JP2002365452A - 導波路型光合波器 - Google Patents

導波路型光合波器

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JP2002365452A
JP2002365452A JP2001177179A JP2001177179A JP2002365452A JP 2002365452 A JP2002365452 A JP 2002365452A JP 2001177179 A JP2001177179 A JP 2001177179A JP 2001177179 A JP2001177179 A JP 2001177179A JP 2002365452 A JP2002365452 A JP 2002365452A
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waveguide
polarization
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input
optical multiplexer
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JP2001177179A
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Yasuaki Hashizume
泰彰 橋詰
Yasuyuki Inoue
靖之 井上
Motochika Ishii
元速 石井
Takashi Saida
隆志 才田
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 廉価な導波路型光合波器の提供。 【解決手段】 波長多重通信に利用する光合波器におい
て、波長多重光を、隣り合う波長の偏波状態が直交する
ように、多重化する光合波器を、PLC上のAWG12
2、123と偏波合成回路124とで構成している。P
LCは良好な偏波保持特性を有し、かつ、従来技術に比
べ偏波保持ファイバとの接続点数を削減することができ
るので、廉価な合波器を提供することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光信号を波長に従
い合波する導波路型光合波器に関し、更に詳しくは、偶
数波長チャンネルと奇数波長チャンネルとを互いに偏波
を直交させて合波する導波路型光合波器に関する。
【0002】
【従来の技術】インターネットの爆発的な進展に伴う通
信システムの大容量化への要請に答えるために、波長多
重光通信の実用化が急速に進んでいる。波長多重通信で
は異なる波長の光信号を一本の光ファイバーに多重して
伝送するために、複数N波の波長を用いることで既設の
光ファイバを用いて伝送容量をN倍にできる特徴を持
つ。
【0003】しかしながら、伝送容量をさらに増やすた
めに多数の波長を高密度に用いると、隣接する波長チャ
ンネルからの不要な漏れ光と信号光との干渉により信号
品質が劣化する問題が生じる。また、光ファイバ中での
四光波混合と呼ばれる非線形効果によってクロストーク
が生じる問題がある。
【0004】これらの問題を低減するために従来、光通
信システムの伝送端で隣接する波長の偏波状態を互いに
直交させて合波する手法が提案されている(例えば『光
合波器とこれを用いた波長多重光源』特開平10−14
8793号公報)。隣接する波長のλ1と波長λ2の偏
光状態を互いに直交する直線偏波とすれば、受信端で特
定の偏光のみを選択することにより隣接チャンネルから
の漏れ光を抑圧できる。また、四光波混合によるクロス
トークも、隣接チャンネルお互いが同一の直線偏波であ
るときに比べて、1/3へと低減することができる。
【0005】隣接する波長の偏波状態を互いに直交させ
て合波する手法として、上記の特開平10−14879
3号公報に開示された従来技術の第1例を図11に示
す。この光合波器は、比較的広い波長間隔となるように
組み合わせた波長の異なる複数の信号光源701a−7
01fと、2つの光合波手段703a,703bと、1
つの偏波合成回路705と、光出力端子706とを備
え、信号光源701a−701fと光合波手段703
a,703bは偏波保持光ファイバ702a−702f
により接続され、光合分波手段703a,703bと偏
波合成回路705は偏波保持光ファイバ704により接
続され、偏波合成回路705の光出力端子706は通常
の光ファイバとなっている。偏波合成回路705として
は、複屈折プリズムを用いて構成され、直交する2つの
偏光光に対する屈折角の違いを利用して合波を行うのも
である。
【0006】この光合波器は、信号光源701a,70
2c,701eからの信号光について、第1のWDM
(波長分割多重方式)カプラ703aで合波し、信号光
源701b,701d,701fからの、上記の信号光
とは偏光方向が直交している信号光について、第2のW
DMカプラ703bで合波した後、偏波合成回路705
を用いて、一の組合わせによる波長列の間隙に他の光源
組合わせからの波長列を重畳することで、隣接チャンネ
ルからの漏れ光を抑圧し、四光波混合によるクロストー
クも低減するように図っている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
提案されている上記のような光合波器では以下に述べる
ような解決すべき課題があった。
【0008】すなわち、従来技術においては、ある波長
の光がこの光合波器を通過する際、偏波保持ファイバと
の接続点は3点あり、それぞれの接続点において、偏波
保持ファイバの偏波面を合わせる作業が必要であった。
この作業は多大な労力を必要とし、偏波面のわずかなず
れが損失を引き起こしていた。また、複屈折プリズム等
の個別部品を用いた偏波合成カプラ等で構成されている
のでは、組み立てには多大な時間と労力を必要とし、精
度等の長期耐久性および経済化の点で難点があった。
【0009】本発明は、このような課題を解決するため
になされたもので、その目的は、光信号が光合波器を伝
搬する際、その偏波状態を容易に保つことができ、外乱
の影響を受けにくくなるようにし、かつ作製作業の簡易
化、低損失が実現でき、小型で作りやすく経済的な導波
路型光合波器を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の導波路型光合波器の発明は、波長多重光
を、隣り合う波長の偏波状態が直交するように、多重化
する導波路型光合波器において、それぞれ同一の基板上
に配置され、複数本の入力導波路、入力側スラブ導波
路、アレイ導波路、出力側スラブ導波路、および1本の
出力導波路を順次接続して形成された第1と第2のアレ
イ導波路型回折格子と、前記同一の基板上に配置され、
前記第1のアレイ導波路型回折格子の前記出力導波路が
接続された第1の入力導波路と、前記第2のアレイ導波
路型回折格子の前記出力導波路が接続された第2の入力
導波路とを備えた1つの偏波合成回路とを具備すること
を特徴とする。
【0011】上記目的を達成するため、請求項2の導波
路型光合波器の発明は、波長多重光を、隣り合う波長の
偏波状態が直交するように、多重化する導波路型光合波
器において、基板上に配置され、複数本の入力導波路、
入力側スラブ導波路、アレイ導波路、出力側スラブ導波
路、および第1と第2の出力導波路を順次接続して形成
された1つのアレイ導波路型回折格子と、同一の前記基
板上に配置され、前記アレイ導波路型回折格子の前記第
1の出力導波路が接続された第1の入力導波路と、前記
アレイ導波路型回折格子の前記第2の出力導波路が接続
