JP2002371918A - ディーゼルエンジンの排気ガス還流装置 - Google Patents

ディーゼルエンジンの排気ガス還流装置

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JP2002371918A
JP2002371918A JP2001179312A JP2001179312A JP2002371918A JP 2002371918 A JP2002371918 A JP 2002371918A JP 2001179312 A JP2001179312 A JP 2001179312A JP 2001179312 A JP2001179312 A JP 2001179312A JP 2002371918 A JP2002371918 A JP 2002371918A
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Japan
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egr
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valve mechanism
egr valve
load
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JP2001179312A
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Kichiro Cho
吉瓏 張
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Isuzu Motors Ltd
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Isuzu Motors Ltd
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    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02MSUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
    • F02M26/00Engine-pertinent apparatus for adding exhaust gases to combustion-air, main fuel or fuel-air mixture, e.g. by exhaust gas recirculation [EGR] systems
    • F02M26/02EGR systems specially adapted for supercharged engines
    • F02M26/04EGR systems specially adapted for supercharged engines with a single turbocharger
    • F02M26/05High pressure loops, i.e. wherein recirculated exhaust gas is taken out from the exhaust system upstream of the turbine and reintroduced into the intake system downstream of the compressor
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
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    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/40Engine management systems

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  • Exhaust-Gas Circulating Devices (AREA)
  • Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】ディーゼルエンジンの低回転低負荷領域内にお
