JP2002372559A - 表面電位検出センサ及び表面電位検出装置 - Google Patents

表面電位検出センサ及び表面電位検出装置

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JP2002372559A
JP2002372559A JP2001181688A JP2001181688A JP2002372559A JP 2002372559 A JP2002372559 A JP 2002372559A JP 2001181688 A JP2001181688 A JP 2001181688A JP 2001181688 A JP2001181688 A JP 2001181688A JP 2002372559 A JP2002372559 A JP 2002372559A
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distance
potential
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JP2001181688A
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Takashi Urano
高志 浦野
Tsutomu Kotani
勉 小谷
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TDK Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】被測定体との距離が変動した場合であっても、
被測定体の電位を正確に検出することができる表面電位
検出センサ及び表面電位検出装置を提供する。 【解決手段】表面電位検出センサ1は、電位検知電極1
1と、距離検知電極12と、第1のシールドケース13
と、第2のシールドケース14とを含む。第1のシール
ドケース13は、第1の検知窓15を含む。電位検知電
極11は、第1のシールドケース13の内部に収納さ
れ、前記第1の検知窓15に対応して設けられている。
第2のシールドケース14は、第2の検知窓16を含
む。距離検知電極12は、第2のシールドケース14の
内部に収納され、第2の検知窓16に対応して設けられ
ている。第1のシールドケース13及び第2のシールド
ケース14は、互いに電気的に絶縁され、機械的に結合
されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表面電位検出セン
サ及び表面電位検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の表面電位検出装置は、例えば、
複写機やレーザビームプリンタ等において、被測定面で
ある感光ドラムの表面電位を非接触で検出する手段とし
て用いられる。この種の表面電位検出装置は、検知電極
と感光ドラムとの間の電界を、音叉で機械的に断続する
ことにより、感光ドラムの表面電位に対応した交流信号
を得る。そして、この交流信号を処理することにより、
感光ドラムの表面電位を検出する。
【0003】表面電位を非接触で検出する表面電位検出
装置は、検知電極と感光ドラムとの距離が変動すると、
表面電位の検出値に誤差が生じる。このため、検知電極
を高い精度で基準位置に取付け、検知電極と感光ドラム
との距離が所定の値になるようにする必要があり、組立
の困難性を招く。しかも、基準位置からの検知電極のず
れを、長期にわたってゼロに維持することは、実際的に
不可能であることを考えると、事実上、検出誤差を回避
することができない。
【0004】検知電極と感光ドラムとの間の距離変動に
伴う測定誤差を回避する手段として、特公平3−646
7号公報は、検知電極に高電圧をフィードバックするこ
とにより、検知電極と感光ドラムとの距離が変動した場
合でも、表面電位の検出値に誤差が生じないようにした
表面電位検出装置を開示している。
【0005】しかし、この表面電位検出装置は、高電圧
をフィードバックする必要があるため、回路構成が複雑
になるとともに、大型で高価な高耐電圧部品が必要にな
るという問題がある。
【0006】また、米国特許第4797620号明細書
は、音叉の機械的振動の振幅を小さくすることにより、
検知電極と感光ドラムとの距離が変動した場合でも、表
面電位の検出値に誤差が生じないようにした表面電位検
出装置を開示している。
【0007】しかし、この表面電位検出装置では、音叉
の機械的振動の振幅を小さくしているので、検出感度が
低くなり、S/N比を大きくすることができないという
問題がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、被測
定体との距離が変動した場合であっても、被測定体の電
位を正確に検出することができる表面電位検出センサ及
び表面電位検出装置を提供することである。
【0009】本発明のもう一つの課題は、被測定体の電
位を高い感度で検出できる表面電位検出センサ及び表面
電位検出装置を提供することである。
【0010】本発明の更にもう一つの課題は、簡単な回
路構成を持つ表面電位検出センサ及び表面電位検出装置
を提供することである。
【0011】本発明の更にもう一つの課題は、小型で、
軽量な表面電位検出センサ及び表面電位検出装置を提供
することである。
【0012】本発明の更にもう一つの課題は、高耐圧部
品を使用しない安価な表面電位検出センサ及び表面電位
検出装置を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ため、本発明に係る表面電位検出センサは、電位検知電
極と、距離検知電極と、第1のシールドケースと、第2
のシールドケースとを含む。前記第1のシールドケース
は、第1の検知窓を含む。前記電位検知電極は、前記第
1のシールドケースの内部に収納され、前記第1の検知
窓に対応して設けられている。前記第2のシールドケー
スは、第2の検知窓を含む。前記距離検知電極は、前記
第2のシールドケースの内部に収納され、前記第2の検
知窓に対応して設けられている。前記第1のシールドケ
