JP2002500391A - 国際運用の万国ショッピングセンター - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 インターネット／イントラネットを介して運用する国際商取引システムは、いずれもの国際商取引に係る全ての料金の事前商取引計算を行ってくれる。顧客が選択する際に、商品は、顧客選択の言語に翻訳されたカタログシート上で見ることができ（１０８）、また価格は、顧客によって選択された通貨で提供される。顧客は、更に、自動信用認可で注文を開始したり（１５０）、電子見出しの発生（１６５）、又はコマーシャルインボイス及び手配、出荷料金の支払い（１３４）、いずれもの税金及び輸入／輸出関税（１８７）についての選択権を有している。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】

本発明は、インターネット／イントラネット上で使用する電子商取引カタログ
・発注システムに関する。特に、本発明は、そのような商取引のあらゆる局面に
注意を払いながらインターネット／イントラネットを介して商品の国際的購入を
容易にする技術に指向されている。

【０００２】

【従来の技術】

消費者は、カタログやテレビジョンのショッピングチャンネルを使用したり、
コンピュータ商取引システムによって、消費者の家庭からショッピングを行う利
点を既に発見している。売買のために色々な物品やサービスを提供する多数のパ
ブリックインターネットウェブサイトとプライベートイントラネットサイトが存
在している。これらパブリックウェブサイトとプライベートサイトの大部分は、
買主と売主とが特定の言語と通貨に制約されている国営の形態で機能している。

【０００３】 商品と資金の交換を行うコンジットとして、インターネットを含んだ電子通信
を利用した幾つかの商取引システムが存在している。従来の技術は、国境を越え
て商品が売買される国際商取引のために幾つかの関連要素を含んだ幾つかの例を
有している。

【０００４】 キングジュニア氏等に付与された米国特許第５，３１９，５４２号は、公然と
アクセス可能なデータベースに記憶された電子カタログを使用して商品を注文す
るシステムを教示している。その特許は、第２６行から始まる柱書１において述
べられているように、プロディギ社によって提供されたオンラインカタログの関
連スキームの説明を有している。プロディキのシステムの使用は、カタログ情報
と、売主に送られる電子購入注文の入力用コンジットの両方を提供するためにイ
ンターネットの使用を示唆している。カタログシステムの主要局面は、パブリッ
クなカタログとプライベートなカタログの両方が維持され得る点にある。それら
両方共、他の方法が説明されていないので多分インターネットを通して電子的に
更新される。カタログシステムは、特定の顧客に対して予じめ打合せした価格と
所定のショッピングリストとの提供を含んでいる。このシステムの主要なマーケ
ティング上の局面は、多くの売主からのカタログデータがパブリックな電子カタ
ログに対して用意されているので競合製品の情報を提供する点にある。正式な要
求プロセスの認可局面は、第３者の銀行か手形交換所を通すよりか、むしろ顧客
自身の組織内部で実施されるものに限定されているようである。

【０００５】 チェースク氏に付与された米国特許第５，４２０，４０５号は、個人的商取引
のために電子の又は仮想のマネーを造るシステムを開示している。仮想マネーは
、現金、チェック及びクレジットカードの機能を統合することができ、他方本シ
ステムは、不正手続きに対して一定の監視を行っている。この仮想マネーは、為
替の国際的な媒体として考え出され、また自動化された売買税の徴収や支払いの
用意をしてくれる。結果的に、購入価格は、国境内での市や州や連邦政府の税金
のための乗数分だけ増加されることに成る。本システムは、あらゆる種類の自動
化された商取引と個人口座の記録保持とができるようにした携帯端末を使用して
いる。この端末システムは、無線を介したＰＯＳの借り方記入法を利用した公知
の万能料金支払いシステムを有している。チェースク氏のシステムは、２人の個
人の間で資金を振替られる電子バンキング副システムを使用している。本システ
ムの運用には、個人口座管理人、支払い人、商取引量、商取引のタイプ、売主、
セキュリティ番号及び国籍コードを識別するバイトから成る媒体交換パケットの
使用を含んでいる。そのような振替は、（資金を所定の口座に振り込んだ）顧客
と、次に個人口座の管理人を経由してそれら資金へのアクセスを達成する売主等
のもう一人の個人との間で振替をするために個人口座管理人を使用している。個
人口座の管理人と売主口座の管理人との間の通信は、衛星トランスポンダーを介
して無線波を使用して実施され、一方の国の個人口座の管理人がもう一方の国の
売主口座の管理人に到達できるようにしている。

【０００６】 ボトビン氏に付与された米国特許第５，５９４，２２５号は、支払人によって
支払人の銀行にファックスされた手形振出書類が提出されて機械可読装備を介し
て処理された後にクリアされるディジタルファクシミリを介して金銭上の商取引
を行う方法を開示している。

【０００７】 ウォシク氏等に付与された米国特許第５，６６６，４９３号は、購入機能を合
理化するために電子カタログを含め顧客の注文を管理するシステムを開示してい
る。そのシステムは、注文を処理して金銭記録をつくるために金融サービスと統
合された注文管理機能を有している。そのシステムは、更に、在来の輸送システ
ムを介して最適な配送をするために注文を併合する論理機能を有している。棚卸
管理システムも含まれており、また注文管理機能と協同するように構成されてい
る。この相関関係は、各種の副システム間に効率的なデータ流れを造り出すため
に各副システムを水平方向に統合して実時間ベースで各副システムデータベース
にアクセスして達成される。商品輸送の細目の選定は、副システムの内の実時間
ベースでアクセスされるものが対象と成っている。かくして、注文を入れる顧客
には、注文が入力されると出荷コストと他の出荷細目が提供される。同様に、信
用の認可は、注文が入力されると実時間ベースで実施される。

