JP2002501392A - 活性物質を放つための新規な電気加熱装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 ケース（１）と蓋（３）とは、気化される液体に浸漬され、加熱される芯材を受けるオリフィス（２，４）を有する。ケース（１）は、円形のＰＴＣ（５）を受け、この、ＰＴＣは、熱伝導度の高い２つの電極（６，７）間に押圧されて支持されている。本発明は、減じられた部品点数で、適当な材料で形成された電極と、気化される媒体にに浸漬された芯材を受ける円形の本体の規則的な加熱を与える構造とにより都合良く得られ、活性物質気化装置の製造に適している。

Description

【発明の詳細な説明】 活性物質を放つための新規な電気加熱装置 説明 本発明は、デザインされるための機能に加えて、以下に説明し、また、組織並 びに構成に固有の他の効果を奏する、活性物質を放つための新規な電気加熱装置 に関する。 発明の背景 永久的ではなく、必要なときにのみ活性物質を放つようにデザインされた電気 加熱体を備えた幾つかの既存の技術の装置が、芳香物質もしくは活性物質、例え ば、殺虫剤もしくは芳香剤を放つのに使用されている。 そして、これら芳香物質もしくは活性物質は、固体もしくは液体により保持さ れている。 これら幾つかの既存の技術の装置は、例えば、欧州特許９０１２１２８８．６ 、実用新案Ｎｏ．９２０３２９０／７，実用新案Ｎｏ．９５０１３６４／４等の 登録明細書に開示されている。 これらのデザインにより、従来の装置は、注目すべき２つの欠点がある。その うちの１つは、構成部品の数が多く、このために、これら部品を製造もしくはモ ールド成形するコストが高くなることである。また、第２の欠点は、組み立てプ ロセスが比較的難しく、このために、自動的な装置を使用しての組み立てに問題 を有している。 このことは、加熱部材が高価になる理由であり、このために、同様の目的のた めにデザインされた他の従来の装置との競争には弱い。 従来の装置の他の欠点は、タイマー、調節器等の付加部材への容易かつ最適な 接続のために構成された特定の手段が無いことである。 発明の概要 本発明を出願する会社は、この種装置の製造の専門技術において、気化される 手段を保持する芯材が挿入される孔を有し、円形の本体を加熱する加熱手段を案 出している。 本発明の第１の目的は、完全に自動的に組み立てられるように互いに積層され （サンドイッチ状にされ）、構成部品の部品点数が少なく、この結果、コストが 安くなるようにデザインされた上記種類の装置を得ることである。 本発明の第２の目的は、動作において僅かの電力しか必要とせずに、また、供 給電圧に関係なく、均一な加熱を果たす加熱手段を備えた前記装置を提供するこ とである。 この第２の目的は、リリースされる電力と供給電圧との互いに独立させるＰＴ Ｃ部材を使用することにより達成されている。これは、ＰＴＣ部材が、非常に広 い電圧フイールド内での制御温度並びに自己安定である特別のＰＴＣ特性を有す るからである。 本発明は、直径が約８ｍｍで厚さが約３ｍｍの非常に小さい部材として、ＰＴ Ｃ部材を使用したときに通常生じる、熱エネルギーの伝達が極部的に制限されて しまう問題を効果的に解決している。 本発明に係わる装置において、気化される手段を受ける円形の本体は、可能な 限り均一に加熱されなければならないので、特別な形状と材料とが、電極のため に適用され、これら電極は、加熱される孔を囲むようにリング形状であり、熱伝 導特性の優れた材料で形成されている。 このような機構により、ＰＴＣ部材は、経済的に電力を供給するように使用さ れ得る。 ＰＴＣの場所での電力の集中にも係わらず、非常に均一な加熱が、電極が加熱 される孔を完全に囲む特徴が与えられることにより、要求に合うようになされる 。 本発明に係わる改良は、上述したような効果と、本発明を制限する意図ではな く、例とされた本発明の実用的な実施の形態を示す本明細書に添付された図面を 参照して説明される上述した特徴の容易な理解のために、後で詳述される改良を 有する電気加熱を使用する装置の実施の形態から容易であろう他の効果とを与え る。 図面の簡単な説明 図面において、 図１は、本発明に従って改良された装置の上面図であり、 図２は、図１に示す装置の側面図であり、 図３は、図１のIII−III線に沿った、装置の断面図であり、 図４，５，並びに６は、夫々、電極を示す平面図、側面図、並びに断面図であ り、 図７は、プリント回路基板のコンタクトに接続されるようにデザインされた、 他の実施の形態に係わる電極の平面図であり、 図８は、バルブとプリント回路基板との接続の変形例に係わる装置全体の断面 図であり、そして、 図９，図１０、並びに図１１は、夫々プリント回路基板を示す正面図、背面図 、並びに側面図である。 発明の実施の形態の説明 図面に示されるように、本発明に従い、また、これの実施の形態に係わる、活 性物質を放つ電気加熱体を備えた装置は、符号１で示され、軸方向の透孔２を備 え、プラスチックをモールド成形して形成されたハウジングを有する。 このハウジング１は、平面において円形であり、また、カバーとして機能する 部品３により閉じられた外周スカート部１ａを有する。この部品３も同様に円形 であり、前記孔２と一致する中心孔４を有する。最終的な閉成を果たすために、 カバー３とハウジング１のベースとは、超音波溶接により結合されている。 この超音波溶接は、符号１７並びに１８で示される領域で両部品１，３間のシ ールを果たす。一方のシール１７は、湿気により導電体となる、気化される物質 を保持する芯材へと電流がリークするのを防止するための安全対策として機能す る。他方のシール１８は、ハウジング１，３内に配置された部品を隔離する耐水 シールとなる。 前記ハウジング１の孔２と、カバー３の孔４とは、気化される液体に浸漬され た、図示されていない加熱される芯材をユニットの中へと挿入するための軸方向 の通路を形成している。 符号５で示された、円形のＰＴＣ部材が、ハウジング１とカバー３とにより形 成されたユニット内に配置されている。この部材５は、図４，５，並びに６で示 されるように環状に成形され、熱伝導特性の優れた材料により形成され、符号６ ，並びに７で示された２つの双コンタクト（電気接片）間に装着されている。こ れらコンタクトの中心孔８は、前記透孔２，４の壁に等しい直径を有し、この結 果、均一な熱分布を果たすように、壁を全周に渡って囲んでいる。また、これら コンタクト６，７は、透孔２，４の壁と比較的大きく接触して熱の伝導姿勢を改 良するように、中心孔８を囲んでいるエッジ９を有している。 前記ＰＴＣ部材とは、直径方向で反対側となる地点でコンタクト相互が接触し てショートサーキットするのを防ぐために、コンタクト６，７間にＰＴＣ部材の 厚さによる間隔を維持するように、複数の支持体１０がベース内に設けられてい る。 前記コンタクト６，７とＰＴＣ部材５との間での必要な押圧を果たすように、 ３つのコイル形状の部材３ａがカバー３と一体的に設けられている。これら部材 ３ａは、ユニットを介して付勢力を伝達するように上方のコンタクトに押圧され ている。また、コンタクト６，７は、前記ＰＴＣ部材を位置させるためのタブ１ １を、突出部１２とは反対側に有する。このタブは、導電ワイヤー１３を接続す る機能を果たす。このワイヤー１３は、図４に示されるように、タブの下側に挿 入され、この後、タブは、ワイヤー上に折り曲げられ、両者の結合が果たされる 。 接触がプリント回路基板１５を介してなされる場合には、接続は、電極６，７ とハウジング１並びにカバー３との間に夫々形成された空間の中にスナップ結合 され、関連した電極のタブ１９と接触した、フォーク形状のターミナル１４を介 してなされる。このタブは、この場合、図７に示されるように、短い。 前記プリント回路基板１５は、種々の電気的装置、例えば、タイマー、調節器 等の介入を付加的に可能にしている。 上記説明に従えば、装置は、電圧に関係なく、非常に僅かの電力で、均一な加 熱を果たすことができる。 また、この装置は、サンドイッチ構造に組み立てられる５つの部品のみで構成 されることができ、かくして、自動的な組み立てと、問題となっている部材の高 められた安全性とを同時に可能としており、この結果、実質的にコストの低減が 果たされる。 上述したように、ＰＴＣ部材が２つのコンタクト６，７間に、これらコンタク トとＰＴＣ部材とがカバー３並びに部品１の内面と平行な位置に設定されるよう に、位置されている。 本発明は、説明したように設定された実施の形態とは異なるような、実用的に 他の実施の形態が、本発明の本質を考慮すれば、可能であり、また、この説明の ために与えられた保護によりカバーされるであろう。かくして、本発明は、請求 項の精神内で、最適な材料により、いかなる形状並びにサイズで構成され得る。

