JP2002366147A - 電子楽器 - Google Patents

電子楽器

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JP2002366147A
JP2002366147A JP2002122523A JP2002122523A JP2002366147A JP 2002366147 A JP2002366147 A JP 2002366147A JP 2002122523 A JP2002122523 A JP 2002122523A JP 2002122523 A JP2002122523 A JP 2002122523A JP 2002366147 A JP2002366147 A JP 2002366147A
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timbres
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musical instrument
electronic musical
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Paolo Marco Di
ディ パオロ マルコ
Piero Cameli
カメリ ピエロ
Marco Sabatini
サバチーニ マルコ
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ROLAND EUROP SpA
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    • G10H1/00Details of electrophonic musical instruments
    • G10H1/18Selecting circuits
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    • GPHYSICS
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    • G10HELECTROPHONIC MUSICAL INSTRUMENTS; INSTRUMENTS IN WHICH THE TONES ARE GENERATED BY ELECTROMECHANICAL MEANS OR ELECTRONIC GENERATORS, OR IN WHICH THE TONES ARE SYNTHESISED FROM A DATA STORE
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  • Stored Programmes (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】楽音生成指示を受けて、複数の音色の中から選
択された1つ以上の音色の楽音を生成する電子楽器に関
し、複数の音色の楽音を同時発音させるにあたり、楽音
生成の処理負荷を軽減する。 【解決手段】複数の音色の中から任意の音色を任意数選
択する音色選択手段12と、音色選択手段12により所
定数を越える音色が選択された場合に、選択された音色
のうちのその所定数を越える音色を楽音生成上無効にす
る楽音生成音色数規制手段13と、楽音生成指示を受け
て、音色選択手段12で選択された音色であって、楽音
生成音色数規制手段13での規制を免れた、その所定数
以下の、楽音生成上有効な音色による楽音を生成する楽
音生成手段16とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、楽音生成指示を受
けて、複数の音色の中から選択された1つ以上の音色の
楽音を生成する電子楽器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、アコースティックな楽器の一
つとしてパイプオルガンが知られている。このパイプオ
ルガンは、多数のパイプを備えた鍵盤楽器である。パイ
プオルガンでは、押鍵操作に応じてパイプ内に空気を送
り込むことで発音が行われ、1つの押鍵について複数の
