JP2002368908A - アダプタ、サーバ、識別子伝達方法 - Google Patents
アダプタ、サーバ、識別子伝達方法Info
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Abstract
の通信装置間の通信において、通信先で入力された電話
番号に基づいて、インターネット交信で使用する識別子
としてのIPアドレスを取得する。 【解決手段】 電話番号を用いる公衆回線13に接続す
る手段と、識別子を用い、インターネットを経由する通
信経路14に接続する手段と、電話番号を入力する機能
および送受話をする機能を担う通信装置10に接続する
手段と、通信装置10から入力された通信先の電話番号
を受ける送信処理部1100と、この入力された電話番
号から通信先の識別子を取得し、電話番号を識別子に変
換する変換部300と、識別子を用いて通信経路14を
介して通信先と通信する通信処理部5000とを備え
た。
Description
当てられた識別子を用いて通信先と接続する通信経路と
を利用する複数の通信装置間で通信を行う場合に、上記
識別子を通信装置間で受け渡して通信経路を介して通信
を行う通信方法または通信方式に関する。
インターネットやイントラネット上に音声データをIP
(Internet Protocol)パケットとし
て送受信することで、従来の公衆回線を利用した電話に
かわるインターネット電話が利用されるようになってき
ている。このための技術がVoice over In
ternet Protocol(以降、VoIPと称
する)と呼ばれている。
して、一般的なものが、ネットワーク上のルートと電話
機との間に設置するゲートウェイ装置(NIKKEI
COMMUNICATION、1999.2.1,Pa
ge126−133に、ゲートウェイ装置に関する記載
がされている。)である。このゲートウェイ装置には、
多くの電話回線をサポートする大規模なものから、従来
の電話機をネットワークに簡単に接続するための電話ア
ダプタのような小規模なものまで様々ある。図35は例
えば、NTT(株)のVocaLink−TA(htt
p://vocalink.ssi.isp.ntt.
co.jp/)や(株)ソリトンシステムズのSolp
hone(http://www.soliton.c
o.jp/)(Solphone製品パンフレット)な
どのVoIPアダプタに示された従来のインターネット
電話アダプタ装置である。インターネット電話アダプタ
装置は、音声データデジタルアナログ変換手段500
p、音声データアナログデジタル変換手段600p、I
Pネットワーク通信処理手段5000p、電話番号IP
アドレス変換手段300p、公衆回線信号送受信手段1
100pから構成される。そして、インターネット電話
アダプタ装置は、一方を電話機10に接続し、他方をI
Pネットワークに接続している。
らは、利用者の話した音声データがアナログ信号として
電話アダプタ装置に送信される。そのアナログ信号が音
声データアナログデジタル変換手段600pにより、デ
ジタル信号に変換され、IPネットワーク通信処理手段
5000pにより、音声符号化され、音声パケットデー
タとして加工され、これがIPネットワーク上に送信さ
れる。こうして、利用者の話し声が相手の電話機に伝え
られる。
利用者の話した音声データが音声パケットデータとして
送信されてきており、IPネットワーク通信処理手段5
000pがこれを受信し、分解処理を行って、音声符号
の部分を取り出し、音声復号化を行う。さらに、そのデ
ジタル信号を音声データデジタルアナログ変換手段50
0pにより、アナログ信号に変換し、利用者の電話機1
0に送信する。これにより、電話機10では、相手の話
し声を聴くことができる。
電話機の電話番号をIPネットワーク上で識別するため
のIPアドレスを変換する必要がある。例えば、電話番
号IPアドレス変換手段300pに電話番号とIPアド
レスを対応させた情報を予め記憶しておく。公衆回線信
号送受信手段1100pにより電話機から入力された電
話番号を受信し、電話番号IPアドレス変換手段300
pにより電話番号に対応するIPアドレスを求める。こ
れにより、IPネットワーク上の通話先の電話アダプタ
を直接特定してアクセスすることが可能になる。
電話アダプタは、IPネットワーク経由でのインターネ
ット電話をかけるために、通話の相手先の電話アダプタ
のIPアドレスを事前に自分の電話アダプタに登録設定
しておく必要があり、利用者がその入力作業を必ず手間
をかけて行うという問題点があった。
電話アダプタのIPアドレスを調べて自分の電話アダプ
タの電話番号IPアドレス変換部に設定する作業を不要
にすることを目的とする。
は、電話番号を用いる公衆回線に接続する手段と、識別
子を用い、インターネットを経由する通信経路に接続す
る手段と、電話番号を入力する機能および送受話をする
機能を担う通信装置に接続する手段と、前記通信装置か
ら入力された通信先の電話番号を受ける送信処理部と、
この入力された電話番号から通信先の識別子を取得し、
前記電話番号を識別子に変換する変換部と、前記識別子
を用いて前記通信経路を介して通信先と通信する通信処
理部とを備えたものである。
との対応を記憶する情報記憶部を備え、前記変換部は前
記情報記憶部から通信先の識別子を取得するものであ
る。
る手段と、識別子を用い、インターネットを経由する通
信経路に接続する手段と、電話番号を入力する機能およ
び送受話をする機能を担う通信装置に接続する手段と、
前記公衆回線を介して通信先に識別子送信要求信号を発
信し、通信先の識別子を取得する公衆回線信号送信処理
部と、前記識別子を用いて前記通信経路を介して通信先
と通信する通信処理部とを備えたものである。
先に自己の識別子を送信するものである。
記通信処理部が前記通信経路と接続することで動的に割
当てられた識別子を通信先に送信するものである。
る手段と、識別子を用い、インターネットを経由する通
信経路に接続する手段と、電話番号を入力する機能およ
び送受話をする機能を担う通信装置に接続する手段と、
前記公衆回線を介して通信元から識別子送信要求信号を
受信し、通信元の識別子を取得すると共に、前記公衆回
線を介して通信元に自己の識別子を発信する公衆回線信
号送信処理部と、前記発信した識別子を用いて前記通信
経路を介して通信元から通信要求があった場合に、前記
通信経路を介して通信元の通信装置と通信する通信処理
部とを備えたものである。
記通信処理部が前記通信経路と接続することで動的に割
当てられた識別子を通信元に送信するものである。
る手段と、識別子を用い、インターネットを経由する通
信経路に接続する手段と、電話番号を入力する機能およ
び送受話をする機能を担う通信装置に接続する手段と、
前記公衆回線を介して通信先から送られてくる通信経路
による通信開始予告の特定信号を受信する公衆回線信号
送信処理部と、前記特定信号受信後に取得する通信先の
識別子を用いて前記通信経路を介して通信先と通信する
通信処理部とを備えたものである。
ンターネットに接続され、インターネット上のアドレス
を示すIP(Internet Protocol)ア
ドレスを識別子としてアクセス可能にしたものである。
ヤルアップでインターネットに接続され、各通信装置
は、ダイヤルアップ接続して割当てられたIPアドレス
を識別子としてアクセス可能にしたものである。
を用いた公衆回線、識別子を用いたインターネットが介
在する通信経路並びに電話番号の入力機能および送受話
機能を担う通信装置にそれぞれ接続する手段を備えたア
ダプタに対し、前記通信経路に接続する手段を介して通
信接続されたサーバであって、通信元アダプタと通信接
続し、通信元の通信装置から入力された電話番号および
通信元のアダプタとの通信接続に用いる識別子を含む通
信元情報を対応付けさせる手段と、通信先アダプタと通
信接続し、前記入力された電話番号に該当する通信先の
通信装置の電話番号および通信先のアダプタとの通信接
続に用いる識別子を含む通信先情報を対応付けさせる手
段とを備え、少なくとも前記通信元アダプタが前記通信
先アダプタの識別子を取得可能または前記通信先アダプ
タが前記通信元アダプタの識別子を取得可能に前記通信
元情報および前記通信先情報を対応付けしたののであ
る。
通信元が通信先の電話番号を入力したことに応じてなさ
れるインターネットが介在する通信経路への接続要求を
受け、前記通信元を通信経路に接続させるステップと、
前記通信元が前記通信先の電話番号を入力したことによ
り当該通信先に動的割当される識別子とこの通信先の電
話番号との情報を含む通信先情報を対応付けさせて通信
経路上に設置されたサーバに設定するステップと、前記
通信元との通信接続に用いる識別子と通信元が入力した
前記通信先の電話番号との情報を含む通信元情報を対応
付けさせて通信経路上に設置された前記サーバに設定す
るステップと、前記サーバに設定された前記通信元情報
および前記通信先情報の対応付けに基づいて少なくとも
前記通信元が前記通信先の識別子を取得可能または前記
通信先アダプタが前記通信元アダプタの識別子を取得可
能に前記通信元情報および前記通信先情報を対応付けす
るステップとを備える。
では、一例として、2つの通信装置間で通信を行う場合
を説明する。一の通信装置を送信側の通信装置(以下、
単に「送信側」ともいう)、他の通信装置を受信側の通
信装置(以下、単に「受信側」ともいう)として説明す
る。また、以下において、送信側とは、インターネット
経由で電話をかけようとする側をいう。受信側とは、イ
ンターネット経由で電話を受ける側をいう。以下の説明
では、割当てられた識別子を用いて通信先と接続する通
信経路の一例として、インターネットプロトコルアドレ
ス(以下、IP(InternetProtocol)
アドレスとする)を用いて通信先と接続を行うインター
ネットを一例として説明する。
回線とインターネットを使用する場合に、以下の実施の
形態で説明する通信装置と通信経路との関係の一例を示
したものである。図1は、送信側を表わし、図2は、受
信側を表わしている。通信装置10a,10bは、イン
ターネットへ接続する専用線としての専用線と、公衆回
線とを備えた通信装置である。この場合は、インターネ
ットへの接続と、通常の公衆回線を介した通信を同時に
行うことができる。通信装置10c,10dは、複数回
線の公衆回線を備えた通信装置である。複数回線の一例
としてISDN(Integrated Servic
es Digital Network)を表わしてい
る。この場合は、インターネットへの接続と、通常の公
衆回線を介した通信を同時に行うことができる。通信装
置10e,10fは、単数回線の公衆回線を備えた通信
装置である。この場合は、ある時はダイヤルアップ接続
によってインターネットに接続し、ある時は、通常の公
衆回線を介した通信を行う。90a〜90fは、アダプ
タであり、通信経路を選択し、通信装置の情報を通信装
置情報として蓄積する。この通信方法または通信方式で
は、送信側の通信装置10a,10c,10eは、ま
ず、公衆回線によって受信側の通信装置10b,10
d,10fと通信を行う。双方の通信装置が同じアダプ
タを備えている場合には、通信終了時に、お互いの通信
装置の環境を通信装置情報として交換・記録し、次回の
通信からは、公衆回線に代わってインターネットによっ
て通信を行うことによって、経費を節約しようとするも
のである。
信側と受信側の通信装置と通信経路の関係によって通信
方法を分類した図である。それぞれの通信方法にA〜L
のラベルをつけている。図3のAタイプとBタイプは、
図1の通信装置10aと図2の通信装置10bとが通信
をする場合に該当する。同様に、CタイプとDタイプ
は、通信装置10cまたは通信装置10eと通信装置1
