以下、図1~図17を参照して、情報処理装置およびプログラムの実施形態について説明する。実施形態では、電子レシート管理サーバを情報処理装置の一例として説明する。また、実施形態では、商品を販売対象の一例として説明する。以下に説明する実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
図1は、実施形態にかかる電子レシート管理システムの構成全体を示す構成図である。電子レシートシステムは、ショッピングセンター、スーパーマーケット、百貨店、コンビニエンスストア等の小売業を営む複数の企業Cの販売システムP2と、電子レシートを管理する電子レシート管理サーバ4とを有する。さらに電子レシート管理システムは、携帯端末7とメーカーMに設置されたメーカーサーバ8を有する。なお、メーカーMは複数存在してもよい。
企業Cは、複数の店舗P1を有している。各店舗P1は、1台または複数台のPOS(Point of Sales)端末1とストアサーバ2を備えている。また、企業Cは本部P3に、電子レシートサーバ3等を備えている。電子レシート管理サーバ4は、電子レシートセンターP4に設置されている。携帯端末7は、消費者としての会員または操作者が携帯する。メーカーサーバ8は、店舗P1で販売される商品を製造するメーカーMに設置されている。
POS端末1は、LAN(Local Area Network)等の通信回線N1でストアサーバ2と接続されている。POS端末1およびストアサーバ2は、各店舗P1と本部P3とを繋ぐネットワークN2を介して電子レシートサーバ3に接続されている。ここで、ネットワークN2は、例えば、インターネットやVPN(Virtual Private Network)等の専用線である。
POS端末1は、店舗P1で販売される商品の商品販売処理および決済処理を実行する商品販売データ処理装置である。POS端末1は、店舗P1内で販売されている商品について、取引を実行する。取引とは、一人の消費者に対して商品販売処理を開始してから決済処理を終了するまでをいう。
POS端末1は、個別に構築された販売対象マスタである商品マスタ173(図2を参照)を備えている。商品マスタ173は、販売対象特定情報である商品コードに対応して商品情報を記憶している。商品マスタ173が記憶する商品情報は、商品コード、商品名、商品の価格、当該商品が属するカテゴリー、後述する、当該商品がソースマーキング商品であるかインストアマーキング商品であるかを示す識別フラグ情報、属性情報(商品のアレルギー、カロリー)等である。商品マスタ173は、それぞれの店舗P1または企業Cに個別に構築される。商品マスタ173は、店舗P1または企業Cで個別に入力された商品の商品情報を記憶する。そのため、同じ商品であっても、店舗P1毎あるいは企業C毎に入力する商品情報が異なると、それぞれの商品マスタ173に記憶された商品情報が異なることになる。
POS端末1は、商品に付されたバーコード等のシンボルを読み取る。次にPOS端末1は、読み取ったシンボルに含まれる商品と特定する商品コードに基づいて、商品マスタ173から対応する当該商品の商品情報を読み出す。そしてPOS端末1は、読み出した商品情報に基づいて、販売する商品の商品販売処理を実行する。
なお、実施形態では、POS端末1が商品マスタ173を有しているが、ストアサーバ2または電子レシートサーバ3が商品マスタ173を有していてもよい。この場合、POS端末1は、シンボルから読み取った商品コードに基づいてストアサーバ2または電子レシートサーバ3に問合せを行う。そしてPOS端末1は、ストアサーバ2または電子レシートサーバ3から商品情報を受信する。
販売するすべての商品について商品販売処理を実行した後、POS端末1は、決済処理を実行する。決済処理とは、商品販売処理した商品の合計金額に基づいて、入力された受取金額から釣銭を算出する処理、また後述するレシート情報を生成して紙のレシートを発行する処理をいう。
POS端末1は、商品販売処理した商品販売情報や決済処理した決済情報を含む取引内容に基づいて、レシート情報を生成する。POS端末1は、生成したレシート情報に基づいて、当該レシート情報を印字部13(図2を参照)で印字した紙レシートを発行する。また、POS端末1は、紙レシートに代えて、非構造化形式のレシート情報のデータ形式を、非構造化形式とは異なる構造化形式に変換して電子化した電子レシート情報を生成する。電子レシート情報の生成も決済処理の一環である。
電子レシート情報とは、本来レシート用紙に印字するレシート情報を、例えばCSV(Comma-Separated Values)形式やJ-son方式等の構造化形式に変換した情報である。電子レシート情報は、POS端末1で生成される。生成された電子レシート情報は、電子レシートサーバ3を経由して電子レシート管理サーバ4に送信され、記憶される。
POS端末1は、生成した電子レシート情報を、ネットワークN2を介して電子レシートサーバ3に出力(送信)する。電子レシート情報の送信方法は特に問わず、HTTPやHTTPS等の汎用プロトコルを用いてもよい。
ストアサーバ2は、店舗P1の売上げを管理する。ストアサーバ2は、店舗P1内に設けられた通信回線N1でPOS端末1と接続されている。ストアサーバ2は、POS端末1での販売情報に基づいて、店舗P1で商品販売処理された商品の商品情報や決済処理された決済情報を管理する。
電子レシートサーバ3は、複数の店舗P1を運営する企業Cの本部P3に設けられている。電子レシートサーバ3は、店舗P1のPOS端末1で生成された電子レシート情報を、企業Cの単位で管理する企業用のレシート管理サーバとして機能する。電子レシートサーバ3は、ネットワークN2を介して店舗P1に設置されたPOS端末1やストアサーバ2と接続している。
また、電子レシートサーバ3は、ネットワークN2を介して他の店舗P1のPOS端末1やストアサーバにも接続している。そのため、電子レシートサーバ3は、企業Cが運営する店舗P1のPOS端末1から、それぞれ電子レシート情報を受信する。
また、電子レシートサーバ3は、受信した電子レシート情報を、本部P3と電子レシートセンターP4とを繋ぐネットワークN3を介して、電子レシート管理サーバ4に送信する。
ここで、ネットワークN3は、例えば、インターネットやVPN等の専用線である。また、電子レシート情報の送信方法は特に問わず、HTTPやHTTPS等の汎用プロトコルを用いてもよい。
電子レシート管理サーバ4は、電子レシートセンターP4に設けられる。電子レシートセンターP4は、例えば、企業Cが管理する電子レシート情報を各企業Cの電子レシートサーバ3からそれぞれ収集して統一的に管理を行う。電子レシートセンターP4は、電子レシートサーバ3を運営する本部P3以外の第三者機関である。なお、電子レシートサーバ3についても第三者機関等が管理してもよい。
