JP2002368249A - 太陽電池モジュール付き構造物およびその設置方法 - Google Patents

太陽電池モジュール付き構造物およびその設置方法

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JP2002368249A
JP2002368249A JP2001173387A JP2001173387A JP2002368249A JP 2002368249 A JP2002368249 A JP 2002368249A JP 2001173387 A JP2001173387 A JP 2001173387A JP 2001173387 A JP2001173387 A JP 2001173387A JP 2002368249 A JP2002368249 A JP 2002368249A
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cell module
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Seiki Itoyama
誠紀 糸山
Meiji Takabayashi
明治 高林
Toshihiko Mimura
敏彦 三村
Masaaki Matsushita
正明 松下
Takaaki Mukai
隆昭 向井
Hidehisa Makita
英久 牧田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 強風に対する太陽電池モジュールの固定構造
を簡略化できると共に、コンクリート表面を流れるアル
カリ液による太陽電池モジュールの劣化を防止し得る太
陽電池モジュール付き構造物を提供する。 【解決手段】 太陽電池モジュール101がコンクリー
ト架台102の上面に密着固定され、少なくとも太陽電
池モジュール101の水流れ反対方向側端部、および幅
方向両側端部はコンクリート架台102に対して突出部
を形成していることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、太陽電池モジュー
ルがコンクリート架台上に密着固定された太陽電池モジ
ュール付き構造物に関し、特に風雨に対する太陽電池モ
ジュールの信頼性向上の技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より環境問題に対する意識の高まり
が、世界的に広がりを見せている。中でも、CO2排出
に伴う地球の温暖化現象に対する危惧感は深刻で、クリ
ーンなエネルギーへの希求はますます強まってきてい
る。太陽電池は現在のところ、その安全性と扱いやすさ
から、クリーンなエネルギー源として期待のもてるもの
だということができる。
【0003】近年では、太陽電池装置の形態として様々
なタイプが提案されてきている。建材そのものに太陽電
池を組み入れた建材一体型太陽電池に関する技術開発の
他に、従来からの架台設置方式の開発も行われている。
【0004】図15は従来の太陽電池モジュール用の設
置固定部材を使用した太陽電池モジュール付き構造物を
表す概略図である。図において1501は太陽電池モジ
ュール、1502はコンクリート架台、1503は架台
傾斜形成部材、1504は設置固定部材である。この太
陽電池モジュール付き構造物は、コンクリート架台15
02上に設置固定部材1504を固定し、さらにその上
に太陽電池モジュール1501を機械的に固定してい
る。このように一般的に汎用材料であるコンクリート板
(コンクリート架台1502)上に太陽電池モジュール
1501を固定することで、比較的簡単に、そして安価
に太陽電池モジュール付き構造物を構成することができ
る。
【0005】また、実開平5−57857号公報には、
太陽電池専用の軽量気泡コンクリートからなる架台が開
示されている。かかる構成によれば、コンクリート架台
上に釘などで取り付け具を固定でき、また架台そのもの
は大地に置くだけなので作業性の向上が見込まれる。
【0006】また、特開平7−131050号公報に
は、図16に示すようなアモルファス太陽電池パネルが
一体となったコンクリート部材が開示されている。図に
おいて1601はアモルファス太陽電池パネル、160
2はコンクリート部材、1603はアンカー部材、16
04は雨、1605は太陽電池モジュール端部でのコン
クリート部材との接合部である。かかる構成によれば、
建材として扱われるコンクリート部材に予め太陽電池パ
ネルが一体的に構成されているので、太陽電池パネル専
用の架台が不要となり、またコンクリート部材を配置す
ると同時に太陽電池パネルの設置も完了するため作業性
の向上が見込まれる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図15
のような従来の構造の場合、強風時には太陽電池モジュ
ール1501とコンクリート架台1502との間に巻き
込んだ風により、太陽電池モジュールの引き剥がし方向
の荷重が大きくなる問題があった。このため、太陽電池
モジュール1501は十分な強度を持った設計が必須で
あり、また設置固定部材1504による固定構造も十分
な強度が必要とされていた。また、実開平5−5785
7号公報に記載の構成では、太陽電池パネルは係止具に
よりコンクリート表面上に固定されており、太陽電池モ
ジュールと架台との間に強風が巻き込む可能性がある。
従って太陽電池モジュール自体の強度および、係止具に
よる固定構造は強風に対して十分な強度が必要となって
しまう。
【0008】これに対し、特開平7−131050号公
報に記載の構成(図16参照)は、太陽電池モジュール
が直接コンクリート架台に密着固定され、風の巻きこみ
が発生しない構造であるため、太陽電池モジュールには
特別な強度は必要とされず、またその固定構造も簡略化
することが可能である。
【0009】しかしながら上記構成の場合、図16に示
すように雨1604が降ると、太陽電池モジュール端部
でのコンクリート部材との接合部1605に存在する雨
がアルカリ性になることで、太陽電池モジュール端部が
アルカリ液の影響を受けることが懸念される。
【0010】アルカリ液による影響を以下に説明する。
【0011】一般的にコンクリートはセメント鉱物と水
との水和反応により硬化し、表面には水酸化カルシウム
が存在している。そのため雨などにより表面が濡れると
濡れた部分の水はアルカリ性になることが知られてい
る。
【0012】一方、太陽電池モジュールは例えば以下の
ようにして作製される。まず一般的な太陽電池モジュー
ルに用いられる光起電力素子の作製例を図9を参照して
簡単に説明する。図9は光起電力素子の構成を模式的に
示しており、901はステンレス基板、902は金属電
極層(あるいは光反射層)、903は半導体光活性層、
904は透明導電層、905は集電電極である。
【0013】図9に示したような光起電力素子の作製
は、例えば洗浄したステンレス基板901上に、スパッ
タ法で金属電極層902としてAl層とZnO層を順次
形成する。次に、プラズマCVD法によりa−Siの半
導体光活性層903を形成する。次に、透明導電層90
4として、In23薄膜を抵抗加熱法で蒸着することに
