JP2002367223A - 光記録媒体 - Google Patents

光記録媒体

Info

Publication number
JP2002367223A
JP2002367223A JP2001169370A JP2001169370A JP2002367223A JP 2002367223 A JP2002367223 A JP 2002367223A JP 2001169370 A JP2001169370 A JP 2001169370A JP 2001169370 A JP2001169370 A JP 2001169370A JP 2002367223 A JP2002367223 A JP 2002367223A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
recording medium
recording
wavelength
optical recording
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001169370A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenji Nakatani
健司 中谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Teijin Ltd
Original Assignee
Teijin Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Teijin Ltd filed Critical Teijin Ltd
Priority to JP2001169370A priority Critical patent/JP2002367223A/ja
Publication of JP2002367223A publication Critical patent/JP2002367223A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 太陽光に対する耐久性が大きく、化学的に安
定でレ−ザ波長の短波長化に対応し、400nmから8
50nmという広い波長範囲で記録・再生が可能な追記
型記録媒体を提供する。 【解決手段】 表面にトラッキング用の案内溝、或はピ
ット形状を有する透明な基板上に、第一の層が半透明で
且つ光反射能を有する金属薄膜と第二の層がGeまたは
Geを主成分とする合金層の少なくとも2層からなる記
録層を設け、該記録媒体の記録前の光反射率が40%以
上であり記録後の反射率変動が50%以上で有る光記録
媒体を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光記録媒体、特に追
記可能な光記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より追記型光記録媒体としてはCD
−Recordable(以下CD−Rと略する)が提案、開発さ
れ近年広く使用されている。
【0003】CD−R媒体はプリグル−ブを有する透明
な高分子基板上に有機色素層を形成し、さらに金属反射
膜を積層して作成される。該記録層に高パワーのレ−ザ
光を照射する事で記録層が物理的あるいは化学的な変化
を生じ、記録位置の反射率を変化させる事で情報を記録
する。情報を読み出す時は低パワーのレ−ザ光を照射
し、記録マ−ク部位と未記録部位での反射率の変化を検
出する事で信号を再生出来る。
【0004】これらのCD−R媒体は770〜830n
m波長の近赤外レ−ザを用いて記録・再生を行い、CD
−R媒体では650MBの記録容量が用いられる。
【0005】最近情報量が増加し更なる高容量の記録媒
体が要望されている。高容量化する為には使用するレ−
ザ波長を短波長化してビ−ムスポットを小さくする必要
がある。一方半導体レ−ザ技術の進歩により680nm
〜635nmの短波長化が可能となった。その為に再生
専用の高容量媒体としてDVD−ROMが開発されてお
り、容量は4.7GBを達成している。
【0006】このように高容量再生専用媒体が開発され
るに従い、CD−R媒体の容量のアップも要望されDV
D−Rが提案されている。このDVD−Rも構成的には
CD−Rと同じく、高分子基板上に有機色素の記録層と
金属反射層を積層した構造を有する。しかし、使用する
レ−ザの波長が635〜650nmで有る為に有機色素
層はCD−Rとは異なる光反射、吸収特性の材料を選択
する必要がある。このように記録層として有機色素層を
用いる為に記録層の反射、吸収特性に波長依存性が生じ
るために、それぞれ専用のレ−ザ光源を備えなければC
D−R、DVD−Rの両方を一つのドライブで使用する
ことが出来無い。
【0007】CD−Rに記録されたこれまでの膨大な情
報が新しいプレイヤ−で再生出来無い(互換性が無い)
という問題は重大で、新しいDVD媒体、プレイヤ−の
拡大を妨げている。
【0008】さらに情報量の増大は年々増加し、ハイビ
ジョンの動画情報を記録する為には15GB程度の大容
量が必要と予測されている。この容量を満足する記録媒
体を開発するためにはレ−ザ光の更なる短波長化が検討
されており400nm程度の青色レ−ザが候補に登って
いる。この様な短波長化が進むと追記型記録媒体として
もこの短波長に対応した媒体が要望されるが、これまで
と同じ有機色素を用いた記録層で400nmの波長光に
対応可能な特性を求めようとすれば、長波長での特性を
得ることが出来ない為、上述した近赤外レ−ザ(770
〜830nm)から赤色レ−ザ(635〜650nm)へ
の短波長化で生じたと同様の問題が再び生じる事にな
る。
【0009】媒体を生産する場合にもレ−ザ波長に応じ
て色素の種類を変更する必要があり効率的な生産が出来
ないという問題も発生する。又色素は太陽光線にさらさ
れた場合退色する恐れがあり耐久性に問題がある。
【0010】上記問題を解決しようとして例えば特開昭
62−226442号公報に記載の様に低融点金属と硫
化物との混合膜を記録膜とする場合や特開平2−152
029号公報記載の光記録部材のS、Seまたはこれら
の混合物よりなる層の上にAg等からなる金属層を堆積
した構造が提案されている。
【0011】しかしながらこれらの提案の膜を作成し使
用すると特開昭62−226442号公報の実施例のよ
うに共蒸着で作成した場合には金属と硫化物の両物質の
反応が進行し、反射率の低い膜となる可能性が高い。
【0012】特開平2−152029号公報の構造でも
硫化物の上にAgの様な反応性の高い金属膜を設けると
互いの層が反応し、経時変化が激しい事が予測される。
