以下、本実施の一形態を図面に基づいて説明する。実施形態では、商品販売データ処理装置としてPOS端末を用いて説明する。また、情報処理装置として電子レシート管理サーバを用いて説明する。なお、以下に説明する実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
図1は、実施形態にかかる電子精算レシートシステムの構成全体を示す構成図である。図1に示すように、電子レシートシステムは、テナントTに設置されたPOS(Point of Sales)端末1と、テナントTを運営する企業の本部P3に設置された電子レシートサーバ3と、電子レシートセンターP4に設置された電子レシート管理サーバ4と、顧客が携帯し、顧客を特定するための携帯端末7と、ショッピングセンターを運営するディベロッパが店舗P1に設置したストアサーバ2とを有する。
POS端末1とストアサーバ2とは、店舗P1内に設けられる。店舗P1は、例えば大型のショッピングセンターの一つの店舗である。店舗P1は、例えば、店舗P1が直接経営する食品売場や衣料品売場等の他に、店舗P1とは異なる企業が経営する多くのテナントTを出店させている。実施形態では、店舗P1に出店しているテナントTとして、企業Aが経営するテナントA、企業Bが経営するテナントB、企業Cが経営するテナントCの3店舗が出店している(テナントA、テナントB、テナントCを総称してテナントTという)。実施形態では、テナントAにPOS端末1Aが設置されている。テナントBにPOS端末1Bが設置されている。テナントCにPOS端末1Cが設置されている。なお、POS端末1AとPOS端末1BとPOS端末1Cを総称してPOS端末1という。
POS端末1とストアサーバ2とは、LAN(Local Area Network)等の店舗内ネットワークN1を介して通信可能に接続される。このネットワークN1を介して、ストアサーバ2は、各POS端末1に対して、例えば商品の価格や商品名等の商品情報を含む商品マスタ情報や店員への伝達事項等の諸情報を送信することができる。また、POS端末1及びストアサーバ2は、店舗内ネットワークN1に接続されたルータ等のネットワーク機器(図示せず)を介して、店舗P1と本部P3とを繋ぐネットワークN2に接続されている。ここで、ネットワークN2は、例えば、インターネットやVPN(Virtual Private Network)等の専用線である。
POS端末1は、テナントTでの商品販売データ処理を実行する商品販売データ処理装置である。POS端末1は、決済対象の商品の取引内容を含む取引印字情報であるレシート情報を生成し、当該レシート情報を後述する印字部13で印字することで紙レシートを発行する。また、各テナントTのPOS端末1は、第1データ形式である非構造化形式のレシート情報のデータ形式を非構造化形式とは異なる第2データ形式である構造化形式に変換して電子レシート情報を生成する。電子レシート情報とは、本来レシート用紙に印字するレシート情報を、例えばCSV(Comma-Separated Values)方式やJ−son方式等の構造化形式に変換したレシート情報である。電子レシート情報は、電子レシートサーバ3を経由して電子レシート管理サーバ4に送信され、電子レシート管理サーバ4に記憶される。電子レシート管理サーバ4に記憶された電子レシート情報は、携帯端末7に送信されて閲覧することができる。携帯端末7は、電子レシート情報を、レシート用紙に印字するレシート情報とほぼ同一のフォーマットで表示する。
そして、各テナントTのPOS端末1は、生成した電子レシート情報をネットワークN2を介して電子レシートサーバ3に出力(送信)する。電子レシート情報の送信方法は特に問わず、HTTPやHTTPS等の汎用プロトコルを用いてもよい。なお、店舗P1に設けられるPOS端末1の個数は特に問わず、複数台であってもよい。また、テナントAに設置されたPOS端末1Aと、テナントBに設置されたPOS端末1Bと、テナントCに設置されたPOS端末1Cは、それぞれ異なるメーカーのPOS端末1である。
なお、POS端末1Aによって生成されたレシート情報と、POS端末1Bによって生成されたレシート情報と、POS端末1Cによって生成されたレシート情報は、すべて同一のフォーマットの非構造化形式で構成されている。また、POS端末1Aによって生成された電子レシート情報と、POS端末1Bによって生成された電子レシート情報と、POS端末1Cによって生成された電子レシート情報は、すべて同一のフォーマットの構造化形式で構成されている。
ストアサーバ2は、店舗P1全体の売上げを管理する。ストアサーバ2は、テナントTに設置されたPOS端末1での販売情報に基づいて、テナントTの売上情報をテナントT毎に管理する。ストアサーバ2は、テナントTの売上情報を、精算レシート情報として収集する。精算レシート情報とは、テナントTで所定期間(例えば一日)に売上げた売上情報を集計した情報である。精算レシート情報とは、所定期間の総売上情報の他、例えば、売上情報を部門別やクラス別に集計した情報である。また、例えば、売上情報を決済種別に集計した情報である。また例えば、売上情報を時間帯別に集計した情報である。また例えば売上情報をテナント別に集計した情報である。その他、種々のカテゴリー別に集計した情報を含む。
電子精算レシート情報は、本来レシート用紙に印字する第1データ形式である非構造化形式の精算レシート情報を、例えばCSV(Comma-Separated Values)方式やJ−son方式等の、第2データ形式である構造化形式に変換した電子情報である。電子精算レシート情報は、精算レシート情報と同内容の電子情報である。電子精算レシート情報は、POS端末1において、精算キー122が操作されたタイミングで精算レシート情報から生成される。電子精算レシート情報は、POS端末1から電子レシートサーバ3を経由して電子レシート管理サーバ4に送信され、電子レシート管理サーバ4に記憶される。
電子精算レシート情報は、上記電子レシート情報と同一構造で構成される。そのため、POS端末1Aによって生成された電子精算レシート情報と、POS端末1Bによって生成された電子精算レシート情報と、POS端末1Cによって生成された電子精算レシート情報は、すべて同一のフォーマットの構造化形式で構成されている。
電子レシートサーバ3は、テナントTを運営する企業の本部P3に設けられており、テナントTを運営する企業毎のレシート情報を管理する企業用のレシート管理サーバとして機能する。実施形態では、テナントAに対応した企業の本部P3Aと、テナントBに対応した企業の本部P3Bと、テナントCに対応した企業の本部P3Cを備えている。なお、本部P3Aと本部P3Bと本部P3Cを総称して本部P3という。
そして、本部P3Aには電子レシートサーバ3Aが設置されている。本部P3Bには電子レシートサーバ3Bが設置されている。本部P3Cには電子レシートサーバ3Cが設置されている。なお、電子レシートサーバ3Aと電子レシートサーバ3Bと電子レシートサーバ3Cを総称して電子レシートサーバ3という。
また、電子レシートサーバ3は、POS端末1から送信された電子レシート情報を、ネットワークN2を介して受信する。また、電子レシートサーバ3は、受信した電子レシート情報を、本部P3と電子レシートセンターP4とを繋ぐネットワークN3を介して、電子レシート管理サーバ4に送信する。
ここで、ネットワークN3は、例えば、インターネットやVPN等の専用線である。また、電子レシート情報の送信方法は特に問わず、HTTPやHTTPS等の汎用プロトコルを用いてもよい。
電子レシート管理サーバ4は、電子レシートセンターP4に設けられる。電子レシートセンターP4は、例えば、電子レシートサーバ3でレシート情報を管理する各企業の電子レシート情報および電子精算レシート情報の管理を行う。電子レシート管理サーバ4は、電子レシートサーバ3を運営する本部P3以外の第三者機関である。なお、電子レシートサーバ3についても第三者機関等が管理してもよい。
