JP2002368228A - 液晶表示装置とその駆動方法 - Google Patents

液晶表示装置とその駆動方法

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JP2002368228A
JP2002368228A JP2001178111A JP2001178111A JP2002368228A JP 2002368228 A JP2002368228 A JP 2002368228A JP 2001178111 A JP2001178111 A JP 2001178111A JP 2001178111 A JP2001178111 A JP 2001178111A JP 2002368228 A JP2002368228 A JP 2002368228A
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semiconductor layer
gate electrode
drain
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JP2001178111A
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Kiyohiro Kawasaki
清弘 川崎
Katsumi Adachi
克己 足達
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ゲート・ドレイン間の寄生容量のばらつきに
よる表示斑、フリッカ発生。 【解決手段】 ドレイン電極をゲート電極上にのみ配置
し、厚い絶縁層を介してドレイン電極に絵素電極を接続
することでゲート・ドレイン間の寄生容量を一定の値に
保つことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は画像表示機能を有す
る表示装置、とりわけ大面積・高精細のアクティブ型の
液晶表示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年の微細加工技術、液晶材料技術およ
び高密度実装技術等の進歩により、5〜50cm対角の液
晶パネルでテレビジョン画像や各種の画像表示機器が商
用ベースで大量に提供されている。また、液晶パネルを
構成する2枚のガラス基板の一方にRGBの着色層を形
成しておくことによりカラー表示も容易に実現してい
る。特にスイッチング素子を絵素毎に内蔵させた、いわ
ゆるアクティブ型の液晶パネルではクロストークも少な
くかつ高速応答で高いコントラスト比を有する画像が保
証されている。
【0003】これらの液晶画像表示装置(液晶パネル)
は走査線としては200〜1200本、信号線としては200〜16
00本程度のマトリクス編成が一般的であるが、最近は表
示容量の増大に対応すべく大画面化と高精細化とが同時
に進行している。
【0004】図11は液晶パネルへの実装状態を示し、
液晶パネル1を構成する一方の透明性絶縁基板、例えば
ガラス基板2上に形成された走査線の電極端子6群に駆
動信号を供給する半導体集積回路チップ3を導電性の接
着剤を用いて接続するCOG(Chip-On-Glass)方式
や、例えばポリイミド系樹脂薄膜をベースとし、金また
は半田鍍金された銅箔の端子(図示せず)を有するTC
Pフィルム4を信号線の電極端子5群に導電性媒体を含
む適当な接着剤で圧接して固定するTCP(Tape-Carri
er-Package)方式などの実装手段によって電気信号が画
像表示部に供給される。ここでは便宜上二つの実装方式
を同時に図示しているが実際には何れかの方式が適宜選
択される。
【0005】7,8は液晶パネル1のほぼ中央部に位置
する画像表示部と信号線および走査線の電極端子5,6
との間を接続する配線路で、必ずしも電極端子群5,6
と同一の導電材で構成される必要はない。9は全ての液
晶セルに共通する透明導電性の対向電極を対向面上に有
するもう1枚の透明性絶縁基板である対向ガラス基板ま
たはカラーフィルタである。
【0006】図12はスイッチング素子として絶縁ゲー
ト型トランジスタ10を絵素毎に配置したアクティブ型
液晶パネルの等価回路図を示し、11(図11では8)
は走査線、12(図11では7)は信号線、13は液晶
セルであって、液晶セル13は電気的には容量素子とし
て扱われる。実線で描かれた素子類は液晶パネルを構成
する一方のガラス基板2上に形成され、点線で描かれた
全ての液晶セル13に共通な対向電極14はもう一方の
ガラス基板9上に形成されている。絶縁ゲート型トラン
ジスタ10のOFF抵抗あるいは液晶セル13の抵抗が低
い場合や表示画像の階調性を重視する場合には、負荷と
しての液晶セル13の時定数を大きくするための補助の
蓄積容量15を液晶セル13に並列に加える等の回路的
工夫が加味される。なお16は蓄積容量15の共通母線
(蓄積容量線または共通容量線)である。
【0007】図13は液晶パネルの画像表示部の要部断
面図を示し、液晶パネル1を構成する2枚のガラス基板
2,9は樹脂性のファイバやビーズあるいは柱状スペー
サ等のスペーサ材(図示せず)によって数μm程度の所
定の距離を隔てて形成され、その間隙(ギャップ)はガ
ラス基板9の周縁部において有機性樹脂よりなるシール
材と封口材(何れも図示せず)とで封止された閉空間に
なっており、この閉空間に液晶17が充填されている。
【0008】カラー表示を実現する場合には、ガラス基
板9の閉空間側に着色層18と称する染料または顔料の
何れか一方もしくは両方を含む厚さ1〜2μm程度の有
機薄膜が被着されて色表示機能が与えられるので、その
場合にはガラス基板9は別名カラーフィルタ(Color F
ilter 略語はCF)と呼称される。そして液晶材料1
7の性質によってはガラス基板9の上面またはガラス基
板2の下面の何れかもしくは両面上に偏光板19が貼付
され、液晶パネル1は電気光学素子として機能する。現
在、市販されている大部分の液晶パネルでは液晶材料に
TN(ツイスト・ネマチック)系の物を用いており、偏
光板19は通常2枚必要である。図示はしないが、透過
型液晶パネルでは光源として裏面光源が配置され、下方
より白色光が照射される。
【0009】液晶17に接して2枚のガラス基板2,9
上に形成された例えば厚さ0.1μm程度のポリイミド系樹
脂薄膜20は液晶分子を決められた方向に配向させるた
めの配向膜である。21は絶縁ゲート型トランジスタ1
0のドレインと透明導電性の絵素電極22とを接続する
ドレイン配線(電極)であり、信号線(ソース線)12
と同時に形成されることが多い。信号線12とドレイン
配線21との間に位置するのは半導体層23であり詳細
は後述する。カラーフィルタ9上で隣り合った着色層1
8の境界に形成された厚さ0.1μm程度のCr薄膜層24
は半導体層23と走査線11及び信号線12に外部光が
入射するのを防止するための光遮蔽で、いわゆるブラッ
クマトリクス(Black Matrix 略語はBM)として定
着化した技術である。
【0010】ここでスイッチング素子として絶縁ゲート
型トランジスタの構造と製造方法に関して説明する。絶
縁ゲート型トランジスタには2種類のものが現在多用さ
れており、そのうちの一つを従来例(エッチ・ストップ
型と呼称される)として紹介する。図14は従来の液晶
パネルを構成するアクティブ基板(表示装置用半導体装
置)の単位絵素の平面図であり、同図のA−A’線上の
断面図を図15に示し、その製造工程を以下に簡単に説
明する。なお、前段の走査線11に形成された突起部5
0と絵素電極22とがゲート絶縁層を介して重なってい
る領域51(右下がり斜線部)が蓄積容量15を形成し
ているが、ここではその詳細な説明は省略する。
【0011】先ず、図15(a)に示したように耐熱性
と耐薬品性と透明性が高い絶縁性基板として厚さ0.5〜
