JP2002369092A - 表示制御装置および映像表示装置 - Google Patents

表示制御装置および映像表示装置

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JP2002369092A
JP2002369092A JP2001175414A JP2001175414A JP2002369092A JP 2002369092 A JP2002369092 A JP 2002369092A JP 2001175414 A JP2001175414 A JP 2001175414A JP 2001175414 A JP2001175414 A JP 2001175414A JP 2002369092 A JP2002369092 A JP 2002369092A
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video
video signal
data
function
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JP2001175414A
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Kenji Miura
賢治 三浦
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Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 他の映像を通常の表示映像に重畳して表示す
るOSDなどの機能を、従来に比べて簡単な回路構成で
実現する。 【解決手段】 DRAM13の一部をフレームバッファ
13Aとして用いると共に、DRAM13のその他の領
域に、OSD機能のための基本的な表示データ群13B
とその表示コード13Cとを格納する。OSDコントロ
ーラ12は、DRAM13に格納されたデータに基づい
て、OSD表示用のグラフィック表示信号Vosdを生成
する。DRAM13に格納されるデータは、例えば電源
投入直後に、外部ROM3から転送される。CPU2
は、OSD機能に関する指示を、表示コードを用いて行
う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば民生用のテ
レビジョン受像機、コンピュータ用のモニタおよびデー
タプロジェクタなどに適用される表示制御装置および映
像表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、映像信号のフォーマットには
多数のものが存在する。その一方、映像表示装置側で対
応している映像信号のフォーマットは、特定のものに限
定されている場合が多い。このため、映像表示装置とは
規格の異なる映像信号が入力された場合、入力された映
像信号を、その映像表示装置の規格に合ったフォーマッ
トに変換する処理が必要となる。例えば、液晶ディスプ
レイ(LCD;Liquid Crystal Display)やプラズマデ
ィスプレイなど、固定画素の表示装置に映像を表示する
場合、入力映像信号のフレームレートを、表示画素数に
対応したフレームレートに変換するための処理が必要と
される。このようなフレームレート変換は、通常、入力
映像信号を所定単位(通常、フレーム単位)で画像メモ
リに格納すると共に、その格納した映像信号を所望のフ
レームレートとなるように読み出すことで行われる。こ
のとき画像メモリは、書き込み、および読み出し動作が
速いことが望ましく、例えばDRAM(Dynamic Random
Access Memory)などが使用される。
【0003】一方、近年では、映像表示装置が、OSD
(On Screen Display)と呼ばれる機能を備えているこ
とが多い。OSD機能は、映像表示装置における各種の
表示調整(例えば、コントラスト、明るさおよび表示位
置調整など)を行うためのものであり、その調整値など
を画面上に表示し、その表示を参照しながら必要な表示
調整を行うことが可能となっている。調整値などの表示
は、例えば文字またはアイコン状の絵柄を、通常表示し
ている映像に重畳して表示するのが一般的である。
【0004】図5は、フレームレート変換機能とOSD