された第2の入力導波路とを備えた1つの偏波合成回路
とを具備することを特徴とする。
【0012】ここで、前記アレイ導波路型回折格子の前
記第1と第2の出力導波路が、導波路の複屈折により生
じる前記出力側スラブ導波路における集光位置の偏波依
存性に応じて、互いに異なる位置に配置されていること
を特徴とすることができる。
【0013】また、前記アレイ導波路回折格子の前記第
1と第2の出力導波路が、前記入力側スラブ導波路に入
力される波長間隔が一定のTE偏波、TM偏波毎の2組
の信号光群の前記出力側スラブ導波路における各集光位
置に応じて、互いに異なる位置に配置されていることを
特徴とすることができる。
【0014】また、前記入力側スラブ導波路に入力され
る、波長間隔が一定の第1および第2の信号光群であっ
て、該波長間隔は互いに等しく、該第1の信号光群の波
長値を含む等差数列と、該第2の信号光群の波長値を含
む等差数列とは一致する要素を持たないような2つの信
号光群が、それぞれ前記出力側スラブ導波路で集光する
位置に、前記アレイ導波路回折格子の前記第1と第2の
出力導波路が配置されていることを特徴とすることがで
きる。
【0015】上記目的を達成するため、請求項6の導波
路型光合波器の発明は、波長多重光を、隣り合う波長の
偏波状態が直交するように、多重化する導波路型光合波
器において、同一の基板上に配置され、水平偏波を出力
する1本の水平偏波出力導波路と、垂直偏波を出力する
1本の垂直偏波出力導波路とをそれぞれ備えた複数の偏
波合成回路と、前記基板上に配置され、前記複数の偏波
合成回路の前記垂直偏波出力導波路もしくは前記水平偏
波出力導波路のいずれかが交互に接続された複数本の入
力導波路、入力側スラブ導波路、アレイ導波路、出力側
スラブ導波路、および1本の出力導波路を順次接続して
形成され、該1本の出力導波路から波長が隣接する光信
号の偏波状態が直交している合成波を出力する1つのア
レイ導波路型回折格子とを具備することを特徴とする。
【0016】ここで、前記アレイ導波路型回折格子の前
記複数本の入力導波路が水平偏波用入力導波路と垂直偏
波用入力導波路からなり、該水平偏波用入力導波路が前
記偏波合成回路の前記水平偏波出力導波路に、該垂直偏
波用入力導波路が前記偏波合成回路の前記垂直偏波出力
導波路に接続しており、かつ前記アレイ導波路型回折格
子の前記出力側スラブ導波路における集光位置の偏波依
存性に応じて、前記入力側スラブ導波路に接続される前
記入力導波路の間隔を調整して配置したことを特徴とす
ることができる。
【0017】上記目的を達成するため、請求項8の導波
路型光合波器の発明は、波長多重光を、隣り合う波長の
偏波状態が直交するように、多重化する導波路型光合波
器において、同一の基板上に配置され、水平偏波と垂直
偏波を合成する1本の水平および垂直偏波出力導波路を
備えた複数の偏波合成回路と、前記基板上に配置され、
前記複数の偏波合成回路の前記水平および垂直偏波出力
導波路が接続された複数本の入力導波路、入力側スラブ
導波路、アレイ導波路、出力側スラブ導波路、および1
本の出力導波路を順次接続して形成され、該1本の出力
導波路から波長が隣接する光信号の偏波状態が直交して
いる合成波を出力する1つのアレイ導波路型回折格子と
を具備し、前記アレイ導波路が2種類以上の導波路幅を
もつことで、該アレイ導波路の複屈折を長手方向に積分
した値についての、隣接する該アレイ導波路との差が、
前記アレイ導波路型回折格子が合波可能な波長間隔の整
数倍となることを特徴とする。
【0018】ここで、前記偏波合成回路が、2つの光結
合器とこれら光結合器を結ぶ互いに長さの異なる2本の
導波路とを有し、該2本の導波路の導波路幅が少なくと
も一部において互いに異なり、かつ該2本の導波路の複
屈折を長手方向に積分した値が、使用する光波長の1/
2波長互いに異なることを特徴とすることができる。
【0019】また、基板上に形成される前記アレイ導波
路型回折格子と前記偏波合成回路とが、それぞれ単独で
作製された後、直接端面接続によって接続されたことを
特徴とすることができる。
【0020】また、前記アレイ導波路型回折格子の前記
アレイ導波路に、偏波無依存化用の1/2波長板を介装
したことを特徴とすることができる。
【0021】また、前記アレイ導波路型回折格子の前記
アレイ導波路の上に、アモルファスシリコン応力付与膜
を装荷したことを特徴とすることができる。
【0022】[作用]本発明では、偏波合成回路とアレ
イ導波路型回折格子を同一基板上に集積しているので、
導波路の複屈折による偏波保持性によって、偏波合成回
路とアレイ導波路型回折格子の間を伝搬する際、その偏
波状態を容易に保つことができ、さらに外乱の影響を受
けにくくなる。また、この構成により、本発明では、偏
波保持ファイバとの接続点を削減できるので、作製作業
の簡易化、低損失が実現でき、更に、光合波器としての
小型化、経済化も図れる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を詳細に説明する。
【0024】[第1の実施形態]図1に本発明の第1の
実施形態としての、アレイ導波路型光合波器(以下、A
WGと略す)と偏波合成回路を用いた導波路型光合波器
の概略構成を示す。
【0025】この導波路型光合波器は、6個の信号光源
101a−101fと、2個のAWG122,123
と、偏波合成回路124から構成される。AWG12
2,123は基板上に、入力導波路103,104、入
力側スラブ導波路105,106、アレイ導波路10
7,108、出力側スラブ導波路109,110、出力
導波路111,112を順次接続、配置したものであ
る。
【0026】偏波合成回路124は基板上に、入力導波
路113,114、方向性結合器115、アーム導波路
116,117、方向性結合器118、出力導波路11
9,120を順次接続、配置したものであり、アーム導
波路117の一部分のみ導波路幅を太くしている。この
ように導波路幅を太くすることで、導波路の複屈折は増
すので、所与の導波路幅・導波路長さにすることで、偏
波合成を可能にしている。今回採用した偏波合成回路の
パラメータは、太い導波路幅10μm、太い導波路幅の
長さ6.52mm、細い導波路幅5μm、細い導波路幅
の長さ6.55mmである。尚、導波路幅は滑らかに変
化させている。
【0027】一つのグループの3個の信号光源101
a,101c,101eとAWG122は偏波保持光フ
ァイバ102a,102c,102eにより接続されて
おり、残りのグループの3個の信号光源101b,10
1d,101fとAWG123は偏波保持光ファイバ1
02a,102d,102fにより接続されている。
【0028】それぞれのAWG122,123は、同一
基板上の偏波合成回路124に接続されており、偏波合
成回路124は通常の光ファイバ121に接続されてい
る。
【0029】次に、図1を用いて本発明の第1の実施形
態の作用について詳細に説明する。
【0030】6個の信号光源101a,101b,10
1c,101d,101e,101fからの出力波長は
1549.0,1549.5,1550.0,155
0.5,1551.0,1551.5nmであり、信号
光源の波長間隔は0.5nmとなっている。このうち、
信号光源101a,101c,101eから出力される
1549.0,1550.0,1551.0nmの光は
基板に対して平行な直線偏波(TE偏波)であって、入
力導波路103を通じてAWG122のスラブ導波路1
05に入力される。また、信号光源101b,101
d,101fから出力される1549.5,1550.
