JP2002365637A - 液晶配向膜評価装置 - Google Patents

液晶配向膜評価装置

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JP2002365637A
JP2002365637A JP2001169209A JP2001169209A JP2002365637A JP 2002365637 A JP2002365637 A JP 2002365637A JP 2001169209 A JP2001169209 A JP 2001169209A JP 2001169209 A JP2001169209 A JP 2001169209A JP 2002365637 A JP2002365637 A JP 2002365637A
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Japan
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liquid crystal
axis
axis unit
crystal alignment
alignment film
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JP2001169209A
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English (en)
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Shuichi Kaneko
修一 金子
Kayu Kaneko
佳由 金子
Yukio Miyahara
幸夫 宮原
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Japan Engineering Corp
Original Assignee
Japan Engineering Corp
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 液晶配向膜評価装置は、エリプソメータ
と、サンプルステージと、サンプルステージをX軸方向
に移動させるためのX軸ユニットと、サンプルステージ
をY軸方向に移動させるためのY軸ユニットと、サンプ
ルステージを測定点において所定の角度範囲において回
転させるθ軸ユニットと、サンプルステージ上の液晶配
向膜の測定点に対してエリプソメータを対峙させ且つZ
軸方向に移動させるためのZ軸ユニットと、ベース部、
支柱部および支持梁部を有した石定盤とを備え、θ軸ユ
ニット、X軸ユニットおよびY軸ユニットは、石定盤の
ベース部の上に積み重ねるようにして配置され、Z軸ユ
ニットは、石定盤の支持梁部に配置されている。 【効果】 液晶配向膜の広い領域に亘っての評価を高速
度で且つ高い精度でもって行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶配向膜評価装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】液晶のディスプレイは、パソコンのモニ
ターや携帯電話、家電製品等に多く使用されている。こ
のような液晶ディスプレイは、非常に薄い2枚のガラス
板の周りをシール材で貼り合わせたもので、その2枚の
ガラス板の間に、いわゆる液晶と称する物質を封入して
なるものである。液晶は、液体と結晶の合成語である。
結晶は分子、原子が繋がれ立体的に並んでいるものを言
い、液体はバラバラでデタラメな方向を向いているもの
である。液晶は、その中間の状態、液体でありながら固
体のような振る舞いもするものである。液晶において
は、分子、原子が液体のようにバラバラでありながら結
晶のように一定の方向を向いて揃っているのである。液
晶を挟んで上下にプラス、マイナスの電極を設けて液晶
に電圧をかけると、光の通る割合、光の透過率が変わ
る。この性質を利用して表示装置としたのが液晶ディス
プレイである。
【0003】液晶ディスプレイの表示動作にとって、液
晶を上下のガラス基板の間で上手く分子を並べて配置す
ることが重要であり、このために、液晶配向膜が使用さ
れている。液晶配向膜の一例として、ガラス基板の表面
にポリイミドの薄膜を形成し、その薄膜表面をラビング
してなるものがある。ラビングとは、「擦る」という意
味で、ナイロン等で形成されたロールまたは刷毛等で薄
膜の表面を擦る動作である。配向膜の表面を擦ると微細
な傷ができ、その傷に沿って平行に液晶分子は並ぶ性質
がある。このようなガラス基板の配向膜のラビング状態
は、液晶の配向状態に大きな影響を与えるものであり、
したがって、液晶ディスプレイの表示動作に重大な影響
を与えるものである。
【0004】したがって、液晶ディスプレイの製造工程
において、液晶配向膜のラビング状態を正確に評価する
ことが必要であり、そのための液晶配向膜評価方法およ
び装置の開発が行われてきている。
【0005】有機薄膜の従来の評価方法としては、赤外
線吸収分光法やラマン散乱分光法等の如き分子振動から
分子の状態を観測する方法を中心として種々の方法があ
るが、いずれも、液晶配向膜等の広い面積に亘る分子配
向の一様性等の評価を短時間にて正確に行うには適した
ものでなく、実用的なものではなかった。また、特開平
9−90368号公報には、液晶配向膜中の微小領域で
の分子配向状態の評価を可能とし且つ分子配向の面内均
一性を高速にて観測できるものとしての液晶配向膜検査
方法および検査装置が提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】特開平9−90368
