JP2002369458A - ブラシ装置 - Google Patents

ブラシ装置

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JP2002369458A
JP2002369458A JP2001172113A JP2001172113A JP2002369458A JP 2002369458 A JP2002369458 A JP 2002369458A JP 2001172113 A JP2001172113 A JP 2001172113A JP 2001172113 A JP2001172113 A JP 2001172113A JP 2002369458 A JP2002369458 A JP 2002369458A
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Shinji Oka
伸二 岡
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ブラシの振動を抑制しながら、ブラシホルダの
変形を防止することができるブラシ装置を提供する。 【解決手段】ブラシ装置15は、コンミテータ9の略径
方向に延びるとともに、該コンミテータ9に向かって該
コンミテータ9の軸線方向一端側に傾斜した内側面16
aを有するブラシホルダ16と、ブラシホルダ16内に
空隙を有した状態で収容保持され、その先端部がコンミ
テータ9に押圧接触されるブラシ17とを備える。そし
て、ブラシ17の後端部が捩りコイルばね20にて内側
面16aの傾斜角度より大きい角度に傾斜した方向に付
勢されることで、ブラシ17の先端部がコンミテータ9
に押圧接触されるとともに、ブラシ17の後端部がコン
ミテータ9の軸線方向一端側に付勢される。これによ
り、ブラシ17は、内側面16aにおいて、コンミテー
タ9の軸線方向一端側の面と面接触される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ブラシをモータの
コンミテータに当接させるブラシ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、直流モータの回転軸にはコンミテ
ータ(整流子)が設けられ、そのコンミテータには給電
用のブラシが当接されている。そして、ブラシをコンミ
テータに当接させるブラシ装置としては、図5に示すよ
うなものがある。このブラシ装置は、回転軸51に固定
されたコンミテータ52の略径方向に延びる内側面53
aを有したブラシホルダ53と、そのブラシホルダ53
内に収容保持されるブラシ54と、そのブラシ54の先
端部をコンミテータ52に押圧接触させるための捩りコ
イルばね55とを備えている。このブラシホルダ53の
内側面53aは、コンミテータ52の軸直交方向に対
し、コンミテータ52に向かって該コンミテータ52の
軸線方向一端側(図5中、下側)に傾斜している。又、
このブラシホルダ53の内側面53aは、ブラシ54の
熱膨張等を考慮して該ブラシ54を、隙間を有した状態
で収容保持するように設定されている。そして、捩りコ
イルばね55は、そのコイル部55aの軸線方向がコン
ミテータ52(回転軸51)の軸線方向と略平行となる
ように支柱56にて支持され、ブラシ54をコンミテー
タ52方向(略軸直交方向)に付勢力F11で付勢して
同コンミテータ52に押圧接触させている。
【0003】このように構成されたブラシ装置では、図
示しない電源装置からピッグテール54aを介してブラ
シ54に駆動電流が供給されると、該ブラシ54からコ
ンミテータ52を介して図示しない電機子コアに巻着さ
れた巻線に駆動電流が供給され、回転軸51が回転駆動
される。そして、コンミテータ52(回転軸51)の回
転時、ブラシ54はコンミテータ52に摺接され、常に
ブラシ54からコンミテータ52に駆動電流が供給され
る。このとき、ブラシ54は、回転するコンミテータ5
2に摺接されることから、該コンミテータ52から不規
則な(時間毎に僅かに変化する)反力R11を受ける
が、ブラシホルダ53の内側面53aがコンミテータ5
2の軸直交方向に対して傾斜していることから、コンミ
テータ52からの反力R11がブラシホルダ53の内側
面53a(内側面53aの摩擦力)にて受けられ、その
振動は抑制される。よって、ブラシ54の振動に基づく
