以下、図1〜図20を参照して、情報処理装置およびプログラムの実施形態について説明する。実施形態では、POS端末を商品販売データ処理装置として、電子レシート管理サーバを情報処理装置として、ポイントサーバを特典管理サーバとして説明する。以下に説明する実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
図1は、実施形態にかかるポイント付与システムの構成全体を示す構成図である。ポイント付与システムは、電子レシートシステムにポイントサーバとメーカーサーバを組み込んだものである。
電子レシートシステムは、POS(Point of Sales)端末1、ストアサーバ2、電子レシートサーバ3、電子レシート管理サーバ4、携帯端末7等を備えている。ポイント付与システムは、POS端末1およびストアサーバ2と、電子レシートサーバ3と、電子レシート管理サーバ4と、携帯端末7と、メーカーサーバ8とポイントサーバ9等を備えている。POS端末1およびストアサーバ2は、ショッピングセンター等の店舗P1に設置されている。電子レシートサーバ3とポイントサーバ9は、本部P3に設置されている。電子レシート管理サーバ4は、電子レシートセンターP4に設置されている。携帯端末7は、会員が携帯する。メーカーサーバ8は、店舗P1で販売される商品を製造するメーカーP8に設置されている。
POS端末1は、店舗P1と本部P3とを繋ぐネットワークN2に接続されている。ここで、ネットワークN2は、例えば、インターネットやVPN(Virtual Private Network)等の専用線である。なお、ネットワークN2は、店舗P1以外の店舗とも接続していてもよい。
POS端末1は、店舗P1で販売される商品の商品販売データ処理および決済処理を実行する商品販売データ処理装置である。POS端末1は、決済された商品の取引内容を含む取引印字情報であるレシート情報を生成し、当該レシート情報を後述する印字部13で印字した紙レシートを発行する。また、POS端末1は、非構造化形式のレシート情報のデータ形式を非構造化形式とは異なる構造化形式に変換して電子化した電子レシート情報を生成する。
POS端末1は、取引された商品が決済処理された際にポイント(特典)を発生する。ポイントとは、商品を購入した価格に応じて付与される金銭的価値であって、店舗で販売する商品について現金と同等の価値として使用できる。発生したポイントは会員に付与される。
POS端末1は、メーカーが製造した商品であって、当該メーカーが指定した商品が取引されたときにメーカーポイント(第1特典)を発生する。メーカーポイントの原資はメーカーが出資(負担)する。POS端末1は、発生したメーカーポイントを、メーカーポイントであることを示す情報とともに後述するポイントサーバ9に送信する。
また、POS端末1は、店舗P1で取引された商品について店舗ポイント(第2特典)を発生する。店舗ポイントの原資は、店舗または当該店舗を運営する企業が出資(負担)する。POS端末1は、発生した店舗ポイントを、店舗ポイントであることを示す情報とともに後述するポイントサーバ9に送信する。
電子レシート情報とは、本来レシート用紙に印字するレシート情報を、例えばCSV(Comma-Separated Values)方式やJ−son方式等の構造化形式に変換したレシート情報である。電子レシート情報は、POS端末1で生成され、電子レシートサーバ3を経由して電子レシート管理サーバ4に送信され、電子レシート管理サーバ4に記憶される。
POS端末1は、生成した電子レシート情報を、ネットワークN2を介して電子レシートサーバ3に出力(送信)する。電子レシート情報の送信方法は特に問わず、HTTPやHTTPS等の汎用プロトコルを用いてもよい。なお、店舗P1に設けられるPOS端末1の台数は特に問わず、複数台であってもよい。なお、POS端末1は、LAN(Local Area Network)等の通信回線N1でストアサーバ2と接続されている。
ストアサーバ2は、店舗P1全体の売上げを管理する。ストアサーバ2は、店舗P1内に設けられた通信回線N1でPOS端末1と接続されている。ストアサーバ2は、POS端末1での販売情報に基づいて、店舗P1の売上情報や精算情報を管理する。
電子レシートサーバ3は、店舗P1を運営する企業の本部P3に設けられている。電子レシートサーバ3は、店舗P1を運営する企業毎の電子レシート情報を管理する企業用のレシート管理サーバとして機能する。電子レシートサーバ3は、ネットワークN2を介して店舗P1に設置されたPOS端末1やストアサーバ2と接続している。
また、電子レシートサーバ3は、ネットワークN2を介して店舗P1とは異なる店舗のPOS端末やストアサーバにも接続している。すなわち、電子レシートサーバ3は、複数の店舗のPOS端末から電子レシート情報を受信する。
また、電子レシートサーバ3は、POS端末1から送信された電子レシート情報を、ネットワークN2を介して受信する。また、電子レシートサーバ3は、受信した電子レシート情報を、本部P3と電子レシートセンターP4とを繋ぐネットワークN3を介して、電子レシート管理サーバ4に送信する。
ここで、ネットワークN3は、例えば、インターネットやVPN等の専用線である。また、電子レシート情報の送信方法は特に問わず、HTTPやHTTPS等の汎用プロトコルを用いてもよい。
電子レシート管理サーバ4は、電子レシートセンターP4に設けられる。電子レシートセンターP4は、例えば、電子レシートサーバ3でレシート情報を管理する各企業の電子レシート情報の管理を行う。電子レシートセンターP4は、電子レシートサーバ3を運営する本部P3以外の第三者機関である。なお、電子レシートサーバ3についても第三者機関等が管理してもよい。
電子レシート管理サーバ4は、店舗を運営する各種企業の電子レシート情報を一括に管理する会員用レシート管理サーバとして機能する。電子レシート管理サーバ4は、会員登録を行った会員の氏名や会員ID等の会員データを管理する。会員IDは、電子レシート情報を出力する受取先機器(携帯端末7)を特定する受取先特定情報である。電子レシート管理サーバ4は、会員データを、データベースDBに保持された会員管理部43d(図4を参照)に記憶・管理する。なお、電子レシート管理サーバ4とは別に、会員データの記憶・管理を行う会員管理サーバ等を設ける構成としてもよい。