【０００８】 森田氏等に付与された米国特許第４，９２６，３６８号は、電子通貨交換装置
を開示している。同様に、ボステン氏に付与された米国特許第４，７６６，２９
３号は、各種の通貨を使用した商取引を認可する能力を有した商取引カードを開
示している。チャング氏等に付与された米国特許第５，６４４，７２１号は、世
界中で旅行予約を強化するために『広域通貨』を使用したコンピュータ予約シス
テムを開示している。フレーザ氏に付与された米国特許第５，６４４，１１５号
は、他の色々な技法の中でインターネットを使用して売主と買主とを自動的に合
致させるシステムを開示している。土井氏等に付与された米国特許第５，３５１
，１８９号と森本氏等に付与された米国特許第４，３８３，３０６号の両方共、
電子式言語翻訳機を開示している。

【０００９】 もし、国際的な売買があれば、現実的な通貨交換は、税関や、輸入／輸出業務
や出荷の問題が起きる際の要因となる。これらは、従来の商取引システムでは考
慮されていない。更に、従来のインターネットやイントラネットの商取引システ
ムでは、売買と出荷のコストについての全条件を含んだ全ての外国カタログの翻
訳が必ずしも行われない。結果的に、外国から商品を買う買主は、しばしば商品
の配送に際して大きな予期しなかった出費に直面することになる。

【００１０】

【発明の大要】

従って、本発明の一つの目的は、国際的な売買の全ての異質な要素を、買主が
世界のほぼ至る所でコンピュータによってショッピングに行くことができるよう
にした一つのプログラム内に整理統合することである。

【００１１】 本発明のもう一つ別の目的は、買手自身の言語を使って買主が世界のほぼ至る
所でコンピュータによってショッピングに行くことができるようにした商取引シ
ステムを提供することである。

【００１２】 本発明の更に別の目的は、買主が世界のほぼ至る所でコンピュータによってシ
ョッピングに行くことができ且つ買主自身の通貨で値付けされた商品の表示を見
ることができるようにした商取引システムを提供することである。

【００１３】 本発明の更に別の目的は、買主が世界のほぼ至る所でコンピュータによってシ
ョッピングに行くことができ且つ出荷費用が選択商品の全体の価格の一部分とし
て支払われるように選択商品の配送の全出荷料金が与えられるようにした商取引
システムを提供することである。

【００１４】 本発明の更に別の目的は、購入のために選択された商品が、買主に生じるいず
れの輸入関税や他のそのような税金を含むように値付けされ、それで購入時に選
択された商品の費用の一部分として買主がこれらに資金支払ができるようにして
買手が世界のほぼ至る所でコンピュータによってショッピングに行くことができ
るようにした商取引プログラムを提供することである。

【００１５】 本発明の更に別の目的は、買主が世界のほぼ至る所でコンピュータによってシ
ョッピングに行くことができ且つ承認されたクレジットカードの在来システムや
他の電子通貨を使って商品を購入できるようにした商取引システムを提供するこ
とである。

【００１６】 本発明の更に別の目的は、買主が広範囲な規模で異なった国々からの製品を比
較できるようにして、買手が世界のほぼ至る所でコンピュータによってショッピ
ングに行くことができるようにした商取引システムを提供することである。

【００１７】 本発明の更に別の目的は、直接的な消費者売買や仕事をビジネス売買へ助長さ
せるように買手が世界のほぼ至る所でコンピュータによってショッピングに行く
ことができるようにした商取引システムを提供することである。

【００１８】 本発明の更に別の目的は、メーカが、買主にほぼ世界の至る所でコンピュータ
によって買物ができるようにする商取引システムによって新しい輸出市場へ拡張
することができ、それによってメーカに対して配送コストを低下させ、結果的に
消費者のコストを低下させることができるフォーラムを提供するものである。

【００１９】 本発明のこれらの、また他の目的は、コンピュータからコンピュータへの通信
を利用しているインターネットを介して実行されるＥＭＦの在来リンクを介して
国際商取引を実行するシステムによって達成される。そのプロセスは、国際商取
引プログラムによって制御されるインターネットウェブサイトやプライベートサ
イトにアクセスすることによって開始される。ウェブサイトにアクセスする消費
者は、次にカタログ情報を見るための言語を選択する。顧客は、更に、購入され
る商品に対して支払をする通貨を選択する。考慮の為に商品を選択した後、顧客
は出荷の送り先の選択によって、選択商品の国際商取引に関連した全ての料金の
計算を開始することができる。もし、顧客が選ぶならば、顧客は自動信用認可を
含めて選択商品の注文を開始し、電子見出しを発生させることに成る。

【００２０】

【発明の実施の形態】

本発明の国際ショッピング・商取引システムの設計は、ワールド・ワイド・ウ
ェブ（ＷＷＷ）やプライベートネットワーク上でショッピングを行うための継ぎ
目の無い注文入力システムを造り出している。複数のコンピュータのデータベー
スとシステムは、商品やサービスの購入のために国内及び国際の両商取引に必要
な機能を完結するためにアクセスされる。各種の外部データベースと商取引プロ
グラムとの間の全ての相互通信は、商取引プログラムによって制御されている。

【００２１】 商取引システムは、次のようなものを含んだ各種のデータベースを収容るか、
又はそれらと相互通信する： １）製品カタログの異なった言語への翻訳を含んだ製品及びカタログの情報と； ２）交換データと、不安定を表示する警告データとを含んだ通貨情報と； ３）行政必要条件と、その種の必要条件を満たすデータと、更に全ての関税や奢
侈品税等を算定する方法を含んだ外国関税情報を有した税金及び輸入の情報を有
した対観式配列された関税率表からの製品コードと； ４）売主の商品目録と注文入力のデータベースと； ５）製品の生産元と顧客の送り先との間の移動の各経路に対する全てのオプショ
ンを含んだ出荷情報と； ６）信用認可及び／若しくは資金振替確認のデータベース及び処理システムと； ７）信用と金銭のデータ及び購入記録とプロフィールとを含んだ顧客情報。