【手続補正書】 【提出日】平成１２年２月２１日（２０００．２．２１） 【補正内容】 請求の範囲 １．気化される活性物質を保持するコンテナーを有する装置内で使用され、電 気加熱体を有するハウジンク゛と、加熱体に向かって上方に活性物質を毛管現象 により案内する心材とを具備する電気的加熱装置において、前記ハウジングは、 閉塞したコンパクトパッケージを形成するように互いに組み合わされる２つの部 品（１，３）を有し、一方の部品（１）は、平面で円形であり、カバーとして機 能する他方の部品（３）により開口が閉成される外周スカート部（１ａ）を備え 、また、これら部品（１，３）は、気化される物質の中に浸漬された加熱される 芯材を収容する軸方向の通路を形成する軸方向の孔（２，４）を夫々有し、また 、これら部品（１，３）は、熱伝導性の良い材料で形成された２つの双電気コン タクト（６，７）間で押圧された円板状のＰＴＣ部材（５）を収容した環状の囲 みを構成し、これらコンタクトは、均一な熱分布を果たすように、前記孔（２， ４）を規定した軸方向の通路の外壁を囲むような環状に形成され、そして、これ らコンタクトは、軸方向の孔（２）の外壁に対して大きい支持面を提供するよう に軸方向に突出したエッジ（９）を有することを特徴とする、活性物質を気化さ せるための電気加熱装置。 ２．前記一方の部品（１）は、前記ＰＴＣ部材（５）の位置に対して径方向で 反対側の地点にある支持体（１０）を有し、ＰＴＣ部材の厚さに等しいようにコ ンタクト間の距離を維持することを特徴とする請求項１の活性物質を気化させる ための電気加熱装置。 ３．前記２つのコンタクト（６，７）は、前記２つの部品（１，３）とからな る構造体を越えて延出するのに充分な長さで径方向に延び、電気導体（１３）に 夫々接続され得る延出部（１１）を夫々有することを特徴とする請求項１もしく は２の活性物質を気化させるための電気加熱装置。 ４．前記コンタクト（６，７）は、夫々延出部（１９）を有し、これら延出部 のディメンションは、前記ハウジング（１）とカバー（３）とからなる構造体の 中に位置するように設定されており、これらハウジング（１）とカバー（３）と の間にしスペースが形成されており、このスペース内には、スペース中への他薦 性的圧力により結合されたフック形状の電気接続ターミナルを受けるように設計 されている請求項１もしくは２の活性物質を気化させるための電気加熱装置。 ５．装置の構成部品の数は５つのみ、即ち、ハウジング（１）と、カバー（３ ）と、双コンタクト（６）と、双コンタクト（７）と、ＰＴＣ部材（５）である ことを特徴とする請求項１ないし４のいずれか１の活性物質を気化させるための 電気加熱装置。 【図３】

