JP2002371020A - フェノールの製造方法 - Google Patents

フェノールの製造方法

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JP2002371020A
JP2002371020A JP2001184252A JP2001184252A JP2002371020A JP 2002371020 A JP2002371020 A JP 2002371020A JP 2001184252 A JP2001184252 A JP 2001184252A JP 2001184252 A JP2001184252 A JP 2001184252A JP 2002371020 A JP2002371020 A JP 2002371020A
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Yoshimitsu Kokubu
国分  嘉光
Yoji Kato
洋史 嘉藤
Kenji Doi
憲治 土井
Toshihiro Takai
敏浩 高井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】クメン法フェノールの製造方法において、クミ
ルフェノール、メチルスチレンダイマー及び高沸点化合
物の生成を抑制し、フェノール及びα−メチルスチレン
を高収率で製造する方法を提供する。 【解決手段】反応器に供給するクメン酸化生成物量に対
して、少なくとも5重量%以上の水と接触させてクメン
酸化生成物を洗浄し、油水分離した後、さらに油相中に
含まれる水を1重量%以下に除去した該クメン酸化生成
物を反応器に供給し、反応温度55〜90℃で、反応混
合物中のアセトン濃度を20〜70重量%に保ちなが
ら、クメンヒドロペルオキシドの転化率が95〜99.
9%まで反応を行うことを特徴とするフェノールの製造
方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フェノールの製造
方法に関し、詳しくは鉱酸の存在下にクメンヒドロペル
オキシドを主成分とするクメン酸化生成物からフェノー
ル、アセトン及びα−メチルスチレンを製造する方法に
関する。フェノール、α−メチルスチレンは合成樹脂、
農薬、染料、医薬などの製造用の中間体として有用であ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、フェノールを製造する方法とし
て、各種の方法が提案されている。これらの方法の中
で、クメンを出発原料としてフェノールを合成するクメ
ン法フェノール製造プロセスが一般的に実用化されてい
る。この方法は、クメンを酸素または空気により酸化し
てクメンヒドロキシペルオキシド(以下、CHPと略
す)を生成し、次いで得られたCHPを酸触媒の存在下
に分解反応してフェノールとアセトンを得る方法であ
る。近年、フェノールを製造するプラントにおいては、
反応条件が温和で、経済性にも優れるこのクメン法プロ
セスが世界的に主流を占め、その製造プロセスは、大き
く分けて酸化系、濃縮系、クリベージ系、中和系、精製
系、リサイクル系から成り、CHPを酸により開裂する
工程(クリベージ系)には、触媒として鉱酸が、中でも
硫酸が一般的に用いられている。
【0003】このクメン法プロセスでは、主生成物とし
てフェノールとアセトンが得られるが、同時にクメンの
酸化反応時にジメチルフェニルカルビノールが副生し、
さらにそのジメチルフェニルカルビノールの脱水反応に
よって、α−メチルスチレン(以下、α−MSと略す)
が副生する。この副生するα−MSは、水素化反応によ
り容易にクメンに転化して、再度、原料として利用する
ことができ、また、樹脂の改質剤として工業的にも有効
に活用できる。
【0004】また、このクメン法プロセスにおいては、
α−MSとフェノールが反応してクミルフェノールが生
成したり、α−MSの2量化反応によりメチルスチレン
ダイマーが生成したりする。これらの物質はフェノール
プロセスの回収工程にて熱分解され、一部は再びリサイ
クルされるが、さらに重質化した高沸点化合物は回収不
能となり、系外に排出されて燃料になるため、原料原単
位を悪化させる。その結果、CHPの分解反応による目
的生成物であるフェノールやα−MSなどの収率低下の
原因となる。また、CHPの分解反応においては、微量
のヒドロキシアセトン(以下、HAと略す)が生成す