0bに該当する。EタイプとFタイプは、通信装置10
aと通信装置10dに該当する。Gタイプは、通信装置
10cと通信装置10dに該当する。Hタイプは、通信
装置10eと通信装置10dに該当する。IタイプとJ
タイプは、通信装置10aと通信装置10fに該当す
る。Kタイプは、通信装置10cと通信装置10fに該
当する。Lタイプは、通信装置10eと通信装置10f
に該当する。図1〜図3は、通信装置と通信経路との関
係の一例を表したものであり、これらに限られるもので
はない。
信とは、インターネットを介して通信側の通信装置と受
信側の通信装置が通信を行うことをいう。IP(Int
ernet Protocol)接続形態とは、インタ
ーネットへ接続する形態であり、専用線接続とダイヤル
アップIP接続がある。専用線接続とは、専用線を備え
常時インターネットに繋いでおける。また、IPアドレ
スを持った複数の機器をインターネットに接続できる。
インターネット専用となり、普通の電話はこの通信経路
を通らない。ダイヤルアップIP接続(ダイヤルアップ
接続ともいう)とは、利用する度にインターネットへ接
続する。インターネットへ接続する回線として公衆回線
を利用する。原則として、IPアドレスは一個でプロバ
イダが動的に割り付ける。プロバイダ(インターネット
・プロバイダ)とは、インターネットへの接続を提供す
る組織をいう。
応関係を示す。固定/ローカル/動的がある。全機器に
固定で割り振るにはIPアドレスが世界的に不足のた
め、ローカル、動的等の工夫で補っている。固定割当と
は、全世界に通用するオフィシャルなIPアドレスを固
定的にその機器が持っている。ローカル割当とは、オフ
ィシャルIPアドレスを持った機器から、独立なLAN
(Local Area Network)が構成され
ていて、そのLAN上にローカルなIPアドレスを持っ
た機器が接続されている。動的割当とは、オフィシャル
なIPアドレスのプールを、プロバイダの機器が保有し
ており、接続してきた機器に対してその内の一つを一時
的に割り振る。接続終了時にその割当を解く。IP接続
形態がダイヤルアップ接続である場合が該当する。この
IP接続形態を、通信先の通信装置が識別子を割当てら
れるタイミングを示す通信経路接続情報として用いるこ
とができる。
通信装置と接続する通信回線をいう。ここでは、一般従
来の電話網を一例として説明する。一本で複数回線の電
話ができる線(ISDN)と、単数回線の「加入電話」
がある。複数回線(ISDN,DSL(Digital
Subscriber Line)等)とは、一本で
二回線以上回線が取れるものをいう。一つの回線で電話
しつつ、他の回線で公衆回線経由でインターネット接続
ができる。単数回線(加入電話)とは、一本で一回線接
続ができるものをいう。電話番号とは、公衆回線を介し
て通信する場合に、公衆回線の末端を特定する番号をい
う。なお、本発明では、以下に、公衆回線を取り上げて
説明しているが、公衆回線及びインターネット接続用の
線は、有線、無線を問わない。有線、無線ともに、本発
明を適用することができる。また、公衆回線は企業内で
設置したような私設回線であっても適用することができ
る。
のことを共通の動作、工程としている。公衆回線を介し
て電話を掛けた際に、相互の電話番号と、相互のインタ
ーネット接続関連情報を伝達しあう。インターネット接
続関連情報の伝達は、後述するアダプタを備えた通信装
置どうしの通信の時に可能となる。アダプタは、同一又
は互換性のあるアダプタが各々の通信装置に備えられて
いればよい。アダプタは、同機能が電子回路又はソフト
ウェアとして通信装置に内蔵されていてもよい。インタ
ーネット接続関連情報とは、通信装置の接続方式(一例
としては、図1の10a〜10eに例示した各方式)、
自分がぶら下がっている親機器のIPアドレス、自分の
IPアドレス(固定/ローカル)、通常ダイヤルアップ
するプロバイダのサーバのIPアドレス、自己のドメイ
ン名、また、自己の公衆回線数等のインターネット相互
接続に必要十分な情報群である。これらは、一例であ
り、上記の他の要素が含まれていてもよく、また、上記
の一部であってもよい。各通信装置は、電話番号と上記
インターネット接続関連情報を管理する通信装置情報記
憶部をアダプタに備え、相互連絡により更新する。通信
装置情報とは、通信装置間で交換されたインターネット
接続関連情報の情報に基づいて、生成される電話番号か
ら識別子に変換する際に必要となる通信装置に関する情
報である。この通信装置情報には、識別子(IPアドレ
ス)そのもの、または、識別子(IPアドレス)を取得
するための情報が含まれている。通信装置情報は、通信
先の通信装置の電話番号に対応させて、後述する通信装
置情報記憶部に記憶される。
ために、通信装置はアダプタ等を備える。上記管理テー
ブルの情報に基づいて、インターネット網を選択して接
続できる場合はインターネット網を選択して、できない
場合は公衆回線を選択して接続する。上記アダプタは、
本目的のためのパソコン又はパソコン付加ボードと、ソ
フトウェアの組み合わせも、アダプタと見做す。また、
アダプタの機能を実現する回路としてのアダプタ回路か
それと同等の機能のソフトウェア等を内蔵したTA(タ
ーミナルアダプタ)やDSU(Digital Ser
vice Unit)やルータ、ダイアルアップルータ
等の通信用機器も同様である。アダプタ回路を内蔵した
通信装置も同様である。図3のA〜Lにあげたタイプ別
の通信方法又は通信方式の一例を示す実施の形態を、以
下で説明する。また、上記のような通信装置間で通信を
行う場合に、識別子としてのIPアドレスを相互の通信
装置間で受け渡す通信方法を説明する。上記IPアドレ
スを受け渡す場合に、アダプタに蓄積される通信装置情
報の学習処理についても説明する。
続・固定割当である場合(図3のAタイプ)を説明す
る。図を用いてこの発明の通信方法及び通信方式の一例
について説明を行う。図4は、実施の形態1における通
信方法及び通信方式を実現するシステム構成の一例を表
わす図である。図4において、10,20は、通信装置
であり、この実施の形態では、一般の電話機を一例とし
て説明する。12,22は、アダプタである。11は電
話機10とアダプタ12を接続する屋内電話線である。
21は電話機20とアダプタ22を接続する屋内電話線
である。13は、公衆回線である。例えば公衆回線13
は電話回線である。アダプタ12とアダプタ22とを接
続している。14,24は、データ通信網の1つである
IPネットワークであり、アダプタ12,22とを接続
している。16は、インターネット或いはイントラネッ
トである。15,25はルータであり、IPネットワー
ク14,24とインターネット或いはイントラネット1
6との間の制御を行っている。
した概観イメージを示す図である。図4に示したよう
に、電話機10とアダプタ12とは屋内電話線11によ
って接続されている。そして、アダプタ12はIPネッ
トワーク14と公衆回線13と電源コード170を接続
している。また、アダプタ12は、電源オン或いは通話
中などのLED表示示部190を有している。
構成図である。図6において、100はIPネットワー
クを経由して相手先の電話に接続できる場合に、接続回
線(公衆回線13,IPネットワーク14)の切り替え
を行う回線接続切替部、1100は電話機10と通話情
報の1つであるアナログ音声データを公衆回線13を介
して送受信することのできる公衆回線信号送信処理部、
5000はIPネットワーク14を介して通話情報の1
つであるデジタル音声データを送受信することのできる
IPネットワーク通信処理部、200は同じ種類のアダ
プタに接続された他の電話機とIPネットワーク経由で
通話情報の送受信を行うことができるかどうか判定する
接続先判定部、302は識別情報の1つである電話番号
と、IPネットワークを介して通話情報を相手側の通話
装置に送信するためのアドレス情報であるインターネッ
トプロトコルアドレス(識別子)とを対応させて記憶す
る通信装置情報記憶部である。この実施の形態では、通
信装置情報記憶部302に記憶する通信装置情報は、電
話番号に対応させたIPアドレスである場合を説明す
る。以下では、通信装置情報を単にIPアドレスとい
う。300は電話機10から入力された電話番号を用い
て通信装置情報記憶部302を参照し、インターネット
プロトコルアドレス(以降IPアドレス)に変換する識
別子取得部としての電話番号IPアドレス変換部、50
0はIPネットワークからのデジタル音声データを電話
機10において認識可能なアナログ音声データに変換す
るデジタルアナログ変換部、600は電話機10から入
力された通話情報であるアナログ音声データをIPネッ
トワーク14を介して送信するためにデジタル音声デー
タに変換するアナログデジタル変換部である。
ャートに基づいて説明する。なお、説明を容易にするた
め図4の電話機10とアダプタ12を電話を掛ける側
(送信側)とし、電話機20とアダプタ22とを電話を
受ける側(受信側)として説明を行う。まず、アダプタ
12の電源がオンになると(S10)、公衆回線信号送
信処理部1100及びIPネットワーク通信処理部50
00により、他からの電話呼出がなされているかどうか
を調べる(S11)。公衆回線側からの呼出の場合(S
12)、公衆回線信号送信処理部1100は、公衆回線
13から入力した電話機20からの呼出トーンをそのま
ま電話機10に送信し、電話機10の受話器がとられる
まで待機する(S13)。電話機10の受話器が取られ
るか、或いは、電話機20からの呼出が終われば(S1
4)、S10に戻る。受話器がとられれば(S14)、
そのまま公衆回線の通話状態となり切断されるまで通話
を継続する(S17)。一方、IPネットワーク側から
の呼出の場合、公衆回線信号送信処理部1100が呼出
トーンを電話機10側に送信し、受話器がとられるまで
待機する(S17)。受話器がとられれば、そのままI
Pネットワークの通話状態となり切断されるまで通話を
継続する(S18)。
チャートを用いて詳細な説明を行う。図10において、
S1000でIPネットワーク通信処理部5000によ
りIPネットワーク14からの受信データがあったか判
断を行う。受信データがない場合には処理を終了する。
受信データがあった場合は(IPネットワーク14より
入力される受信データ(デジタル音声データ)は、パケ
ット情報であるものとする)IPネットワーク通信処理
部5000により受信したデータからIPのヘッダを除
去する(S1001)。次に、IPネットワーク通信処
理部5000は、IPのヘッダを除去したデータから更
に通信プロトコルのヘッダを除去する(S1002)。
そして、得られたデジタル音声データを解凍(復号化)
する(S1003)。次に、デジタルアナログ変換部5
00によってS1003で復号化されたデジタル音声デ
ータをアナログ音声データに変換する。そして、IPネ
ットワーク通信処理部5000は、デジタルアナログ変
換部500によって変換されたアナログ音声データを公
衆回線信号送信処理部1100に送り、公衆回線信号送
信処理部1100は、送られたアナログ音声データを電
話機10に送信する(S1005)。電話機10にアナ
ログ音声データの送信が終了した後は続けて通話を行う
かどうか判断するため、図9のS2000へ戻り通話処
理を継続する。図8のS18に記載した通話状態とは、
図9と図10に示したように電話機20からのアナログ
音声データがアダプタ22が備えるアナログデジタル変
換部600によりデジタル音声データに変換されIPネ
ットワーク24へ送信され、一方、インターネット/イ
ントラネット16を介して電話機20から送信されてき
たデジタル音声データをデジタルアナログ変換部500
