JP2002368368A - 接続基板とその接続基板を用いた多層配線板と半導体パッケージ用基板と半導体パッケージ並びに接続基板の製造方法とその方法を用いた多層配線板の製造方法と半導体パッケージ用基板の製造方法と半導体パッケージの製造方法 - Google Patents
接続基板とその接続基板を用いた多層配線板と半導体パッケージ用基板と半導体パッケージ並びに接続基板の製造方法とその方法を用いた多層配線板の製造方法と半導体パッケージ用基板の製造方法と半導体パッケージの製造方法Info
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- JP2002368368A JP2002368368A JP2001167643A JP2001167643A JP2002368368A JP 2002368368 A JP2002368368 A JP 2002368368A JP 2001167643 A JP2001167643 A JP 2001167643A JP 2001167643 A JP2001167643 A JP 2001167643A JP 2002368368 A JP2002368368 A JP 2002368368A
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Abstract
の接続基板を用いた多層配線板、半導体パッケージ用基
板及び半導体パッケージを効率よく製造する方法の提
供。 【解決手段】絶縁樹脂と接続用導体からなる基板であっ
て、少なくとも、キャリアとなる第2の金属層42と、
その第2の金属層と除去条件の異なる第1の金属層41
からなる複合金属層の、第1の金属層を選択的に除去し
て接続用導体13を形成し、少なくともその接続用導体
の側面を覆うように薄く第1の絶縁樹脂組成物を形成
し、その表面に第2の絶縁樹脂121をその接続用導体
が埋没するように形成し、少なくとも第2の絶縁樹脂1
22を硬化させた後、接続用導体13が露出するように
絶縁樹脂を研磨する工程を有する接続基板、多層配線板
及び半導体パッケージ用基板の製造法。
Description
続基板を用いた多層配線板と半導体パッケージ用基板と
半導体パッケージ並びに接続基板の製造方法とその方法
を用いた多層配線板の製造方法と半導体パッケージ用基
板の製造方法と半導体パッケージの製造方法に関する。
通信網の進展と共に大きく変化している。その中に、携
帯機器の成長があり、小型・高機能化と共にその市場は
拡大している。このため、半導体パッケージの更なる小
型化と、それらを高密度に実装できる多層配線基板が要
求され、高密度配線が可能な層間接続、すなわち高密度
多層化技術が重要となっている。
めっきプロセスを組み合わせたスルーホール接続があ
り、広く一般に知られているが、全ての層にわたって穴
があくので、配線収容量に限界がある。そこで、接続部
の穴体積を減らすため、絶縁層の形成−穴あけ−回路形
成を繰り返すビルドアップ技術が主流となりつつある。
このビルドアップ技術は、大別して、レーザ法とフォト
リソ法があり、レーザ法は、絶縁層に穴をあけるのにレ
ーザ照射を行うものであり、一方、フォトリソ法は、絶
縁層に感光性の硬化剤(光開始剤)を用い、フォトマス
クを重ねて、露光・現像して穴を形成する。
とするいくつかの層間接続方法が提案されている。その
中に、穴明けと導電層めっき工程を省略できる工法が注
目されている。この方法は、まず、基板の配線上に導電
性ペーストの印刷でバンプを形成した後、Bステージ状
態にある層間接続絶縁材と金属層を配置して、プレスに
よりバンプを成形樹脂内に貫挿させ金属層と導通接続さ
せるものである。このバンプを貫挿する方法は、学会や
新聞でも発表されており、プリント板業界で広く認知さ
れている。また、シリコンゴムなどのエラストマの中に
めっきしたワイヤを厚さ方向に埋め込んだものが開発さ
れ、2層の導体を接続する簡易ツールとして利用されて
いる。
技術のうちレーザ法では、絶縁材料の選択範囲が広く、
隣接する層間の穴あけだけでなく、さらに隣接する層ま
での穴あけも行えるが、レーザ照射して蒸散した樹脂か
すを除去するためにデスミア処理を必要とし、穴数に比
例した加工費増大を伴うという課題がある。一方、フォ
ト法では、従来の配線板製造設備を利用でき、穴加工も
一度に行うことができ低コスト化に有利ではあるが、層
間絶縁材料の解像度と、耐熱性および回路と絶縁層間の
接着強度の両立が困難であるという課題がある。さらに
また、バンプの形成は、導電ペーストの印刷や、めっき
方法であり、バンプ形成の精度が、印刷技術の限度であ
り、あるいはめっきによるバンプの高さのばらつきを抑
制するのが困難であるという課題がある。また、導電ペ
ーストによるバンプは機械強度が小さく、プレス圧力に
よって破壊されるおそれがあり、穴明け工程を必要とす
る場合があり効率が低くなるおそれがある。シリコンゴ
ムなどのエラストマの中にめっきしたワイヤを厚さ方向
に埋め込んだものは、簡便ではあるが、接続したい任意
の箇所にだけワイヤを埋め込むことが困難であり、格子
状に埋め込むと、接触させたくない箇所では、ワイヤが
じゃまになるという課題がある。
信頼性に優れ、かつ必要な箇所のみの接続の行える接続
基板とその接続基板を用いた多層配線板と半導体パッケ
ージ用基板と半導体パッケージ並びに効率よくこれらを
製造する方法を提供することを目的とする。
特徴とする。 (1)絶縁樹脂と接続用導体からなる基板であって、そ
の絶縁樹脂が2以上の絶縁樹脂組成物からなる接続基
板。 (2)一方の絶縁樹脂が少なくとも接続用導体の側面を
覆っている(1)に記載の接続基板 (3)2以上の絶縁樹脂組成物が、硬化の異なる同じ種
類の樹脂である(1)または(2)に記載の接続基板。 (4)2以上の絶縁樹脂組成物が、充填剤を含む量が異
なる樹脂である(1)〜(3)のうちいずれかに記載の
接続基板。 (5)2以上の絶縁樹脂組成物が、少なくとも1の樹脂
は充填剤を含まず、他の樹脂は含むものである(1)〜
(3)のうちいずれかに記載の接続基板。 (6)2以上の絶縁樹脂組成物が、充填剤の種類の異な
る(1)〜(5)のうちいずれかに記載の接続基板。 (7)充填剤の種類の違いが、粒子径の異なるものであ
る(6)に記載の接続基板。 (8)充填剤の種類の違いが、粒子形状の異なるもので
