JP2002500196A - 安定化させたインスリン組成物 - Google Patents
安定化させたインスリン組成物Info
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Abstract
(57)【要約】
化学的および物理的安定性を改良した水性インスリン組成物が、ヒトインスリンまたはそのアナログまたは誘導体、グリシルグリシン、クエン酸塩、TRISから選択される緩衝液、特にグリシルグリシンならびに金属イオン、特にカルシウムまたはマグネシウムイオンを含有するものである。
Description
【0001】 (技術分野) 本発明は、インスリンまたはインシュリンのアナログまたは誘導体を含む安定
化された医薬組成物に関する。また、本発明は、そのようなインスリン組成物を
含む非経口系製剤、ならびにインスリン組成物の安定性を改善する方法に関する
。
化された医薬組成物に関する。また、本発明は、そのようなインスリン組成物を
含む非経口系製剤、ならびにインスリン組成物の安定性を改善する方法に関する
。
【0002】 (背景技術) 真性糖尿病は、グルコースを利用する能力が殆ど完全に欠損している代謝障害
である。人口の約2%が、糖尿病をわずらっている。
である。人口の約2%が、糖尿病をわずらっている。
【0003】 (発明の開示) 1920年代、インスリン発見以来、連続的な進歩によって、真性糖尿病の治
療法が改良されてきた。非常に高いグルコースレベルを回避する手立として、糖
尿病患者は、注射によってインスリンを投与することによるインスリン置換え治
療を行う。
療法が改良されてきた。非常に高いグルコースレベルを回避する手立として、糖
尿病患者は、注射によってインスリンを投与することによるインスリン置換え治
療を行う。
【0004】 真性糖尿病の治療の際に、レギュラーインスリン、セミレンテ(SemilenteR)
インスリン、イソフェンインスリン、亜鉛インスリン懸濁物、亜鉛プロタミンイ
ンスリン、ウルトラレント(UltralenteR)インスリンを含む多種のインスリン組 成物が提案されかつ用いられてきた。通常、糖尿病患者は、数十年間インスリン
を用いて治療されるので、安全性とクオリティー・オブ・ライフのためにインス
リン組成物を改良する大きな必要性がある。幾つかの市販のインスリン組成物は
、速い作用開始に特徴があり、一方別の組成物は、比較的ゆっくりとした作用開
始を持つが多少の持続作用を示す。速く作用するインスリン組成物は、通常イン
スリン溶液であって、遅延して作用するインスリン組成物は、亜鉛塩のみの添加
によって、またはプロタミンの添加によってまたは両方の組合せによって沈殿さ
せた結晶化および/または非晶質形態でインスリンを含有する懸濁物であり得る
。さらに、ある患者は、速い作用開始および持効作用の両方を有する組成物を使
用する。そのような組成物は、プロタミンインスリン結晶が懸濁されたインスリ
ン溶液であってよい。ある患者は、自分でインスリン溶液と懸濁組成物を所望の
比で混合することによって、最終組成物を調製する。ヒトインスリンは、いわゆ
る、各々21および30個のアミノ酸残基を含有するAおよびB鎖の2つのポリ
ペプチド鎖からなる。AおよびB鎖は、2つのシスチンのジスルフィド結合によ
って、内部結合している。ほとんどの別種からのインスリンは、類似構造を有す
るが、対応する位置で同じアミノ酸残基を持つことはできない。
インスリン、イソフェンインスリン、亜鉛インスリン懸濁物、亜鉛プロタミンイ
ンスリン、ウルトラレント(UltralenteR)インスリンを含む多種のインスリン組 成物が提案されかつ用いられてきた。通常、糖尿病患者は、数十年間インスリン
を用いて治療されるので、安全性とクオリティー・オブ・ライフのためにインス
リン組成物を改良する大きな必要性がある。幾つかの市販のインスリン組成物は
、速い作用開始に特徴があり、一方別の組成物は、比較的ゆっくりとした作用開
始を持つが多少の持続作用を示す。速く作用するインスリン組成物は、通常イン
スリン溶液であって、遅延して作用するインスリン組成物は、亜鉛塩のみの添加
によって、またはプロタミンの添加によってまたは両方の組合せによって沈殿さ
せた結晶化および/または非晶質形態でインスリンを含有する懸濁物であり得る
。さらに、ある患者は、速い作用開始および持効作用の両方を有する組成物を使
用する。そのような組成物は、プロタミンインスリン結晶が懸濁されたインスリ
ン溶液であってよい。ある患者は、自分でインスリン溶液と懸濁組成物を所望の
比で混合することによって、最終組成物を調製する。ヒトインスリンは、いわゆ
る、各々21および30個のアミノ酸残基を含有するAおよびB鎖の2つのポリ
ペプチド鎖からなる。AおよびB鎖は、2つのシスチンのジスルフィド結合によ
って、内部結合している。ほとんどの別種からのインスリンは、類似構造を有す
るが、対応する位置で同じアミノ酸残基を持つことはできない。
【0005】 遺伝子工学の発達によって、非常に多種のヒトインスリンに類似するインスリ
ン化合物を容易に製造することが可能になった。これらのインスリンアナログに
おいては、1個または1個以上のアミノ酸残基が、核酸配列によってコードされ
得る別のアミノ酸残基で置換される。上記のようにヒトインスリンは、51個の
アミノ酸残基を含有するので、多数のインスリンアナログが可能であることは明
白であり、興味深い特性を持つ非常に多種のアナログが調製されている。注射可
能な組成物のための好ましい濃度を有するヒトインスリン溶液において、インス
リン分子は、ヘキサマーとしての会合形態で存在する[Brange et al. Diabetes
Care 13,(1990),923-954]。皮下注射後、血流による吸収速度は該分子サイズに 依存すると考えられており、このヘキサマー形成を拮抗または阻害するアミノ酸
残基の置換基を持つインスリンアナログは、非常に速い作用開始を有することが
見いだされている[Brange et al.:Ibid]。これは、糖尿病患者にとって、非常に
治療学的に価値があるものであろう。
ン化合物を容易に製造することが可能になった。これらのインスリンアナログに
おいては、1個または1個以上のアミノ酸残基が、核酸配列によってコードされ
得る別のアミノ酸残基で置換される。上記のようにヒトインスリンは、51個の
アミノ酸残基を含有するので、多数のインスリンアナログが可能であることは明
白であり、興味深い特性を持つ非常に多種のアナログが調製されている。注射可