号公報に開示された液晶配向膜検査方法および検査装置
は、配向膜中の分子状態を実用的に正確に評価しうる基
本的構成をとるものではある。しかし、将来実用化され
る次世代液晶ディスプレイの場合、ガラス基板のマトリ
ックス(格子状の電極)の一辺は現在のものに比べて数
段小さく数十μmへと微細化していくことが予想され
る。このような次世代液晶ディスプレイの製造工程にお
いて液晶配向膜の分子の配向状態を正確に評価し液晶デ
ィスプレイの生産の歩留まりを高く維持するためには、
特開平9−90368号公報に開示された基本的構成だ
けでは、対応しきれるものではなく、より具体的且つ実
際的な構成上または機構上の工夫が必要である。
【0007】本発明の目的は、前述したような現状に鑑
み、次世代液晶ディスプレイの製造工程においてはもと
より、種々な液晶配向膜の条件付けの研究等において
も、液晶配向膜の評価をより高い精度にて行えるような
液晶配向膜評価装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の一つの観点によ
れば、液晶配向膜のラビング状態を評価する液晶配向膜
評価装置において、エリプソメータと、評価すべき液晶
配向膜を載置するためのサンプルステージと、該サンプ
ルステージをX軸方向に移動させるためのX軸ユニット
と、前記サンプルステージをY軸方向に移動させるため
のY軸ユニットと、前記サンプルステージを測定点にお
いて所定の角度範囲において回転させるθ軸ユニット
と、前記サンプルステージ上の液晶配向膜の測定点に対
して前記エリプソメータを対峙させ且つZ軸方向に移動
させるためのZ軸ユニットと、ベース部、支柱部および
支持梁部を有した石定盤とを備えており、前記θ軸ユニ
ット、前記X軸ユニットおよび前記Y軸ユニットは、前
記石定盤のベース部の上に積み重ねるようにして配置さ
れており、前記Z軸ユニットは、前記石定盤の支持梁部
に配置されていることを特徴とする液晶配向膜評価装置
が提供される。
【0009】本発明の一つの実施の形態によれば、前記
サンプルステージは、前記θ軸ユニット、前記X軸ユニ
ットおよび前記Y軸ユニットの積み重ね体の上に3点支
持あおり調整チルトテーブルを介して配置されており、
前記エリプソメータは、前記Z軸ユニットによって駆動
されるエリプソ取付けブラケットに取り付けられてい
る。
【0010】本発明の別の実施の形態によれば、前記エ
リプソ取付けブラケットには、画像処理用のCCDカメ
ラが配置されている。
【0011】本発明のさらに別の実施の形態によれば、
前記Z軸ユニットには、下降を抑止するための重りが関
連付けられている。
【0012】本発明のさらに別の実施の形態によれば、
エリプソ取付けブラケットには、エリプソメータの位置
微調整を行うためのエリプソX方向微調整マイクロメー
タおよびエリプソY方向微調整マイクロメータが設けら
れている。
【0013】本発明のさらに別の実施の形態によれば、
前記X軸ユニット、前記Y軸ユニットおよび前記Z軸ユ
ニットは、リニアモータで構成され、前記θ軸ユニット
は、メガトルクモータで構成される。
【0014】本発明のさらに別の実施の形態によれば、
前記サンプルステージの水平は、前記石定盤のベース部
上に前記θ軸ユニット、前記X軸ユニットおよび前記Y
軸ユニットを積み重ねる際にキサゲ加工を行うことによ
り保たれる。
【0015】本発明のさらに別の実施の形態によれば、
前記θ軸ユニット、前記X軸ユニットおよび前記Y軸ユ
ニットのための配線または配管は、各ユニットの中心に
形成された通し穴スペースを通して配置されている。
【0016】本発明の別の観点によれば、液晶配向膜の
ラビング状態を評価する液晶配向膜評価装置において、
エリプソメータと、評価すべき液晶配向膜を載置するた
めのサンプルステージと、該サンプルステージをX軸方
向に移動させるためのX軸スライダーと、前記エリプソ
メータを前記サンプルステージ上の液晶配向膜に対峙さ
せ且つY軸方向に移動させるためのY軸ユニットと、前
記エリプソメータを測定点において所定の角度範囲にお
いて回転させるθ軸ユニットと、前記サンプルステージ
上の液晶配向膜の測定点に対して前記エリプソメータを
対峙させ且つZ軸方向に移動させるためのZ軸ユニット
とを備えることを特徴とする液晶配向膜評価装置が提供
される。
【0017】本発明の一つの実施の形態によれば、ベー
ス部および支柱部を有した石定盤を備えており、X軸ス
ライダーは、前記石定盤のベース部の上に配置されてお
り、Z軸ユニットは、前記石定盤の支柱部に配置され、
前記Y軸ユニットは、前記Z軸ユニットによってZ軸方
向に駆動させられるようになっており、前記θ軸ユニッ
トは、前記Y軸ユニットに配置されたY軸スライダーの
下側に配置されている。
【0018】本発明の別の実施の形態によれば、前記サ
ンプルステージは、前記X軸スライダーの上に3点支持
あおり調整チルトテーブルを介して配置されており、前
記エリプソメータは、前記θ軸ユニットに取り付けられ
ている。
【0019】本発明のさらに別の実施の形態によれば、
前記θ軸ユニットには、画像処理用のCCDカメラが配
置されている。
【0020】本発明のさらに別の実施の形態によれば、
前記X軸ユニット、前記Y軸ユニットおよび前記Z軸ユ
ニットは、リニアモータで構成され、前記θ軸ユニット
は、メガトルクモータで構成される。
【0021】本発明のさらに別の実施の形態によれば、
前記サンプルステージの水平は、前記石定盤のベース部
上に前記X軸スライダーを積み重ねる際にキサゲ加工を
行うことにより保たれる。
【0022】
【発明の実施の形態】次に、添付図面に基づいて、本発
明の実施の形態および実施例について、本発明をより詳
細に説明する。
【0023】図1は、本発明の一実施例としてのオフラ