パイプに空気を同時に送り込むことで、複数の音色の楽
音が同時に発音される。このようなパイプオルガンに
は、発音する楽音の音色を選択するための操作子として
ストップと称される操作子が複数配備されている。これ
らの操作子は、いずれのパイプに空気を送り込むかを指
定する操作子である。演奏者は、これらの操作子を操作
することで、同時発音する音色の数を増加させたり減少
させたりする。
【0003】ところで、近年、このようなパイプオルガ
ンを模した電子楽器が開発されている。この電子楽器で
は、予め、複数の音色の波形データを記憶しておき、押
鍵操作に応じて、それらの波形データを読み出すことで
楽音を生成する。また、このような電子楽器にも、発音
する楽音の音色を選択するための操作子が複数備えられ
ている。この電子楽器に備えられたこれらの操作子は、
予め用意された各音色ごとの波形データのうちいずれの
波形データを読み出すかを指定する操作子である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような電子楽器で
は、多数の音色が選択されればされるほど、楽音生成の
ためのデータ処理量は多大なものとなり、あまりに多く
の音色が選択されると、重要な音色が発音途中で消音さ
れたり、押鍵操作のタイミングから楽音生成のタイミン
グが遅れてしまう恐れがある。
【0005】本発明は、上記事情に鑑み、複数の音色の
楽音を同時発音させるにあたり、楽音生成の処理負荷を
軽減することができる電子楽器を提供することを目的と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の電子楽器は、楽音生成指示を受けて、複数の音色の
中から選択された1つ以上の音色の楽音を生成する電子
楽器において、複数の音色の中から任意の音色を任意数
選択する音色選択手段と、上記音色選択手段により所定
数を越える音色が選択された場合に、選択された音色の
うちの上記所定数を越える音色を楽音生成上無効にする
楽音生成音色数規制手段と、楽音生成指示を受けて、上
記音色選択手段で選択された音色であって、上記楽音生
成音色数規制手段での規制を免れた、上記所定数以下
の、楽音生成上有効な音色による楽音を生成する楽音生
成手段とを備えたことを特徴とする。
【0007】本発明の電子楽器によれば、上記所定数を
越える音色は楽音生成上無効にされるため、上記所定数
を、電子楽器のデータ処理能力に応じて設定しておくこ
とで、複数の音色の楽音を同時発音させるにあたり、楽
音生成の処理負荷を軽減することができる。
【0008】また、本発明の電子楽器において、音色
の、楽音生成上無効にする優先順位を記憶する優先順位
記憶手段を備え、上記楽音生成音色数規制手段は、上記
音色選択手段により所定数を越える音色が選択された場
合に、上記優先順位記憶手段に記憶された優先順位に従
って、選択された音色のうちの上記所定数を越える音色
を楽音生成上無効にするものであることも好ましい。
【0009】このようにすることで、上記音色選択手段
により所定数を越える音色が選択された場合に、上記楽
音生成音色数規制手段は、選択された音色の中から、楽
音生成上無効とする音色を上記優先順位に従って選び出
すため、優先順位に基づく画一的な規制処理が行われ
る。
【0010】さらに、本発明の電子楽器において、上記
音色選択手段は、複数の音色の中から任意の音色を任意
数、解除自在に選択するものであって、上記楽音生成音
色数規制手段により楽音生成上無効にされた音色を記憶
しておく無効音色記憶手段を備え、上記楽音生成音色数
規制手段は、音色選択手段により上記所定数を越える音
色が選択されていた場合において、その音色選択手段に
より、上記楽音生成音色数規制手段での規制を免れた音
色の選択が解除された場合に、楽音生成上有効な音色の
数を上記所定数以下とする限度内で、上記無効音色記憶
手段に記憶されていた音色の、楽音生成上の無効を解除
するものであることも好ましい。
【0011】このように上記楽音生成音色数規制手段が
楽音生成上の無効を解除することで、ユーザが選択した
音色をできるかぎり楽音生成上で有効にすることができ
る。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