ける加速時のモタツキ感の原因となっているEGRバル
ブ機構のポンピングロスを軽減する。 【解決手段】低回転低負荷の領域における加速運転状態
を検出した場合は、ポンピングロスの原因となるEGR
通路の絞りを、EGRバルブ機構に対して通常出力され
る制御上の値よりもその開度が大きくなるように制御し
作動させる。またEGRバルブ機構と協働して作動して
いる吸気絞り弁をこのEGRバルブ機構の制御と同期さ
せて開弁するように制御を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はディーゼルエンジン
の排気ガス還流装置(以下EGRともいう)に関し、E
GRによる排気ガス浄化機能を保持しつつ、低回転低負
荷時における加速運転状態においてドライバビリティを
悪化させないようにした技術に関する。
【0002】
【従来の技術】最近の内燃機関、特にディーゼルエンジ
ンの排気ガスに対する規制は年々強化されており、シリ
ンダ内で燃料が燃焼する際に発生する窒素酸化物いわゆ
るNOxに対しても低減要求が高まってきている。
【0003】従来よりディーゼルエンジンの排気ガス浄
化装置として排気ガス還流装置、いわゆるEGRが知ら
れている。EGRはエンジンの排気系から燃焼後の不活
性ガスを多く含んだ排気ガスをEGR通路を通じて吸気
系に戻し、シリンダ内に新気と合わせて投入し燃焼時の
最高温度を低減してNOxの発生を抑制するものであ
る。EGR通路にはEGRバルブが設けられて運転状態
に応じてその開度をアクチュエータによって可変制御
し、排気ガスの還流量をコントロールできるようになっ
ている。
【0004】ディーゼルエンジンでは吸気圧力と排気圧
力の差が小さく、EGR通路に設けられたEGRバルブ
を制御するのみでは目標とする充分なEGR流量を確保
出来ない場合がある(特に過給気付きエンジンの場合は
吸気圧が高くなってしまうためその傾向は顕著であ
る)。また、正確にEGR率を制御しようとする場合
は、新気の投入量を運転状態に応じて正確にコントロー
ルする必要がある。そこでEGR通路の吸気側開口部よ
りも上流側の吸気通路には吸気絞り弁が設けられてい
る。これは、回転速度とエンジン負荷に応じて吸気絞り
弁の開度を制御しながら、EGR通路の吸気側開口部位
置で吸気負圧を発生させて、正確にEGR率をコントロ
ールしながらより多くのEGRガス流量を確保するとい
うものである。
【0005】もともとディーゼルエンジンはガソリンエ
ンジンのような吸気量の制限がないため燃料の少ない低
負荷領域ではEGR量を多くしても新気がシリンダ内に
充分投入され、燃焼は良好に行われる。しかし燃料が多
い高負荷領域ではEGR量を多くしすぎるとシリンダ内
の新気が燃料量に比して減少してしまうのでスモークが
悪化する。
【0006】また、エンジン回転が高速になると燃焼が
実行される膨張行程の絶対時間が減少するため、燃焼を
阻害する要因となる大量のEGRは好ましいものではな
い。
【0007】以上の観点からEGRバルブの開度は、低
回転、低負荷領域ではEGR量が最大になるように開度
を大きく、高回転、高負荷になればなるほどEGR量が
少なくなるように開度を小さく設定している。これに合
わせて、低回転低負荷領域では吸気絞り弁は絞り量を大
きく、高回転高負荷であるほど絞り量を小さくなるよう
に設定している。
【0008】ところで、上記した制御に用いられるEG
RバルブはEGR流量を最大にする場合でも100%の
開度は用いられないのが通常である。これはEGRの制
御自由度を持たせる意味でも必要なことである。前述し
たようにEGR率はスモークの発生とトレードオフの関
係にあり、NOxの抑制を充分果たしながらスモークの
悪化を避けるように過度のEGR量とならないように制
御される。つまり排気ガス規制値の変更や燃料噴射制御
の変更に合わせてEGRバルブ開度制御マップをチュー
ニングし、変更した場合でも流量の大きな別のEGRバ
ルブに交換しないでも済むようにEGRバルブの開度は
余裕を持って設定される。よって、制御マップ上はEG
R流量が最大でもEGRバルブの開度は80%前後の開
度(この開度を最大として)を用い、吸気絞り弁との開
度の組み合わせで所望のEGR流量となるように制御さ
れる。