る。このHAは、フェノールと蒸留分離し難いため、ク
メン法プロセスでは溶剤を用いた抽出蒸留が必要となっ
たりするため、スチーム原単位の悪化をきたすことが知
られている。さらに、最終生成物である製品フェノール
に混入して、製品品質を悪化させる原因になる。例え
ば、HAが混入した製品フェノールを原料として、ビス
フェノールAを製造すると、製品に着色し、商品価値を
著しく低下させてしまう。また、HAは水溶性のため、
廃水のCOD負荷の増大をもたらすなどの問題がある。
【0005】このような問題の中でも、フェノール及び
α−MSの収率の低下原因となる副反応を抑制する方法
として、CHPをアセトンなどの溶剤により希釈した
後、酸分解反応を行う方法(特公昭27−3875号公
報、同28−4619号公報など)、反応を多段階に分
ける方法(米国特許第2,757,209号明細書、特
公昭37−13464号公報など)など反応方式の改良
による方法が提案されている。これらの先行技術の中で
も、アセトンなどの溶剤により希釈したCHPの酸分解
反応を行う方法については、溶剤による希釈効果及び酸
触媒とCHPの接触効率の向上により、副反応が抑制さ
れると記載されている。
【0006】また、反応を多段階に分けて行う方法であ
る米国特許第2,757,209号明細書に記載の方法
は、第1反応として、例えば、フェノール、アセトン及
びα−MSの生成反応を1段階で終了させる方法に比べ
て、酸触媒濃度及び反応温度が低い穏和な条件で酸分解
反応を行い、反応生成物中にCHPを数%残す。次に、
第2段階の反応として、第1段階の反応生成物をプラグ
フロー型反応器に導入し、反応生成物中に存在する有機
過酸化物及びジメチルフェニルカルビノールを分解する
反応を行う方法である。
【0007】製品フェノール中のHAの混入防止策とし
ては、英国特許第1,231,991号明細書には、C
HPを主成分とするクメン酸化生成物の酸分解反応の反
応生成物から、アセトン、炭化水素類などの低沸点成分
及び未反応のジメチルフェニルカルビノール、クミルフ
ェノール、メチルスチレンダイマーなどの高沸点化合物
を蒸留分離した粗フェノールを、酸性イオン交換樹脂に
て処理し、粗フェノール中に含有するHAを蒸留分離し
やすい高沸点化合物に転化し、その後蒸留分離する方法
が記載されている。
【0008】また、米国特許第5,064,507号明
細書には、粗フェノールを有機ポリアミンで処理し、粗
フェノール中のHAが、添加した有機ポリアミンと反応
して高沸点化合物となり、その後、この高沸点化合物を
蒸留操作により分離する方法が記載されている。しか
し、これらの方法を同時に行うと、フェノール製造プロ
セスを複雑にし、かつHA除去のための多大な設備を必
要とするなどの問題点がある。そのため、クメン法プロ
セスにおいて、目的生成物の収率低下の原因となる高沸
点化合物の生成を抑制すること及び製品フェノールの品
質悪化の原因となるHAの生成を触媒で抑制すること
は、実用上、重要な課題である。
【0009】また、特公平2−51408号公報には、
第1段階として、逆混合反応器を用いて30〜100重
量ppmの硫酸濃度、50〜90℃の反応温度で、反応
混合物中のCHP濃度を0.5〜5重量%まで低下させ
る反応を行う。この第1段階の反応においては、ジメチ
ルフェニルカルビノールからジクミルペルオキシドへの
転化率が40mol%以上になる。次に、プラグフロー
型反応器に送り、120〜150℃の温度で第1段階の
反応器で生成したジクミルペルオキシドを分解する第2
段階を行う方法が提案されている。
【0010】さらに、米国特許第5,254,751号
明細書には、第1段階の反応を、非等温状態の反応装置
内で150〜500重量ppmの酸触媒濃度、50〜6
2℃の温度範囲及びアセトンを添加した条件でCHP濃
度を0.3〜1.5%まで低下させる反応を行う。次
に、第1段階の反応生成物にアンモニア水を添加した
後、プラグフロー型反応器に送り、80〜110℃の温
度で第1段階の反応で生成したジクミルペルオキシドを
分解する第2段階を行う方法が提案されている。
【0011】特開平9−20699号公報では、第1段
階として、逆混合反応器を用いて150〜350重量p
pmの硫酸濃度、55〜75℃の温度で反応を行い、さ
らに、第2段階のプラグフロー型反応器に送り、120
℃以下の温度で生成したジクミルペルオキシドを分解す
る第2段階を行う際に、過剰のアセトンの存在下で行う
ことにより、α−MSなどの高沸化とHAの副生を同時