【００２２】 これらのデータベースは、図１のフローチャートに示されている方式で、以下
に説明するように相互通信し、商取引を完成するのに必要な情報の全てを提供す
る。商取引プログラムと顧客と各種のデータベースとの間の通信は、無線波や光
パルスや電話回路等のいずれの電磁力（ＥＭＦ）波通信を使用して実施される。
本システムは、本発明の商取引システムを制御するシステムオペレータによって
所有されたデータベースと、外部データベース（信用認可データベース第６等）
とを含んだ上記データベース（図１においてデータベース第１〜第７として描か
れている）の全てを統合している。

【００２３】 本システムに最初に入ると、顧客の話す言語を決める機会が与えられる。言語
の選択がいつもの通りであると、顧客が他に表示しなければ、顧客の最もあつら
え向きの通貨の選択を行う。本システムは、顧客のいずれかの又は全ての国々が
、いずれの言語にも、またいずれの通貨にも交換される価格にもリンクされるよ
うに設定されている。しかし、実際上の期間では、幾つかの製品がどの国でも入
手できなかったり、又は全ての国にとっても適当でないことがある。一旦言語が
確定され且つ通貨が選択されると、顧客は次に顧客が在住している国の通貨と税
金を反映した価格を有した製品リストを吟味することができる。

【００２４】 本発明の国際商取引システムの正確な運用は、国内及び国際の商取引に適して
いる図１のフロー線図に描かれている。工程１０１では、ユーザは、商取引の内
の顧客部分が実行されるインターネットウェブサイトにアクセスする。メニュー
がユーザに用意されるか、又は顧客が、従来技術で既に公知な方式で複数の異な
ったカタログの中から選択できるようにしている。しかし、本商取引システムは
、ユーザが工程１０２で好適な言語を選択できる点で、従来のシステムとは異な
っている。

【００２５】 各々が複数の異なった言語に翻訳されている複数のカタログが、本システム上
で利用できる。好適な言語の特定のカタログや、一組のカタログは、第１データ
ベースからの処理センター（工程１０４）でアクセスされ、またユーザによるア
クセスのためにダウンロードされる。好ましくは、全てのカタログ資料の翻訳を
含んだ言語翻訳データベースは、顧客とのインターフェースを取り扱っているコ
ンピュータとは別のコンピュータ上の別のデータベースに保持されている。この
構成は、実際に商取引を取り扱っているコンピュータに対して時間とメモリスペ
ースとを節約することになる。第１データベースは、本発明の商取引システムの
システムオペレータによって管理されるか、又は商取引システムに対して外付け
となる。後者の場合、本システムのオペレータは、インターネットやイントラネ
ット、又は他のいずれかの電磁力（ＥＭＦ）波通信リンクを介してそのようなデ
ータにアクセスできる。

【００２６】 好ましくは、ユーザには、実時間ベースで選択するものの中から複数の異なっ
たカタログが用意される。多くのカタログは、米国や英語を話す世界以外の出典
と成っていると予想される。結果的に、英語以外の言語で予じめ翻訳されたカタ
ログバージョンがなければならないし、それによって複数の異なった言語のカタ
ログの各々に実時間アクセスができるようにしている。

【００２７】 これは、第１データベースと、カタログ製作者としての役目をする処理センタ
ー（図１では第１データベースとして描かれている）とによって取り扱われる。
工程１０５では、所望のカタログ（及びその出所の国）が選択され、また顧客の
国が入力され、いつもの通りの通貨を選択するが、それは一旦製品が電子カタロ
グから選択されると、商取引プロセスの操作又はその部分を案内するトリガーと
して使用される。選択されたカタログの出所の国をダウンロードすることで、翻
訳データベース（図１における第２データベースと処理センター）の自動アクセ
スを開始し、元々のカタログの国の通貨と、自動的にいつもと同じように選択さ
れるような顧客の通貨との間で特定の通貨交換を行う。しかし、顧客は、工程１
１２の以前で説明したように、付加的な通貨交換の選択権を有している。

【００２８】 複数のカタログが予想されるので、全てのカタログの中からの特定製品（又は
サービス）に対する『パワー調査』が、所望の製品に対する調査時間を短縮する
ために顧客に利用可能に成っている。もし、オプションの『バワー調査』が工程
１０７で要請されれば、言語翻訳データベースの自動アクセスが、内部に収容さ
れたカタログの各々の選択言語のバージョンを調査するために行われる。一旦こ
れが行われると、顧客がいずれかの又は全てのカタログを見ることができるよう
に、カタログリストがメニューの形式で顧客に提供される。

【００２９】 工程１０８では、顧客は検討するために特定のカタログとそのカタログ内の製
品とを選択して見る。製品は、そのバリエーション、入れ替え及び他の特性が検
討され得るようにメニュー形式で提供される。これは、電子カタログに向けられ
た従来技術で公知の方式でメニュー形式で行われる。代わりに、特定の売主から
のカタログが、全体のカタログの商品目録の『パワー調査』を進める代わりに選
択されることの成る。更に、『パワー調査』エンジンが、選択されたカタログ内
の特定製品を見出すためにもう一度作動される。代わりに、印刷された目次（ハ
ードコピーのカタログに使用されているもののような）が提供される。

【００３０】 カタログからの選択を行うことで、リストに掲載されたいずれかの製品を求め
るためにリンク結合されたウェブページを発生させる。製品のページからのパワ
ー調査機能は、顧客がリスト掲載のカタログの内の一つ又は全てのためのキーワ
ードを求めて調査できるようにしている。各カタログでは、メーカの目次が、単
一のメーカからの製品を見ることができるようにしている。顧客は、更に、いつ
でもプログラムを戻したり、又は進めることができる。製品の写真（又は幾つか
の写真）には、通常製品の説明や、メーカ名、出荷重量、コスト（顧客の通貨で
）、注文オプションについての他の情報（入手可能な寸法、色、スタイル等）及
び多数のユニットの製品を選択する手段（所望のオプションと共に）が付随され
ている。

