JP2002500617A - 有機リン誘導体の合成方法および組成物 - Google Patents

有機リン誘導体の合成方法および組成物

Info

Publication number
JP2002500617A
JP2002500617A JP53589596A JP53589596A JP2002500617A JP 2002500617 A JP2002500617 A JP 2002500617A JP 53589596 A JP53589596 A JP 53589596A JP 53589596 A JP53589596 A JP 53589596A JP 2002500617 A JP2002500617 A JP 2002500617A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
moiety
nucleoside
formula
carbon atoms
alkyl
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Ceased
Application number
JP53589596A
Other languages
English (en)
Inventor
ステッチ,ヴォイチエフ・ヨト
ヴォズニアク,ルチーナ
ライリー,ティモシー
Original Assignee
ジンタ・インコーポレイテッド
ポルスカ・アカデミア・ナウク
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority claimed from PL30880395A external-priority patent/PL181682B1/pl
Priority claimed from PL31024895A external-priority patent/PL181746B1/pl
Priority claimed from PL96312934A external-priority patent/PL184377B1/pl
Application filed by ジンタ・インコーポレイテッド, ポルスカ・アカデミア・ナウク filed Critical ジンタ・インコーポレイテッド
Publication of JP2002500617A publication Critical patent/JP2002500617A/ja
Ceased legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07HSUGARS; DERIVATIVES THEREOF; NUCLEOSIDES; NUCLEOTIDES; NUCLEIC ACIDS
    • C07H19/00Compounds containing a hetero ring sharing one ring hetero atom with a saccharide radical; Nucleosides; Mononucleotides; Anhydro-derivatives thereof
    • C07H19/02Compounds containing a hetero ring sharing one ring hetero atom with a saccharide radical; Nucleosides; Mononucleotides; Anhydro-derivatives thereof sharing nitrogen
    • C07H19/04Heterocyclic radicals containing only nitrogen atoms as ring hetero atom
    • C07H19/06Pyrimidine radicals
    • C07H19/10Pyrimidine radicals with the saccharide radical esterified by phosphoric or polyphosphoric acids
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07HSUGARS; DERIVATIVES THEREOF; NUCLEOSIDES; NUCLEOTIDES; NUCLEIC ACIDS
    • C07H19/00Compounds containing a hetero ring sharing one ring hetero atom with a saccharide radical; Nucleosides; Mononucleotides; Anhydro-derivatives thereof
    • C07H19/02Compounds containing a hetero ring sharing one ring hetero atom with a saccharide radical; Nucleosides; Mononucleotides; Anhydro-derivatives thereof sharing nitrogen
    • C07H19/04Heterocyclic radicals containing only nitrogen atoms as ring hetero atom
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07HSUGARS; DERIVATIVES THEREOF; NUCLEOSIDES; NUCLEOTIDES; NUCLEIC ACIDS
    • C07H19/00Compounds containing a hetero ring sharing one ring hetero atom with a saccharide radical; Nucleosides; Mononucleotides; Anhydro-derivatives thereof
    • C07H19/02Compounds containing a hetero ring sharing one ring hetero atom with a saccharide radical; Nucleosides; Mononucleotides; Anhydro-derivatives thereof sharing nitrogen
    • C07H19/04Heterocyclic radicals containing only nitrogen atoms as ring hetero atom
    • C07H19/16Purine radicals
    • C07H19/20Purine radicals with the saccharide radical esterified by phosphoric or polyphosphoric acids
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07HSUGARS; DERIVATIVES THEREOF; NUCLEOSIDES; NUCLEOTIDES; NUCLEIC ACIDS
    • C07H21/00Compounds containing two or more mononucleotide units having separate phosphate or polyphosphate groups linked by saccharide radicals of nucleoside groups, e.g. nucleic acids
    • C07H21/02Compounds containing two or more mononucleotide units having separate phosphate or polyphosphate groups linked by saccharide radicals of nucleoside groups, e.g. nucleic acids with ribosyl as saccharide radical

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Genetics & Genomics (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Biotechnology (AREA)
  • Saccharide Compounds (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Luminescent Compositions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 新規有機リンモノヌクレオシド誘導体とその合成方法、ならびに該有機リンモノヌクレオシド誘導体を利用する有機リンジヌクレオチド誘導体を提供する。本発明の合成有機リンモノヌクレオシド誘導体は式(1): によって特徴づけられる。