5,1551.5nmの光は基板に対して垂直な直線偏
光(TM偏波)であって、入力導波路104を通じてA
WG123のスラブ導波路106に入力される。
【0031】それぞれのスラブ導波路105,106内
では水平方向の閉じこめがない為、光は広がり、複数の
アーム導波路107,108に導波される。アーム導波
路107,108で光は所与の位相差を受けた後、それ
ぞれの出力側スラブ導波路109,110に出力し、そ
の曲率中心付近に集光する。集光した光はそれぞれ出力
導波路111,112で取り出され、偏波合成回路12
4の入力導波路113,114に入力される。
【0032】一方の入力導波路113に入力されたTE
偏波は、方向性結合器115により、両アーム導波路1
16,117に50%づつ導波される。アーム導波路1
16,117を通じて位相差は0となり、方向性結合器
118を通じて、出力導波路120にTE波が出力され
る。また、他方の入力導波路114に入力されたTM偏
波は、方向性結合器115により、両アーム導波路11
6,117に50%づつ導波される。アーム導波路11
6,117を通じて、位相差はλ/2となり、方向性結
合器118を通じて、出力導波路120に出力される。
【0033】その結果、出力導波路120からは154
9.0,1550.0,1551.0nmのTE偏波
と、1549.5,1550.5,1551.5nmの
TM偏波の合成波が出力される。
【0034】図2はその合成波のスペクトルである。基
板に光が入力されてから、基板を通過し、出力された合
成波の損失は2.0dB、偏波消光比は平均25dBで
あった。
【0035】一般に、AWGを構成する材料は屈折率に
温度依存性があるため、合波できる光の中心波長は温度
によって変化する。さらには、LD(レーザダイオー
ド)においてもその発振波長は温度依存性を有してい
る。これらの温度依存性が原因で、合波特性は劣化し、
さらにはAWGの波長間隔が狭いほどこの劣化は顕著と
なる。従って、AWGの波長間隔はできるかぎり広く設
定することが望まれている。
【0036】そこで、本実施形態においては、波長間隔
0.5nmの信号光源101a−101fの信号光を多
重するのに、それらの波長間隔よりも広い波長間隔1.
0nmのAWG122,123を使用することができる
ため、波長間隔0.5nmのAWGを使用するよりも、
合波特性の劣化を抑制することが可能となる。
【0037】次に、偏波合成回路とAWGを同一基板上
に集積したことによる効果を説明する。
【0038】一般に、平面導波路に作製された導波路は
TE偏波とTM偏波の実行屈折率が異なる。その差分を
複屈折と呼ぶ。通常、この複屈折はAWGの中心波長の
偏波依存性の原因となり、欠点とされていた。しかし、
この複屈折によって、導波路はTE偏波とTM偏波が独
立して伝搬することができ、偏波間に結合を生じにく
く、良好な偏波保持性を有している。従って、本実施形
態のような構成にすることで、偏波合成回路とAWG間
を光が伝搬する際、その偏波状態を、偏波保持ファイバ
を使用しないで、容易に保つことができる。また、導波
路が基盤のガラスに埋め込まれていることによって、振
動等の外乱による影響を受けにくくなる。
【0039】また、偏波合成回路とAWGを集積化する
ことで、信号光がこの合波器を通過する際、偏波保持フ
ァイバとの接続点数を1点に削減することができるの
で、作製作業工程をその分省略でき、必要な労力を大幅
に軽減できる。
【0040】また、偏波合成回路とAWGを集積化して
偏波保持ファイバとの接続点数を削減することで、接続
の際の偏波面ずれに起因した、損失の劣化を低減させる
ことができる。
【0041】さらに、今回作製した回路は平面基板上に
作製されており、そのため小型化が容易に実現できる。
【0042】以上説明した本発明の第1の実施形態にお
いては、2個のAWG122,123を並列に並べてい
るが、図3に示すように、2個のAWG146,147
をクロスに配置した構造においても、本第1の実施形態
と同様な効果が得られることは明白である。
【0043】[第2の実施形態]図4に本発明の第2の
実施形態としての、AWGと偏波合成回路を用いた導波
路型光合波器の概略構成を示す。
【0044】本実施形態の導波路型光合波器は、6個の
信号光源201a,201b,201c,201d,2
01e,201fと、1個のAWG218と、1個の偏
波合成回路219から構成される。AWG218は基板
上に、入力導波路203a−203f、入力側スラブ導
波路204、アレイ導波路205、出力側スラブ導波路
206、および出力導波路207,208を順次接続、
配置したものである。偏波合成回路219は基板上に、
光導波路209,210、方向性結合器211、アーム
導波路212,213、方向性結合器214、および出
力導波路215,216を順次接続、配置したものであ
り、アーム導波路213の一部分の導波路幅を10μm
で、その他の導波路幅を5μmとしたものである。
【0045】6個の信号光源201a−201fとAW
G218は偏波保持光ファイバ202a−202fによ
り接続されており、AWG218は同一基板上の偏波合
成回路219にそれぞれ接続されており、偏波合成回路
219の一方の出力導波路215が通常の光ファイバ2
17に接続されている。
【0046】次に、図4を用いて本発明の第2の実施形
態の作用について詳細に説明する。
【0047】6個の信号光源201a,201b,20
1c,201d,201e,201fからの出力波長
は、1549.0,1549.5,1550.0,15
50.5,1551.0,1551.5nmであり、そ
の波長間隔は0.5nmとなっている。このうち、一群
の信号光源201a,201c,201eから出力され
る1549.0,1550.0,1551.0nmの光
は、基板に対して平行な直線偏波(TE偏波)であっ
て、入力導波路203a,203c,203eを通じて
スラブ導波路204に入力される。また、他の群の信号
光源201b,201d,201fから出力される15
49.5,1550.5,1551.5nmの光は、基
板に対して垂直な直線偏光(TM偏波)であって、入力
導波路203b,203d,203fを通じてスラブ導
波路204に入力される。
【0048】スラブ導波路204内では水平方向の閉じ
込めがない為、光は広がり、複数のアレイ導波路205
に導波される。これら偏波光はアレイ導波路205で所
望の位相差を受けた後、出力側スラブ導波路206に出
力し、TE偏波は回折角θTE=0°に、一方、TM偏
波は回折角θTM=−0.0708°に集光する。回折
角θTE=0°に集光したTE偏波は出力導波路208
で取り出され、回折角θTM=−0.0708°に集光
したTM偏波は出力導波路207で取り出され、それぞ
れ偏波合成回路219の入力導波路210,209に入
力される。
【0049】入力導波路210に入力されたTE偏波
は、方向性結合器211により、両アーム導波路21
2,213に50%づつ導波される。アーム導波路21
2,213を通じて位相差は0となり、方向性結合器2
14を通じて、出力導波路215に出力される。
【0050】一方、入力導波路209に入力したTM偏
波は、方向性結合器211により、両アーム導波路21
2,213に50%づつ導波される。アーム導波路21
2,213を通じて、位相差はλ/2となり、方向性結
合器214を通じて、出力導波路215に出力される。
【0051】従って、出力導波路215からは154
9.0,1550.0,1551.0nmのTE偏波
と、1549.5,1550.5,1551.5nmの
TM偏波の合成波が出力される。
【0052】今回作製したAWG218は0.5nm間
隔の光を合波することができる。また、TE偏波、もし
くはTM偏波の信号光の波長間隔も同じく0.5nm間
隔である。従って、このAWG218はTE偏波、TM
偏波それぞれについて合波する働きをしている。
【0053】本実施形態においては、出力側スラブ導波