ある(6)に記載の接続基板。 (9)充填剤の種類の違いが、比重の異なるものである
(6)に記載の接続基板。 (10)絶縁樹脂組成物の違いが、樹脂の種類の違いで
ある(1)〜(9)のうちいずれかに記載の接続基板。 (11)基板の少なくとも一方の面に導体回路を有する
(1)〜(10)のうちいずれかに記載の接続基板。 (12)導体回路が金属層である(1)〜(11)のう
ちいずれかに記載の接続基板。 (13)接続用導体の露出した部分が、接触抵抗の小さ
い金属で覆われている(1)〜(12)のうちいずれか
に記載の接続基板。 (14)少なくとも一方の絶縁樹脂が、シリコーン変性
ポリアミドイミドである(1)〜(13)のうちいずれ
かに記載の接続基板。 (15)少なくとも、キャリアとなる第2の金属層と、
その第2の金属層と除去条件の異なる第1の金属層から
なる複合金属層の、第1の金属層を選択的に除去して接
続用導体を形成し、少なくともその接続用導体の側面を
覆うように薄く第1の絶縁樹脂組成物を形成し、その表
面に第2の絶縁樹脂組成物をその接続用導体が埋没する
ように形成し、少なくとも第2の絶縁樹脂組成物を硬化
させた後、接続用導体が露出するように絶縁樹脂を研磨
する工程を有する接続基板の製造方法。 (16)接続用導体が露出するように絶縁樹脂を研磨し
た後に、第2の金属層を選択的に除去し、導体回路を形
成する工程を有する(15)に記載の接続基板の製造方
法。 (17)接続用導体が露出するように絶縁樹脂を研磨し
た後に、第2の金属層を全て除去する工程を有する(1
5)に記載の接続基板の製造方法。 (18)複合金属層が、第1の金属層と第2の金属層と
さらに第3の金属層からなるものであり、第2の金属層
と第3の金属層の除去条件が異なるものを用いる(1
5)に記載の接続基板の製造方法。 (19)接続用導体が露出するように絶縁樹脂を研磨し
た後に、第3の金属層を選択的に除去し、導体回路を形
成する工程を有する(18)に記載の接続基板の製造方
法。 (20)接続用導体が露出するように絶縁樹脂を研磨し
た後に、第3の金属層を全て除去する工程を有する(1
8)に記載の接続基板の製造方法。 (21)第3の金属層を除去した後に、露出した第2の
金属層を除去する(19)または(20)に記載の接続
基板の製造方法。 (22)接続用導体が露出するように絶縁樹脂を研磨し
た後に、露出した接続用導体の表面に導体を追加形成す
る工程を有する(15)〜(21)のうちいずれかに記
載した接続基板の製造方法。 (23)接続用導体が露出するように絶縁樹脂を研磨し
た後に、露出した接続用導体の表面に、接触抵抗の小さ
い金属皮膜を形成する工程を有する(15)〜(21)
のうちいずれかに記載の接続基板の製造方法。 (24)(1)〜(14)のうちいずれかに記載の接続
基板と、少なくともその一方の面に形成された接着絶縁
層と、その接着絶縁層の表面に設けられた外層導体から
なり、その外層導体が接続用導体に接続された多層配線
板。 (25)接着絶縁層が、シリコーン変性ポリアミドイミ
ドである(24)に記載の多層配線板。 (26)(1)〜(14)のうちいずれかに記載の接続
基板を用いる多層配線板の製造方法。 (27)接続用導体が露出するように絶縁樹脂を研磨し
た後に、露出した接続用導体の表面に、接着絶縁層と金
属箔を重ね、加熱・加圧して積層一体化する工程を有す
る(26)に記載の多層配線板の製造方法。 (28)接続用導体が露出するように絶縁樹脂を研磨し
た後に、露出した接続用導体の表面に、接着絶縁層と回
路導体を有する外層基板を重ね、加熱・加圧して積層一
体化する工程を有する(26)または(27)に記載の
多層配線板の製造方法。 (29)外層基板に、絶縁層の一方の面に導体回路を有
し、他方の面に金属箔を有する基板を用いる(28)に
記載の多層配線板の製造方法。 (30)外層基板に、絶縁層の両面に導体回路を有する
基板を用いる(28)に記載の多層配線板の製造方法。 (31)外層基板に、両面の導体を接続するバイアホー
ルを有する基板を用いる(28)〜(30)のうちいず
れかに記載の多層配線板の製造方法。 (32)外層基板に、基板の内部に内層回路を有する基
板を用いる(30)に記載の多層配線板の製造方法。 (33)接着絶縁層に、シリコーン変性ポリアミドイミ
ドを用いる(26)〜(32)のうちいずれかに記載の
多層配線板の製造方法。 (34)加熱・加圧して積層一体化する工程の後に、外
層回路を形成する工程を有する(26)〜(33)のう
ちいずれかに記載の多層配線板の製造方法。 (35)(1)〜(14)のうちいずれかに記載の接続
基板を用いた半導体パッケージ用基板。 (36)(24)または(25)に記載の多層配線板を
用いた半導体パッケージ用基板。 (37)半導体チップを搭載する箇所にキャビティを有
する(35)または(36)に記載の半導体パッケージ
用基板。 (38)(15)〜(23)及び(26)〜(33)の
うちいずれかに記載の方法を用いる半導体パッケージ用
基板の製造方法。 (39)加熱・加圧して積層一体化する工程の後に、半
導体チップを搭載する箇所にキャビティを形成する工程
を有する(38)に記載の半導体パッケージ用基板の製
造方法。 (40)(1)〜(14)のうちいずれかに記載の接続
基板、(24)、(25)のうちいずれかに記載の多層
配線板、及び(34)〜(39)のうちいずれかに記載
の半導体パッケージ用基板を用いた半導体パッケージ。 (41)半導体チップを搭載した(40)に記載の半導
体パッケージ。 (42)(15)〜(23)、(26)〜(33)、
(38)、及び(39)のうちいずれかに記載の方法を
用いる半導体パッケージの製造方法。 (43)半導体チップを搭載する工程を有する(41)
に記載の半導体パッケージの製造方法。 (44)半導体チップと外層回路とを接続する工程を有
する(43)に記載の半導体パッケージの製造方法。 (45)半導体チップを樹脂で封止する工程を有する
(43)または(44)に記載の半導体パッケージの製
造方法。
硬化および/または硬化した熱硬化性樹脂、光硬化性樹
脂、熱可塑性樹脂などを用いることができる。熱硬化性
樹脂としては、エポキシ樹脂、ビスマレイミドトリアジ
ン樹脂、ポリイミド樹脂、シアノアクリレート樹脂、フ
ェノール樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、メラミン樹