に抑制する方法が提案されている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、CHPを主
成分とするクメン酸化生成物からフェノール、アセトン
及びα−MSを得る方法において、上述したような従来
の方法における問題点を解決するためになされたもので
あって、高沸点化合物やHAの副生を抑えて、高効率に
フェノール、アセトン及びα−MSを得る方法を提供す
ることを課題とする。フェノール及びα−MSの収率悪
化の原因となるクミルフェノール、メチルスチレンダイ
マー及び高沸化合物は、反応混合物中のα−MS濃度が
高くなると生成し易くなる傾向があることが知られてい
る。例えば、反応を2段階で行う場合、完全混合反応器
である第1段の反応では、反応器内における反応混合物
の組成は、反応器出口における反応混合物の組成と同一
となるため、高濃度で存在する。その結果、α−MSの
重質化物であるクミルフェノール、メチルスチレンダイ
マー及び高沸化合物が増加することを知得した。これら
化合物の生成を抑制するためには、反応器内の反応混合
物の組成が反応の進行と共に変化するプラグフロー型反
応器すなわち、第2段の反応器において、α−MSの生
成反応を行うことが好ましいが、第2段の反応器に高濃
度のα−MSを含有する反応物を供給すると、上述した
ような副反応を完全には抑制できないため、第1段の反
応において、α−MSの生成をいかに抑制するかがポイ
ントとなる。
【0013】
【発明を解決するための手段】本発明者らは、前記課題
を解決するため、1段あるいは多段階法によるクメン法
プロセスについて、鋭意研究を行った。本発明者らは、
クメンを酸化して得られるCHPを酸触媒にて開裂し、
フェノール、アセトン及びα−MSを得るに際し、供給
するクメン酸化物を水で洗浄し、さらに油水分離して得
られる油相中の水分を除いて得られる精製原料を用いて
反応を行うことにより、フェノールやα−MSの収率悪
化の原因となる高沸点化合物の生成や製品フェノールの
品質を悪化させるHAの生成を抑制することを見出し、
本発明を完成するに至ったものである。
【0014】すなわち、本発明の1つは、クメンヒドロ
ペルオキシドを主成分とするクメン酸化生成物を鉱酸に
よって分解して、フェノール、アセトン及びα−メチル
スチレンを製造する方法において、供給するクメン酸化
生成物量に対して、少なくとも5重量%以上の水と接触
させてクメン酸化生成物を洗浄し、油水分離した後、さ
らに油相中に含まれる水を1重量%以下に除去した該ク
メン酸化生成物を反応器に供給し、反応温度55〜90
℃で、反応混合物中のアセトン濃度を20〜70重量%
に保ちながら、クメンヒドロペルオキシドの転化率が9
5〜99.9%まで反応を行うことを特徴とするフェノ
ールの製造方法である。
【0015】また本発明の1つは、クメンヒドロペルオ
キシドを主成分とするクメン酸化生成物を鉱酸によって
分解して、フェノール、アセトン及びα−メチルスチレ
ンを2段反応で製造する方法において、供給するクメン
酸化生成物量に対して、少なくとも5重量%以上の水と
接触させてクメン酸化生成物を洗浄し、油水分離した
後、さらに油相中に含まれる水を4重量%以下、好まし
くは1重量%以下に除去した該クメン酸化生成物を第1
反応器に供給し、反応温度55〜90℃で、反応混合物
中のアセトン濃度を20〜70重量%に保ちながら、ク
メンヒドロペルオキシドの転化率が95〜99.9%ま
で反応を行い、次いで反応温度55〜120℃の第2反
応器で反応を完結させることを特徴とするフェノールの
製造方法である。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の方法は、前記鉱酸触媒の
存在下に、主としてCHPの酸分解反応を行う反応法に
よって、CHPを主成分とするクメン酸化生成物から、
フェノール、アセトン及びα−MSを製造する方法であ
る。
【0017】本発明でいう鉱酸には、通常、硫酸が用い
られるが、一般的に言われる酸性イオン交換樹脂やゼオ
ライトなどの不均一触媒やヘテロポリ酸やホウフッ化水
素酸などの均一触媒などが使用できる。また、これら触
媒を不活性な担体などに固定化したような触媒も使用で
きる。
【0018】原料として供給されるクメン酸化生成物
は、クメンを炭酸ナトリウムの存在下あるいは、非存在
下に100℃前後の温度で空気または、酸素によって酸
化し、その後、蒸留操作によって所定の濃度になるよう
