JP2002368198A - 強誘電体メモリおよびその製造方法 - Google Patents

強誘電体メモリおよびその製造方法

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JP2002368198A
JP2002368198A JP2001172035A JP2001172035A JP2002368198A JP 2002368198 A JP2002368198 A JP 2002368198A JP 2001172035 A JP2001172035 A JP 2001172035A JP 2001172035 A JP2001172035 A JP 2001172035A JP 2002368198 A JP2002368198 A JP 2002368198A
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film
ferroelectric
memory
capacitor
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JP2001172035A
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Shigeharu Matsushita
重治 松下
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】製造プロセスを簡略化することが可能な強誘電
体メモリを提供する。 【解決手段】この強誘電体メモリは、ソース領域1およ
びドレイン領域2を有するトランジスタ10と、ソース
領域1およびドレイン領域2にそれぞれ接続された電極
4および5と、電極4および5上に形成された強誘電体
膜6と、強誘電体膜6上に形成されたフローティング電
極7とを含むメモリセルを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、強誘電体メモリ
およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、強誘電体薄膜をストレージ用キャ
パシタとして用いたメモリ(以下、「強誘電体メモリ」
という)は、低消費電力の不揮発性メモリとして、その
研究・開発が精力的に行われている。また、強誘電体メ
モリは、強誘電体薄膜の自発分極の反転速度が速いた
め、DRAM(Dynamic Random Acc
ess Memory)並の高速書き込みや高速読み出
しが可能である。
【0003】図11は、従来のNAND型の強誘電体メ
モリのメモリセルの概略的な構造を示した断面図であ
る。図11を参照して、従来のNAND型の強誘電体メ
モリでは、ソース領域101とドレイン領域102とゲ
ート電極(ワード線WL)103とからなるトランジス
タ110が形成されている。そして、ソース領域101
には、電極104が接続されており、ドレイン領域10
2には、電極105が接続されている。そして、電極1
04と電極105との間には、強誘電体膜106が形成
されている。すなわち、電極104と電極105との間
に、強誘電体膜106が挟まれた構造を有する。これら
の電極104と強誘電体膜106と電極105とによっ
て、強誘電体キャパシタ107が形成されている。
【0004】図11に示したNAND型の強誘電体メモ
リでは、1つのトランジスタ110と、1つの強誘電体
キャパシタ107とを並列に接続して1つのメモリセル
構造を構成している。そして、このメモリセルを直列接
続した構造を有している。
【0005】図12〜図19は、従来のNAND型の強
誘電体メモリのメモリセルの構造の詳細および製造プロ
セスを説明するための断面図である。次に、図12〜図
19を参照して、従来のNAND型の強誘電体メモリの
メモリセルの構造の詳細および製造プロセスについて説
明する。
【0006】まず、図12に示すように、基板111の
ウェル領域111a上に、ソース領域112aとドレイ
ン領域112bとゲート電極113とからなるトランジ
スタ120を形成する。その後、トランジスタ120を
覆うように、SiO2などからなる2層構造の層間絶縁
