JP2002365537A - 投写レンズ装置およびプロジェクタ装置 - Google Patents

投写レンズ装置およびプロジェクタ装置

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JP2002365537A
JP2002365537A JP2001170336A JP2001170336A JP2002365537A JP 2002365537 A JP2002365537 A JP 2002365537A JP 2001170336 A JP2001170336 A JP 2001170336A JP 2001170336 A JP2001170336 A JP 2001170336A JP 2002365537 A JP2002365537 A JP 2002365537A
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lens
aspherical
aspheric
lenses
projection
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JP2001170336A
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Akifumi Ito
了史 伊藤
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Chinontec KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プロジェクタ装置に用いる投写レンズ装置に
ついて、プラスチック製の非球面レンズを用いて効果的
に収差を補正する。 【解決手段】 絞りAの前側に、第1Aレンズ群、第1
Bレンズ群を配置し、絞りAの後側に、第2レンズ群を
配置する。第1Aレンズ群の前側から2番目と、第2レ
ンズ群の後端とに、非球面レンズL2,L11を配置す
る。各非球面レンズL2,L11は、プラスチック製と
し、絞りAから遠い面のみを非球面r3,r22とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、スクリー
ンに画像を投写するフロント投写型のプロジェクタ装置
及びこのプロジェクタ装置に用いる投写レンズ装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、特開平5−150158
号公報、特開平5−150159号公報、特開平6−1
60708号公報、あるいは特開平7−77652号公
報に記載されているように、投写レンズを備えたプロジ
ェクタ装置が知られている。すなわち、このようなプロ
ジェクタ装置は、光源と、この光源から照射された光を
変調する液晶パネルと、この液晶パネルにより変調され
た光をスクリーンに投写する投写レンズとを備えてい
る。
【0003】そして、このような投写レンズは、各種の
収差の補正を行うなどのために、複数枚のレンズから構
成されている。そして、このような収差の補正を効率良
く行うとともにレンズの構成枚数を削減するためには、
非球面レンズを用いることが好ましく、また、加工の容
易さや製造コストの点では、プラスチック製のいわゆる
プラスチックレンズを用いることが好ましい。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】今日において、効果的
に収差を補正できる構成が求められているとともに、製
造を容易にできる構成が求められている。
【0005】本発明は、このような点に鑑みなされたも
ので、効果的に収差を補正できるとともに製造を容易に
できる投写レンズ装置及びプロジェクタ装置を提供する
ことを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の投写レン
ズ装置は、スクリーン側から順に、第1レンズ群と、絞
りと、第2レンズ群とを具備し、前記各レンズ群は、そ
れぞれ片側のみ非球面とした非球面レンズを備え、前記
各非球面レンズは、それぞれ前記非球面が前記絞りから
離間する側に向いて配置されたものである。
【0007】そして、この構成では、非球面レンズを用