また、電子レシート管理サーバ4は、電子レシートサーバ3から送信された電子レシート情報を、ネットワークN3を介して受信し、この電子レシート情報をデータベースDBに保持された後述する電子レシート管理部43aに記憶する(図4を参照)。電子レシート情報は、商品の取引情報(商品販売データや決済情報)の他、電子レシート情報を送信する店舗の店舗情報や会員ID等の要素を含む。電子レシート管理サーバ4は、これらの要素を含む電子レシート情報を、電子レシート管理部43aに会員毎に管理する。
また、電子レシート管理サーバ4は、電子レシート管理部43aに電子レシート情報を記憶すると、この電子レシート情報の会員IDに基づいて携帯端末7(受取先機器)を特定する。そして、電子レシート管理サーバ4は、後述するネットワークN5を介して、電子レシートを出力するための電子レシート情報を受信していることをその携帯端末7に通知する。
また、電子レシート管理サーバ4は、後述するネットワークN5を介して接続される携帯端末7から、会員IDを指定する電子レシートの閲覧照会情報を受信すると、当該会員IDに対応する電子レシート情報に基づいて電子レシートを生成し、携帯端末7に対して出力する。すると、携帯端末7は、当該電子レシートを表示する。携帯端末7の操作者は、携帯端末7に表示された電子レシートを閲覧することができる。なお、電子レシート情報に付加情報が対応付けされている場合、この付加情報を含めて電子レシートを生成し、照会があった携帯端末7に出力する。すると、操作者は、電子レシートを閲覧することができる。なお、実施形態において、操作者は通常会員であるが、必ずしも会員である必要はない。
また、電子レシート管理サーバ4は、メーカーポイントを付与する対象商品(以降「メーカーポイント対象商品」という)の商品情報を記憶する。電子レシート管理サーバ4は、記憶した商品情報に基づいて、電子レシートとして携帯端末7に表示されるメーカーポイント対象商品に、後述するボタンを付す。また、電子レシート管理サーバ4は、ボタンが操作されたことを示す情報(以降「ボタン操作情報」という)を、後述するポイントサーバ9に送信する。
携帯端末7は、本システムの利用者である会員が携帯して使用する、例えばスマートフォン、携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistant)、タブレット型コンピュータ等の携帯端末装置である。携帯端末7は、ネットワークN5上で提供される各種情報を閲覧するためのWebブラウザ等のアプリケーションを実装する。
携帯端末7は、ネットワークN5を介して電子レシート管理サーバ4に接続されている。ここで、ネットワークN5は、インターネットや、各種公衆網である。
また、携帯端末7は、電子レシートを閲覧可能であることを示す通知を、電子レシート管理サーバ4からネットワークN5を介して受信する。操作者が、携帯端末7を操作して、電子レシートの閲覧照会情報を、ネットワークN5を介して電子レシート管理サーバ4に送信する。すると、携帯端末7は、電子レシート管理サーバ4から出力された会員の電子レシートを表示する。操作者は携帯端末7に表示された電子レシートを閲覧できる。
また、携帯端末7は、電子レシートに、メーカーポイント対象商品が含まれる場合、当該商品の商品名に並んでボタンを表示する。携帯端末7の操作者が当該ボタンを操作すると、携帯端末7は、電子レシート管理サーバ4に対して、ボタン操作情報を送信する。
ポイントサーバ9は、本部P3に設置されている。ポイントサーバ9は、電子レシートサーバ3とLAN回線で接続されている。ポイントサーバ9は、ネットワークN2を介してPOS端末1、ストアサーバ2、メーカーサーバ8と接続されている。また、ポイントサーバ9は、ネットワークN3を介して電子レシート管理サーバ4と接続されている。
ポイントサーバ9は、POS端末1が発生したメーカーポイントおよび店舗ポイントを累計ポイントとして記憶する。ポイントサーバ9は、メーカーポイントおよび店舗ポイントを合算した累計ポイントを、会員毎に会員IDに対応させて記憶する。
ポイントサーバ9は、POS端末1から店舗ポイントを受信すると、当該店舗ポイントを累計ポイントに加算して記憶する。ポイントサーバ9は、POS端末1からメーカーポイントを受信すると、当該メーカーポイントを仮ポイントとして別に記憶する。そしてポイントサーバ9は、携帯端末7から、ボタン操作情報を受信すると、仮ポイントを累計ポイントに加算して記憶する。
ポイントサーバ9は、会員が、記憶しているポイントを使用すると、記憶している累計ポイントから使用されたポイントを減算する。なお、電子レシートサーバ3とポイントサーバ9は、双方の機能を互いに備えた一つのサーバであってもよい。
メーカーサーバ8は、メーカーP8に設置されている。メーカーサーバ8は、ネットワークN2を介してPOS端末1、ストアサーバ2、電子レシートサーバ3、ポイントサーバ9と接続されている。メーカーサーバ8は、ネットワークN3を介して電子レシート管理サーバ4と接続されている。メーカーサーバ8は、ネットワークN5を介して、携帯端末7と接続されている。
メーカーサーバ8は、当該メーカーがメーカーポイントを付与するとして指定したメーカーポイント対象商品の商品情報やポイント付与企画情報(組合せ、期間、倍率等)を記憶している。メーカーサーバ8は、メーカーポイント対象商品の商品情報やポイント付与企画情報を、POS端末1と電子レシート管理サーバ4に送信する。POS端末1と電子レシート管理サーバ4は、受信したメーカーポイント対象商品の商品情報やポイント付与企画情報を記憶する。
ところで、このようなポイント付与システムにおいて、人が携帯端末7で電子レシートを閲覧するためには、人は会員登録を行う。会員登録を行った人を会員という。電子レシート管理サーバ4は、会員登録を行った会員の携帯端末7に対して会員ID及びパスワードを含む会員登録完了メールを配信する。これにより、会員登録が終了する。会員登録された後、ログインして認証された携帯端末7の表示部には、会員IDをコードシンボル化したバーコードが表示される。電子レシート管理サーバ4は、会員登録された会員の会員IDを含む会員情報を会員管理部43dに登録する。