説明する。
【0013】図1は、本発明の電子楽器の一実施形態の
ハードウェア構成図である。
【0014】この図1に示す電子楽器1は、パイプオル
ガンを模したものであり、複数の音色の中から選択され
た1つ以上の音色の楽音を生成するものであって、鍵盤
11と、ストップ操作子群12とを備えている。鍵盤1
1は、手で操作される上鍵盤部および下鍵盤部と、足で
操作されるペダル鍵盤部とを有する。この電子楽器1で
は、鍵盤11のいずれかの鍵が押鍵されると、その鍵に
応じた音高の楽音が生成される。ストップ操作子群12
は、複数のストップ操作子からなるものである。各スト
ップ操作子には、互いに異なる音色が割り当てられてお
り、ストップ操作子を引き出すことにより、その引出し
たストップ操作子に割り当てられた音色が選択され、押
戻すことにより、その音色の選択が解除される。この電
子楽器1では、各鍵盤部のいずれかの鍵が押鍵されて生
成される楽音の音色として、上鍵盤部には7種類の音
色、下鍵盤部には10種類の音色、ペダル鍵盤部には5
種類の音色それぞれが用意されている。ストップ操作子
は、各鍵盤部ごとに設けられている。すなわち、上鍵盤
部には、7種類の音色を選択する複数のストップ操作子
が設けられており、下鍵盤部には、10種類の音色を選
択する複数のストップ操作子が設けられており、ペダル
鍵盤部には、5種類の音色を選択する複数のストップ操
作子が設けられている。
【0015】また、この図1に示す電子楽器1は、各種
のプログラムを実行するCPU13、CPU13で実行
されるプログラムで参照されるデータの格納領域やその
プログラムの作業領域として使用されるRAM14、お
よび各種のプログラムやデータが格納されたROM15
を備えている。ROM15には、後述するオフ優先順位
テーブルが記録されている。
【0016】また、この図1に示す電子楽器1は、楽音
生成装置16を備えている。楽音生成装置16は、図示
省略した波形メモリを備えている。この波形メモリに
は、複数の音色の波形データが記録されている。また、
この楽音生成装置16には、単音の生成を担う、128
個のボイス(発音チャンネルともいう)が存在する。こ
のような楽音生成装置16は、そのボイスの数以下の数
の単音を同時に生成することはできるが、ボイスの数を
超える数の単音を同時に生成することはできない。
【0017】さらに、この図1に示す電子楽器1は、カ
プラー機能を有し、そのカプラー機能のオン/オフを指
定するカプラー操作子17を備えている。カプラー操作
子17が操作されてカプラー機能がオンされると、上鍵
盤部に設けられたストップ操作子を操作することで選択
された音色は下鍵盤部に反映されるとともに、上鍵盤部
に設けられたストップ操作子および下鍵盤部に設けられ
たストップ操作子それぞれにおいて選択された音色はペ
ダル鍵盤部にも反映される。例えば、上鍵盤部において
は6種類の音色が選択され、下鍵盤部においては5種類
の音色が選択され、ペダル鍵盤部においては3種類の音
色が選択された状態で、カプラー機能がオフの場合に
は、各鍵盤部が押鍵されて生成される楽音の音色数は、
各鍵盤部において選択された音色数と同じ数であるが、
カプラー機能がオンの場合には、下鍵盤部が押鍵されて
生成される楽音の音色数=6+5=11ペダル鍵盤部が
押鍵されて生成される楽音の音色数=3+6+5=14
となり、カプラー機能がオフの場合に比べ、より豊かな
音色による楽音を生成することができる。
【0018】なお、この図1に示す電子楽器1を構成す
る鍵盤11,ストップ操作子群12,CPU13,RA
M14,ROM15,楽音生成装置16,およびカプラ
ー操作子17は、バス18により相互に接続されてい
る。
【0019】続いて、図2を用いて、ROM15に記憶
されたオフ優先順位テーブルについて説明する。
【0020】図2は、本実施形態の電子楽器に備えられ
たROMに記憶されたオフ優先順位テーブルを示す図で
ある。
【0021】この図2に示すオフ優先順位テーブル15
1は、後述するストップ処理の中でCPU13が参照す
るテーブルである。後述するストップ処理では、CPU
13は、所定の条件を満足した場合には、ストップ操作
子群12の各操作子によって選択された音色を、楽音生
成上無効にする。この電子楽器1には、上述したよう