脂、尿素樹脂、ポリイソシアネート樹脂、フラン樹脂、
レゾルシノール樹脂、キシレン樹脂、ベンゾグアナミン
樹脂、ジアリルフタレート樹脂、シリコーン変性エポキ
シ樹脂、シリコーン変性ポリアミドイミド樹脂、ベンゾ
シクロブテン樹脂、などのうちから選択された1種以上
と、必要な場合に、その硬化剤、硬化促進剤などを混合
したものを加熱し半硬化状にしたもの、あるいは、硬化
したものが使用できる。これらの樹脂を、直接、接続用
導体を形成した基板面に塗布することもできるが、ポリ
エチレンテレフタレートフィルムのようなプラスチック
フィルムや銅箔あるいはアルミニウム箔のような金属箔
をキャリアとし、その表面に塗布し、加熱乾燥してドラ
イフィルム状にした接着剤シートとして、必要な大きさ
に切断し、接続用導体を形成した基板にラミネートやプ
レスして用いることもできる。光硬化性樹脂としては、
不飽和ポリエステル樹脂、ポリエステルアクリレート樹
脂、ウレタンアクリレート樹脂、シリコーンアクリレー
ト樹脂、エポキシアクリレート樹脂、などのうちから選
択された1種以上と、必要な場合に、その光開始剤、硬
化剤、硬化促進剤などを混合したものを露光あるいは加
熱し半硬化状にしたもの、あるいは硬化したものが使用
できる。これらの樹脂を、直接、接続用導体を形成した
基板面に塗布することもできるが、ポリエチレンテレフ
タレートフィルムのようなプラスチックフィルムや銅箔
あるいはアルミニウム箔のような金属箔をキャリアと
し、その表面に塗布し、露光、加熱乾燥してドライフィ
ルム状にした接着剤シートとして、必要な大きさに切断
し、接続用導体を形成した基板にラミネートやプレスし
て用いることもできる。熱可塑性樹脂としては、ポリカ
ーボネート樹脂、ポリスルフォン樹脂、ポリエーテルイ
ミド樹脂、熱可塑性ポリイミド樹脂、四フッ化ポリエチ
レン樹脂、六フッ化ポリプロピレン樹脂、ポリエーテル
エーテルケトン樹脂、塩化ビニル樹脂、ポリエチレン樹
脂、ポリアミドイミド樹脂、ポリフェニレンスルフィド
樹脂、ポリオキシベンゾエート樹脂、などのうちから選
択された1種以上と、必要な場合に、その硬化剤、硬化
促進剤などを混合したものを加熱し半硬化状にしたも
の、あるいは硬化したものが使用できる。これらの樹脂
を、直接、接続用導体を形成した基板面に塗布すること
もできるが、ポリエチレンテレフタレートフィルムのよ
うなプラスチックフィルムや銅箔あるいはアルミニウム
箔のような金属箔をキャリアとし、その表面に塗布し、
加熱乾燥してドライフィルム状にした接着剤シートとし
て、必要な大きさに切断し、接続用導体を形成した基板
にラミネートやプレスして用いることもできる。これら
の接着性樹脂層は、または異種の樹脂の混合体であって
もよく、さらに、シリカや金属酸化物などの無機フィラ
ーを含むものでもよく、ニッケル、金、銀などの導電粒
子、あるいはこれらの金属をめっきした樹脂粒子であっ
てもよい。
のでよく、銅箔などの金属箔の不要な個所をエッチング
除去して形成することもでき、除去条件の異なる金属箔
の上に回路の形状にのみ無電解めっきで形成することも
できる。この接続用導体の厚さは、5〜100μmの範
囲であることが好ましい。厚さが5μm未満であると、
接続しようとする導体回路の距離が小さくなり、絶縁性
が低下することがあり、厚さが100μmを越えると、
金属箔の不要な箇所をエッチング除去するときの加工精
度が低下し、好ましくない。より好ましくは、20〜8
0μmの範囲である。さらには、その接続用導体上に、
バンプと呼ばれる突起状の導体を形成してもよい。この
バンプを形成するには、比較的厚い導体の突起部分以外
の個所を厚さ方向にハーフエエッチして突起の部分を形
成し、さらに薄くなった導体の回路部分を残してほかの
部分をエッチング除去することによって形成できる。ま
た、別の方法では、回路を形成した後に、接続端子の個
所だけめっきによって厚くする方法でも形成できる。
接続する箇所にのみ絶縁樹脂を厚さ方向に貫くように形
成されていることが重要であり、このことによって、従
来の技術のうち、エラストマにワイヤを埋め込んだ接続
ツールでは、一定間隔でワイヤが埋め込まれているの
で、接続を行う2層の回路導体の位置がすこしでもずれ
ると、接続ができなかったり、あるいは予定していない
箇所が接続されるおそれがあり、回路導体の精度が高
く、微細な回路の接続を行うことが困難であるのに対し
て、接続を予定されていない箇所に導体を形成しない本
発明の方法が、精度に優れた回路間の接続に適してい
る。
すように、2層以上の導体回路101、102を接続す
る基板であって、絶縁樹脂12と接続用導体13からな
り、その接続用導体13が、導体回路の接続する箇所に
のみ絶縁樹脂12を厚さ方向に貫くように形成され、絶
縁樹脂12の少なくとも一方の面から露出している構造
である。また、図1(b)に示すように、絶縁樹脂12
の一方の面に導体回路101を有するものでもよく、そ
の導体回路101が、図1(c)に示すように、金属層
111であってもよい。また、図1(d)に示すよう
に、絶縁樹脂12の両面に接続用導体13が露出してい
るものでもよい。この接続用導体13の露出した部分
が、接触抵抗の小さい金属112で覆われていることが
好ましく、このような金属としては、金、白金、プラチ
ナ、ニッケルなどとこれらの金属を1種以上含む合金が
あり、2層以上の導体回路を接続するにあたって、接続
抵抗が小さく、接続信頼性が高い。
ち、シリコーン変性ポリアミドイミドを含む異なる組成
の2種以上の絶縁樹脂を用いることが好ましい。このよ
うなシリコーン変性ポリアミドイミドは、シロキサン結
合、イミド結合及びアミド結合を有する重合体であり、
(1)シロキサン結合を有するジイミドジカルボン酸を
含むジイミドジカルボン酸(1−1)とジイソシアネー
ト化合物(1−2)を反応させる方法、(2)シロキサ
ン結合を有するジアミンを含むジアミン化合物(2−
2)とトリカルボン酸クロライド(2−3)を反応させ
る方法、(3)シロキサン結合を有するジイソシアネー
トを含むジイソシアネート化合物(3−1)とトリカル
ボン酸無水物(3−2)を反応させる方法等により製造
することができる。上記(1)の方法により得られるシ
リコーン変性ポリアミドイミドについて説明する。(1
−1)のシロキサン結合を有するジイミドジカルボン酸
を含むジイミドジカルボン酸には、次の化合物がある。
シロキサン結合を有するジイミドジカルボン酸以外のジ