電子レシート管理サーバ4は、店舗を運営する各種企業の電子レシート情報を一括に管理する顧客用レシート管理サーバとして機能する。電子レシート管理サーバ4は、会員登録を行った各顧客(会員)の氏名や顧客コードである会員コード、携帯端末7を特定するための固有の端末コード(後述するSRID)、電子レシート情報の送信先となる携帯端末7の送信先情報(例えばメールアドレス)等の会員データを、データベースDBに保持された会員マスタに記憶・管理する。なお、電子レシート管理サーバ4とは別に、会員データの記憶・管理を行う会員管理サーバ等を設ける構成としてもよい。
また、電子レシート管理サーバ4は、電子レシートサーバ3から送信された電子レシート情報を、ネットワークN3を介して受信し、この電子レシート情報をデータベースDBに保持された後述する電子レシート管理領域43aの電子レシート情報部43a4に記憶・管理する(図6を参照)。より詳細には、電子レシート情報は、商品の取引内容(商品販売データ)の他、電子レシート情報を送信する店舗の店舗情報や会員コード等の要素を含み、対応する会員の会員データと対応付けて管理される。
また、電子レシート管理サーバ4は、データベースDBに電子レシート情報を記憶すると、この電子レシート情報の会員コードに対応付けされた送信先情報を参照することで、送信先(携帯端末7)を特定する。そして、電子レシート管理サーバ4は、後述するネットワークN5を介して、送信する電子レシート情報があることをその送信先に通知する。
また、電子レシート管理サーバ4は、後述するネットワークN4を介して接続される携帯端末7から、会員コードを指定する電子レシート照会を受け付けると、当該会員コードに対応する電子レシート情報をデータベースDBから抽出し、携帯端末7に送信する。なお、電子レシート情報に付加情報が対応付けされている場合、この付加情報についても照会があった携帯端末7に送信する。
また、電子レシート管理サーバ4は、電子レシートサーバ3から送信された電子精算レシート情報を、ネットワークN3を介して受信し、この電子精算レシート情報をデータベースDBに保持された後述する電子レシート管理領域43bの電子精算レシート情報部43b3に記憶・管理する(図7を参照)。電子レシート管理サーバ4は、送信された電子精算レシート情報の一部として、店舗を特定する店舗コードを記憶する。実施形態において、店舗コードは後述するSRIDと同等の機能を果たし、店舗コードが特定されると、当該店舗コードが特定する店舗のストアサーバ2に対して、店舗コードで特定された電子精算レシート情報を送信することができる。
また、電子レシート管理サーバ4は、後述するネットワークN5を介して接続されるストアサーバ2から、店舗を特定する店舗コードを指定する照会を受け付けると、当該店舗コードに対応する電子精算レシート情報をデータベースDBから抽出し、該当する店舗のストアサーバ2に送信する。
携帯端末7は、本システムの利用者(顧客)が携帯して使用する、例えばスマートフォン、携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistant)、タブレット型コンピュータ等の端末装置である。携帯端末7は、ネットワークN5上で提供される各種情報を閲覧するためのWebブラウザ等のアプリケーションを実装する。
携帯端末7は、ネットワークN4を介して電子レシート管理サーバ4にアクセスすることで、本システムへの会員登録を行う。ここで、ネットワークN4は、インターネットや、各種公衆網である。
ところで、本システムにおいて、携帯端末7で電子レシート情報を受信するための顧客の会員登録は、例えば次のような手順で行われる。顧客は、携帯端末7からネットワークN4を介して電子レシート管理サーバ4に対して空メールを送信する。電子レシート管理サーバ4は、受信したメールアドレスに会員登録のためのページを示すURL(Uniform Resource Locator)を携帯端末7に送信する。顧客は、携帯端末7から会員登録のためのページを示すURLにアクセスして会員登録に必要な事項(氏名、送信先情報等)を入力させる入力画面を表示させる。顧客による必要事項の入力終了後、電子レシート管理サーバ4は、会員マスタに対する会員登録を実行する。その後、電子レシート管理サーバ4は、携帯端末7に対して会員コード(顧客コード)及びパスワードを含む会員登録完了メールを配信する。これにより、会員登録が終了する。
また、携帯端末7は、POS端末1での決済(取引)後、電子レシート管理サーバ4において電子レシート情報を送信可能であることを示す通知を、電子レシート管理サーバ4からネットワークN4を介して受信する。会員が、携帯端末7を操作して、電子レシート情報の照会情報をネットワークN4を介して電子レシート管理サーバ4に送信することで、当該会員の電子レシート情報および付加情報を電子レシート管理サーバ4から受信する。また、携帯端末7は、受信した電子レシート情報および付加情報を表示する。
係る構成の電子レシートシステムにおいては、店舗P1のPOS端末1で商品販売データ処理が行なわれて生成された取引(決済)の内容を示す電子レシート情報が、電子レシートサーバ3を介して電子レシート管理サーバ4に伝送され、Web上に公開される。したがって、Webブラウザを実装してなる携帯端末7は、URL(Uniform Resource Locator)を指定することにより、Web上に公開されたレシート情報を携帯端末7にダウンロードしてWebブラウザで閲覧することができる。なお、携帯端末7にレシート情報を閲覧するためのアプリケーションをインストールして閲覧するようにしてもよい。
また、店舗P1のPOS端末1で商品販売データ処理が行なわれて生成された取引(決済)の所定期間の内容を示す電子精算レシート情報が、電子レシートサーバ3を介して電子レシート管理サーバ4に伝送され、Web上に公開される。したがって、Webブラウザを実装してなるストアサーバ2は、URL(Uniform Resource Locator)を指定することにより、Web上に公開された電子精算レシート情報をストアサーバ2にダウンロードしてWebブラウザで閲覧することができる。なお、ストアサーバ2に電子精算レシート情報を閲覧するためのアプリケーションをインストールして閲覧するようにしてもよい。
なお、ストアサーバ2は、ネットワークN6を介して、外部の警備会社P8に設置されたサーバ8に接続されている。警備会社P8は、店舗P1の売上金を店舗P1に代わって銀行等に搬送しており、サーバ8は、店舗P1から搬送される売上金の金額を受信した電子精算レシート情報に基づいて管理する。ストアサーバ2は、店舗P1の電子精算レシート情報をネットワークN6を介して警備会社P8のサーバ8に送信する。警備会社P8は、送信された電子精算レシート情報と搬送した売上金の額とが一致しているか否かを管理する。なお、サーバ8は、電子レシート管理サーバ4からネットワークN7を介して電子精算レシート情報を受信し、この電子精算レシート情報と搬送した売上金の額とに基づいて管理を行ってもよい。
次に、図2〜図9を用いて、本実施形態の電子レシートシステムを構築する主要な装置のハードウェア構成について説明する。
まず、商品販売データ処理装置であるPOS端末1について説明する。図2は、POS端末1の構成を示すブロック図である。図2に示すように、POS端末1は、各種演算やPOS端末1の各部を統括的に制御する制御部11を備えている。制御部11は、CPU(Central Processing Unit)、各種プログラムやデータを記憶するROM(Read Only Memory)、各種プログラムを一時的に記憶し、また各種データを書き換え自在に記憶するRAM(Random Access Memory)11a、現在の日時を計時するRTC(Real Time Clock)部等によって構成されるコンピュータである。
