JP2002368091A - 電源網解析方法、電源網解析方法を実行するコンピュータプログラム、記録媒体、及び電源網解析装置 - Google Patents

電源網解析方法、電源網解析方法を実行するコンピュータプログラム、記録媒体、及び電源網解析装置

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JP2002368091A JP2001174643A JP2001174643A JP2002368091A JP 2002368091 A JP2002368091 A JP 2002368091A JP 2001174643 A JP2001174643 A JP 2001174643A JP 2001174643 A JP2001174643 A JP 2001174643A JP 2002368091 A JP2002368091 A JP 2002368091A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 大規模回路の電源網解析の際、少ないコンピ
ュータハードウェア資源で短時間に電源網解析を行うこ
とができる電源網解析方法、電源網解析方法を実行する
コンピュータプログラム、記録媒体、及び電源網解析装
置を提供すること 【解決手段】 設計情報記憶手段D1と物理情報記憶手
段D2に基づき、回路要素を電流源に変換し電源配線を
抵抗要素に分割して全体ネットリストを抽出する。次
に、電流源を含み抵抗要素が直列に接続されている部分
を選定する。選定された部分の回路要素に電流源を割り
付け部分ネットリストを抽出し回路圧縮する。そして、
圧縮ネットリストを全体ネットリストに入れて全体ネッ
トリストを簡略化して電源網解析を行う。部分ネットリ
ストの解析が完了していない場合、両端ノードに全体ネ
ットリストの解析結果を設定して再度解析を行う。これ
により、階層的に解析を行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回路装置の電源網
解析に関するものであり、特に、大規模半導体集積回路
装置の電源網の解析に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体集積回路装置においては、
製造プロセスの微細化に伴い搭載可能な回路規模が増大
することと相まって、機能の高度化、複雑化が求められ
ている。その結果、半導体集積回路装置に搭載される回
路規模は増大の一途を辿っており、動作周波数も高速と
なってきている。これらの要求に対応するためには、限
られた回路配置領域と動作タイミングの中で、益々大き
な電源電流を供給することが必要となり、電源配線が個
々の回路動作に必要十分な電源の供給を確保することが
できるか否かの検証が重要となってきている。
【0003】この検証を行うのが電源網解析である。電
源網とは、回路内の電源配線がその配線上に有する抵抗
を抵抗要素とし、電流を消費する回路要素を電流源に変
換して、その回路要素が接続されている電源配線上の接
続ノードに電流源を接続した等価回路のことである。こ
の等価回路を解くことにより、電源配線上で回路要素が
接続されている各接続ノードにおける電圧値や、ノード
間を接続する抵抗要素を流れる電流値が求められる。こ
うして求められた電圧値や電流値を検討することによ
り、各ノードに接続されている回路要素に供給すべき電
源電圧値が必要十分であるか否か、個々の電源配線に流
れる電流がエレクトロマイグレーション耐性に対して十
分に余裕があり長期動作における信頼性を確保できるか
否か等を検証することができる。
【0004】ここで、電源網解析として従来より実施さ
れているいくつかの方法を示す。第1の方法は、トラン
ジスタなどの基本素子を回路要素として電流源に置き換
えて、電源網のネットリストを抽出する方法である。初
期の電源網解析において採用された方法である。回路規
模の小さな場合に適用して、精度よく電源網解析を行う
ことができる方法である。
【0005】第2の方法は、論理ゲート等の基本的な回
路単位を回路セルとして纏めて1つの電流源に変換する
方法である。回路セルの内部配線については、ネットリ
ストを省略して電源網解析が行えることより、第1の方
法より回路規模の大きな電源網解析に適用することが有
効な方法である。
【0006】第3の方法は、第2の方法で定義した回路
セルを複数使用して構成した回路ブロックに対して、ネ
ットリストの一部を省略して簡易なネットリストに纏め
る方法である。第3の方法を使用してネットリストを簡
易化する例として、例えば、特開2000―57186
号公報では、回路ブロックのレイアウトデータから各電
源端子の幅のデータを抽出する工程と、各電源端子の幅
のデータに基づいて、各幅の比率を各電源端子における
電流消費量の比率に設定する工程とを備えており、これ
と回路ブロックへの電源電流の総和から各電源端子への
電源電流の値を見積もっている。電源端子の幅の他に、
各内部配線の面積、各内部配線と各トランジスタとを接
続するコンタクトの個数、コンタクトの面積、各内部配
線に接続されるトランジスタのゲート幅の総和等、消費
電源電流値と相関を有するレイアウト情報に基づき、各
電源端子における電流消費量の比率を見積もる方法であ
る。回路ブロックについて、内部配線を省略して各電源
端子に電流源を割り付けることでモデル化できるので、
ネットリストを簡易化することができる方法である。
【0007】第4の方法は、回路ブロックの電源端子を
残して、回路ブロック内のネットリストをキルヒホッフ
の法則を用いて圧縮する方法である。第4の方法を使用
してネットリストを圧縮する例として、例えば、特開平
5―47928号公報では、階層的に設計されて親セル
内に子供セルが含まれる集積回路のレイアウトデータか
ら電源配線折れ曲がり点及び接続点であるノード夫々の
電圧算出を行う電源配線の電圧算出方法において、該子
供セルを除く親セル及び該子供セル夫々のレイアウトデ
ータから夫々の抵抗/電流源網を作成し、該子供セルの
抵抗/電流源網をこれと等価でノード数が少ない等価回
路網に変換し、該子供セルの等価回路網を該子供セルを
除く親セルの抵抗/電流源網に組み込み、外部に接続さ
れるノードに電圧源を設定した抵抗/電流源網の連立一
次方程式を解いて子供セルを除く親セルの各ノードの電
圧値を求め、該子供セルの抵抗/電流源網の外部に接続
されるノードに電圧源を設定した抵抗/電流源網の連立
一次方程式を解いて該子供セルの各ノードの電圧値を求
めている。子供セルと、子供セルを除く親セルと分けて
解くので、連立一時方程式の次元が小さくなり、連立一
時方程式を解くに要する時間が短くなるものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記第
1の方法では、トランジスタ等の基本素子を回路要素と
して電流源に変換し、電流源が接続されている電源配線
のノード間を、電源配線に含まれる抵抗要素に置き換え
てネットリストが作成されるので、ネットリストの規模
がトランジスタ等の基本素子数に比例して増大してしま
う。基本素子数が数万トランジスタ程度が現実的な処理
限界であり、近年の大規模集積回路に適用した場合、通
常のコンピュータのハードウェア資源を使用すると、解
析時間に多大な時間を要することに加え、更に解析によ
ってはメモリ等のハードウェア資源の不足等により解析
不可能となってしまうことも考えられ、現実的な時間内
に有効に解析を行うことができず問題である。
【0009】前記第2の方法においても、第1の方法に
比して解析できる回路規模は大きくなるとはいえても、
近年のシステムLSI等のように、論理ゲート規模が1
00万ゲート規模のLSIに対しては、現実的なコンピ
ュータハードウェア資源に対して時間的、資源的な制約
を受けつつあり、今後の高集積化を考慮すると電源網解
析が困難になりつつあり問題である。
【0010】前記第3の方法では、ネットリストを一部
省略して簡易化する回路ブロックにおける各電源端子の
幅等のレイアウト情報は、個々の電源端子における消費
電源電流値と一定の相関を有するものではある。しかし
ながら、消費電源電流値は、回路設計により確定するも
のであり電源端子の幅やトランジスタ等の素子サイズ等
のレイアウト情報と相関を有する他、各素子の動作率等
にも依存する。一方、電源端子の幅や素子サイズ等は、
回路動作を確保できる範囲内で適宜余裕を持ってレイア
ウトされたり、逆に高集積化の要請から限られた範囲内
に限定して配置されるものである。即ち、両者の相関は
精度よく一致するものではない。また、簡易化する回路