1.1mm程度のガラス基板2、例えばコーニング社製の商
品名1737の一主面上にSPT(スパッタ)等の真空
製膜装置を用いて膜厚0.1〜0.3μm程度の第1の金属層
として例えばCr,Ta,Mo等あるいはそれらの合金
やシリサイドを被着して微細加工技術により絶縁ゲート
型トランジスタのゲート電極も兼ねる走査線11を選択
的に形成する。走査線の材質は耐熱性と耐薬品性と耐弗
酸性と導電性とを総合的に勘案して選択すると良い。
【0012】液晶パネルの大画面化に対応して走査線の
抵抗値を下げるためには走査線の材料としてAL(アル
ミニウム)を用いるのが合理的であるが、ALは単体で
は耐熱性が低いので上記した耐熱金属であるCr,T
a,Moまたはそれらのシリサイドと積層化したり、あ
るいはALの表面に陽極酸化で酸化層(AL2O3)を付加
することも現在では一般的な技術である。すなわち、走
査線11は1層以上の金属層で構成される。
【0013】次に、図15(b)に示したようにガラス
基板2の全面にPCVD(プラズマ・シーブイディ)装
置を用いてゲート絶縁層となる第1のSiNx(シリコン窒
化)層、絶縁ゲート型トランジスタのチャネルとなる不
純物をほとんど含まない第1の非晶質シリコン(a-Si)
層、及びチャネルを保護する絶縁層となる第2のSiNx層
と3種類の薄膜層を、例えば0.3-0.05-0.1μm程度の膜
厚で順次被着して30,31,32とする。
【0014】続いて、微細加工技術によりゲート電極1
1上の第2のSiNx層をゲート電極11よりも幅細く選択
的に残して32’として第1の非晶質シリコン層31を
露出し、同じくPCVD装置を用いて全面に不純物とし
て例えば燐を含む第2の非晶質シリコン層33を例えば
0.05μm程度の膜厚で被着した後、図15(c)に示し
たようにゲート電極11の近傍上にのみ第1と第2の非
晶質シリコン層31,33を島状31’,33’に残し
てゲート絶縁層30を露出する。
【0015】引き続き、図15(d)に示したようにS
PT等の真空製膜装置を用いて膜厚0.1〜0.2μm程度の
透明導電層として例えばITO(Indium-Tin-Oxide)を
被着し、微細加工技術により絵素電極22をゲート絶縁
層30上に選択的に形成する。
【0016】さらに、図15(e)に示したように走査
線11への電気的接続に必要な画像表示部の周辺部での
走査線11上のゲート絶縁層30への選択的開口部63
形成を行った後、図15(f)に示したようにSPT等
の真空製膜装置を用いて膜厚0.1μm程度の耐熱金属層と
して例えばTi,Cr,Mo等の耐熱金属薄膜層34
を、低抵抗配線層として膜厚0.3μm程度のAL薄膜層3
5を順次被着し、微細加工技術により耐熱金属層34’
と低抵抗配線層35’との積層よりなり絵素電極22を
含んで絶縁ゲート型トランジスタのドレイン配線21と
信号線も兼ねるソース配線12とを選択的に形成する。
この選択的パターン形成に用いられる感光性樹脂パター
ンをマスクとしてソース・ドレイン配線間の第2の非晶
質シリコン層33’を除去して第2のSiNx層32’を露
出するとともに、その他の領域では第1の非晶質シリコ
ン層31’をも除去してゲート絶縁層30を露出する。
この工程はチャネルの保護層である第2のSiNx層32’
が存在して第2の非晶質シリコン層33’の食刻が自動
的に終了することからエッチ・ストップと呼称される所
以である。なお、画像表示部の周辺部で走査線11上の
開口部63を含んで信号線12と同時に走査線側の電極
端子6、または走査線11と電極端子6とを接続する配
線路8を形成することも一般的なパターン設計である。
【0017】絶縁ゲート型トランジスタがオフセット構
造とならぬようソース・ドレイン配線12,21はゲー
ト電極11と一部平面的に重なって(数μm)形成され
る。この重なりは寄生容量として電気的に作用するので
小さいほど良いが、露光機の合わせ精度とフォトマスク
の精度とガラス基板の膨張係数及び露光時のガラス基板
温度で決定され、実用的な数値は精々2μm程度であ
る。
【0018】最後に、ガラス基板2の全面に透明性の絶
縁層として、ゲート絶縁層30と同様にPCVD装置を
用いて0.3〜0.7μm程度の膜厚のSiNx層を被着してパシ
ベーション絶縁層37とし、図15(g)に示したよう
に絵素電極22上に開口部38を形成して絵素電極22
の大部分を露出してアクティブ基板2の製造工程が終了
する。この時、走査線の電極端子6上と信号線の電極端
子5上にも開口部を形成して大部分の電極端子も露出す
る。
【0019】信号線12の配線抵抗が問題とならない場
合、例えば表示サイズが対角25cm以下、あるいは表
示容量がVGA(水平解像力480本)以下の液晶表示
装置にはALよりなる低抵抗配線層35は必ずしも必要
ではなく、その場合にはCr,Ta,Mo等の耐熱金属
材料を選択すればソース・ドレイン配線12,21を単
層化することが可能であり、プロセスの簡略化とコスト
ダウンの観点からは好ましい結果が得られる。なお、絶
縁ゲート型トランジスタの耐熱性については先行例であ
る特開平7-74368号公報に詳細が記載されている。
【0020】絵素電極22上のパシベーション絶縁層3
7を除去する理由は、一つには液晶セルに印可される実
効電圧の低下を防止するためと、もう一つはパシベーシ
ョン絶縁層37の膜質が一般的に劣悪で、パシベーショ
ン絶縁層37内に電荷が蓄積されて表示画像の焼き付け
を生じることを回避するためである。これは絶縁ゲート
型トランジスタの耐熱性が余り高くないため、パシベー
ション絶縁層37の製膜温度がゲート絶縁層30と比較
して数10℃以上低く250℃以下の低温製膜にならざ
るを得ないからである。
【0021】以上述べたアクティブ基板の製造工程は写
真食刻工程が7回必要で、7枚マスク工程と称されるほ
ぼ標準的な製造方法である。液晶パネルの低価格化を実
現し、さらなる需要の増大に対応していくためにも製造
工程数の削減は液晶パネルメーカにとっては重要な命題
で、合理化された通称5枚マスク工程が最近は定着して
きた。
【0022】図16は5枚マスクに対応したアクティブ
基板の単位絵素の平面図で、同図のA−A’線上の断面
図を図17に示し、その製造工程を、絶縁ゲート型トラ
ンジスタに従来のうちのもう一つ(チャネル・エッチ型
と呼称される)を採用した場合について以下に簡単に説
明する。なお、蓄積容量線16とドレイン配線21とが
ゲート絶縁層30を介して重なっている領域52(右下
がり斜線部)が蓄積容量15を形成しているが、ここで
はその詳細な説明は省略する。
【0023】先ず、従来例と同様に図17(a)に示し
たようにガラス基板2の一主面上に、SPT等の真空製
膜装置を用いて膜厚0.1〜0.3μm程度の第1の金属層を
被着し、微細加工技術により絶縁ゲート型トランジスタ
のゲート電極も兼ねる走査線11と蓄積容量線16とを
選択的に形成する。
【0024】次に、図17(b)に示したようにガラス
基板2の全面にPCVD装置を用いてゲート絶縁層とな
るSiNx層、絶縁ゲート型トランジスタのチャネルとなる
不純物をほとんど含まない第1の非晶質シリコン層、及
び絶縁ゲート型トランジスタのソース・ドレインとなる
不純物を含む第2の非晶質シリコン層と、3種類の薄膜
層を、例えば0.3-0.2-0.05μm程度の膜厚で順次被着し
て30,31,33とする。
【0025】続いて、図17(c)に示したようにゲー
ト11電極上に第1と第2の非晶質シリコン層よりなる
半導体層を島状31’,33’に残してゲート絶縁層3
0を露出する。
【0026】引き続き、図17(d)に示したようにS
PT等の真空製膜装置を用いて膜厚0.1μm程度の耐熱金
属層として例えばTi薄膜層34を、低抵抗配線層とし
て膜厚0.3μm程度のAL薄膜層35を、膜厚0.1μm程度
の中間導電層として例えばTi薄膜層36を順次被着