機能とを備えた従来の映像処理回路の一例を示してい
る。この映像処理回路は、フレームレート変換機能を実
現するためのフレームレート変換回路101およびDR
AM102と、OSD機能を実現するためのROM(リ
ード・オンリ・メモリ)121、RAM122およびO
SDコントローラ123とを備えている。DRAM10
2は、フレームレート変換に必要とされるフレームバッ
ファ102Aとして使用されるものである。ROM12
1には、OSD機能で必要とされる表示データ群(フォ
ントデータおよびアイコンデータなど)121Aがあら
かじめ格納されている。RAM122には、ROM12
1に格納された表示データ群121Aの個々の表示デー
タをコード化した表示コードのデータ122Aが格納さ
れている。フレームレート変換回路101およびOSD
コントローラ123は、それぞれLSI(Large Scale
Integrated Circuit)などの別チップの半導体集積回路
によって構成されている。
【0005】この映像処理回路は、また、OSDコント
ローラ123に対して、OSD機能に関する指示を行う
ためのROM111およびCPU(中央処理装置)11
2を備えている。CPU112とOSDコントローラ1
23とは、シリアルバス113によって接続されてい
る。この映像処理回路は、さらに、フレームレート変換
回路101によってフレームレート変換された後の映像
信号V1とOSDコントローラ123によって生成され
たOSD表示用のグラフィック表示信号Vosdとを合成
して出力する画像ミックス回路103を備えている。
【0006】この映像処理回路において、CPU112
は、例えば映像表示装置に設けられた調整用の操作ボタ
ン(図示せず)からの指示に応じて、OSDコントロー
ラ123に対してOSD表示用のグラフィック表示信号
Vosdを生成させるよう、指示を行う。CPU112に
よるOSDコントローラ123の制御は、ROM111
に格納されたプログラムデータ111Aに基づいて行わ
れる。このとき、CPU112による指示には、ROM
121に格納されている表示データ群121Aのうち、
どのデータをグラフィック表示信号Vosdの生成に用い
るのかの指示が含まれる。CPU112は、この指示
を、コード化された表示データによって行う。
【0007】OSDコントローラ123は、ROM12
1に格納された表示コード122Aを参照して、CPU
112から指定された表示コードに対応付けられる表示
データを、ROM121に格納されている表示データ群
121Aの中から読み出す。そして、OSDコントロー
ラ123は、その読み出した表示データに、例えばフォ
ントの拡大処理、文字修飾などの加工を施し、最終的な
OSD表示用のグラフィック表示信号Vosdを生成す
る。
【0008】一方、フレームレート変換回路101は、
DRAM102をフレームバッファ102Aとして用い
て、入力映像信号Vinを所望のフレームレートの映像信
号V1に変換して出力する。画像ミックス回路103
は、このフレームレート変換後の映像信号V1とOSD
コントローラ123によって生成されたOSD表示用の
グラフィック表示信号Vosdとを合成し、その合成映像
信号Voutを出力する。この合成映像信号Voutに基づい
て映像表示を行うことにより、画面上の所定位置に、O
SD機能による映像が、通常の映像に重畳された形で表
示される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図5に
示した従来の処理回路では、フレームレート変換機能と
OSD機能とを実現するための各回路要素を、それぞれ
別チップの集積回路によって構成しているため、コスト
が高くなるほか、回路基板上の配線が複雑になって不要
輻射が多くなるなどのデメリットが生ずるという問題が
あった。一方、近年進歩しているDRAM混載技術を用
いて、主要な回路要素(例えばフレームレート変換回路
101、DRAM102、画像ミックス回路103、R
OM121、RAM122およびOSDコントローラ1
23)を、すべて1つのチップ上に混載し、集積回路化
することが考えられる。しかしながら、回路構成を変え
ることなく、各回路を単純に1つのチップ上に混載する
ことは、特に、表示データ群121Aを格納するための
ROM121の容量を考えると、チップ全体が大型化す
るため好ましくない。
