型データベースを使
用する。相の境界を設置する大次元行列の座標について最も安定な相を算出する
。HAは低いH2O分圧下で1100℃より低い温度ではβ−TCPに分解する 。α−TCPは約1100℃より高い温度において形成される。予測はHAセラ
ミックの高温結晶構造解析データに一致する[24,25]。線図の最も下の斜
線に対応して、分解反応は反応式(2)に表される。
響は、CaOをSiO2などの他の化合物と化学的に組み合わせることによって 実際に得ることができる。シリカ(SiO2)の存在下では、得られた化合物は いくつかのケイ酸カルシウムの1つまたは2つ以上あった。反応式(3)に示す
ように、CaOをSiO2と合わせるとき予測される活性をCaOが有する場合 には、800〜1100℃の温度範囲における分解境界は、ほぼ一致することを
計算は示している。しかし、リンを含有する最も安定な変換生成物はβ−TCP
である。これは、天然型のβ−Ca3(PO4)2としてのマグネシウムをドープ したHAを主成分とする鉱物フィトロッカイトの広範な観察に一致している。F
ACTデータベース内で入手できる情報に基づくと、CaSiO3が形成すると きβ−TCPが核とならないことおよびSi−TCPが準安定な同素形として形
成することを仮定する以外には、1000℃より低い温度で変換生成物としてα
−TCPに類似した相が観察されることを説明することができない。
ることがわかる。反応式(4)におけるように、TiO2などの酸化物はCaO との生成物はわずかに1種であり、従って、作用がより予測可能となりうる。S
iと同様の計算は、水の同様の分圧に対して、Tiの相境界はわずかに低い温度
のところに位置することを示した。
を図9は示す。この試料については、ケイ素をテトラプロピルオルトシリケート
として2メトキシエタノールに添加した。スペクトルをJCPDSファイルと比
較し、HAとSi−TCPの混合物であると結論づけた。その後の実験は、相組
成は、添加剤に2メトキシエタノール、2,4−ペンタンジオンを添加するかま
たは担体を添加しないかどうかに無関係であることを実証した。図10は、X線
解析によって測定したとき、ケイ素含量の関数として1000℃において1時間
焼結した粉末の相組成を示す。相は、Si/mHA相対モル比が約0.6である
場合において主にHAから主に新規化合物(Si−TCP)へのスイッチとなる
。粉末からセラミックペレットが形成するとき変換はわずかに大きい。一定のレ
ベルの変換は処理条件に依存するので、典型的なSi−TCP:HAの範囲は2
0:80から80:20である。シグナルとノイズの比の増加および粉末のθ−
2θX線解析スペクトルで明白な2θの関数としてのバックグラウンドの、より
直線的な変化によって、粉末の相組成の測定精度は増す。1:1を越えるモル比
では添加剤の飽和が明白であり、さらなるケイ素の導入の抑制を示す。図11(
a)は、Si−mHAから形成したペレットの結晶形態が石英上の薄膜において
観察されるものと同様であることを示す。セラミックは、多孔質の局所化程度の
大きい、平均サイズ0.2〜1.0μmの丸く相互に連結したした粒子を含む。
本発明の化合物の製造条件を変更すると、サイズ範囲0.1〜2.0μmの粒子
を含む所定の範囲のミクロ多孔質構造の形成が可能になる。図11(b)は、図
11(c)に示す生体の骨に生ずるものと同様の破骨細胞による吸収の強力な証
拠を示す。
の結果、変換が生じることを示す。しかし、形成したTCPの主要な相はβ−T
CPであり(図12)、変換の程度は添加剤と共に使用した担体に依存するので
、結果はさらに複雑であった。さらに、セラミックペレットを形成する粉末を粉
砕し、処理すると、変換の程度が増大した。結果を図13に要約する。図13(
a)および13(b)は、それぞれ、粉末およびセラミックペレットに対する担
体を含有しないチタン添加物の影響を示す。元の粉末を粉砕し、圧縮し、再度焼
結することによって形成したペレットでは実質的な変換のみが生じた。担体とし
て2Meを使用したとき、チタンの添加は同様であるかまたは効果を低下する(
図13(c)および13(d))。ACACを担体として使用したときのみ、m
HA1molあたり約0.5molのTiO2で実質的な変換が生じ、再度粉砕 したペレットにおいてより効果的にこの変換が生じる、図13(e)および図1
3(f)。特に、セラミックペレットでは、相組成は実質的な分画のβ−TCP
を示す。Tiが添加剤である場合に粉末から形成したペレットのミクロ構造は粒
子サイズが約0.3μmであることを示した。
の観察および粉末の粉砕およびペレット形成後に変換の程度に観察される変化に
基づいている。Si系添加剤の場合には、沈殿の程度は、実質的に担体およびセ
ラミックペレットが形成されるときに生ずる変換の程度の比較的わずかな変化に
関係なかった。対照的に、添加剤をCa−Pコロイド懸濁液(担体および2Me
を含まない)に添加したとき沈殿が生じる場合にはTi添加剤は無効であった。
沈殿が生じない場合(ACAC)およびペレットを形成する粉末を粉砕し、その
後再度焼結する結果変換がより強力になる場合にはTi添加剤は有効であった。
HAからTCPへの変換には、おそらく、添加剤の種類によってコロイド懸濁液
内に沈殿させられたmHA粒子の表面の官能基による、添加剤とHAとの密接な
接触またはmHA粒子表面への添加剤種の吸着が必要である。添加剤およびmH
Aが別個の種として沈殿する場合には、強力な物理的内部混合および熱処理の結
果のみにより変換が生じる。
る試みにおいて、市販の粉末(表1を参照)を等しく熱処理することによって基
準材料を製造した。市販の粉末は純粋な化合物として、および担体に無機粉末ま
たは金属有機物種として添加する選択した添加剤と合わせて処理した。X線解析
の結果は、市販のHA(cHA)の変換は生じるが、結果として主に生じる相は
β−TCPであることを示す。典型的な相分布は73%のβ−TCP、20%の
α−TCPおよび7%のHAである。これらの結果は、反応式(2)および(3
)において認識され、図8に例示した熱力学によって予測される相組成と一致す
る。これらの粉末から製造したセラミックの表面形態は、ぎざぎざで壊れた形態
を示し(図14b)、相互接続はほとんどなく、粒子サイズはコロイドを主成分
とするmHAペレット(図14a)で観察されるよりも大きい次数であった。ミ
クロ多孔質形態の証拠は粒子の表面領域にしかみられない。この様式で製造した
ペレットは破骨細胞による吸収の適応性を示さない。
関数としての変換挙動は反応式(2)〜(4)に一致することを示唆している。
特に、添加剤のcHA粉末への物理的混合が起きるとき、化学熱力学によって予
測されるβ−TCP相が観察される。比較として、未沈殿のケイ素添加剤とCa
−Pコロイドの混合が生じる場合には、得られる相はSi−TCPである。この
相は平衡熱力学の予測に一致しないが、Ca−P格子内にSiが存在することと
密接に関連する。FACTデータベースを使用してスケライト(Skelite
)(登録商標)化合物の遷移の相境界を予測するために、ギブスの自由エネルギ
ーの新たな値を必要とする。
において、HAまたはTCP構造内の添加剤の位置を評価する技術を使用して、
スケライト(Skelite)(登録商標)化合物の起源および形成メカニズム
の確認を検討した。
または混合粉末組成についてとったX線解析スペクトルにはケイ酸カルシウムの
ピークは同定されなかった。これは、Siはリン酸塩格子内で分散または置換さ
れた相を形成することを示唆している。これまでの研究者ら[26,27]は、
ケイ酸カルシウムおよびβ−TCPは関心のある組成範囲にわたって高温(>1
350℃)において混合固溶体を形成することを示唆した。これらの以前の実験
で報告されたX線解析スペクトルはα−TCP、または本発明によって記載され
ているスケライト(Skelite)(登録商標)のスペクトルと一致しなかっ
たので、本発明の化合物の独自性を実証している。本発明の研究では、市販のC
aSiO3をcHAまたはβ−TCP粉末と物理的に混合し(表1)、次いで1 250℃において大気中でアルミナるつぼ中で8時間焼結したとき、CaSiO 3 はスケライト(Skelite)(登録商標)化合物(Si−TCP)に一致 する結晶構造解析相を核とすることを結果は示した(図15)。スケライト(S
kelite)(登録商標)への変換程度は反応温度が上昇すると増加する。1
250℃以上の温度では、存在するSiの量に依存して、粉末混合物は融解物を
形成する傾向の増加を示すので、ミクロ多孔質構造がなくなる。
ク形状をとるスケライト(Skelite)(登録商標)とα−TCPのX線解
析スペクトルの3つの主要なピークの比較は、格子パラメーターの増加によって
生ずる約0.1°から下方に2θのシフトがSi−TCPに見られることを示す
(図16)。この大きなシフトの存在はX線解析スペクトルに存在するHAピー
クの位置を綿密に調査することにより確認された。HAピーク、2θCu=31.