電子レシート管理サーバ4は、店舗P1を運営する各種企業Cの電子レシート情報を一括に管理する会員用レシート管理サーバとして機能する。電子レシート管理サーバ4は、会員登録を行った会員の氏名や会員ID等の会員データを管理する。会員IDは、電子レシート情報を出力する受取先を特定する受取先特定情報である。電子レシート管理サーバ4は、会員データを、会員情報部に記憶・管理する。なお、電子レシート管理サーバ4とは別に、会員データの記憶・管理を行う会員管理サーバ等を設ける構成としてもよい。
また、電子レシート管理サーバ4は、電子レシートサーバ3から送信された電子レシート情報を、ネットワークN3を介して受信し、この電子レシート情報をデータベースDBに保持された後述する電子レシート情報部434に記憶する(図6を参照)。電子レシート情報は、商品販売処理された商品の商品情報や決済処理された決済情報の他、電子レシート情報を送信する店舗を特定する店舗IDや会員を特定する会員ID等の要素を含む。電子レシート管理サーバ4は、これらの要素を含む電子レシート情報を、電子レシート情報部434において会員毎に管理する。
また、電子レシート管理サーバ4は、電子レシート情報部434に電子レシート情報を記憶すると、会員情報部433(図6を参照)を検索し、この電子レシート情報の会員IDに基づいて電子レシートを受け取る受取先を特定する。そして、電子レシート管理サーバ4は、後述するネットワークN4を介して、電子レシートを出力するための電子レシート情報を受信していることを受取先の携帯端末7に通知する。
なお、受取先は、必ずしも携帯端末7を意味するものではない。また、受取先は、特定の携帯端末7であってもよいが、特定の携帯端末7でなくてもよい。また受取先は、携帯端末7でなくてもよく、例えば、パーソナルコンピュータ等であってもよい。また、受取先が特定されたことが、必ずしも携帯端末7等が特定されたこととはならない。また、受取先は、電子レシートを出力するメールのアドレスが指し示す先であってもよい。
また、電子レシート管理サーバ4は、後述するネットワークN4を介して接続される携帯端末7から、会員IDを指定した電子レシートの閲覧照会情報を受信すると、当該会員IDに対応する電子レシート情報に基づいて電子レシートを生成し、携帯端末7に対して出力する。すると、携帯端末7は、当該電子レシートを表示する。携帯端末7の操作者は、携帯端末7に表示された電子レシートを閲覧することができる。
電子レシート管理サーバ4は、共通の販売対象マスタである商品マスタDB(Database)432(図6を参照)を備えている。商品マスタDB432は、電子レシート管理サーバ4に1台備えられており、他には備えられていない。商品マスタDB432は、販売対象特定情報である商品コードに対応して、メーカーサーバ8から送信された商品情報を記憶している。商品マスタDB432が記憶する商品情報は、商品コード、商品名、当該商品が属するカテゴリー、商品のアレルギー、カロリー、当該商品の画像等である。
携帯端末7は、消費者である会員または本システムの操作者が携帯して使用する、例えばスマートフォン、携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistant)、タブレット型コンピュータ等の携帯端末装置である。携帯端末7は、ネットワークN4上で提供される各種情報を閲覧するためのWebブラウザ等のアプリケーションを実装する。なお、操作者は、会員であってもよいが、会員でなくてもよい。
携帯端末7は、ネットワークN4を介して電子レシート管理サーバ4に接続されている。ここで、ネットワークN4は、インターネットや、各種公衆網である。
携帯端末7は、電子レシートを閲覧可能であることを示す通知を、電子レシート管理サーバ4からネットワークN4を介して受信する。操作者が、携帯端末7を操作して、電子レシートの閲覧照会情報を、ネットワークN4を介して電子レシート管理サーバ4に送信する。すると、携帯端末7は、電子レシート管理サーバ4から出力された会員の電子レシートを表示する。操作者は携帯端末7に表示された電子レシートを閲覧できる。
メーカーサーバ8は、メーカーMに設置されている。メーカーサーバ8は、ネットワークN3を介して電子レシートサーバ3および電子レシート管理サーバ4と接続されている。
メーカーサーバ8は、当該メーカーで製造された商品の商品情報を記憶する。メーカーサーバ8が記憶する商品情報は、メーカーが決定して決められた情報である。例えば、メーカーが決定した商品名は、当該商品の正式名称である。また、メーカーが決定したカテゴリーは、当該商品が属する正式なカテゴリーである。商品マスタDB432は、メーカーが決定した唯一でかつ共通の商品情報を記憶する。
ところで、このような電子レシートシステムにおいて、消費者が携帯端末7で電子レシートを閲覧するためには、消費者は会員登録を行う。会員登録を行った消費者を会員という。電子レシート管理サーバ4は、会員登録を行った会員の携帯端末7に対して会員ID及びパスワードを含む会員登録完了メールを配信する。これにより、会員登録が終了する。会員登録された後、ログインして認証された携帯端末7の表示部には、会員IDをコードシンボル化したバーコードが表示される。電子レシート管理サーバ4は、会員登録された会員の会員IDを含む会員情報を会員情報部433(図6を参照)に登録する。
かかる構成の電子レシート管理システムにおいては、POS端末1で取引された商品の内容を示す電子レシート情報が、電子レシート管理サーバ4に送信され、Web上に電子レシートとして公開される。したがって、Webブラウザを実装してなる携帯端末7は、URL(Uniform Resource Locator)を指定することにより、操作者は、Web上に公開された電子レシートを携帯端末7で閲覧することができる。
次に、図2~図10を用いて、実施形態の電子レシートシステムを構築する主要な装置のハードウェア構成について説明する。
まず、POS端末1について説明する。図2は、POS端末1のハードウェア構成を示すブロック図である。図2に示すように、POS端末1は、各種演算やPOS端末1の各部を統括的に制御する制御部11を備えている。制御部11は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)11a、RTC(Real Time Clock)部等によって構成されるコンピュータである。ROMは、各種プログラムやデータを記憶する。RAM11aは、各種プログラムを一時的に記憶し、また各種データを書き換え自在に記憶する。RTC部は、現在の日時を計時する。
制御部11は、バス18を介して操作部12、印字部13、表示部14、コード読取部15、通信I/F16および記憶部17に接続されている。