に、上鍵盤部については7種類の音色、下鍵盤部につい
ては10種類の音色、およびペダル鍵盤部については5
種類の音色それぞれが用意されている。この図2に示す
オフ優先順位テーブル151には、上鍵盤部、下鍵盤
部、およびペダル鍵盤部それぞれに用意された音色それ
ぞれの音色名が、各鍵盤部ごとに縦一列で示されてお
り、聴感上判りにくい音色ほどその音色名が上位に示さ
れている。
【0022】続いて、図3を用いて、図1に示す電子楽
器1のメイン処理について説明する。
【0023】図3は、図1に示す電子楽器に備えられた
CPUで実行されるメイン処理のフローチャートであ
る。
【0024】この図3に示すメイン処理は、図1に示す
電子楽器1の電源投入時から電源切断時まで繰り返し実
行される。
【0025】このメイン処理では、まず初期化が行われ
る(ステップS10)。図1に示すRAM14は、この
電子楽器1で楽音生成可能な総ての音色それぞれについ
て1つずつ用意された楽音生成フラグを有する。また、
このRAM14には、後述するストップオフレジスタが
用意されている。この初期化では、これら総ての楽音生
成フラグをリセットするとともに、このストップオフレ
ジスタをクリアする。続いて、図1に示すストップ操作
子群12のうちのいずれかのストップ操作子が操作され
たか否かを判定し(ステップS20)、いずれのストッ
プ操作子も無操作であれば、今度は、図1に示す鍵盤1
1のいずれかの鍵が押鍵されたか、あるいは離鍵された
かを判定する(ステップS30)。いずれの鍵も押鍵さ
れたり離鍵されていない場合には、その他の処理を実行
し(ステップS40)、ステップS20に戻る。
【0026】一方、ステップS20において、いずれか
のストップ操作子が操作された旨の判定がなされると、
ストップ処理を実行する(ステップS50)。このステ
ップ処理については、詳しくは後述することにして、こ
こでは簡単に説明する。CPU12は、ストップ操作子
を引き出すことにより音色選択が行われると、その選択
された音色を表す音色選択情報を取得し、ストップ操作
子を押戻すことにより音色選択の解除が行われると、そ
の音色選択が解除された音色を表す音色選択解除情報を
取得する。この電子楽器1では、ストップ操作子を操作
することで音色選択が行われても、選択された音色の総
数が所定数を越える場合には、選択された総ての音色の
楽音が生成されるわけではない。CPU12は、音色選
択情報や音色選択解除情報に基づいて、ストップ処理を
実行する。ストップ処理では、選択された音色の中か
ら、楽音生成上無効とする音色を決定して楽音生成上有
効とする音色の数を所定数以下に規制し、楽音生成上有
効とした音色の楽音生成フラグはセットし、楽音生成上
無効とした音色の楽音生成フラグはリセットする。スト
ップ処理の実行が完了すると、ステップS30に進む。
【0027】ステップS30において、いずれかの鍵が
押鍵されたか離鍵された旨の判定がなされると、発音又
は消音処理を行う(ステップS60)。CPU12は、
鍵盤11のいずれかの鍵が押鍵されると、その押鍵され
た鍵のノートナンバや、その押鍵の速度を示すベロシテ
ィ等のノートオン情報を取得し、押鍵された鍵が離鍵さ
れると、その離鍵された鍵のノートナンバや、離鍵され
たことを示す情報等のノートオフ情報を取得する。この
発音又は消音処理では、これらの情報を楽音生成装置1
6に送る。ノートオン情報は、本発明にいう発音指示情
報に相当し、このノートオン情報に含まれるノートナン
バが音高を指定するものである。CPU12は、ノート
オン情報を取得すると、楽音生成フラグがセットされて
いる音色、かつノートオン情報によって指定された音高
の一音を生成するボイスを割り当てる。例えば、複数の
音高が同時に指定されていれば、CPU12は各音色か
つ各音高ごとにボイスを割り当てる。各ボイスは、波形
メモリから、割り当てられた音色の波形データを割り当
てられた音高に応じた読出速度で読み出し、割り当てら
れた音色かつ割り当てられた音高の単音を生成する。し
たがって、楽音生成装置16は、楽音生成フラグがセッ
トされている音色の楽音については楽音生成を行う。一
方、CPU12は、楽音生成フラグがリセットされてい
る音色については、ボイスを割り当てず、この結果、楽