8°はJCPDSファイルによって予測されるものの0.01°以内にあったの
で、装置は較正が正確であることが保証された。Si4+(CN=4はIR=0.
26Å)がP5+(CN=4はIR=0.17Å)部位において置換する場合には
、下方2θへのα−TCPX線解析スペクトルのピークシフトが起きると考えら
れるが、格子構造はTCPの酸素多面体が優位を占めるので、その影響は大きく
ないと考えられる。Siが表面の化学的官能基であるコロイド粒子に対してのみ
1000℃において置換反応が起きるという事実は、低い温度範囲では置換の速
度が非常に低いことを示唆する。
末に存在する相と同様の割合のcHA、α−およびβ−TCP、CaSiO3並 びにSiO2の簡単な物理的混合物と比較した。Si−mHAでは、いかなる測 定条件下でもSiシグナルは観察できなかった。CaSiO2および非晶質のS iO2について測定したシグナルと注意深く比較することにより、化合物または 局所的な構造を測定することができる最も低いレベルの感度に設定した。図17
は、cHAと10%の等しい割合のCaSiO3とSiO2の単純な物理的混合物
から得られたNMRスペクトルを比較しており、シグナルは120,000パル
ス以上で平均したものである。Si−mHAにはいかなるNMRシグナルも見ら
れないことは、SiはmHAの結晶構造全体に高度に分散されているので、明白
に規定できる位置または化合物を同定することができなかったことを示す。
末の赤外スペクトルを比較する。600cm-1付近の最も低い波数に見られるピ
ーク対は類似しているが同一ではない結合が存在することを示す。cHAおよび
mHA粉末(添加剤なし)のスペクトルは一般に類似している。ケイ素の添加に
よりP−O伸縮ピークは実質的に狭くなり、位置は1048から1065cm-1 にシフトする(図19)。
β−TCPのIRスペクトルを調べた。CaSiO3スペクトルは、Si−mH A粉末のスペクトルではどこにも見られない一連の明白なピークを717、56
3および434cm-1に示す。CaOは463cm-1より低いところに強いバン
ド配列を有する。これもSi−mHAスペクトルには観察されない。SiO2ス ペクトルは、1104cm-1にSi−O結合に特徴的である非常に強く、解像度
の高いピークを示す。Si−mHAスペクトルの解釈は、Si−O結合吸収は純
粋なSiO2より低い波数の位置で生じるということである。P−O伸縮の明ら かなシフトはSi−Oピークの成長によって説明することができる。ケイ素とリ
ンは周期律表で互いに並んで位置し、同様のイオン半径を有するので、Si−O
およびP−Oピークが似た位置に生ずると考えられるのは論理的である。P−O
ピークがシフトすると考えられることは、新規なケイ素化合物スケライト(Sk
elite)(登録商標)の形成を示す。
したTCP様およびHA様材料の結晶格子である。これはNMRおよびX線解析
の結果と一致している。P−Oピークの狭窄は、添加剤を加えていないmHAと
比較して、構造内にP−O結合の類があまり広くなく分布しているか、または結
晶性が増していることを示唆している。
溶解への抵抗性との重要な関連は、添加剤で安定化された化合物とミクロ多孔質
形態の存在である。この形態は、平均サイズ0.2〜1.0μmの粒子の焼結に
よって生ずる。低温において生物学的な培地に実質的に不溶性であり、添加剤と
してケイ素を使用したSi−TCP相の存在は予期されず、構造全体にわたって
置換されたSiの分布によって誘導される。粒子の基礎構造は約1〜20nmの
サイズ範囲の顆粒の集塊であることを考慮すると、ケイ素添加剤の均一な分散お
よび個々の顆粒表面の官能性は集塊全体へのケイ素ゾルの透過によって保証され
る。この検討における主要な局面は、HAの分解によって生ずるα−TCP相を
ケイ素が誘導するのではなく、むしろ、リン位置でのケイ素の置換によってSi
−TCP相である新規生体材料化合物を形成することを決定することである。ケ
イ素がSi−TCP化合物を誘導するということは、本明細書では、リン酸カル
シウム系の結晶構造解析およびCa−P格子へのケイ素置換に関連する欠陥の化
学的性質によって説明することができる。本明細書に記載するケイ素のイオン半
径とは異なるが、Ca−P格子内に置換することができるイオン半径を有する他
の添加剤も本発明の化合物のために包含されることを当業者は理解するだろう。
従って、本発明の化合物は添加剤としてケイ素のみに制限されない。
とを認識することが重要である[34]。本明細書において提供されるイオン半
径の仕様は配位数4、6または8の有効イオン半径を反映する。本発明を実施す
る際には「イオン結晶半径」を使用することもできるので、本明細書に記載する
本発明の化合物および本発明の化合物式の同等な仕様を規定するために使用する
ことができることは当業者に明らかである。種々の元素の有効イオン半径および
イオン結晶半径の概要を表2に示す。
)のイオン半径は、Si4+がPO4 3+の四面体内のP5+(CN=4はIR=0. 17Å)部位に入ることができるが、Ca2+(CN=6はIR=1.0Å)部位
にも含まれることを示唆している。格子の歪みおよび補償欠陥は2つの場合で大
きく異なり、共有結合性の影響は実質的に結果を変更している。P5+部位へのS
i4+の低温置換はあまり歪みを生じず、共有結合を十分に収容する。ケイ素と酸
素の半径比は、酸素格子へのケイ素の四面体配位に必要な比率に一致している。
このような置換は、電荷補償のための正に荷電した1つの欠陥の形成を必要とす
る。明白な欠陥はケイ素イオン2つごとに1つの酸素の空格子点があることであ
る。すでに形成されているPO4 3-の四面体内の酸素とリンの結合を置換するの に必要なエネルギーが重要である。理論的には、適当なイオン半径と原子価3以
上のイオンのCa2+部位における置換も電荷補償となると考えられる。このよう
な元素はCe、La、Sc、YおよびZrを含んでもよい。生体材料として使用
するための特定の用途により、特定元素の使用に関する制限が存在する場合があ
る。
(HA)から1.5(TCP)に低下することを示唆している。これは、(1)
格子からのカルシウムの脱離、または(2)追加のリンもしくはリンと置換する
元素の導入によって誘導されると考えられる。格子のカルシウム含量の低下は、
理論的には、構造内に分布するケイ酸カルシウムの生成によって起こると考えら
れる。しかし、十分に規定された化合物としてのケイ酸カルシウムの証拠はNM
RまたはIRの結果のどちらにも見つけることができない。従って、広範なケイ
酸置換が生じ、格子内に多数のSi置換P−O部位を形成しているはずである。
における置換を阻止する可能性があり、従って、それは格子内の結晶のより一般
的な格子間位置に入るはずである。チタンは、安定化されたTCPを製造するた
めの結晶構造を変更する際に、あまり有効でないことが実証されているので、こ
れは、Si−TCP相の核化が、リン部位におけるケイ素の置換に密接に関連し
ていることを示唆している。特に、実際には、純粋なα−TCPではなく、α−
TCPに類似しているが異なる結晶構造を有するCa−P−Si化合物であると