よって形成する。そしてスクリーン印刷などにより銀ペ
ーストを形成することで集電電極905を形成する。
【0014】以上のようにして作製した光起電力素子の
上から、耐候性を持たせるために例えば、アクリル系の
耐候性塗料を形成するなどして太陽電池モジュールを作
製できる。
【0015】このように太陽電池モジュールの端部では
基板901上に金属電極層902、半導体光活性層90
3等が形成され、表面被覆層として樹脂塗料が形成され
た構成が一般的である。かかる構成を有する太陽電池モ
ジュールがアルカリ液に長時間浸漬すると、特に金属電
極層(あるいは光反射層)に酸化亜鉛(ZnO)を使用
している場合、アルカリ液により酸化亜鉛が溶け出して
しまい、信頼性が低下する場合がある。
【0016】本発明は、上記事情に鑑み、強風に対する
太陽電池モジュールの固定構造を簡略化できると共に、
コンクリート表面を流れるアルカリ液による太陽電池モ
ジュールの劣化を防止し得る太陽電池モジュール付き構
造物を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明者は上記課題を解
決するために鋭意研究開発を重ねた結果、次のような太
陽電池モジュール付き構造物が最良であることを見いだ
した。
【0018】即ち、本発明の第1は、少なくともコンク
リート架台と太陽電池モジュールからなる太陽電池モジ
ュール付き構造物において、前記太陽電池モジュールは
前記コンクリート架台面に密着固定され、少なくとも該
太陽電池モジュールの水流れ反対方向側端部、および幅
方向両側端部は該コンクリート架台に対して突出部を形
成していることを特徴とする太陽電池モジュール付き構
造物である。
【0019】本発明の第1の太陽電池モジュール付き構
造物によれば、太陽電池モジュールが少なくとも水流れ
反対方向側端部、および幅方向両側端部がコンクリート
架台から突出部を形成していることにより、太陽電池モ
ジュールがコンクリート表面を流れるアルカリ液の影響
を受け難くなり、長期信頼性が向上する。
【0020】本発明の第1の太陽電池モジュール付き構
造物においては、前記太陽電池モジュールは全ての端部
が前記コンクリート架台に対して突出部を形成している
ことが好ましい。かかる構成によれば、より一層アルカ
リ液の影響を受け難くなり、長期信頼性が向上する。
【0021】また、前記太陽電池モジュールの突出部に
おいて、該太陽電池モジュールと前記コンクリート架台
との間に補強部材を有することが好ましい。かかる構成
によれば、強風による太陽電池モジュールの損傷(折
れ)を抑制できる。
【0022】また、前記コンクリート架台は板状である
ことが好ましい。
【0023】また、前記コンクリート架台面の地面から
の傾斜角度をθ、該コンクリート架台の厚さをT
(m)、前記太陽電池モジュールの水流れ反対方向側の
突出部の幅をL(m)とした場合に、L>T×tan
θ、の関係式が成り立つことが好ましい。かかる構成に
よれば、コンクリート架台の裏面が雨に濡れづらくな
り、架台裏面側に配置されるケーブル、バイパスダイオ
ード等がアルカリ液に接触し難くなり、長期的信頼性が
向上する。
【0024】また、前記太陽電池モジュールは前記コン
クリート架台上に接着により密着固定されていることが
好ましく、この接着は弾性エポキシ接着剤により行われ
ていることが特に好ましい。かかる構成によれば、太陽
電池モジュールとコンクリート架台の熱膨張率の差を接
着層で吸収させることができ、信頼性が向上する。
【0025】また、前記接着は前記太陽電池モジュール
の周囲のみで行われていることが好ましい。かかる構成
によれば、太陽電池モジュールの張替え交換が容易にな
る。
【0026】また、前記太陽電池モジュールの水流れ方
向側の一部が非接着となっていることが好ましい。かか
る構成によれば、太陽電池モジュールと架台間の空気が
呼吸できるので、接着力低下を抑制できる。
【0027】また、前記コンクリート架台面の地面から
の傾斜角度をθ、前記太陽電池モジュールの該コンクリ
ート架台からの突出部の幅をL(m)、該突出部側の接
着幅をd(m)、該突出部の地面からの高さをH
(m)、該太陽電池モジュールと該コンクリート架台面
間の接着力をA(kg/m2)とした場合に、 (1)前記突出部の地面からの高さHが16m以下の時 A>60×H1/2×(9θ/200+0.25)×L/
d (2)前記突出部の地面からの高さHが16mより高い
時 A>120×H1/4×(9θ/200+0.25)×L
/d 以上の関係式が成り立つことが好ましい。かかる構成に
よれば、強風による引き剥がし強度より接着力のほうが
強いので、太陽電池モジュールが剥がれることはない。
【0028】本発明の第2は、少なくともコンクリート
架台と太陽電池モジュールとコンクリート目隠し部材と
からなる太陽電池モジュール付き構造物において、前記
太陽電池モジュールは前記コンクリート架台面に密着固
定され、前記コンクリート目隠し部材が、少なくとも該
太陽電池モジュールの水流れ反対方向側、および幅方向
両側の該コンクリート架台表面を覆っていることを特徴
とする太陽電池モジュール付き構造物である。
【0029】本発明の第3は、少なくともコンクリート
架台と太陽電池モジュールからなる太陽電池モジュール
付き構造物において、前記コンクリート架台は光入射側
に凸部を有し、該凸部に前記太陽電池モジュールが密着
固定されており、該太陽電池モジュールは該凸部に対し
て少なくとも水流れ反対方向側端部、および幅方向両側
端部が突出していることを特徴とする太陽電池モジュー
ル付き構造物である。
【0030】本発明の第2及び第3の太陽電池モジュー
ル付き構造物によれば、太陽電池モジュールがコンクリ
ート表面を流れるアルカリ液の影響を受け難くなり、長
期信頼性が向上する。
【0031】本発明の第2及び第3の太陽電池モジュー
ル付き構造物においては、前記太陽電池モジュールは前
記コンクリート架台上に接着により密着固定されている
ことが好ましく、この接着は弾性エポキシ接着剤により
行われていることが特に好ましい。かかる構成によれ
ば、太陽電池モジュールとコンクリート架台の熱膨張率
の差を接着層で吸収させることができ、信頼性が向上す
る。
【0032】また、前記接着は前記太陽電池モジュール
の周囲のみで行われていることが好ましい。かかる構成
によれば、太陽電池モジュールの張替え交換が容易にな
る。
【0033】また、前記太陽電池モジュールの水流れ方
向側の一部が非接着となっていることが好ましい。かか
る構成によれば、太陽電池モジュールと架台間の空気が
呼吸できるので、接着力低下を抑制できる。
【0034】また、以上説明した本発明の太陽電池モジ
ュール付き構造物においては、前記太陽電池モジュール
は、ステンレス基板上に形成されたアモルファスシリコ
ンからなる光起電力素子を有し、該光起電力素子の受光
面側に樹脂層が設けられていることが好ましく、特に前
記光起電力素子が酸化亜鉛を使用している場合、本発明
による効果、即ちアルカリ液による腐食抑制の効果が大
きくなる。
【0035】本発明の第4は、以上説明した本発明の太
陽電池モジュール付き構造物を使用したことを特徴とす
る太陽光発電システムである。
【0036】さらに本発明の第5は、以上説明した本発