し、微細加工技術によりこれらの3層よりなる絶縁ゲー
ト型トランジスタのドレイン配線21と信号線も兼ねる
ソース配線12とを選択的に形成する。この選択的パタ
ーン形成は、ソース・ドレイン配線の形成に用いられる
感光性樹脂パターンをマスクとしてTi薄膜層36、A
L薄膜層35、Ti薄膜層34、第2の非晶質シリコン
層33’及び第1の非晶質シリコン層31’を順次食刻
し、第1の非晶質シリコン層31’は0.05〜0.1μm程度
残して食刻することによりなされるので、チャネル・エ
ッチと呼称される。
【0027】さらに上記感光性樹脂パターンを除去した
後、図17(e)に示したようにガラス基板2の全面に
透明性の絶縁層として、ゲート絶縁層と同様にPCVD
装置を用いて0.3μm程度の膜厚のSiNx層を被着して
パシベーション絶縁層37とし、ドレイン配線21上に
開口部62と走査線11の電極端子6が形成される位置
上に開口部63を形成してドレイン配線21と走査線1
1の一部分を露出する。また信号線の電極端子5が形成
される位置上にも開口部64を形成して信号線12の一
部分を露出する。
【0028】最後に図17(f)に示したようにSPT
等の真空製膜装置を用いて膜厚0.1〜0.2μm程度の透明
導電層として例えばITOを被着し、微細加工技術によ
り開口部62を含んでパシベーション絶縁層37上に絵
素電極22を選択的に形成してアクティブ基板2として
完成する。開口部63内の露出している走査線11の一
部を電極端子6としても良く、図16に示したように開
口部63を含んでパシベーション絶縁層37上にITO
よりなる電極端子6’を選択的に形成しても良い。同様
に開口部64内の露出している信号線12の一部を電極
端子5としても良く、図示したように開口部64を含ん
でパシベーション絶縁層37上にITOよりなる電極端
子5’を選択的に形成しても良い。
【0029】このように5枚マスク工程は7枚マスク工
程と比較すると、半導体層の島化工程の合理化で1回、
また走査線への開口部(コンタクト)形成工程と絵素電
極への開口部形成工程と2回必要であったコンタクト形
成工程が1回合理化されることで2回の写真食刻工程を
削減することができている。また、絵素電極22がアク
ティブ基板2の最上層に位置するため、パシベーション
絶縁層37を透明性の樹脂薄膜を用いて例えば 1.5 μm
以上に厚く形成しておけば、絵素電極22が走査線1
1や信号線12と重なり合っても静電容量による干渉が
小さく画質の劣化が避けられるので、絵素電極22を大
きく形成できて開口率が向上する等の利点も多い。
【0030】
【発明が解決しようとする課題】既に述べたように絶縁
ゲート型トランジスタがオフセット構造とならぬようソ
ース・ドレイン配線12,21はゲート電極11と一部
平面的に重なって形成される。この重なりは寄生容量と
して電気的に作用するので小さいほど良いが、露光機の
合わせ精度とフォトマスクの精度とガラス基板の膨張係
数及び露光時のガラス基板温度で決定され、実用的な数
値は精々2μm程度である。むしろ量産時の製造裕度と
いう観点からは3μm程度の方が好ましい。単結晶シリ
コンデバイスのように自己整合型の絶縁ゲート型トラン
ジスタとするのが最も望ましいが、様々な理由によって
実現あるいは定着していないのが現状である。
【0031】図18には蓄積容量(Cst)15が各画
素に共通する蓄積容量線16で構成された場合の、また
図19には蓄積容量15が前段の走査線11との間で構
成された場合の等価回路図に各種の寄生容量を記載す
る。何れの場合でも、これらの寄生容量の中では絶縁ゲ
ート型トランジスタのゲート・ドレイン間の寄生容量C
gdとゲート・ソース間の寄生容量Cgsが特に重要な
パラメータである。中でもゲート・ドレイン間の寄生容
量Cgdの影響が重要である。すなわち絶縁ゲート型ト
ランジスタを制御する走査線信号(振幅をVgとする)
が、負荷である蓄積容量Cstと液晶容量Clcとの関
係で次式のように分割されてドレイン電極に重畳される
結果、ドレインの電位Vdは ΔVd=Vg×Cgd/(Cgd+Cst+Clc) だけ走査線信号の立ち上がり時と立下り時に変動する。
【0032】走査線信号の立下り後はフィールド周波数
に対応した時間(16.6mS)ドレイン電位は保持さ
れ、次のフィールドでは極性の反転した映像信号が印加
され、保持されることで液晶セル13は交流駆動され
る。立下り後の変動量ΔVdが表示面内で均一であれ
ば、対向電極14に補償電圧を印加して打ち消すことが
できるので、液晶セルに印加される実効電圧に直流分が
含まれることは原理的には避けられる。
【0033】ところが、現実にはCgdを始めとする寄
生容量は様々な理由により表示画面内で均一とはなり難
い。その結果、同一の映像信号を与えても画素電位が表
示画面内で部分的に異なって表示斑として観察される。
表示斑の程度が大きくなると直流電圧が発生して液晶セ
ルはフリッカ(ちらつき)を呈することになる。これら
の寄生容量を構成するパターン同士の重なり精度、パタ
ーン精度、あるいは絶縁層の膜厚や膜質とそのパラメー
タは多岐にわたるが、特に上記したようにゲート電極パ
ターンとソース・ドレイン配線パターンとの合わせずれ
が現実的には一番の課題である。
【0034】本発明はかかる現状に鑑みなされたもの
で、ゲート・ドレイン間の寄生容量Cgdがマスク合せ
によらず一定の値を保つ絶縁ゲート型トランジスタを提
供することを目的とする。
【0035】
【課題を解決するための手段】本発明においては、絶縁
ゲート型トランジスタのドレイン電極をマスク合わせ精
度も含めてゲート電極上にのみ形成するものである。こ
の構成により、ゲート・ドレイン間の寄生容量Cgdは
常に一定となるので、残された課題はドレイン配線と絵
素電極との接続方法に集約される。そこで従来の5枚マ
スクプロセスのように、絵素電極は厚い絶縁層を介して
ドレイン配線と接続することにより、ゲート電極との間
で構成される静電容量を小さくすることができる。
【0036】請求項1に記載の絶縁ゲート型トランジス
タは、絶縁基板上に形成された1層以上の金属層をゲー
ト電極とし、前記ゲート電極上に1層以上のゲート絶縁
層を介して不純物を含まない半導体層が形成され、前記
不純物を含まない半導体層上にゲート電極と一部重なる
ように形成された金属層をソース・ドレイン配線とし、
前記ドレイン電極がゲート電極上にのみ形成されている
ことを特徴とする。
【0037】この構成により、ゲート電極とドレイン配
線間の寄生容量は一定となる。
【0038】請求項2に記載の絶縁ゲート型トランジス
タは、請求項1に記載の絶縁ゲート型トランジスタのチ
ャネル半導体層とソース・ドレイン配線との接続に関し
て、前記不純物を含まない半導体層上に一対の不純物を
含む半導体層が形成され、一対の不純物を含む半導体層
上に形成された金属層をソース・ドレイン配線とするこ
とを特徴とする。
【0039】この構成により、チャネル半導体層とソー
ス・ドレイン配線との間のオーミック接触が確保され、
良好なトランジスタ特性が得られる。
【0040】請求項3に記載の絶縁ゲート型トランジス
タは、請求項1に記載の絶縁ゲート型トランジスタのチ
ャネル半導体層とソース・ドレイン配線との接続に関し
て、前記不純物を含まない半導体層はゲート電極よりも
幅細く形成され、前記不純物を含まない半導体層に接し
て一対の不純物を含む半導体層が形成され、前記一対の
不純物を含む半導体層上に形成された金属層をソース・
ドレイン配線とすることを特徴とする。
【0041】この構成により、チャネル半導体層とソー
ス・ドレイン配線との間のオーミック接触が確保され、
良好なトランジスタ特性が得られる。
【0042】請求項4に記載の絶縁ゲート型トランジス
タは、請求項1に記載の絶縁ゲート型トランジスタのチ
ャネル半導体層とソース・ドレイン配線との接続に関し