いう観察された相が、新規化合物の溶解度の低さおよび予測された分解状態図に
関する矛盾を解決する。
、β−TCP[29,30]およびα−TCP[31]と比較されている[12
]。αおよびβ−TCPの構造には大きな差が見つけられており[12,31]
、同様に、α−TCP、アパタイトおよびカルシウムシリコ−リン酸塩化合物と
グラセライト構造との間には大きな類似性がみられている[32]。リン酸塩格
子の主要な成分はPO4 3-の四面体の存在であるが、これらの構造は複雑な格子 全体にわたってかなり異なることがある。例えば、α−TCPでは、P−O距離
は1.516から1.568Åまで変わり、O−P−O角は104.1から11
5.2°まで変わる。このような部位におけるSiの置換はこのような添加剤の
環境範囲を含む。
直すなわち柱状対称を有する。構造中のCa2+イオンの5分の2を占める3倍軸
に沿ってc軸パラメーターの2分の1の間隔をおいて配置される円柱状のCa2+ イオンが存在する。これらのイオンはCa(1)の命名を与えられている。この
Ca2+イオンには、3つの酸素原子が1つの円柱由来で、4つめの酸素原子が隣
接する円柱由来であるPO4四面体が結合している。結果として得られるものは 、PO4四面体と網の目のように囲まれたCa2+イオンと残存するカルシウム、 Ca(2)およびHA構造を作るOH-などのイオンを含有する溝との三次元網 目構造である。
....および陽イオン陰イオン円柱構造...PO4CaPO4□PO4CaP O4□PO4CaPO4....であり、□は空格子点である[12]。この空格 子点が存在することのより、P5+部位におけるSi4+の置換を収容するのに必要
な隣接するPO4 3-にO2-空格子点を容易に形成することができる。類似の陽イ オン陰イオン円柱構造は、空格子点がK+イオンによって占められている以外は 、グラセライト、K3Na(SO4)2において生ずる。グラセライトとアパタイ ト構造には強力な類似性が存在する[26]。アパタイト構造は、アパタイト単
位胞体の隅の陽イオン陽イオン円柱構造を陰イオン円柱構造(OH-またはF-)
と交換することによって、α−TCPの構造から誘導することができる。α−T
CPの残りの陽イオン円柱構造はアパタイトでは円柱状Ca(1)イオンとなる
が、α−TCPの陽イオン陰イオン円柱構造を形成するPO4 3-およびCa2+イ オンは、アパタイトのPO4 3-およびCa(2)イオンとほぼ同じ位置を有する 。グラセライト構造をシリコカルノタイトCa5(PO4)2SiO4[30]およ
びα−Ca2SiO4[31]に関連させることはこの分析にとって重要である。
これは、Ca2SiO4−Ca3(PO4)2の系がグラセライト構造に基づいて高 温において連続した系列の固溶体を形成するという報告と一致する[27]。
構造は、層がc軸に垂直である、親格子であるBa(VO4)2の歪曲したもので
ある。構造中の陽イオン間には円柱構造関係はない。Ca2+イオンの大きさのた
めに、親格子と比較して構造中のPO4四面体の数が少なく、六角形の単位胞体 内の式単位の数が少ない。2種類のCa部位がβ−TCP単位胞体内に存在する
。Ca(5)として周知のものが完全に占有しているが、Ca(4)として周知
の特定の組の陽イオン部位は半分だけを占有している[12]。TCPをMg2+ (CN=6はIR=0.72Å)で処理すると、Mgは最初ランダムにCa(4
)およびCa(5)部位に分布するが、その後はCa(5)部位だけを置換する
。Mg2+はCa2+(CN=6はIR=1.0Å)より小さく、Ca2+はBa2+(
CN=6はIR=1.35Å)より小さいので、Ba(VO4)2構造の当初の歪
曲が起こり、β−TCP構造はMg2+の添加により安定化されて、天然型鉱物フ
ィトロッカイト(whitlokite)を形成する[31]。実際、高温においてβ−TC
PにMgを添加すると、構造をα−TCP範囲内で安定化させる傾向がある。T
i4+などのイオンを添加する場合には、わずかに大きいイオン半径(CN=6は
IR=0.61Å)は、Ca(5)陽イオン部位に置換によって収容され、結果
はMg2+よりも明確にされないことを示唆していると考えられる。電荷補償欠陥
が必要であるので、Ca(4)部位におけるCa2+空格子点の安定性または形成
がこの目的となると考えられる。従って、一旦TCPが形成されたら、置換Ti
はβ相を安定化するはずである。
接な接触が生じたときのみスケライト(Skelite)(登録商標)構造が得
られるということである。ケイ素が比較的低温においてすでに形成され、燃焼処
理済みの粉末に添加されると、得られる焼結後の相は主にβ−TCPである。こ
の場合には、ケイ素は上記のチタンについて記載したものと同様の役割を果たし
、簡単には、反応式(3)によるHAの分解の際に、CaOの活性を低下させる
作用をする。ケイ素などの添加剤と密接に関連して沈殿するコロイド粉末の場合
には、表面の活性が高くなるだけでなく、強力に官能基化された錯体が溶液およ
び沈殿した顆粒の界面に形成される。焼結することにより、必要な酸素空格子点
と共にPO4 3-およびSiO4 4-の四面体の範囲が確立される。この場合には、グ
ラセライトに基づいたSi/P相の核化が起きる。これまでは、これはα−TC
Pの一形態として解釈されていたが、実際には、独自の溶解度値および生理活性
値を有する全く異なる化合物である(Si−TCP)。従って、結晶相組成、表
面形態およびバルク表面形態は、化学的な活性および、出発材料が沈殿しSi4+ カチオンが置換される位置を制御する程度に集塊される状態に由来する。
であると考えられるが、リン酸カルシウム格子の結晶構造全体に入り、分布する
ことができ、本発明の化合物を形成することができるいかなる添加剤もケイ素と
交換することができることは当業者に周知である。従って、本発明は置換元素と
してケイ素だけに制限されるのではなく、例えばホウ素などの約0.1〜0.4
Åの好適なイオン半径を有する他の好適な元素を含んでもよい。ケイ素またはホ
ウ素以外の他の添加剤も本発明の化合物に存在してもよいことも理解される。こ
のような元素は、このような元素または酸素、あるいはそれらの両方の量が本発
明の化合物に添加される添加剤の電荷補償の均衡をとる作用をすることができる
Ca−P格子の一部を形成することもできる。このような添加剤はCe、La、
Sc、YおよびZrからなる群から選択されてもよい。
TCP、リン酸八カルシウム、リン酸四カルシウム、リン酸二カルシウム、酸化
カルシウムおよび他の同様の材料などのリン酸カルシウム材料と組み合わされて
も良いことも当業者に理解される。得られた組み合わせは物理的な混合物または
固溶体としてであってもよい。また、機械的強度および靱性を増すために、ポリ
マーまたは微細繊維などの他の添加剤を本発明の化合物にさらに添加してもよい
。これらの添加剤の粒子サイズは、添加剤がマクロファージの作用による貪食に
より除去されることができるように選択することができる。複合構造を形成する
ために本発明の化合物と組み合わせて金属が存在してもよい。このような構造も
本発明において具体化される意図がある。
評価された。本発明の新規な生体材料化合物は以下の2つの主な特徴を示す。(