に未反応クメンを分離したものである。このクメン酸化
生成物は、通常、CHP(60〜90重量%)、ジメチ
ルフェニルカルビノール(2〜10重量%)、アセトフ
ェノン(0.2〜2重量%)、クメン(7.8〜28重
量%)、その他少量のジクミルペルオキシドなどを含む
成分組成を有することができる。
【0019】本発明は、反応器に供給するクメン酸化生
成物を、該クメン酸化生成物の少なくとも5重量%の水
と接触させて洗浄し、油水分離した後、さらに油相中の
水を1重量%以下に除去して精製したクメン酸化生成物
を反応器に供給することを特徴とする。
【0020】クメン酸化生成物と接触させる水の量は、
使用するクメン酸化物と油水分離が可能な水の量で決ま
り、例えば、80重量%以上のCHPを含有するクメン
酸化生成物を使用する場合、クメン酸化生成物に対し
て、5重量%以上の水を使用するのが好ましい。使用す
る水の上限は特に制限はないが、経済上、環境上の観点
から使用する水はできるだけ少ない方が好ましい。クメ
ン酸化生成物と水を接触させる温度及び時間について
も、特に制限はなく、通常、室温付近で油水分離が十分
に行われる時間静置される。
【0021】ついで、触媒としての鉱酸の濃度を安定化
させる必要からも、油水分離した後も存在する水は取り
除く必要がある。水を取り除くために行う方法は常法が
用いられ、連続あるいは、回分の蒸留により、減圧下、
CHPの熱分解を起こさないような低温で実施されるの
が一般的であるが、モレキュラーシーブなどのような吸
着剤により水を除去する方法も使用できる。このように
して、反応器に供給するクメン酸化生成物中の水分濃度
を1重量%以下とする。
【0022】このようにして精製したクメン酸化生成物
は、鉱酸触媒とともに反応器に供給されて、主としてC
HPの酸分解反応を行い、クメン酸化生成物からフェノ
ール、アセトン、α−MSが製造されるが、その方法を
2段階の反応で行う場合について、以下に詳細に述べ
る。
【0023】第1段反応に使用する鉱酸類のクメン酸化
生成物に対する濃度は、通常行われている濃度域(10
0〜500重量ppm)よりも低濃度域で高活性を発現
するとされているが、一般にCHPからフェノール、ア
セトン及びα−MSを生成するプロセスにおいて、酸の
変動は運転安定性に影響を与えるため、余り低濃度にす
ると反応液中の水濃度の増加や原料であるクメン酸化生
成物中に同伴するナトリウム塩の影響を受け、酸強度及
び酸濃度が低下し、未反応のCHPが増加する恐れがあ
る。CHPの酸分解反応は、反応速度が半減期1秒以下
と非常に早く、かつその際に発生する分解反応熱は、一
般的な発熱型の有機化学反応の数倍にもなる。そのた
め、仮に数%のCHPが反応条件の変動により瞬時に分
解反応を起こした場合、反応混合物の温度が急上昇し、
反応器の破裂を招く可能性がある。また、余りに高濃度
で反応を行っても、生成するα−MSの重質化反応が促
進されるので好ましくない。従って、使用する鉱酸の濃
度を特に制限はしないが、上述の影響から見て好ましい
範囲は20〜300重量ppmである。
【0024】また、第1段反応におけるCHPの転化率
は、出来るだけ高い方が良く、低転化率で反応を行った
場合、第2段反応における反応温度が著しく上昇し、有
効成分であるα−MSの重質化反応などが促進され、好
ましくないだけでなく、プラントの安全運転上、問題で
ある。従って、少なくとも95%以上、99.9%まで
であり、好ましくは97〜99.6%である。
【0025】また、反応液中の水濃度は、後述の酸強度
の低下の防止と鉱酸濃度の安定化のため、1重量%以下
に制御することが好ましく、さらに好ましくは0.2重
量%以下に制御する。
【0026】第1段反応器における反応温度は、55〜
90℃の範囲であり、好ましくは65〜80℃である。
この反応温度の調節は、ここで蒸発するアセトンを冷却
・凝縮し、環流することにより行うこともできる。この
反応温度が90℃よりも高温の場合は、CHPの熱分解
反応が優先され、目的生成物であるフェノール及びアセ
トンの収率低下を招く。一方、55℃に満たない温度で
は、反応熱の除去のために多大な設備を必要とし、かつ
酸分解反応時の温度の安定性を悪化させるため好ましく
ない。
【0027】本発明の方法において、第1段階の反応で
もα−MSからクミルフェノールまたは、メチルスチレ
ンダイマー及びこれらがさらに重質化した高沸点化合物
が生成する。この反応を抑制するためアセトンを添加し
て反応器内のα−MS濃度を低下させることでα−MS
