JP2002373376A - Ｐｏｓ併用現金自動取引システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】実現性および店舗レイアウトを考慮し、従来の
ＰＯＳ装置と現金自動取引装置を流用しつつ顧客自身で
代金の精算処理を行えるシステムを提供すること。 【解決手段】従来のＰＯＳ装置より印字出力される紙葉
類に顧客番号を印字し、それを顧客が現金自動取引装置
のイメージ読取り機構部に挿入しイメージ認識させるこ
とで、顧客自身が現金自動取引装置にて代金の精算処理
を行えるようにした。 【効果】一体型といった大型の装置を構築することなく
従来のＰＯＳ装置、現金自動取引装置を流用する形で容
易に実現できるため低コスト化を図ることが可能とな
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、コンビニエンスス
トア等で使用されるＰＯＳ装置と、金融機関等で使用さ
れる現金自動取引装置を併用して使用可能にしたＰＯＳ
併用現金自動取引システムに係り、顧客自身で代金の精
算処理を行うシステムに関する。

【０００２】

【従来の技術】特開２０００−２３１６６８号公報記載
のＰＯＳ一体型現金自動取引システムでは、顧客が購入
する商品の代金を精算するチェックアウト時の待ち時間
を短縮して利便性を向上させるため、ＰＯＳ装置と現金
自動取引装置を一体化し商品購入者用現金精算口と銀行
口座からの現金入出金利用者口の二つの現金入出金口を
設ける方法が提案されている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】上記のように、従来技
術ではＰＯＳ装置と現金自動取引装置を一体化すること
により顧客の待ち時間を短縮しようとしているが、結果
的に二つの現金入出金口を設けるなど装置自体を大型化
してしまっているため、店舗内レイアウトに制限が要求
され、コストの面からも実現困難なものとなっている。

【０００４】そこで、本発明の目的は、上記のような従
来の課題を解決し、従来のＰＯＳ装置と現金自動取引装
置を流用しつつ顧客自身で代金の精算処理を行うシステ
ムを提供し、さらには精算処理時の待ち時間を極力短縮
して利便性を向上させ、商品の防犯性も向上できるＰＯ
Ｓ併用現金自動取引システムを提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のＰＯＳ併用現金自動取引システムでは、従
来のＰＯＳ装置より印字出力される紙葉類に顧客番号を
印字し、それを顧客が現金自動取引装置のイメージ読取
り機構部に挿入しイメージ認識させることで、顧客自身
が代金の精算処理を行えるようにしたものである。ま
た、ＰＯＳ装置の操作表示部に顧客番号を表示して精算
処理状態を監視管理することで、現金自動取引装置が空
いた時に精算処理未済者を呼び出せるようにしたもので
ある。さらには、現金自動取引装置より印字出力した紙
葉類を店員にわたすことで、商品の受取りを行うように
したものである。

【０００６】

【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例を図面に
より説明する。

【０００７】図１は、本発明の一実施例を示すＰＯＳ併
用現金取引システムのブロック図である。本実施例によ
るＰＯＳ併用現金自動取引システムは、従来のＰＯＳ装
置および従来の現金自動取引装置のもつ機能を兼ね備え
る。

【０００８】図１の右側１０２〜１０７は通常の現金自
動取引装置が備える機能部であり、図１左側１０９〜１
１２は通常のＰＯＳ装置が備える機能部であり、主制御
部１０１と記憶部１１３と回線制御部１１４と装置電源
部１０８は、上記現金自動取引装置およびＰＯＳ装置の
各々の制御に関する機能部である。

【０００９】すなわちＰＯＳ併用現金自動取引システム
１００は、全体を制御する主制御部１０１と、カード情
報を磁気により読取り制御するカード読取機構部１０２
と、シート情報をイメージにより読取り制御するイメー
ジ読取機構部１０３と明細票・ジャーナルの印字制御を
行う明細票・ジャーナル印字機構部１０４と、紙幣の入
出金制御を行う紙幣入出金機構部１０５と、硬貨の入出
金制御を行う硬貨入出金機構部１０６と、利用者の操作
を案内するガイダンス表示部１０７と、装置全体の給電
制御を行う装置電源部１０８と、購入商品のバーコード
読取りを行うバーコード読取り部１０９と、購入商品精
算集計を行う店員操作制御部１１０と、購入商品の代金
および精算状況を表示する店員操作表示部１１１と、購
入商品名、代金、個数、合計金額、および顧客番号を印
字出力するレシート印字機構部１１２と、顧客情報等を
記憶する記憶部１１３と、データの授受を行う回線制御
部１１４とから構成され、回線制御部１１４は金融機関
ホスト１１５と回線により接続される。