イミドジカルボン酸のうちイミド基を連結する2価の残
基が芳香族ジイミドジカルボン酸の例として、
例として、1式においてR1が2価の脂肪族基(酸素を
含んでいてもよい)のものがある。2価の脂肪族基とし
ては、プロピレン基、ヘキサメチレン基、オクタメチレ
ン基、デカメチレン基、オクタデカメチレン基等のアル
キレン基、アルキレン基の両端に酸素が結合した基など
がある。
レン基、フェニレン基、アルキル基置換フェニレン基等
がある。また、(1−2)ジイソシアネート化合物に
は、次の化合物がある。芳香族ジイソシアネート化合物
として、
又はシクロアルキレン基等の2価の脂環式基がある脂肪
族ジイソシアネート化合物又は脂環式ジイソシアネート
化合物。 〔製造法〕シロキサン結合を有するジイミドジカルボン
酸及びそれ以外のジイミドジカルボン酸は、それぞれ、
シロキサン結合を有するジアミン化合物及びこれ以外の
ジアミンと無水トリメリット酸を反応させて得ることが
できる。シロキサン結合を有するジイミドジカルボン酸
及びそれ以外のジイミドジカルボン酸は混合物として使
用することが好ましい。シロキサン結合を有するジアミ
ン化合物及びこれ以外のジアミンの混合物と無水トリメ
リット酸を反応させて得られるジイミドジカルボン酸混
合物を使用することが特に好ましい。シロキサン結合を
有するジアミン化合物以外のジアミンとしては、芳香族
ジアミンが好ましく、特に、芳香族環を3個以上有する
ジアミンが好ましい。シロキサン結合を有するジアミン
化合物以外のジアミンのうち芳香族ジアミンが50〜1
00モル%になるように使用することが好ましい。ま
た、(A)シロキサン結合を有するジアミン化合物以外
のジアミン及び(B)シロキサンジアミンは(A)/
(B)が99.9/0.1〜0.1/99.9モル比)
となるように使用することが好ましい。さらに、(A)
シロキサン結合を有するジアミン化合物以外のジアミン
及び(B)シロキサンジアミンと無水トリメリット酸
は、(A)+(B)の合計1モルに対して無水トリメリ
ット酸2.05〜2.20の割合で反応させることが好
ましい。ジイソシアネート化合物としては、芳香族ジイ
ソシアネート化合物が好ましく、ジイソシアネート化合
物のうち芳香族ジイソシアネート化合物を50〜100
モル%使用することが好ましい。ジイミドジカルボン酸
全体とジイソシアネート化合物とは前者1モルに対して
後者1.05〜1.50モルになるように反応させるこ
とが好ましい。ジアミン化合物と無水トリメリット酸と
は、非プロトン性極性溶媒の存在下に、50〜90℃で
反応させ、さらに水と共沸可能な芳香族炭化水素を非プ
ロトン性極性溶媒の0.1〜0.5重量比で投入し、1
20〜180℃で反応を行い、イミドジカルボン酸とシ
ロキサンジイミドジカルボン酸を含む混合物を製造し、
これとジイソシアネート化合物との反応を行うことが好
ましい。ジイミドジカルボン酸を製造した後、その溶液
から芳香族炭化水素を除去することが好ましい。イミド
ジカルボン酸とジイソシアネート化合物との反応温度
は、低いと反応時間が長くなることや、高すぎるとイソ
シアネート同士で反応するのでこれらを防止するため、
100〜200℃で反応させることが好ましい。 〔例示〕芳香族ジアミンとしては、フェニレンジアミ
ン、ビス(4−アミノフェニル)メタン、2,2−ビス
(4−アミノフェニル)プロパン、ビス(4−アミノフ
ェニル)カルボニル、ビス(4−アミノフェニル)スル
ホン、ビス(4−アミノフェニル)エーテル等があり、
特に、芳香族環を3個以上有するジアミンとしては、
2,2−ビス[4−(4−アミノフェノキシ)フェニ
ル]プロパン(以下、BAPPと略す)、ビス[4−
(3−アミノフェノキシ)フェニル]スルホン、ビス
[4−(4−アミノフェノキシ)フェニル]スルホン、
2,2−ビス[4−(4−アミノフェノキシ)フェニ
ル]ヘキサフルオロプロパン、ビス[4−(4−アミノ
フェノキシ)フェニル]メタン、4,4’−ビス(4−
アミノフェノキシ)ビフェニル、ビス[4−(4−アミ
ノフェノキシ)フェニル]エーテル、ビス[4−(4−
アミノフェノキシ)フェニル]ケトン、1,3−ビス
(4−アミノフェノキシ)ベンゼン等がある。脂肪族ジ
アミンとしては、ヘキサメチレンジアミン、オクタメチ
レンジアミン、デカメチレンジアミン、オクタデカメチ
レンジアミン、末端アミノ化プロピレングリコール等が
ある。また、脂環式ジアミンとしては、1,4−ジアミ
ノシクロヘキサン等がある。シロキサンジアミンとして
は一般式(4式)で表されるものが用いられる。
ものが挙げられ、これらの中でもジメチルシロキサン系
両末端アミンであるアミノ変性反応性シリコーンオイル
X−22−161AS(アミン当量450)、X−22
−161A(アミン当量840)、X−22−161B
(アミン当量1500)、以上信越化学工業株式会社製
商品名、BY16−853(アミン当量650)、BY
16−853B(アミン当量2200)以上東レダウコ
ーニングシリコーン株式会社製商品名などが市販品とし
て挙げられる。
ジフェニルメタンジイソシアネート(以下MDIと略
す)、2,4−トリレンジイソシアネート、2,6−ト
リレンジイソシアネート、ナフタレン−1,5−ジイソ
シアネート、2,4−トリレンダイマー等が例示でき
る。特にMDIは、分子構造においてイソシアネート基
が離れており、ポリアミドイミドの分子中におけるアミ
ド基やイミド基の濃度が相対的に低くなり、溶解性が向
上するため好ましい。脂肪族又は脂環式ジイソシアネー
トとしては、ヘキサメチレンジイソシアネート、イソホ
ロンジイソシアネート、メチレンビス(シクロヘキシル
ジイソシアネート)等がある。非プロトン性極性溶媒と
して、ジメチルアセトアミド、ジメチルホルムアミド、
ジメチルスルホキシド、N−メチル−2−ピロリドン、
4−ブチロラクトン、スルホラン、シクロヘキサノン等
が例示できる。イミド化反応には、高温を要するため沸
点の高い、N−メチル−2−メチルピロリドン(以下N
MPと略す)が、特に好ましい。これらの混合溶媒中に
含まれる水分量はTMAが水和して生成するトリメリッ
ト酸により、充分に反応が進行せず、ポリマの分子量低
下の原因になるため0.2重量%以下で管理されている
ことが好ましい。また、本発明で使用する非プロトン性
極性溶媒は、特に制限されないが、芳香族環を3個以上