ース及び前記第2のシールドケースは、互いに電気的に
絶縁され、機械的に結合されている。
【0014】本発明に係る表面電位検出センサは、電位
検知電極と距離検知電極とを含む。電位検知電極から
は、被測定体との距離に対応する距離成分と被測定体の
電位に対応する電位成分とを含む電位距離信号が出力さ
れる。距離検知電極からは、被測定体との距離に対応す
る距離信号が出力される。このため、表面電位検出セン
サと前記被測定体との距離が変動した場合であっても、
距離信号を用いて、電位距離信号から距離成分を除去
し、被測定体の電位に対応する信号を生成できるので、
被測定体の電位を距離依存性を有することなく正確に検
出することができる。
【0015】特に、本発明に係る表面電位検出センサ
は、電位検知電極が収納された第1のシールドケース
と、距離検知電極が収納された第2のシールドケースと
を機械的に結合しているので、距離検知電極と被測定体
との相対距離が、電位検知電極と被測定体との相対距離
と同時に変化する。したがって、距離検知電極で得られ
た距離信号と、電位検知電極で得られた電位距離信号の
距離成分とは同じ距離を示すことになる。このため、電
位距離信号の距離成分を距離信号によって確実に除去
し、被測定体の電位を、距離依存性を有することなく正
確に検出することができる。
【0016】また、本発明に係る表面電位検出センサ
は、第1のシールドケースと第2のシールドケースとが
電気的に絶縁されているので、第1のシールドケースと
第2のシールドケースとを別々の電位に接地することが
できる。このため、第1のシールドケースに収納された
電位検知電極と、第2のシールドケースに収納された距
離検知電極との相互干渉を回避し、被測定体の電位を正
確に検出することができる。
【0017】また、本発明に係る表面電位検出センサ
は、電位検知電極が第1のシールドケースに収納され、
距離検知電極が第2のシールドケースに収納されている
ので、これらの各検知電極が、ノイズの影響を受けにく
くなり、S/N比が大きくなる。
【0018】しかも、上記構成によれば、高電圧をフィ
ードバックする必要がなくなるので、回路構成が簡単に
なるとともに、大型で高価な高耐電圧部品、例えば,高
圧発生用トランス、整流用の高耐圧ダイオード、整流用
の高耐圧コンデンサ、DC/DCコンバータ用高耐圧ト
ランスが不要になる。このため、本発明に係る表面電位
検出センサは、小型で安価な低耐圧部品、例えば、耐圧
が数十V程度の表面実装型部品を用いた簡単な回路で構
成することができ、表面電位検出センサが小型、軽量に
なり、安価になる。
【0019】また、本発明に係る表面電位検出センサ
は、前記電位検知電極と前記被測定体との間の容量を大
きな振幅で振動させることができるので、検出感度が高
くなり、S/N比が大きくなる。
【0020】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係る表面電位検出
センサを用いた表面電位検出装置の使用状態における構
成を概略的に示す図である。図1において、表面電位検
出装置10は、表面電位検出センサ1と、信号処理回路
20とを含む。表面電位検出センサ1は、電位検知電極
11と、距離検知電極12と、第1のシールドケース1
3と、第2のシールドケース14と、絶縁体400とを
含む。第1のシールドケース13は、第1の検知窓15
を含む。第2のシールドケース14は、第2の検知窓1
6を含む。
【0021】第1のシールドケース13及び第2のシー
ルドケース14は、絶縁体400により、互いに電気的
に絶縁され、かつ、機械的に結合されている。
【0022】電位検知電極11は、被測定体40の被測
定面Sの表面電位Vsを、非接触状態で測定すべく、被
測定面Sと対向するように配置され、被測定面Sに容量
結合されている。電位検知電極11は、第1のシールド
ケース13の内部に収納され、第1の検知窓15に対応
して設けられている。被測定体40は、感光体ドラム、
帯電した絶縁フィルム等である。帯電した絶縁フィルム
の電位を測定する場合には、接触状態で用い得る。
【0023】距離検知電極12は、被測定面Sとの距離
を、非接触状態で測定すべく、被測定面Sと対向するよ
うに配置され、被測定面Sに容量結合されている。距離
検知電極12は、第2のシールドケース14の内部に収
納され、第2の検知窓16に対応して設けられている。
【0024】表面電位検出センサ1の電位検知電極11
からは、電位検知電極11と被測定面Sとの距離に対応
する距離成分と、被測定面Sの電位に対応する電位成分
とを含む電位距離信号s1が出力される。距離検知電極
12からは、距離検知電極12と被測定面Sとの距離に
対応する距離信号s2が出力される。
【0025】信号処理回路20は、表面電位検出センサ
1から電位距離信号s1と距離信号s2とが入力され
る。信号処理回路20は、距離信号s2を用いて、電位
距離信号s1から距離成分を除去し、被測定面Sの電位
に対応する信号s3を生成する。
【0026】したがって、電位検知電極11と被測定面
Sとの距離が変動した場合であっても、距離信号s2を
用いて、電位距離信号s1から距離成分を除去し、被測
定面Sの電位に対応する信号s3を生成できるので、被
測定面Sの電位Vsを距離依存性を有することなく正確
に検出することができる。
【0027】特に、本実施例に係る表面電位検出センサ
は、電位検知電極11が収納された第1のシールドケー
ス13と、距離検知電極12が収納された第2のシール
ドケース14とを機械的に結合してあるので、距離検知
電極12と被測定面Sとの相対距離が電位検知電極11
と被測定面Sとの相対距離と同時に変化する。したがっ
て、距離検知電極12で得られた距離信号s2と、電位
検知電極11で得られた電位距離信号s1の距離成分と
は同じ距離を示すことになる。このため、電位距離信号
s1の距離成分を距離信号s2によって除去し、被測定
体の電位を距離依存性を有することなく正確に検出する
ことができる。
【0028】また、本発明に係る表面電位検出センサ
は、第1のシールドケース13と第2のシールドケース
14とが電気的に絶縁されているので、第1のシールド