の重質化反応を抑制することができ、しかも、このアセ
トンの添加は、反応混合物中のアセトン濃度が20〜7
0重量%になるように行われ、フェノール及びα−MS
の収率低下を防ぐことができる。ここで、アセトンの添
加量が70重量%より多い場合には、α−MSの重質化
反応は抑制できるが、反応器とアセトンの蒸留設備間を
循環するアセトン量を多くする必要があり、その結果、
アセトンを蒸留するための消費エネルギーを多く必要と
し、プロセス全体ではデメリットの方が大きくなる。ま
た、アセトンの添加量が35重量%より少ない場合に
は、α−MSの重質化反応の抑制効果はほとんど得られ
ない。
【0028】また、参考までに述べると、特開平9−2
0699号公報では、硫酸触媒において第1段階の反応
にアセトンを添加する方法において、HAの生成が増大
して、品質を悪化させるという記載があるが、本発明の
方法では、使用する鉱酸の濃度を低く、リサイクルする
アセトン中の水濃度を通常言われている濃度域よりも低
く保つことで、CHPの分解速度がHAの副生速度に比
べて極めて速いため、過剰のアセトンによるヒドロキシ
アセトンの増大は認められない。
【0029】また、第1段反応器における反応混合物の
滞留時間は、5〜40分の範囲であり、通常、15〜3
0分程度になるように調整される。
【0030】第1段反応において、CHPの酸分解によ
ってフェノールとアセトンが生成する際に生じる反応熱
は、一般的な有機化学反応における反応熱の数倍の熱量
になる。そのため、第1段における反応は、発生する反
応熱を完全に除去して所定の反応温度に維持すること
で、CHPの分解速度を一定にし、第1段反応器から
は、成分組成の安定した反応混合物を第2段の反応器に
供給できるように、反応温度を制御して行う必要があ
る。このような温度制御が容易な反応器の形式として
は、完全混合槽型反応器が好ましい。また、例えば、反
応器内部に冷却管を備えた方式、反応器の外周に冷媒を
流すためのジャケットを備えた方式、反応時に併産され
るアセトンの蒸発潜熱を利用して反応熱を除去する方式
などを採用することができる。また、反応熱の除去と生
成したアセトンの分離を同時に行う反応蒸留方式にて反
応を行うこともできる。この時、該反応器の温度制御に
利用される反応で生成するアセトンは、反応熱によって
蒸発し、反応器上部に取り付けた蒸留塔の塔頂より抜き
出す。この場合、反応温度は塔頂圧力及びアセトンの還
流比により調節する。従って、反応圧力は反応物の組
成、反応温度により、減圧、常圧、加圧の全ての範囲か
ら適切な条件を選ぶ必要がある。
【0031】以上の方法により、第1段階の反応を行う
ことで、原料であるクメン酸化生成物中のジメチルフェ
ニルカルビノールは、CHPとの反応生成物であるジク
ミルペルオキシドへ転化、もしくは未反応の状態で反応
混合物中に存在し、α−MSへの転化、さらには高沸点
物への転化は抑制される。このようにして第1段反応器
から得た反応混合物は、フェノール、アセトン、ジメチ
ルフェニルカルビノール、ジクミルペルオキシド及びク
メンを主成分とするものであり、引き続き第2段反応器
に供給される。
【0032】第2段反応においては、主に反応混合物中
のジメチルフェニルカルビノールまたは、ジクミルペル
オキシドからα−MSを生成する反応が行われる。この
α−MSの生成反応は発熱反応であることから、反応器
入口の温度よりも出口の温度の方が高く、その温度差
は、反応するジクミルペルオキシドの量に応じて変動す
るが、通常、2〜30℃程度になるため、第2段反応器
の出口温度を制御する必要がある。
【0033】反応温度が高いと反応速度が速くなるた
め、反応時間を短縮するなどの制御をする必要がある。
これらのことから第2段反応器における反応温度は55
〜120℃であり、好ましくは、第1段反応器出の温度
〜120℃未満である。第2段反応器の反応温度が12
0℃を越える場合に、ジクミルペルオキシド及びジメチ
ルフェニルカルビノールからα−MSへの転化率が70
%以上になると、α−MSの重質化物であるクミルフェ
ノールやメチルスチレンダイマー及び高沸点化合物の副
生速度が急激に増加するため好ましくない。
【0034】これらより、第2段反応器としては、内径
に対して塔長を長くしたり、反応器の内部に邪魔板を設
けて、反応混合物のバックミキシングを抑えることが出
来るプラグフロー型反応器が好ましく用いられる。この
第2段反応器での反応混合物の滞留時間は、通常、0.
