JP2002501031A - ウイルスおよび寄生体感染ならびに癌の治療のために細胞性免疫を促進するためのil−11の使用方法 - Google Patents
ウイルスおよび寄生体感染ならびに癌の治療のために細胞性免疫を促進するためのil−11の使用方法Info
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Abstract
(57)【要約】
本発明によれば、インフルエンザのごとき急性ウイルス性疾患、エプスタイン−バーウイルス(EBV)、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)、ヘルペス、肝炎および帯状疱疹のごとき慢性ウイルス性疾患、マラリアおよび結核のごとき寄生体感染ならびに癌を包含する、細胞障害性T細胞活性の増強が有益であることが示されている種々の疾患の治療方法が提供される。さらに、本発明により、上記疾患を有する患者由来の細胞からのT細胞活性をエクスビボにおいて増大させ、ついで、患者に修飾した細胞を再導入することによる治療方法も提供される。
Description
【0001】 発明の分野 一般的には、本発明は、種々のウイルスおよび寄生体感染ならびに癌の治療方
法、特に、細胞障害性T細胞の生成を促進することによる方法に関する。
法、特に、細胞障害性T細胞の生成を促進することによる方法に関する。
【0002】 発明の背景 インターロイキン−11(IL−11)は、種々の造血細胞および免疫細胞系
に対して活性を有する多機能サイトカインである。その巨核球、骨髄および赤血
球前駆細胞に対する影響のほかに、IL−11は活性化マクロファージからの前
炎症サイトカンの産生を強力にダウンレギュレーションする。したがって、IL
−11は、急性および慢性炎症に関する動物モデルにおいて炎症を抑制し、治癒
を促進することが示されている。 細胞障害性T細胞(CTL)はCD8+エフェクター細胞であり、その主目的
はMHCクラスIに限定的な様式で標的細胞を認識して死滅させることである。
細胞毒性の機構は、電子豊富な細胞質顆粒の放出ならびに標的細胞に対するCD
95L(FasL)とCD95(Fas)との相互作用である。CTLの免疫監
視目的はウイルスおよび寄生体のごとき広範な種々の細胞内病原体からの宿主の
防御を生じさせる。さらに、CD8+T細胞による腫瘍抗原の認識は腫瘍に対す
る細胞特異的免疫応答の誘導を生じさせる(Zinkernagel, R. M. and Hengartne
r, H., Antiviral Immunity Immunology Today 18: 258-260 (1997))。 これらの疾患およびそれらの徴候を以下にまとめる。本発明方法によれば、I
L−11がインビボまたはエクスビボにおいて投与され、宿主のCTL応答は促
進され免疫監視が増強されて以下の疾患が治療される。
に対して活性を有する多機能サイトカインである。その巨核球、骨髄および赤血
球前駆細胞に対する影響のほかに、IL−11は活性化マクロファージからの前
炎症サイトカンの産生を強力にダウンレギュレーションする。したがって、IL
−11は、急性および慢性炎症に関する動物モデルにおいて炎症を抑制し、治癒
を促進することが示されている。 細胞障害性T細胞(CTL)はCD8+エフェクター細胞であり、その主目的
はMHCクラスIに限定的な様式で標的細胞を認識して死滅させることである。
細胞毒性の機構は、電子豊富な細胞質顆粒の放出ならびに標的細胞に対するCD
95L(FasL)とCD95(Fas)との相互作用である。CTLの免疫監
視目的はウイルスおよび寄生体のごとき広範な種々の細胞内病原体からの宿主の
防御を生じさせる。さらに、CD8+T細胞による腫瘍抗原の認識は腫瘍に対す
る細胞特異的免疫応答の誘導を生じさせる(Zinkernagel, R. M. and Hengartne
r, H., Antiviral Immunity Immunology Today 18: 258-260 (1997))。 これらの疾患およびそれらの徴候を以下にまとめる。本発明方法によれば、I
L−11がインビボまたはエクスビボにおいて投与され、宿主のCTL応答は促
進され免疫監視が増強されて以下の疾患が治療される。
【0003】 発明の概要 驚くべきことに、本発明者らは、IL−11が細胞障害性T細胞(CTL)の
生成を改善する能力を示すことを見出した。IL−2およびIL−11の存在下
で再刺激された細胞は、IL−1のみで再刺激された細胞よりも有意に増強され
た抗原特異的細胞溶解活性を示す。さらにそのうえ、インビトロでの再刺激の間
にIL−11は、抗原による刺激に応答してインターフェロンγ(IFNγ)の
レベルおよびIFN産生細胞数を増加させた。他の系において、IL−11はI
L−12のごとき他の因子と相乗作用して、CTLの数および溶解活性を増大さ
せた。これらの研究は、IL−11はCTLの生成を促進することができ、細胞
内病原体に対する防衛において役割を果たしていることを示す。よって、IL−
11はCTL誘導におけるヘルパー因子として機能しうる。
生成を改善する能力を示すことを見出した。IL−2およびIL−11の存在下
で再刺激された細胞は、IL−1のみで再刺激された細胞よりも有意に増強され
た抗原特異的細胞溶解活性を示す。さらにそのうえ、インビトロでの再刺激の間
にIL−11は、抗原による刺激に応答してインターフェロンγ(IFNγ)の
レベルおよびIFN産生細胞数を増加させた。他の系において、IL−11はI
L−12のごとき他の因子と相乗作用して、CTLの数および溶解活性を増大さ
せた。これらの研究は、IL−11はCTLの生成を促進することができ、細胞
内病原体に対する防衛において役割を果たしていることを示す。よって、IL−
11はCTL誘導におけるヘルパー因子として機能しうる。
【0004】 本発明によれば、インフルエンザのごとき急性ウイルス性疾患、エプスタイン
−バーウイルス(EBV)、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)、ヘルペス、肝炎
および帯状疱疹のごとき慢性ウイルス性疾患、マラリアおよび結核のごとき寄生
体感染ならびに癌を包含する、細胞障害性T細胞活性の増強が有益であることが
示されている種々の疾患の治療方法が提供される。さらに、本発明により、上記
疾患を有する患者由来の細胞からのT細胞活性をエクスビボにおいて増大させ、