路206でTE偏波とTM偏波の集光位置がそれぞれ異
なることを利用している。それについて、以下に詳細を
説明する。
【0054】AWGの集光位置においては、次式が満た
される。
【0055】
【数1】 Ns・d・sin(θin)+Ns・d・sin(θout)+Nc・ΔL =m・λ (1)
【0056】ここで、Ns:スラブ導波路における実効
屈折率、d:スラブ導波路に接続されたアレイ導波路間
隔、m:回折次数、θin:入力側スラブ導波路内におけ
る入射角、θout :出力側スラブ導波路内における回折
光の回折角である。
【0057】一般に、平面基板上に作製した光導波路
は、TM偏波とTE偏波で実効屈折率が異なる。特に、
アレイ導波路における複屈折によってAWGの集光位置
がTE偏波とTM偏波でずれる。
【0058】今回作製したAWG218において、θin
=0でλ=1550.0nmのTE偏波を入力した場
合、回折角θout =0°となるよう設計した。そのため
の具体的なパラメータは、スラブ導波路の実効屈折率N
s=1.453、アレイ導波路の実効屈折率Nc(T
E)=1.451、両スラブ導波路間におけるアレイ導
波路間隔d=15μm、アレイ導波路の光路長Δd=5
4.5μm、回折次数m=51、スラブ導波路における
焦点距離f=16.814mmである。
【0059】一方、4×10−4という複屈折により、
アレイ導波路205のTM偏波における実効屈折率はN
c(TM)=1.4514となるため、θin=0でλ=
1550.0nmのTM偏波を入力した場合、回折角θ
TM=−0.057°となる。すなわち、TM偏波はT
E偏波から16.8μm離れた位置に集光することとな
り、TE偏波とTM偏波でその集光位置がずれることが
説明される。
【0060】本実施形態の特徴は、従来欠点とされてい
た集光位置の偏波依存性を逆手にとり、AWG218の
集光位置の偏波依存性に応じてその出力導波路208、
207を配置し、これら出力導波路208、207と偏
波合成回路219の2本の入力導波路210、209と
を接続した点にある。これによって、AWGを使用する
上で必要となっていた偏波依存性を除去するための複雑
な作業を削除することができるので、生産性の点で有効
となる。
【0061】本実施形態において、偏波合成回路とAW
Gを基板上に集積したことによる効果は前述の第1の実
施形態と同様である。
【0062】アレイ導波路205の作製プロセス等によ
って、その複屈折が上記の値よりも小さい時がある。そ
の時は、AWG218の出力側スラブ導波路206に接
続される2つの出力導波路208,207間の間隔が狭
くなり、偏波間で結合が生じてしまい、これが偏波消光
比の劣化の原因となる。そこで、このような場合には、
出力側スラブ導波路206に接続される2つの出力導波
路208,207の間隔を広げた方が良い。この間隔を
広げる手段としては、アレイ導波路205を2種類以上
の太さの異なる導波路幅で構成することでその複屈折を
調整して、2つの出力導波路208、207の間隔を広
げるという方法が有効である。また、アモルファスシリ
コン応力付与膜をアレイ導波路205の上に装荷するな
ど、その他のアレイ導波路における複屈折制御を行って
も、同様な効果が得られることは明白である。
【0063】[第3の実施形態]図5に本発明の第3の
実施形態としての、AWGと偏波合成回路を用いた導波
路型光合波器の概略構成を示す。
【0064】本実施形態の導波路光合成器は、6個の信
号光源301a,301b,301c,301d,30
1e,301fと、1個のAWG318と、1個の偏波
合成回路319から構成される。AWG318は基板上
に、入力導波路303a−303f、入力側スラブ導波
路304、アレイ導波路305、出力側スラブ導波路3
06、および出力導波路307,308を順次接続、配
置したものである。尚、偏波無依存化のためにアレイ導
波路318の中央部に1/2波長板320を挿入してい
る。偏波合成回路319は基板上に、光導波路309,
310、方向性結合器311、アーム導波路312,3
13、方向性結合器314、および出力導波路315,
316を順次接続、配置したものであり、アーム導波路
313の一部分の導波路幅を10μmで、その他の導波
路幅を5μmとしている。
【0065】6個の信号光源301a−301fとAW
G318は偏波保持光ファイバ302a−302fによ
り接続されており、AWG318は同一基板上の偏波合
成回路319に接続されており、偏波合成回路319の
一方の出力導波路316が通常の光ファイバ317に接
続されている。
【0066】次に、図5を用いて本発明の第3の実施形
態の作用について詳細に説明する。
【0067】6個の信号光源301a,301b,30
1c,301d,301e,301fからの出力波長は
1549.0,1549.5,1550.0,155
0.5,1551.0,1551.5nmであり、その
波長間隔は0.5nmとなっている。このうち、信号光
源301a,301c,301eから出力される154
9.0,1550.0,1551.0nmの光は基板に
対して平行な直線偏光(TE偏波)であって、入力導波
路303a,303c,303eを通じてスラブ導波路
304に入力される。また、信号光源301b,301
d,301fから出力される1549.5,1550.
5,1551.5nmの光は基板に対して垂直な直線偏
波(TM偏波)であって、入力導波路303b,303
d,303fを通じてスラブ導波路304に入力され
る。
【0068】スラブ導波路304内では水平方向の閉じ
込めがない為、光は広がり、複数のアレイ導波路305
に導波される。これら偏波光はアレイ導波路305で所
望の位相差を受けた後、出力側スラブ導波路306に出
力し、TE偏波は回折角θTE=0.162°に、TM
偏波は回折角θTM=−0.245°に集光する。回折
角θTE=0°に集光したTE偏波は出力導波路307
で取り出され、回折角θTM=−0.245°に集光し
たTM偏波は出力導波路308で取り出され、それぞれ
偏波合成回路319の入力導波路309,310に入力
される。
【0069】入力導波路309に入力されたTE偏波
は、方向性結合器311により両アーム導波路312,
313に50%づつ導波される。そしてTE偏波は、ア
ーム導波路312,313を通じてその位相差は0とな
り、方向性結合器314を通じて、出力導波路316に
出力される。一方、入力導波路310に入力したTM偏
波は、方向性結合器311により両アーム導波路31
2,313に50%づつ導波される。そしてTM偏波
は、アーム導波路312,313を通じて、その位相差
はλ/2となり、方向性結合器314を通じて出力導波
路316に出力される。従って、出力導波路316から
は1549.0,1550.0,1551.0nmのT
E偏波と、1549.5,1550.5,1551.5
nmのTM偏波の合成波が出力される。
【0070】AWG318の出力側スラブ導波路306
において、TE偏波とTM偏波の集光位置がずれる機構
について以下に詳細に説明する。
【0071】今回作製したAWG318は1.0nm間
隔の光を合波することができる。また、TE偏波、もし
くはTM偏波の信号光の波長間隔も同じく1.0nm間
隔である。従って、このAWGはTE偏波・TM偏波そ
れぞれについて合波する働きをしている。
【0072】前述の式(1)を用いて、具体的に説明す
る。作製したAWG318のパラメータは、スラブ導波
路の実効屈折率Ns=1.453、アレイ導波路の実効
屈折率=Nc=1.451、両スラブ導波路間における
アレイ導波路間隔d=15μm、アレイ導波路の光路長
Δd=66.27μm、回折次数m=62、スラブ導波
路における焦点距離f=6.915mmである。
【0073】このAWG318はθin=0°に155
1.0nmの信号光を入力した際、θout =0に集光す
るよう設計している。従って、入力導波路303a,3