ブロック内の配線を省略して各電源端子に電流源を割り
付けることでネットリストを簡易化するので、電源網が
一部省略された形となる。従って、電源網解析におい
て、簡易化する回路ブロックの各電源端子に割り付けら
れる電流消費量の比率を精度よく設定することができ
ず、更に簡易化する回路ブロック内の配線を省略するた
め電源網も一部省略された形となり解析精度を高くする
ことができないという問題がある。
【0011】前記第4の方法では、解析すべき回路規模
が大きくなり、子供セルの回路規模も大きくなってしま
う場合には、子供セルの圧縮処理に時間を要してしまい
問題である。更に、子供セルの回路規模が大きく、親セ
ルと接続される電源端子の数も多い場合には、圧縮して
も子供セルのネットリストを十分に簡略化することがで
きないという問題がある。
【0012】本発明は前記従来技術の問題点を解消する
ためになされたものであり、大規模回路装置に対して電
源網の解析をする際に、ネットリストの一部を圧縮して
簡略なネットリストに置き換えて全体のネットリスト規
模を縮小して解析を行い、その結果に基づき圧縮する前
の部分的なネットリストの解析を行うという階層的な解
析処理により、少ないコンピュータハードウェア資源で
短時間に電源網解析処理を行うことができる電源網解析
方法、電源網解析方法を実行するコンピュータプログラ
ム、記録媒体、及び電源網解析装置を提供することを目
的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項1に係る電源網解析方法は、設計情報に基づ
き回路要素を電流源に変換し、物理情報に基づき電源配
線に含まれる抵抗要素を算出して、全体ネットリストを
抽出する第1ステップと、電源網のうち、電流源を含み
抵抗要素が直列に接続されている部分を選定して部分ネ
ットリストを抽出する第2ステップと、部分ネットリス
トを回路圧縮して圧縮ネットリストを得る第3ステップ
と、部分ネットリストを圧縮ネットリストに置き換えた
上で、全体ネットリストにおける電源供給端子に電圧源
を印加して、各ノードの電圧値及び各ノード間の電流値
を求める第4ステップと、各ノードの電圧値のうちから
部分ネットリストの両端ノードの電圧値を与えて、部分
ネットリストにおける各ノードの電圧値及び各ノード間
の電流値を求める第5ステップとを有することを特徴と
する。
【0014】請求項1の電源網解析方法では、第1ステ
ップにより、設計情報に基づいて回路要素を電流源に変
換して、物理情報に基づいて電源配線に含まれる抵抗要
素を算出して、全体ネットリストを抽出する。第2ステ
ップにおいて、電源網のうち電流源を含み抵抗要素が直
列に接続されている部分を選定して、部分ネットリスト
を抽出する。第3ステップにより、部分ネットリストを
回路圧縮して圧縮ネットリストを得る。第4ステップに
より、部分ネットリストを圧縮ネットリストに置き換え
て、全体ネットリストの電源供給端子に電圧源を印加し
て、各ノードの電圧値及び各ノード間の電流値を求め
る。第5ステップにより、各ノードの電圧値のうちから
部分ネットリストに、両端ノードの電圧値を与えて、部
分ネットリストにおける各ノードの電圧値及び各ノード
間の電流値を求める。
【0015】また、請求項8に係るコンピュータプログ
ラムは、入力される設計情報、及び物理情報に基づき、
回路要素を、消費される消費電源電流値を有する電流源
に置き換え、電源配線が有する抵抗成分を、所定ノード
間を接続する抵抗要素に置き換えて、全体ネットリスト
を抽出する第1ステップと、電流源を含み抵抗要素が直
列に接続されている部分を選定して、全体ネットリスト
から部分ネットリストを抽出する第2ステップと、部分
ネットリストを簡略化した圧縮ネットリストを抽出する
第3ステップと、部分ネットリストを圧縮ネットリスト
に置き換えて、全体ネットリストを解析して、各所定ノ
ードの電圧値及び各抵抗要素を流れる電流値を求める第
4ステップと、両端ノードの電圧値を与えて、部分ネッ
トリストにおける各所定ノードの電圧値及び各抵抗要素
を流れる電流値を求める第5ステップとを有する電源網
解析を実行することを特徴とする。
【0016】請求項8のコンピュータプログラムでは、
第1ステップにより全体ネットリストを抽出し、第2ス
テップにおいて電流源を含み抵抗要素が直列に接続され
ている部分を選定して部分ネットリストを抽出し、第3
ステップにより部分ネットリストから圧縮ネットリスト
を抽出し、第4ステップにより部分ネットリストを圧縮
ネットリストに置き換えて全体ネットリストの各所定ノ
ードに関する電圧値及び電流値を求め、第5ステップに
より部分ネットリストにおける各所定ノードに関する電
圧値及び電流値を求める、一連の電源網解析を実行する
コンピュータプログラムが記載されている。
【0017】また、請求項9に係る記録媒体は、回路要
素を電流源とし、電源配線を抵抗要素に分割して構成さ
れる電源網のネットリストを用いて、電源網の特性解析
を行う電源網解析を実行するために、コンピュータが読
み取り可能なプログラムが記録された記録媒体におい
て、設計情報に基づき前記回路要素を電流源に変換し、
物理情報に基づき電源配線に含まれる抵抗要素を算出し
て、全体ネットリストを抽出する第1ステップと、電流
源を含み抵抗要素が直列に接続されている部分ネットリ
ストを抽出する第2ステップと、部分ネットリストを回
路圧縮して圧縮ネットリストを得る第3ステップと、部
分ネットリストを圧縮ネットリストに置き換えた上で、
全体ネットリストにおける電源供給端子に電圧源を印加
して、各ノードの電圧値及び各ノード間の電流値を求め
る第4ステップと、部分ネットリストの両端ノードの電
圧値を与えて、部分ネットリストにおける各ノードの電
圧値及び各ノード間の電流値を求める第5ステップとを
有する電源網解析を実行するために、コンピュータが読
み取り可能なプログラムが記録されていることを特徴と
する。
【0018】請求項9の記録媒体では、第1ステップに
より全体ネットリストを抽出し、第2ステップにおいて
部分ネットリストを抽出し、第3ステップにより部分ネ
ットリストを回路圧縮して圧縮ネットリストを得、第4
ステップにより部分ネットリストを圧縮ネットリストに
置き換えて全体ネットリストの各ノードの電圧値及び各
ノード間の電流値を求め、第5ステップにより部分ネッ
トリストにおける各ノードの電圧値及び各ノード間の電
流値を求める一連の電源網解析を実行するために、コン
ピュータが読み取り可能なプログラム記録している。
【0019】これにより、部分ネットリストを、回路圧
縮した圧縮ネットリストに置き換えて簡略化した全体ネ
ットリストにおける電源網解析を行い、その後、この解
析結果に基づき圧縮前の部分ネットリストにおける電源
網解析を行うことができる。全体ネットリストの一部を
回路圧縮した圧縮ネットリストに置き換えて電源網を階
層的に構成することにより、電源網解析を階層的に実施
することができる。少ないコンピュータハードウェア資
源で短時間に大規模回路の電源網解析処理を行うことが
できる。
【0020】また、部分ネットリストの回路圧縮では、
キルヒホッフの法則を利用することができるので、圧縮
ネットリストにおいてはネットリスト情報が省略されて
失われてしまうことはない。従って、部分ネットリスト
を圧縮ネットリストに置き換えた全体ネットリストの電
源網解析においても解析精度が悪化することはない。そ
してこの解析結果に基づいて部分ネットリストの電源網
解析を行うので、部分ネットリストの解析精度が悪化す
ることもない。解析精度を悪化させることなく、少ない
コンピュータハードウェア資源で短時間に大規模回路の
電源網解析処理を行うことができる。
【0021】また、圧縮すべき部分ネットリストとし
て、電流源を含み抵抗要素が直列に接続されている部分
に限定して選定するので、回路圧縮を簡単に行うことが
でき、圧縮処理に時間を要することはない。更に選択さ
れる部分ネットリストは電源端子数が2端子に制限され
ており、圧縮ネットリストは十分に簡略化されたものと
することができる。圧縮ネットリストに置き換えた全体
ネットリストを簡略化することができ、少ないコンピュ
ータハードウェア資源で短時間に大規模回路の電源網解
析処理を行うことができる。
【0022】ここで、コンピュータプログラムは、記録
媒体に記録することにより提供することができる他、イ
ンターネット等の伝送媒体を介して供給することもでき
る。
【0023】また、請求項2に係る電源網解析方法は、
請求項1に記載の電源網解析方法において、部分ネット
リストを抽出すべき部分は、回路要素と電源配線との物
理的な接続関係を含む物理情報から選定されることを特
徴とする。