かかる構成のポイント付与システムにおいては、POS端末1で取引された商品の内容を示す電子レシート情報が、電子レシート管理サーバ4に送信され、Web上に電子レシートとして公開される。したがって、Webブラウザを実装してなる携帯端末7は、URL(Uniform Resource Locator)を指定することにより、操作者は、Web上に公開された電子レシートを携帯端末7で閲覧することができる。
次に、図2〜図9を用いて、実施形態のポイント付与システムを構築する主要な装置のハードウェア構成について説明する。
まず、POS端末1について説明する。図2は、POS端末1のハードウェア構成を示すブロック図である。図2に示すように、POS端末1は、各種演算やPOS端末1の各部を統括的に制御する制御部11を備えている。制御部11は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)11a、RTC(Real Time Clock)部等によって構成されるコンピュータである。ROMは、各種プログラムやデータを記憶する。RAM11aは、各種プログラムを一時的に記憶しまた各種データを書き換え自在に記憶する。また、RAM11aは、後述する店舗ポイントおよびメーカーポイントを記憶する。RTC部は、現在の日時を計時する。
制御部11は、バス18を介して操作部12、印字部13、表示部14、コード読取部15、通信I/F16および記憶部17に接続されている。
操作部12は、オペレータが操作入力を行うための各種の操作キーを有している。操作キーとしては、例えば、数値を入力するための置数キー、所定の項目を選択するためのカーソルキーや選択決定キーの他、一取引の決済処理を実行させ、当該取引を終了させる締めキー121等が設けられている。
印字部13は、レシート、ジャーナル、精算レシート、点検レシート等の印字を行うプリンタ装置で構成される。印字部13は、例えば発熱媒体を有するサーマルヘッドを用いて、搬送される長尺状のロール用紙にレシート情報を印字する。印字するレシート情報は、購入した商品の商品情報(商品名や商品価格等)や、決済処理に伴う決済情報等である。その後用紙をカットしてレシート、ジャーナル等を発行する。
表示部14は、例えば液晶ディスプレイ等であり、販売登録された商品の品名、価格、決済が宣言された一取引の合計金額、釣銭額等の各種情報を表示する。なお、表示部14をタッチパネル構成としてもよく、この場合、タッチパネルは操作部12として機能する。
コード読取部15は、例えばバーコードや二次元コード等のコードシンボルを光学的に読み取るスキャナ装置である。コード読取部15は、例えば、商品に付されたコードシンボルや、携帯端末7の表示部に表示されたコードシンボル等を読み取る。制御部11は、読み取った当該コードシンボルに保持された情報を入力する。なお、商品に付されたコードシンボルには、その商品を特定するための商品コード等が保持されているとする。また、携帯端末7に表示されるコードシンボルには、その携帯端末7が受け取る電子レシートの受取先を特定するための会員ID等が保持されている。なお、会員IDは、携帯端末7に磁気的あるいは電気的に記憶されていてもよい。この場合、記憶されている会員IDを、専用の読取装置で読み取る。制御部11は、読み取った会員IDを入力する。
また、制御部11は、バス18を介して通信I/F(インターフェース)16に接続されており、この通信I/F16を介してネットワークN2に接続することが可能となっている。
また、制御部11は、バス18を介して、記憶部17に接続されている。記憶部17は、例えばHDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)等の補助記憶装置である。記憶部17は、商品販売データ処理、ポイント発生処理を含む各種のPOS業務を実行するための制御プログラムを記憶した制御プログラム部17aを備える。この制御プログラムに基づいて、制御部11は、商品販売データやポイント情報に基づくレシート情報生成に係る処理を実行する。記憶部17は、各商品の商品名、商品コード及び単価等の商品データを格納した商品データファイル等の商品販売データ処理に係る各種データファイルを記憶する。
また、記憶部17は、レシート情報から電子レシート情報を生成するための電子レシート生成プログラムを記憶した電子レシート生成プログラム部17bを備える。制御部11は、電子レシート生成プログラムを駆動させて、レシート情報スキーマ(図示せず)に記述された変換規則に基づいて、非構造化形式のレシート情報を構造化形式の電子レシート情報に変換する。このようにして、制御部11は、レシート情報から電子レシート情報を生成する。
また、記憶部17は、メーカーサーバ8から受信したメーカーポイント対象商品の商品情報を記憶するメーカーポイント情報部17cを備える。ここで、メーカーポイント対象商品の商品情報とは、少なくともメーカーポイント対象商品を特定する商品コードと、当該商品が購入された場合に会員に付与するメーカーポイント(ポイント数)である。メーカーポイント情報部17cは、単数または複数の対象商品について、商品コードと付与するポイント数を記憶する。なお、複数のメーカーポイント対象商品に対して同一の数のポイントを付与する場合は、会員に付与するポイント数を対象商品に対応して記憶していなくてもよい。
電子レシート情報は、会員ID、店舗を運営する企業を特定する企業コード、店舗P1を特定する店舗コード、POSナンバー、レシートナンバー、商品販売データ、店舗ポイントなどを含んでいる。したがって、例えば消費財メーカー等は、当該メーカーに関連する一意な購入商品の証明情報を取得することが可能になる。
また、記憶部17は、自己のPOS端末1を他のPOS端末1と識別するためのPOSナンバー、企業コード、業種・業態コード、店舗コード等を記憶する。ここで、業種・業態コードは、例えば、コンビニエンスストア、スーパーマーケット、百貨店、薬局、レストラン、飲食店などとして、店舗の業種・業態を区別するコード(分類コード)である。なお、このような業種・業態は、ユーザの好みによって任意に変更可能である。また、企業コード(店舗を運営する企業の識別コード)、業種・業態コードについては、電子レシートサーバ3に登録されていてもよい。また、同一企業が経営する各店舗において、それぞれの店舗を特定することが可能とするために、店舗毎に異なる店舗コードが付されている。