Description

【発明の詳細な説明】 有機リン誘導体の合成方法および組成物 関連出願との相互関係 本出願は、以下のポーランド特許出願の優先権主張出願および一部継続出願で ある:ポーランド特許出願第P-308803号(1995年5月26日出願)、ポーランド特 許出願第P-310248号(1995年8月31日出願)およびポーランド特許出願第P-31293 4号(1996年2月26日出願)。 技術分野 本発明は、一般的には新規有機リンモノおよびジヌクレオシド誘導体およびそ の合成方法に関する。 発明の背景 病気の状態を含む動物の身体の状態のほとんどにタンパク質が関与しているこ とはよく知られている。そのようなタンパク質は直接作用するかまたはその酵素 的機能を介して動物およびヒトの多くの病気の状態の一因となっている。 古典的治療薬は一般的に、その病気を引き起こすかまたは病気を増悪させる機 能を軽減しようとするために、そのようなタンパク質との相互作用に絞られてき た。しかしながら、近年、そのようなタンパク質の合成をもたらす分子(すなわ ち、細胞間RNA)の相互作用により該タンパク質の実際の産生を軽減する試み がなされてきた。これらの相互作用には、RNAに対する相補性「アンチセンス 」オリゴヌクレオチドまたはそのある類似体のハイブリダイゼーションが関与し ている。ハイブリダイゼーションとは、RNAまたはDNAに対するオリゴヌク レオチドまたはオリゴヌクレオチド類似体の配列特異的水素結合をいう。ハイブ リダイゼーションが起きると、タンパク質の生合成を妨げることができる。この タンパク質の産生の干渉は、最小の副作用で最大の効果をもたらす治療効果を生 むものと期待されてきた。オリゴヌクレオチド類似体は、同様な機序によりタン パク質の産生を軽減するのにも利用することができよう。 アンチセンスオリゴヌクレオチドおよびオリゴヌクレオチド類似体の薬理活性 は、他の治療薬同様、特定の細胞間標的における該物質の有効濃度に影響を及ぼ す多くの因子に左右される。オリゴヌクレオチドにおいて1つの重要な因子は、 ヌクレアーゼ存在下におけるオリゴヌクレオチドの安定性である。非修飾オリゴ ヌクレオチドはヌクレアーゼによって急速に分解するため、有用な治療物質では ないようである。したがって、オリゴヌクレオチドをヌクレアーゼに耐性にする ためのオリゴヌクレオチドの修飾が強く望まれている。 ヌクレアーゼ耐性を増強するオリゴヌクレオチドの修飾は、一般的に糖−ホス フェートバックボーンのリン原子に生じる。ホスホロチオエート、メチルホスホ ネート、ホスホラミデート、およびホスホロトリエステルは、種々のレベルのヌ クレアーゼ耐性をもたらすことが報告されてきた。しかしながら、一般的にはこ の種のホスフェート修飾オリゴヌクレオチドには、ハイブリダイゼーション特性 が劣っているという悩みがあった(Cohen,J.S.編、Oligonucleotides:Antisens e Inhibitors of Gene Expression,CRC Press,Inc.Boca Raton FL,1989)。 別の鍵となる因子は、アンチセンス化合物が、病気の経過に関与する特定の細 胞の原形質膜を横切る能力である。細胞膜は、小さな非イオン性の脂溶性化合物 は自由に浸透するが、ほとんどの天然代謝物および治療物質は依然として本質的 に浸透できない脂質タンパク質二重層からなる(Wilson,D.S.、Ann.Rev.Bioc hem.47:933,1978)。培養哺乳動物細胞における天然および修飾オリゴヌクレ オチドの生物学的および抗ウイルス作用はよく知られている。このように、これ らの物質は膜に浸透し、その細胞間標的に到達することができる。HL-60、Syria n Bamster繊維芽細胞、U937、L929、CV-1、およびATH8細胞を含む種々の哺乳動 物細胞によるアンチセンス化合物の取り込みは、天然のオリゴヌクレオチド、お よびアルキルトリエステル(Miller P.S.ら、Biochem.16:1988,1977)、メチル ホスホネート(Marcus-Sekura,C.H.ら、Nuc.Acids Res.15:5749,1987;Miller P.S.ら、Biochem.16:1988,1977;およびLokeS.K.ら、Top.Microbiol.Immuno l.141:282,1988)のようなヌクレアーゼ耐性類似体を用いて研究されてきた。 修飾オリゴヌクレオチドおよびオリゴヌクレオチド類似体は、それらの天然の 対応物より取り込まれにくいかも知れない。その結果、多くの従来利用可能なア ンチセンスオリゴヌクレオチドの活性は、実際の治療、研究、または診断目的に 十分なものではなかった。先行技術文献で認識されている他の2つの欠陥は、以 前に設計されたオリゴヌクレオチドアンチセンス治療薬の多くが細胞間RNAと のハイブリダイゼーション効率が悪く、基本的なRNA機能を終わらせるための 明確な化学的事象または酵素介在事象を欠くことである。 アンチセンスオリゴヌクレオチドの有効性を増強し、これらの問題を克服する ための修飾は多くの形をとってきた。該修飾には、塩基環修飾、糖部分修飾、お よび糖−ホスフェートバックボーン修飾が含まれる。従来の、特にリン原子にお ける糖−ホスフェートバックボーン修飾はヌクレアーゼに対する種々のレベルの 耐性をもたらした。しかしながら、アンチセンスォリゴヌクレオチドの、特定の DNAまたはRNAとの忠実な結合能はアンチセンス方法論の基礎であるが、修 飾リンオリゴヌクレオチドのハイブリダイゼーション特性は一般的に劣っていた 。 リン原子の置換は、プロキラルホスフェート部分の修飾に関連する問題を避け る試みにおける別のアプローチであった。リンの置換が達成されるいくつかの修 飾については、Matteucci(Tetrahedron Letters 31:2385,1990;リン原子のメ チレン基との置換は、使用に適さなくする不安定性と該バックボーンを通じたホ ルムアセタール結合の一様な挿入をもたらさない利用可能な方法論によって制限 される)、Cormier(Nuc.Acids Res.16:4583,1988;リン部分のジイソプロピ ルシリル部分による置換は、方法論、ホモポリマーの可溶性、およびハイブリダ イゼーション特性によって制限される)、Stirchak(J.Org.Chem.52:4202,1 987;カルバメートまたはモルホリノ結合を含む短いホモポリマーによるリン結 合の置換は、方法論、得られる分子の可溶性、およびハイブリダイゼーション特 性によって制限される)、Mazur(Tetrahedron 40:3949,1984;リン結合のホス ホン酸結合による置換は、ホモトリマー分子の合成以外には生じなかった)、お よびGoodrich(Bioconj.Chem.1:165,1990;エステル結合はエステラーゼによ り酵素的に分解されるため、アンチセンスの応用におけるホスホネート結 合の置換に適していない)。 別の鍵となる因子は、キラル中心を有するオリゴマーに生じる立体化学的効果 である。一般的に、nヌクレオシドの長さを持つオリゴマーは、連続的非立体特 異的鎖合成における2n-1異性体の混合物を構成するであろう。 すべてのヌクレオチド間メタンスルホネートリン原子における絶対配置がRp またはSpである、RpおよびSpホモキラル鎖および非立体規則性鎖は、物理 化学的特性が異なり、オリゴヌクレオチドの相補配列との付加生成物形成能が異 なることが報告されている。さらに、ヌクレオチドのホスホロチオエート類似体 は、ヌクレアーゼ活性に対する耐性においてオリゴ−Rpおよびオリゴ−Spオ リゴヌクレオチド間で実質的な立体選択的な差がみられた(Potter、Biochemistr y,22:1369、1983、およびBryantら、Biohcemistry,18:2825,1979)。 Lesnikowski(Nuc1.Acids Res.,18:2109,1990)は、7個のメタンホスホネ ート結合のうちの6個がペンタデカデオキシリボアデニル酸のマトリックスと結 合したときに、リン原子における配列が限定されているジアステレオマー的に純 粋なオクタチミジンメタンスルホネートの融点に実質的な差がみられることを観 察した。これらの研究で使用した、リン原子における予め決定された配列を有す るオリゴヌクレオチド化合物は、Grignard試薬によって活性化される5'-ヒドロ キシルヌクレオシド基とジアステレオマー的に純粋なヌクレオシドp−ニトロフ ェニルメタンホスホネート間の立体制御的過程によって製造された(Lesnikowsk iら、Nucl.Acids Res.,18:2109,1990;Lesnikowskiら、Nucleosides & Nucleo tides,10:773,1991;Lesnilowski,Nucl.Acids Res.,16:11675,1988)。し かしながら、この方法は長い反応時間を必要とし、テトラマーホモチミジン断片 およびヘテロマーのヘキサマーを合成する場合にのみ立証された。 低温(−80℃)での5’または3’位が保護された適切なヌクレオシドおよ びメチルジクロロホスフィンとの反応によりジアステレオマー的に純粋なオリゴ メチルホスホネート化合物を製造する試みでは、8:1の最大優勢度で関連ジヌ クレオシドメチルホスホネートのRp異性体が形成された(Loschner,Tetrahed ron Lett.,30:5587,1989;およびEnglesら、Nucleosides & Nucleotides,10: 347,1991)。 しかしながら、より長い立体規則的な鎖は、縮合中に形成された中間体ヌクレ オシド3'-O-クロロメチルホスホナイトが低温度でさえ脆い配列を有するためこ の方法では製造できない。 有機リン誘導体を修飾および合成するのに利用可能な方法が限られていること から、アンチセンスオリゴヌクレオチド診断薬、治療薬、および研究のためのヌ クレアーゼに対する耐性および満足なハイブリダイゼーション特性をもたらす他 の修飾法が永い間求め続けられてきた。 発明の要約 本発明の1つの目的は、新規単量体有機リン誘導体の組成物を提供することで ある。最初の一連の化合物として、式(1)[式中、(a)Yは炭素数1〜約10 の第1級アミン部分、S−アリール部分、Se−アリール部分、S−ハロアルキ ル部分、またはSe−ハロアルキル部分であるか、またはX13(ここで、X1 はO、S、またはSeであり、R3は炭素数6〜約20のアラルキル部分、ハロア リール部分、またはアルキルアリール部分、または炭素数5〜10の芳香族複素環 式部分である)であり、(b)Zは炭素数1〜約20のアラルキル部分、ハロアル キル部分、アルケニル部分、アルキニル部分、またはアルキルアリール部分、ア ミノメチル、またはアミノエチルであり、(c)R1は保護基であり、(d)R2 はH、ハロゲン、炭素数1〜約20のアルキル部分、炭素数約5〜約20のアルキ ルアリール部分またはアラルキル部分、CN、N3、保護NH2、CF3、OCF3 、S−アルキル部分、N−アルキル部分、O−アルケニル部分、S−アルケニル 部分、N−アルケニル部分、O−アルキニル部分、S−アルキニル部分、N−ア ルキニル部分、O−アリール部分、S−アリール部分、N−アリール部分、また はO(R4)(ここで、R4は保護基である)であり、(e)Bは所望により保護 されたヌクレオシド塩基である]で示される構造を有するものが提供される。 第2の一連の化合物として、式(1)[式中、Yはアミン部分、ハロゲン、また はX13(ここで、X1はO、S、またはSeであり、R3は炭素数1〜約20のア ルキル部分、アラルキル部分、ハロアルキル部分、ハロアリール部分、アルキル アリール部分、またはアリール部分、または炭素数5〜10の芳香族複素環式部分 である)であり、(b)Zは炭素数1〜約20のアルキル部分、アラルキル部分、 ハロアルキル部分、アルケニル部分、アルキニル部分、アルキルアリール部分、 またはアリール部分、アミノメチル、またはアミノエチルであり、(c)R1は 保護基であり、(d)R2はH、ハロゲン、炭素数1〜約20のアルキル部分、 炭素数約5〜約20のアルキルアリール部分またはアラルキル部分、CN、N3、 保護NH2、CF3、OCF3、O−アルキル部分、S−アルキル部分、N−アル キル部分、O−アルケニル部分、S−アルケニル部分、N−アルケニル部分、O −アルキニル部分、S−アルキニル部分、N−アルキニル部分、O−アリール部 分、S−アリール部分、N−アリール部分、またはO(R4)(ここで、R4は保 護基である)であり、(e)Bは所望により保護されたヌクレオシド塩基である ]で示される構造を有するものが提供される。 第3の一連の化合物として、式(1)[式中、(a)Yは第1級アミン、ハロゲ ン、またはX13(ここで、X1はO、S、またはSeであり、R3は炭素数1〜 約20のアルキル部分、アラルキル部分、ハロアルキル部分、ハロアリール部分、 アルキルアリール部分、またはアリール部分、または炭素数5〜10の芳香族複素 環式部分である)であり、(b)Zは炭素数1〜約20のアラルキル部分、ハロア ルキル部分、アルケニル部分、アルキニル部分、アルキルアリール部分、または アリール部分、アミノメチル、またはアミノエチルであり、(c)R1は保護基 であり、(d)R2はハロゲン、炭素数1〜約20のアルキル部分、炭素数約5 〜約20のアルキルアリール部分またはアラルキル部分、CN、N3、保護NH2、 CF3、OCF3、O−アルキル部分、S−アルキル部分、N−アルキル部分、O −アルケニル部分、S−アルケニル部分、N−アルケニル部分、O−アルキニル 部分、S−アルキニル部分、N−アルキニル部分、O−アリール部分、S−アリ ール部分、N−アリール部分、またはO(R4)(ここで、R4は保護基である) であり、(e)Bは所望により保護されたヌクレオシド塩基である]で示される 構造を有するものが提供される。 第4の一連の化合物として、式(1)[式中、(a)Yは炭素数3〜約10の第1 級アミン部分、O−アラルキル部分、S−アリール部分、Se−アリール部分、 S−ハロアルキル部分、Se−ハロアルキル部分、分岐鎖O−アルキル部分、ま たはX13(ここで、X1はO、S、またはSeであり、R3は炭素数1〜約20の アラルキル部分、ハロアリール部分、またはアルキルアリール部分、または炭素 数5〜10の芳香族複素環式部分である)であり、(b)Zは炭素数1〜約20のア ラルキル部分、ハロアルキル部分、アルケニル部分、アルキニル部分、アルキル アリール部分、またはアリール部分、アミノメチル、またはアミノエチルであり 、(c)R1は保護基であり、(d)R2はハロゲン、炭素数1〜約20のアルキ ル部分、炭素数約5〜約20のアルキルアリール部分またはアラルキル部分、CN 、N3、保護NH2、CF3、OCF3、O−アルキル部分、S−アルキル部分、N −アルキル部分、O−アルケニル部分、S−アルケニル部分、N−アルケニル部 分、O−アルキニル部分、S−アルキニル部分、N−アルキニル部分、O−アリ ール部分、S−アリール部分、N−アリール部分、またはO(R4)(ここで、 R4は保護基である)であり、(e)Bは所望により保護されたヌクレオシド塩 基である]で示される構造を有するものが提供される。 Yが第1級アミン部分であるときは、該アミンはNHR5(ここで、R5は炭素 数1〜約20の直鎖または分岐鎖アルキル部分、アラルキル部分、アリール部分、 またアルキルアリール部分、炭素数3〜約8のシクロアルキル部分、または炭素 数約10〜約30のポリシクロアルキル部分である)であることが好ましい。 さらに、上記第2および第3の一連の化合物において、R3がCH3またはCH2 646(ここで、R6はH、炭素数1〜約6の直鎖または分岐鎖アルキル部分 、炭素数1〜約6の直鎖または分岐鎖ハロアルキル部分、ハロゲン、またはNO2 である)であることが好ましい。あるいはまた、上記第1および第4の一連の 化合物において、R3がCH2646(ここで、R6はH、炭素数1〜約6の直 鎖または分岐鎖アルキル部分、炭素数1〜約6の直鎖または分岐鎖ハロアルキル 部分、ハロゲン、またはNO2である)であることが好ましい。 本発明の別の目的は、二量体有機リン誘導体を提供することである。本発明の この目的のある態様は、 (a)Xが0またはSであり、(b)Zが炭素数約4〜約20のアルキル部分、 炭素数1〜約20のアラルキル部分、ハロアルキル部分、アルケニル部分、アルキ ニル部分、アルキルアリール部分、またはアリール部分、アミノメチル、または アミノエチルであり、(c)R1が保護基であり、(d)R2が炭素数1〜約20の アルキル部分、炭素数約5〜約20のアルキルアリール部分またはアラルキル部分 、CN、N3、NH2、CF3、OCF3、S−アルキル部分、N−アルキル部分、 S−アルケニル部分、N−アルケニル部分、O−アルキニル部分、S−アルキニ ル部分、N−アルキニル部分、O−アリール部分、S−アリール部分、またはN −アリール部分であり、(e)R9がアシル保護基、カップリング基、またはシ リル保護基であり、(f)Bは所望により保護されたヌクレオシド塩基である式 (3)の構造を有する化合物である。 本発明の方法のさらに別の目的は、有機リンモノヌクレオシド誘導体の合成方 法を提供することである。本発明のある態様では、 (a)塩酸スカベンジャーの存在下で、R1が保護基であり、R2がHまたは炭素 数1〜約10のアルコキシド部分であり、BがN−保護ヌクレオシド塩基である式 (2)のヌクレオシドおよびZ−置換ジクロロホスフィンを反応させ、 (b)反応混合物にアニリンおよび硫黄またはセレニウムまたは酸化剤を加えて 、3'-O-(Z-置換)ホスホノアニリドチオエート、3'-O-(Z-置換)ホスホノアニ リドセレノエート、または3'-O-(Z-置換)ホスホノアニリデートのジステレオ マーの混合物を生成する工程を含むあらゆる一連の化合物の合成方法が提供され る。好ましい態様では、酸化剤は、ヨード/2,6-ルチジン/H2O、t-ブチルヒド ロパーオキシド、または(±)-(10-カンファースルホニル)オキザジリジンか らなる群から選ばれる。 