ケース13と第2のシールドケース14とを別々の電位
に接地することができる。このため、第1のシールドケ
ース13に収納された電位検知電極11と、第2のシー
ルドケース14に収納された距離検知電極12との相互
干渉を回避し、被測定体の電位を正確に検出することが
できる。
【0029】また、本発明に係る表面電位検出センサ
は、電位検知電極11が第1のシールドケース13に収
納され、距離検知電極12が第2のシールドケース14
に収納されているので、電位検知電極11及び距離検知
電極12がノイズの影響を受けにくくなり、S/N比が
大きくなる。
【0030】しかも、上記構成によれば、高電圧をフィ
ードバックする必要がなくなるので、回路構成が簡単に
なるとともに、大型で高価な高耐電圧部品、例えば,高
圧発生用トランス、整流用の高耐圧ダイオード、整流用
の高耐圧コンデンサ、DC/DCコンバータ用高耐圧ト
ランスが不要になる。このため、本実施例に係る表面電
位検出センサを用いた表面電位検出装置は、小型で安価
な低耐圧部品、例えば、耐圧が数十V程度の表面実装型
部品を用いた簡単な回路で構成することができ、表面電
位検出センサを用いた表面電位検出装置が小型、軽量に
なり、安価になる。
【0031】また、本実施例に係る表面電位検出センサ
を用いた表面電位検出装置は、電位検知電極11と被測
定面Sとの間の容量を大きな振幅で振動させることがで
きるので、検出感度が高くなり、S/N比が大きくな
る。
【0032】本実施例に係る表面電位検出センサにおい
て、第1のシールドケース13及び第2のシールドケー
ス14は、金属平板で構成してもよいし、高周波の電波
が進入しない程度に細かい金属メッシュで構成してもよ
い。また、信号処理回路20は、受動回路素子、能動回
路素子を用いて構成した専用回路として構成してもよい
し、その一部または全部をコンピュータによって構成し
てもよい。また、電位検知電極11及び距離検知電極1
2の形状は任意であり、板状、線状、円形状、矩形状な
ど、多様な態様を採用し得る。更に、電位検知電極11
及び距離検知電極12の構造についても、それが、所定
の要求特性を満たすものである限り、特に限定はない。
例えば、電位検知電極11は、チョッパ型のものであっ
てもよいし、電子回路的手法により結合容量を変化させ
るものであってもよい。更に、被測定面Sは、一般に
は、感光体ドラムの表面であるが、静電帯電したプラス
チックフィルムの表面であることもある。
【0033】また、表面電位検出センサ1及び信号処理
回路20は、別々に構成してもよいし、信号処理回路2
0の一部又は全部を表面電位検出センサ1の内部に設け
てもよい。
【0034】図2は図1に示した表面電位検出センサ及
び表面電位検出装置の更に具体的な実施例を示す分解斜
視図、図3は図2に示した表面電位検出センサ及び表面
電位検出装置の断面図、図4は図2に示した表面電位検
出装置の一部の構成を更に具体的に示す斜視図である。
【0035】図2、3において、信号処理回路20は、
表面電位検出センサ1の内部に設けられている。表面電
位検出センサ1は、電位検知電極11と、距離検知電極
12と、第1のシールドケース13と、第2のシールド
ケース14と、回路基板19と、絶縁体400とを含
む。信号処理回路20は、回路を構成する電子部品(図
示せず)と、図4に示すメカニカルチョッパ216とを
含む。メカニカルチョッパ216は、音叉部を構成すべ
く、対向して配置された2つの脚に貼付けられた圧電素
子217、218を含む。
【0036】第1のシールドケース13は、金属平板で
構成された第1の上蓋131と、第1の下蓋132とか
らなり、第1の検知窓15と、第1の切欠き17とを含
む。第2のシールドケース14は、金属平板で構成され
た第2の上蓋141と第2の下蓋142とからなり、第
2の検知窓16と、第2の切欠き18とを含む。回路基
板19は、1枚の基板でなる。この回路基板19は、第
1の基板部191と、第2の基板部192と、連結部1
93とを含み、連結部193が第1の基板部191と第
2の基板部192とを連結している。
【0037】第1の検知窓15は、第1のシールドケー
ス13の側面134に形成され、第2の検知窓16は、
第2のシールドケース14の側面144に形成され、第
1の検知窓15及び第2の検知窓16は、同一面側に形
成されている。電位検知電極11は、第1の検知窓15
に対応して設けられ、距離検知電極12は、第2の検知
窓16に対応して設けられている。メカニカルチョッパ
216は、電位検知電極11と第1の検知窓15との間
に設けられている。
【0038】第1のシールドケース13及び第2のシー
ルドケース14は、絶縁体400を介して、第1のシー
ルドケース13の側面133と、第2のシールドケース
14の側面143とが対向するように配置されている。
第1の切欠き17は、側面133における側面134か
ら遠い側に設けられている。第2の切欠き18は側面1
43における側面144から遠い側に設けられている。
【0039】回路基板19は、片面にのみ、回路を構成
する電子部品が搭載され、回路パターンが形成されてい
る。回路基板19は、第1の切欠き17と第2の切欠き
18とをまたいで設けられ、第1の下蓋132の開口面
には、第1の基板部191が配置されている。第2の下
蓋142の開口面には、第2の基板部192が配置され
ている。連結部193は、第1の切欠き17と第2の切
欠き18とに対応して配置されている。
【0040】第1のシールドケース13は、第1の上蓋
131の開口面と第1の下蓋132の開口面とが向合う
ように重合わされている。第2のシールドケース14
は、第2の上蓋141の開口面と第2の下蓋142の開
口面とが向合うように重合わされている。電位検知電極
11、メカニカルチョッパ216及び第1の基板部19
1は、第1のシールドケース13の内部に収納され、距
離検知電極12及び第2の基板部192は、第2のシー
ルドケース14の内部に収納されている。
【0041】本実施例に係る表面電位検出センサは、回
路基板19が第1のシールドケース13と第2のシール
ドケース14との間隔を保持しているので、両者を電気
的に絶縁しつつ、機械的に結合することができる。