操作部12は、オペレータが操作入力を行うための各種の操作キーを有している。操作キーとしては、例えば、数値を入力するための置数キー、所定の項目を選択するためのカーソルキーや選択決定キーの他、一取引の決済処理を実行させ、当該取引を終了させる締めキー121等が設けられている。
印字部13は、レシート、ジャーナル、精算レシート、点検レシート等の印字を行うプリンタ装置で構成される。印字部13は、例えば発熱媒体を有するサーマルヘッドを用いて、搬送される長尺状のロール用紙にレシート情報を印字する。印字するレシート情報は、取引において、購入した商品の商品情報(商品名や商品価格等)や、決済処理に伴う決済情報等である。その後用紙をカットしてレシート、ジャーナル等を発行する。
表示部14は、例えば液晶ディスプレイ等であり、販売登録された商品の品名、価格、決済が宣言された一取引の合計金額、釣銭額等の各種情報を表示する。なお、表示部14をタッチパネル構成としてもよく、この場合、タッチパネルは操作部12として機能する。
コード読取部15は、例えばバーコードや二次元コード等のコードシンボルを光学的に読み取るスキャナ装置である。コード読取部15は、例えば、商品に付されたバーコード等のコードシンボルや、携帯端末7の表示部に表示されたコードシンボル等を読み取る。制御部11は、読み取った当該コードシンボルに保持された情報を入力する。なお、商品に付されたコードシンボルには、その商品を特定するための商品コード等が保持されているとする。また、携帯端末7に表示されるコードシンボルには、その携帯端末7が受け取る電子レシートの受取先を特定するための会員ID等が保持されている。なお、会員IDは、携帯端末7に磁気的あるいは電気的に記憶されていてもよい。この場合、記憶されている会員IDを、専用の読取装置で読み取る。制御部11は、読み取った会員IDを入力する。
また、制御部11は、バス18を介して通信I/F(インターフェース)16に接続されており、この通信I/F16を介してネットワークN2に接続することが可能となっている。
また、制御部11は、バス18を介して、記憶部17に接続されている。記憶部17は、例えばHDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)等の補助記憶装置である。記憶部17は、POS端末1における各種業務を実行するための制御プログラムを記憶した制御プログラム部171を備える。この制御プログラムに基づいて、制御部11は、商品販売、レシート情報生成、レシート印字に係る処理を実行する。
また、記憶部17は、レシート情報から電子レシート情報を生成するための電子レシート生成プログラムを記憶した電子レシート生成プログラム部172を備える。制御部11は、電子レシート生成プログラムを駆動させて、レシート情報スキーマ(図示せず)に記述された変換規則に基づいて、非構造化形式のレシート情報を構造化形式の電子レシート情報に変換する。このようにして、制御部11は、レシート情報から電子レシート情報を生成する。
電子レシート情報は、会員ID、店舗を運営する企業を特定する企業コード、店舗P1を特定する店舗ID、POSNo、レシートNo、商品情報、決済情報等を含んでいる。
なお、このような業種・業態は、ユーザの好みによって任意に変更可能である。また、企業コード(店舗を運営する企業の識別コード)、業種・業態コードについては、電子レシートサーバ3に登録されていてもよい。また、同一企業が経営する各店舗において、それぞれの店舗を特定することを可能とするために、店舗毎に異なる店舗コードが付されている。
また、記憶部17は、商品マスタ173を備えている。商品マスタ173は、店舗P1で販売される商品の商品情報を、商品コードに対応して記憶する。商品マスタ173が記憶する商品情報は、店舗または企業が個別に構築したものである。商品マスタ173が記憶する商品情報は、商品コード、商品名、商品の価格、当該商品が属するカテゴリー、当該商品がソースマーキング商品であるかインストアマーキング商品であるかを示す識別フラグ、商品の属性情報(アレルギー、カロリー等)等である。商品マスタ173は、各店舗P1のストアサーバ2から、あるいは各本部P3の電子レシートサーバ3から入力された商品の商品情報を記憶する。
次に、図3を用いて、商品マスタ173を詳細に説明する。商品マスタ173は、商品コード部1731、商品名部1732、価格部1733、カテゴリー部1734、識別フラグ部1735、属性情報部1736を備えている。商品コード部1731は、商品を特定する商品コードを記憶している。商品名部1732は、記憶された商品コードで特定される商品の商品名を、当該商品コードに対応して記憶している。価格部1733は、記憶された商品コードで特定される商品の価格を、当該商品コードに対応して記憶している。カテゴリー部1734は、記憶された商品コードで特定される商品が属する上位概念のカテゴリーを、当該商品コードに対応して記憶している。上位概念のカテゴリーは単数階層であっても複数階層であってもよい。例えば、商品コードが「JANコード」である場合、すぐ上位の概念として「クラス」、さらに上位の概念の「部門」といった複数階層の上位概念がある。実施形態の上位概念は、そのいずれか一つでもあってもよいし、いずれをも上位概念としてもよい。
識別フラグ部1735は、記憶された商品コードで特定される商品に付されたシンボルが、ソースマーキングであるかインストアマーキングであるかを区別する識別フラグを記憶する。ソースマーキングは、当該商品に付されたシンボルが、メーカーによって付されたものであることを示す。すなわち、ソースマーキングのシンボルが付された商品は、すべてメーカーが製造した商品であって、すべての企業Cやすべての店舗P1において、同じ商品として販売される。これらの同じ商品には、同一の商品コードが付されている。
一方、インストアマーキングは、当該商品に付されたシンボルは、店舗P1または企業Cによって付されたものであることを示す。すなわち、インストアマーキングのシンボルが付された商品は、当該店舗P1内または企業C内において製造された商品(例えばパックされた惣菜等)であり、他の店舗P1や企業Cでは販売されていない可能性がある商品である。他の店舗P1や他企業Cにおいて、同様の商品が販売されていたとしても、それぞれ異なる商品コードが付されており、相互に異なる商品である。実施形態では、ソースマーキングのシンボルが付された商品は、識別フラグ部1735に識別フラグ「1」を記憶している。また、インストアマーキングのシンボルが付された商品は、識別フラグ部1735に識別フラグ「2」を記憶している。
属性情報部1736は、記憶された商品コードで特定される商品の属性情報を、当該商品コードに対応して記憶している。属性情報とは、当該商品のアレルギー情報やカロリー情報等である。なお、商品マスタ173は、属性情報部1736を備えていない場合もある。