ついで、患者に修飾した細胞を再導入することによる治療方法も提供される。 本発明によれば、IL−11、アナログ、およびそれらの誘導体が、予防的に
、あるいは上記疾患に関連した徴候の発生時に投与される。IL−11を単独あ
るいは上記疾患に関連した徴候を改善するのに有用な他の慣用的な作用剤ととも
に適当な医薬担体中に入れてIL−11を投与することができる。 好ましい具体例において、IL−11を、ウイルスまたは細菌病原体に対する
ワクチンとともに共投与することができる。もう1つの好ましい具体例において
、IL−11を抗腫瘍剤と共投与することができ、癌または他の腫瘍発生に苦し
んでいる患者に投与することができる。
−バーウイルス(EBV)、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)、ヘルペス、肝炎
および帯状疱疹のごとき慢性ウイルス性疾患、マラリアおよび結核のごとき寄生
体感染ならびに癌を包含する、細胞障害性T細胞活性の増強が有益であることが
示されている種々の疾患の治療方法が提供される。さらに、本発明により、上記
疾患を有する患者由来の細胞からのT細胞活性をエクスビボにおいて増大させ、
ついで、患者に修飾した細胞を再導入することによる治療方法も提供される。 本発明によれば、IL−11、アナログ、およびそれらの誘導体が、予防的に
、あるいは上記疾患に関連した徴候の発生時に投与される。IL−11を単独あ
るいは上記疾患に関連した徴候を改善するのに有用な他の慣用的な作用剤ととも
に適当な医薬担体中に入れてIL−11を投与することができる。 好ましい具体例において、IL−11を、ウイルスまたは細菌病原体に対する
ワクチンとともに共投与することができる。もう1つの好ましい具体例において
、IL−11を抗腫瘍剤と共投与することができ、癌または他の腫瘍発生に苦し
んでいる患者に投与することができる。
【0005】 発明の詳細な説明 本発明により、インフルエンザのごとき急性ウイルス性疾患、EBV、HIV
、ヘルペス、肝炎および帯状疱疹のごとき慢性ウイルス性疾患、マラリアおよび
結核のごとき寄生体感染ならびに癌を包含する、細胞障害性T細胞活性の増強が
有益であることが示された種々の疾患の治療方法が提供される。さらに、本発明
により、上記疾患を有する患者由来の細胞からのT細胞活性をエクスビボにおい
て増大させ、ついで、患者に修飾した細胞を再導入することによる治療方法も提
供される。 休止B細胞、マクロファージ、CD4+T細胞およびCD8+T細胞はIL−
11受容体α鎖を発現し、これらの細胞受容体とIL−11との潜在的相互作用
が示される。免疫調節蛋白としてのIL−11の役割を理解するために、種々の
リンパ球集団と直接相互作用するIL−11の能力を試験した。IL−11は抗
原提示細胞(APC)、マクロファージと直接相互作用して、TNF−a、IL
−1bおよびIL−12のごときLPSにより誘導される前炎症サイトカイン産
生を阻害する。またIL−11は活性化されたネズミのCD4+T細胞の精製さ
れた集団と直接相互作用して、IL−4、IL−5、IL−10、IL−13お
よびINF−gのごときサイトカインの産生を促進または阻害する。これらの結
果は、APCを介して直接的または間接的にT細胞ヘルパー活性を促進するIL
−11の能力を示す。マクロファージおよびCD4+T細胞のエフェクター活性
を転調させる能力がIL−11に存在する場合、APCを介して直接的または間
接的にCD8+細胞障害性T細胞エフェクターに影響するIL−11の能力が試
験される。インフルエンザウイルスで免疫されたBalb/cマウス由来の脾臓
細胞を単離し、インフルエンザ由来のMHCクラスI制限ペプチドを用いてイン
ビボにおいて7日間再刺激した。IL−2およびrhIL−11の両方の存在下
で再刺激された細胞は、IL−1のみの存在下で再刺激された細胞と比較して抗
原特異的細胞溶解活性の有意な増大を示した。また、rhIL−11のみの存在
下で再刺激された細胞は、抗原特異的細胞溶解活性の有意な増加を示した。この
ことは、この系においてrhIL−11が外因性IL−2の代用となりうること
を示す。インビトロでの再刺激中におけるrhIL−11の添加もまた、抗原に
より引き起こされるIFNγ産生およびINFγ分泌細胞の数を増加させた。
、ヘルペス、肝炎および帯状疱疹のごとき慢性ウイルス性疾患、マラリアおよび
結核のごとき寄生体感染ならびに癌を包含する、細胞障害性T細胞活性の増強が
有益であることが示された種々の疾患の治療方法が提供される。さらに、本発明
により、上記疾患を有する患者由来の細胞からのT細胞活性をエクスビボにおい
て増大させ、ついで、患者に修飾した細胞を再導入することによる治療方法も提
供される。 休止B細胞、マクロファージ、CD4+T細胞およびCD8+T細胞はIL−
11受容体α鎖を発現し、これらの細胞受容体とIL−11との潜在的相互作用
が示される。免疫調節蛋白としてのIL−11の役割を理解するために、種々の
リンパ球集団と直接相互作用するIL−11の能力を試験した。IL−11は抗
原提示細胞(APC)、マクロファージと直接相互作用して、TNF−a、IL
−1bおよびIL−12のごときLPSにより誘導される前炎症サイトカイン産
生を阻害する。またIL−11は活性化されたネズミのCD4+T細胞の精製さ
れた集団と直接相互作用して、IL−4、IL−5、IL−10、IL−13お
よびINF−gのごときサイトカインの産生を促進または阻害する。これらの結
果は、APCを介して直接的または間接的にT細胞ヘルパー活性を促進するIL
−11の能力を示す。マクロファージおよびCD4+T細胞のエフェクター活性
を転調させる能力がIL−11に存在する場合、APCを介して直接的または間
接的にCD8+細胞障害性T細胞エフェクターに影響するIL−11の能力が試
験される。インフルエンザウイルスで免疫されたBalb/cマウス由来の脾臓
細胞を単離し、インフルエンザ由来のMHCクラスI制限ペプチドを用いてイン
ビボにおいて7日間再刺激した。IL−2およびrhIL−11の両方の存在下
で再刺激された細胞は、IL−1のみの存在下で再刺激された細胞と比較して抗
原特異的細胞溶解活性の有意な増大を示した。また、rhIL−11のみの存在
下で再刺激された細胞は、抗原特異的細胞溶解活性の有意な増加を示した。この
ことは、この系においてrhIL−11が外因性IL−2の代用となりうること
を示す。インビトロでの再刺激中におけるrhIL−11の添加もまた、抗原に
より引き起こされるIFNγ産生およびINFγ分泌細胞の数を増加させた。