明の太陽電池モジュール付き構造物の設置方法であっ
て、前記太陽電池モジュールの非受光面側の周囲に接着
剤を配置した後、該太陽電池モジュールを前記コンクリ
ート架台面に押圧して密着固定することを特徴とする太
陽電池モジュール付き構造物の設置方法である。
【0037】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態例を説明
するが、本発明はこれらの例に限定されるものではな
い。
【0038】図1は、本発明の太陽電池モジュール付き
構造物の一構成例を模式的に示す斜視図である。図にお
いて、101は太陽電池モジュール、102はコンクリ
ート架台、103は架台傾斜形成部材である。
【0039】図1の太陽電池モジュール付き構造物で
は、太陽電池モジュール101の水流れ反対方向側端部
(上方端部)及び幅方向両側端部がコンクリート架台1
02に対して突出部を形成して配置されている。このた
め、雨が降っても太陽電池モジュール上を流れる雨は太
陽電池モジュールで受けた雨であり、コンクリート表面
を経由していない。したがって、太陽電池モジュールは
アルカリ液と接触しにくくなり、太陽電池モジュールの
長期信頼性を向上せしめることができる。
【0040】図2は、本発明の太陽電池モジュール付き
構造物の別の構成例を模式的に示す斜視図である。図に
おいて、201は太陽電池モジュール、202はコンク
リート架台、203は架台傾斜形成部材である。
【0041】図2の太陽電池モジュール付き構造物で
は、太陽電池モジュール201の全ての端部がコンクリ
ート架台202に対して突出部を形成して配置されてい
る。このため、雨が降っても太陽電池モジュール上を流
れる雨は太陽電池モジュールで受けた雨であり、コンク
リート表面を経由していない。したがって、太陽電池モ
ジュールはアルカリ液と極めて接触し難くなり、太陽電
池モジュールの長期信頼性をより一層確実に向上せしめ
ることができる。
【0042】図3は、本発明の太陽電池モジュール付き
構造物における太陽電池モジュールの水流れ反対方向側
の突出部の好ましい形態を説明するための模式図であ
る。図において、301は太陽電池モジュール、302
はコンクリート架台、303は架台傾斜形成部材、θは
コンクリート架台面の地面からの傾斜角度、Tはコンク
リート架台302の厚さ(m)、Lは太陽電池モジュー
ル301の水流れ反対方向側の突出部の幅(m)であ
る。
【0043】図3に示されるように、L>T×tan
θ、の条件を満足すれば、横殴りの雨でない限り、太陽
電池モジュール301の突出部先端に当らなかった雨が
コンクリート架台302に当たるのを防ぐことができ
る。従って、コンクリート架台302の裏側は雨によっ
て濡れることは殆どないので、コンクリート架台の裏側
に配置する電線、バイパスダイオード、およびそれぞれ
の電気接続部は雨によって濡れることは殆どないため、
アルカリ液のアタックを抑制することができる。
【0044】図4は、本発明の太陽電池モジュール付き
構造物における太陽電池モジュールの突出部廻りの好ま
しい形態を説明するための断面模式図である。図におい
て401は太陽電池モジュール、402はコンクリート
架台、403は架台傾斜形成部材、404は補強部材で
ある。
【0045】図4の太陽電池モジュール付き構造物で
は、太陽電池モジュール401の突出部において、太陽
電池モジュール401とコンクリート架台402との間
に補強部材404を配置している。このように構成する
ことにより、裏面側からの強風に対して強度的に弱い太
陽電池モジュール401の突出部を簡単且つ効果的に補
強することができ、強風により突出部が折れて太陽電池
モジュールが損傷するのを抑制することができる。
【0046】図13は本発明の太陽電池モジュール付き
構造物の別の構成例を模式的に示したものであり、図1
3(a)は全体の斜視図、図13(b)は幅方向突出部
の拡大断面図である。図において、1301は太陽電池
モジュール、1302はコンクリート架台、1303は
架台傾斜形成部材、1304は突部、1305は雨水の
流れる場所である。
【0047】図13の太陽電池モジュール付き構造物で
は、太陽電池モジュール1301のの幅方向突出部の裏
面側に突部1304を形成している。かかる構成によれ
ば、強風時に雨水がコンクリート架台1302に沿って
流れた場合(1305)であっても、このコンクリート
架台1302に沿って流れた雨水が太陽電池モジュール
1301の端部に到達するのを防止することができ、太
陽電池モジュールはアルカリ液のアタックを受け難くな
り、太陽電池モジュールの長期信頼性をより一層確実に
向上せしめることができる。
【0048】図5は、本発明の太陽電池モジュール付き
構造物における太陽電池モジュールのコンクリート架台
への接着固定方法の好ましい形態を説明するための斜視
図である。図において501は太陽電池モジュール、5
02はコンクリート架台、503は架台傾斜形成部材、
504は接着剤、505は非接着部である。
【0049】太陽電池モジュールをコンクリート架台に
接着固定するときには、図5のように太陽電池モジュー
ル501の周囲に接着剤504が配置されていると都合
がよい。理由は、後々に太陽電池モジュールを交換する
場合に、周りからカッターナイフ等を入れて接着部50
4を切断すれば比較的容易に太陽電池モジュール501
を取り外せるからである。また、接着剤として適当な接
着力を有する材料を選択することで、接着部面積は少な
くて済み、そのため接着固定の作業性が良い。また周囲
を全て接着すると、太陽電池モジュールとコンクリート
架台との間に閉じ込められた空気が熱により膨張/収縮
を繰り返すため、接着力に悪影響を及ぼすことが懸念さ
れる。従って上記空気は呼吸できた方がよい。また、こ
の非接着部505が太陽電池モジュールの水流れ方向反
対側、あるいは太陽電池モジュールの幅方向側に設けら
れていると、雨水が太陽電池モジュールとコンクリート
架台との間の空間に入ってしまう恐れがある。従って非
接着部505は太陽電池モジュールの水流れ方向側の一
部にあると都合が良い。
【0050】図6は、本発明の太陽電池モジュール付き
構造物における太陽電池モジュールとコンクリート架台
面間の接着力と風荷重との好ましい関係を説明するため
の模式図であり、図6(a)は水流れ反対側の拡大断面
図、図6(b)は全体斜視図を表す。図において601
は太陽電池モジュール、602はコンクリート架台、6
03は架台傾斜形成部材、604は接着剤である。また
図のLは太陽電池モジュールの突出部の幅(m)、dは
接着部の幅(m)、θはコンクリート架台面の傾斜角
度、Dは太陽電池モジュールの突出部の長さ(m)であ
る。
【0051】一般的に風荷重W(kg/m2)は、太陽
電池モジュールの突出部の地面からの高さH(m)、風
力係数C、地域軽減増加係数Nとすると、 W=60×H1/2×C×N(建設物高さ16m以下の場合) … W=120×H1/4×C×N(建設物高さ16mより高い場合)… 以上のように表される。
【0052】また、接着力A(kg/m2)は、 A×D×d>W×D×L (太陽電池モジュールの突出部長さD≒接着部の長さと
した) すなわち、 A>W×L/d … 以上の関係式が成り立てば、接着力は風荷重よりも強い