い、さらに、これら非球面レンズの非球面を絞りから遠
い位置に配置することにより、効果的な収差補正が可能
になる。また、非球面レンズは片側のみ非球面としたた
め、製造が容易になる。
【0008】請求項2記載の投写レンズ装置は、請求項
1記載の投写レンズ装置において、各非球面レンズは、
プラスチック製で、一面を非球面とし、他面は球面及び
平面のいずれか一方としたものである。
【0009】そして、この構成では、各非球面レンズを
プラスチック製としたため、製造が容易になる。さら
に、各非球面レンズは、一面を非球面とし、他面は球面
または平面とした。レンズの面形状の測定においては、
球面や平面の方が非球面の測定に比べて容易であるた
め、片面が球面あるいは平面である方が、両面とも非球
面とするより、面形状の測定が容易になり、また、この
他面すなわち球面あるいは平面を基準とすれば非球面の
測定も容易になり、製造コストが低減される。
【0010】請求項3記載の投写レンズ装置は、請求項
1記載の投写レンズ装置において、各非球面レンズは、
プラスチック製で、第1レンズ群では、スクリーン側の
端部から2番目に位置し、第2レンズ群では、スクリー
ンの反対側の端部に位置するものである。
【0011】そして、この構成では、プラチック製の非
球面レンズを用い、さらに、これら非球面レンズの非球
面を絞りから遠い位置に配置することにより、効果的な
収差補正が可能になるとともに、スクリーン側では端部
から2番目に配置することにより、プラスチック製のレ
ンズが保護される。
【0012】請求項4記載のプロジェクタ装置は、光源
と、この光源から照射された光を変調する変調手段と、
この変調手段により変調された光を投写する請求項1な
いし3いずれか記載の投写レンズ装置とを具備したもの
である。
【0013】そして、この構成では、請求項1ないし3
いずれか記載の投写レンズ装置を備えたため、効果的な
収差補正が可能になるとともに、製造が容易になり、製
造コストの低減が可能になる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の投写レンズ装置及
びプロジェクタ装置の第1の実施の形態を図面を参照し
て説明する。
【0015】図1において、1は投写レンズ装置で、こ
の投写レンズ装置1の結像側すなわち後側に、1個のダ
イクロイッククロスプリズム3の出射面r23が配置され
ている。さらに、このダイクロイッククロスプリズム3
の3方の入射面r24には、それぞれ変調手段としての表
示デバイスであるR(赤)、G(緑)、B(青)の液晶パネル
4が配置されている。さらに、これら3枚の液晶パネル
4の後側には、図示しない光源光学系を介して、光源と
してのランプが配置されている。
【0016】すなわち、ランプから照射された白色光
は、光源光学系により偏光されつつダイクロイックミラ
ーによりR(赤)、G(緑)、B(青)の色光に分離され、平
行光として各液晶パネル4に入射する。そして、各液晶
パネル4を透過する際に画像信号に応じて光変調された
色光は、3方の入射面r24からダイクロイッククロスプ
リズム3に入射し、このダイクロイッククロスプリズム
3で互いに色合成された上、出射面r23から投写レンズ
装置1に入射する。そして、この投写レンズ装置1によ
り、画像がスクリーン5に拡大して投写される。
【0017】そして、投写レンズ装置1の構成は、図1
及び表1に示すように、11枚のレンズL1〜L11を備
え、これらレンズL1〜L11は、スクリーン5側すなわ
ち前側から、前側に凸面を向けた負メニスカスレンズで
ある第1レンズL1、前側に凸面を向けた負メニスカス
レンズである非球面レンズとしての第2レンズL2、前
側に凸面を向けた負メニスカスレンズである第3レンズ
L3、両凸レンズである第4レンズL4、両凹レンズであ
る第5レンズL5、補正レンズである両凸レンズである
第6レンズL6、両凹レンズである第7レンズL7、両凸
レンズである第8レンズL8、両凸レンズである第9レ
ンズL9、両凸レンズである第10レンズL10、後側に
凸面を向けた正メニスカスレンズである非球面レンズと
しての第11レンズL11である。また、第4レンズL4
と第5レンズL5とが接合され、強い負パワーの第7レ