膜114を形成する。層間絶縁膜114のソース領域1
12a上およびドレイン領域112b上の領域に、それ
ぞれ、コンタクトホール114aおよび114bを形成
した後、そのコンタクトホール114aおよび114b
内に、それぞれ、TiN/Tiからなるバリア層115
aおよび115bを形成する。そして、そのバリア層1
15aおよび115bによって囲まれた領域を埋め込む
ように、それぞれ、タングステンプラグ(Wプラグ)電
極116aおよび116bを形成する。
【0007】次に、図13に示すように、ソース領域1
12a上に形成されたタングステンプラグ電極116a
に接続するように、IrSiN膜117aとPt膜11
8aとを形成する。タングステンプラグ電極116aと
IrSiN膜117aとPt膜118aとによって、キ
ャパシタの電極119aが構成される。
【0008】次に、図14に示すように、全面を覆うよ
うに、強誘電体膜を構成するSBT膜121を形成す
る。
【0009】次に、図15に示すように、SBT膜12
1上に、Pt膜122を形成する。そして、Pt膜12
2上の所定領域に、図16に示すようなフォトレジスト
123を形成する。そして、そのフォトレジスト123
をマスクとして、Pt膜122およびSBT膜121を
エッチングすることによって、図16に示されるような
形状が得られる。この後、フォトレジスト123を除去
する。
【0010】次に、図17に示すように、パターンニン
グされたSBT膜121およびPt膜122を覆うよう
に、約400nmの厚みを有する絶縁膜124を形成す
る。
【0011】次に、図18に示すように、絶縁膜124
の所定領域上にフォトレジスト125を形成した後、そ
のフォトレジスト125をマスクとして絶縁膜124を
エッチングする。この後、フォトレジスト125を除去
する。そして、全面に配線126を形成した後、CMP
(Chemical Mechanical Poli
shing)を用いて、配線126および絶縁膜124
を研磨することによって、図19に示されるような構造
が得られる。すなわち、タングステンプラグ電極116
bとPt膜122とを接続する配線126を形成するこ
とができる。
【0012】このようにして、従来の強誘電体メモリの
メモリセルが形成される。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来のNAN
D型の強誘電体メモリのメモリセル構造では、ソース領
域112aおよびドレイン領域112bにそれぞれ電気
的に接続される2つの電極間に強誘電体膜(SBT膜)
121を挟んだ構造を有していたため、その構造を形成
するためには、図12〜図19に示したように、製造プ
ロセスが複雑化するという問題点があった。
【0014】この発明は、上記のような課題を解決する
ためになされたものであり、この発明の1つの目的は、
一対のソース/ドレイン領域にそれぞれ接続された2つ
の電極間に強誘電体膜を形成する従来のメモリセル構造
に比べて、製造プロセスを簡略化することが可能な強誘
電体メモリを提供することである。
【0015】この発明のもう1つの目的は、一対のソー
ス/ドレイン領域にそれぞれ接続された2つの電極間に
強誘電体膜を形成する従来のメモリセルの製造方法に比
べて、製造プロセスを簡略化することが可能な強誘電体
メモリの製造方法を提供することである。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1による強誘電体メモリは、一対のソース/
ドレイン領域を有するトランジスタと、一対のソース/
ドレイン領域にそれぞれ接続された第1電極および第2
電極と、第1電極上および第2電極上に形成された強誘
電体膜と、強誘電体膜上に形成されたフローティング電
極とを含むメモリセルを備えている。なお、ソース/ド
レイン領域とは、ソース領域またはドレイン領域を意味
する。
【0017】請求項1では、上記のように構成すること
によって、一対のソース/ドレイン領域にそれぞれ接続
された第1電極および第2電極を同じ構造にすることが
できるので、一対のソース/ドレイン領域にそれぞれ接
続された第1電極および第2電極を同一の工程で形成す