次に、企業用のレシート管理サーバとして機能する電子レシートサーバ3のハードウェア構成を、図3のブロック図を用いて説明する。図3において、電子レシートサーバ3は、各種演算や電子レシートサーバ3の各部を統括的に制御する制御部31を備えている。制御部31は、CPU、ROM、RAM、RTC部等によって構成されるコンピュータである。ROMは、各種プログラムやデータを記憶する。RAMは、各種プログラムを一時的に記憶し、また各種データを書き換え自在に記憶する。RTC部は、現在の日時を計時する。
制御部31は、バス34に接続された通信I/F32を介して、ネットワークN2やネットワークN3に接続することが可能となっている。また、制御部31は、バス34を介して記憶部33に接続されている。
記憶部33は、店舗を運営する企業毎の電子レシート情報を電子レシート管理部33aに記憶する。また、記憶部33は、電子レシート管理部33aに記憶された電子レシート情報を管理するための制御プログラムを記憶する制御プログラム部33bを備える。
次に、会員用レシート管理サーバとして機能する電子レシート管理サーバ4のハードウェア構成を、図4のブロック図を用いて説明する。図4において、電子レシート管理サーバ4は、各種演算や電子レシート管理サーバ4の各部を統括的に制御する制御部41を備えている。制御部41は、CPU、ROM、RAM、RTC部等によって構成されるコンピュータである。ROMは、各種プログラムやデータを記憶する。RAMは、各種プログラムを一時的に記憶しまた各種データを書き換え自在に記憶する。RTC部は、現在の日時を計時する。
制御部41は、バス44に接続された通信I/F42を介して、ネットワークN3、およびネットワークN5に接続することが可能となっている。また、制御部41は、バス44を介して、記憶部43に接続されている。
記憶部43には、電子レシート管理部43a、制御プログラム部43c、会員管理部43dが設けられている。電子レシート管理部43aは、各企業の電子レシートサーバ3から受信した電子レシート情報を会員毎に管理する。制御プログラム部43cは、電子レシート管理部43a等の制御を行うための制御プログラムを記憶している。会員管理部43dは、会員登録した会員の情報を記憶して管理する。
次に、図5を用いて、電子レシート管理部43aについて説明する。図5において、会員管理部43dは、電子レシート情報部43a1とメーカーポイント情報部43a2を備えている。
電子レシート情報部43a1は、各企業の電子レシートサーバ3から受信した電子レシート情報を会員(会員ID)毎に記憶している。
メーカーポイント情報部43a2は、メーカーサーバ8から受信した、メーカーポイント対象商品の商品情報を記憶する。ここで、メーカーポイント対象商品の商品情報とは、少なくともメーカーポイント対象商品を特定する商品コードと当該商品が購入された場合に会員に付与するメーカーポイント(ポイント数)である。
次に、図6のブロック図を用いて、携帯端末7のハードウェア構成を説明する。図6において、携帯端末7は、各種演算や携帯端末7の各部を統括的に制御する制御部71を備えている。制御部71は、CPU、ROM、RAM、RTC部等によって構成されるコンピュータである。ROMは、各種プログラムやデータを記憶する。RAMは、各種プログラムを一時的に記憶しまた各種データを書き換え自在に記憶する。RTC部は、現在の日時を計時する。
制御部71は、バス76を介して、操作部72および表示部73に接続されている。操作部72は、操作者(会員)が操作入力を行うための各種の操作キーや、ポインティングデバイスを有している。表示部73は、例えば液晶ディスプレイ等であり、後述する電子レシート等の各種情報を表示する。なお、表示部73をタッチパネル構成としてもよく、この場合、タッチパネルは操作部72として機能する。
また、制御部71は、バス76を介して通信I/F74に接続されており、この通信I/F74を介してネットワークN5に接続することが可能となっている。
また、制御部71は、バス76を介して、記憶部75に接続されている。記憶部75は、Web上に公開されている各種情報(コンテンツ)を閲覧するためのWebブラウザの他、電子レシート管理サーバ4から電子レシートを受け取るための制御プログラムを記憶する制御プログラム部75aを備えている。
次に、図7のブロック図を用いて、ポイントサーバ9のハードウェア構成を説明する。図7において、ポイントサーバ9は、各種演算やポイントサーバ9の各部を統括的に制御する制御部91を備えている。制御部91は、CPU、ROM、RAM、RTC部等によって構成されるコンピュータである。ROMは、各種プログラムやデータを記憶する。RAMは、各種プログラムを一時的に記憶しまた各種データを書き換え自在に記憶する。RTC部は、現在の日時を計時する。
また、制御部91は、バス94を介して通信I/F92に接続されており、この通信I/F92を介してネットワークN2およびネットワークN3に接続することが可能となっている。
また、制御部91は、バス94を介して、記憶部93に接続されている。記憶部93は、会員に付与されたポイントを会員(会員ID)毎に記憶するポイント管理部93aを備えている。
ポイント管理部93aは、図8に示すように、会員ID部93a1とポイント情報部93a2と仮ポイント部93a3を、会員ID毎に有している。会員ID部93a1は、会員を特定する会員IDを記憶する。ポイント情報部93a2は、POS端末1で発生した店舗ポイントを各会員ID毎に累積した累計ポイントを記憶している。ポイント情報部93a2は、携帯端末7から受信したボタン操作情報で特定されるメーカーポイントを、各会員ID毎に累計ポイントに加算して記憶している。仮ポイント部93a3は、POS端末1で発生したメーカーポイントを各会員IDに対応して仮ポイントとして記憶している。仮ポイントとは、POS端末1で発生したが、まだボタン操作情報を受信していないメーカーポイントである。
また、記憶部93は、制御プログラム部93bを備えている。制御プログラム部93bに記憶された制御プログラムは、店舗ポイントや仮ポイントであるメーカーポイントをポイント情報部93a2に記憶された累計ポイントに加算する。また、この制御プログラムは、使用したポイントをポイント情報部93a2から減算する。
