JP2002370133A - 工具ホルダー - Google Patents

工具ホルダー

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JP2002370133A
JP2002370133A JP2001184336A JP2001184336A JP2002370133A JP 2002370133 A JP2002370133 A JP 2002370133A JP 2001184336 A JP2001184336 A JP 2001184336A JP 2001184336 A JP2001184336 A JP 2001184336A JP 2002370133 A JP2002370133 A JP 2002370133A
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sleeve
tapered
fitting portion
peripheral surface
mounting
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JP2001184336A
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Haruaki Kubo
治明 久保
Yasuhiko Kitamura
泰彦 北村
Hirokazu Suruga
宏和 駿河
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Daishowa Seiki Co Ltd
Original Assignee
Daishowa Seiki Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 工具ホルダーの取付精度と剛性を一挙に達
成することが可能な工具ホルダーを提供すること。 【解決手段】 ホルダー本体1の一端側に主軸2のテー
パ孔3に嵌合するテーパシャンク部4を有し、このテー
パシャンク部4に連接して鍔部6を有してなる工具ホル
ダーであって、テーパシャンク部4は、ホルダー本体1
の一端側に突設した取付用嵌合部9と、取付用嵌合部9
の外周面及び前記鍔部6の端面10を覆うように軸方向
移動不能に嵌装されたテーパスリーブ11とからなり、
テーパスリーブ11は、スリーブ本体12と、鍔部6の
端面10に密着されるフランジ部13とからなり、取付
用嵌合部9とスリーブ本体12との間に空隙部21を設
ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、切削工具等の加工
作業用工具を装着した工具ホルダーを工作機械に取り付
けるための工具ホルダーの取付部分の構造に関する。
【0002】従来のこの種の工具ホルダーで、工具ホル
ダーのテーパシャンク部の外周面が主軸のテーパ孔の内
周面に密接すると同時に工具ホルダーの鍔部端面が主軸
の端面に当接するタイプ工具ホルダーとして、例えば、
特許第3083291号公報に示すように、工具ホルダ
ーの取付用嵌合部にテーパコーンを嵌合し、このテーパ
コーンが主軸のテーパ孔内に軸方向に移動することによ
って、テーパコーンの外周面が主軸のテーパ孔に密接す
ると同時に工具ホルダーの鍔部端面が主軸の端面に当接
するようにした取付装置が提案されているが、この移動
式テーパコーンであると、その移動式のために正確な中
心位置精度が出ず芯振れの増進を来すことになると共
に、数次の使用によるテーパコーンの頻繁な移動によっ
て、その移動のための摺動部が摩擦して一層精度が出な
くなると云う問題がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の問題
点に鑑み、テーパコーンの移動方式を何ら採用すること
なく、工具ホルダーの取付精度と剛性を一挙に達成する
ことが可能な工具ホルダーを提供することを目的とす
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
ホルダー本体1の一端側に主軸2のテーパ孔3に嵌合す
るテーパシャンク部4を有し、このテーパシャンク部4
に連接して主軸2の端面5に対向する鍔部6を有してな
る工具ホルダーであって、テーパシャンク部4は、ホル
ダー本体1の一端側に突設した取付用嵌合部9と、この
取付用嵌合部9の外周側及び前記鍔部6の端面10を覆
うように軸方向移動不能に嵌装されたテーパスリーブ1
1とからなり、このテーパスリーブ11は、取付用嵌合
部9の外周側を覆うスリーブ本体12と、鍔部6の端面
10に密着されるフランジ部13とからなり、取付用嵌
合部9とスリーブ本体12との間に、スリーブ本体12
が径方向に弾性変形可能なように空隙部21が設けられ
てなることを特徴とする。
【0005】請求項2は、請求項1に記載の工具ホルダ
ーにおいて、前記フランジ部13が鍔部6の端面10に
ビス14止めされることを特徴とする。
【0006】請求項3は、ホルダー本体1の一端側に主
軸2のテーパ孔3に嵌合するテーパシャンク部4を有
し、このテーパシャンク部4に連接して主軸2の端面に
対向する鍔部6を有してなる工具ホルダーであって、テ
ーパシャンク部4は、ホルダー本体1の一端側に突設し
た取付用嵌合部9と、この取付用嵌合部9の外周面を覆