有するジアミンとシロキサンジアミン及び無水トリメリ
ット酸を合わせた重量の割合が、多いと無水トリメリッ
ト酸の溶解性が低下し充分な反応が行えなくなること
や、低いと工業的製造法として不利であることから、1
0重量%〜70重量%の範囲になることが好ましい。水
と共沸可能な芳香族炭化水素として、ベンゼン、キシレ
ン、エチルベンゼン、トルエン等の芳香族炭化水素が例
示でき、特に沸点が比較的低く、作業環境上有害性の少
ないトルエンが好ましく、使用量は、非プロトン性極性
溶媒の0.1〜0.5重量比(10〜50重量%)の範
囲が好ましい。つぎに、前記(2)の方法により得られ
るシリコーン変性ポリアミドイミドについて説明する。 (2−2)シロキサン結合を有するジアミンを含むジア
ミン化合物として、前記した(5式)で示される化合物
がある。その他のジアミンは、前記したものが使用でき
る。 (2−3)トリカルボン酸クロライドとして、トリメリ
ット酸クロライド等がある。製造法は、良く知られた酸
クロライド法により製造することができる。つぎに、前
記(3)の方法により得られるシリコーン変性ポリアミ
ドイミドについて説明する。 (3−1)シロキサン結合を有するジイソシアネートを
含むジイソシアネート化合物として、前記(4式)で示
されるシロキサンジアミンに対応するジイソシアネート
化合物がある。その他のジイソシアネート化合物は、前
記したものを使用することができる。 (3−2)トリカルボン酸無水物として、無水トリメリ
ット酸等がある。製造法は、従来から良く知られたジア
ミン化合物とジイソシアネート化合物の反応により製造
することができる。
ば、図2(a)に示すように、少なくとも、接続導体と
なる第1の金属層21と、その第1の金属層21と除去
条件の異なる第2の金属層22からなる複合金属層23
の、第1の金属層21を選択的に除去し、図2(b)に
示すように、2層以上の導体回路101の接続する箇所
にのみ接続用導体13を形成し、図2(c)に示すよう
に、その接続用導体13を埋めるように絶縁樹脂121
および122を順次形成し、図2(d)に示すように、
接続用導体13が露出するように絶縁樹脂12(12
1、122)を研磨する。第1の金属層21の厚さは、
接続用導体13を形成するので、それよりも厚くしなけ
ればならず、その程度は、次の工程の絶縁樹脂12(1
21、122)の研磨工程で第1の金属層21が研磨除
去される量に応じて決めなければならない。したがっ
て、第1の金属層21の厚さは、5〜100μmの範囲
であることが好ましい。厚さが5μm未満であると、接
続しようとする導体回路の距離が小さくなり、絶縁性が
低下することがあり、厚さが100μmを越えると、金
属箔の不要な箇所をエッチング除去するときの加工精度
が低下し、好ましくない。より好ましくは、20〜80
μmの範囲である。第2の金属層22の厚さは、5〜1
00μmの範囲であることが好ましく、厚さが5μm未
満であると機械的強度が低下し、第1の金属層21を選
択的にエッチング除去したときに折れたり曲がりやすく
なり、100μmを越えても特に問題はないが、その後
に第2の金属層22を全面に除去するときに、時間がか
かり経済的でない。より好ましくは20〜80μmの範
囲である。
製するには、接続用導体13が露出するように絶縁樹脂
12(121、122)を研磨した後に、第2の金属層
22を全て除去すればよく、図1(b)に示すような接
続基板を作製するには、その第2の金属層22を選択的
に除去し、導体回路101を形成することができる。
金属層22とさらに第3の金属層23からなるものであ
り、第2の金属層22と第3の金属層23の除去条件が
異なるものを用いることもできる。このようにする理由
としては、第1の金属層21と第2の金属層22のみで
複合金属層を構成するのが経済的でないからである。と
いうのも、第1の金属層21には、経済的な理由から、
銅を用いるのが好ましく、その銅とエッチング除去条件
の異なる第2の金属層22としては、ニッケルやその合
金を用いるのが好ましいが、ニッケルやその合金は銅に
比べて高価であり、銅である第1の金属層21を選択的
にエッチング除去して接続導体13を形成したときに、
その支えとなる第2の金属層22は、機械的強度が高く
なければならず、従って厚い第2の金属層22を必要と
するが、高価な金属を大量に使用しなければならず、経
済的でない。そこで、エッチング除去条件の異なる第2
の金属層22を薄くして、機械的強度を高めるために第
3の金属層23を用いるものである。このような複合金
属層は、第2の金属層22は薄い方がよく、0.05〜
5μmの範囲であることが好ましい。0.05μm未満
であると、ニッケルやその合金の層を形成するめっき膜
に析出欠陥があると薄いために十分にめっき膜で覆われ
ないので、いわゆるピット(めっき欠け)が発生し、第
1の金属層21をエッチング除去するときに、第3の金
属層23も浸食されたり、そのエッチング液が残り、接
続の信頼性が低下するおそれがある。5μmを越えても
工程上では支障がないが、材料の費用が高くなり、経済
的でない。第3の金属層23の厚さは、5〜100μm
の範囲であることが好ましく、厚さが5μm未満である
と機械的強度が低下し、第1の金属層21を選択的にエ
ッチング除去したときに折れたり曲がりやすくなり、1
00μmを越えても特に問題はないが、その後に第3の
金属層23を全面に除去するときに、時間がかかり経済
的でない。より好ましくは20〜80μmの範囲であ
る。
用導体13が露出するように絶縁樹脂層12(121、
122)を研磨した後に、第3の金属層23を選択的に
除去し、導体回路102を形成することができる。ま
た、接続用導体13が露出するように絶縁樹脂12(1
21、122)を研磨した後に、第3の金属層23を全
て除去することもできる。第3の金属層23を除去した
後に、露出した第2の金属層22を除去することがで
き、導体回路102を形成した場合には、導体回路10
2でない箇所の第2の金属層22を除去でき、第3の金
属層23を全て除去したときには、第2の金属層22も
全て除去することができる。
用導体13が露出した構造とするには、単に、絶縁樹脂
12(121、122)を研磨するだけでもよく、研磨
のときの樹脂層の研磨量と金属の研磨量の違いで樹脂層
がよけいに研磨されることが多いので、簡便である。さ
らには、接続用導体13が露出するように絶縁樹脂層1