【0010】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
ので、その目的は、他の映像を通常の表示映像に重畳し
て表示するOSDなどの機能を、従来に比べて簡単な回
路構成で実現することができる表示制御装置および映像
表示装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明による表示制御装
置は、入力映像信号に基づいて表示される画面上に、入
力映像信号によって表される映像とは異なる他の映像を
重畳して表示するための表示制御装置であって、入力映
像信号を一時的に記憶するバッファメモリとしての機能
を有すると共に、他の映像の生成に必要とされる表示デ
ータ群と表示データ群の個々の表示データをコード化し
た表示コードのデータとを記憶する機能を有する書き換
え可能な記憶手段と、表示しようとする他の映像の内容
を、表示コードを用いて指定する制御を行う制御手段
と、制御手段によって指定された表示コードに対応する
表示データを、記憶手段に記憶された表示データ群から
取得し、その取得した表示データに基づいて、他の映像
を表す映像信号を生成する生成手段と、記憶手段に一時
的に記憶された後の入力映像信号と、生成手段によって
生成された映像信号とを合成して出力する合成手段とを
備えたものである。
【0012】本発明による映像表示装置は、上記本発明
による表示制御装置の合成手段から出力された映像信号
に基づいて、映像を表示する表示手段を備えたものであ
る。
【0013】本発明による表示制御装置および映像表示
装置では、入力映像信号を一時的に記憶するバッファメ
モリとしての機能を有する書き換え可能な記憶手段に、
他の映像の生成に必要とされる表示データ群と表示デー
タ群の個々の表示データをコード化した表示コードのデ
ータとが記憶される。表示しようとする他の映像の内容
は、表示コードを用いて指定され、その指定された表示
コードに対応する表示データが、記憶手段に記憶された
表示データ群から取得される。その取得された表示デー
タに基づいて、他の映像を表す映像信号が生成され、記
憶手段に一時的に記憶された後の入力映像信号と合成さ
れて出力される。この合成された映像信号に基づいて映
像表示を行うことにより、入力映像信号に基づいて表示
される画面上に、入力映像信号によって表される映像と
は異なる他の映像が重畳して表示される。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。
【0015】図1に示したように、本実施の形態に係る
映像表示装置は、フレームレート変換機能とOSD機能
とに関する双方の信号処理を行う表示制御回路1を備え
ている。この映像表示装置は、また、表示制御回路1に
対して主としてOSD機能に関する指示を行うためのC
PU2および外部ROM3と、表示制御回路1から出力
された映像信号Voutに基づいて映像表示を行う表示部
4とを備えている。
【0016】表示制御回路1は、入力映像信号Vinに対
してフレームレート変換を行うフレームレート変換回路
11と、OSD表示用のグラフィック表示信号Vosdを
生成するOSDコントローラ12とを有している。この
表示制御回路1は、また、DRAM13と、このDRA
M13に対するアクセス制御を行うためのメモリコント
ローラ14とを有している。表示制御回路1は、さら
に、フレームレート変換後の映像信号V1とOSD表示
用のグラフィック表示信号Vosdとを合成して出力する
画像ミックス回路15を有している。これらの表示制御
回路1の各回路要素は、集積回路化され、同一チップ上
に混載されている。OSDコントローラ12は、シリア
ルバス5によって、CPU2に接続されている。メモリ
コントローラ14は、バスによって、フレームレート変
換回路11とOSDコントローラ12とDRAM13と
に相互接続されている。
【0017】外部ROM3は、CPU2の動作用のプロ
グラムデータ3Aと、OSD機能で必要とされる表示デ
ータ群3Bとをあらかじめ格納している。表示データ群
3Bは、外部ROM3の容量の低減のために、圧縮され
て格納されていることが望ましい。映像表示装置の種類
にもよるが、通常、OSD機能によって表示する映像の
内容はあらかじめ決められており、その内容は、例えば