によりアナログ音声データに変換し、電話機10に送信
する処理を継続するものである。
場合(S11)、自らの電話機10の受話器がとられた
かどうかの確認を公衆回線信号送信処理部1100が行
う(S20)。このとき、受話器がとられていなければ
最初(S10)に戻るが、とられていた場合、公衆回線
信号送信処理部1100は、電話番号入力状態になった
ことを知らせるトーンを電話機10に送り、電話番号が
入力されるのを確認する(S21)。入力された電話番
号は、電話番号IPアドレス変換部300によって、電
話番号を基に通信装置情報記憶部302を参照し(通信
装置情報取得工程)、相手先の電話機20のIPアドレ
スを求める(S22、識別子取得工程)。IPアドレス
が正しく求められれば(S23)、接続先判定部200
は、IPネットワーク経由で通話情報を送受信するよう
に経路選択情報を生成し、回線接続切替部100は、I
Pネットワーク通信処理部5000を起動する。IPネ
ットワーク通信処理部5000は、相手側の電話機20
を呼び出すデジタル信号を送り、受話器がとられてから
通話状態となり、切断されるまで通話を継続する(S2
4)。
用いて説明を行う。図9において、S2000でIPネ
ットワーク通信処理部5000により電話機10の受話
器が置かれ切断されたか確認する。続いてS2001
で、電話機10より設定時間分の音声入力があったか確
認する。設定時間分の音声入力があると、アナログデジ
タル変換部600によって、入力されたアナログ音声デ
ータをデジタル音声データに変換する。変換されたデジ
タル音声データはIPネットワーク通信処理部5000
に渡され、音声データの圧縮(符号化)が行われる(S
2003)。そして、IPネットワーク通信処理部50
00は符号化された音声データ本体に通信プロトコルの
ヘッダを付加し(S2004)、更に上記データにIP
のヘッダを付加し(S2005)、生成したデータをI
Pネットワーク14に送出する(S2006)。これに
より、IPネットワーク通信処理部5000は、予め決
めた一定のサンプリング時間で音声データを収集し、サ
ンプリング時間内に収集した音声データをアナログデー
タからデジタルデータに変換し、相手の電話機20へデ
ジタル音声データを送信するのである。次に、電話機2
0からIPネットワーク24を介して通話情報が返され
ることを確認する図10のS1000の処理へ進む。図
10の処理については、図8のS18の詳細な処理の説
明において、既に説明を行っているため、ここでは図1
0の処理の説明を省略する。
接続先判定部200が公衆回線を介して通話情報を送受
信するように経路選択情報を生成し、回線接続切替部1
00は、回線の接続を公衆回線13に切り替え、公衆回
線信号送信処理部1100を起動する。公衆回線信号送
信処理部1100は、公衆回線13を介して電話機10
より入力された電話番号に対応する電話機に対して公衆
回線13から呼出トーンを送り(S25)、相手が受話
器をとってから、公衆回線の通話状態となり、切断され
るまで通話を継続する(S30)。図7のフローチャー
トでは、相手の電話機20の受話器がとられなかった場
合の処理を省略しているが、この場合は、自ら切断し、
処理の最初(S10)に戻る。
イヤル、プッシュボタン等)が接続されたPBX(Pr
ivate Branch Exchange)などか
らの電話回線を、公衆回線網とIPネットワークのそれ
ぞれに接続し、電話機からPBXを介して電話をかけた
場合にも、IPネットワークを経由して相手先の電話に
接続できるかどうか判定し、判断結果に基づいて接続回
線の切り替えを行う回線接続切替部100により自動切
替を行い、IPネットワーク経由での通話が可能である
時にIPネットワーク経由で電話をかけることができ、
電話番号をIPアドレスに変換できない場合や相手側の
電話機がIPネットワークに接続されていない場合や電
話機20とIPネットワーク24との間のアダプタがア
ダプタ12と互換性のない装置であった場合などIPネ
ットワークでの通話が不可能である場合には、公衆回線
網経由で電話をかけることできる。
ットワーク経由で通信できるものである場合は、IPネ
ットワーク側から通信するようにしており、そうでない
場合は、公衆回線側から通信するようにすることで、自
動的に両者の切替をするようにしているので、利用者は
一度アダプタと通信装置とを設置すれば、手をわずらわ
すことなく、状況に応じて公衆回線、IPネットワーク
のどちらを介しても通信情報を送受信することができ
る。
の形態1で説明した図3のAタイプの場合に、通信装置
情報記憶部302に通信装置情報(IPアドレス)が記
憶されていない場合の学習処理について説明する。図3
のAタイプの場合は、通信装置情報としてIPアドレス
が記憶されていれば良いので、説明を簡単にするため
に、インターネット接続関連情報と通信装置情報とをI
Pアドレスとして、以下に説明する。従って、以下の説
明では、学習処理の一例として、インターネット接続関
連情報としてIPアドレスを通信先から送信してもら
い、通信装置情報としてIPアドレスを通信先の電話番
号に対応させて通信装置情報記憶部に記憶する処理につ
いて説明する。また、実施の形態1と同様に、通信装置
として、電話機を一例として説明する。アダプタは、接
続先判定部200によって通信装置情報記憶部302に
設定されていない通信装置情報としてのIPアドレス
を、電話を掛けた相手側のアダプタよりIPアドレスを
送信してもらい、自己のの電話機側のアダプタの通信装
置情報記憶部302に相手側より送信されたIPアドレ
スを登録する処理について説明を行う。
定部200が有する学習処理を説明する図である。図1
1において、電話機10より電話機20に対して電話を
掛けるが、この時電話機20の電話番号に対応するIP
アドレスがアダプタ12の通信装置情報記憶部302に
登録されていない場合は、1.通信装置情報記憶部30
2に登録されていない相手には公衆回線で通話する(R
1)。2.通信切断前にIPアドレスを相互に伝達し、
受信したIPアドレスを通信装置情報記憶部302に登
録する(R2)。3.2回目以降は通信装置情報記憶部
302に記憶したIPアドレスを用いてIPネットワー
ク経由で電話を掛ける(R3)。という1.2.3.の
手順によって、相手側のIPアドレスを取得する学習機
能を接続先判定部200は備える。
段の構成図である。図12において、1100は一般公
衆回線経由で電話をかけ、その通信切断前にIPアドレ
ス情報を相互に伝達しあう公衆回線信号送信処理部、4
00は接続先判定部200に備えられ従来の一般公衆回
線の電話番号に対応するIPアドレスを通話相手の電話
機に接続されているアダプタより取得する指示を公衆回
線信号送信処理部1100に与え、取得したIPアドレ
スを通信装置情報記憶部302へ書き込む通信装置情報
生成部としてのIPアドレス学習部である。
いて、図13と図14のフローチャートに基づいて説明
する。電話をかける全体の処理は、実施の形態1の図
7,図8と同様である(図7と図8のS10〜S30
は、図13と図14のS10〜S30までと、同様の処
理である)。図13,図14と図7,図8との異なる処
理は、電話機10よりIPネットワーク側で電話をかけ
ることができなかった場合、通信切断前に電話機10よ
り相手の電話機に接続されているアダプタが同種のもの
であると確認してからお互いにIPアドレスを転送しあ
う処理が付加されている。こちらから電話をかけた場合
とかけられた場合の両者について、同様な処理が付加さ
れる。
場合)においては、公衆回線経由での通話終了後、か
つ、通信切断前に(S25)、IPアドレス学習部40
0は、公衆回線信号送信処理部1100を指示して、公
衆回線13を介して相手先の電話機のアダプタに同じ種
類のアダプタかを問合せるトーン信号を送信する(S4
0)。このとき、相手先の電話機のアダプタが図12に
示した構成のアダプタと互換性のあるアダプタでなけれ
ば(S41)、規定の時間待機した後に、相手の電話機
に接続されたアダプタより返答がないため、処理は終了
する。相手の電話装置に接続されたアダプタが同じ種類
のアダプタであれば(S41)、その旨相手の電話機に
接続されたアダプタより返答があるため、IPアドレス
学習部40は公衆回線信号送信処理部1100に対して
まず相手の電話機に接続されたアダプタへこちらのIP
アドレス(と電話番号)をアナログ信号のトーンにて送
信するよう指示する(S42)。自分のIPアドレス
は、例えば、通信装置情報記憶部302に自分の電話番
号と共に記憶しておき、公衆回線信号送信処理部110
0は通信装置情報記憶部302を参照して、自分の電話
番号に対するIPアドレスを取得する。又は、IPアド
レス学習部400が通信装置情報記憶部302を参照し
て、自分の電話番号に対するIPアドレスを取得して、
取得したIPアドレスを公衆回線信号送信処理部110
0に渡してもよい。次に、通話先のアダプタからそのI
Pアドレス(と電話番号)を送信してもらい、公衆回線
信号送信処理部1100がこれを受信し、公衆回線信号
送信処理部1100は、受信したIPアドレスをIPア
ドレス学習部400に渡す。IPアドレス学習部400
は、受け取ったIPアドレスを相手先の電話機の電話番
号と対応させて通信装置情報記憶部302に格納する
(S43)。
は、公衆回線経由での通話終了後、かつ、通信切断前に
(S30)、電話をかけてきた相手先の電話機のアダプ
タからアダプタが互換性があるかを問合せるトーン信号
が送信されるので、公衆回線信号送信処理部1100に
より相手先の電話機に接続されたアダプタから発信され
たトーン信号を受信し、返答のトーン信号を規定の時間
内に返す(S50)。相手のアダプタから問い合わせの
トーンが届かない場合はS10へ戻る。トーン信号を返
した後、相手先のアダプタから相手先のIPアドレス
(と電話番号)が送信されてくるので、公衆回線信号送
信処理部1100は送信されたIPアドレスを受信し、
受信したIPアドレスをIPアドレス学習部400に渡
す。IPアドレス学習部400は、相手先の電話番号と
IPアドレスを対応させて通信装置情報記憶部302に
格納する。相手先の電話番号は、IPアドレスと共に送
信される、或いは、相手の電話機より電話を掛けられた
時に相手の電話機の電話番号を取得し、公衆回線信号送
信処理部1100、又は、IPアドレス学習部400に
一時保管しておくものである。次に、IPアドレス学習
部400は、自分の電話機の電話番号と電話番号に対応
するIPアドレスを通信装置情報記憶部302より取得
し、公衆回線信号送信処理部1100に電話番号とIP
アドレスを通知する。公衆回線信号送信処理部1100
は、通知された電話番号とIPアドレスをアナログ信号
のトーンにて相手先の電話機へ送信する(S52)(通
知するのは、IPアドレスだけでも構わない)。
相互にやりとりするのは通話の終了後としていたが、通
話の開始直前(電話機をはずした直後)に行っても構わ
ないし、通話と重なる時間に行っても構わない。通信の
切断前に行えば、いつでもよい。
で、自分の電話機の電話番号と電話番号に対応するIP
アドレスを相手先の電話番号に通知する、或いは、相手
先の電話機の電話番号に対応するIPアドレスを受信す
るIPアドレス学習部400を備えたので、利用者が予
め相手先のIPアドレスを調べて通信装置情報記憶部3
02に設定する作業を不要にすることができる。これ
は、大きなメリットである。
タ、或いは、この発明のアダプタと互換性のあるアダプ
タを接続した相手先の電話機と通話の終了時にIPアド
レス情報を相互に伝達しあう公衆回線信号送信処理部1
100と、従来の一般公衆回線の電話番号とIPアドレ
スを対応させて記憶させるIPアドレス学習部400に