うように軸方向移動不能に嵌装されたテーパスリーブ1
1とからなり、このテーパスリーブ11のテーパ円筒状
のスリーブ本体12は取付用嵌合部9に適嵌合されて、
該テーパスリーブ11が取付用嵌合部9に取り付けら
れ、しかして取付用嵌合部9とスリーブ本体12との間
に空隙部21が設けられてなることを特徴とする。
【0007】請求項4は、請求項3に記載の工具ホルダ
ーにおいて、前記スリーブ本体12の径大側端部内周面
12bが取付用嵌合部9の鍔部側端部外周面9cに圧入
され、且つ該スリーブ本体12の径小側端部内周面12
cが取付用嵌合部9の遊端部側外周面9dに圧入される
ことよって該テーパスリーブ11が取付用嵌合部9に取
り付けられてなることを特徴とする。
【0008】請求項5は、請求項3に記載の工具ホルダ
ーにおいて、前記スリーブ本体12の径大側端部内周面
12bが取付用嵌合部9の鍔部側端部外周面9cに接着
剤によって接合され、且つ該スリーブ本体12の径小側
端部内周面12cが取付用嵌合部9の遊端部側外周面9
dに接着剤によって接合されることよって該テーパスリ
ーブ11が取付用嵌合部9に取り付けられてなることを
特徴とする。
【0009】請求項6は、請求項3に記載の工具ホルダ
ーにおいて、前記スリーブ本体12の径大側端部内周面
12bが取付用嵌合部9の鍔部側端部外周面9cに圧入
され、且つ該スリーブ本体12の径小側端部内周面12
cが取付用嵌合部9の遊端部側外周面9dに圧入または
適嵌合されると共に、該スリーブ本体12の径大側端部
端面12dこれに対向する本体又は鍔部端面1bとが溶
接されることによって該テーパスリーブ11が取付用嵌
合部9に取り付けられてなることを特徴とする。
【0010】請求項7は、請求項3に記載の工具ホルダ
ーにおいて、前記スリーブ本体12と取付用嵌合部9と
の間の空隙部21に接着剤32が充填されてなることを
特徴とする。
【0011】請求項8は、請求項1〜7の何れかに記載
の工具ホルダーにおいて、テーパスリーブ11のスリー
ブ本体12の径小側端部に内周側が肉厚となった厚肉円
筒部18が形成され、この厚肉円筒部18の一端面18
aが取付用嵌合部9の遊端部端面9aに係合され且つこ
の厚肉円筒部18の他端面18bが取付用嵌合部9の遊
端部に螺合されたプルスタッド19の外周段面24に当
接されるようになっていることを特徴とする。
【0012】請求項9は、請求項1〜8の何れかに記載
の工具ホルダーにおいて、テーパシャンク部4の取付用
嵌合部9は、径大側嵌合部9Aと、径小側嵌合部9Bと
に分割構成され、径大側嵌合部9Aは、ホルダー本体1
の本体部1aと一体に形成され、径小側嵌合部9Bはホ
ルダー本体1の本体部1aに螺合され、この径小側嵌合
部9Bにプルスタッド19が螺合されていることを特徴
とする。
【0013】請求項10は、請求項1〜9の何れかに記
載の工具ホルダーにおいて、前記スリーブ本体12の内
周面12aと同じ角度の外周面17aを有する肉厚部1
7を取付用嵌合部9の鍔部側端部に形成して該スリーブ
本体12の径大側端部内周面12aが取付用嵌合部9の
肉厚部17の外周面17aに接触し、これによって該ス
リーブ本体12が取付用嵌合部9に適嵌合されることを
特徴とする。
【0014】請求項11は、請求項1〜10の何れかに
記載の工具ホルダーにおいて、スリーブ本体12の径小
側厚肉円筒部18の内周面18cがプルスタッド19の
外周平坦面19aに接触して適嵌合するようにしたこと
を特徴とする。
【0015】請求項12は、請求項1〜11の何れに記
載の工具ホルダーにおいて、前記テーパスリーブ11の
スリーブ本体12と取付用嵌合部9との間に弾性体33
を介在させてなる構成からなることを特徴とする
【0016】
【発明の実施の形態】図1は本発明の一実施形態による
工具ホルダーAを工作機械の主軸2に取り付けた状態を
示す。この図において、1は工具ホルダーAのホルダー
本体で、その一端側に主軸2のテーパ孔3に嵌合するテ
ーパシャンク部4を有し、このテーパシャンク部4に連
接して主軸2の端面5に対向する鍔部6が有する。ホル
ダー本体1の鍔部6にはその外周面に、周知のマニピュ
レータ把持用溝7が形成され、且つ周方向180度の位
置に主軸2の図示しない係合突起と係合して工具ホルダ
ーAが主軸2と一体に回転するための周知の係合凹部8
が形成されている。
【0017】テーパシャンク部4は、ホルダー本体1の
一端側に突設した取付用嵌合部9と、この取付用嵌合部
9の外周側及び前記鍔部6の端面10を覆うように嵌装
されたテーパスリーブ11とからなり、このテーパスリ
ーブ11は、取付用嵌合部9の外周側を覆うテーパ円筒
状のスリーブ本体12と、このスリーブ本体12と一体
に形成されて鍔部6の端面10に密着されるフランジ部
13とからなる。この取付用嵌合部9は、軽量化のため
に、できるだけ径小丸軸状に形成されている。
【0018】テーパスリーブ11のスリーブ本体12
は、取付用嵌合部9の外周側全体を覆うように嵌装さ
れ、またフランジ部13の先端面13aは鍔部6の端面
10に密接状態に固着され、フランジ部13の後端面1
3bは主軸2の端面5に密接するようになっている。ま
たフランジ部13には、ビス14を挿通させると共にそ
のビス14の皿形頭を没入嵌合させる複数のビス孔15
が、周方向一定間隔おきに設けられている。