次に、図9のブロック図を用いて、メーカーサーバ8のハードウェア構成を説明する。図9において、メーカーサーバ8は、各種演算やメーカーサーバ8の各部を統括的に制御する制御部81を備えている。制御部81は、CPU、ROM、RAM、RTC部等によって構成されるコンピュータである。ROMは、各種プログラムやデータを記憶する。RAMは、各種プログラムを一時的に記憶しまた各種データを書き換え自在に記憶する。RTC部は、現在の日時を計時する。
また、制御部81は、バス84を介して通信I/F82に接続されており、この通信I/F82を介してネットワークN2、ネットワークN3、およびネットワークN5に接続することが可能となっている。
また、制御部81は、バス84を介して、記憶部83に接続されている。記憶部83は、メーカーポイント情報部83aを備えている。メーカーポイント情報部83aは、当該メーカーが指定した、一または複数のメーカーポイント対象商品の商品情報を記憶する。メーカーポイント情報部83aは、メーカーポイント対象商品の商品情報として、少なくともメーカーポイント対象商品を特定する商品コードと会員に付与するポイント数を記憶する。
また、記憶部83は、制御プログラム部83bを備えている。制御プログラム部83bは、POS端末1および電子レシート管理サーバ4に対し、メーカーポイント情報部83aに記憶したメーカーポイント対象商品の商品情報を送信する制御プログラムを記憶している。
次に、図10〜20を用いて、実施形態におけるポイント付与システムの制御処理について説明する。まず、POS端末1の制御部11が、制御プログラムまたは電子レシート生成プログラムに従って実行する制御処理を、図10の機能ブロック図、図11および図12のフローチャートを用いて説明する。
図10は、POS端末1の制御部11が実行する機能を示す機能ブロック図である。図10において、制御部11は、制御プログラムまたは電子レシート生成プログラムを実行することにより、第1特典発生手段111、出力手段112、第2特典発生手段113、電子レシート情報生成手段114、送信手段115として機能する。
第1特典発生手段111は、メーカーが指定した商品が取引された場合に、当該商品に係るメーカーの原資でメーカーポイントを発生する機能を有する。
出力手段112は、発生したメーカーポイントを、メーカーポイントを管理するポイントサーバ9に出力する機能を有する。
第2特典発生手段113は、取引に基づいて、メーカーポイントとは異なる店舗または店舗を運営する企業の原資で付与される店舗ポイントを発生する機能を有する。
電子レシート情報生成手段114は、取引された商品の商品情報に基づいて電子レシート情報を生成する機能を有する。
送信手段115は、生成された電子レシート情報を、電子レシート情報を収集する電子レシート管理サーバ4に送信する機能を有する。
図11は、POS端末1の制御処理の流れを示すフローチャートである。図11において、制御部11は、コード読取部15が読み取った会員IDが入力されたか否かを判断する(S11)。入力されたと判断した場合は(S11のYes)、制御部11は、当該会員IDをRAM11aに記憶する(S12)。そして制御部11は、S11に戻って待機する。
一方、会員IDは入力されていないと判断した場合は(S11のNo)、制御部11は、コード読取部15が読み取った商品コードが入力されたか否かを判断する(S13)。商品コードが入力されたと判断した場合は(S13のYes)、制御部11は、読み取った商品コードに基づいて商品販売データ処理を実行し、商品情報をRAM11aに記憶する(S14)。そして制御部11は、S11に戻って待機する。
また、商品コードは入力されていないと判断した場合は(S13のNo)、制御部11は、メーカーサーバ8からメーカーポイント対象商品の商品情報を受信したか否かを判断する(S15)。受信したと判断した場合は(S15のYes)、制御部11は、受信したメーカーポイント対象商品の商品情報を、メーカーポイント情報部17cに記憶する(S16)。制御部11は、メーカーポイント対象商品の商品情報として、対象商品を特定する商品コードと当該対象商品に適用するポイント数を対応させて記憶する。そして制御部11は、S11に戻って待機する。
また、メーカーポイント対象商品の商品情報を受信していないと判断した場合は(S15のNo)、制御部11は、締めキー121が操作されたか否かを判断する(S17)。操作されたと判断した場合は(S17のYes)、制御部11は、締め処理を実行する(S18)。そして制御部11は、S11に戻って待機する。また、締めキー121が操作されていないと判断した場合は(S17のNo)、制御部11は、S11に戻って待機する。
ここで、図12を用いて、S18で実行される締め処理について説明する。図12において、制御部11は、S14でRAM11aに記憶された商品情報に基づいて決済処理を実行する(S21)。そして制御部11は、決済情報である取引の合計金額に基づいて、店舗ポイントを発生する(S22)。すなわち制御部11は、決済処理によって求められた当該取引の合計金額に対して、予め定められた計算式に基づいて算出された数の店舗ポイントを発生する。そして制御部11は、商品情報や決済情報や店舗ポイントに基づいて、レシート情報を生成する(S23)。
次に制御部11は、生成したレシート情報を電子化するか否かを判断する(S24)。制御部11は、S12の処理に基づいてRAM11aに会員IDが記憶されている場合に、レシート情報を電子化すると判断する。レシート情報を電子化すると判断した場合(S24のYes)、制御部11は、レシート情報に基づいて電子レシート情報を生成する(S25)。生成された電子レシート情報は会員IDおよび店舗ポイントを含む。次に制御部11は、生成した電子レシート情報を電子レシートサーバ3に送信する(S26)。
次に制御部11は、決済処理した商品情報に、メーカーポイント対象商品の商品情報が含まれているか否かを判断する(S27)。制御部11は、S27の判断を、S14で記憶した商品情報のうちの商品コードが、メーカーポイント情報部17cに記憶した商品コードに含まれているか否かに基づいて行う。含まれている場合は、制御部11は、決済処理した商品情報に、メーカーポイント対象商品の商品情報が含まれていると判断する。なお、制御部11は、このS27の判断を、S25で生成した電子レシート情報とメーカーポイント情報部17cに記憶した商品コードに基づいて行ってもよい。
