JP2002366725A - 購買分析システムおよびサーバ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 効率的に販売促進等を行うことのできる購買
分析システムを提供する。 【解決手段】 端末装置７とサーバ１１とがネットワー
クで接続され、前記サーバ１１は顧客に関する個人情報
を保持した個人情報データベース１３と、前記顧客の商
品の購入を示す購買情報を保持した購買情報データベー
ス１５と、前記端末装置７から地域別購買情報を特定す
る条件が入力されると前記個人情報と前記購買情報を用
いて地域別購買情報を生成する生成手段とを有する。生
成された前記地域別購買情報は、前記端末装置７に送ら
れる。前記地域別購買情報は、顧客の住所を示す住所コ
ードにより区分され、地域分割された地図上に表示する
等の方法により分析される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、購買分析システム
およびサーバに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、店舗において、商品販売を促進す
るための方法として、チラシの配布、ダイレクトメール
の送付、テレビ、ラジオ、インターネット等での宣伝等
がある。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、チラシ
を配布する場合、どの地域に重点的に配布すると販売促
進効果があるかを判断するのは難しい。チラシに添付さ
れた割引券等に個人情報を記入してもらい回収する方法
もあるが、ダイレクトメールを回収する方法と同様、回
収した結果を分析し次回の販売促進計画に生かすために
時間と費用がかかるという問題点があった。

【０００４】また、テレビ、ラジオ、インターネット等
での宣伝による販売促進方法は店舗側から顧客への一方
向の販売促進方法であるため、販売促進と商品購入との
関連を把握することが困難であるという問題点があっ
た。

【０００５】本発明はこのような問題に鑑みてなされた
もので、その目的とするところは、販売促進等を効率的
に行うことができる購買分析システムを提供することに
ある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために第1の発明は、端末装置とサーバとがネットワー
クを介して接続され、前記サーバは顧客に関する個人情
報を保持した個人情報データベースと、前記顧客の商品
の購入を示す購買情報を保持した購買情報データベース
とを有し、前記端末装置から地域別購買情報を特定する
条件が入力されると前記サーバは前記個人情報と前記購
買情報を用いて地域別購買情報を生成する購買分析シス
テムである。

【０００７】本発明では、端末装置から地域別購買情報
を特定する条件が入力されると、サーバは個人情報と購
買情報を用いて特定された条件に適合する地域別購買情
報を生成する。生成された地域別購買情報は端末装置に
送られる。

【０００８】

【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の本
実施の形態を詳細に説明する。まず、図１、図2、図
３、図４を用いて本発明に係る購買分析システム１のシ
ステム構成について説明する。

【０００９】図１は、本発明に係る購買分析システム１
の概略構成図である。購買分析システム１は、店舗９の
カード端末装置５と端末装置７、決済機関（または決済
機関に委託された機関）１７のサーバ１１がネットワー
ク３で接続されて構成される。

【００１０】店舗９は、例えば、書籍、衣料品等の小売
店、飲食店、スーパーマーケット、デパート等である。

【００１１】カード端末装置５は、顧客のカードを読み
取り、更に所定の情報を入力する端末装置等であり、顧
客が店舗９にて購入した商品の代金をカード決済する場
合に使用される。顧客がカード決済した購買情報５１
は、カード端末装置５から決済機関（または決済機関に
委託された機関）１７のサーバ１１に送信され、購買情
報データベース１５に格納される。

【００１２】端末装置７は、パーソナルコンピュータ等
であり、店舗９が販売促進の地域分析のために利用する
端末装置である。

【００１３】決済機関１７は、銀行やクレジット会社等
や、またはこれらの決済機関に委託された機関である。

【００１４】サーバ１１は、カード端末装置５からの購
買情報５１の受信、個人情報データベース１３、購買情
報データベース１５等のデータベースの管理等を行う。
さらに、サーバ１１は、端末装置７から地域別購買情報
７１を特定する条件を受け取り、個人情報データベース
１３および購買情報データベース１５に基づき地域別購
買情報７１を作成し、端末装置７に送る。

【００１５】端末装置７は特定した条件に適合した地域
別購買情報７１を受け取り、受け取った地域別購買情報
７１のデータ分析を行い、販売促進に役立てることがで
きる。

【００１６】個人情報データベース１３は、顧客が会員
登録する際、決済機関（または決済機関に委託された機
関）１７に通知する氏名、住所、性別、生年月日等の個
人情報２１を格納する。購買分析システム１では後述す
るように住所コード２７を用いるので、顧客の住所２５
を住所コード２７に変換し、住所コード２７も個人情報
データベース１３に格納している。