イン用液晶配向膜評価装置の概略構成を示す正面図であ
り、図2は、図1の装置の右側面図である。これら図1
および図2に示されるように、この実施例のオフライン
用液晶配向膜評価装置は、主として、設置場所の床面に
載置されたときに水平をとるためのレベル調整を行える
ようにするアジャスタ11を底部4隅に設けた架台10
と、この架台10の上に載置されるベース部21、支柱
部22および支持梁部23を有した石定盤20と、この
石定盤20のベース部21の上に配置されるメガトルク
モータθ軸ユニット30と、このメガトルクモータθ軸
ユニット30の上に配置されるリニアモータX軸ユニッ
ト40と、このリニアモータX軸ユニット40の上に配
置されるリニアモータY軸ユニット50と、このリニア
モータY軸ユニット50の上に配置される3点支持あお
り調整チルトテーブル60と、この3点支持あおり調整
チルトテーブル60の上に配置されるサンプルステージ
70と、石定盤20の支持梁部23に取り付けられたリ
ニアモータZ軸ユニット80と、このリニアモータZ軸
ユニット80にプーリ81に掛けられたワイヤ83介し
て接続されたZ軸の重り82と、リニアモータZ軸ユニ
ット80に関連して配置されたエリプソ取付けブラケッ
ト90と、このエリプソ取付けブラケット90にエリプ
ソY方向微調整マイクロメータ93およびエリプソX方
向微調整マイクロメータ94を介して取り付けられたエ
リプソレーザー投光部95、エリプソレーザー受光部9
6、ゴニオラック投光部97、ゴニオラック受光部98
およびCCDカメラ99とを備えている。
【0024】次に、この実施例のオフライン用液晶配向
膜評価装置の構成部分の各々についてより詳細に説明す
る。
【0025】先ず、架台10は、重い石定盤20を載せ
て移動し易くするために図1の正面図によく示されるよ
うにキャスタ12を備えるとよく、また、本装置を設置
する場所によっては、除振装置をオプションで設けるこ
ともできる。この架台20は、アジャスタ11を用いて
重い石定盤20を水平に設置するレベル調整を行えるよ
うにしたものである。
【0026】次に、石定盤20は、本装置を設置する場
所での微妙な温度変化にも各ユニットとユニット相互の
狂いを防ぎ、経年変化せず、また重いことで作業者や他
の装置からの振動で試料(サンプル)の検査(評価)に
影響が出ないようにするためのものである。
【0027】次に、メガトルクモータθ軸ユニット30
について説明するに、この実施例においては、精級メガ
トルクモータを使用する。この精級メガトルクモータ
は、内側の回転子に減速機なしで直結させる構成とする
ことにより、位置決め精度が高く、例えば、±15秒
で、繰り返し位置決め精度は、±2秒、最小の設定単位
は0.001°である。減速機を使用していないためバ
ックラッシュ調整、給油が不要である。また、ギヤの磨
耗による精度劣化がなくメンテナンスフリーである。こ
の実施例では、メガトルクモータθ軸ユニット30の旋
回軸が一番下側に位置し、その上部にリニアモータX軸
ユニット40とリニアモータY軸ユニット50とが配置
される構成であるので、旋回軸の上にX軸とY軸を接続
する際に、双方の摺り合わせ面を、「キサゲ」加工して
水平を保ようにする。「キサゲ」とは、手作業で削りな
がら計測作業を並行して行う、ミクロン単位レベルで組
み立てる熟練工の仕事である。これは、「スクレーパ」
とも言い、工作物の摺り合わせ面を極めて薄く削り取り
正確な平面や曲面とするための工具で、普通超硬工具鋼
で作られている。電動スクレーパを用いれば相当荒い面
でも直接キサゲ作業ができる。平面の摺り合わせは標準
定盤を用いて仕上げた平面の正否を見る。一般に光明丹
を薄く塗って刷り合わせる「赤アタリ」と、何も塗らな
いで刷り合わせる「黒アタリ」(精密仕上げ)とがあ
る。
【0028】次に、リニアモータX軸ユニット40につ
いて説明するに、サンプルステージ70を移動させるモ
ータのユニットは、最小駆動単位と繰り返し位置決め精
度を、例えば、1μm以下にしないと、旋回する試料の
次世代液晶マトリックス(格子状の電極)のサイズか
ら、レーザー光が外れていく時の補正を正しく行えなく
なってしまう。この実施例では、放電加工機用に開発さ
れたリニアモータを使用する。このリニアモータは、ボ
ールねじ等ギヤがなく、ベース部に電磁石とリニアモー
ション(LM)ガイド、スライダ部に永久磁石で駆動さ
せ、位置決めはスケールをセンサで計測することで精密
な位置決め運転ができるようにしている。絶対(累積)
位置精度は、スケール精度によって決まる。
【0029】リニアモータY軸ユニット50は、前述の
リニアモータX軸ユニット40がサンプルステージ70
をX軸方向に移動させるためのものであるのに対して、
Y軸方向に移動させるためのものであり、それ以外の点
については、前述したリニアモータX軸ユニット40と
同様である。
【0030】次に、3点支持あおり調整チルトテーブル
60について説明するに、サンプルステージ70は、エ
リプソ投光と受光の中心を垂直とすれば、これに対して
水平でなければならない。この水平を調整するために3
点支持あおり調整チルトテーブル60が設け、その上に
サンプルステージ70を取り付ける構造としている。サ
ンプルステージ70には、後述するように、試料を吸着
させるための真空ポンプからのバキュームホースが接続
し、先端には試料を吸着するノズルが装着されている。
試料のサイズにより固定用の位置決めピンを位置変更し
脱着できるようにしているが、吸着用ノズルは各試料サ
イズ位置にある。試料が小さい場合、使われない吸着用
ノズルは閉めないと真空にならないので、例えば、試料
のサイズ200×200mm2と、90×120mm
2と、30×30mm2用の位置での吸着ノズルを選択