1)焼結の結果、新規化合物を含む安定化されたリン酸カルシウム相を形成する
ために、コロイド沈殿物にケイ素などの添加剤を添加することによって形成され
る独自の組成。(2)相互接続型粒子の網目構造を製造するために、コロイド沈
殿物内での粒子の集塊および材料の焼結によって生ずる特徴的なミクロ多孔質形
態。
たリン酸カルシウム化合物は、スケライト(Skelite)(登録商標)と呼
ばれ、HA、α−TCP、β−TCPまたは他の好適なリン酸カルシウム相と合
わせて存在してもよい、添加剤で安定化された新規な構造物であることが本明細
書において明らかにされている。本発明の新規な化合物は、式(Ca1-wAw)i [(P1-x-y-zBxCyDz)Oj]2(式中、Aは、約0.4〜1.1Åのイオン半
径を有する元素から選択され、B、CおよびDは、約0.1〜0.4Åのイオン
半径を有する元素から選択され、wは0に等しいかまたゼロより大きいが1より
小さく、xは0に等しいかまたはゼロより大きいが1より小さく、yは0に等し
いかまたはゼロより大きいが1より小さく、zは0に等しいかまたはゼロより大
きいが1より小さく、x+y+zはゼロより大きいが1より小さく、iは2に等
しいかまたは2より大きいが4より小さいかまたは4に等しく、jは4−δに等
しく、δはゼロに等しいかまたは0より大きいが、1に等しいかまたは1より小
さい)を有することがわかっている。用語wおよびδは本発明の化合物に存在す
る元素の電荷補償を提供するように選択することができる。
としてのケイ素とコロイド懸濁液の粒子との密接な混合が含まれる。これにケイ
素およびリンのイオン半径の類似性を組み合わせ、Ca−P格子内のリン位置に
おけるケイ素置換に望ましい環境が形成され、ケイ素で安定化されたTCP構造
が形成される。
aOの活性に影響を与えるだけなので、密接に混合しなければ独自の組成は生じ
ない。同様に、チタンなどの大きいイオンを含む添加剤を使用しても格子のリン
部位に収容されず、それによって重要なリン置換現象が生じない。これらの場合
のどちらにおいても、得られる生成物は、予測されるように、β−TCPである
。
の能力に関しては、合成骨移植片と実際に生理活性のある骨修復産物を開発する
有意な機会が存在する。
植片は整形外科産業において多大なる用途を有する。特に、外傷修復、脊椎固定
術、再建外科手術、上顎顔面手術および歯科手術の分野における用途がある。
移植である。自己移植術は、骨格損傷部位を修復するために患者の骨格の別の部
分から健康な骨を採取する外科的処置を含む。しかし、自己移植は2回の外科的
処置を必要とする。1回は移植片の採取で、2回目は損傷部位への注入である。
これにより、この処置は非常に高価で、時間がかかるものとなる。また、自己移
植片採取部位において患者がその後慢性的な疼痛を感じることは稀ではない。
をいう用語である同種移植を使用することである。この場合には、骨をドナーか
ら採取し、患者に注入する。同種移植は種々の好ましくない結果を生じやすい。
例えば、ヒト以外の動物由来の同種移植の使用には、交差感染および免疫学的拒
絶反応を生じる可能性がある。動物組織よりもさらに頻繁に使用されているヒト
起源の同種移植片であっても、注入受容者を拒絶反応および疾患の可能性に晒す
ことがある。
に必要な骨採取処置に関連する疼痛および経費が必要なくなる。さらに、スケラ
イト(Skelite)(登録商標)は実験室で製造され、完全な合成品である
ので、感染および疾患の伝播の可能性がなくなり、患者による免疫学的拒絶反応
の原因もない。
たす。局所的な生体の骨成長を速やかに刺激する能力は、安定性と迅速な取り込
みを提供すると同時に、生体の通常の細胞に基づいた骨再形成の過程が徐々に注
入物を吸収し、生体の骨と注入物を交換する。これは、現在の人工的な注入技術
に関連する長期の生体適合性および耐久性に関する懸念をなくす。
途の要件に対処するための種々の形状を含む。例えば、スケライト(Skeli
te)(登録商標)を主成分とする製品は微細な粉末または粗い粉末、ペレット
、形作られた三次元片、マクロ多孔質構造、薄膜およびコーティングとして製造
することができる。また、これらの製品は、短期回復を容易にするために、骨成
長因子を組み入れることもできると考えられる。
とにより、開いた孔質構造が新しい骨組織が組み込まれる足場として働くことが
できる。マクロ多孔質構造は、本発明の化合物を網目模様のついたポリマーにコ
ーティングし、その後高温分解によってポリマーを除去することによって形成さ
れる。マクロ多孔質構造は、約50〜100ミクロンの孔サイズを有する相互接
続型空隙を有する連続気泡構成を含む。このデザインにより、スケライト(Sk
elite)(登録商標)は、新たな骨の成長を刺激して、外傷または外科的治
療による主要な組織の損失領域を架橋するために特殊な手段が必要とされる、欠
損部位に注入するための理想的な骨の置換物である。本出願人らは、このような
製品を臨床的に使用するための以下の2つの主な方法を同定した。直接注入法お
よび組織工学法である。
的な骨修復のメカニズムを刺激する骨格外傷位置にスケライト(Skelite
)(登録商標)足場を直接注入することである。最初の治癒過程が終了すると、
スケライト(Skelite)(登録商標)足場は、生体の秩序ある再形成過程
の一部として生体の骨と活発に入れ替わる。
ト(Skelite)(登録商標)を主成分とする製品のハイブリッド体が可能
である。修復部位に成長因子を利用すると、新たな骨形成の速度が増し、それに
よって患者の回復時間が改善され、全体的な医療費が削減される。
者の骨格から骨細胞を採取し、次いで滅菌された生物技術施設においてスケライ
ト(Skelite)(登録商標)の足場の連続気泡構造に採取した細胞を慎重
に導入すること(細胞播種)である。次いで、細胞を増幅させ、無機物化された
新たな基質で足場を満たすように細胞つきの足場をインキュベーションする。数
週間後、患者に注入するための生物学的な注入物の用意ができる。この生物技術
的骨増殖方法は「組織工学」と呼ばれ、この手法は激しく損傷された骨格部位を
外科医が再建する能力を増大する働きがある。修復部位への導入が成功すると、
スケライト(Skelite)(登録商標)注入物は、その後は、骨細胞の現行
の活動によって生体の骨中で再形成される。
Cell(MSCs))と呼ばれる特定の前駆細胞だけを選択的に抽出して、
増殖することである。生物学的な過程中にこれらの細胞を健康状態に保つために
、それらは好適な物理的担体に結合する必要がある。また、細胞の性能は、有機
性の骨成長因子を添加することにより恩恵を得る。スケライト(Skelite
)(登録商標)は、骨成長因子の取り込み、および特殊化されたMSCsの結合
を可能にするので、好適な担体である。また、注入し、患者が回復した後には、
スケライト(Skelite)(登録商標)足場はその後生体の骨に再形成され
る。
を使用すると、天然起源の骨移植材料を使用するよりも重要な利点が得られ、結
果として、スケライト(Skelite)(登録商標)の製造は、整形外科医の
好ましい治療法として自己移植法に代わる可能性を有する。