03b,303cに入力された1549.0nm,15
50.0nm,1551.0nmのTE偏波は、入射角
θin=−0.00578(red)、−0.00289
(red)、0(red)であり、前述の式(1)か
ら、回折角θout =0°付近に集光する。一方、入力導
波路303d,303e,303fに入力された154
9.5nm、1550.5nm、1551.5nmのT
M偏波は、入射角θin=0.00289(red)、
0.00578(red)、0.00876(red)
であり、前述の式(1)から、回折角θout =−0.0
072°付近に集光する。
【0074】すなわち、TM偏波は、TE偏波の集光位
置から49.6μm離れた位置に集光することとなり、
TE偏波とTM偏波の集光位置がずれることが説明され
た。
【0075】本実施形態の特徴は、第1の実施形態では
2個必要であったAWGを、入力導波路入力導波路30
3a−303fに接続する信号光の入力順序を図5に示
すように工夫することで、AWGを1個にまとめた点に
ある。これは、AWGを2個配置するよりも、サイズの
上で小型化が可能となり、生産性の点で大変有効であ
る。
【0076】本実施形態において、その効果は第1の実
施形態と同様である。
【0077】尚、本実施形態においては、1/2波長板
320を用いて、AWG318の偏波無依存化を行って
いる。AWG318の偏波依存性は、出力スラブ導波路
306における焦点位置の偏波依存性によって発生す
る。よって、本実施形態の2本の出力導波路307、3
08を、偏波による焦点位置のずれ分を見越して配置す
ることで、1/2波長板320を用いなくとも同様な導
波路型光合波器を作成できることを付記する。さらに、
アモルファシリコン応力付与膜をアレイ導波路305の
上に装荷するなどによりアレイ導波路305の複屈折を
制御し、これによりAWG318の偏波依存性を解消し
ても、同様な効果が得られることは明白である。
【0078】[第4の実施形態]図6に本発明の第4の
実施形態としての、AWGと偏波合成回路を用いた導波
路型光合波器の概略構成を示す。
【0079】本実施形態の導波路型光合波器は、6個の
信号光源401a−401fと、6個の偏波合成回路4
17a−417fと、1個のAWG418とから構成さ
れる。AWG418は基板上に、入力導波路411a−
411f、入力側スラブ導波路412、アレイ導波路4
13、出力側スラブ導波路414、および出力導波路4
15を順次接続、配置したものである。尚、偏波無依存
化のためアレイ導波路413の中央部に1/2波長板4
19を挿入している。
【0080】一方、偏波合成回路417a−417fは
基板上に、入力導波路403a−403f,404a−
404f、方向性結合器405a−405f、アーム導
波路406a−f,407a−f、方向性結合器408
a−408f、および出力導波路409a−409f,
410a−410fを順次接続、配置したものであり、
アーム導波路407a−407fの一部分のみの導波路
幅を10μmで、その他の導波路幅を5μmとしてい
る。
【0081】6個の信号光源401a−401fと6個
の偏波合成回路417a−417fは偏波保持光ファイ
バ402a−402fにより接続されており、6個の偏
波合成回路417a−417fとAWG418は同一基
板上に作製されており、偏波合成回路417a−417
fのひとつの出力導波路がAWG418のひとつの入力
導波路と接続されており、AWG418の出力導波路4
15が通常の光ファイバ416に接続されている。
【0082】次に、図6を用いて本発明の第4の実施形
態の作用について詳細に説明する。
【0083】6個の信号光源401a,401b,40
1c,401d,401e,401fからの出力波長
は、1549.0,1549.5,1550.0,15
50.5,1551.0,1551.5nmであり、そ
の波長間隔は0.5nmとなっている。このうち、信号
光源401a,401c,401eから出力される15
49.0、1550.0、1551.0nmの光は基板
に対して平行な直線偏波(TE偏波)で偏波合成回路4
17a,417c,417eの入力導波路403a,4
03c,403eに入力される。
【0084】入力導波路403a,403c,403e
に入力されたTE偏波は、方向性結合器405a,40
5c,405eにより、両アーム導波路406a・40
7a,406c・407c,406e・407eに50
%づつ導波される。TE偏波はアーム導波路406a・
407a,406c・407c,406e・407eを
通じてその位相差は0となり、方向性結合器408a,
408c,408eを通じて、出力導波路409a,4
09c,409eに出力され、次にAWG418の入力
導波路411a,411c,411eに入力される。
【0085】一方、信号光源401b,401d,40
1fから出力される1549.5,1550.5,15
51.5nmの光は基板に対して平行な直線偏波(TM
偏波)であって、偏波合成回路417b,417d,4
17fの入力導波路403b,403d,403fに入
力される。
【0086】入力導波路403b,403d,403f
に入力されたTM偏波は、方向性結合器405b,40
5d,405fにより、両アーム導波路406b・40
7b,406d・407d,406f・407fに50
%づつ導波される。TM偏波はアーム導波路406b・
407b、406d・407d,406f・407fを
通じてその位相差はλ/2となり、方向性結合器408
b,408d,408fを通じて、出力導波路410
b,410d,410fに出力され、次にAWG418
の入力導波路411b,411d,411fに入力され
る。
【0087】TE偏波とTM偏波は入力導波路411a
−411fを通じてスラブ導波路412に入力される。
スラブ導波路412内では水平方向の閉じ込めがない
為、光は広がり、複数のアレイ導波路413に導波され
る。偏波光はアレイ導波路413で所望の位相差を受け
た後、それぞれの出力側スラブ導波路414に出力して
その出力側スラブ導波路の曲率中心付近に集光する。集
光した光は出力導波路415から出力される。
【0088】この結果、出力導波路415からは154
9.0、1550.0、1551.0nmのTE偏波
と、1549.5,1550.5,1551.5nmの
TM偏波の合成波が出力される。
【0089】今回作製したAWG418は0.5nm間
隔の光を合波することができる。また、TE偏波、もし
くはTM偏波の信号光の波長間隔も同じく0.5nm間
隔である。従って、このAWGはTE偏波、もしくはT
M偏波それぞれについて合波する働きをしている。
【0090】本実施形態において、偏波合成回路とAW
Gを集積したことによる効果は第1の実施形態と同様で
ある。
【0091】尚、本実施形態においては、1/2波長板
419を用いて、AWGの偏波無依存化を行っている。
しかし、例えばアモルファスシリコン応力付与膜をアレ
イ導波路413の上に装荷するなどをすることで、アレ
イ導波路の複屈折を制御し、これによりAWGの偏波依
存性を解消しても、同様な効果が得られることは明白で
ある。
【0092】[第5の実施形態]図7に本発明の第5の
実施形態としての、AWGと偏波合成回路を用いた導波
路型光合波器の概略構成を示す。
【0093】本実施形態の導波路型光合波器は、6個の
信号光源501a−501fと、6個の偏波合成回路5
17a−517fと、1個のAWG518から構成され
る。AWG518は基板上に、入力導波路511a−5
11f、入力側スラブ導波路512、アレイ導波路51
3、出力側スラブ導波路512、および出力導波路51
5を順次接続、配置したものである。
【0094】一方、偏波合成回路517a−517f
は、基板上に、光導波路503a−503f,504a
−504f、方向性結合器505a−505f、アーム
導波路506a−506f,507a−507f、方向
性結合器508a−508f、および出力導波路509