【0013】これらの反応を押さえる為に特開2000
−99988号公報に記載の様にGeS(硫化物)とS
nBi系金属膜の積層構造を用い、SnBiの結晶状態
の変化を利用する方法が提案されている。しかしながら
GeSが比較的透明である為に膜厚による波長依存性の
発生が認められる。
【0014】その他にも特開平8−203118号公報
の様に第一金属膜と光学干渉膜と第二金属膜の三層構成
(金属膜2層と光学干渉層)積層構造も提案されている
が光学干渉膜を用いる為に使用するレ−ザ波長の波長依
存性が発生する。
【0015】又特開平6−223405号公報には第一
の層にSb2Se3を第二の層にBiを用いた記録膜が
提案されているがSb2Se3層を用いて780nmの
波長で最大の特性を出せるように膜厚が設計されている
ので、650nm、や400nmの波長に対してはその
ままの構成では特性が出ない恐れがある。650nm、
400nm用には最適な設計をやり直す必要があり波長
依存性が生じる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上述
した問題点を解決する事すなわち、太陽光に対する耐久
性が大きく、化学的に安定でレ−ザ波長に依存せず、短
波長化に対応した400nmから850nmという広い
波長範囲で記録・再生が可能な追記型記録媒体を提供す
る事に有る。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明者は上記課題を解
決すべく鋭意検討を重ねた結果、有機色素層を記録層と
して用いずに、波長依存性の小さな金属層積層体を記録
層として用いる事で追記可能な記録媒体を見出し、本発
明を完成するに至った。
【0018】すなわち本発明は、表面にトラッキング用
の案内溝、或はピット形状を有する透明な基板上に設け
られた、少なくとも2層からなる記録層を有する記録媒
体で第一の層が半透明で且つ光反射能を有する金属薄膜
からなり、第二の層がGeまたはGeを主成分とする合
金層からなる事を特徴とし、該媒体の記録前の光反射率
が40%以上であり記録後の反射率変動が50%以上で
有る事を特徴とする光記録媒体である。
【0019】なお、ここで述べた反射率は波長が400
nmから850nmの範囲での反射率測定のチャ−ト上
の値である。
【0020】
【発明の実施の形態】以下に本発明の具体的構成に付い
て更に詳細に説明する。
【0021】基板としては表面にトラッキングが可能な
案内溝、あるいはピットが形成されておれば良く、且つ
記録・再生に使用するレ−ザ波長範囲で透明であれば良
い。従って、例えば所定の表面形状を有するガラス基
板、あるいはガラス基板上に光硬化性樹脂を用いて表面
形状を形成されたものを用いる事も可能である。又アク
リル樹脂、ポリエチレン樹脂、塩化ビニル樹脂、ポリカ
−ボネ−ト樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリオレフィン樹
脂、エポキシ樹脂等の有機高分子材料が利用される。
【0022】追記型の記録媒体における記録原理はレ−
ザ光の照射による記録層の物理的、化学的変化による反
射率の変動であるが、光が直接記録層に影響を与えるの
ではなく、吸収された光が熱となって記録層に影響を与
える場合が多い。従って、発生した熱は記録層のみに留
まらず記録層に接する基板表面へも伝導する。伝導した
熱量が大きい場合には記録層に接した基板表面の表面状
態、例えば表面粗さに影響を与える。基板表面のこの様
な変化は光の反射率の変動を引き起こす意味において有
益な効果を生じる。従って、基板表面付近は熱による変
化が生じやすく且つ媒体を使用する温度では安定な熱特
性を有する事が好ましい。記録層に接する基板表面がこ
の様な熱挙動を示す為にはガラス転位温度が100℃以
上で200℃以下が好ましい。さらに、基板の機械的強
度、案内溝等の付与のしやすさ、経済性の点から射出成
形で連続的に形成可能なアクリル樹脂、ポリカ−ボネ−
ト樹脂、ポリオレフィン樹脂が好ましく、特にポリカ−
ボネ−ト樹脂がより好ましい。
【0023】基板上に設ける半透明な反射層としては次
に設ける層との積層構成にした状態で反射率が40%以
上を示す膜厚、材料が選択される。これにレ−ザ光を照
射すると半透明膜を通してGeあるいはGe合金膜に吸
収された光が合金膜を融点近くの温度に昇温する。この
時半透明膜成分が拡散、あるいは形状破壊を起こし、そ
の表面での光反射率が低下する。
【0024】この様に金属膜の加熱/拡散あるいは溶融
の作用を利用して反射層の反射率を変化させる事で記録
出来る事になる。この原理を利用する為には半透明膜と
して反射率が高く、且つGeあるいはGe合金と化合物
を作り易い銀、銅、Alあるいは銀、銅を含んだ合金膜
が好適に利用出来る。特に好ましくはAg膜である。
【0025】第二の層のGeあるいはGeTe、GeS
e合金は低融点で吸収係数も大きく、加熱した時にはT
e、Seが半透明の金属膜と反応しやすく反射率変化を
大きく取るのに好適である。第一層と第二層の間の反応
は通常レ−ザ書き込みがないと生じないが、さらに安定
性を得る為には第三の層を第一、第二層間に設けても良
い。この場合の第三の層としてはSnを主成分とする低
融点金属が好適に用いられる。
【0026】
【実施例】以下に実施例をあげて詳細する。
【0027】[実施例1]透明な基板としてCD−R用
のプリグル−ブを設けたポリカ−ボネ−ト製の基板を射
出成型で作成した。この基板のプリグル−ブ面上にAg
膜をDCスパッタ法で設けた。成膜時の真空は6X10
−1PaのN2雰囲気中スパッタパワー300Wで成膜し
た。膜厚は20nmから30nmの間である。この上に
GeTe膜を同じく6X10−1PaのN2雰囲気中スパッ
タパワー300Wで80nm程度成膜した。最外層には
保護層をUV硬化樹脂の塗工で設けた。
【0028】この媒体のポリカ−ボネ−ト基板側からの
未記録部の反射率は780nm波長のレ−ザ光に対して
65%であり、400nm波長のレ−ザ光に対しては4
5%である。記録した場合の反射率変化では780nm
では15%、400nmでは10%であり、変動率は約
77%程度である。
【0029】
【発明の効果】以上の様に本発明の金属2層構成の追記
型光デイスクでは780、400nmの両方の波長で使
用出来る特性を有しており、現状の色素を用いた追記型
の光デイスクより生産が容易なので優位性が明らかであ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G11B 7/24 531 G11B 7/24 531Z 538 538C 538D B41M 5/26 B41M 5/26 X