【００３１】 特定の製品が顧客の通貨で選択されると、顧客の通貨での価格が自動的に要請
される。通常、通貨は、いつもの通りに選択される（工程１０５）。しかし、顧
客は、選択された製品のカタログ価格を示す望んだ特定通貨を選択する選択権を
有している（工程１１２）。通貨交換は、第２データベースと処理センターで実
施される。この第２データベースは、カタログが生まれた国の通貨から顧客によ
って選択されたものに『実時間』の交換を行う。価格は、これが売主の工場での
、又は売主の配送業者の一つにおける、顧客の場所ではない配送価格であると明
瞭に表示して顧客に提供される。

【００３２】 しかし、『実時間』での通貨交換には困難が存在している。例えば、通貨取引
は電子的に実施されているので、交換率にはほぼ一定の変化が存在し得る。結果
的に、或る特定の時点で選択された商取引を実施する目的の為に交換率を固定す
る必要がある。このことは、顧客が特定の製品を選択することで変換されたカタ
ログ価格を最初に求めた時点で自動的に実施される（工程１１６）。引き合いに
出された交換率と顧客と売主の間の商取引が行われた（独立して又は本商取引シ
ステムの援助を介した、いずれかで）時点での実際の交換率との間のいかなる格
差も補償するべく、商取引システムは、わずかな百分率を交換率に加える（工程
１１７）。この百分率は、商取引システムを使用してそれ本来の都合の良い長所
を得るために売主又は顧客に対するいかなる料金をも調整することができる。

【００３３】 工程１１８では、選択された交換プロセスにおける通貨の一方又は両方が大き
な価値変動を示している時に自動警報が作動される。そのような変動は、オペレ
ータの見解で通貨が不安定になっていると判断した時に、係わっている通貨の一
方又は両方における商取引が本システムによって中止されるよう、に本システム
のオペレータによって決定される。そのような中止は、本システムのオペレータ
の好みに応じて自動的又は手動的にできる。決定が行われると、通貨市場での不
安定によって特定通貨での商取引が中止されていることを示したメッセージが価
格の代わりに顧客に送られる。その時に、もしそのような代案が実行可能であれ
ば、顧客に代替通貨の選択権が提示される。もう一つ別のオプションとして、顧
客には通貨交換値の広い振れを補償するためにより高い価格を与えるようにもで
きる。工程１１９では、どんな他の要求されたカタログ情報に加えて、これら見
解のいずれか又は全てが顧客に提供される。

【００３４】 もし、通貨交換が安定していれば、価格は、工程１０５又はオプション工程１
１２のいずれかのほぼ直後に顧客に表示される。しかし、表示された価格は売主
の工場、又は売主が選べる売主のアウトレットの一つに限定されていることを示
したメッセージが価格と共に表示される。そのメッセージは、更に、顧客の選ぶ
送り先に製品が配送される価格を得るために顧客が付加情報を要請しなければな
らない旨表示する。商品を得るのにかかる費用は、売主の工場や配送業者におけ
る単なる元値よりも遥かに高くなることをメッセージがはっきりと顧客に表示す
ることが重要である。もし、売主と顧客とが、米国とオランダのような異なった
国にいれば、このことは特に真実味を帯びている（付録Ｉを見よ）。

【００３５】 かくして、顧客には商取引の実際の価格を決める選択権が与えられている。も
し、顧客がこの要求を行えば（工程１２０）、本発明のプロセスの次の段階が実
施される。顧客による確認返答に応答して、調整された国際料金表と分類システ
ムとの自動照合表と、いずれもの必要な輸入／輸出用データと可能な商取引に係
わる全ての国に対する行政上の必要条件とを有した第３データベース及び処理セ
ンターにアクセスすることで選択製品の商品コードが得られる（工程１２２）。
もし、売主の出所国が、又は送り先の国が、調整された表のものと異なった商品
コードを有していれば、正しい商品コードを決めるために調整が、第３データベ
ース及び処理センターによって他のデータベースにおいて行われることになる。
これは、製品と送り先の国に関連した他のデータを照合したり、また第３データ
ベースから適切な書類を生成させるために使用される。商品コードは、顧客に情
報として表示される。しかし、これは必要が無い。むしろ、送り先の国に関連し
た商品コードは、図１に描かれているように本発明の商取引プロセスの或る後続
操作を開始する為に使用されるものである。

【００３６】 『実際の価格』又は指定された地点（多分顧客に都合の良い地点）へ選択製品
を配送する価格は、各移動経路に対する全ての輸送費用と、保険（もし必要なら
ば）と、売買税と、取扱い料金と、文書生成・発送の料金と、輸入／輸出関税と
、『付加価値』税と、奢侈税（もし適用されれば）とを含んでいる。輸送費用を
算定する第１工程は、出荷される物品の総計数を見い出すことである。これは、
製品のタイプと量及び顧客認識に基づいて小売り商取引と卸商取引との間の決定
が行われた時点で工程１２４において顧客によって入力される。この決定で、工
程１２８以前において出荷条件の選択を行うことができる。この操作で、選択製
品の表示数が入手可能なのかどうか売主によるチェック操作を開始する（工程１
２５）。これは、自動的に売主に接触し且つ商品目録の確認を要求する第４デー
タベースと処理センター（好ましくは、選択された売主によって生成され維持さ
れている）にアクセスすることで実施される。要求された製品数が入手できなけ
れば、メッセージが顧客に表示されるように商取引プログラムに送り返される。
更に、この時に、予想される配送日等の製品入手の可能性に関するなんらかの付
加情報が提供される。