ところで、店舗P1あるいは企業Cは、商品に独自の商品名(例えば簡略化された商品名)を付すことがある。そのため、同じ商品であっても、店舗P1毎あるいは企業C毎に、商品マスタ173に記憶された商品名が異なることがある。商品を上位概念で分類するカテゴリーについても同様に、同じ商品であっても、それぞれの商品マスタ173に記憶されたカテゴリーが異なることがある。
次に、図4を用いて、POS端末1が生成した電子レシート情報19の一例について説明する。この電子レシート情報19はCSV形式であり、電子レシートサーバ3を介して電子レシート管理サーバ4に送信される。
電子レシート情報19は、会員ID(Identity)191、店舗ID192、レシートNo193、日付194、決済情報195、商品情報196を有する。会員ID191は、会員となった消費者を特定する情報である。また会員ID191は、電子レシートの受取先を特定する受取先特定情報である。すなわち、会員ID191が特定されれば、電子レシートの受取先が特定される。
店舗ID192は、電子レシート情報を生成した店舗を特定する店舗IDである。レシートNo193は、電子化されたレシート情報を特定するレシートNoである。日付194は、電子レシート情報が生成された日時である。決済情報195は、取引において決済処理された決済情報である。決済情報は、例えば、合計金額、受取金額、釣銭額、ポイント数等である。
商品情報196は、POS端末1において商品販売処理された商品の商品情報である。商品情報は、商品マスタ173から読み出した情報である。商品情報196は、商品コード1961、商品名1962、価格1963、カテゴリー1964、識別フラグ1965、属性情報1966を有する。
商品コード1961は、商品を特定する商品コードである。商品名1962は、商品コードで特定される商品の商品名である。価格1963は、商品コードで特定される商品の価格である。カテゴリー1964は、商品コードで特定される商品が属するカテゴリーである。識別フラグ1965は、商品コードで特定される商品に付されたシンボルが、ソースマーキングであるかインストアマーキングであるかを区別するフラグである。属性情報1966は、商品コードで特定される商品の属性情報である。属性情報とは、当該商品のアレルギー情報やカロリー情報等である。なお、商品マスタ173が属性情報部1736に属性情報を記憶していない場合もある。
図4の例では、電子レシート情報として、3個の商品の商品情報が電子化されている。商品コード1961は、商品コード「001」、商品コード「002」、商品コード「003」である。商品名1962には、商品コード「001」に対応した商品名「商品A」、商品コード「002」に対応した商品名「商品B」、商品コード「003」に対応した商品名「商品C」である。価格1963には、商品コード「001」に対応した商品Aの価格100円、商品コード「002」に対応した商品Bの価格100円、商品コード「003」に対応した商品Cの価格200円である。カテゴリー1964には、商品Aが属する分類を示す「カテゴリーA」、商品Bが属する分類を示す「カテゴリーB」、商品Cが属する分類を示す「カテゴリーC」である。
識別フラグ1965は、POS端末1が電子レシート情報を生成する際に識別フラグ部1735から読み出されて付加される情報である。識別フラグ1965は、ソースマーキングの商品であることを示す識別フラグ「1」とインストアマーキングの商品であることを示す識別フラグ「2」の2種類ある。商品Aと商品Bには識別フラグ「1」が付されている。商品Cは識別フラグ「2」が付されている。属性情報1966は、商品Aの属性情報「A」、商品Bの属性「B」、商品Cの属性情報「C」である。
次に、企業用のレシート管理サーバとして機能する電子レシートサーバ3のハードウェア構成を、図5のブロック図を用いて説明する。図5において、電子レシートサーバ3は、各種演算や電子レシートサーバ3の各部を統括的に制御する制御部31を備えている。制御部31は、CPU、ROM、RAM、RTC部等によって構成されるコンピュータである。ROMは、各種プログラムやデータを記憶する。RAMは、各種プログラムを一時的に記憶し、また各種データを書き換え自在に記憶する。RTC部は、現在の日時を計時する。
制御部31は、バス34に接続された通信I/F32を介して、ネットワークN2やネットワークN3に接続することが可能となっている。また、制御部31は、バス34を介して記憶部33に接続されている。
記憶部33は、店舗P1を運営する企業C単位の電子レシート情報を電子レシート管理部331に記憶する。また、記憶部33は、電子レシート管理部331に記憶された電子レシート情報を管理するための制御プログラムを記憶する制御プログラム部332を備える。
次に、電子レシート管理サーバ4のハードウェア構成を、図6のブロック図を用いて説明する。図6において、電子レシート管理サーバ4は、各種演算や電子レシート管理サーバ4の各部を統括的に制御する制御部41を備えている。制御部41は、CPU、ROM、RAM、RTC部等によって構成されるコンピュータである。ROMは、各種プログラムやデータを記憶する。RAMは、各種プログラムを一時的に記憶し、また各種データを書き換え自在に記憶する。RTC部は、現在の日時を計時する。
制御部41は、バス46に接続された通信I/F42を介して、ネットワークN3、およびネットワークN4に接続することが可能となっている。また、制御部41は、バス46を介して、記憶部43に接続されている。
記憶部43には、制御プログラム部431、商品マスタDB(共通の商品マスタ)432、会員情報部433、電子レシート情報部434が設けられている。制御プログラム部431は、電子レシート管理サーバ4において電子レシート情報等の制御を行うための制御プログラムを記憶している。
商品マスタDB432は、メーカーサーバ8から送信されたソースマーキングの商品について、それぞれ商品情報を記憶する。商品マスタDB432が記憶する商品情報は、商品コード、商品名、商品の価格、当該商品が属するカテゴリー、商品のアレルギー、カロリー、当該商品の画像等である。
商品マスタDB432は、メーカーが作成した商品情報をそのまま記憶している。そのため、商品名はメーカーが作成した正式な商品名が記憶されている。商品が属する上位疑念のカテゴリーも、メーカーが作成したカテゴリーをそのまま記憶している。
ここで、図7を用いて、商品マスタDB432を説明する。図7において、商品マスタDB432は、商品コード部4321、商品名部4322カテゴリー部4324、属性情報部4325、画像情報部4326を備える。