2(121、122)を研磨した後に、露出した接続用
導体13の表面に導体を追加形成することもでき、露出
部が大きくなるので、その上に導体回路101や102
を重ねたときに、接続用導体13が導体回路101,1
02に埋まり、接続が強固に行われるので好ましい。ま
た、接続用導体13が露出するように絶縁樹脂12(1
21、122)を研磨した後に、露出した接続用導体1
3の表面に、接触抵抗の小さい金属皮膜112を形成す
れば、接続抵抗を小さくでき、より好ましい。
の接続基板11と、少なくともその一方の面に形成され
た接着絶縁層30と、その接着絶縁層30の表面に設け
られた外層導体31からなり、その外層導体31が接続
用導体13に接続された多層配線板を提供する。この接
着絶縁層30は、接続基板11の接続用導体13の露出
した高さより薄くすることが好ましい。このときの接着
絶縁層30には、前述の接続基板の絶縁基板と同じ樹脂
を用いることもでき、シリコーン変性ポリアミドイミド
を用いることもできる。その厚さは、1〜100μmの
範囲であることが好ましく、1μm未満では、絶縁樹脂
を接着強度が低下しない程度に均一な厚さに形成するの
が困難となり、100μmを越えると、接続用導体3の
露出部の形成が困難になる。より好ましくは、3〜70
μmの範囲である。
回路の形状に加工すれば、多層配線板を製造することも
できる。さらには、外層導体31に代えて、両面に回路
を有する基板や、その内部に内層回路を有する多層基板
を用いることができる。
ジ用基板とすることができ、また、前述の多層配線板を
用いて、半導体パッケージ用基板とすることもできる。
さらには、半導体チップを搭載する箇所にキャビティを
有するものであってもよい。
法を用いて製造することができ、さらに、加熱・加圧し
て積層一体化する工程の後に、半導体チップを搭載する
箇所にキャビティを形成する工程を設けてもよい。
パッケージ用基板を用いて、半導体パッケージとするこ
とができ、このような半導体パッケージは、前述の方法
を用いて製造することができ、半導体チップを搭載する
工程を設けてもよく、また、半導体チップと外層回路と
を接続する工程を設けてもよい。さらには、半導体チッ
プを樹脂で封止する工程を設けてもよい。
μmの銅であり、第2の金属層42が厚さ0.2μmの
ニッケルであり、第3の金属層43が厚さ35μmの銅
からなる複合金属層4を準備し、図4(b)に示すよう
に、第1の金属層41の表面に、接続用導体13の形状
にエッチングレジスト44を形成し、図4(c)に示す
ように、ニッケルを浸食しないエッチング液であるアル
カリエッチングAプロセス液(メルストリップ社製、商
品名)をスプレー噴霧して、第1の金属層41を選択的
にエッチング除去して、接続用導体13を形成した。こ
の時のエッチングレジスト44には、レジスト401y
25(日本合成化学工業株式会社製、商品名)を用い、
ロール温度110℃、ロール速度は0.6m/minの
条件でレジストをラミネートし、積算露光量約80mJ
/cm2の露光条件で焼き付け、炭酸ナトリウム溶液で
現像し、レジストの密着を確実なものとするために20
0mJ/cm2で後露光した。第1の金属層41を選択
的にエッチング除去して接続用導体13を形成した後、
水酸化ナトリウム溶液でエッチングレジスト44を剥離
・除去した。次に、同じく図4(c)に示すように、こ
のようにして作製した接続用導体13付き複合金属箔
の、接続用導体13の側に、絶縁樹脂121として、ま
ず、前記シリコーン変性ポリアミドイミドからなる液状
の樹脂をスピンコートにより塗膜形成した。また、未硬
化したシートをプレスあるいはラミネートして、接続用導
体13の側に絶縁膜を形成することもできる。プレスで
は、接続用導体13に絶縁樹脂が充分追従するように絶
縁樹脂の裏面から離型フィルムを介してゴムシートをあ
てがうことが有効である。その後、図4(d)に示すよ
うに、加圧成形後の厚さが45μmとなる、ガラス不織
布にエポキシ樹脂を含浸させたプリプレグであるE67
9−P(日立化成工業株式会社製、商品名)を重ね、さ
らにその絶縁樹脂122の表面を平滑にするために、厚
さ18μmの銅箔45を、その粗化されていない側の面
が絶縁樹脂122に接するように重ね、185℃の温度
と、4MPaの圧力を、40分間加えて、加熱・加圧し
て積層一体化し、厚さ18μmの銅箔45を手で剥離し
た。その後に、図4(e)に示すように、絶縁樹脂12
(121、122)を、水溶性オリーブオイルおよびエ
チレングリコールを主成分とし、径が3〜6μmのダイ
アモンド粒子を混合した砥粒液で、研磨して、接続用導
体13を露出させた。この後、図4(f)に示すよう
に、第3の金属層43を、第1の金属層41と同じエッ
チング液で全面にエッチング除去し、さらに、ニッケル
のエッチング液であるメルストリップN950(メルテ
ックス社製、商品名)を用いて、第2の金属層42をエ
ッチング除去し、接続用導体13が露出した接続基板1
1を作製した。図4(e)の研磨工程では、図5に示す
様に、ロール研磨で両面を一度に研磨することができ
る。図5(a)に示すように、1mm厚さのエポキシ基
板50の両面に、レシ゛ストフィルムを形成し、露光により粘着
力を調整した支持基板を用意し、この両面に、図5
(b)が示すように、接続用導体が露出していない基板
46をロール熱圧着で仮固定した。次に、図5(c)で
示す様に、回転する研磨ロール56の間隙を荷重および
回転速度を調整して、通過研磨させた。研磨後、上記支
持基板のレシ゛スト界面から基板46は容易に離脱できた。
これにより生産性が飛躍的に向上することが確かめられ
た。この後、第3の金属層43、第2の金属層42を選
択的にエッチングして、図2(d)や図4(f)に示す
ような2種類の絶縁樹脂を層方向に貫通した接続用導体
13を内蔵する基板を得た。
し、無電解めっきによって、図6(a)に示すように、
導体回路601を形成した接続基板11を作製した。絶
縁樹脂12には、以下の方法によって作成したポリアミ
ドイミドのフィルムを用いた。環流冷却器を連結したコ
ック付き25mlの水分定量受器、温度計、撹拌器を備
えた1リットルのセパラブルフラスコに芳香族環を3個
以上有するジアミンとしてBAPP(2,2−ビス[4
−(4−アミノフェノキシ)フェニル]プロパン)6
5.7g(0.16モル)、シロキサンジアミンとして