制御部11は、バス18を介して操作部12、印字部13、表示部14、コード読取部15、通信I/F16、および記憶部17に接続されている。
操作部12は、オペレータが操作入力を行うための各種の操作キーを有している。操作キーとしては、例えば、数値を入力するための置数キー、所定の項目を選択するためのカーソルキーや選択決定キーの他、締めキー121、精算キー122、点検キー123等が設けられている。
締めキー121は、一取引の決済処理を実行させ、当該取引を終了させるキーである。精算キー122は、精算キー122が操作されるまでの所定期間(例えば一日)のテナントTの売上情報(図3を参照)をカテゴリー別(例えば、部門別、クラス別、決済種別、時間帯別等)に分類して集計した非構造型形式の累計印字情報である精算レシート情報の生成を指示するキーである。また、精算キー122は、生成した精算レシート情報を構造型形式に変換した電子精算レシート情報の生成を指示するキーである。また、精算キー122は、生成した精算レシート情報を、印字部13でレシート用紙に印字し、精算レシートとして発行を指示するキーである。精算電子レシート情報の生成、または精算レシートを発行した後に、売上情報記憶部11a3(図3を参照)に記憶された売上情報を消去する。
点検キー123は、点検キー123が操作されるまでの所定期間のテナントTの売上情報(図3を参照)をカテゴリー別(例えば、部門別、クラス別、決済種別、時間帯別等)に分類して集計した点検レシートの生成を指示するキーである。また、点検キー123は、生成した点検レシート情報を、印字部13でレシート用紙に印字し、点検レシートとして発行を指示するキーである。点検レシートを発行した後に、売上情報記憶部11a3(図3を参照)に記憶された売上情報は消去しない。
印字部13は、レシート、ジャーナル、精算レシート、点検レシート等の印字を行うプリンタ装置で構成される。印字部13は、例えば発熱媒体を有するサーマルヘッドで搬送されるロール用紙に、購入した商品の商品情報や決済処理にともなう決済情報等や精算情報や点検情報等の情報の印字を行い、その後用紙をカットしてレシート、ジャーナル、精算レシート、点検レシート等を発行する。
表示部14は、例えば液晶ディスプレイ等であり、販売登録された商品の品名、価格、決済が宣言された一取引の合計金額、釣銭額等の各種情報を表示する。表示部14は、精算レシートの発行処理、電子精算レシート情報を生成処理と送信処理、点検レシートの発行処理における各種情報を表示する。表示部14は、キャッシャ向けに各種情報を表示するオペレータ用ディスプレイ14aと、顧客向けに各種情報を表示する客用ディスプレイ14bとを備える。なお、表示部14をタッチパネル構成としてもよく、この場合、タッチパネルは操作部12として機能する。
コード読取部15は、例えばバーコードや二次元コード等のコードシンボルを光学的に読み取るスキャナ装置である。コード読取部15は、例えば、商品に付されたコードシンボルや、携帯端末7の表示部に表示されたコードシンボル等を読み取り、制御部11は、読み取った当該コードシンボルに保持された情報を入力する。なお、商品に付されたコードシンボルには、その商品を特定するための商品コード等が保持されているとする。また、携帯端末7に表示されるコードシンボルには、その携帯端末7を携帯する顧客を特定するためのSRIDや会員コード等が保持されているとする。なお、SRIDや会員コードは、携帯端末7に磁気的あるいは電気的に記憶されていてもよい。この場合、記憶されているSRIDや会員コードを、専用の読取装置で読み取る。制御部11は、読み取ったSRIDまたは会員コードを入力する。
また、制御部11は、バス18を介して通信I/F(インターフェース)16に接続されており、この通信I/F16を介して店舗内ネットワークN1やネットワークN2に接続することが可能となっている。
また、制御部11は、バス18を介して、記憶部17に接続されている。記憶部17は、例えばHDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)等の補助記憶装置である。記憶部17は、商品販売データ処理、精算処理、点検処理を含む各種のPOS業務を実行するための制御プログラム17aを記憶する。制御プログラム17aに基づいて、制御部11は、商品販売データ処理やレシート情報に係る処理を実行する(図11を参照)。記憶部17は、各商品の商品名、商品コード及び単価等の商品データを格納した商品データファイル等の商品販売データ処理に係る各種データファイルを記憶する。また、制御プログラム17aに基づいて、制御部11は、精算処理および点検処理を実行する(図11を参照)。
また、記憶部17は、レシート情報から電子レシート情報を生成するための電子レシート生成プログラム17bを記憶する。制御部11は、電子レシート生成プログラム17bを駆動させて、レシート情報スキーマ(図示せず)に記述された変換規則に基づいて、非構造化形式のレシート情報を構造化形式の電子レシート情報に変換する。このようにして、制御部11は、レシート情報から電子レシート情報を生成する(図11を参照)。
また、記憶部17は、自己のPOS端末1を他のPOS端末1と識別するためのPOSナンバー、企業コード(店舗を運営する企業の識別コード)、業種・業態コード、店舗P1を特定する店舗情報である店舗コード等を記憶する。ここで、業種・業態コードは、例えば、コンビニエンスストア、スーパーマーケット、百貨店、薬局、レストラン、飲食店などとして、店舗の業種・業態を区別するコード(分類コード)である。また、同一企業が経営する各店舗において、それぞれの店舗を特定することが可能とするために、店舗毎に異なる店舗コードが付されている。なお、このような業種・業態は、ユーザの好みによって任意に変更可能である。また、企業コード(店舗を運営する企業の識別コード)、業種・業態コードについては、電子レシートサーバ3に登録されていてもよい。店舗コードはPOS端末1が記憶している。
次に、POS端末1の制御部11におけるRAM11aのメモリマップの一部について説明する。図3において、RAM11aは、SRID記憶部11a1、商品情報記憶部11a2、売上情報記憶部11a3を有する。
SRID記憶部11a1は、コード読取部15から入力されたSRIDや会員コードを記憶する。商品情報記憶部11a2は、コード読取部15から入力された商品コードに基づいて、図示しない商品マスタから読み出した商品情報(商品コード、商品名、単価、属性情報等)を記憶する。売上情報記憶部11a3は、決済処理が実行された商品の商品情報や決済情報等を累計して記憶する累計情報である売上情報を記憶する。売上情報記憶部11a3には、精算キー122が操作されるまでの所定期間、売上情報が記憶される。精算キー122が操作されると、売上情報記憶部11a3の記憶内容は消去される。
次に、企業用のレシート管理サーバとして機能する電子レシートサーバ3のハードウェア構成を、図4のブロック図を用いて説明する。図4において、電子レシートサーバ3は、各種演算や電子レシートサーバ3の各部を統括的に制御する制御部31を備えている。制御部31は、CPU、各種プログラムやデータを記憶するROM、各種プログラムを一時的に記憶し、また各種データを書き換え自在に記憶するRAM、現在の日時を計時するRTC部等によって構成されるコンピュータである。
制御部31は、バス34に接続された通信I/F32を介して、ネットワークN2やネットワークN3に接続することが可能となっている。また、制御部31は、バス34を介して記憶部33に接続されている。
記憶部33は、店舗を運営する企業毎の電子レシート情報を電子レシート管理領域33aに記憶する。電子レシート情報は、企業コード(店舗を運営する企業の識別コード)、業種・業態コード、店舗コード、買物客の会員コード、POS端末1のPOSナンバー、レシートナンバー、商品販売データなどを含む。また、記憶部33は、電子レシート情報を電子レシート管理領域33aで管理するための制御プログラム33bを記憶する。