【0009】前述したようにEGRは排気ガスを吸気に
還流させるものである為、過度の排気ガスの投入はスモ
ークの悪化を招く。EGRバルブ開度の制御マップは排
気ガスの悪化を招かないように考慮されており、通常
(定常運転状態)であれば制御マップに基づいて制御す
る限りスモークの悪化は起きない。しかし、加速運転状
態、つまり低負荷運転から中負荷或いは高負荷運転に急
激に運転状態が移行した場合はEGRバルブの機械的な
作動が間に合わず、EGRバルブ制御マップ上の制御値
に移行するまでの間シリンダ内の新気が増大された燃料
量に対して不足し、スモークの悪化を招くという問題が
あった。
【0010】上記問題に対しては、既に公開されている
従来技術、例えば特開平10−61503号公報に記載
されているように、アクセルの急踏込みにより加速を検
出し、EGR通路に設けられたシャットオフバルブによ
りEGR通路を直ちに遮断(EGR通路を全閉)し、急
加速があった場合のスモークの悪化を防止するものが開
示されている。このようにスモークが悪化するほどの負
荷領域(高負荷領域)に移行する急加速時の際のスモー
クの悪化に対する解決策はこの他にも多数知られてい
る。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】一方、ディーゼルエン
ジンが搭載される車両は、低負荷から高負荷に急加速す
るケースはそれ程多く無く、実際は、信号待ちから低速
走行に移行するような、いわゆる、市街地における低回
転低負荷領域内での加速が多い。このような加速運転時
は前述したような急加速によるスモークの悪化は発生し
ないので従来は特に問題にされることは無かった。
【0012】しかし、本出願における発明者がEGR制
御について様々な検討を行った結果、EGR通路を開い
ている場合と閉じている場合では、EGR通路を開いて
いる場合のほうがポンピングロスが少ないことが判明し
た。これはEGRを実施している場合は、吸気行程にあ
るシリンダにとってはEGR通路も吸気通路の一部とな
り、排気行程にあるシリンダにとっては排気通路の一部
となるためこの通路の大小が吸気及び排気抵抗の大小に
影響していることに起因している。
【0013】そして、前述したように低回転低負荷状態
ではEGRガス流量を制御上最大に設定しているもの
の、EGRバルブ自体の開度は80%前後を用いている
のが現状である。すなわち制御上は最大にしているEG
Rバルブの開度であってもポンピングロスを生じている
ことになり、低回転低負荷領域内における加速時のモタ
ツキ感の原因となっていたことが判明した。
【0014】
【課題を解決するための手段】そこで上記課題を解決す
るために本発明においては、ディーゼルエンジンの排気
通路と吸気通路を連絡するEGR通路と、該EGR通路
に配設されたEGRバルブ機構とを有し、エンジン回転
速度およびエンジン負荷に基づいて該EGRバルブ機構
を制御するディーゼルエンジンの排気ガス還流装置にお
いて、エンジン回転速度を検出するエンジン回転速度検
出手段と、エンジン負荷を検出するエンジン負荷検出手
段と、低回転速度で且つ低負荷領域であるほど該EGR
バルブ機構の開度が大きくなるように、また高回転速度
で且つ高負荷領域であるほど該EGRバルブ機構の開度
が小さくなるように制御するEGR制御マップと、該エ
ンジン回転速度検出手段および該エンジン負荷検出手段
からの検出信号および該EGR制御マップに基づいて該
EGRバルブ機構を制御するコントローラと、を具備
し、該コントローラは、該エンジン負荷検出手段により
検出されたエンジン負荷にに基づいて加速運転状態か否
かを判定し、加速運転状態で且つエンジン回転速度が低
回転領域にあり、エンジン負荷が低負荷領域にあると判
定した場合には、所定期間の間、該EGRバルブ機構を
該EGRバルブ制御マップ上の値よりも大きな開度とな
るように制御し、所定期間経過した後は該EGRバルブ
機構を該EGR制御マップに基づいて制御する、ことを
特徴とするディーゼルエンジンの排気ガス還流装置を提
供する。
【0015】また、さらには、ディーゼルエンジンの排
気通路と吸気通路を連絡するEGR通路と、該EGR通
路に配設されたEGRバルブ機構と、該吸気通路におけ
る該EGR通路との接続部分よりも上流側に配設された
吸気絞り弁とを有し、エンジン回転速度およびエンジン