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 バサガニヤス ミラン、ジョルディ スペイン国、イー―08290 セルダニョー ラ・デル・バレス、カレ・ビイー・パル ク・テクノロジック・デル・バレス、エデ ィフィチオ ３シー／ピー、アルゲンテル ス２―４―８、ディー ビー ケー・エス パーニャ・エス・エー 内

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．気化される物質を保持するコンテナーと関連するように電気加熱体を有し 、このコンテナーは、液体が収容されたときに、多孔質材料、例えば、セラミッ クもしくはファイバー芯材を介して液体が毛管現象により、芯材のための適当な 断面積のダクトを介して加熱体に向かって上昇する形式の新規な電気的加熱装置 において、コンパクトなサンドイッチ構造のパッケージとなるように自動的に組 み立てられる限られた数の成形される材料部品からなり、カバーとして機能する 部品（３）により開口が閉成される外周スカート部（１ａ）を備え、平面で円形 の部品（１）を有し、これら部品（１，３）は、気化される液体の中に浸漬され た加熱される芯材を中に受ける筒状のハウジングを形成する軸方向の透孔（２， ４）を夫々有し、また、これら部品（１，３）は、熱伝導性の良い材料で形成さ れた２つの双コンタクト（６，７）間で押圧された円板状のＰＴＣを収容した環 状の囲みを構成し、これらコンタクトは、均一な熱分布を果たすように、前記孔 （２，４）を規定した軸方向の通路の外壁を囲むような環状に形成され、そして 、これらコンタクトは、軸方向の孔（２）の外壁に対して大きい支持面を提供す るエッジ（９）を有することを特徴とする、活性物質を放つための新規な電気加 熱装置。 ２．支持体（１０）が、前記ＰＴＣ部材（５）の位置に対して径方向で反対側 の地点に存在して、ＰＴＣ部材の厚さに等しくコンタクト間の距離を維持するこ とを特徴とする請求項１の活性物質を放つための新規な電気加熱装置。 ３．前記コンタクト（６，７）は、前記ハウジング（１）とカバー（３）とか らなる構造体を越えて延出するのに充分な長さで径方向に延び、導体（１３）に 夫々接続され得るタブ（１１）を夫々有することを特徴とする請求項１もしくは ２の活性物質を放つための新規な電気加熱装置。 ４．前記コンタクト（６，７）は、前記ハウジング（１）とカバー（３）とか らなる構造体の仲に位置するようなディメンションのタブ（１９）を夫々有し、 部品と、各コンタクトのタブとは、弾性変形により固定されたフォーク状のター ミナルを受けるハウジングを構成していることを特徴とする請求項１もしくは２ の活性物質を放つための新規な電気加熱装置。 ５．装置の構成部品の数は５つであることを特徴とする請求項１ないし４のい ずれか１の活性物質を放つための新規な電気加熱装置。