ため太陽電池モジュールは剥がれない。
【0053】また風力軽減係数Cは、架台面の傾斜角度
をθとすると、 C=9×θ/200+0.25 … 以上のように表される。
【0054】従って地域軽減係数Nを最悪条件の1とし
て〜を計算すると、 (1)突出部の地面からの高さHが16m以下の時 A>60×H1/2×(9θ/200+0.25)×L/
d (2)前記突出部の地面からの高さHが16mより高い
時 A>120×H1/4×(9θ/200+0.25)×L
/d 以上の関係式が成り立つならば、強風時にも太陽電池モ
ジュールは架台から剥がれることはない。
【0055】図7はコンクリート目隠し部材を使用した
本発明の太陽電池モジュール付き構造物の一構成例を模
式的に表しており、図7(a)は断面図、図7(b)は
全体斜視図である。図において、701は太陽電池モジ
ュール、702はコンクリート架台、703は架台傾斜
形成部材、704はコンクリート目隠し部材である。
【0056】太陽電池モジュールがアルカリ液の影響を
受けないようにするためには、コンクリート表面を経由
しない雨水を太陽電池モジュールが受けるようにすれば
よい。図7のように、コンクリート目隠し部材704を
太陽電池モジュールの水流れ反対方向側端部、そして幅
方向両側端部に配置してコンクリート面を覆うことで、
太陽電池モジュールはコンクリート表面を経由しない雨
水を受けることになりアルカリ液の影響を抑制すること
ができる。
【0057】図14はコンクリート目隠し部材を使用し
た本発明の太陽電池モジュール付き構造物の別の構成例
を模式的に表した断面図である。図において、1401
は太陽電池モジュール、1402はコンクリート架台、
1403は架台傾斜形成部材、1404はコンクリート
目隠し部材である。このようにコンクリート目隠し部材
1404は、コンクリート架台1402に対して突出さ
せずに折り曲げて配置してもかまわない。
【0058】図8は光入射側に凸部を有しているコンク
リート架台を使用した本発明の太陽電池モジュール付き
構造物の一構成例を模式的に表した断面図である。図に
おいて、801は太陽電池モジュール、802はコンク
リート架台、803はコンクリート架台の光入射側に設
けられている凸部、804は架台傾斜形成部材である。
【0059】図8のように、コンクリート架台802の
光入射側の凸部803に対して太陽電池モジュール80
1の水流れ反対方向側端部、そして幅方向側両端部が突
出部を形成するようにして固定することで、太陽電池モ
ジュール801は先の例と同様にアルカリ液の影響を受
け難くすることができる。もちろん、太陽電池モジュー
ル801の周囲全ての端部がコンクリート架台802の
凸部803から突出して固定することで、さらにアルカ
リ液の影響を抑制することができる。
【0060】以下に、本発明の太陽電池モジュール付き
構造物を構成する各部材についてさらに詳しく説明す
る。
【0061】〔太陽電池モジュール〕本発明の太陽電池
モジュール付き構造物は、コンクリート架台面に太陽電
池モジュールを密着固定しており非常に簡単な構造であ
る。そのため長期信頼性を考慮すると太陽電池モジュー
ルは薄くて軽量なタイプが好ましい。太陽電池モジュー
ルは特に限定はしないが、例えばステンレス基板上に形
成されたアモルファスシリコンから構成される光起電力
素子が好適である。この構成であれば、薄型、軽量の太
陽電池モジュールを作製する上で非常に都合がよい。ま
たフレキシブルな構造なため、例えばコンクリート面が
曲面状であっても貼り付け固定できる。
【0062】上記のステンレス基板上に薄膜のアモルフ
ァスシリコンを形成した光起電力素子を使用した太陽電
池モジュールは、例えば以下のようにして作製できる。
【0063】まず光起電力素子の作製について説明す
る。図9は光起電力素子の構成を説明するための概略図
である(図中の符号説明は済み)。洗浄したステンレス
基板901上に、スパッタ法で裏面側の金属電極層(あ
るいは光反射層)902としてAl層とZnO層を順次
形成する。ついで、プラズマCVD法によりa−Siの
半導体光活性層903を形成する。次に、透明導電層9
04として、In23薄膜を抵抗加熱法で蒸着すること
によって形成する。そしてスクリーン印刷などにより銀
ペーストを形成することで集電電極905を形成する。
【0064】次に、以上のようにして作製した光起電力
素子の上から耐候性を持たせるために例えば、アクリル
系の耐候性塗膜(表面樹脂層)を形成する。図10は耐
候性塗膜を説明するための概略図である。図において1
001は耐候性塗膜である。図のように光起電力素子の
受光面側に塗膜を形成することで屋外耐候性を持たせる
ことができる。以上のようにして太陽電池モジュールを
作製できる。
【0065】また、太陽電池モジュールの光起電力素子
を構成している金属電極層あるいは光反射層等に、Zn
O、SiO、SnO2、Al、Zn等を用いた場合、ア
ルカリ液の影響を受けやすい。特にZnOはその影響を
受けやすい。本発明では、アモルファスシリコン太陽電
池について詳細な説明をしているが、もちろん結晶系シ
リコン太陽電池においても、これらの材料を用いて構成
していると、同様にアルカリ液の影響を受けやすいの
で、本発明の構造は有効である。
【0066】〔太陽電池モジュール付き構造物〕本発明
で言う太陽電池モジュール付き構造物とは、太陽電池モ
ジュールと太陽電池モジュールが固定されるコンクリー
ト架台、そして場合によっては架台傾斜形成部材を含ん
でいる一組のユニットのことである。また、前述した補
強部材(図4参照)及びコンクリート目隠し部材(図7
及び図14参照)、さらには配線部材、バイパスダイオ
ード等もこの太陽電池モジュール付き構造物に配置、固
定することができる。
【0067】〔コンクリート架台〕コンクリート架台の
形態は特に限定されず、太陽電池モジュールを固定でき
る面を有するコンクリート製の構造物であればかまわな
い。また、設置現場で型枠を組んで、打設、硬化して作
製してもいいが、現場作業は、季節、天候、養生方法な
どにより硬化条件が変動する場合があるので、予め工場
で作製したものを設置現場に運び入れるほうがよい。一
般的には太陽電池発電システムの発電規模が決まると、
太陽電池モジュール付き構造物のサイズが決まるので、
大量作製する上でもコンクリート架台は工場で予め作製
したほうが都合がよい。その際、設置現場に運び入れる
ためコンクリート架台は板状であればより作業性がよ
く、また運搬効率が高いのでより好ましい。
【0068】また他の形態として、架台傾斜形成部材と
一体になっているもの、建物の陸屋根、すなわち屋上の
コンクリート屋根面に一体的に形成されたものでも使用
できる。
【0069】〔架台傾斜形成部材〕架台傾斜形成部材
は、コンクリート架台の太陽電池モジュールを貼り付け
る面を所望の傾斜面とするために使用する部材のことで
ある。一般的にコンクリート架台は板状のものを使用す
ると都合がいいので、そのコンクリート架台下の地面上
に置き、その上から架台傾斜形成部材にもたれかけるよ
うにコンクリート架台を配置してコンクリート架台面を
傾斜させる。尚、架台傾斜形成部材は、コンクリート架
台と一体に形成されていてもかまわない。
【0070】〔突出部〕突出部とは、太陽電池モジュー