主要な利点は以下のとおりである。注入部位における局所的な生体の骨成長を速
やかに刺激するので、早期安定性および十分な取り込みが提供される。長期生体
適合性および有効性を保証する。最新の組織工学的用途に使用するための生理作
用のある足場として作用する。従来の自己移植に必要な2回の外科処置に伴う経
費および慢性疼痛をなくす。免疫学的拒絶反応および感染の伝播の危険をなくす
。製品は異なる形状で利用できるので、種々の整形外科的用途の要件を満たす。
生体の骨の治癒およびその後の再形成速度をさらに増すことができる成長因子の
使用を可能にする。徐放性薬物投与の一手段を提供する。治療機能が終了すると
、生体の骨再形成の過程により生理的に消失する。
成過程をさらに増大するために、本発明の化合物に選択された薬剤を導入するた
めにも使用することができる。これに関しては、スケライト(Skelite)
(登録商標)を主成分とする製品に組み入れられている薬剤は、注入部位におい
て予測どおりに放出されるので、骨再生過程を助けるために利用可能となる。ス
ケライト(Skelite)(登録商標)生体材料は適当な薬剤の徐放性基剤と
しても設計されることができる。
ための主な候補薬剤は選択された骨成長因子である。これらのタンパク質は、健
康な骨組織を成長させ、維持するのに特に重要であることが確認されている。特
に、外傷により損傷した骨部位に適用すると、生体の骨の成長が増大され、それ
に対応して全体的な治療応答が改善される。しかし、このような治療用生物物質
を部位に送達し、適当な濃度の薬剤を確実に局所的に放出するための適合性のあ
る担体系が必要である。注入研究は、スケライト(Skelite)(登録商標
)生体材料から製造した製品は薬物の担体として使用するのに好適であることを
示している。骨の治癒過程を助けることができる、例えば抗生物質などの他の薬
剤もスケライト(Skelite)(登録商標)化合物に組み入れることができ
ることを当業者は理解する。
、液体を適用する方法により、スケライト(Skelite)(登録商標)材料
を整形外科用および歯科用注入物にコーティングすることができる。約0.1〜
10μmのこのようなコーティングは、患者自身の組織との界面で作用して、手
術直後の数週間の間に生体の骨の成長を促進し、次いで、最初の治癒過程が終了
したら、骨細胞の現行の活動によって活発に交換される。結果として、注入物と
宿主の骨との間に強力な結合が形成される。生物的に不活性なコーティングによ
り、金属基質から機械的に脱離し(剥離)、悲劇的な注入の失敗を生ずる可能性
のある従来のリン酸カルシウムによる注入物のコーティングではこのようなこと
は見られない。
な利点は以下のとおりである。回復期間中に生体の骨の速やかな成長を促進し、
次いで生体の秩序ある再形成過程により活発に交換される。長期不全の原因の可
能性としてのコーティングをなくし、複雑で費用のかかる修正手術を招く危険を
患者から除く。患者の回復時間を短縮し、関連する医療費を削減する。注入物と
患者の生体の骨との間に直接強力な結合を可能にする。複雑な表面形状を含む医
療用具を完全に被覆することができる液体適用手法に基づいた製造方法を含む。
図のものではない。実施例は、独自の物理的特徴を有する、添加剤により安定化
された構造であり、生体の骨組織と十分に生体適合性であるスケライト(Ske
lite)(登録商標)化合物を提供するための本発明の局面を例示している。
成化学的な方法および有機化学的な方法は、科学的な文献に報告されており、当
業者に周知である。
4.72gのCa(NO3)2を溶解することによって、硝酸カルシウム溶液を作
製した。同様に、約71mLの30%NH4OHを含有する192mLのDDH2 O溶液に1.38gのNH4H2PO4を溶解することによってリン酸アンモニウ ム溶液を調製した。リン酸アンモニウム溶液を硝酸カルシウム溶液に滴加して、
リン酸カルシウムの沈殿を形成した。反応が終了したら、溶液および沈殿を24
時間エージングした。エージング後、沈殿を含有する240mLの溶液を500
rpmで20分間遠心分離した。沈澱物を乱すことなく、180mLの上清を瓶
から傾斜させて捨てた。次いで、軌道振とう器で瓶を1時間回転させて沈殿物を
再度懸濁させた。
できる。
クロム酸を使用して清浄し、その後実施例1のコロイド懸濁液中でディップコー
ティングした。これは、コンピュータ制御式線形スライド上に基質を吸引固定す
ることによって実施した。固定した基質をコロイド懸濁液中に下降させ、2mm
/sのプログラミングされた速度で速やかに引き上げた。ディップコーティング
後、周囲条件下で基質を乾燥させ、その後、プログラム式炉の中で800℃〜1
000℃の範囲の温度において1時間焼結した。焼結した薄膜は、多結晶質薄膜
に特徴的である均一で不透明な外観を有した。薄膜は0.5〜1.0μmのおお
よその厚さで、粒子サイズは0.2〜1.0μmの次数であった。
って容量を低下する段階までコロイドを処理した。100℃において約5時間沈
殿を乾燥し、1000℃の温度で、大気中でふたをしないアルミナるつぼ中で1
時間焼結した。モーター付き乳鉢と乳棒(レッチモデル(Retsch MOd
el RM 100 USA)で焼結後の材料を機械的に粉砕することによって
微細な粉末を作製した。
って容量を低下する段階までコロイドを処理した。コロイドのゾル特性を維持す
るために、ケイ素添加剤をゾル−ゲル金属有機前駆体として有機担体に添加した
。前駆体はテトラプロピルオルトシリケート(Si(OC3H7)4またはTPO S)またはテトラエチルオルトシリケート(Si(OC2H5)4またはTEOS )であった。添加は、2−メトキシエタノール(CH3OCH2CH2OHまたは 2Me)または2−4ペンタンジオン(CH3COCH2COCH3またはACA C)などの前駆体担体を使用してゾルを形成することによって実施した。担体の
作用は、Ca−Pコロイド懸濁液と同様のpHを有する水溶液に添加したとき、
添加剤が沈殿しないことを確実にすることである。こうすることによって、添加
剤はコロイド内に確実に均一に混合されて、2つの別個の沈殿ではなく1つの沈
殿が形成された。添加剤の沈殿は水溶液を用いた別の実験で検討した。ケイ素化
合物では、2Me、ACACおよびたとえ担体を使用しなかった場合でも沈殿は
わずかであった。ケイ素を添加した沈殿を100℃において約5時間乾燥し、1
000℃の温度で大気中でふたをしないアルミナるつぼ中で1時間焼結した。モ
ーター付き乳鉢と乳棒(レッチモデル(Retsch Model RM 10
0 USA)で焼結後の材料を機械的に粉砕することによって微細な粉末を作製
した。焼結したセラミックス内の添加剤の存在は、湿式科学的分析によって調べ
た。
って容量を低下する段階までコロイドを処理した。コロイドのゾル特性を維持す
るために、ケイ素添加剤をゾル−ゲル金属有機前駆体として有機担体に添加した
。前駆体はチタニウムn−プロポキシド(Ti(OC3H7)4)であった。添加 は、2−メトキシエタノール(CH3OCH2CH2OHまたは2Me)または2 −4ペンタンジオン(CH3COCH2COCH3またはACAC)などの前駆体 担体を使用してゾルを形成することによって実施した。ACACは特に強力なキ