メーカーポイント対象商品の商品情報が含まれていると判断した場合は(S27のYes)、制御部11は、当該メーカーポイント対象商品についてメーカーポイントを発生する(S28)。すなわち制御部11は、該当するメーカーポイント対象商品について、対応してメーカーポイント情報部17cに記憶されているメーカーポイントを読み出す。このようにして制御部11は、メーカーポイントを発生する。そして制御部11は、発生したメーカーポイントと、S23で発生した店舗ポイントを、ポイントサーバ9に送信する(S29)。次に制御部11は、S12でRAM11aに記憶した商品情報をクリアする(S30)。そして制御部11は、S11に戻って待機する。
なお、生成したレシート情報を電子化しないと判断した場合は(S24のNo)、制御部11は、S23で生成したレシート情報を印字部13で印字したレシートを発行する(S31)。そして制御部11は、S29以降の処理を実行する。この場合、S29において、制御部11は、S23で発生した店舗ポイントを送信する。また、メーカーポイント対象商品の商品情報が含まれていないと判断した場合は(S27のNo)、制御部11は、S29以降の処理を実行する。この場合も、S29において、制御部11は、S23で発生した店舗ポイントを送信する。
次に、電子レシートサーバ3の制御部31が、制御プログラムに従って動作することにより実行される電子レシート管理処理の流れを、図13に示すフローチャートに基づいて説明する。
電子レシートサーバ3の制御部31は、POS端末1からS26で送信された電子レシート情報を通信I/F32を介して受信したか否かを判断する(S41)。受信したと判断した場合(S41のYes)、制御部31は、記憶部33の電子レシート管理部33aに企業毎の電子レシート情報として記憶する(S42)。そして、制御部31は、記憶した電子レシート情報を電子レシート管理サーバ4に送信する(S43)。そして制御部31は、S41に戻って待機する。なお、電子レシート情報を受信していないと判断した場合は(S41のNo)、制御部31は、S41に戻って待機する。
次に、電子レシート管理サーバ4の制御部41が、制御プログラム部43cに記憶された制御プログラムに従って実行する制御処理を、図14の機能ブロック図および図15のフローチャートを用いて説明する。
図14は、電子レシート管理サーバ4の制御部41が実行する機能を示す機能ブロック図である。図14において、制御部41は、制御プログラム部43cに記憶された制御プログラムを実行することにより、電子レシート情報入力手段411、電子レシート生成手段412、電子レシート出力手段413、操作出力手段414として機能する。
電子レシート情報入力手段411は、POS端末1が取引した商品情報に基づいて生成した電子レシート情報を入力する機能を有する。
電子レシート生成手段412は、入力された電子レシート情報に基づいて電子レシートを生成する機能を有する。
電子レシート出力手段413は、生成した電子レシートを、当該電子レシートを受け取る受取先が指定する携帯端末7に出力する機能を有する。
操作出力手段414は、携帯端末7においてボタンが操作された場合、当該ボタンが操作されたことを示す情報をメーカーポイントを管理するポイントサーバ9に対して出力する機能を有する。
図15は、電子レシート管理サーバ4の制御処理の流れを示すフローチャートである。図15において、制御部41は、電子レシートサーバ3から電子レシート情報を受信したか否かを判断する(S51)。受信したと判断した場合は(S51のYes)、制御部41は、受信した電子レシート情報を電子レシート管理部43aに会員ID毎に記憶する(S52)。そして制御部41は、電子レシート情報に含まれる会員IDに基づいて特定された携帯端末7に対して、電子レシート情報を受信したことを通知する(S53)。そして制御部41は、処理を終了する。
また、電子レシート情報の受信ではないと判断した場合は(S51のNo)、制御部41は、メーカーサーバ8からメーカーポイント対象商品の商品情報を受信したか否かを判断する(S61)。受信したと判断した場合は(S61のYes)、制御部41は、受信したメーカーポイント対象商品の商品情報を、メーカーポイント情報部43a2に記憶する(S62)。制御部41は、メーカーポイント対象商品の商品情報として、対象商品を特定する商品コードと当該対象商品に適用するポイント数を対応させて記憶する。
メーカーポイント対象商品の商品情報を受信していないと判断した場合は(S61のNo)、制御部41は、携帯端末7から、電子レシートの閲覧照会情報を受信したか否かを判断する(S71)。受信したと判断した場合は(S71のYes)、後述するS84でスタンプが記憶されたか否かを判断する(S72)。記憶されていないと判断した場合は(S72のNo)、次に制御部41は、S52で記憶した電子レシート情報の中に、メーカーポイント対象商品の商品情報が含まれているか否かを判断する(S73)。制御部41は、S52で記憶した電子レシート情報の中に、S62で記憶した商品コードが含まれている場合は、電子レシート情報の中にメーカーポイント対象商品の商品情報が含まれていると判断する。
含まれていると判断した場合(S73のYes)、制御部41は、電子レシート情報に、メーカーポイントが付与されるために操作するボタンを付加した電子レシートを生成する(S74)。すなわち、制御部41は、電子レシート情報部43a1に記憶されている電子レシート情報にボタンのイラストを付加する。そして制御部41は、メーカーポイント対象商品に並んでボタンが表示されるように電子レシートを生成する。
なお、この電子レシートは、ボタンが操作された場合に、携帯端末7を、当該対象商品を製造したメーカーのサイトに自動的に接続するためのリンク先情報を含む。
そして制御部41は、生成した電子レシートを、携帯端末7に対して出力する(S76)。携帯端末7の操作者は、携帯端末7に表示された電子レシートを閲覧する。そして制御部41は、処理を終了する。