【００１０】図２は、図１におけるＰＯＳ併用現金自動
取引システムの一実施例であるコンビニエンスストアで
の購入商品代金精算処理の流れを示す平面図である。

【００１１】図２では、顧客２０１が店員２０２に購入
商品を手渡し、顧客２０１自身で代金の精算処理を行っ
た後、別の店員２０３より購入商品を受取って退出する
までの状況を示している。

【００１２】図３は、ＰＯＳ装置２０５店員操作表示部
１１１顧客番号を表示した場合の一実施例である。

【００１３】図４は、現金自動取引装置２０６の斜視図
である。

【００１４】図５は、顧客２０１が現金自動取引装置２
０６にて購入商品の代金精算処理を行う場合のフローチ
ャートである。また図６は、顧客２０１が図５の通り購
入商品の代金生産処理を開始する時に、現金自動取引装
置２０６がガイダンス表示部１０７に表示している初期
ガイダンスの表示例である。

【００１５】図２において、店舗出入口２０９より入店
した顧客２０１は、商品陳列棚２１０より購入しようと
する商品を選び、店員２０２の待つチェックカウンター
２０４まで行き商品を差し出す。店員２０２は、チェッ
クカウンター２０４に差し出された商品を受取り、ＰＯ
Ｓ装置２０５のバーコード読取り部１０９により商品の
バーコードを読取り、商品の特定を図る。チェックした
商品に対応し、ＰＯＳ装置２０５は同時にその商品名と
代金を店員操作表示部１１１に表示し、商品をチェック
する毎に代金は合計金額欄に加算されていく。全ての商
品のチェックが終了し、店員２０２が店員操作制御部１
１０によりチェック完了操作を行うと、本結果は、次に
顧客２０１が現金自動取引装置２０６にて代金の精算処
理を行う時の顧客情報として顧客番号と共に記憶部１１
３に記憶され、同時に図３に示す店員操作表示部１１１
の顧客番号表示部３０１に、顧客２０１の顧客番号が表
示される。ここで、顧客番号表示部３０１は現金自動取
引装置２０６にて代金の精算処理を完了していない顧客
の顧客番号を表示するよう作られており、つまり顧客番
号が表示された顧客２０１は、現金自動取引装置２０６
にて代金の精算処理が未済であることになり、本情報は
店員２０２によって容易に監視が可能となる。また、現
金自動取引装置２０６を銀行口座の入出金利用者が使用
中であったり、前の商品購入者が精算処理中であった場
合、顧客２０１は店内または店外にて適当に時間を費や
すことで、現金自動取引装置２０６が混雑していない好
きな時に精算処理を行うことができるため、商品を持っ
たまま列に並ぶ必要は無くなり、現金自動取引装置２０
６の混雑状況を店員２０２が見ておき、空いた時に顧客
２０１ほか代金の精算処理が未済である顧客を呼んで知
らせることができるため、待ち時間も最小限に抑えるこ
とができ顧客へのサービス向上につながる。さらに顧客
番号表示部３０１は、表示エリアを考慮し顧客番号をタ
ッチパネルまたは操作ボタンによりスクロールさせるこ
とが可能なスクロール機能３０２を持つことも特徴の１
つである。

【００１６】上記顧客番号表示部３０１に顧客２０１の
顧客番号が表示されると、続いて上記顧客情報が精算券
としてレシート印字機構部１１２より印字出力され、店
員２０２は出力された精算券を商品と引き換えに顧客２
０２に渡す。図７は精算券の一例を示す図である。精算
券７０１は例えば図示のごとく店情報７０２と、顧客番
号情報７０３と、顧客購入商品情報７０４にて構成さ
れ、イメージ読取り機構部１０３には精算券７０１のフ
ォーマット情報が記憶されており、イメージ読取り機構
部１０３にてイメージ認識可能な媒体および印刷となっ
ている。顧客２０１は精算券７０１を持って現金自動取
引装置２０６まで移動し、精算券７０１を図４に示す現
金自動取引装置２０６のイメージ読取り機構部１０３に
挿入するかまたは現金自動取引装置２０６のガイダンス
表示部１０７の図６に示す初期ガイダンス画面６０１よ
り「ご精算」キー６０２を選択押下して、図５に示す順
序で代金の精算処理を開始する。