【0024】請求項2の電源網解析方法では、部分ネッ
トリストを抽出すべき部分の選定は、回路要素と電源配
線との物理的な接続関係を含む物理情報に基づいて行わ
れる。
【0025】これにより、回路要素の配置関係や電源配
線の配線状況等を含むレイアウト情報等の物理的な接続
関係が解っていれば、電流源と抵抗要素とからなる全体
ネットリストから逐一検索することなく、部分ネットリ
ストを抽出すべき該当部分を選定することができ、該当
部分の選定を短時間に簡単に行うことができる。
【0026】また、部分ネットリストとして抽出され
る、電流源を含み抵抗要素が直列に接続されている部分
は、所定の回路機能単位でレイアウトされ回路ブロック
として1つのレイアウト単位として纏められたものを階
層的に組み上げていく階層レイアウト設計における回路
ブロックとは関係なく抽出される。そのため、部分ネッ
トリストとして抽出できる部分をレイアウト階層に制限
されることなく自由に選択することができる。
【0027】また、請求項3に係る電源網解析方法は、
請求項2に記載の電源網解析方法において、部分ネット
リストを抽出すべき部分の選定は、第1ステップとは別
個独立に行われることを特徴とする。
【0028】請求項3の電源網解析方法では、部分ネッ
トリストを抽出すべき部分の選定は、全体ネットリスト
の抽出とは別個独立に行われる。
【0029】これにより、回路要素の配置関係や電源配
線の配線状況等を含むレイアウト情報等の物理的な接続
関係が解っているので、全体ネットリストの抽出処理に
先立ち予め回路圧縮すべき部分を選定しておいたり、全
体ネットリストの抽出処理と並行して選定したり、ある
いは全体ネットリストの抽出処理の後に選定を行うこと
等、全体ネットリストの抽出ステップの前後に関わりな
く自由に選定を行うことができ、効率よく電源網解析処
理を行うことができる。
【0030】また、設計情報とは、回路要素のパラメー
タ、回路要素間の接続関係を含む回路情報であることが
好ましい。また、物理情報とは、回路要素の配置情報や
電源配線の配線情報を含むレイアウト情報、及び電源配
線の配線種類情報を含むプロセス・デバイス情報である
ことが好ましい。
【0031】また、請求項4に係る電源網解析方法は、
請求項1または2に記載の電源網解析方法において、部
分ネットリストに含まれる電流源は、電流源として表現
されている回路要素における平均消費電流値として、一
意に定められていることを特徴とする。 また、請求項
5に係る電源網解析方法は、請求項1または2に記載の
電源網解析方法において、部分ネットリストに含まれる
電流源が2つ以上ある場合、電流源は、電流源として表
現されている回路要素における平均消費電流値間の比率
として、一意に定められていることを特徴とする
【0032】請求項4の電源網解析方法では、部分ネッ
トリストに含まれる電流源は、回路要素における平均消
費電流値として一意に定められる。また、請求項5の電
源網解析方法では、部分ネットリストに含まれる電流源
は、回路要素における平均消費電流値の比率として一意
に定められている。
【0033】これにより、一意に定まっている電流値や
電流値の比率を使用することで、部分ネットリストを回
路圧縮する場合、圧縮後の圧縮ネットリストにおける電
流源の電流値を簡単に算出することができ、効率よく電
源網解析処理を行うことができる。
【0034】また、請求項6に係る電源網解析方法は、
請求項1または2に記載の電源網解析方法において、圧
縮ネットリストは、第1の抵抗要素と、第1の抵抗要素
の両端ノードに接続される第1、及び第2の電流源とを
備え、第1の抵抗要素の両端ノードを、圧縮ネットリス
トの両端ノードとすることを特徴とする。また、請求項
7に係る電源網解析方法は、請求項1または2に記載の
電源網解析方法において、圧縮ネットリストは、互いに
直列接続される第1、及び第2の抵抗要素と、第1、及
び第2の抵抗要素の接続ノードに接続される第1の電流
源とを備え、第1の抵抗要素の他端ノード、及び第2の
抵抗要素の他端ノードを圧縮ネットリストの両端ノード
とすることを特徴とする。
【0035】請求項6の電源網解析方法では、部分ネッ
トリストを回路圧縮して、第1の抵抗要素と、第1の抵
抗要素の両端ノードに接続される第1、及び第2の電流
源とを備えて圧縮ネットリストを構成する。また、請求
項7の電源網解析方法では、部分ネットリストを回路圧
縮して、互いに直列接続される第1、及び第2の抵抗要
素と、第1、及び第2の抵抗要素の接続ノードに接続さ
れる第1の電流源とを備えて圧縮ネットリストを構成す
る。
【0036】これにより、回路圧縮した圧縮ネットリス
トを、最小構成素子数の電源網モデルとすることによ
り、部分ネットリストを圧縮ネットリストに置き換えた
全体ネットリストを簡略化することができるので、少な
いコンピュータハードウェア資源で短時間に大規模回路
の電源網解析処理を行うことができる。
【0037】また、回路圧縮については、請求項6の圧
縮ネットリストにおける第1の抵抗要素の抵抗値は、回
路圧縮する前の部分ネットリストにおける両端ノード間
の抵抗要素の抵抗値を加算した値と同じであり容易に算
出することができる。また、請求項7の圧縮ネットリス
トにおける第1の電流源の電流値は、回路圧縮する前の
部分ネットリストに含まれる電流源の電流値を加算した
値と同じであり容易に算出することができる。
【0038】また、請求項10に係る電源網解析装置
は、各種の回路情報を設計情報として格納する設計情報
記憶手段と、レイアウト情報やプロセス・デバイス情報
等を物理情報として格納する物理情報記憶手段と、物理
情報から、電流源を含み抵抗要素が直列に接続されてい
る部分を選定する選定手段と、設計情報記憶手段からの
設計情報に基づき回路要素を電流源に変換して相互の接
続関係を得、物理情報記憶手段からの物理情報に基づき
電源配線の抵抗要素を算出すると共に回路要素の配置情
報を得て、全体ネットリストを抽出する全体ネット抽出
手段と、選定手段により選定された部分を設計情報と物
理情報とに基づき部分ネットリストとして抽出する部分
ネット抽出手段と、部分ネットリストを回路圧縮して圧
縮ネットリストを得るネット圧縮手段と、部分ネットリ
ストを圧縮ネットリストに置き換えて全体ネットリスト
の各ノードの電圧値及び各ノード間の電流値を求める第
1算出手段と、その結果から部分ネットリストの各ノー
ドの電圧値及び各ノード間の電流値を求める第2算出手
段と、第1及び第2算出手段の結果を確認する確認手段
とを備えることを特徴とする。
【0039】請求項10の電源網解析装置では、選定手
段により、物理情報記憶手段からの物理情報に基づいて
電源網のうち電流源を含み抵抗要素が直列に接続されて
いる部分を選定すると共に、全体ネット抽出手段によ
り、設計情報記憶手段からの設計情報と物理情報記憶手
段からの物理情報に基づき電源網を算出して全体ネット
リストを抽出する。そして、部分ネット抽出手段によ
り、選定手段により選定された部分を設計情報と物理情
報とに基づき部分ネットリストとして抽出した上で、圧
縮手段により、圧縮ネットリストに回路圧縮する。電源
網における各ノードの電圧値及び各ノード間の電流値
は、圧縮ネットリストに置き換えた全体ネットリスト部
分を第1算出手段により、その結果に基づき部分ネット
リスト部分を第2算出手段により、階層的に求める。そ
のときの結果確認には、確認手段により行う。
【0040】これにより、各種設計情報を設計情報記憶
手段に、各種物理情報を物理情報記憶手段に各々格納し
ておき、第1、及び第2算出手段が算出する各ノードの
電圧値及び各ノード間の電流値についての算出結果を確
認手段で確認しながら、電源網解析を行うことができ
る。この時の電源網解析は、物理情報に基づき選定した
部分ネットリストを回路圧縮した圧縮ネットリストを利
用して、全体ネットリストの回路規模を簡略化して解析
処理を行う。そして、その解析結果に基づき部分ネット
リストの解析処理を更に行う。階層毎に2段階に分解し
て解析処理を行うことにより、1回の解析処理で扱うネ
ットリストを簡略化することができ、少ないコンピュー
タハードウェア資源で短時間に大規模回路の電源網解析
処理を行うことができる。
【0041】
【発明の実施の形態】以下、本発明の電源網解析方法、
電源網解析方法を実行するコンピュータプログラム、記
録媒体、及び電源網解析装置について具体化した実施形
態を図1乃至図11に基づき図面を参照しつつ詳細に説
明する。図1は、本実施形態における電源網解析装置を
示す構成図である。図2は、本実施形態における電源網
解析のフローチャートである。図3は、本実施形態にお