能な組成物のための好ましい濃度を有するヒトインスリン溶液において、インス
リン分子は、ヘキサマーとしての会合形態で存在する[Brange et al. Diabetes
Care 13,(1990),923-954]。皮下注射後、血流による吸収速度は該分子サイズに 依存すると考えられており、このヘキサマー形成を拮抗または阻害するアミノ酸
残基の置換基を持つインスリンアナログは、非常に速い作用開始を有することが
見いだされている[Brange et al.:Ibid]。これは、糖尿病患者にとって、非常に
治療学的に価値があるものであろう。
【0006】 インスリンを含有する医薬組成物の一般的な調査が、Brangeら[in Gelenics o
f Inslin, Springer-Verlag (Berlin, 1987)]によってなされた。
f Inslin, Springer-Verlag (Berlin, 1987)]によってなされた。
【0007】 ヒトインスリンアナログを基にした医薬組成物は、例えば、Heinemannら、Lut
termanらおよびWiefelsら ["Frontiers in Insulin Pharmacology" Internation
al Symposium in Hamburg,1992]に示されている。
termanらおよびWiefelsら ["Frontiers in Insulin Pharmacology" Internation
al Symposium in Hamburg,1992]に示されている。
【0008】 米国特許 5 474 978の開示は、急速に作用する非経口系製剤であって 、6個の単量体のインスリンアナログ、亜鉛イオンおよび少なくとも3分子のフ
ェノール類誘導体からなるヒトインスリンアナログヘキサマー複合体を包含する
。
ェノール類誘導体からなるヒトインスリンアナログヘキサマー複合体を包含する
。
【0009】 通常、インスリン組成物は、皮下注射によって投与される。患者にとって重要
なことは、インスリン作用の開始時間、作用最高値および作用持続性時間を含む
インスリン組成物の作用プロファイル(即ち、注入からの時間の関数としてのグ
ルコース代謝に対するインスリンの作用)である。異なる作用プロファイルを有
する多種のインスリン組成物は、患者に必要である。即ち、個々の患者は、同日
に、非常に異なる作用プロファイルを有するインスリン組成物を使用することが
できる。ある時点のある患者に必要とされる作用プロファイルは、幾つかのファ
クター(例えば、患者が摂取する食事の、1日の時間および量および組成)に依
存する。
なことは、インスリン作用の開始時間、作用最高値および作用持続性時間を含む
インスリン組成物の作用プロファイル(即ち、注入からの時間の関数としてのグ
ルコース代謝に対するインスリンの作用)である。異なる作用プロファイルを有
する多種のインスリン組成物は、患者に必要である。即ち、個々の患者は、同日
に、非常に異なる作用プロファイルを有するインスリン組成物を使用することが
できる。ある時点のある患者に必要とされる作用プロファイルは、幾つかのファ
クター(例えば、患者が摂取する食事の、1日の時間および量および組成)に依
存する。
【0010】 また、カートリッジが空になるまでインスリン組成物を貯蔵する、ペン様の注
射装置(例えば、PenfillRカートリッジを備えた装置)を特に多用するため、患
者にとって重要なことは、インスリン組成物の化学安定性である。インスリンの
貯蔵は、1.5または3.0mlのカートリッジを備えた装置に対して、少なくと
も1または2週間またはそれ以上続く可能性がある。貯蔵中、インスリン構造内
に共有電子対の化学変化が起こる。これは、例えば、脱アミド化生成物およびよ
り高分子量の成分置換生成物(ダイマー、ポリマー等)潜在的免疫原性かつ活性
のより低い分子形成に導く可能性がある。インスリンの化学安定性についての包
括的な研究は、Jens Brange [in "Stability of Insulin",Kluwer Academic Pub
lishers,1994]によって示された。
射装置(例えば、PenfillRカートリッジを備えた装置)を特に多用するため、患
者にとって重要なことは、インスリン組成物の化学安定性である。インスリンの
貯蔵は、1.5または3.0mlのカートリッジを備えた装置に対して、少なくと
も1または2週間またはそれ以上続く可能性がある。貯蔵中、インスリン構造内
に共有電子対の化学変化が起こる。これは、例えば、脱アミド化生成物およびよ
り高分子量の成分置換生成物(ダイマー、ポリマー等)潜在的免疫原性かつ活性
のより低い分子形成に導く可能性がある。インスリンの化学安定性についての包
括的な研究は、Jens Brange [in "Stability of Insulin",Kluwer Academic Pub
lishers,1994]によって示された。
【0011】 インスリンまたはインスリンアナログを含む組成物は、一般的に、さまざまな
添加剤、例えばリン酸ナトリウム塩(緩衝液)、Zn2+(安定化剤)、フェノー
ル/m−クレゾール(保存剤および安定化剤)、塩化ナトリウム(調度(tonici
ty)剤および安定化剤)およびグリセロール/マンニトール(調度剤)を用いて
製造される。
添加剤、例えばリン酸ナトリウム塩(緩衝液)、Zn2+(安定化剤)、フェノー
ル/m−クレゾール(保存剤および安定化剤)、塩化ナトリウム(調度(tonici
ty)剤および安定化剤)およびグリセロール/マンニトール(調度剤)を用いて
製造される。
【0012】 通常、インスリンは、室温での貯蔵と比較してかなり貯蔵期間を改良する約5
℃より低い温度で貯蔵されるという事実にもかかわらず、インスリン製品の貯蔵
期間は、主に可溶性の集合体(ダイマーおよびトリマー)の形成によって損なわ
れる。さらに、インスリン生成物は、振盪の結果として(例えば、患者のポケッ
トにいれての運搬または輸送中)、不溶性集合体(フィブリル)を形成する。化
学的および物理的影響の結果としてのそのような可溶性および不溶性の集合体を
形成する傾向を完全に最小に低下させることは、インスリン生成物の品質にとっ
て非常に重要である。
℃より低い温度で貯蔵されるという事実にもかかわらず、インスリン製品の貯蔵
期間は、主に可溶性の集合体(ダイマーおよびトリマー)の形成によって損なわ
れる。さらに、インスリン生成物は、振盪の結果として(例えば、患者のポケッ
トにいれての運搬または輸送中)、不溶性集合体(フィブリル)を形成する。化