【0042】また、本実施例に係る表面電位検出センサ
は、側面133と側面143との間に絶縁体400が設
けられているので、外部から与えられた応力により回路
基板19が撓んだ場合でも、第1のシールドケース13
と第2のシールドケース14とが接触することがなく、
両者の絶縁を確実に保つことができる。
【0043】また、本実施例に係る表面電位検出センサ
を用いた表面電位検出装置は、切欠き17、18が設け
られているので、第1のシールドケース13及び第2の
シールドケース14を回路基板19に、容易に位置決め
することができる。
【0044】また、本実施例に係る表面電位検出センサ
を用いた表面電位検出装置は、切欠き17、18が検知
窓15、16から遠い部分に設けられているので、ノイ
ズの影響を受けにくくなり、S/N比が大きくなる。
【0045】また、本実施例に係る表面電位検出センサ
を用いた表面電位検出装置は、回路基板19の連結部1
93を小さくすることにより、切欠き17、18を小さ
くすることができる。このため、切欠き17、18から
電波が進入しにくくなるので、ノイズの影響を受けにく
くなり、S/N比が大きくなる。
【0046】また、本実施例に係る表面電位検出センサ
を用いた表面電位検出装置は、回路を構成する電子部品
が同一の回路基板に搭載されているので、回路基板に電
子部品を搭載する作業が容易になる。
【0047】また、本実施例に係る表面電位検出センサ
を用いた表面電位検出装置は、回路を構成する電子部品
が同一の回路基板に搭載されているので、回路パターン
による配線が可能となり、コネクタや、ワイヤを用いる
必要がなくなる。このため、部品点数を減らすことがで
き、低コスト化を図ることができる。また、コネクタ
や、ワイヤを用いる必要がなくなるので、線路から生じ
るノイズを低減することができ、S/N比が大きくな
る。
【0048】また、実施例に示すように、電位検知電極
11と距離検知電極12との距離は、小さくすることが
好ましい。電位検知電極11と距離検知電極12との距
離が小さい場合には、電位検知電極11と被測定面Sと
の間の相対距離と、距離検知電極12と被測定面Sとの
間の相対距離との差が小さくなるので、検出精度が高く
なる。
【0049】図5は、本発明に係る表面電位検出センサ
の別の実施例を示す部分断面拡大図であり、距離検知電
極と第2のシールドケースとを拡大した図である。図5
においては、図1〜図4に現れた構成部分と同一の構成
部分については、同一の参照符号を付してある。
【0050】図5に示す表面電位検出センサは、図1〜
図4に示した構成に加えて、誘電体510を含む。誘電
体510は、第2のシールドケース14の内側及び外側
から第2の検知窓16を塞いで設けられている。距離検
知電極12は、誘電体510の表面に形成され、誘電体
510と一体化されている。誘電体510は、有機系、
無機系、複合系のいずれであってもよい。
【0051】本実施例に係る表面電位検出センサは、誘
電体510が第2の検知窓16を塞いでいるので、第2
のシールドケース14の内部を塵や湿度等から保護する
ことができる。
【0052】また、本実施例に係る表面電位検出センサ
は、距離検知電極12と被測定面Sとの間に誘電体51
0が設けられている。このため、距離検知電極12と被
測定面Sとの間の誘電率が大きくなり、検出精度が向上
する。
【0053】また、本実施例に係る表面電位検出センサ
は、第2の検知窓16に備えられた誘電体510の表面
に距離検知電極12を形成しているので、距離検知電極
12の取付けが容易になる。
【0054】また、本実施例に係る表面電位検出センサ
は、第2の検知窓16に備えられた誘電体510の表面
に距離検知電極12を形成しているので、距離検知電極
12の取付け精度にばらつきが生じにくくなり、検出精
度が向上する。
【0055】図6は、本発明に係る表面電位検出センサ
の更に別の実施例を示す部分断面拡大図であり、距離検
知電極と第2のシールドケースとを拡大した図である。
図6においては、図5に現れた構成部分と同一の構成部
分については、同一の参照符号を付してある。
【0056】図6に示す表面電位検出センサは、図5に
示した誘電体510に替えて誘電体520を含む。誘電
体520は、第2のシールドケース14の内側から検知
窓15を塞いで設けられている。そして、距離検知電極
12は、誘電体520の表面に形成されされ、誘電体5
20と一体化されている。
【0057】本実施例に係る表面電位検出センサは、図
5に示した表面電位検出センサと同様の構成を有するた
め、同様の作用効果を奏することができる。
【0058】図7は本発明に係る表面電位検出センサを
用いた表面電位検出装置の更に別の実施例を示す分解斜
視図である。図8は、図7に示した表面電位検出装置の
断面図である。
【0059】図7、8においては、図1〜図4に現れた
構成部分と同一の構成部分については、同一の参照符号
を付してある。図7、図8に示す表面電位検出装置は、
図1〜図4に示した構成に加えて、絶縁基板60とねじ
70と金属部材80とを含む。
【0060】絶縁基板60は、剛性の高い基板であり、
一方面にエンボス61が形成されている。第1の下蓋1
32、第2の下蓋142には、エンボス61に対応する
穴が形成されている。回路基板19には、ねじ70に対
応する穴が形成されている。
【0061】そして、本実施例に係る表面電位検出セン
サを用いた表面電位検出装置は、第1の下蓋132、第
2の下蓋142に形成された穴とエンボス61とが対応
するように、第1の下蓋132及び第2の下蓋142が
絶縁基板60に搭載され、接着剤等で固定されている。
回路基板19は、エンボス61の上に搭載され、エンボ
ス61にはめ込まれたねじ70で固定される。
【0062】メカニカルチョッパ216は、金属部材8
0を介して第1の下蓋132に固定され、第1の下蓋1
32と電気的に接続される。そして、第1の下蓋132
及び第2の下蓋142に、第1の上蓋131及び第2の
上蓋141が重合わされる。
【0063】本実施例に係る表面電位検出装置は、回路
基板19がエンボス61を介して第1の下蓋132及び