【0006】 インターロイキン−11(IL−11)は、原始的なリンパ造血前駆細胞を刺
激し、他の造血性成長因子と相乗作用して巨核球の分化および成熟を刺激する多
面発現性サイトカインである。IL−11は、1991年5月30日に公開され
た国際特許出願PCT/US90/06803ならびに1993年6月1日に付
与された米国特許第5215895号に詳細に説明されている。クローン化され
たヒトIL−11はすでにATCC, Parklawn Drive, Rockville, Marylandに19 90年3月30日にATCC 68284として寄託されている。そのうえ、1 993年12月14日に付与された米国特許第5270181号および1994
年3月8日に付与された米国特許第5292646号に記載されたように、IL
−11は別の蛋白との融合蛋白としても組換え的に製造されうる。現在用いるこ
とのできる慣用的な遺伝子組換え法を用いることにより種々の宿主細細胞におい
てIL−11を製造することができる。さらに、IL−11を種々の細胞系から
得ることができ、例えば、ヒト肺繊維芽細胞系MRC−5(ATCC受託番号C
CL 171)およびヒト栄養芽細胞系TPA30−1(ATCC受託番号CR L 1583)から得ることができる。ヒトIL−11をコードするcDNAな らびに推定アミノ酸配列(アミノ酸1から199まで)がProc. Natl. Acad. Sc
i. USA 87: 7512 (1990)に記載されている。上記米国特許第5292646号に
は、成熟形態のIL−11(アミノ酸22〜199)のN末端プロリンが除去さ
れた(アミノ酸23〜199)des−Pro形態のIL−11が記載されてい
る。当業者に理解されるように、IL−11活性を保持しているいずれの形態の
IL−11も、本発明に有用である。
激し、他の造血性成長因子と相乗作用して巨核球の分化および成熟を刺激する多
面発現性サイトカインである。IL−11は、1991年5月30日に公開され
た国際特許出願PCT/US90/06803ならびに1993年6月1日に付
与された米国特許第5215895号に詳細に説明されている。クローン化され
たヒトIL−11はすでにATCC, Parklawn Drive, Rockville, Marylandに19 90年3月30日にATCC 68284として寄託されている。そのうえ、1 993年12月14日に付与された米国特許第5270181号および1994
年3月8日に付与された米国特許第5292646号に記載されたように、IL
−11は別の蛋白との融合蛋白としても組換え的に製造されうる。現在用いるこ
とのできる慣用的な遺伝子組換え法を用いることにより種々の宿主細細胞におい
てIL−11を製造することができる。さらに、IL−11を種々の細胞系から
得ることができ、例えば、ヒト肺繊維芽細胞系MRC−5(ATCC受託番号C
CL 171)およびヒト栄養芽細胞系TPA30−1(ATCC受託番号CR L 1583)から得ることができる。ヒトIL−11をコードするcDNAな らびに推定アミノ酸配列(アミノ酸1から199まで)がProc. Natl. Acad. Sc
i. USA 87: 7512 (1990)に記載されている。上記米国特許第5292646号に
は、成熟形態のIL−11(アミノ酸22〜199)のN末端プロリンが除去さ
れた(アミノ酸23〜199)des−Pro形態のIL−11が記載されてい
る。当業者に理解されるように、IL−11活性を保持しているいずれの形態の
IL−11も、本発明に有用である。
【0007】 組換え法のほかに、既知の慣用的な化学合成によりIL−11を製造してもよ
い。本発明において有用なポリペプチドを合成的手段により構築する方法は当業
者に知られている。合成的に構築されたサイトカインポリペプチド配列は、一次
、二次、または三次構造ならびにコンホーメーション的特徴を天然サイトカイン
ポリペプチドと共有することにより、それらに共通した生物学的活性を有すると
考えられる。かかる合成的に構築されたサイトカインポリペプチド配列またはそ
のフラグメントはその機能をそのままあるいは部分的に有しており、本発明方法
に使用できる。よって、それらを、本発明において有用な、天然の精製サイトカ
インの生物学的に活性のある置換物または免疫学的置換物として本発明において
用いてもよい。
い。本発明において有用なポリペプチドを合成的手段により構築する方法は当業
者に知られている。合成的に構築されたサイトカインポリペプチド配列は、一次
、二次、または三次構造ならびにコンホーメーション的特徴を天然サイトカイン
ポリペプチドと共有することにより、それらに共通した生物学的活性を有すると
考えられる。かかる合成的に構築されたサイトカインポリペプチド配列またはそ
のフラグメントはその機能をそのままあるいは部分的に有しており、本発明方法
に使用できる。よって、それらを、本発明において有用な、天然の精製サイトカ
インの生物学的に活性のある置換物または免疫学的置換物として本発明において
用いてもよい。
【0008】 これらのサイトカインまたはその活性フラグメントの蛋白、ペプチドまたはD
NA配列中における修飾によって、本発明方法において使用できる蛋白を得ても
よい。当業者は既知方法を用いてかかる修飾サイトカインを製造することができ
る。サイトカイン配列、例えばIL−11配列中の修飾は、コーディング配列中
の1個またはそれ以上の選択アミノ酸残基の置換、挿入または欠失を包含しうる
。かかる置換、挿入または欠失のために突然変異法は当業者によく知られている
(例えば、米国特許第4518584号参照)。
NA配列中における修飾によって、本発明方法において使用できる蛋白を得ても
よい。当業者は既知方法を用いてかかる修飾サイトカインを製造することができ
る。サイトカイン配列、例えばIL−11配列中の修飾は、コーディング配列中
の1個またはそれ以上の選択アミノ酸残基の置換、挿入または欠失を包含しうる
。かかる置換、挿入または欠失のために突然変異法は当業者によく知られている
(例えば、米国特許第4518584号参照)。
【0009】 本明細書記載のように治療的に有用でありうる、サイトカインポリペプチドに
配列に対する他の特異的変異は、例えば、1個またはそれ以上の糖鎖付加部位の
挿入を包含する。アスパラギン結合糖鎖付加認識部位を、ペプチド配列中のアミ
ノ酸あるいはDNA中のヌクレオチドの欠失、置換または付加により配列に挿入
することができる。O−結合糖の付加により修飾分子のいずれの部位にもかかる