ることができる。これにより、一対のソース/ドレイン
領域にそれぞれ接続された2つの電極間に強誘電体膜を
形成する従来のメモリセル構造に比べて、製造プロセス
を簡略化することができる。
【0018】請求項2による強誘電体メモリは、請求項
1の構成において、第1電極と強誘電体膜とフローティ
ング電極とを含む第1キャパシタと、第2電極と強誘電
体膜とフローティング電極とを含む第2キャパシタとの
面積比は、実質的に1:1である。請求項2では、この
ように構成することによって、メモリセル構造における
キャパシタの面積を最小にすることができる。
【0019】請求項3による強誘電体メモリは、請求項
1の構成において、第1電極と強誘電体膜とフローティ
ング電極とを含む第1キャパシタと、第2電極と強誘電
体膜とフローティング電極とを含む第2キャパシタとの
面積比は、1:n(n>1)である。請求項3では、こ
のように構成することによって、面積の小さい方の第1
キャパシタにおいて、第1および第2キャパシタに印加
される電圧のうち、n/(n+1)(n>1)の電圧が
印加されるので、面積比が1:1の場合よりも、低電圧
で第1キャパシタの強誘電体膜を分極反転することがで
きる。その結果、低電圧で強誘電体メモリを駆動するこ
とができる。
【0020】請求項4による強誘電体メモリは、請求項
1〜3のいずれかの構成において、メモリセルは、複数
個直列に接続されており、直列接続部の少なくとも一端
に、選択トランジスタを接続することによってメモリセ
ルのブロックが構成されており、メモリセルのブロック
を複数個並べることによって、セルアレイが構成されて
いる。請求項4では、このように構成することによっ
て、容易に、NAND型の強誘電体メモリセルを形成す
ることができる。
【0021】請求項5による強誘電体メモリは、請求項
1〜4のいずれかの構成において、強誘電体膜は、SB
T(SrxBiyTa29)膜、SBNT(SrxBi
y(Nb,Ta)29)膜、PZT(Pb(Zr,T
i)O3)膜、PLZT((Pb,La)(Zr,T
i)O3)膜およびBLT((Bi,La)4Ti
312)からなるグループから選択される少なくとも1
つを含む。請求項5では、このような材料からなる強誘
電体膜を用いることによって、容易に、請求項1〜4の
構成を有する強誘電体メモリを実現することができる。
【0022】請求項6による強誘電体メモリの製造方法
は、一対のソース/ドレイン領域を有するトランジスタ
を形成する工程と、一対のソース/ドレイン領域にそれ
ぞれ接続するように、第1電極および第2電極を同時に
形成する工程と、第1電極上および第2電極上に強誘電
体膜を形成する工程と、強誘電体膜上にフローティング
電極を形成する工程とを備えている。
【0023】請求項6では、上記のように、一対のソー
ス/ドレイン領域にそれぞれ接続するように、第1電極
および第2電極を同時に形成することによって、一対の
ソース/ドレイン領域にそれぞれ接続された2つの電極
間に強誘電体膜を形成する従来の製造方法に比べて、製
造プロセスを簡略化することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した実施形
態を図面に基づいて説明する。
【0025】(第1実施形態)図1は、本発明の第1実
施形態による強誘電体メモリのメモリセルの概略的な構
造を示した断面図であり、図2は、図1に示した第1実
施形態の強誘電体メモリのメモリセル構造に対応する等
価回路図である。
【0026】まず、図1を参照して、第1実施形態の強
誘電体メモリのメモリセルの概略的な構造について説明
する。第1実施形態のメモリセルでは、ソース領域1と
ドレイン領域2とゲート電極3とからなるトランジスタ
10が形成されている。そして、そのトランジスタ10
のソース領域1およびドレイン領域2には、それぞれ、
電極4および5が接続されている。なお、電極4は、本
発明の「第1電極」の一例であり、電極5は、本発明の
「第2電極」の一例である。また、ソース領域1および
ドレイン領域2は、本発明の「ソース/ドレイン領域」
の一例である。
【0027】電極4および5上には、強誘電体膜6が形
成されている。強誘電体膜6上には、電極4および5と