第2の下蓋142に搭載されているので、回路基板19
の両面に回路を構成する電子部品を搭載し、回路パター
ンを形成することができる。
【0064】また、本実施例に係る表面電位検出装置
は、絶縁基板60が剛性を有するため、外部から応力が
加えられた場合であっても、表面電位検出センサを用い
た表面電位検出装置が撓むことがない。
【0065】図9は、図1に示した表面電位検出装置の
構成を更に具体的に示すブロック図、図10は、図9に
示した表面電位検出装置の一部の構成を更に具体的に示
す回路図である。
【0066】図9において、信号処理回路20は、電位
検出回路21と、変位検出回路22と、演算回路23と
を含む。電位検出回路21は、インピーダンス変換回路
211と、第1の増幅器212と、第1の整流平滑回路
213と、第1のレベルシフト回路214と、変調信号
発生回路215と、メカニカルチョッパ216とを含
む。変位検出回路22は、信号発生器221と、非反転
増幅回路222と、第2の増幅器223と、第2の整流
平滑回路224と、減算回路225と、第2のレベルシ
フト回路226と、第1の除算回路227とを含む。
【0067】図10に示す信号発生器221は、オペア
ンプA1と、抵抗R1、R2と、信号源VGとを含む。
信号源VGの一端は接地電位である第1基準電位GND
1に接地されている。オペアンプA1は、非反転入力端
子が接地されている。オペアンプA1の反転入力端子
は、抵抗R1を介して信号源VGの他端に接続されると
ともに、抵抗R2を介して出力端子に接続されている。
オペアンプA1の出力端子は、信号発生器221の出力
端子となる。
【0068】非反転増幅回路222は、オペアンプA2
と、抵抗R3とを含む。オペアンプA2の反転入力端子
は、距離検知電極12に接続されるとともに、抵抗R3
を介して出力端子に接続されている。オペアンプA2の
非反転入力端子は信号発生器221の出力端子に接続さ
れている。オペアンプA2の出力端子は、非反転増幅回
路222の出力端子となる。
【0069】回路を構成する電子部品であるインピーダ
ンス変換回路211、第1の増幅器212、第1の整流
平滑回路213、第1のレベルシフト回路214、変調
信号発生回路215、信号発生器221、非反転増幅回
路222、第2の増幅器223、第2の整流平滑回路2
24、減算回路225、第2のレベルシフト回路22
6、第1の除算回路227、演算回路23は、回路基板
19の片面に搭載されている。
【0070】そして、インピーダンス変換回路211、
第1の増幅器212、第1の整流平滑回路213、第1
のレベルシフト回路214、変調信号発生回路215、
信号発生器221、第2の整流平滑回路224、減算回
路225、第2のレベルシフト回路226、第1の除算
回路227、演算回路23は、第1のシールドケース1
3に収納され、非反転増幅回路222、第2の増幅器2
23は、第2のシールドケース14に収納されている。
【0071】本実施例においては、被測定面Sは直流高
圧電源VDCに接続され、被測定面Sの表面電位Vs
は、第1基準電位GND1に対して、例えば、0Vから
−1000Vまで変化する。
【0072】電位検知電極11と被測定面Sとの距離は
L1であり、その静電容量がC1となる。距離検知電極
12と被測定面Sとの距離L2は、距離L1と同じ値に
設定されており、その静電容量がC2となる。
【0073】図11、図12は、図9に示した表面電位
検出装置10の動作波形図である。以下、図9、図1
1、図12を用いて、表面電位検出装置10の動作を説
明する。まず、表面電位検出装置10の静電容量C2
は、誘電率をε0とし、実効面積をS2とすると、C2
=ε0*S2/L2となる。ここで、距離検知電極12
と被測定面Sとの間には空気のみが存在するので、誘電
率ε0は一定であり、実効面積S2も一定である。その
ため、静電容量C2は、距離L2の変化のみに依存し、
静電容量C2は、距離L2の逆数に比例する。静電容量
C2が距離L2の変化に依存して変化するので、距離検
知電極12から出力される信号は、被測定面Sとの距離
L2に対応する距離信号s2となる。
【0074】信号発生器221は、信号源VGから入力
された信号を、オペアンプA1で反転増幅し、信号s2
1を出力する。信号s21を図11(a)に示す。信号
s21は、周期と振幅が一定のAC信号であり、例え
ば、周波数が10kHzの正弦波とすることができる。
【0075】非反転増幅回路222は、信号発生器22
1から入力された信号s21を増幅して出力する。信号
s21の周波数をfとすると、距離検知電極12と被測
定面Sとの間のインピーダンスXcは、 Xc=1/(2πf*C2) となり、非反転増幅回路222の増幅率は(Xc+R
3)/Xcとなる。この非反転増幅回路222の出力端
子から出力される電圧Voutは、信号s21の振幅を
Vmとすると、 Vout={(Xc+R3)/Xc}*Vm と表せる。
【0076】信号s21の振幅Vm、周波数fは一定で
あるから、 Vout={(Xc+R3)/Xc}*Vm =(1+R3/Xc)*Vm =(1+R3*2πf*C2)*Vm =(1+R3*2πf*ε0*S2/L2)*Vm となり、電圧Voutは、距離L2の変化のみに依存し
て変化するAC信号となる。
【0077】第2の増幅器223、第2の整流平滑回路
224、減算回路225、第2のシールドケース14
は、信号s21と同じ電位の第2基準電位GND2に接
地されている。第2の増幅器223は、非反転増幅回路
222から入力されたAC信号を交流増幅して信号s2
2を出力する。信号s22を図11(b)に示す。
【0078】第2の整流平滑回路224は、信号s22
を整流平滑して信号s23を出力する。信号s23を図
11(c)に示す。この第2の整流平滑回路224は、
第2基準電位GND2に接地されているため、第2基準
電位GND2を基準にして、信号s22を整流し、平滑
する。
【0079】減算回路225は、信号s23から信号s
21を減算して出力する。この減算回路225から出力
される信号は、直流の信号となる。
【0080】第2のレベルシフト回路226は、減算回
路225から入力された信号のレベルを調整して信号V