【００１７】購買情報データベース１５は、顧客がカー
ド決済する際、決済機関（または決済機関に委託された
機関）１７に通知する氏名、購入日時、商品名、金額、
購入店舗等の購買情報５１を格納する。

【００１８】図２は、個人情報データベース１３に格納
された個人情報２１の構成図である。個人情報２１は、
顧客の氏名２３、住所２５、住所コード２７、性別２
９、生年月日３１等からなる。住所２５は顧客の住居地
であり、住所コード２７は図３に示す住所コード変換テ
ーブル４０で住所２５をコード化したものである。性別
２９は顧客の性別であり「男」又は「女」である。生年
月日３１は顧客の生年月日である。

【００１９】図３は住所コード変換テーブル４０を示す
もので、住所２５を住所コード２７に変換する。

【００２０】図３に示すように住所２５は、市町村４
３、大字４５、町丁４７、番地４９からなる。住所コー
ド変換テーブル４０では、市町村４３、大字４５、町丁
４７、番地４９をそれぞれ個別に住所コード桁数４１に
示す桁数の住所コード（数字）に変換する。住所コード
桁数４１は、市町村４３では５桁、大字４５では４桁、
町丁では２桁と固定されている。尚、住所コード２７に
は番地４９の情報が含まれない。

【００２１】例えば、図３に示すように市町村４３に相
当する「東京都渋谷区」は「１３１１３」、大字４５の
「恵比寿南」は「００４０」、町丁４７の「１丁目」は
「０１」という住所コード２７にそれぞれ変換され、
「東京都渋谷区恵比寿南１丁目３番５号」という住所２
５が「１３１１３００４００１」という住所コード２７
で表される。

【００２２】図４は、購買情報データベース１５に格納
される購買情報５１の構成図である。購買情報５１は、
顧客の氏名２３、購入日時５３、商品名５５、金額５
７、購入店舗５９等の項目からなる。購入日時５３は顧
客が商品を購入した年月日であり、商品名５５は顧客が
購入した商品である。金額５７は購入した商品の金額で
あり、購入店舗５９は商品を購入した店名等である。

【００２３】例えば、図４において「木村太郎」さん
は、平成１２年１０月８日にＡ店で１０００円の書籍を
購入し、また平成１２年１０月１５日にＢ店で５万円の
服を購入している。

【００２４】購買情報５１は、次のようにして得られ
る。図５は、購買分析システム１における購買情報５１
の生成の処理を示すフローチャートである。

【００２５】まず、顧客が店舗９にてカード決済する
際、カード端末装置５は顧客のカードを読み取る。さら
に、カード端末装置５に購入日時５３、商品名５５、金
額５７等が入力され（ステップ５０１）、カード端末装
置５は、顧客の氏名２３、金額５７等の情報をサーバ１
１に送信する（ステップ５０２）。

【００２６】サーバ１１は、カード端末装置５から送信
された情報を受け取り、購買情報データベース１５に購
買情報５１として書き込む（ステップ５０３）。このよ
うにしてサーバ１１は、購買情報５１を取得する。

【００２７】次に、購買分析システム１の動作を説明す
る。図６は、購買分析システム１の処理を示すフローチ
ャートである。

【００２８】まず、店舗９では端末装置７からサーバ１
１に販売促進のために必要な地域別購買情報７１を特定
する条件を入力する（ステップ６０１）。この条件と
は、場所、日時、商品等である。例えば、「東京都渋谷
区恵比寿南１丁目、２丁目」における「平成１２年１０
月」の「顧客数、書籍購入合計金額、書籍購入平均金
額」である。

【００２９】サーバ１１は、端末装置７からの地域別購
買情報７１を特定する条件に対し、個人情報データベー
ス１３から個人情報２１を読み取り（ステップ６０
２）、購買情報データベース１５から購買情報５１を読
み取る（ステップ６０３）。

【００３０】サーバ１１は、読み取った個人情報２１と
購買情報５１とを用いて商品別購買情報６１を作成する
（ステップ６０４）。

【００３１】例えば、端末装置７から「東京都渋谷区恵
比寿南１丁目、２丁目」における「平成１２年１０月」
の「顧客数、書籍購入合計金額、書籍購入平均金額」と
いう特定された条件に対する地域別購買情報７１が要求
された時、サーバ１１は、個人情報２１、購買情報５１
に基づいて前述した条件を満足する情報を抽出する。例
えば、図７に示すような「恵比寿南１丁目、２丁目」に
おける「平成１２年１０月」の「顧客数」「書籍購入金
額」に関する商品別購買情報６１を生成する。