一方、スタンプが記憶されていると判断した場合は(S72のYes)、制御部41は、電子レシート情報にS84で生成して記憶したスタンプを付加する(S77)。そして制御部41は、スタンプを付加した電子レシートを生成する(S75)。
また、電子レシート情報の中に、メーカーポイント対象商品の商品情報が含まれていないと判断した場合は(S73のNo)、制御部41は、ボタンおよびスタンプを付加しない電子レシートを生成する(S75)。
図16に、制御部41が、S74で生成しS76で携帯端末7に出力した結果、携帯端末7に表示される電子レシートの例を示す。図16において、携帯端末7の表示部73には、電子レシートとして、店名ロゴ731、商品情報732、ボタン733、決済情報734、ポイント情報735が表示される。商品情報732は商品名と当該商品の単価を横に並べて表示される。ボタン733は、操作者によって操作可能であって、商品名と単価の間に、商品名と単価と並んで表示される。すなわち、表示部73には、商品名、ボタン、単価が横に並んで表示される。したがって、表示を見た操作者は、ボタンがどの商品に対応するボタンであるかを容易に認識する。また、ポイント情報735のうちの今回ポイントは、今回の取引で発生した店舗ポイントである。また、ポイント情報735のうちの累計ポイントは、ポイント情報部93a2に記憶されている累計ポイントに今回ポイントを加算した累計ポイントである。
また、図17に、制御部41が、S84で生成したスタンプを付加してS75で生成した電子レシートを、S76で携帯端末7に出力して表示した例を示す。図17において、携帯端末7の表示部73には、電子レシートとして、店名ロゴ731、商品情報732、ボタン733、決済情報734、ポイント情報735が表示される。また、ポイント情報735のうち、今回ポイント(6点)の右側に、付与されたメーカーポイント(+30点)のスタンプ736が付加されている。また、ポイント情報735のうち、累計ポイント(90点)の右側に、メーカーポイント30点を加算した新たな累計ポイント(計120点)のスタンプ737が付加されている。
また、電子レシートの閲覧照会情報を受信していないと判断した場合は(S71のNo)、制御部41は、携帯端末7に表示されたボタンが操作されたか否かを判断する(S81)。この判断は、携帯端末7から、ボタン操作情報を受信したか否かで判断する。操作されたと判断した場合(S81のYes)、制御部41は、ボタン操作情報と、対象となるメーカーポイント対象商品の商品情報を、ポイントサーバ9に送信する(S82)。
次に制御部41は、ポイントサーバ9から、メーカーポイントが付与された情報を受信したか否かを判断する(S83)。制御部41は受信するまで待機する(S83のNo)。受信したと判断した場合は(S83のYes)、制御部41は、同時に受信したメーカーポイントに基づいてスタンプを生成して、電子レシート情報部43a1に記憶されている該当する電子レシート情報に対応させて記憶する(S84)。なお、ボタン操作情報を受信していないと判断した場合は(S81のNo)、制御部41は、S51に戻って待機する。
次に、携帯端末7の制御部71が、制御プログラム部75aに記憶された制御プログラムに従って実行する制御処理を、図18のフローチャートを用いて説明する。図18において、制御部71は、ログインされたか否かを判断する(S91)。制御部71は、ログインされるまで待機する(S91のNo)。ログインされたと判断した場合は(S91のYes)、制御部71は、電子レシート管理サーバ4から、電子レシート情報を受信したことを示す通知を受信したか否かを判断する(S92)。受信したと判断した場合は(S92のYes)、制御部71は、受信したことを示す通知を表示部73に表示する(S93)。この通知は、例えば「お客様の電子レシートをお預かりしています」等のメッセージである。そして制御部71は、処理を終了する。
電子レシート情報受信の通知を受信していないと判断した場合は(S92のNo)、制御部71は、電子レシートの閲覧照会が操作されたか否かを判断する(S94)。操作されたと判断した場合は(S94のYes)、制御部71は、電子レシートの閲覧を要求する閲覧照会情報を電子レシート管理サーバ4に送信する(S95)。そして制御部71は、処理を終了する。閲覧照会情報を受信した電子レシート管理サーバ4は、図15のS71〜S75の処理を実行して電子レシートを携帯端末7に送信する。
一方、電子レシート情報の照会の操作ではないと判断した場合は(S94のNo)、制御部71は、電子レシート管理サーバ4から、電子レシートを受信したか否かを判断する(S96)。電子レシートを受信したと判断した場合は(S96のYes)、制御部71は、受信した電子レシートを、図16に示すように、表示部73に表示する(S97)。
次に制御部71は、表示した電子レシートにボタン733が表示されているか否かを判断する(S98)。表示されていると判断した場合は(S98のYes)、次に制御部71は、ボタン733が操作されたか否かを判断する(S99)。操作されるまで待機し(S99のNo)、操作されたと判断した場合は(S99のYes)、制御部71は、ボタン操作情報を電子レシート管理サーバ4に送信する(S100)。同時に制御部71は、表示されている電子レシートに含まれるリンク先情報に従って、携帯端末7をメーカーのホームページに接続する(S101)。
このようにして制御部71は、携帯端末7の表示部73の表示を、電子レシートからメーカーのホームページに変更する。操作者は、自動的にメーカーのホームページを閲覧するようになる。なお、携帯端末7は、ボタン733を操作後は図17の電子レシートを表示する。また、電子レシートを受信していないと判断した場合は(S96のNo)、制御部71は、S91に戻って待機する。また、ボタン733が表示されていないと判断した場合は(S98のNo)、制御部71は、処理を終了する。
次に、ポイントサーバ9の制御部91が、制御プログラム部93bに記憶された制御プログラムに従って実行する制御処理を、図19の機能ブロック図および図20のフローチャートを用いて説明する。
図19は、ポイントサーバ9の制御部91が実行する機能を示す機能ブロック図である。図19において、制御部91は、制御プログラムを実行することにより、仮特典記憶手段911、加算手段912として機能する。
仮特典記憶手段911は、取引に基づいてPOS端末1から入力されたメーカーポイントを仮ポイントとして記憶する機能を有する。