bを出力する。信号Vbを図11(d)に示す。
【0081】第2のレベルシフト回路226は、可変抵
抗を用いてゲインを調整可能にした非反転増幅回路等を
用いて構成してもよい。場合によっては、省略すること
も可能である。
【0082】第1の除算回路227は、信号Vbを基準
電圧Vrefで除算して、変位信号Vcを出力する。基
準電圧Vrefは、距離検知電極12が基準位置にある
とき、レベルシフト回路226から出力される信号と同
じ値に設定されている。したがって、変位信号Vcは、
基準位置からの変位に対応する信号となる。変位信号V
cを図11(e)に示す。
【0083】一方、第1のシールドケース13は、接地
電位である第1基準電位GND1に接地されている。電
位検出回路21の変調信号発生回路215は、一定の周
波数の信号、例えば、700Hzの信号を出力する。メ
カニカルチョッパ216は、変調信号発生回路215か
ら入力された信号の周波数で、被測定面Sと電位検知電
極11との間に挿入される。メカニカルチョッパ216
が挿入されると、被測定面Sと電位検知電極11との間
の誘電率がΔε0だけ変化し、静電容量C1がΔC1だ
け変化する。
【0084】電位検知電極11に発生する電荷ΔQは、
実効面積をS1とし、被測定面Sと電位検知電極11と
の間の電位差をV1とすると、 ΔQ=(Δε0S1/L1)*V1 =ΔC1*V1 と表せる。したがって、電位検知電極11に誘起される
変調電流iは、 i=ΔQ/Δt =(Δε0S1/L1)*V1/Δt =ΔC1*V1/Δt と表せる。変調電流iは、電位検知電極11と被測定面
Sとの距離に対応する距離成分L1と、被測定面の電位
に対応する電位成分V1とを含む。そして、電位検知電
極11は、変調電流iを電位距離信号s1として出力す
る。
【0085】インピーダンス変換回路211は、電位検
知電極11から入力された電位距離信号s1を電圧信号
に変換すると同時に、ハイ・インピーダンスをロー・イ
ンピーダンスに変換し、扱い易い信号にして出力する。
【0086】第1の増幅器212は、インピーダンス変
換回路211から入力された信号をAC増幅して信号s
11を出力する。信号s11を図12(a)に示す。信
号s11は、変調信号発生回路215から出力される信
号と同一の周波数、例えば、700Hzの略正弦波信号
となる。
【0087】第1の整流平滑回路213は、信号s11
をDC信号に変換して、被測定面Sの電位Vsに対応す
る成分と変位信号に比例する成分とが乗算された信号を
出力する。
【0088】第1のレベルシフト回路214は、第1の
整流平滑回路213から入力された信号のDCレベルを
調整して、電位変位信号Vaを出力する。電位変位信号
Vaを図12(b)に示す。
【0089】第1のレベルシフト回路214は、第2の
レベルシフト回路226と同様の非反転増幅回路を用い
て構成することができる。場合によっては、省略するこ
とも可能である。
【0090】演算回路23は、電位変位信号Vaと変位
信号Vcとが入力され、電位変位信号Vaから変位信号
Vcを除算して、信号s3を生成する。信号s3を図1
2(c)に示す。この信号s3は、被測定面Sの表面電
位Vsに対応する信号となる。
【0091】次に、表面電位検出装置10と被測定面S
との距離が変動した場合に、電位検知電極11と被測定
面Sとの距離L1に対応する距離成分を除去して出力す
る方法について説明する。図13に、被測定面Sの表面
電位Vsと信号Vbとの関係を示し、図14に、被測定
面Sの表面電位Vsと電位変位信号Vaとの関係を示
す。
【0092】図13、図14に示すように、信号Vbは
表面電位Vsには依存せず、距離L2に依存する。電位
変位信号Vaは、表面電位Vsに比例し、かつ、距離L
1に依存する。
【0093】本実施例においては、被測定面Sと電位検
知電極11との距離L1が、被測定面Sと距離検知電極
12との距離L2と同一であるため、距離L1(=L
2)が変化したとき静電容量C1、C2は同じ割合だけ
変化する。そのため、距離L1が変動したときの信号V
bの変化量は、電位変位信号Vaの変化量に比例する。
【0094】したがって、距離L1=x1、x2である
とき、電位変位信号Va=Va(x1)、Va(x
2)、信号Vb=Vb(x1)、Vb(x2)とする
と、 Va(x1)/Va(x2)=Vb(x1)/Vb(x
2) と表せる。ここで、x1を基準位置、Vb(x1)を基
準電圧(Vref)と定めれば、Va(x1)=Va
(x2)/(Vb(x2)/Vref)=Va(x2)
/Vcとなる。
【0095】表面電位検出装置10においては、距離L
1が基準位置(x1)から変動したx2にあるとき、V
a(x2)、Vb(x2)が検出される。したがって、
Va(x2)、Vb(x2)を上式に代入すれば、被測
定面Sの電位Vsを距離依存性を有することなく正確に
検出することができる。
【0096】このように表面電位検出装置10の信号処
理回路20は、変位検出回路22が変位信号Vc=Vb
/Vrefを出力し、電位検出回路21が電位変位信号
Vaを出力する。そして、信号処理回路20の演算回路
23は、電位変位信号Vaから変位信号Vcを除算する
ことにより、電位検知電極11と被測定面Sとの距離L
1に対応する成分を除去することができ、被測定面Sの
表面電位Vsに対応する信号s3を出力することができ
る。
【0097】図15に、表面電位Vsの検出結果を示
す。図15は、基準位置(x1)を3mmとし、距離L
1が基準位置から変動した場合の表面電位Vsの検出結
果を示す図である。図15において、本発明に係る表面
電位検出装置10により検出した信号s3を実線で示
し、従来の高圧フィードバック型の電位検出装置により
検出した結果を一点鎖線で示す。
【0098】図15に示すように、本発明に係る表面電
位検出装置10は、被測定面Sと電位検知電極11との
距離L1が変動した場合であっても、被測定面Sの電位
Vsを距離依存性を有することなく正確に検出すること
ができる。
【0099】また、本実施例に係る表面電位検出装置
は、インピーダンスが高い部分である電位検知電極1
1、インピーダンス変換回路211、第1の増幅器21