本発明の別の態様では、 (a)塩酸スカベンジャーの存在下で、R1が保護基であり、R2がHまたは炭素 数1〜約10のアルコキシド部分であり、BがN−保護ヌクレオシド塩基である式 (2)のヌクレオシドおよびZ−置換ジクロロホスフィンを反応させ、 (b)反応混合物にアニリンおよび硫黄またはセレニウムを加えて、3'-O-(Z- 置換)ホスホノアニリドチオエート、3'-O-(Z-置換)ホスホノアニリドセレノ エートのジアステレオマー混合物を生成し、 (c)工程(b)から得られるジアステレオマー混合物を水素化ナトリウムまた は1,8-ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ-7-エン、(DBU)、および二酸化炭素 と反応させて一時的ヌクレオシド(Z-置換)ホスホノチオン酸、(Z-置換)ホス ホノセレン酸を生成し、 (d)式R8W(ここで、R8はCH2C6H4R7(ここで、R7はH、ClまたはNO2 である)であり、WはCl、BrまたはIである)で示されるアルキル化剤で処 理することにより工程(c)の一時的ヌクレオシドをアルキル化する工程を含む 、YがX13(ここで、X1はSまたはSeであり、R3はCH2647(ここ でR7はH、Cl、またはNO2である)である上記第1および第4の一連の化合 物に従った化合物の合成方法が提供される。 さらに別の態様では、 (a)塩酸スカベンジャーの存在下で、R1が保護基であり、R2がHまたは炭素 数1〜約10のアルコキシド部分であり、BがN−保護ヌクレオシド塩基である式 (2)のヌクレオシドおよびZ−置換ジクロロホスフィンを反応させ、 (b)反応物にアニリンおよび硫黄またはセレニウムを加えて、3'-O-(Z-置換 )ホスホノアニリドチオエート、または3'-O-(Z-置換)ホスホノアニリドセレ ノエートのジアステレオマー混合物を生成し、 (c)酸化剤で処理することによりジアステレオマー混合物を酸化する工程を含 む上記第1および第4の一連の化合物の合成方法が提供される。 さらに別の態様では、 (a)塩酸スカベンジャーの存在下で、R1が保護基であり、R2がHまたは炭素 数1〜約10のアルコキシド部分であり、BがN−保護ヌクレオシド塩基である式 (2)のヌクレオシドおよびZ−置換ジクロロホスフィンを反応させ、 (b)反応物にアニリンおよび硫黄またはセレニウムを加えて、3'-O-(Z-置換 )ホスホノアニリドチオエート、または3'-O-(Z-置換)ホスホノアニリドセレ ノエートのジアステレオマー混合物を生成し、 (c)酸化剤で処理することにより該ジアステレオマー混合物を酸化して酸化さ れたジアステレオマーを得、 (d)工程(c)から得られる酸化されたジアステレオマーを水素化ナトリウム または1,8-ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ-7-エンおよび二硫化炭素と反応さ せて一時的ヌクレオシド3'-O-(Z-置換)ホスホノチオン酸を生成し、 (e)一般式R8Z(ここで、R8は-CH2C6H4R7(ここで、R7はH、Clまたは NO2である)であり、ZはCl、BrまたはIである)で示されるアルキル化 剤で処理することにより一時的ヌクレオシド3'-O-(Z-置換)ホスホノチオン酸 をアルキル化する工程を含む、YがX13(ここで、X1はSであり、R3は-C H2647(ここでR7はH、Cl、またはNO2である)である上記第1およ び第4の一連の化合物の合成方法が提供される。 R1保護がメトキシメチルエーテル、メトキシエトキシメチルエーテル、2(-ト リメチルシリル)エトキシエーテル、アシル、カルバモイル、置換シリル、4,4'- ジメトキシトリチル、または9-フェニルキサンテン-9-オキシルであることが好 ましい。 さらに、塩酸スカベンジャーがトリエチルアミン、ジイイソプロピルエチルア ミン、ピリジン、またはあらゆる第3級アルキルまたはアリールアミンであるこ とが好ましい。 さらに、酸化剤がカリウムパーオキシモノサルフェートまたは過酸化水素であ ることが好ましい。 本発明の別の態様では、先に得られた単量体有機リン誘導体を利用する有機リ ン誘導体ジヌクレオシドの合成方法が提供される。本発明のある態様では、 (a)式(8a)および(8b)のヌクレオシドを水素化ナトリウムまたは1,8- ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ-7-エンおよび二酸化炭素と反応させて一時的 ヌクレオシド3'-O-(Z-置換)ホスホノチオン酸を生成し、 (b)式R8W(ここで、R8はCH2C6H4R7(ここで、R7はH、ClまたはNO2 である)であり、WはCl、BrまたはIである)で示されるアルキル化剤と該 一時的ヌクレオシドを反応させることにより式(7a)および(7b)のヌクレ オシド中間体を形成し、 (c)非プロトン性有機溶媒中のリチウム塩およびアクチベーターの存在下で、 該ヌクレオシド中間体と式(5)のヌクレオシドを反応させ、P-キラルジヌクレ オシドのジアステレオマー混合物を形成する工程を含む、式(6a)および(6 b)(ここで、R1は保護基であり、R2はHまたは炭素数1〜約10のアルコキシ 部分であり、R9はアシル保護基、カップリング基、またはシリル保護基であり 、Zは炭素数1〜約20のアルキル部分、アラルキル部分、ハロアルキル部分、 アルケニル部分、アルキニル部分、アルキルアリール部分、またはアリール部分 、アミノメチル、またはアミノエチルであり、BはN−保護ヌクレオシド塩基で ある)のP-キラルジヌクレオシドのジアステレオマー混合物の合成方法が提供さ れる。 別の態様では、 (a)式(10a)および(10b)のヌクレオシドを水素化ナトリウムまたは1,8- ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ-7-エンおよび二酸化炭素と反応させて一時的 ヌクレオシド3'-O-(Z-置換)ホスホノセレン酸を生成し、 (b)式R8W(ここで、R8はCH2C6H4R7(ここで、R7はH、ClまたはNO2 である)であり、WはCl、BrまたはIである)で示されるアルキル化剤と工 程(a)の一時的ヌクレオシドを反応させることにより式(11a)および(11b )のヌクレオシド中間体を形成し、 (c)非プロトン性有機溶媒中のリチウム塩およびアクチベーターの存在下で、 該ヌクレオシド中間体と式(5)のヌクレオシドを反応させ、P-キラルジヌクレ オシドのジアステレオマー混合物を形成する工程を含む、式(6a)および(6 b)(ここで、R1は保護基であり、R2はHまたは炭素数1〜約10のアルコキシ 部分であり、R9はアシル保護基、カップリング基、またはシリル保護基であり 、Zは炭素数1〜約20のアルキル部分、アラルキル部分、ハロアルキル部分、 アルケニル部分、アルキニル部分、アルキルアリール部分、またはアリール部分 、アミノメチル、またはアミノエチルであり、BはN−保護ヌクレオシド塩基で ある)のP-キラルジヌクレオシドのジアステレオマー混合物の合成方法が提供さ れ る。 さらに別の態様では、 (a)式(8a)および(8b)のヌクレオシドをカリウムパーオキシモノサル フェートまたは過酸化水素と反応させて式(9a)および(9b)の中間体ヌク レオシドを生成し、 (b)工程(a)から得られる中間体ヌクレオシドを水素化ナトリウムまたはD BUおよび二硫化炭素と反応させて一時的ヌクレオシド3'-O-(Z−置換)ホス ホノチオン酸を形成し、 (c)式R8W(ここで、R8はCH2C6H4R7(ここで、R7はH、ClまたはNO2 である)であり、WはCl、BrまたはIである)で示されるアルキル化剤と一 時的ヌクレオシドを反応させることにより式(7a)および(7b)のヌクレオ シド中間体を形成し、 (d)非プロトン性有機溶媒中のリチウム塩およびアクチベーターの存在下で、 工程(c)のヌクレオシド中間体と式(5)のヌクレオシドを反応させ、P-キラ ルジヌクレオシドのジアステレオマー混合物を形成する工程を含む、式(6a) および(6b)(ここで、R1は保護基であり、R2はH、OHまたは炭素数1〜 約10のアルコキシ部分であり、R9はアシル保護基、カップリング基、またはシ リル保護基であり、Zはアルキル部分、アラルキル部分、ハロアルキル部分、ア ルケニル部分、アルキニル部分、または原子、アミノメチル、またはアミノエチ ルであり、BはN−保護ヌクレオシド塩基である)のP-キラルジヌクレオシドの ジアステレオマー混合物の合成方法が提供される。 本発明のさらに別の態様では、(a)式(10a)および(10b)のヌクレオシ ドをカリウムパーオキシモノサルフェートまたは過酸化水素と反応させて式(9 a)および(9b)の中間体ヌクレオシドを生成し、 (b)工程(a)から得られる中間体ヌクレオシドを水素化ナトリウムまたはD BUおよび二セレン化炭素と反応させて一時的ヌクレオシド3'-O-(Z−置換) ホスホノセレン酸を形成し、 (c)式R8W(ここで、R8はCH2C6H4R7(ここで、R7はH、ClまたはNO2 である)であり、WはCl、BrまたはIである)で示されるアルキル化剤と工 程(b)からの一時的ヌクレオシドを反応させることにより式(9a)および( 9b)のヌクレオシド中間体を形成し、 (d)非プロトン性有機溶媒中のリチウム塩およびアクチベーターの存在下で、 工程(c)のヌクレオシド中間体と式(5)のヌクレオシドを反応させ、P-キラ ルジヌクレオシドのジアステレオマー混合物を形成する工程を含む、式(6a) および(6b)(ここで、R1は保護基であり、R2はH、OHまたは炭素数1〜 約10のアルコキシ部分であり、R9はアシル保護基、カップリング基、またはシ リル保護基であり、Zは炭素数1〜約20のアルキル部分、アラルキル部分、ハ ロアルキル部分、アルケニル部分、アルキニル部分、アルキルアリール部分、ま たはアリール部分、アミノメチル、またはアミノエチルであり、BはN−保護ヌ クレオシド塩基である)のP-キラルジヌクレオシドのジアステレオマー混合物の 合成方法が提供される。 本発明の別の目的は、キラル的に純粋な有機リン誘導体ジヌクレオチドの合成 方法を提供することである。本発明のこの目的のある態様では、 (a)式(8a)のヌクレオシドを水素化ナトリウムまたは1,8-ジアザビシクロ [5.4.0]ウンデカ-7-エンおよび二酸化炭素と反応させて一時的ヌクレオシド3' -O-(Z-置換)ホスホノチオン酸を生成し、 (b)式R8W(ここで、R8はCH2C6H4R7(ここで、R7はH、ClまたはNO2 である)であり、WはCl、BrまたはIである)で示されるアルキル化剤と工 程(a)の一時的ヌクレオシドを反応させることにより式(7a)のヌクレオシ ド中間体を形成し、 (c)非プロトン性有機溶媒中のリチウム塩およびアクチベーターの存在下で、 工程(b)のヌクレオシド中間体と式(5)のヌクレオシドを反応させ、キラル 的に純粋なジヌクレオシドを形成する工程を含む、式(6a)(ここで、R1は 保護基であり、R2はH、OHまたは炭素数1〜約10のアルコキシ部分であり、 R9はアシル保護基、カップリング基、またはシリル保護基であり、Zは炭素数 1〜約20のアルキル部分、アラルキル部分、ハロアルキル部分、アルケニル部 分、アルキニル部分、アルキルアリール部分、またはアリール部分、アミノメチ ル、またはアミノエチルであり、BはN−保護ヌクレオシド塩基である)のキラ ル的に純粋なジヌクレオシドの合成方法が提供される。 本発明の別の態様では、 (a)式(10a)のヌクレオシドを水素化ナトリウムまたは1,8-ジアザビシクロ [5.4.0]ウンデカ-7-エンおよび二酸化炭素と反応させて一時的ヌクレオシド3' -O-(Z-置換)ホスホノセレン酸を生成し、 (b)式R8W(ここで、R8はCH2C6H4R7(ここで、R7はH、ClまたはNO2 である)であり、WはCl、BrまたはIである)で示されるアルキル化剤と工 程(a)の一時的ヌクレオシドを反応させることにより式(11a)のヌクレオシ ド中間体を形成し、 (c)非プロトン性有機溶媒中のリチウム塩およびアクチベーターの存在下で、 工程(b)のヌクレオシド中間体と式(5)のヌクレオシドを反応させ、キラル 的に純粋なジヌクレオシドを形成する工程を含む、式(6a)(ここで、R1は 保護基であり、R2はH、OHまたは炭素数1〜約10のアルコキシ部分であり、 R9はアシル保護基、カップリング基、またはシリル保護基であり、Zは炭素数 1〜約20のアルキル部分、アラルキル部分、ハロアルキル部分、アルケニル部 分、アルキニル部分、アルキルアリール部分、またはアリール部分、アミノメチ ル、またはアミノエチルであり、BはN−保護ヌクレオシド塩基である)のキラ ル的に純粋なジヌクレオシドの合成方法が提供される。 さらに別の態様では、 (a)式(8b)のヌクレオシドをカリウムパーオキシモノサルフェートまたは 過酸化水素と反応させて式(9b)の一時的ヌクレオシドを生成し、 (b)工程(a)から得られる中間体ヌクレオシドを水素化ナトリウムまたはD BUおよび二硫化炭素と反応させて一時的ヌクレオシド3'-O-(Z−置換)ホス ホノチオン酸を形成し、 (c)式R8W(ここで、R8はCH2C6H4R7(ここで、R7はH、ClまたはNO2 である)であり、WはCl、BrまたはIである)で示されるアルキル化剤と工 程(b)の一時的ヌクレオシドを反応させることにより式(7a)のアルキル化 ヌクレオシドを形成し、 (d)非プロトン性有機溶媒中のリチウム塩およびアクチベーターの存在下で、 工程(c)のアルキル化ヌクレオシドと式(5)のヌクレオシドを反応させ、キ ラル的に純粋なジヌクレオシドを形成する工程を含む、式(6a)(ここで、R1 は保護基であり、R2はHまたは炭素数1〜約10のアルコキシ部分であり、R9 はアシル保護基、カップリング基、またはシリル保護基であり、Zは炭素数1〜 約20のアルキル部分、アラルキル部分、ハロアルキル部分、アルケニル部分、 アルキニル部分、アルキルアリール部分、またはアリール部分、アミノメチル、 またはアミノエチルであり、BはN−保護ヌクレオシド塩基である)のキラル的 に純粋なジヌクレオシドの合成方法が提供される。 本発明のさらに別の態様では、 (a)式(10b)のヌクレオシドをカリウムパーオキシモノサルフェートまたは 過酸化水素と反応させて式(9b)の中間体ヌクレオシドを生成し、 (b)工程(a)から得られる中間体ヌクレオシドを水素化ナトリウムまたはD BUおよび二セレン化炭素と反応させて一時的ヌクレオシド3'-O-(Z−置換) ホスホノセレン酸を形成し、 (c)式R8W(ここで、R8はCH2C6H4R7(ここで、R7はH、ClまたはNO2 である)であり、WはCl、BrまたはIである)で示されるアルキル化剤と工 程(b)の一時的ヌクレオシドを反応させることにより式(11a)のアルキル化 ヌクレオシドを形成し、 (d)非プロトン性有機溶媒中のリチウム塩およびアクチベーターの存在下で、 工程(c)のアルキル化ヌクレオシドと式(5)のヌクレオシドを反応させ、キ ラル的に純粋なジヌクレオシドを形成する工程を含む、式(6a)(ここで、R1 は保護基であり、R2はHまたは炭素数1〜約10のアルコキシ部分であり、R9 はアシル保護基、カップリング基、またはシリル保護基であり、Zは炭素数1〜 約20のアルキル部分、アラルキル部分、ハロアルキル部分、アルケニル部分、 アルキニル部分、アルキルアリール部分、またはアリール部分、アミノメチル、 またはアミノエチルであり、(e)BはN−保護ヌクレオシド塩基である)のキ ラル的に純粋なジヌクレオシドの合成方法が提供される。 さらに別の態様では、 (a)式(8b)のヌクレオシドを水素化ナトリウムまたはDBUおよび二酸化 炭素と反応させて一時的ヌクレオシド3'-O-(Z−置換)ホスホノチオン酸を形 成し、 (b)式R8W(ここで、R8はCH2C6H4R7(ここで、R7はH、ClまたはNO2 である)であり、WはCl、BrまたはIである)で示されるアルキル化剤と工 程(a)の一時的ヌクレオシドを反応させることにより式(7b)のアルキル化 ヌクレオシドを形成し、 (c)非プロトン性有機溶媒中のリチウム塩およびアクチベーターの存在下で、 工程(b)のアルキル化ヌクレオシドと式(5)のヌクレオシドを反応させ、キ ラル的に純粋なジヌクレオシドを形成する工程を含む、式(6b)(ここで、R1 は保護基であり、R2はHまたは炭素数1〜約10のアルコキシ部分であり、R9 はアシル保護基、カップリング基、またはシリル保護基であり、Zは炭素数1〜 約20のアルキル部分、アラルキル部分、ハロアルキル部分、アルケニル部分、 アルキニル部分、アルキルアリール部分、またはアリール部分、アミノメチル、 またはアミノエチルであり、(e)BはN−保護ヌクレオシド塩基である)のキ ラル的に純粋なジヌクレオシドの合成方法が提供される。 さらに別の態様では、 (a)式(10b)のヌクレオシドを水素化ナトリウムまたはDBUおよび二酸 化炭素と反応させて一時的ヌクレオシド3'-O-(Z−置換)ホスホノセレン酸を 形成し、 (b)式R8W(ここで、R8はCH2C6H4R7(ここで、R7はH、ClまたはNO2 である)であり、WはCl、BrまたはIである)で示されるアルキル化剤と工 程(a)の一時的ヌクレオシドを反応させることにより式(11b)のアルキル 化ヌクレオシドを形成し、(c)非プロトン性有機溶媒中のリチウム塩およびア クチベーターの存在下で、工程(b)のアルキル化ヌクレオシドと式(5)のヌ クレオシドを反応させ、キラル的に純粋なジヌクレオシドを形成する工程を含む 、式(6b)(ここで、R1は保護基であり、R2はHまたは炭素数1〜約10のア ルコキシ部分であり、R9はアシル保護基、カップリング基、またはシリル保護 基であり、Zは炭素数1〜約20のアルキル部分、アラルキル部分、ハロアルキ ル部分、アルケニル部分、アルキニル部分、アルキルアリール部分、またはアリ ール部分、アミノメチル、またはアミノエチルであり、(e)BはN−保護ヌク レオシド塩基である)のキラル的に純粋なジヌクレオシドの合成方法が提供され る。 