オーバーラップするように、フローティング電極7が形
成されている。電極4と強誘電体膜6とフローティング
電極7とによって、第1キャパシタ8aが構成されてい
る。また、電極5と強誘電体膜6とフローティング電極
7とによって、第2キャパシタ8bが構成されている。
図1に示した第1実施形態のメモリセルの構造の等価回
路は、図2に示すように、1つのトランジスタ10と、
2つのキャパシタ(第1キャパシタ8aおよび第2キャ
パシタ8b)とからなる1トランジスタ2キャパシタ構
造を有する。
【0028】また、図1に示した第1実施形態のメモリ
セル構造では、電極4と強誘電体膜6とフローティング
電極7とによって形成される第1キャパシタ8aのキャ
パシタ面積と、電極5と強誘電体膜6とフローティング
電極7とによって構成される第2キャパシタ8bのキャ
パシタ面積との比率は、実質的に1:1になるように形
成されている。
【0029】図3〜図6は、本発明の第1実施形態によ
る強誘電体キャパシタのメモリセルの構造の詳細および
製造プロセスを説明するための断面図である。図3〜図
6を参照して、次に、第1実施形態の強誘電体メモリの
製造プロセスについて説明する。
【0030】まず、図3に示すように、基板11上に形
成されたウェル領域11aの表面にソース領域12aお
よびドレイン領域12bを形成するとともに、ソース領
域12aとドレイン領域12bとによって挟まれた領域
上にゲート電極13を形成する。なお、ソース領域12
aおよびドレイン領域12bは、本発明の「ソース/ド
レイン領域」の一例である。
【0031】これにより、ソース領域12aとドレイン
領域12bとゲート電極13とからなるトランジスタ2
0が形成される。この後、全面を覆うようにSiO2
などからなる2層構造の層間絶縁膜14を形成する。そ
して、層間絶縁膜14の上面をCMP法を用いて平坦化
する。その後、層間絶縁膜14のソース領域12aおよ
びドレイン領域12b上に位置する領域に、それぞれ、
コンタクトホール14aおよび14bを形成する。コン
タクトホール14aおよび14b内に、それぞれ、Ti
N/Tiからなるバリア層15aおよび15bを形成す
る。また、バリア層15aおよび15bによって囲まれ
た領域を埋め込むように、それぞれ、タングステンプラ
グ(Wプラグ)電極16aおよび16bを形成する。
【0032】次に、図4に示すように、タングステンプ
ラグ電極16a上に、酸素拡散バリア膜としてのIrS
iN膜17aと、Pt膜18aとを形成するとともに、
タングステンプラグ電極16b上に、酸素拡散バリア膜
としてのIrSiN膜17bと、Pt膜18bとを形成
する。このように、第1実施形態では、タングステンプ
ラグ電極16aとIrSiN膜17aとPt膜18aと
からなる電極19aと、タングステンプラグ電極16b
とIrSiN膜17bとPt膜18bとからなる電極1
9bとが、同一のプロセスで並行して形成される。な
お、電極19aは、本発明の「第1電極」の一例であ
り、電極19bは、本発明の「第2電極」の一例であ
る。また、IrSiN膜17aおよびPt膜18aと、
IrSiN膜17bおよびPt膜18bとのパターンニ
ングは、リソグラフィ技術およびエッチング技術を用い
て行う。
【0033】次に、図5に示すように、強誘電体膜とし
てのSBT(SrxBiyTa29)膜21を約200n
mの厚みで堆積する。
【0034】次に、図6に示すように、SBT膜21上
にPt膜を形成した後、リソグラフィ技術とエッチング
技術とを用いてパターンニングすることによって、Pt
膜からなるフローティング電極22を形成する。この
後、SBT膜21の焼成のため、酸素雰囲気中で800
℃、40分のアニールを行う。
【0035】なお、電極19aとSBT膜21とフロー
ティング電極22とによって第1キャパシタ23aが構
成されており、電極19bとSBT膜21とフローティ
ング電極22とによって第2キャパシタ23bが構成さ
れる。
【0036】上記のようにして、図6に示されるような
第1実施形態の強誘電体メモリのメモリセル構造を得る
ことができる。
【0037】上記のように、第1実施形態では、電極1