反応性シリコンオイルX−22−161AS(信越化学
工業株式会社製商品名、アミン当量416)33.3g
(0.04モル)、TMA(無水トリメリット酸)8
0.7g(0.42モル)を、非プロトン性極性溶媒と
してNMP(N−メチル−2−ピロリドン)560gを
仕込み、80℃で30分間撹拌した。そして水と共沸可
能な芳香族炭化水素としてトルエン100mlを投入し
てから温度を上げ約160℃で2時間環流させた。水分
定量受器に水が約7.2ml以上たまっていること、水
の流出が見られなくなっていることを確認し、水分定量
受器にたまっている流出液を除去しながら、約190℃
まで温度を上げて、トルエンを除去した。その後、溶液
を室温に戻し、芳香族ジイソシアネートとしてMDI
(4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート)6
0.1g(0.24mol)を投入し、190℃で2時
間反応させた。反応終了後、シロキサン含有ポリアミド
イミドのNMP溶液を得た。この溶液ワニスをガラス板
に塗布し150℃で30分乾燥した後、フィルムをガラ
ス板から剥がして、さらに180℃で1時間加熱し、厚
さ約40μmのシロキサン含有ポリアミドイミドのフィ
ルムを得た。
2を研磨した後に、露出した接続用導体13の表面に、
無電解銅めっき液であるL−59めっき液(日立化成工
業株式会社製、商品名)を用いて、図5(b)に示すよ
うに、厚さ5μmの導体13を追加形成した。
2を研磨した後に、露出した接続用導体13の表面に、
図5(c)に示すように、接触抵抗の小さい金属皮膜1
12として、厚さ5μmのニッケル下地めっきと、厚さ
0.3μmの金めっきを形成した。
13の両面に、接着絶縁層62として、厚さ10μmの
エポキシ系接着剤15と、厚さ18μmの銅箔を重ね、
180℃の温度と、2MPaの圧力を加えて、加熱・加
圧して積層一体化し、銅箔の不要な箇所を、選択的にエ
ッチング除去して外層回路63を形成し、図5(d)に
示すように、配線板を作製した。
13の表面に、実施例5と同じエポキシ系接着剤62
と、回路導体64を有する外層基板65を重ね、180℃
の温度と、4.5MPaの圧力を加えて、加熱・加圧して
積層一体化して、図5(e)に示すように、多層配線板
を作製した。このときの外層基板65は、厚さ0.1m
mのガラス布にエポキシ樹脂を含浸させたプリプレグの
両面に厚さ18μmの銅箔を重ねて、加熱・加圧して積
層一体化した両面銅張り積層板に、穴をあけ、薄く無電
解銅めっきし、厚さ25μmに電解銅めっきした後に、
不要な銅部分を、レジストを形成して、選択的にエッチ
ング除去した両面回路板を用いた。
13の一方の面にめっきレジスト61を形成して無電解
めっきで回路導体601を形成し、他方の面には、実施
例5と同じエポキシ系接着剤62と、外層基板66を重
ね、180℃の温度と、4.5MPaの圧力を加えて、
加熱・加圧して積層一体化し、外層基板66の外層回路
67と接続し、図5(f)に示すように、多層配線板を
作製した。このときの外層基板66は、厚さ0.1mm
のガラス布にエポキシ樹脂を含浸させたプリプレグの両
面に厚さ18μmの銅箔を重ねて、加熱・加圧して積層
一体化した両面銅張り積層板の、バイアホールを形成す
る箇所の銅箔のみをエッチング除去して開口部を形成
し、その開口部に、レーザ加工機を用いて、照射エネル
ギ100mJ/cm2、パルス幅50μsec、ショッ
ト数5ショット/secの条件で穴あけを行い、過マン
ガン酸溶液でスミア処理し、無電解めっきで厚さ20μ
mのめっきを行って、両面の銅箔を接続し、その銅箔の
不要な箇所を選択的にエッチング除去して、外層回路6
7を形成した。
し、ワイヤボンディングで外層回路95と半導体チップ
を接続し、エポキシ樹脂で半導体チップと、ワイヤボン
ディングした箇所とを封止し、半導体パッケージとし
た。
を搭載する箇所に、ルータで開口部を形成し、キャビテ
ィとし、外層回路を形成した後に、そのキャビティ部分
に半導体チップを貼り付け、ワイヤボンディングで外層
回路と半導体チップを接続し、エポキシ樹脂で半導体チ
ップと、ワイヤボンディングした箇所とを封止し、半導
体パッケージとした。
て、精度に優れ、強度に優れ、接続信頼性に優れ、かつ
必要な箇所のみの接続の行える接続基板とその接続基板
を用いた多層配線板と半導体パッケージ用基板と半導体
パッケージ並びに効率よくこれらを製造する方法を提供
することができる。
ための断面図である。
明するための断面図である。
各工程における断面図である。
面図である。
各工程における断面図である。
2:導体回路 111:金属層 112:接触抵
抗の小さい金属 121:絶縁樹脂 122:絶縁樹
脂 21:第1の金属層 22:第2の金
属層 23:複合金属層 30:接着絶縁
層 31:外層導体 4:複合金属箔 41:第1の金属層 42:第2の金
属層 43:第3の金属層 44:エッチン
グレジスト 45:銅箔 46:接続導体
が露出していない基板 50:エポキシ基板 51:レジスト 56:研磨ロール 61:めっきレ
ジスト 62:接着絶縁層 63:外層回路 64:回路導体 65:外層基板 66:外層基板 67:外層回路 601:導体回路
Claims (45)
- 【請求項1】絶縁樹脂と接続用導体からなる基板であっ
て、その絶縁樹脂が2以上の絶縁樹脂組成物からなる接
続基板。 - 【請求項2】一方の絶縁樹脂が少なくとも接続用導体の
側面を覆っている請求項1に記載の接続基板 - 【請求項3】2以上の絶縁樹脂組成物が、硬化の異なる
同じ種類の樹脂である請求項1または2に記載の接続基
板。 - 【請求項4】2以上の絶縁樹脂組成物が、充填剤を含む
量が異なる樹脂である請求項1〜3のうちいずれかに記
載の接続基板。 - 【請求項5】2以上の絶縁樹脂組成物が、少なくとも1
の樹脂は充填剤を含まず、他の樹脂は含むものである請
求項1〜3のうちいずれかに記載の接続基板。 - 【請求項6】2以上の絶縁樹脂組成物が、充填剤の種類
の異なる請求項1〜5のうちいずれかに記載の接続基
板。 - 【請求項7】充填剤の種類の違いが、粒子径の異なるも
のである請求項6に記載の接続基板。 - 【請求項8】充填剤の種類の違いが、粒子形状の異なる
ものである請求項6に記載の接続基板。 - 【請求項9】充填剤の種類の違いが、比重の異なるもの