変化を導入することができる。かかる変化したヌクレオチドまたはペプチド配列
の発現により、それらの部位において糖鎖付加されていてもよい変種が得られる
。
配列に対する他の特異的変異は、例えば、1個またはそれ以上の糖鎖付加部位の
挿入を包含する。アスパラギン結合糖鎖付加認識部位を、ペプチド配列中のアミ
ノ酸あるいはDNA中のヌクレオチドの欠失、置換または付加により配列に挿入
することができる。O−結合糖の付加により修飾分子のいずれの部位にもかかる
変化を導入することができる。かかる変化したヌクレオチドまたはペプチド配列
の発現により、それらの部位において糖鎖付加されていてもよい変種が得られる
。
【0010】 活性を全体的または部分的に保持または増強しており、本発明方法において有
用であると考えられる選択サイトカイン配列のさらなるアナログおよび誘導体を
、当業者は容易に製造することができる。1のかかる修飾は、サイトカイン配列
中に存在するリジン残基に対するポリエチレングリコールの結合あるいはPEG
を結合させる慣用的方法による配列のPEG誘導体化であってもよい。
用であると考えられる選択サイトカイン配列のさらなるアナログおよび誘導体を
、当業者は容易に製造することができる。1のかかる修飾は、サイトカイン配列
中に存在するリジン残基に対するポリエチレングリコールの結合あるいはPEG
を結合させる慣用的方法による配列のPEG誘導体化であってもよい。
【0011】 これらの選択サイトカインのさらなるアナログを、それらをコードするDNA
配列における対立遺伝子、あるいはそれらをコードするDNA配列中の誘発され
た変異により特徴づけてもよい。上記刊行物に開示されたすべてのアナログ(ス
トリンジェントなハイブリダイゼーション条件下または非ストリンジェント条件
下(Sambrook et al., Molecular Cloning. A Laboratory Manual, 2d edit., C
old Spring Harbor Laboratory, New York (1989))で開示サイトカイン配列に ハイブリダイゼーションしうるDNA配列により特徴づけられるものを包含)は
同様に本発明において有用であると考えられる。
配列における対立遺伝子、あるいはそれらをコードするDNA配列中の誘発され
た変異により特徴づけてもよい。上記刊行物に開示されたすべてのアナログ(ス
トリンジェントなハイブリダイゼーション条件下または非ストリンジェント条件
下(Sambrook et al., Molecular Cloning. A Laboratory Manual, 2d edit., C
old Spring Harbor Laboratory, New York (1989))で開示サイトカイン配列に ハイブリダイゼーションしうるDNA配列により特徴づけられるものを包含)は
同様に本発明において有用であると考えられる。
【0012】 さらに、IL−11受容体と相互作用でき、かくしてIL−11の効果をブロ
ック(アンタゴニスト)する、あるいはIL−11の効果と同じまたは類似の効
果を生じる(アゴニスト)IL−11のペプチドリガンドまたは小型分子アナロ
グも、当該分野において存在する。かかるリガンドおよび小型分子を得てアッセ
イする方法はPCT出願公開WO96/19754に開示されている(その開示
を参照により本明細書に含める)。かかるリガンドおよび小型分子アナログもま
た、本発明方法において有用である。
ック(アンタゴニスト)する、あるいはIL−11の効果と同じまたは類似の効
果を生じる(アゴニスト)IL−11のペプチドリガンドまたは小型分子アナロ
グも、当該分野において存在する。かかるリガンドおよび小型分子を得てアッセ
イする方法はPCT出願公開WO96/19754に開示されている(その開示
を参照により本明細書に含める)。かかるリガンドおよび小型分子アナログもま
た、本発明方法において有用である。
【0013】 1のサイトカインの配列またはその配列の生物学的に活性のあるフラグメント
を別のサイトカインまたは蛋白性治療剤に融合させることにより製造される、例
えばIL−6に融合したIL−11のごとき融合分子もこれらの方法において有
用であると考えられる(例えば、1992年3月19日に公開されたPCT/U
S91/06186(WO92/04455)に記載された融合方法参照)。別
法として、サイトカインの混合物を本発明方法により投与してもよい。
を別のサイトカインまたは蛋白性治療剤に融合させることにより製造される、例
えばIL−6に融合したIL−11のごとき融合分子もこれらの方法において有
用であると考えられる(例えば、1992年3月19日に公開されたPCT/U
S91/06186(WO92/04455)に記載された融合方法参照)。別
法として、サイトカインの混合物を本発明方法により投与してもよい。
【0014】 よって、本発明は、インフルエンザのごとき急性ウイルス性疾患、EBV、H
IV、ヘルペス、肝炎および帯状疱疹のごとき慢性ウイルス性疾患、マラリアお
よび結核のごとき寄生体感染ならびに癌の患者を治療することを包含し、さらに
、医薬担体中の有効量のIL−11を投与することを包含する。処置は治療的ま
たは予防的であってよく、あるいは上記疾患に関連した徴候が生じた時に行うも
のであってもよい。
IV、ヘルペス、肝炎および帯状疱疹のごとき慢性ウイルス性疾患、マラリアお
よび結核のごとき寄生体感染ならびに癌の患者を治療することを包含し、さらに
、医薬担体中の有効量のIL−11を投与することを包含する。処置は治療的ま
たは予防的であってよく、あるいは上記疾患に関連した徴候が生じた時に行うも
のであってもよい。
【0015】 好ましい具体例において、上記疾患を引き起こすようなウイルスまたは細菌病
原体に対するワクチンとともにIL−11を共投与する。もう1つの好ましい具
体例において、抗腫瘍剤とともにIL−11を共投与し、癌または他の腫瘍発生
に苦しむ患者に投与できる。
原体に対するワクチンとともにIL−11を共投与する。もう1つの好ましい具
体例において、抗腫瘍剤とともにIL−11を共投与し、癌または他の腫瘍発生
に苦しむ患者に投与できる。
【0016】 適当な医薬上許容される担体はIL−11の投与を容易にするものであり、当
該分野においてよく知られている。典型的な担体は、滅菌セイライン、ラクトー
ス、スクロース、リン酸カルシウム、ゼラチン、デキストリン、寒天、ペクチン
、ピーナッツ油、オリーブ油、ゴマ油、および水を包含する。さらに、担体また