商品コード部4321は、商品を特定する商品コードを記憶している。商品名部4322は、商品コードで特定される商品の商品名を、当該商品コードに対応して記憶している。価格部4323は、商品コードで特定される商品の価格を、当該商品コードに対応して記憶している。カテゴリー部4324は、商品コードで特定される商品が属する上位概念のカテゴリーを、当該商品コードに対応して記憶している。属性情報部4325は、商品コードで特定される商品の属性情報を、当該商品コードに対応して記憶している。属性情報とは、当該商品のアレルギー情報やカロリー情報等である。画像情報部4326は、商品コードで特定される商品を視覚的に表した画像(例えば当該商品の写真)を、当該商品コードに対応して記憶している。
図7の例では、商品コード「001」に対応して、商品名「商品A」、カテゴリー「カテゴリーA′」、属性情報「A′」、当該商品の画像が記憶されている。商品コード「002」に対応して、商品名「商品B」、カテゴリー「カテゴリーB」、属性情報「B」、当該商品の画像が記憶されている。商品コード「003」の商品名・カテゴリー・属性情報・画像は記憶されていない。
次に、図8を用いて、電子レシート管理サーバ4の電子レシート情報部434が記憶している電子レシート情報44の例について説明する。この電子レシート情報44はCSV形式であり、電子レシート管理サーバ4が受信した電子レシート情報に商品マスタDB432の商品情報を付加した情報である。
電子レシート情報44は、会員ID(Identity)441、店舗ID442、レシートNo443、日付444、決済情報445、商品情報446を有する。会員ID441は、会員となった消費者を特定する情報である。会員ID441は、電子レシートの受取先を特定する受取先特定情報である。すなわち、会員ID441が特定されれば、電子レシートの受取先が特定される。
店舗ID442は、電子レシート情報を生成した店舗を特定する店舗IDである。レシートNo443は、電子化されたレシート情報を特定するレシートNoである。日付444は、電子レシート情報が生成された日時である。決済情報445は、取引において決済処理された決済情報である。決済情報は、合計金額、受取金額、釣銭額、ポイント数等である。
商品情報446は、POS端末1から受信した電子レシート情報に含まれている商品情報である。商品情報446は、商品コード4461、商品名4462、価格4463、カテゴリー4464、識別フラグ4465、属性情報4466、画像情報4467を有する。
商品コード4461は、商品を特定する商品コードである。商品名4462は、商品名4462aと商品名4462bの2種類を有する。商品名4462aは、POS端末1から受信した電子レシート情報に含まれている、当該商品の商品名である。一方、商品名4462bは、商品マスタDB432の商品名部4322から受信した当該商品の商品名である。
商品名4462aは、各店舗P1あるいは各企業Cにおいて、それぞれ個別に構築された商品マスタ173に記憶された商品名である。そのため、同じ商品であっても、使用された商品マスタ173が異なると、電子レシート情報毎に含まれる商品名4462aが異なっていることがある。一方、商品名4462bは、メーカーが作成し、商品マスタDBが記憶している商品名である。そのため、同じ商品には同じ商品名4462bが付される。
図8の例において、商品コード「001」に対応した商品名4462aは「商品A」であり、商品コード「001」に対応した商品名4462bは「商品A′」である。これは、商品コード「001」に対し、商品マスタ173と商品マスタDB432には異なる商品名が記憶されていることを示す。また、商品コード「002」に対応した商品名4462aおよび商品名4462bはともに「商品B」である。これは、商品コード「002」に対し、商品マスタ173と商品マスタDB432には同一の商品名が記憶されていることを示す。また、商品コード「003」に対応した商品名4462aは「商品C」であり、商品コード「003」に対応した商品名4462bは空欄である。これは、商品コード「003」に対して、商品マスタ173から商品名「商品C」を受信したが、商品コード「003」に対応した識別フラグが「2」であるため、商品マスタDB432から商品名を受信していないことを示す。
価格4463は、POS端末1から受信した電子レシート情報に含まれる商品の価格である。カテゴリー4464は、商品マスタDB432から受信したカテゴリーである。カテゴリー4464は、カテゴリー4464aとカテゴリー4464bの2種類を有する。カテゴリー4464aは、POS端末1から受信した電子レシート情報に含まれている、当該商品のカテゴリーである。一方、カテゴリー4464bは、商品マスタDB432のカテゴリー部4324から受信した当該商品のカテゴリーである。
カテゴリー4464aは、各店舗P1あるいは各企業Cにおいて、それぞれ個別に構築された商品マスタ173に記憶されたカテゴリーである。そのため、同じ商品であっても、使用された商品マスタ173が異なると、電子レシート情報毎に含まれるカテゴリー4464aが異なっていることがある。一方、カテゴリー4464bは、メーカーが作成し、商品マスタDBが記憶しているカテゴリーである。そのため、同じ商品には同じカテゴリー4464bが付される。
図8の例において、商品コード「001」に対応したカテゴリー4464aは「カテゴリーA」であり、商品コード「001」に対応したカテゴリー4464bは「カテゴリーA′」である。これは、商品コード「001」に対し、商品マスタ173と商品マスタDB432には異なるカテゴリーが記憶されていることを示す。また、商品コード「002」に対応したカテゴリー4464aおよびカテゴリー4464bはともに「カテゴリーB」である。これは、商品コード「002」に対し、商品マスタ173と商品マスタDB432には同一のカテゴリーが記憶されていることを示す。また、商品コード「003」に対応したカテゴリー4464aは「カテゴリーC」であり、商品コード「003」に対応したカテゴリー4464bは空欄である。これは、商品コード「003」に対して、商品マスタ173から「カテゴリーC」を受信したが、商品コード「003」に対応した識別フラグが「2」であるため、商品マスタDB432からカテゴリーを受信していないことを示す。
識別フラグ4465は、POS端末1から受信した電子レシート情報に含まれる識別フラグ1965をそのまま記憶する。属性情報4466は、商品マスタDB432から受信した属性情報である。属性情報4466は、属性情報4466aと属性情報4466bの2種類を有する。属性情報4466aは、POS端末1から受信した電子レシート情報に含まれている、当該商品のカテゴリーである。一方、属性情報4466bは、商品マスタDB432の属性情報部4325から受信した当該商品の属性情報である。