9aおよび19bを同一のプロセスで並行して形成する
ことができるので、ソース領域およびドレイン領域にそ
れぞれ接続された2つの電極間に強誘電体膜を形成する
従来のメモリセルの製造方法(図12〜図19参照)に
比べて、製造プロセスを簡略化することができる。
【0038】また、第1実施形態では、第1キャパシタ
8aのキャパシタ面積と第2キャパシタ8bのキャパシ
タ面積との面積比を、実質的に1:1になるように構成
することによって、メモリセル構造におけるキャパシタ
の面積を最小にすることができる。
【0039】(第2実施形態)図7は、本発明の第2実
施形態による強誘電体メモリのメモリセルの概略的な構
造を示した断面図である。この第2実施形態では、上記
した第1実施形態と異なり、2つのキャパシタの面積比
が1:3になるように設定している。以下詳細に説明す
る。
【0040】第2実施形態では、まず、ソース領域31
とドレイン領域32とゲート電極33とからなるトラン
ジスタ30が形成されている。ソース領域31およびド
レイン領域32には、それぞれ、電極34および電極3
5が接続されている。なお、ソース領域31およびドレ
イン領域32は、本発明の「ソース/ドレイン領域」の
一例である。また、電極34は、本発明の「第1電極」
の一例であり、電極35は、本発明の「第2電極」の一
例である。電極34および電極35上には、SBT膜な
どからなる強誘電体膜36が形成されている。強誘電体
膜36上には、Pt膜などからなるフローティング電極
37が形成されている。
【0041】ここで、この第2実施形態では、電極34
と強誘電体膜36とフローティング電極37とからなる
第1キャパシタ38aのキャパシタ面積と、電極35と
強誘電体膜36とフローティング電極37とからなる第
2キャパシタ38bのキャパシタ面積との面積比が、
1:3になるように設定されている。
【0042】第2実施形態では、このように第1キャパ
シタ38aと第2キャパシタ38bとの面積比を1:3
に設定することによって、ソース−ドレイン間に所定の
電圧を印加した場合に、第1キャパシタ38aには、印
加電圧の約3/4が印加されるとともに、第2キャパシ
タ38bには、印加電圧の約1/4の電圧が印加され
る。この場合、第1キャパシタ38aを反転分極可能な
キャパシタとすれば、印加電圧の約3/4を印加するこ
とができるため、上記した第1実施形態の構造に比べ
て、低電圧動作可能な強誘電体メモリを実現することが
できる。なお、第1実施形態では、第1キャパシタ8a
と第2キャパシタ8bとの面積比を、1:1になるよう
に設定しているので、第1キャパシタ8aと第2キャパ
シタ8bとには、それぞれ、印加電圧の約1/2ずつが
印加される。
【0043】(第3実施形態)図8は、本発明の第3実
施形態による強誘電体メモリのメモリブロックを示した
等価回路図である。図9は、図8に示した第3実施形態
の強誘電体メモリにおける読み込み動作および再書き込
み動作の一例を説明するための波形図である。また、図
10は、図8に示した第3実施形態の強誘電体メモリの
メモリブロックをアレイ化した場合の等価回路図であ
る。
【0044】まず、図8に示すように、第3実施形態の
強誘電体メモリのメモリブロックは、図2に示した第1
実施形態のメモリセルを直列に並べて形成したメモリセ
ルブロックである。そして、そのメモリセルブロックの
2つの端部には、それぞれ、選択トランジスタ41と選
択トランジスタ42とが接続されている。各メモリセル
のトランジスタ10のゲートは、それぞれ、ワード線W
L0、WL1、WL2、・・・、WLnに接続されてい
る。また、選択トランジスタ41および42のゲート
は、ビット線BLに接続されている。選択トランジスタ
41の一方の端子は、ソース線SLに接続されており、
選択トランジスタ42の一方の端子は、データ線DLに
接続されている。
【0045】図8に示した第3実施形態の強誘電体メモ
リのメモリブロックの動作としては、図9に示すよう
に、まず、ビット線BLをハイレベルにして選択トラン
ジスタ41および42をオン状態にすることによって、
メモリブロックを選択する。次に、選択セル以外のワー
ド線(非選択ワード線)WLをハイレベルにする。次