ける半導体集積回路装置の電源レイアウトを示すパター
ン図である。図4は、電源網から抽出された全体ネット
リストを示す回路図である。図5は、全体ネットリスト
において選定された回路圧縮対象を示す回路図である。
図6は、選定された回路圧縮対象に電流源を割り付け抽
出された部分ネットリストを示す回路図である。図7
は、部分ネットリストを回路圧縮して求められた圧縮ネ
ットリストの第1具体例を示す回路図である。図8は、
部分ネットリストを回路圧縮して求められた圧縮ネット
リストの第2具体例を示す回路図である。図9は、部分
ネットリストを第1具体例の圧縮ネットリストで置き換
えた場合の全体ネットリストを示す回路図である。図1
0は、図9の全体ネットリストの電源網解析結果を示す
回路図である。図11は、部分ネットリストの電源網解
析結果を示す回路図である。
【0042】図1における電源網解析装置1は、中央処
理装置(以下、CPUと略記する。)2を中心にバス8
を介して、メモリ3、磁気ディスク装置4、表示装置
(以下、CRTと略記する。)5、キーボード6、及び
外部記憶媒体駆動装置7が相互に接続されており、更に
外部記憶媒体駆動装置7にCDROMや磁気媒体等の外
部記憶媒体9が着脱可能に設置される構成である。
【0043】後述の図2に示す電源網解析のフローを実
行するプログラムは、電源網解析装置1内のメモリ3や
磁気ディスク装置4に記録されている他、CDROMや
磁気媒体等の外部記憶媒体9に記録されている場合に、
外部記憶媒体駆動装置7を介してメモリ3、磁気ディス
ク装置4に記録され、あるいは直接CPU2に転送され
る。またトランジスタサイズや電流容量の他電源電圧等
の回路要素パラメータ及び回路要素間の接続関係等の回
路情報に代表される設計情報を格納する設計情報記憶手
段D1と、回路要素の配置情報や電源配線の引き回し等
の配線情報を含むレイアウト情報及び電源配線の配線幅
やシート抵抗等の配線種類情報を含むプロセス・デバイ
ス情報等の物理情報を格納する物理情報記憶手段D2と
は、磁気ディスク装置4や、CDROM、磁気媒体等の
外部記憶媒体9に記録されており、上記プログラムの処
理に従いCPU2からの指令により必要に応じて参照さ
れる。そして、図2に示す電源網解析のフローを実行す
るプログラムに従い、設計情報記憶手段D1と物理情報
記憶手段D2とを参照しながら電源網解析された解析結
果は、CRT5等の確認手段により確認された上で、修
正の必要な場合は、電源配線の配線幅、引き回しルート
の変更等をキーボード等からの入力指示に従い行う。修
正が必要ない場合には、解析された電源配線は使用を満
足するものと判断され、電源配線データは、磁気ディス
ク装置4、あるいは外部記憶媒体駆動装置7を介してC
DROM、磁気媒体等の外部記憶媒体9に記録される。
【0044】以下、電源網解析のフローについて図2に
基づき具体的に説明する。図2は、電源網解析のフロー
チャートを示している。処理ステップ(以下、Sと略記
する。)1では、設計情報記憶手段D1に格納されてい
る設計情報に基づいて、トランジスタや論理ゲートさら
には機能ブロック等の回路要素を電流源に変換する。更
に、物理情報記憶手段D2に格納されている回路要素の
配置情報や電源配線の引き回し情報及び電源端子位置情
報等の物理情報に基づいて電源配線が互いに接続されて
いる点、折れ曲がり点、及び回路要素が接続されている
点を電源網におけるノードとし、電源配線の配線幅やシ
ート抵抗等の物理情報に基づいてノード間の抵抗要素の
抵抗値を算出して全体ネットリストを抽出する。
【0045】ここで、電流源に変換する際の回路要素の
電流値は平均消費電流値であり、幾つかの算出方法が考
えられる。例えば、各回路要素の動作率が既知である場
合には、電流値は平均値として一意に求まる場合があ
る。発振周波数と動作デューティの確定しているクロッ
ク信号のドライブ回路等の回路要素において、駆動負荷
が確定している場合がこれに該当する。簡単な計算によ
りこの回路要素が消費する電流値が求まるので、これと
同じ電流値が電源配線から供給されるとして、変換され
た電流源の電流値を決定すればよい。
【0046】また、各回路要素の動作率が既知であって
も、電流値が一意に求まらず、複数の回路要素間の平均
消費電流値の比率として確定している場合がある。各々
異なる駆動負荷を有する既知の2種類のバスを駆動する
ラインドライバがある場合に、バスへのアクセス頻度が
外部要因により変化する場合がこれに当たる。各々のバ
スの負荷は既知であるので、両ラインドライバの消費電
流の比率は一意に確定するが、アクセス頻度が確定しな
いと実際の電流値が確定しない。この場合は、電源網解
析において外部要因を確定した段階で全体ネットリスト
等が確定して電流値が一意に決定することとなる。
【0047】更に、各回路要素の動作率が不明の場合に
は、回路シミュレーション等により、平均消費電流値を
確定することが必要である。ランダムロジック回路等の
動作率が一律に確定しないような回路要素に適用して有
効な算出方法である。
【0048】次に、回路圧縮すべき対象の選定(S2)
を行う。全体ネットリストから回路圧縮の対象となる、
電流源を含み抵抗要素が直列に接続されている部分を選
定する。選定に当たっては、物理情報記憶手段D2に格
納されている回路要素の配置情報と電源配線の引き回し
情報、及び電源配線の配線幅やシート抵抗等により、該
当する部分を簡単に検索することができる。例えば、フ
ロアプランツールにより配置された回路要素に関する配
置情報と、自動電源配線ツールによって電源配線に対し
て付与された電源配線の配線幅やシート抵抗値等の電源
配線種類情報とを使用してやれば、全体ネットリストを
無作為に検索することなく該当個所を選定することがで
きる。この選定は、回路機能毎に纏められたレイアウト
ブロック単位で行う必要はなく、物理情報記憶手段D2
に格納されている物理情報に基づいて、レイアウト上の
該当個所を適宜に選定していけばよい。選定箇所が、レ
イアウトブロック内の一部分であっても、また複数のレ
イアウトブロックにまたがって存在していてもよい。更
に、該当個所が複数存在する場合、その中から任意の部
分を適宜選定することができる。
【0049】尚、全体ネットリストの抽出(S1)と、
回路圧縮すべき対象の選定(S2)は、必ずしもこの順
番である必要はなく、全体ネットリストの抽出(S1)
に先立ち、予め、回路圧縮すべき対象の選定(S2)を
行っておくことも可能である。
【0050】回路圧縮の対象として選定された部分が有
する回路要素に対して、設計情報記憶手段D1に格納さ
れている設計情報に基づき電流源を割り付け、物理情報
記憶手段D2に格納されている物理情報に基づき電源配
線を抵抗要素に分割して抵抗値を割り付けて部分ネット
リストを抽出する(S3)。ここでの抽出方法はS1に
おいて全体ネットリストを抽出した方法と同様である。
【0051】S3において抽出された部分ネットリスト
は、S4で回路圧縮される。キルヒホッフの法則を適用
することにより、簡略な回路モデルに圧縮された圧縮ネ
ットリストが得られる。得られた圧縮ネットリストを、
全体ネットリストにおける該当部分ネットリストと置き
換えて、全体ネットリストを電源網解析が実行できる程
度に簡略化する(S5)。
【0052】S5により簡略化された全体ネットリスト
について、電源網解析を行う(S6)。解析の結果とし
て、各ノードの電圧値及び各ノード間の電流値が求めら
れる。この段階では、部分ネットリストは、回路圧縮さ
れて簡略化された圧縮ネットリストに置き換えられてい
るので、部分ネットリストについては、両端ノードの電
圧値以外は求められていない。
【0053】部分ネットリストに関して、電源網解析が
完了しているか否かを確認した上で(S7)、未解析の
部分ネットリストが存在している場合には(S7:N
O)、対象部分ネットリストの両端ノードに全体ネット
リストの解析で求められた圧縮ネットリストの両端ノー
ドの電圧値を設定して(S8)、再度、電源網解析を行
う(S6)。この処理を回路圧縮した部分ネットリスト
の全て実行した後(S7:YES)、全体ネットリスト
の全てのノード電圧値及びノード間電流値が求められ、
解析が終了する。
【0054】図2における解析処理のフローを図3の半
導体集積回路装置(図3中、Chip)に適用した場合
について説明する。図3は、半導体集積回路装置(図3
中、Chip)における、回路ブロックA、B、Cと、
回路ブロックA、B、C間を接続する電源配線10、及
び電源配線10に外部から電源を印加する外部接続端子
N1、N6とを模式的に表したレイアウトパターン図で
ある。
【0055】回路ブロックAは、外部接続端子N1から