文字と簡単なモザイク表示のみだけである場合が多い。
表示データ群3Bは、OSD機能で表示する映像を生成
するために必要とされる基本的な表示データの集まりで
構成されている。具体的には、フォントデータおよびア
イコンデータなどである。例えばOSD機能で表示する
映像が大文字のアルファベットのみであれば、表示デー
タ群3Bは、A〜Zの各文字を表すビットマップ形式の
フォントデータの集まりで構成される。
【0018】CPU2は、例えば電源投入時に、外部R
OM3の表示データ群3Bを、表示制御回路1に転送
し、表示制御回路1内のDRAM13に格納させるよう
になっている。このとき、CPU2は、表示データ群3
Bが圧縮されたデータであれば、それを伸長する処理を
行うようになっている。またこのとき、CPU2は、転
送する表示データ群3Bの個々の表示データをコード化
し、その表示コードのデータを、表示制御回路1に転送
し、DRAM13に格納させるようになっている。表示
コードと表示データとの対応関係は、例えば図2(A)
に示したようになる。図2(A)では、表示データが、
A〜Zのアルファベット文字を表すフォントデータ21
であるものとしている。この場合の表示コード22は、
図2(A)に示したように、個々の表示データとしての
A〜Zの各アルファベット文字に対応するよう、例えば
1〜26の符号が各アルファベット文字に関連付けられ
る。
【0019】CPU2は、また、OSD機能による映像
表示を行う場合に、OSDコントローラ12に対してO
SD表示用のグラフィック表示信号Vosdを生成させる
よう、指示を行うようになっている。このとき、CPU
2は、OSD機能によって表示しようとする映像の内容
を、表示コードを用いて指定するようになっている。
【0020】DRAM13は、従来、フレームレート変
換用のフレームバッファとしてのみ使用されていた部分
である。本実施の形態では、DRAM13が、フレーム
レート変換の際のフレームバッファ13Aとしての機能
を有するほか、OSD表示用のデータを格納する機能を
有している。DRAM13に格納されるOSD表示用の
データには、フォントデータおよびアイコンデータなど
の表示データ群13Bと、表示データ群13Bの各表示
データに関連付けられた表示コードのデータ13Cとが
ある。表示データ群13Bは、CPU2によって、外部
ROM3から転送されてきたデータである。表示コード
13Cは、表示データ群13Bの転送時に、CPU2か
ら供給されたものである。
【0021】OSDコントローラ12は、DRAM13
に格納された表示コード13Cを参照して、CPU2に
よって指定された表示コードに対応する表示データを、
DRAM13に記憶された表示データ群13Bの中から
取得し、その取得した表示データに基づいて、OSD表
示用のグラフィック表示信号Vosdを生成する機能を有
している。
【0022】表示部4の構成およびその映像表示方法
は、グラフィック表示が可能なものであれば特に限定さ
れず、直視型のほか、液晶プロジェクタなどのように投
射型であっても良い。表示部4は、例えば、LCD、P
DP(Plasma Display Panel)またはCRT(Cathode
Ray Tube)などによって構成されている。
【0023】なお、本実施の形態において、DRAM1
3が、本発明における「書き換え可能な記憶手段」の一
具体例に対応し、CPU2が、本発明における「制御手
段」の一具体例に対応する。OSDコントローラ12
が、本発明における「生成手段」の一具体例に対応し、
画像ミックス回路15が、本発明における「合成手段」
の一具体例に対応する。また、図1に示した構成のう
ち、主として、外部ROM3および表示部4を除いた回
路部分が、本発明の「表示制御回路」の一具体例に対応
する。
【0024】次に、上記のような構成の映像表示装置の
動作について説明する。
【0025】本映像表示装置では、例えば電源投入直後
に、外部ROM3に格納された表示データ群3Bが、C
PU2によって、表示制御回路1内のDRAM13に転
送される。このとき、表示データ群3Bが圧縮されたデ
ータであれば、CPU2は、それを伸長する処理を行
う。またこのとき、CPU2によって、転送する表示デ
ータ群3Bの個々の表示データがコード化され、その表
示コードのデータも、DRAM13に転送される。これ
により、DRAM13の所定領域に、表示データ群13