レート形成作用のために使用した。添加剤の沈殿は水溶液を用いた別の実験で検
討した。チタニウムn−プロポキシドでは、添加剤を使用しない場合および2M
eで添加剤の沈殿が生じたが、ACACでは生じなかった。チタンを添加した沈
殿を100℃において約5時間乾燥し、1000℃の温度で大気中でふたをしな
いアルミナるつぼ中で1時間焼結した。モーター付き乳鉢と乳棒(レッチモデル
(Retsch Model RM 100 USA)で焼結後の材料を機械的
に粉砕することによって微細な粉末を作製した。焼結したセラミックス内の添加
剤の存在は湿式科学的分析によって調べた。
、実施例3、4または5によって製造しておいた焼結済みの粉末からセラミック
ペレットを製造した。1×108N/m2[15,000psi]の圧力で粉末を
一軸方向に圧縮してペレットを形成した。最終ペレットを1000℃の温度にお
いて大気中で1時間焼結して望ましい特徴を有するセラミック成分を製造した。
熱処理後、ペレットの密度は約1.5g/cm3で、ペレットは構造全体にわた って均一なミクロ多孔質を示した。
振動ふるい(レッチモデル(Retsch Model AS100 BASI
C USA)を使用してふるい分けた。−325メッシュの粒子サイズを有する
粉末を採取し、その後水に懸濁させてスラリーを形成した。連続気泡(網目構造
)ポリウレタンフォームの予備形成片の内側面および外側面を、フォームをスラ
リーに浸漬することによって完全にコーティングした。次いで、スラリーをコー
ティングした構成要素を乾燥させ、その後1000℃において1時間焼結した。
熱処理中、フォームは高温分解によって構造から除去された。重要なことには、
最終セラミック構成要素の形状は、連続気泡構造を含むフォームの元の形状を写
している。
ようにフォームの孔密度を選択する。製造された典型的な孔サイズは1インチあ
たり45〜80の孔の範囲であった。フォームのコーティングは、気泡が目詰ま
りすることなく確実にフォームを完全に被覆した。フォームが確実に高温分解さ
れ、望ましい物理特性のマクロ多孔質構造が結果として得られるように熱処理の
時間および温度を選択した。
ンオキサイドまたは同様に承認されている医療用具の滅菌技術を使用して滅菌し
た。層流フードにおいて、投与要件により液体の薬剤容量を作製した。薬剤BC
SF(骨細胞刺激因子(Bone Cell Stimulating Fac
tor)(登録商標)の場合には、予め凍結乾燥して保存されていた少量の薬剤
に室温において滅菌した通常の生理食塩液(0.9%NaCl)の添加が必要で
あった。溶解後、粉末をゆっくり撹拌することによって薬剤に混合するか、また
はマクロ多孔質構造の表面に薬剤を徐々に分散させた。
透して、粉末またはマクロ多孔質構造に結合するのに5分を要した。この後、調
製物は患者への直接投与または組織工学的足場として使用する準備ができた。
と結合された薬剤)を望ましい骨格部位に経皮注射した。
ために、骨格部位に医療用具を注入するために外科的治療が必要であった。
イ酸カルシウムおよびシリカ材料を、本発明の研究に記載する内的に製造したm
HAおよびSi−mHA材料を評価する際に実施する分、析技術の基準標品とし
て使用した。
D)技術を使用して得たが、粉末は従来のθ−2θ幾何学を使用して検討した。
放射線源は、ピーク解像度を改善するためにCrターゲットを装着した12kW
リガク(Rigaku)社製回転陽極XRDジェネレータであった。視射角の幾
何学は、基質からの寄与を大きく低下した。他の文献との比較を簡便にするため
に、以下の関係を使用して、全てのスペクトルをCu陽極について予期されるも
のに変換した。sin(θCu)=(λCu/λCr)sin(θCr)(ここで、λCu =1.54056Åで、λCr=2.28970Åである。得られたスペクトルを
、粉末回折標準に関する共同委員会(Joint Committee on
Powder Diffraction Standards(JCPDS)の
標品データベース中に同定されているピークと比較することによって相組成を決
定した[20]。特に、本発明の研究との関係はHA(JCPDSファイル#9
−432)、α−TCP(JCPDSファイル#9−348)およびβ−TCP
(JCPDSファイル#9−169)のXRDスペクトルである。XRDデータ
を採取した後、バックグラウンドノイズを引き、HA、α−TCPまたはβ−T
CPとして識別可能なピークの積算強度を算出した。次いで、これらの値を使用
して相組成の割合を求めた(プラスまたはマイナス5%)。
)および透過型電子顕微鏡(TEM、フィリップス(Philips)社製CM
20を使用)分析を実施して、表面およびバルク形態を評価した。本発明の試料
の化学的分析は湿式化学的方法および中性子放射化分析によって実施した。パル
ス幅5msおよびパルス遅延20sを使用した磁気角スピニングを用いたBru
ker社製 NMR CXP 200 MHz分光計を使用して29Siのワイド
ライン核磁気共鳴(NMR)実験を実施した。KBrペレット技術を使用した粉
末の赤外分光法(IR)はBOMEM社製 MB−120分光計を使用した。約
2mgの試料と約200mgのKBrを粉砕し、10トンの力で1分間圧縮して
直径6mmの押型を形成し、分析のための均一なディスクを作製した。
散乱される633nmのHe−Neレーザー光線を観察することによって実施し
た。pHが10より大きいアンモニア水(1部の30%NH4OHを5部の水と 混合)に10滴の沈殿溶液を加えることによって試料を調製した。これらの懸濁
液の結果は等しい試料について再現性があり、経時的に安定であった。既知角で
散乱される光線のパワースペクトルをLorentzian分布に適合させ、溶
液の粘度8.9×104kgm-1s-1および屈折率1.3312を使用して標準 的な方法によって分析した[21,22]。
よって規定される本発明の範囲から逸脱することなく、変更を加えることができ
ることは当業者に理解される。
粉末のX線回折スペクトル(θ−2θ)を示す。
角X線回折スペクトルを示す。
示す。
示す。
表面形態を表す走査型電子顕微鏡写真を示す。
b)未焼結膜の断面の透過型電子顕微鏡写真である。
としてのCa−Pコロイド中の平均集塊サイズを示す。
領域のダイヤグラムを算出したものを示す。
2θX線回折スペクトルを示す。おおよその相の比率はHAが33±5%で、S
i−TCPが67±5%である。
対するケイ素含量の影響を示す。
電子顕微鏡写真を示す。Si−mHAは、生体の骨に生じるものと同様の様式で
破骨細胞の細胞活動によって吸収されることができる。(a)はSi−mHAセ
ラミックペレットの表面形態であり、(bは)生体の骨表面の破骨細胞小腔であ
る。
θ−2θXRDスペクトルを示す。
(粉末)、(b)は担体なし(セラミックペレット)、(c)は2Me(粉末)
、(d)は2Me(セラミックペレット)、(e)はACAC(粉末)、(f)
はACAC(セラミックペレット)である。
と市販の原料から製造した材料を比較した走査型電子顕微鏡写真を示す。(a)
は添加剤としてTPOSを使用して製造したSi−mHAであり、(b)はTP