ノードN3への配線経路と、外部接続端子N6からノー
ドN4への配線経路とにより電源配線が接続されてい
る。また、電源配線は、上記配線経路の途中に存する分
岐ノードN2、N5から分岐されている。この分岐電源
配線は、ノードN7、N10により、互いに向かい合う
方向に屈曲されて相互に接続されている。そして、この
電源経路中のノードN8から回路ブロックBへ、更にノ
ードN9から回路ブロックCへ電源配線が接続されてい
る。
【0056】この半導体集積回路装置に関する設計情
報、及び物理情報を、各々設計情報記憶手段D1、及び
物理情報記憶手段D2に格納しておき、これらの情報に
基づいてS1において抽出した全体ネットリストを図4
に示す。外部電源接続端子、電源配線の分岐点、折れ曲
がり点、及び回路要素との接続点の各々について設定さ
れるノードN1乃至N10と、ノードN1乃至N10間
を接続する抵抗要素R11乃至R19が抽出される。こ
こで、回路ブロックAについては、電源端子N3、N4
から消費される電源電流は予め既知の電流値IA1、I
A2であるとして抽出が行なわれるものとする。電流値
が既知である場合とは、例えば、回路ブロックAが、マ
クロ回路ブロックとしてライブラリ化されている場合
や、クロックジェネレータのように回路動作が動作率等
で定義でき各電源端子から消費される電源電流値が一意
に定められる場合等がある。
【0057】図5は、S2における回路圧縮対象の選定
を示している。ノードN2から回路ブロックB、Cへ向
かいノードN5に至る電源配線の経路が、電流源で表現
される回路要素を含み抵抗要素が直列に接続されている
圧縮対象20として選定されている。本説明では、電源
網の全体ネットリストが比較的単純であるため(図
4)、全体ネットリストに基づいて圧縮対象20を選定
することができるが、全体ネットリストが更に複雑にな
った場合等、全体ネットリストから選定箇所を検索する
ために多大な時間を要する場合には、図3におけるレイ
アウト図、あるいは物理情報記憶手段D2等から選定す
ることが好ましい。
【0058】S3により、図6の部分ネットリストが抽
出される。圧縮対象20に接続されている回路ブロック
B、Cを、電流値IB、ICを有する電流源として置き
換え、電源配線の経路を抵抗要素をR15乃至R19に
分割して、部分ネットリストが抽出される。本説明で
は、各電流値、抵抗値について、図6に示すような具体
的な値を代入して以下の説明を行なう。
【0059】S4の処理の結果、得られる圧縮ネットリ
ストを図7、8に示す。図7は第1具体例である。圧縮
対象20を第1の抵抗要素Raと、第1の抵抗要素Ra
の両端ノードに接続される第1、及び第2の電流源IN
2、IN5に回路圧縮する方法である。以下、具体的な
数字に基づいて圧縮ネットリストを算出する。キルヒホ
ッフの法則を適用すれば、抵抗値は、 Ra=R15+R16+R17+R18+R19 =5Ω+3Ω+12Ω+1Ω+6Ω =27Ω となる。また、各中間ノードN7乃至N10に接続され
る電流源を電流源IA乃至IDとして定義すると、圧縮
ネットリストの電流源IN2は、 IN2=(R16+R17+R18+R19)/Ra×
IA+(R17+R18+R19)/Ra×IB+(R
18+R19)/Ra×IC+R19/Ra×ID となる。ここで、IA=ID=0により、 IN2=(R17+R18+R19)/Ra×IB+(R18+R19)/ Ra×IC =(19×3+7×5)/27 =3.4A となる。また、同様に、電流源IN5は、 IN5=R15/Ra×IA+(R15+R16)/Ra×IB+(R15+R 16+R17)/Ra×IC+(R15+R16+R17+R18)/Ra×I D =(R15+R16)/Ra×IB+(R15+R16+R17)/Ra ×IC =(8×3+20×5)/27 =4.6A となる。従って、図7の第1具体例の圧縮ネットリスト
では、Ra=27Ω、IN2=3.4A、IN5=4.
6Aとして求められる。
【0060】図8の第2具体例では、圧縮対象20を第
1、及び第2の抵抗要素Rb、Rcと、両抵抗要素の接
続ノードに接続される第1の電流源INに回路圧縮する
方法である。以下、具体的な数字に基づいて圧縮ネット
リストを算出する。キルヒホッフの法則を適用すれば、
電流値は、 IN=IB+IC =3+5 8A となる。抵抗値は、 Rb=Ra×IN5/IN =27×4.6/8 =15.5Ω Rc=Ra×IN2/IN =27×3.4/8 =11.5Ω となる。従って、図8の第2具体例の圧縮ネットリスト
では、Rb=15.5Ω、Rc=11.5Ω、IN=8
Aとして求められる。
【0061】S5で、圧縮ネットリストを全体ネットリ
ストに適用したネットリストを図9に示す。ここでは、
図7に示した第1具体例の圧縮ネットリストで置き換え
た場合を示している。図4の全体ネットリストに比し
て、ノードN2から抵抗要素R15乃至R19を介して
ノードN5に接続されている部分ネットリストが、1つ
の抵抗要素Raと2つの電流源IN2、IN5に置き換
えられ、全体ネットリストが簡略化されている。
【0062】図9の全体ネットリストについて、図9に
示す具体的数値を適用してS6の電源網解析を行った結
果を図10に示す。ここでは、外部接続端子N1、N6
に100Vが印加されているものとして解析している。
各抵抗要素R11乃至R14、及びRaに流れる電流値
を、ノードN1からN6に向かう方向を正として、IR
11乃至IR14、及びIRaと定義し、ノードN2、
N5の電圧値をVN2、VN5と定義すると、キルヒホ
ッフの法則により、 IR11−3.4−IR12−IRa=0 IR13+IRa−4.6−IR14=0 IR12=3 IR13=−4 VN2=100−5×IR11 VN5=100+3×IR14 VN2−VN5=27×IRa となる。これらの方程式を解くことにより、図10に示
す解析結果が得られる。
【0063】この解析により部分ネットリストへの接続
ノードであるノードN2、N5の電圧値も求めらる。S
7乃至S8により、図6に示す部分ネットリストの両端
ノードN2、N5にこの電圧値を割り付けることができ
る。ノードN2に68.9V、ノードN5に73.7V
を印加して図6の部分ネットリストを解析(S6)した
結果を図11に示す。部分ネットリストにおける各ノー
ド電圧値が求まり、ここからノード間の電流値も算出す
ることができる。以上により、全体ネットリストにおけ
る全てのノードの電圧値と、ノード間の電流値が求めら
れ、電源網解析が完了する。
【0064】上記実施形態における電源網解析方法、電
源網解析方法を実行するコンピュータプログラム、記録
媒体、及び電源網解析装置によれば、S2にて選定した
圧縮対象20(図5)から、S3にて部分ネットリスト
を抽出する(図6)。更にS4にて回路圧縮して圧縮ネ
ットリストを抽出し(図7、8)、S5にて全体ネット
リスト(図4)のうちの部分ネットリストと置き換える
(図9)。これにより、S6の電源網解析を簡略化した
全体ネットリストで行なうことができる。そして、この
解析結果に基づき圧縮前の部分ネットリスト(図6)に
おける電源網解析を更に行うことができる。全体ネット
リスト(図4)の一部を回路圧縮した圧縮ネットリスト
(図7、8)に置き換えて電源網を階層的に構成するこ
とにより(図9)、電源網解析を階層的に実施すること
ができる。少ないコンピュータハードウェア資源で短時
間に大規模回路の電源網解析処理を行うことができる。
【0065】また、部分ネットリスト(図6)の回路圧
縮では、キルヒホッフの法則を利用することができるの
で、圧縮ネットリスト(図7、8)においてはネットリ
スト情報が省略されて失われてしまうことはない。従っ
て、部分ネットリスト(図6)を圧縮ネットリスト(図
7、8)に置き換えた全体ネットリスト(図9)の電源
網解析においても解析精度が悪化することはない。そし
てこの解析結果に基づいて部分ネットリスト(図6)の
電源網解析を行うので、部分ネットリスト(図6)の解
析精度が悪化することもない。解析精度を悪化させるこ
となく、少ないコンピュータハードウェア資源で短時間
に大規模回路の電源網解析処理を行うことができる。
【0066】また、圧縮すべき部分ネットリストとし
て、電流源を含み抵抗要素が直列に接続されている部分
に限定して圧縮対象20として選択するので、回路圧縮
を簡単に行うことができ圧縮処理に時間を要することは
ない。更に選択される部分ネットリスト(図6)は電源
端子数が2端子(ノードN2、N5)に制限されてお
り、圧縮ネットリストを十分に簡略化されたものとする
ことができる(図7、8)。圧縮ネットリストに置き換