【００３７】 工程１２６では、顧客は、選択された製品を送り先に配送する費用を算定する
目的で送り先を入力する。商品コードと関連したこの情報は、商取引プロセスの
残りについての、梱包、出荷、税金、関税、保険等に対する特定の計算を開始さ
せる。これは、正しい輸送ルートと料金を選択するために必要である。もし、例
えば、送り先の地点が売主の出所国以内であれば（決定は工程１２６で行われる
）、輸送料金と関税の計算は、大幅に簡略化される。標準的な輸送料金の計算は
、オプションの保険や他の料金と共に工程１２７で顧客に対して提供される。こ
の情報は、顧客が計算の簡便さによって送り先地点を表示するやいなや、スクリ
ーン上に表示される。

【００３８】 工程１２７で表示されるオプションは、（小売り／卸しの条件に応じて）利用
できる各種の輸送と保険のオプションを顧客が選択できるようにしている。更に
売主は、（輸送手段に関する売主の規模と影響力によっては）個々の顧客に利用
できるようなオプションよりもより安価に成る標準的な輸送パッケージを顧客に
提供できるであろう。適当な場合、オプションについての顧客の選択は、工程１
２８で行われる（もし、国内商取引で売主によって許されていれば）。もし、国
内商取引が行われ、何ら顧客の輸送オプションが含まれていなければ、本発明の
プロセスについて簡略化された運用が行われたであろう。結果的に、ただ売買税
のみが輸送料金に加えられたであろう。一旦工程１２８で決定が成されると、売
買税が自動的に演算され、工程１２９で顧客に表示される。米国内での大部分の
国内商取引に対して、顧客が注文を入れ且つプロセスの信用確認を扱うその部分
と電子見出しの転送と選択商品の出荷とを始めるように選択しなかったならば、
そのプロセスはこの時点で終了したであろう。

【００３９】 国際商取引（本発明が特に指向されている）と、顧客が幾つかの輸送オプショ
ンを選択できる状況に対しては、輸送料金の計算は更に複雑である。第１に（工
程１３０で）、収税の構成単位が、空輸の為のメートル法での構成単位と；海上
輸送の為のメートル法での構成単位と；空輸の為の標準英国式構成単位と；海上
輸送の為の標準英国式構成単位とを含んだ４つの異なった方法で出荷される製品
に対して算定される。各タイプの収税構成単位の正確な算定は、付録ＩＩで見ら
れる。これらの算定は、出荷業界では標準となっており、選択された製品の特性
に基づいた梱包の必要条件を含んだ第３データベースから引き出される情報に基
づいている。売主や顧客によって、又は今の商取引プログラムによって選択され
る収税構成単位のタイプは：売主の出所国と；出荷業者の出所国と；関連した製
品のタイプ（商品コード）と；（最も重要であるが）問題となっている商品を輸
送する最も廉価な方法とを含んだ各種の要因に左右される。

【００４０】 工程１３２では、全体の輸送ルートの別々の経路やリンクの決定が、第５デー
タベースと処理センターに含まれた出荷データに基づいて行われる。これは、更
に、売主によって指図された標準的出荷ルートや、顧客によって要求されたルー
トや、又はそれら２つの或る組合わせに基づいても行われる。輸送ルートは、更
に、第３データベースによって表示された製品のタイプや、又はそれによって与
えられた商品コードに基づいており、そのデータベースは、更に特定の顧客の出
荷上の、また行政管理上の必要条件を提供してくれる。多くのケースでは、その
ルートの各種の別々の経路が、出荷される製品の特性によって指定される。例え
ば、ドイツから米国に出荷される自動車は、海上輸送され、また自動車メーカに
最も好都合なドイツの港で船に積み込まれる。メーカとしては、海上輸送がメー
カの選択したドイツの港からニューヨーク市に向かって行われるように最も指定
しそうである。その時点で、顧客は、どのようにして自動車を米国税関を経て埠
頭から最終の送り先へ引き取るかの選択権を有している。かくして、売主と顧客
との間で、輸送ルートの各々別々の経路が決定され（工程１３２）、また移動の
それら別々の経路の各々に付随する費用が決定される（工程１３４）。

【００４１】 そのような出費の例は、移動の各々別々の経路に対する費用と、どのようにそ
のような費用が問題の商品の工場価格に加えられるかを述べている付録Ｉに見い
出される。ルートの各々別々の経路は、保険、税金、特許料、取扱料、書類作成
料等の費用を含んでいる。かくして、商品の出所及び送り先と、商品梱包の為の
収税構成単位及び商品自身の分類とに基づいて、各々別々のリンクの費用が付録
Ｉに見い出される例と同様の方式で計算される。その計算は、付録Ｉに示されて
いるように幾つかの副工程で行われる。

【００４２】 勿論、それら副工程は、出所と送り先とによって決められる。工程１３４では
、輸送料、取扱料、基本税（売買税等の）、書類作成料、保険、輸入／輸出料金
等の全ての費用が計算されて、選択された製品を選択された送り先で得る為の全
費用を呈示する。多くの場所では、輸入／輸出料金は、商品の工場価格ではなく
、製品又は商品を関税が評定される地点まで移動するのに必要な全ての出費を含
んだ第１の仮の合計に基づいている。これらの関税は、幾らかの条件下で奢侈税
や付加価値税等の付加税が、輸送費用や幾つかの売買税や幾らかの輸入／輸出関
税を含んで第２の仮の合計に基づいているので、その第２の仮の合計を出すのに
加算される。それで、工程１３６で表示される最終合計は、全ての状況下での全
ての税金を含んでおり、前の２つの合計に係数（税率に基づいた）を掛けること
をベースにしている。付録Ｉの例は、関連した値段と、送り先の国の税金の幾つ
かは以前に計算された製品コスト、輸送コスト、保険、税金等に基づいてどのよ
うにして計算されるかを示している。