次に、顧客用レシート管理サーバとして機能する電子レシート管理サーバ4のハードウェア構成を、図5のブロック図を用いて説明する。図5において、電子レシート管理サーバ4は、各種演算や電子レシート管理サーバ4の各部を統括的に制御する制御部41を備えている。制御部41は、CPU、各種プログラムやデータを記憶するROM、各種プログラムを一時的に記憶し、また各種データを書き換え自在に記憶するRAM、現在の日時を計時するRTC部等によって構成されるコンピュータである。
制御部41は、バス44に接続された通信I/F42を介して、ネットワークN3、ネットワークN4及びネットワークN5に接続することが可能となっている。また、制御部41は、バス44を介して、記憶部43に接続されている。
記憶部43には、電子レシート管理領域43a、電子精算レシート管理領域43b、顧客管理領域43dが設けられている。また記憶部43には、制御プログラム43cが記憶されている。電子レシート管理領域43aは、電子レシートサーバ3から受信した、店舗を運営する各種企業の電子レシート情報を会員毎に管理する。電子精算レシート管理領域43bは、電子レシートサーバ3から受信した、各テナントTから受信した各テナントTのPOS端末1が精算処理を実行して生成した電子精算レシート情報を、テナントT毎に記憶する。この電子精算レシート情報には、各テナントTが出店している店舗P1の店舗コードが、含まれている。
電子レシート情報は、会員コード、企業コード(店舗を運営する企業の識別コード)、テナントコード、店舗コード、POS端末1のPOSナンバー、レシートナンバー、商品販売データ(日時データを含む)などを含んでいる。したがって、例えば消費財メーカー等は、当該メーカーに関連する一意な購入商品の証明情報を、この電子レシート情報から特定条件の下(例えば、店舗を運営する特定の企業限定、特定の地域限定、特定の時間限定等)に取得することが可能になる。また、電子レシート情報は、当該電子レシート情報を送信する携帯端末7を特定するSRIDを含んでいる。
電子精算レシート情報は、精算処理が実行されたテナントTを特定するテナントコード、テナントTを経営する企業の企業ナンバー、売上情報、POSナンバー、レシートナンバー、精算処理を実行した人を特定する精算者番号、精算した日時情報、精算処理が実行されたテナントTを出店させている店舗を特定する店舗コード等を含んでいる。
また、記憶部43は、電子レシート管理領域43aおよび電子精算レシート管理領域43b等の制御を行うための制御プログラム43cを記憶する。また、記憶部43は、携帯端末7の携帯者である顧客を管理するための顧客管理領域43dを記憶する。顧客管理領域43dには、顧客を特定する顧客IDに対応して、種々の顧客情報、および顧客が携帯する携帯端末7を特定する端末コード(後述するSRID)を記憶する。顧客IDとSRIDとは互いに対応付けて記憶されている。
次に、図6を用いて、電子レシート管理領域43aについて説明する。図6において、電子レシート管理領域43aは、取引において生成した電子レシート情報を取引毎に記憶する。電子レシート管理領域43aは、電子レシートを送信する携帯端末7を特定する端末コードである電子レシートID(以降「SRID」という)を記憶するSRID部43a1、テナントコード部43a2、店舗コード部43a3、電子レシート情報部43a4を備えている。SRID部43a1は、POS端末1のコード読取部15によって読み取られたSRIDを記憶する。テナントコード部43a2は、電子レシート情報が生成されたPOS端末1が設置されたテナントTを特定するテナントコードを、SRID毎に記憶する。店舗コード部43a3は、テナントTを出店させている店舗P1を特定する店舗コードを、SRID毎に記憶する。電子レシート情報部43a4は、一取引分のレシート情報を電子レシート化した電子レシート情報を、取引毎にSRIDに対応して記憶する。実施形態では、電子レシート情報に、SRID部43a1に記憶されたSRID、テナントコード部43a2に記憶されたテナントコード、店舗コード部43a3に記憶された店舗コード、電子レシート情報部43a4に記憶された電子レシート情報を含む。なお、図6は、ある一つの取引における電子レシート情報を示すものである。
次に、図7を用いて、POS端末1で生成した電子精算レシート情報を記憶する、電子精算レシート管理領域43bについて説明する。図7において、電子精算レシート管理領域43bは、テナントコード部43b1、店舗コード部43b2、電子精算レシート情報部43b3を備えている。テナントコード部43b1は、電子精算レシート情報が生成されたPOS端末1が設置されたテナントTを特定するテナントコードを記憶する。店舗コード部43b2は、テナントTを出店させている店舗P1を特定する店舗コードを、テナントコードに対応させて記憶する。電子精算レシート情報部43b3は、売上情報記憶部11a3に記憶されている、所定期間に取引された取引のレシート情報を精算キー122の操作に応動して精算処理され、構造化された電子精算レシート情報を、テナントコードに対応させて記憶する。実施形態では、電子精算レシート情報に、テナントコード部43b1に記憶されたテナントコード、店舗コード部43b2に記憶された店舗コード、電子精算レシート情報部43b3に記憶された電子精算レシート情報を含む。なお、図7は、あるテナントTで精算処理された電子精算レシート情報を示すものである。
次に、図8のブロック図を用いて、携帯端末7について説明する。図8において、携帯端末7は、各種演算や携帯端末7の各部を統括的に制御する制御部71を備えている。制御部71は、CPU、各種プログラムやデータを記憶するROM、各種プログラムを一時的に記憶し、また各種データを書き換え自在に記憶するRAM、現在の日時を計時するRTC部等によって構成されるコンピュータである。
操作部72は、バス76を介して表示部73に接続されている。操作部72は、操作者(顧客)が操作入力を行うための各種の操作キーや、ポインティングデバイスを有している。表示部73は、例えば液晶ディスプレイ等であり、後述する電子レシート情報等の各種情報を表示する。なお、表示部73をタッチパネル構成としてもよく、この場合、タッチパネルは操作部72として機能する。
また、制御部71は、バス76を介して通信I/F74に接続されており、この通信I/F74を介してネットワークN5に接続することが可能となっている。なお、通信I/F74を介して、店舗内ネットワークN1に接続可能な構成としてもよい。
また、制御部71は、バス76を介して、記憶部75に接続されている。記憶部75は、Web上に公開されている各種情報(コンテンツ)を閲覧するためのWebブラウザの他、電子レシート管理サーバ4から電子レシート情報を受け取るための電子レシート対応プログラム75aと、受け取ったレシート情報を閲覧するための電子レシート閲覧プログラム75bと、電子レシート情報を送信する携帯端末7を特定するためのSRIDを記憶するSRID記憶部75cを備えている。SRID記憶部75cに記憶されたSRIDは、表示部73に、コードシンボルで表示される。POS端末1は、コード読取部15を用いて、表示部73に表示されたコードシンボルを読み取って、SRIDを入力する。
なお、SRIDは、コードシンボルとして読み取られる他に、POS端末1によって磁気的あるいは電気的に読み取られてもいい。また、携帯端末7以外の、例えば会員カード等からSRIDを読み取ってもいい。また、SRID以外の顧客を特定する顧客IDを読み取ってもいい。この場合、読み取った顧客IDに基づいて、対応して電子レシート管理サーバ4に記憶されているSRIDを取得する。