さらに別の態様では、 (a)式(8a)のヌクレオシドをカリウムパーオキシモノサルフェートまたは 過酸化水素と反応させて式(9a)の中間体ヌクレオシドを生成し、 (b)工程(a)から得られる中間体ヌクレオシドを水素化ナトリウムまたはD BUおよび二硫化炭素と反応させて一時的ヌクレオシド3'-O-(Z−置換)ホス ホノチオン酸を形成し、 (c)式R8W(ここで、R8はCH2C6H4R7(ここで、R7はH、ClまたはNO2 である)であり、WはCl、BrまたはIである)で示されるアルキル化剤と工 程(b)の一時的ヌクレオシドを反応させることにより式(7b)のアルキル化 ヌクレオシド中間体を形成し、 (d)非プロトン性有機溶媒中のリチウム塩およびアクチベーターの存在下で、 工程(c)のアルキル化中間体と式(5)のヌクレオシドを反応させ、キラル的 に純粋なジヌクレオシドを形成する工程を含む、式(6b)(ここで、R1は保 護基であり、R2はHまたは炭素数1〜約10のアルコキシ部分であり、R9はアシ ル保護基、カップリング基、またはシリル保護基であり、Zは炭素数1〜約20 のアルキル部分、アラルキル部分、ハロアルキル部分、アルケニル部分、アルキ ニル部分、アルキルアリール部分、またはアリール部分、アミノメチル、または アミノエチルであり、BはN−保護ヌクレオシド塩基である)のキラル的に純粋 なジヌクレオシドの合成方法が提供される。 さらに別の態様では、 (a)式(10a)のヌクレオシドをカリウムパーオキシモノサルフェートまたは 過酸化水素と反応させて式(9a)の中間体ヌクレオシドを形成し、 (b)工程(a)から得られる中間体ヌクレオシドを水素化ナトリウムまたはD BUおよび二セレン化炭素と反応させて一時的ヌクレオシド3'-O-(Z−置換) ホスホノセレン酸を形成し、 (c)式R8W(ここで、R8はCH2C6H4R7(ここで、R7はH、ClまたはNO2 である)であり、WはCl、BrまたはIである)で示されるアルキル化剤と工 程(b)の一時的ヌクレオシドを反応させることにより式(11b)のアルキル化 ヌクレオシド中間体を形成し、 (d)非プロトン性有機溶媒中のリチウム塩およびアクチベーターの存在下で、 工程(c)のアルキル化ヌクレオシド中間体と式(5)のヌクレオシドを反応さ せ、キラル的に純粋なジヌクレオシドを形成する工程を含む、式(6b)(ここ で、R1は保護基であり、R2はHまたは炭素数1〜約10のアルコキシ部分であり 、R9はアシル保護基、カップリング基、またはシリル保護基であり、Zは炭素 数1〜約20のアルキル部分、アラルキル部分、ハロアルキル部分、アルケニル 部分、アルキニル部分、アルキルアリール部分、またはアリール部分、アミノメ チル、またはアミノエチルであり、BはN−保護ヌクレオシド塩基である)のキ ラル的に純粋なジヌクレオシドの合成方法が提供される。 非プロトン性有機溶媒がアセトニトリルであり、アクチベーターが1,8-ジアザ ビシクロ[5.4.0]ウンデカ-7-エンであることが好ましい。 図面の簡単な説明 図1は、式(1)の有機リンモノヌクレオシド誘導体の化学構造を示す。 図2は、式(2)の有機リンモノヌクレオシド誘導体の化学構造を示す。 図3は、式(3)の有機リンジヌクレオシド誘導体の化学構造を示す。 図4は、式(4)の有機リンモノヌクレオシド誘導体の化学構造を示す。 図5は、式(5)の有機リンモノヌクレオシド誘導体の化学構造を示す。 図6は、式(6a)および(6b)のジアステレオマー有機リンジヌクレオシ ド誘導体の化学構造を示す。 図7は、式(7a)および(7b)のジアステレオマー有機リンジヌクレオシ ド誘導体の化学構造を示す。 図8は、式(8a)および(8b)のジアステレオマー有機リンジヌクレオシ ド誘導体の化学構造を示す。 図9は、式(9a)および(9b)のジアステレオマー有機リンジヌクレオシ ド誘導体の化学構造を示す。 図10は、式(10a)および(10b)のジアステレオマー有機リンジヌクレオシ ド誘導体の化学構造を示す。 図11は、式(11a)および(11b)のジアステレオマー有機リンジヌクレオシ ド誘導体の化学構造を示す。 図12は、式(12)の有機リンジヌクレオシド誘導体の化学構造を示す。 図13は、式(13)の有機リンジヌクレオシド誘導体の化学構造を示す。 図14は、ジアステレオマー有機リン誘導体(8a)および(8b)からの式( 6a)の有機リンジヌクレオチドの合成方法に関する反応式を示す。 図15は、ジアステレオマー有機リン誘導体(8a)および(8b)からの式( 6b)の有機リンジヌクレオチドの合成方法に関する反応式を示す。 図16は、ジアステレオマー有機リン誘導体(10a)および(10b)からの式( 6a)の有機リンジヌクレオチドの合成方法に関する反応式を示す。 図17は、ジアステレオマー有機リン誘導体10aおよび10bからの式6bの有機 リンジヌクレオチドの合成方法に関する反応式を示す。 詳細な説明 本発明を説明する前に、以下で使用する用語の定義を最初に示すことが本発明 の理解を助けるであろう。これらの用語は特記しない限り以下の意味を有する。 用語「アルキル」は、直鎖、分岐鎖、および環状の基を含む飽和脂肪族基を表 す。適切なアルキル基には、シクロヘキシルおよびシクロヘキシルメチルが含ま れる。「低級アルキル」は、炭素数1〜6のアルキル基を表す。 用語「アリール」は、共役(conjugated)pi電子系を有する少なくとも1個の 環を有する芳香族基を表し、炭素環式アリール、複素環式アリール、ビアリール 基(これらはすべて所望により置換されていてもよい)を含む。 用語「炭素環式アリール」は、芳香族環の環形成原子が炭素原子である芳香族 基を表す。炭素環式基には、単環状炭素環式アリール基およびナフチル基(これ らはすべて所望により置換されていてもよい)が含まれる。適切な炭素環式アリ ール基には、フェニルおよびナフチルが含まれる。 用語「芳香族複素環」は、芳香族環の環形成原子として1〜3個の異種原子を 有する芳香族基を表し、残る環形成原子は炭素原子である。適切な異種原子には 、酸素、硫黄および窒素が含まれ、適切な複素環式アリールには、フラニル、チ エニル、ポイリジル、ピロイリル、ピリミジル、ピラジニル、イミダゾリルなど が含まれる。 用語「ビアリール」は、本明細書中で定義された炭素環式または複素環式アリ ールによって置換されたフェニル(フェニル環の結合位置に対してオルソ、メタ またはパラ、好都合にはパラ)を表す。 本明細書において有機基または化合物と併せて用いている用語「低級」は、炭 素数が6およびそれ以下、好ましくは4およびそれ以下、好都合には1または2 であることを表す。そのような基は直鎖または分岐鎖であってよい。 用語「アルコキシ」は、−OR(ここで、Rはアルキルである)を表す。 用語「アラルキル」は、アリール基で置換されたアルキル基を表す。適切なア ラルキル基には、ベンジル、ピコリルなど(これらはすべて所望により置換され ていてよい)が含まれる。 用語「シクロアルキル」は、環状アルキル基を表す。適切なシクロアルキル基 にはシクロヘキシルが含まれる。 用語「アルケニル」は、少なくとも1個の二重結合を有する不飽和脂肪族基を 表す。 用語「アルキレン」は、二価の、直鎖または分岐鎖の飽和脂肪族基を表す。 用語「ヌクレオシド塩基」は、アデニン、グアニン、シトシン、チミジン、ウ ラシル、ならびに偽(pseudo-)イソシトシンおよび偽ウラシルのようなピリミジ ン類似体を含む天然の塩基の修飾形および類似体、および8-置換プリンのような 他の修飾塩基を表す。 用語「Z−置換(された)」は、Zが炭素数1〜約20のアラルキル部分、ハ ロアルキル部分、アルケニル部分、アルキニル部分、またはアルキルアリール部 分、アミノメチル、またはアミノエチルであるZ置換体を含む反応体または試薬 を表し、該試薬または反応体は明記されたもの、例えば、ジクロロホスフィン、 ホスホノチオン酸、ホスホノセレン酸、ホスホノアニリドセレノエート、または ホスホノアニリドチオエートである。 用語「モノヌクレオシド」、「ジヌクレオシド」およびオリゴヌクレオシド中 で使用する用語「ヌクレオシド」は、5−炭素糖および窒素含有塩基を含む核酸 サブユニットを表す。該用語には、アデニン、グアニン、シトシン、チミジンお よびウラシルをその塩基として有するそれらのヌクレオシジル単位、および偽イ ソシトシンおよび偽ウラシルのようなピリミジン類似体を含む天然の塩基の類似 体および修飾形、ならびに8-置換プリンのような他の修飾塩基が含まれる。RN Aでは5−炭素糖はリボースであり、DNAでは5−炭素糖はデオキシリボース である。用語ヌクレオシドには、例えば2'-O-アルキルリボースのような修飾さ れた糖を有するものを含むそのようなサブユニットの他の類似体も含まれる。接 頭辞「モノ」、「ジ」および「オリゴ」は、存在するヌクレオシドの数を表す。 「モノ」は1を意味し、ヌクレオシド1個を表し、「ジ」は2を意味し、ヌクレ オシド2個を含む化合物を表し、「オリゴ」は多数を意味し、複数個のヌクレオ シドを有する化合物を表す。 有機リン誘導体の修飾および合成するのに利用可能な方法が限られているため 、ヌクレアーゼに対する耐性と、アンチセンスオリゴヌクレオチド診断薬、治療 薬および研究にとって十分なハイブリダイゼーション特性を有する他の修飾法が 求め続けられてきた。下記のすべての引用文献は本明細書の一部を構成する。 本発明の有機リン誘導体は、診断薬、治療薬、研究用試薬として有用なオリゴ ヌクレオチドを製造するのに使用でき、またキットで使用することができる。 キラル的に純粋な有機リン誘導体は、予め選択したリラリティー(Rp配置、 Sp配置またはその混合物のいずれかが豊富)のオリゴヌクレオシドを合成する のに用いることができよう。 特に、ホスホネートでキラリティーが限定された本発明の有機リンジヌクレオ シド誘導体は、自動化DNA合成装置を用いて一緒にカップリングさせることが できよう。二量体シントン(synthon)は、一緒にカップリングしてキラル的に 豊富化されたホスホネートオリゴマーが得られるカップリング基を有する(実施 例1〜13参照)。製造した有機リンジヌクレオシド誘導体のストックからあらゆ るヌクレオシド塩基配列のオリゴヌクレオシドは、適切なジヌクレオシドを一緒 に結合させることにより合成することができよう。所望の数のヌクレオシドを有 するオリゴヌクレオチドが得られるまで、成長しているオリゴヌクレオシド鎖に ジヌレオシドに加える。得られるオリゴヌクレオシドは1つおきの結合で限定さ れたキラリティーを有する。 このようにして生成されたオリゴヌクレオチドは二重または三重らせんコンプ レックス、または核酸の転写領域と安定に結合した他の形を形成するため、それ らは生細胞中の特定遺伝子または標的配列の発現を干渉もしくは阻害するかまた は変化させ、発現を選択的に不活化もしくは阻害するか、または変化させるのに 用いることができよう。標的配列はプレ−mRNAまたはmRNAのようなRN AまたはDNAであってよい。 多くの疾病および他の異常は、ある場合には一本鎖であり、他の場合には二本 鎖であってよい、望ましくないDNAまたはRNAの存在によって特徴づけられ る。これらの疾病および異常は、当該分野で一般に理解されているアンチセンス 療法の原理を用いて治療することができる。 好ましい態様では、本発明は有機リンモノヌクレオシドおよびジヌクレオシド 誘導体、およびその合成方法に関する。本発明のモノヌクレオシドは式(1):[式中、Yは炭素数1〜約10の第1級アミン部分、S−アリール部分、Se−ア リール部分、S−ハロアルキル部分、またはSe−ハロアルキル部分、またはX13(ここで、X1はO、SまたはSeであり、R3は炭素数6〜約20のアラルキ ル部分、ハロアリール部分、またはアルキルアリール部分、または炭素数5〜10 の芳香族複素環式部分である)であり、 Zは炭素数1〜約20のアラルキル部分、ハロアルキル部分、アルケニル部分、 アルキニル部分、またはアルキルアリール部分、アミノメチルまたはアミノエチ ルであり、 R1は保護基であり、 R2はH、ハロゲン、炭素数1〜約20のアルキル部分、炭素数約5〜約20のア ルキルアリール部分またはアラルキル部分、CN、N3、保護NH2、CF3、O CF3、S−アルキル部分、N−アルキル部分、O−アルケニル部分、S−アル ケニル部分、N−アルケニル部分、O−アルキニル部分、S−アルキニル部分、 N−アルキニル部分、O−アリール部分、S−アリール部分、またはN−アリー ル部分、またはO(R4)(ここで、R4は保護基である)であり、 Bは所望により保護されたヌクレオチド塩基である] によって特徴づけられる。 本発明の別のモノヌクレオシドは、Z、R1およびBが前記と同意義であり、 Yがアミン部分、ハロゲンまたはX13(ここでX1はO、S、またはSeで あり、R3は炭素数1〜約20のアルキル部分、アラルキル部分、ハロアルキル部 分、ハロアリール部分、アルキルアリール部分またはアリール部分、または炭素 数5〜10の芳香族複素環式部分であり、 R2がハロゲン、炭素数1〜約20のアルキル部分、炭素数約5〜約20のアルキ ルアリール部分またはアラルキル部分、CN、N3、保護NH2、CF3、OCF3 、O−アルキル部分、S−アルキル部分、N−アルキル部分、O−アルケニル部 分、S−アルケニル部分、N−アルケニル部分、O−アルキニル部分、S−アル キニル部分、N−アルキニル部分、O−アリール部分、S−アリール部分、N− アリール部分、またはO(R4)(ここで、R4は保護基である)である式(1) によって特徴づけられる。 本発明のさらに別のモノヌクレオシドは、Z、R1およびBが前記と同意義で あり、 Yが第1級アミン、ハロゲンまたはX13(ここでX1はO、S、またはSe であり、R3は炭素数1〜約20のアルキル部分、アラルキル部分、ハロアルキル 部分、ハロアリール部分、アルキルアリール部分またはアリール部分、または炭 素数5〜10の芳香族複素環式部分であり、 R2がハロゲン、炭素数1〜約20のアルキル部分、炭素数約5〜約20のアルキ ルアリール部分またはアラルキル部分、CN、N3、保護NH2、CF3、OCF3 、O−アルキル部分、S−アルキル部分、N−アルキル部分、O−アルケニル部 分、S−アルケニル部分、N−アルケニル部分、O−アルキニル部分、S−アル キニル部分、N−アルキニル部分、O−アリール部分、S−アリール部分、N− アリール部分、またはO(R4)(ここで、R4は保護基である)である式(1) によって特徴づけられる。 本発明のさらに別のモノヌクレオシドは、Z、R1およびBが前記と同意義で あり、 Yが炭素数3〜約10の第1級アミン部分、O−アラルキル、S−アリール部分 、Se−アリール部分、S−ハロアルキル部分、Se−ハロアルキル部分、分岐 鎖O−アルキル部分またはX13(ここでX1はO、S、またはSeであり、R3 は炭素数1〜約20のアラルキル部分、ハロアリール部分またはアルキルアリール 部分、または炭素数5〜10の芳香族複素環式部分であり、 R2がハロゲン、炭素数1〜約20のアルキル部分、炭素数約5〜約20のアルキ ルアリール部分またはアラルキル部分、CN、N3、保護NH2、CF3、OCF3 、O−アルキル部分、S−アルキル部分、N−アルキル部分、O−アルケニル部 分、S−アルケニル部分、N−アルケニル部分、O−アルキニル部分、S−アル キニル部分、N−アルキニル部分、O−アリール部分、S−アリール部分、N− アリール部分、またはO(R4)(ここで、R4は保護基である)である式(1) によって特徴づけられる。 Yがアミン部分であるときは、該アミン部分はNHR5(ここで、R5は炭素数 1〜約20の直鎖または分岐鎖アルキル部分、アラルキル部分、アリール部分、ま たはアルキルアリール部分であり、炭素数3〜約8のシクロアルキル部分、また は炭素数10から約30のポリシクロアルキル部分である)からなる群から選ばれる ことが好ましい。 Yがアミン部分、ハロゲンまたはX13(X1はO、SまたはSeである)で あるときは、R3はCH3またはCH2C6H4R6(ここで、R6はHまたは炭素数1〜約 6の直鎖または分岐鎖アルキル部分、炭素数1〜約6の直鎖または分岐鎖ハロア ルキル部分、ハロゲンまたはNO2である)であることが好ましい。 Yが炭素数1〜約10の第1級アミン部分、S−アリール部分、Se−アリール 部分、S−ハロアルキル部分またはSe−ハロアルキル部分であるか、またはY が炭素数3〜約10の第1級アミン部分、O−アラルキル、S−アリール部分、S e−アリール部分、S−ハロアルキル部分、Se−ハロアルキル部分、分岐鎖O −アルキル部分またはX13(ここで、X1はO、SまたはSeである)である ときは、R3はCH2C6H4R6(ここで、R6はHまたは炭素数1〜約6の直鎖または 分岐鎖アルキル部分、炭素数1〜約6の直鎖または分岐鎖ハロアルキル部分、ハ ロゲンまたはNO2である)であることが好ましい。 本発明のジヌクレオシドは式(3):[式中、XはOまたはSであり、 Zは炭素数約4〜約20のアルキル部分、炭素数1〜約20のアラルキル部分、ハ ロアルキル部分、アルケニル部分、アルキニル部分、アルキルアリール部分、ま たはアリール部分、アミノメチルまたはアミノエチルであり、 R1は保護基であり、 R2は炭素数1〜約20のアルキル部分、炭素数約5〜約20のアルキルアリール 部分またはアラルキル部分、CN、N3、NH2、CF3、OCF3、S−アルキル 部分、N−アルキル部分、S−アルケニル部分、N−アルケニル部分、O−アル キニル部分、S−アルキニル部分、N−アルキニル部分、O−アリール部分、S −アリール部分、またはN−アリール部分であり、 R9はアシル保護基、カップリング基、またはシリル保護基であり、 Bはヌクレオシド塩基である] によって特徴づけられる。 上記で得られたモノヌクレオチド化合物は、本発明が提供する種々の方法によ って合成することができよう。