【００３２】図７において、商品別購買情報６１は、顧
客の氏名２３、住所２５、住所コード２７、性別２９、
書籍購入金額６３等からなる。氏名２３は、個人情報２
１、購買情報５１の氏名２１と同様のものである。住所
２５は個人情報２１の住所２５と、住所コード２７は個
人情報２１の住所コード２７と、性別２９は個人情報２
１の性別２９と、それぞれ同様のものである。書籍購入
金額６３は購買情報５１の金額５７に相当する。

【００３３】続いて、サーバ１１では、住所コード２７
に基づき、商品別購買情報６１から図８に示す地域別購
買情報７１を作成し、端末装置７に送る（ステップ６０
５）。

【００３４】即ち、サーバ１１は図７に示す商品別購買
情報６１の重複しないすべての住所コード２７「１３１
１３００２００１」、「１３１１３００２００２」を抽
出しておき、続いて、抽出された住所コード２７毎に、
特定された条件である「顧客数」、「書籍購入金額」を
足し込んで地域別購買情報７１を生成する。

【００３５】図８における男７５の２人は「木村太郎」
さんと「鈴木四郎」さんである。また、書籍購入合計金
額７９の「６０００円」という書籍購入合計金額７９は
「木村太郎」さんと「鈴木四郎」さんの書籍購入金額６
３の合計金額である。書籍購入平均金額８１の「３００
０円」は、書籍購入合計金額７９の「６０００円」を顧
客数７３の２人で割った金額である。

【００３６】図８において、地域別購買情報７１は、顧
客の住所コード２７、住所コードと一致するように番地
等を省略した住所７２、顧客数７３、顧客数７３の男女
内訳（７５、７７）、書籍購入合計金額７９、書籍購入
平均金額８１等の項目からなる。

【００３７】住所コード２７は、個人情報２１、商品別
購買情報６１の住所コード２７と同様のものである。住
所７２は、個人情報２１、商品別購買情報６１の住所２
５とは同一ではなく、住所コード２７に一致するように
番地等を省略している。

【００３８】顧客数７３、顧客数７３の男女別内訳（男
７５、女７６）は住所コード２７で表された地域におけ
る平成１２年１０月の顧客数およびその男女別内訳であ
る。これらは商品別購買情報６１の性別２９に基づいて
作成されている。

【００３９】書籍購入合計金額７９は住所コード２７で
表された地域における平成１２年１０月の書籍購入合計
金額である。書籍購入平均金額８１は書籍購入金額７９
を顧客数７３で割った顧客一人当たりの書籍購入金額で
ある。作成された地域別購買情報７１は、サーバ１１が
端末装置７に送る。

【００４０】端末装置７ではサーバ１１から地域別購買
情報７１を受け取り（ステップ６０６）、受け取った地
域別購買情報７１を用いて販売促進のための分析等を行
う（ステップ６０７）。地域別購買情報７１を用いた販
売促進のための分析手法の１つとして、地理情報システ
ム（ＧＩＳ）がある。

【００４１】図９は、地理情報システムを用いて、地域
別購買情報７１を端末装置７に表示した例を示す。図９
のＡ店は店舗９であり、実線で区切られたそれぞれの領
域は、例えば、「東京都渋谷区恵比寿南１丁目」のよう
な地域を示している。

【００４２】図９は地理情報システムを用いて、例え
ば、特定期間におけるＡ店付近の書籍購入平均金額８１
を表示したものである。図９において、格子状の模様１
０１で示された地域ａ、地域ｃは書籍購入平均金額８１
が１万円以上の地域である。同様に、網掛け模様１０２
で示された地域ｂ、地域ｄは書籍購入平均金額８１が５
千円から１万円の地域であり、白無地模様１０３で示さ
れた地域ｅ、地域ｆ、地域ｇは書籍購入平均金額８１が
５千円以下の地域である。

【００４３】このように、Ａ店では、例えば、特定期間
におけるＡ店付近での書籍購入平均金額８１等の地域別
購買情報７１を地理情報システムを用いて端末装置７で
閲覧することができる。

【００４４】このように本実施の形態によれば、大量の
自社販売データを持たない小規模店舗においても地域別
購買情報７１を入手し、利用することが可能である。例
えば、小規模な書店が書籍購入平均金額８１の小さい地
域に重点的に販売促進用のチラシを配布することができ
る。さらに、地域別購買情報７１の分析手法として地理
情報システムを利用すると地域別購買情報７１を視覚的
に認識でき、購買分析システム１の利用が高まると予想
できる。