よって、次回の電話の呼出以降に、自動的にIPネット
ワーク経由で電話をかけることができることを特徴とす
る通信方法及び通信方式について説明を行った。
側は専用線接続・ローカル割当であり、受信側は専用線
接続・固定割当である場合、又は、その送信側は専用線
接続・固定割当であり、受信側は専用線接続・ローカル
割当である場合、又は、送信側は専用線接続・ローカル
割当であり、受信側は専用線接続・ローカル割当である
場合について説明する(図3のBタイプ)。この実施の
形態では、ローカル割当のIPアドレスは、ローカルな
範囲のみで有効であって、固定割当のIPアドレスのよ
うに世界的に有効でないので、送信側が受信側のローカ
ルアドレスを指定して送信しようとしても、当該アダプ
タ・通信装置を特定できないことがある。そこで、この
課題を解決するために、ローカルなIPアドレスであっ
ても当該のアダプタを特定する方法を下記に示す。ロー
カル割当では、アダプタは、そのLANの中でのみ通用
するローカルIPアドレスがアダプタに固定的に割り当
てられている。固定的に割り当てられたローカルなIP
アドレスは、LANの外側、即ち、インターネットと接
続する際に、ルータ及びサーバによって正式なIPアド
レスに変換されて交信する(このようなことが行われて
いるのは、IPアドレスの世界的不足による)。そこ
で、実施の形態1及び実施の形態2で述べた動作、方法
において、「自己の(正式な)IPアドレス」の代わり
に、「自己のローカルIPアドレスが(正式な)IPア
ドレス何番に変換されているか」の情報で準用すること
により、同様の効果を実現する。自己のローカルアドレ
スが(正式な)IPアドレスの何番に変換されているか
の情報は、下記によりアダプタに入力しておく。また、
図13,図14に基づいて説明した学習処理の内、「I
Pアドレス」の部分を上記の「自己のローカルIPアド
レスが(正式な)IPアドレス何番に変換されている
か」で準用し、図7〜図10で説明した処理と同様の処
理を行う。a.ローカルIPアドレスとそれが変換され
た(正式)IPアドレスの組でもって、「IPアドレ
ス」と同義として扱えるので、それを入力しておく。
b.ローカルなIPアドレスを世界の他の機器と識別す
るユニークな名前に変換するシステムDNS(Doma
in Name System)があるので、その名前
でもってIPアドレスと同義として扱う。c.その他、
ローカルなIPアドレスを、ローカルな範囲外からの接
続の際でも機器を特定可能な記号に予め変換しておき、
その記号をIPアドレスと同義として扱う。これらの方
法でIPアドレスと同義として扱ったものを、準IPア
ドレスとする。この準IPアドレスをIPアドレスと同
様に取り扱うことによって、インターネットを介して相
互交信を行う。実施の形態1及び2とほぼ同様の動作を
行う。この実施の形態では、準IPアドレスを実施の形
態1及び2のケースのIPアドレスの代わりにする。公
衆回線を介してインターネット接続関連情報を交換しあ
い、インターネット接続関連情報から通信装置情報を生
成し、それぞれの通信装置情報記憶部へ記憶させる。
側はダイヤルアップIP接続・動的割当であり、受信側
は専用線接続・固定割当である場合を説明する。送信側
と受信側の公衆回線は、複数回線でも、単数回線でも同
様である(図3のCタイプ)。この実施の形態では、送
信側が動的割当であるので、インターネットのプロバイ
ダに接続するまでは、IPアドレスが特定できない。そ
こで、送信側がプロバイダに接続してIPアドレスの割
当があってから、そのIPアドレスを相互伝達する以下
の1〜4に示す方法によって、インターネット交信を行
う。 1.まず、送信側は、プロバイダにダイヤルアップ接続
して、IPアドレスを取得する。 2.インターネットを通じて受信側のIPアドレスによ
って(受信側は、固定割当なので学習済)、相手を識別
してインターネット交信を行う。 3.そのインターネット交信の際に送信側が取得したI
Pアドレスを伝える。 4.これにより、相互のIPアドレスが確定するので、
相互インターネット接続が実現する。
えられた、或いは、接続されたアダプタ90の構成の一
例を表した図である。この図は、本発明の特徴部分を表
した簡略化した図である。図31〜図33は、図15に
表した構成を、実施の形態1又は実施の形態2で説明し
たアダプタに適用した構成の一例を表している。実施の
形態1及び実施の形態2で説明した構成要素と同じ符号
を付けたものは同じものであるため、説明を省略する。
図31は、専用線IP接続と公衆回線とを備えた場合で
ある。図32は、送信側又は受信側がISDN等の複数
回線の場合の例で、図31に表した構成がTA・DSU
というISDN用接続機器につながれている図である。
図33は、送信側又は受信側が単数回線の例で、図31
に表した構成がモデムという単数回線用電送機機につな
がれている図である。10xは、通信装置である。この
実施の形態では、電話を一例として取り上げる。しかし
ながら、通信装置10xは、電話に限られるものではな
く、FAX、コンピュータ、モバイル端末、携帯電話な
ど、少なくとも、電話回線と接続でき、その他の通信経
路(一例としてインターネット)を利用できる通信装置
であればよい。この点は、実施の形態1〜実施の形態1
5においても同様である。9は、通信網を示している。
この通信網9は、複数の通信経路を含むものであり、少
なくとも、公衆回線(電話回線)とインターネットの通
信経路を含む。また、公衆回線は、有線、無線を問わ
ず、電話番号によって通信ができる回線をいう。通信装
置情報記憶部94は、通信装置情報を記憶する記憶部で
ある。また、アダプタ90が通信装置情報を生成したと
きは、通信装置情報記憶部94へ通信装置情報を書き込
み、アダプタ90が通信装置情報を利用するときは、こ
の通信装置情報記憶部94から読み込む。通信装置情報
管理部91は、通信装置情報を管理する通信装置情報管
理部である。識別子取得部92は、通信装置情報から識
別子を抽出して取得する識別子取得部である。通信装置
情報生成部93は、通信装置情報をインターネット接続
関連情報に基づいて生成し、通信装置情報記憶部94へ
記録する。通信部95は、通信先と実際に通信を行う手
順を制御する通信部である。通信部は、回線接続制御部
ともいう。96は、自己の通信装置情報等を入力する情
報入力部である。利用者は自己の通信装置の情報を予め
入力し、アダプタは通信装置情報記憶部94へ記録す
る。97は、インターネットを介して情報を送受信する
IPデータ送受信部である。100は、ターミナルアダ
プタ(TA)である。103は、モデムである。アダプ
タ90は、通信装置10xと通信網9とを仲介する。ア
ダプタ90は、通信装置の中に備えられても良いし、別
の装置として、通信装置10xに接続されていても良
い。図31〜図33に一例として表すアダプタ90の構
成は、これ以降に説明する実施の形態4〜実施の形態1
5においても、送信側と受信側の通信装置に適合する図
を例示する。
の一例を表した図である。通信装置情報記憶部94は、
自己の通信装置情報(これは予め入力する(96))及
び一の通信装置と通信を行ったことのある他の通信装置
の通信装置情報を電話番号に対応させて記憶する。但
し、他の通信装置も一の通信装置と同じアダプタ90を
備えている場合にその通信装置情報が記憶される。アダ
プタ90は、通信装置情報記憶部94に記憶された通信
装置情報に基づいて、通信を行う際に利用する通信経路
を選択する。図16に表わした構成要素は、一例であ
り、これに限られるわけではない。学習処理において通
信装置間で交換されるインターネット接続関連情報に基
づいた情報であればよい。
て動作を説明する。図17は、送信側の動作の一例を表
したフローチャートであり、図18は、受信側の動作の
一例を表したフローチャートである。まず、利用者によ
って送信側へ通信を行いたい相手先となる受信側の電話
番号が入力される(S100)。次に、通信装置情報管
理部91によって、入力された電話番号に対応する通信
装置情報を受信側の通信装置情報として通信装置情報記
憶部94から取得する(通信装置情報取得工程、S11
0)。通信装置情報管理部91は、通信装置情報記憶部
94を検索して、電話番号の一致する通信装置情報を通
信装置情報記憶部94から読み込む。受信側の通信装置
情報が取得できた場合(S120でYes)とは、送信
側は、受信側と通信したことがあり、お互いに相手のイ
ンターネット接続関連情報を交換し、インターネット接
続関連情報に基づいて通信装置情報を生成して通信装置
情報管理部91へ記録している学習済の場合である。こ
こではまず、この場合、即ち、インターネットを介して
相互通信をする場合を先に説明する。次に、受信側の通
信装置情報を取得できなかった場合(S120でN
o)、即ち、通常の公衆回線による通信をした後、通信
装置情報を生成し記録する場合(学習処理)をその後に
説明する。
置情報から通信先(ここでは受信側)のIPアドレスを
抽出する(S200)。この実施の形態では、受信側
は、専用線IP接続であるため、通信装置情報記憶部9
4に記憶された通信装置情報に受信側のIPアドレスが
以前の一回目の公衆回線での通話の際に学習されて記録
されている。次に、受信側のIPアドレスを受け取った
通信部95は、TA(ターミナルアダプタ)100を通
じて、例えば、ISDN経由インターネットへダイヤル
アップ接続し(S201)、自己のIPアドレスを取得
する(S202)。通信部95は、取得した受信側のI
Pアドレスによって通信先を識別して、受信側のIPア
ドレスへ接続する(S203)。通信部95は、上記学
習済のものを抽出した(S200)受信側へ送信側のI
Pアドレスを伝える(S204)、インターネット交信
が確立する(通信工程、S205)。受信側は、専用線
IP接続であり、常にインターネットへ接続されている
ため、送信側がインターネットへ接続することによっ
て、相互の通信が可能となる。また、通信部95は、通
信装置情報管理部91から自己及び受信側の通信装置情
報を受け取り、使用する通信経路とその通信内容を上記
のように制御する。また、この場合、受信側は公衆回線
を使用することなく、直接専用線IP接続によってイン
ターネット交信を行う。なお、図18には、専用線によ
るインターネット交信については表していない。この動
作は、実施の形態1と同様に考えられ、既に説明した。
かった場合(S120でNo)を説明する。送信側の動
作から説明する。送信側の通信部95は、S100で入
力された電話番号を受け取り、入力された電話番号の通
信先へ接続する(S130)。送信側は、受信側と接続
する際に、お互いに情報(信号)を交換する。この情報
は、送信側はアダプタ90を備えていること、送信側の
電話番号などである。また、このとき、送信側は受信側
がアダプタ90を備えているかの情報を取得する。この
手順は、送信側と受信側とが公衆回線の接続を確立する
手続きを行っている間又は接続確立後にアダプタ90間
で行う。送信側は、受信側の通信装置にアダプタ90が
あるか否か確認(S140)し、アダプタ90がない場
合(S140でNo)は、本方式を採用できないので、
通話終了後に回線を切断する(S999)。アダプタ9
0がある場合(S140でYes)は、受信側との通信
切断前に以下の学習処理(通信装置情報の生成と記録)
を行う。
ト接続関連情報の交換を行い(S150,S520)、
送信側は受信側のインターネット接続関連情報を取得
し、受信側は送信側のインターネット接続関連情報を取
得する。送信側は、取得したインターネット接続関連情
報に基づいて、通信装置情報を生成し、通信装置情報記
憶部94へ記録する(S160)。具体的には、通信部
95が受信したインターネット接続関連情報は、通信装