ある合成方法によれば、本発明のモノヌクレオチ ド化合物は、 (a)塩酸スカベンジャーの存在下で、Z−置換ジクロロホスフィン、および 式(2)(ここで、R1は保護基であり、R2はHまたは炭素数1〜約10のアルコ キシド部分であり、BはN−保護ヌクレオシド塩基である)のヌクレオシドを反 応させ、 (b)反応混合物にアニリンおよび硫黄またはセレニウムまたは酸化剤を加え 、3'-O-(Z-置換)ホスホノアニリドチオエート、3'-O-(Z-置換)ホスホノアニ リドセレノエート、3'-O-(Z-置換)ホスホノアニリデートのジアステレオマー 混合物を生成する。 好ましくは、酸化剤は、ヨウ素/2,6-ルチジン/H2O、t-ブチルヒドロパーオ キシド、または(±)-(10-カンファースルホニル)オキサジリジンである。 (a)塩酸スカベンジャーの存在下で、Z−置換ジクロロホスフィン、および 式(2)(ここで、R1は保護基であり、R2はHまたは炭素数1〜約10のアルコ キシド部分であり、BはN−保護ヌクレオシド塩基である)のヌクレオシドを反 応させ、 (b)反応混合物にアニリンおよび硫黄またはセレニウムを加え、3'-O-(Z- 置換)ホスホノアニリドチオエートまたは3'-O-(Z-置換)ホスホノアニリドセ レノエートのジアステレオマー混合物を生成し、 (c)ジアステレオマー混合物を水素化ナトリウム、または1,8-ジアザビシク ロ[5.4.0]ウンデカ-7-エンおよび二酸化炭素と反応させて一時的ヌクレオシド( Z-置換)ホスホノチオン酸または(Z-置換)ホスホノセレン酸を生成し、 (d)式R8W(ここで、R8はCH2C6H4R7(ここで、R7はH、Cl、またはN O2であり、WはCl、BrまたはIである)で示されるアルキル化剤で処理す ることにより該一時的ヌクレオシドをアルキル化することを含む、Z、R1およ びBが前記と同意義であり、 (2)Yが炭素数1〜約10の第1級アミン部分、S−アリール部分、Se−ア リール部分、S−ハロアルキル部分またはSe−ハロアルキル部分であるか、 Yが、炭素数3〜約10の第1級アミン部分、O−アラルキル、S−アリール部 分、Se−アリール部分、S−ハロアルキル部分、Se−ハロアルキル部分、分 岐鎖O−アルキル部分であるか、または Yが、X13(ここで、X1はSまたはSeであり、R3はCH2C6H4R7(ここで 、R7はH、ClまたはNO2である)である式(1)のモノヌクレオシド化合物 の別の合成方法が好ましい。 (a)塩酸スカベンジャーの存在下で、Z−置換ジクロロホスフィン、および 式(2)(ここで、R1は保護基であり、R2はHまたは炭素数1〜約10のアルコ キシド部分であり、BはN−保護ヌクレオシド塩基である)のヌクレオシドを反 応させ、 (b)反応物にアニリンおよび硫黄またはセレニウムを加え、3'-O-(Z-置換 )ホスホノアニリドチオエートまたは3'-O-(Z-置換)ホスホノアニリドセレノ エートのジアステレオマー混合物を生成し、 (c)酸化剤で処理することによりジアステレオマー混合物を酸化することを 含む、Z、R1およびBが前記と同意義であり、 (2)Yが炭素数1〜10の第1級アミン部分、S−アリール部分、Se−アリ ール部分、S−ハロアルキル部分またはSe−ハロアルキル部分であるか、 Yが、炭素数3〜約10の第1級アミン部分、O−アラルキル、S−アリール部 分、Se−アリール部分、S−ハロアルキル部分、Se−ハロアルキル部分、分 岐鎖O−アルキル部分であるか、または Yが、X13(ここで、X1はO、SまたはSeであり、R3はCH2C6H4R6(こ こで、R6はH、炭素数1〜約6の直鎖または分岐鎖アルキル部分、炭素数1〜 約6の直鎖または分岐鎖ハロアルキル部分、ハロゲン、またはNO2である)で ある式(1)のモノヌクレオシド化合物の別の合成方法がさらに好ましい。 (a)塩酸スカベンジャーの存在下で、Z−置換ジクロロホスフィン、および 式(2)(ここで、R1は保護基であり、R2はHまたは炭素数1〜約10のアルコ キシド部分であり、BはN−保護ヌクレオシド塩基である)のヌクレオシドを反 応させ、 (b)反応物にアニリンおよび硫黄またはセレニウムを加え、3'-O-(Z-置換 )ホスホノアニリドチオエートまたは3'-O-(Z-置換)ホスホノアニリドセレノ エートのジアステレオマー混合物を生成し、 (c)酸化剤で処理することによりジアステレオマー混合物を酸化して酸化さ れたジアステレオマーを得、 (d)酸化されたジアステレオマーを水素化ナトリウム、または1,8-ジアザビ シクロ[5.4.0]ウンデカ-7-エンおよび二硫化炭素と反応させて一時的ヌクレオシ ド3'-O-(Z-置換)ホスホノチオン酸を生成し、 (e)一般式R8Z(ここで、R8はCH2C6H4R7(ここで、R7はH、Cl、また はNO2である)であり、ZはCl、BrまたはIである)で示されるアルキル 化剤で処理することにより一時的ヌクレオシド3'-O-(Z-置換)ホスホノチオン 酸をアルキル化することを含む、Z、R1およびBが前記と同意義であり、 (2)Yが炭素数1〜10の第1級アミン部分、S−アリール部分、Se−アリ ール部分、S−ハロアルキル部分またはSe−ハロアルキル部分であるか、 Yが、炭素数3〜約10の第1級アミン部分、O−アラルキル、S−アリール部 分、Se−アリール部分、S−ハロアルキル部分、Se−ハロアルキル部分、分 岐鎖O−アルキル部分であるか、または Yが、X13(ここで、X1はSであり、R3はCH2C6H4R7(ここで、R7はH、 ClまたはNO2である)である式(1)によって特徴づけられるモノヌクレオ シド化合物の別の合成方法がさらに好ましい。 上記合成方法に用いる式(2)のヌクレオシドのR1保護基はメトキシメチル エーテル、メトキシエトキシメチルエーテル、2(−トリメチルシリル)エトキ シエーテル、アシル、カルバモイル、置換シリル、4,4'-ジメトキシトリチルま たは9-フェニルキサンテン-9-オキシルであることが好ましい。 上記合成方法に用いる塩酸スカベンジャーはトリエチルアミン、ジイソプロピ ルエチルアミン、ピリジンまたはあらゆる第3級アルキルもしくはアリールアミ ンであることも好ましい。当業者に知られている他の塩酸スカベンジャーを用い ることもできよう。 さらに、上記合成方法に用いる酸化剤はカリウムパーオキシモノサルフェート または過酸化水素であることが好ましい。 P−キラルジヌクレオチドのジアステレオマー混合物を合成するための種々の 方法が提供される。 式(6a)および(6b)のジヌクレオチドを製造するための1つの合成方法 には、 (a)式(8a)および(8b)のヌクレオシドを水素化ナトリウムまたは1, 8-ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ-7-エンおよび二酸化炭素と反応させて一時 的ヌクレオシド3'-O-(Z-置換)ホスホノチオン酸を生成し、 (b)式R8W(ここで、R8はCH2C6H4R7(ここで、R7はH、ClまたはNO2 である)であり、WはCl、BrまたはIである)で示されるアルキル化剤と 工程(a)から得られる一時的ヌクレオシドを反応させることにより式(7a) および(7b)のヌクレオシド中間体を形成し、 (c)非プロトン性有機溶媒中のリチウム塩およびアクチベーターの存在下で 、ヌクレオシド中間体と式(5)のヌクレオシドを反応させ、P-キラルジヌクレ オシドのジアステレオマー混合物を形成する工程が含まれる。 式(6a)および(6b)のジヌクレオチドを合成するためのP-キラルジヌク レオチドのジアステレオマー混合物の別の合成方法には、(a)式(10a)およ び(10b)のヌクレオシドを水素化ナトリウムまたは1,8-ジアザビシクロ[5.4. 0]ウンデカ-7-エンおよび二酸化炭素と反応させて一時的ヌクレオシド3'-O-(Z -置換)ホスホノセレン酸を生成し、 (b)式R8W(ここで、R8はCH2C6H4R7(ここで、R7はH、ClまたはNO2 である)であり、WはCl、BrまたはIである)で示されるアルキル化剤と 該一時的ヌクレオシドを反応させることにより式(11a)および(11b)のヌク レオシド中間体を形成し、 (c)非プロトン性有機溶媒中のリチウム塩およびアクチベーターの存在下で 、該ヌクレオシド中間体と式(5)のヌクレオシドを反応させ、P-キラルジヌク レオシドのジアステレオマー混合物を形成する工程が含まれる。 式(6a)および(6b)のジヌクレオチドを合成するためのP-キラルジヌク レオチドのジアステレオマー混合物の別の合成方法には、(a)式(10a)およ び(10b)のヌクレオシドを水素化ナトリウムまたは1,8-ジアザビシクロ[5.4. 0]ウンデカ-7-エンおよび二酸化炭素と反応させて一時的ヌクレオシド3'-O-(Z -置換)ホスホノセレン酸を生成し、 (b)式R8W(ここで、R8は-CH2C6H4R7(ここで、R7はH、ClまたはN O2である)であり、WはCl、BrまたはIである)で示されるアルキル化剤 と該一時的ヌクレオシドを反応させることにより式(11a)および(11b)のヌ クレオシド中間体を形成し、 (c)非プロトン性有機溶媒中のリチウム塩およびアクチベーターの存在下で 、該ヌクレオシド中間体と式(5)のヌクレオシドを反応させ、P-キラルジヌク レオシドのジアステレオマー混合物を形成する工程が含まれる。 式(6a)および(6b)のジヌクレオチドのさらに別の合成方法には、(a )式(10a)および(10b)のヌクレオシドを水素化ナトリウムまたは1,8-ジア ザビシクロ[5.4.0]ウンデカ-7-エンおよび二酸化炭素と反応させて一時的ヌク レオシド3'-O-(Z-置換)ホスホノセレン酸を生成し、 (b)式R8W(ここで、R8はCH2C6H4R7(ここで、R7はH、ClまたはNO2 である)であり、WはCl、BrまたはIである)で示されるアルキル化剤と 該一時的ヌクレオシドを反応させることにより式(11a)および(11b)のヌク レオシド中間体を形成し、 (c)非プロトン性有機溶媒中のリチウム塩およびアクチベーターの存在下で 、該ヌクレオシド中間体と式(5)のヌクレオシドを反応させ、P-キラルジヌク レオシドのジアステレオマー混合物を形成する工程が含まれる。 式(6a)および(6b)(ここで、R1は保護基であり、R2はH、OHまた は炭素数1〜10のアルコキシ基であり、R9はアシル保護基、カップリング基ま たはシリル保護基であり、Zはアルキル部分、アラルキル部分、ハロアルキル部 分、アルケニル部分、アルキニル部分、または原子、アミノメチル、またはアミ ノエチルであり、BはN−保護ヌクレオシド塩基である)のジヌクレオチドのさ らに別の合成方法には、 (a)式(8a)および(8b)のヌクレオシドをカリウムパーオキシモノサ ルフェートまたは過酸化水素と反応させて式(9a)および(9b)の中間体ヌ クレオシドを形成し、 (b)該中間体ヌクレオシドを水素化ナトリウムまたはDBUおよび二硫化炭 素と反応させて一時的ヌクレオシド3'-O-(Z−置換)ホスホノチオン酸を形成 し、 (c)式R8W(ここで、R8は-CH2C6H4R7(ここで、R7はH、ClまたはN O2である)であり、WはCl、BrまたはIである)で示されるアルキル化剤 と該一時的ヌクレオシドを反応させることにより式(7a)および(7b)のヌ クレオシド中間体を形成し、 (d)非プロトン性有機溶媒中のリチウム塩およびアクチベーターの存在下で 、工程(a)のヌクレオシド中間体と式(5)のヌクレオシドを反応させ、P-キ ラルジヌクレオシドのジアステレオマー混合物を形成する工程が含まれる。 式(6a)および(6b)(ここで、R1は保護基であり、R2はH、OHまた は炭素数1〜10のアルコキシ基であり、R9はアシル保護基、カップリング基ま たはシリル保護基であり、Zは炭素数1〜約20のアルキル部分、アラルキル部分 、ハロアルキル部分、アルケニル部分、アルキニル部分、アルキルアリール部分 またはアリール部分、アミノメチル、またはアミノエチルであり、BはN−保護 ヌクレオシド塩基である)のP−キラルジヌクレオシドのさらに別の合成方法に は、 (a)式(10a)および(10b)のヌクレオシドをカリウムパーオキシモ ノサルフェートまたは過酸化水素と反応させて式(9a)および(9b)の中間 体ヌクレオシドを形成し、 (b)該中間体ヌクレオシドを水素化ナトリウムまたはDBUおよび二セレン 化炭素と反応させて一時的ヌクレオシド3'-O-(Z−置換)ホスホノセレン酸を 形成し、 (c)式R8W(ここで、R8は-CH2C6H4R7(ここで、R7はH、ClまたはN O2である)であり、WはCl、BrまたはIである)で示されるアルキル化剤 と該一時的ヌクレオシドを反応させることにより式(9a)および(9b)のヌ クレオシド中間体を形成し、 (d)非プロトン性有機溶媒中のリチウム塩およびアクチベーターの存在下で 、該ヌクレオシド中間体と式(5)のヌクレオシドを反応させ、P-キラルジヌク レオシドのジアステレオマー混合物を形成する工程が含まれる。 キラル的に純粋なジヌクレオチドを合成するために種々の合成方法が提供され る。キラル的に純粋なジヌクレオチド(6a)(ここで、R1は保護基であり、 R2はH、OHまたは炭素数1〜10のアルコキシ基であり、R9はアシル保護基、 カップリング基またはシリル保護基であり、Zは炭素数1〜約20のアルキル部分 、アラルキル部分、ハロアルキル部分、アルケニル部分、アルキニル部分、アル キルアリール部分、アリール部分、アミノメチル、またはアミノエチルであり、 BはN−保護ヌクレオシド塩基である)の1つの合成方法には、 (a)式(8a)のヌクレオシドを水素化ナトリウムまたは1,8-ジアザビシク ロ[5.4.0]ウンデカ-7-エンおよび二酸化炭素と反応させて一時的ヌクレオシド 3'-O-(Z-置換)ホスホノチオン酸を生成し、 (b)式R8W(ここで、R8は-CH2C6H4R7(ここで、R7はH、ClまたはN O2である)であり、WはCl、BrまたはIである)で示されるアルキル化剤 と工程(a)の一時的ヌクレオシドを反応させることにより式(7a)のヌクレ オシド中間体を形成し、 (c)非プロトン性有機溶媒中のリチウム塩およびアクチベーターの存在下で 、工程(b)のヌクレオシド中間体と式(5)のヌクレオシドを反応させ、キラ ル的に純粋なジヌクレオシドを形成する工程が含まれる。 キラル的に純粋なジヌクレオチド(6a)(ここで、R1は保護基であり、R2 はH、OHまたは炭素数1〜10のアルコキシ基であり、R9はアシル保護基、カ ッ プリング基またはシリル保護基であり、Zは炭素数1〜約20のアルキル部分、ア ラルキル部分、ハロアルキル部分、アルケニル部分、アルキニル部分、アルキル アリール部分、アリール部分、アミノメチル、またはアミノエチルであり、Bは N−保護ヌクレオシド塩基である)の別の合成方法には、 (a)式(10a)のヌクレオシドを水素化ナトリウムまたは1,8-ジアザビシク ロ[5.4.0]ウンデカ-7-エンおよび二酸化炭素と反応させて一時的ヌクレオシド 3'-O-(Z-置換)ホスホノセレン酸を生成し、 (b)式R8W(ここで、R8は-CH2C6H4R7(ここで、R7はH、ClまたはN O2である)であり、WはCl、BrまたはIである)で示されるアルキル化剤 と工程(a)の一時的ヌクレオシドを反応させることにより式(11a)のヌクレ オシド中間体を形成し、 (c)非プロトン性有機溶媒中のリチウム塩およびアクチベーターの存在下で 、工程(b)のヌクレオシド中間体と式(5)のヌクレオシドを反応させ、キラ ル的に純粋なジヌクレオシドを形成する工程が含まれる。 キラル的に純粋なジヌクレオチド(6a)(ここで、R1は保護基であり、R2 はHまたは炭素数1〜約10のアルコキシ基であり、R9はアシル保護基、カップ リング基またはシリル保護基であり、Zは炭素数1〜約20のアルキル部分、アラ ルキル部分、ハロアルキル部分、アルケニル部分、アルキニル部分、アルキルア リール部分、またはアリール部分、アミノメチル、またはアミノエチルであり、 (e)BはN−保護ヌクレオシド塩基である)のさらに別の合成方法には、 (a)式(8b)のヌクレオシドをカリウムパーオキシモノサルフェートまた は過酸化水素と反応させて式(9b)の中間体ヌクレオシドを形成し、 (b)工程(a)の中間体ヌクレオシドを水素化ナトリウムまたはDBUおよ び二硫化炭素と反応させて一時的ヌクレオシド3'-O-(Z-置換)ホスホノチオン 酸を生成し、 (c)式R8W(ここで、R8はCH2C6H4R7(ここで、R7はH、ClまたはNO2 である)であり、WはCl、BrまたはIである)で示されるアルキル化剤と 工程(b)の一時的ヌクレオシドを反応させることにより式(7a)のアルキル 化ヌクレオシドを形成し、 (d)非プロトン性有機溶媒中のリチウム塩およびアクチベーターの存在下で 、工程(c)のアルキル化ヌクレオシドと式(5)のヌクレオシドを反応させ、 キラル的に純粋なジヌクレオシドを形成する工程が含まれる。 キラル的に純粋なジヌクレオチド(6a)(ここで、R1は保護基であり、R2 はHまたは炭素数1〜約10のアルコキシ基であり、R9はアシル保護基、カップ リング基またはシリル保護基であり、Zは炭素数1〜約20のアルキル部分、アラ ルキル部分、ハロアルキル部分、アルケニル部分、アルキニル部分、アルキルア リール部分、またはアリール部分、アミノメチル、またはアミノエチルであり、 (e)BはN−保護ヌクレオシド塩基である)のさらに別の合成方法には、 (a)式(10b)のヌクレオシドをカリウムパーオキシモノサルフェートまた は過酸化水素と反応させて式(9b)の中間体ヌクレオシドを形成し、 (b)工程(a)の中間体ヌクレオシドを水素化ナトリウムまたはDBUおよ び2セレン化炭素と反応させて一時的ヌクレオシド3'-O-(Z-置換)ホスホノセ レン酸を生成し、 (c)式R8W(ここで、R8は-CH2C6H4R7(ここで、R7はH、ClまたはN O2である)であり、WはCl、BrまたはIである)で示されるアルキル化剤 と工程(b)の一時的ヌクレオシドを反応させることにより式(11a)のアルキ ル化ヌクレオシドを形成し、 (d)非プロトン性有機溶媒中のリチウム塩およびアクチベーターの存在下で 、工程(c)のアルキル化ヌクレオシドと式(5)のヌクレオシドを反応させ、 キラル的に純粋なジヌクレオシドを形成する工程が含まれる。 