し、配管を変更するバルブが装着されている。この3点
支持あおり調整チルトテーブル60は、3点支持し、1
点は焼き入れしたロケートピン(針状のピン)で支持し
上下位置は固定、2点の螺子(ねじ)付きのピンは上下
させるダイヤルで調整し、水平を出せるようにしてい
る。このダイヤルにより上下方向、例えば、±2mmが
最大の傾きで、この場合、±0.52°のチルト角であ
る。30°ダイヤルを廻すことにより、0.007°ず
つ調節できるようにしている。この「あおり調整」は、
レーザー光の投光と受光状態によりパソコンのモニター
画面で水平を指示できるようにすることもできる。ま
た、2点の支持に、サーボモータのアクチュエータを使
用して自動制御のあおり調整とすることもできる。
【0031】次に、サンプルステージ70について説明
するに、この実施例では、3重構造としている。チルト
テーブル60に接続の8インチのサンプルステージと脱
着式のサンプルステージとレギュレータで圧力調節の真
空ポンプによる試料バキュームチャッキングとである。
上側の2種ステージは、要求に応じて交換可能なチェン
ジキットとすることができる。試料のサイズの違いに応
じて、吸着ノズル位置と試料位置決めピンを決定するこ
とができ、また、要求に応じて、表面処理、表面粗さ、
表面うねり、表面材質を選択できる。標準のステージ
は、表面粗さ1μm(0.1μmも可能)、「うねり」
5μm以内、表面処理はミクロデント処理とする。ここ
で、ミクロデント処理について説明しておくと、液晶や
半導体等精密電子光学機器分野に多く採用されている金
属表面の化学定着の防錆処理であり、膜厚5±2μm、
処理温度は120℃焼成、長期の防錆力に優れ膜厚が薄
く、均一で密着性が良く低温加工のため歪みのでないも
のである。また、このようなミクロデント処理は、耐薬
品性、導電性、静電気防止、乱反射防止(ハレーション
防止)に有効であり、燐片状剥離を起こさず微粉状剥離
でグリース等潤滑効果を妨害しないものである。さらに
また、皮膜の乾燥飛散性がなく、クリーン度の機能低下
もない。ALおよびその合金は、無電解Niメッキの下
地処理が必要である。膜厚の5μmのうち2μmは、母材
の中に一部食い込む電解層(クロム酸化物の層)、3μ
mはアクリル系樹脂コーティング層、アクリル樹脂はク
ロム酸化物の層にも含侵する。そして、ミクロデント処
理により、バネ特性が向上し、高耐磨耗性が得られ、耐
溶剤性が得られる。
【0032】次に、リニアモータZ軸ユニット80につ
いて説明するに、このリニアモータZ軸ユニット80
は、エリプソ部を上下させるリニアモータである。通常
のエリプソメータは、Z軸と一体にはしていない。ま
た、このリニアモータZ軸ユニット80は、エリプソ・
CCDのオートフォーカス機能のエリプソ上下動にも使
用される。サンプルステージ70の駆動によるアキシャ
ル振れの誤差は、装置の性能として記憶し、Z軸の制御
で補正する。
【0033】次に、Z軸の重り82について説明する
に、この重り82は、電源が停電や切断やオフ等により
切れた場合に、リニアモータZ軸ユニット80が下降し
てしまうことにより、サンプルステージ70上の試料や
エリプソ投光部95およびエリプソ受光部96が破損さ
せられてしまうのを防止するため、ユニットに常時上方
への引っ張り力を加えておくためのものである。リニア
モータZ軸ユニット80を単独にしてメガトルクモータ
θ軸ユニット30、リニアモータX軸ユニット40およ
びリニアモータY軸モータ50と接続するようにしてい
ないのは、旋回させることにより狂いが生じるθ軸のラ
ジアル方向振れを減らすためである。また、Z軸の上昇
時エリプソ部を振動させないため、リニアモータへの負
荷を軽減するためでもある。
【0034】エリプソ取付けブラケット90は、後述す
るようなエリプソ部をZ軸に取り付けるもので、リニア
モータZ軸ユニット80によってZ軸方向、すなわち、
上下方向に駆動され、エリプソ部を上下動させうるよう
にしているものである。
【0035】次に、エリプソY方向微調整マイクロメー
タ93について説明するに、これは、エリプソ取付けブ
ラケット90とエリプソ部をY軸方向に取り付け位置を
微調整させるためのマイクロメータである。このような
調整で、サンプルステージ70のθ軸の中心と、エリプ
ソ部の投光と受光の中心を合わせるようにすることがで
きる。
【0036】エリプソX方向微調整マイクロメータ94
は、前述のエリプソY方向微調整マイクロメータ93が
Y軸方向の微調整のためのものであったの対して、X軸
方向の微調整のためのものであるという点以外は、エリ
プソY方向微調整マイクロメータ93と同様の動作を行
うものである。
【0037】次に、エリプソ部の一部を構成するエリプ
ソ投光部95について説明するに、この実施例では、こ
れは、エリプソ(楕円)HeNeレーザーの投光部とさ
れており、レーザー光は、例えば、直径10μmであ
る。
【0038】エリプソ部の一部を構成するエリプソ受光
部96は、この実施例では、エリプソHeNeレーザー
の受光部とされており、旋回する試料からのレーザー光
の反射から、Δ(位相差)、Ψ(振幅比)で、偏光状態
を測定するものである。
【0039】エリプソ部の一部を構成するゴニオラック
投光部97は、レーザーの投光の角度を調整するための
ものであり、「ゴニオラック」の「ゴニオ」は、方向を
意味し、「ラック」は、歯車を意味している。ステッピ
ングモータの自動制御により、入射角を45°から80
°に調整できるものである。なお、投光角と受光角と
は、原則として、同期調整される。
【0040】エリプソ部の一部を構成するゴニオラック
受光部98は、レーザーの受光の角度を調整するための
ものであり、前述のゴニオラック投光部97と同様の構