は希釈剤は、モニステアリン酸グリセリルまたはジステアリン酸グリセリル単独
またはロウとの混合物のごとき時間遅延材料を包含する。さらに、除放性ポリマ
ー処方を用いることもできる。適当な持続放出マトリックスは以下のものの1つ
またはそれ以上との混合物となった有効成分を含有する:ナトリウムベントナイ
ト、エチルセルロース、ステアリン酸、ステアリン酸カルシウム、アジピン酸、
フマル酸、ポリエチレングリコール、脱アセチル化キチン、および酢酸セルロー
ス。適当な保存料および/または安定化剤を含んでいてもよい。
該分野においてよく知られている。典型的な担体は、滅菌セイライン、ラクトー
ス、スクロース、リン酸カルシウム、ゼラチン、デキストリン、寒天、ペクチン
、ピーナッツ油、オリーブ油、ゴマ油、および水を包含する。さらに、担体また
は希釈剤は、モニステアリン酸グリセリルまたはジステアリン酸グリセリル単独
またはロウとの混合物のごとき時間遅延材料を包含する。さらに、除放性ポリマ
ー処方を用いることもできる。適当な持続放出マトリックスは以下のものの1つ
またはそれ以上との混合物となった有効成分を含有する:ナトリウムベントナイ
ト、エチルセルロース、ステアリン酸、ステアリン酸カルシウム、アジピン酸、
フマル酸、ポリエチレングリコール、脱アセチル化キチン、および酢酸セルロー
ス。適当な保存料および/または安定化剤を含んでいてもよい。
【0017】 別法として、当業者に明らかなように、IL−11を、上記疾患に関連した徴
候改善することにおいて有用な他の生物学的因子および/または慣用的作用剤と
混合することができる。例えば、GCSF、GMCSFまたはMCSFのごとき
CSFとともに、エリスロポイエチン、ヘマトポイエチンとともに、あるいはI
L−1、IL−2、IL−3、IL−4、IL−5、IL−6、IL−7、IL
−8、IL−9、IL−10、IL−12、IL−13、IL−14またはIL
−15のごきインターロイキンとともにIL−11を共投与することができる。
好ましい具体例は、IL−12、IL−6またはIL−2との共投与を包含する
。適当なIL−11処方は、例えば、5mgのIL−11、3.10mgのヒス
チジン、および22.5mgのグリシンを含有し、例えば、1mlの注射用水で
復元されうる凍結乾燥粉末である。当業者に明らかなように、他の適当な処方は
本発明方法において等しく有用である。
候改善することにおいて有用な他の生物学的因子および/または慣用的作用剤と
混合することができる。例えば、GCSF、GMCSFまたはMCSFのごとき
CSFとともに、エリスロポイエチン、ヘマトポイエチンとともに、あるいはI
L−1、IL−2、IL−3、IL−4、IL−5、IL−6、IL−7、IL
−8、IL−9、IL−10、IL−12、IL−13、IL−14またはIL
−15のごきインターロイキンとともにIL−11を共投与することができる。
好ましい具体例は、IL−12、IL−6またはIL−2との共投与を包含する
。適当なIL−11処方は、例えば、5mgのIL−11、3.10mgのヒス
チジン、および22.5mgのグリシンを含有し、例えば、1mlの注射用水で
復元されうる凍結乾燥粉末である。当業者に明らかなように、他の適当な処方は
本発明方法において等しく有用である。
【0018】 上記疾患の治療において、いずれの適当な経路によってもIL−11を投与す
ることができるが、特定疾患には特定経路が好ましく、例えば、全身投与、すな
わち非経口投与が好ましい。非経口投与のうち、皮下および静脈経路が好ましい
。IL−11を静脈から投与することができ、あるいは鼻粘膜または結膜または
口腔粘膜に対しては局所処方を、それぞれ水性ドロップ処方または洗口剤として
適用することができる。局所表面反応においては局所処方が好ましいが、より重
症の全身的疾患においては皮下または静脈注射のごとき非経口経路が好ましい。
IL−11の適当な用量は、皮下注射の場合1〜50μg/kgを1日複数回投
与し、重症のT細胞状態の短期間の治療には、50ないし100μg/kgに増
量して皮下注射または静脈注射する。一般的には、サイトカイン、例えば、IL
−11の適当な用量は広範囲であり、好ましくは、1ないし100μg/体重k
gの間である。IL−11の別の適当な用量は約10ないし50μg/kgの範
囲であってもよく、約50μg/kg、好ましくは25μg/kgである。所望
ならば、これらの用量を単位にすることができる。慣用的には、単位は、適当な
アッセイにおいて最大刺激の半分の刺激を生じさせるポリペプチド濃度として説
明され、例えば、IL−11に関してはPCT/US90/06803に記載さ
れたT1165アッセイがある。1日ないし6カ月にわたり毎日投与してもよく
、あるいは治療すべき疾患の性質に応じて医師が標準的試験により容易に確認で
きることであるが、必要かつ安全と考えられるかぎり投与してもよい。適当な場
合には、用量を上方または下方修正してもよく、例えば、25μg/kgのIL
−11を1週間、数週間または多週間にわたり毎日投与する投与規則であっても
よい。治療すべき疾患に関連したマーカーを測定することにより治療の進行を適
切にモニターして、かかる用量が例えばパーフォリン(perforin)(または対応
マーカー)の増加を引き起こすかどうかを調べ、増加しない場合には、効果的が
得られるまでさらなる治療期間において2倍量を投与し、マーカーレベルを測定
する。
ることができるが、特定疾患には特定経路が好ましく、例えば、全身投与、すな
わち非経口投与が好ましい。非経口投与のうち、皮下および静脈経路が好ましい
。IL−11を静脈から投与することができ、あるいは鼻粘膜または結膜または
口腔粘膜に対しては局所処方を、それぞれ水性ドロップ処方または洗口剤として
適用することができる。局所表面反応においては局所処方が好ましいが、より重
症の全身的疾患においては皮下または静脈注射のごとき非経口経路が好ましい。
IL−11の適当な用量は、皮下注射の場合1〜50μg/kgを1日複数回投
与し、重症のT細胞状態の短期間の治療には、50ないし100μg/kgに増
量して皮下注射または静脈注射する。一般的には、サイトカイン、例えば、IL
−11の適当な用量は広範囲であり、好ましくは、1ないし100μg/体重k
gの間である。IL−11の別の適当な用量は約10ないし50μg/kgの範
囲であってもよく、約50μg/kg、好ましくは25μg/kgである。所望
ならば、これらの用量を単位にすることができる。慣用的には、単位は、適当な