属性情報4466aは、各店舗P1あるいは各企業Cにおいて、それぞれ個別に構築された商品マスタ173に記憶された属性情報4である。そのため、同じ商品であっても、使用された商品マスタ173が異なると、電子レシート情報毎に含まれる属性情報4466aが異なっていることがある。一方、属性情報4466bは、メーカーが作成し、商品マスタDBが記憶している属性情報である。そのため、同じ商品には同じ属性情報4466bが付される。
図8の例において、商品コード「001」に対応した属性情報4466aは「属性情報A」であり、商品コード「001」に対応した属性情報4466bは「属性情報A′」である。これは、商品コード「001」に対し、商品マスタ173と商品マスタDB432には異なる属性情報が記憶されていることを示す。また、商品コード「002」に対応した属性情報4466aおよび属性情報4466bはともに「属性情報B」である。これは、商品コード「002」に対し、商品マスタ173と商品マスタDB432には同一の属性情報が記憶されていることを示す。また、商品コード「003」に対応した属性情報4466aは「属性情報C」であり、商品コード「003」に対応した属性情報4466bは空欄である。これは、商品コード「003」に対して、商品マスタ173から「属性情報C」を受信したが、商品コード「003」に対応した識別フラグが「2」であるため、商品マスタDB432から属性情報を受信していないことを示す。
また、画像情報4467は、商品マスタDB432から受信した画像情報である。商品コード「001」と商品コード「002」の商品については、商品マスタDB432から画像情報を受信している。一方、商品コード「003」の商品については、商品コード「003」に対応した識別フラグが「2」であるため、商品マスタDB432から画像情報を受信していない。
次に、図9を用いて、電子レシート管理サーバ4が携帯端末7に出力する電子レシート45の構造について説明する。電子レシート45は、携帯端末7に表示される電子レシート45aとその他の情報からなる。携帯端末7に表示される電子レシート45aは、会員ID451、商品情報458のうちの商品名452と価格453、決済情報459、店舗ID460、レシートNo461、日付462の各情報を、例えばHTML(Hyper Text Markup Language)形式に変換した情報である。HTML形式に変換した携帯端末7に表示される電子レシートは、携帯端末7で表示可能である(図16を参照)。
会員ID451は、会員ID441の会員IDである。決済情報459は、決済情報445と同じ情報である。店舗ID460は、電子レシート情報を生成した店舗を特定する店舗IDである。レシートNo461は、電子化されたレシート情報を特定するレシートNoである。日付462は、電子レシート情報が生成された日時である。
商品情報458は、商品名452、価格453、商品名454、カテゴリー455、属性情報456、画像情報457を有する。商品名452は、商品名4462aの商品名である。価格453は、価格4463の価格である。商品名454は、商品名4462bの商品名である。カテゴリー455は、カテゴリー4464のカテゴリーである。属性情報456は、属性情報4466の属性情報である。画像情報457は、画像情報4467の画像情報である。
また、その他の電子レシートである、商品名454、カテゴリー455、属性情報456、画像情報457の各情報は、CSV形式のままの情報であり、携帯端末7に表示される電子レシートとして携帯端末7に表示されない情報である。なお、画像情報457は、表示されている商品名452をタップすることで、電子レシートに重ねてポップアップ表示される。
なお、図9において、カテゴリー455は、カテゴリー4464bが記憶されている場合はカテゴリー4464bであり、カテゴリー4464bが記憶されていない場合はカテゴリー4464aである。また、属性情報456は、属性情報4466bが記憶されている場合は属性情報4466bであり、属性情報4466bが記憶されていない場合は属性情報4466aである。
次に、図10のブロック図を用いて、携帯端末7のハードウェア構成を説明する。図10において、携帯端末7は、各種演算や携帯端末7の各部を統括的に制御する制御部71を備えている。制御部71は、CPU、ROM、RAM、RTC部等によって構成されるコンピュータである。ROMは、各種プログラムやデータを記憶する。RAMは、各種プログラムを一時的に記憶し、また各種データを書き換え自在に記憶する。RTC部は、現在の日時を計時する。
制御部71は、バス76を介して操作部72および表示部73に接続されている。操作部72は、操作者(会員)が操作入力を行うための各種の操作キーや、ポインティングデバイスを有している。表示部73は、例えば液晶ディスプレイ等であり、後述する電子レシート等の各種情報を表示する。なお、表示部73をタッチパネル構成としてもよく、この場合、タッチパネルは操作部72として機能する。
また、制御部71は、バス76を介して通信I/F74に接続されており、この通信I/F74を介してネットワークN4に接続することが可能となっている。
また、制御部71は、バス76を介して、記憶部75に接続されている。記憶部75は、Web上に公開されている各種情報(コンテンツ)を閲覧するためのWebブラウザの他、電子レシート管理サーバ4から電子レシートを受け取るための制御プログラムを記憶する制御プログラム部751および家計簿プログラムを記憶する家計簿プログラム部752を備えている。家計簿プログラムは、例えば市販のアプリケーションソフトであり、電子レシート管理サーバ4から出力された電子レシートに基づいて、家計簿を作成する機能を有する。
次に、図11~図17を用いて、実施形態における電子レシートシステムの制御処理について説明する。まず、POS端末1の制御部11が、制御プログラムまたは電子レシート生成プログラムに従って実行する制御処理の流れを、図11のフローチャートを用いて説明する。
図11において、制御部11は、コード読取部15が読み取った会員IDが入力されたか否かを判断する(S11)。入力されたと判断した場合は(S11のYes)、制御部11は、当該会員IDをRAM11aに記憶する(S12)。
一方、会員IDは入力されていないと判断した場合は(S11のNo)、制御部11は、コード読取部15が読み取った商品コードが入力されたか否かを判断する(S21)。商品コードが入力されたと判断した場合は(S21のYes)、制御部11は、入力された商品コードに基づいて、商品マスタ173に商品情報を問合せる。そして制御部11は、商品マスタ173から、当該商品コードに対応した商品情報を読み出す(S22)。そして制御部11は、読み出した商品情報をRAM11aに記憶して商品販売処理を実行する(S23)。