1〜60分程度、好ましくは0.5〜30分程度であ
る。また、反応圧力は減圧、常圧、加圧のいずれでもよ
い。
【0035】さらに、第2段反応器においては、ジクミ
ルペルオキシド及びジメチルフェニルカルビノールから
α−MSの生成反応が終了した直後に反応生成物を冷却
し、酸触媒である鉱酸の中和処理を行って反応を停止す
ることが必要である。これは反応生成物中に酸触媒が存
在すると、有機過酸化物(CHPなど)の分解反応が終
了しても、α−MSの重質化反応、すなわちクミルフェ
ノール、メチルスチレンダイマー、さらにはさらに高沸
化した化合物の生成反応が進行し、α−MS、フェノー
ルの収率が悪化する。ここで、反応混合物中の酸触媒で
ある鉱酸の中和処理は、通常、水酸化ナトリウム水溶
液、又は水酸化ナトリウムとフェノールの塩であるナト
リウムフェノラート、あるいは炭酸ナトリウム水溶液を
用いて行われる。
【0036】本発明の方法において、中和後の反応生成
物は、蒸留工程にてアセトン、フェノール、α−MS、
クメンなどに分離される。この時、分離したアセトンの
一部は、第1段反応器へ反応希釈剤及び鉱酸の供給溶媒
として循環させて使用することが出来る。
【0037】
【実施例】以下、本発明を実施例により更に詳細に説明
する。 実施例1 クメンを空気酸化し、次いで油水分離、濃縮してクメン
酸化生成物(組成がCHP83.1重量%、ジメチルフ
ェニルカルビノール6.6重量%、アセトフェノン0.
9重量%、クメン7.7重量%)を得た。また、このク
メン酸化生成物中のナトリウム塩濃度は、3.6重量p
pm、有機酸濃度は、300重量ppmであった。次
に、このクメン酸化生成物を同重量の水と混合し、油水
分離操作を行い、さらに油相に溶解している4.5重量
%の水分を蒸留操作によって除去して、水分含有量は
0.2重量%とした。このようにして得られた精製クメ
ン酸化生成物は、第1段反応器として除熱機能を有する
連続式完全混合槽型反応器に供給されてCHPの分解反
応を行い、引き続き第2段反応器として、断熱式プラグ
フロー型反応器を用いて、主としてα−MSの生成反応
を行った。
【0038】まず、第1段反応器にクメン酸化生成物を
225g/hr、触媒として硫酸(反応液中の濃度50
重量ppm)を含むアセトンを75g/hrでポンプに
て連続供給した。圧力は常圧にて、該反応器で蒸発する
アセトンを冷却・凝縮し、還流することにより反応温度
を78℃に制御し、反応混合物を得た。この時の該反応
器での滞留時間は17分であった。ここで、触媒と共に
供給したアセトンは、後述の第2段階の反応生成物から
蒸留分離したもので、アセトンよりも低沸点のアルデヒ
ド類を1000重量ppm、水を0.2重量%含有して
いるものであった。また、反応混合物中の水濃度は、
0.2重量%であった。得られた反応混合物の一部を分
析用に採取し、冷却して、10重量%炭酸ナトリウム水
溶液で中和した。この中和反応液をガスクロマトグラフ
で分析した結果、CHP転化率は98.5%、ジメチル
フェニルカルビノール転化率は73.8%、α−メチル
スチレンの生成量は25重量%であった。
【0039】次いで、第1段反応器から留出した反応混
合物を予め加熱昇温した断熱型のプラグフロー型反応器
に供給して第2段反応を行った。この第2段反応器にお
ける反応混合物の滞留時間は1分であり、反応器の出口
温度は118℃であった。こうして得られた反応生成物
は直ちに冷却され、10重量%水酸化ナトリウム水溶液
で中和して反応を停止した。この反応生成物を分析し、
フェノール及びα−MSの収率、ならびに不純物である
高沸点化合物及びヒドロキシアセトンの濃度を求めた。
結果を表1(表1)に示す。
【0040】実施例2 触媒を硫酸に代えて、リンタングステン酸(HPW
1240・30HO、日本無機化学工業(株)社
製)(反応液中の濃度64重量ppm)を用いた他は実
施例1と同様に行った。結果を表1(表1)に示す。
【0041】比較例1 原料のクメン酸化生成物を水と接触させずにそのまま使
用した他は実施例1と同様に行った。結果を表1(表
1)に示す。
【0042】比較例2 供給するクメン酸化生成物量に対して、接触させる水を
4重量%にした。油水混相がエマルジョン化して分離不