a−509f,510a−510fを順次接続、配置し
たものであり、アーム導波路506a−506f,50
7a−507fの一部分の導波路幅を10μmで、その
他の導波路幅を5μmとしている。
【0095】6個の信号光源501a−501fと6個
の偏波合成回路517a−517fの入力導波路503
a−503fは、偏波保持光ファイバ502a−502
fにより接続されており、6個の偏波合成回路517a
−517fとAWG518は同一基板上に作製されてお
り、偏波合成回路517a−517fの出力導波路50
9a,510b,509c,510d,509e,51
0fがAWG518の入力導波路511a,511b,
511c,511d,511e,511fとそれぞれ接
続されており、AWG518の出力導波路515が通常
の光ファイバ516に接続されている。
【0096】本実施形態において、直交した偏波を合成
する光信号の流れは前述の第4の実施形態と同様であ
る。その相違点は、AWG518の偏波依存性を解消す
るために、入力側スラブ導波路512に接続される入力
導波路511a−511fの間隔を不均等にしている点
である。この効果について、図8、図9の模式図を用い
て以下に説明する。
【0097】図8に示すのは、入力側スラブ導波路52
0に接続される入力導波路519a−519fの間隔が
均等のAWGである。この場合、第2の実施形態で説明
したように、アレイ導波路521の複屈折によって、T
E偏波とTM偏波で出力側スラブ導波路522の集光位
置がずれる。
【0098】一方、図9に示すように、入力側スラブ導
波路512に接続される入力導波路511a−511f
の間隔を不均等にすることで、TE偏波とTM偏波で出
力側スラブ導波路514の集光位置を一点にすることが
できる。
【0099】今回作製したAWG518は0.5nm間
隔の光を合波することができる。また、TE偏波、もし
くはTM偏波の信号光の波長間隔も同じく0.5nm間
隔である。従って、AWGはTE偏波、もしくはTM偏
波それぞれについて合波する働きをしている。
【0100】本実施形態の特徴は、入力側スラブ導波路
に接続される入力導波路を所望の位置に不均等に配置す
ることで、複屈折を除去するための複雑な作業を簡略化
した点にある。これによって、AWGを使用する上で必
要となっていた偏波依存性を除去するための複雑な作業
を削除することができるので、生産性の点で有効であ
る。
【0101】本実施形態においては、偏波合成回路とA
WGを集積したことによる効果は第1の実施形態と同様
である。
【0102】[第6の実施形態]図10に本発明の第6
の実施形態としての、AWGと偏波合成回路を用いた導
波路型光合波器の概略構成を示す。
【0103】本実施形態の導波路型光結合器は、6個の
信号光源601a−601fと、3個の偏波合成回路6
16ab,616cd,616ef、1個のAWG61
7とから構成される。AWG617は基板上に、入力導
波路610ab,610cd,610ef、入力側スラ
ブ導波路611、アレイ導波路612、出力側スラブ導
波路613、および出力導波路614を順次接続、配置
したものである。
【0104】一方、偏波合成回路616ab,616c
d,616efは基板上に、入力導波路603a−60
3f、方向性結合器604ab,604cd,604e
f、第1のアーム導波路605ab,605cd,60
5ef、第2のアーム導波路606ab,606cd,
606ef、方向性結合器607ab,607cd,6
07ef、および第1の出力導波路608ab,608
cd,608e、第2の出力導波路609ab,609
cd,609efを順次接続、配置したものであり、第
2のアーム導波路606ab,606cd,606ef
の一部分の導波路幅を10μm、その他の導波路幅を5
μmとしている。
【0105】6個の信号光源601a−601fと3個
の偏波合成回路616ab,616cd,616efは
偏波保持光ファイバ602a−602fにより接続され
ており、3個の偏波合成回路616ab,616cd,
616efとAWG617は同一基板上に作製されてお
り、偏波合成回路616ab,616cd,616ef
の出力導波路609ab,609cd,609efがA
WG617の入力導波路610ab,610cd,61
0efとそれぞれ接続されており、AWG617の出力
導波路614が通常の光ファイバ615に接続されてい
る。
【0106】次に、図10を用いて本発明の第6の実施
形態の作用について詳細に説明する。
【0107】6個の信号光源601a,601b,60
1c,601d,601e,601fからの出力波長は
1549.0,1549.5,1550.0,155
0.5、1551.0,1551.5nmであり、その
波長間隔は0.5nmとなっている。このうち、信号光
源601a,601c,601eから出力される154
9.0,1550.0,1551.0nmの光は基板に
対して平行な直線偏波(TE偏波)であって、偏波合成
回路616ab,616cd,616efの入力導波路
603a,603c,603eに入力される。入力導波
路603a,603c,603eに入力されたTE偏波
は、方向性結合器604ab,604cd,604ef
により、両アーム導波路(605ab・606ab)、
(605cd・606cd)、(605ef・606e
f)に50%づつ導波される。TE偏波はアーム導波路
(605ab・606ab)、(605cd・606c
d)、(605ef・606ef)を通じてその位相差
は0となり、方向性結合器607ab,607cd,6
07efを通じて、出力導波路609ab,609c
d,609efに出力され、AWG617の入力導波路
610ab,610cd,610efに入力され、入力
導波路610ab,610cd,610efを通じてス
ラブ導波路611に入力される。
【0108】一方、信号光源601b,601d,60
1fから出力される1549.5,1550.5,15
51.5nmの光は基板に対して平行な直線偏波(TM
偏波)であって、偏波合成回路616ab,616c
d,616efの入力導波路603b,603d,60
3fに入力される。入力導波路603b,603d,6
03fに入力されたTM偏波は、方向性結合器604a
b,604cd,604efにより、両アーム導波路
(605ab・606ab)、(605cd・606c
d)、(605ef・606ef)に50%づつ導波さ
れる。アーム導波路(605ab・606ab)、(6
05cd・606cd)、(605ef・606ef)
を通じてその位相差はλ/2となり、方向性結合器60
7ab,607cd,607efを通じて、出力導波路
609ab,609cd,609efに出力され、AW
G617の入力導波路610ab,610cd,610
efに入力され、入力導波路610ab,610cd,
610efを通じてスラブ導波路611に入力される。
【0109】スラブ導波路611内では水平方向の閉じ
こめがない為、光は広がり、複数のアレイ導波路612
に導波される。TE偏波とTM偏波はアレイ導波路61
2で所望の位相差を受けた後、出力側スラブ導波路61
3に出力され、その出力側スラブ導波路の曲率中心付近
に集光する。集光した光は出力導波路614から出力さ
れる。
【0110】この結果、出力導波路614からは154
9.0,1550.0,1551.0nmのTE偏波
と、1549.5,1550.5,1551.5nmの
TM偏波の合成波が出力される。
【0111】今回作製したAWG617は0.5nm間
隔の光を合波することができる。また、TE偏波、もし
くはTM偏波の信号光の波長間隔も同じく0.5nm間
隔である。従って、このAWG617はTE偏波、もし
くはTM偏波それぞれについて合波する働きをしてい
る。
【0112】本実施形態においては、AWG617のア
レイ導波路612に太さの異なる導波路を設けている。
これは、ある波長をもつTE偏波と、それと隣接する波