【００４３】 この計算の結果は、工程１１２、１１６、１１７、１１８に対して説明したの
と同様に顧客によって要求された通貨に交換される（工程１３６）。かくして、
潜在的な顧客は、商取引が実際に実施される以前に外国商取引の全コストを当該
顧客の前に表示させる。これは、国際商取引や、いずれかの、しかし最も簡単な
税金と出荷の料金について考慮していない他の電子又はインターネットの商取引
システムと対照的に成っている。

【００４４】 この時点で、顧客は、他の製品の値段を調べたり、又は選択された製品に対し
て注文を入れる選択権を有している。製品を注文する（工程１４０）ために、顧
客は、メニュースクリーン上の適当な領域を作動させる。この作動は、２つのプ
ロセスを開始する。第１プロセスでは、顧客の送り先への出荷を要求している売
主に直接電子的に送られる（工程１４２）。これは好適な方法ではあるが、注文
は記録装置によって電子的に一時記憶域に移されたり、人間のオペレータによっ
て取り扱われたり、又は３つのいずれかの組合わせで扱われ、好ましくは売主に
よって維持されている第４データベースと処理センターの注文入れ操作にアクセ
スする。売主は、次に選択された製品に対する注文を処理し、商品目録から差し
引き、要求された送り先への出荷の手配をする。

【００４５】 売主が選択された製品を出荷するために、顧客からの資金源へのアクセスが必
要になる。結果的に、電子注文は、更に第２プロセスの顧客信用の確認を開始す
る（工程１５０）必要がある。これは、第６データベースと処理センターに、好
ましくは信用又は資金の振替システムにアクセスすることで行われる。好ましく
は、この操作は、クレジットカード処理センターを利用して実施され、クレジッ
トカードの有効性を確かめるためにＰＧＰ（プレティ・グッド・プロテクション
）等の商業上のセキュリティシステムを使用してクレジットカード番号を受信し
てエンコードする。同じ処理センターでは、次に、売主の注文入力システム（第
４データベース）にアクセスすることで各々の顧客の注文に対する確認を売主へ
送ることに成る（工程１６０）。顧客と売主と標準クレジットカードシステムと
の間における信用データの伝送は、今の商取引システムによって実施される。

【００４６】 しかし、標準的なクレジットカードの認可は、本発明のシステムが機能するた
めに必要ではない。従来の認可は、一方が売主を代表し且つ他方が顧客を代表し
た２つの商業銀行を使って実施されている。これは、資金が異なった通貨を有し
た２つの国の間で通常振替られる方式である。しかし、その種の振替は、しばし
ば不便であり、ペーパ交換と銀行員の承認を必要とする時間のかかるものである
。かくして、外国銀行間での従来の資金交換は、たとえこの商取引システムによ
って電子的に実施されたとしても本発明のシステムの操作を大いに邪魔したであ
ろう。結果的に、アメリカンエクスプレス等の国際クレジットカードを使用する
のが、一般には好ましく、本発明の運用を促進する。しかし、国際クレジットカ
ードでもクレジットカードを発行している銀行に関する制限によって本発明の運
用を時々邪魔することがある。

【００４７】 結果的に、信用認可のもう一つ別な好適な方法は、商業銀行やクレジットカー
ド組織のシステムに平行して稼働する手形交換所のシステムを確立することを含
んでいる。本発明を運用している商取引システムのプロバイダーと関係している
各売主は、売主が所在している各国のシステムオペレータによって確立された地
方の手形交換所から信用証明を受け入れる手配を行うであろう。異なった国々の
手形交換所は、ＰＧＰやＳＥＴ等の商業用暗号化パッケージによって確保された
データ転送を行うインターネットや、又は衛星リンク、専用データ回線、いかな
るＥＭＦ通信リンクを介して相互に直接的電子通信を行うであろう。各国の手形
交換所は、いずれもの地方の売主とも同様に地方のクレジットカードを受け取る
ことになろう。かくして、顧客の地方のクレジットカードは、クレジットカード
を介して資金を得るいずれもの売主と同様に地方の手形交換所に対して資金への
アクセスを与えるものであり、そのクレジットカードは、複雑な国際上の銀行取
引手続きを通す必要無しに海外の手形交換所に顧客の信用を転送することになろ
う。商品が顧客によって購入されようとしている売主は、顧客の国の手形交換所
から決済を受信した電子手形交換所を通して支払が行われるであろう。売主の国
の手形交換所は、顧客のために売主に資金を転送してくれる地方のクレジットカ
ード会社のような役割を果たすことになろう。好ましくは、全体の商取引は、大
部分のクレジットカードの商取引が従来通り取り扱われるのと同じように電子的
に行われるであろう。かくして、オランダの地方銀行の信用からの顧客に利用可
能な資金が、輸出のためにバージニア港に車両を送るアメリカの工場に入手可能
な資金に移されよう（付録Ｉを見よ）。

【００４８】 一旦電子資金（又は他の認可）が地方の手形交換所から売主に移されると（工
程１６１）、売主は本発明の商取引システムへの接続を利用して、コマーシャル
インボイスとも称されている電子見出しを生成させる（工程１６５）。見出し又
はコマーシャルインボイスの紙コピーも、更に保管書類の収容目的で、又は見出
しやコマーシャルインボイスを処理するためにハードコピーを必要とする機関に
提出するように電子オリジナルから生成される。電子見出しの生成（工程１６５
において）は、見出しについて証明しなければならない全ての公的チャンネルを
通してそこから顧客へより早い見出しの転送を始めるのに行われる。電子見出し
は、売主による認可に基づいて売主か、今の商取引システムによって生成される
。従来より、コマーシャルインボイスのハードコピーは、商品を伴っており、ま
たそのペーパを処理し、商品をチェックし、特定の国からの出入りを認可しなけ
ればならない全ての公的機関（国の税関サービス部等）に手に携えて運ばなけれ
ばならない。更に、コマーシャルインボイスの従来の取扱いは、結果的に顧客に
余分な料金を課すことになるが、しかし、それは出荷ルートのいずれの別々の経
路で生じなければならないので回避され得ない。更に、これらペーパの紛失は、
タイムリーに商品を受け取るためには破滅的となる。