学的および物理的影響の結果としてのそのような可溶性および不溶性の集合体を
形成する傾向を完全に最小に低下させることは、インスリン生成物の品質にとっ
て非常に重要である。
【0013】 組成物を含むインスリンの化学的および物理的安定性において、進歩はなされ
ているが、約20〜37℃(即ち、室温から体温)の温度で、そのような生成物
の貯蔵期間ならびに該生成物の使用時間を改良するための必要性はいまだ存在す
る。
ているが、約20〜37℃(即ち、室温から体温)の温度で、そのような生成物
の貯蔵期間ならびに該生成物の使用時間を改良するための必要性はいまだ存在す
る。
【0014】 Acta Pharmaceutica Nordica 4(4)、1992、pp 149-158は、塩化ナトリウム濃 度が0〜250mMの範囲内にあるインスリン組成物を開示している。組成物の
主要部分は、追加にグリセロールを含み、約120mMに対応する相当大量の塩
化ナトリウム(即ち、0.7%)を含有する。
主要部分は、追加にグリセロールを含み、約120mMに対応する相当大量の塩
化ナトリウム(即ち、0.7%)を含有する。
【0015】 PCT/DK97/00268(Novo nordisk A/S)による開示は、化学安定性を改良したイ
ンスリン組成物であって、グリセロールおよび/またはマンニトールおよび5〜
100mMのハロゲン化物、例えば塩化ナトリウムの組合せからなる該組成物で
ある。
ンスリン組成物であって、グリセロールおよび/またはマンニトールおよび5〜
100mMのハロゲン化物、例えば塩化ナトリウムの組合せからなる該組成物で
ある。
【0016】 Storm & Dunn("インスリンヘキサマーである、Cd2+およびCa2+イオンに対
してケージ(cage)を形成するGlu(B13)カルボキシレート"、Biochemistry 1985
、24、1749-1756)が行った研究によって、高い共作用性亜鉛−インスリンヘキ サマー(In)6(Zn2+)2 が、ヘキサマー構造内にある6番目のGlu−(B13)
残基がカルシウムとカドミニウムイオンを結合するかごを形成することを理由と
するカルシウム結合によってさらに変化することが示された。単結合部位は、高
い親和性によるCa2+およびCd2+との結合、およびこれら2つのイオンに対し
て特異的であると述べられいる。
してケージ(cage)を形成するGlu(B13)カルボキシレート"、Biochemistry 1985
、24、1749-1756)が行った研究によって、高い共作用性亜鉛−インスリンヘキ サマー(In)6(Zn2+)2 が、ヘキサマー構造内にある6番目のGlu−(B13)
残基がカルシウムとカドミニウムイオンを結合するかごを形成することを理由と
するカルシウム結合によってさらに変化することが示された。単結合部位は、高
い親和性によるCa2+およびCd2+との結合、およびこれら2つのイオンに対し
て特異的であると述べられいる。
【0017】 (発明の要旨) 驚くべきことに、インスリン組成物の安定性は、緩衝液、例えばグリシルグリ
シン(Gly−Gly)と金属イオン、例えばCa2+の組合せを用いて組成物を
配合することによって大きく改良され得るということが明らかになった。特に、
従来のインスリン組成物中のリン酸ナトリウム緩衝液をカルシウムイオンとの組
合せでGly−Gly緩衝液に置換した場合、5℃における貯蔵中の可溶性集合
体の形成が顕著に低下することが明らかになった。これは、リン酸ナトリウムの
Gly−Glyによる単独の置換が全く影響を見出されず、リン酸ナトリウムを
含有する組成物へのカルシウムの単独の添加がわずかな影響を持つのみであった
いう事実の点で、特に驚くべきことであった。さらに、Gly−Glyおよびカ
ルシウムの組合せを有する組成物は、振盪中に不溶性集合体を形成する傾向の低
下を示すことが見出された。
シン(Gly−Gly)と金属イオン、例えばCa2+の組合せを用いて組成物を
配合することによって大きく改良され得るということが明らかになった。特に、
従来のインスリン組成物中のリン酸ナトリウム緩衝液をカルシウムイオンとの組
合せでGly−Gly緩衝液に置換した場合、5℃における貯蔵中の可溶性集合
体の形成が顕著に低下することが明らかになった。これは、リン酸ナトリウムの
Gly−Glyによる単独の置換が全く影響を見出されず、リン酸ナトリウムを
含有する組成物へのカルシウムの単独の添加がわずかな影響を持つのみであった
いう事実の点で、特に驚くべきことであった。さらに、Gly−Glyおよびカ
ルシウムの組合せを有する組成物は、振盪中に不溶性集合体を形成する傾向の低
下を示すことが見出された。
【0018】 本発明の目的は、既知のインスリン組成物と比較して化学的および物理的安定
性を改良したインスリンまたはインスリンのアナログまたは誘導体を含む医薬組
成物を提供することである。
性を改良したインスリンまたはインスリンのアナログまたは誘導体を含む医薬組
成物を提供することである。
【0019】 1つの態様において、本発明は、ヒトインスリンまたはインスリンのアナログ
または誘導体、グリシルグリシン、クエン酸塩およびTRISを含む群から選択
された少なくとも1つの緩衝液ならびにカルシウムおよびマグネシウムからなる
群から選択された金属イオンを含む水性インスリン組成物であって、該緩衝液が
TRISである場合、金属イオン濃度が0.0004〜0.01Mの範囲内にな
い、該水性インスリン組成物に関する。
または誘導体、グリシルグリシン、クエン酸塩およびTRISを含む群から選択
された少なくとも1つの緩衝液ならびにカルシウムおよびマグネシウムからなる
群から選択された金属イオンを含む水性インスリン組成物であって、該緩衝液が
TRISである場合、金属イオン濃度が0.0004〜0.01Mの範囲内にな
い、該水性インスリン組成物に関する。
【0020】 本発明の別の態様は、上記定義したような本発明のインスリン組成物を含む非
経口系医薬製剤に関する。
経口系医薬製剤に関する。
【0021】 本発明の別の態様は、ヒトインスリンまたはインスリンのアナログまたは誘導
体を含むインスリン組成物の安定性を改良するための方法であって、該組成物に
、グリシルグリシン、クエン酸塩およびTRISからなる群から選択される少な
くとも1つの緩衝液、ならびにカルシウムおよびマグネシウムからなる群から選
択される金属イオンを添加し、緩衝液がTRISである場合に金属イオン濃度が
0.0004−0.01Mの範囲内にない、該方法である。
体を含むインスリン組成物の安定性を改良するための方法であって、該組成物に