置情報管理部91の通信装置情報生成部93に渡され
る。通信装置情報生成部93は、受け取ったインターネ
ット接続関連情報から通信装置情報を編集する。通信装
置情報生成部93は、インターネット接続関連情報から
必要な情報を抽出する。そして、例えば、通信先のIP
接続形態が動的割当である場合、図16に一例として示
す通信装置情報のIP割当欄に「動的割当」を記述し、
IPアドレス欄を空欄にするなどの編集を行う。通信装
置情報生成部93は、編集した通信装置情報を通信装置
情報記憶部94へ書き込む。通信装置情報は、電話番号
に対応付けて管理される。上記の作業は、利用者が意識
することなく、アダプタ90が自動的に処理する。その
後、アダプタ90は、回線を切断する(S999)。こ
の学習処理は、利用者が意識することなく利用者の通話
後に行われるため、利用者が待ち状態になることはな
い。
線IP接続であるので、図15のL1線が専用線でイン
ターネットとつながり、L2の線が公衆網と繋がってい
る。受信側は、公衆回線を介して送信側からの着信を検
出し(S500)、送信側と情報(信号)の交換を行
う。受信側はこの情報によって、送信側にアダプタ90
があるか否かを確認し(S510)、送信側の電話番号
を取得する(S520)。通信装置情報管理部91は、
取得した電話番号に基づいて、通信装置情報記憶部94
に記録されている通信装置情報を検索する(S53
0)。通信装置情報が通信装置情報記憶部94に記録さ
れていなかった場合(S540でNo)は、送信側との
通信切断前に以下の処理を行う。送信側と受信側とはイ
ンターネット接続関連情報を交換し、受信側は送信側の
インターネット接続関連情報を取得する(S550)。
受信側は取得した送信側のインターネット接続関連情報
に基づいて通信装置情報を生成し、通信装置情報記憶部
94へ記録する(S560)。受信側が通信装置情報を
生成し、通信装置情報記憶部94へ記録する動作の詳細
は、送信側で説明したものと同様である。このようにし
て、一度通信を行った送信側と受信側それぞれの通信装
置情報記憶部94へ、通信装置情報が記録される(通信
装置情報生成工程)。
o)は、このまま公衆回線による接続を継続する。ま
た、この実施の形態では、受信側はインターネット交信
を専用線を介して行う。従って、受信側に送信側の通信
装置情報が通信装置情報記憶部94へ記録されていて、
かつ、公衆回線からの着信があった場合は、送信側から
公衆回線による通信を受けたものと判断して(S60
0)、送信側との通信終了後、回線を切断する(S99
9)。
信装置情報生成工程(学習処理)(送信側S130〜S
160、受信側S550〜S560)は同じであるの
で、説明を省略する。また、以下の実施の形態では、送
信側、受信側がお互いの通信装置情報を既に通信装置情
報記憶部94に学習処理によって記憶している場合に、
どのようにしてお互いのIPアドレスを取得するかを中
心に説明する。
側はダイヤルアップIP接続・動的割当であり、受信側
は専用線接続・ローカル割当である場合を説明する。公
衆回線は、複数回線でも、単数回線でも、同様である
(図3のDタイプ)。この実施の形態では、送信側が動
的割当であるので、プロバイダに接続するまでは、IP
アドレスが特定できない。また、ローカルなIPアドレ
スは、外からは直接見えないケースが多い。従って、送
信側は、インターネット経由の接続をIPアドレスを直
接指定して接続することができない。そこで、送信側
は、プロバイダに接続してIPアドレスの割当を受けて
から、そのIPアドレスを送信側へ伝達する。また、ロ
ーカル割当の解決策は、実施の形態3と同様にして取り
扱う。この実施の形態では、基本的に実施の形態4と同
様の手続きとなる。但し、受信側がローカル割当のた
め、IPアドレスに替えて準IPアドレスを用いる点が
異なる。動作は、図17,図18を用いて実施の形態4
で説明した動作と同様のため、省略する。
側は専用線接続・固定割当であり、公衆回線は複数回
線、単数回線どちらでもよく、受信側はダイヤルアップ
IP接続・動的割当であり、公衆回線は複数回線である
場合を説明する(図3のEタイプ)。図31が送信側、
図32が受信側である。この実施の形態では、受信側が
動的割当であるので、インターネットのプロバイダに接
続するまでは、IPアドレスが特定できない。また、受
信側がダイヤルアップ接続であり、送信側がインターネ
ット経由で接続したい時に、繋がっているとは限らな
い。そこで、送信側は、「インターネット経由で今から
電話する」という特定信号を、公衆回線経由で受信側に
伝達する。この特定信号は、送信側から受信側へ、イン
ターネット経由の通信の開始予告をすることになる。受
信側は、その特定信号(予告)を受けて、インターネッ
トへダイヤルアップ接続を行う。受信側は、プロバイダ
に接続してIPアドレスの割当があってから、そのIP
アドレスを送信側へ伝達する。このときに、受信側は複
数回線なので、上記特定信号の伝達手段として公衆回線
を使える。また、受信側は複数回線なので、ダイヤルア
ップIP接続と公衆回線接続が同時にできる。
う場合の動作を、図19,図20を用いて説明する。図
19は、送信側の動作の一例を表した図であり、図20
は、受信側の動作の一例を表した図である。図19のS
100〜S120(S120でYes)及び図20のS
500〜S540の動作は、実施の形態4と同様である
ため、説明を省略する。まず、通信装置情報を取得した
送信側(S120でYes)は、取得した通信装置情報
を解析して、受信側のIPアドレスが通信装置情報に記
録されてないこと、又は、受信側のIP割当欄が「動的
割当」であることにより、受信側のIP割当は動的割当
であることを判断する(S210)。受信側のIPアド
レスを取得するため、送信側は、公衆回線を介して受信
側へ接続する(S211)。次に、送信側は、「インタ
ーネット経由で今から電話する」という特定信号を、公
衆回線経由で受信側に送信する(S212)。送信側
は、IP固定割当であるので、送信側IPアドレスや送
信側の電話番号は、一度送信側と受信側で通信を行った
後は、実施の形態4で説明した学習処理によって受信側
の通信装置情報記憶部94へ記憶されている。
は、公衆回線を介して送信側からの着信を受ける(S5
00)。図20のS500〜S540の動作は、実施の
形態4と同様である。送信側から上記特定信号を受けた
場合(S610でYes)は、自己のIPアドレスを送
信側へ通知する動作に移る。既に、インターネットへ接
続していた場合は、OKの信号と自己のIPアドレスと
を、上記繋がっている公衆回線を通じて送信側に伝達し
て(S612)公衆回線を切る(S999)。まだイン
ターネットへ接続していない場合は、プロバイダに接続
して(S613)IPアドレスを取得し(S614)、
OKの信号と自己のIPアドレスを、上記繋がっている
公衆回線を通じて送信側に伝達して(S611)公衆回
線を切る(S999)。次に、S530で取得した通信
装置情報より通信先のIPアドレスを取得し、通信先の
IPアドレスへ接続して(S615)、インターネット
交信を確立する(S616)。
してOKの信号と自己のIPアドレスを伝達する例を説
明した。公衆回線に代えてインターネットを介してOK
の信号と自己のIPアドレスを伝達することも可能であ
る。この場合は、S615で通信先のIPアドレスへ接
続した後に、OKの信号と自己のIPアドレスを伝達す
ることによってできる。一方、特定信号を受信しない場
合(S610でNo)は、受信側は通常の公衆回線を介
する通信と判断し、通信終了時に回線を切断する(S9
99)。
4で記憶されているIPアドレスを用いる例を説明し
た。しかし、この実施の形態では、送信側から受信側へ
伝送される特定信号に、送信側のIPアドレスを含めて
通知してもよい。受信側は、送信側から受け取った特定
信号からIPアドレスを検出することもできる(S61
2)。この場合は、後述する実施の形態8の受信側の動
作と同様になる(図22)。この実施の形態では、送信
側は、特定情報の送信が必要か否かを通信装置情報に記
憶されている受信側のIP接続形態に基づいて判断す
る。
続でインターネットに接続する場合は、以下のような問
題がある。受信側がダイヤルアップ接続ということは、
プロバイダのアクセスポイント迄の電話代とIP接続料
金が、受信側にかかる。これは、これまでの通常の電話
(送信側にのみ料金かかる)と異なり、受信側の負担が
増えることになる。そのため、受信側には、手動/自動
で、インターネット経由の通信を認めるか否かを判断す
る手段を組込む必要がある。その手段としては、 ・通信装置情報記憶部94に認識する通信装置情報の中
に通信先の通信装置情報が記憶されている場合、即ち、
過去に電話したことのある電話番号からの通信の場合
は、インターネット経由の通信を認める。 ・アダプタ90に送信側の情報を提示、アナウンスする
機能を持たせ、受信側の利用者が諾否をボタン等で入力
し、入力された諾否に基づいて通信経路を選択する。 ・その他、通信先毎の諾否の情報を入力、蓄積する手
段、例えば、通信装置情報に付加し、通信装置情報記憶
部94に記録する等を備え、蓄積された情報に基づいて
接続可否を判断する。 このような方法が考えられるが、これに限られるわけで
はない。また、この問題は、以下に説明する実施の形態
においても、受信側のIP接続形態がダイヤルアップ接
続の場合に共通して発生する問題である。
側は専用線接続・ローカル割当であり、公衆回線は複数
回線、単数回線どちらでもよく、受信側はダイヤルアッ
プIP接続・動的割当であり、公衆回線は複数回線の場
合を説明する(図3のFタイプ)。この実施の形態で
は、基本的に実施の形態6と同様である。但し、IPア
ドレスの代わりに、準IPアドレスを用いる点が異な
る。準IPアドレスの取り扱いについては、実施の形態
3で説明した方法によってIPアドレスと同様に取り扱
う。また、この実施の形態の動作については、IPアド
レスの代わりに準IPアドレスを用いれば、実施の形態
6と同様であるため、説明を省略する。
側はダイヤルアップIP接続・動的割当であり、受信側
もダイヤルアップIP接続・動的割当である場合を説明
する。また、送信側、受信側ともに、公衆回線は複数回
線である(図3のGタイプ)。図32同士が通信する例
である。この実施の形態では、送信・受信側ともに動的
割当であるので、プロバイダに接続するまでは、IPア
ドレスを特定できない。また、受信側がダイヤルアップ
接続であり、送信側がインターネット経由で接続したい
時に、繋がっているとは限らない。そこで、送信側が、
まず、プロバイダにダイヤルアップして、IPアドレス
を取得する。その接続を保ったまま、公衆回線を通じて
「今からインターネット経由で通信する」という特定の
信号を送り、受信側はその信号を受けてインターネット
にダイヤルアップ接続するという方法をとることによっ
てこの問題を解決する。
う場合の動作を、図21と図22を用いて説明する。図
21は、送信側の動作の一例を表した図であり、図22
は、受信側の動作の一例を表した図である。図21のS
100〜S120の動作は、実施の形態4と同様である
ため説明を省略する。通信装置情報を取得した送信側は
(S120でYes)、取得した通信装置情報を解析し
て、受信側のIPアドレスが通信装置情報記憶部94に
記録されていないこと、又は、受信側のIP割当が「動
的割当」であることなどにより、受信側のIP割当は、
動的割当であると判断する(S220)。送信側は、イ
ンターネットにダイヤルアップ接続し(S220)、自
己のIPアドレスを取得する(S221)。次に、送信
側は、別の回線を使用してS100で入力された電話番
号へ接続する(S222)。送信側から「インターネッ