ンズL7と弱い正パワーの第8レンズL8とが接合されて
絞りAに対向する接合レンズが構成されている。さら
に、第2レンズL2及び第11レンズL11はプラスチッ
クレンズであり、この第2レンズL2の前面r3及び第1
1レンズL11の後面r22は非球面となっている。一方、
これら第2レンズL2の後面及び第11レンズL11の前
面は球面となっている。また、Aは絞り、r10及びr13は
仮想面である。
【0018】そして、第1ないし第3のレンズにより、
第1レンズ群を構成する第1Aレンズ群が構成され、第
4及び第5レンズにより、第1レンズ群を構成する第1
Bレンズ群が構成され、第7ないし第11レンズによ
り、第2レンズ群が構成されている。
【0019】なお、表1中、No.(r)はスクリーン5側か
らの仮想面を含むレンズ面、Rは曲率半径、Dは次のレ
ンズ面までの距離、Ndはレンズの屈折率、νdはレンズ
のアッベ数である。また、非球面(No.3)の表は、第2レ
ンズL2の前面の非球面形状、非球面(No.22)の表は、第
11レンズL11の後面の非球面形状を示し、Kは円錐定
数、Anはそれぞれn次の非球面係数である。さらに、物
体距離無限時の表は、r6とr7との間の最小距離、及びr1
0とr11との間の最大距離を示している。また、この第1
の実施の形態においては、r1とスクリーン5面との間の
距離すなわち投写距離は、1500.00mmとしてい
る。
【0020】
【表1】
【0021】また、図2は、この第1の実施の形態の縦
収差の収差図であり、(a)は球面収差、(b)は非点収差、
(c)は歪曲収差である。そして、非点収差において、破
線Mはメリディオナル、実線Sはサジタルである。
【0022】そして、この第1の実施の形態によれば、
2枚の非球面レンズとしての第2レンズL2と第11レ
ンズL11とを、絞りAを挟んで非球面側r3,r22が絞り
Aから遠い側に向くように配置したため、非球面での収
差補正、すなわち歪曲収差及び像面歪曲の補正を効果的
にできる。すなわち、収差を補正する非球面は、光線高
の大きいスクリーン5側の前端部と、スクリーン5側を
入射側とした場合の結像側である後端部との近くに配置
することが効果的である。一方、スクリーン5側の端部
のレンズは、特にフロント投写型のプロジェクタ装置に
おいては外部に露出するため、プラスチックレンズを配
置すると、傷付きやすい問題がある。そこで、2枚の非
球面レンズとしての第2レンズL2と第11レンズL11
とを、第1Aレンズ群の前側から2番目と、第2レンズ
群の後端部に配置し、さらに、絞りAの前側のレンズは
前側に非球面r3を向け、絞りAの後側のレンズは後側に
非球面r22を向けることにより、レンズを保護しつつ、
効果的に収差を補正できる。また、各非球面レンズは、
プラスチック製とすることにより容易に製造でき、製造
コストを低減できる。さらに、各非球面レンズは、一面
r3,r22のみ非球面とし、他面r4,r21は球面としたた
め、非球面の測定が1面で済み、また、この他面r4,r2
1を基準として非球面を測定でき、非球面レンズの検
査、製造を容易にして、製造コストを低減できる。さら
に、正パワーと負パワーのプラスチック製の非球面のレ
ンズを対をなして配置することにより、ランプの熱によ
りレンズの屈折率が変化し、あるいは形状が変化した場
合にも、発生した収差を互いにキャンセルする効果が期
待される。
【0023】次に、本発明の投写レンズ装置の第2の実
施の形態を図3、図4及び表2を参照して説明する。
【0024】図3において、1は投写レンズ装置、3は
ダイクロイッククロスプリズム、4は液晶パネルであ
り、本実施の形態では、ダイクロイッククロスプリズム
3の出射面はr22、入射面はr23である。
【0025】そして、投写レンズ装置1の構成は、図3
及び表2に示すように、10枚のレンズL1〜L10を備
え、これらレンズL1〜L10は、スクリーン5側すなわ
ち前側から、前側に凸面を向けた負メニスカスレンズで
ある第1レンズL1、前側に凸面を向けた負メニスカス
レンズである非球面レンズとしての第2レンズL2、前
側に凸面を向けた負メニスカスレンズである第3レンズ
L3、前側に凸面を向けた正メニスカスレンズである第
4レンズL4、前側に凸面を向けた平凸レンズである補