に、データ線DLに読み出しパルスを印加することによ
って、読み込み動作を行う。この時、選択セルの強誘電
体キャパシタに情報「1」が書き込まれている場合は、
分極反転し、情報「0」の場合に比べて大きな電圧がソ
ース線SLに現れる。このソース線SLに現れる電圧の
大小をモニターすることによって、情報が「1」か
「0」かの判定を行う。
【0046】その後、情報が「1」の場合は、ソース線
SLをハイレベルにするとともに、データ線DLをロー
レベルにすることによって、情報「1」の再書き込みを
行う。また、情報が「0」の場合には、ソース線SLを
ローレベルにするとともに、データ線DLをハイレベル
にすることによって、情報「0」の再書き込みを行う。
【0047】なお、図8に示したメモリブロックをアレ
イ化すると図10に示すような構成となる。この場合、
ブロックの選択はビット線BL1、BL2、・・・と、
データ線DL1、DL2、・・・と、ソース線SL1、
SL2、・・・とを用いて行うことができる。
【0048】なお、今回開示された実施形態は、すべて
の点で例示であって制限的なものではないと考えられる
べきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明
ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請
求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が
含まれる。
【0049】たとえば、上記第1および第2実施形態で
は、強誘電体膜として、SBT(SrxBiyTa29
膜を用いたが、本発明はこれに限らず、SBNT(Sr
xBiy(Nb,Ta)29)膜、PZT(Pb(Zr,
Ti)O3)膜、PLZT((Pb,La)(Zr,T
i)O3)膜およびBLT((Bi,La)4Ti
31 2)膜などの他の強誘電体膜を用いることも可能で
ある。
【0050】また、図7に示した第2実施形態では、第
1キャパシタ38aと第2キャパシタ38bとの面積比
を1:3となるように形成したが、本発明はこれに限ら
ず、1:n(n>1)であれば、他の比率にしても、第
2実施形態と同様、低電圧動作が可能であるという効果
を得ることができる。この場合、面積比は、nが大きい
ほどより低電圧の動作が可能である。
【0051】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、一対の
ソース/ドレイン領域にそれぞれ接続された第1電極お
よび第2電極を同一の工程で形成することができるの
で、製造プロセスを簡略化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態による強誘電体メモリの
メモリセルの概略的な構造を示した断面図である。
【図2】図1に示した第1実施形態の強誘電体メモリの
メモリセル構造に対応する等価回路図である。
【図3】本発明の第1実施形態による強誘電体キャパシ
タのメモリセルの構造の詳細および製造プロセスを説明
するための断面図である。
【図4】本発明の第1実施形態による強誘電体キャパシ
タのメモリセルの構造の詳細および製造プロセスを説明
するための断面図である。
【図5】本発明の第1実施形態による強誘電体キャパシ
タのメモリセルの構造の詳細および製造プロセスを説明
するための断面図である。
【図6】本発明の第1実施形態による強誘電体キャパシ
タのメモリセルの構造の詳細および製造プロセスを説明
するための断面図である。
【図7】本発明の第2実施形態による強誘電体メモリの
メモリセルの概略的な構造を示した断面図である。
【図8】本発明の第3実施形態による強誘電体メモリの
メモリブロックを示した等価回路図である。
【図9】図8に示した第3実施形態の強誘電体メモリに
おける読み込み動作および再書き込み動作の一例を説明
するための波形図である。
【図10】図8に示した第3実施形態の強誘電体メモリ
のメモリブロックをアレイ化した場合の等価回路図であ
る。
【図11】従来のNAND型の強誘電体メモリのメモリ
セルの概略的な構造を示した断面図である。
【図12】従来のNAND型の強誘電体メモリのメモリ
