JP2002370595A - アンダーランプロテクタ締結構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 シャシフレームにフロントアンダーランプロ
テクタを組み付ける際に時間を短縮化すると共に手間を
低減する。 【解決手段】 シャシフレーム１に取付けられるステー
１４と、ステー１４を介してシャシフレーム１に取付け
られるアンダーランプロテクタ２１とを備え、ステー１
４は、脚部１５に設けられて略垂直な締結面を有するス
テー側第一締結部１６と、脚部１５に設けられて略水平
な締結面を有するステー側第二締結部１７とを備え、ア
ンダーランプロテクタ２１は、ステー側第二締結部１７
に仮置きし且つステー側第二締結部１７に対して上下方
向より締結し得るアンダーランプロテクタ側第二締結部
２６と、ステー側第一締結部１６に対して締結し得るア
ンダーランプロテクタ側第一締結部２４とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、フロントアンダー
ランプロテクタをシャシフレームに組み付けるアンダー
ランプロテクタ締結構造に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】図４は従来の車両における前方側のフロ
ントアンダーランプロテクタ締結構造の一例を示すもの
であり、車両には、車両長手方向に沿って車両前方より
所定長さで平行な左右一対のシャシフレーム（サイドレ
ール）１を備え、シャシフレーム１は内部に補強インナ
２を備えている。

【０００３】シャシフレーム１の車両前方側の先端近傍
には左右一対の二個を組合せて構成されるステー３を設
け、ステー３は、シャシフレーム１の両側面４にボルト
５により締結され且つシャシフレーム１の長手方向に沿
って離間するようＬ字状に形成される脚部６を備え、脚
部６の離間側先端には、脚部６を反シャシフレーム側へ
屈するように形成される垂直方向な面のステー側締結部
７を備え、ステー側締結部７には上下に一個ずつ孔８を
形成している。

【０００４】一方、シャシフレーム１の車両前方には、
車両のバンパ（図示せず）の下方空間へ他物体が潜り込
まないよう車両の長手方向の略垂直に配置されるフロン
トアンダーランプロテクタ９を配しており、フロントア
ンダーランプロテクタ９のシャシフレーム１に向かう側
面１０には、上下に一個ずつ孔１１を形成したアンダー
ランプロテクタ側締結部１２を左右両側に設け、アンダ
ーランプロテクタ側締結部１２の孔１１をステー側締結
部７の孔８に合致させることによりボルト１３を介して
締結し、フロントアンダーランプロテクタ９をシャシフ
レーム１に接続している。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、シャシ
フレーム１にフロントアンダーランプロテクタ９を組み
付ける際には、台車等（図示せず）に載置したフロント
アンダーランプロテクタ９を台車ごと移動してアンダー
ランプロテクタ側締結部１２の孔１１とステー側締結部
７の孔８とを合致させる必要があり、しかもフロントア
ンダーランプロテクタ９を完全に締結するまで台車に常
に支持させる必要があることから、組み付け作業に多く
の手間と時間がかかるという問題があった。

【０００６】本発明は上述の実情に鑑みてなしたもの
で、シャシフレームへフロントアンダーランプロテクタ
を組み付ける際に手間を低減すると共に作業時間を短縮
するアンダーランプロテクタ締結構造を提供することを
目的としている。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明は、車両の長手方
向のシャシフレームに取付けられるステーと、該ステー
を介してシャシフレームの端側に取付けられるアンダー
ランプロテクタとを備え、前記ステーは、アンダーラン
プロテクタ側へ向かうようシャシフレームに取付けられ
る脚部と、該脚部の端側に設けられて略垂直な締結面を
有するステー側第一締結部と、前記脚部に設けられて略
水平な締結面を有するステー側第二締結部とを備え、前
記アンダーランプロテクタは、ステー側第二締結部に仮
置きし且つステー側第二締結部に対して上下方向より締
結し得るアンダーランプロテクタ側第二締結部と、ステ
ー側第一締結部に対して締結し得るアンダーランプロテ
クタ側第一締結部とを備えたことを特徴とするアンダー
ランプロテクタ締結構造に係るものである。

【０００８】アンダーランプロテクタをシャシフレーム
に組み付ける際には、ステー側第二締結部にアンダーラ
ンプロテクタ側第二締結部を締結可能な状態に仮置きす
ることによりステー側第一締結部とアンダーランプロテ
クタ側第一締結部との位置を締結可能な状態にし、アン
ダーランプロテクタ側第一締結部とステー側第一締結部
を水平方向より締結すると共に、アンダーランプロテク
タ側第二締結部とステー側第二締結部を上下方向から締
結してアンダーランプロテクタをシャシフレームに組み
付ける。