音生成フラグがリセットされている音色の楽音生成は行
われない。また、CPU12は、ノートオフ情報を取得
すると、楽音生成装置16に消音要求を発する。発音又
は消音処理の実行が完了すると、ステップS40に進
む。なお、両手、両足の押鍵操作により多数の鍵が同時
に押鍵されると、CPU12は、各音色かつ各音高ごと
にボイスを割り当てるため、128個よりも多いボイス
が必要になる場合がある。この場合には、発音又は消音
処理を実行する際に、例えば、特開平7−36459号
公報記載の方法を適用することが好ましい。すなわち、
音量が小さいボイスほど優先的に割り当てを解除し、新
たな音色を割り当てるレベルアサイン方式と、楽音生成
開始からの経過時間が長いボイスほど優先的に割り当て
を解除し、新たな音色を割り当てるヒストリアサイン方
式との両方式を採用し、レベルアサイン方式よりもヒス
トリアサイン方式を優先的に用いたり、さらには、レベ
ルアサイン方式によって割り当てられたボイスであって
も、アタック期間中はヒストリアサイン方式によって割
り当てられたボイスとして扱ったり、無音ボイスを管理
するパートを設け、このパートからボイスの割り当てを
行ったりすることが好ましい。
【0028】なお、解除するボイスを選択するには多く
の処理負荷がかかる。
【0029】次に、図4を用いて、ステップS50にお
けるストップ処理について詳述する。
【0030】図4は、図1に示す電子楽器に備えられた
CPUで実行されるストップ処理のフローチャートであ
る。
【0031】このストップ処理では、まず、ストップ操
作子が受けた操作は、引出操作(オン操作)であったか
否かを判定する(ステップS51)。ここでは、まず、
引出操作であった場合について説明する。この場合に
は、ステップS51からステップS52に進む。以下、
楽音生成フラグがセットされている音色を「選択済みの
音色」と称し、今回のメイン処理の実行時に認識した、
引出操作されたストップ操作子に割り当てられた音色を
「今回選択された音色」と称する。CPU12は、セッ
トされている楽音生成フラグをカウントすることで選択
済みの音色の数を取得する。さらに、図1に示す電子楽
器1では、楽音生成上有効とする音色の数は‘16’以
下である。したがって、図1に示す電子楽器1において
は、本発明にいう所定数は‘16’である。この‘1
6’は、この電子楽器1において、楽音生成の処理負荷
を軽減させることを念頭に、割り当てることができるボ
イスの数を考慮して設定された値である。したがって、
この電子楽器1では、複数の音色の楽音を同時発音させ
るにあたり、楽音生成の処理負荷を軽減することができ
る。なお、本発明にいう所定数は、‘16’に限られる
ものではない。例えば、この所定数を小さくすればする
ほど、両手、両足の押鍵操作により多数の鍵が同時に押
鍵されても、ボイス不足に陥りにくくすることができ
る。ステップS52では、このステップS52が実行さ
れる時点で選択されている音色数、すなわち、選択済み
の音色の数に、今回選択された音色分の1を加算した数
(以下、この加算した数を「音色総数」と称する。)が
‘16’を越えるか否かを判定し、‘16’を越える場
合には、ステップS53に進む。この電子楽器1におい
ては、音色総数が‘16’を越える場合には、選択済み
の音色のうちのいずれかの音色、あるいは今回選択され
た音色を楽音生成上無効にする。ステップS53では、
楽音生成上無効にする1つの音色の決定を行う。この音
色決定においては、まず、上鍵盤部、下鍵盤部、および
ペダル鍵盤部の3つの鍵盤部のうちのいずれの鍵盤部で
選択された音色を楽音生成上無効にするかを決定する。
各鍵盤部には、各鍵盤部ごとに所定数が設定されてい
る。本実施形態にあっては、上鍵盤部と下鍵盤部それぞ
れに‘6’、ペダル鍵盤部に‘4’の所定数が設定され
ている。ステップS53では、まず、各鍵盤部に設定さ
れた所定数を越える数の音色が選択されている鍵盤部を
選択し、次いで、選択した鍵盤部の中から最も多くの音
色が選択されている鍵盤部をさらに選択する。ここで、
同数の音色が選択されている場合には、上鍵盤部を1位
とし、下鍵盤部を2位とし、ペダル鍵盤部を3位とす
る、鍵盤部選択の優先順位に従って、一つの鍵盤部を選