、グリシルグリシン、クエン酸塩およびTRISからなる群から選択される少な
くとも1つの緩衝液、ならびにカルシウムおよびマグネシウムからなる群から選
択される金属イオンを添加し、緩衝液がTRISである場合に金属イオン濃度が
0.0004−0.01Mの範囲内にない、該方法である。
【0022】 (発明の詳細) 限定するものではないが、本明細書中で使用する「インスリン」なる用語は、
ヒトインスリンそれ自身だけでなく、インスリンのアナログおよび誘導体を示す
ことを意図するものである。
ヒトインスリンそれ自身だけでなく、インスリンのアナログおよび誘導体を示す
ことを意図するものである。
【0023】 本明細書中で使用する「ヒトインスリン(の)アナログ」なる用語は、1個ま
たはそれ以上のアミノ酸残基が削除および/または別のアミノ酸残基によって置
換されている、アミノ酸残基が遺伝子配列によってコードされないアミノ酸残基
を包含する、または付加アミノ酸残基(即ちヒトインスリンの51個のアミノ酸
残基より多い)を含むヒトインスリンのアミノ酸残基を含有するポリペプチドを
意図するものである。
たはそれ以上のアミノ酸残基が削除および/または別のアミノ酸残基によって置
換されている、アミノ酸残基が遺伝子配列によってコードされないアミノ酸残基
を包含する、または付加アミノ酸残基(即ちヒトインスリンの51個のアミノ酸
残基より多い)を含むヒトインスリンのアミノ酸残基を含有するポリペプチドを
意図するものである。
【0024】 本明細書中で使用される「ヒトインスリンの誘導体」なる用語は、少なくとも
1つの有機置換基が1個またはそれ以上のアミノ酸残基に結合しているヒトイン
スリンまたはヒトインスリンアナログを示す。
1つの有機置換基が1個またはそれ以上のアミノ酸残基に結合しているヒトイン
スリンまたはヒトインスリンアナログを示す。
【0025】 本明細書中で使用される「水性」なる用語は、本発明のインスリン組成物が水
を基にしている事実を示しているが、その組成物は所望により追加の溶媒、例え
ば少量の水混和性溶媒を含有することもできることは明らかであろう。
を基にしている事実を示しているが、その組成物は所望により追加の溶媒、例え
ば少量の水混和性溶媒を含有することもできることは明らかであろう。
【0026】 本明細書中で使用される「化学安定性」なる用語は、約4〜5℃の低温での貯
蔵を含む静止状態の下で、貯蔵中にインスリン組成物がインスリンの可溶性集合
体を形成する傾向を示す。本明細書中で使用される「物理的安定性」なる用語は
、物理的作用、例えばインスリン組成物の振盪の結果として、インスリン組成物
がインスリン不溶性集合体を形成する傾向を示す。
蔵を含む静止状態の下で、貯蔵中にインスリン組成物がインスリンの可溶性集合
体を形成する傾向を示す。本明細書中で使用される「物理的安定性」なる用語は
、物理的作用、例えばインスリン組成物の振盪の結果として、インスリン組成物
がインスリン不溶性集合体を形成する傾向を示す。
【0027】 本明細書中、ユニット「U」は、インスリン6nmolを示す。
【0028】 本発明のインスリン組成物は、高い化学的および物理的安定性を持つことを示
し、これは貯蔵および/または振盪後、可溶性および不溶性集合体の形成におけ
る低下を反映する。
し、これは貯蔵および/または振盪後、可溶性および不溶性集合体の形成におけ
る低下を反映する。
【0029】 本発明は、ヒトインスリンのアナログおよび/または誘導体を含む組成物に関
して特に有利である。従って、本発明のインスリン組成物は、1または1以上の
速く作用するヒトインスリンアナログ、特にB28位のアミノ酸残基がAsp、
Lys、Leu、ValまたはAlaおよびB29位のアミノ酸残基がLysま
たはPro;またはdes(B28−B30)またはdes(B27)またはd
es(B30)ヒトインスリンであるアナログ、を含むのが好ましい。該インス
リンアナログは、B28位のアミノ酸残基がAspまたはLysであって、B2
9位のアミノ酸残基がLysまたはProであるヒトインスリンアナログから選
択されるのが好ましい。最も好ましいアナログは、AspB28ヒトインスリンお よびLysB28ProB29ヒトインスリンである。
して特に有利である。従って、本発明のインスリン組成物は、1または1以上の
速く作用するヒトインスリンアナログ、特にB28位のアミノ酸残基がAsp、
Lys、Leu、ValまたはAlaおよびB29位のアミノ酸残基がLysま
たはPro;またはdes(B28−B30)またはdes(B27)またはd
es(B30)ヒトインスリンであるアナログ、を含むのが好ましい。該インス
リンアナログは、B28位のアミノ酸残基がAspまたはLysであって、B2
9位のアミノ酸残基がLysまたはProであるヒトインスリンアナログから選
択されるのが好ましい。最も好ましいアナログは、AspB28ヒトインスリンお よびLysB28ProB29ヒトインスリンである。
【0030】 別の態様において、本発明のインスリン組成物は、遅延作用プロファイルを有
するインスリン誘導体、例えば1または1以上の脂肪親和性置換基を有するイン
スリンを含む。好ましい脂肪親和性インスリンはアシル化インスリンであって、
WO 95/07931(Novo Nordisk A/S)に記載の物質、例えばLysB29のε −アミノ基が少なくとも6個の炭素原子を含有するアシル置換基を含むヒトイン
スリン誘導体を包含する。
するインスリン誘導体、例えば1または1以上の脂肪親和性置換基を有するイン
スリンを含む。好ましい脂肪親和性インスリンはアシル化インスリンであって、
WO 95/07931(Novo Nordisk A/S)に記載の物質、例えばLysB29のε −アミノ基が少なくとも6個の炭素原子を含有するアシル置換基を含むヒトイン
スリン誘導体を包含する。
【0031】 以下は、好ましいインスリン誘導体である: Nε B29−ミリストイル−des(B30)ヒトインスリン、Nε B29−パルミトイ ル−des(B30)ヒトインスリン、Nε B29−ミリストイルヒトインスリン、N ε B29 −パルミトイルヒトインスリン、Nε B28−ミリストイル−LysB28Pr oB29ヒトインスリン、Nε B29−パルミトイル−LysB28ProB29ヒトインス
リン、Nε B29−ミリストイル−ThyB29LysB30ヒトインスリン、Nε B29−
パルミトイル−ThyB29LysB30ヒトインスリン、Nε B29−(N−パルミトイ