騒音の発生が抑制される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ようなブラシ装置では、ブラシホルダ53とブラシ54
間に隙間が有ることと、捩りコイルばね55がブラシ5
4をコンミテータ52方向(略軸直交方向)に付勢力F
11で付勢していることから、ブラシ54がブラシホル
ダ53の内側面53aに対して傾くことになる。そし
て、内側面53aの一部が前記反力R11を局部的に受
けることでその一部に反力R12,R13が発生される
ことと、ブラシ54が高温になること等の理由から、ブ
ラシホルダ53の一部が変形してしまうという虞があ
る。このことは、ブラシ54の正常な姿勢や機能を害す
る原因となる。
【0005】本発明は、上記問題点を解決するためにな
されたものであって、その目的は、ブラシの振動を抑制
しながら、ブラシホルダの変形を防止することができる
ブラシ装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、コンミテータの略径方向に延びるとともに、該コン
ミテータに向かって該コンミテータの軸線方向一端側に
傾斜した内側面を有するブラシホルダと、前記ブラシホ
ルダ内に空隙を有した状態で収容保持され、その先端部
が前記コンミテータに押圧接触されるブラシとを備えた
ブラシ装置において、前記ブラシの後端側を、前記軸線
方向一端側に付勢した。
【0007】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
のブラシ装置において、前記ブラシの後端部を前記内側
面の傾斜角度より大きい角度に傾斜した方向に付勢する
付勢手段を設けることで、該ブラシの先端部を前記コン
ミテータに押圧接触させるとともに、該ブラシの後端側
を前記軸線方向一端側に付勢する。
【0008】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
のブラシ装置において、前記付勢手段は、捩り力により
付勢する捩りコイルばねであって、前記捩りコイルばね
のコイル部の軸直交方向線を、前記内側面の傾斜角度よ
り大きい角度に傾斜させて設けた。
【0009】請求項4に記載の発明は、請求項3に記載
のブラシ装置において、前記捩りコイルばねの前記コイ
ル部を挿通し該コイル部を支持するための支柱を、前記
コンミテータの軸線方向に延びるように且つ該コイル部
に遊嵌されるように形成した。
【0010】請求項5に記載の発明は、請求項2乃至4
のいずれか1項に記載のブラシ装置において、前記ブラ
シの後端部に、前記付勢手段の一端部が係合するための
係合溝を形成した。
【0011】(作用)請求項1に記載の発明によれば、
ブラシホルダは、コンミテータの軸線方向一端側に傾斜
した内側面を有するため、該ブラシホルダ内に収容保持
され、その先端部がコンミテータに押圧接触されるブラ
シの振動は抑制される。しかも、ブラシの後端側がコン
ミテータの軸線方向一端側に付勢されるため、該ブラシ
はブラシホルダの内側面における前記軸線方向一端側の
面と面接触される。よって、ブラシホルダの一部に局部
的に力がかかることは防止される。その結果ブラシホル
ダの変形は防止される。
【0012】請求項2に記載の発明によれば、ブラシの
先端部をコンミテータに押圧接触させる手段と、ブラシ
の後端側を前記コンミテータの軸線方向一端側に付勢す
る手段とが1つの付勢手段にて構成されるため、部品点
数が増大しない。
【0013】請求項3に記載の発明によれば、付勢手段
は、捩り力により付勢する捩りコイルばねであって、そ
のコイル部の軸直交方向線は、前記内側面の傾斜角度よ
り大きい角度に傾斜されて設けられる。よって、ブラシ
の後端部は、捩りコイルばねにて内側面の傾斜角度より
大きい角度に傾斜した方向に付勢される。
【0014】請求項4に記載の発明によれば、前記捩り
コイルばねのコイル部を挿通し該コイル部を支持するた
めの支柱は、前記コンミテータの軸線方向に延びるよう
に且つ該コイル部に遊嵌されるように形成されるため、
該支柱を例えば金型等を用いて基台となるブラシホルダ
部材等に容易に一体成形することができるとともに、コ
イル部の軸直交方向線を傾斜させることができる。
【0015】請求項5に記載の発明によれば、ブラシの
後端部には付勢手段の一端部が係合するための係合溝が