負荷に基づいて該EGRバルブ機構および該吸気絞り弁
を制御するディーゼルエンジンの排気ガス還流装置にお
いて、エンジン回転速度を検出するエンジン回転速度検
出手段と、エンジン負荷を検出するエンジン負荷検出手
段と、低回転速度で且つ低負荷領域であるほど該EGR
バルブ機構の開度が大きくなるように、また高回転速度
で且つ高負荷領域であるほど該EGRバルブ機構の開度
が小さくなるように制御するEGR制御マップと、低回
転速度で且つ低負荷領域であるほど該吸気絞り弁の開度
が小さくなるように、また高回転速度で且つ高負荷領域
であるほど該吸気絞り弁の開度が大きくなるように制御
する吸気絞り弁制御マップと、該エンジン回転速度検出
手段および該エンジン負荷検出手段からの検出信号と該
EGR制御マップおよび該吸気絞り弁制御マップに基づ
いて該EGRバルブ機構および該吸気絞り弁を制御する
コントローラと、を具備し、該コントローラは、該エン
ジン負荷検出手段により検出されたエンジン負荷にに基
づいて加速運転状態か否かを判定し、加速運転状態で且
つエンジン回転速度が低回転領域にあり、エンジン負荷
が低負荷領域にあると判定した場合には、所定期間の
間、該EGRバルブ機構を該EGRバルブ制御マップ上
の値よりも大きな開度となるように制御するとともに、
該吸気絞り弁を該吸気絞り弁制御マップ上の値よりも大
きな開度となるように制御し、所定期間経過した後は該
EGRバルブ機構および該吸気絞り弁をを該EGR制御
マップおよび該吸気絞り弁制御マップに基づいて制御す
る、ことを特徴とするディーゼルエンジンの排気ガス還
流装置を提供する。
【0016】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に基づくディーゼ
ルエンジンのEGR制御に関する実施形態を図1〜図6
により説明する。図1において、シリンダブロックおよ
びシリンダヘッド等からなるエンジン本体2には、吸気
通路の一部を構成する吸気マニホールド3および排気通
路の一部を構成する排気マニホールド4が配設されてい
る。吸気マニホールド3には吸気通路の一部を構成する
吸気管5が接続されており、この吸気管5の最上流部に
吸入空気を清浄化するエアクリーナ6が配設されてい
る。エアクリーナ6で清浄化された吸入空気は吸気管5
を通り吸気マニホールド3を介して図示しないシリンダ
内に供給される。上記排気マニホールド4には排気通路
の一部を形成する排気管7が接続されており、シリンダ
内で生成された排気ガスは排気マニホールド4および排
気管7を通して排出される。
【0017】図示のディーゼルエンジンは、吸入空気を
過給するためのターボチャージャー8を備えている。こ
のターボチャージャー8は、排気管7に配設された排気
タービン81と、吸気管5に配設された吸気コンプレッ
サ82とを有している。また、図示のディーゼルエンジ
ンは、上記排気タービン81より上流側の排気管7と上
記吸気コンプレッサ82より下流側の吸気管5とを連絡
する排気ガス還流(EGR)通路9を具備している。E
GR通路9にはEGRバルブおよびEGRバルブ駆動ア
クチュエータからなるEGRバルブ機構11(V1)が
配設されている。このEGRバルブ機構11(V1)
は、例えば図示しない負圧タンクに接続されており、後
述するコントローラ10により運転状態に応じてEGR
バルブ駆動アクチュエータに供給される負圧量が制御さ
れることにより、その開度即ちEGR率が制御される。
【0018】また、吸気通路5とEGR通路の接続部分
よりも上流側の吸気通路5中には吸気絞り弁12(V
2)が配置されており、図示しないバキュームタンク等
に接続されたアクチュエータが後述するコントローラ1
0の指示信号によりその開度が制御される。
【0019】コントローラ10は、マイクロコンピュー
タからなっており、各種の演算プログラムを実行する中
央処理装置(CPU)、CPUで実行する各種演算プロ
グラムやマップデータを記憶した読み出し専用メモリ
(ROM)、CPUの演算結果や各センサから入力され
たデータ等を一時的に記憶するランダムアクセスメモリ
(RAM)、計時を行うタイマー(T)、及びカウンタ
(F)を備えている。なお、上記ROMには後述する燃
料噴射量マップ(map)、EGRバルブ制御マップ
(map)、吸気絞り弁制御マップ(map)、加