次に、図9のブロック図を用いて、ストアサーバ2について説明する。図9において、ストアサーバ2は、各種演算やストアサーバ2の各部を統括的に制御する制御部21を備えている。制御部21は、CPU、各種プログラムやデータを記憶するROM、各種プログラムを一時的に記憶し、また各種データを書き換え自在に記憶するRAM、現在の日時を計時するRTC部等によって構成されるコンピュータである。
操作部22は、バス26を介して表示部23に接続されている。操作部22は、操作者(顧客)が操作入力を行うための各種の操作キーや、ポインティングデバイスを有している。また操作部22は、閲覧キー22aを備えている。閲覧キー22aは、ストアサーバ2が、店舗P1に出店している各テナントTの精算レシート情報を電子レシート管理サーバ4から収集するために、電子レシート管理サーバ4に対して閲覧請求する場合に操作する。
表示部23は、例えば液晶ディスプレイ等であり、後述する電子精算レシート情報等の各種情報を表示する。なお、表示部23をタッチパネル構成としてもよく、この場合、タッチパネルは操作部22として機能する。
また、制御部21は、バス26を介して通信I/F24に接続されており、この通信I/F24を介してネットワークN5およびN6に接続することが可能となっている。
また、制御部21は、バス26を介して、記憶部25に接続されている。記憶部25は、Web上に公開されている各種情報(コンテンツ)を閲覧するためのWebブラウザの他、電子レシート管理サーバ4から電子精算レシート情報を受け取るための電子精算レシート対応プログラム25aと、受け取った電子精算レシート情報を閲覧するための電子精算レシート閲覧プログラム25bと、電子レシート管理サーバ4から受信した電子精算レシート情報を記憶する電子精算レシート情報記憶部25cとを備える。なお、実施形態では、ストアサーバ2が受信する電子精算レシート情報は、図17で示すように、電子レシート管理サーバ4において加工された情報である。
次に、図10〜図17を用いて、本実施形態の各部が実行する制御処理について説明する。
まず、POS端末1の制御部11が、制御プログラム17aおよび電子レシート生成プログラム17bに従って動作することにより実行される制御処理を、図10に示す機能ブロック図及び図11に示すフローチャートを参照しつつ説明する。
図10に示すように、POS端末1で実行される制御プログラム17aおよび電子レシート生成プログラム17bは、累計記憶手段111、累計印字情報生成手段112、精算レシート発行手段113、電子精算レシート情報生成手段114、送信手段115、判断手段116、電子レシート情報生成手段117を含むモジュール構成となっている。実際のハードウェアとしては制御部11のCPUが、記憶部17から制御プログラム17aおよび電子レシート生成プログラム17bを読み出して実行することにより、累計記憶手段111、累計印字情報生成手段112、精算レシート発行手段113、電子精算レシート情報生成手段114、送信手段115、判断手段116、電子レシート情報生成手段117が実行される。
累計記憶手段111は、一取引において決済した商品の取引情報を所定期間累積した累計情報を記憶する機能を有する。
累計印字情報生成手段112は、所定の操作に基づいて累計情報から累計情報の内容を示す印字用の第1データ形式の累計印字情報を生成する機能を有する。
精算レシート発行手段113は、累計印字情報を印字した精算レシートを発行する機能を有する。
電子精算レシート情報生成手段114は、累計印字情報に基づいて前記第1データ形式とは異なるフォーマットが共通の第2データ形式の電子精算レシート情報を生成する機能を有する。
送信手段115は、生成した精算レシート情報を外部の電子レシート管理サーバ4に送信する機能を有する。
判断手段116は、累計印字情報に店舗を特定する店舗コードが含まれているか否かを判断する機能を有する。
電子レシート情報生成手段117は、取引情報の内容を示す第1データ形式の取引印字情報に基づいて、顧客が携帯する携帯端末7に対してレシート情報を電子的に送信するための電子レシート情報を第2データ形式で生成する機能を有する。
次に、POS端末1の制御部11が制御プログラム17aおよび電子レシート生成プログラム17bに従って実行される制御処理について、図11のフローチャートを用いて説明する。
図11において、POS端末1の制御部11は、コード読取部15により、携帯端末7に記憶されているSRIDが入力されたか否かを判断する(ステップS11)。入力されたと判断した場合は(ステップS11のYes)、制御部11は、入力されたSRIDを、制御部11のRAM11a内に設けられたSRID記憶部11a1に記憶する(ステップS12)。そして制御部11は、ステップS11に戻って待機する。
また、携帯端末7に記憶されているSRIDが入力されていないと判断した場合は(ステップS11のNo)、制御部11は、コード読取部15により、商品に付されたコードシンボルが読み取られて商品コードが入力されたか否かを判定する(ステップS21)。商品コードが入力されたと判定すると(ステップS21のYes)、制御部11は、当該商品コードに基づいて商品登録処理を実行する(ステップS22)。そして制御部11は、ステップS11に戻って待機する。
商品登録処理とは、入力された商品コードに基づいて、記憶部17に記憶された商品マスタ(図示せず)を検索し、入力された商品コードに対応して商品マスタに記憶されている商品情報(商品コード、商品名、単価、属性情報等)を読み出して、RAM11aに設けられた商品情報記憶部11a2に記憶することである。
商品コードが入力されていないと判断した場合は(ステップS21のNo)、制御部11は、締めキー121が操作されたか否かを判断する(ステップS31)。操作されたと判断した場合は(ステップS31のYes)、制御部11は、当該取引の決済処理を実行する(ステップS32)。決済処理とは、商品情報部に記憶された商品情報に基づいて、合計金額を算出して表示部14に表示し、各種の決済での支払いに基づいて当該取引を終了する処理をいう。そして制御部11は、当該取引に係る決済情報に基づいて、レシート用紙に印字するための非構造化形式のレシート情報を生成する(ステップS33)。なお、上記SRID記憶部75cにSRIDが記憶されている場合は、ステップS33において、当該SRIDを取込んで非構造化形式のレシート情報を生成する。
次に制御部11は、レシート情報に基づいて電子レシート情報を生成するか否かを判断する(ステップS34)。生成されたレシート情報にSRIDが含まれている場合は、制御部11は、電子レシート情報を生成すると判断する。
電子レシート情報を生成すると判断した場合は(ステップS34のYes)、制御部11(電子レシート情報生成手段117)は、電子レシート生成プログラム17bを駆動して、ステップS33で生成したレシート情報に基づいて非構造化形式のレシート情報を変換した、構造化形式の電子レシート情報を生成する(ステップS35)。生成した電子レシート情報には、図6で例示するように、電子レシート情報に、SRID、テナントコードおよびPOS端末1が設置された店舗P1を特定する店舗コードが含まれる。そして制御部11は、生成したSRIDと店舗コードとを含む電子レシート情報を電子レシートサーバ3に送信する(ステップS36)。そして制御部11は処理を終了する。
次に制御部11は、SRID記憶部11a1に記憶されたSRIDを消去する(ステップS38)。次に制御部11(累計記憶手段111)は、商品情報記憶部11a2に記憶された商品情報を売上情報記憶部11a3に累計情報として累計記憶する(ステップS39)。次に制御部11は、商品情報記憶部11a2に記憶された商品情報を消去する(ステップS40)。そして制御部11は、処理を終了する。
一方、レシート情報に基づいて電子レシート情報を生成しない(すなわち、ステップS33で生成したレシート情報にSRIDが含まれていない)と判断した場合は(ステップS34のNo)、制御部11は、印字部13を駆動させ、ステップS33で生成したレシート情報に基づいた印字を行い、紙のレシートを発行する(ステップS37)。そして制御部11はステップS39およびステップS40の処理を実行して処理を終了する。