えた全体ネットリストを簡略化することができ(図
9)、少ないコンピュータハードウェア資源で短時間に
大規模回路の電源網解析処理を行うことができる。
【0067】ここで、この電源網解析を実行するコンピ
ュータプログラムは、記録媒体に記録することにより提
供することができる他、インターネット等の伝送媒体を
介して供給することもできる。
【0068】また、回路要素である回路ブロックA、
B、Cの配置関係や電源配線10の配線状況等を含むレ
イアウト情報等の物理的な接続関係が解っているので、
圧縮対象20を、電流源と抵抗要素とからなる全体ネッ
トリスト(図4)から逐一検索することなく、圧縮対象2
0を選定することができ(S2)、この選定を短時間に
簡単に行うことができる。
【0069】また、圧縮対象20は、所定の回路機能単
位でレイアウトされ回路ブロックとして1つのレイアウ
ト単位として纏められたものを階層的に組み上げていく
階層レイアウト設計における回路ブロックとは関係なく
抽出されので、圧縮対象20をレイアウト階層に制限さ
れることなく自由に選定することができる(S2)。
【0070】また、圧縮対象20の選定は(S2)、全
体ネットリスト(図4)の抽出とは別個独立に行われる
ので、回路ブロックA、B、Cの配置関係や電源配線1
0の配線状況等を含むレイアウト情報等の物理的な接続
関係が解れば、全体ネットリストの抽出処理(S1)に
先立ち予め選定しておいたり、全体ネットリストの抽出
処理(S1)と並行して選定したり、あるいは全体ネッ
トリストの抽出処理(S1)の後に選定を行うこと等、
全体ネットリストの抽出ステップ(S1)の前後に関わ
りなく自由に選定を行うことができ、効率よく電源網解
析処理を行うことができる。
【0071】また、部分ネットリスト(図6)に含まれ
る電流源は、回路要素における平均消費電流値として一
意に定められ、あるいは平均消費電流値の比率として一
意に定められるので、部分ネットリスト(図6)を回路
圧縮する場合(S4)、圧縮後の圧縮ネットリスト(図
7、8)における電流源の電流値を簡単に算出すること
ができ、効率よく電源網解析処理を行うことができる。
【0072】また、回路圧縮した圧縮ネットリスト(図
7、8)を、最小構成素子数の電源網モデルとすること
により、圧縮ネットリスト(図7、8)に置き換えた全
体ネットリストを簡略化することができるので(図
9)、少ないコンピュータハードウェア資源で短時間に
大規模回路の電源網解析処理を行うことができる。
【0073】また、各種設計情報を格納する設計情報記
憶手段D1と、各種物理情報を格納する物理情報記憶手
段D2とを磁気ディスク装置4や、CDROM、磁気媒
体等の外部記憶媒体9として備えておくことができる。
そして、第1、及び第2算出手段が算出する各ノードの
電圧値及び各ノード間の電流値についての電源網解析の
解析結果を、CRT5等の確認手段により確認すること
ができる。この時の電源網解析は、物理情報に基づき選
定した部分から抽出した部分ネットリスト(図6)を回
路圧縮した圧縮ネットリスト(図7、8)を利用して、
全体ネットリストの回路規模を簡略化して(図9)行
う。そして、その解析結果に基づき部分ネットリスト
(図6)の解析処理を更に行う。階層毎に2段階に分解
して解析処理を行うことにより、1回の解析処理で扱う
ネットリストを簡略化することができる。これらの一連
の電源網解析のフローをコンピュータプログラムとし
て、電源網解析装置1内のメモリ3や磁気ディスク装置
4に記録しておく他、記録媒体であるCDROMや磁気
媒体等の外部記憶媒体9に記録されている場合に、外部
記憶媒体駆動装置7を介してメモリ3、磁気ディスク装
置4に記録し、あるいは直接CPU2に転送することに
より実行することができる。また、インターネット等の
伝送ばいたを介してメモリ3、磁気ディスク装置4に記
録し、あるいは直接CPU2に転送することも可能であ
る。
【0074】尚、本発明は前記実施形態に限定されるも
のではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の
改良、変形が可能であることは言うまでもない。例え
ば、本実施形態においては、圧縮対象が1箇所だけの場
合について説明したが、これに限定されることはなく、
2箇所以上、適宜選定することができる。また、解析す
べき電源配線についても、1配線について解析する場合
を例にとり説明したが、これに限定されることはなく、
2種類以上の配線について同様の処理に基づき、順次解
析を行うことができることはいうまでもない。更に、構
成回路ブロックについては、3ブロックの場合を例にと
り説明したが、これに限定されるものではなく、3ブロ
ック以上の場合にも同様に適用できることは言うまでも
ない。また、圧縮対象を回路ブロック単位で構成する場
合について説明したが、これに限定されるものではな
く、回路ブロック内の一部、あるいは複数の回路ブロッ
ク間にまたがって設定される場合等、回路ブロックの領
域に制限されず任意に選定することができる。
【0075】(付記1) 電源配線により電源を供給さ
れる回路要素を電流源とし、前記電源配線を抵抗要素に
分割して構成される電源網のネットリストを用いて、前
記電源網の特性解析を行う電源網解析方法において、設
計情報に基づき前記回路要素を前記電流源に変換し、物
理情報に基づき前記電源配線に含まれる前記抵抗要素を
算出して、前記全体ネットリストを抽出する第1ステッ
プと、前記電源網のうち、前記電流源を含み前記抵抗要
素が直列に接続されている部分を選定し、部分ネットリ
ストを抽出する第2ステップと、前記部分ネットリスト
を回路圧縮して圧縮ネットリストを得る第3ステップ
と、前記部分ネットリストを前記圧縮ネットリストに置
き換えた上で、前記全体ネットリストにおける電源供給
端子に電圧源を印加して、各ノードの電圧値及び各ノー
ド間の電流値を求める第4ステップと、前記部分ネット
リストに、前記各ノードの電圧値のうちから前記部分ネ
ットリストの両端ノードの電圧値を与えて、前記部分ネ
ットリストにおける各ノードの電圧値及び各ノード間の
電流値を求める第5ステップとを有することを特徴とす
る電源網解析方法。 (付記2) 前記部分ネットリストを抽出すべき部分
は、前記電源配線に関する前記物理情報から選定される
ことを特徴とする付記1に記載の電源網解析方法。 (付記3) 前記物理情報は、前記回路要素と前記電源
配線との物理的な接続関係を含むことを特徴とする付記
2に記載の電源網解析方法。 (付記4) 前記部分ネットリストを抽出すべき部分の
選定は、前記第2ステップとは別個独立に行われること
を特徴とする付記2に記載の電源網解析方法。 (付記5) 前記設計情報とは、前記回路要素のパラメ
ータ、前記回路要素間の接続関係を含む回路情報である
ことを特徴とする付記1乃至3の少なくとも何れか1項
に記載の電源網解析方法。 (付記6) 前記物理情報とは、前記回路要素の配置情
報や前記電源配線の配線情報を含むレイアウト情報、及
び前記電源配線の配線種類情報を含むプロセス・デバイ
ス情報であることを特徴とする付記1乃至3の少なくと
も何れか1項に記載の電源網解析方法。 (付記7) 前記部分ネットリストに含まれる前記電流
源は、該電流源として表現されている前記回路要素にお
ける平均消費電流値として、一意に定められていること
を特徴とする付記1乃至3の少なくとも何れか1項に記
載の電源網解析方法。 (付記8) 前記部分ネットリストに含まれる前記電流
源が2つ以上ある場合、前記電流源は、前記電流源とし
て表現されている前記回路要素における平均消費電流値
間の比率として、一意に定められていることを特徴とす
る付記1乃至3の少なくとも何れか1項に記載の電源網
解析方法。 (付記9) 前記圧縮ネットリストは、第1の抵抗要素
と、前記第1の抵抗要素の両端ノードに接続される第
1、及び第2の電流源とを備え、前記第1の抵抗要素の
両端ノードを、前記圧縮ネットリストの両端ノードとす
ることを特徴とする付記1乃至3の少なくとも何れか1
項に記載の電源網解析方法。 (付記10) 前記圧縮ネットリストは、互いに直列接
続される第1、及び第2の抵抗要素と、前記第1、及び
第2の抵抗要素の接続ノードに接続される第1の電流源
とを備え、前記第1の抵抗要素の他端ノード、及び前記
第2の抵抗要素の他端ノードを前記圧縮ネットリストの
両端ノードとすることを特徴とする付記1乃至3の少な
くとも何れか1項に記載の電源網解析方法。 (付記11) 電源配線により電源を供給される回路要
素を電流源とし、前記電源配線を抵抗要素に分割して構
成される電源網のネットリストを用いて、前記電源網の