速運転領域判定マップ(map)が格納されている。
このように構成されたコントローラ10は、アクセル開
度センサ13からのアクセル開度信号(Ac)およびエ
ンジン回転速度を検出するエンジン回転速度検出手段と
してのエンジン回転速度センサ14からのエンジン回転
速度信号(Ne)等を入力し、このアクセル開度信号
(Ac)およびエンジン回転速度信号(Ne)等に基づ
いて上記EGRバルブ機構11(V1)および吸気絞り
弁12(V2)等に制御信号を出力する。
【0020】次に、コントローラ10が実行する制御に
ついて、図2に示すフローチャートに基づいて説明す
る。図2は本発明に基づてコントローラ10が実行する
EGR制御のフローチャートを示している。本フローチ
ャートはEGR制御を行うフローチャートを示している
が、実際にはコントローラ10はエンジンの統合制御を
行っており、エンジンの燃料噴射制御や可変過給機の制
御及び異常判断などの制御も実行している。もちろんE
GR制御の専用コントローラとして本フローチャートを
メインプログラムとするシステムとすることも可能であ
ることは言うまでもない。
【0021】本フローチャートに基づいて制御がスター
トするのは、燃料噴射量が増量された始動モードが終了
し通常のRUNモードに移行したときである。後述する
が移行直後に加速を検出しないよう、最初に演算される
燃料噴射量Qt(1)の架空の前回値となる初期値Qt
(0)はFull(最大値)が与えられている。Qt
(0)は実際には燃料噴射量としては実行されない。ま
たカウンタFにも初期値としてF=0が与えられてい
る。
【0022】ステップS1:アクセル開度センサ13と
エンジン回転速度センサ14からアクセル開度(Ac)
及びエンジン回転速度(Ne)を読み込む。
【0023】ステップS2:ステップS1において読み
込んだアクセル開度(Ac)とエンジン回転速度(N
e)をパラメータとして、図3に示す燃料噴射量マップ
(map)から、今回の目標燃料噴射量Qt(i)を
算出する。
【0024】ステップS3:ステップS1において読み
込んだエンジン回転速度(Ne)及びステップS2にお
いて算出した目標燃料噴射量Qt(i)をパラメータと
して、図4に示すEGRバルブ制御マップ(map)
から求めた基本EGRバルブ制御値(Em)をEGRバ
ルブ制御値(Ev)に代入する。前述したように、この
EGRバルブ制御マップ(map)は、エンジン回転
速度Neとエンジン負荷値としての目標燃料噴射量(Q
t(i))をパラメータとし、低回転速度で且つ低負荷
領域であるほどEGRバルブの開度が大きくなるよう
に、また高回転速度で且つ高負荷領域であるほどEGR
バルブの開度が小さくなるように該EGRバルブの開度
が設定されている。
【0025】ステップS4:ステップS1において読み
込んだエンジン回転速度Ne及びステップS2において
算出した目標燃料噴射量Qt(i)をパラメータとし
て、図5に示す吸気絞り弁制御マップ(map)から
求めた基本吸気絞り弁制御値(Im)を吸気絞り弁制御
値(Iv)に代入する。この吸気絞り弁制御マップ(m
ap)においても上記EGRバルブ制御マップ(ma
p)と同様にエンジン回転速度(Ne)と、エンジン
負荷値としての目標燃料噴射量(Qt(i))をパラメ
ータとしているが、低回転速度で且つ低負荷領域である
ほど吸気絞り弁の開度が小さくなるように、また高回転
速度で且つ高負荷領域であるほど吸気絞り弁の開度が大
きくなるように該吸気絞り弁の開度を設定されている。
【0026】ステップS5:加速中か否かで変化するカ
ウンタFが“0”か否か判定する。上述したように、初
期値としてはF=0が与えられているので、加速を検出
するまではF=0である。加速を以前のルーチンで検出
していない場合つまりF=0の場合はそのままステップ
S6に進む。また、F=0でない場合は、前回以前のル
ーチンで加速運転状態と判定しており、加速運転状態に
おける制御を実行している期間であるので、改めて加速
運転状態か否かを判断しないようにステップS7に進
む。
【0027】ステップS6:エンジンが加速運転状態に
移行したか否かを判定する。エンジンが加速運転状態に
移行したか否かは、エンジン負荷として検出する燃料噴
射量の変化状態をとらえて、前回算出した目標燃料噴射
量(Qt(i−1))と今回の目標燃料噴射量(Qt