【００４５】また、購買分析システム１では、漢字やひ
らがな等で表記された住所２５を住所コード２７に変換
することにより、大量の個人情報２１および購買情報５
１から高速かつ正確に地域別購買情報７１を作成するこ
とができる。

【００４６】なお、本発明は、前述した実施の形態に限
定されるものではなく、種々の改変が可能である。例え
ば、サーバ１１を機能させるプログラムをネットワーク
３を介して流通させたり、CD―ROM等の記録媒体に保持
させて流通させたりすることもできる。また、例えば、
端末装置７から特定条件を入力する代わりに電話やＦＡ
Ｘ等から決済機関（または決済機関に委託された機関）
１７に特定条件を通知すること等もできる。

【００４７】

【発明の効果】以上、詳細に説明したように本発明によ
れば、販売促進等を効率的に行うことができる購買分析
システムを提供することが可能である。

【図面の簡単な説明】

【図１】購買分析システム１のシステム概略構成図

【図２】個人情報２１の構成図

【図３】住所コード変換テーブルの例

【図４】購買情報５１の構成図

【図５】購買分析システム１における購買情報５１の生
成処理のフローチャート図

【図６】購買分析システム１における地域別購買情報７
１授受のフローチャート図

【図７】商品別購買情報６１の構成図の例

【図８】地域別購買情報７１の構成図の例

【図９】地理情報システム（ＧＩＳ）による地域別購買
情報７１の閲覧の例

【符号の説明】

１………購買分析システム ３………ネットワーク ５………カード端末装置 ７………端末装置 ９………店舗 １１………サーバ １３………個人情報データベース １５………購買情報データベース １７………決済機関

Claims (12)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 端末装置とサーバとがネットワークで接
   続された購買分析システムであって、 前記サーバは顧客に関する個人情報を保持した個人情報
   データベースと、 前記顧客の商品の購入を示す購買情報を保持した購買情
   報データベースと、 前記端末装置から地域別購買情報を特定する条件が入力
   されると、前記個人情報と前記購買情報を用いて、地域
   別購買情報を生成する生成手段と、 を有することを特徴とする購買分析システム。
2. 【請求項２】 前記生成手段は、 前記個人情報と前記購買情報を用いて、顧客の商品別購
   買情報を生成し、この商品別購買情報から前記地域別購
   買情報を生成することを特徴とする請求項１記載の購買
   分析システム。
3. 【請求項３】 前記地域別購買情報は、地域分割された
   地図上に表示されることを特徴とする請求項２記載の購
   買分析システム。
4. 【請求項４】 前記商品別購買情報は、前記顧客の住所
   を示す住所コードを有することを特徴とする請求項３記
   載の購買分析システム。
5. 【請求項５】 前記地域別購買情報は、前記住所コード
   により区分されることを特徴とする請求項４記載の購買
   分析システム。
6. 【請求項６】 端末装置とネットワークで接続されたサ
   ーバであって、 前記サーバは顧客に関する個人情報を保持した個人情報
   データベースと、 前記顧客の商品の購入を示す購買情報を保持した購買情
   報データベースと、 前記端末装置から地域別購買情報を特定する条件が入力
   されると、前記個人情報と前記購買情報を用いて、地域
   別購買情報を生成する生成手段と、 を有することを特徴とするサーバ。
7. 【請求項７】 前記生成手段は、 前記個人情報と前記購買情報を用いて、顧客の商品別購
   買情報を生成し、この商品別購買情報から地域別購買情
   報を生成することを特徴とする請求項６記載のサーバ。
8. 【請求項８】 前記地域別購買情報は、地域分割された
   地図上に表示されることを特徴とする請求項７記載のサ
   ーバ。
9. 【請求項９】 前記商品別購買情報は、前記顧客の住所
   を示す住所コードを有することを特徴とする請求項８記
   載のサーバ。
10. 【請求項１０】 前記地域別購買情報は、前記住所コー
    ドにより区分されることを特徴とする請求項９記載のサ
    ーバ。
11. 【請求項１１】 請求項６記載のサーバとしてコンピュ
    ータを機能させることを特徴とするプログラム。
12. 【請求項１２】 請求項６記載のサーバとしてコンピュ
    ータを機能させることを特徴とするプログラムを記録し
    た記録媒体。