特性解析を行う電源網解析を実行するコンピュータプロ
グラムにおいて、入力される設計情報、及び物理情報に
基づき、前記回路要素を、前記回路要素において消費さ
れる消費電源電流値を有する前記電流源に置き換え、前
記電源配線が有する抵抗成分を、所定ノード間を接続す
る抵抗要素に置き換えて、前記全体ネットリストを抽出
する第1ステップと、前記電源網のうち、前記電流源を
含み前記抵抗要素が直列に接続されている部分を選定し
て、前記第1ステップにおいて抽出された全体ネットリ
ストから部分ネットリストを抽出する第2ステップと、
前記部分ネットリストを簡略化した圧縮ネットリストを
抽出する第3ステップと、前記部分ネットリストを前記
圧縮ネットリストに置き換えた上で、前記全体ネットリ
ストを解析して、前記各所定ノードの電圧値及び前記各
抵抗要素を流れる電流値を求める第4ステップと、前記
部分ネットリストに、前記第4ステップで求められた前
記部分ネットリストの両端ノードの電圧値を与えて、前
記部分ネットリストにおける前記各所定ノードの電圧値
及び前記各抵抗要素を流れる電流値を求める第5ステッ
プとを有する電源網解析を実行することを特徴とするコ
ンピュータプログラム。 (付記12) 電源配線により電源を供給される回路要
素を電流源とし、前記電源配線を抵抗要素に分割して構
成される電源網のネットリストを用いて、前記電源網の
特性解析を行う電源網解析を実行するために、コンピュ
ータが読み取り可能なプログラムが記録された記録媒体
において、設計情報に基づき前記回路要素を前記電流源
に変換し、物理情報に基づき前記電源配線に含まれる前
記抵抗要素を算出して、前記全体ネットリストを抽出す
る第1ステップと、前記電源網のうち、前記電流源を含
み前記抵抗要素が直列に接続されている部分ネットリス
トを抽出する第2ステップと、前記部分ネットリストを
回路圧縮して圧縮ネットリストを得る第3ステップと、
前記部分ネットリストを前記圧縮ネットリストに置き換
えた上で、前記全体ネットリストにおける電源供給端子
に電圧源を印加して、各ノードの電圧値及び各ノード間
の電流値を求める第4ステップと、前記部分ネットリス
トに、前記各ノードの電圧値のうちから前記部分ネット
リストの両端ノードの電圧値を与えて、前記部分ネット
リストにおける各ノードの電圧値及び各ノード間の電流
値を求める第5ステップとを有する電源網解析を実行す
るために、コンピュータが読み取り可能なプログラムが
記録されていることを特徴とする記録媒体。 (付記13) 電源配線により電源を供給される回路要
素を電流源とし、前記電源配線を抵抗要素に分割して構
成される電源網のネットリストを用いて、前記電源網の
特性解析を行う電源網解析装置において、前記回路要素
のパラメータや前記回路要素間の接続関係を含む回路情
報を設計情報として格納する設計情報記憶手段と、前記
回路要素の配置情報や前記電源配線の配線情報を含むレ
イアウト情報、及び前記電源配線の配線種類情報を含む
プロセス・デバイス情報等を物理情報として格納する物
理情報記憶手段と、前記物理情報から、前記電源網のう
ち前記電流源を含み前記抵抗要素が直列に接続されてい
る部分を選定する選定手段と、前記設計情報記憶手段に
格納されている前記設計情報に基づき前記回路要素を前
記電流源に変換すると共に前記回路要素間の接続関係を
得、前記物理情報記憶手段に格納されている前記物理情
報に基づき前記電源配線に含まれる前記抵抗要素を算出
すると共に前記回路要素の配置情報を得て、全体ネット
リストを抽出する全体ネット抽出手段と、前記選定手段
により選定された部分を前記設計情報と前記物理情報と
に基づき、部分ネットリストとして抽出する部分ネット
抽出手段と、前記部分ネットリストを回路圧縮して圧縮
ネットリストを得るネット圧縮手段と、前記部分ネット
リストを前記圧縮ネットリストに置き換えた上で、前記
全体ネットリストにおける電源供給端子に電圧源を印加
して、各ノードの電圧値及び各ノード間の電流値を求め
る第1算出手段と、前記部分ネットリストに、前記各ノ
ードの電圧値のうちから前記部分ネットリストの両端ノ
ードの電圧値を与えて、前記部分ネットリストにおける
各ノードの電圧値及び各ノード間の電流値を求める第2
算出手段と、前記第1及び第2算出手段の結果を確認す
る確認手段とを備えることを特徴とする電源網解析装
置。 (付記14) 前記部分ネットリストを抽出すべき部分
は、前記電源配線に関する前記物理情報から選定される
ことを特徴とする付記13に記載の電源網解析装置。 (付記15) 前記物理情報は、前記回路要素と前記電
源配線との物理的な接続関係を含むことを特徴とする付
記14に記載の電源網解析装置。 (付記16) 前記部分ネットリストに含まれる前記電
流源は、該電流源として表現されている前記回路要素に
おける平均消費電流値として、一意に定められているこ
とを特徴とする付記13乃至15の少なくとも何れか1
項に記載の電源網解析装置。 (付記17) 前記部分ネットリストに含まれる前記電
流源が2つ以上ある場合、前記電流源は、前記電流源と
して表現されている前記回路要素における平均消費電流
値間の比率として、一意に定められていることを特徴と
する付記13乃至15の少なくとも何れか1項に記載の
電源網解析装置。 (付記18) 前記圧縮ネットリストは、第1の抵抗要
素と、前記第1の抵抗要素の両端ノードに接続される第
1、及び第2の電流源とを備え、前記第1の抵抗要素の
両端ノードを、前記圧縮ネットリストの両端ノードとす
ることを特徴とする付記13乃至15の少なくとも何れ
か1項に記載の電源網解析装置。 (付記19) 前記圧縮ネットリストは、互いに直列接
続される第1、及び第2の抵抗要素と、前記第1、及び
第2の抵抗要素の接続ノードに接続される第1の電流源
とを備え、前記第1の抵抗要素の他端ノード、及び前記
第2の抵抗要素の他端ノードを前記圧縮ネットリストの
両端ノードとすることを特徴とする付記13乃至15の
少なくとも何れか1項に記載の電源網解析装置。
【0076】
【発明の効果】本発明によれば、大規模回路装置に対し
て電源網の解析をする際に、ネットリストの一部を圧縮
して簡略なネットリストに置き換えて全体のネットリス
ト規模を縮小して解析を行い、その結果に基づき圧縮す
る前の部分的なネットリストの解析を行うという階層的
な解析処理により、少ないコンピュータハードウェア資
源で短時間に電源網解析処理を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態における電源網解析装置を示す構成
図である。
【図2】本実施形態における電源網解析のフローチャー
トである。
【図3】本実施形態における半導体集積回路装置の電源
レイアウトを示すパターン図である。
【図4】電源網から抽出された全体ネットリストを示す
回路図である。
【図5】全体ネットリストにおいて選定された回路圧縮
対象を示す回路図である。
【図6】選定された回路圧縮対象に電流源を割り付け抽
出された部分ネットリストを示す回路図である。
【図7】部分ネットリストを回路圧縮して求められた圧
縮ネットリストの第1具体例を示す回路図である。
【図8】部分ネットリストを回路圧縮して求められた圧
縮ネットリストの第2具体例を示す回路図である。
【図9】部分ネットリストを第1具体例の圧縮ネットリ
ストで置き換えた場合の全体ネットリストを示す回路図
である。
【図10】図9の全体ネットリストの電源網解析結果を
示す回路図である。
【図11】部分ネットリストの電源網解析結果を示す回
路図である。
【符号の説明】
1 電源網解析装置 2 中央処理装置(CP
U) 3 メモリ 4 磁気ディスク装置 5 表示装置(CRT) 6 キーボード 7 外部記憶媒体駆動装
置 8 バス 9 外部記憶媒体 10 電源配線 20 圧縮対象 A、B、C 回路ブロック Chip 半導体集積回路装置 N1、N6 外部接続端子 N2、N5 分岐ノード N3、N4、N8、N9 回路ブロックへの接
続ノード N7、N10 折れ曲がりノード R11、R12、R13、R14、R15、R16、R
17、R18、R19抵抗要素 IA1、IA2、IB、IC 電流源 Ra、Rb、Rc 圧縮された抵抗要素 IN2、IN5、IN 圧縮された電流源
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 21/82 T Fターム(参考) 2G132 AA01 AB00 AC11 AD01 AE16 AE18 AE23 AL09 5B046 AA08 BA04 JA01 5F064 BB02 CC01 DD04 DD09 DD14 DD20 DD25 DD37 EE08 EE09 EE42 EE52 HH02 HH06 HH09 HH10 HH12 HH13