である請求項6に記載の接続基板。 - 【請求項10】絶縁樹脂組成物の違いが、樹脂の種類の
違いである請求項1〜9のうちいずれかに記載の接続基
板。 - 【請求項11】基板の少なくとも一方の面に導体回路を
有する請求項1〜10のうちいずれかに記載の接続基
板。 - 【請求項12】導体回路が金属層である請求項1〜11
のうちいずれかに記載の接続基板。 - 【請求項13】接続用導体の露出した部分が、接触抵抗
の小さい金属で覆われている請求項1〜12のうちいず
れかに記載の接続基板。 - 【請求項14】一方の絶縁樹脂が、シリコーン変性ポリ
アミドイミドである請求項1〜13のうちいずれかに記
載の接続基板。 - 【請求項15】少なくとも、キャリアとなる第2の金属
層と、その第2の金属層と除去条件の異なる第1の金属
層からなる複合金属層の、第1の金属層を選択的に除去
して接続用導体を形成し、少なくともその接続用導体の
側面を覆うように薄く第1の絶縁樹脂組成物を形成し、
その表面に第2の絶縁樹脂組成物をその接続用導体が埋
没するように形成し、少なくとも第2の絶縁樹脂組成物
を硬化させた後、接続用導体が露出するように絶縁樹脂
を研磨する工程を有する接続基板の製造方法。 - 【請求項16】接続用導体が露出するように絶縁樹脂を
研磨した後に、第2の金属層を選択的に除去し、導体回
路を形成する工程を有する請求項15に記載の接続基板
の製造方法。 - 【請求項17】接続用導体が露出するように絶縁樹脂を
研磨した後に、第2の金属層を全て除去する工程を有す
る請求項15に記載の接続基板の製造方法。 - 【請求項18】複合金属層が、第1の金属層と第2の金
属層とさらに第3の金属層からなるものであり、第2の
金属層と第3の金属層の除去条件が異なるものを用いる
請求項15に記載の接続基板の製造方法。 - 【請求項19】接続用導体が露出するように絶縁樹脂を
研磨した後に、第3の金属層を選択的に除去し、導体回
路を形成する工程を有する請求項18に記載の接続基板
の製造方法。 - 【請求項20】接続用導体が露出するように絶縁樹脂を
研磨した後に、第3の金属層を全て除去する工程を有す
る請求項18に記載の接続基板の製造方法。 - 【請求項21】第3の金属層を除去した後に、露出した
第2の金属層を除去する請求項19または20に記載の
接続基板の製造方法。 - 【請求項22】接続用導体が露出するように絶縁樹脂を
研磨した後に、露出した接続用導体の表面に導体を追加
形成する工程を有する請求項15〜21のうちいずれか
に記載した接続基板の製造方法。 - 【請求項23】接続用導体が露出するように絶縁樹脂を
研磨した後に、露出した接続用導体の表面に、接触抵抗
の小さい金属皮膜を形成する工程を有する請求項15〜
21のうちいずれかに記載の接続基板の製造方法。 - 【請求項24】請求項1〜14のうちいずれかに記載の
接続基板と、少なくともその一方の面に形成された接着
絶縁層と、その接着絶縁層の表面に設けられた外層導体
からなり、その外層導体が接続用導体に接続された多層
配線板。 - 【請求項25】接着絶縁層が、シリコーン変性ポリアミ
ドイミドである請求項24に記載の多層配線板。 - 【請求項26】請求項1〜14のうちいずれかに記載の
接続基板を用いる多層配線板の製造方法。 - 【請求項27】接続用導体が露出するように絶縁樹脂を
研磨した後に、露出した接続用導体の表面に、接着絶縁
層と金属箔を重ね、加熱・加圧して積層一体化する工程
を有する請求項26に記載の多層配線板の製造方法。 - 【請求項28】接続用導体が露出するように絶縁樹脂を
研磨した後に、露出した接続用導体の表面に、接着絶縁
層と回路導体を有する外層基板を重ね、加熱・加圧して
積層一体化する工程を有する請求項26または27に記
載の多層配線板の製造方法。 - 【請求項29】外層基板に、絶縁層の一方の面に導体回
路を有し、他方の面に金属箔を有する基板を用いる請求
項28に記載の多層配線板の製造方法。 - 【請求項30】外層基板に、絶縁層の両面に導体回路を
有する基板を用いる請求項28に記載の多層配線板の製
造方法。 - 【請求項31】外層基板に、両面の導体を接続するバイ
アホールを有する基板を用いる請求項28〜30のうち
いずれかに記載の多層配線板の製造方法。 - 【請求項32】外層基板に、基板の内部に内層回路を有
する基板を用いる請求項30に記載の多層配線板の製造
方法。 - 【請求項33】接着絶縁層に、シリコーン変性ポリアミ
ドイミドを用いる請求項26〜32のうちいずれかに記
載の多層配線板の製造方法。 - 【請求項34】加熱・加圧して積層一体化する工程の後
に、外層回路を形成する工程を有する請求項26〜33
のうちいずれかに記載の多層配線板の製造方法。 - 【請求項35】請求項1〜14のうちいずれかに記載の
接続基板を用いた半導体パッケージ用基板。 - 【請求項36】請求項24または25に記載の多層配線
板を用いた半導体パッケージ用基板。 - 【請求項37】半導体チップを搭載する箇所にキャビテ
ィを有する請求項35または36に記載の半導体パッケ
ージ用基板。 - 【請求項38】請求項15〜23及び請求項26〜33
のうちいずれかに記載の方法を用いる半導体パッケージ
用基板の製造方法。 - 【請求項39】加熱・加圧して積層一体化する工程の後
に、半導体チップを搭載する箇所にキャビティを形成す
る工程を有する請求項38に記載の半導体パッケージ用
基板の製造方法。 - 【請求項40】請求項1〜14のうちいずれかに記載の
接続基板、請求項24、25のうちいずれかに記載の多
層配線板、及び請求項34〜39のうちいずれかに記載
の半導体パッケージ用基板を用いた半導体パッケージ。 - 【請求項41】半導体チップを搭載した請求項40に記
載の半導体パッケージ。 - 【請求項42】請求項15〜23、請求項26〜33、
請求項38、及び請求項39のうちいずれかに記載の方
法を用いる半導体パッケージの製造方法。 - 【請求項43】半導体チップを搭載する工程を有する請
求項41に記載の半導体パッケージの製造方法。 - 【請求項44】半導体チップと外層回路とを接続する工
程を有する請求項43に記載の半導体パッケージの製造
方法。 - 【請求項45】半導体チップを樹脂で封止する工程を有
する請求項43または44に記載の半導体パッケージの
製造方法。
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