【0019】取付用嵌合部9の鍔部6側の端部の外周面
に、スリーブ本体12のテーパ内周面12aに接する同
じテーパ角度のテーパ面17aを有する肉厚テーパ部1
7が形成される共に、該肉厚テーパ部17に対応する主
軸2のテーパ孔3の径大側端部は径大空隙部22に形成
されている。そして、スリーブ本体12を取付用嵌合部
9に嵌合した時にスリーブ本体12のテーパ内周面12
aは肉厚テーパ部17のテーパ面17aに接して適嵌合
し、該肉厚テーパ部17はスリーブ本体12を取付用嵌
合部9に嵌合する際のガイドの役割と該スリーブ本体1
2を同心状に維持するための心出し作用の役割を担って
おり、スリーブ本体12と取付用嵌合部9との間に空隙
部21が形成される。なお、この実施形態にあっては、
スリーブ本体12の内周面12aがテーパに形成され、
従って、これに対応する前記肉厚部17もテーパ面17
aに形成しているが、これに限定されることはなく、例
えばスリーブ本体12の内周面12aがストレートな円
筒状の内周面に形成され、これに対応する肉厚部17も
ストレートな円筒状の外周面に形成されたものであって
もよい。
【0020】また、スリーブ本体12の径小側端部には
その内周側が肉厚となった厚肉円筒部18を形成してい
て、この厚肉円筒部18の一端面18aが取付用嵌合部
9の突出遊端部端面9aに係合するようになっている。
【0021】上記のような構成よりなるテーパシャンク
部4を組み立てるには、先ず、テーパスリーブ11のス
リーブ本体12を取付用嵌合部9に嵌合し、その径大側
端部内周面12bを取付用嵌合部9の肉厚テーパ部17
の外周面17aに適嵌合し、且つスリーブ本体12の径
小側厚肉円筒部18の一端面18aを取付用嵌合部9の
突出遊端部端面9aに係合させると共に、フランジ部1
3の先端面13aを鍔部6の端面10に当接させて、こ
のフランジ部13をビス14で鍔部6に固定する。これ
によってテーパスリーブ11を取付用嵌合部9に対して
軸方向移動不能に固定する。それから、図1に示すよう
に、プルスタッド19をスリーブ本体12の径小側厚肉
円筒部18内より挿通し、その雄ねじ部20を取付用嵌
合部9の遊端部9bの内周に設けた雌ねじ部23に螺合
することにより、プルスタッド19を取付用嵌合部9の
遊端部9bに取り付けて、スリーブ本体12の径小部側
端面、即ち厚肉円筒部18の他端面18bをプルスタッ
ド19の外周段面24に当接させ、しかしてこのプルス
タッド19を締め込むことによって、スリーブ本体12
の径小端側厚肉円筒部18を、取付用嵌合部9の遊端部
端面9aとプルスタッド19の外周段面24との間で挟
着固定し、且つプルスタッド19の外周平坦面19aが
厚肉円筒部18の内周面18cに接触してスリーブ本体
12の径小部側の心出し作用を行し、しかしてスリーブ
本体12と取付用嵌合部9との間に、スリーブ本体12
が径方向に弾性変形可能なように空隙部21が形成され
る。
【0022】この実施形態では、取付用嵌合部9は可能
な限り径小の丸軸状に形成して軽量化を計っているが、
取付用嵌合部9の外周面をスリーブ本体12の内周面1
2aと同じテーパ面に形成して両者間に空隙部21を形
成するようにしてもよい。
【0023】尚、図示は省略するが、空隙部21に合成
樹脂等の弾性体を充填することが好ましい。また、プル
スタッド19は、図1の仮想線で示すように工作機械側
の引張具25に係合されるようになっている。
【0024】本発明の一実施形態は以上のような構成よ
りなり、これを使用するには、図示しないマニピュレー
タによって、ホルダー本体1の鍔部6の溝7で把持され
る工具ホルダーAが、そのテーパシャンク部4を工作機
械側の主軸2のテーパ孔3に嵌合し、テーパシャンク部
4の後端部のプルスタッド19に工作機械側の引張具2
5が係合して、テーパシャンク部4は主軸2の奥側に引
き寄せられるようにして装着される。これによって、鍔
部端面10に密着固定されたテーパスリーブ11のフラ
ンジ部13の後端面13bが主軸2の端面5に当接し、
同時にスリーブ本体12の外周面26が主軸2のテーパ
孔3の内周面3aに当接して、工具ホルダーAは所謂2
面拘束によって主軸2に強固に取り付けられる。
【0025】しかして、工具ホルダーAのテーパシャン
ク部4を主軸2のテーパ孔3に嵌合した際、若干の製作
誤差により、テーパスリーブ11のフランジ部13の後
端面13bが主軸2の端面5に当接する前に、スリーブ
本体12の外周面26が主軸2のテーパ孔3に当接し
て、フランジ部13の後端面13bと主軸2の端面5と
の間に隙間sが生じた場合にあっても、前述のようにテ
ーパシャンク部4、正確には取付用嵌合部9がプルスタ
ッド19によって主軸2の奥行側に強制的に引張される
ことによって、主軸2のテーパ孔3内周面に押されて、
スリーブ本体12に図中の矢印Pで示すように径方向の
負荷が作用し、これによってスリーブ本体12は空隙部
21の方向に縮径するように弾性変形して、テーパシャ
ンク部4のテーパ孔3奥行側への移行を許し、これによ
ってテーパスリーブ11のフランジ部13の後端面13
bは主軸端面5に当接し、同時にテーパシャンク部4、
正確にはそのスリーブ本体12の外周面26がテーパ孔
3の内周面3aに当接することになり、工具ホルダーA
の製作誤差を吸収して、工具ホルダーAを良好な2面拘
束状態で主軸2に装着することができる。なお、スリー