て、前記不純物を含まない半導体層上にゲート電極より
も幅細く保護絶縁層と一対の不純物を含む半導体層とが
形成され、前記一対の不純物を含む半導体層上に形成さ
れた金属層をソース・ドレイン配線とすることを特徴と
する。
【0043】この構成により、チャネル半導体層とソー
ス・ドレイン配線との間のオーミック接触が確保されて
良好なトランジスタ特性が得られるだけでなく、チャネ
ル上に保護層が存在するのでチャネルが汚染されず、か
つ製造工程において物理的な損傷を受けにくく、高い移
動度が得られる。
【0044】請求項5に記載の絶縁ゲート型トランジス
タは、請求項1に記載の絶縁ゲート型トランジスタのチ
ャネル半導体層とソース・ドレイン配線との接続に関し
て、前記不純物を含まない半導体層上にゲート電極より
も幅細く保護絶縁層が形成され、前記不純物を含まない
半導体層に接して一対の不純物を含む半導体層が形成さ
れ、前記一対の不純物を含む半導体層上に形成された金
属層をソース・ドレイン配線とすることを特徴とする。
【0045】この構成により、チャネル半導体層とソー
ス・ドレイン配線との間のオーミック接触が確保され、
良好なトランジスタ特性が得られるだけでなく、チャネ
ル上に保護層が存在するのでチャネルが汚染されず、か
つ製造工程において物理的な損傷を受けにくく、高い移
動度が得られる。
【0046】請求項6に記載の液晶表示装置は、一主面
上に少なくとも絶縁ゲート型トランジスタと、前記絶縁
ゲート型トランジスタのゲート電極も兼ねる走査線とソ
ース配線も兼ねる信号線と、ドレイン配線に接続された
絵素電極とを有する単位絵素が二次元のマトリクスに配
列された絶縁基板と、前記絶縁基板と対向する透明性絶
縁基板またはカラーフィルタとの間に液晶を充填してな
る液晶表示装置において、絶縁ゲート型トランジスタが
請求項1に記載のものであって、少なくともドレイン配
線上に開口部を有する絶縁層が全面に形成され、前記開
口部を含んで絵素電極が絶縁層上に形成され、前記ドレ
イン配線と前段の走査線との間で蓄積容量を構成してい
ることを特徴とする。
【0047】この構成により、ゲート電極とドレイン配
線との間の寄生容量は略一定となり、表示斑の発生が防
止される。
【0048】請求項7は請求項6に記載の液晶表示装置
の駆動方法であって、走査線が4値の走査信号で駆動さ
れることを特徴とする。
【0049】この構成により、ゲート・ドレイン間の寄
生容量によって絵素電極に生じるオフセット電圧を走査
線より補償することが可能となり、映像信号の振幅を小
さくすることができるので消費電力を下げることが可能
となる。
【0050】請求項8に記載の液晶表示装置は、一主面
上に少なくとも絶縁ゲート型トランジスタと、前記絶縁
ゲート型トランジスタのゲート電極も兼ねる走査線とソ
ース配線も兼ねる信号線と、ドレイン配線に接続された
絵素電極とを有する単位絵素が二次元のマトリクスに配
列された絶縁基板と、前記絶縁基板と対向する透明性絶
縁基板またはカラーフィルタとの間に液晶を充填してな
る液晶表示装置において、絶縁ゲート型トランジスタが
請求項1に記載のものであって、少なくともドレイン配
線上に開口部を有する絶縁層が全面に形成され、前記開
口部を含んで絵素電極が絶縁層上に形成され、前記ドレ
イン配線とドレイン配線に共通する蓄積容量線との間で
蓄積容量を構成していることを特徴とする。
【0051】この構成により、ゲート電極とドレイン配
線との間の寄生容量は略一定となり、表示斑の発生が防
止される。
【0052】請求項9は請求項8に記載の液晶表示装置
の駆動方法であって、走査線が2値の走査信号で駆動さ
れ、蓄積容量線から2値の補償電圧が供給されることを
特徴とする。
【0053】この構成により、ゲート・ドレイン間の寄
生容量によって絵素電極に生じるオフセット電圧を蓄積
容量線より補償することが可能となり、映像信号の振幅
を小さくすることができので消費電力を下げることが可
能となる。
【0054】
【実施の形態】本発明の実施の形態について図1〜図1
0を参照しながら本発明の実施の形態について説明す
る。なお、従来例と同一の機能を有する部位については
同じ符号を付与し、詳細な説明は省略することにする。
【0055】(第1の実施形態)本発明の第1の実施形
態による絶縁ゲート型トランジスタを用いた表示装置用
半導体装置の平面図を図1に、同図のA−A’線上の断
面図を図2に示し、その製造方法について簡単に記載す
る。第1の実施形態による製造方法は従来のチャネル・
エッチ型の絶縁ゲート型トランジスタを用いた表示装置
用半導体装置の製造方法と同一である。
【0056】先ず、ガラス基板2の一主面上にSPT等
の真空製膜装置を用いて膜厚0.1〜0.3μm程度の第1の
金属層として耐熱性の高いCr,Ta,Mo等あるいは
それらの合金やシリサイドを被着し、微細加工技術によ
り絶縁ゲート型トランジスタのゲート電極も兼ねる走査
線11を選択的に形成する。
【0057】次に、ガラス基板2の全面にPCVD装置
を用いてゲート絶縁層となるSiNx層、絶縁ゲート型トラ
ンジスタのチャネルとなる不純物をほとんど含まない第
1の非晶質シリコン層、及び絶縁ゲート型トランジスタ
のソース・ドレインとなる不純物を含む第2の非晶質シ
リコン層と3種類の薄膜層を、例えば0.3-0.2-0.05μm
程度の膜厚で順次被着して30,31,33とする。
【0058】そして、ゲート11電極近傍上に第1と第
2の非晶質シリコン層よりなる半導体層を島状31’,
33’に残してゲート絶縁層30を露出する。
【0059】続いて、SPT等の真空製膜装置を用いて
膜厚0.1μm程度の耐熱金属層として例えばTi薄膜層3
4を、低抵抗配線層として膜厚0.3μm程度のAl薄膜層
35を、さらに膜厚0.1μm程度の中間導電層として例え
ばTi薄膜層36を順次被着し、微細加工技術によりこ
れらの3層よりなる絶縁ゲート型トランジスタのドレイ
ン配線21と信号線も兼ねるソース配線12とを選択的
に形成する(図17も参照されたい)。この選択的パタ
ーン形成は、ソース・ドレイン配線の形成に用いられる
感光性樹脂パターンをマスクとしてTi薄膜層36、A
l薄膜層35、Ti薄膜層34、第2の非晶質シリコン
層33’及び第1の非晶質シリコン層31’を順次食刻
し、第1の非晶質シリコン層31’は0.05〜0.1μm程度
残して食刻することによりなされることは既に述べた通
りである。この時、ドレイン配線21がゲート電極11
上にのみ配置されるように設計ルールと露光機の合わせ
精度及び食刻(エッチング)精度とを考慮することが本
発明のポイントであり、例えば図1においてドレイン配
線21はゲート電極11を基準にして3μmずれても良
いように設計されている。なお、ソース・ドレイン配線
12,21と同時に蓄積容量15を構成する一方の蓄積
電極55も同時に形成する。蓄積容量15は前段の走査
線11上に形成される。
【0060】引き続き、ガラス基板2の全面に透明性の
絶縁層として、少なくとも1μm以上の膜厚を有する絶
縁層37を形成するがその理由については後述する。こ
のためには、例えば日本合成ゴム製の商品名オプトマー
PC302等、透明性の高い感光性アクリル樹脂を用い
るのが合理的である。なお詳細は略すが、同じような材
質のものとして感光性ポリイミド樹脂を用いても良い。
ただし、絶縁層37は第1と第2の実施の形態では絶縁
ゲート型トランジスタのチャネル31’上に位置するの
で界面における汚染や界面準位の発生等に留意する必要
があり、場合によっては従来のシリコン窒化層(SiN
x)を 0.2 μm 程度併用して上記透明樹脂を積層する
ことが好ましい。そしてドレイン配線21上に開口部6
2と、走査線11の電極端子6が形成される位置上に開
口部63と、信号線の電極端子5が形成される位置上に
開口部64とを形成し、開口部内の薄膜を選択的に除去
してドレイン配線21の一部と走査線11の一部と信号