成により、同じく45°から80°に調整できるもので
ある。
【0041】次に、CCDカメラ99について説明する
に、これは、画像処理による制御に用いるものであり、
また、試料の表面の観察にも使用するものであり、この
実施例では、倍率の違うレンズの交換により視野を変更
できるようにしている。
【0042】図1および図2において参照符号100
は、本装置において重要な軸線である装置中心線を示し
ており、この装置中心線100の役割について説明して
おく。液晶配向膜の評価装置の測定精度として、Δ±
0.01°、Ψ±0.01°を設定すると、エリプソの
投光、受光の中心と、サンプルステージ70の旋回する
θ軸を通る中心の取り付け精度は、それ以上、すなわ
ち、±0.01°より高くなければならない。本装置の
θ軸の底面より、サンプルステージの上面までの高さ
を、例えば、420mm前後として、その振れは、±
0.00067°とする。CCDカメラ99による測定
では、サンプルステージ70の旋回中心でのラジアル振
れ(X、Y方向)は、±5μm以内である。試料サンプ
ルである液晶ガラス基板の、次世代マトリックス(格子
状の電極・ピクセル)の一辺のサイズは、数十μmと微
細となり、前述の±5μmの振れでも、その投光中心が
電極の大きさより外れ、測定上精度が悪く使えない。そ
こで、CCDカメラ99で、この振れ量を旋回単位の位
置5°毎で測定し、サンプルステージ70のX、Y軸
を、逆方向に0.1μm分解能で移動させる補正を行
う。
【0043】画像処理は、例えば、1画素当り1μmの
分解能とする。しかし、視野を狭くすれば画素数は小さ
くなり、また、画像処理ソフトで単純に画素数で割る分
解能より小さくすることも可能である(サブピクセ
ル)。さらにまた、この実施例では、360°回転対応
としている。機械的な移動による補正は、X、Y軸とも
リニアモータを使用し、最小駆動単位は、0.1μm、
繰り返し位置決め精度は、±0.4μmとしている。こ
うすることにより、サンプルステージ70が旋回して
も、レーザー投光と受光の中心位置は、±1μm以内で
固定させることができる(精密位置決め技術)。
【0044】図1および図2において参照符号101
は、本装置において設けられる配線配管用の通し穴スペ
ースを示している。従来の構造においては、θ軸のメガ
トルクモータの周りにケーブル類が「とぐろ」を巻くよ
うに配設されており、これは、旋回していく時には問題
ないのであるが、360°旋回後スタート地点に戻る時
には長いケーブル類自身に押されてジグザグ状になり、
ストレスを与えられ断線の問題が生じてしまう。このよ
うな問題を解決するため、通し穴スペース101は、装
置中心線100にそって、石定盤20のベース部21、
メガトルクモータθ軸ユニット30、リニアモータX軸
ユニット40およびリニアモータY軸ユニット50を通
して形成されているものである。本装置においては、リ
ニアモータX軸ユニット40に接続されるX軸方向のた
めのケーブルとリニアモータY軸ユニット50に接続さ
れるY軸方向のためのケーブルとをペア処理した後、ユ
ニット40および50の中心から通し穴スペース101
を通して垂らして、360°旋回方向は、ケーブル類が
通し穴スペース101内にて伸び切り、戻る時には、ケ
ーブル類が通し穴スペース101内にて上手く「とぐ
ろ」を巻いてストレスが与えられないようにしている。
【0045】次に、前述したような全体構成を有する液
晶配向膜評価装置において、液晶配向膜を評価する際の
全体動作について説明する。
【0046】先ず、本装置のエリプソ部を構成するエリ
プソメータについて説明すると、このエリプソメータ
は、試料からの反射光の偏光状態を測定し薄膜の屈折
率、膜厚を測るのに使用されているものである。エリプ
ソメータは、試料に対する入射角を正確に設定し、この
時のΨとΔを求め、この情報をコンピュータで読み取
り、n、k、dを算出する装置である。これまでに多く
の方法が提案されているが、大きく分けると消光法と測
光法の2つの手法がある。
【0047】消光法によるシステムは、光源L、偏光子
P、試料S、位相子(1/4波長板)C、検光子Aおよ
び光検出器Dを備える。光が各光学素子を通る順番か
ら、これをPSCA系と呼んでいる。各光学素子(P、
C、A)を回転し、光検出器において強度が0になる点
を探し、この時の各素子の方位角からtan{Ψ}とΔを
求める。この方法は、消光位置を探すのに時間がかかる
ので、速い変化をとらえる場合には不向きであるが、測
定精度は非常に高いものである。この方法では消光位置
付近での光量を確保する必要があるので、光源にはレー
ザーや超高圧水銀灯等輝度の高いものが用いられる。
【0048】測光法の一つとして回転検光法があり、本
装置は、この回転検光法を利用するものである。回転検
光法によれば、光学素子をモータ等で連続的に回転さ
せ、検出器で光強度変化を測定し、これをフーリエ解析
することによりtan{Ψ}とΔを求める。入射角は50
度と70度とし、試料を360度回転させて測定する。
このエリプソメータを用い、試料の一点で試料を面内回
転させることにより反射光の偏光状態の異方性を測定し
配向膜の分子配向状態を評価する。
【0049】また、測光法の別の一つとして、回転位相
子法がある。回転検光子法の装置で偏光子と検光子を固
定し、位相子を回転させると回転位相子法のエリプソメ
ータとなる。
【0050】液晶配向膜のように分子配向した薄膜の場
合、膜の屈折率が異方的になるために反射光の偏光状態
が入射方位によって変化する。したがって、液晶ガラス
基板の測定点を中心に、試料を回転させて、回転検光法
によるエリプソメータを用いることにより液晶配向膜の
評価を容易に行えることが分かる。
【0051】図4は、本装置において回転検光法による