ブ本体12の径大側端部のテーパ内周面12aは取付用
嵌合部9の肉厚テーパ部17に適嵌合して、スリーブ本
体12の収縮余裕はないが、主軸2のテーパ孔3の径大
側端部は更に径大空隙部22に形成されているため、テ
ーパシャンク部4を主軸2のテーパ孔3に嵌合した際
に、スリーブ本体12の径大側端部に径方向の負荷が作
用することがないため、スリーブ本体12のテーパ孔3
奥行側への移行に支障をきたすことがない。なお、この
径大空隙部22は、主軸2側に設けられているが、スリ
ーブ本体12の外周面に凹部を形成するなどしてスリー
ブ本体12側に設けるようにしてもよい。
【0026】この工具ホルダーAによれば、取付用嵌合
部9に嵌装したテーパスリーブ11は、何ら軸方向に移
動することがなく、その位置で径方向に均一に弾性変形
するように嵌装されているだけであるから、このテーパ
スリーブ11のスリーブ本体12と取付用嵌合部9との
間に摩擦の発生が全くなく、且つ芯振れ精度を良好に維
持することができ、長期に亘って加工精度を良好に維持
して安定して使用することができる。
【0027】特に、テーパスリーブ11は、取付用嵌合
部9の外周側を覆うスリーブ本体12と、このスリーブ
本体12と一体に形成されて鍔部6の端面10に密着固
定されるフランジ部13とによって構成されるから、こ
のテーパスリーブ11を取付用嵌合部9に取り付ける際
に、フランジ部13を把持した状態で、スリーブ本体1
2を取付用嵌合部9に嵌合させながら、フランジ部13
を鍔部6の端面10に当接させるようにすることによっ
て、テーパスリーブ11を取付用嵌合部9に迅速容易に
且つ確実に取り付けることができる。また、テーパスリ
ーブ11が損傷するなどして、新しいものと交換する場
合も、その交換作業を迅速容易に行うことができる。
【0028】プルスタッド19を取付用嵌合部9に螺合
する際の取付用嵌合部9の外周側への脹らみは空隙部2
1で吸収され、スリーブ本体12の主軸2のテーパ孔3
に対するテーパ当りを損なうことがない。
【0029】さらに、テーパスリーブ11のスリーブ本
体12を取付用嵌合部9に嵌合した際に、その径大側端
部テーパ内周面12aは取付用嵌合部9の肉厚テーパ部
17のテーパ外周面17aに接触し、該肉厚テーパ部1
7に適嵌合してスリーブ本体12の径大部側の心出し作
用を行い、且つスリーブ本体12の径小側厚肉円筒部1
8の内周面18cがプルスタッド19の外周平坦面19
a接触してスリーブ本体12の径小部側の心出し作用を
行うため、テーパスリーブ11を精度よく取付用嵌合部
9に取り付けることができる。
【0030】更に、長期間の使用によって、主軸2のテ
ーパ孔3の内周面3aに当接するスリーブ本体12の外
周面26や、主軸2の端面5に当接するフランジ部13
の後端面13bが磨耗等により損傷した場合には、この
テーパスリーブ11を取り替えることによってテーパシ
ャンク部4の補修を容易に行うことができる。特に、テ
ーパスリーブ11がその径大側端部にフランジ部13を
備えているから、テーパスリーブ11の取り替え作業を
容易に行うことができる。
【0031】更にまた、スリーブ本体12の内周面12
aと取付用嵌合部9の外周面16との間の空隙部21に
合成樹脂等の弾性体を充填することによって、加工作業
時に振動等の減衰効果を高めることができると共に、取
付用嵌合部9とテーパスリーブ11とが一体構造のソリ
ッドタイプのテーパシャンク部に近い剛性を得ることが
できる。
【0032】図2は、本発明の他の実施形態による工具
ホルダーBを工作機械の主軸2に取り付けた状態を示す
もので、図1に示した実施形態の工具ホルダーAと同じ
構成要素については同一符号を付して説明を省略し、相
違点のみを説明する。即ち、この工具ホルダーBにおい
て、テーパシャンク部4の取付用嵌合部9は、径大側嵌
合部9Aと、径小側嵌合部9Bとに分割構成されてなる
もので、径大側嵌合部9Aは、ホルダー本体1の本体部
1aと一体に形成され、径小側嵌合部9Bは、ホルダー
本体1の本体部1aに同心状に螺合され、この径小側嵌
合部9Bにプルスタッド19が同心状に螺合されてい
る。
【0033】図示のように、径大側嵌合部9の外周面1
6はテーパに形成され、その鍔部10側端部に前記実施
形態と同じ作用を果たす肉厚のテーパ肉厚部17が形成
されている。径小側嵌合部9Bは、取付軸体28の後端
側にこれと同軸一体に形成されたもので、その外周面2
7は径大側嵌合部9の外周面16と同じテーパに形成さ
れている。この径小側嵌合部9Bの取付軸体28は径大
側嵌合部9Aの軸穴29に挿入されると共に、この取付
軸体28の先端側雄ねじ部30が、軸穴29の奥部の雌
穴部31に対して、径小側嵌合部9Bの外周突起部28
aが軸穴29の端面29aに当接するまで螺合され、そ
れによって径小側嵌合部9Bが径大側嵌合部9Aに同心
状に一体に取り付けられている。なお、軸孔29は可能
な限り径大に形成し、径大側嵌合部9Aを肉薄にして軽
量化を計っている。そして、径大側嵌合部9A及び径小
側嵌合部9Bの外周面16,27を覆うように嵌装され
たテーパスリーブ11のスリーブ本体12の内周面12
aと、これら径大側及び径小側嵌合部9A,9Bの外周
面16,27との間に空隙部21,21が形成される。
【0034】この実施形態の工具ホルダーBにおいて