ルがコンクリート架台から突出している部分のことであ
る。この突出部があれば、太陽電池モジュール表面を流
れる雨水はコンクリート表面を経由しないので、太陽電
池モジュールはアルカリ液の影響を受け難くなる。尚、
突出部は太陽電池モジュールやコンクリート目隠し部
材、補強部材のいずれで形成してもかまわない。
【0071】また、前述したように、図3に示される太
陽電池モジュールの水流れ反対方向側の突出部の幅L
(m)については、コンクリート架台面の地面からの傾
斜角度θ、コンクリート架台の厚さT(m)との関係に
おいて、 L>T×tanθ の条件を満足するように設計するのが好ましい。かかる
条件を満足することにより、横殴りの雨でない限り、突
出部先端に当らなかった雨がコンクリート架台に当たる
ことはない。するとコンクリート架台裏面側に雨が流れ
ないので、コンクリート架台の裏側に配置する電線、バ
イパスダイオード、およびそれぞれの電気接続部は雨に
よって濡れることは殆どなく、アルカリ液のアタックを
抑制することができる。
【0072】〔補強部材〕特に本発明で好適に使用する
薄型、軽量の太陽電池モジュールは、強風を受けた場合
に、突出部が折れ曲がって損傷する恐れがあるので、そ
の突出部の損傷を抑制するために補強部材を使用する。
この補強部材に求められる品質としては、機械的強度、
耐候性、耐腐食性、耐アルカリ性、電気絶縁性などが挙
げられる。材料としては例えば硬質樹脂、絶縁コートし
た金属板などを使用できる。
【0073】補強部材は、太陽電池モジュールとコンク
リート架台間に配置することで比較的簡単に固定でき
る。もちろんこれ以外の固定場所であってもかまわな
い。
【0074】〔接着剤〕接着剤は、太陽電池モジュール
をコンクリート架台上へ固定する場合に使用する。求め
られる品質としては、耐候性、耐水性、耐アルカリ性、
耐光性、弾性、電気絶縁性等が挙げられる。材料として
は、アクリル系両面テープ、ブチル系粘着テープ、エポ
キシ系接着剤、シリコン系接着剤等が使用できるが、よ
り好適にはエポキシ系弾性接着剤を使用する。
【0075】接着剤を用いて太陽電池モジュールをコン
クリート架台上へ固定する場合には、前述したように、
図5に示される太陽電池モジュール501の周囲に接着
剤504を配置するのが好ましい。これにより、太陽電
池モジュールの交換を容易に行うことができると共に、
接着剤として適当な接着力を有する材料を選択すること
で、接着部面積を必要最低限にでき、接着固定の作業性
が向上する。
【0076】また、前述したように、図5に示される太
陽電池モジュール501の水流れ方向側の一部に非接着
部505を設けることも好ましい。これにより、太陽電
池モジュールとコンクリート架台との間の空気が呼吸で
き、この空気の熱による膨張/収縮により接着力に悪影
響を及ぼすことを効果的に防ぐことができると共に、雨
水が太陽電池モジュールとコンクリート架台との間の空
間に入るのを防止することもできる。
【0077】〔コンクリート目隠し部材〕コンクリート
目隠し部材は、太陽電池モジュールをコンクリート架台
から突出して配置固定できない場合に、コンクリート面
を覆う部材である。求められる品質としては、機械的強
度、耐候性、耐腐食性、耐アルカリ性、電気絶縁性など
が挙げられる。材料としては例えば硬質でかつ耐候性の
ある樹脂、絶縁コートした金属板などを使用できる。
【0078】このコンクリート目隠し部材は、太陽電池
モジュールとコンクリート架台間に配置することで比較
的簡単に固定できる。もちろんこれ以外の固定場所であ
ってもかまわない。
【0079】
【実施例】以下、実施例に基づき本発明を詳細に説明す
る。
【0080】(実施例1)本実施例は、図1に示したよ
うな本発明の太陽電池モジュール付き構造物の作製した
例を説明する。
【0081】先ず、太陽電池モジュールに用いる薄膜半
導体(a−Si)で構成された光起電力素子を作製し
た。この作製手順を図9を用いて説明する。
【0082】洗浄した厚さ125μmのステンレス基板
901上に、スパッタ法で裏面金属電極層902として
Al層(膜厚500nm)とZnO層(膜厚500n
m)を順次形成した。次に、プラズマCVD法により、
SiH4とPH3とH2の混合ガスからn型a−Si層
を、SiH4とH2の混合ガスからi型a−Si層を、S
iH4とBF3とH2の混合ガスからp型微結晶μc−S
i層を形成し、n層膜厚15nm/i層膜厚400nm
/p層膜厚10nm/n層膜厚10nm/i層膜厚80
nm/p層膜厚10nmの層構成のタンデム型a−Si
系光電変換半導体層903を形成した。次に、透明導電
層904として、In23薄膜(膜厚70nm)を、O
2雰囲気下でInを抵抗加熱法で蒸着することによって
形成した。さらに集電電極905を銀ペーストを使用し
てスクリーン印刷、そしてオーブンで高温処理して形成
した。
【0083】以上のようにして作製した光起電力素子の
受光面側に、図10に示すように耐候性塗膜1001を
形成した。この塗膜としてはアクリル系塗料を使用し、
エアレススプレー法により塗布し、オーブンでキュアー
して120μm厚の塗膜を形成した。なお、この太陽電
池モジュールは外寸法は240mm×360mmの大き
さとした。
【0084】次に、コンクリート架台102を作製し
た。コンクリート架台は外寸法は高さ190mm×長さ
340mm×厚さ100mmとした。尚、コンクリート
架台の板厚中央部には鉄メッシュ部材(線径φ3mm×
50mm□)を配置して作製した。材料は一般的なポル
トランドセメントを使用して作製した。
【0085】架台傾斜形成部材103は汎用の建設用レ
ンガを使用した。寸法は高さ100mm×長さ210m
m×厚さ60mmとした。
【0086】次に上記の材料を使用して以下のように太
陽電池モジュール付き構造物を作製した。
【0087】まず、地面に架台傾斜形成部材103を配
置した。次にコンクリート架台102を、架台傾斜形成
部材103上にもたれ掛けるように配置した。なおコン
クリート架台102の傾斜面の角度は30度とした。
【0088】その後、太陽電池モジュール101をコン
クリート架台面に貼り付けた。この時、太陽電池モジュ
ール裏側に水流れ方向側の一部に非接着部を形成するよ
うに周囲に接着剤を塗布してコンクリート架台面に貼り
付けた。接着剤はエポキシ弾性接着剤(セメダイン製、
PM165)を使用した。また、接着時は太陽電池モジ
ュールの周囲を押すようにしておこなった。この時、接
着剤はその接着幅が約20mmになるようにした。また
下側(水流れ方向)の太陽電池モジュールはその端部が
コンクリート架台端部から10mm内側になるように配
置し、そしてコンクリート架台の片側から太陽電池モジ
ュールがはみ出す長さはコンクリート架台幅方向端部か
ら10mmになるようにして固定した。
【0089】上記のように作製することで、太陽電池モ
ジュール101はコンクリート架台102に対して、そ
の幅方向両端部、そして水流れ反対側端部が突出部を形
成する。また上記の寸法で作製すると、太陽電池モジュ
ールの水流れ反対方向側の突出部は60mm突出するこ
とになる。
【0090】太陽電池モジュールとコンクリート架台面
間の接着力A(kg/m2)については、コンクリート