アッセイにおいて最大刺激の半分の刺激を生じさせるポリペプチド濃度として説
明され、例えば、IL−11に関してはPCT/US90/06803に記載さ
れたT1165アッセイがある。1日ないし6カ月にわたり毎日投与してもよく
、あるいは治療すべき疾患の性質に応じて医師が標準的試験により容易に確認で
きることであるが、必要かつ安全と考えられるかぎり投与してもよい。適当な場
合には、用量を上方または下方修正してもよく、例えば、25μg/kgのIL
−11を1週間、数週間または多週間にわたり毎日投与する投与規則であっても
よい。治療すべき疾患に関連したマーカーを測定することにより治療の進行を適
切にモニターして、かかる用量が例えばパーフォリン(perforin)(または対応
マーカー)の増加を引き起こすかどうかを調べ、増加しない場合には、効果的が
得られるまでさらなる治療期間において2倍量を投与し、マーカーレベルを測定
する。
【0019】 別の治療的処置モードは、罹病患者由来のCTLをエクスビボで増殖させるこ
とである。例えば、末梢血単核細胞(PBMC)を患者の血液から単離し、異な
る用量のrhIL−11を用いてインビトロにおいて刺激してCTLの生成を促
進することができる。適当なインビトロ用量は10ng/ml〜500ng/m
lが望ましい。細胞障害性T細胞アッセイを行って最大効果用量を決定すること
ができる。その後、細胞を患者に再注入する。
とである。例えば、末梢血単核細胞(PBMC)を患者の血液から単離し、異な
る用量のrhIL−11を用いてインビトロにおいて刺激してCTLの生成を促
進することができる。適当なインビトロ用量は10ng/ml〜500ng/m
lが望ましい。細胞障害性T細胞アッセイを行って最大効果用量を決定すること
ができる。その後、細胞を患者に再注入する。
【0020】 以下の実施例は、本発明方法、特にインフルエンザのごとき急性ウイルス性疾
患、EBV、HIV、ヘルペス、肝炎および帯状疱疹のごとき慢性ウイルス性疾
患、マラリアおよび結核のごとき寄生体感染ならびに癌の治療におけるIL−1
1の使用を説明する。さらに、上記疾患を有する患者由来の細胞からのT細胞活
性をエクスビボにおいて増大させ、ついで、患者に修飾した細胞を再導入するこ
とによる治療方法も本発明により提供される。しかしながら、本明細書を読んだ
当業者には、本発明に対する多くの修飾および変更が明らかであろう。例えば、
IL−11は、当該分野において現在開示されている配列により生成される蛋白
、ならびにIL−11と実質的に同様の活性を保持している上記修飾体により特
徴づけられる蛋白を包含することを、当業者は理解するであろう。さらに、上記
IL−11の修飾体やアナログは本発明方法において有用であることが理解され
よう。よって、実施例は本発明の範囲を何ら限定しない。
患、EBV、HIV、ヘルペス、肝炎および帯状疱疹のごとき慢性ウイルス性疾
患、マラリアおよび結核のごとき寄生体感染ならびに癌の治療におけるIL−1
1の使用を説明する。さらに、上記疾患を有する患者由来の細胞からのT細胞活
性をエクスビボにおいて増大させ、ついで、患者に修飾した細胞を再導入するこ
とによる治療方法も本発明により提供される。しかしながら、本明細書を読んだ
当業者には、本発明に対する多くの修飾および変更が明らかであろう。例えば、
IL−11は、当該分野において現在開示されている配列により生成される蛋白
、ならびにIL−11と実質的に同様の活性を保持している上記修飾体により特
徴づけられる蛋白を包含することを、当業者は理解するであろう。さらに、上記
IL−11の修飾体やアナログは本発明方法において有用であることが理解され
よう。よって、実施例は本発明の範囲を何ら限定しない。
【0021】 実施例1 IL−11受容体α鎖はBおよびTリンパ球上に発現される 製造者(Miltenyi Biotec, Sunnyvale, CA)のプロトコールに従って、抗−マ
ウスB220、CD4またはCD8抗体に結合したMACS(磁気的細胞ソーテ
ィング)マイクロビーズを用いるポジテイブセレクションを用いてネズミB細胞
およびCD4+細胞およびCD8+細胞をBalb/c脾臓から精製した。製造
者(Tel-test, Inc., TX)のプロトコールに従って、RNA Stat-60を用いて上記 のごとく精製細胞集団からRNAを抽出した。37℃でRNAを30分間DNa
se(RQ1 DNase, Promega, Madison, WI)処理し、ついで、75℃で5分間熱 不活性化した。40μgのRNA(GAPDHに対して10ng)ならびにネズ
ミGAPDH、IL−11受容体α鎖、IL−10受容体、IL−6受容体また
はgp130に対して特異的なオリゴペアーを用いてRT−PCR(GeneAmp RN
A PCR Kit, Perkin Elmer)を行って、エチジウム染色アガロースゲル上で可視 化した(図示)。逆転写酵素不存在下でのRNA試料に対するPCR反応は各オ
リゴペアーに関して陰性であり、DNA混入に関する対照として役立った。当該
実施例は、IL−11受容体α鎖mRNAがCD4+、CD8+およびB220
+リンパ球の高度に精製された集団において検出されることを示す(図1参照)
。
ウスB220、CD4またはCD8抗体に結合したMACS(磁気的細胞ソーテ
ィング)マイクロビーズを用いるポジテイブセレクションを用いてネズミB細胞
およびCD4+細胞およびCD8+細胞をBalb/c脾臓から精製した。製造
者(Tel-test, Inc., TX)のプロトコールに従って、RNA Stat-60を用いて上記 のごとく精製細胞集団からRNAを抽出した。37℃でRNAを30分間DNa
se(RQ1 DNase, Promega, Madison, WI)処理し、ついで、75℃で5分間熱 不活性化した。40μgのRNA(GAPDHに対して10ng)ならびにネズ
ミGAPDH、IL−11受容体α鎖、IL−10受容体、IL−6受容体また
はgp130に対して特異的なオリゴペアーを用いてRT−PCR(GeneAmp RN
A PCR Kit, Perkin Elmer)を行って、エチジウム染色アガロースゲル上で可視 化した(図示)。逆転写酵素不存在下でのRNA試料に対するPCR反応は各オ
リゴペアーに関して陰性であり、DNA混入に関する対照として役立った。当該
実施例は、IL−11受容体α鎖mRNAがCD4+、CD8+およびB220
+リンパ球の高度に精製された集団において検出されることを示す(図1参照)
。