【０００９】このように、アンダーランプロテクタをシ
ャシフレームに組み付ける際には、アンダーランプロテ
クタ側第二締結部をステー側第二締結部に締結可能な状
態に仮置きして各締結部を締結するので、仮置きの後に
はアンダーランプロテクタを台車等に支持させる必要が
なくなり、組み付け作業の手間を低減すると共に作業時
間を短縮することができる。又、アンダーランプロテク
タ側第二締結部とステー側第二締結部を上下方向より締
結すると共にアンダーランプロテクタ側第一締結部とス
テー側第一締結部を水平方向より締結するので、ステー
とアンダーランプロテクタの締結を一層強固なものにす
ることができる。

【００１０】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しつつ説明する。

【００１１】図１、図２は本発明を実施する形態の第一
例を示すもので、図４と同一の符号を付した部分は同一
物を表わしている。

【００１２】図１、図２に示す如く、第一例のアンダー
ランプロテクタ締結構造は、従来と略同様なシャシフレ
ーム１の車両前方側の先端近傍にステー１４を設け、ス
テー１４は、シャシフレーム１の両側面４にボルト５に
より締結され且つシャシフレーム１の長手方向に沿って
離間するようＬ字状に形成される一対の脚部１５を備
え、脚部１５の離間側先端には、脚部１５を反シャシフ
レーム側へ屈するように形成された略垂直な締結面のス
テー側第一締結部１６を備え、脚部１５の上部には、一
対の脚部１５を一体化すると共にステー側第一締結部１
６に隣接するように形成される略水平な締結面のステー
側第二締結部１７を備えている。

【００１３】又、ステー側第一締結部１６には上下に一
個ずつ孔１８を形成すると共に、ステー側第二締結部１
７には左右に一個ずつ孔１９を形成し、更に、ステー側
第二締結部１７の孔１９には上方に向くよう夫々下方か
ら通し且つ下部を溶接したボルト２０を備えている。

【００１４】一方、シャシフレーム１の車両前方側に
は、車両の長手方向の略垂直に配置されるフロントアン
ダーランプロテクタ２１を備えており、フロントアンダ
ーランプロテクタ２１のシャシフレーム１に向かう側面
２２には、上下に一個ずつ孔２３を形成したアンダーラ
ンプロテクタ側第一締結部２４を左右両側に設け、フロ
ントアンダーランプロテクタ２１の上面２５には、シャ
シフレーム１に向かう略水平方向な面のアンダーランプ
ロテクタ側第二締結部２６を設け、アンダーランプロテ
クタ側第二締結部２６には左右に一個ずつ孔２７を形成
している。

【００１５】以下、本発明を実施する形態の第一例の作
用を説明する。

【００１６】ステー１４を備えたシャシフレーム１に対
してフロントアンダーランプロテクタ２１を組み付ける
際には、ステー側第二締結部１７のボルト２０にアンダ
ーランプロテクタ側第二締結部２６の孔２７を通すこと
により、アンダーランプロテクタ側第二締結部２６をス
テー側第二締結部１７に載置すると共にアンダーランプ
ロテクタ側第一締結部２４をステー側第一締結部１６に
より支持させ、フロントアンダーランプロテクタ２１を
ステー１４に仮置きする。

【００１７】このとき、アンダーランプロテクタ側第一
締結部２４の孔２３はステー側第一締結部１６の孔１８
に合致することから、ボルト（図示せず）を介してアン
ダーランプロテクタ側第一締結部２４とステー側第一締
結部１６を水平方向より締結し、更に、アンダーランプ
ロテクタ側第二締結部２６の孔２７に通したステー側第
二締結部１７のボルト２０にナット等（図示せず）をね
じ込むことによって、アンダーランプロテクタ側第二締
結部２６とステー側第二締結部１７を上下方向より締結
し、ステー１４を介してフロントアンダーランプロテク
タ２１をシャシフレーム１に組み付ける。

【００１８】このように、フロントアンダーランプロテ
クタ２１をシャシフレーム１に組み付ける際には、ボル
ト２０を介してアンダーランプロテクタ側第二締結部２
６をステー側第二締結部１７に締結可能な状態に載置し
且つアンダーランプロテクタ側第一締結部２４をステー
側第一締結部１６に締結可能に支持させるので、載置及
び支持の仮置き後にはフロントアンダーランプロテクタ
２１を台車等に支持させる必要がなくなり、組み付け作
業の手間を低減すると共に作業時間を短縮することがで
きる。

【００１９】又、アンダーランプロテクタ側第二締結部
２６とステー側第二締結部１７をボルト２０を介して上
下方向より締結すると共に、アンダーランプロテクタ側
第一締結部２４とステー側第一締結部１６をボルト（図
示せず）を介して水平方向より締結するので、ステー１
４とフロントアンダーランプロテクタ２１の締結を一層
強固なものにすることができる。

【００２０】更に、ステー１４の脚部１５をステー側第
二締結部１７により一体化するので、左右一対の二個の
ステー１４に比べて取付けの際のズレがなくなり、ステ
ー１４の取付精度を確保することができる。