OSとの物理的混合物としてのcHA。
。(a)は市販のCaSiO3とSiO2粉末の混合物であり、(b)はSi−m
HA粉末である。
を示す。 図面において、本発明の好ましい実施態様は例によって例示されている。明細
書および図面は例示の目的で理解を助けるためだけのものであり、本発明の制限
を規定するものとして意図されているものではないことが内容により理解される
べきである。
Claims (52)
- 【請求項1】 カルシウム、酸素およびリンを含み、これらの元素の少なく
とも1つが約0.1〜1.1Åのイオン半径を有する元素で置換されていること
を特徴とする生体材料化合物。 - 【請求項2】 リンの一部が、約0.1〜0.4Åのイオン半径を有する少
なくとも1つの元素によって置換されていることを特徴とする、請求項1に記載
の生体材料化合物。 - 【請求項3】 前記置換元素がケイ素である、請求項1または2のいずれか
一に記載の生体材料化合物。 - 【請求項4】 前記置換元素がホウ素である、請求項1または2のいずれか
一に記載の生体材料化合物。 - 【請求項5】 前記化合物が、約0.4〜1.1Åのイオン半径を有する元
素から選択される少なくとも1つの元素をさらに含み、該追加の元素がリン以外
の部位を置換していることを特徴とする、請求項2に記載の生体材料化合物。 - 【請求項6】 前記元素がリンの部分置換によって生ずる電荷のいかなる不
均衡をも補償するのに有効な電荷を有することを特徴とする、請求項5に記載の
生体材料化合物。 - 【請求項7】 カルシウムヒドロキシアパタイト、α−TCP、β−TCP
、リン酸八カルシウム、リン酸四カルシウム、リン酸二カルシウムおよび酸化カ
ルシウムからなる群から選択される少なくとも1種のリン酸カルシウム材料と組
み合わせることを特徴とする、請求項1から6のいずれか一に記載の生体材料化
合物。 - 【請求項8】 前記化合物が、約20:80〜80:20の比でカルシウム
ヒドロキシアパタイトと混合されることを特徴とする、請求項7に記載の生体材
料化合物。 - 【請求項9】 前記化合物が、図16のX線解析スペクトルのピークによっ て規定されることを特徴とする、請求項2または3に記載の生体材料化合物。
- 【請求項10】 Aは、約0.4〜1.1Åのイオン半径を有する元素から
選択され、B、CおよびDは、約0.1〜0.4Åのイオン半径を有する元素か
ら選択され、wは0に等しいかまたゼロより大きいが1より小さく、xは0に等
しいかまたはゼロより大きいが1より小さく、yは0に等しいかまたはゼロより
大きいが1より小さく、zは0に等しいかまたはゼロより大きいが1より小さく
、 x+y+zはゼロより大きいが1より小さく、iは2に等しいかまたは2より大
きいが4より小さいかまたは4に等しく、jは4−δに等しく、δはゼロに等し
いかまたは0より大きいが、1に等しいかまたは1より小さいことを特徴とする
、式(Ca1-wAw)i[(P1-x-y-zBxCyDz)Oj]2を有する生体材料化合物 。 - 【請求項11】 wおよびδが、本発明の化合物中に存在する元素の電荷補
償によって決定されることを特徴とする、請求項10に記載の生体材料化合物。 - 【請求項12】 Bがケイ素である、請求項10に記載の生体材料化合物。
- 【請求項13】 Bがホウ素である、請求項10に記載の生体材料化合物。
- 【請求項14】 AがCe、La、Sc、YおよびZrからなる元素の群か
ら選択されることを特徴とする、請求項11に記載の生体材料化合物。 - 【請求項15】 カルシウムヒドロキシアパタイト、α−TCP、β−TC
P、リン酸八カルシウム、リン酸四カルシウム、リン酸二カルシウムおよび酸化
カルシウムからなる群から選択される、少なくとも1種のリン酸カルシウム材料
と組み合わせることを特徴とする、請求項10から14のいずれか一に記載の生
体材料化合物。 - 【請求項16】 前記化合物が、前記化合物の機械的靱性および強度を増す
添加剤をさらに含むことを特徴とする、請求項1または10に記載の生体材料化
合物。 - 【請求項17】 前記添加剤がマクロファージの作用による貪食によって除
去可能なサイズの離散性の粒子を含む材料であることを特徴とする、請求項16
に記載の生体材料化合物。 - 【請求項18】 前記添加剤が微小な炭素繊維を含むことを特徴とする、請
求項17に記載の生体材料化合物。 - 【請求項19】 前記化合物がCa3(P0.750Si0.25O3.875)2であるこ
とを特徴とする、請求項1または10に記載の生体材料化合物。 - 【請求項20】 前記化合物がCa3(P0.9375Si0.0625O3.96875)2で あることを特徴とする、請求項1または10に記載の生体材料化合物。
- 【請求項21】 前記組み合わせが物理的混合物として存在することを特徴
とする、請求項7または15に記載の生体材料化合物。 - 【請求項22】 前記組み合わせが固溶体として存在することを特徴とする
、請求項7または15に記載の生体材料化合物。 - 【請求項23】 前記化合物がミクロ多孔質構造を有することを特徴とする
、請求項1または10に記載の生体材料化合物。 - 【請求項24】 前記組み合わせがミクロ多孔質構造を有することを特徴と
する、請求項21または22に記載の生体材料化合物。 - 【請求項25】 前記ミクロ多孔質構造が約0.1〜2.0ミクロンのサイ
ズの範囲の粒子を含むことを特徴とする、請求項23または24に記載の生体材
料化合物。 - 【請求項26】 前記化合物が約50〜1000ミクロンの孔サイズを有す
る相互に連結した空隙を有する、連続気泡構造を含むマクロ多孔質構造として形
成されることを特徴とする、請求項1から25のいずれか一に記載の生体材料化
合物。 - 【請求項27】 前記マクロ多孔質構造が、網状ポリマー上に前記化合物を
コーティングし、その後高温分解によって該ポリマーを除去することによって形
成されることを特徴とする、請求項26に記載の生体材料化合物。 - 【請求項28】 前記化合物がナノ多孔質構造を有することを特徴とする、
請求項1から27のいずれか一に記載の生体材料化合物。 - 【請求項29】 前記ナノ孔質構造が、約1〜20nmのサイズ範囲の顆粒
を含むことを特徴とする請求項28に記載の生体材料化合物。 - 【請求項30】 前記化合物が単斜晶の擬似斜方形対称を有することを特徴
とする1または10に記載の生体材料化合物。 - 【請求項31】 前記化合物が単斜晶の空間群P21/aの形態で存在する ことを特徴とする、請求項1または10に記載の生体材料化合物。
- 【請求項32】 前記化合物が破骨細胞の細胞活動によって吸収されること
を特徴とする、請求項1から31のいずれか一に記載の生体材料化合物。 - 【請求項33】 前記化合物が、造骨細胞の活動によって新しく無機物化さ
れた骨基質の形成を促進することを特徴とする、請求項1から31のいずれか一
に記載の生体材料化合物。 - 【請求項34】 前記化合物がインビボにおいて生体の骨と活発に交換され
ることを特徴とする請求項1から31のいずれか一に記載の生体材料化合物。 - 【請求項35】 前記化合物が、ヒトの生理的pHであるpH6.4〜7.