【0022】 実施例2 IL−11はバルク脾臓培養において抗原特異的細胞溶解活性を増大
させる IL−2、あるいはIL−2およびIL−11で処理された細胞由来の脾臓性
バルク培養物(7日培養)を系列希釈して、1x104個の51Cr標識P815 .P1HTR細胞に添加し、NPペプチド存在下または不存在下で1時間パルス
を与えた。細胞を4時間インキュベーションした。上清を集め、51Crの遊離を
調べた。標的細胞に対する最大溶解は2% Triton−X100により誘導 された。溶解%=[(CPM−NPペプチドでパルスされた標的の自発的CPM
)/(NPペプチドでパルスされた標的細胞の最大CPM−NPペプチドでパル
スされた標的の自発的CPM)]x100。特異的溶解%=(NPペプチドでパ
ルスされた標的細胞に対する溶解%)−(対照標的細胞の溶解%)。実施例は、
IL−11がNPペプチド特異的細胞障害性T細胞の特異的溶解活性%を有意に
上昇させうることを示す。50:1の標的細胞に対するエフェクターの割合の場
合、IL−2のみで処理された細胞と比較すると、IL−2およびIL−11で
処理された細胞において特異的溶解%が250%促進されることが観察される(
図2参照)。
させる IL−2、あるいはIL−2およびIL−11で処理された細胞由来の脾臓性
バルク培養物(7日培養)を系列希釈して、1x104個の51Cr標識P815 .P1HTR細胞に添加し、NPペプチド存在下または不存在下で1時間パルス
を与えた。細胞を4時間インキュベーションした。上清を集め、51Crの遊離を
調べた。標的細胞に対する最大溶解は2% Triton−X100により誘導 された。溶解%=[(CPM−NPペプチドでパルスされた標的の自発的CPM
)/(NPペプチドでパルスされた標的細胞の最大CPM−NPペプチドでパル
スされた標的の自発的CPM)]x100。特異的溶解%=(NPペプチドでパ
ルスされた標的細胞に対する溶解%)−(対照標的細胞の溶解%)。実施例は、
IL−11がNPペプチド特異的細胞障害性T細胞の特異的溶解活性%を有意に
上昇させうることを示す。50:1の標的細胞に対するエフェクターの割合の場
合、IL−2のみで処理された細胞と比較すると、IL−2およびIL−11で
処理された細胞において特異的溶解%が250%促進されることが観察される(
図2参照)。
【0023】 実施例3 バルク脾臓培養中の抗原特異的細胞溶解活性の発生においてIL−1
1は外因性IL−2の代替物となりうる muIL−2、muIL−6、あるいはrhIL−11で処理された細胞由来
の脾臓性バルク培養物(7日培養)を系列希釈して、1x104個の51Cr標識 P815.P1HTR細胞に添加し、NPペプチド存在下または不存在下で1時
間パルスを与えた。細胞を4時間インキュベーションした。上清を集め、51Cr
の遊離を調べた。特異的溶解%を計算して図3のごとき結果となった。実施例は
、外因性IL−2不存在下におけるIL−11のみでの細胞の処理は、NPペプ
チド特異的細胞障害性T細胞の溶解活性%を有意に増大させることを示す。50
:1の標的細胞に対するエフェクターの割合の場合、IL−11処理細胞と外因
性添加サイトカインなしで処理された細胞との間に、特異的溶解%の7倍の増加
が観察される(図3参照)。
1は外因性IL−2の代替物となりうる muIL−2、muIL−6、あるいはrhIL−11で処理された細胞由来
の脾臓性バルク培養物(7日培養)を系列希釈して、1x104個の51Cr標識 P815.P1HTR細胞に添加し、NPペプチド存在下または不存在下で1時
間パルスを与えた。細胞を4時間インキュベーションした。上清を集め、51Cr
の遊離を調べた。特異的溶解%を計算して図3のごとき結果となった。実施例は
、外因性IL−2不存在下におけるIL−11のみでの細胞の処理は、NPペプ
チド特異的細胞障害性T細胞の溶解活性%を有意に増大させることを示す。50
:1の標的細胞に対するエフェクターの割合の場合、IL−11処理細胞と外因
性添加サイトカインなしで処理された細胞との間に、特異的溶解%の7倍の増加
が観察される(図3参照)。
【0024】 実施例4 IL−11はインフルエンザ特異的IFNγ産生細胞数を増加させる 滅菌平底96ウェルプレート(Costar)を、37℃において抗IFNγ抗体(
R46A2,10μg/ml,50μl/ウェル)で2時間コーティングし、3
7℃においてPBS+1% BSA+0.05% Tween20で1時間ブロッ
クし、ついで、PBSで洗浄した。脾臓細胞をRPMI+10% FCS中に系 列希釈したものをプレートに添加し、37℃で16時間インキュベーションし、
ついで、6回洗浄した。ビオチン化抗IFNγ抗体XGM.1(1.19μg/
ml)を各ウェルに添加し、室温で90分インキュベーションした。さらに4回
洗浄した後、ストレプトアビジンアルカリ性ホスファターゼを添加し、室温で1
時間インキュベーションした。4回洗浄した後、1mg/ml BCIP(5− ブロモ−4−クロロ−3−インドリルホスフェート)含有0.1M 2−アミノ −2−メチル−1−プロパノール,pH10.5中0.6%低融点アガロース溶
液とともにプレートを発色させた。プレートを室温で16時間インキュベーショ
ンし、ついで、スポットをカウントした。実施例は、IL−11がインフルエン
ザ特異的IFNγ産生細胞数を増加させることを示す。IL−2と10ng/m
lまたは100ng/mlいずれかのIL−11とで処理された細胞は、IL−
2のみで処理された細胞と比較すると、IFNγ産生細胞数を2〜3.5倍の増
加させた(図4参照)。
R46A2,10μg/ml,50μl/ウェル)で2時間コーティングし、3
7℃においてPBS+1% BSA+0.05% Tween20で1時間ブロッ
クし、ついで、PBSで洗浄した。脾臓細胞をRPMI+10% FCS中に系 列希釈したものをプレートに添加し、37℃で16時間インキュベーションし、
ついで、6回洗浄した。ビオチン化抗IFNγ抗体XGM.1(1.19μg/
ml)を各ウェルに添加し、室温で90分インキュベーションした。さらに4回
洗浄した後、ストレプトアビジンアルカリ性ホスファターゼを添加し、室温で1
時間インキュベーションした。4回洗浄した後、1mg/ml BCIP(5− ブロモ−4−クロロ−3−インドリルホスフェート)含有0.1M 2−アミノ −2−メチル−1−プロパノール,pH10.5中0.6%低融点アガロース溶
液とともにプレートを発色させた。プレートを室温で16時間インキュベーショ