Bと表示コード13Cとが所定の対応関係で格納される
(図2(A)参照)。液晶プロジェクタなどのように光
源が必要な映像表示装置では、装置に電源を投入した
後、光源が映像表示可能な点灯状態になるまでに若干時
間が掛かる。本映像表示装置では、この時間を有効利用
して、あらかじめDRAM13にデータを転送しておく
ことで、OSD機能による映像表示を、必要な場合にす
ぐに行うことを可能にしている。
【0026】OSD機能による映像表示は、例えば表示
部4に設けられた調整用の操作ボタン(図示せず)が操
作者によって操作された場合に行われる。CPU2は、
この操作ボタンの操作に応じて、OSDコントローラ2
に対してOSD表示用のグラフィック表示信号Vosdを
生成させるよう、指示を行う。CPU2によるOSDコ
ントローラ12の制御は、外部ROM3に格納されたプ
ログラムデータ3Aに基づいて行われる。このとき、C
PU2は、OSD機能によって表示しようとする映像の
内容を、表示コードを用いて指定する。
【0027】例えば、図3に示したように、入力映像信
号Vinに基づいて表示された画面30上に、「TES
T」という文字映像31を重畳して表示させる場合につ
いて考える。DRAM13には、図2(A)に示したよ
うに、A〜Zのアルファベット文字のフォントデータ2
1が、表示コード22に対応付けられて格納されている
ものとする。この場合、CPU2は、図2(B)に示し
たように、OSDコントローラ12内の表示用のアドレ
ス空間23に、「TEST」という文字に対応する表示
コード「20,5,19,20」を割り当てる。またこ
のとき、CPU2は、フォントの拡大処理および文字修
飾などを指示するための制御コードを、OSDコントロ
ーラ12に送信する。文字映像の表示位置は、どのアド
レス位置に表示コードが割り当てられているかによって
決定される。
【0028】OSDコントローラ12は、メモリコント
ローラ14を介して、DRAM13に格納された表示コ
ード13Cを参照し、CPU2によって指定された表示
コードに対応する表示データを、DRAM13に記憶さ
れた表示データ群13Bの中から取得する。これによ
り、図2(C)に示したように、表示コード「20,
5,19,20」から「TEST」というフォントが得
られる。また、OSDコントローラ12は、CPU2か
ら指示された制御コードに基づいて、得られたフォント
に拡大処理、文字修飾などの加工を施し、最終的なOS
D表示用のグラフィック表示信号Vosdを生成する。
【0029】一方、フレームレート変換回路11は、D
RAM13の一部をフレームバッファ13Aとして用い
て、入力映像信号Vinを所望のフレームレートの映像信
号V1に変換して出力する。入力映像信号Vinは、例え
ばコンピュータやビデオ機器などから出力されたビデオ
信号である。フレームレート変換は、DRAM13に一
時的に格納された入力映像信号Vinを、メモリコントロ
ーラ14を介して、適当なタイミングで読み出すことに
より行われる。画像ミックス回路15は、このフレーム
レート変換後の映像信号V1とOSDコントローラ12
によって生成されたグラフィック表示信号Vosdとを合
成し、その合成映像信号Voutを表示部4に出力する。
表示部4が、この合成映像信号Voutに基づいて映像表
示を行うことにより、画面上の所定位置に、例えば図3
に示したように、OSD機能による文字映像31が、通
常の映像に重畳された形で表示される。
【0030】以上説明したように、本実施の形態によれ
ば、DRAM13の一部をフレームバッファ13Aとし
て用いると共に、その他の領域に、OSD機能のための
基本的な表示データ群13Bとその表示コード13Cと
を格納し、そのDRAM13に格納されたデータに基づ
いて、OSDコントローラ12がOSD表示用のグラフ
ィック表示信号Vosdを生成するようにしたので、表示
制御回路1の内部に、OSD機能のための専用の記憶手
段(図5のROM121,RAM122)を設けること
なく、OSD機能を実現できる。
【0031】一般的に、汎用のDRAMは、あらかじめ
その記憶容量が決められており、フレームバッファ13
Aとしてのみ使用した場合には、空き領域が生ずる場合
がある。本実施の形態によれば、この空き領域をOSD
機能のための記憶領域として有効に利用することができ