3の生物媒体に実質的に不溶性であることを特徴とする請求項1または10に記
載の生体材料化合物。 - 【請求項36】 コラーゲンと組み合せることを特徴とする、請求項1、7
、10または15に記載の生体材料化合物。 - 【請求項37】 請求項1から36のいずれか一に記載の生体材料化合物が
、微細な粉末、粗い粉末、ペレット、三次元形状の小片、マクロ多孔質構造、薄
膜およびコーティングとして存在することを特徴とする、生体材料化合物の整形
外科、上顎顔面および歯科用途における用途。 - 【請求項38】 注入式の人工補綴物上の厚さ0.1〜10ミクロンのコー
ティングとしての請求項1から36のいずれか一に記載の生体材料化合物の用途
。 - 【請求項39】 組織工学における請求項1から36のいずれか一に記載の
生体材料化合物の用途。 - 【請求項40】 請求項1から36のいずれか一に記載の生体材料化合物の
薬剤の担体としての用途。 - 【請求項41】 前記化合物が望ましい注入部位において薬剤の徐放性基剤
として作用することを特徴とする請求項40に記載の生体材料化合物の用途。 - 【請求項42】 前記薬剤が骨成長因子であることを特徴とする請求項41
に記載の生体材料化合物の用途。 - 【請求項43】 ヒトおよび動物宿主の骨格手術部位の生体の骨を、カルシ
ウム、酸素およびリンを含み、該元素の少なくとも1つが約0.1〜1.1Åの
イオン半径を有する元素と置換される生体材料化合物で置換するための方法であ
って、骨格手術部位への前記生体材料化合物の注入が、前記生体材料化合物と前
記宿主との界面における新たな骨組織の形成と、主に破骨細胞の活動による前記
生体材料化合物の活発な除去と、造骨細胞の活動による新たな骨組織のさらなる
形成によって除去される前記生体材料化合物のその部分の置換とを促進し、この
ような活発な除去および置換が生体の骨再形成の過程に本来備わっているもので
あることを特徴とする、骨格手術部位に前記生体材料化合物を注入するステップ
を含む方法。 - 【請求項44】 カルシウム、酸素およびリンを含み、前記元素の少なくと
も1つが約0.1〜1.1Åのイオン半径を有する元素と置換される生体材料化
合物を使用して、ヒトおよび動物宿主における外傷または手術によって生じる大
型の分節状骨空隙および偽関節骨折を修復するための方法であって、分節状骨空
隙部位または偽関節骨折部位への前記生体材料化合物の注入が、前記生体材料化
合物と前記宿主との界面における新たな骨組織の形成と、主に破骨細胞の活動に
よる前記生体材料化合物の活発な除去と、造骨細胞の活動による新たな骨組織の
さらなる形成によって除去される前記生体材料化合物のその部分の置換とを促進
し、このような活発な除去および置換が生体の骨再形成の過程に本来備わってい
るものであることを特徴とする、分節状骨空隙部位または偽関節骨折部位に前記
生体材料化合物を注入するステップを含む方法。 - 【請求項45】 カルシウム、酸素およびリンを含み、前記元素の少なくと
も1つが約0.1〜1.1Åのイオン半径を有する元素と置換される生体材料化
合物を使用して、ヒトおよび動物宿主において骨格部位への注入式人工補綴物の
結合を助け、前記人工補綴物の長期安定性を維持するための方法であって、骨格
部位への前記コーティング済み人工補綴物の注入が、前記生体材料化合物と前記
宿主との界面における新たな骨組織の形成と、前記宿主の骨と前記コーティング
との間の安定した界面結合の形成と、コーティングが減少させられるように主に
破骨細胞の活動による前記コーティングのその後の活発な除去と、新たな骨組織
のさらなる形成によって除去されて前記宿主骨と前記人工補綴物との間に安定し
た界面結合を直接形成する前記生体材料化合物の部分の置換とを促進することを
特徴とする、注入式人工補綴物の選択した領域に前記生体材料化合物をコーティ
ングするステップと、骨格部位に前記コーティング済み人工補綴物を注入するス
テップとを含む方法。 - 【請求項46】 カルシウム、酸素およびリンを含み、前記元素の少なくと
も1つが約0.1〜1.1Åのイオン半径を有する元素と置換される生体材料化
合物を使用して、ヒトまたは動物宿主において骨置換のための組織工学用足場を
提供するための方法であって、相互に連結した空隙を有する連続気泡構造を含む
マクロ多孔質構造として前記生体材料化合物を形成するステップと、成熟骨細胞
または前駆骨細胞あるいはそれらの両方と前記マクロ多孔質構造を合わせるステ
ップと、前記構造全体に無機物化された新たな基質を形成するために細胞を前記
構造に浸潤させるステップとを含む方法。 - 【請求項47】 カルシウム、酸素およびリンを含み、前記元素の少なくと
も1つが約0.1〜1.1Åのイオン半径を有する元素と置換される生体材料化
合物を使用してヒトまたは動物宿主の骨格手術部位に薬剤を投与するための方法
であって、薬剤と前記生体材料化合物を組み合わせるステップと、該生体材料化
合物と組み合わせた該薬剤を適用することによって該薬剤の局所的な放出が制御
されることを特徴とする前記生体材料化合物を組み合わせた薬剤を骨格手術部位
に適用するステップとを含む方法。 - 【請求項48】 前記生体材料化合物が、Aは、約0.4〜1.1Åのイオ
ン半径を有する元素から選択され、B、CおよびDは、約0.1〜0.4Åのイ
オン半径を有する元素から選択され、wは0に等しいかまたゼロより大きいが1
より小さく、xは0に等しいかまたはゼロより大きいが1より小さく、yは0に
等しいかまたはゼロより大きいが1より小さく、zは0に等しいかまたはゼロよ
り大きいが1より小さく、x+y+zはゼロより大きいが1より小さく、iは2
に等しいかまたは2より大きいが4より小さいかまたは4に等しく、jは4−δ
に等しく、δはゼロに等しいかまたは0より大きいが、1に等しいかまたは1よ
り小さいことを特徴とする、式(Ca1-wAw)i[(P1-x-y-zBxCyDz)Oj] 2 を有する請求項43から47のいずれか一に記載の方法。 - 【請求項49】 前記生体材料化合物が式Ca3(P0.75Si0.25O3.875) 2 を有することを特徴とする請求項43から48のいずれか一に記載の方法。
- 【請求項50】 前記生体材料化合物が式Ca3(P0.9375Si0.0625O3.9 6875 )2を有することを特徴とする請求項43から48のいずれか一に記載の方 法。
- 【請求項51】 前記生体材料化合物を、カルシウムヒドロキシアパタイト
、α−TCP、β−TCP、リン酸八カルシウム、リン酸四カルシウム、リン酸
二カルシウムおよび酸化カルシウムからなる群から選択される少なくとも1種の
リン酸カルシウム材料と組み合わせることを特徴とする請求項43から50のい
ずれか一に記載の方法。 - 【請求項52】 前記生体材料化合物が、前記化合物の機械的靱性および強
度を増す添加剤をさらに含むことを特徴とする請求項43から51のいずれか一
に記載の方法。
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