線12の大部分とを露出する。さらに蓄積電極55上に
も開口部65を形成して蓄積電極55の一部分も露出す
る。
【0061】最後にSPT等の真空製膜装置を用いて膜
厚0.1〜0.2μm程度の透明導電層として例えばITOを
被着し、微細加工技術により開口部62と開口部65を
含んで絶縁層37上に絵素電極22を選択的に形成して
アクティブ基板2として完成する。開口部63内の露出
している走査線11の一部を電極端子6としても良く、
あるいは開口部63を含んで絶縁層37上にITOより
なる電極端子6’を選択的に形成しても良い。同様に開
口部64内の露出している信号線12の一部を電極端子
5としても良く、あるいは開口部64を含んでパシベー
ション絶縁層37上にITOよりなる電極端子5’を選
択的に形成しても良い。一般的には電極端子5,6が夫
々独立していると静電気に対して耐性が弱いので、IT
Oよりなる電極端子5’,6’を同じくITOよりなる
短絡線80で接続して静電気対策の一環とするのが合理
的である。
【0062】絵素電極22が厚い絶縁層37を介してゲ
ート電極11と平面的な重なりを形成する領域は絶縁ゲ
ート型トランジスタのゲート・ドレイン間の寄生容量C
gdと同一の性質の寄生容量になるので、この領域の面
積値は小さいほど良く、またデザイン・ルールにもよる
が絶縁層37の厚みは1μm以上が望ましい。同じ理由
で、絶縁層37の比誘電率は小さい方が好ましいことを
念頭においた材料開発が重要である。
【0063】このようにして得られたアクティブ基板2
とカラーフィルタとを貼り合わせて液晶パネル化し、本
発明の第1の実施形態が完了する。蓄積容量15の構成
に関しては、前段の走査線11上にソース・ドレイン配
線12,21と同時に形成された蓄積電極55と前段の
走査線11とがゲート絶縁層30’と不純物を含まない
非晶質シリコン層31’と不純物を含む非晶質シリコン
層33’とを介して構成している例を図1に例示してい
る。蓄積電極55が開口部65と絵素電極22とを介し
てドレイン配線21に接続されていることは説明を要し
ないだろう。蓄積容量15の構成はこれに限られるもの
ではなく、ドレイン配線21と蓄積容量線16との間に
ゲート絶縁層30を含む薄膜層を介して構成しても良
い。また、その他の構成も可能であるが詳細な説明は省
略する。
【0064】さらに信号線12の配線抵抗が問題となら
ない場合、例えば表示サイズが対角25cm以下、ある
いは表示容量がVGA(水平解像力480本)以下の液
晶表示装置にはALよりなる低抵抗配線層35は必ずし
も必要ではなく、その場合にはCr,Ta,Mo等の耐
熱金属材料を選択すればソース・ドレイン配線12,2
1を単層化することが可能であることは、本発明の他の
実施形態も含めて当てはまることである。
【0065】(第2の実施形態)本発明の第2の実施形
態による絶縁ゲート型トランジスタを用いた表示装置用
半導体装置の平面図は図1と同様であるが、断面構造は
異なり、図1のA−A’線上の断面図を図3に示し、そ
の製造方法について簡単に記載する。第2の実施形態に
よる製造方法は従来のチャネル・エッチ型の絶縁ゲート
型トランジスタを用いた表示装置用半導体装置と類似で
ある。
【0066】先ず、ガラス基板2の一主面上にSPT等
の真空製膜装置を用いて膜厚0.1〜0.3μm程度の第1の
金属層を被着し、微細加工技術によりゲート電極も兼ね
る走査線11を選択的に形成する。
【0067】次に、ガラス基板2の全面にPCVD装置
を用いてゲート絶縁層となるSiNx層、および絶縁ゲート
型トランジスタのチャネルとなる不純物をほとんど含ま
ない第1の非晶質シリコン層の2種類の薄膜層を、例え
ば0.3-0.1μm程度の膜厚で順次被着して30,31とす
る。さらに第1の非晶質シリコン層31上にマスク層と
して例えば0.2μm程度の膜厚のモリブデン(Mо)層
(図示せず)を被着する。
【0068】そして、第1の非晶質シリコン層31のチ
ャネルとなる領域上にのみモリブデン層を選択的に残し
た後、イオンシャワー装置により不純物として例えば燐
を露出している第1の非晶質シリコン層31に注入して
不純物を含む非晶質シリコン層33’に変質してソース
・ドレイン領域とする。
【0069】続いて、SPT等の真空製膜装置を用いて
膜厚0.1μm程度の耐熱金属層として例えばTi薄膜層3
4を、低抵抗配線層として膜厚0.3μm程度のAl薄膜層
35を、さらに膜厚0.1μm程度の中間導電層として例え
ばTi薄膜層36を順次被着し、ソース・ドレイン領域
上に微細加工技術によりこれらの3層よりなる絶縁ゲー
ト型トランジスタのドレイン配線21と信号線も兼ねる
ソース配線12とを選択的に形成する(図17も参照さ
れたい)。この選択的パターン形成は、ソース・ドレイ
ン配線の形成に用いられる感光性樹脂パターンをマスク
としてTi薄膜層36、AL薄膜層35、Ti薄膜層3
4、及び不純物を含む非晶質シリコン層33’を順次食
刻し、ゲート絶縁層30を露出することによりなされ、
前記感光性樹脂パターンの除去後に露出したマスク層を
除去(リフトオフ)することによりマスク層上のTi薄
膜層36、Al薄膜層35、Ti薄膜層34も除去さ
れ、チャネルである不純物を含まない非晶質シリコン層
31’が露出する。なお、ドレイン配線21をゲート電
極11上にのみ配置することと、ソース・ドレイン配線
12,21と同時に蓄積容量15を構成する一方の蓄積
電極55も同時に形成することは第1の実施形態と同様
である。
【0070】引き続き、ガラス基板2の全面に透明性の
絶縁層として、少なくとも1μm以上の膜厚を有する絶
縁層37を形成する。そしてドレイン配線21上に開口
部62と走査線11の電極端子6が形成される位置上に
開口部63と信号線の電極端子5が形成される位置上に
開口部64とを形成する。さらに蓄積電極55上にも開
口部65を形成して蓄積電極55の一部分も露出する。
【0071】最後にSPT等の真空製膜装置を用いて膜
厚0.1〜0.2μm程度の透明導電層として例えばITOを
被着し、微細加工技術により開口部62と開口部65を
含んで絶縁層37上に絵素電極22を選択的に形成して
アクティブ基板2として完成する。電極端子の構成も先
に述べた通り、透明導電層であるITOよりなる電極端
子5’,6’としている。
【0072】このようにして得られたアクティブ基板2
とカラーフィルタとを貼り合わせて液晶パネル化し、本
発明の第2の実施形態が完了する。蓄積容量15の構成
に関しては前段の走査線11上にソース・ドレイン配線
12,21と同時に形成された蓄積電極55と前段の走
査線11とがゲート絶縁層30’と不純物を含む非晶質
シリコン層33’とを介して構成している例を図1に例
示している。
【0073】(第3の実施形態)本発明の第3の実施形
態による絶縁ゲート型トランジスタを用いた表示装置用
半導体装置の平面図を図4に示し、同図のA−A’線上
の断面図を図5に示し、その製造方法について簡単に記
載する。第3の実施形態による製造方法は従来のエッチ
・ストップ型の絶縁ゲート型トランジスタの絶縁ゲート
型トランジスタを用いた表示装置用半導体装置と同一で
ある。
【0074】先ず、ガラス基板2の一主面上にSPT等
の真空製膜装置を用いて膜厚0.1〜0.3μm程度の第1の
金属層として例えばCr,Ta,Mo等あるいはそれら
の合金やシリサイドを被着して微細加工技術により絶縁
ゲート型トランジスタのゲート電極も兼ねる走査線11
と蓄積容量線16とを選択的に形成する。
【0075】次に、ガラス基板2の全面にPCVD装置
を用いてゲート絶縁層となる第1のSiNx(シリコン窒
化)層、絶縁ゲート型トランジスタのチャネルとなる不
純物をほとんど含まない第1の非晶質シリコン(a-Si)
層、及びチャネルを保護する絶縁層となる第2のSiNx層
と3種類の薄膜層を、例えば0.3-0.05-0.1μm程度の膜