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電源配線により電源を供給される回路要
    素を電流源とし、前記電源配線を抵抗要素に分割して構
    成される電源網のネットリストを用いて、前記電源網の
    特性解析を行う電源網解析方法において、 設計情報に基づき前記回路要素を前記電流源に変換し、
    物理情報に基づき前記電源配線に含まれる前記抵抗要素
    を算出して、前記全体ネットリストを抽出する第1ステ
    ップと、 前記電源網のうち、前記電流源を含み前記抵抗要素が直
    列に接続されている部分を選定し、部分ネットリストを
    抽出する第2ステップと、 前記部分ネットリストを回路圧縮して圧縮ネットリスト
    を得る第3ステップと、 前記部分ネットリストを前記圧縮ネットリストに置き換
    えた上で、前記全体ネットリストにおける電源供給端子
    に電圧源を印加して、各ノードの電圧値及び各ノード間
    の電流値を求める第4ステップと、 前記部分ネットリストに、前記各ノードの電圧値のうち
    から前記部分ネットリストの両端ノードの電圧値を与え
    て、前記部分ネットリストにおける各ノードの電圧値及
    び各ノード間の電流値を求める第5ステップとを有する
    ことを特徴とする電源網解析方法。
  2. 【請求項2】 前記部分ネットリストを抽出すべき部分
    は、前記回路要素と前記電源配線との物理的な接続関係
    を含む前記物理情報から選定されることを特徴とする請
    求項1に記載の電源網解析方法。
  3. 【請求項3】 前記部分ネットリストを抽出すべき部分
    の選定は、前記第1ステップとは別個独立に行われるこ
    とを特徴とする請求項2に記載の電源網解析方法。
  4. 【請求項4】 前記部分ネットリストに含まれる前記電
    流源は、該電流源として表現されている前記回路要素に
    おける平均消費電流値として、一意に定められているこ
    とを特徴とする請求項1または2に記載の電源網解析方
    法。
  5. 【請求項5】 前記部分ネットリストに含まれる前記電
    流源が2つ以上ある場合、前記電流源は、前記電流源と
    して表現されている前記回路要素における平均消費電流
    値間の比率として、一意に定められていることを特徴と
    する請求項1または2に記載の電源網解析方法。
  6. 【請求項6】 前記圧縮ネットリストは、 第1の抵抗要素と、 前記第1の抵抗要素の両端ノードに接続される第1、及
    び第2の電流源とを備え、 前記第1の抵抗要素の両端ノードを、前記圧縮ネットリ
    ストの両端ノードとすることを特徴とする請求項1また
    は2に記載の電源網解析方法。
  7. 【請求項7】 前記圧縮ネットリストは、 互いに直列接続される第1、及び第2の抵抗要素と、 前記第1、及び第2の抵抗要素の接続ノードに接続され
    る第1の電流源とを備え、 前記第1の抵抗要素の他端ノード、及び前記第2の抵抗
    要素の他端ノードを前記圧縮ネットリストの両端ノード
    とすることを特徴とする請求項1または2に記載の電源
    網解析方法。
  8. 【請求項8】 電源配線により電源を供給される回路要
    素を電流源とし、前記電源配線を抵抗要素に分割して構
    成される電源網のネットリストを用いて、前記電源網の
    特性解析を行う電源網解析を実行するコンピュータプロ
    グラムにおいて、 入力される設計情報、及び物理情報に基づき、前記回路
    要素を、前記回路要素において消費される消費電源電流
    値を有する前記電流源に置き換え、前記電源配線が有す
    る抵抗成分を、所定ノード間を接続する抵抗要素に置き
    換えて、前記全体ネットリストを抽出する第1ステップ
    と、 前記電源網のうち、前記電流源を含み前記抵抗要素が直
    列に接続されている部分を選定して、前記第1ステップ
    において抽出された全体ネットリストから部分ネットリ
    ストを抽出する第2ステップと、 前記部分ネットリストを簡略化した圧縮ネットリストを
    抽出する第3ステップと、 前記部分ネットリストを前記圧縮ネットリストに置き換
    えた上で、前記全体ネットリストを解析して、前記各所
    定ノードの電圧値及び前記各抵抗要素を流れる電流値を
    求める第4ステップと、 前記部分ネットリストに、前記第4ステップで求められ
    た前記部分ネットリストの両端ノードの電圧値を与え
    て、前記部分ネットリストにおける前記各所定ノードの
    電圧値及び前記各抵抗要素を流れる電流値を求める第5
    ステップとを有する電源網解析を実行することを特徴と
    するコンピュータプログラム。
  9. 【請求項9】 電源配線により電源を供給される回路要
    素を電流源とし、前記電源配線を抵抗要素に分割して構
    成される電源網のネットリストを用いて、前記電源網の
    特性解析を行う電源網解析を実行するために、コンピュ
    ータが読み取り可能なプログラムが記録された記録媒体
    において、 設計情報に基づき前記回路要素を前記電流源に変換し、
    物理情報に基づき前記電源配線に含まれる前記抵抗要素
    を算出して、前記全体ネットリストを抽出する第1ステ
    ップと、 前記電源網のうち、前記電流源を含み前記抵抗要素が直
    列に接続されている部分ネットリストを抽出する第2ス
    テップと、 前記部分ネットリストを回路圧縮して圧縮ネットリスト
    を得る第3ステップと、 前記部分ネットリストを前記圧縮ネットリストに置き換
    えた上で、前記全体ネットリストにおける電源供給端子
    に電圧源を印加して、各ノードの電圧値及び各ノード間
    の電流値を求める第4ステップと、 前記部分ネットリストに、前記各ノードの電圧値のうち
    から前記部分ネットリストの両端ノードの電圧値を与え
    て、前記部分ネットリストにおける各ノードの電圧値及
    び各ノード間の電流値を求める第5ステップとを有する
    電源網解析を実行するために、コンピュータが読み取り
    可能なプログラムが記録されていることを特徴とする記
    録媒体。
  10. 【請求項10】 電源配線により電源を供給される回路
    要素を電流源とし、 前記電源配線を抵抗要素に分割して構成される電源網の
    ネットリストを用いて、前記電源網の特性解析を行う電
    源網解析装置において、 前記回路要素のパラメータや前記回路要素間の接続関係
    を含む回路情報を設計情報として格納する設計情報記憶
    手段と、 前記回路要素の配置情報や前記電源配線の配線情報を含
    むレイアウト情報、及び前記電源配線の配線種類情報を
    含むプロセス・デバイス情報等を物理情報として格納す
    る物理情報記憶手段と、 前記物理情報から、前記電源網のうち前記電流源を含み
    前記抵抗要素が直列に接続されている部分を選定する選
    定手段と、 前記設計情報記憶手段に格納されている前記設計情報に
    基づき前記回路要素を前記電流源に変換すると共に前記
    回路要素間の接続関係を得、前記物理情報記憶手段に格
    納されている前記物理情報に基づき前記電源配線に含ま
    れる前記抵抗要素を算出すると共に前記回路要素の配置
    情報を得て、全体ネットリストを抽出する全体ネット抽
    出手段と、 前記選定手段により選定された部分を前記設計情報と前
    記物理情報とに基づき、部分ネットリストとして抽出す
    る部分ネット抽出手段と、 前記部分ネットリストを回路圧縮して圧縮ネットリスト
    を得るネット圧縮手段と、 前記部分ネットリストを前記圧縮ネットリストに置き換
    えた上で、前記全体ネットリストにおける電源供給端子
    に電圧源を印加して、各ノードの電圧値及び各ノード間
    の電流値を求める第1算出手段と、 前記部分ネットリストに、前記各ノードの電圧値のうち
    から前記部分ネットリストの両端ノードの電圧値を与え
    て、前記部分ネットリストにおける各ノードの電圧値及
    び各ノード間の電流値を求める第2算出手段と、 前記第1及び第2算出手段の結果を確認する確認手段と
    を備えることを特徴とする電源網解析装置。
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