ル-γ-グルタミル)−des(B30)ヒトインスリン、Nε B29−(N−リトコリ ル(lithocholyl)-γ-グルタミル)−des(B30)ヒトインスリン、Nε B29 −(ω−カルボキシヘプタデカノイル)-des(B30)ヒトインスリンおよびN ε B29 −(ω−カルボキシヘプタデカノイル)ヒトインスリン;最も好ましいイン
スリンは、Nε B29−ミリストイルdes(B30)ヒトインスリンである。
リン、Nε B29−ミリストイル−ThyB29LysB30ヒトインスリン、Nε B29−
パルミトイル−ThyB29LysB30ヒトインスリン、Nε B29−(N−パルミトイ
ル-γ-グルタミル)−des(B30)ヒトインスリン、Nε B29−(N−リトコリ ル(lithocholyl)-γ-グルタミル)−des(B30)ヒトインスリン、Nε B29 −(ω−カルボキシヘプタデカノイル)-des(B30)ヒトインスリンおよびN ε B29 −(ω−カルボキシヘプタデカノイル)ヒトインスリン;最も好ましいイン
スリンは、Nε B29−ミリストイルdes(B30)ヒトインスリンである。
【0032】 通常、本発明のインスリン組成物は、約60〜3000nmol/ml、好ま
しくは240〜1200nmol/mlのヒトインスリンまたはインスリンアナ
ログまたはインスリン誘導体を含有する。
しくは240〜1200nmol/mlのヒトインスリンまたはインスリンアナ
ログまたはインスリン誘導体を含有する。
【0033】 本発明の組成物中に含まれる金属イオンの量は、通常、約0.1〜10、より
好ましくは0.5〜5、例えば、インスリンまたはインスリンアナログまたはイ
ンスリン誘導体のヘキサマーあたり約1〜4個の金属イオンである。特に良好な
結果が、ヘキサマーあたり約2〜3個の金属イオンによって得られる。
好ましくは0.5〜5、例えば、インスリンまたはインスリンアナログまたはイ
ンスリン誘導体のヘキサマーあたり約1〜4個の金属イオンである。特に良好な
結果が、ヘキサマーあたり約2〜3個の金属イオンによって得られる。
【0034】 金属イオンは、医薬学的に許容されるものであるべきであり、特にカルシウム
および/またはマグネシウムである。好ましい金属イオンは、カルシウムであっ
て、Gly−Glyを含有するインスリン組成物の安定性の点で驚くべきかつ有
利な結果を提供することが示めされている。しかし、カルシウムに類似した特性
(サイズ、原子価)を有する他の医薬的に許容され得る金属イオンも適当であっ
て、特にマグネシウムも適当である。
および/またはマグネシウムである。好ましい金属イオンは、カルシウムであっ
て、Gly−Glyを含有するインスリン組成物の安定性の点で驚くべきかつ有
利な結果を提供することが示めされている。しかし、カルシウムに類似した特性
(サイズ、原子価)を有する他の医薬的に許容され得る金属イオンも適当であっ
て、特にマグネシウムも適当である。
【0035】 緩衝液、好ましくはGly−Glyの濃度は、通常、約1〜20mM、好まし
くは約3〜15mM、例えば4〜10mM、例えば5〜7mMの範囲内にある。
くは約3〜15mM、例えば4〜10mM、例えば5〜7mMの範囲内にある。
【0036】 別の態様において、インスリン組成物は、5〜100mM、より好ましくは1
0〜100mM、例えば10〜70mMの、PCT/DK997/00268に
記載したようなハロゲン化物を含んでよい。
0〜100mM、例えば10〜70mMの、PCT/DK997/00268に
記載したようなハロゲン化物を含んでよい。
【0037】 特別な態様において、本発明のインスリン組成物は、インスリンまたはインス
リンアナログならびにインスリン誘導体を包含する。
リンアナログならびにインスリン誘導体を包含する。
【0038】 本発明の特別な態様において、インスリン組成物は、金属イオンおよび緩衝液
、例えば上記のようなGly−Gly緩衝液に加えて、 60〜3000nmol/ml、好ましくは240〜1200nmol/mlの
ヒトインスリンまたはインスリンのアナログまたは誘導体、 10〜40μgZn/100Uインスリン、好ましくは10〜26μgZn/1
00Uインスリン、および 0〜5mg/ml、好ましくは0〜4mg/mlのフェノール化合物 を含有する。
、例えば上記のようなGly−Gly緩衝液に加えて、 60〜3000nmol/ml、好ましくは240〜1200nmol/mlの
ヒトインスリンまたはインスリンのアナログまたは誘導体、 10〜40μgZn/100Uインスリン、好ましくは10〜26μgZn/1
00Uインスリン、および 0〜5mg/ml、好ましくは0〜4mg/mlのフェノール化合物 を含有する。
【0039】 フェノール化合物として、0.5〜4.0mg/ml、好ましくは0.6〜4
.0mg/mlのm−クレゾールまたは0.5〜4.0mg/ml、好ましくは
1.4〜4.0mg/mlのフェノール、またはそれらの混合物が、有利に用い
られる。
.0mg/mlのm−クレゾールまたは0.5〜4.0mg/ml、好ましくは
1.4〜4.0mg/mlのフェノール、またはそれらの混合物が、有利に用い
られる。
【0040】 本発明のインスリン組成物は、インスリン組成物に共通する他の成分、例えば
亜鉛錯化剤、例えばクエン酸塩または追加の緩衝液、例えばリン酸緩衝液をさら
に含んでもよい。クエン酸塩が存在する場合、緩衝液および/または亜鉛錯化剤
としての機能がある。
亜鉛錯化剤、例えばクエン酸塩または追加の緩衝液、例えばリン酸緩衝液をさら
に含んでもよい。クエン酸塩が存在する場合、緩衝液および/または亜鉛錯化剤
としての機能がある。
【0041】 さらに、本発明は、本発明のインスリン組成物を含む非経口系医薬製剤に関す
る。
る。
【0042】 さらに、本発明は、ヒトインスリンまたはインスリンのアナログまたは誘導体
を含むインスリン組成物の安定性を改良するための方法であって、該組成物にグ
リシルグリシン、クエン酸塩およびTRISを含む群から選択される緩衝液、お
よびカルシウム及びマグネシウムからなる群から選択される金属イオンを添加す
ることからなり、緩衝液がTRISである場合、金属イオン濃度が0.0004
〜0.01Mの範囲内にない、該方法に関する。
を含むインスリン組成物の安定性を改良するための方法であって、該組成物にグ
リシルグリシン、クエン酸塩およびTRISを含む群から選択される緩衝液、お
よびカルシウム及びマグネシウムからなる群から選択される金属イオンを添加す
ることからなり、緩衝液がTRISである場合、金属イオン濃度が0.0004
〜0.01Mの範囲内にない、該方法に関する。