形成される。よって、単純な形状で付勢手段の一端部を
ブラシに確実に連結させることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明をモータに具体化し
た一実施の形態を図1〜図3に従って説明する。
【0017】図1に示すように、モータ1は、モータ本
体2及び減速部3を備えている。モータ本体2のヨーク
4は、有底円筒形状に形成され、そのヨーク4には回転
軸5が軸受6a,6bにて回転可能に支持されている。
回転軸5には、巻線7が巻着された電機子コア8、及び
コンミテータ(整流子)9が固定されている。又、ヨー
ク4の前記電機子コア8と対向する内周面には、複数の
マグネットMが固着されている。
【0018】減速部3のギヤハウジング10には、ウォ
ーム軸11が軸受12a,12bにて回転可能に支持さ
れている。又、ギヤハウジング10には、ウォーム軸1
1のウォーム11aと噛合されるウォームホイール13
が回転可能に支持され、該ウォームホイール13は図示
しない出力軸に連結されている。そして、減速部3は、
ギヤハウジング10が前記ヨーク4の開口部から延出し
たフランジ部4aにネジ止めされるとともに、ウォーム
軸11が前記回転軸5に連結されて、モータ本体2に固
定されている。
【0019】前記ヨーク4の開口部と前記ギヤハウジン
グ10の開口部間には、絶縁性の樹脂材料よりなるブラ
シホルダ部材14が固定されている。図2及び図3に示
すように、ブラシホルダ部材14のヨーク4の内部側端
面14aには、一対(図3中、一方のみ図示する)のブ
ラシ装置15が設けられている。ブラシ装置15は、ブ
ラシホルダ16と、ブラシ17と、支柱18と、支持突
部19と、付勢手段としての捩りコイルばね20とを備
えている。
【0020】ブラシホルダ16は、図2及び図3に示す
ように、ブラシホルダ部材14の内部側端面14aに立
設される一対の壁部14bと蓋部14c等から構成さ
れ、コンミテータ9の略径方向であって、内部側端面1
4aの長手方向に延びるとともに、該コンミテータ9に
向かってコンミテータ9の軸線方向一端側(図1及び図
3中、下側)に傾斜した内側面16aを有する。尚、本
実施の形態の内側面16aは、コンミテータ9の軸直交
方向に対して約10度傾斜している。そして、このブラ
シホルダ16の内側面16aは、ブラシ17の熱膨張等
を考慮して該ブラシ17を、隙間を有した状態で収容保
持するように設定されている。又、ブラシホルダ16の
壁部14bには、コンミテータ9の径方向に延びる壁部
スリット14d(図3参照)が形成され、蓋部14cに
は、コンミテータ9の径方向に延びる蓋部スリット14
e(図2参照)が形成されている。
【0021】ブラシ17は、前記ブラシホルダ16内に
収容保持されている。ブラシ17の後端部には、該ブラ
シ17の先端方向に凹設された係合溝17aが形成され
ている。又、ブラシ17の後端側上部にはピッグテール
21の一端が埋設されている。このピッグテール21
は、前記蓋部スリット14eからブラシホルダ16外部
に突出し、チョークコイル22等を介して図示しない外
部の電源装置に接続される。
【0022】支柱18は、ブラシホルダ部材14の内部
側端面14aにおいて、ブラシホルダ16の径方向外側
部から内部側端面14aの短手方向にずれた位置に立設
されている。本実施の形態の支柱18は、円柱形状に形
成されている。又、支柱18は、コンミテータ9(回転
軸5)の軸線方向に(平行に)延びるように形成されて
いる。
【0023】支持突部19は、ブラシホルダ部材14の
内部側端面14aにおいて、ブラシホルダ16の径方向
外側部から内部側端面14aの長手方向外側にずれた位
置に立設されている。この支持突部19のブラシ17側
端面の上部には、図3に示すように、係止溝19aが形
成されている。尚、本実施の形態の係止溝19aは、前
記ブラシ17の長手方向中心軸線L1より上方の位置に
形成されている。
【0024】捩りコイルばね20は、コイル部20a
と、コイル部20aの一端から突出する一端突出部20
bと、コイル部20aの他端から突出する他端突出部2
0cとからなる。尚、本実施の形態の捩りコイルばね2
0は、一端突出部20b及び他端突出部20cの先端部
が、コイル部20aの軸線方向中心位置における同軸直
交方向上に配置されるように形成されている。又、ここ