キラル的に純粋なジヌクレオチド(6b)(ここで、R1は保護基であり、R2 はHまたは炭素数1〜約10のアルコキシ部分であり、R9はアシル保護基、カッ プリング基またはシリル保護基であり、Zは炭素数1〜約20のアルキル部分、ア ラルキル部分、ハロアルキル部分、アルケニル部分、アルキニル部分、アルキル アリール部分、またはアリール部分、アミノメチル、またはアミノエチルであり 、(e)BはN−保護ヌクレオシド塩基である)の合成方法には、 (a)式(8b)のヌクレオシドを水素化ナトリウムまたはDBUおよび二酸 化炭素と反応させて一時的ヌクレオシド3'-O-(Z-置換)ホスホノチオン酸を生 成し、 (b)式R8W(ここで、R8はCH2C6H4R7(ここで、R7はH、ClまたはNO2 である)であり、WはCl、BrまたはIである)で示されるアルキル化剤と 工程(a)の一時的ヌクレオシドを反応させることにより式(7b)のヌクレオ シドを形成し、 (c)非プロトン性有機溶媒中のリチウム塩およびアクチベーターの存在下で 、工程(b)のアルキル化ヌクレオシドと式(5)のヌクレオシドを反応させ、 キラル的に純粋なジヌクレオシドを形成する工程が含まれる。 キラル的に純粋なジヌクレオチド(6b)(ここで、R1は保護基であり、R2 はHまたは炭素数1〜10のアルコキシ基であり、R9はアシル保護基、カップリ ング基またはシリル保護基であり、Zは炭素数1〜約20のアルキル部分、アラル キル部分、ハロアルキル部分、アルケニル部分、アルキニル部分、アルキルアリ ール部分、アリール部分、アミノメチル、またはアミノエチルであり、(e)B はN−保護ヌクレオシド塩基である)の別の合成方法には、 (a)式(10b)のヌクレオシドを水素化ナトリウムまたはDBUおよび二酸 化炭素と反応させて一時的ヌクレオシド3'-O-(Z-置換)ホスホノセレン酸を生 成し、 (b)式R8W(ここで、R8はCH2C6H4R7(ここで、R7はHNClまたはNO2 である)であり、WはCl、BrまたはIである)で示されるアルキル化剤と 工程(a)の一時的ヌクレオシドを反応させることにより式(11b)のヌクレオ シドを形成し、 (c)非プロトン性有機溶媒中のリチウム塩およびアクチベーターの存在下で 、工程(c)のアルキル化ヌクレオシドと式(5)のヌクレオシドを反応させ、 キラル的に純粋なジヌクレオシドを形成する工程が含まれる。 キラル的に純粋なジヌクレオチド(6b)(ここで、R1は保護基であり、R2 はHまたは炭素数1〜約10のアルコキシ基であり、R9はアシル保護基、カップ リング基またはシリル保護基であり、Zは炭素数1〜約20のアルキル部分、アラ ルキル部分、ハロアルキル部分、アルケニル部分、アルキニル部分、アルキルア リール部分、またはアリール部分、アミノメチル、またはアミノエチルであり、 BはN−保護ヌクレオシド塩基である)の別の合成方法には、 (a)式(8a)のヌクレオシドをカリウムパーオキシモノサルフェートまた は過酸化水素と反応させて式(9a)の中間体ヌクレオシドを形成し、 (b)工程(a)の中間体ヌクレオシドを水素化ナトリウムまたはDBUおよ び二酸化炭素と反応させて一時的ヌクレオシド3'-O-(Z-置換)ホスホノチオン 酸を生成し、 (c)式R8W(ここで、R8はCH2C6H4R7(ここで、R7はH、ClまたはNO2 である)であり、WはCl、BrまたはIである)で示されるアルキル化剤と 工程(b)の一時的ヌクレオシドを反応させることにより式(7b)のヌクレオ シド中間体を形成し、 (d)非プロトン性有機溶媒中のリチウム塩およびアクチベーターの存在下で 、工程(c)のアルキル化ヌクレオシド中間体と式(5)のヌクレオシドを反応 させ、キラル的に純粋なジヌクレオシドを形成する工程が含まれる。 キラル的に純粋なジヌクレオチド(6b)(ここで、R1は保護基であり、R2 はHまたは炭素数1〜約10のアルコキシ基であり、R9はアシル保護基、カップ リング基またはシリル保護基であり、Zは炭素数1〜約20のアルキル部分、アラ ルキル部分、ハロアルキル部分、アルケニル部分、アルキニル部分、アルキルア リール部分、またはアリール部分、アミノメチル、またはアミノエチルであり、 BはN−保護ヌクレオシド塩基である)のキラル的に純粋なジヌクレオチドのさ らに別の合成方法には、 (a)式(10a)のヌクレオシドをカリウムパーオキシモノサルフェートまた は過酸化水素と反応させて式(9a)の中間体ヌクレオシドを形成し、 (b)中間体ヌクレオシドを水素化ナトリウムまたはDBUおよび二セレン化 炭素と反応させて一時的ヌクレオシド3'-O-(Z-置換)ホスホノセレン酸を生成 し、 (c)式R8W(ここで、R8はCH2C6H4R7(ここで、R7はH、ClまたはNO2 である)であり、WはCl、BrまたはIである)で示されるアルキル化剤と 該一時的ヌクレオシドを反応させることにより式(11b)のヌクレオシド中間体 を形成し、 (d)非プロトン性有機溶媒中のリチウム塩およびアクチベーターの存在下で 、工程(c)のアルキル化ヌクレオシド中間体と式(5)のヌクレオシドを反応 させ、キラル的に純粋なジヌクレオシドを形成する工程が含まれる。 本合成方法で用いる非プロトン性溶媒がアセトニトリルであるときは、アクチ ベーターは1,8-ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ-7-エンであることが好ましい。 本発明の理解を助けるため、一連の実験の結果を記載した以下の実施例が含ま れる。もちろん、本発明に関連する以下の実施例は本発明を具体的に限定するも のと解釈すべきではなく、当業者の範囲内にあると思われる現在知られているか または今後開発される本発明のそのような変化は、本明細書および特許請求の範 囲に記載のごとく本発明の範囲内にあるものと考えられる。 以下の実施例は例示であって限定を意図するものではない。 実施例 実施例1 式8(ZはCH3である)の一般的合成手順 −40℃に冷却したTHF中のメチルジクロロホスフィン(0.29g、2.5mmol)お よびトリエチルアミン(0.55g、5.5mmol)の溶液に、THF(10mL)中の適切に保 護されたヌクレオシド(1.0mmol)の溶液を徐々に加えた。30分後、反応混合物 を室温に温め、アニリン(0.28g、3.0mmol)、次いで硫黄元素を滴加した。次い で反応物をtlcにかけ、それが終わったら反応混合物をクロロホルムで希釈し 、NaHCO3水溶液で抽出した。抽出物を無水Na2SO4で乾燥し、減圧下で濃縮して粗 生成物を得、これをクロロホルム中のヘプタン(10〜20%)混合物を用いるシリ カゲル(230-400メッシュ)フラッシュクロマトグラフィーにより精製した。適 切な分画を混合し、減圧下で濃縮して所望の生成物をジアステレオマー混合物と して得た。実施例2 [Rp,Sp]−5'−O−DMT−チミジン3’−O−(メチルホスホノアニリ ドチオエート) 実施例1に記載の一般的手順に従って、5'-O-チミジン(0.540g、1mmol)か ら標記化合物混合物を製造し、固形白色泡沫状物を得た。 収量:0.66g(93%)。31 P NMR(CDCl3)σ79.44、79.58;MS(FAB-)m/e 712.4[(M-H)-]。 実施例3 [Rp,Sp]−5'−O−DMT−N4−ベンゾイル−2’−デオキシシチジン 3’−O−(メチルホスホノアニリドチオエート) 実施例1に記載の一般的手順に従って、5'-O-DMT−N4−ベンゾイル−2’ −デオキシシチジン(1mmol)から標記化合物混合物を製造し、無色泡沫状物を 得た。 収率:70%。31 P NMR(CDCl3/C6D6)σ79.38、79.74。 実施例4 [Rp,Sp]−5'−O−DMT−N6−ベンゾイル−2’−デオキシアデノシ ン3’−O−(メチルホスホノアニリドチオエート) 実施例1に記載の一般的手順に従って、5'-O-DMT−N6−2’−デオキシア デノシン(0.657g、1mmol)から標記化合物混合物を製造し、無色泡沫状物を得 た。 収率:75%。31 P NMR(CDCl3)σ79.21、79.60。 実施例5 [Rp,Sp]−5'−O−DMT−N2−イソブチリル−2’−デオキシグアノ シン3’−O−(メチルホスホノアニリドチオエート) 実施例1に記載の一般的手順に従って、5'-O-DMT−N2−イソブチリル−2 ’−デオキシグアノシン(0.640g、1mmol)から標記化合物混合物を製造し、白 色泡沫状物を得た。 収量:0.71g(98%)。31 P NMR(CDCL3)σ79.65、79.72。 実施例6 [Rp,Sp]−5'−O−DMT−2’−メチルウリジン3’−O−(メチルホ スホノアニリドチオエート) 実施例1に記載の一般的手順に従って、5'-O-DMT−2’−メチルウリジン (0.540g、1mmol)から標記化合物混合物を製造し、無色泡沫状物を得た。 収量:0.68g(85%)。31 P NMR(CDCL3)σ81.96、81.38。実施例7 式8のジアステレオマーの分離 実施例2〜6に記載の式8のRpおよびSpジアステレオマーの分離は、クロ ロホルム中の10〜20%ヘプタン混合物を溶離剤に用いるシリカゲルフラッシュク ロマトグラフィーにより実施された。 表1 実施例/8 ジアステレオマー* 31P NMR (σ) II;B=チミン 速 79.44 遅 79.58 III;B=シトシン 速 79.38 遅 79.74 IV;B=アデニン 速 79.21 遅 79.60 V;B=グアニン 速 79.65 遅 79.72 VI;B=ウラシル 速 81.38 遅 81.96 *シリカゲルでの移動度(Kieselgel 60,240-400メッシュ);溶離剤CHCl3/MeOH (95:5v/v) 実施例8 5’−O−DMT−(N−保護)ヌクレオシド3’−O−(S−ベンジルメチル ホスホノチオエート)(式7aおよび7b、ZはCH3である)の一般的合成手 順 乾燥DMF(10mL)中の対応するヌクレオシド3'-O-(メチルホスホノアニリドチ オエート)8(1mmol)の撹拌溶液に、NaH(1.2モル当量)を数回に分けて加え た。水素の放出が止むまで撹拌を続けた。得られたスラリーに乾燥ガス状CO2流 を導入した。反応の進行をTLCによってモニターした。反応混合物に臭化ベンジ ル(5mmol)を加えた。反応が完結したときに、ロータリーエバポレーターによ っ て溶媒および過剰の臭化ベンジルを除去した。固体残留物をCHCl3に溶解し、飽 和NaHCO3水溶液で洗浄し、乾燥し、濃縮した。粗生成物を、クロロホルム中の0- 5%エタノールを溶離剤に用いるシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーによ り精製した。基質8をジアステレオマー混合物として反応させてから、精製方法 と分離方法を組み合わせて純粋なジアステレオマー7a(遅)および7b(速) を得た。 実施例9 5’−O−DMT−チミジン3’−O−(S−ベンジルメチルホスホノチオエー ト) 実施例8に記載の一般的手順に従って8(Bはチミンであり、ZはCH3であ る)(0.712g、1mmol)から標記化合物を製造した。 収量:0.55g(86%)31 P NMR(CDCl3)σ56.44、55.94。 実施例10 5'−O−DMT−N4−ベンゾイル−2’−デオキシシチジン3’−O−(S− ベンゾイルメチルホスホノチオエート) 実施例8に記載の一般的手順に従って、8(Bはシトシンであり、ZはCH3 である)(1mmol)から標記化合物を製造した。 収率:82%。31 P NMR(CDCl3)σ55.41、55.21。 実施例11 5'−O−DMT−N6−ベンゾイル-2’−デオキシアデノシン3’−O−(S− ベンゾイルメチルホスホノチオエート) 実施例8に記載の一般的手順に従って、8(Aはアデニンであり、ZはCH3 である)(1mmol)から標記化合物混合物を製造した。 収率:75%。31 P NMR(CDCl3/C6D6)σ55.80、55.21ppm。 実施例12 5'−O−DMT−N4−イソブチリル−2’−デオキシグアノシン3’−O−( S−ベンゾイルメチルホスホノチオエート) 実施例8に記載の一般的手順に従って、8(Bはグアニンであり、ZはCH3 である)(1mmol)から標記化合物を製造した。 収率:75%。31 P NMR(CDCl3)σ56.01、55.85。 実施例13 カリウムパーオキシモノサルフェートを用いる(速)5’−O−DMT−チミジ ン3’−O−(メチルホスホノチオアニリデート)8aの(速)5’−O−DM T−チミジン3’−O−(メタンホスホノアニリデート)9aへの酸化 Me0HとTHFの混合物中の化合物8a(0.072g、2mmol)の溶液に、カリウムパ ーオキシモノサルフェート(pH6.7-7、2mmol)の水溶液を加えた。10分後に10% Na2S2O3水溶液を加え、該混合物をクロロホルムで抽出した。抽出物を無水Na2SO 4で乾燥し、濃縮した。粗生成物を、クロロホルム中の10−20%ヘプタンの混合 物を溶離剤に用いるシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、ジ アステレオマー的に純粋な(速)−9a 0.047g(73%)を得た。31 P NMR(CDCl3)σ30.1。MS(FAB-)m/e 696.4[(M-H)-]。 実施例14 カリウムパーオキシモノサルフェートを用いる(遅)5’−O−DMT−チミジ ン3’−O−(メチルホスホノチオアニリデート)8bの(遅)5’−O−DM T−チミジン3’−O−(メタンホスホノアニリデート)への酸化 8b(遅)の9b(遅)への変換は実施例13に記載の手順と類似の手順を用 いて行った。 収率:70%。31 P NMR(CDCl3)σ29.89。 実施例15 5’−O−DMT−チミジン3’−O−メタンホスホノアニリデート9の5’− O−DMT−チミジン3’−O−(S−ベンジルメタンホスホノチオエート) 7への変換 化合物9(速または遅)を、反応前に乾燥し、次いでTHF(2mL)に溶解し た。この溶液に1,8-ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ-7-エン(DBU)(0.02mL )を加え、反応混合物を周囲温度で45分間撹拌し、次いでCS2(1mL)を加えた 。20分後に、臭化ベンジルを加え(5当量)、反応の進行をtlcでモニターし た。反応が完結したときに、混合物を水で希釈し、クロロホルムで抽出した。抽 出物を無水Na2SO4で乾燥し、濃縮した。粗生成物を、クロロホルム中の0-5%エ タノールを溶離剤に用いるシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーによって精 製した。 化合物9a(速)から生成物7b(速)を収率65%で得た。31 P NMR(CDCl3)σ56.85。 化合物9b(遅)を収率70%で7a(遅)に変換した。31 P NMR(CDCl3)σ55.38。 実施例16 ジヌクレオシド(3’,5’)メチルホスホネート(速)−6aまたは(遅)− 6b(ZはCH3である)の一般的合成方法 対応するジアステレオマー的に純粋な化合物7(遅または速)(0.3mmol)お よび3'-O-アセチル(N-保護)-2'-デオキシヌクレオシド5(0.1mmol)を反応前に 乾燥し、次いで乾燥ピリジン(5mL)に溶解した。この溶液に塩化リチウム(0.1 25g、3mmol)、次いでピリジン(1.5mL)中のDBU(0.456g、3mmol)の溶液を 一回で加えた。反応物を室温で撹拌し、その進行をtlcによりモニターした。 反応が完結した後、溶媒を蒸発させ、油状残留物をクロロホルムに溶解し、リン 酸緩衝液で抽出した。有機抽出物を無水Na2SO4で乾燥し、濃縮した。粗生成物を 、クロロホルム中の0-3%エタノールの混合物を溶離剤に用いるシリカゲルフラ ッシュクロマトグラフィーにより精製した。 実施例17 (速)−5’−O−DMT−チミジリル−(3’D5’)−3’−O−アセチル チミジン3’−メチルホスホネート 実施例16に記載の一般的手順に従って、標記化合物を対応する化合物(遅) −7aから製造した。 収率:85%。31 P NMR(CDCl3)σ33.00。1H NMR(CDCl3)σ1.58(d,JP-H=17.64Hz,3H,P-CH3 ),MS(FAB-)m/e 887[(M-H)-]。 実施例18 (速)−N4−ベンゾイル−5’−O−DMT−2’−デオキシシチジリル−( 3’D、5’)−N4−ベンゾイル-3’−O−アセチル-2’−デオキシシチジ ン3’−メチルホスホネート 実施例16に記載の一般的手順に従って、標記化合物を対応する化合物(遅) −7aから製造した。 収率:73%。31 P NMR(CDCl3)σ33.08。1H NMR(CDCl3)σ1.6(d,JP-H=17.5Hz,3H,P-CH3) ,MS(FAB-)m/e 1067[(m-H)-]。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (31)優先権主張番号 P−312934 (32)優先日 平成8年2月26日(1996.2.26) (33)優先権主張国 ポーランド(PL) (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),AU,CA,JP,K R,NZ (72)発明者 ヴォズニアク,ルチーナ ポーランド、ペエル−90−369ウッジ、ピ ョトルコヴスカ222エム6番 (72)発明者 ライリー,ティモシー アメリカ合衆国92129カリフォルニア州 サンディエゴ、ライマー・ウェイ9740番