厚で順次被着して30,31,32とする。
【0076】続いて、微細加工技術によりゲート電極1
1上の第2のSiNx層をゲート電極11よりも幅細く選択
的に残して32’として第1の非晶質シリコン層31を
露出し、同じくPCVD装置を用いて全面に不純物とし
て例えば燐を含む第2の非晶質シリコン層33を例えば
0.05μm程度の膜厚で被着する。
【0077】引き続き、SPT等の真空製膜装置を用い
て膜厚0.1μm程度の耐熱金属層として例えばTi薄膜層
34を、低抵抗配線層として膜厚0.3μm程度のAl薄膜
層35を、さらに膜厚0.1μm程度の中間導電層として例
えばTi薄膜層36を順次被着し、微細加工技術により
チャネルを保護する絶縁層32’と一部重なるように絶
縁ゲート型トランジスタのドレイン配線21と信号線も
兼ねるソース配線12とを選択的に形成する(図17も
参照されたい)。この時、ドレイン配線21がゲート電
極11上にのみ配置されるように設計ルールと露光機の
合わせ精度及び食刻(エッチング)精度とを考慮するこ
とが本発明のポイントであり、図4においてもドレイン
配線21はゲート電極11を基準にして3μmずれても
良いように設計されている。この選択的パターン形成
は、ソース・ドレイン配線12,21の形成に用いられ
る感光性樹脂パターンをマスクとしてTi薄膜層36、
Al薄膜層35、Ti薄膜層34及び第2と第1の非晶
質シリコン層33,31を順次食刻し、ゲート絶縁層3
0を露出することによりなされる。なお、ソース・ドレ
イン配線12,21と同時に蓄積容量15を構成する一
方の蓄積電極55を蓄積容量線16上に形成する。
【0078】さらに、ガラス基板2の全面に透明性の絶
縁層として、少なくとも1μm以上の膜厚を有する絶縁
層37を形成する。第3の実施の形態ではチャネル形成
当初からチャネル上に保護絶縁層32’が存在するの
で、絶縁層37に透明樹脂を用いても絶縁ゲート型トラ
ンジスタの特性が変動する要因は少ない利点がある。そ
してドレイン配線21上に開口部62と、走査線11の
電極端子6が形成される位置上に開口部63と、信号線
の電極端子5が形成される位置上に開口部64とを形成
する。さらに蓄積電極55上にも開口部65を形成して
蓄積電極55の一部分も露出する。
【0079】最後にSPT等の真空製膜装置を用いて膜
厚0.1〜0.2μm程度の透明導電層として例えばITOを
被着し、微細加工技術により開口部62と開口部65を
含んで絶縁層37上に絵素電極22を選択的に形成して
アクティブ基板2として完成する。電極端子の構成は第
1と第2の実施形態同様に透明導電層であるITOより
なる電極端子5’,6’とし、短絡線80で電気的な接
続を与えて静電気対策を施している。
【0080】このようにして得られたアクティブ基板2
とカラーフィルタとを貼り合わせて液晶パネル化し、本
発明の第3の実施形態が完了する。蓄積容量15の構成
に関しては、蓄積容量線16上にソース・ドレイン配線
12,21と同時に形成された蓄積電極55と蓄積容量
線16とがゲート絶縁層30’と不純物を含まない非晶
質シリコン層31’と不純物を含む非晶質シリコン層3
3’とを介して構成している例を図4に例示している
が、蓄積容量15の構成はこれに限られるものではな
く、絵素電極22(またはドレイン配線21)と前段の
走査線11との間にゲート絶縁層30を含む薄膜層を介
して構成しても良い。また、その他の構成も可能である
が詳細な説明は省略する。
【0081】(第4の実施形態)本発明の第4の実施形
態による絶縁ゲート型トランジスタを用いた表示装置用
半導体装置の平面図は図4と同様であるが、断面構造は
異なり、図4のA−A’線上の断面図を図6に示し、そ
の製造方法について簡単に記載する。第4の実施形態に
よる製造方法は従来のエッチ・ストップ型の絶縁ゲート
型トランジスタを用いた表示装置用半導体装置と類似で
ある。
【0082】先ず、ガラス基板2の一主面上にSPT
(スパッタ)等の真空製膜装置を用いて膜厚0.1〜0.3μ
m程度の第1の金属層として例えばCr,Ta,Mo等
あるいはそれらの合金やシリサイドを被着して微細加工
技術により絶縁ゲート型トランジスタのゲート電極も兼
ねる走査線11と蓄積容量線16とを選択的に形成す
る。
【0083】次に、ガラス基板2の全面にPCVD装置
を用いてゲート絶縁層となる第1のSiNx(シリコン窒
化)層、不純物をほとんど含まず絶縁ゲート型トランジ
スタのチャネルとなる不純物をほとんど含まない第1の
非晶質シリコン(a-Si)層、及びチャネルを保護する絶
縁層となる第2のSiNx層と3種類の薄膜層を、例えば0.
3-0.05-0.1μm程度の膜厚で順次被着して30,31,
32とする。さらに保護絶縁層32上にマスク層として
例えば0.2μm程度の膜厚のモリブデン(Mо)層を被着
する。
【0084】そして、第1の非晶質シリコン層31のチ
ャネルとなる領域上にのみマスク層と保護絶縁層32’
とを選択的に残して第1の非晶質シリコン層31を露出
した後、イオンシャワー装置により不純物として例えば
燐を第1の非晶質シリコン層31に注入して不純物を含
む非晶質シリコン層33’に変質してソース・ドレイン
領域とする。
【0085】この後、マスク層40’を除去してからS
PT等の真空製膜装置を用いて膜厚0.1μm程度の耐熱金
属層として例えばTi薄膜層34を、低抵抗配線層とし
て膜厚0.3μm程度のAl薄膜層35を、さらに膜厚0.1μ
m程度の中間導電層として例えばTi薄膜層36を順次
被着し、微細加工技術によりチャネルを保護する絶縁層
32’と一部重なるように絶縁ゲート型トランジスタの
ドレイン配線21と信号線も兼ねるソース配線12とを
選択的に形成する(図17も参照されたい)。この選択
的パターン形成は、ソース・ドレイン配線12,21の
形成に用いられる感光性樹脂パターンをマスクとしてT
i薄膜層36、Al薄膜層35、Ti薄膜層34及び不
純物を含む非晶質シリコン層33’を順次食刻し、ゲー
ト絶縁層30を露出することによりなされる。なお、ド
レイン配線21をゲート電極11上にのみ配置すること
と、ソース・ドレイン配線12,21と同時に蓄積容量
15を構成する一方の蓄積電極55を蓄積容量線16上
に形成することは第3の実施形態と同様である。
【0086】引き続き、ガラス基板2の全面に透明性の
絶縁層として、少なくとも1μm以上の膜厚を有する絶
縁層37を形成する。そしてドレイン配線21上に開口
部62と走査線11の電極端子6が形成される位置上に
開口部63と信号線の電極端子5が形成される位置上に
開口部64とを形成する。さらに蓄積電極55上にも開
口部65を形成して蓄積電極55の一部分も露出する。
【0087】最後にSPT等の真空製膜装置を用いて膜
厚0.1〜0.2μm程度の透明導電層として例えばITOを
被着し、微細加工技術により開口部62と開口部65を
含んで絶縁層37上に絵素電極22を選択的に形成して
アクティブ基板2として完成する。電極端子の構成は他
の実施形態同様に透明導電層であるITOよりなる電極
端子5’,6’とし、短絡線80で電気的な接続を与え
て静電気対策を施している。
【0088】このようにして得られたアクティブ基板2
とカラーフィルタとを貼り合わせて液晶パネル化し、本
発明の第4の実施形態が完了する。蓄積容量15の構成
に関しては、蓄積容量線16上にソース・ドレイン配線
12,21と同時に形成された蓄積電極55と蓄積容量
線16とがゲート絶縁層30’と不純物を含む非晶質シ
リコン層33’とを介して構成している例を図4に例示
している。
【0089】以上述べたように絶縁ゲート型トランジス
タは4種類、液晶表示装置としては蓄積容量の構成に関
して2種類の選択枝が与えられた。以下に本発明による
液晶画像表示装置の駆動方法に関して説明する。
【0090】(第5の実施形態)本発明の第5の実施形
態による液晶表示装置の等価回路を図7に、液晶表示装