能であったので、油水分離操作は実施せず、クメン酸化
生成物中に溶解する水を蒸留により除去した他は実施例
1と同様に行った。結果を表1(表1)に示す。
【0043】比較例3 第1段反応器に添加するアセトン中の水濃度0.2重量
%に代えて、10重量%になるよう調整した他は実施例
1と同様に行ったところ、第1段反応でのCHP分解反
応が認められず、反応を途中で中止した。
【0044】実施例3 触媒として用いた硫酸の反応混合物中の濃度を、200
重量ppmとした他は実施例2と同様に行った。結果を
表1(表1)に示す。
【0045】実施例4 第1段反応器に添加するアセトンの供給量を、225g
/hrとした他は実施例1と同様の方法で実施した。結
果を表1(表1)に示す。
【0046】比較例4 第1段反応器に添加するアセトンの供給量を、5g/h
rとした他は実施例1と同様に行った。結果を表1(表
1)に示す。
【0047】実施例5 第1段反応における反応混合物中の水濃度0.2重量%
に代えて、0.9重量%になるように、第1段反応器に
添加するアセトン中の水を調整した他は実施例1と同様
に行った。結果を表1(表1)に示す。
【0048】実施例6 第1段反応器の圧力を常圧に代えて、600mmHgま
で減圧にして反応を行った他は実施例1と同様に行っ
た。この時、第1段の反応器内温度は70℃であった。
結果を表1(表1)に示す。
【0049】比較例5 第1段反応器の圧力を常圧に代えて、120mmHgま
で減圧にして反応を行った他は実施例1と同様に行った
ところ、第1段の反応器内温度は40℃であった。第1
段反応でのCHP分解反応が認められず、反応を途中で
中止した。
【0050】比較例6 第2段反応器の温度を118℃に代えて、150℃にし
た他は実施例1と同様に行った。結果を表1(表1)に
示す。
【0051】
【表1】
【0052】
【発明の効果】本発明は、鉱酸類触媒の存在下に、予め
水洗して所定量以下の水分量を有するクメンヒドロペル
オキシドを主成分とするクメン酸化生成物から、過剰の
アセトンの存在下にクメンヒドロペルオキシドの分解反
応及びα−メチルスチレンの生成反応を行うフェノー
ル、アセトン及びα−メチルスチレンの製造方法であ
り、本発明によれば、フェノールやα−MSの収率悪化
の原因となる高沸点化合物の生成や製品フェノールの品
質を悪化させるヒドロキシアセトンの生成を抑制するこ
とができ、産業上優位である。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成14年5月14日(2002.5.1
4)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項5
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0004
【補正方法】変更
【補正内容】
【0004】また、このクメン法プロセスにおいては、
α−MSとフェノールが反応してクミルフェノールが生
成したり、α−MSの2量化反応によりメチルスチレン
ダイマーが生成したりする。これらの物質はフェノール
プロセスの回収工程にて熱分解され、一部は再びリサイ
クルされるが、さらに重質化した高沸点化合物は回収不
能となり、系外に排出されて燃料になるため、原料原単
位を悪化させる。その結果、CHPの分解反応による目
的生成物であるフェノールやα−MSなどの収率低下の
原因となる。また、CHPの分解反応においては、微量
のヒドロキシアセトン(以下、HAと略す)が生成す
る。このHAは、フェノールと蒸留分離し難いため、ク
メン法プロセスでは溶剤を用いた抽出蒸留が必要となっ
たりするため、スチーム原単位の悪化をきたすことが知
られている。さらに、最終生成物である製品フェノール
に混入して、製品品質を悪化させる原因になる。例え
ば、HAが混入した製品フェノールを原料として、ビス
フェノールAを製造すると、製品が着色し、商品価値を
著しく低下させてしまう。また、HAは水溶性のため、
廃水のCOD負荷の増大をもたらすなどの問題がある。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正内容】
【0018】原料として供給されるクメン酸化生成物