【００４９】 電子コマーシャルインボイスを生成すると（売主の認可に基づいた又は売主に
よって用意された工程１６５）、売主は２つのタイプの活動を実行しなければな
らない。先ず第１のものは、行政上のものであり、売主の場所において商業者や
メーカを管理する各種の政府機関や規制機関の必要条件を満足させるものである
（工程１８０）。第２のものは、顧客によって要求された地点への輸送を手配す
ることである（工程１７０）。最も簡単な条件下では、このことは、売買税の支
払いと、顧客が要求した送り先への道中の少なくとも途中まで商品を出荷する輸
送業者への支払いを意味している。

【００５０】 しかし、付録Ｉに描かれているような国際商取引が必要とされると、沢山の更
なる行政作業が必要となる。更に、実際の梱包や、取扱い、出荷のプロセスにお
いて複雑さと出費を増大している。そのような状況では、売主は、工場から出荷
港への輸送に対して手配し、支払いを行い、また取扱い料金や、埠頭料金、梱包
料、及び船で高価な商品を送る時に常に必要な保険の支払いを行わなければなら
ない。商品をターミナル（通常、国の税関と輸出機関が商品を是認しなければな
らない場所）から飛行機に商品を移動させるのに若干の複雑さが存在しているが
、同様なプロセスが、商品の空輸の際に行われる。勿論、船や飛行機等の国際輸
送手段に何でも移動させるためには、コマーシャルインボイスや、梱包リストや
、商品が輸出のためにクリアされたことを示すいずれの政府発行ペーパが必要と
される。代替案では、この商取引システムは、売主のためのショッピング手配を
することができる。

【００５１】 商品の物理的な梱包や、取扱いや、出荷に加えて、政府の機能を実施すること
が必要である。本発明のシステムは、対観式に配列されたものからの商品コード
と送り先の国とに基づいて必要な政府機関に電子要求を送ることで、これらを取
り扱っている（工程１８５）。この組合わせは、第３データベースからのデータ
に基づいた全ての必要な文書の生成を含んだ商取引を実施するために政府の必要
条件を満たすために、一連の操作（多数の可能な操作からの）を開始する。

【００５２】 例えば、送り先と商品コードを組合わせることで、輸出免許を求める商務省（
ＤＯＣ）への要求を自動的に開始できよう。このことは、ＤＯＣが大部分の政府
機関のように、ｅ−メールを介して通信を受信し、それに応答することができる
ので自動的に行われる。電子見出しは、輸出免許の要求の一部として送られ、ま
た国務省からの応答は電子的に送り返される。ＤＯＣからの電子文書は、次に、
もし商品コードと送り先の国とがそのような要求が行われているのを正当化すれ
ば、主題の商品を輸出する手形交換を達成するための要求を国務省に行うのに使
用される。商務省からの輸出免許の電子表示と国務省からの電子手形交換文書と
は、電子見出しと共に電子的に米国税関サービス部に送られ、地方の輸送業者か
ら飛行機や船等の国際輸送業者に早く商品が輸送されるようにする早急な手形交
換を達成する。

【００５３】 工程１７０では、売主は、地方税や、地方の輸送コストや、保険、梱包等につ
いて自分自身で支払いをしたり、又は本発明の商取引システムを通してこの或る
ものを行う契約をする選択権を有している。例えば、商取引システムのプロバイ
ダーは、地方税を支払う手配をしたり、地方輸送や保険に対して手配することが
できる。しかし、大部分の売主は、現在そのような税金を効率的に取り扱うシス
テムを所定場所に有しているので、そのような務めがこの商取引システムのオペ
レータに降りかかりそうもない。

【００５４】 他方、輸出関税や、輸出免許料金、税関を通す取扱い等の支払いは、通常これ
らの必要条件に対しては顧客の支払いになるので本発明の商取引システムとって
遥かにより適した税金となっており、またシステムオペレータは、クレジットカ
ード会社か又はシステムオペレータ自身の電子手形交換所のいずれかを通して、
顧客のために用意された資金に直接アクセスする。電子文書は、もしサインが必
要ならば容易にハードコピーに変換され、またサインは、電子文書に戻し変換さ
れる。（ファクシミリ機械によって与えられるもののような）電子サインを一般
に受け入れる政府機関の受け入れが増加しつつあり、従来の技術において既に公
知な幾つかの方法によって、改変された電子文書に電子サインが取り付けられる
点が便利である。色々な政府機関や税関サービス部からの是認は、書かれたサイ
ンや認可役人のスタンプで機械又はスキヤニングのいずれかによって電子的に文
書に加えられる。

【００５５】 船や飛行機等の国際輸送手段を扱う時、輸送される商品は、通常それに取り付
けられるコマーシャルインボイスと共に移動される。商品は、船長等の国際輸送
手段の職員の保管に委ねられ（工程１７６）、また船長もコマーシャルインボイ
スの保持に加わる（工程１８６）。通常、荷積証券と輸出梱包リストとが商品に
取り付けられ、写しがコマーシャルインボイスと共に保管される。従来の商取引
では、送り先の港に到着すると、国際輸送業者の職員（船長等）は、ペーパーを
輸送業者から送り先の国の税関に移送する専門の商業機関にコマーシャルインボ
イスを転送する。これは、更に、国際商取引に対し出費を増す。しかし、この商
取引システムに関しては、商品に対する電子見出しと輸出梱包リストは、システ
ムオペレータによって国際輸送業の職員から直接問題の商品を受け取る港での送
り先国の国の税関部門に転送される（工程１８７）。通常、これは、ＦｅｄＥｘ
、ＵＰＳ等の輸送業者によって行われ、またしばしば埠頭／ランプ／エプロンか
らの商品の国保税域への移送に関連して行われる（工程１７７）。コマーシャル
インボイスのハードコピーを用意するよりはむしろ、国際輸送業者の免許を有し
た電子コピーが、電子文書として、又はハードコピーとしてのいずれかで用意さ
れ、生成され、国際輸送業者の職員のサインが与えられる。好ましくは、電子文
書は、予め計算された税金と、輸入関税と、付加価値税と、奢侈税等に加えて税
関職員に提示されることになる（工程１８８）。資金の振替は、電子的に国の税
関サービス部に対して、又はこれが許されれば、他の政府サービスに対して行わ
れる。他には、本発明の商取引システムは、商品が国の税関をクリアできるよう
に商業上の見出しや貨物証券等が提示されると、資金が国際輸送業者に与えられ
たり、又は税関職員への提示のために或る他の代理店に与えられるように手配す
る。