また、ステップS31において、締めキー121が操作されていないと判断した場合は(ステップS31のNo)、制御部11は、精算キー122が操作されたか否かを判断する(ステップS41)。精算キー122が操作されたと判断した場合は(ステップS41のYes)、制御部11(累計印字情報生成手段112)は、売上情報記憶部11a3に累計記憶された累計情報である売上情報に基づいて、非構造化形式の精算レシート情報を生成する(ステップS42)。この精算レシート情報は、ステップS33で生成するレシート情報と同一構造である。
制御部11は、この精算レシート情報に基づいて電子精算レシート情報を生成する場合、ステップS42の処理において、精算レシート情報を生成するPOS端末1が設置されたテナントのテナントコードを含ませる。また制御部11は、ステップS42の処理において、当該テナントが出店している店舗の店舗コードを含ませる。また、制御部11は、売上情報記憶部11a3に記憶された売上情報から、決済情報別に区分けした情報を含む精算レシート情報を生成する。例えば、現金決済、クレジット決済、商品券決済等の決済種類別に区分けした売上情報を含む精算レシート情報を生成する。
次に制御部11(判断手段116)は、生成した精算レシート情報に当該精算レシート情報に店舗コードが含まれているか否かに基づいて、当該生成した精算レシート情報を電子化するか否かを判断する(ステップS43)。制御部11は、生成した精算レシート情報に当該精算レシート情報に店舗コードが含まれている場合に、精算レシート情報を電子化すると判断する。制御部11は、精算レシート情報に店舗コードが含まれていない場合に、精算レシート情報を電子化しないと判断する。
精算レシート情報を電子化すると判断した場合は(ステップS43のYes)、制御部11(電子精算レシート情報生成手段114)は、生成した精算レシート情報に基づいて、構造化形式の電子精算レシート情報を生成する(ステップS44)。この電子精算レシート情報は、ステップS35で生成する電子レシート情報と同一フォーマット構造である。この電子精算レシート情報は、現金決済、クレジット決済、商品券決済等の決済種類別に区分けした売上情報を電子化した情報を含む。また、この電子精算レシート情報は、図7に示すように、テナントコード、店舗コードおよび電子精算レシート情報が含まれる。そして制御部11(送信手段115)は、生成した電子精算レシート情報を、電子レシートサーバ3に送信する(ステップS45)。そして制御部11は、売上情報記憶部11a3に記憶された売上情報を消去する(ステップS47)。そして制御部11は、処理を終了する。
なお、ステップS44で生成された電子精算レシート情報は、改ざんができないように、第三者機関によって、生成した日時を示すタイムスタンプか、電子署名を付したものとすることが望ましい。そのため、POS端末1から当該第三者機関に送付して、タイムスタンプか、電子署名を付して改ざん不可としたものを、その後電子レシートサーバ3に送信するようにしてもよい。
なお、ステップS43において、精算レシート情報を電子化しないと判断した場合は(ステップS43のNo)、制御部11は、生成した精算レシート情報を印字情報として印字部13に送信する。印字部13は、精算レシート情報をレシート用紙に印字する。そして制御部11(精算レシート発行手段113)は、印字部13が印字したレシート用紙をカットして、精算レシートとして発行する(ステップS46)。その後、制御部11は、ステップS47を実行して処理を終了する。
また、ステップS41において、精算キー122が操作されていないと判断した場合は(ステップS41のNo)、次に制御部11は、点検キー123が操作されたか否かを判断する(ステップS51)。点検キー123が操作されたと判断した場合は(ステップS51のYes)、制御部11は、売上情報記憶部11a3に記憶された売上情報に基づいて、非構造化形式の点検レシート情報を生成する(ステップS52)。この点検レシート情報は、ステップS42で生成される精算レシート情報と同一の構造である。
そして制御部11は、生成した点検レシート情報を、印字情報として印字部13に送信する。印字部13は、点検レシート情報をレシート用紙に印字する。そして制御部11は、印字部13が印字したレシート用紙をカットして、点検レシートとして発行する(ステップS53)。そして制御部11は、処理を終了する。なお、制御部11は、ステップS53で点検レシートを発行しても、売上情報記憶部11a3に記憶された売上情報を消去しない。なお、ステップS51において、点検キー123が操作されていないと判断した場合は(ステップS51のNo)、制御部11はステップS11に戻って待機する。
このような実施形態のPOS端末1は、POS端末1が生成した非構造化形式の精算レシート情報に基づいて、フォーマットが統一された構造化形式の電子精算レシート情報を生成し、電子レシート管理サーバ4に送信することができる。そのため、各テナントTにおいてメーカーが異なるPOS端末1を使用していても、共通のフォーマットである電子精算レシート情報として送信することができるため、店舗において受信した電子精算レシート情報の扱いがし易く、テナントと店舗にとって負荷とならない。
また、実施形態のPOS端末1によれば、精算レシート情報に店舗を特定する店舗コードが含まれている場合に電子精算レシート情報を生成するため、店舗コードを含む電子精算レシート情報を生成することができる。
また、実施形態のPOS端末1によれば、レシート情報を電子的に顧客が携帯する携帯端末7に送信する電子レシートの仕組みを利用して、電子精算レシート情報を生成して送信することで、電子精算レシート情報の生成および送信の仕組みを新たに構築しなくても、既存の仕組みで電子精算レシート情報を生成して送信することができる。また、電子レシートと共通のフォーマット構造である電子精算レシート情報として送信することができるため、各テナントTにおいてメーカーが異なるPOS端末1を使用していても、店舗において受信した電子精算レシート情報の扱いがし易く、テナントと店舗にとって負荷とならない。
また、実施形態のPOS端末1によれば、電子精算レシート情報を生成する際に、例えば、現金決済、クレジット決済、商品券決済等の決済種別毎に売上情報を生成するようにしたため、決済種別の売上情報を送信することができる。
次に、電子レシートサーバ3の制御部31が、制御プログラム33bに従って動作することにより実行される電子レシート管理処理の流れを、図12に示すフローチャートを参照しつつ説明する。
電子レシートサーバ3の制御部31は、POS端末1からステップS36で送信された電子レシート情報を通信I/F32を介して受信したか否かを判断する(ステップS61)。受信したと判断した場合(ステップS61のYes)、記憶部33の電子レシート管理領域33aに企業毎の電子レシート情報として記憶する(ステップS62)。そして、制御部31は、ステップS62で記憶した電子レシート情報を電子レシート管理サーバ4に送信し(ステップS63)、ステップS61に戻る。
また、電子レシート情報を受信していないと判断した場合は(ステップS61のNo)、制御部31は、POS端末1からステップS45で送信された電子精算レシート情報を通信I/F32を介して受信したか否かを判断する(ステップS64)。受信したと判断した場合(ステップS64のYes)、記憶部33の電子レシート管理領域33aに電子精算レシート情報として記憶する(ステップS65)。そして、制御部31は、ステップS65で記憶した店舗コードを含む電子精算レシート情報を電子レシート管理サーバ4に送信し(ステップS66)、ステップS61に戻る。なお、ステップS64において、電子精算レシート情報を受信していないと判断した場合は(ステップS64のNo)、制御部31は、ステップS61に戻って待機する。