【００２１】図３は本発明を実施する形態の第二例を示
すもので、図１と同一の符号を付した部分は同一物を表
わしている。

【００２２】図３に示す如く、第二例のアンダーランプ
ロテクタ締結構造は、ステー２８の形状を変形したもの
であり、ステー２８は、第一例と略同様に、上下に一個
ずつ孔２９を形成したステー側第一締結部３０と、上方
に向くボルト３１を設けたステー側第二締結部３２を備
え、且つ第一例と同様なシャシフレーム３３の長手方向
に沿って離間するようＬ字状に形成する一対の脚部３４
を、シャシフレーム側部分で湾曲して重ね合せ、シャシ
フレーム３３の一側面３５にボルト３６によりまとめて
締結している。

【００２３】一方、シャシフレーム３３の車両前方側に
は、車両の長手方向の略垂直に配置される第一例と略同
様なフロントアンダーランプロテクタ２１を備えてい
る。

【００２４】以下、本発明を実施する形態の第二例の作
用を説明する。

【００２５】ステー２８を備えたシャシフレーム３３に
対してフロントアンダーランプロテクタ２１を組み付け
る際には、第一例と略同様に、ステー側第二締結部３２
のボルト３１にアンダーランプロテクタ側第二締結部２
６の孔２７を通すことにより、フロントアンダーランプ
ロテクタ２１をステー２８に仮置きし、ボルト（図示せ
ず）を介してアンダーランプロテクタ側第一締結部２４
とステー側第一締結部３０を水平方向より締結し、更
に、アンダーランプロテクタ側第二締結部２６とステー
側第二締結部３２を上下方向より締結し、ステー２８を
介してフロントアンダーランプロテクタ２１をシャシフ
レーム３３に組み付け、第一例と同様な作用効果を得る
ことができる。

【００２６】なお、本発明のアンダーランプロテクタ締
結構造は、上述の形態例にのみ限定されるものではな
く、ステー側第一締結部及びステー側第二締結部を脚部
と一体成形もしくは溶接して形成してもよいこと、アン
ダーランプロテクタ側第二締結部をフロントアンダーラ
ンプロテクタと一体成形もしくは溶接して形成してもよ
いこと、シャシフレームに備える補強インナをＬ型にし
てもよいこと、その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲
内において種々変更を加え得ることは勿論である。

【００２７】

【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、ア
ンダーランプロテクタをシャシフレームに組み付ける際
には、アンダーランプロテクタ側第二締結部をステー側
第二締結部に締結可能な状態に仮置きして各締結部を締
結するので、仮置きの後にはアンダーランプロテクタを
台車等に支持させる必要がなくなり、組み付け作業の手
間を低減すると共に作業時間を短縮することができる。
又、アンダーランプロテクタ側第二締結部とステー側第
二締結部を上下方向より締結すると共にアンダーランプ
ロテクタ側第一締結部とステー側第一締結部を水平方向
より締結するので、ステーとアンダーランプロテクタの
締結を一層強固なものにすることができるという種々の
優れた効果を奏し得る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のアンダーランプロテクタ締結構造を実
施する形態の第一例を示す斜視図である。

【図２】本発明のアンダーランプロテクタ締結構造にお
けるステーをフロントアンダーランプロテクタ側より見
た側面図である。

【図３】本発明のアンダーランプロテクタ締結構造を実
施する形態の第二例を示す斜視図である。

【図４】従来例のアンダーランプロテクタ締結構造を示
す斜視図である。

【符号の説明】

１ シャシフレーム １４ ステー １５ 脚部 １６ ステー側第一締結部 １７ ステー側第二締結部 ２１ フロントアンダーランプロテクタ（アンダーラン
プロテクタ） ２４ アンダーランプロテクタ側第一締結部 ２６ アンダーランプロテクタ側第二締結部 ２８ 第二例のステー ２９ 孔 ３０ ステー側第一締結部 ３２ ステー側第二締結部 ３３ シャシフレーム ３４ 脚部

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 車両の長手方向のシャシフレームに取付
   けられるステーと、該ステーを介してシャシフレームの
   端側に取付けられるアンダーランプロテクタとを備え、 前記ステーは、アンダーランプロテクタ側へ向かうよう
   シャシフレームに取付けられる脚部と、該脚部の端側に
   設けられて略垂直な締結面を有するステー側第一締結部
   と、前記脚部に設けられて略水平な締結面を有するステ
   ー側第二締結部とを備え、 前記アンダーランプロテクタは、ステー側第二締結部に
   仮置きし且つステー側第二締結部に対して上下方向より
   締結し得るアンダーランプロテクタ側第二締結部と、ス
   テー側第一締結部に対して締結し得るアンダーランプロ
   テクタ側第一締結部とを備えたことを特徴とするアンダ
   ーランプロテクタ締結構造。