正レンズである第5レンズL5、両凹レンズである第6
レンズL6、両凸レンズである第7レンズL7、両凸レン
ズである第8レンズL8、両凸レンズである第9レンズ
L9、後側に凸面を向けた平凸レンズである非球面レン
ズとしての第10レンズL10である。また、強い負パワ
ーの第6レンズL6と弱い正パワーの第7レンズL7とが
接合されて絞りAに対向する接合レンズが構成されてい
る。さらに、第2レンズL2及び第10レンズL10はプ
ラスチックレンズであり、この第2レンズL2の前面r3
及び第10レンズL10の後面r21は非球面となってい
る。一方、これら第2レンズL2の後面は球面であり、
第10レンズL10の前面は平面となっている。また、A
は絞り、r9及びr12は仮想面である。
【0026】そして、第1ないし第3のレンズにより、
第1レンズ群を構成する第1Aレンズ群が構成され、第
4レンズにより、第1レンズ群を構成する第1Bレンズ
群が構成され、第6ないし第10レンズにより、第2レ
ンズ群が構成されている。
【0027】なお、表2中、No.(r)はスクリーン5側か
らの仮想面を含むレンズ面、Rは曲率半径、Dは次のレ
ンズ面までの距離、Ndはレンズの屈折率、νdはレンズ
のアッベ数である。また、非球面(No.3)の表は、第2レ
ンズL2の前面の非球面形状、非球面(No.21)の表は、第
10レンズL10の後面の非球面形状を示し、Kは円錐定
数、Anはそれぞれn次の非球面係数である。さらに、物
体距離無限時の表は、r6とr7との間の最小距離、及びr9
とr10との間の最大距離を示している。また、この第2
の実施の形態においては、r1とスクリーン5面との間の
距離すなわち投写距離は、1500.00mmとしてい
る。
【0028】
【表2】
【0029】また、図4は、この第2の実施の形態の縦
収差の収差図であり、(a)は球面収差、(b)は非点収差、
(c)は歪曲収差である。そして、非点収差において、破
線Mはメリディオナル、実線Sはサジタルである。
【0030】そして、この第2の実施の形態によれば、
2枚の非球面レンズとしての第2レンズL2と第10レ
ンズL10とを、絞りAを挟んで非球面側r3,r21が絞り
Aから遠い側に向くように配置したため、非球面での収
差補正、すなわち歪曲収差及び像面歪曲の補正を効果的
にできる。すなわち、収差を補正する非球面は、光線高
の大きいスクリーン5側の前端部と、スクリーン5側を
入射側とした場合の結像側である後端部との近くに配置
することが効果的である。一方、スクリーン5側の端部
のレンズは、特にフロント投写型のプロジェクタ装置に
おいては外部に露出するため、プラスチックレンズを配
置すると、傷付きやすい問題がある。そこで、2枚の非
球面レンズとしての第2レンズL2と第10レンズL10
とを、第1Aレンズ群の前側から2番目と、第2レンズ
群の後端部に配置し、さらに、絞りAの前側のレンズは
前側に非球面r3を向け、絞りAの後側のレンズは後側に
非球面r21を向けることにより、レンズを保護しつつ、
効果的に収差を補正できる。また、各非球面レンズは、
プラスチック製とすることにより容易に製造でき、製造
コストを低減できる。さらに、各非球面レンズは、一面
r3,r21のみ非球面とし、他面r4,r20は球面あるいは平
面としたため、非球面の測定が1面で済み、また、この
他面r4,r20を基準として非球面を測定でき、非球面レ
ンズの検査、製造を容易にして、製造コストを低減でき
る。さらに、正パワーと負パワーのプラスチック製の非
球面のレンズを対をなして配置することにより、ランプ
の熱によりレンズの屈折率が変化し、あるいは形状が変
化した場合にも、発生した収差を互いにキャンセルする
効果が期待される。
【0031】次に、本発明の投写レンズ装置の第3の実
施の形態を図5、図6及び表3を参照して説明する。
【0032】図5において、1は投写レンズ装置、3は
ダイクロイッククロスプリズム、4は液晶パネルであ
り、本実施の形態では、ダイクロイッククロスプリズム
3の出射面はr21、入射面はr22である。
【0033】そして、投写レンズ装置1の構成は、図5
及び表3に示すように、10枚のレンズL1〜L10を備
え、これらレンズL1〜L10は、スクリーン5側すなわ