エリプソメータにて液晶配向膜上の測定点のマッピング
の仕方を図式的に示している。図4に示すように、本装
置によれば、液晶配向膜1を評価する際に、その液晶配
向膜1の上の全体の領域に亘ってマトリックス状に複数
の測定点2がマッピングされる。図4に示した例では、
測定点2間の間隔であるピッチPは、1mmとされ、X
軸方向の幅Xは、12mm、Y軸方向の幅Yは、12m
mである。
【0052】図5は、図4に示したようにマッピングさ
れた測定点2のうちの一つに対応した本装置の試料1
(液晶配向膜)を載置したサンプルステージ70の位置
状態を図式的に示している。このようなサンプルステー
ジ70の位置状態は、リニアモータX軸ユニット40を
作動させてサンプルステージ70をX軸方向に所定量だ
け移動させ、また、リニアモータY軸ユニット50を作
動させてサンプルステージ70をY軸方向に所定量だけ
移動させることによって、その一つの測定点2が装置中
心線100に一致するようにすることによって得られる
ものである。このようにしてマッピングされた各測定点
2において、メガトルクモータθ軸ユニット30を作動
させて、サンプルステージ70を装置中心線100の周
りに回転させることにより、エリプソメータによる入射
方位を、例えば、1度、5度、10度等といった単位で
360度まで変えながら測定を行っていくのである。
【0053】次に、図1および図2のオフライン用液晶
配向膜評価装置において液晶ガラス基板の配向膜のラビ
ングの評価を行う場合の詳細について説明する。マザー
ガラスの一部を評価(検査)用に小さく切り出す。これ
は、ガラス基板のアライメントマークを見ながら合わせ
込んで切り出すのであるが、この加工精度は、通常、N
C工作機械で良くて±0.01mm精度である。したが
って、サンプルステージ70の3本の位置決めピン(図
示していない)で試料を固定した場合、X軸方向および
Y軸方向にサンプルステージ70を移動させたら電極の
マトリックスに対して平行に動くことはできない。これ
は、切り出された端面は、マークと電極に対して平行、
直角ではないからである。本装置においては、先ず、
0.001mm精度でサンプルステージ70を電極のマ
トリックスに対して平行移動させ、CCDカメラ99に
接続されたモニター(図示していない)に写る電極のマ
トリックスから外れないようにする。このために3ヶ所
のアライメントマークをCCDカメラ99で観察し補正
量を計算する。このようなアライメントマークがない場
合は、わざわざ傷を付けてアライメントマークとする
か、電極をアライメントマークとして、X、Y方向に補
正の移動を行う。素ガラスでの条件付けの評価は、傷か
印を付けマークとして補正する。平行に移動しなくても
良い場合は、この作業は行わない。
【0054】以上述べたことは、試料の数カ所を評価す
る場合に評価箇所の再現性(特定する)に必要である
が、試料の旋回の評価では、電極から外れない工夫も必
要である。マトリックス状の電極のサイズを計測して中
心を検出し、旋回時のX、Y方向のラジアル回転振れを
補正するX、Y方向の移動が必要である。本装置では、
この補正量を記憶していて、どの角度の位置ではどれく
らいの補正が必要か、素ガラスでの評価に使用する。Z
方向のアキシャル回転振れは、1μmのダイヤルインジ
ケータを用いて各角度であらかじめ計測し記憶して補正
の移動を行う。ただし、電極の観察か、アライメントマ
ーク(素ガラスに付けたマーク)のCCDカメラ99に
よる観察のオートフォーカスによるZ軸の移動で十分で
あれば、これ単独でもよい。それぞれ単独か、併用かの
3種のうちのどれかを選択できるようにしておくとよ
い。試料の数カ所(測定点)を評価(検査)するための
移動(補正ではない移動)は、各サイズのマトリックス
移動か、ジグザグ(Z移動)か、スネーク(S字)か、
を選択できるようにしておくこともでき、また、「何ヶ
所(測定点)の評価か」の指定を行えるようにしておく
こともできる。
【0055】前述したように、液晶配向膜評価装置は、
ガラス基板の配向膜のラビング状態を高速度で且つ高精
度にて評価(検査)できるだけでなく、ポリイミドの材
質、ラビングのローラー回転数、ラビングの布の種類、
ラビングの試料(配向膜のガラス基板)のステージ移動
速さ、ローラーの押し込み量、ラビング回数、膜表面の
洗浄液の材料および温度の影響、洗浄の浸漬時間の影
響、洗浄、乾燥時間の影響、ラビングの布のヘタリの影
響等の研究室の「条件付け」にも使用できるものであ
る。
【0056】本装置の全体構成および全体動作は、以上
のようであるが、以下に整理して、本装置の重要な特徴
点についてまとめて示す。 (1)Z軸ユニット80をエリプソ部と接続したことに
より、θ軸とその上部の旋回部を短くし、傾きを減らす
ことができる。さらにまた、プーリ81とワイヤー83
と重り82とでZ軸ユニット80を常時持ち上げるよう
にしたことにより、エリプソ部への振動を防ぐことがで
き、また、非常停止時に試料を破損させないようにする
ことができる。 (2)ケーブル類と配管類を、装置中心の通し穴101
のスペースに通したことにより、旋回とその戻る動作時
のケーブル類等に掛かるストレスを除き、断線を防止し
ている。 (3)CCDカメラ99による画像処理を用い、θ軸の
旋回時、ラジアル振れを測定し、X、Y方向に振れる逆
方向にサンプルステージ70を移動させて補正するよう
にしている。この方法を用いることにより、サンプルス
テージ70の試料を旋回させても、数十μmの微細な画
素(電極、ピクセル)のマトリックスの中心にレーザー
光線の中心を合わせ評価(検査)を行うことができる。 (4)Z軸の振れ(アキシャル振れ)を1μm目盛のダ
イヤルインジケータで計測して、その数値を記憶し、制