も、スリーブ本体12に、図中の矢印Pで示すように径
方向の負荷が作用することによって、スリーブ本体12
は空隙部21,21の方向に縮径するように弾性変形し
て、テーパシャンク部4のテーパ孔3奥行側への移行を
許し、これによってテーパスリーブ11のフランジ部1
3の後端面13bが主軸端面5に当接し、同時にスリー
ブ本体12の外周面26がテーパ孔3の内周面に当接す
ることになり、工具ホルダーの製作誤差を吸収して、工
具ホルダーBを良好な2面拘束状態で主軸2に装着する
ことができる。
【0035】このホルダーBでは、径大側嵌合部9の外
周面16及び径小側嵌合部9Bの外周面27が共にテー
パに形成されているが、特にテーパでなく、丸軸状に形
成してもよい。この実施形態の工具ホルダーBによれ
ば、取付用嵌合部9を、径大側嵌合部9Aと径小側嵌合
部9Bとに分割構成しているから、ねじ部23が摩耗す
るなどして破損した場合には、径小側嵌合部9B側のみ
を取り替えることによって、テーパシャンク部4の補修
を容易に行うことができる。
【0036】図3は、更に本発明の他の実施形態の工具
ホルダーCを示すもので、前記実施形態にあっては、ホ
ルダー本体1の本体部1aから一体に突設される取付用
嵌合部9の突出量は、テーパスリーブ11のスリーブ本
体12の全長より短く形成されているが、この実施形態
にあっては、取付用嵌合部9の突出量とスリーブ本体1
2の全長とが略同一に形成され、取付用嵌合部9の鍔部
側端部外周面9cとこれに嵌合されるスリーブ本体12
の径大側端部内周面12bが圧入状態に接触して嵌合さ
れ、且つ取付用嵌合部9の遊端部側端部外周面9dとこ
れに嵌合されるスリーブ本体12の径小側端部内周面1
2cとが圧入状態に接触して嵌合され、この軸方向両端
部の圧入嵌合によってテーパスリーブ11が取付用嵌合
部9に取り付けられ、しかして取付用嵌合部9の上記鍔
部側端部外周面9cと遊端部側端部外周面9dとの間の
軸方向面を凹状に形成して、取付用嵌合部9とスリーブ
本体12との間にスリーブ本体12が径方向に収縮可能
なように空隙部21が設けられてなる構成からなるもの
である。
【0037】また、前記実施形態において、テーパスリ
ーブ11の取付用嵌合部9に対する圧入構造に代えて、
取付用嵌合部9の鍔部側端部外周面9cとこれに嵌合さ
れるスリーブ本体12の径大側端部内周面12bとがエ
ポキシ系等の接着剤32Aによって接合され、且つ取付
用嵌合部9の遊端部側端部外周面9dとこれに嵌合され
るスリーブ本体12の径小側端部内周面12cとが同じ
く接着剤32Aによって接合され、この軸方向両端部の
接着剤32Aによる接合によってテーパスリーブ11が
取付用嵌合部9に取り付けられるようにしてもよい。
【0038】そして、プルスタッド19は、その雄ねじ
部20を取付用嵌合部9の遊端部内周に設けた雌ねじ部
23に螺合することにより、プルスタッド19を取付用
嵌合部9の遊端部9bに取り付け、且つプルスタッド1
9の外周平坦面19aが取付用嵌合部9の遊端部内周面
9eに接触してプルスタッド19を取付用嵌合部9に取
り付ける際の心出し作用を行うようになっている。
【0039】この実施形態にあっては、テーパスリーブ
11はスリーブ本体12からなり、このスリーブ本体1
2を取付用嵌合部9に嵌合して、該嵌合部9の軸方向両
端部の外周面にスリーブ本体12の軸方向両端部の内周
面を精密に接触させて、スリーブ本体12の心出しを行
うと共に、該スリーブ本体12の軸方向両端部内周面を
取付用嵌合部9の軸方向両端部の外周面に圧接状態また
は接着剤による接合状態に取り付けるようにしたから、
テーパスリーブ11の構造が簡単であると共に、その取
付用嵌合部9への取付を正確に且つ迅速容易に行うこと
ができるメリットがある。
【0040】図4は、更に本発明の他の実施形態の工具
ホルダーDを示すもので、この実施形態は、図3に示す
実施形態と殆ど同じ構成からなるが、相違点は、前記実
施形態にあっては、テーパスリーブ11のスリーブ本体
12を取付用嵌合部9に圧入することによって取り付け
るようにしたが、この実施形態にあっては、前記実施形
態と同じようにスリーブ本体12を取付用嵌合部9に圧
入ないし適嵌合し、スリーブ本体12の径大側端部端面
12dとこれに対向する本体又は鍔部端面1bとがビー
ム溶接等の溶接34で溶接されることによって該テーパ
スリーブ11が取付用嵌合部9に取り付けられ、これに
よってより一層堅固にテーパスリーブ11を取付用嵌合
部9に取り付けるようにしたものである。
【0041】なお、図3及び図4に示す実施形態にあっ
ても、プルスタッド19の雄ねじ部20と、これが螺合
される取付用嵌合部9の遊端部内周に設けた雌ねじ部2
3とは、前記空隙部21の軸方向長さの範囲内に形成さ
れるため、前記雄ねじ部20が前記雌ねじ部23に螺合
される際の取付用嵌合部9の外周側への脹らみは空隙部
21で吸収され、スリーブ本体12の主軸2のテーパ孔
3に対するテーパ当りを損なうことがない。
【0042】また、両実施形態にあって、前記空隙部2
0は図示の状態ではかなり径大に形成されているが、実
際は径方向に0.01〜0.05mm程度の空隙部20
でよく、このように径小な空隙部であるから、これにエ
ポキシ系等の接着材32を封入してスリーブ本体12を
より強固に取付用嵌合部9に取り付けるようにしてもよ
い。勿論、接着材32の封入はスリーブ本体12の径方