加算手段912は、取引に係る電子レシートを受け取った携帯端末7においてメーカーポイントを付与するための操作がされたことを示す情報を受信した場合、記憶した仮ポイントを、対応する顧客についてポイント管理部93aに累積記憶しているメーカーポイントに加算する機能を有する。
図20は、ポイントサーバ9の制御部91が実行する制御処理の流れを示すフローチャートである。図20において、制御部91は、POS端末1から、POS端末1で発生した店舗ポイントを受信したか否かを判断する(S111)。受信したと判断した場合は(S111のYes)、制御部91は、ポイント情報部93a2に記憶している該当する会員のポイントに、受信した店舗ポイントを加算して記憶する(S112)。そして制御部91は、処理を終了する。
また、POS端末1から、店舗ポイントを受信していないと判断した場合は(S111のNo)、制御部91は、POS端末1から、会員がポイントを使用した情報を受信したか否かを判断する(S121)。受信した場合(S121のYes)、制御部91は、使用したポイントを、ポイント情報部93a2に記憶している該当する会員の累計ポイントから減算する(S122)。そして制御部91は、処理を終了する。
また、会員がポイントを使用した情報を受信していないと判断した場合は(S121のNo)、制御部91は、POS端末1から、POS端末1で発生したメーカーポイントを受信したか否かを判断する(S131)。受信したと判断した場合は(S131のYes)、制御部91は、受信したメーカーポイントを、仮ポイント部93a3に仮ポイントとして記憶する(S132)。また制御部91は、同時に対応するメーカーポイント対象商品の商品情報も記憶する。そして制御部91は、処理を終了する。
また、受信していないと判断した場合は(S131のNo)、制御部91は、ボタン操作情報と対応するメーカーポイント対象商品の商品情報を受信したか否かを判断する(S141)。ポイントサーバ9は、ボタン操作情報と対応するメーカーポイント対象商品の商品情報を、携帯端末7から電子レシート管理サーバ4を経由して受信する。受信したと判断した場合は(S141のYes)、制御部91は、仮ポイント部93a3に記憶した仮ポイントを、ポイント情報部93a2に記憶された当該会員の累計ポイントに加算する(S142)。次に制御部91は、S142で加算したメーカーポイントと加算後の累計ポイントを、電子レシート管理サーバ4に送信する(S143)。次に制御部91は、当該仮ポイントをクリアする(S144)。そして制御部91は、処理を終了する。なお、ボタン操作情報と対応するメーカーポイント対象商品の商品情報を受信し邸内と判断した場合は(S141のNo)、制御部91はS111に戻って待機する。
このような実施形態によれば、メーカーサーバ8から送信されたメーカーポイント対象商品が取引された場合、POS端末1は、発生したメーカーポイントをポイントサーバに送信する。電子レシート管理サーバ4は、取引されたメーカーポイント対象商品について、携帯端末7の操作者に操作させるボタンを含む電子レシートを生成して、携帯端末7に出力する。また、電子レシート管理サーバ4は、携帯端末7においてボタンが操作された場合に、操作されたことを示す情報をポイントサーバ9に送信する。ポイントサーバ9は、POS端末1から受信したメーカーポイントを仮ポイントとして記憶する。また、ポイントサーバ9は、電子レシート管理サーバ4から、ボタン操作情報とメーカーポイント対象商品の商品情報を受信した場合、仮ポイントを会員のポイントとして加算する。
すなわち、メーカーが原資を出資したメーカーポイントは、顧客が携帯端末7でボタンを操作するというアクションをすることで、初めて付与される。このため、顧客は、メーカーからメーカーポイントが付与されることを認識することができる。
また、電子レシート管理サーバ4が生成した電子レシートは、携帯端末7を、当該対象商品を製造したメーカーのサイトに自動的に接続するためのリンク先情報を含んでいる。そのため、顧客が、携帯端末7においてボタンを操作した場合、表示されている電子レシートに含まれるリンク先情報に従って、携帯端末7は、メーカーのホームページに自動的に接続する。そのため、ボタンを操作した操作者は、メーカーのサイトに誘導される。
以上、本発明の実施形態を説明したが、この実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。この実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更、組み合わせを行うことができる。この実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
例えば、ポイントサーバ9は、携帯端末7が送信した、ボタン操作情報を、電子レシート管理サーバ4経由で受信した。しかしながらポイントサーバ9は、ボタン操作情報を、携帯端末7から直接受信してもよい。
また、ポイントサーバ9は、POS端末1から受信したすべてのメーカーポイントを仮ポイントとした。しかしながら、ポイントサーバ9は、受信したメーカーポイントの一部を累計ポイントに加算し、残りを仮ポイントとしてもよい。
また、商品は、店舗で販売される物品以外に、例えば旅行のパックや提供するサービスのような無形のものであってもよい。
なお、実施形態のPOS端末1、電子レシート管理サーバ4、ポイントサーバ9で実行されるプログラムは、インストール可能な形式または実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録されて提供される。
また、実施形態のPOS端末1、電子レシート管理サーバ4、ポイントサーバ9で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良い。また、実施形態のPOS端末1、電子レシート管理サーバ4、ポイントサーバ9で実行されるプログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成しても良い。
また、実施形態のPOS端末1、電子レシート管理サーバ4、ポイントサーバ9で実行されるプログラムを、ROM等に予め組み込んで提供するように構成してもよい。