置への駆動波形図を図8に示し、図と共に説明する。図
7において、基本的要素は図19にて説明してあり、同
一番号を付し、詳しい説明は省略する。前段に形成され
た蓄積容量15から一定のバイアス電圧を絵素電圧(ド
レイン側の電圧に等しい)に印加することが可能とな
り、その電圧分、信号線側の駆動電圧振幅を減少せしめ
ることができる。その波形を図8に示す。図中、上段の
電圧波形図はnライン目の走査線の電圧Vg、ドレイン
(電極)の電圧Vd、対向電極の電圧Vcを、下段の電圧波
形図は次段のn+1ライン目の走査線の電圧Vg、ドレイ
ン(電極)の電圧Vd、対向電極の電圧Vcを示す。走査線
波形Vgはトランジスタ10を導通状態にするVonと非導
通状態に保つVoffを基本にVe+,Ve-という計4値の電位
が存在する。
【0091】次に動作を波形図8と共に順を追って説明
する。n+1ラインの最初のトランジスタ10のVon期
間において、ドレイン電位Vdは信号線で最も低い電位に
充電される。その後、トランジスタ10は非導通とな
り、次いで前段の走査線nラインがVe+からVoffに低下
すると、ここに蓄積容量が接続されているのでほぼ電位
差に相当する電圧がドレインVdを下げる。つまり、信号
線の電位以下の電位に引っ張ることになる。1フィール
ド後、今度はドレイン電位Vdを信号線の一番高い電位に
充電するVon期間があり、ここまでドレインが充電され
る。充電後、今度は前段のnラインがVe-からVoffへと
アップし、その分ドレインVdを上げ、信号線以上の電位
が得られる。これを繰り返すことにより信号線の振幅を
通常のTNでは5V以下に保ったまま、ピークからピーク
で10V以上の振幅を得ることができ、白から黒まで十
分な振幅を得ることが可能となる。本発明では、ゲート
電極11上にドレイン電極21が形成される関係上、C
gdが大きくなりがちではあるが、その値は一定である
ので本駆動法によって、Ve+、Ve-ないし対向電極電位Vc
を適切に設定することにより残留直流分を無くすことが
できる。すなわち、表示斑やフリッカの発生を抑止する
ことができる。
【0092】(第6の実施形態)本発明の第6の実施形
態による液晶表示装置の等価回路を図9に、液晶表示装
置への駆動波形図を図10に示し、図と共に説明する。
図9において、基本的要素は図18と同様であり、同一
番号を付し、詳しい説明は省略する。図9において、図
18と異なるのは液晶の蓄積容量15が行側に共通の独
立した蓄積電極16’から成る点である。この実施形態
ではドレインVdに加える一定のバイアス電圧を、この独
立の蓄積電極16’から加えることが特徴である。よっ
て走査線11のドライバはトランジスタを導通、非導通
にするVon,Voffの2値、蓄積電極16’のドライバは電
位のアップ、ダウンに相当するVe+,Ve-の2値のみで構
成することが可能となる。
【0093】次に動作を波形図10と共に説明する。上
段のnラインでは、最初のVon期間では信号線はハイ側
に充電し、その後トランジスタ10が非導通になると蓄
積電極16’がVe-からVe+へとアップするので蓄積容量
15を通じてよりハイになる。1フィールド期間後、今
度のVon期間は信号線ロウ側へとなり、その後トランジ
スタ10が非導通になると、蓄積電極16’がVe+からV
e-へとダウンするのでよりロウへと電位が引っ張られ
る。その結果、実施形態5と同様に少ない信号線振幅で
大きな液晶駆動電圧を得ることができる。第5の実施例
同様、Cgd一定の条件より残留直流成分を無くすこと
が可能な点は同様である。この図10においては次段n
+1ラインは逆相となる電圧印加例をしめしているが、
必ずしも必須ではない。同位相でも駆動可能であるが、
フリッカを同一画面でキャンセルするいわゆるフリッカ
フリーの観点から、逆相が好ましいと言える。
【0094】
【発明の効果】以上述べたように本発明に記載の液晶表
示装置によれば、実施形態1から4までの共通の効果と
して、ドレイン配線(電極)をゲート電極上のみに設け
ることにより、寄生容量Cgdを露光機のマスク合わせ
に左右されることなく一定とできるので、画面内均一に
残留する直流電圧成分をなくすことが可能となる。すな
わち、表示斑やフリッカの発生を抑制できた。
【0095】また、ドレイン配線(電極)をゲート電極
上のみに設けるので、ゲート(走査線)エッジの形状に
よるゲート・ドレイン配線間の耐圧不良や短絡は回避可
能となり、点欠陥の抑制の観点からも大きな効果が得ら
れる。
【0096】第1の実施形態ではオーミックコンタクト
に不純物を含む非晶質シリコンを用いるチャネル・エッ
チ型の絶縁ゲート型トランジスタに本発明が適用可能で
あることを述べた。第2の実施形態ではオーミックコン
タクトにインワシャワー注入による非晶質シリコンを用
いるチャネル・エッチ型に類似の絶縁ゲート型トランジ
スタに本発明が適用可能であることを述べた。第3の実
施形態ではオーミックコンタクトに不純物を含む非晶質
シリコンを用いるエッチ・ストップ型の絶縁ゲート型ト
ランジスタに本発明が適用可能であることを述べた。さ
らに第4の実施形態ではオーミックコンタクトにインワ
シャワー注入による非晶質シリコンを用いるエッチ・ス
トップ型に類似の絶縁ゲート型トランジスタに本発明が
適用可能であることを述べた。
【0097】そして、第5の実施形態では走査線側から
一定バイアスを付加することで信号線側の振幅を減少せ
しめる効果がある。第6の実施形態では各ライン(行)
毎に共通の蓄積電極から2値のパルス電圧を付加するこ
とで信号線側の振幅を減少せしめる効果がある点につい
て述べた。信号線側の振幅を小さくできることは駆動消
費電力の低下をもたらし、地球環境に優しいものである
だけでなく、電池使用の形態情報端末機器においては格
別なセールス・ポイントとなり、本発明の実用的価値は
大なるものがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1、2の実施形態にかかる表示装置
用半導体装置の平面図
【図2】本発明の第1の実施形態にかかる表示装置用半
導体装置の断面構造図
【図3】本発明の第2の実施形態にかかる表示装置用半
導体装置の断面構成図
【図4】本発明の第3、4の実施形態にかかる表示装置
用半導体装置の平面図
【図5】本発明の第3の実施形態にかかる表示装置用半
導体装置の断面構造図
【図6】本発明の第4の実施形態にかかる表示装置用半
導体装置の断面構造図
【図7】本発明の第5の実施形態にかかる液晶表示装置
の等価回路図
【図8】本発明の第5の実施形態にかかる液晶表示装置
の駆動方法の波形図
【図9】本発明の第6の実施形態にかかる液晶表示装置
の等価回路図
【図10】本発明の第6の実施形態にかかる液晶表示装
置の駆動方法の波形図
【図11】液晶パネルの斜視構成図
【図12】液晶パネルの等価回路図
【図13】液晶パネルの画像表示部の要部断面図
【図14】従来例のアクティブ基板の単位絵素の平面図
【図15】従来のアクティブ基板の製造工程断面図
【図16】合理化されたアクティブ基板の単位絵素の平
面図
【図17】合理化されたアクティブ基板の製造工程断面
【図18】アクティブ基板の絵素の等価回路図
【図19】アクティブ基板の絵素の等価回路図
【符号の説明】
1 液晶表示装置(液晶パネル) 2 アクティブ基板(絶縁基板、ガラス基板) 3 半導体集積回路チップ 4 TCPフィルム 5,6 電極端子 9 カラーフィルタ(対向するガラス基板) 10 絶縁ゲート型トランジスタ 11 走査線(ゲート電極) 12 信号線(ソース電極、ソース配線) 16 (全ての画素に共通の)蓄積容量線 16’ (行毎に独立した)蓄積容量線 17 液晶 21 ドレイン配線(電極) 22 (透明導電性)絵素電極 30 ゲート絶縁層(である第1のSiNx層) 31 (第1の半導体層である)不純物を含まない非晶