【0043】 本発明を以下の実施例で説明するが、実施例によって制限するものではない。
【0044】 実施例:1材料および方法 試験系の組成を以下に示した;使用した緩衝液およびカルシウムイオン濃度は
以下の表1に示した。 インスリン("NN304")* 0.6μmol フェノール 1.50mg m−クレゾール 1.72mg マンニトール 35mg 塩化ナトリウム 1.17mg 酢酸亜鉛 13.1μg (2Zn2+/(NN304)6) 塩化カルシウム・2水和物 表1参照 緩衝液の物質 表1参照 NaOH pH調整用 HCl pH調整用 調製用水 1ml pH=7.5 *NN304は、インスリンアナログのNε B29−パルミトイル−des(B3
0)ヒトインスリンである。
以下の表1に示した。 インスリン("NN304")* 0.6μmol フェノール 1.50mg m−クレゾール 1.72mg マンニトール 35mg 塩化ナトリウム 1.17mg 酢酸亜鉛 13.1μg (2Zn2+/(NN304)6) 塩化カルシウム・2水和物 表1参照 緩衝液の物質 表1参照 NaOH pH調整用 HCl pH調整用 調製用水 1ml pH=7.5 *NN304は、インスリンアナログのNε B29−パルミトイル−des(B3
0)ヒトインスリンである。
【0045】
【表1】 試験系に対する緩衝物質およびCa2+の濃度
【0046】 実験方法: 各試験系(50ml)を調製した。インスリンアナログNN304を水(2〜
10℃)に溶解させた。NN304の溶解直後に、Zn2+、Ca2+、フェノール
+m−クレゾール+マンニトールを含有する溶液と緩衝物質+NaClを添加し
た。pH値をHCl/NaOHの添加によって調整した、水を最終体積になるま
で添加した。試験系を、滅菌濾過(Sterivex GV 0.22μ)した後、1.5mlの
カートリッジに秤量した。カートリッジを4℃、25℃または37℃で放置した
。試料を採取し、ダイマーおよびポリマーの形成を分析し、さらに関連タンパク
質の形成における他の不純物を液体クロマトグラフィー(「RP不純物」、即ち
逆相HPLCによって検出可能な不純物、として以下に示す)を用いて試験した
。また、pHを測定し、緩衝効果を決定した。この実験に使用した分析方法は、
サイズ排除クロマトグラフィー(Size Exclusion Chromatography)(ゲル濾過 )および逆相クロマトグラフィー(Reverse Phase Chromatography)である。
10℃)に溶解させた。NN304の溶解直後に、Zn2+、Ca2+、フェノール
+m−クレゾール+マンニトールを含有する溶液と緩衝物質+NaClを添加し
た。pH値をHCl/NaOHの添加によって調整した、水を最終体積になるま
で添加した。試験系を、滅菌濾過(Sterivex GV 0.22μ)した後、1.5mlの
カートリッジに秤量した。カートリッジを4℃、25℃または37℃で放置した
。試料を採取し、ダイマーおよびポリマーの形成を分析し、さらに関連タンパク
質の形成における他の不純物を液体クロマトグラフィー(「RP不純物」、即ち
逆相HPLCによって検出可能な不純物、として以下に示す)を用いて試験した
。また、pHを測定し、緩衝効果を決定した。この実験に使用した分析方法は、
サイズ排除クロマトグラフィー(Size Exclusion Chromatography)(ゲル濾過 )および逆相クロマトグラフィー(Reverse Phase Chromatography)である。
【0047】 結果および議論 ダイマー形成 %ダイマーとして得た値および4℃、25℃および37℃でのk(%ダイマー
/週間)の計算値を、各々表2、3および4に示した。kは、回帰直線法で計算
した。列挙したR値(相関係数)は、用いた観察期間に対し%ダイマーと貯蔵時
間との間に相当良好な直線的相関関係を示した。kは、Ca2+濃度の関数として
、添付の図1、2および3に示した。
/週間)の計算値を、各々表2、3および4に示した。kは、回帰直線法で計算
した。列挙したR値(相関係数)は、用いた観察期間に対し%ダイマーと貯蔵時
間との間に相当良好な直線的相関関係を示した。kは、Ca2+濃度の関数として
、添付の図1、2および3に示した。
【0048】 表および図によって、Ca2+濃度は、リン酸塩系に比べ、Gly−Gly系に
対してk(%ダイマー/週間)への大きな影響を持っていることを示す。Ca2+ の影響は、4℃で最も顕著であった。即ち、(NN304)6(Zn2+)2あたり
2〜3Ca2+の添加は、Ca2+を含まない値のk値を、Gly−Gly系に対し
て4℃で約3分1に低下させたが、リン酸系では20%低下させただけであった
。ダイマー形成の速度は、2つのCa2+を含まない緩衝液系で、ほぼ同じであっ
た。Gly−Gly系に対するCa2+のより顕著な効果は、Gly−Gly系と
Ca2+の間よりもリン酸系とCa2+の結合の方がより強いためであるということ
が考えられた。リン酸をGly−Gly系に置換することによって、Ca2+の存
在しない系に対して、25℃、37℃でのk値を大きく低下させた。しかし、試
験した3つの温度の中で最も好ましい貯蔵温度である4℃では、低下しないこと
を示すことは興味深い。
対してk(%ダイマー/週間)への大きな影響を持っていることを示す。Ca2+ の影響は、4℃で最も顕著であった。即ち、(NN304)6(Zn2+)2あたり
2〜3Ca2+の添加は、Ca2+を含まない値のk値を、Gly−Gly系に対し
て4℃で約3分1に低下させたが、リン酸系では20%低下させただけであった
。ダイマー形成の速度は、2つのCa2+を含まない緩衝液系で、ほぼ同じであっ
た。Gly−Gly系に対するCa2+のより顕著な効果は、Gly−Gly系と
Ca2+の間よりもリン酸系とCa2+の結合の方がより強いためであるということ
が考えられた。リン酸をGly−Gly系に置換することによって、Ca2+の存
在しない系に対して、25℃、37℃でのk値を大きく低下させた。しかし、試
験した3つの温度の中で最も好ましい貯蔵温度である4℃では、低下しないこと
を示すことは興味深い。
【表2】 表2:4℃でのダイマー形成
【0049】
【表3】 表3:25℃でのダイマー形成
【0050】
【表4】 表4:37℃でのダイマー形成
【0051】 ポリマー 4、25、37℃での%ポリマーについて得られた値を表5、6および7に示
した。時間の関数としての%ポリマーを、37℃での、0Ca2+および3Ca2+ /(NN304)6(Zn2+)2の2つの緩衝液系に対して図4に示した。表5お