る。また、OSD機能のための専用の記憶手段が不要で
あることから、フレームレート変換機能とOSD機能と
を実現するための主要な回路要素、すなわち、表示制御
回路1の各回路要素を、同一チップ上に集積回路化する
ことが容易となる。
【0032】また、OSD機能用の表示データ群13B
を、書き換え可能なDRAM13に格納するようにした
ので、表示データ群13Bの内容を後から書き換えて変
更することも容易に行うことができる。また、外部RO
M3からDRAM13へのデータの転送を、電源投入直
後に行い、その後、CPU2からのOSD機能に関する
指示を、データ量の少ない表示コードを用いて行うよう
にしたので、例えば、後述する比較例(図4)のよう
に、OSD機能を利用するたびにビットマップデータそ
のものをDRAM13に転送する場合に比べて、表示制
御回路1とCPU2との伝送路におけるトラフィック
を、小さく抑えることができる。これにより、後述する
比較例のように、表示制御回路1とCPU2との伝送路
に、パラレルバスなどを用いることなく、シリアルバス
5で十分、OSD機能を実現できる。また、DRAM1
3に転送されるデータを、外部ROM3に圧縮した状態
で記憶し、実際の転送時にそれを伸長して転送すること
で、外部ROM3の容量を低減することができ、装置全
体としての記憶容量を低減することができる。
【0033】以上のことにより、本実施の形態によれ
ば、従来に比べて簡単な回路構成で、OSD機能による
映像表示を良好に行うことができる。
【0034】[比較例]次に、図1の映像表示装置に対
する比較例となる装置について説明する。なお、以下の
説明では、図1に示した回路要素と実質的に同一の機能
を有する部分には同一の符号を付し、適宜説明を省略す
る。
【0035】この比較例の映像表示装置(図4)は、図
1の装置と同様に、DRAM13の一部をOSD機能の
ためのデータ領域として使用している。しかしながら、
DRAM13に格納するデータの内容が図1の装置とは
大きく異なる。図1の装置では、DRAM13に、基本
的な表示データ群13Bとその表示コード13Cとを格
納し、実際のグラフィック表示信号Vosdの生成は、O
SDコントローラ12で行うようにした。一方、この比
較例の装置では、DRAM13に、グラフィック表示信
号VosdとなるOSD用ビットマップデータ13Dを格
納するようになっている。OSD用ビットマップデータ
13Dは、OSD機能によって表示する映像そのものを
表すデータである。このOSD用ビットマップデータ1
3Dは、DRAM13が搭載された集積回路(表示制御
回路50)の外部にあるCPU2によって生成される。
【0036】この比較例の装置では、外部ROM51
に、CPU2がOSD機能に関する制御を行うためのプ
ログラムデータ51Aと、OSD機能によって表示する
映像を生成するために必要となるビットマップデータ群
51Bとを格納している。CPU2は、外部ROM51
に格納されたビットマップデータ群51Bに基づいて、
OSD機能によって表示する映像そのものを表すビット
マップデータVbpを生成し、それをパラレルバス52を
介してDRAM13に転送する。DRAM13に格納さ
れたOSD用ビットマップデータ13Dは、メモリコン
トローラ14を介して読み出され、グラフィック表示信
号Vosdとして、画像ミックス回路15に出力される。
画像ミックス回路15は、フレームレート変換後の映像
信号V1と、DRAM13から読み出されたグラフィッ
ク表示信号Vosdとを合成し、その合成映像信号Voutを
表示部4に出力する。
【0037】この比較例の装置では、CPU2によっ
て、直接、任意のビットマップ映像を生成して映像表示
を行うので、映像表現の自由度は図1の装置に比べて高
いものとなる。しかしながら、その一方で、自由度の高
い映像表現を行うためには、必要となるデータ量が増大
するという問題点がある。また、通常、OSD機能によ
って表示する映像の内容は、文字やモザイク表現などの
簡単な映像表示が必要とされることが多い。このため、
実用上は、必ずしも高い映像表現を行う必要はなく、図
1の装置のように、表示データ群3Bと表示コード3C
とを用いて生成される映像表現で十分である。
【0038】また、図4の装置では、映像の内容が重複
するか否かに関わらず、映像全体のビットマップデータ