ト経由で今から電話する」という特定信号を、公衆回線
経由で受信側に送信する(S223)。送信側は、自己
のIPアドレスを受信側へ通知し(S224)、通信先
(ここでは、受信側)のIPアドレスが通知されている
のを待ち(S226又はS225)、通知されたら公衆
回線側は切断してよい(S999)。
500)。図22のS500〜S510の動作は、実施
の形態4と同様である。受信側は、送信側から送信され
た特定信号を受信すると(S570でYes)、インタ
ーネットに接続していない場合は、ダイヤルアップ接続
し(S621)、プロバイダに接続してIPアドレスの
割当を受ける(S622)。受信側は、公衆回線を介し
て取得した通信先(ここでは、送信側)のIPアドレス
(S620)を用いて、送信側とインターネットを介し
て接続する(S623)。受信側は、OKの信号と自己
のIPアドレスとを送信側へ通知し、インターネット交
信を確立する(S625)。IPアドレスを送信側に通
知したら、公衆回線側は切断してよい。送信側と受信側
は、ともに複数回線なので上記特定信号の伝達手段とし
て公衆回線を使える。また、送信側と受信側は、複数回
線なのでダイヤルアップIP接続と公衆回線接続が同時
にできる。
でNo)は、送信側が受信側の通信装置情報を取得でき
なかった場合(S120でNo)に当たる。受信側と送
信側とは、学習済でないと判断する。従って、送信側と
受信側は、通信終了後、学習処理(通信装置情報生成工
程)を行う。通信装置情報生成工程は、実施の形態4と
同様である。
形態6の受信側の動作(図20)で実現することも可能
である。図22では、図20のS611の代わりに、S
624において、インターネットを介して送信側へ自己
のIPアドレスを通知する場合を示している。上記の説
明では、送信側は、まず、インターネットに接続して、
自己のIPアドレスを取得したが(S220)、受信側
のIPアドレスを取得した後に、インターネットに接続
してインターネットを介して相互接続することも可能で
ある。
側はダイヤルアップIP接続・動的割当であり、公衆回
線は単数回線であり、受信側はダイヤルアップIP接続
・動的割当であり、公衆回線は複数回線とする場合を説
明する(図3のHタイプ)。図33が送信側、図32が
受信側の例である。この実施の形態では、送信側、受信
側ともに動的割当であるので、プロバイダに接続するま
では、IPアドレスを特定できない。また、送信側の公
衆回線が単数回線であるので、インターネット接続と公
衆回線接続が同時にはできない。そこで、同時にインタ
ーネット接続と公衆回線接続ができないという課題を、
時間をずらすことで解決する。
う場合の動作を、図23と図24を用いて説明する。図
23は、送信側の動作の一例を表したフローチャートで
あり、図24は、受信側の動作の一例を表したフローチ
ャートである。図23のS100〜S120(S120
でYes)は、実施の形態4で説明した通りである。受
信側のIPアドレスは、通信装置情報に記録されていな
い。また、受信側IP割当は「動的割当」である。従っ
て、送信側は、受信側のIP割当は動的割当であると判
断する(S230)。送信側は、公衆回線に接続した後
(S231)、「インターネット経由で今から電話す
る」という特定信号を、公衆回線経由で受信側に送信し
(S232)、通信先(受信側)のIPアドレスが通知
されるのを待つ。この動作は、実施の形態6の説明と同
様である。
500)、上記の特定信号を受信する(S570)。こ
の動作は、実施の形態8と同様である。既に、インター
ネット接続をしていた場合は、OKの信号と自己のIP
アドレスとを、上記繋がっている公衆回線を介して送信
側に送信して(S630)、公衆回線を切る(S99
9)。インターネット接続をしていない場合は、プロバ
イダに接続して(S631)、IPアドレスを取得し
(S632)、OKの信号と自己のIPアドレスを、上
記繋がっている公衆回線を通じて送信側に送信して(S
999)公衆回線を切る(S999)。受信側は複数回
線なので、上記特定信号の送信手段として公衆回線を使
える。受信側は、ダイヤルアップIP接続を維持し、通
信先(ここでは、送信側)から接続されるのを待つ(S
633)。
し(S233)、公衆回線を切る(S234)。次に、
送信側は、上記OKの信号とIPアドレスを受けてプロ
バイダに接続して(S235)、自己のIPアドレスの
割当を受ける(S236)。送信側は、受信側のIPア
ドレスで相手を識別して(S237)、インターネット
通信を行う(S238,S634)。インターネット通
信の際に、送信側は自己のIPアドレスを伝えることに
なる。これにより、相互のIPアドレスが確定するの
で、相互インターネット接続が実現する。
信側は専用線接続・固定割当であり、公衆回線は複数回
線、単数回線どちらでもよく、受信側はダイヤルアップ
IP接続・動的割当であり、公衆回線は、単数回線であ
る場合を説明する(図3のIタイプ)。図31が送信
側、図33が受信側の例である。この実施の形態では、
受信側が動的割当であるので、プロバイダに接続するま
では、IPアドレスが特定できない。また、受信側がダ
イヤルアップ接続であり、送信側がインターネット経由
で接続したい時に、インターネットに繋がっているとは
限らない。更に、受信側の公衆回線が単数回線であるの
で、インターネット接続と公衆回線接続が同時にはでき
ない。そこで、受信側が同時にインターネット接続と公
衆回線接続ができないという課題を、時間をずらすこと
で解決する。まず、送信側から「インターネット経由で
今から電話する」という特定信号を、公衆回線経由で受
信側に伝達する。受信側は、それを受けて、インターネ
ット接続処理を行う。受信側がプロバイダに接続してI
Pアドレスの割当があってから、そのIPアドレスを送
信側へ通知する。このようにして、インターネットによ
る交信を実現する。
う場合の動作を、図19と図25を用いて説明する。図
19は、送信側の動作の一例を表したフローチャートで
あり、図25は、受信側の動作の一例を表したフローチ
ャートである。この実施の形態の送信側の動作は、実施
の形態6で説明した送信側の動作と同様である。受信側
が動的割当であると判断した(S210)送信側は、
「インターネット経由で今から電話する」という特定信
号を、公衆回線経由で受信側に伝達する(S211)。
送信側は、IP固定割当であるので、受信側は、送信側
のIPアドレスや電話番号を学習済である。受信側は、
送信側からの着信を検出し(S500)、上記実施の形
態と同様に、S510〜S540(S540でYes)
の処理を行う。受信側は、上記特定信号を受けて(S6
40)、S530で取得した通信装置情報から通信先
(ここでは、送信側)のIPアドレスを取得する(S6
41)。次に、受信側は、「OK、今からプロバイダに
接続に行く」旨を示す信号を、上記繋がっている公衆回
線を通じて送信側に伝達して公衆回線を切る。なお、送
信側のS211において、受信側が公衆回線を使用中の
場合は、「話中」の信号が送信側に返る。しかし、受信
側がインターネット接続を既にしているために話中であ
る場合には、後述する実施の形態14の方法をとること
ができる。
線を切った直後にプロバイダに接続に行き(S64
3)、IPアドレスの割当を受け(S644)、上記学
習済の(通信装置情報記憶部94に記録されていた)送
信側のIPアドレスへ接続し(S645)、受信側のI
Pアドレスを通知する(S646)。これにより、相互
のIPアドレスが確定するので、相互インターネット接
続が実現する(S647)。なお、図19では、送信側
は公衆回線を介して、受信側のIPアドレスを取得して
いる例を示しているが(S213)、この実施の形態で
は、公衆回線は受信側からS642で切断され、送信側
は、専用線のインターネット接続によって、受信側のI
Pアドレスを取得することになる。従って、この実施の
形態では、送信側のS213の動作は行わない。
信側は専用線接続・ローカル割当であり、公衆回線は複
数回線、単数回線どちらでもよく、受信側はダイヤルア
ップIP接続・動的割当であり、公衆回線は、単数回線
である場合を説明する(図3のJタイプ)。この実施の
形態は、IPアドレスの代わりに、準IPアドレスを用
いる点を除いて、実施の形態10と同様の手順によっ
て、インターネットによる通信を行うことができる。
信側はダイヤルアップIP接続・動的割当であり、公衆
回線は複数回線とし、受信側はダイヤルアップIP接続
・動的割当であり、公衆回線は単数回線とする場合を説
明する(図3のKタイプ)。図32が送信側、図33が
受信側の例である。この実施の形態では、送信側、受信
側ともに動的割当であるので、プロバイダに接続するま
では、IPアドレスが特定できない。また、受信側がダ
イヤルアップ接続であり、送信側がインターネット経由
で接続したい時に、インターネットに繋がっているとは
限らない。更に、受信側の公衆回線が単数回線であるの
で、インターネット接続と公衆回線接続が同時にはでき
ない。そこで、送信側がまずプロバイダにダイヤルアッ
プして、IPアドレスを取得する。その接続を保ったま
ま、まず、送信側から「インターネット経由で今から電
話する」という特定信号を、公衆回線経由で受信側に伝
達する。受信側は、それを受けて、インターネット接続
処理を行う。受信側がプロバイダに接続してIPアドレ
スの割当があってから、そのIPアドレスを送信側へ通
知する。このようにして、インターネットによる交信を
実現する。
ネット通信を行う場合の動作を説明する。図21は、送
信側の動作の一例を表す図であり、図26は、受信側の
動作の一例を表す図である。また、送信側の動作は、実
施の形態8の送信側の動作と同様である。また、受信側
のS500〜S510,S570の動作は、実施の形態
8の受信側の動作と同様である。以下に、送信側はS2
20以降、受信側はS650以降について説明する。送
信側は、まず、プロバイダにダイヤルアップ接続して
(S220)、IPアドレスを取得する(S221)。
その接続を保ったまま、送信側はS100で入力された
電話番号へ接続する(S222)。送信側は、「インタ
ーネット経由で今から電話する」という特定信号を、公
衆回線経由で受信側に送信する(S223)。送信側は
複数回線であるので、上記で取得したIPアドレスや自
己の電話番号も受信側に送信する(S224)。
70でYes)、「OK、今からプロバイダに接続に行
く」旨を示す信号を、上記繋がっている公衆回線を通じ
て送信側に伝達して公衆回線を切る(S651)。受信
側が公衆回線を使用中の場合は、「話中」の信号が送信
側に返る。しかし、受信側が既にインターネット接続し
ているために話中の場合は、後述する実施の形態14の
方法をとることができる。受信側は、上記の特定信号を
受け公衆回線を切った直後に、プロバイダに接続に行き
(S652)、IPアドレスの割当を受け(S65
3)、送信側のIPアドレスへインターネット接続を行
い(S654)、受信側のIPアドレスを通知する(S
655)。これにより、相互のIPアドレスが確定する
ので、相互インターネット接続が実現する(S65
6)。
0で説明した図25の動作によって実現することも可能
である。
信側はダイヤルアップIP接続・動的割当であり、公衆
回線は単数回線とし、受信側はダイヤルアップIP接続
・動的割当であり、公衆回線は単数回線とする場合を説
明する(図3のLタイプ)。図33の構成を備えた通信
装置同士が通信する例である。この実施の形態では、送
信側、受信側ともに動的割当であるので、プロバイダに
接続するまでは、IPアドレスが特定できない。また、
受信側がダイヤルアップ接続であり、送信側がインター
ネット経由で接続したい時に、インターネットに繋がっ