また、商品コードが入力されていないと判断した場合は(S21のNo)、制御部11は、締めキー121が操作されたか否かを判断する(S31)。操作されたと判断した場合は(S31のYes)、制御部11は、決済処理を実行する(S32)。そして制御部11は、S23でRAM11aに記憶した商品情報や決済処理した決済情報等に基づいて非構造形式のレシート情報を生成する(S33)。
次に制御部11は、S33で生成したレシート情報について、電子化するか否かを判断する(S34)。制御部11は、S12の処理に基づいてRAM11aに会員IDが記憶されている場合に、レシート情報を電子化すると判断する。レシート情報を電子化すると判断した場合(S34のYes)、制御部11は、レシート情報に基づいて図4に示す電子レシート情報を生成する(S35)。生成された電子レシート情報は会員IDを含む。次に制御部11は、生成した電子レシート情報を電子レシートサーバ3に送信する(S36)。次に制御部11は、S12およびS23で記憶した会員IDと商品情報をクリアする(S37)。そして制御部11は、処理を終了する。
また、レシート情報を電子化しないと判断した場合は(S34のNo)、制御部11は、印字部13を駆動してレシート情報を印字した紙レシートを発行する(S38)。そして制御部11は、S37を実行する。なお、締めキー121が操作されていないと判断した場合は(S31のNo)、制御部11は、S11に戻って待機する。
次に、電子レシートサーバ3の制御部31が、制御プログラム部332に記憶された制御プログラムに従って動作することにより実行される制御処理の流れを、図12に示すフローチャートに基づいて説明する。
電子レシートサーバ3の制御部31は、POS端末1からS36で送信された電子レシート情報を通信I/F32を介して受信したか否かを判断する(S41)。受信したと判断した場合(S41のYes)、制御部31は、記憶部33の電子レシート管理部331に企業毎の電子レシート情報として記憶する(S42)。そして、制御部31は、記憶した電子レシート情報を電子レシート管理サーバ4に送信する(S43)。そして制御部31は、S41に戻って待機する。また、電子レシート情報を受信していないと判断した場合は(S41のNo)、制御部31は、S41に戻って待機する。
次に、電子レシート管理サーバ4の制御部41が、制御プログラム部431に記憶された制御プログラムに従って実行する制御処理を、図13の機能ブロック図および図14のフローチャートを用いて説明する。
図13は、電子レシート管理サーバ4の制御部41が実行する機能を示す機能ブロック図である。図13において、制御部41は、制御プログラム部431に記憶された制御プログラムを実行することにより、受信手段411、電子レシート生成手段412、出力手段413、判断手段414、更新手段415として機能する。
受信手段411は、個別に構築された商品マスタ173に記憶された、商品を特定する商品コードに対応付けられた個別の商品情報に基づいて生成された電子レシート情報をそれぞれ受信する機能を有する。
電子レシート生成手段412は、受信した電子レシート情報に、商品マスタDB432に記憶された、商品コードに対応付けられた共通の商品情報を付加して電子レシートを生成する機能を有する。
出力手段413は、生成した電子レシートを、生成した電子レシートを受け取る受取先に対して出力する機能を有する。
更新手段415は、外部から入力した共通の商品情報に基づいて、商品マスタDB432に記憶された共通の商品情報を更新する機能を有する。
図14は、電子レシート管理サーバ4の制御処理の流れを示すフローチャートである。図14において、制御部41(受信手段411)は、電子レシートサーバ3から電子レシート情報を受信したか否かを判断する(S51)。受信したと判断した場合は(S51のYes)、制御部41は、受信した電子レシート情報を電子レシート情報部434に会員ID毎に会員IDに対応させて記憶する(S52)。
次に制御部41は、受信した電子レシート情報19の識別フラグ1965に基づいて、電子レシート情報19にソースマーキングの商品情報が含まれているか否かを判断する(S53)。含まれていると判断した場合は(S53のYes)、制御部41は、含まれていると判断した商品の商品コードに基づいて、商品マスタDB432を検索する。そして制御部41は、商品マスタDB432から、当該商品コードに対応した商品情報を読み出す(S54)。そして制御部41は、読み出した商品情報を電子レシート情報部434に記憶した電子レシート情報に付加する(S55)。付加した電子レシート情報が図8に示す電子レシート情報である。
すなわち制御部41は、商品名部4322から読み出した商品名を、商品名4462bとして、各商品コードに対応して記憶する。また、制御部41は、カテゴリー部4324から読み出したカテゴリーを、カテゴリー4464として記憶する。また制御部41は、属性情報部4325から読み出した属性情報を、属性情報4466として記憶する。また制御部41は、画像情報部4326から読み出した画像情報を、画像情報4467として記憶する。なお、受信した電子レシート情報19の商品名1962は、商品名4462aとして記憶している。次に制御部41は、携帯端末7に対し、電子レシート情報を受信していることを示す情報を通知する(S56)。そして制御部41は、処理を終了する。
また、電子レシート情報を受信していないと判断した場合は(S51のNo)、制御部41は、携帯端末7から、電子レシートの閲覧照会情報を受信したか否かを判断する(S61)。受信したと判断した場合は(S61のYes)、制御部41(電子レシート生成手段412)は、同時に受信した会員IDに基づいて該当する電子レシート情報を電子レシート情報部434から抽出し、電子レシートを生成する(S62)。そして制御部41(出力手段413)は、生成した電子レシートを携帯端末7に出力する(S63)。携帯端末7の操作者は、携帯端末7に表示される電子レシートを閲覧できる。そして制御部41は、処理を終了する。
また、閲覧照会情報を受信していないと判断した場合は(S61のNo)、制御部41は、メーカーサーバ8から新たな商品情報または商品情報の変更情報を受信したか否かを判断する(S71)。受信したと判断した場合は(S71のYes)、制御部41(更新手段414)は、受信した情報に基づいて商品マスタDB432を更新する(S72)。そして制御部41は、処理を終了する。受信していないと判断した場合は(S71のNo)、制御部41は、S51に戻って待機する。