をすべて生成し、DRAM13に転送する必要がある。
例えば、図3に示したように「TEST」という文字映
像を表示する場合について比較する。この場合、「T」
という文字が2つ表示されているが、図1の装置では、
DRAM13が保持する「T」という文字のデータ(フ
ォントデータ)は、1つのみである。一方、図4の装置
では、DRAM13に、表示する映像そのものを格納す
るので、「T」という文字を表すビットマップデータ
が、2つ格納されることになる。
【0039】このように、図4の装置では、CPU2と
DRAM13との間で大きいデータを伝送する処理を行
うため、特に、OSD機能による映像表示を瞬時に切り
換え、表示データ(ビットマップデータ)を更新すると
きなどには、CPU2に高い処理能力が必要とされる。
また、大きいデータを伝送するために、その伝送路に伝
送速度の高いパラレルバス52を使用する必要があると
いう問題点がある。一方、図1の装置では、OSD機能
による表示を行う場合に伝送するのは主に表示コードの
みであるため、その伝送路には伝送速度の低いシリアル
バス5を使用することができる。なお、図4の装置にお
いて、CPU2を表示制御回路50の内部、すなわち、
DRAM13などと一緒に同一チップ上に搭載する構成
も考えられる。しかしがら、この場合には、集積回路化
するためのコストが高くなったり、構成の自由度が制限
されるなどの問題がある。
【0040】以上説明したように、図4の比較例の装置
では、図1の映像表示装置に比べて、OSD機能による
映像表示を行う場合のデータ伝送量が大きくなるなど、
種々の問題がある。
【0041】なお、本発明は、上記実施の形態に限定さ
れず種々の変形実施が可能である。例えば、上記実施の
形態では、フレームバッファと表示データ群とを記憶す
る手段としてDRAM13を使用した例について説明し
たが、フレームレート変換機能とOSD機能とに関する
処理を行うのに十分なアクセス速度が得られれば、他の
書き換え可能な記憶手段を使用しても良い。また、その
記憶手段の種類は、DRAMのような揮発性メモリに限
らず、不揮発性メモリを使用しても良い。また、上記実
施の形態では、通常の映像に重畳する映像が、OSD機
能による映像であるものとして説明したが、OSD機能
以外の目的で映像を重畳する場合にも本発明は適用可能
である。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1ないし5
のいずれか1項に記載の表示制御装置または請求項6記
載の表示装置によれば、入力映像信号を一時的に記憶す
るバッファメモリとしての機能を有する書き換え可能な
記憶手段に、他の映像の生成に必要とされる表示データ
群と個々の表示データをコード化した表示コードのデー
タとを記憶し、その記憶手段に記憶されたデータに基づ
いて、他の映像を表す映像信号を生成するようにしたの
で、他の映像を表示するための専用の記憶手段を設ける
ことなく、他の映像の表示を行うことができる。また、
表示しようとする他の映像の内容の指定を、表示コード
を用いて行うようにしたので、他の映像を表示する際の
データ伝送量を抑えることができる。これにより、他の
映像を通常の表示映像に重畳して表示するOSDなどの
機能を、従来に比べて簡単な回路構成で実現することが
できる。また、他の映像の生成に必要とされるデータ
を、書き換え可能な記憶手段に記憶するようにしたの
で、そのデータの内容を後から書き換えて変更すること
も容易に行うことができる。
【0043】特に、請求項3記載の表示制御装置によれ
ば、請求項1記載の表示制御装置において、外部の記憶
手段に圧縮された状態で記憶されているデータを伸長
し、そのデータを表示データ群として記憶手段に転送す
る制御を行うようにしたので、外部の記憶手段の記憶容
量を低減することができる。
【0044】また特に、請求項4記載の表示制御装置に
よれば、請求項3記載の表示制御装置において、外部の
記憶手段に記憶されたデータの供給を、電源投入直後に
行うようにしたので、特に、電源投入後、映像表示可能
な状態となるまでに時間が掛かるような映像表示装置の
待ち時間を有効利用することができる。例えば液晶プロ
ジェクタなどのように光源が必要な映像表示装置では、
電源を投入した後、光源が映像表示可能な点灯状態にな
るまでに若干時間が掛かるが、この時間を有効利用し