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.式(1)[式中、(a)Yは炭素数1〜約10の第1級アミン部分、S−ア リール部分、Se−アリール部分、S−ハロアルキル部分、またはSe−ハロア ルキル部分であるか、またはX13(ここで、X1はO、S、またはSeであり 、R3は炭素数6〜約20のアラルキル部分、ハロアリール部分、またはアルキル アリール部分、または炭素数5〜10の芳香族複素環式部分である)であり、(b )Zは炭素数1〜約20のアラルキル部分、ハロアルキル部分、アルケニル部分、 アルキニル部分、またはアルキルアリール部分、アミノメチル、またはアミノエ チルであり、(c)R1は保護基であり、(d)R2はH、ハロゲン、炭素数1〜 約20のアルキル部分、炭素数約5〜約20のアルキルアリール部分またはアラル キル部分、CN、N3、保護NH2、CF3、OCF3、S−アルキル部分、N−ア ルキル部分、O−アルケニル部分、S−アルケニル部分、N−アルケニル部分、 O−アルキニル部分、S−アルキニル部分、N−アルキニル部分、O−アリール 部分、S−アリール部分、N−アリール部分、またはO(R4)(ここで、R4は 保護基である)であり、(e)Bは所望により保護されたヌクレオシド塩基であ る]で示される化合物。 2.式(1)[式中、Yはアミン部分、ハロゲン、またはX13(ここで、X1 はO、S、またはSeであり、R3は炭素数1〜約20のアルキル部分、アラルキ ル部分、ハロアルキル部分、ハロアリール部分、アルキルアリール部分、または アリール部分、または炭素数5〜10の芳香族複素環式部分である)であり、(b )Zは炭素数1〜約20のアルキル部分、アラルキル部分、ハロアルキル部分、ア ルケニル部分、アルキニル部分、アルキルアリール部分、またはアリール部分、 アミノメチル、またはアミノエチルであり、(c)R1は保護基であり、(d) R2はH、ハロゲン、炭素数1〜約20のアルキル部分、炭素数約5〜約20のア ルキルアリール部分またはアラルキル部分、CN、N3、保護NH2、CF3、O CF3、O−アルキル部分、S−アルキル部分、N−アルキル部分、O−アルケ ニル部分、S−アルケニル部分、N−アルケニル部分、O−アルキニル部分、S −アルキニ ル部分、N−アルキニル部分、O−アリール部分、S−アリール部分、N−アリ ール部分、またはO(R4)(ここで、R4は保護基である)であり、(e)Bは 所望により保護されたヌクレオシド塩基である]で示される化合物。 3.式(1)[式中、(a)Yは第1級アミン、ハロゲン、またはX13(こ こで、X1はO、S、またはSeであり、R3は炭素数1〜約20のアルキル部分、 アラルキル部分、ハロアルキル部分、ハロアリール部分、アルキルアリール部分 、またはアリール部分、または炭素数5〜10の芳香族複素環式部分である)であ り、(b)Zは炭素数1〜約20のアラルキル部分、ハロアルキル部分、アルケニ ル部分、アルキニル部分、アルキルアリール部分、またはアリール部分、アミノ メチル、またはアミノエチルであり、(c)R1は保護基であり、(d)R2はハ ロゲン、炭素数1〜約20のアルキル部分、炭素数約5〜約20のアルキルアリー ル部分またはアラルキル部分、CN、N3、保護NH2、CF3、OCF3、O−ア ルキル部分、S−アルキル部分、N−アルキル部分、O−アルケニル部分、S− アルケニル部分、N−アルケニル部分、O−アルキニル部分、S−アルキニル部 分、N−アルキニル部分、O−アリール部分、S−アリール部分、N−アリール 部分、またはO(R4)(ここで、R4は保護基である)であり、(e)Bは所望 により保護されたヌクレオシド塩基である]で示される化合物。 4.式(1)[式中、(a)Yは炭素数3〜約10の第1級アミン部分、O−ア ラルキル部分、S−アリール部分、Se−アリール部分、S−ハロアルキル部分 、Se−ハロアルキル部分、分岐鎖O−アルキル部分、またはX13(ここで、 X1はO、S、またはSeであり、R3は炭素数1〜約20のアラルキル部分、ハロ アリール部分、またはアルキルアリール部分、または炭素数5〜10の芳香族複素 環式部分である)であり、(b)Zは炭素数1〜約20のアラルキル部分、ハロア ルキル部分、アルケニル部分、アルキニル部分、アルキルアリール部分、または アリール部分、アミノメチル、またはアミノエチルであり、(c)R1は保護基 であり、(d)R2はハロゲン、炭素数1〜約20のアルキル部分、炭素数約5 〜約20のアルキルアリール部分またはアラルキル部分、CN、N3、保護NH2、 CF3、OCF3、O−アルキル部分、S−アルキル部分、N−アルキル部分、O − アルケニル部分、S−アルケニル部分、N−アルケニル部分、O−アルキニル部 分、S−アルキニル部分、N−アルキニル部分、O−アリール部分、S−アリー ル部分、N−アリール部分、またはO(R4)(ここで、R4は保護基である)で あり、(e)Bは所望により保護されたヌクレオシド塩基である]で示される化 合物。 5.Yが第1級アミン部分NHR5(ここで、R5は炭素数1〜約20の直鎖また は分岐鎖アルキル部分、アラルキル部分、アリール部分、またアルキルアリール 部分、炭素数3〜約8のシクロアルキル部分、または炭素数約10〜約30のポリシ クロアルキル部分である)である請求項1、2、3または4のいずれかに記載の 化合物。 6.R3がCH3またはCH2646(ここで、R6はH、炭素数1〜約6の 直鎖または分岐鎖アルキル部分、炭素数1〜約6の直鎖または分岐鎖ハロアルキ ル部分、ハロゲン、またはNO2である)である請求項2または3に記載の化合 物。 7.R3がCH2646(ここで、R6はH、炭素数1〜約6の直鎖または分 岐鎖アルキル部分、炭素数1〜約6の直鎖または分岐鎖ハロアルキル部分、ハロ ゲン、またはNO2である)である請求項1または4に記載の化合物。 8.(a)Xが0またはSであり、(b)Zが炭素数約4〜約20のアルキル 部分、炭素数1〜約20のアラルキル部分、ハロアルキル部分、アルケニル部分、 アルキニル部分、アルキルアリール部分、またはアリール部分、アミノメチル、 またはアミノエチルであり、(c)R1が保護基であり、(d)R2が炭素数1〜 約20のアルキル部分、炭素数約5〜約20のアルキルアリール部分またはアラルキ ル部分、CN、N3、NH2、CF3、OCF3、S−アルキル部分、N−アルキル 部分、S−アルケニル部分、N−アルケニル部分、O−アルキニル部分、S−ア ルキニル部分、N−アルキニル部分、O−アリール部分、S−アリール部分、ま たはN−アリール部分であり、(e)R9がアシル保護基、カップリング基、ま たはシリル保護基であり、(f)Bが所望により保護されたヌクレオシド塩基で ある式(3)で示される化合物。 9.(a)塩酸スカベンジャーの存在下で、R1が保護基であり、R2がHまた は炭素数1〜約10のアルコキシド部分であり、BがN−保護ヌクレオシド塩基で ある式(2)のヌクレオシドおよびZ−置換ジクロロホスフィンを反応させ、 (b)反応混合物にアニリンおよび硫黄またはセレニウムまたは酸化剤を加えて 、3'-O-(Z-置換)ホスホノアニリドチオエート、3'-O-(Z-置換)ホスホノアニ リドセレノエート、または3'-O-(Z-置換)ホスホノアニリデートのジステレオ マーの混合物を生成する工程を含む請求項1、2、3または4のいずれかに記載 の化合物の合成方法。 10.酸化剤が、ヨード/2,6-ルチジン/H2O、t-ブチルヒドロパーオキシド 、または(±)-(10-カンファースルホニル)オキザジリジンからなる群から選 ばれるものである請求項9に記載の方法。 11.(a)塩酸スカベンジャーの存在下で、R1が保護基であり、R2がHま たは炭素数1〜約10のアルコキシド部分であり、BがN−保護ヌクレオシド塩基 である式(2)のヌクレオシドおよびZ−置換ジクロロホスフィンを反応させ、 (b)反応混合物にアニリンおよび硫黄またはセレニウムを加えて、3'-O-(Z- 置換)ホスホノアニリドチオエート、3'-O-(Z-置換)ホスホノアニリドセレノ エートのジアステレオマー混合物を生成し、 (c)ジアステレオマー混合物を水素化ナトリウムまたは1,8-ジアザビシクロ[ 5.4.0]ウンデカ-7-エンおよび二酸化炭素と反応させて一時的ヌクレオシド(Z- 置換)ホスホノチオン酸、(Z-置換)ホスホノセレン酸を生成し、 (d)式R8W(ここで、R8はCH2C6H4R7(ここで、R7はH、ClまたはNO2 である)であり、WはCl、BrまたはIである)で示されるアルキル化剤で処 理することにより工程(c)の一時的ヌクレオシドをアルキル化する工程を含む 、YがX13(ここで、X1はSまたはSeであり、R3はCH2647(ここ でR7はH、Cl、またはNO2である)である請求項1または4に記載の化合物 の合成方法。 12.(a)塩酸スカベンジャーの存在下で、R1が保護基であり、R2がHま たは炭素数1〜約10のアルコキシド部分であり、BがN−保護ヌクレオシド塩基 である式(2)のヌクレオシドおよびZ−置換ジクロロホスフィンを反応させ、 (b)反応物にアニリンおよび硫黄またはセレニウムを加えて、3'-O-(Z-置換 )ホスホノアニリドチオエート、または3'-O-(Z-置換)ホスホノアニリドセレ ノエートのジアステレオマー混合物を生成し、 (c)酸化剤で処理することによりジアステレオマー混合物を酸化する工程を含 む請求項1または4に記載の化合物の合成方法。 13.(a)塩酸スカベンジャーの存在下で、R1が保護基であり、R2がHま たは炭素数1〜約10のアルコキシド部分であり、BがN−保護ヌクレオシド塩基 である式(2)のヌクレオシドおよびZ−置換ジクロロホスフィンを反応させ、 (b)反応物にアニリンおよび硫黄またはセレニウムを加えて、3'-O-(Z-置換 )ホスホノアニリドチオエート、または3'-O-(Z-置換)ホスホノアニリドセレ ノエートのジアステレオマー混合物を生成し、 (c)酸化剤で処理することにより該ジアステレオマー混合物を酸化して酸化さ れたジアステレオマーを得、 (d)酸化されたジアステレオマーを水素化ナトリウムまたは1,8-ジアザビシク ロ[5.4.0]ウンデカ-7-エンおよび二硫化炭素と反応させて一時的ヌクレオシド 3'-O-(Z-置換)ホスホノチオン酸を生成し、 (e)一般式R8Z(ここで、R8はCH2C6H4R7(ここで、R7はH、ClまたはN O2である)であり、ZはCl、BrまたはIである)で示されるアルキル化剤 で処理することにより一時的ヌクレオチド3'-O-(Z-置換)ホスホノチオン酸を アルキル化する工程を含む、YがX13(ここで、X1はSであり、R3はCH2 647(ここでR7はH、Cl、またはNO2である)である請求項1または 4に記載の化合物の合成方法。 14.R1がメトキシメチルエーテル、メトキシエトキシメチルエーテル、2(- トリメチルシリル)エトキシエーテル、アシル、カルバモイル、置換シリル、4,4 '-ジメトキシトリチル、または9-フェニルキサンテン-9-オキシルからなる群か ら選ばれる保護基である請求項9、11、12または13のいずれかに記載の方 法。 15.塩酸スカベンジャーがトリエチルアミン、ジイイソプロピルエチルアミ ン、ピリジン、第3級アルキルアミンまたは第3級アリールアミンからなる群か ら選ばれる保護基である請求項9、11、12または13のいずれかに記載の方 法。 16.酸化剤がカリウムパーオキシモノサルフェートまたは過酸化水素である 請求項9、12または13のいずれかに記載の方法。 17.(a)式(8a)および(8b)のヌクレオシドを水素化ナトリウムま たは1,8-ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ-7-エンおよび二酸化炭素と反応させ て一時的ヌクレオシド3'-O-(Z-置換)ホスホノチオン酸を生成し、 (b)式R8W(ここで、R8はCH2C6H4R7(ここで、R7はH、ClまたはNO2 である)であり、WはCl、BrまたはIである)で示されるアルキル化剤と該 一時的ヌクレオシドを反応させることにより式(7a)および(7b)のヌクレ オシド中間体を形成し、 (c)非プロトン性有機溶媒中のリチウム塩およびアクチベーターの存在下で、 該ヌクレオシド中間体と式(5)のヌクレオシドを反応させ、P-キラルジヌクレ オシドのジアステレオマー混合物を形成する工程を含む、式(6a)および(6 b)(ここで、R1は保護基であり、R2はHまたは炭素数1〜約10のアルコキシ 部分であり、R9はアシル保護基、カップリング基、またはシリル保護基であり 、Zは炭素数1〜約20のアルキル部分、アラルキル部分、ハロアルキル部分、 アルケニル部分、アルキニル部分、アルキルアリール部分、またはアリール部分 、アミノメチル、またはアミノエチルであり、BはN−保護ヌクレオシド塩基で ある)のP-キラルジヌクレオシドのジアステレオマー混合物の合成方法。 18.(a)式(10a)および(10b)のヌクレオシドを水素化ナトリウムま たは1,8-ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ-7-エンおよび二酸化炭素と反応させ て一時的ヌクレオシド3'-O-(Z-置換)ホスホノセレン酸を生成し、 (b)式R8W(ここで、R8はCH2C6H4R7(ここで、R7はH、ClまたはNO2 である)であり、WはCl、BrまたはIである)で示されるアルキル化剤と該 一時的ヌクレオシドを反応させることにより式(11a)および(11b)のヌクレ オシド中間体を形成し、 (c)非プロトン性有機溶媒中のリチウム塩およびアクチベーターの存在下で、 該ヌクレオシド中間体と式(5)のヌクレオシドを反応させ、P-キラルジヌクレ オシドのジアステレオマー混合物を形成する工程を含む、式(6a)および(6 b)(ここで、R1は保護基であり、R2はHまたは炭素数1〜約10のアルコキシ 部分であり、R9はアシル保護基、カップリング基、またはシリル保護基であり 、Zは炭素数1〜約20のアルキル部分、アラルキル部分、ハロアルキル部分、 アルケニル部分、アルキニル部分、アルキルアリール部分、またはアリール部分 、アミノメチル、またはアミノエチルであり、BはN−保護ヌクレオシド塩基で ある)のP-キラルジヌクレオシドのジアステレオマー混合物の合成方法。 19.(a)式(8a)および(8b)のヌクレオシドをカリウムパーオキシ モノサルフェートまたは過酸化水素と反応させて式(9a)および(9b)の中 間体ヌクレオシドを生成し、 (b)中間体ヌクレオシドを水素化ナトリウムまたはDBUおよび二硫化炭素と 反応させて一時的ヌクレオシド3'-O-(Z−置換)ホスホノチオン酸を形成し、 (c)式R8W(ここで、R8はCH2C6H4R7(ここで、R7はH、ClまたはNO2 である)であり、WはCl、BrまたはIである)で示されるアルキル化剤と一 時的ヌクレオシドを反応させることにより式(7a)および(7b)のヌクレオ シド中間体を形成し、 (d)非プロトン性有機溶媒中のリチウム塩およびアクチベーターの存在下で、 該ヌクレオシド中間体と式(5)のヌクレオシドを反応させ、P-キラルジヌクレ オシドのジアステレオマー混合物を形成する工程を含む、式(6a)および(6 b)(ここで、R1は保護基であり、R2はH、OHまたは炭素数1〜約10のアル コキシ部分であり、R9はアシル保護基、カップリング基、またはシリル保護基 であり、Zはアルキル部分、アラルキル部分、ハロアルキル部分、アルケニル部 分、アルキニル部分、または原子、アミノメチル、またはアミノエチルであり、 BはN−保護ヌクレオシド塩基である)のP-キラルジヌクレオシドのジアステレ オマー混合物の合成方法。 20.(a)式(10a)および(10b)のヌクレオシドをカリウムパーオキシ モノサルフェートまたは過酸化水素と反応させて式(9a)および(9b)の中 間体ヌクレオシドを生成し、 (b)該中間体ヌクレオシドを水素化ナトリウムまたはDBUおよび二セレン化 炭素と反応させて一時的ヌクレオシド3'-O-(Z−置換)ホスホノセレン酸を形 成し、 (c)式R8W(ここで、R8はCH2C6H4R7(ここで、R7はH、ClまたはNO2 である)であり、WはCl、BrまたはIである)で示されるアルキル化剤と該 一時的ヌクレオシドを反応させることにより式(9a)および(9b)のヌクレ オシド中間体を形成し、 (d)非プロトン性有機溶媒中のリチウム塩およびアクチベーターの存在下で、 該ヌクレオシド中間体と式(5)のヌクレオシドを反応させ、P-キラルジヌクレ オシドのジアステレオマー混合物を形成する工程を含む、式(6a)および(6 b)(ここで、R1は保護基であり、R2はH、OHまたは炭素数1〜約10のアル コキシ部分であり、R9はアシル保護基、カップリング基、またはシリル保護基 であり、Zは炭素数1〜約20のアルキル部分、アラルキル部分、ハロアルキル 部分、アルケニル部分、アルキニル部分、アルキルアリール部分、またはアリー ル部分、アミノメチル、またはアミノエチルであり、BはN−保護ヌクレオシド 塩基である)のP-キラルジヌクレオシドのジアステレオマー混合物の合成方法。 21.(a)式(8a)のヌクレオシドを水素化ナトリウムまたは1,8-ジアザ ビシクロ[5.4.0]ウンデカ-7-エンおよび二酸化炭素と反応させて一時的ヌクレ オシド3'-O-(Z-置換)ホスホノチオン酸を生成し、 (b)式R8W(ここで、R8はCH2C6H4R7(ここで、R7はH、ClまたはNO2 である)であり、WはCl、BrまたはIである)で示されるアルキル化剤と該 一時的ヌクレオシドを反応させることにより式(7a)のヌクレオシド中間体を 形成し、 (c)非プロトン性有機溶媒中のリチウム塩およびアクチベーターの存在下で、 該ヌクレオシド中間体と式(5)のヌクレオシドを反応させ、キラル的に純粋な ジヌクレオシドを形成する工程を含む、式(6a)(ここで、R1は保護基であ り、R2はH、OHまたは炭素数1〜約10のアルコキシ部分であり、R9はアシル 保護基、カップリング基、またはシリル保護基であり、Zは炭素数1〜約20の アルキル部分、アラルキル部分、ハロアルキル部分、アルケニル部分、アルキニ ル部分、アルキルアリール部分、またはアリール部分、アミノメチル、またはア ミノエチルであり、BはN−保護ヌクレオシド塩基である)のキラル的に純粋な ジヌクレオシドの合成方法。 22.(a)式(10a)のヌクレオシドを水素化ナトリウムまたは1,8-ジアザ ビシクロ[5.4.0]ウンデカ-7-エンおよび二酸化炭素と反応させて一時的ヌクレ オシド3'-O-(Z-置換)ホスホノセレン酸を生成し、 (b)式R8W(ここで、R8はCH2C6H4R7(ここで、R7はH、ClまたはNO2 である)であり、WはCl、BrまたはIである)で示されるアルキル化剤と該 一時的ヌクレオシドを反応させることにより式(11a)のヌクレオシド中間体を 形成し、 (c)非プロトン性有機溶媒中のリチウム塩およびアクチベーターの存在下で、 該ヌクレオシド中間体と式(5)のヌクレオシドを反応させ、キラル的に純粋な ジヌクレオシドを形成する工程を含む、式(6a)(ここで、R1は保護基であ り、R2はH、OHまたは炭素数1〜約10のアルコキシ部分であり、R9はアシル 保護基、カップリング基、またはシリル保護基であり、Zは炭素数1〜約20の アルキル部分、アラルキル部分、ハロアルキル部分、アルケニル部分、アルキニ ル部分、アルキルアリール部分、またはアリール部分、アミノメチル、またはア ミノエチルであり、BはN−保護ヌクレオシド塩基である)のキラル的に純粋な ジヌクレオシドの合成方法。 23.(a)式(8b)のヌクレオシドをカリウムパーオキシモノサルフェー トまたは過酸化水素と反応させて式(9b)の一時的ヌクレオシドを生成し、 (b)該中間体ヌクレオシドを水素化ナトリウムまたはDBUおよび二硫化炭素 と反応させて一時的ヌクレオシド3'-O-(Z−置換)ホスホノチオン酸を形成し 、 (c)式R8W(ここで、R8はCH2C6H4R7(ここで、R7はH、ClまたはNO2 である)であり、WはCl、BrまたはIである)で示されるアルキル化剤と該 一時的ヌクレオシドを反応させることにより式(7a)のアルキル化ヌクレオシ ドを形成し、 (d)非プロトン性有機溶媒中のリチウム塩およびアクチベーターの存在下で、 該アルキル化ヌクレオシドと式(5)のヌクレオシドを反応させ、キラル的に純 粋なジヌクレオシドを形成する工程を含む、式(6a)(ここで、R1は保護基 であり、R2はHまたは炭素数1〜約10のアルコキシ部分であり、R9はアシル保 護基、カップリング基、またはシリル保護基であり、Zは炭素数1〜約20のア ルキル部分、アラルキル部分、ハロアルキル部分、アルケニル部分、アルキニル 部分、アルキルアリール部分、またはアリール部分、アミノメチル、またはアミ ノエチルであり、BはN−保護ヌクレオシド塩基である)のキラル的に純粋なジ ヌクレオシドの合成方法。 24.(a)式(10b)のヌクレオシドをカリウムパーオキシモノサルフェー トまたは過酸化水素と反応させて式(9b)の中間体ヌクレオシドを形成し、 (b)該中間体ヌクレオシドを水素化ナトリウムまたはDBUおよび二セレン化 炭素と反応させて一時的ヌクレオシド3'-O-(Z−置換)ホスホノセレン酸を形 成し、 (c)式R8W(ここで、R8はCH2C6H4R7(ここで、R7はH、ClまたはNO2 である)であり、WはCl、BrまたはIである)で示されるアルキル化剤と該 一時的ヌクレオシドを反応させることにより式(11a)のアルキル化ヌクレオシ ドを形成し、 (d)非プロトン性有機溶媒中のリチウム塩およびアクチベーターの存在下で、 該アルキル化ヌクレオシドと式(5)のヌクレオシドを反応させ、キラル的に純 粋なジヌクレオシドを形成する工程を含む、式(6a)(ここで、R1は保護基 であり、R2はHまたは炭素数1〜約10のアルコキシ部分であり、R9はアシル保 護基、カップリング基、またはシリル保護基であり、Zは炭素数1〜約20のア ルキル部分、アラルキル部分、ハロアルキル部分、アルケニル部分、アルキニル 部分、アルキルアリール部分、またはアリール部分、アミノメチル、またはアミ ノエチルであり、BはN−保護ヌクレオシド塩基である)のキラル的に純粋なジ ヌクレオシドの合成方法。 25.(a)式(8b)のヌクレオシドを水素化ナトリウムまたはDBUおよ び二酸化炭素と反応させて一時的ヌクレオシド3'-O-(Z−置換)ホスホノチオ ン酸を形成し、 (b)式R8W(ここで、R8はCH2C6H4R7(ここで、R7はH、ClまたはNO2 である)であり、WはCl、BrまたはIである)で示されるアルキル化剤と該 一時的ヌクレオシドを反応させることにより式(7b)のアルキル化ヌクレオシ ドを形成し、 (c)非プロトン性有機溶媒中のリチウム塩およびアクチベーターの存在下で、 該アルキル化ヌクレオシドと式(5)のヌクレオシドを反応させ、キラル的に純 粋なジヌクレオシドを形成する工程を含む、式(6b)(ここで、R1は保護基 であり、R2はHまたは炭素数1〜約10のアルコキシ部分であり、R9はアシル保 護基、カップリング基、またはシリル保護基であり、Zは炭素数1〜約20のア ルキル部分、アラルキル部分、ハロアルキル部分、アルケニル部分、アルキニル 部分、アルキルアリール部分、またはアリール部分、アミノメチル、またはアミ ノエチルであり、BはN−保護ヌクレオシド塩基である)のキラル的に純粋なジ ヌクレオシドの合成方法。 26.(a)式(10b)のヌクレオシドを水素化ナトリウムまたはDBUお よび二酸化炭素と反応させて一時的ヌクレオシド3'-O-(Z−置換)ホスホノセ レン酸を形成し、 (b)式R8W(ここで、R8はCH2C6H4R7(ここで、R7はH、ClまたはNO2 である)であり、WはCl、BrまたはIである)で示されるアルキル化剤と該 一時的ヌクレオシドを反応させることにより式(11b)のアルキル化ヌクレオ シドを形成し、 (c)非プロトン性有機溶媒中のリチウム塩およびアクチベーターの存在下で、 該アルキル化ヌクレオシドと式(5)のヌクレオシドを反応させ、キラル的に純 粋なジヌクレオシドを形成する工程を含む、式(6b)(ここで、R1は保護基 であり、R2はHまたは炭素数1〜約10のアルコキシ部分であり、R9はアシル保 護基、カップリング基、またはシリル保護基であり、Zは炭素数1〜約20のア ルキル部分、アラルキル部分、ハロアルキル部分、アルケニル部分、アルキニル 部分、アルキルアリール部分、またはアリール部分、アミノメチル、またはアミ ノエチルであり、BはN−保護ヌクレオシド塩基である)のキラル的に純粋なジ ヌクレオシドの合成方法。 27.(a)式(8a)のヌクレオシドをカリウムパーオキシモノサルフェー トまたは過酸化水素と反応させて式(9a)の中間体ヌクレオシドを生成し、 (b)該中間体ヌクレオシドを水素化ナトリウムまたはDBUおよび二硫化炭素 と反応させて一時的ヌクレオシド3'-O-(Z−置換)ホスホノチオン酸を形成し 、 (c)式R8W(ここで、R8はCH2C6H4R7(ここで、R7はH、ClまたはNO2 である)であり、WはCl、BrまたはIである)で示されるアルキル化剤と該 一時的ヌクレオシドを反応させることにより式(7b)のアルキル化ヌクレオシ ド中間体を形成し、 (d)非プロトン性有機溶媒中のリチウム塩およびアクチベーターの存在下で、 該アルキル化ヌクレオシド中間体と式(5)のヌクレオシドを反応させ、キラル 的に純粋なジヌクレオシドを形成する工程を含む、式(6b)(ここで、R1は 保護基であり、R2はHまたは炭素数1〜約10のアルコキシ部分であり、R9はア シル保護基、カップリング基、またはシリル保護基であり、Zは炭素数1〜約2 0のアルキル部分、アラルキル部分、ハロアルキル部分、アルケニル部分、アル キニル部分、アルキルアリール部分、またはアリール部分、アミノメチル、また はアミノエチルであり、BはN−保護ヌクレオシド塩基である)のキラル的に純 粋なジヌクレオシドの合成方法。 28.(a)式(10a)のヌクレオシドをカリウムパーオキシモノサルフェー トまたは過酸化水素と反応させて式(9a)の中間体ヌクレオシドを形成し、 (b)該中間体ヌクレオシドを水素化ナトリウムまたはDBUおよび二セレン化 炭素と反応させて一時的ヌクレオシド3'-O-(Z−置換)ホスホノセレン酸を形 成し、 (c)式R8W(ここで、R8はCH2C6H4R7(ここで、R7はH、ClまたはNO2 である)であり、WはCl、BrまたはIである)で示されるアルキル化剤と該 一時的ヌクレオシドを反応させることにより式(11b)のヌクレオシド中間体を 形成し、 (d)非プロトン性有機溶媒中のリチウム塩およびアクチベーターの存在下で、 該アルキル化ヌクレオシド中間体と式(5)のヌクレオシドを反応させ、キラル 的に純粋なジヌクレオシドを形成する工程を含む、式(6b)(ここで、R1は 保護基であり、R2はHまたは炭素数1〜約10のアルコキシ部分であり、R9はア シル保護基、カップリング基、またはシリル保護基であり、Zは炭素数1〜約2 0のアルキル部分、アラルキル部分、ハロアルキル部分、アルケニル部分、アル キニル部分、アルキルアリール部分、またはアリール部分、アミノメチル、また はアミノエチルであり、BはN−保護ヌクレオシド塩基である)のキラル的に純 粋なジヌクレオシドの合成方法。 29.非プロトン性有機溶媒がアセトニトリルである請求項19、20、21 、22、22、23、24、25、26、27または28のいずれかに記載の方 法。 30.アクチベーターが1,8-ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ-7-エンである請 求項19、20、21、22、22、23、24、25、26、27または28 のいずれかに記載の方法。
JP53589596A 1995-05-26 1996-05-24 有機リン誘導体の合成方法および組成物 Ceased JP2002500617A (ja)