(i))の変化量が所定値(Qacc)以上か否かで判
断する。この所定値(Qacc)は信号待ちから発進す
る場合のような小さな燃料噴射量の変化をとらえられる
基準に設定される。ここで加速運転状態になったと判断
される場合は、ステップS7に進む。なお、ステップS
6において加速運転状態出ないと判断した場合には、ス
テップS13に移行する。なお、加速判定においてはエ
ンジン負荷として燃料噴射量(Qt(i))を用いた
が、他のエンジン負荷の指標となる値を用いても良く、
例えばアクセル開度(Ac)の変化量やエンジンのドラ
イブシャフトに設けられるトルクセンサの検出値の変化
量などでも代用可能である。
【0028】ステップS7:今回の目標燃料噴射量(Q
t(i))とエンジン回転速度(Ne)により、図6に
示す加速運転領域判定マップ(map)を用いて低回
転低負荷領域における加速か否かを判断する。この低回
転低負荷領域形状は図4に示されたEGRバルブ制御マ
ップ(map)の低回転低負荷の領域形状(図4中の
斜線部)に合わせた領域形状とすることが好ましい。ま
た、本実施形態ではマップにより低回転低負荷領域を判
定したが、単純に目標燃料噴射量(Qt(i))が所定
の低負荷判定値(Qlow)より少なく(Qt(i)<
Qlow)、エンジン回転速度(Ne)が所定の低回転
速判定値(Nelow)より低い(Ne<Nelow)
場合に低回転低負荷領域と判定してもよい。この場合マ
ップの記憶領域、及び参照プログラムによるコントロー
ラ10の実行負荷が軽減される。そして、ステップS7
において加速運転が低回転低負荷領域で行われたと判断
された場合は、次のステップS8に進む。
【0029】ステップS8、ステップS9及びステップ
S10:ステップS8では加速運転が検出された時にカ
ウンタFのカウント値が設定値(Ftimer)未満か
否か(F<Ftimer?)が判断される。このカウン
タFは本プログラムルーチンが1回実行されるごとに1
づつ増えるようになっており(ステップS9)、ステッ
プS8の設定値によりステップS9以下のルーチンが実
行される回数(つまり期間)が設定されることになる。
ステップS8の設定値(Ftimer)が例えば“Ft
imer=1”になっていれば後述するステップS11
のルーチンが1度実行されたのみで終了する。上記ステ
ップS8において加速運転が検出された時にカウンタF
のカウント値が設定値(Ftimer)以上の場合に
は、既に低回転低負荷領域における加速運転状態に移行
してからの処理が所定回数経過したと判断されるので、
ステップS10に進んでカウンタFのカウント値をリセ
ット(F=0)し、後述するステップS13に移行す
る。なお、本実施形態では所定期間の計測にカウンタF
を用いたが、コントローラのタイマ機能(T)を用い時
間計測で実行しても構わないことは言うまでもない。ま
た、設定値(Ftimer)の値はエンジンの特性に基
づき任意に設定可能である。
【0030】ステップS11:上記ステップS6乃至ス
テップS9を実行することにより加速運転状態でかつ加
速運転が低回転低負荷領域であると判断されたので、上
記ステップS3、ステップS4において各制御マップか
ら求められた基本制御値を破棄し、EGRバルブ制御値
(Ev)と吸気絞り弁制御値(Iv)に最大値(Eop
en、Iopen)を代入する。この値は、図4、図5
に示されたマップ上の最大値ではなくバルブが作動し得
る最大値が与えられる。
【0031】ステップS12:上記ステップS6にて所
定値以上の加速運転状態にあり、上記ステップS7にて
低回転低負荷領域であると判断されなかった場合は、中
高負荷或いは中高回転速度領域における加速と判断され
るので、ステップS11に進んでEGRバルブ制御値
(Ev)に全閉値(Eclose)に代入し、吸気絞り
弁制御値(Iv)に最大値(Iopen)を代入する。
そして、上記ステップS10にに進んでカウンタFのカ
ウント値をリセット(F=0)する。なお、この低回転
低負荷領域以外での加速運転状態に対するEGR制御は
本発明の要点とするところではなく、任意に設計者が調
整できる領域であるので詳細な説明は省略する 。
【0032】ステップS13:上記各ステップにおいて
代入されたEGRバルブ制御値(Ev)および吸気絞り
弁制御値(Iv)をEGRバルブ機構11(V1)およ