択する。次に、ステップS53では、図2に示すオフ優
先順位テーブルを参照し、選択された鍵盤部において選
択されている音色の中から最も優先順位が高い音色を楽
音生成上無効にする1つの音色として決定する。このよ
うに、この電子楽器においては、楽音生成上無効にする
1つの音色の決定にあたっては、図2に示すオフ優先順
位テーブルに示された優先順位に基づく画一的な処理が
行われる。
【0032】ステップS53に続いて実行されるステッ
プS54では、ステップS53において決定した1つの
音色が、選択済みの音色である場合には、その音色の楽
音生成フラグをリセットするとともに、RAM14に用
意されているストップオフレジスタに、ステップS53
において決定した1つの音色を記録する。これらの結
果、ステップS53において決定した1つの音色は、ス
トップオフレジスタに記録され、その楽音生成フラグは
セットされていないため、楽音生成上無効にされる。こ
のように、この電子楽器1では、聴感上判りにくい音色
がストップオフレジスタに優先的に記録されるため、複
数の音色の楽音を同時発音させるにあたり、楽音生成の
処理負荷を軽減しながらも、ユーザが意図した複数の音
色からなる楽音にできる限り聴感上近い楽音を生成する
ことができる。ステップS54における処理が完了する
と、ステップS55に進む。ステップS55では、今回
選択された音色がストップオフレジスタに記録されてい
ない場合には楽音生成フラグをセットし、記録されてい
る場合には楽音生成フラグをリセットする。ステップS
55の処理が完了すると、このストップ処理のルーチン
は終了する。
【0033】続いて、ストップ操作子が受けた操作が、
押戻操作であった場合について説明する。この場合に
は、ステップS51からステップS56に進む。1つの
ストップ操作子が押戻操作されると、そのストップ操作
子に割り当てられている音色の選択が解除される。CP
U12は、選択が解除された音色を表す音色選択解除情
報を取得し、選択が解除された音色を認識する。選択が
解除された音色が、選択済みの音色(ストップオフレジ
スタに記録されていない音色)の場合には、この音色の
楽音生成フラグはセットされているが、ストップオフレ
ジスタに記録されている音色の場合には、この音色の楽
音生成フラグはセットされていない。ステップS56で
は、選択が解除された音色が、選択済みの音色である場
合にはその音色の楽音生成フラグをリセットし、ストッ
プオフレジスタに記録されている音色の場合にはストッ
プオフレジスタからその音色の記録を削除する。
【0034】ステップS56の処理が完了すると、続い
て、ストップオフレジスタに記録されている音色がある
か否かを判定し(ステップS57)、記録されていなけ
ればこのストップ処理のルーチンは終了し、記録されて
いれば、ステップS58に進む。ステップS58では、
セットされている楽音生成フラグをカウントすることで
選択済みの音色の数を取得し、取得した選択済みの音色
数に‘1’を加えた音色数が‘16’を越えるか否かを
判定する。‘16’を越えればこのストップ処理のルー
チンは終了し、‘16’以下であれば、ストップオフレ
ジスタに最後に記録した1つの音色の楽音生成フラグを
セットするとともに、ストップオフレジスタからその音
色の記録を削除し(ステップS59)、このストップ処
理を終了する。すなわち、この電子楽器1では、選択済
みの音色数が減少すると、楽音生成上有効な音色の数を
‘16’以下とする限度内で、ストップオフレジスタに
記憶されていた音色の、楽音生成上の無効を解除する。
したがって、この電子楽器1では、ユーザが選択した音
色をできるかぎり楽音生成上で有効にすることができ
る。しかも、各ストップ操作子は、引出された状態では
点灯し押戻された状態では消灯している操作子であり、
引出された状態のストップ操作子に割り当てられている
音色が楽音生成上無効にされたとしても、押戻し操作を
受けない限り、その音色が割り当てられたストップ操作
子は点灯し続ける。このため、ユーザは自己が選択した
総ての音色で楽音生成が行われていると視覚上感じ取る
ため、ユーザが選択した音色の規制を解除することは、
意義深いことである。
【0035】以上説明したようなストップ処理によっ
て、選択された音色の楽音生成上の有効/無効を表す楽