次に、電子レシート管理サーバ4の制御部41が、制御プログラム43cに従って動作することにより実行される電子レシート制御処理を、図13に示す機能ブロック図及び図14に示すフローチャートを参照しつつ説明する。
図13に示すように、電子レシート管理サーバ4で実行される制御プログラム43cは、記憶手段411、抽出手段412、受信手段413、送信手段414、収集手段415を含むモジュール構成となっている。実際のハードウェアとしては制御部41のCPUが、記憶部43から制御プログラム43cを読み出して実行することにより、記憶手段411、抽出手段412、受信手段413、送信手段414、収集手段415が実行される。
記憶手段411は、POS端末1から送信された、店舗を特定する店舗コード、および当該店舗コードと関連付けられ商品の取引情報を所定期間累計した累計情報から生成された電子精算レシート情報を受信して記憶する機能を有する。
抽出手段412は、記憶した電子精算レシート情報から店舗コードを基に関連付けられた電子精算レシート情報を抽出する機能を有する。
受信手段413は、店舗コードを受信する機能を有する。
送信手段414は、受信した店舗コードを基に抽出した電子精算レシート情報をストアサーバ2に送信する機能を有する。
収集手段415は、抽出された電子精算レシート情報に基づいて、取引の決済種類別に前記電子精算レシート情報を収集する機能を有する。
図14は、電子レシート管理サーバ4の制御処理を示すフローチャートである。図14において、制御部41は、電子レシートサーバ3から電子レシート情報を受信したか否かを判断する(ステップS71)。電子レシート情報を受信したと判断した場合は(ステップS71のYes)、制御部41(記憶手段411)は、SRIDとテナントコードと店舗コードを含む電子レシート情報を電子レシート管理領域43aに記憶する(ステップS72)。そして制御部41は、受信した電子レシート情報に含まれるSRIDに対応して顧客管理領域43dに記憶されている、当該SRIDで特定される携帯端末7のアドレス等に対して、電子レシート管理サーバ4が電子レシート情報を受信しており、携帯端末7で電子レシート情報を閲覧可能であることを示す通知を送信する(ステップS73)。そして制御部41は、処理を終了する。
また、電子レシートサーバ3から電子レシート情報を受信していないと判断した場合は(ステップS71のNo)、制御部41は、携帯端末7から電子レシート情報の照会があったか否かを判断する(ステップS81)。電子レシート情報の照会は、ステップS73の通知を受信した携帯端末7を操作することで実行される(詳細は図15を用いて後述する)。
電子レシート情報の照会があったと判断した場合は(ステップS81のYes)、制御部41は、照会があった電子レシート情報を、電子レシート管理領域43aから抽出する(ステップS82)。そして制御部41は、抽出した電子レシート情報に含まれるSRIDに基づいて、当該SRIDで特定される携帯端末7に対して電子レシート情報を送信する(ステップS83)。そして制御部41は、処理を終了する。
一方、電子レシート情報の照会がなかったと判断した場合は(ステップS81のNo)、制御部41(受信手段413)は、ステップS66の処理に伴う店舗コードを含む電子精算レシート情報を受信したか否かを判断する(ステップS91)。電子精算レシート情報を受信したと判断した場合は(ステップS91のYes)、制御部41は、受信した、テナントコードと店舗コードとを含む電子精算レシート情報を電子精算レシート管理領域43bに記憶する(ステップS92)。そして制御部41は、電子精算レシート情報を受信したことを、記憶した電子精算レシート情報に含まれる店舗コードで特定される店舗のストアサーバ2に対して通知する(ステップS93)。そして制御部41は、処理を終了する。
また、ステップS91において、電子精算レシート情報を受信していないと判断した場合は(ステップS91のNo)、制御部41は、ストアサーバ2から、ステップS124で電子精算レシート情報を送信した電子精算レシート情報の閲覧の要求があったか否かを判断する(ステップS101)。この閲覧要求情報は、閲覧要求をしたストアサーバ2が設置された店舗の店舗コードとともに受信する。電子精算レシート情報の閲覧要求があったと判断した場合は(ステップS101のYes)、制御部41(抽出手段412)は、電子精算レシート情報に含まれる店舗コードに基づいて電子精算レシート情報を作成する(ステップS102)。
すなわち、制御部41は、ストアサーバ2から、閲覧要求情報とともに店舗コードを受信すると、電子精算レシート管理領域43bを検索し、電子精算レシート管理領域43bに記憶された電子精算レシート情報から、店舗コード部43b2に受信した店舗コードが含まれる電子精算レシート情報をすべて抽出する。そして制御部41は、抽出した電子精算レシート情報をテナントコード別かつ決済種類別(例えば図17に示すような表形式)に区分し分類して収集する。電子レシート管理サーバ4が受信した電子精算レシート情報が、例えばCSVファイル形式であれば、各種情報がコンマで区切られているため、電子精算レシート情報をテナントコード別かつ決済種類別に分類し易い。
次に制御部41(送信手段414)は、作成した電子精算レシート情報を、受信した店舗コードに該当する店舗のストアサーバ2に送信する(ステップS103)。
なお、実施形態では、分類された電子精算レシート情報をステップS102の処理において作成したが、例えばステップS101の閲覧要求がある前の所定のタイミングで、予め店舗コード毎に抽出した電子精算レシート情報を作成しておいてもよい。この場合、ステップS101の閲覧要求があると、直ちに、すでに作成されている当該店舗コードに対応した分類された電子精算レシート情報を、該当する店舗コードに対応して送信することができる。そのため、電子レシート管理サーバ4における、分類された電子精算レシート情報の送信時間の短縮と送信に係る電子レシート管理サーバ4の負荷を軽減することができる。
このような実施形態における電子レシート管理サーバ4は、店舗コードを基に受信した電子精算レシート情報を抽出し、受信した店舗コードに対して抽出した電子精算レシート情報を送信する。そのため、各テナントTにおいてメーカーが異なるPOS端末1を使用していても、共通のフォーマットである電子精算レシート情報をストアサーバ2に送信する。したがって、各テナントTから送られる売上情報の店舗への報告はすべて同じフォーマットであるため、店舗において受信した電子精算レシート情報の扱いがし易く、テナントと店舗にとって負荷とならない。
また、実施形態における電子レシート管理サーバ4は、取引の決済種類別に電子精算レシート情報を分類して収集して、ストアサーバ2に送信するので、受け取ったストアサーバ2は、例えば図17のような分類された電子精算レシート情報を表示することができる。
次に、携帯端末7の制御部71が、電子レシート対応プログラム75aに従って動作することにより実行される電子レシート受け取り処理及び電子レシート閲覧プログラム75bに従って動作することにより実行される電子レシート閲覧処理の流れを、図15を参照しつつ説明する。
図15に示すように、制御部71は、電子レシート管理サーバ4から、電子レシート情報を電子レシートサーバ3から受信したことを示す通知を受信したか否かを判断する(ステップS111)。受信したと判断した場合は(ステップS111のYes)、制御部71は、受信したことを示す通知を表示部73に表示する(ステップS112)。この通知は、例えば「お客様の電子レシートをお預かりしています」等のメッセージである。