ち前側から、前側に凸面を向けた負メニスカスレンズで
ある第1レンズL1、前側に凸面を向けた負メニスカス
レンズである非球面レンズとしての第2レンズL2、前
側に凸面を向けた負メニスカスレンズである第3レンズ
L3、両凸レンズである補正レンズである第4レンズL
4、後側に凸面を向けた正メニスカスレンズである第5
レンズL5、両凹レンズである第6レンズL6、両凸レン
ズである第7レンズL7、両凸レンズである第8レンズ
L8、両凸レンズである第9レンズL9、後側に凸面を向
けた正メニスカスレンズである非球面レンズとしての第
10レンズL10である。また、弱い正パワーの第5レン
ズL5と強い負パワーの第6レンズL6と弱い正パワーの
第7レンズL7とが接合されて絞りAに対向する接合レ
ンズが構成されている。さらに、第2レンズL2及び第
10レンズL10はプラスチックレンズであり、この第2
レンズL2の前面r3及び第10レンズL10の後面r20は非
球面となっている。一方、これら第2レンズL2の後面
及び第10レンズL10の前面は球面となっている。ま
た、Aは絞り、r7及びr8は仮想面である。
【0034】そして、第1及び第2レンズにより、第1
レンズ群を構成する第1Aレンズ群が構成され、第3レ
ンズにより、第1レンズ群を構成する第1Bレンズ群が
構成され、第5ないし第10レンズにより、第2レンズ
群が構成されている。
【0035】なお、表3中、No.(r)はスクリーン5側か
らの仮想面を含むレンズ面、Rは曲率半径、Dは次のレ
ンズ面までの距離、Ndはレンズの屈折率、νdはレンズ
のアッベ数である。また、非球面(No.3)の表は、第2レ
ンズL2の前面の非球面形状、非球面(No.20)の表は、第
10レンズL10の後面の非球面形状を示し、Kは円錐定
数、Anはそれぞれn次の非球面係数である。さらに、物
体距離無限時の表は、r4とr5との間の最大距離、及びr6
とr7との間の最小距離を示している。また、この第3の
実施の形態においては、r1とスクリーン5面との間の距
離すなわち投写距離は、1500.00mmとしている。
【0036】
【表3】
【0037】また、図6は、この第3の実施の形態の縦
収差の収差図であり、(a)は球面収差、(b)は非点収差、
(c)は歪曲収差である。そして、非点収差において、破
線Mはメリディオナル、実線Sはサジタルである。
【0038】そして、この第3の実施の形態によれば、
2枚の非球面レンズとしての第2レンズL2と第10レ
ンズL10とを、絞りAを挟んで非球面側r3,r20が絞り
Aから遠い側に向くように配置したため、非球面での収
差補正、すなわち歪曲収差及び像面歪曲の補正を効果的
にできる。すなわち、収差を補正する非球面は、光線高
の大きいスクリーン5側の前端部と、スクリーン5側を
入射側とした場合の結像側である後端部との近くに配置
することが効果的である。一方、スクリーン5側の端部
のレンズは、特にフロント投写型のプロジェクタ装置に
おいては外部に露出するため、プラスチックレンズを配
置すると、傷付きやすい問題がある。そこで、2枚の非
球面レンズとしての第2レンズL2と第10レンズL10
とを、第1Aレンズ群の前側から2番目と、第2レンズ
群の後端部に配置し、さらに、絞りAの前側のレンズは
前側に非球面r3を向け、絞りAの後側のレンズは後側に
非球面r20を向けることにより、レンズを保護しつつ、
効果的に収差を補正できる。また、各非球面レンズは、
プラスチック製とすることにより容易に製造でき、製造
コストを低減できる。さらに、各非球面レンズは、一面
r3,r20のみ非球面とし、他面r4,r19は球面としたた
め、非球面の測定が一面で済み、また、この他面r4,r1
9を基準として非球面を測定でき、非球面レンズの検
査、製造を容易にして、製造コストを低減できる。さら
に、正パワーと負パワーのプラスチック製の非球面のレ
ンズを対をなして配置することにより、ランプの熱によ
りレンズの屈折率が変化し、あるいは形状が変化した場
合にも、発生した収差を互いにキャンセルする効果が期
待される。
【0039】
【発明の効果】請求項1記載の投写レンズ装置によれ
ば、非球面レンズを用い、さらに、これら非球面レンズ
の非球面を絞りから遠い位置に配置することにより、効