び吸気絞り弁12(V2)に出力する。つまりステップ
S6にてNoと判断された場合(継続して加速運転状態
にない)、或いはステップS8にて加速運転状態に移行
してから所定カウント経過した場合はステップS3、ス
テップS4にて求められたEGRバルブ制御マップ(m
ap)、吸気絞り弁制御マップ(map)の値(基
本制御値)がそのまま制御値として出力されることにな
る。また、ステップS6、ステップS7、ステップS8
の判断ステップでいずれもyesとなった場合は上記E
GRバルブ制御マップ(map)、吸気バルブ制御マ
ップ(map)から求められた値(基本制御値)を破
棄し、EGRバルブ機構11(V1)を全開とするよう
な値(Eopen)を制御値として出力する。さらには
ステップS7にてNoとなった場合はステップS12を
経てEGRバルブ機構11(V1)が全閉となるような
値(Eclose)を制御値として出力する。
【0033】なお、上記実施の形態では、低回転低負荷
領域における加速運転状態での対応として、EGRバル
ブを全開にする制御としたが、少なくともEGRバルブ
制御マップ(map)上により得られる開度よりも大
きくなるように制御を行えば本発明の作用効果は得るこ
とが出来ることはその技術思想から明らかである。ま
た、吸気絞り弁はその負荷やエンジン回転速度値に応じ
て制御されており、加速運転などのように負荷が上昇す
る場合はもともと開弁するように制御されるものである
が、本発明のEGRバルブ制御に同期させてマップ上の
制御値よりも大きな開度で制御させることにより、本発
明における解決課題をより一層解消できるものである。
【0034】
【発明の効果】以上のように本発明では、低回転低負荷
の領域における加速運転状態を検出した場合は、ポンピ
ングロスの原因となるEGR通路の絞りを、EGRバル
ブ機構に対して通常出力される制御上の値よりもその開
度が大きくなるように制御し作動させる。したがって信
号待ちからの発進時や、低回転低負荷領域において加速
する場合等にエンジン回転速度が速やかに上昇し結果と
して車両のもたつき感を解消しドライバビリティーを向
上させることが可能となる。またEGRバルブ機構と協
働して作動している吸気絞り弁をこのEGRバルブ機構
の制御と同期させて開弁するように制御を行うのでより
一層のドライバビリティの向上を期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に基づく実施形態のディーゼルエンジン
システム。
【図2】本発明の実施形態におけるEGR制御のフロー
チャート。
【図3】本発明の実施形態における燃料噴射量制御マッ
プ。
【図4】本発明の実施形態におけるEGRバルブ制御マ
ップ。
【図5】本発明の実施形態における吸気絞り弁制御マッ
プ。
【図6】本発明の実施形態における加速運転領域判定マ
ップ。
【符号の説明】
2:ディーゼルエンジン 3:吸気マニホールド 4:排気マニホールド 5:吸気通路 6:エアクリーナ 7:排気通路 8(81,82):ターボチャージャー 9:EGR通路 10:コントローラ 11:EGRバルブ機構 12:吸気絞り弁 13:アクセル開度センサ 14:エンジン回転センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F02D 43/00 301 F02D 43/00 301K 301N Fターム(参考) 3G062 AA01 AA05 BA04 BA06 CA04 CA06 DA01 DA02 EA04 ED01 ED04 ED10 FA02 FA05 FA06 FA23 GA04 GA06 GA15 3G065 AA01 AA03 CA00 DA02 EA04 EA08 EA09 EA11 EA12 FA03 GA10 GA18 GA46 HA06 JA04 JA09 JA11 KA02 3G084 AA01 BA05 BA13 BA20 CA03 CA04 DA00 DA05 EA04 EA11 EB09 EC01 EC03 FA10 FA13 FA33 3G301 HA02 HA04 HA11 HA13 JA03 KA08 KA09 KA12 KA24 KA25 LA03 LB13 LC07 MA11 NA06 NA08 NB03 NC04 NE01 NE06 NE23 PB03Z PE01Z PF03Z