で、前記支柱18は、その外径がコイル部20aの内径
より小さく設定されている。
【0025】そして、捩りコイルばね20は、コイル部
20aに前記支柱18が遊嵌されるように、且つ、一端
突出部20bの先端部が支持突部19の係止溝19aに
係止されるように、且つ、他端突出部20cの先端部が
ブラシ17の係合溝17aに係合されるように配設され
る。尚、他端突出部20cは、ブラシホルダ16の壁部
14bの壁部スリット14dを貫通して係合溝17aに
係合される。又、このとき、捩りコイルばね20は、そ
のコイル部20aの軸直交方向線L2が前記ブラシホル
ダ16の内側面16aの傾斜角度より大きい角度に傾斜
されて配置される。尚、ここで述べる傾斜とは、コンミ
テータ9の軸直交方向に対する傾斜であって、90度よ
り小さい角度の傾斜のことである。そして、捩りコイル
ばね20は、その捩り力によりブラシ17の後端部(係
合溝17a)を前記軸直交方向線L2方向のコンミテー
タ9側に付勢力F1で付勢する。ここで、前記軸直交方
向線L2は、前記ブラシホルダ16の内側面16aより
大きい角度に傾斜しているため、捩りコイルばね20に
て、ブラシ17の先端部がコンミテータ9に押圧接触さ
れるとともに、ブラシ17の後端部がコンミテータ9の
軸線方向一端側(図1及び図3中、下側)に付勢され
る。
【0026】このように構成されたモータ1(ブラシ装
置15)では、図示しない電源装置からピッグテール2
1等を介してブラシ17に駆動電流が供給されると、該
ブラシ17からコンミテータ9を介して電機子コア8に
巻着された巻線7に駆動電流が供給され、回転軸5が回
転駆動される。すると、回転軸5の回転に応じてウォー
ム軸11が回転し、その回転に応じてウォームホイール
13(出力軸)が回転する。そして、コンミテータ9
(回転軸5)の回転時、ブラシ17はコンミテータ9に
摺接され、常にブラシ17からコンミテータ9に駆動電
流が供給されるため、回転軸5の回転駆動が維持され
る。
【0027】次に、上記実施の形態の特徴的な作用効果
を以下に記載する。 (1)駆動時、ブラシ17は、回転するコンミテータ9
に摺接されることから、該コンミテータ9から不規則な
(時間毎に僅かに変化する)反力R1を受けるが、ブラ
シホルダ16の内側面16aがコンミテータ9の軸直交
方向に対して傾斜していることから、コンミテータ9か
らの反力R1がブラシホルダ16の内側面16a(内側
面16aの摩擦力)にて受けられ、その振動は抑制され
る。よって、ブラシ17の振動に基づく騒音の発生が抑
制される。しかも、ブラシ17は、その後端部(係合溝
17a)がコンミテータ9の軸線方向一端側(図1及び
図3中、下側)に付勢されるため、該ブラシ17はブラ
シホルダ16の内側面16aにおける前記軸線方向一端
側の面(図1及び図3中、底面)と面接触される。よっ
て、内側面16aの面、詳しくは、ブラシ17の下面と
同面積の範囲Sで前記反力R1を受けることとなり、内
側面16aの範囲S全体にその反力R2が発生される。
よって、ブラシホルダ16の一部に局部的に力がかかる
ことは防止される。これにより、ブラシホルダ16の変
形は防止される。その結果、ブラシ17の正常な姿勢や
機能が維持される。
【0028】(2)捩りコイルばね20は、コイル部2
0aの軸直交方向線L2が、ブラシホルダ16の内側面
16aの傾斜角度より大きい角度に傾斜されて配置され
る。よって、ブラシ17の後端部(係合溝17a)は、
捩りコイルばね20にて内側面16aの傾斜角度より大
きい角度に傾斜した方向に付勢される。このようにする
と、ブラシ17の先端部をコンミテータ9に押圧接触さ
せる手段と、ブラシ17の後端側をコンミテータ9の軸
線方向一端側(図1及び図3中、下側)に付勢する手段
とが1つの付勢手段である捩りコイルばね20にて構成
されるため、ブラシ装置15の部品点数が増大しない。
【0029】(3)捩りコイルばね20のコイル部20
aを挿通し該コイル部20aを支持するための支柱18
は、前記コンミテータ9の軸線方向に(平行に)延びる
ように、且つ、外径がコイル部20aの内径より小さく
(コイル部20aに遊嵌されるように)形成される。よ
って、支柱18を例えば金型等を用いてブラシホルダ部
材14に容易に一体成形することができるとともに、コ
イル部20aの軸直交方向線L2を傾斜させることがで
きる。
【0030】(4)ブラシ17の後端部には、捩りコイ