果的に収差補正できる。また、非球面レンズは片側のみ
非球面としたため、製造を容易にできる。
【0040】請求項2記載の投写レンズ装置によれば、
請求項1記載の効果に加え、各非球面レンズをプラスチ
ック製としたため、製造を容易にできる。さらに、各非
球面レンズは、一面を非球面とし、他面は球面または平
面としたため、非球面の測定が一面で済み、また、他面
の球面あるいは平面を基準として非球面の測定を容易に
でき、製造コストを低減できる。
【0041】請求項3記載の投写レンズ装置によれば、
請求項1記載の効果に加え、プラチック製の非球面レン
ズを用い、さらに、これら非球面レンズの非球面を絞り
から遠い位置に配置することにより、効果的に収差補正
できるとともに、スクリーン側では端部から2番目に配
置することにより、プラスチック製のレンズを保護でき
る。
【0042】請求項4記載のプロジェクタ装置によれ
ば、請求項1ないし3いずれか記載の投写レンズ装置を
備えたため、効果的に収差補正できるとともに、容易に
製造でき、製造コストを低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の投写レンズ装置の第1の実施の形態を
示す構成図である。
【図2】同上投写レンズ装置の収差図である。
【図3】本発明の投写レンズ装置の第2の実施の形態を
示す構成図である。
【図4】同上投写レンズ装置の収差図である。
【図5】本発明の投写レンズ装置の第3の実施の形態を
示す構成図である。
【図6】同上投写レンズ装置の収差図である。
【符号の説明】
1 投写レンズ装置 4 変調手段としての液晶パネル 5 スクリーン A 絞り L2 非球面レンズとしての第2レンズ L11 非球面レンズとしての第11レンズ r3,r22 非球面としての一面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 5/74 H04N 5/74 A Fターム(参考) 2H087 KA06 LA03 PA08 PA09 PA18 PA19 PB10 PB11 QA02 QA07 QA17 QA21 QA26 QA32 QA33 QA41 QA45 RA05 RA12 RA13 RA32 RA41 UA01 5C058 BA35 EA02 EA11 EA12 EA42

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スクリーン側から順に、第1レンズ群
    と、絞りと、第2レンズ群とを具備し、 前記各レンズ群は、それぞれ片側のみ非球面とした非球
    面レンズを備え、前記各非球面レンズは、それぞれ前記
    非球面が前記絞りから離間する側に向いて配置されたこ
    とを特徴とする投写レンズ装置。
  2. 【請求項2】 各非球面レンズは、プラスチック製で、
    一面を非球面とし、他面は球面及び平面のいずれか一方
    としたことを特徴とする請求項1記載の投写レンズ装
    置。
  3. 【請求項3】 各非球面レンズは、プラスチック製で、
    第1レンズ群では、スクリーン側の端部から2番目に位
    置し、第2レンズ群では、スクリーンの反対側の端部に
    位置することを特徴とする請求項1記載の投写レンズ装
    置。
  4. 【請求項4】 光源と、 この光源から照射された光を変調する変調手段と、 この変調手段により変調された光を投写する請求項1な
    いし3いずれか記載の投写レンズ装置とを具備したこと
    を特徴とするプロジェクタ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7119966B2 (en) 2004-03-30 2006-10-10 Nittoh Kogaku K. K. Projection lens system and projector
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JP2008242237A (ja) * 2007-03-28 2008-10-09 Topcon Corp 広角投影光学系及び投影装置

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