【００５６】 一旦商品が保税域から移動されると、地方の輸送業者が入手し（工程１７８）
、要求された顧客の送り先への配送を開始する（工程１７９）。本システムは、
顧客がこの手続きを遂行する必要がないように地方の輸送業者に関する支払いを
手配できる。翻訳システムオペレータは、個々の顧客が手配できる地方の輸送業
者に関して多分より良い手配を行うので、この構成は、更に好都合と成ることが
予想される。本システムのオペレータは、さらに、確実に地方の貨物輸送業者へ
の支払いが行われるようにする為に顧客の資金に直接アクセスすることになって
いる。

【００５７】 一旦コマーシャルインボイスが税関サービス部をクリアすると、文書は電子的
にインターネットや、イントラネット、ファクシミリ、ＰＴＰ又はいずれかの他
の都合の良い手段を介して直接顧客に送られる（工程１８９）。２つの各々の国
の税関規則に従って変更された電子見出しは、工場から最終送り先地点への商品
の移送についての完全な請願書を用意することになる。電子見出しに加えられる
データに基づいて、顧客は工場から最終送り先へのルートを移動するのにかかる
時間の間、顧客の商品がどこに在るかを正確に知ることになる。かくして、顧客
は、コストを監視し、損傷が起こりそうな地点を確定する為の完全な記録を有す
ることになる。

【００５８】 一旦注文が入ると（工程１４０）、顧客情報がシステムデータベース内にロー
ドされ、商品目録情報が更新される。顧客情報は、第７データベースと処理セン
ターに記憶される顧客プロフィールを造り出すのに使用される。そのような情報
は、以前の購入や、以前に選択された言語と通貨に関連したカタログ又は製品へ
と顧客を案内するのに後で使用される。

【００５９】 本発明は、どの国際商取引に対しても、また単一の国内で行われる商取引に対
しても地点から地点への理解し易いコスト分析を行う。全てのコストは、注文が
実際に入れられる以前に顧客に開示される。商取引システムは、更に、商取引や
、どんな必要な政府機関への支払いをも電子的に実行するために手形交換所にお
いてクレジットカードシステムや、又は仮想通貨を介して自動的な資金振替も行
う。電子商取引を行うことで、国際商取引での発送事務手続きの必要性がしばし
ば省かれ、また全体のコストが削減される。更に、コマーシャルインボイスとし
て電子見出しを用意することで、文書のフローが促進され、コストが削減され、
顧客はよりタイムリーな具合に購入の証明を受け取る。結果的に、国際商取引は
、予期していなかった料金が商品の配送に関して顧客に不利に査定されることが
無いように実施される。

【００６０】 本発明の幾つかの実施例が、例示的に開示されてきたが、本発明は、それによ
って限定されるものではない。むしろ、本発明は、特許請求の範囲によってのみ
構成されるように、本発明が教示された当業者が行うような全てのバリエーショ
ン、入れ替え、適合化、設定をも含むものとして解釈されるべきである。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明の商取引システムの運用を描写したフローチャートである。

【手続補正書】

【提出日】平成１２年８月１６日（２０００．８．１６）

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】特許請求の範囲

【補正方法】変更

【補正内容】

【特許請求の範囲】

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＣＹ， ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，Ｉ Ｔ，ＬＵ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ ，ＣＦ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＧＷ，ＭＬ， ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＧＭ，Ｋ Ｅ，ＬＳ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＺ，ＵＧ，ＺＷ)，ＥＡ(ＡＭ ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ) ，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ，ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ， ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＵ，ＣＺ，ＤＥ，Ｄ Ｋ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＥ，ＧＨ，ＧＭ，ＨＲ ，ＨＵ，ＩＤ，ＩＬ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ， ＫＲ，ＫＺ，ＬＣ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，Ｌ Ｖ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ， ＳＫ，ＳＬ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ，Ｕ Ｓ，ＵＺ，ＶＮ，ＹＵ，ＺＷ (72)発明者 マウアー、ドウグ アメリカ合衆国、バージニア州 24060、 ブラックスバーグ、107 サンセット ブ ルバード Ｆターム(参考） 5B049 AA00 BB11 CC00 CC05 CC08 CC11 CC36 CC39 EE02 EE24 FF02 FF07 GG02 GG04 【要約の続き】

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 コンピュータ通信にコンピュータを使用したＥＭＦ通信リン
   クを介して国際商取引を実施するプロセスであって： （ａ）製品についてのカタログ情報を見る為の言語を選択する工程と； （ｂ）製品の価格を得る為に通貨を選択する工程と； （ｃ）購入製品と、選択された購入製品の送り先とを選択し、それによって、
   上記送り先と上記選択された製品に基づいて上記選択された製品を上記送り先に
   運ぶのにかかる全費用の計算を誘発する工程と； （ｄ）上記選択された製品を注文し、それによって電子資金振替の認可と、上
   記選択された製品に対する電子見出しの生成とを誘発する工程とから構成されて
   いることを特徴とする国際商取引を実施するプロセス。