ルばね20の他端突出部20cが係合される係合溝17
aが形成されている。このようにすると、単純な形状で
捩りコイルばね20の他端突出部20cをブラシ17に
確実に連結させることができる。
【0031】上記実施の形態は、以下のように変更して
実施してもよい。 ・上記実施の形態では、支柱18を、コンミテータ9の
軸線方向に(平行に)延びるように、且つ、外径がコイ
ル部20aの内径より小さい円柱形状に形成したが、捩
りコイルばね20のコイル部20aを傾斜した状態で支
持できれば、他の形状に変更してもよい。例えば、図4
に示す支柱31に変更してもよい。支柱31は、コンミ
テータ9の軸線方向に(平行に)延びるように形成され
ている。そして、支柱31には、コイル部20aの傾斜
角度を保持すべく同傾斜角度に沿った傾斜部31aが形
成されている。この傾斜部31aは、支柱31の先端部
に向かうほど該支柱31の断面積を小さくするように、
支柱31の一部(支持突部19側であって、図4中、右
側)に形成されている。このようにすると、捩りコイル
ばね20のコイル部20aは、支柱31に形成される傾
斜部31aにて、その軸直交方向線L2が、前記内側面
16aの傾斜角度より大きい角度に保持される。しか
も、傾斜部31aは、支柱31の先端部に向かうほど該
支柱31の断面積を小さくするように、該支柱31の一
部に形成されるため、該支柱31を例えば金型等を用い
てブラシホルダ部材14等に一体成形する際、該支柱3
1の先端方向に移動されて抜かれる金型が抜け易くなり
成形性が向上される。
【0032】・上記実施の形態では、捩りコイルばね2
0にて、ブラシ17の先端部をコンミテータ9に押圧接
触させるとともに、ブラシ17の後端部をコンミテータ
9の軸線方向一端側(図1及び図3中、下側)に付勢し
たが、ブラシ17の先端部をコンミテータ9に押圧接触
させる手段と、ブラシ17の後端部をコンミテータ9の
軸線方向一端側(図1及び図3中、下側)に付勢する手
段とを、異なる部材で構成してもよい。このようにして
も、ブラシの振動が抑制されるとともに、ブラシホルダ
の変形が防止される。
【0033】・上記実施の形態では、捩りコイルばね2
0のコイル部20aの軸直交方向線L2を、ブラシホル
ダ16の内側面16aの傾斜角度より大きい角度に傾斜
して配置することで、ブラシ17の後端部(係合溝17
a)を内側面16aの傾斜角度より大きい角度に傾斜し
た方向に付勢したが、ブラシ17の後端部(係合溝17
a)を内側面16aの傾斜角度より大きい角度に傾斜し
た方向に付勢できれば、他の付勢手段に変更して実施し
てもよい。例えば、圧縮コイルばねの伸びる力にてブラ
シ17の後端部(係合溝17a)を内側面16aの傾斜
角度より大きい角度に傾斜した方向に付勢してもよい。
尚、この場合、支柱18は不要になるとともに、支持突
部19の形状等を適宜変更する必要がある。このように
しても、ブラシの振動が抑制されるとともに、ブラシホ
ルダの変形が防止される。しかも、ブラシ装置の部品点
数が増大しない。
【0034】・上記実施の形態では、ブラシ17の後端
部に係合溝17aを形成し、捩りコイルばね20の他端
突出部20cを係合させて連結したが、他の構成にてブ
ラシの後端部に捩りコイルばねを連結してもよい。この
ようにしても、上記実施の形態の効果(1)〜(3)と
同様の効果を得ることができる。
【0035】・上記実施の形態では、ブラシ装置15を
一対(2つ)備えたモータに具体化したが、ブラシ装置
15を他の数(例えば3つ)備えるモータ(例えばワイ
パ用モータ等)に具体化してもよい。このようにして
も、上記実施の形態の効果と同様の効果を得ることがで
きる。
【0036】・上記実施の形態では、減速部3を備えた
モータ1に具体化したが、減速部3を備えていない他の
モータに具体化してもよい。このようにしても、上記実
施の形態の効果と同様の効果を得ることができる。
【0037】上記実施の形態から把握できる技術的思想
について、以下にその効果とともに記載する。 (イ)請求項3に記載のブラシ装置において、前記捩り
コイルばね(20)の前記コイル部(20a)を挿通し
該コイル部(20a)を支持するための支柱(31)
を、前記コンミテータ(9)の軸線方向に延びるように
形成するとともに、該支柱(31)に該コイル部(20
a)の傾斜角度を保持すべく同傾斜角度に沿った傾斜部