は、クメンを炭酸ナトリウムの存在下あるいは、非存在
下に100℃前後の温度で空気または、酸素によって酸
化したもの、あるいはその後、蒸留操作によって所定の
濃度になるように未反応クメンを分離したもの、あるい
は同蒸留操作を多段で行う多段濃縮の途中のものであ
る。このクメン酸化生成物は、通常、CHP(60〜9
0重量%)、ジメチルフェニルカルビノール(2〜10
重量%)、アセトフェノン(0.2〜2重量%)、クメ
ン(7.8〜28重量%)、その他少量のジクミルペル
オキシドなどを含む成分組成を有することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C07C 45/53 C07C 45/53 49/08 49/08 A // C07B 61/00 300 C07B 61/00 300 (72)発明者 土井 憲治 大阪府高石市高砂1丁目6番地 三井化学 株式会社内 (72)発明者 高井 敏浩 大阪府高石市高砂1丁目6番地 三井化学 株式会社内 Fターム(参考) 4H006 AA02 AC26 AC42 AC44 BA66 BA71 BA72 BA75 BB31 BC10 BC40 BD10 BD31 BD52 4H039 CA21 CA60 CA62 CG90

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】クメンヒドロペルオキシドを主成分とする
    クメン酸化生成物を鉱酸によって分解して、フェノー
    ル、アセトン及びα−メチルスチレンを製造する方法に
    おいて、供給するクメン酸化生成物量に対して、少なく
    とも5重量%以上の水と接触させてクメン酸化生成物を
    洗浄し、油水分離した後、さらに油相中に含まれる水を
    1重量%以下に除去した該クメン酸化生成物を反応器に
    供給し、反応温度55〜90℃で、反応混合物中のアセ
    トン濃度を20〜70重量%に保ちながら、クメンヒド
    ロペルオキシドの転化率が95〜99.9%まで反応を
    行うことを特徴とするフェノールの製造方法。
  2. 【請求項2】クメンヒドロペルオキシドを主成分とする
    クメン酸化生成物を鉱酸によって分解して、フェノー
    ル、アセトン及びα−メチルスチレンを2段反応で製造
    する方法において、供給するクメン酸化生成物量に対し
    て、少なくとも5重量%以上の水と接触させてクメン酸
    化生成物を洗浄し、油水分離した後、さらに油相中に含
    まれる水を1重量%以下に除去した該クメン酸化生成物
    を第1反応器に供給し、反応温度55〜90℃で、反応
    混合物中のアセトン濃度を20〜70重量%に保ちなが
    ら、クメンヒドロペルオキシドの転化率が95〜99.
    9%まで反応を行い、次いで反応温度55〜120℃の
    第2反応器で反応を完結させることを特徴とするフェノ
    ールの製造方法。
  3. 【請求項3】反応器で蒸発するアセトンを、冷却・凝縮
    し、還流することにより、反応温度を55〜90℃に保
    つ請求項1又は2に記載の方法。
  4. 【請求項4】反応器を出た反応生成物から分離したアセ
    トンの一部を反応器に循環させる請求項1又は2に記載
    の方法。
  5. 【請求項5】反応器を出た反応生成物から分離したアセ
    トン中の水濃度を、4重量%(1重量%ではないか)以
    下に制御して反応器に循環させる請求項4に記載の方
    法。
  6. 【請求項6】クメン酸化生成物を分解する鉱酸が、硫酸
    である請求項1又は2に記載の方法。
  7. 【請求項7】クメン酸化生成物を分解する鉱酸が、リン
    タングステン酸である請求項1又は2に記載の方法。
  8. 【請求項8】鉱酸を、反応液中の濃度として20〜30
    0重量ppm用いる請求項1又は2に記載の方法。
  9. 【請求項9】反応器を出た反応生成物を、直ちに冷却及
    び中和して反応を停止させる請求項1又は2に記載の方
    法。
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