長をもつTM偏波を、AWG617の同じ入力導波路に
入力させた際に、出力側スラブ導波路613において、
同じ位置に集光させるためである。そこで、この集光動
作を満たすAWGの条件について考える。まず、集光条
件の前述の式(1)を説明のために次式(2)のように
変形する。
【0113】
【数2】 Ns*d*sin(θin)+Ns*d*sin(θout)+Nc(W2)*ΔL(W2)+Nc(W1)*ΔL(W1)=m*λ (2)
【0114】ここで、Nc(W2):太い導波路の導波路
幅、ΔL(W2):隣接するアレイ導波路間の太い導波路の長
さの差、Nc(W1):細い導波路の導波路幅、ΔL(W1) :
隣接するアレイ導波路間の細い導波路の長さの差であ
る。
【0115】波長λをもつTE偏波と、隣接波長(λ+
dλ)をもつTM偏波が、任意の同じ入力導波路に入力
されて、θout =0°に集光するとすると、それぞれ偏
波について次式(3)、(4)を満たす必要がある。
【0116】TE偏波:
【0117】
【数3】 Ns*d*sin(θin)+Ns(TE/W2)*ΔL(W2)+Nc(TE/W1)*ΔL(W1) =m*λ (3)
【0118】TM偏波:
【0119】
【数4】 Ns*d*sin(θin)+Nc(TM/W2)*ΔL(W2)+Nc(TM/W1)*ΔL(W1)=m*(λ+dλ) (4)
【0120】ここで、θinは任意であるため、(3)、
(4)より消去すれば、
【0121】
【数5】 Bc(W2)*ΔL(W2)+Bc(W1)*ΔL(W1)=m*dλ (5)
【0122】となる。ここで、Bc(W2)は太い導波路の
複屈折、Bc(W1)は細い導波路の複屈折である。
【0123】上式(5)を満たすよう、AWG617を
設計すれば、所望のAWGが得られるわけである。そこ
で、今回採用したパラメータは一例として、Nc(TE/W
2)=1.4520、Nc(TM/W2)=1.4525、Nc(TE
/W1)=1.4500、Nc(TM/W1)=1.4503、d=
15、m=63、ΔL(W1)=10.7μm、ΔL(W2)=5
6.5μmである。このパラメータで作製したAWG6
17は、0.5nm波長間隔のAWGで、ある波長をも
つTE偏波とそれより0.5nm分大きな波長をもつT
M偏波とが同じ入力導波路に入力された際に、TE偏波
・TM偏波をそれぞれ同じθout に集光させることがで
きる。
【0124】本実施形態の特徴は、第4の実施形態およ
び第5の実施形態に比べて偏波合成回路の数を、大幅に
減らすことができる点にある。
【0125】本実施形態において、偏波合成回路とAW
Gを集積したことによる効果は第1の実施形態と同様で
ある。
【0126】また、本実施形態において、アモルファス
シリコン応力付与膜をAWG617のアレイ導波路61
2の上に装荷するなど、その他のアレイ導波路における
複屈折制御を行っても、同様な効果が得られることは明
白である。
【0127】[他の実施形態]上述した本発明の各実施
形態においては、火災堆積法に従って作製した石英系導
波路を用いているが、本発明はこの材料に限定されるも
のではなく、他成分ガラス系導波路、プラスチック系導
波路、さらには、ニオブ酸リチウム系導波路、化合物半
導体系導波路等の様々な導波路系においても、本発明の
光導波路構成を適用できる。
【0128】また、上述した本発明の各実施形態におい
ては、信号光源の数を6個としたが、本発明はこの個数
に限定されるものではなく、例えば12個としても同様
な効果が得られる。
【0129】また、上述した本発明の各実施形態におい
て記載した波長等の具体的数値は例示であり、本発明は
これに限定されるものではない。
【0130】
【発明の効果】以上説明したように、平面基板に作製さ
れた導波路は大きな複屈折によって、TE偏波とTM偏
波が独立して伝搬することができ、そのため、偏波間の
結合が生じにくく、導波路は良好な偏波保持性を有して
いる。
【0131】本発明は、この導波路のもつ偏波保持性を
生かし、偏波合成回路とアレイ導波路型回折格子を同一
基板上に集積して、偏波合成回路とアレイ導波路型回折
格子の間の接続に使用しているので、その間を伝搬する
光の偏波状態を、偏波保持ファイバを使用しなくとも、
容易に保つことができ、かつ、導波路がガラスに埋め込
まれていることで、振動等の外乱による影響を受けにく
くし、安定した偏波消光比を実現できる。
【0132】また、本発明は、偏波合成回路とアレイ導
波路型回折格子を同一基板上に集積しているので、偏波
保持ファイバとの接続点数を削減することができ、作製
作業工程を省略でき、また、平面基板上に作製している
ので、光合波器としての小型化も図ることができる。
【0133】さらに、本発明は、集積化し偏波保持ファ
イバとの接続点数を削減することで、接続の際の偏波面
ずれにより生じる損失の劣化を低減させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態の導波路型光合波器の
概略構成図である。
【図2】本発明の第1の実施形態における出力光のスペ
クトル特性図である。
【図3】本発明の第1の実施形態と同様な効果が得られ
る導波路型光合波器の概略構成図である。
【図4】本発明の第2の実施形態の導波路型光合波器の
概略構成図である。
【図5】本発明の第3の実施形態の導波路型光合波器の
概略構成図である。
【図6】本発明の第4の実施形態の導波路型光合波器の
概略構成図である。
【図7】本発明の第5の実施形態の導波路型光合波器の
概略構成図である。
【図8】入力側スラブ導波路に接続される入力導波路間
隔が均等のAWGにおける出力側スラブ導波路の集光状
態を示す模式図である。
【図9】入力側スラブ導波路に接続される入力導波路間
隔が不均等のAWGにおける出力側スラブ導波路の集光
状態を示す模式図である。
【図10】本発明の第6の実施形態の導波路型光合波器
の概略構成図である。
【図11】従来技術の第1例の光合波器の概略構成図で
ある。
【符号の説明】
101a−f,125a−f,201a−f,301a
−f,401a−f,501a−f,601a−f,7
01a−f 信号光源 102a−f,126a−f,202a−f,302a
−f,402a−f,502a−f,602a−f,7
02a−f,704a,704b 偏波保持ファイバ 121,145,217,317,416,516,6
15,706 通常のファイバ 103,104,127,128,203a−f,20
9,210,303a−f,309,310,403a
−f,404a−f,411a−f,303a−f,3
04a−f,311a−f,503a−f,504a−
f,511a−f,519a−f,603a−f,61
0ab,610cd,610ef 入力導波路 111,112,135,136,119,120,1
43,144,207,208,215,216,30
7,308,315,316,409a−f,410a
−f,415,509a−f,510a−f,515,
523,608a−f,609a−f,614 出力導
波路 105,106,129,130,204,304,4
12,512,520,611 入力側スラブ導波路 109,110,133,134,206,306,4
14,514,522,613 出力側スラブ導波路 107,108,131,132,205,305,4
13,513,521,612 アレイ導波路 116,117,140,141,212,213,3
12,313,406a−f,407a−f,506a
−f,507a−f,605ab,605cd,605
ef,606ab,606cd,606ef アーム導
波路 115,118,139,142,211,214,3
11,314,405a−f,408a−f,505a
−f,508a−f,604ab,604cd,604
ef,607ab,607cd,607ef 方向性結
合器 122,123,146,147,218,318,4