て、必要なデータの供給を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る表示制御装置を利
用した映像表示装置の構成を示すブロック図である。
【図2】表示コードとフォントデータとの関係を示す説
明図である。
【図3】OSD機能による画面表示の一例を示す説明図
である。
【図4】図1の表示制御装置に対する比較例となる表示
制御装置の構成を示すブロック図である。
【図5】従来の映像処理回路の構成を示すブロック図で
ある。
【符号の説明】
1…表示制御回路、2…CPU、3…外部ROM、4…
表示部、11…フレームレート変換回路、12…OSD
コントローラ、13…DRAM、14…メモリコントロ
ーラ、15…画像ミックス回路。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力映像信号に基づいて表示される画面
    上に、前記入力映像信号によって表される映像とは異な
    る他の映像を重畳して表示するための表示制御装置であ
    って、 前記入力映像信号を一時的に記憶するバッファメモリと
    しての機能を有すると共に、前記他の映像の生成に必要
    とされる表示データ群と前記表示データ群の個々の表示
    データをコード化した表示コードのデータとを記憶する
    機能を有する書き換え可能な記憶手段と、 表示しようとする他の映像の内容を、表示コードを用い
    て指定する制御を行う制御手段と、 前記制御手段によって指定された表示コードに対応する
    表示データを、前記記憶手段に記憶された表示データ群
    から取得し、その取得した表示データに基づいて、前記
    他の映像を表す映像信号を生成する生成手段と、 前記記憶手段に一時的に記憶された後の入力映像信号
    と、前記生成手段によって生成された映像信号とを合成
    して出力する合成手段とを備えたことを特徴とする表示
    制御装置。
  2. 【請求項2】 前記他の映像は、OSD機能として表示
    される映像であることを特徴とする請求項1記載の表示
    制御装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、さらに、外部の記憶手
    段に圧縮された状態で記憶されているデータを伸長し、
    そのデータを前記表示データ群として前記記憶手段に転
    送する制御を行う機能を有することを特徴とする請求項
    1記載の表示制御装置。
  4. 【請求項4】 前記制御手段が、前記外部の記憶手段に
    記憶されたデータの転送を、電源投入直後に行うように
    なされていることを特徴とする請求項3記載の表示制御
    装置。
  5. 【請求項5】 前記記憶手段、前記生成手段および前記
    合成手段は、1つのチップ上に混載された集積回路で構
    成されていることを特徴とする請求項1記載の表示制御
    装置。
  6. 【請求項6】 入力映像信号に基づいて表示される画面
    上に、前記入力映像信号によって表される映像とは異な
    る他の映像を重畳して表示する機能を有する映像表示装
    置であって、 前記入力映像信号を一時的に記憶するバッファメモリと
    しての機能を有すると共に、前記他の映像の生成に必要
    とされる表示データ群と前記表示データ群の個々の表示
    データをコード化した表示コードのデータとを記憶する
    機能を有する書き換え可能な記憶手段と、 表示しようとする他の映像の内容を、表示コードを用い
    て指定する制御を行う制御手段と、 前記制御手段によって指定された表示コードに対応する
    表示データを、前記記憶手段に記憶された表示データ群
    から取得し、その取得した表示データに基づいて、前記
    他の映像を表す映像信号を生成する生成手段と、 前記記憶手段に一時的に記憶された後の入力映像信号
    と、前記生成手段によって生成された映像信号とを合成
    して出力する合成手段と、 前記合成手段から出力された映像信号に基づいて、映像
    を表示する表示手段とを備えたことを特徴とする映像表
    示装置。
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