Applications Claiming Priority (7)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PL30880395A PL181682B1 (pl) 1995-05-26 1995-05-26 Sposób wytwarzania modyfikowanych P-chiralnych analogów nukleotydów
PL31024895A PL181746B1 (pl) 1995-09-01 1995-09-01 Sposób wytwarzania modyfikowanych P-chiralnych analogów nukleotydów
PL96312934A PL184377B1 (pl) 1996-02-26 1996-02-26 Nowe pochodne fosforoorganiczne i sposób ich wytwarzania
PL308803 1996-02-26
PL310248 1996-02-26
PL312934 1996-02-26
PCT/US1996/007639 WO1996037503A1 (en) 1995-05-26 1996-05-24 Compositions and methods for the synthesis of organophosphorus derivatives

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002500617A true JP2002500617A (ja) 2002-01-08

Family

ID=27354078

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP53589596A Ceased JP2002500617A (ja) 1995-05-26 1996-05-24 有機リン誘導体の合成方法および組成物

Country Status (10)

Country Link
EP (2) EP0828749B1 (ja)
JP (1) JP2002500617A (ja)
AT (1) ATE245161T1 (ja)
AU (1) AU707369B2 (ja)
CA (1) CA2222048A1 (ja)
DE (1) DE69629112T2 (ja)
DK (1) DK0828749T3 (ja)
ES (1) ES2202447T3 (ja)
PT (1) PT828749E (ja)
WO (1) WO1996037503A1 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5852188A (en) 1990-01-11 1998-12-22 Isis Pharmaceuticals, Inc. Oligonucleotides having chiral phosphorus linkages
ATE221127T1 (de) 1991-10-15 2002-08-15 Isis Pharmaceuticals Inc Über chirale phosphoratome gebundene oligonukleotide
PL184612B1 (pl) * 1997-04-25 2002-11-29 Pan Sposób wytwarzania modyfikowanych P chiralnych analogów nukleotydów
JP4651264B2 (ja) * 2000-07-21 2011-03-16 ギリアード サイエンシーズ, インコーポレイテッド ホスホネートヌクレオチドアナログのプロドラッグならびにこれを選択および作製するための方法。

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE3332068A1 (de) * 1983-09-06 1985-03-21 Hoechst Ag, 6230 Frankfurt Verfahren zur herstellung von nukleosidalkyl-, aralkyl- und arylphosphoniten und -phosphonaten
ATE221079T1 (de) * 1995-09-01 2002-08-15 Polska Akad Nauk Centrum Zusammensetzungen und verfahrenen zur synthese von organophosphorus derivaten

Also Published As

Publication number Publication date
PT828749E (pt) 2003-11-28
WO1996037503A1 (en) 1996-11-28
AU707369B2 (en) 1999-07-08
CA2222048A1 (en) 1996-11-28
EP0828749B1 (en) 2003-07-16
EP0828749A4 (en) 1998-11-04
AU6024096A (en) 1996-12-11
EP1323727A3 (en) 2003-09-10
DE69629112T2 (de) 2004-04-22
EP1323727A2 (en) 2003-07-02
ES2202447T3 (es) 2004-04-01
ATE245161T1 (de) 2003-08-15
DE69629112D1 (de) 2003-08-21
EP0828749A1 (en) 1998-03-18
DK0828749T3 (da) 2003-10-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5644048A (en) Process for preparing phosphorothioate oligonucleotides
US5210264A (en) S-(2,4-dichlorobenzyl)-β-cyanoethyl phosphorothioate diester
US5936080A (en) Compositions and methods for the synthesis of organophosphorus derivatives
US5856465A (en) Compositions and methods for the synthesis of chirally pure organophosphorus nucleoside derivatives
US5959099A (en) Protecting group for synthesizing oligonucleotide analogs
EP1013661B1 (en) 2'-O,4'-C-methylene bicyclonucleosides
US5955591A (en) Phosphotriester oligonucleotides, amidites and method of preparation
US5695979A (en) Inhibition of reverse transcriptase by phosphorodithioates
JPH11504345A (ja) オリゴマー化合物合成の改良法
JPH08508513A (ja) リン含有共有結合をつくる方法およびその中間体
EP0977769B1 (en) A process for the synthesis of modified p-chiral nucleotide analogues
WO1990012022A1 (en) Polynucleotide phosphorodithioates as therapeutic agents for retroviral infections
Potier et al. Synthesis and Hybridization Properties of Oligonucleotides Containing Polyamines at the C‐2 Position of Purines: A Pre‐synthetic Approach for the Incorporation of Spermine into Oligodeoxynucleotides Containing 2‐(4, 9, 13‐Triazatridecyl)‐2′‐deoxyguanosine
JP2002500617A (ja) 有機リン誘導体の合成方法および組成物
JP2000510872A (ja) 硫化オリゴヌクレオチド類似体の合成に有用な試薬
EP0850248B1 (en) Compositions and methods for the synthesis of organophosphorus derivatives
AU659078B2 (en) Polynucleotide phosphorodithioates as therapeutic agents for retroviral infections
US20030078414A1 (en) Oligonucleotides having alkylphosphonate linkages and methods for their preparation
JPH10204097A (ja) H−ホスホネートオリゴヌクレオチド誘導体、及び該誘導体の製造方法
IL110600A (en) Nucleuside and polynucleotide phosphorodithioate compounds and their production
FR2612930A1 (fr) Sondes oligonucleotidiques a

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20061114

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20070214

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20070402

A313 Final decision of rejection without a dissenting response from the applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A313

Effective date: 20070627

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20070807