18,518,617AWG 124,148,219,319,417a−f,51
7a−f,616ab,616cd,616ef 偏波
合成回路 703a,703b 光合波回路 705 複数屈折プリズム
フロントページの続き (72)発明者 石井 元速 東京都千代田区大手町二丁目3番1号 日 本電信電話株式会社内 (72)発明者 才田 隆志 東京都千代田区大手町二丁目3番1号 日 本電信電話株式会社内 Fターム(参考) 2H047 KA04 KA12 KB04 KB10 LA18 TA21 TA25

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 波長多重光を、隣り合う波長の偏波状態
    が直交するように、多重化する導波路型光合波器におい
    て、 それぞれ同一の基板上に配置され、複数本の入力導波
    路、入力側スラブ導波路、アレイ導波路、出力側スラブ
    導波路、および1本の出力導波路を順次接続して形成さ
    れた第1と第2のアレイ導波路型回折格子と、 前記同一の基板上に配置され、前記第1のアレイ導波路
    型回折格子の前記出力導波路が接続された第1の入力導
    波路と、前記第2のアレイ導波路型回折格子の前記出力
    導波路が接続された第2の入力導波路とを備えた1つの
    偏波合成回路とを具備することを特徴とする導波路型光
    合波器。
  2. 【請求項2】 波長多重光を、隣り合う波長の偏波状態
    が直交するように、多重化する導波路型光合波器におい
    て、 基板上に配置され、複数本の入力導波路、入力側スラブ
    導波路、アレイ導波路、出力側スラブ導波路、および第
    1と第2の出力導波路を順次接続して形成された1つの
    アレイ導波路型回折格子と、 同一の前記基板上に配置され、前記アレイ導波路型回折
    格子の前記第1の出力導波路が接続された第1の入力導
    波路と、前記アレイ導波路型回折格子の前記第2の出力
    導波路が接続された第2の入力導波路とを備えた1つの
    偏波合成回路とを具備することを特徴とする導波路型光
    合波器。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の導波路型光合波器にお
    いて、 前記アレイ導波路型回折格子の前記第1と第2の出力導
    波路が、導波路の複屈折により生じる前記出力側スラブ
    導波路における集光位置の偏波依存性に応じて、互いに
    異なる位置に配置されていることを特徴とする導波路型
    光合波器。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載の導波路型光合波器にお
    いて、 前記アレイ導波路回折格子の前記第1と第2の出力導波
    路が、前記入力側スラブ導波路に入力される波長間隔が
    一定のTE偏波、TM偏波毎の2組の信号光群の前記出
    力側スラブ導波路における各集光位置に応じて、互いに
    異なる位置に配置されていることを特徴とする導波路型
    光合波器。
  5. 【請求項5】 請求項2に記載の導波路型光合波器にお
    いて、 前記入力側スラブ導波路に入力される、波長間隔が一定
    の第1および第2の信号光群であって、該波長間隔は互
    いに等しく、該第1の信号光群の波長値を含む等差数列
    と、該第2の信号光群の波長値を含む等差数列とは一致
    する要素を持たないような2つの信号光群が、それぞれ
    前記出力側スラブ導波路で集光する位置に、前記アレイ
    導波路回折格子の前記第1と第2の出力導波路が配置さ
    れていることを特徴とする導波路型光合波器。
  6. 【請求項6】 波長多重光を、隣り合う波長の偏波状態
    が直交するように、多重化する導波路型光合波器におい
    て、 同一の基板上に配置され、水平偏波を出力する1本の水
    平偏波出力導波路と、垂直偏波を出力する1本の垂直偏
    波出力導波路とをそれぞれ備えた複数の偏波合成回路
    と、 前記基板上に配置され、前記複数の偏波合成回路の前記
    垂直偏波出力導波路もしくは前記水平偏波出力導波路の
    いずれかが交互に接続された複数本の入力導波路、入力
    側スラブ導波路、アレイ導波路、出力側スラブ導波路、
    および1本の出力導波路を順次接続して形成され、該1
    本の出力導波路から波長が隣接する光信号の偏波状態が
    直交している合成波を出力する1つのアレイ導波路型回
    折格子とを具備することを特徴とする導波路型光合波
    器。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の導波路型光合波器にお
    いて、 前記アレイ導波路型回折格子の前記複数本の入力導波路
    が水平偏波用入力導波路と垂直偏波用入力導波路からな
    り、該水平偏波用入力導波路が前記偏波合成回路の前記
    水平偏波出力導波路に、該垂直偏波用入力導波路が前記
    偏波合成回路の前記垂直偏波出力導波路に接続してお
    り、 かつ前記アレイ導波路型回折格子の前記出力側スラブ導
    波路における集光位置の偏波依存性に応じて、前記入力
    側スラブ導波路に接続される前記入力導波路の間隔を調
    整して配置したことを特徴とする導波路型光合波器。
  8. 【請求項8】 波長多重光を、隣り合う波長の偏波状態
    が直交するように、多重化する導波路型光合波器におい
    て、 同一の基板上に配置され、水平偏波と垂直偏波を合成す
    る1本の水平および垂直偏波出力導波路を備えた複数の
    偏波合成回路と、 前記基板上に配置され、前記複数の偏波合成回路の前記
    水平および垂直偏波出力導波路が接続された複数本の入
    力導波路、入力側スラブ導波路、アレイ導波路、出力側
    スラブ導波路、および1本の出力導波路を順次接続して
    形成され、該1本の出力導波路から波長が隣接する光信
    号の偏波状態が直交している合成波を出力する1つのア
    レイ導波路型回折格子とを具備し、 前記アレイ導波路が2種類以上の導波路幅をもつこと
    で、該アレイ導波路の複屈折を長手方向に積分した値に
    ついての、隣接する該アレイ導波路との差が、前記アレ
    イ導波路型回折格子が合波可能な波長間隔の整数倍とな
    ることを特徴とする導波路型光合波器。
  9. 【請求項9】 請求項1ないし8のいずれかに記載の導
    波路型光合波器において、 前記偏波合成回路が、2つの光結合器とこれら光結合器
    を結ぶ互いに長さの異なる2本の導波路とを有し、該2
    本の導波路の導波路幅が少なくとも一部において互いに
    異なり、かつ該2本の導波路の複屈折を長手方向に積分
    した値が、使用する光波長の1/2波長互いに異なるこ
    とを特徴とする導波路型光合波器。
  10. 【請求項10】 請求項1ないし9のいずれかに記載の
    導波路型光合波器において、 基板上に形成される前記アレイ導波路型回折格子と前記
    偏波合成回路とが、それぞれ単独で作製された後、直接
    端面接続によって接続されたことを特徴とする導波路型
    光合波器。
  11. 【請求項11】 請求項1ないし9のいずれかに記載の
    導波路型光合波器において、 前記アレイ導波路型回折格子の前記アレイ導波路に、偏
    波無依存化用の1/2波長板を介装したことを特徴とす
    る導波路型光合波器。
  12. 【請求項12】 請求項1ないし9のいずれかに記載の
    導波路型光合波器において、 前記アレイ導波路型回折格子の前記アレイ導波路の上
    に、アモルファスシリコン応力付与膜を装荷したことを
    特徴とする導波路型光合波器。
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