架台面の傾斜角度θ、太陽電池モジュールの突出部の幅
L(m)、接着部の幅d(m)、突出部の地面からの高
さH(m)としたときに、突出部の地面からの高さHが
16m以下の時 A>60×H1/2×(9θ/200+0.25)×L/d … の関係式が成り立てば、強風により太陽電池モジュール
が剥がれることはない。本実施例ではθ=30度、L=
0.06m、d=0.02m、H=1mなので上記関係
式を計算すると A>288(kg/m2) となる。接着剤として使用しているエポキシ弾性接着剤
(セメダイン製、PM165)では、コンクリート/太
陽電池モジュールの裏面側(ステンレス基板)との間の
接着力が399〜798(kg/m2)であるため上記
関係式を充たしている。
【0091】最後に配線作業を行った。コンクリート架
台上の太陽電池モジュール同士を表面電気接続(不図
示)し、その後配線材を裏側に回して裏側で固定し、隣
の太陽電池モジュール付き構造物と電気接続(不図示)
して配線を行った。
【0092】以上のように作製された本実施例の太陽電
池モジュール付き構造物によれば、以下の効果が期待で
きる。
【0093】太陽電池モジュールの水流れ反対方向端部
及び幅方向両側端部がコンクリート架台に対して突出部
を形成していることにより、太陽電池モジュールがアル
カリ液の影響を受け難くなるので長期信頼性が向上す
る。
【0094】コンクリート架台面の傾斜角度θ、コンク
リート架台の厚さT(m)、太陽電池モジュールの架台
からの突出部の幅L(m)とした場合に、 L>T×tanθ の関係式が成り立つのでコンクリート架台の裏面が雨で
濡れないため、架台裏面側に配置するケーブル、バイパ
スダイオードがアルカリ液に接触し難くなるので長期的
信頼性が向上する。
【0095】接着は太陽電池モジュールの周囲にのみ設
けているので、太陽電池モジュールの張替え交換が容易
になる。また、太陽電池モジュールの水流れ方向側の一
部を非接着とすることで、太陽電池モジュールと架台間
の空気が呼吸できるので、接着力低下を抑制できる。
【0096】前述の通り、太陽電池モジュールとコンク
リート架台面間の接着力が、設置条件下で想定される風
荷重よりも充分大きいため、風に太陽電池モジュールは
剥がれることはない。
【0097】(実施例2)実施例1において、太陽電池
モジュールの突出部裏側に補強部材を配置した以外は実
施例1と同様にして図4に示したような太陽電池モジュ
ール付き構造物を作製した。
【0098】補強部材404としてガルバリウム鋼板
(日新製鋼製、ガルバスター、厚さ0.4mm)を12
0mm幅に切断して使用した。太陽電池モジュールを貼
り付ける前に予め、コンクリート架台に対して幅方向は
それぞれ10mmずつ、水流れ反対方向は60mmはみ
出るようにして固定しておいた。接着材としてエポキシ
弾性接着剤(セメダイン製、PM165)を使用した。
この補強部材(ガルバリウム鋼板)と太陽電池モジュー
ルのステンレス基板との接着力は、A>452(kg/
2)となり実施例1の関係式を充たす。従って強風
を受けても補強部材がコンクリート架台から剥がれるこ
ともない。
【0099】以上のように、裏面側からの強風に対して
強度的に弱い太陽電池モジュールの突出部下に、太陽電
池モジュールとコンクリート架台の間に補強部材を配置
することで、強風により突出している部分の太陽電池モ
ジュールが折れて損傷するのを抑制することができる。
【0100】(実施例3)実施例1において、太陽電池
モジュールの全ての端部がコンクリート架台から突出し
ている以外は実施例1と同様にして図2に示したような
太陽電池モジュール付き構造物を作製した。
【0101】本実施例では、コンクリート架台の外寸法
を高さ160mm×長さ340mm×厚さ100mmと
して作製した。そして太陽電池モジュールを接着固定す
る時に、水流れ方向端部がコンクリート架台から10m
m突出させた。それ以外は実施例1と同じようにして作
製した。
【0102】以上のように、太陽電池モジュールの全て
の端部がコンクリート架台から突出しているようにして
配置することで太陽電池モジュールはアルカリ液の影響
を受け難くなるので長期信頼性が向上する。
【0103】(実施例4)実施例1において、太陽電池
モジュールが突出部を形成する代わりにコンクリート目
隠し部材を使用した以外は実施例1と同様にして図7に
示したような太陽電池モジュール付き構造物を作製し
た。
【0104】本実施例では、コンクリートの架台703
の外寸法を高さ240mm×長さ360mm×厚さ10
0mmとして作製した。そしてコンクリート目隠し部材
704として100mm幅のガルバリウム鋼板(日新製
鋼製、ガルバスター、0.4mm厚さ)を使用した。コ
ンクリート目隠し部材704は太陽電池モジュールをコ
ンクリート架台702に固定する前に予め接着固定して
おいた。この時、コンクリート架台の幅方向は10mm
ずつ、そして水流れ反対方向は60mmがコンクリート
架台から突出するようにして固定した。その後、太陽電
池モジュール701を、コンクリート目隠し部材端部の
内側に配置するようにして接着した。また接着剤はエポ
キシ弾性接着剤(セメダイン製、PM165)を使用し
た。
【0105】このように、太陽電池モジュールがアルカ
リ液の影響を受けないようにするために、コンクリート
目隠し部材を適切に配置することで、太陽電池モジュー
ルの長期信頼性を向上することができる。
【0106】(実施例5)実施例1において、光入射側
に凸部を有しているコンクリート架台を使用した以外は
実施例1と同様にして図8に示したような太陽電池モジ
ュール付き構造物を作製した。
【0107】本実施例にて使用したコンクリート架台
は、非凸部802が高さ240mm×長さ360mm×
厚さ50mm、凸部803が高さ220mm×長さ34
0mm×厚さ50mmで、非凸部802の縦横中央部に
凸部803が配置するものとした。
【0108】太陽電池モジュール801は、コンクリー
ト架台幅方向の両端部、水流れ方向、及び水流れ反対側
の端部が、それぞれ10mmずつ突出するようにして接
着固定した。
【0109】このように、コンクリート架台の光入射側
の凸部に対して太陽電池モジュールが突出部を形成する
ようにして配置することでアルカリ液の影響を受け難く
することができる。
【0110】(実施例6)実施例1において、コンクリ
ート架台と架台傾斜形成部材とが一体になった架台を使
用した以外は実施例1と同様にして図11に示したよう
な太陽電池モジュール付き構造物を作製した。
【0111】本実施例にて使用したコンクリート架台1
101は、太陽電池モジュール貼り付け面が高さ220
mm×長さ340mmで、傾斜角度が30度になるよう
に作製した。太陽電池モジュール1102は、コンクリ
ート架台幅方向の両端部、そ水流れ方向、及び水流れ方
向反対側の端部が、それぞれ10mmずつ突出するよう
にして接着固定した。
【0112】この太陽電池モジュール付き構造物は整地
した地面上、あるいはビル屋上の陸屋根などに配置する
ことができる。
【0113】このように、架台傾斜形成部材とコンクリ
ート架台とが一体になった架台を使用した場合でも、太
陽電池モジュールに突出部を設けることでアルカリ液の
影響を受け難くすることができる。