よび6では、ポリマー形成は4℃および25℃では、試験観察時間内において、
無視できる程度であることを示した。ポリマー形成は、37℃でかなり生じ、6
週間の貯蔵後、両方の系に、2〜3Ca2+/(NN304)6(Zn2+)2を添加
することによって、約30%まで低下した(表7および図4)。
した。時間の関数としての%ポリマーを、37℃での、0Ca2+および3Ca2+ /(NN304)6(Zn2+)2の2つの緩衝液系に対して図4に示した。表5お
よび6では、ポリマー形成は4℃および25℃では、試験観察時間内において、
無視できる程度であることを示した。ポリマー形成は、37℃でかなり生じ、6
週間の貯蔵後、両方の系に、2〜3Ca2+/(NN304)6(Zn2+)2を添加
することによって、約30%まで低下した(表7および図4)。
【0052】
【表5】 表5:4℃でのポリマー形成
【0053】
【表6】 表6:25℃でのポリマー形成
【0054】
【表7】 表7:37℃でのポリマー形成
【0055】 RP−純度 4、25および37℃での逆相HPLCによって検出可能な不純物%について
得られた値を、表8、9および10に示した。Ca2+は、全くまたは殆どRP 不純物形成に影響を与えない。表10は、37℃、6週間の貯蔵後、リン酸系に
比べてGly−Gly系についてRP−不純物の量が若干増加することを示した
が、4または25℃では明白ではないことを示した。
得られた値を、表8、9および10に示した。Ca2+は、全くまたは殆どRP 不純物形成に影響を与えない。表10は、37℃、6週間の貯蔵後、リン酸系に
比べてGly−Gly系についてRP−不純物の量が若干増加することを示した
が、4または25℃では明白ではないことを示した。
【0056】
【表8】 表8:4℃でRP不純物の形成
【0057】
【表9】 表9:25℃でのRP−不純物の形成
【0058】
【表10】 表10:37℃でのRP−不純物の形成
【0059】 pH リン酸塩およびGly−Gly緩衝液のpH値は、25℃と37℃で比較し、
Gly−Glyの緩衝効果は、リン酸緩衝液の緩衝効果に匹敵することが明らか
になった。
Gly−Glyの緩衝効果は、リン酸緩衝液の緩衝効果に匹敵することが明らか
になった。
【0060】 結論 ダイマー形成へのCa2+の影響は、リン酸緩衝系と比べて4℃、Gly−Gl
y系に対して最も顕著であることが示された。これは、インスリンが通常、約4
〜5℃の低温で貯蔵されるという事実を考えると重要な発見であった。(NN3
04)6(Zu2+)2あたり、2〜3個のCa2+の添加は、Gly−Gly系に対し て約3倍ダイマー形成を減少させるが、4℃でのリン酸系に対して約20%低下
するだけである。ダイマー形成速度は、4℃でCa2+を含まない2つの緩衝液系
に対してほとんど同じであった。
y系に対して最も顕著であることが示された。これは、インスリンが通常、約4
〜5℃の低温で貯蔵されるという事実を考えると重要な発見であった。(NN3
04)6(Zu2+)2あたり、2〜3個のCa2+の添加は、Gly−Gly系に対し て約3倍ダイマー形成を減少させるが、4℃でのリン酸系に対して約20%低下
するだけである。ダイマー形成速度は、4℃でCa2+を含まない2つの緩衝液系
に対してほとんど同じであった。
【0061】 用いた観察期間の間、ポリマー形成は、4および25℃では無視できるほどで
あった。37℃、貯蔵6週間後のポリマー形成は、Gly−Glyおよびリン酸
の両方に(NN304)6(Zn2+)2あたり2〜3個のCa2+を添加することに
よって、約30%まで低下した。
あった。37℃、貯蔵6週間後のポリマー形成は、Gly−Glyおよびリン酸
の両方に(NN304)6(Zn2+)2あたり2〜3個のCa2+を添加することに
よって、約30%まで低下した。
【0062】 全くまたは殆どRP−不純物の形成に対して、Ca2+は弱い影響しか持たなか
った。
った。
【0063】 上記に示した結果ならびにダイマーおよびポリマー形成がインスリンの主要な
化学的分解経路を構成するという事実を根拠に、金属イオン(例えばCa2+)と
緩衝液(例えばGly−Gly)の組合せが水性インスリン組成物の安定剤とし
て有利であることを結論づけることができた。
化学的分解経路を構成するという事実を根拠に、金属イオン(例えばCa2+)と
緩衝液(例えばGly−Gly)の組合せが水性インスリン組成物の安定剤とし
て有利であることを結論づけることができた。
【0064】 実施例2 試験は、"NN304"インスリン(実施例1とは異なる群であるが)を使用し
、金属イオンとしてMg2+またはCa2+を添加し、緩衝液としてTRIS(7m
M)またはGly−Gly(7mm)を使用する上記と類似の方法で実施した。
試験系を上記のように調製し、5℃の温度で全48週間の間貯蔵した。ダイマー
形成の量を、0、8、16、24、32および48週間後に測定し、k値(%ダ
イマー/週間)は回帰直線を使用して測定した。この系を試験し、その結果を以
下の表11に示した。
、金属イオンとしてMg2+またはCa2+を添加し、緩衝液としてTRIS(7m
M)またはGly−Gly(7mm)を使用する上記と類似の方法で実施した。
試験系を上記のように調製し、5℃の温度で全48週間の間貯蔵した。ダイマー
形成の量を、0、8、16、24、32および48週間後に測定し、k値(%ダ
イマー/週間)は回帰直線を使用して測定した。この系を試験し、その結果を以
下の表11に示した。
【0065】
【表11】 表11:5℃での異なる系におけるダイマー形成
【0066】 上記の結果は、Gly−Gly系へのMg2+の添加がダイマー形成速度を大き
く低下させることを示した。ダイマー形成の低下は、TRIS系へのCa2+また
はMg2+の添加によっても見られるが、TRIS系における相対的な低下は、G
ly−Gly系に対するよりも小さい。即ち、この実施例は、実施例1における
上記結論を支持するものであり、水性インスリン組成物を安定化するために、さ
らに、緩衝液、例えばGly−Glyと共にカルシウムまたはマグネシウムイオ
ンを使用する有利な効果を支持するものである。
く低下させることを示した。ダイマー形成の低下は、TRIS系へのCa2+また
はMg2+の添加によっても見られるが、TRIS系における相対的な低下は、G
ly−Gly系に対するよりも小さい。即ち、この実施例は、実施例1における
上記結論を支持するものであり、水性インスリン組成物を安定化するために、さ