向への収縮作用に何ら影響を与えるものではない。
【0043】図5は、更に本発明の他の実施形態の工具
ホルダーEを示すものであって、図1とよく似ている
が、相違点は図1に示すフランジ部13がこの実施形態
には存在いないだけで、その他の構成は図1と殆ど同じ
である。即ち、スリーブ本体12を取付用嵌合部9に嵌
合した時にスリーブ本体12の径大側端部内周面12b
は取付用嵌合部9の径大側端部外周面9cに接して適嵌
合し、該外周面9cはスリーブ本体12を取付用嵌合部
9に嵌合する際のガイドの役割と該スリーブ本体12を
同心状に維持するための心出し作用の役割を担ってお
り、スリーブ本体12と取付用嵌合部9との間に空隙部
21が形成される。また、スリーブ本体12の径小側端
部にはその内周側が肉厚となった厚肉円筒部18を形成
していて、この厚肉円筒部18の一端面18aが取付用
嵌合部9の突出遊端部端面9aに係合するようになって
おり、スリーブ本体12の径小端側厚肉円筒部18を、
取付用嵌合部9の遊端部端面9aとプルスタッド19の
外周段面24との間で挟着固定し、また、スリーブ本体
12の径小側端部内周面12cは取付用嵌合部9の遊端
部側端部外周面9dに適嵌合し、且つプルスタッド19
の外周平坦面19aが厚肉円筒部18の内周面18cに
接触してスリーブ本体12の径小部側の心出し作用を行
うようになっている。
【0044】図6は、更に本発明の他の実施形態の工具
ホルダーFを示すもので、この実施形態は図5に示す実
施形態の更なる変形例を示すもので、図5と相違する点
は、スリーブ本体12の径大側端部内周面12bと取付
用嵌合部9の外周面9cとの間、及びスリーブ本体12
の径小側端部内周面12cと取付用嵌合部9の径小側端
部外周面9dとの間に合成樹脂やゴム体或いはアルミ等
の弾性体33を介在させ前記接着剤32Aで互いに固着
してなる点に特徴を有し、このように上記両者間に弾性
体33を介在させることによって、防振効果を期待する
ことができる。
【0045】
【発明の効果】請求項1に係る発明によれば、ホルダー
本体のテーパシャンク部を主軸のテーパ孔に嵌合する
際、ホルダー本体の鍔部端面側が主軸端面に当接する前
に、取付用嵌合部に嵌装したテーパスリーブのスリーブ
本体外周面が主軸のテーパ孔内周面に当接し、ホルダー
本体の鍔部側と主軸端面との間に隙間が生じた場合で
も、テーパスリーブのスリーブ本体がテーパ孔に嵌合さ
れることによって、スリーブ本体は空隙部の方向に縮径
するように弾性変形して、テーパシャンク部のテーパ孔
奥行側への移行を許し、これによって鍔部端面側である
テーパスリーブのフランジ部が主軸端面に当接し、同時
にスリーブ本体の外周面がテーパ孔の内周面に当接する
ことになり、工具ホルダーの製作誤差を吸収して、工具
ホルダーを良好な2面拘束状態で主軸に装着することが
でき、高い振れ精度を達成することができる。従って、
加工精度の許容範囲が拡大することになり、それだけ工
具ホルダーの製作が容易となる。
【0046】また、この発明によれば、取付用嵌合部に
嵌装したテーパスリーブは、何ら軸方向に移動すること
がなく、その位置で径方向に均一に弾性変形するように
嵌装されているだけであるから、このテーパスリーブと
取付用嵌合部との間に摩擦の発生が全くなく、且つ芯振
れ精度を良好に維持することができ、長期に亘って加工
精度を良好に維持して安定して使用することができる。
【0047】特に、このホルダーでは、テーパシャンク
部のテーパスリーブが、取付用嵌合部の外周面を覆うス
リーブ本体と、このスリーブ本体と一体に形成されて鍔
部の端面に密接するフランジ部とからなるため、テーパ
スリーブを取り付ける際にはフランジ部を把持した状態
で、スリーブ本体を取付用嵌合部に嵌合させながら、フ
ランジ部を鍔部の端面に当接させるようにすることによ
って、テーパスリーブを取付用嵌合部側に迅速容易に且
つ確実に取り付けることができる。
【0048】また、長期間の使用によって、主軸のテー
パ孔の内周面に当接するスリーブ本体の外周面や、主軸
端面に当接するフランジ部の後端面が磨耗等により損傷
した場合には、そのテーパスリーブを取り替えることに
よってテーパシャンク部の補修を容易に行うことができ
る。この場合、テーパスリーブがフランジ部を備えてい
るから、テーパスリーブの取り替え作業を容易に行うこ
とができる。
【0049】請求項2に係る発明によれば、前記フラン
ジ部を鍔部の端面にビス止めすることによって、テーパ
スリーブを軸方向に移動不能としているから、テーパス
リーブを取付用嵌合部の定位置に固定するために特別な
加工を必要とせず、それだけ製作費が安くつく。
【0050】請求項3に係る発明によれば構成が簡単で
あり、請求項1に係る効果と共に、単にテーパスリーブ
を取付用嵌合部に適嵌合するだけでテーパスリーブを取
付用嵌合部に取り付けることができる。
【0051】請求項4に係る発明によれば、テーパスリ
ーブはスリーブ本体からなり、このスリーブ本体を取付
用嵌合部に嵌合して、該嵌合部の軸方向両端部の外周面
にスリーブ本体の軸方向両端部の内周面を精密に接触さ
せて、スリーブ本体の心出しを行うと共に、該スリーブ
本体の軸方向両端部内周面を取付用嵌合部の軸方向両端
部の外周面に圧接状態に、即ち圧入状態ないし圧嵌状態
に取り付けるようにしたから、テーパスリーブの構造が