2が第1のシールドケース13に収納され、インピーダ
ンスが高い部分である距離検知電極12、非反転増幅回
路222、第2の増幅器223が第2のシールドケース
14に収納され、第1のシールドケース13が第1基準
電位GND1に接地され、第2のシールドケース14が
第2基準電位GND2に接地されている。このため、イ
ンピーダンスが高い部分がノイズの影響を受けにくくな
るので、S/N比が大きくなる。
【0100】また、本実施例に係る表面電位検出装置
は、回路基板19の片面にのみ電子部品が搭載され、回
路パターンが形成されている。このため、回路基板19
を第1のシールドケース13及び第2のシールドケース
14に配置する際に、第1のシールドケース13及び第
2のシールドケース14と、回路基板19の他面との間
を絶縁する必要がなくなるので、製造が容易になる。
【0101】また、本発明に係る表面電位検出装置にお
いて、インピーダンスが低い部分である第1の整流平滑
回路213、第1のレベルシフト回路214、変調信号
発生回路215、信号発生器221、第2の整流平滑回
路224、減算回路225、第2のレベルシフト回路2
26、第1の除算回路227、演算回路23は、第1の
シールドケース13に収納されていなくてもよく、第1
のシールドケース13及び第2のシールドケース14の
外部に設けてもよい。
【0102】また、本発明に係る表面電位検出装置にお
いて、距離検知電極12と被測定面Sとの距離L2は、
電位検知電極11と被測定面Sとの距離L1と異なった
値でもよい。但し、実施例に示したように、これらの距
離が同じ値である場合には、信号処理が容易になる。
【0103】図16は、本発明に係る表面電位検出セン
サを用いた表面電位検出装置の更に別の実施例を示すブ
ロック図である。図16においては、図9に現れた構成
部分と同一の構成部分については、同一の参照符号を付
してある。
【0104】図16に示す表面電位検出装置は、電位検
知電極11と、距離検知電極12と、第1のシールドケ
ース13と、第2のシールドケース14と、電位検出回
路31と、変位検出回路22と、演算回路23とを含
む。
【0105】電位検出回路31は、インピーダンス変換
回路211と、第1の増幅器212と、第1の整流平滑
回路213と、第1のレベルシフト回路214と、変調
信号発生回路215と、静止電極317と、インピーダ
ンス発生器318とを含む。被測定面Sと電位検知電極
11とは、静止電極317を介して対向し、静電容量C
1を構成しているインピーダンス発生器318と静止電
極317とは、第1のシールドケース13に収納されて
いる。静止電極317は、導電性材料、例えば、金属材
料により構成することができる。
【0106】インピーダンス発生器318の一端は静止
電極317に電気的に接続されており、他端は第1のシ
ールドケース13に電気的に接続されている。
【0107】変調信号発生回路215は、一定の周波数
の信号、例えば、700Hzの信号を出力する。
【0108】インピーダンス発生器318は、変調信号
発生回路215から入力された信号の周波数で、静止電
極317のインピーダンスを周期的に変化させる。この
静止電極317のインピーダンスは、例えば、周波数7
00Hzの正弦波状に変化する。
【0109】静止電極317のインピーダンスが変化す
ると、静電容量C1が変化し、電位検知電極11から電
位距離信号s1が出力される。この動作は、基本的に
は、図1〜図15を参照して説明した表面電位検出装置
の動作と異なることはない。
【0110】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、次
のような効果を得ることができる。 (a)被測定面Sとの距離が変動した場合であっても、
被測定体の電位を正確に検出することができる表面電位
検出センサを提供することができる。 (b)被測定体の電位を高い感度で検出できる表面電位
検出センサを提供することができる。 (c)簡単な回路構成を持つ表面電位検出センサを提供
することができる。 (d)小型で、軽量な表面電位検出センサを提供するこ
とができる。 (e)高耐圧部品を使用しない安価な表面電位検出セン
サを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る表面電位検出センサを用いた表面
電位検出装置の構成を概略的に示す図である。
【図2】図1に示した表面電位検出装置の更に具体的な
実施例を示す分解斜視図である。
【図3】図2に示した表面電位検出装置の断面図であ
る。
【図4】図2に示した表面電位検出装置の一部の構成を
更に具体的に示す斜視図である。
【図5】本発明に係る表面電位検出センサの別の実施例
を示す部分断面拡大図である。
【図6】本発明に係る表面電位検出センサの更に別の実
施例を示す部分断面拡大図である。
【図7】本発明に係る表面電位検出センサを用いた表面
電位検出装置の更に別の実施例を示す分解斜視図であ
る。
【図8】図7に示した表面電位検出装置の断面図であ
る。
【図9】図1に示した表面電位検出装置の構成を更に具
体的に示すブロック図である。
【図10】図9に示した表面電位検出装置の一部の構成
を更に具体的に示す回路である。
【図11】本発明に係る表面電位検出装置の動作波形を
示す図である。
【図12】本発明に係る表面電位検出装置の動作波形を
示す別の図である。
【図13】本発明に係る表面電位検出装置の表面電位V
sと信号Vbとの関係を示す図である。
【図14】本発明に係る表面電位検出装置の表面電位V
sと電位変位信号Vaとの関係を示す図である。
【図15】本発明に係る表面電位検出装置の表面電位V
sの検出結果を示す図である。
【図16】本発明に係る表面電位検出センサを用いた表
面電位検出装置の更に別の実施例を示すブロック図であ
る。
【符号の説明】
1 表面電位検出センサ 10 表面電位検出装置 11 電位検知電極 12 距離検知電極 13 第1のシールドケース 14 第2のシールドケース 20 信号処理回路 400 絶縁体 40 被測定体 s1 電位距離信号 s2 距離信号 s3 被測定体の電位に対応する信号