ているとは限らない。更に、送信側、受信側ともに公衆
回線が単数回線であるので、インターネット接続と公衆
回線接続が同時にはできない。そこで、送信側、受信側
が、同時にインターネット接続と公衆回線接続ができな
いという課題を、時間をずらすことで解決する。また、
IPアドレスを相互に伝達する解決策として、IPアド
レス確認サーバを用いる方法と下記のIPアドレス確認
サーバを用いない方法とを一例として示す。IPアドレ
ス確認サーバについては後述する。また、送信側から
「インターネット経由で今から電話する」という特定信
号を、公衆回線経由で受信側に通知する。受信側は、そ
れを受けてインターネット接続処理を行う。送信側、受
信側ともプロバイダに接続してIPアドレスの割当があ
ってから、そのIPアドレスをインターネットを用いて
伝達する。このようにして、上記課題を解決する。
作を図27,図28を用いて説明する。図27は、送信
側の動作の一例を表した図であり、図28は、受信側の
動作の一例を表した図である。送信側の動作S100〜
S120、受信側の動作S500〜S510,S570
は、実施の形態8と同様である。ここでは、送信側は、
S240以降、受信側はS660以降を説明する。通信
装置情報を取得した送信側は(S120でYes)、通
信先(ここでは、受信側)のIP割当は動的割当であ
り、公衆回線は、単数回線であると判断する(S24
0)。送信側は、受信側の電話番号へ接続する(S24
2)。送信側は、「インターネット経由で今から電話す
る」という特定信号と送信側の電話番号を、公衆回線経
由で受信側に通知する(S243)。送信側は回線切断
後(S244)、インターネットへダイヤルアップ接続
し(S245)、IPアドレスを取得する(S24
6)。受信側は、上記の特定信号を受けて(S570で
Yes)、「OK、今からプロバイダに接続に行く」旨
を示す信号を、上記繋がっている公衆回線を通じて送信
側に伝達して公衆回線を切る(S660)。受信側が公
衆回線を使用中の場合は、「話中」の信号が送信側に返
る。しかし、受信側が既にインターネット接続している
ために話中の場合は、後述する実施の形態14の方法を
とることができる。
を切った直後に(S660)、プロバイダに接続に行き
(S661)、IPアドレスの割当を受ける(S66
2)。この時点で、送信側、受信側ともIPアドレスは
確定する(S246,S662)。しかし、送信側、受
信側ともに公衆回線が単数回線で、その回線はインター
ネットへのダイヤルアップ接続に使用しているので、公
衆回線を通じて相互のIPアドレスを伝達することはで
きない。また、相互のIPアドレスがまだ伝達されてい
ないので、直接に相互にインターネット交信ができな
い。次に、IPアドレス確認サーバを用いる方法又はI
Pアドレス確認サーバを用いない方法によって、IPア
ドレスを伝達する動作について、以下に説明する。
場合を説明する。IPアドレス確認サーバ98は、イン
ターネット上に設置されるサーバであり、図29に一例
を示している。図30は、IPアドレス確認サーバ98
において、記憶領域として使用する確認テーブル99の
一例を示している。図30の確認テーブル99は、電話
番号、IPアドレス、状態を記憶する。状態は通信先か
らの接続を待つ「接続待ち」と、通信先からの接続が行
われた「接続中」と、通信が終了した「解放」を示す。
この確認テーブル99を用いて、送信側、受信側が相互
にIPアドレスを通知する場合を説明する。また、この
IPアドレス確認サーバ98は、インターネット上の任
意の場所に設置され、送信側、受信側ともに予めIPア
ドレス確認サーバ98の設置場所をアダプタ90内に記
憶し、確認テーブル99にアクセスできるものとする。
ット上に設置されているIPアドレス確認サーバ98に
接続する。次に、送信側、受信側は、各々確認テーブル
99に自己の電話番号と自己のIPアドレスを書き込
み、状態は「接続待ち」とする。次に、送信側・受信側
は、それぞれ確認テーブル99内を、既に取得している
通信先電話番号を用いて検索し、各々通信先電話番号に
対応するIPアドレスを得る(S248,S664)。
送信側、受信側は、相手先電話番号を検索出来た時点
で、確認テーブル99の該当する状態を「相手先(図2
9,図30では、AやB)と接続中」へ変更する。この
ようにして、相互に通信先IPアドレスを取得し、相互
にインターネット交信が可能となる(S249,S66
5)。通話の際は、IPアドレス確認サーバ98は関与
しない。通話終了時点で、送信側・受信側とも、自己の
電話番号等でIPアドレス確認サーバ98の確認テーブ
ル99を検索し、状態を「解放」とする。IPアドレス
確認サーバ98は、随時又は定期的に、状態が「解放」
の領域のデータを削除し、その領域を次のユーザが使用
できるようにする。
方法を説明する。この方法では、予め通信装置情報へ通
信先が使用するプロバイダのサーバ情報等をプロバイダ
情報として学習記憶してある点(前述)を利用する。送
信側は、学習済の受信側のインターネット接続関連情報
に基づき、受信側が日頃アクセスするプロバイダのサー
バ(IPアドレス学習済)を特定する。このプロバイダ
のサーバを介して、メールやインスタントメッセージや
その他最も早く受信側に届く方法を通じて、送信側のI
Pアドレスを伝達する。プロバイダのサーバ側から受信
側への伝達をプロバイダ側のサーバが認めている場合
は、送信側から受信側へ送信側のIPアドレスが通知で
きる。上記が認められず、プロバイダのサーバに受信側
がメール等を取りに行くことのみを認めるサーバの場合
には、受信側は、インターネットに接続した後、短時間
間隔でプロバイダのサーバに対してポーリング等を行
い、送信側からのIPアドレス通知を取得できるように
する。このようにして、受信側は、送信側のIPアドレ
スを取得し(S664)、送信側のIPアドレスへイン
ターネットを介して接続し、受信側のIPアドレスを伝
達する(S248)。これにより、直接相互のインター
ネット接続通話が実現する(S249,S665)。
信側単数回線が話中で、その話中の原因が既にダイヤル
アップIP接続しているケースの場合の接続方法を説明
する。送信側から公衆回線経由で受信側へ「インターネ
ットで今から電話する」という特定信号と「送信側電話
番号」を送信しようとした時、話中信号が戻ってきた場
合、もし既にダイヤルアップIP接続してることによる
話中なら、インターネット経由で通話できる。以下に、
実施の形態13で説明したIPアドレス確認サーバ98
を用いて解決する例を説明する。まず、通話装置(この
段階では、送信側、受信側のいずれになるかは不明であ
る)は、プロバイダにダイヤルアップ接続し、IPアド
レスの割当を受け、インターネット上に設置されている
IPアドレス確認サーバ98に接続して、各々確認テー
ブル99に自己の電話番号とIPアドレスを書き込む。
このとき、状態は「待機」とする。ダイヤルアップによ
ってインターネットに接続する通信装置は、上記の操作
を行うことを前提とする。
を説明する。送信側から公衆回線経由で受信側に、「イ
ンターネット経由で今から電話する」という特定信号と
「送信側電話番号」を送信しようとした際に、話中信号
が戻ってきた場合は、送信側はインターネットに接続し
て確認テーブル99を見に行く。確認テーブル99内
を、相手先電話番号を用いて検索し、相手先電話番号が
登録されており状態が「待機」であれば、自己の電話番
号とIPアドレスを確認テーブル99に書き込み、状態
を「相手先と接続中」とする。また、送信側は、相手先
電話番号に対応する相手のIPアドレスを得て、その欄
の状態を「相手先と接続中」とする。送信側は、受信側
のIPアドレスが取得できたので、インターネット経由
で直接受信側と接続し、その接続後に、インターネット
経由で自己のIPアドレスを受信側に伝える。これによ
り、相互に相手のIPアドレスが分かり、相互に直接接
続するインターネット通信が可能となる。通信の際は、
IPアドレス確認サーバ98は関与しない。通信終了時
点で、送信側、受信側とも、自己の電話番号等でIP確
認サーバの確認テーブル99を検索し、状態を「解放」
とする。このようにして、受信側が単数回線でインター
ネット接続中のために「話中」となっていても、送信側
とインターネット交信することができる。
通信装置間の通信が一回目の場合は、公衆回線を介して
通信を行う場合を説明した。しかし、一回目の通信時で
も、通信装置が共にアダプタ90を備えている場合は、
通話を開始する前に、学習処理を実施し、それぞれのI
Pアドレスを交換することによって、インターネットを
介した通信に切り替えて通信を継続することも可能であ
る。
したアダプタは、装置として説明した。しかし、このア
ダプタは、プログラムによっても実現することも可能で
ある。また、上記プログラムは、この発明に係る通信方
法又は通信方式又はアダプタの機能をコンピュータで実
現するためのプログラムとしてコンピュータで読み取り
可能な記録媒体に記録できるものである。プログラムを
記録した記録媒体を通信装置へ組み込んでこの通信方法
又は通信方式又はアダプタの機能を実現することも可能
である。
能をプログラムとしてコンピュータ上で実現した図であ
る。例えば、図15または図31の各機能がコンピュー
タ(例えば、パーソナルコンピュータ、以下において、
「パソコン」という)を使って実現されている例を表わ
している。図34において、120はCPU、121は
バス、123はハードディスク(HDD)、124はL
ANインターフェース、125はメモリ、128はアナ
ログI/O回路、129は記録媒体のI/O装置(例え
ば、フレキシブルディスクドライブ)、130は記録媒
体(例えば、フレキシブルディスク、光ディスク、光磁
気ディスク、磁気テープ、CD−ROM等、コンピュー
タ(計算機)で読取可能な記録媒体であればその他のも
のでもかまわない)である。また、126は記録媒体1
30からロードされたプログラムであり、127はプロ
グラムが実行する際の処理用一時記憶エリアであり、い
ずれも、メモリの中の一部として表わしている。131
は通信装置情報記憶部94が書き込まれたHDDの中の
一部を表わしている。通信装置10xはパソコンのアナ
ログI/O回路128に接続される。また、公衆回線と
はパソコンのアナログI/O回路を通じて接続される。
インターネット回線とは、パソコンのLANインターフ
ェースを通じて接続される。図34では、記録媒体に記
録された通信方式または上記実施の形態で説明した通信
方法、アダプタを実現するプログラムを記録媒体のI/
O装置129を介してパソコン内に読み込まれ、記憶装
置である、HDD123、メモリ125へ書き込まれた
状態の一例を表わしている。通信装置情報記憶部94
は、パソコンのHDD123等の記憶装置に設けられ
る。通信装置情報生成部93、通信装置情報管理部9
1、識別子取得部92、回線接続制御部(通信部)9
5、公衆回線信号送信処理部1100、デジタルアナロ
グ変換部500、アナログデジタル変換部600、IP
ネットワーク通信処理部5000等のブロックは、プロ
グラムの各機能の処理ブロックに該当し、プログラムが
記憶されたフレキシブルディスク等の記録媒体からパソ
コンのフレキシブルディスクドライブ129を介して、
パソコンのメモリ125に読み込まれ展開される。パソ
コンのCPU120の能力の向上により、これらの処理
がパソコンで実現できるようになってきており、CPU
120はメモリに展開された上記プログラムに従い、前
記の実施の形態で説明したフローチャートなどと同等の
処理や、アナログ音声データをサンプリングしてデジタ
ル音声データに変換する(アナログデジタル変換)等の
一連の処理を行う。この実施の形態では、プログラムは
フレキシブルディスクから読み取るとしたが、これはC