質シリコン層 32 (チャネルを保護する絶縁層である)第2のSi
Nx層 33 (第2の半導体層である)不純物を含む非晶質シ
リコン層 34 耐熱金属層 35 低抵抗金属層(AL) 36 中間導電層 37 (パシベーション)絶縁層 62 (ドレイン電極上の)開口部 63 (走査線上の)開口部 64 (信号線上の)開口部 65 (蓄積電極上の)開口部 80 (静電気対策用)短絡線
フロントページの続き Fターム(参考) 2H092 GA40 GA45 GA50 GA60 JA21 JA34 JA37 JA41 JA47 JB22 JB57 JB61 KA03 KA05 KB24 MA05 MA07 NA27 PA01 PA03 PA08 QA07 2H093 NA16 NC32 NC35 ND43 ND60 NF01 NF05 5F110 AA30 BB01 CC07 CC08 DD02 EE04 EE05 EE24 EE44 FF03 FF30 GG02 GG15 GG24 GG35 GG45 HJ01 HJ12 HK03 HK04 HK09 HK16 HK22 HK33 HK35 HL07 HL23 HM04 HM05 NN03 NN04 NN12 NN24 NN27 NN72 NN73 QQ14

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁基板上に形成された1層以上の金属
    層をゲート電極とし、前記ゲート電極上に1層以上のゲ
    ート絶縁層を介して不純物を含まない半導体層が形成さ
    れ、前記半導体層上にゲート電極と一部重なるように形
    成された金属層をソース・ドレイン配線とし、前記ドレ
    イン配線がゲート電極上にのみ形成されていることを特
    徴とする絶縁ゲート型トランジスタ。
  2. 【請求項2】 前記不純物を含まない半導体層上に一対
    の不純物を含む半導体層(ソース・ドレイン)が形成さ
    れ、 前記一対の不純物を含む半導体層上に形成された
    金属層をソース・ドレイン配線とすることを特徴とする
    請求項1に記載の絶縁ゲート型トランジスタ。
  3. 【請求項3】 ゲート電極よりも幅細く形成された前記
    不純物を含まない半導体層に接して一対の不純物を含む
    半導体層(ソース・ドレイン)が形成され、前記一対の
    不純物を含む半導体層上に形成された金属層をソース・
    ドレイン配線とすることを特徴とする請求項1に記載の
    絶縁ゲート型トランジスタ。
  4. 【請求項4】 前記不純物を含まない半導体層上にゲー
    ト電極よりも幅細く保護絶縁層と一対の不純物を含む半
    導体層(ソース・ドレイン)とが形成され、前記一対の
    不純物を含む半導体層上に形成された金属層をソース・
    ドレイン配線とすることを特徴とする請求項1に記載の
    絶縁ゲート型トランジスタ。
  5. 【請求項5】 前記不純物を含まない半導体層上にゲー
    ト電極よりも幅細く保護絶縁層と前記不純物を含まない
    半導体層に接して一対の不純物を含む半導体層(ソース
    ・ドレイン)とが形成され、前記一対の不純物を含む半
    導体層上に形成された金属層をソース・ドレイン配線と
    することを特徴とする請求項1に記載の絶縁ゲート型ト
    ランジスタ。
  6. 【請求項6】 一主面上に少なくとも絶縁ゲート型トラ
    ンジスタと、前記絶縁ゲート型トランジスタのゲート電
    極も兼ねる走査線とソース配線も兼ねる信号線と、ドレ
    イン配線に接続された絵素電極とを有する単位絵素が二
    次元のマトリクスに配列された絶縁基板と、前記絶縁基
    板と対向する透明性絶縁基板またはカラーフィルタとの
    間に液晶を充填してなる液晶表示装置において、 絶縁基板の一主面上に1層以上の金属層よりなる走査線
    が形成され、 前記ゲート電極上に1層以上のゲート絶縁層を介して不
    純物を含まない半導体層が形成され、 前記不純物を含まない半導体層上にゲート電極と一部重
    なるように1層以上の金属層よりなるソース(信号線)
    ・ドレイン配線が形成され、 前記ドレイン配線は前記ゲート電極上にのみ形成され、 少なくとも前記ドレイン電極上に開口部を有する絶縁層
    が全面に形成され、 前記開口部を含んで絵素電極が絶縁層上に形成され、 前記ドレイン配線と前段の走査線との間で蓄積容量を構
    成していることを特徴とする液晶表示装置。
  7. 【請求項7】 絶縁基板の一主面上に1層以上の金属層
    よりなる走査線が形成され、 前記ゲート電極上に1層以上のゲート絶縁層を介して不
    純物を含まない半導体層が形成され、 前記不純物を含まない半導体層上にゲート電極と一部重
    なるように1層以上の金属層よりなるソース(信号線)
    ・ドレイン配線が形成され、 前記ドレイン配線は前記ゲート電極上にのみ形成され、 少なくとも前記ドレイン配線上に開口部を有する絶縁層
    が全面に形成され、 前記開口部を含んで絵素電極が絶縁層上に形成され、 前記ドレイン配線と前段の走査線との間で蓄積容量を構
    成しているアクティブマトリクス基板と、 前記アクティブマトリクス基板と対向する透明性絶縁基
    板またはカラーフィルタとの間に液晶を充填してなる液
    晶表示装置において、 前記走査線が4値の走査信号で駆動されることを特徴と
    する液晶表示装置の駆動方法。
  8. 【請求項8】 一主面上に少なくとも絶縁ゲート型トラ
    ンジスタと、前記絶縁ゲート型トランジスタのゲート電
    極も兼ねる走査線とソース配線も兼ねる信号線と、ドレ
    イン配線に接続された絵素電極とを有する単位絵素が二
    次元のマトリクスに配列された絶縁基板と、前記絶縁基
    板と対向する透明性絶縁基板またはカラーフィルタとの
    間に液晶を充填してなる液晶表示装置において、 絶縁基板の一主面上に1層以上の金属層よりなる走査線
    が形成され、 前記ゲート電極上に1層以上のゲート絶縁層を介して不
    純物を含まない半導体層が形成され、 前記不純物を含まない半導体層上にゲート電極と一部重
    なるように1層以上の金属層よりなるソース(信号線)
    ・ドレイン配線が形成され、 前記ドレイン配線は前記ゲート電極上にのみ形成され、 少なくとも前記ドレイン配線上に開口部を有する絶縁層
    が全面に形成され、 前記開口部を含んで絵素電極が絶縁層上に形成され、 走査線と平行して形成された蓄積容量線と前記ドレイン
    配線との間で蓄積容量を構成していることを特徴とする
    液晶表示装置。
  9. 【請求項9】 絶縁基板の一主面上に1層以上の金属層
    よりなる走査線が形成され、 前記ゲート電極上に1層以上のゲート絶縁層を介して不
    純物を含まない半導体層が形成され、 前記不純物を含まない半導体層上にゲート電極と一部重
    なるように1層以上の金属層よりなるソース(信号線)
    ・ドレイン配線が形成され、 前記ドレイン配線は前記ゲート電極上にのみ形成され、 少なくとも前記ドレイン配線上に開口部を有する絶縁層
    が全面に形成され、 前記開口部を含んで絵素電極が絶縁層上に形成され、 走査線と平行して形成された蓄積容量線と前記ドレイン
    配線との間で蓄積容量を構成しているアクティブマトリ
    クス基板と、 前記アクティブマトリクス基板と対向する透明性絶縁基
    板またはカラーフィルタとの間に液晶を充填してなる液
    晶画像表示装置において、 前記走査線が2値の走査信号で駆動され、 前記蓄積容量線から2値の補償電圧が供給されることを
    特徴とする液晶表示装置の駆動方法。
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