らに、緩衝液、例えばGly−Glyと共にカルシウムまたはマグネシウムイオ
ンを使用する有利な効果を支持するものである。
【図1】 4℃、Ca2+/(NN304)6(Zn2+)2の関数としてのk(
%ダイマー/週間)
%ダイマー/週間)
【図2】 25℃、Ca2+/(NN304)6(Zn2+)2の関数としてのk
(%ダイマー/週間)
(%ダイマー/週間)
【図3】 37℃、Ca2+/(NN304)6(Zn2+)2の関数としてのk
(%ダイマー/週間)
(%ダイマー/週間)
【図4】 37℃、0および3Ca2+/(NN304)6(Zn2+)2での2
つの緩衝液系に対する時間の関数としての%ポリマー
つの緩衝液系に対する時間の関数としての%ポリマー
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成12年1月22日(2000.1.22)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM ,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM) ,AL,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG, BR,BY,CA,CH,CN,CU,CZ,DE,D K,EE,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM ,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,KE, KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS,L T,LU,LV,MD,MG,MK,MN,MW,MX ,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE, SG,SI,SK,SL,TJ,TM,TR,TT,U A,UG,UZ,VN,YU,ZW Fターム(参考) 4C076 AA12 BB11 CC30 DD22Z DD23 DD26Z DD37 DD41 DD43Z DD51Z DD67 FF61 FF63 4C084 AA03 BA01 BA08 DB34 MA01 MA05 MA17 MA55 NA03 ZC032 ZC352
Claims (14)
- 【請求項1】 グリシルグリシン、クエン酸塩およびTRISからなる群か
ら選択される少なくとも1つの緩衝液およびカルシウムおよびマグネシウムから
なる群から選択される金属イオンを含むヒトインスリンまたはそのアナログまた
は誘導体からなる水性インスリン組成物であって、緩衝液がTRISである場合
、金属イオン濃度が0.0004〜0.01Mの範囲内にない、該組成物。 - 【請求項2】 緩衝液がグリシルグリシンである、請求項1記載の組成物。
- 【請求項3】 インスリンまたはインスリンアナログもしくはインスリン誘
導体のヘキサマーに対して0.1〜10、好ましくは0.5〜5、より好ましく
は1〜4(例えば2〜3)個の金属イオンを含む、請求項1または2記載の組成
物。 - 【請求項4】 金属イオンがカルシウムイオンである、請求項1〜3のいず
れかに記載の組成物。 - 【請求項5】 グリシルグリシンの濃度が1〜20mM、好ましくは3〜1
5mM、例えば4〜10mM(例えば5〜7mM)である、請求項2〜4のいず
れかに記載の組成物。 - 【請求項6】 B28位のアミノ酸残基がAsp、Lys、Leu、Val
またはAlaであり、B29位のアミノ酸残基がLysまたはProであるヒト
インスリンアナログ;またはdes(B28−B30)、des(B27)またはdes( B30)ヒトインスリンを含む、請求項1〜5のいずれかに記載の組成物。 - 【請求項7】 B28位のアミノ酸残基がAspまたはLysであり、B2
9位のアミノ酸残基がLysまたはPro、好ましくはAspB28ヒトインスリ ンまたはLysB28ProB29ヒトインスリンであるヒトインスリンアナログを含
む、請求項6記載の組成物。 - 【請求項8】 des(B30)ヒトインスリンを含む、請求項6記載の組成 物。
- 【請求項9】 1つまたは1以上の親油性置換基を有するヒトインスリンの
誘導体またはそのアナログ、好ましくはアシル化インスリン(例えば、LysB2 9 のε−アミノ基が、少なくとも6個の炭素原子からなるアシル置換基を含むイ ンスリン誘導体)を含有する、請求項1〜8のいずれかに記載の組成物。 - 【請求項10】 インスリン誘導体が、Nε B29−ミリストイル−des(B3
0)ヒトインスリン、Nε B29−パルミトイル−des(B30)ヒトインスリン、
Nε B29−ミリストイルヒトインスリン、Nε B29−パルミトイル−ヒトインスリ
ン、Nε B28−ミリストイル−LysB28ProB29ヒトインスリン、Nε B29−パ
ルミトイル−LysB28ProB29ヒトインスリン、Nε B30−ミリストイル−T hyB29LysB30ヒトインスリン、Nε B29−パルミトイル−ThyB29LysB3 0 ヒトインスリン、Nε B29−(N−パルミトイル-γ-グルタミル)−des(B30
)ヒトインスリン、Nε B29−(N−リトコリル-γ-グルタミル)−des(B30 )ヒトインスリン、Nε B29−(ω−カルボキシヘプタデカノイル)-des(B30
)ヒトインスリンおよびNε B29−(ω−カルボキシヘプタデカノイル)ヒトイン
スリンからなる群から選択される、請求項9記載の組成物。 - 【請求項11】 インスリン誘導体がNε B29−ミリストイル-des(B30 )ヒトインスリンである、請求項10記載の組成物。
- 【請求項12】 請求項1〜11いずれかに記載のインスリン組成物を含む
、非経口医薬組成物。 - 【請求項13】 ヒトインスリンまたはそのアナログまたは誘導体を含むイ
ンスリン組成物の安定性を改良するための方法であって、該組成物に、グリシル
グリシン、クエン酸塩およびTRISからなる群から選択される少なくとも1つ
の緩衝液、ならびにカルシウム及びマグネシウムからなる群から選択される金属
イオンを添加することを包含し、緩衝液がTRISである場合に、金属イオン濃
度が0.0004〜0.01Mの範囲内にない、該方法。 - 【請求項14】 組成物が請求項2〜11のいずれかに定義されたものとし
て配合(処方)される請求項13記載の方法。
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