電子レシート情報受信の通知を受信していないと判断した場合は(ステップS111のNo)、制御部71は、電子レシート情報の照会が操作されたか否かを判断する(ステップS113)。上記通知を見た携帯端末7の操作者は、電子レシート情報の照会情報を送信するために操作部72を操作する。操作されたと判断した場合は(ステップS113のYes)、制御部71は、SRID記憶部75cに記憶されている当該携帯端末7を特定するSRIDとともに、電子レシートの照会情報を電子レシート管理サーバ4に送信する(ステップS114)。照会を受信した電子レシート管理サーバ4は、図14のステップS81〜ステップS83の処理を実行して電子レシート情報を携帯端末7に送信する。
一方、電子レシート情報の照会が操作されていないと判断した場合は(ステップS113のNo)、制御部71は、電子レシート管理サーバ4から、電子レシート情報を受信したか否かを判断する(ステップS115)。電子レシート情報を受信したと判断した場合は(ステップS115のYes)、制御部71は、受信した電子レシート情報を表示部73に表示する(ステップS116)。なお、電子レシート情報のみを受信した場合は、制御部71は、当該電子レシート情報を表示する。
次に、ストアサーバ2の制御部21が、電子精算レシート対応プログラム25aに従って動作することにより実行される電子精算レシート受け取り処理及び電子精算レシート閲覧プログラム25bに従って動作することにより実行される電子レシート閲覧処理の流れを、図16および図17を参照しつつ説明する。
図16に示すように、制御部21は、電子レシート管理サーバ4から、電子精算レシート情報を電子レシートサーバ3から受信したことを示す通知を受信したか否かを判断する(ステップS121)。受信したと判断した場合は(ステップS121のYes)、制御部21は、受信したことを示す通知を表示部23に表示する(ステップS122)。この通知は、例えば「精算レシート情報を受信しています」等のメッセージである。
電子精算レシート情報受信の通知を受信していないと判断した場合は(ステップS121のNo)、制御部21は、電子精算レシート情報の照会が操作されたか否かを判断する(ステップS123)。上記通知を見たストアサーバ2の操作者は、所定のタイミング(例えば店舗の終了時刻等)で電子精算レシート情報の照会情報を電子レシート管理サーバ4から送信してもらうために操作部22を操作する。操作されたと判断した場合は(ステップS123のYes)、制御部21は、当該ストアサーバ2を設置している店舗を特定する店舗コードとともに、電子レシートの照会情報を電子レシート管理サーバ4に送信する(ステップS124)。照会を受信した電子レシート管理サーバ4は、図14のステップS101〜ステップS103の処理を実行して電子レシート情報を当該店舗のストアサーバ2に送信する。
一方、電子レシート情報の照会が操作されていないと判断した場合は(ステップS123のNo)、制御部21は、電子レシート管理サーバ4から、電子精算レシート情報を受信したか否かを判断する(ステップS125)。電子精算レシート情報を受信したと判断した場合は(ステップS125のYes)、制御部21は、受信した電子精算レシート情報を表示部23に表示する(ステップS126)。
図17は、表示部23に表示された電子精算レシート情報23aの一例を示す。図17において、電子精算レシート情報23aは、テナント部23a1、決済種類の一つである現金部23a2、決済種類の他の一つであるクレジット部23a3、決済種類のさらに他の一つである商品券部23a4を有している。
図17において、テナントAの現金部23a2には、テナントAにおいて現金で決済された売上情報に対する電子精算レシート情報が表示される。同様に、クレジット部23a3には、テナントAにおいてクレジットで決済された売上情報に対する電子精算レシート情報が表示される。また、商品券部23a4には、テナントAにおいて商品券で決済された売上情報に対する電子精算レシート情報が表示される。
また、テナントBの現金部23a2には、テナントBにおいて現金で決済された売上情報に対する電子精算レシート情報が表示される。同様に、クレジット部23a3には、テナントBにおいてクレジットで決済された売上情報に対する電子精算レシート情報が表示される。また、商品券部23a4には、テナントBにおいて商品券で決済された売上情報に対する電子精算レシート情報が表示される。
また、テナントCの現金部23a2には、テナントCにおいて現金で決済された売上情報に対する電子精算レシート情報が表示される。同様に、クレジット部23a3には、テナントCにおいてクレジットで決済された売上情報に対する電子精算レシート情報が表示される。また、商品券部23a4には、テナントCにおいて商品券で決済された売上情報に対する電子精算レシート情報が表示される。
なお、ステップS125で受信した電子精算レシート情報を、ネットワークN6を介して警備会社P8のサーバ8に送信してもよい。警備会社P8は、受信した電子精算レシート情報に基づいて、警備会社P8が店舗P1から搬送する売上金の金額を把握できるため、実際に搬送した売上金の金額と照合することで搬送した売上金の金額を管理することができる。なお、電子精算レシート情報を、電子レシート管理サーバ4から警備会社P8のサーバ8に送信するようにしてもよい。
このように、実施形態によれば、ストアサーバ2の表示部23は、テナント別に、かつ決済種類別に売上情報にかかる電子精算レシート情報を表示するため、ストアサーバ2の表示部23を見た店舗の管理者は、テナント別に所定期間の売上情報を容易に把握することができる。また、電子レシート管理サーバ4は、ストアサーバ2の表示部23に、テナント別に、かつ決済種類別に売上情報にかかる電子精算レシート情報を表示させるための分類された電子精算レシート情報を作成するため、ストアサーバ2の表示部23を見た店舗の管理者は、テナント別に所定期間の売上情報を容易に把握することができる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、この実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。この実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更、組み合わせを行うことができる。この実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
例えば、上記実施形態では、電子精算レシート情報に店舗コードを含むようにしたが、電子精算レシート情報と店舗コードとは別の情報とし、これらを対応付けて記憶し、また対応付けて送信するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、テナントA、テナントB、テナントCの3つのテナントTを例示して説明したが、テナントTの数はいくつであってもよい。
また、実施形態では、電子レシート管理サーバ4において、ストアサーバ2に表示する電子精算レシート情報を図17に示すように加工して作成したが、これに限らず、他のカテゴリーに加工してもよいし、加工することなくすべての情報を電子精算レシート情報としてもよい。
なお、実施形態のPOS端末1および電子レシート管理サーバ4で実行されるプログラムは、インストール可能な形式または実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録されて提供される。
また、実施形態のPOS端末1および電子レシート管理サーバ4で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良い。また、実施形態のPOS端末1および電子レシート管理サーバ4で実行されるプログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成しても良い。
また、実施形態のPOS端末1および電子レシート管理サーバ4で実行されるプログラムを、ROM等に予め組み込んで提供するように構成してもよい。