簡単であると共に、その取付用嵌合部への取付を正確に
且つ迅速容易に行うことができるメリットがある。
【0052】請求項5に係る発明によれば、同じくテー
パスリーブはスリーブ本体からなり、このスリーブ本体
を取付用嵌合部に嵌合して、該嵌合部の軸方向両端部の
外周面にスリーブ本体の軸方向両端部の内周面を精密に
接触させて、スリーブ本体の心出しを行うと共に、該ス
リーブ本体の軸方向両端部内周面を取付用嵌合部の軸方
向両端部の外周面に接着剤による接合状態にして取り付
けるようにしたから、テーパスリーブの構造が簡単であ
ると共に、その取付用嵌合部への取付を正確に且つ迅速
容易に行うことができるメリットがある。
【0053】請求項6に係る発明によれば、スリーブ本
体を取付用嵌合部に圧入ないし適嵌合し、スリーブ本体
の径大側端部端面とこれに対向する鍔部端面とがビーム
溶接等で溶接されることによって該テーパスリーブが取
付用嵌合部に取り付けられるようになっているため、テ
ーパスリーブの構造が簡単であると共に、その取付用嵌
合部への取付を正確に且つ迅速容易に行うことができる
メリットがあると共に、より一層堅固にテーパスリーブ
を取付用嵌合部に取り付けることができる。
【0054】請求項7に係る発明によれば、テーパスリ
ーブのスリーブ本体と、これが嵌合されるとの間に形成
される空隙部に接着剤が充填されてなるため、該接着剤
によってテーパスリーブを取付用嵌合部に固着すること
と共に、接着剤特有の弾性作用によって、テーパスリー
ブに負荷する押圧力によって縮径方向への変形作用を良
好に達成することができる。
【0055】請求項8に係る発明によれば、スリーブ本
体の径小端部に内周側が肉厚となった厚肉円筒部が形成
され、この厚肉円筒部の一端面が取付用嵌合部の遊端部
端面に係合し且つこの厚肉円筒部の他端面が取付用嵌合
部の遊端部に螺合されたプルスタッドの外周段面に当接
されるから、プルスタッドを締め込んで、スリーブ本体
の径小側厚肉円筒部を取付用嵌合部の遊端部端面に圧接
固定することによって、スリーブ本体の径小側端部を取
付用嵌合部に強固に固定でき、プルボルトの締め付けに
よるテーパスリーブの変形を防止することができる。
【0056】請求項9に係る発明によれば、取付用嵌合
部を、径大側嵌合部と径小側嵌合部とに分割構成してい
るから、径小側嵌合部のねじ部が摩耗するなどして破損
した場合には、この径小側嵌合部側のみを取り替えるこ
とによって、テーパシャンク部の補修を容易に行うこと
ができる。
【0057】請求項10に係る発明によれば、テーパス
リーブのスリーブ本体を取付用嵌合部に嵌合した際に、
その径大側端部側内周面は取付用嵌合部の肉厚部の外周
面に接触し、該肉厚部に適嵌合してスリーブ本体の径大
部側の心出し作用を行い、テーパスリーブを精度よく取
付用嵌合部に取り付けることができる。
【0058】請求項11に係る発明によれば、スリーブ
本体の径小側端部厚肉円筒部の内周面がプルスタッドの
外周平坦面に接触してスリーブ本体の径小部側の心出し
作用を行うため、この面からもテーパスリーブを精度よ
く取付用嵌合部に取り付けることができる。
【0059】請求項12に係る発明によれば、前記テー
パスリーブのスリーブ本体と取付用嵌合部との間に弾性
体を介在させてなため、テーパスリーブに負荷する外部
振動に対して良好な防振作用を期待することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態による工具ホルダーを工
作機械の主軸に取り付けた状態を示す半断面図である。
【図2】 本発明の他の実施形態による工具ホルダーを
示す図1と同様な断面図である。
【図3】 本発明の更に他の実施形態による工具ホルダ
ーを示す図1と同様な断面図である。
【図4】 本発明の更に他の実施形態による工具ホルダ
ーを示す図1と同様な断面図である。
【図5】 本発明の更に他の実施形態による工具ホルダ
ーを示す図1と同様な断面図である。
【図6】 本発明の更に他の実施形態による工具ホルダ
ーを示す図1と同様な断面図である。
【符号の説明】
A 工具ホルダー B 工具ホルダー C 工具ホルダー D 工具ホルダー E 工具ホルダー F 工具ホルダー 1 ホルダー本体 1a ホルダー本体の本体部 2 主軸 3 テーパ孔 4 テーパシャンク部 5 主軸の端面 6 鍔部 9 取付用嵌合部 9a 取付用嵌合部の遊端部端面 9b 取付用嵌合部の遊端部 9c 取付用嵌合部の鍔部側端部外周面 9d 取付用嵌合部の遊端部側外周面 10 鍔部の端面 11 テーパスリーブ 12 テーパスリーブのスリーブ本体 12a スリーブ本体の内周面 12b スリーブ本体の径大側端部内周面 12c スリーブ本体の径小側端部内周面 12d スリーブ本体の径大側端部端面 13 テーパスリーブのフランジ部 17 肉厚テーパ部 17a テーパ外周面 18 厚肉円筒部 18a 厚肉円筒部の一端面 18b 厚肉円筒部の他端面 18c 厚肉円筒部の内周面 19 プルスタッド 19a プルスタッドの外周平坦面 21 空隙部 24 プルスタッドの外周段面 32 接着剤 33 弾性体 34 溶接部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 駿河 宏和 大阪府東大阪市西石切町3丁目3番39号 大昭和精機株式会社内 Fターム(参考) 3C016 AA02 FA06 3C032 AA01