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電位検知電極と、距離検知電極と、第1
    のシールドケースと、第2のシールドケースとを含む表
    面電位検出センサであって、 前記第1のシールドケースは、第1の検知窓を含み、 前記電位検知電極は、前記第1のシールドケースの内部
    に収納され、前記第1の検知窓に対応して設けられ、 前記第2のシールドケースは、第2の検知窓を含み、 前記距離検知電極は、前記第2のシールドケースの内部
    に収納され、前記第2の検知窓に対応して設けられ、 前記第1のシールドケース及び前記第2のシールドケー
    スは、互いに電気的に絶縁され、機械的に結合されてい
    る表面電位検出センサ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載された表面電位検出セン
    サであって、 前記第1の検知窓及び前記第2の検知窓は、同一面側に
    備えられている表面電位検出センサ。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載された表面電位検
    出センサであって、 前記第2の検知窓には、誘電体が備えられている表面電
    位検出センサ。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載された表面電位検出セン
    サであって、 前記距離検知電極は、前記誘電体と一体である表面電位
    検出センサ。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4の何れかに記載された表
    面電位検出センサであって、 更に、回路基板を含み、 前記第1のシールドケースは、第1の切欠きを含み、 前記第1の切欠きは、前記第2のシールドケースに対向
    する側面に設けられ、 前記第2のシールドケースは、第2の切欠きを含み、 前記第2の切欠きは、前記第1のシールドケースに対向
    する側面に設けられ、 前記回路基板は、前記第1の切欠きと前記第2の切欠き
    とをまたいで設けられている表面電位検出センサ。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載された表面電位検出セン
    サであって、 前記第1の検知窓及び前記第2の検知窓は、側面に形成
    され前記第1の切欠きは、前記第2のシールドケースに
    対向する側面であって、前記第1の検知窓が形成された
    側面から遠い側に設けられ、 前記第2の切欠きは、前記第1のシールドケースに対向
    する側面であって、前記第2の検知窓が形成された側面
    から遠い側に設けられている表面電位検出センサ。
  7. 【請求項7】 請求項5又は6に記載された表面電位検
    出センサであって、 前記回路基板は第1の基板部と、第2の基板部と、連結
    部とを含み、 前記第1の基板部は、前記第1のシールドケースの内部
    に収納され、 前記第2の基板部は、前記第2のシールドケースの内部
    に収納され、 前記連結部は、前記第1の基板部と前記第2の基板部と
    を連結し、前記第1の切欠きと前記第2の切欠きとに対
    応して配置されている表面電位検出センサ。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至7の何れかに記載された表
    面電位検出センサであって、 前記第1のシールドケースは、第1の上蓋と第1の下蓋
    とを含み、 前記第1の上蓋及び前記第1の下蓋は、一面が開口面と
    なっており、前記開口面が互いに向合うように重合わさ
    れ、 前記第2のシールドケースは、第2の上蓋と第2の下蓋
    とを含み、 前記第2の上蓋及び前記第2の下蓋は、一面が開口面と
    なっており前記開口面が互いに向合うように重合わさ
    れ、 前記第1の下蓋及び前記第2の下蓋の開口面には、前記
    回路基板が配置されている表面電位検出センサ。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載された表面電位検出セン
    サであって、 前記回路基板は、片面にのみ、電子部品が搭載され、か
    つ、回路パターンが形成されている表面電位検出セン
    サ。
  10. 【請求項10】 請求項1乃至9の何れかに記載された
    表面電位検出センサであって、絶縁体を含み、前記絶縁
    体は、前記第1のシールドケースの側面と前記第2のシ
    ールドケースの側面とを接合している表面電位検出セン
    サ。
  11. 【請求項11】 表面電位検出センサと、信号処理回路
    とを含む表面電位検出装置であって、 前記表面電位検出センサは、請求項1乃至10の何れか
    に記載されたものでなり、 前記信号処理回路は、前記電位検知電極から入力された
    電位距離信号と、前記距離検知電極から入力された距離
    信号とから、前記被測定体の電位に対応する信号を生成
    する表面電位検出装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006153631A (ja) * 2004-11-29 2006-06-15 Hokuto Denshi Kogyo Kk 表面電位測定方法および表面電位計
US7610004B2 (en) 2003-06-25 2009-10-27 Ricoh Company, Ltd. Apparatus for detecting amount of toner deposit and controlling density of image, method of forming misalignment correction pattern, and apparatus for detecting and correcting misalignment of image

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