【００１７】図５において、まず顧客２０１が初期ガイ
ダンス画面６０１より「ご精算」キー６０１を選択押下
して代金の精算処理を開始した場合（ステップ５０１）
は、現金自動取引装置２０６はまず顧客情報を特定する
ために精算券７０１の挿入を誘導するガイダンスを表示
して、イメージ読取り機構部１０３への精算券７０１の
挿入を待つ。顧客２０１が精算券７０１を挿入する（ス
テップ５０２）と、イメージ読取り機構部１０３は記憶
している精算券７０１のフォーマット情報より顧客２０
１の顧客番号を認識して、記憶部１１３に記憶している
同一の顧客番号を検索するとともに、それに対応する顧
客情報をもとにガイダンス表示部１０７に精算内容を顧
客２０１に確認させるための確認ガイダンスを表示（ス
テップ５０３）する。顧客２０１が精算内容を確認して
「確認」キーを押下すると、支払いを現金にて行うのか
それとも銀行口座のキャッシュカード等カードにて行う
のかの選択ガイダンスを表示（ステップ５０４）して、
顧客２０１が「現金」を選択したならば、紙幣の紙幣入
出金機構部１０５への投入または硬貨の硬貨入出金機構
部１０６への投入を誘導するガイダンスを表示して、顧
客２０１が現金を投入すると計数−確認処理（ステップ
５０５）が開始される。現金計数の結果顧客２０１が投
入した現金が精算代金と同額もしくはそれ以上であった
場合にのみ確認ガイダンスを表示して、顧客２０１の
「確認」キー押下により精算処理が成立する。これに伴
い、それまで記憶部１１３に記憶されていた顧客２０１
の顧客情報はクリアされ、ＰＯＳ装置２０５の店員操作
表示部１１１の顧客番号表示部３０１に表示していた顧
客番号は消去される。その後おつりがある場合には、顧
客２０１はおつりを受取り（ステップ５０６）、最後に
明細票・ジャーナル印字機構部１０４より印字出力され
た精算完了票を受取って（ステップ５０７）、現金自動
取引装置２０６での精算処理が完了する。なお、明細票
・ジャーナル印字機構部１０４より印字出力された精算
完了票には、少なくとも顧客番号情報、購入商品情報が
印字されており、顧客２０１がこの精算完了票を持って
受取りカウンター２０８に差し出すと、店員２０２にて
チェックされベルトコンベヤ２０７を通って別の店員２
０３に渡り店員２０３にて袋詰めされた商品が精算完了
票と引き換えに顧客２０１に手渡される。商品を受取っ
た顧客２０１は、店舗出入口２０９より退出する。この
ように、精算完了票と引き換えに商品を渡すこととした
ことで、顧客が精算処理未済のまま商品を持って店舗外
へ出ることは無くなり、商品の防犯性向上につながる。

【００１８】顧客２０１が店員２０２より受取った精算
券７０１をイメージ読取り機構部１０３に挿入して代金
の精算処理を開始した場合（ステップ５０８）は、顧客
２０１は、現金自動取引装置２０６のガイダンス表示部
１０７の初期ガイダンス画面６０１より「ご精算」キー
６０２を選択押下することなく、イメージ読取り機構部
１０３は記憶している精算券７０１のフォーマット情報
より顧客２０１の顧客番号を認識して記憶部１１３に記
憶している同一の顧客番号を検索するとともに、それに
対応する顧客情報をもとにガイダンス表示部１０７に精
算内容を顧客２０１に確認させるための確認ガイダンス
を表示（ステップ５０３）する。以降の操作は、上記顧
客２０１が初期ガイダンス画面６０１より「ご精算」キ
ー６０１を選択押下して代金の精算処理を開始した場合
に同じである。

【００１９】また、支払いを現金にて行うのか、それと
も銀行口座のキャッシュカード等カードにて行うのかの
選択ガイダンスを表示するステップ５０４において、顧
客２０１が「カード」を選択した場合は、現金自動取引
装置２０６は顧客カード情報を特定するためにカードの
挿入を誘導するガイダンスを表示してカード読取り機構
部１０２へのカードの挿入を待つ。顧客２０１がカード
を挿入（ステップ５０９）し、挿入したカードの暗証番
号を入力（ステップ５１０）すると現金自動取引装置２
０６はカード読取り機構部１０２にて読み取った磁気ス
トライプ情報を主制御部１０１を通して回線制御部１１
４より金融機関ホスト１１５に問合せ（ステップ５１
１）を行い顧客カード情報を入手する。精算処理が成立
する条件が整っていれば現金自動取引装置２０６は精算
処理を行い、精算処理後残高等結果をガイダンスに表示
（ステップ５１２）して精算処理を成立させる。以降の
操作は、上記顧客２０１が初期ガイダンス画面６０１よ
り「ご精算」キー６０１を選択押下して代金の精算処理
を開始した場合に同じである。

【００２０】ところで、精算券７０１は上記の様に従来
のＰＯＳ装置に具備されたレシート印字機構部１１２よ
り印字出力されたものでなくても、例えば金融機関取引
サービス等に使用される図示しない振込券のような厚紙
の裏に磁気ストライプをもったカード状のものであった
としても問題はない。その場合は従来のＰＯＳ装置に図
示しない精算券発行機構部を装備し、バーコード読取り
部１０９により読み取られた商品の顧客情報等を精算券
発行機構部にて磁気ストライプに書込み、精算券を発行
する。発行された精算券を商品と引き換えに顧客に渡
し、顧客は現金自動取引装置２０６のカード読取り機構
部１０２に挿入して代金の精算処理を開始することとな
る。