次に、携帯端末7の制御部71が、制御プログラム部751に記憶された制御プログラムおよび家計簿プログラム部752に記憶された家計簿プログラムに従って実行する制御処理を、図15のフローチャートを用いて説明する。図15において、制御部71は、電子レシートを閲覧するためにログインされたか否かを判断する(S91)。制御部71は、ログインされるまで待機する(S91のNo)。ログインされたと判断した場合は(S91のYes)、制御部71は、電子レシート管理サーバ4から、電子レシート情報を受信したことを示す通知を受信したか否かを判断する(S92)。受信したと判断した場合は(S92のYes)、制御部71は、受信したことを示す通知を表示部73に表示する(S93)。この通知は、例えば「お客様の電子レシートをお預かりしています」等のメッセージである。そして制御部71は、処理を終了する。
電子レシート情報受信の通知を受信していないと判断した場合は(S92のNo)、制御部71は、電子レシートの閲覧照会が操作されたか否かを判断する(S94)。操作されたと判断した場合は(S94のYes)、制御部71は、電子レシートの閲覧を要求する照会情報を電子レシート管理サーバ4に送信する(S95)。そして制御部71は、処理を終了する。照会情報を受信した電子レシート管理サーバ4は、図14のS61~S63の処理を実行して電子レシートを携帯端末7に出力する。
一方、電子レシート情報の閲覧照会の操作ではないと判断した場合は(S94のNo)、制御部71は、電子レシート管理サーバ4から、電子レシートを受信したか否かを判断する(S96)。電子レシートを受信したと判断した場合は(S96のYes)、制御部71は、受信した電子レシートのうち携帯端末7に表示される電子レシートを表示部73に表示する(S97)。
図16に、S97で表示部73に表示した携帯端末7に表示される電子レシートの例を示す。図16において、表示部73は、商品名と商品の価格から成る商品情報732、合計金額や預り金や釣銭等の決済情報733を表示する。また表示部73は、会員IDと店舗IDとレシートNoと日付を表示する。ここで、表示部73に表示した電子レシートにおいて表示される商品名は、商品名452である。
一方、表示部73には、商品名454、カテゴリー455、属性情報456、画像情報457は、表示部73には表示されない。
図15の説明に戻る。次に制御部71は、S97で表示した電子レシートにおいて、表示された商品名がタップされたか否かを判断する(S98)。タップされたと判断した場合は(S98のYes)、制御部71は、画像情報457が記憶されているか否かを判断する(S99)。記憶されていると判断した場合は(S99のYes)、制御部71は、当該画像を、表示部73に表示されている電子レシート上にポップアップ表示する(S100)。一方、画像情報が記憶されていないと判断した場合は(S99のNo)、制御部71は、S94に戻って待機する。
また、商品名がタップされていないと判断した場合は(S98のNo)、制御部71は、家計簿を作成する家計簿プログラムが起動したか否かを判断する(S111)。起動したと判断した場合は(S111のYes)、制御部71は、表示部73に、電子レシートに基づく家計簿を示す表示を行う(S112)。なお、電子レシートを受信していないと判断した場合(S96のNo)、および家計簿プログラムが起動していないと判断した場合は(S111のNo)、制御部71は、S94に戻る。
図17に、S112で表示部73に表示した家計簿の例を示す。本例は、例えば1か月単位の収支を集計した家計簿である。図17において、制御部71は、表示部73に、家計簿であることを示す表示741、購入した商品の商品情報リスト742、月単位の収支747を表示する。商品情報リスト742は、カテゴリー743毎に、属する商品情報744を整理して表示される。商品情報744は、今回購入した商品の商品情報を一番下に表示し、合わせて、アレルギー情報やカロリー等の属性情報745を表示する。
なお、カテゴリーは、電子レシート45のカテゴリー455の情報を表示する。商品名746は、電子レシート45の商品名454の情報を表示する。属性情報745は、電子レシート45の属性情報456を表示する。価格748は、電子レシート45の価格453を表示する。なお、家計簿情報として、画像情報457を各商品の商品名に並べて表示するようにしてもよい。
このような実施形態によれば、POS端末1が、複数の店舗P1や企業Cで、それぞれ電子レシート情報を作成しても、電子レシート管理サーバ4は、唯一の商品マスタDB432に記憶された商品情報に置き換えて電子レシートを生成する。そのため、同じ商品には同一の商品情報が付される。したがって、複数の電子レシートに含まれる同じ商品について同一の商品情報で管理することが可能となる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、この実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。この実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更、組み合わせを行うことができる。この実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
例えば、実施形態では、POS端末1から受信した電子レシート情報に含まれる商品情報を、商品コード、商品名、価格、当該商品が属するカテゴリー、識別フラグ、属性情報として説明したが、商品コード、商品名、価格が含まれていればよい。
また、実施形態では、商品名、カテゴリー、属性情報を置き換えたが、少なくとも商品名とカテゴリーのいずれか一方を置き換えるようにすればよい。
また、実施形態では、商品マスタDB432に記憶した商品情報を、メーカーに設置されたメーカーサーバ8から受信したが、各メーカーから商品情報を送信を委託された第三者機関のサーバから受信するようにしてもよい。
また、実施形態では、商品を販売対象の例として説明した。販売対象は、商品等の物以外にサービス等であってもよい。
なお、実施形態の電子レシート管理サーバ4で実行されるプログラムは、インストール可能な形式または実行可能な形式のファイルでCD-ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD-R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録されて提供される。
また、実施形態の電子レシート管理サーバ4で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良い。また、実施形態の電子レシート管理サーバ4で実行されるプログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成しても良い。
また、実施形態の電子レシート管理サーバ4で実行されるプログラムを、ROM等に予め組み込んで提供するように構成してもよい。