御で逆方向に移動し補正する。この補正値とエリプソ部
からのオートフォーカスの焦点合わせの指示とを合算し
てZ軸を上下動させる。 (5)縦方向(正面と横)と水平方向の石定盤を、三方
向の鳥居状にして組むようにすることにより、全体の質
量を減らしている。 (6)エリプソ部とZ軸ユニット80との接続部に、X
方向、Y方向の微調整のマイクロメータ93および94
を付属させることにより、この微調整により、エリプソ
部の中心と、θ部の旋回中心を容易に合わせることがで
きる。
【0057】図3は、本発明の別の実施例としてのイン
ライン用液晶配向膜評価装置の概略構成を示す斜視図で
ある。この図3に示されるように、この実施例のインラ
イン用液晶配向膜評価装置は、主として、設置場所の床
面に載置されたときに水平をとるためのレベル調整を行
えるようにするアジャスタ111を底部4隅に設けた架
台110と、この架台110の上に載置されるベース部
121および支柱部122を有した石定盤120と、こ
の石定盤120のベース部121の上に配置されたLM
ガイド131とX軸スライダー132とからなるリニア
モータX軸ユニット130と、このリニアモータX軸ユ
ニット130の上に配置される3点支持あおり調整チル
トテーブル140と、この3点支持あおり調整チルトテ
ーブル140の上に配置され3本の試料位置決めピン1
51を有したサンプルステージ150と、石定盤120
の支柱部122に取り付けられたリニアモータZ軸ユニ
ット160と、このリニアモータZ軸ユニット160に
よって上下動させられるように取り付けられY軸スライ
ダー171を有したリニアモータY軸ユニット170
と、Y軸スライダー171の下側に配置されたメガトル
クθ軸ユニット180と、このメガトルクθ軸ユニット
180の両側に配置されたエリプソレーザー投光部19
0、エリプソレーザー受光部191と、メガトルクθ軸
ユニット180の下側装置中心100にそって配置され
たCCDカメラ192と、ゴニオラック投光部193
と、ゴニオラック受光部194とを備えている。この実
施例のインライン用液晶配向膜評価装置の構成部分の詳
細については、図1および図2のオフライン用液晶配向
膜評価装置の同様の名称の構成部分とそれぞれ同様であ
るのでここでは繰り返し説明しない。以下、図1および
図2のオフライン用の装置と異なる点についてのみ詳述
する。
【0058】この実施例のインライン用装置では、さら
に駆動部を上部に移し、サンプルステージ150は、X
軸ユニット130のみとし、サンプルステージ150
は、X軸スライダー132に対して固定としている。今
後液晶基板のサイズはさらに大型化し、液晶のマトリッ
クス(格子状の電極)は、微細化(高細密化)すること
が予想されている。これに対応するため、さらに高精度
にする工夫が必要である。この場合において、最も必要
なことは、エリプソ部の中心と、サンプルステージの旋
回中心を直線とし、装置の中心線を狂わせないことであ
る。エリプソ部の中心は、θ軸から吊るすことで自然と
垂線を描き、そのまま固定する。X軸ユニット130
は、水平さえ保てば傾きは無くなる。このため、図1お
よび図2の装置では必要とされたX、Y方向の微調整の
マイクロメータは不要とされている。
【0059】このインライン用の装置は、ガラス搬送装
置と組み合わせることで、容易に製造ラインに導入し、
「マザーガラス」基板を、損傷させず抜き取り検査(評
価)できるようにしている。
【0060】本装置は、オフライン用として、一定のガ
ラスサイズに、抜取り検査部分をマザーガラスから切断
しなくてはならない。この装置は、さらに高精度、短時
間検査のためには、「あおり調整」を自動化する、ステ
ージとエリプソ部の水平、垂直補正機構が必要となる。
それぞれに、「3軸加速度センサ」および「2軸ジャイ
ロセンサ」と自動制御する機構が必要となる。これは、
ビデオカメラ、デジタルカメラの手ブレ検出機構や航空
機の姿勢制御の機構と同様のものである。
【0061】
【発明の効果】本発明の方法および装置によれば、液晶
配向膜の広い領域に亘っての評価を高速度で且つ高い精
度でもって行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例としてのオフライン用液晶配
向膜評価装置の概略構成を示す正面図である。
【図2】図1の装置の右側面図である。
【図3】本発明の別の実施例としてのインライン用液晶
配向膜評価装置の概略構成を示す斜視図である。
【図4】本装置において回転検光法によるエリプソメー
タにて液晶配向膜上の測定点のマッピングの仕方を図式
的に示す図である。
【図5】図4に示した測定点の一つに対応した本装置の
試料を載置したサンプルステージの位置状態を図式的に
示す図である。
【符号の説明】
1 試料 2 測定点 10 架台 11 アジャスタ 20 石定盤 21 ベース部 22 支柱部 23 支持梁部 30 メガトルクモータθ軸ユニット 40 リニアモータX軸ユニット 50 リニアモータY軸ユニット 60 3点支持あおり調整チルトテーブル 70 サンプルステージ 80 リニアモータZ軸ユニット 81 プーリ 82 Z軸の重り 90 エリプソ取付けブラケット 93 エリプソY方向微調整マイクロメータ 94 エリプソX方向微調整マイクロメータ 95 エリプソ投光部 96 エリプソ受光部 97 ゴニオラック投光部 98 ゴニオラック受光部 99 CCDカメラ 101 通し穴スペース
フロントページの続き (72)発明者 宮原 幸夫 長野県埴科郡坂城町大字坂城6358 日本エ ンジニアリング株式会社内 Fターム(参考) 2G059 AA02 BB10 BB15 EE05 GG01 GG04 JJ19 JJ20 KK04 2G086 EE10 2H088 FA12 FA30 HA03 MA18 2H090 HC18 HC20 MB01