【００２１】なお、本発明は本実施例で説明したコンビ
ニエンスストアに限定されるものでなく、処理要求に応
じて予め定められた処理を行う複数の処理部や機構部を
備えた種々分野に配置された装置全てに適用できるもの
である。本発明は前記実施例の配置や動作に限定される
ものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々に変更
可能であることは勿論である。

【００２２】

【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
従来のＰＯＳ装置で印字出力された紙葉類をそのまま現
金自動取引装置に使用して精算処理を行うようにしたの
で、一体型といった大型の装置を構築することなく従来
のＰＯＳ装置、現金自動取引装置を流用する形で容易に
実現できるため低コスト化を図ることが可能となる。ま
た、ＰＯＳ装置の店員操作表示部に顧客番号表示部を設
けたので、店員にて精算処理未済者の有無が常時監視管
理でき、現金自動取引装置が空いた時に店員が顧客を呼
んで知らせることができるため待ち時間を最小限に抑え
ることができ顧客へのサービス向上につながる。また、
精算完了票と引き換えに商品を渡すこととしたので顧客
が精算処理未済のまま商品を持って店舗外へ出ることは
無くなるため商品の防犯性向上につながる。

【図面の簡単な説明】

【図１】ＰＯＳ併用現金取引システムのブロック図であ
る。

【図２】図１におけるＰＯＳ併用現金自動取引システム
のコンビニエンスストアでの購入商品代金精算処理の流
れを示す平面図である。

【図３】店員操作表示部に顧客番号を表示した場合の一
実施例を示す図である。

【図４】現金自動取引装置２０６の斜視図である。

【図５】現金自動取引装置にて購入商品の代金精算処理
を行う場合のフローチャートである。

【図６】ガイダンス表示部の初期ガイダンスの表示例を
示す図である。

【図７】精算券の一例を示す図である。

【符号の説明】

１００…ＰＯＳ併用現金自動取引システム、１０１…主
制御部、１０２…カード読取機構部、１０３…イメージ
読取り機構部、１０４…明細票・ジャーナル印字機構
部、１０５…紙幣入出金機構部、１０６…硬貨入出金機
構部、１０７…ガイダンス表示部、１０８…装置電源
部、１０９…バーコード読取部、１１０…店員操作制御
部、１１１…店員操作表示部、１１２…レシート印字機
構部、１１３…記憶部、１１４…回線制御部、１１５…
金融機関ホスト、２０１…顧客、２０２，２０３…店
員、２０４…チェックカウンター、２０５…ＰＯＳ装
置、２０６…現金自動取引装置、２０７…ベルトコンベ
ヤ、２０８…受取りカウンター、２０９…店舗出入口、
３０１…顧客番号表示部、３０２…スクロール機能、６
０１…初期ガイダンス画面、６０２…「精算」キー、７
０１…精算券、７０２…店情報、７０３…顧客番号情
報、７０４…顧客購入商品情報

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁷ 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考） Ｇ０７Ｄ 9/00 ４５１ Ｇ０７Ｄ 9/00 ４５１Ｃ 13/00 Ｇ０７Ｇ 1/00 ３３１Ｚ Ｇ０７Ｆ 19/00 1/06 Ｅ Ｇ０７Ｇ 1/00 ３３１ 1/14 1/06 Ｇ０７Ｄ 9/00 ３２１Ｃ 1/14

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ＰＯＳ操作およびレジの入出金取扱等を
   制御するＰＯＳ操作制御手段を具備したＰＯＳ装置と、
   銀行口座から現金を入出金する利用者の操作により動作
   する現金処理制御手段を具備した現金自動取引装置とを
   併用して処理するＰＯＳ併用現金自動取引システムにお
   いて、ＰＯＳ装置より印字出力した紙葉類を、現金自動
   取引装置に使用して精算処理することを特徴とするＰＯ
   Ｓ併用現金自動取引システム。
2. 【請求項２】 請求項１に記載のＰＯＳ併用現金自動取
   引システムにおいて、ＰＯＳ装置の操作表示手段に顧客
   番号を表示して精算処理状態を監視管理することを特徴
   とするＰＯＳ併用現金自動取引システム。
3. 【請求項３】 請求項１または２に記載のＰＯＳ併用現
   金自動取引システムにおいて、現金自動取引装置より印
   字出力した紙葉類を、商品の受取り手段としたことを特
   徴とするＰＯＳ併用現金自動取引システム。