D−ROM等の記録媒体でも同様であるし、また、イン
ターネット経由でプログラムをダウンロードすることも
可能である。この実施の形態はパソコンを示したが、C
PUとメモリとバスを有しプログラムを実行できる回路
であれば同等であり、そのような回路を内蔵した通信装
置や、TA(ターミナルアダプタ)、ルータなどの通信
用機器も、同様である。
ダプタは、通信装置に接続している例を表わしている
が、通信装置内に備えられていてもよいし、図1,図
2,図31,図32,図33で示したルータやTAやD
SUやモデム等の通信用機器内に備えられていてもよ
い。
アダプタは一旦インターネット側で通話等の通信を開始
したら、通話終了まで接続を維持している例を示した
が、各アダプタは2通信経路又は2通信経路の制御法を
持っているので、インターネット側での交信状態をIP
ネットワーク通信処理5000等で監視しておいて、イ
ンターネット側の交信状態が一定水準より悪くなったと
き(遅延、途切れ、切断などの時間的、品質的な水準
等)に、もう片方の公衆回線側を切替使用することで、
通信を続けることができる。この点は、上記実施の形態
の説明中には書かなかったが、本発明に含まれるもので
ある。
従来の電話の呼出音に相当する呼出音(受信側)又は呼
出中を示す音(送信側)を何時の時点で鳴らすかは、説
明中明示していない部分もあるが、人間の心理上、呼出
音が鳴ってから実際の通話可能状態になるまでの時間が
永いと嫌がられるので、呼出音又は呼出中を示す音はイ
ンターネット経由の相互交信が可能になる時点で鳴らす
ようにする。また、処理上、ユーザを待たす時間が生じ
る場合は、音声合成等で「どのような処理をしているの
で待たせているか」のメッセージをユーザに示して、心
理的抵抗感を下げることを行うようにする。
入力することによってインターネットを介して通信する
ことができる。
を表した図である。
を表した図である。
係によって通信方法を分類した図である。
するシステムの一例を表わす構成図である。
ある。
ある。
ャート図である。
ャート図である。
ャート図である。
チャート図である。
機能を説明する図である。
である。
チャート図である。
チャート図である。
の構成の一例を表した図である。
図である。
表したフローチャート図である。
表したフローチャート図である。
表したフローチャート図である。
表したフローチャート図である。
を表したフローチャート図である。
たフローチャート図である。
たフローチャート図である。
たフローチャート図である。
を表したフローチャート図である。
したフローチャート図である。
したフローチャート図である。
したフローチャート図である。
した図である。
一例を表した図である。
の構成の一例を表した図である。
の構成の一例を表した図である。
の構成の一例を表した図である。
表した図である。
構成図である。
〜10h,10x 通信装置、11,21,31 屋内
電話回線、12,24,90,90a〜90hアダプ
タ、13 公衆回線、14,24 IPネットワーク、
15,25 ルータ、16 インターネット/イントラ
ネット、19 PBX、91 通信装置情報管理部、9
2 識別子取得部(IPアドレス取得部)、93 通信
装置情報生成部、94,302 通信装置情報記憶部、
95 通信部(回路接続制御部)、96 情報入力部、
97 IPデータ送受信部、98 IPアドレス確認サ
ーバ、99 確認テーブル、100 TA(ターミナル
アダプタ)、101 TAのシリアルポート又はTAの
アナログポート、102 TAのアナログポート、10
3 モデム、120 CPU、121 バス、123
ハードディスク(HDD)、124 LANインターフ
ェース、125 メモリ、126 ロードされたプログ
ラム、127 処理用一時記憶エリア、128 アナロ
グI/O回路、129 記録媒体のI/O装置(フレキ
シブルディスクドライブ)、130記録媒体(フレキシ
ブルディスク)、131 通信装置情報記憶部94が書
き込まれたHDDの中の一部、170 電源コード、2
00 接続先判定部、300電話番号IPアドレス変換
部(識別子取得部)、302 通信装置情報記憶部、4
00 IPアドレス学習部(通信装置情報生成部)、5
000 IPネットワーク通信処理部、500 デジタ
ルアナログ変換部、600 アナログデジタル変換部、
1100 公衆回線信号送信処理部、300p 電話番
号IPアドレス変換手段、500p 音声データデジタ
ルアナログ変換手段、600p 音声データアナログデ
ジタル変換手段、1100p 公衆回線信号送受信手
段、5000p IPネットワーク通信処理手段。
Claims (12)
- 【請求項1】 電話番号を用いる公衆回線に接続する手
段と、 識別子を用い、インターネットを経由する通信経路に接
続する手段と、 電話番号を入力する機能および送受話をする機能を担う
通信装置に接続する手段と、 前記通信装置から入力された通信先の電話番号を受ける
送信処理部と、 この入力された電話番号から通信先の識別子を取得し、
前記電話番号を識別子に変換する変換部と、 前記識別子を用いて前記通信経路を介して通信先と通信
する通信処理部とを備えたことを特徴とするアダプタ。 - 【請求項2】 前記アダプタは、電話番号と識別子との
対応を記憶する情報記憶部を備え、前記変換部は前記情
報記憶部から通信先の識別子を取得することを特徴とす
る請求項1記載のアダプタ。 - 【請求項3】 電話番号を用いる公衆回線に接続する手
段と、 識別子を用い、インターネットを経由する通信経路に接
続する手段と、 電話番号を入力する機能および送受話をする機能を担う
通信装置に接続する手段と、 前記公衆回線を介して通信先に識別子送信要求信号を発
信し、通信先の識別子を取得する公衆回線信号送信処理
部と、 前記識別子を用いて前記通信経路を介して通信先と通信
する通信処理部とを備えたことを特徴とするアダプタ。 - 【請求項4】 前記公衆回線信号送信処理部は通信先に
自己の識別子を送信することを特徴とする請求項3記載
のアダプタ。 - 【請求項5】 前記公衆回線信号送信処理部は、前記通
信処理部が前記通信経路と接続することで動的に割当て
られた識別子を通信先に送信することを特徴とする請求
項4記載のアダプタ。 - 【請求項6】 電話番号を用いる公衆回線に接続する手
段と、 識別子を用い、インターネットを経由する通信経路に接
続する手段と、 電話番号を入力する機能および送受話をする機能を担う
通信装置に接続する手段と、 前記公衆回線を介して通信元から識別子送信要求信号を
受信し、通信元の識別子を取得すると共に、前記公衆回
線を介して通信元に自己の識別子を発信する公衆回線信
号送信処理部と、 前記発信した識別子を用いて前記通信経路を介して通信
元から通信要求があった場合に、前記通信経路を介して
通信元の通信装置と通信する通信処理部とを備えたこと
を特徴とするアダプタ。 - 【請求項7】 前記公衆回線信号送信処理部は、前記通
信処理部が前記通信経路と接続することで動的に割当て
られた識別子を通信元に送信することを特徴とする請求
項6記載のアダプタ。 - 【請求項8】 電話番号を用いる公衆回線に接続する手
段と、 識別子を用い、インターネットを経由する通信経路に接
続する手段と、 電話番号を入力する機能および送受話をする機能を担う
通信装置に接続する手段と、 前記公衆回線を介して通信先から送られてくる通信経路
による通信開始予告の特定信号を受信する公衆回線信号
送信処理部と、 前記特定信号受信後に取得する通信先の識別子を用いて
前記通信経路を介して通信先と通信する通信処理部とを
備えたことを特徴とするアダプタ。 - 【請求項9】 前記通信経路は、専用線を用いてインタ
ーネットに接続され、 インターネット上のアドレスを示すIP(Intern
et Protocol)アドレスを識別子としてアク
セス可能であることを特徴とする請求項1、3、6のい
ずれか一項に記載のアダプタ。 - 【請求項10】 前記通信経路は、公衆回線からダイヤ
ルアップでインターネットに接続され、 各通信装置は、ダイヤルアップ接続して割当てられたI
Pアドレスを識別子としてアクセス可能であることを特
徴とする請求項1、3、6のいずれか一項に記載のアダ
プタ。 - 【請求項11】 電話番号を用いた公衆回線、識別子を
用いたインターネットが介在する通信経路並びに電話番
号の入力機能および送受話機能を担う通信装置にそれぞ
れ接続する手段を備えたアダプタに対し、前記通信経路
に接続する手段を介して通信接続されたサーバであっ
て、 通信元アダプタと通信接続し、通信元の通信装置から入
力された電話番号および通信元のアダプタとの通信接続
に用いる識別子を含む通信元情報を対応付けさせる手段
と、 通信先アダプタと通信接続し、前記入力された電話番号
に該当する通信先の通信装置の電話番号および通信先の
アダプタとの通信接続に用いる識別子を含む通信先情報
を対応付けさせる手段とを備え、 少なくとも前記通信元アダプタが前記通信先アダプタの
識別子を取得可能または前記通信先アダプタが前記通信
元アダプタの識別子を取得可能に前記通信元情報および
前記通信先情報を対応付けしていることを特徴とするサ
ーバ。 - 【請求項12】 通信元が通信先の電話番号を入力した
ことに応じてなされるインターネットが介在する通信経
路への接続要求を受け、前記通信元を通信経路に接続さ
せるステップと、前記通信元が前記通信先の電話番号を
入力したことにより当該通信先に動的割当される識別子
とこの通信先の電話番号との情報を含む通信先情報を対
応付けさせて通信経路上に設置されたサーバに設定する
ステップと、前記通信元との通信接続に用いる識別子と
通信元が入力した前記通信先の電話番号との情報を含む
通信元情報を対応付けさせて通信経路上に設置された前
記サーバに設定するステップと、前記サーバに設定され
た前記通信元情報および前記通信先情報の対応付けに基
づいて少なくとも前記通信元が前記通信先の識別子を取
得可能または前記通信先アダプタが前記通信元アダプタ
の識別子を取得可能に前記通信元情報および前記通信先
情報を対応付けするステップとを備えたことを特徴とす
る識別子伝達方法。
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP34412699A Division JP3519653B2 (ja) | 1999-12-03 | 1999-12-03 | 通信方法及び記録媒体及び通信方式及びアダプタ |
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ID=19193546
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2007105484A1 (ja) * | 2006-03-10 | 2007-09-20 | Sanden Corporation | 通信機器用の接続装置 |
JP2009272944A (ja) * | 2008-05-08 | 2009-11-19 | Toshiba Corp | 通信端末 |
WO2011161862A1 (ja) * | 2010-06-24 | 2011-12-29 | 日本電気株式会社 | 移動通信システム |
JP2015115698A (ja) * | 2013-12-10 | 2015-06-22 | 三菱電機株式会社 | 遠隔制御システム |
-
2002
- 2002-03-29 JP JP2002093610A patent/JP4374170B2/ja not_active Expired - Fee Related
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