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液晶配向膜のラビング状態を評価する液
    晶配向膜評価装置において、エリプソメータと、評価す
    べき液晶配向膜を載置するためのサンプルステージと、
    該サンプルステージをX軸方向に移動させるためのX軸
    ユニットと、前記サンプルステージをY軸方向に移動さ
    せるためのY軸ユニットと、前記サンプルステージを測
    定点において所定の角度範囲において回転させるθ軸ユ
    ニットと、前記サンプルステージ上の液晶配向膜の測定
    点に対して前記エリプソメータを対峙させ且つZ軸方向
    に移動させるためのZ軸ユニットと、ベース部、支柱部
    および支持梁部を有した石定盤とを備えており、前記θ
    軸ユニット、前記X軸ユニットおよび前記Y軸ユニット
    は、前記石定盤のベース部の上に積み重ねるようにして
    配置されており、前記Z軸ユニットは、前記石定盤の支
    持梁部に配置されていることを特徴とする液晶配向膜評
    価装置。
  2. 【請求項2】 前記サンプルステージは、前記θ軸ユニ
    ット、前記X軸ユニットおよび前記Y軸ユニットの積み
    重ね体の上に3点支持あおり調整チルトテーブルを介し
    て配置されており、前記エリプソメータは、前記Z軸ユ
    ニットによって駆動されるエリプソ取付けブラケットに
    取り付けられている請求項1に記載の液晶配向膜評価装
    置。
  3. 【請求項3】 前記エリプソ取付けブラケットには、画
    像処理用のCCDカメラが配置されている請求項2に記
    載の液晶配向膜評価装置。
  4. 【請求項4】 前記Z軸ユニットには、下降を抑止する
    ための重りが関連付けられている請求項1または2また
    は3に記載の液晶配向膜評価装置。
  5. 【請求項5】 エリプソ取付けブラケットには、エリプ
    ソメータの位置微調整を行うためのエリプソX方向微調
    整マイクロメータおよびエリプソY方向微調整マイクロ
    メータが設けられている請求項2または3または4に記
    載の液晶配向膜評価装置。
  6. 【請求項6】 前記X軸ユニット、前記Y軸ユニットお
    よび前記Z軸ユニットは、リニアモータで構成され、前
    記θ軸ユニットは、メガトルクモータで構成される請求
    項1から5のうちいずれか1項に記載の液晶配向膜評価
    装置。
  7. 【請求項7】 前記サンプルステージの水平は、前記石
    定盤のベース部上に前記θ軸ユニット、前記X軸ユニッ
    トおよび前記Y軸ユニットを積み重ねる際にキサゲ加工
    を行うことにより保たれる請求項1から6のうちのいず
    れか1項に記載の液晶配向膜評価装置。
  8. 【請求項8】 前記θ軸ユニット、前記X軸ユニットお
    よび前記Y軸ユニットのための配線または配管は、各ユ
    ニットの中心に形成された通し穴スペースを通して配置
    されている請求項1から7のうちのいずれか1項に記載
    の液晶配向膜評価装置。
  9. 【請求項9】 液晶配向膜のラビング状態を評価する液
    晶配向膜評価装置において、エリプソメータと、評価す
    べき液晶配向膜を載置するためのサンプルステージと、
    該サンプルステージをX軸方向に移動させるためのX軸
    スライダーと、前記エリプソメータを前記サンプルステ
    ージ上の液晶配向膜に対峙させ且つY軸方向に移動させ
    るためのY軸ユニットと、前記エリプソメータを測定点
    において所定の角度範囲において回転させるθ軸ユニッ
    トと、前記サンプルステージ上の液晶配向膜の測定点に
    対して前記エリプソメータを対峙させ且つZ軸方向に移
    動させるためのZ軸ユニットとを備えることを特徴とす
    る液晶配向膜評価装置。
  10. 【請求項10】 ベース部および支柱部を有した石定盤
    を備えており、X軸スライダーは、前記石定盤のベース
    部の上に配置されており、Z軸ユニットは、前記石定盤
    の支柱部に配置され、前記Y軸ユニットは、前記Z軸ユ
    ニットによってZ軸方向に駆動させられるようになって
    おり、前記θ軸ユニットは、前記Y軸ユニットに配置さ
    れたY軸スライダーの下側に配置されている請求項9に
    記載の液晶配向膜評価装置。
  11. 【請求項11】 前記サンプルステージは、前記X軸ス
    ライダーの上に3点支持あおり調整チルトテーブルを介
    して配置されており、前記エリプソメータは、前記θ軸
    ユニットに取り付けられている請求項10に記載の液晶
    配向膜評価装置。
  12. 【請求項12】 前記θ軸ユニットには、画像処理用の
    CCDカメラが配置されている請求項11に記載の液晶
    配向膜評価装置。
  13. 【請求項13】 前記X軸ユニット、前記Y軸ユニット
    および前記Z軸ユニットは、リニアモータで構成され、
    前記θ軸ユニットは、メガトルクモータで構成される請
    求項9から12のうちいずれか1項に記載の液晶配向膜
    評価装置。
  14. 【請求項14】 前記サンプルステージの水平は、前記
    石定盤のベース部上に前記X軸スライダーを積み重ねる
    際にキサゲ加工を行うことにより保たれる請求項9から
    13のうちのいずれか1項に記載の液晶配向膜評価装
    置。
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