セルの構造の詳細および製造プロセスを説明するための
断面図である。
【図13】従来のNAND型の強誘電体メモリのメモリ
セルの構造の詳細および製造プロセスを説明するための
断面図である。
【図14】従来のNAND型の強誘電体メモリのメモリ
セルの構造の詳細および製造プロセスを説明するための
断面図である。
【図15】従来のNAND型の強誘電体メモリのメモリ
セルの構造の詳細および製造プロセスを説明するための
断面図である。
【図16】従来のNAND型の強誘電体メモリのメモリ
セルの構造の詳細および製造プロセスを説明するための
断面図である。
【図17】従来のNAND型の強誘電体メモリのメモリ
セルの構造の詳細および製造プロセスを説明するための
断面図である。
【図18】従来のNAND型の強誘電体メモリのメモリ
セルの構造の詳細および製造プロセスを説明するための
断面図である。
【図19】従来のNAND型の強誘電体メモリのメモリ
セルの構造の詳細および製造プロセスを説明するための
断面図である。
【符号の説明】
1、12a、31 ソース領域(ソース/ドレイン領
域) 2、12b、32 ドレイン領域(ソース/ドレイン領
域) 4、19a、34 電極(第1電極) 5、19b、35 電極(第2電極) 6、36 強誘電体膜 7、22、37 フローティング電極 8a、23a、38a 第1キャパシタ 8b、23b、38b 第2キャパシタ 10、20、30 トランジスタ 16a、16b タングステンプラグ電極 17a、17b IrSiN膜 18a、18b Pt膜 21 SBT膜(強誘電体膜) 41、42 選択トランジスタ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対のソース/ドレイン領域を有するト
    ランジスタと、 前記一対のソース/ドレイン領域にそれぞれ接続された
    第1電極および第2電極と、 前記第1電極上および前記第2電極上に形成された強誘
    電体膜と、 前記強誘電体膜上に形成されたフローティング電極とを
    含むメモリセルを備えた、強誘電体メモリ。
  2. 【請求項2】 前記第1電極と前記強誘電体膜と前記フ
    ローティング電極とを含む第1キャパシタと、前記第2
    電極と前記強誘電体膜と前記フローティング電極とを含
    む第2キャパシタとの面積比は、実質的に1:1であ
    る、請求項1に記載の強誘電体メモリ。
  3. 【請求項3】 前記第1電極と前記強誘電体膜と前記フ
    ローティング電極とを含む第1キャパシタと、前記第2
    電極と前記強誘電体膜と前記フローティング電極とを含
    む第2キャパシタとの面積比は、1:n(n>1)であ
    る、請求項1に記載の強誘電体メモリ。
  4. 【請求項4】 前記メモリセルは、複数個直列に接続さ
    れており、 前記直列接続部の少なくとも一端に、選択トランジスタ
    を接続することによって前記メモリセルのブロックが構
    成されており、 前記メモリセルのブロックを複数個並べることによっ
    て、セルアレイが構成されている、請求項1〜3のいず
    れか1項に記載の強誘電体メモリ。
  5. 【請求項5】 前記強誘電体膜は、SBT(SrxBiy
    Ta29)膜、SBNT(SrxBiy(Nb,Ta)2
    9)膜、PZT(Pb(Zr,Ti)O3)膜、PLZ
    T((Pb,La)(Zr,Ti)O3)膜およびBL
    T((Bi,La)4Ti312)膜からなるグループか
    ら選択される少なくとも1つを含む、請求項1〜4のい
    ずれか1項に記載の強誘電体メモリ。
  6. 【請求項6】 一対のソース/ドレイン領域を有するト
    ランジスタを形成する工程と、 前記一対のソース/ドレイン領域にそれぞれ接続するよ
    うに、第1電極および第2電極を同時に形成する工程
    と、 前記第1電極上および前記第2電極上に強誘電体膜を形
    成する工程と、 前記強誘電体膜上にフローティング電極を形成する工程
    とを備えた、強誘電体メモリの製造方法。
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