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディーゼルエンジンの排気通路と吸気通
    路を連絡するEGR通路と、該EGR通路に配設された
    EGRバルブ機構とを有し、エンジン回転速度およびエ
    ンジン負荷に基づいて該EGRバルブ機構を制御するデ
    ィーゼルエンジンの排気ガス還流装置において、 エンジン回転速度を検出するエンジン回転速度検出手段
    と、 エンジン負荷を検出するエンジン負荷検出手段と、 低回転速度で且つ低負荷領域であるほど該EGRバルブ
    機構の開度が大きくなるように、また高回転速度で且つ
    高負荷領域であるほど該EGRバルブ機構の開度が小さ
    くなるように制御するEGR制御マップと、該エンジン
    回転速度検出手段および該エンジン負荷検出手段からの
    検出信号および該EGR制御マップに基づいて該EGR
    バルブ機構を制御するコントローラと、を具備し、 該コントローラは、該エンジン負荷検出手段により検出
    されたエンジン負荷にに基づいて加速運転状態か否かを
    判定し、加速運転状態で且つエンジン回転速度が低回転
    領域にあり、エンジン負荷が低負荷領域にあると判定し
    た場合には、所定期間の間、該EGRバルブ機構を該E
    GRバルブ制御マップ上の値よりも大きな開度となるよ
    うに制御し、所定期間経過した後は該EGRバルブ機構
    を該EGRバルブ制御マップに基づいて制御する、 ことを特徴とするディーゼルエンジンの排気ガス還流装
  2. 【請求項2】 ディーゼルエンジンの排気通路と吸気通
    路を連絡するEGR通路と、該EGR通路に配設された
    EGRバルブ機構と、該吸気通路における該EGR通路
    との接続部分よりも上流側に配設された吸気絞り弁とを
    有し、エンジン回転速度およびエンジン負荷に基づいて
    該EGRバルブ機構および該吸気絞り弁を制御するディ
    ーゼルエンジンの排気ガス還流装置において、エンジン
    回転速度を検出するエンジン回転速度検出手段と、エン
    ジン負荷を検出するエンジン負荷検出手段と、低回転速
    度で且つ低負荷領域であるほど該EGRバルブ機構の開
    度が大きくなるように、また高回転速度で且つ高負荷領
    域であるほど該EGRバルブ機構の開度が小さくなるよ
    うに制御するEGRバルブ制御マップと、低回転速度で
    且つ低負荷領域であるほど該吸気絞り弁の開度が小さく
    なるように、また高回転速度で且つ高負荷領域であるほ
    ど該吸気絞り弁の開度が大きくなるように制御する吸気
    絞り弁制御マップと、該エンジン回転速度検出手段およ
    び該エンジン負荷検出手段からの検出信号と該EGRバ
    ルブ制御マップおよび該吸気絞り弁制御マップに基づい
    て該EGRバルブ機構および該吸気絞り弁を制御するコ
    ントローラと、を具備し、 該コントローラは、該エンジン負荷検出手段により検出
    されたエンジン負荷にに基づいて加速運転状態か否かを
    判定し、加速運転状態で且つエンジン回転速度が低回転
    領域にあり、エンジン負荷が低負荷領域にあると判定し
    た場合には、所定期間の間、該EGRバルブ機構を該E
    GRバルブ制御マップ上の値よりも大きな開度となるよ
    うに制御するとともに、該吸気絞り弁を該吸気絞り弁制
    御マップ上の値よりも大きな開度となるように制御し、
    所定期間経過した後は該EGRバルブ機構および該吸気
    絞り弁をを該EGR制御マップおよび該吸気絞り弁制御
    マップに基づいて制御する、 ことを特徴とするディーゼルエンジンの排気ガス還流装
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012202315A (ja) * 2011-03-25 2012-10-22 Toyota Motor Corp Egr装置付き過給エンジンの制御装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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