音生成フラグのセット/リセットを行うことで、楽音の
同時生成数を制限でき、ボイスが最大数を越える頻度を
低減できる。つまり、割り当てを解除するボイスの選択
頻度を低減でき、処理負荷を軽減できる。
【0036】なお、楽音生成装置16は、ボイスという
概念ではなく、他の音源方式を用いるものであってもよ
い。また、本実施形態では、パイプオルガンを模した電
子楽器であるため鍵盤を備えているが、本発明の電子楽
器では、必ずしも鍵盤を備えている必要はない。
【0037】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明の電子楽
器によれば、複数の音色の楽音を同時発音させるにあた
り、楽音生成の処理負荷を軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電子楽器の一実施形態のハードウェア
構成図である。
【図2】本実施形態の電子楽器に備えられたROMに記
憶されたオフ優先順位テーブルを示す図である。
【図3】図1に示す電子楽器に備えられたCPUで実行
されるメイン処理のフローチャートである。
【図4】図1に示す電子楽器に備えられたCPUで実行
されるストップ処理のフローチャートである。
【符号の説明】
1 電子楽器 11 鍵盤 12 ストップ操作子群 13 CPU 14 RAM 15 ROM 151 オフ優先順位テーブル 16 楽音生成装置 17 カプラー操作子 18 バス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ピエロ カメリ イタリア ビラ ロサ ディ マルティン シクロ(テラモ) 64010 ローランド エウローペ ソシエタ ペル アチオニ内 (72)発明者 マルコ サバチーニ イタリア ビラ ロサ ディ マルティン シクロ(テラモ) 64010 ローランド エウローペ ソシエタ ペル アチオニ内 Fターム(参考) 5D378 GG01 GG06 GG19 GG32 KK12 WW10

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 楽音生成指示を受けて、複数の音色の中
    から選択された1つ以上の音色の楽音を生成する電子楽
    器において、 複数の音色の中から任意の音色を任意数選択する音色選
    択手段と、 前記音色選択手段により所定数を越える音色が選択され
    た場合に、選択された音色のうちの前記所定数を越える
    音色を楽音生成上無効にする楽音生成音色数規制手段
    と、 楽音生成指示を受けて、前記音色選択手段で選択された
    音色であって、前記楽音生成音色数規制手段での規制を
    免れた、前記所定数以下の、楽音生成上有効な音色によ
    る楽音を生成する楽音生成手段とを備えたことを特徴と
    する電子楽器。
  2. 【請求項2】 音色の、楽音生成上無効にする優先順位
    を記憶する優先順位記憶手段を備え、前記楽音生成音色
    数規制手段は、前記音色選択手段により所定数を越える
    音色が選択された場合に、前記優先順位記憶手段に記憶
    された優先順位に従って、選択された音色のうちの前記
    所定数を越える音色を楽音生成上無効にするものである
    ことを特徴とする請求項1記載の電子楽器。
  3. 【請求項3】 前記音色選択手段は、複数の音色の中か
    ら任意の音色を任意数、解除自在に選択するものであっ
    て、 前記楽音生成音色数規制手段により楽音生成上無効にさ
    れた音色を記憶しておく無効音色記憶手段を備え、 前記楽音生成音色数規制手段は、音色選択手段により前
    記所定数を越える音色が選択されていた場合において、
    該音色選択手段により、前記楽音生成音色数規制手段で
    の規制を免れた音色の選択が解除された場合に、楽音生
    成上有効な音色の数を前記所定数以下とする限度内で、
    前記無効音色記憶手段に記憶されていた音色の、楽音生
    成上の無効を解除するものであることを特徴とする請求
    項1記載の電子楽器。
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