(31a)を形成したことを特徴とするブラシ装置。こ
のようにすると、捩りコイルばねのコイル部は、支柱に
形成される傾斜部にて、その軸直交方向線が、前記内側
面の傾斜角度より大きい角度に保持される。
【0038】(ロ)上記(イ)に記載のブラシ装置にお
いて、前記傾斜部(31a)は、前記支柱(31)の先
端部に向かうほど該支柱の断面積を小さくするように、
該支柱(31)の一部に形成されることを特徴とするブ
ラシ装置。このようにすると、傾斜部は、前記支柱の先
端部に向かうほど該支柱の断面積を小さくするように、
該支柱の一部に形成されるため、該支柱を例えば金型等
を用いて基台となるブラシホルダ部材等に一体成形する
際、該支柱の先端方向に移動されて抜かれる金型が抜け
易くなり成形性が向上される。
【0039】(ハ)請求項1乃至5、及び上記(イ)、
(ロ)のいずれかのブラシ装置(15)を備えたモー
タ。このようにすると、ブラシの振動を抑制しながら、
ブラシホルダの変形を防止することができるモータを提
供することができる。
【0040】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
ブラシの振動を抑制しながら、ブラシホルダの変形を防
止することができるブラシ装置を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態におけるモータの要部断面図。
【図2】図1のA−A断面図。
【図3】本実施の形態におけるブラシ装置の模式図。
【図4】別例におけるブラシ装置の模式図。
【図5】従来技術におけるブラシ装置の模式図。
【符号の説明】
9…コンミテータ、16…ブラシホルダ、17…ブラ
シ、18…支柱、20…捩りコイルばね(付勢手段)、
16a…内側面、17a…係合溝、20a…コイル部、
20c…他端突出部、L2…コイル部の軸直交方向線。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンミテータ(9)の略径方向に延びる
    とともに、該コンミテータ(9)に向かって該コンミテ
    ータ(9)の軸線方向一端側に傾斜した内側面(16
    a)を有するブラシホルダ(16)と、 前記ブラシホルダ(16)内に空隙を有した状態で収容
    保持され、その先端部が前記コンミテータ(9)に押圧
    接触されるブラシ(17)とを備えたブラシ装置におい
    て、 前記ブラシ(17)の後端側を、前記軸線方向一端側に
    付勢したことを特徴とするブラシ装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のブラシ装置において、 前記ブラシ(17)の後端部を前記内側面(16a)の
    傾斜角度より大きい角度に傾斜した方向に付勢する付勢
    手段(20)を設けることで、該ブラシ(17)の先端
    部を前記コンミテータ(9)に押圧接触させるととも
    に、該ブラシ(17)の後端側を前記軸線方向一端側に
    付勢することを特徴とするブラシ装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のブラシ装置において、 前記付勢手段(20)は、捩り力により付勢する捩りコ
    イルばねであって、 前記捩りコイルばね(20)のコイル部(20a)の軸
    直交方向線(L2)を、前記内側面(16a)の傾斜角
    度より大きい角度に傾斜させて設けたことを特徴とする
    ブラシ装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載のブラシ装置において、 前記捩りコイルばね(20)の前記コイル部(20a)
    を挿通し該コイル部(20a)を支持するための支柱
    (18)を、前記コンミテータ(9)の軸線方向に延び
    るように且つ該コイル部(20a)に遊嵌されるように
    形成したことを特徴とするブラシ装置。
  5. 【請求項5】 請求項2乃至4のいずれか1項に記載の
    ブラシ装置において、 前記ブラシ(17)の後端部に、前記付勢手段(20)
    の一端部(20c)が係合するための係合溝(17a)
    を形成したことを特徴とするブラシ装置。
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