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面にトラッキング用の案内溝、或はピ
    ット形状を有する透明な基板上に設けられた、少なくと
    も2層からなる記録層を有する記録媒体で、該記録層の
    第一の層が半透明で且つ光反射能を有する金属薄膜から
    なり、かつ第二の層がGeあるいはGeを主成分とする
    合金層からなり、該記録媒体の記録前の光反射率が40
    %以上であり記録後の反射率変動が50%以上で有る事
    を特徴とする光記録媒体。
  2. 【請求項2】 第一の層の金属薄膜がAgを主成分とす
    る金属薄膜で有る事を特徴とする請求項1項記載の光記
    録媒体。
  3. 【請求項3】 第二の層がGeあるいはGeTeまたは
    GeSeの何れか一つのGe化合物である事を特徴とす
    る請求項2項記載の光記録媒体。
  4. 【請求項4】 前記透明な基板がガラス転位点として1
    00℃から200℃の射出成形可能な高分子材料からな
    る事を特徴とする請求項1〜3項のいずれか1項に記載
    の光記録媒体。
JP2001169370A 2001-06-05 2001-06-05 光記録媒体 Pending JP2002367223A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001169370A JP2002367223A (ja) 2001-06-05 2001-06-05 光記録媒体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001169370A JP2002367223A (ja) 2001-06-05 2001-06-05 光記録媒体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002367223A true JP2002367223A (ja) 2002-12-20

Family

ID=19011452

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001169370A Pending JP2002367223A (ja) 2001-06-05 2001-06-05 光記録媒体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002367223A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2008140545A (ja) 光記録媒体,光記録媒体の記録方法及び記録装置
WO2004093070A1 (ja) 光記録媒体及びその記録再生方法
JP2004199757A (ja) 光記録媒体,光記録媒体の記録再生方法及び光記録媒体の記録再生装置
JP2006192885A (ja) 追記型光記録媒体
JP2002216391A (ja) 片面2層ディスクおよび2面4層ディスク
JP4322105B2 (ja) 光記録媒体の記録方法及び記録装置
JP2003535422A (ja) 不可逆的光記録媒体
JP2003109217A (ja) 光記録媒体および光記録方法
JPH06187662A (ja) 光記録媒体
JP2007507829A (ja) 高密度再生専用光ディスク
JP2004247024A (ja) 光記録媒体及びその記録再生方法
JP2006236574A (ja) 光記録媒体,光記録媒体の記録再生方法及び光記録媒体の記録再生装置
JP2001101709A (ja) 光記録媒体、光記録媒体の製造方法および光記録方法
KR100292378B1 (ko) 기록/재생 가능한 광기록 매체 및 그에 대한 광기록 방법
JP2002367223A (ja) 光記録媒体
JP2006048771A (ja) 光情報記録媒体およびその製造方法
US20060003135A1 (en) Optical information storage medium
WO2004055790A1 (ja) 光記録媒体、光記録媒体の記録再生方法及び記録再生装置
KR20010090164A (ko) 고밀도 광기록매체
JP2005527928A (ja) 光データ記憶媒体およびそのような媒体の使用
KR100747528B1 (ko) 광기록매체
JP2001184720A (ja) 情報記録媒体および情報の記録再生方法
JP3138506B2 (ja) 追記形光記録媒体およびその記録再生方法
JP4075006B2 (ja) 光情報記録媒体
KR100207581B1 (ko) 광기록매체