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ホルダー本体の一端側に主軸のテーパ孔
    に嵌合するテーパシャンク部を有し、このテーパシャン
    ク部に連接して主軸の端面に対向する鍔部を有してなる
    工具ホルダーであって、テーパシャンク部は、ホルダー
    本体の一端側に突設した取付用嵌合部と、この取付用嵌
    合部の外周側及び前記鍔部の端面を覆うように軸方向移
    動不能に嵌装されたテーパスリーブとからなり、このテ
    ーパスリーブは、取付用嵌合部の外周側を覆うテーパ円
    筒状のスリーブ本体と、鍔部の端面に密着されるフラン
    ジ部とからなり、取付用嵌合部とスリーブ本体との間に
    空隙部が設けられてなる工具ホルダー。
  2. 【請求項2】 前記フランジ部が鍔部の端面にビス止め
    されてなる請求項1に記載の工具ホルダー。
  3. 【請求項3】 ホルダー本体の一端側に主軸のテーパ孔
    に嵌合するテーパシャンク部を有し、このテーパシャン
    ク部に連接して主軸の端面に対向する鍔部を有してなる
    工具ホルダーであって、テーパシャンク部は、ホルダー
    本体の一端側に突設した取付用嵌合部と、この取付用嵌
    合部の外周側を覆うように軸方向移動不能に嵌装された
    テーパスリーブとからなり、このテーパスリーブのテー
    パ円筒状のスリーブ本体は取付用嵌合部に適嵌合され
    て、該テーパスリーブが取付用嵌合部に取り付けられ、
    しかして取付用嵌合部とスリーブ本体との間に空隙部が
    設けられてなる工具ホルダー。
  4. 【請求項4】 前記スリーブ本体の径大側端部内周面が
    取付用嵌合部の鍔部側端部外周面に圧入され、且つ該ス
    リーブ本体の径小側端部内周面が取付用嵌合部の遊端部
    側外周面に圧入されることよって該テーパスリーブが取
    付用嵌合部に取り付けられてなる請求項3に記載の工具
    ホルダー。
  5. 【請求項5】 前記スリーブ本体の径大側端部内周面が
    取付用嵌合部の鍔部側端部外周面に接着剤によって接合
    され、且つ該スリーブ本体の径小側端部内周面が取付用
    嵌合部の遊端部側外周面に接着剤によって接合されるこ
    とよって該テーパスリーブが取付用嵌合部に取り付けら
    れてなる請求項3に記載の工具ホルダー。
  6. 【請求項6】 前記スリーブ本体の径大側端部内周面が
    取付用嵌合部の鍔部側端部外周面に圧入され、且つ該ス
    リーブ本体の径小側端部内周面が取付用嵌合部の遊端部
    側端部外周面に圧入または適嵌合される共に、該スリー
    ブ本体の径大側端部端面とこれに対向する本体又は鍔部
    端面とが溶接されることによって該テーパスリーブが取
    付用嵌合部に取り付けられてなる請求項3に記載の工具
    ホルダー。
  7. 【請求項7】 前記スリーブ本体と取付用嵌合部との間
    の空隙部に接着剤が充填されてなる請求項3に記載の工
    具ホルダー。
  8. 【請求項8】 テーパ円筒状の前記スリーブ本体の径小
    側端部に内周側が肉厚となった厚肉円筒部が形成され、
    この厚肉円筒部の一端面が取付用嵌合部の遊端部端面に
    係合され且つこの厚肉円筒部の他端面が取付用嵌合部の
    遊端部に螺合されたプルスタッドの外周段面に当接され
    るようになっている請求項1〜7の何れかに記載の工具
    ホルダー。
  9. 【請求項9】 テーパシャンク部の取付用嵌合部は、径
    大側嵌合部と、径小側嵌合部とに分割構成され、径大側
    嵌合部は、ホルダー本体の本体部と一体に形成され、径
    小側嵌合部はホルダー本体の本体部に螺合され、この径
    小側嵌合部にプルスタッドが螺合されている請求項1〜
    8の何れかに記載の工具ホルダー。
  10. 【請求項10】 前記スリーブ本体の内周面と同じ角度
    の外周面を有する肉厚部を取付用嵌合部の鍔部側端部に
    形成して該スリーブ本体の径大側端部内周面が取付用嵌
    合部の肉厚部の外周面に接触し、これによって該スリー
    ブ本体が取付用嵌合部に適嵌合される請求項1〜9の何
    れかに記載の工具ホルダー。
  11. 【請求項11】 スリーブ本体の径小側厚肉円筒部の内
    周面がプルスタッドの外周平坦面に接触してプルスタッ
    ドがスリーブ本体の内周面に適嵌合するようにした請求
    項1〜10の何れかに記載の工具ホルダー。
  12. 【請求項12】 前記テーパスリーブのスリーブ本体と
    取付用嵌合部との間に弾性体を介在させてなる請求項1
    〜11の何れに記載の工具ホルダー。
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JP2009507666A (ja) * 2005-09-13 2009-02-26 コメート グループ ホールディング ゲーエムベーハー 2つの部材を取り外し可能に連結させるための装置
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