ンし、ついで、スポットをカウントした。実施例は、IL−11がインフルエン
ザ特異的IFNγ産生細胞数を増加させることを示す。IL−2と10ng/m
lまたは100ng/mlいずれかのIL−11とで処理された細胞は、IL−
2のみで処理された細胞と比較すると、IFNγ産生細胞数を2〜3.5倍の増
加させた(図4参照)。
【0025】 実施例5 IL−11はインフルエンザ特異的CTLからのIFNγ産生を増加
させる ELISAプレート(EIA捕捉プレート,Costar)を、4℃において抗IF Nγ抗体(R46A2,10μg/ml,50μl/ウェル)で16時間コーテ
ィングし、37℃においてTHSG(Tris高塩濃度ゼラチン)で2時間ブロ
ックし、ついで、4回洗浄した。IFNγ対照上清のPBS+10% FCS中 への系列希釈物および未知試料のPBS+10% FCS中への系列希釈物をプ レートに添加し、室温で2時間インキュベーションし、ついで、4回洗浄した。
ビオチン化抗体XGM.1(1.19μg/ml)を各ウェルに添加し、室温で
90分インキュベーションした。さらに4回洗浄した後、暗所にてプレートをA
BTS(Kirkegaard and Perry)とともに9分間発色させ、1% SDSで発色 停止させた。Vmax kinetic microplate reader (Molecular Devices)を用いて
405nmにける吸光度を調べた。実施例は、IL−11がインフルエンザ特異
的CTLからのIFNγ産生を増加させうることを示す。IL−2と10ng/
mlまたは100ng/mlいずれかのIL−11とで処理された細胞のならし
培地中において、2〜4倍のIFNγレベルの上昇がみられた(図5参照)。
させる ELISAプレート(EIA捕捉プレート,Costar)を、4℃において抗IF Nγ抗体(R46A2,10μg/ml,50μl/ウェル)で16時間コーテ
ィングし、37℃においてTHSG(Tris高塩濃度ゼラチン)で2時間ブロ
ックし、ついで、4回洗浄した。IFNγ対照上清のPBS+10% FCS中 への系列希釈物および未知試料のPBS+10% FCS中への系列希釈物をプ レートに添加し、室温で2時間インキュベーションし、ついで、4回洗浄した。
ビオチン化抗体XGM.1(1.19μg/ml)を各ウェルに添加し、室温で
90分インキュベーションした。さらに4回洗浄した後、暗所にてプレートをA
BTS(Kirkegaard and Perry)とともに9分間発色させ、1% SDSで発色 停止させた。Vmax kinetic microplate reader (Molecular Devices)を用いて
405nmにける吸光度を調べた。実施例は、IL−11がインフルエンザ特異
的CTLからのIFNγ産生を増加させうることを示す。IL−2と10ng/
mlまたは100ng/mlいずれかのIL−11とで処理された細胞のならし
培地中において、2〜4倍のIFNγレベルの上昇がみられた(図5参照)。
【0026】 特定の方法および組成物に関して本発明を説明したが、当業者が本発明を考慮
して変更および修飾を行うであろうということが理解される。上記実施例で説明
した本発明における多くの修飾および変更が当業者によってなされ、結果的に、
請求の範囲における限定のみが本発明に課されるべきである。したがって、添付
した請求の範囲は、特許請求される本発明の範囲内にあるすべてのかかる均等な
発明を包含するものと考えられる。
して変更および修飾を行うであろうということが理解される。上記実施例で説明
した本発明における多くの修飾および変更が当業者によってなされ、結果的に、
請求の範囲における限定のみが本発明に課されるべきである。したがって、添付
した請求の範囲は、特許請求される本発明の範囲内にあるすべてのかかる均等な
発明を包含するものと考えられる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM ,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM) ,AL,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG, BR,BY,CA,CH,CN,CU,CZ,DE,D K,EE,ES,FI,GB,GE,GH,GM,HR ,HU,ID,IL,IS,JP,KE,KG,KP, KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,L V,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI, SK,SL,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,U Z,VN,YU,ZW (72)発明者 ジュディス・エル・ブリス アメリカ合衆国01950マサチューセッツ州 ニューベリーポート、ティットコーム・ス トリート30番 (72)発明者 マーゴット・オトゥール アメリカ合衆国02160マサチューセッツ州 ニュートン、ケンジントン・ストリート72 番 (72)発明者 アンドリュー・ジェイ・ドーナー アメリカ合衆国02173マサチューセッツ州 レキシントン、バスキン・ロード20番 Fターム(参考) 4C084 AA02 AA03 AA13 DA12 NA14 ZB092 ZB262 ZB332 ZB352 ZB382
Claims (6)
- 【請求項1】 薬理学的に有効な量のIL−11を投与することを含む、細
胞障害性T細胞の産生を誘導する方法。 - 【請求項2】 細胞障害性T細胞がエクスビボにおいてIL−11蛋白で処
理される、請求項1の方法。 - 【請求項3】 IL−11蛋白をコードするDNA分子で細胞障害性T細胞
がトランスフェクションされ、IL−11蛋白が産生される条件下で該細胞が培
養される、請求項1の方法。 - 【請求項4】 急性ウイルス性疾患にかかっている患者にIL−11が投与
される、請求項1の方法。 - 【請求項5】 寄生体感染にかかっている患者にIL−11が投与される、
請求項1の方法。 - 【請求項6】 薬理学的に有効な量のIL−11を適当な細胞集団に投与す
ることを含む、細胞障害性T細胞活性の増強を誘導する方法。
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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