【0114】(実施例7)本実施例は、実施例1の太陽
電池モジュール付き構造物を使用して系統連携システム
(太陽光発電システム)を構築した例である。
【0115】図12は本実施例の太陽光発電システムを
説明するための概略図であり、図12(a)は太陽電池
モジュール付き構造物の概略図、図12(b)は太陽光
発電システムの概略模式図である。図において、120
1は太陽電池モジュール、1202は配線、1203は
接続箱、1204はインバーター、1205は配電盤、
1206は積算電力計、1207は系統電力回路、12
08は建屋内の電気機器である。
【0116】図のように配線することで本発明の太陽電
池モジュール付き構造物を使用した太陽光発電システム
を構築することができる。かかる太陽光発電システムに
おいては、まず太陽電池モジュ−ル1201で発生した
電力は接続箱1203にまとめられ、インバーター12
04によって直交流変換し、配電盤1205を介して建
屋内の電気機器1208に送られる。ここで発電量が多
く余った電力があれば、系統電力回路1207に送電し
電力会社に電力を買ってもらうことができる。逆に発電
量が少ない、あるいは建屋内の電気機器1208の消費
電力が多い場合は、不足分を系統電力回路1207から
補って電力会社から購入することができる。
【0117】以上のようにして、本発明の太陽電池モジ
ュール付き構造物を使用した太陽光発電システムを構築
することができる。
【0118】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の太陽電池
モジュール付き構造物によれば、強風に対する太陽電池
モジュールの固定構造を簡略化できると共に、コンクリ
ート表面を流れるアルカリ液による太陽電池モジュール
の劣化を防止でき、太陽電池モジュールの長期信頼性が
向上する。
【0119】また、太陽電池モジュールの全ての端部が
コンクリート架台に対して突出部を形成してものにあっ
ては、より一層アルカリ液の影響を受け難くなり、さら
なる長期信頼性の向上が見込まれる。
【0120】また、太陽電池モジュールの突出部におい
て、太陽電池モジュールとコンクリート架台との間に補
強部材を設けたものにあっては、強風による太陽電池モ
ジュールの損傷(折れ)を効果的に抑制できる。
【0121】また、コンクリート架台面の地面からの傾
斜角度をθ、コンクリート架台の厚さをT(m)、太陽
電池モジュールの水流れ反対方向側の突出部の幅をL
(m)とした場合に、L>T×tanθ、の関係式が成
り立つように構成したものにあっては、架台裏面側に配
置されるケーブル、バイパスダイオード等がアルカリ液
に接触し難くなり、さらなる長期的信頼性の向上が見込
まれる。
【0122】また、太陽電池モジュールがコンクリート
架台上に接着により密着固定されているもの、特に弾性
エポキシ接着剤により密着固定されているものにあって
は、太陽電池モジュールとコンクリート架台の熱膨張率
の差を接着層で吸収させることができ、さらなる長期的
信頼性の向上が見込まれる。
【0123】また、太陽電池モジュールの周囲のみが接
着により密着固定されているものにあっては、太陽電池
モジュールの張替え交換が容易になる。
【0124】また、太陽電池モジュールの水流れ方向側
の一部が非接着となっているものにあっては、太陽電池
モジュールと架台間の空気が呼吸できるので、接着力低
下を抑制でき、さらなる長期的信頼性の向上が見込まれ
る。
【0125】また、コンクリート架台面の地面からの傾
斜角度をθ、太陽電池モジュールのコンクリート架台か
らの突出部の幅をL(m)、突出部側の接着幅をd
(m)、突出部の地面からの高さをH(m)、太陽電池
モジュールとコンクリート架台面間の接着力をA(kg
/m2)とした場合に、 (1)前記突出部の地面からの高さHが16m以下の時 A>60×H1/2×(9θ/200+0.25)×L/
d (2)前記突出部の地面からの高さHが16mより高い
時 A>120×H1/4×(9θ/200+0.25)×L
/d 以上の関係式が成り立つように構成されたものにあって
は、強風による引き剥がし強度より接着力のほうが強い
ので、太陽電池モジュールが剥がれることはなく、さら
なる長期的信頼性の向上が見込まれる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の太陽電池モジュール付き構
造物を説明するための概略図である。
【図2】本発明の実施例3の太陽電池モジュール付き構
造物を説明するための概略図である。
【図3】太陽電池モジュールの水流れ反対方向側の突出
部幅を説明するための概略図である。
【図4】太陽電池モジュールの突出部に配置する補強部
材を説明するための概略図である。
【図5】太陽電池モジュールをコンクリート架台へ固定
する接着方法について説明するための概略図である。
【図6】風荷重と接着力との関係を説明するための概略
図であり、(a)は水流れ反対側の拡大断面図、(b)
は全体図を表す。
【図7】本発明の実施例4のコンクリート目隠し部材を
使用した太陽電池モジュール付き構造物の概略図であ
る。
【図8】本発明の実施例5の光入射側に凸部を有してい
るコンクリート架台を使用した太陽電池モジュール付き
構造物の概略図である。
【図9】本発明で使用する光起電力素子の一構成例を説
明するため概略図である。
【図10】光起電力素子の耐候性塗膜を説明するための
概略図である。
【図11】本発明の実施例6のコンクリート架台と架台
傾斜形成部材とが一体になった架台を使用した太陽電池
モジュール付き構造物の概略図である。
【図12】本発明の実施例7の太陽電池モジュール付き
構造物による太陽光発電システムを説明するための概略
図である。
【図13】太陽電池モジュールの幅方向の突出部に形成
した突部を説明するための概略図であり、(a)は全体
の斜視図、(b)は幅方向突出部の拡大断面図である。
【図14】本発明のコンクリート目隠し部材を使用した
太陽電池モジュール付き構造物の概略図である。
【図15】従来の太陽電池モジュール用の設置固定部材
を使用した太陽電池モジュール付き構造物を表す概略図
である。
【図16】従来例の太陽電池パネルが一体になったコン
クリート部材の概略図である。
【符号の説明】
101、201、301、401、501、601、7
01、801、1102、1201、1301、140
1、1501、1601 太陽電池モジュール 102、202、302、402、502、602、7
02、802、1101、1302、1402、150
2、1602 コンクリート架台 103、203、303、403、503、603、7
03、804、1303、1503 架台傾斜形成部材 404 補強部材 504、604 接着剤 505 非接着部 704、1404 コンクリート目隠し部材 803 凸部 901 ステンレス基板 902 金属電極層 903 半導体光活性層 904 透明導電層 905 集電電極 1001 耐候性塗膜 1202 配線 1203 接続箱 1204 インバーター 1205 配電盤 1206 積算電力計 1207 系統電力回路 1208 電気機器 1304 突部 1305、1604 雨 1504 設置固定部材 1603 アンカー部材 1605 太陽電池モジュールとコンクリート材との接
合部
フロントページの続き (72)発明者 三村 敏彦 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 松下 正明 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 向井 隆昭 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 牧田 英久 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 2E108 KK01 KK10 LL01 NN07 5F051 BA18 JA09

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくともコンクリート架台と太陽電池
    モジュールからなる太陽電池モジュール付き構造物にお
    いて、 前記太陽電池モジュールは前記コンクリート架台面に密
    着固定され、少なくとも該太陽電池モジュールの水流れ
    反対方向側端部、および幅方向両側端部は該コンクリー
    ト架台に対して突出部を形成していることを特徴とする
    太陽電池モジュール付き構造物。
  2. 【請求項2】 前記太陽電池モジュールは全ての端部が
    前記コンクリート架台に対して突出部を形成しているこ
    とを特徴とする請求項1に記載の太陽電池モジュール付
    き構造物。
  3. 【請求項3】 前記太陽電池モジュールの突出部におい
    て、該太陽電池モジュールと前記コンクリート架台との
    間に補強部材を有することを特徴とする請求項1又は2
    に記載の太陽電池モジュール付き構造物。
  4. 【請求項4】 前記コンクリート架台は板状であること
    を特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の太陽電
    池モジュール付き構造物。
  5. 【請求項5】 前記コンクリート架台面の地面からの傾
    斜角度をθ、該コンクリート架台の厚さをT(m)、前
    記太陽電池モジュールの水流れ反対方向側の突出部の幅
    をL(m)とした場合に、 L>T×tanθ の関係式が成り立つことを特徴とする請求項1乃至4の
    いずれかに記載の太陽電池モジュール付き構造物。
  6. 【請求項6】 前記太陽電池モジュールは前記コンクリ
    ート架台上に接着により密着固定されていることを特徴
    とする請求項1乃至5のいずれかに記載の太陽電池モジ
    ュール付き構造物。
  7. 【請求項7】 前記接着は弾性エポキシ接着剤により行
    われていることを特徴とする請求項6に記載の太陽電池
    モジュール付き構造物。
  8. 【請求項8】 前記接着は前記太陽電池モジュールの周
    囲のみで行われていることを特徴とする請求項6又は7
    に記載の太陽電池モジュール付き構造物。
  9. 【請求項9】 前記太陽電池モジュールの水流れ方向側
    の一部が非接着となっていることを特徴とする請求項6
    乃至8のいずれかに記載の太陽電池モジュール付き構造
    物。
  10. 【請求項10】 前記コンクリート架台面の地面からの
    傾斜角度をθ、前記太陽電池モジュールの該コンクリー
    ト架台からの突出部の幅をL(m)、該突出部側の接着
    幅をd(m)、該突出部の地面からの高さをH(m)、
    該太陽電池モジュールと該コンクリート架台面間の接着
    力をA(kg/m2)とした場合に、 (1)前記突出部の地面からの高さHが16m以下の時 A>60×H1/2×(9θ/200+0.25)×L/
    d (2)前記突出部の地面からの高さHが16mより高い
    時 A>120×H1/4×(9θ/200+0.25)×L
    /d 以上の関係式が成り立つことを特徴とする請求項6乃至
    9のいずれかに記載の太陽電池モジュール付き構造物。
  11. 【請求項11】 少なくともコンクリート架台と太陽電
    池モジュールとコンクリート目隠し部材とからなる太陽
    電池モジュール付き構造物において、 前記太陽電池モジュールは前記コンクリート架台面に密
    着固定され、前記コンクリート目隠し部材が、少なくと
    も該太陽電池モジュールの水流れ反対方向側、および幅
    方向両側の該コンクリート架台表面を覆っていることを
    特徴とする太陽電池モジュール付き構造物。
  12. 【請求項12】 少なくともコンクリート架台と太陽電
    池モジュールからなる太陽電池モジュール付き構造物に
    おいて、 前記コンクリート架台は光入射側に凸部を有し、該凸部
    に前記太陽電池モジュールが密着固定されており、該太
    陽電池モジュールは該凸部に対して少なくとも水流れ反
    対方向側端部、および幅方向両側端部が突出しているこ
    とを特徴とする太陽電池モジュール付き構造物。
  13. 【請求項13】 前記太陽電池モジュールは全ての端部
    が前記凸部より突出していることを特徴とする請求項1
    2に記載の太陽電池モジュール付き構造物。
  14. 【請求項14】 前記太陽電池モジュールは接着により
    密着固定されていることを特徴とする請求項11乃至1
    3のいずれかに記載の太陽電池モジュール付き構造物。
  15. 【請求項15】 前記接着は弾性エポキシ接着剤により
    行われていることを特徴とする請求項14に記載の太陽
    電池モジュール付き構造物。
  16. 【請求項16】 前記接着は前記太陽電池モジュールの
    周囲のみで行われていることを特徴とする請求項14又
    は15に記載の太陽電池モジュール付き構造物。
  17. 【請求項17】 前記太陽電池モジュールの水流れ方向
    側の一部が非接着となっていることを特徴とする請求項
    14乃至16のいずれかに記載の太陽電池モジュール付
    き構造物。
  18. 【請求項18】 前記太陽電池モジュールは、ステンレ
    ス基板上に形成されたアモルファスシリコンからなる光
    起電力素子を有し、該光起電力素子の受光面側に樹脂層
    が設けられていることを特徴とする請求項1乃至17の
    いずれかに記載の太陽電池モジュール付き構造物。
  19. 【請求項19】 前記光起電力素子は、酸化亜鉛を使用
    していることを特徴とする請求項18に記載の太陽電池
    モジュール付き構造物。
  20. 【請求項20】 請求項1乃至19のいずれかに記載の
    太陽電池モジュール付き構造物を使用したことを特徴と
    する太陽光発電システム。
  21. 【請求項21】 請求項1乃至19のいずれかに記載の
    太陽電池モジュール付き構造物の設置方法であって、 前記太陽電池モジュールの非受光面側の周囲に接着剤を
    配置した後、該太陽電池モジュールを前記コンクリート
    架台面に押圧して密着固定することを特徴とする太陽電
    池モジュール付き構造物の設置方法。
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